2022年10月30日 07:40
突然起こった喉の異常はストレスや更年期が原因!?謎だらけの症状はどう治療する?【専門医監修】
これといった原因が特定できない喉の異常や違和感を総称して「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」、精神科では「ヒステリー球」と呼びます。
咽喉頭異常感症をもたらす原因
局所的原因
他の病気により引き起こされるもので、咽喉頭異常感症の80%が該当するといわれています。このうち胃食道逆流症が5割近く、喉頭アレルギーが1割ほど。慢性副鼻腔炎、慢性扁桃炎なども原因になります。
全身的原因
咽喉頭異常感症の15%が該当するといわれています。鉄欠乏性貧血、唾液分泌障害・鼻疾患などによる口の中の乾燥、加齢による胃食道逆流や嚥下機能の低下などが挙げられます。加齢や心因性により飲み込みにくさが出てくることもあります。
精神的原因
咽喉頭異常感症の5%が該当するといわれています。
気分障害、不安障害、精神病などで喉の違和感が出てきます。
病院にかかるなら「耳鼻咽喉科」を受診。治療法は?
耳鼻咽喉科で他の病気の可能性を探る
風邪薬を飲んでも喉の違和感は変わらず、目安として異常な状態が1カ月以上続くようなら、咽喉頭異常感症が疑われます。
受診する場合は、まずは耳鼻咽喉科を訪れましょう。病院ではまず、咽喉頭異常感症を引き起こす可能性のある病気の有無を調べます。