くらし情報『「枯らし」ってどういう意味? 梅雨時の入居を避けた方が良い理由』

「枯らし」ってどういう意味? 梅雨時の入居を避けた方が良い理由

もっとも国土交通省では、「構造の安全」や「劣化の軽減」などの項目と比べて「空気環境」の測定は建設後でも可能だからと、説明していますが……。

ところが、問題はそう単純ではありません。

接着剤や塗料などに含まれるホルムアルデヒドをゼロにしても、隠れ(潜在)ホルムアルデヒドを完全に除去することは難しいのが現実なのです。■ 原材料に含まれていなくても注意が必要な理由
石油ストーブ

HIRO / PIXTA(ピクスタ)

隠れホルムアルデヒドは、熱分解などで材料の中から分離して出てくるもの。

そのため、原材料に含まれていなくても、別の物質が熱で変化してホルムアルデヒドになって出てくる可能性がある、ということです。

また、ホルムアルデヒドは空気中にも微量ですが含まれていますし、沸点がマイナス20度で簡単に気化してしまうため、家具などに含まれているホルムアルデヒドが、石油ストーブを使用したり、喫煙することで、室内に発生してしまう危険性が指摘されているのです。

梅雨

barman / PIXTA(ピクスタ)

室内のホルムアルデヒドを限りなくゼロにするためには、家具などにホルムアルデヒドが含まれていないかを確認すると同時に、梅雨のシーズンや冬期の引き渡しを避け、換気による枯らしを十分に行う必要があります。

花粉症や喘息などのアレルギーに苦しむご家族がいる場合は、特に注意が必要だといえるでしょう。
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