住宅性能の「トレードオフ」にご用心!中古物件購入の際は要チェック
しかし窓を大きくするということは、多くの熱量が窓ガラスやサッシから家の外へ放出されることを意味し、経済的ではありません。
また大きな窓は、家の中が丸見えになるというプライバシーの侵害や防犯性の意味でもリスクが高まります。
![空き巣](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FSumai%252F2018%252FSumai_107059%252FSumai_107059_xta25212760S-512x342_3.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
Graphs / PIXTA(ピクスタ)
さらに、にぎやかな土地に建てられた家の場合は、防音性や遮音性といったリスクがつきまといます。
このように、「採光性や通風性を追求すると、断熱性や防犯性、防音性や遮音性を犠牲にせざるを得ない」ことになり、これを住宅性能の「トレードオフ」といいます。
■ 暮らしやすさと機能性のバランスを取るのは難しい
もう1つ例をあげましょう。
北欧風の住宅を希望してメインの開口部(掃き出し窓のこと)に三重ガラス窓を採用した場合は、断熱性や気密性、防犯性や防音性などは高まりますが、窓ガラス自体が重いことから、操作性や通風性などが損なわれる可能性があります。
![ペット](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FSumai%252F2018%252FSumai_107059%252FSumai_107059_xta39226933S-512x341_4.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
Flatpit / PIXTA(ピクスタ)
また小さなお子さんやペットにしてみれば、ここから出入りすることは不可能のため、とても暮らしにくい家になることでしょう。
さらに例を1つ。