2022年10月30日 07:40
突然起こった喉の異常はストレスや更年期が原因!?謎だらけの症状はどう治療する?【専門医監修】
病気が見つかれば治療を進め、病気がなかった場合はメンタルケアや更年期の症状に目を向けます。
喉に病変や障害のない咽喉頭異常感症は、根本原因を見つけることが治療の鍵。ストレスが原因の場合、心配ごとが解消されたことで自然と症状が治まることも多いです。自宅で様子を見ることもできますが、もし症状が悪化する場合は病気が疑われるので、早めに受診してください。
注目の治療法は自律神経を刺激する「EAT(上咽頭擦過療法)」
咽喉頭異常感症の原因の1つに、鼻の奥(上咽頭)の炎症があります。上咽頭は細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割があるので、健康な人でも軽く炎症しているものですが、炎症が強い状態が続くと、喉の違和感や自律神経の乱れを引き起こします。
そこでおこなうのが「EAT(上咽頭擦過療法)」という治療です。薬液を付けた綿棒などを鼻の奥に挿入しこすりつけるため、痛みを伴いますが、2~3カ月治療を続けることで、咽喉頭異常感症が改善する可能性があります。
漢方薬が処方されることも
東洋医学では咽喉頭異常感症を、喉に梅のようなものがつかえる感覚から「梅格気(ばいかくき)」と呼びます。気の巡りの滞りが原因と考えられていて、主に以下の漢方薬が処方されます。