2022年7月20日 03:40
子宮がんは実は2種類!「年に1回検診を受けているから安心」の落とし穴【医師監修】
主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。
一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。
それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。
「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので
- 閉経している
- 月経不順
- 妊娠・出産の経験がない
- 肥満
- ホルモン補充療法を経験している
といった方は注意が必要です。
未産と肥満が高リスクの理由
妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。
妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」