くらし情報『【知って得する!保険の基本】やっぱり必要?学資保険(後編)』

【知って得する!保険の基本】やっぱり必要?学資保険(後編)

目次

・中学3年まで毎月約1万5,000円が「預貯金・保険」に充てられている
・高校授業料無償化の恩恵
・いったいいくら用意すれば足りるのか?
・児童手当と学資保険の2本立てで
・286万円という金額
’学資保険に入る前に知っておきたいこと’

子どもを持つ親が、教育資金として月にどのぐらい備えているのか、もう少しデータをみてみよう。

中学3年まで毎月約1万5,000円が「預貯金・保険」に充てられている

「子どものための預貯金・保険」の金額は0歳~6歳児の平均で、年19万1,649円であることは前編で述べたとおりだ。

では、小学生、中学生を持つ親はどのぐらい備えているのだろうか。
同じ調査によると、小学生の平均は年16万3,172円、中学生の平均は年18万238円になっている(詳しい金額は下図参照)。
ひと月あたりにすると、小学生では約1万3,600円、中学生では約1万5,000円だ。


第1子一人当たりの年間「子どものための預貯金・保険」の内訳金額(対象者全体平均)
’第1子一人当たりの年間「子どものための預貯金・保険」の内訳金額(対象者全体平均)のグラフ’

※「預貯金」「各種保険」は「子どものための預貯金・保険」の小分類費目
※上記は対象者全体による平均値
※グラフ右の()内は第1子にかかった年間「子どものための預貯金・保険」の年額
出典:内閣府「インターネットによる子育て費用に関する調査(平成21年度)」


そして、このデータの0歳児から中学3年生までの預貯金・保険金額を単純に合計してみると、286万1,290円になる。子どもを持つ親は、預貯金・保険などで、高校入学までに286万円ほど準備していることがうかがえる。
みなさんはこの金額を、ご自分の家庭と比べて高いと感じられるだろうか、それとも低いと感じられるだろうか。

高校授業料無償化の恩恵

ところで、2010年からはじまった、いわゆる高校授業料無償化制度によって、子どもを高校に通わせる親の負担は以前と比べて実は軽くなっている。
公立高校の3年間より公立中学校の3年間の方が教育費がかかるというデータが出ているほどだ(公立高校が約116万円、公立中学校が約135万円。文部科学省「平成24年度子供の学習費調査」より)。

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