ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ (c)JSRA photo by H.Nagaoka
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズの『スーパーラグビー(SR)』の船出は、今後を期待させるに十分な80分となった。ご存知の通り、結果はライオンズに13-26とダブルスコアをマークされた。それでも、マーク・ハメットヘッドコーチ(HC)が「選手が100%戦えたのが一番の収穫。この短い期間でよくここまでできたなというのが率直な感想」と言えば、堀江翔太主将も「ライオンズはフィジカルが強く、何度もゲイン(ラックやモールなどが形成された地点)を切られたが、僕らは何度も戻って止めた。仲間を心強く思う」と振り返った。
南アフリカのライオンズは、一昨年まで下位争いを強いられていたが昨年は8位へ台頭。今季も国内最高峰の『カリーカップ』を全勝で駆け抜け、4年ぶりの優勝を手にした。今季、台風の目に挙げられる強豪だ。
ハメットHCが言うように、『SR』開幕戦に向けて、用意された時間は3週間強だった。しかも、ハメットHCの母親が急逝し、決戦直前の1週間は指揮官が不在となった。そもそも指揮官や選手は、まずお互いを知ることから始めなければならなかったのだ。