くらし情報『歯磨きしたら歯ブラシが血まみれに。原因は歯周病?対策は?【医師解説】』

2021年8月2日 23:30

歯磨きしたら歯ブラシが血まみれに。原因は歯周病?対策は?【医師解説】

まず“細菌”ですが、口の中にはおよそ400~700種類の細菌が住んでいます。ブラッシングが十分でなかったり、糖分を過剰に摂取したりすると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、歯垢1mgの中には約10億個の細菌が住みつき、歯周病を引き起こす細菌が多く存在していると言われています。この細菌により、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)まで炎症を引き起こしている状態が歯周病です。何も対策をしないでおくと、やがては歯を支えている骨を溶かして結果的に歯を失う原因となります。

次に“力”ですが、これはかみ合わせの不良のことです。過去の歯科治療で合っていない詰め物やかぶせ物があると、歯が均等にかみ合わずに歯ぐきや周囲の骨に過度な力がかかり、歯や歯周組織を損傷します。細菌に蝕まれた歯周組織が、かみ合わせが悪いとさらに悪化してしまうのです。


出血したらすぐに受診したほうがいい?

歯磨きしたら歯ブラシが血まみれに。原因は歯周病?対策は?【医師解説】


歯ぐきから出血したからといって重症とは限りません。歯周病には段階があり、歯肉炎から軽度の歯周病、重度の歯周病へと進行していきます。歯肉炎は歯周病の初期段階で、細菌感染が歯ぐきの外側だけの状態です。

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