相続手続きは煩雑で複雑。親が亡くなったらやるべきこと
相続とは亡くなった人の財産をまるごと引き継ぐという制度です。
相続放棄をしないまま期限が過ぎると、相続することを承認したとみなされます(=単純承認)。
4-1手続きを放置すると単純承認とみなされる
相続した財産を処分(消費、売却など)したときも単純承認したとみなされます。
一度単純承認したとみなされると、期限が過ぎる前であっても以後放棄することはできません。
相続放棄には家庭裁判所での手続きが必要です。この手続きは3か月を目途に行いましょう。
4-2放棄により相続人が変わる
夫が亡くなった場合、妻と子の相続放棄によって、夫の父と母に相続権が移ります。このことがあまり知られていないため、トラブルになることが多くあります。
妻と子が相続放棄する場合、手続きをする前から意思表示しておかないと、父母や兄弟に迷惑がかかりますのでよく話し合っておきましょう。
相続放棄による相続権の移動は、法定相続人の相続範囲である兄弟姉妹までとなっています。
■ 5.遺産分割協議(目安:相続後4~10か月)
Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)
遺産分割協議とは、相続人全員で被相続人(亡くなった人)