「パブリック・コミットメント」ってなに?心理学を応用した片付け習慣 その3
片付けの習慣化を公言すると、「頑張ってね!」「私も見習わなきゃ」などと言われることもあるでしょう。
片付け習慣を身につけようと思っても挫折する人が少なくないので、おそらく前向きな言葉を投げかけられるのではないでしょうか。
すると、意外なことが起こります。
なんと「片付けが得意な自分」というイメージが先行してしまい、実際に片付け自体をしなくても満足してしまうケースが出てくるのです。
■ 一人暮らしで、部屋に他人を招く機会がない人は要注意
polkadot / PIXTA(ピクスタ)
「片付け」というのは、自分以外に成果を検証しにくい目標です。
一人暮らしで、かつ部屋にあまり人が来ない方の場合は、誰からも「嘘じゃん!」と突っ込まれずに済んでしまう可能性もあります。
このような場合は、本当に自己満足で何もせずに終わってしまうことも考えられます。おもしろいことに、これも「パブリック・コミットメント」を提唱したのと同じクルト・レヴィン氏によって「代償行為」という名称で証明されています。
では、どうすれば他人の目を上手に使いながら実際に片付けを習慣化することができるのでしょうか。