「卒婚」ってなに? 離婚じゃない、新しい夫婦のかたち
は新しい夫婦のスタイルと言えます。
ですが定義が人それぞれで、また受け止めかたも違います。卒婚を自由だと捉えるひとも、中途半端だと捉えるひとも、いやまだ「家族」として縛られていると考えるひともいるでしょう。
実際わたしも「えー、さっさと離婚か別居したらよくない?え、同居でも卒婚ってありなの?なんじゃそりゃ」と思っていましたから。
しかしいざ離婚となれば、長い夫婦生活でできた共有の財産も多くなり、手続きも大変。時間も精神力も多く取られてしまうのであれば、卒婚は一時的にストップさせる手段となります。
それにたとえ母親がいきなり「熟年離婚よ!」と言い出したときにも、「まぁ、慌てず卒婚からはじめてみれば?」という言葉をかければ、家族全員が冷静になる時間もできて、娘・息子世代も慌てずにすむかもしれません。
また先の独立や介護のケースのように、「夫」や「妻」の役割から一時的に解放され、誰にも気を使わずに「経営者」や「娘」という役割にだけ集中できるのもメリット。
病気やケガなどいざというとき、法律上は「夫婦」ですから、安心感もあるでしょう。
卒婚は今だけ?
ただ、女性が活躍する社会、イクメンなど男女の役割が区切られなくなってきた現代で、あと30年も経てば、「妻(夫)