2023年11月6日 12:10
「少しばかりの後悔もあるけれど」亡き父の介護で心が痛んだことは【体験談】
5年間にわたり、車で1時間半かけて実家に通い両親の介護をしていた私。自分も年齢による体力の限界を感じつつ、アルツハイマー型認知症の父と車椅子生活の母を介護する日々は悩みの連続でした。
しかし、2023年に2人とも他界。少しばかりの後悔と、やれるだけのことはやったという思いが入り混じっています。父の物忘れが始まってから、要支援と認定されるまでについてお話しします。
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父のおかしな行動は物忘れ?
父のおかしな行動が見られ始めたのは、父がちょうど80歳のときでした。そのころ、私たち家族は夫の転勤のために遠方に在住。兄も車で実家から5時間かかるところに住んでいましたが、私の住まいよりかはまだ兄のほうが近く、あるとき「父がちょっとおかしい。話がかみ合わないときがある」と連絡して来ました。
そこで、まずは地域包括センターに相談することに。高齢の両親は2人暮らしなので、定期的に連絡や自宅訪問をしてもらえるように依頼しました。また、私や兄の心配解消のために物忘れ外来に父にしぶしぶ通院してもらいました。当時はまだ物忘れ検査の結果やMRIで撮影した脳の萎縮状態も年齢相応の症状だったため、私も安心していました。