くらし情報『日本でベーシックインカムは実現できるか?導入のメリット・デメリットを金融の専門家が解説』

2020年4月26日 20:00

日本でベーシックインカムは実現できるか?導入のメリット・デメリットを金融の専門家が解説

少額スタート逓増方式
毎月1万円をすべての国民に給付するところから始め、様子を見ながら徐々に給付金額を増やしていく方法。ベーシックインカムをスタートするときに大きな財源を必要としない、これまでの社会制度に大きな変更を加える必要がないというメリットがあります。

また、月数万円の給付なら仕事を辞める人が増えるとは考えにくく、逆に所得がアップすれば働くモチベーションもアップするでしょう。少額スタート逓増方式は、始めようと思えば今すぐにでも始められるという点でも優れています。

満額支給スタート方式
満額支給スタート方式は、毎月10万円や15万円など最低限生活ができるような金額を支給する方法。この方法が問題なく導入できれば良いのですが、いくつかの不安要素があります。

たとえば財源の問題があります。毎月10万円を給付しようとすると、年間で144兆円ものお金が必要になります。
税金で対応するにしても、かなりの増税を強いることになります。

ベーシックインカムを導入しても、税金が大幅に引き上げられるのではないかという不安があるのでは、人々は安心できません。働かなくなる人も増えるのではないかという心配もあります。

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