新丸ビルが8階から38階建てになった理由にも!建ぺい率と容積率って?
■ 8階建てが建て替えで38階建てになった「新丸ビル」のカラクリ
容積率は都市計画上で指定された用途地域に応じて上限が定められています。
街並みというものをみていると一定のエリア内ではだいたい同じような建物が並んでいるのが通例で、周囲から突出したような建物というのはほとんど見ることがありません。
これは容積率や高さ制限というような規制がかかっているからであり、逆に言うと突出したような建物があった場合、容積率で何らかの優遇措置を受けている事例が多いと思います。
容積率が緩和されればそれだけ大きな建物を建てることができるようになります。
東京駅の目の前にある地上38階建ての新丸ビルは昭和27年に建設された8階建ての旧丸ビルを建て替えたものですが、特例制度を利用して3階建てである東京駅赤レンガ駅舎の余った容積率を譲り受けるといった内容の緩和措置により誕生しています。
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■ 容積率の計算から除外される「不算入」とは?
家の大きさに文字通り直結するのが容積率ですが、「不算入」という例外措置がいくつかあり、不算入の認定を受けた場合は延床面積の計算から除外され、その分だけ使える空間が広がります。