出火原因の第一位は放火 “いざ”にそなえる火災保険の入り方
暖房器具の使用や空気の乾燥などにより、火災が多く発生する季節となりました。消防庁の調べによると、平成26年1月から6月における出火原因の第一位は「放火」です。「放火の疑い」を含めると全体の17.1%を占め、第二位「たばこ」9.5%の2倍近い件数となっています。また、東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府など、大都市を抱える都道府県で放火の発生件数が多くなっています。
今回は、放火の被害に遭わないための対策と、放火被害の備えとして、火災保険の上手な入り方を紹介しましょう。
放火の発生には特徴がある?
東京消防庁が発表している「平成25年中の住宅火災・放火火災の実態」をみてみると、放火の特徴がみえてきます。それでは、放火には、どのような特徴があるのでしょうか。
放火以外の火災は、冬から春にかけての乾燥する時期に多発します。しかし、放火は季節の影響をうけません。また、人々が活動をする朝から夜にかけては放火以外の火災が多いのに対して、放火は日が沈む夕方から人々が眠る深夜にかけて多く発生するのが特徴です。放火の発生状況を曜日別でみてみると、月曜日が他の曜日よりも若干多いようです。
家族や財産を放火から守る方法は?
放火については以下のような対策が効果的です。
- 近隣の方々とパトロールをする
- 深夜でも玄関灯や門灯を点けておく
- 侵入感知センサーや防犯カメラを設置する
- 門扉・車庫・物置などの施錠を忘れない
- 燃えやすい物は人目のつかない場所に整理整頓しておく
- ごみ出しのルールを守る
- 自転車のかごに物を放置しない
- 車両カバーは防炎製品を使用する