くらし情報『婚姻費用算定表を使えば、離婚前別居時の婚姻費用(生活費)を簡単に計算できる!』

2019年3月2日 21:30

婚姻費用算定表を使えば、離婚前別居時の婚姻費用(生活費)を簡単に計算できる!

婚姻費用の計算方法

婚姻費用の計算方法


婚姻費用を計算するときには、「標準算定方式」と呼ばれる方法を使います。

標準算定方式では、生活保持義務の考え方にもとづき、夫婦と子供が同居している状態を仮定して生活費を算出します。算出された生活費を按分する形で、夫、妻の分担額が決まります。

標準算定方式による婚姻費用の計算の具体的な流れは、次のとおりです。

1. 夫婦の基礎収入を出して合計する
基礎収入とは、税込年収に一定の割合をかけたものです。一定の割合とは、給与所得者の場合には0.34~0.42で、年収によって変わります。夫婦それぞれについて基礎収入を出し、合計して世帯収入とします。

なお、基礎収入割合の具体的な算出方法について明確な基準はありませんが、以下の計算例では「家庭裁判月報」(62巻11号)に掲載の次の表を引用しています。

婚姻費用算定表を使えば、離婚前別居時の婚姻費用(生活費)を簡単に計算できる!


計算例

  • 夫:年収600万円の場合の基礎収入→600万円×0.37=222万円
  • 妻:年収120万円の場合の基礎収入→120万円×0.41=49万2,000円
  • 世帯収入:222万円+49万2,000円=271万2,000円
2. 権利者世帯・義務者世帯の生活指数を出す
権利者とは婚姻費用をもらう側(多くは妻)

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