2023年11月13日 22:40
実は子宮がんは2種類ある!「年に1回子宮がん検診を受けているから安心」の落とし穴【医師解説】
(駒形先生)。
肥満はどのように関係しているのでしょうか。
「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。
つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。
閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。
また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。
「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?
多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ
子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。
しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。