健康維持のために健康診断を毎年欠かさずに実施していた私。子宮頸がん検診も若い年齢から受け続け、しっかりとおこなっていました。自分に限って子宮頸がんになることはないだろうと思っていた矢先、婦人科から「要再検査」の通知が届きパニックに……。がん家系に生まれた私は、やはりがんからは逃げられないのか、と不安になった体験談です。婦人科から「要再検査」の通知が社会人になってから健康診断を毎年欠かさずに受け、何ごともなく健康体を維持して数十年。今回も何ごともなくクリアできるだろう、と思っていたときのことです。基本の検査に加え、その年は婦人科で子宮頸がんの検査も受けていました。いつも通りつつがなく検査を終えたつもりで、後日届く検査結果を待っていましたが……。届いた封筒には「要返信」との文字が! 何ごとかと思い、封筒を開けて中を確認すると、「結果の報告と再検査のため婦人科を受診してください」との記載があったのです。「え? 私、子宮頸がんなの!?」とパニック状態に陥った私。まだ当時は子どももいなかったため「子宮頸がんだったら、子どもが産めないのか?」「この先どうしたらいいのか?」などと、不安を抱えたまま職場に向かいました。当然仕事に集中できるはずもなく、途中で気分が悪くなり体を休めることに。ちょうど学校勤めだったため保健室で少し横になりながら、不安で弱りきった私は先生に話を聞いてもらいました。実は気軽に相談できるはずの母をがんで亡くしていた私。不安でいっぱいだったのですが、養護教諭の同僚がやさしく話を聞いてくれたので少しラクになりました。そこで「子宮頸がんでも子どもが絶対に産めないわけじゃないから、婦人科に行ってみよう」と声をかけてもらい、まずは婦人科に話を聞きに行く勇気をもらったのです。婦人科に足を運ぶと再検査、結果は…次の日にお休みをもらい、早速婦人科を受診することに。先生の話によると、私の診断結果は子宮頸がんにつながる「ヒトパピローマウイルス」に感染しているとのことでした。このヒトパピローマウイルスは、性的接触のある女性の50%以上が一度は感染する可能性のある一般的なウイルスだそう。ほとんどは自然に体外に排出されるようですが、場合によっては子宮頸がんの発生につながるとされています。このウイルス感染があるため、念のため、再検査でがんの組織がないかを診てもらうことになりました。そして再検査の結果、軽度の異形成を発見! 「異形成」とは、子宮頸がんの前段階の病変のことを指します。中度異形成、高度異形成などを経て発展してくのが特徴ですが、必ずしもがんになるわけではありません。途中で消失することもあるのだとか。その結果を聞いた私がさらに不安になったことは想像に難くありません。「段階が進行したら将来は子どもを産めないのですか?」と切羽詰まった様子の私。それに対し医師は「子宮を温存して手術する方法もあるから心配し過ぎないで」と冷静に答えてくれました。今後できることは定期的な検診を受けることのみ。もやもやした気持ちを完全にはぬぐえませんでしたが、それからは半年に1回欠かさずに子宮がん検診を受けました。検診を受け続けたその後毎回不安な気持ちで、「今回は異形成が消失していますように」と祈りながら検診を受けていた私。日常生活ではなるべく異形成のことは気にしないようにし、健康的な食事や運動を心がけました。しかし、不安な気持ちをゼロにするのは難しかったです。そして軽度異形成が判明してから1年半後、いつものように進行していないことを祈りながら定期検診の検査結果を聞くことに。すると「異形成が見られない」とのこと! 先生も「消失したようだね、よかったね」と一緒に喜んでくれました。「消失したんだ! 健康に気を付けた結果かな? 本当によかった……」と一度に頭の中をいろいろな感情が巡り、一気に気持ちがラクになりました。異形成が消失したその後も、半年に1回の検診は欠かさずに実施。無事に妊娠・出産もでき、今では2人の子どもにも恵まれました。出産後も子宮頸がん検診は定期的に実施しています。今後も何があるかわからないので、継続するつもりです。まとめ病気について詳しい知識がないと、不安な気持ちが大きくなり、パニックになってしまうのも仕方ないと思った体験談でした。私の場合、家族をがんで亡くしている経験が多いため、病気に過敏になり過ぎたのかもしれません。今回は定期的な健康診断で早期発見に至り、快方に向かいました。健康でいるためにはやはり、しっかりと気になる部分をチェックするのが大切だと実感。今後も健康な毎日を送るために、定期的な健康診断と規則正しい生活を目指していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/水戸 あおいアクティブな夫と4歳・2歳のやんちゃな男の子の4人家族で生活。じっとしているのが苦手で、お休みの日は子どもを連れて絶対お出かけしたいしたい!最近は夫と休みが合わず悶々としている。
2024年04月25日39歳で高齢出産を経験し、慣れない育児に追われる毎日。そんなある日、階段を踏み外してしまいました。捻挫かなと思ったら……。産後のカルシウム不足の恐ろしさを身をもって知った体験談をお話しします。階段を一段踏み外してしまった39歳で高齢出産を経験し、毎日の育児に奮闘。母乳育児をしたかったので、子どものために食べなければ! と食欲だけは旺盛でした。食べ物に関しては特に好き嫌いはなく、野菜・肉・魚とまんべんなく食べていたつもりでした。産後1カ月ほどしてようやく家事などができるまでに体調が回復。そんなある日、家の2階に干していた洗濯物を取り入れ、階段を降りていたときに、抱えていた洗濯物の山で足元が見えず最後の一段を踏み外してしまいました。「キャッ!」という声を上げつつも気付いたときには間に合わず、左のつま先がバレリーナのように内側に向いたままの状態で階段の下に着地してしまったのです。そしてそれと同時に、左足の親指から「グキッ!」という鈍い音が聞こえるのを感じました。しかし、踏み外した直後にはそれほどの痛みを感じなかったため、足の指を捻挫した程度かな、と思っていました。足の親指の骨折が判明階段を踏み外して数時間後、お風呂に入ろうとしたところ、痛みはないのですが、左足の親指が真っ青になっていることに気が付きました。親指の付け根も少し腫れており、思っていたよりひどい状況になっていたことを自覚。しかし、時間的にも病院に行くのは難しく、その日は湿布を貼って様子を見ました。翌朝、足の親指を見てみるとさらに腫れと青みがひどくなっており、痛みも感じるようになりました。そのため子どもを実家に預け、整形外科へ向かったのです。診察では、足の親指を見て、すぐにX線検査をすることになりました。そして結果、骨折をしていたことが判明! 足の親指はあまり動かすことがないため、力を入れて踏ん張らないと痛みはさほど感じないのだそうで、でもX線写真を見ると、たしかにバキっと折れていました。病院の先生に、子どもが小さく毎日動き回らないといけないので、足にギプスをするのはやめてほしいと話したところ、骨折の場所を考えるとギプスをしたり添え木をしたりするのは難しいとのことで、希望通り、ギプスなしでテーピングで固定して過ごすこととなりました。走ったり激しい運動を控えていれば、自転車のペダルもこげるし、お風呂も入れるとのことで、特に日常生活に支障は出ない程度で済みました。産後のカルシウム不足の指摘を受けた足の親指の骨折に関しては、時間をかけて固定しておくことが大切だと言われましたが、それ以上に先生から指摘されたのが、日ごろのカルシウム不足でした。「母乳育児は自分が思っているよりも栄養分を母乳に持っていかれるため、特にカルシウム不足がひどくなりがちだ」と言われたのです。牛乳は飲んでいましたが、おやつに小魚を食べるなどして、カルシウムをもっととる必要があると話されました。先生からは「おそらく産後でなければ、捻挫程度で済んでいたかもしれませんが、極度のカルシウム不足でポキッといってしまったのでしょう」と言われ、産後のカルシウム不足の恐ろしさを感じました。そして、湿布と共にカルシウム剤を処方されました。自治体で骨密度検査を無料でやっているため、心配ならばそのような検査も一度受けてみては、と勧められましたが、なかなか行く時間が取れないのが現状です。しかし、小魚やカルシウムが多く含まれたウエハースなど、日ごろからカルシウムをとることを心がけるようになりました。結局、1カ月半ほどでテーピングは取れました。その後、足が冷えるときなどは骨折した親指に少し痛みを感じますが、他は特に問題なく過ごしています。まとめ産後のカルシウム不足から足の親指を骨折してしまった私。産後に限らず、カルシウムなどはしっかりとっているつもりでも、やはり不足しがちで、不意なけがなどにつながりやすいので注意しなければと実感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき世界一かんたんな健康法』(アスコム)。イラスト/sawawa著者/IWON(46歳)小学生の母、夫は現在単身赴任中。会社員とWebライターをしている。高齢出産を経て、体調の変化や疲れなどさまざまなトラブルに直面し、若いころとは違うとつくづく感じる今日このごろ。普段はファッション、推し活、グルメなどの情報収集が趣味。
2024年04月21日私の義両親は、孫にまったく関心がないのか、ただ気をつかっているのかわかりませんが、一切無関心です。誕生日のプレゼントはもちろんのこと、お年玉やお小遣いを一度も孫にいただいたことはなく、会いたいと言われたことも一度もありませんでした。孫の存在をどう思っている?義両親にとっては、2・3人目の孫として生まれたわが子どもたち。1人目が生まれたときは、義両親が病院に会いに来てくれたので喜んでくれていると思っていました。しかしその後、誕生日はもちろん、正月に会いに行ってもお年玉やお小遣いをもらったことはありません。義両親は、嫁である私に「気をつかっているのかも」と思った時期もありましたが、そうでもなさそうです。また、義両親はそれなりに裕福な生活をしていて旅行も頻繁に行っているので、お金がないわけではありません。私が義両親にとって気に入らない存在なのかな、と考えたこともあります。もともと息子である夫も頻繁に義両親と連絡を取っているほうではないものの、義両親から連絡が来ることはほぼありません。会いたいとも思わない?そんな義両親なので、孫が懐くわけもありません。どんどん義両親と会う機会もなくなっていき、子どもたちも「行きたくない」と言うようになっていきました。子どもにとっては、正月ならお年玉をもらうことが楽しみなもの。それがもらえないとなると、行きたくないと思う気持ちもわからなくはないので、無理に連れていこうとは思いませんでした。一度、夫がお年玉について義両親に聞いたことがあったのですが、「無駄遣いするだけのためには渡せない」と言われたそうです。いつも一方通行で義両親は近況報告などの連絡をしてくるわけでもなく、こちらから送ってもそれに対して返信があるわけでもありません。こちらからの一方通行で、連絡をすることも少なくなっていきました。さらに義妹が義両親にとって4人目の孫を生んだことにより、うちの子どもたちは今まで以上に無関心な態度を取られるのかと思うと、会いに行く気も今まで以上になくなってしまいました。まとめ子どもたちはどんどん大きくなっていき、そして義両親はどんどん年老いていきます。連絡をして会いに行ってもいいかと聞いてもあまりいい返事はないので、このままの関係を続けていくことに本当に悩んでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/まゆまゆイラスト/sawawa著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年04月21日40代半ばに突入し、栄養素が豊富で体に良いとされる甘酒を1年前から毎朝飲んでいます。その話を友人にしたら、なんとその友人も甘酒を飲んでいるとのこと。しかも友人は家で手作りしていると聞き、それまで市販の甘酒を買って飲んでいた私も早速手作りの甘酒にシフトすることにしました。手作り甘酒にはさまざまなメリットがあったので、それについてお話しします。手作り甘酒にトライ!友人から教わった甘酒の作り方は、米こうじ、炊きたてのご飯、水の3つを混ぜて8時間ほど60度の温度に保つだけというものでした。温度を維持するのは難しいので、炊飯器やヨーグルトメーカーを活用して作るのがおすすめとのこと。ただし、炊飯器で作ると8時間ずっと炊飯器で保温し続けるので、食事の時間に炊飯器を使えなくなることが難点だそうです。そのため、総合的にヨーグルトメーカーが一番ラクで良いよと教えてもらいました。そこで私は早速ヨーグルトメーカーをネットで調べてみました。幅広い価格のさまざまな商品が出てきましたが、私は友人が使用しているタニカ電器のYOGURTIAを1万円ほどで購入しました。【作り方】①米こうじ200g炊き立てのご飯320g水400mlを消毒したヨーグルトメーカー専用の容器に入れてしっかり混ぜる。②容器のフタをしっかり閉め、ヨーグルトメーカーの中へ入れる。③温度を60度、タイマーを6時間にセットしてスタート。あとは、6時間後に甘酒が完成するのを待つだけです。用意した材料を混ぜて、温度とタイマーをセットしたら、あとはヨーグルトメーカーにお任せなので、とても簡単で驚きました。手作り甘酒の良いところヨーグルトメーカーで作った甘酒を飲んでみて一番驚いたのは、市販の甘酒よりも甘みが少なくまろやかなことでした。全体的に味が薄く、お米の味がするのでおかゆに近いと感じました。市販の甘さに慣れていた私は、最初はその味の薄さがな物足りなかったのですが、それもすぐに慣れました。私は朝一番にお湯で割って、ほんのり温かな甘酒を飲みます。手作りの甘酒はスプーンですくえるほど水分が少ないので、お湯で割ったほうが飲みやすいのです。飲むと体の中を甘酒が通過していく感じがわかり、それがどこか心地良くも感じます。手作り甘酒は、市販のものよりも味は薄いのですが、まるでお米を飲んでいるみたいで腹持ちが良く、腸への刺激も少ないように感じました。手作り甘酒を飲み始めて数カ月たつ今では、市販の甘酒よりも手作り甘酒のほうが好きになっています。一度、市販の甘酒を購入して飲んでみたら甘すぎると感じました。手作りの甘酒はやさしい甘さとお米の味がする上、空腹時に飲むとおなかが無理なく満たされるので、私はおやつ代わりにも飲んでいます。これまでに3回甘酒を手作りしました。冷凍すれば約1カ月保存でき、冷蔵であれば1週間保管できます。さきほどの分量で作れば1度に1カ月分の量ができるので、手間もあまりかかりません。加えて市販のものと違いパッケージのゴミも出ないので、少しでもSDGsに取り組めているようで自己満足感が高まります。また、市販の甘酒を購入するより多少節約できる点もありがたいです。手作り甘酒の思わぬ効果40代半ばを迎えた私は、年上の友人から更年期や体の不調、ちょっとした病気が見つかった話などを聞くことが増え、「体に直接入っていく食べ物や味付けには気を付けるようにしないと」という気持ちが強くなっていました。そのタイミングで手作り甘酒の話を聞いたので、実際に作ってみることにしたのです。手作り甘酒は体にやさしく、私の場合、手作り甘酒を飲むようになってから便通も良くなったように感じます。また、腹持ちが良いので間食予防にも役立ち、体重の減少はないですが、変動なく維持している状態です。さらに、食事全体にも変化がありました。手作り甘酒の味の薄さにすっかり慣れてしまったせいか、味覚が以前よりも繊細になったようなのです。食事全体について味付けが薄くなり素材本来の味を大切にするようになり、だしを利かせた調理を重視するようになりました。まとめ市販の甘酒から手作りの甘酒に切り替えて飲むようになって、以前より舌のセンサーが繊細になり、素材本来の味を感じられるようになりました。それがわかると、普段の料理の味付けも変わり、最低限の調味料とだしで味付けとシンプルな味へと変化してきました。市販のタレに頼らず、自分で調味料を組み合わせて作るようになり、体自体もその味付けを好むようにもなってきましたし、家族もその味付けのほうがおいしいと言ってくれます。手作りの甘酒をきっかけに、味覚が以前よりも繊細になったようで不思議です。シンプルな薄味は、体にも良いですし、家族も喜んで食べてくれるのでそのまま継続させたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/izuみん(41歳)小学生の子ども2人を育てる母です。40歳を過ぎても美しい女性でありたいと強く願う私。外見はもちろん内面に関しても楽しいこと&うれしいことをして日々笑顔で過ごしていきたいです。
2024年04月09日認知症の義母は、夕方になると、不安からか表情が険しくなったり同じ言動を繰り返したりして手がつけられなくなります。しかし童謡を流して一緒に歌ってみたところ、気分転換になったようで表情が明るくなりました。音楽の効果で認知症の症状も落ち着いたようだったので、今回はそのときのことをお話しします。認知症の症状がどんどん悪化5年前に脳梗塞(のうこうそく)で倒れて後遺症として半身まひが残り、車椅子生活となった義母。家の中で歩くことはできませんが、立たせてあげればトイレで用を足すことができますし、手は使えるので食事も目の前に出してあげれば自分で食べることができます。介護サービスを利用しながら何とか自宅で介護を続けているのですが、ここのところ年々認知症の症状がひどくなってきました。原因は、脳梗塞のせいもあると思いますが、年齢が90歳を超えたこともあるのだと思います。同じことを何回も聞いてきたり、ごはんを食べたのに「食べていない」と言ったりするのは日常茶飯事。こちらが返事をしなかったりきつく言ったりすると、物を投げたり心ない言葉を吐いたり、人格が変わってしまうときすらあります。ケアマネジャーさんに相談するまだ朝のうちは機嫌が良いのですが、夕方になると症状が出てきます。家にいるのに「早く家に帰りたい」と言い始めたり、「自分の生活はやっていけるのか」と不安に襲われたような表情でいろいろなことを言い始めるのです。「ここは自分の家だよ」と説明しても、「家じゃない、早く帰ろう」と言って私の言うことを全然聞いてくれません。認知症の義母のことをケアマネジャーさんに相談したところ、夕方になると症状が出る人は多く、「夕暮れ症候群」というのだそうです。「そういうときは声を荒げてはいけません。高齢者の方のお話を聞いてあげて、うなずいてあげるのが良いですよ」「気分を変えることをすると良いでしょう。例えば音楽を流したり歌を歌ったりしてみるのがおすすめです」とのことでした。音楽療法を試してみた結果早速ある日の夕方、不安そうな表情で同じことを言い始めたので、YouTubeで童謡を探して流してみました。最初は何だろうという顔をしていましたが、テンポの良い音楽が流れてきて、聞き覚えのある歌になったところで表情が一変し、明るい笑顔でその歌を一緒に歌い始めたのです。それがきっかけとなり、その後は不安な表情も消えて同じことを言わなくなりました。その後夕飯を食べておなかもいっぱいになると、すっかり落ち着いたいつもの義母に戻っていました。まとめ年々義母の認知症の症状がひどくなってきて困っていましたが、ケアマネジャーさんに相談したところ音楽療法をすすめられました。早速試してみると、不安そうな表情が一変して明るくなり、義母の気分が落ち着きました。これからも、症状がひどくなったときは声を荒げるのではなく、話を聞いてあげたり、音楽で気分転換を図ったりして、明るい自宅介護生活をしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ラベンダーミント(57歳)子育てを終え、今は義母の介護と仕事に忙しい毎日を送る主婦。日々の楽しみは、おいしいものや体に良いものを見つけてお取り寄せしたり、趣味の手芸でかわいいものを手作りすることにはまっている。
2024年04月07日80歳目前で夫に先立たれ、独居生活となった祖母。昔ながらの近所付き合いが残っている地域で、数軒先の面倒見の良い方やヘルパーさん、隣の市に住んでいる母の力を借りて自宅で生活していたのですが、固定電話が元で大量の洗剤が届くというトラブルが起きました。固定電話があることによる弊害を防ぐために考えたのが携帯電話を持ってもらう、という方法でした。ですが、それによりまさかの事件が起こってしまい……。高齢者が新しい物に対応してくれるのか私の個人的な思い込みもありますが、お年寄りは新しい物に対する順応性が低いことが多いという特徴があるように感じます。これまでにも、家具・家電などを交換しようとするたびに「今使っている物がまだ使えるのに、新しくする必要はない」とか「新しい物は使い方がよくわからなくて嫌だ」という言葉を祖母からよく聞きました。例えば、祖母が随分長いこと使っていた電子レンジが壊れたときも、毎日使う物でないと不便だからという理由で買い替えることは了承したものの、ひとりで使えるようになるまでに結構な時間がかかっていました。機能の少ない一番シンプルな物を選んだのですが、以前使っていた商品に比べると、ボタンがたくさんあってどれを押せば良いかなかなか覚えられなかったり、最終的に「温め」以外の機能(トースターや解凍など)は一切使っていなかったりという状態でした。説明書を見てもよくわからなかったようで、他の人がいるときに何度も練習してやっと温め機能を覚えたのでした。そういうことがあったので、文明の利器とも言える携帯電話に祖母が慣れてくれるかどうか、私も非常に心配だったのです。携帯電話が電話だと認識するまでに時間が…最終的に高齢者用の携帯電話を使うことができるようになった祖母ですが、最初は携帯電話という存在自体がいまいちよくわからなかったようです。私や母が使っているスマートフォンを見せて「これで電話ができるのよ」という話をしても、なかなか理解してもらえませんでした。なので、1人が外に出て、もう1人が祖母のところにいる状態で電話をかけたり受けたりを何度か実演したところ、ようやく持ち運べる電話だと理解したようです。しかし、次の日になるとやはりまた忘れてしまって、最初から説明のやり直しということが続きました。その中で、スマートフォンはボタンもないし、見た目が電話とかけ離れ過ぎているのではないかということに思い当たりました。そこで、当時私の子どもが使っていた子ども用のキッズ携帯を持って行くことに。それはボタンが付いているタイプのキッズ携帯でした。祖母の家にあった固定電話とは随分違うボタンではありましたが、それであれば祖母は電話だとすぐに認識できました。なので、試しにしばらくそれを祖母に使ってみてもらうことになりました。夜半に鳴り響くアラーム音キッズ携帯には防犯アラームという機能が付いています。防犯ブザーと同様の機能で、ストラップを強く引くと警戒音が鳴り響くというもの。普段持ち歩いていても、何らかのきっかけでストラップを強く引いてしまうと警戒音が鳴ってしまいますが、鳴ったときはすぐにブザーの位置を元に戻せば止めることができます。その機能についても祖母に説明し、止める練習も何度もして簡単に止められるようになったのですっかり安心していたある夜、実家の電話が鳴りました。それは近所の方からで「祖母の家でずっとアラームが鳴っている。何かあったんじゃないか」というものでした。母は慌てて祖母宅に向かいましたが、到着までには時間がかかります。そのうち誰かが通報したのか、警察まで来る事態となってしまい、やむを得ず近所の方と共にドアを壊して入ってもらいました。結果としては、携帯電話がベッドから落ちた拍子に柵に引っかかって防犯ブザーが作動。祖母本人は鳴っていることはわかっているもののどこにあるのか見つけられずに困って座っていたという状態でした。結果的に何もなかったのでよかったのですが、キッズ携帯ならではの出来事が起こってしまったのでした。まとめ高齢者用の携帯電話には、防犯アラームの機能は付いていません。代わりにワンタッチで電話がかけられるボタンや固定電話に似たボタンがありました。なので、高齢者用の携帯電話のほうがすんなり使いこなせるようになったというオチがあります。とりあえず慣れさせるという意味でキッズ携帯を使ったのはよかったのですが、まさかの事態が起きてしまい、周囲の方々にも迷惑をかけてしまいました。結果的に、祖母も携帯電話が使えることを確認してから新しい契約を結ぶことができた点ではよかったものの、代償が大きかったです。高齢者に限らず、不測の事態への配慮は不可欠で「大丈夫」と気ラクに考え過ぎてもいけないなと反省しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/おおさわ (40歳)長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。
2024年04月05日わが家の墓は、公共交通機関での移動では行きにくい不便な場所にあります。そのため、将来的な負担を考えて「墓じまい」をすることにしたのですが、いざ実行に移そうとしたときに家族間でトラブルが発生しました。私の身に起きた墓じまいに関する家族トラブルのお話です。墓じまいを巡る家族間での対立私の家族が代々眠る墓は、都心から電車とバスを使って2時間以上かかる場所にあります。霊園自体もサッカーグラウンドと同じくらいの広さで、入り口からお墓まで敷地内を徒歩で15分近く歩かなくてはいけません。私はまだ50代で足腰も丈夫で車も運転できるので問題はありませんが、年齢を重ねれば肉体的にきつくなります。高齢を理由に車が運転できなくなれば交通費の負担も増えるので、墓じまいをして近い場所に移そうと提案しました。両親ともに70代で私以上に墓参りの負担は大きかったこともあり、素直に受け入れてくれると思ったのですが、意外な答えが返ってきたのです。「自分の親や先祖が眠る大事なお墓を、別の場所に移すなんて認められない」と、猛反対をしてきたのです。近い場所にあれば、頻繁に顔を出せるからそのほうが先祖も喜ぶと話をしても首を縦に振りません。メリットのほうが多いはずの選択を認めない理由には、撤去にかかる費用が関係していました。予想をはるかに超えた金額に墓じまいは依頼する業者によって金額は変わりますが、安くても数十万円ほど、墓石の大きさによって数百万円かかるケースも珍しくありません。撤去だけでなく別の場所に作るとなれば、そこでも費用はかかります。両親を説得するために業者から具体的な見積もりを取ったところ、提示された金額は175万円でした。予想をはるかに上回る金額で、とても両親を説得できるとは思えません。そこで私は両親にはお金を一切出させず、私が支払うことにしたのです。話し合いの結末は金銭的な負担が一切ないことで、両親は渋々墓じまいを受け入れてくれました。墓じまいをするための行政の手続き、新しく墓を建てる場所探し、すべて自分でやらなくてはいけなかったので正直大変だったのは否めません。しかし、苦労のかいもあって、現在は同じ都内で自宅から電車で30分程度の場所にお墓を移すことができました。私も両親の体力的負担が大きく減ったので、以前は年に2回程度しかできなかったお墓参りも、月1回のペースで行けるようになりました。まとめ以前は遠い場所にあることで、墓参りのたびに両親の愚痴を聞かされ口喧嘩になることもたくさんありました。しかし、お墓の移転によって負担が減ったことで家族との関係も良くなったような気がします。数百万円の出費は正直痛かったですが、家族との関係が戻り安心してお参りにできるようになったので、結果的に良い決断をしたと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/田中 康成イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年03月23日41歳を迎えたときに、ある日突然膝が痛くなりました。病院でX線を撮った結果、「まさか自分が」とショックを受ける診断が下ったのです。膝の痛みは突然に私はもともと体を動かすことが好きで、ジムに通ったり歩いたりということを日常的にしています。だからといって激しい運動をするわけではありません。ある日、家でしゃがんで物を取ろうとしたとき、突然膝がズキズキッと痛みました。膝の関節がきしむような、骨同士がこすれるような、そんな痛みでした。それからというもの、しゃがむたび、立つたびに膝がズキッとするようになりました。家事は、しゃがむ、立つの繰り返しなので、膝の痛みを感じない日はありません。痛みから2週間がたったころ、しっかり診てもらおうと病院へ行きました。病院での診断は「変形性膝関節症」私はまだ41歳になったばかりで痩せ型。X線の写真を見ながら先生に「この年齢で膝関節症は早すぎるけど」と言われましたが、関節の間が狭くなっており、痛みの様子からも「変形性膝関節症(膝関節の軟骨の質が低下し、少しずつすり減ることで歩行時に膝の痛みが出現する病気)」と診断されました。よく、おばあさんが膝を痛がって和式トイレを避ける様子は見たことがありますが、まさか41歳の私がそうなるとは思っていませんでした。私の症状は、しゃがむ動作がつらいというのがありますが、歩いたり、走ったり、階段の上り下りではさほど痛みは感じません。でも、洋式トイレに座るときや椅子に座るとき、痛みを逃すように膝を曲げ伸ばしをしないとズキッとするので、全集中は欠かせません。69歳の母に洋式トイレを譲ってもらう今は痛み止め湿布を両膝に貼り、ストレッチや軽い運動で様子を見ています。先日、69歳の母と買い物に出かけたときに立ち寄ったトイレで、母から洋式トイレを譲ってもらいました。母は膝も腰も痛くないので和式トイレに入っていましたが、「普通は逆でしょう!」と思わず笑ってしまいました。今では、和式トイレに迷わずすっと入るおばあさん、屈伸運動に励むおじいさん、階段を駆け下りる子どもを見ては、「膝、痛くないんだ……」とうらやましくなります。まとめ過去に激しい運動をして膝を酷使していたわけでもなく、運動不足な生活を送っていたわけでもない私が、なぜ突然変形性膝関節症になってしまったのかわかりません。40歳を過ぎて体の不調がないわけではありませんが、こういった形で年齢を意識することになるとは思いませんでした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき世界一かんたんな健康法』(アスコム)。文/新谷けごイラスト/sawawa著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年03月20日2024年に70歳の古希(こき)を迎える母は、今でも現役で調理の仕事をしています。ただ、持病の治療のため病院にも通いながら、疲れた体のメンテナンスをするために整骨院へ通い気力で頑張っている母。そんな母に少しでも癒やしをと、ハンドマッサージの講習を受けに行きました。そこからボランティアに参加することになったお話です。母のために母はひとりで私と兄2人の3人を育ててくれました。母は今は1人暮らしですが、家族皆、何かあったらすぐに行ける距離に住んでいます。2024年に70歳を迎える母は今でも現役で仕事をし、休みの日は孫の世話をしてくれる頼れる母。ただ、持病もあり定期的に通院もしており、仕事の疲れか体が痛いと言って整骨院へメンテナンスに通っています。そんな母に何かしてあげられることはないかと思っていたところ、あるイベントでハンドマッサージを無料で体験できる機会がありました。思い切って講習を受けることに私はよく、休みの日に子どもたちと行けるイベントを探しては行くのですが、できれば無料がありがたいと探していたところ、参加したイベントでハンドマッサージのボランティアをされているママ友に出会いました。何度かイベントでハンドマッサージをしてもらうと、毎日の家事でボロボロの手が潤い、手も心も癒やされました。そんな体験を母にもしてもらいたいと、私も思い切ってハンドマッサージの講習を受けることにしたのです。私も始めたボランティア講習を受け、帰って早速まずは高校生の長女で練習。夜寝る前にハンドマッサージをしてあげると、朝から長女も私も「手が潤ってるね」と。そして、週末に母のところへ行き、ハンドマッサージをしてあげました。「こんなにしてもらったの初めてだね! 気持ちいい!」と言ってくれ、私もうれしくなりました。そして、講習をしてくれたママ友から「ボランティアに参加してみない?」とのお誘いを受け、私にもできることがあるならと参加することに。ボランティア初心者の私でも「ありがとうございました! 癒やされました」と言ってもらえて、とてもやりがいを感じることができました。まとめ現在も子育て真っ最中の私が、まさかボランティア活動に参加するとは思ってもみませんでした。ですが、私にもできる何かを身に付けることで人に癒やしを与えられることに、本当にやってよかったと思っています。「まずは家族のために」と始めたことですが、これからもできることを続けていきたいと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/松田 みさと(43歳)長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2024年03月09日2023年の5月に骨粗しょう症検査を受け、それから薬の服用による骨粗しょう症の治療を開始しました。医師より生活指導がありましたが、正直に言うとあまり良い患者とは言えませんでした。というのも、処方された薬を飲み忘れることがあり、指導された運動もしなかったからです。そんな私を待ち受けていたのは、予想外の検査結果でした。初回の骨密度検査の結果と医師の指導2023年5月に腰を痛めたことがきっかけで病院を受診し、骨密度検査を受けました。内科でしたが、DEXA法という骨密度測定装置があり、正確な骨密度を測ることができる病院です。初回の骨密度検査の結果、私の背骨の骨密度は同年代でも良い値で100人中18番でした。腰を痛めて受診をした私は思ったよりも良い結果で安心したのですが、それもつかの間、大腿骨(太ももの骨)の骨密度は100人中90番と悪い結果に。背骨の骨密度はいいのに大腿骨の骨密度が低い理由は医師もわからないようで教えてもらえなかったのですが、そのときに医師から指導されたのは、とにかくバレーやウォーキングなどの骨に刺激を与える運動をすることと、無機リンが多い食品はとらないことでした。医師によると、処方された薬を飲むとカルシウムの吸収が良くなると同時に、無機リンも吸収しにくくなるそう。無機リンは、インスタント・レトルト食品や加工食品、ファストフードなどに入っているそうで、乳製品も無機リンが多いので、骨粗しょう症だからといって乳製品を多くとることは控えるようにと言われました。また、医師は会話の中で「昔の日本人はよく魚を食べていたので、骨密度が高かった可能性がある」ということも話していました。2回目の骨密度検査へ初回の検査から約7カ月後、2回目の検査の日となりました。医師からは以前、「次の検査は11月にしましょう」と言われていましたが、初回の検査料金が約10,000円だったこともあり、金銭的な事情から検査は1月にすることに。今回の検査内容は、身長、体重の測定、DEXA法による大腿骨と背骨の骨密度検査、尿検査だけで初回にあった血液検査や骨のX線検査はありませんでした。ただし、前回の診察時に血液検査をおこなっていたので、今回の骨密度検査の結果とともにその血液検査の結果も教えてくれる予定です。DEXA法による検査方法は、大きな機械に横たわって検査技師から指示された2通りの姿勢で撮るだけです。機械の大きさは人が1人横たわれる程度。10分くらい寝ているだけの状態なので、痛くもかゆくもなく、私はただ動かずにぼんやりと横になっていました。あっさりと検査が終わったので待合室へ行き、椅子に座って結果を待ちました。期待していなかった検査結果は…待合室で待っていると看護師に呼ばれ、診察室に入りました。私の予想は、骨密度がキープできていたら良いかなというくらい。というのも私は不真面目な患者だったたからです。最初の骨密度検査からこの日まで、薬を飲むのを忘れていて飲まない日もありました。また、通勤では少し自転車を使っているものの、医師によれば「自転車では大腿骨の骨密度は向上しづらい」と言われていたのに、医師のすすめる運動も積極的におこなっておらず……。1つおこなったことといえば、少し魚料理を食事に増やしたことでした。また、もともと自炊が主な私にとっては無機リンの摂取はあまりないかなという感じでした。医師の指導を真面目にしなかったことから、骨密度の向上は期待できないのでは? というのが予想でした。ところが結果は、背骨の骨密度が「+ 2」、大腿骨も「+ 1」で、少し上がっていると言われて驚きました。「まさか上がっているなんて!」。なぜ上がったのか聞いたところ、薬の効果だろうとのことで、意外な結果にほっと胸をなで下ろしました。また、血液検査の結果も良好で、無機リンの値も正常とのことでとても安心しました。まとめ心配していた検査費用は、生理だったため尿検査ができず、尿検査を含まない金額で約2,000円でした。想像よりもとても安くて驚きました。この日は初回の検査と比べて検査数が少なかったためだと思います。医師の指導の通りには生活改善をおこなわず不真面目な患者でしたが、今回はうれしい結果となりました。とはいっても、大腿骨の骨密度が低いのは変わらないので、今後は医師の言う通り骨を刺激する運動をしたいと思います。また、薬の服用も忘れないようにしたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき世界一かんたんな健康法』(アスコム)。イラスト/sawawa著者/葉月(44歳)自分のしたいことを追求しすぎて、結婚もせずアラフィフ直前に。楽しく自分らしく生きるために日々模索中。栄養士・調理師の資格持ち。趣味は料理とパン作り、食べ歩き。
2024年03月09日同じ話を繰り返す、財布が小銭でパンパンになっている、外出先から戻れなくなるなど、いろいろなサインがあるといわれている認知症。私の義母が認知症になり始めたころの壮絶な体験が、それを知るきっかけになりました。見逃していた認知症のサイン私と夫が住む家から駅1つ離れたところに義母は住んでいました。夫の実家でもあり、戦後間もなく建てられた古い家でした。そのころ義母は70代半ばでしたが、病気らしい病気もなく、とても元気でした。しかし徐々に「何かがおかしい」と感じることが増えました。同じ話を何度もしたり、大量に小銭が入ったビンがいくつもあったり。今思えば認知症のサインだったようなのですが、当時の私は知識がなく、加齢による症状だろうと思い込んでいました。大量の生ゴミとコバエの中で…義母が明らかに変だと気付いたのは、ある夏の日でした。私ひとりで義母宅を訪ね、いつものように「こんにちは!」と玄関を開けた瞬間、何とも言えない異臭がしたのです。そして、家の中をコバエが大量に飛んでいました。「どうしたんですか!」と私はびっくりして尋ねましたが、義母は平気な顔。「ものすごい臭いですよ。何があったんですか」と聞いても、義母は「においなんかしない」と言うのです。見ると、台所の奥にゴミの入った袋がたくさんたまっていました。そこにはコバエが大量にたかっています。気味が悪いとか言っている場合ではない……「とにかくこのゴミを処分しなければ」と思ったことを覚えています。幸い、その日はゴミの収集日ですぐに処分できました。その後は、殺虫剤でコバエを退治しました。「においはまだ残っているけどゴミは処分したし、すぐ元通りになるだろう」と、そのときは思いました。しかし、義母がゴミの出し方や収集日がわからなくなっていることに気付いたとき、初めて「認知症」という言葉を意識することになりました。ゴミを処分したのにまだ異臭が!?次の日、今度は夫と訪ねてみたら、なぜかまた異臭と大量のコバエが! 「昨日ちゃんと処理したはずなのになぜ?」と戸惑いつつ、どこかにまだゴミがあるに違いないと、夫と2人で異臭の発生源を探しましたが、見つかりません。義母は相変わらず「私は知らない。においなんかしない」と言い張ります。10分ほどたったとき、夫が突然「もしかしてここか!?」と声を上げました。夫が指さした先は台所の床下です。義母が住む古い家は、台所の一部の床板が外れる仕組みになっていました(今でいう床下収納)。何十年も使ってなかったらしいですが、昔はお酒などを入れてあったそうです。夫自身もほとんど触ったことがないというその床板を、2人で持ち上げて剥がしました。すると予感的中。所狭しと生ゴミの袋が詰め込まれていました。そこには、コバエの大群ができていたのです。まとめそれから約1カ月後、義母を連れて脳神経外科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減り、脳が小さく萎縮することで症状が現れる認知症)と診断されました。あとから知ったことですが、アルツハイマー型認知症は嗅覚が低下するそうです。それもかなり早い段階から、もっと言えば認知症になる何年も前から嗅覚の低下は始まるとのこと。早い段階で認知症を発見することができれば、それだけ症状の進行を抑えることにつながることを知り、今後の参考にしたいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。文/高井かおるイラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年03月07日新NISAについて取り上げているテレビや雑誌を最近よく見ます。2024年の始めに「NISA制度(少額投資非課税制度)」が改正されたことで世間の関心も一層高くなった模様。テレビでも「2024年明けからの株高はNISAを始めた人が多いことにも影響されている」と経済の専門家が言っていました。私は2021年に積立NISAを始めました。40代も折り返しになり、ちょうどコロナ禍も重なって将来や老後により不安を感じるようになったことがきっかけでした。YouTubeがきっかけで改めて実は3年前に積立NISAを始めるより前に銀行ですすめられてNISA口座を開設し投資信託を購入したことがあったのですが、そのときは間もなく解約、そのまま放置した状態でした。しかしコロナ禍で家にいる時間が多くなったことでYouTubeをよく見るようになり、数あるチャンネルの中であるものが目に留まりました。このチャンネルでは投資だけではなく、保険や住宅に対する考え方などお金にまつわる基礎知識から人生論に至るまで幅広く取り扱っています。アニメーションを用いてわかりやすく説明してくれるので、初心者の私でもすんなりと理解することができました。動画を見る中で私が興味を持ったキーワードが、「投資信託(各投資家から集めた資金を1つにまとめ、投資家の代わりに運用会社が資産運用をおこなう仕組み)」「インデックスファンド(市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託)」「積立NISA」です。投資信託は元本が保証されないというリスクがあることが心配でしたが、過去の統計から、20年以上という長期で積立をおこなった場合、購入価格を平均化することができ、元本割れするリスクがかなり少なくなるとのこと。また長期で運用することで複利(複利法によって計算された利子のこと)の力で、運用益も増えていくことがわかりました。インデックスファンドについては、日経平均(日本経済新聞社が算出・公表している日本の株式市場の代表的な株価指数の1つ)やアメリカのS&P500(米国の代表的な株価指数の1つ)といったインデックスファンドであれば市場の指数に連動しているので、1つの会社に投資するより変動のリスクが減らせるというもの。そして積立NISAの制度を利用すれば運用益にかかる税金が免除され、お得になるということでした。思い立ったが吉日、老後を見据えて私もトライしてみようと思いました。ネット証券で積立NISAを始めるYouTubeを参考に手数料が安いネット証券で積立NISAを始めることに決めました。NISAは1人1口座のため、以前NISA口座を開設した銀行に出向いて口座解約手続きをしなくてはならずそこは面倒に感じました。ネット証券を利用するのは初めてで不安もありました。実際に始めてみると、手続きの説明も詳しくスムーズに口座を開設することができました。最初に私が選んだ投資信託は「全世界株式インデックス・ファンド(1本で日本を含む世界中の株式に分散投資できる投資信託)」で、全世界であればより変動リスクが分散されるだろうと思ったからです。積立NISAで利用できる投資信託は、金融庁が定めた長期投資に適した一定の条件を満たすものだけになり数は限られますが、そのほうが私のような初心者には安心でした。積立金額も少額から始めることにしました。ファンドにより最低積立額は異なりますが、100円からできるものもあるぐらい敷居が低いのがありがたかったです。ちなみに金額の変更をはじめ、諸々の手続きがネット証券のアプリでできるのでとても便利で、私は寝る前の布団の中や家事の合間といった隙間時間に資産状況のチェックや積立額の変更をしています。シミュレーションがモチベーションネット証券のホームページ上では、積立NISAのシミュレーションができるのもわかりやすくて助かっています。私は積立NISAを始める前にこのシミュレーションを利用して、将来の最終積立額がいくらぐらいになるかを試算しました。毎月の積立額、積立期間、利回りの予想を入力するだけで運用益を含めた最終積立額がいくらぐらいになるかがすぐわかるので、初心者の私でも簡単にシミュレーションできました。私はいくつか条件を変えてシミュレーションをおこなってみて、いくら投資したらこれぐらいになるとか、10年後より20年後と長く積み立てることで運用収益が大きくなるなどの検証をしました。金融庁のホームページでも同じようなシミュレーションがあり、やってみたら同じような結果になりひとまず安心。ちなみに、私はこのシミュレーション結果を手帳にメモしています。あくまでもシミュレーションではあるものの、20年後のシミュレーション結果は私の今の目標にもなっています。株価は変動するので一喜一憂することもありますが、そのときはシミュレーション結果を見返して、投資を続けるモチベーションを上げています。まとめ20年後はおそらく年金を受給するころ。20年後というとはるか先にも思えますが、結構あっという間にやってくるような気がします。これからも自分のペースで地道に運用を続けて将来に備えることができればと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/大久保美伽 先生元銀行員、大手外資系金融機関勤務歴15年。退職後、2021年マネレボ株式会社設立。真に中立な立場で資産運用と保険、家計の見直しをおこない、お金と時間から自由になり自分らしく生きる女性を増やすべくファイナンシャルプランナーとして独立。多くのお客様の資産運用やライフプランニングの悩みを解決すべく尽力している。老後に3000万円差がつく投資講座主宰。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/はるひび(46歳)小学生の娘を持つ母。在宅ワークのため、運動不足になりがち。最近、骨伝導イヤホンを購入。早起きして、好きな音楽やラジオを聴きながら近所の公園を散歩している。
2024年03月05日私は子どものころから耳掃除が好きで、必要以上に自分の耳を綿棒などでいじってしまう癖がありました。そんなある日の朝、起床すると耳が塞がれているような、または膜がかかっているような違和感があり、自分の聴力がどうなってしまったのか不安になったときのお話です。耳掃除が癖になり…耳掃除が大好きで自分の耳だけでは物足らず、家族の耳掃除さえも率先しておこなっていた時期がありました。自己流で何の知識もないまま、ただ掃除がしたいという欲求だけでおこなっていたのです。普段から耳かきのし過ぎのせいか、耳垂れのような症状があったり、時々耳の中に熱がこもるような不快感があったり、時にドクンドクンと心臓の音が鳴っているような耳鳴りを感じることがあったりと、たまに耳鼻科にお世話になることもありました。耳鼻科の先生からは「耳掃除は毎日やるものじゃない。もしやるならば、綿棒を湿らせて耳の奥のほうまでいじらないように」などと、いろいろなことを教えていただきました。しかし、癖のようにいじっていた耳掃除を急にやめることは、自分にとってストレスになるくらい日常化していたのです。耳鳴りが強いときは、なるべく音のある日常を送ることで気持ちが耳鳴りに向かわないよう日々気を付けていますが、就寝後は静かな環境でないと眠れないためドクンドクンという音を無視したり気を紛らわせたりすることが難しいときもあります。まるで水が耳に入ったかのようある日、目が覚めると同時にいつもと違う聞こえに不安と緊張が走りました。いつもの聞こえにくさとは違う、けれど何が起きているのか自分でもわからないのです。耳掃除の回数は減らしているし、耳の奥のほうまでいじらないようにしているのに、なぜこのようになってしまったのか……。不安になった私は、朝一番で耳鼻科に駆け込みました。診察では耳の中に内視鏡カメラを入れ検査をすることに。しばらく内視鏡カメラを見ていた先生は何かを見つけたようで、私にじっとしているようにと注意し、さらに何かを耳に入れているようでした。耳から取り出されたものは…先生が慎重に何かを取り出していることはわかりますが、動いてはいけないという指示を守ることで自分は精一杯です。看護師さんが持っているシャーレ(検査物などを入れるプラスチック製の皿)に取り出したものを乗せたときに、やっと耳の違和感がなくなっていることに気が付きました。取り出されたものは、黒く固まっています。先生が言うには、耳で出血した血が固まってかさぶたになり、そのかさぶたが何かの瞬間に耳の穴を塞いでしまったというのです。先生は「かさぶたは自分では取りにくい場所だったから、すぐに病院に来てくれてよかった」と言ってくださいました。まとめ耳掃除が原因と思われるトラブルは想像しがたい状況を生み出すこともあり、最悪の場合、聴力に影響することもあると学んだ出来事でした。耳の健康を保つため、今後は耳掃除のし過ぎに一層注意したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。文/煮干しイラスト/sawawa著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月26日仕事が趣味で、ひとりで過ごすことが苦手な父。自営業でまだ現役ですが、80代になり、若いころのように仕事をするわけではなく、時間を持て余すようになりました。母が施設に入り、私が結婚して実家を離れると、ひとりになった父の「かまって!」が始まったのです。離れた途端、電話攻撃結婚してから私は、実家から車で4時間ほど離れた場所に住むことになりました。すると、父から電話が頻繁にかかってくるように。少なくても週に2、3回かけてくるのに、私に「電話してこい!」と怒ります。毎日喧嘩になり、イライラする日々が続きました。そんなころ、母に認知症の症状が出始め、施設に入ることになりました。父は人生で初めてひとり暮らしをすることに。ひとりで過ごすことの寂しさは一人っ子である娘の私に向かいます。「ほかには誰もいないんだから、話くらい聞け!」と。父は病気の母を残して家を出た私に嫌みをいうことも多く、話を聞き続けることは苦痛でした。その中でも忘れられないほど苦痛を感じたことが2回あります。妊娠中、おなかが張って安静の指示が出たときと、出産2カ月目に電話を受けたときのこと。初めての妊娠と出産で不安だった私の気持ちを無視して愚痴を言われました。「自分の子どもばかりで、お父さんのことは全然かまわないじゃないか!」と怒りをぶつけられたのです。私は怒りを通り越してあきれたのを覚えています。近所に住めば突撃訪問それから私は40歳目前で、実家から車で40分程度の場所へ引っ越すことになりました。私にいつでも会えると思うことで、父は少し落ち着いたのか、電話の回数は少し減りました。しかし、暇が耐えられないのは相変わらずで、口実を作って毎日でもわが家に来たいようです。10日前に会い、4日前に電話で話していても、「生きているかと思って電話した」とまた電話をかけてくるのです。家が近くなって困ることは、連絡なしでやって来ること。忙しいときに来ても、私が相手をしないと父は不機嫌になります。そして、来たら歓迎しないと愚痴をこぼすのです。夫からのアドバイスストレスをため続ける私の様子を見かねた夫が、アドバイスをくれました。思ったことはため込まずに言いたいことは全部伝えるようにと。これまで父に対して、気持ちをぶつけたことはありませんでした。それは、自慢の父親であり、病気の母を支える同志だったからです。反抗期もまったくない穏かな父子関係でした。夫から「親子だから強く言っても関係は壊れない。思い切って言いなさい」と励まされました。喧嘩になっても自分の気持ちを押し通し、夫からも何度も「もっと」と背中を押されました。父の言葉を無視して最後まで自分の気持ちを言い切るなど、自分がされて嫌なことを相手にもするなんて……。まるで子どもの喧嘩のようですが、夫が親への反抗の仕方を教えてくれました。最近は、私が怒りをしっかりぶつけることで、父は折り合いをつけるようになりました。父が「そんなことは知らない」と都合の悪いことを聞かなかったことにすると、あえて激しい怒りをぶつけることもあります。すると、本気で怒っていることが父に伝わって、どうして私が怒っているのかを考えてくれるようになるのです。その冷静さを取り戻すことで、これまでより父の怒りが早く収まるようになりました。まとめいつまでたっても子離れできない父親と、今ごろ反抗期!? がやって来た娘の私。ぎくしゃくする親子関係はしっかり解決しないと、家族や親戚を巻き込んでしまうこともあると思います。自営業とはいえ、そろそろリタイアを考え始めた父。仕事をやめたら、また「かまって!」が悪化しそうです。これからも父としっかり向き合って、良好な関係づくりを考えていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/玉沢雅水長野県在住。大学卒業後、住宅メーカーで勤務した後、司法書士の業務に携わる。趣味は、小さな家庭菜園で野菜を育てることと、季節の食材で保存食を作ること。
2024年02月21日ある日、襟足から少し上の部分の頭皮がかゆくなり、指でかゆい部分を探っていくと、蚊に刺されたような感触が……。しばらくしてもかゆみは治まらないどころか、さらに上部や耳の周辺の頭皮までかゆみが広がっていき、気が付けば頭皮を爪の先でかいている状態。これまで経験したことがない頭皮の異常なかゆみと医師の診断結果に驚きながらも、新しい治療法で改善した私の体験談を紹介します。蚊に刺されたのかと思っていた…2023年の初夏、起床すると襟足の少し上の部分の頭皮にかゆみを感じました。最初は蚊に刺されたのだと思い、かゆい部分を指先で探っていくと、ぷっくりと皮膚が盛り上がったような部分がいくつかありました。もともと蚊に刺されやすいタイプなので、「こんな髪の毛をかき分けた頭皮まで刺すなんて、私の血はそんなにおいしいのか?」と思っていました。普段なら蚊に刺された部分は、数日たてばかゆみも治まり落ち着いてくるので、このときもただ時がたつのを待つばかりでした。しかし、1週間が過ぎてもかゆみは治まらず、それどころかかゆみを感じる範囲がどんどん広がってきているのです!最初は襟足の少し上の部分だけがかゆかったのですが、さらに上部の後頭部あたりと耳の周辺の頭皮までかゆくなり、我慢はできるレベルのかゆみなのですが、気が付けは頭皮に手がいっていることが多くなってきたのです。「さすがに頭皮ばかり蚊に刺されることはないよね」と思い直し、あまり刺激を与えないように、頭皮を清潔に保つように気を付けてみました。具体的には、シャンプー前の予洗いを丁寧にし、シャンプーは少なめで洗髪、泡を流すお湯の温度もいつもより低めで洗っていました。生活に支障が出るくらいのかゆみに襲われ自己流のケアをしてみても頭皮の状態は変わらず、日によってかゆみが強く出たり、それほどでもなかったり……。皮膚科で診察してもらえば、薬を出してもらえるのはわかっていたのですが、仕事が忙しい時期で、病院の診察時間に間に合わない日が過ぎていくだけでした。かゆみが少ない日は、「このまま私の免疫力で、良くなっていってくれるといいな」と願う日も……。しかし、この考えがいかに甘かったかと思い知らされる日が、刻一刻と近づいていたのです。最初に頭皮にかゆみを感じた日から約1カ月が過ぎたころ、頭皮全体が猛烈なかゆみに襲われたのです!これまで経験したことのない強烈なかゆみで、仕事をしていても、車の運転をしていても、家事をしていても、常に強いかゆみで、今やっていることに集中できないのです。頭皮をかかなければかゆみが治まらないと思い、爪の先でかいてしまうのですが、それがさらに次のかゆみを引き起こし、ずっとかきむしっていないと我慢できないという、終わりのないかゆみに襲われる毎日。このままでは精神的におかしくなってしまうと思い、やっと皮膚科で診察を受けたのでした。診断の結果は、汗が原因で頭皮に炎症が起きているということびっくり! 頭皮用の乳液のような塗り薬と飲み薬を処方してもらい、しばらく様子を見てみました。薬の使用から1カ月、また頭皮にかゆみが…処方された薬を続けるうちに、強烈なかゆみは少しずつ治まっていきました。かゆみが治まると精神的にも安定し、以前のように落ち着いた生活を送ることができるようになりました。「もっと早く診察してもらえばよかった」と、いつも反省するばかりです。1回目の診察で処方された塗り薬と飲み薬が終わるころには、すっかりかゆみもなくなっていたので、これであの強烈なかゆみとも完全にお別れできると思っていました。しかし、薬を使い切ってから約1カ月後、また頭皮にかゆみを感じるようになってきたのです。前回の反省を生かし、ひどくならないうちに、その週の土曜日に皮膚科に駆け込みました。医師に、以前に処方してもらった薬以外の治療法はないのか尋ねたところ、治療用のシャンプーがあるとのこと。すぐに試してみたいと伝え、処方してもらうことにしました。まとめその後、3回目の診察も受けたのですが、2回目の診察時と同じシャンプーを処方してもらって、現在も治療をしているところです。頭皮用の塗り薬はかゆみが出たときだけ使っています。今のところ、順調に回復しているように感じています。今回は症状がひどくなる前に医師に相談したことが、悪化させず、快方に向かわせているのではないかと感じています。また処方された治療薬に効果を感じないようであれば、他のアプローチ法がないか相談することも、回復への近道かもしれないと感じた出来事でした。今後も、自分の体としっかりと向き合い、限界まで頑張り続けることなく早めに医師に相談するよう、自分で自分を大切にしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/sawawa著者/バニラ(44歳)独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
2024年02月19日私が50代半ばで仕事を早期退職した後、老後の生活を満喫するために新しく始めたのが釣りです。始める前までは簡単だろうと甘く見ていましたが、実際にやってみて奥深さを知ることになりました。新たな趣味のスタートによって得られた日々の充実について紹介していきます。釣りへの興味からデビューまで私は社会人になってから仕事一辺倒でプライベートで趣味と呼べるものが一切ありませんでした。そんな私が釣りに興味を持つきっかけとなったのが友人からの誘いです。50代半ばで早期退職を決断した私は、それまで生きがいとも言えた仕事がなくなったことで抜け殻のようになっていました。そんな気の抜けた日々を送っている私を見かねた友人が、ある日一緒に釣りに行こうと誘ってくれたのです。幼少期に家の近くの川で小さい魚を釣ったくらいの経験しかなく、それほど興味はありませんでした。しかし、「体験すればハマる」という友人の強引な誘いで一度くらいならと渋々了承したのです。爆釣がもたらした釣りへの興味初心者同然だったこともあり、竿などの道具類の準備はもちろん、仕掛けの準備などもすべて友人がやってくれました。すべてお膳立てしてもらった状態で餌を付けていざ釣りのスタートです。ただ魚を釣るだけで何がそんなにおもしろいのかと内心思いながら待つこと数十分、最初のヒットが来ました。強く糸を引っ張られる手応えに驚きアタフタしていると、少し離れた場所にいた友人の巻けと大声で叫ぶ声が耳に入ってきます。言われるがままにリールを回転させると、当然魚も釣られる物かと抵抗します。子どものころに経験したときは軽く竿を上げるだけで釣れていたので、人生初の魚との格闘に無我夢中でした。その後数分程魚と格闘した後、ついに釣り上げることができたのです。魚についての知識はまったくなかったため、友人に見せるとマコガレイと教えてもらいました。マコガレイは東京湾では数が少なくなっているらしく、ビギナーズラックとはいえ初めてでレアものを釣れたことで大興奮です。その後もコンスタントにいろいろな魚が釣れ、終わってみれば友人と合わせて30匹以上の爆釣という結果でした。これをきっかけに私は釣りの楽しさに目覚め沼にはまっていくことになるのです。趣味がきっかけで増えた友人釣りの楽しみに目覚めた私は、それからというもの毎週末のように通うようになりました。とはいえ、私に釣りを教えてくれた友人は仕事をしていて、家族もいるので頻繁に誘うことはできません。そこで新たな釣り仲間を見つけるためにSNSを始めました。会社員として働いていたときは携帯は仕事の連絡手段としか考えていなかった私が、SNSで友人を探す日が来るとは思いませんでした。今では釣りサークルの仲間とLINEで情報交換をしながら釣りライフを満喫しています。まとめ典型的な昭和の仕事人間だった私が引退後に毎日趣味に没頭するようになるとは、働いているときは夢にも思いませんでした。もし友人が釣りに誘ってくれなければ、何もせず日々を過ごす退屈な老後を送っていたかもしれません。私に第2の人生の楽しみを教えてくれた友人には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも何でも話せる良き友として付き合っていければと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月09日40代に入ってまさかの初体験。咳(せき)が出たと同時におなかに力が入り、わずかな量ですが初めて尿漏れを体験してしまいました。30代のころ、産婦人科医から妊娠中や出産後に起こりやすいと聞いていた腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)。加齢によっても起こると聞いていたので、「これが腹圧性尿失禁か」とわかりました。そこで、改善策の骨盤底筋トレーニングをおこなった私の体験談です。腹圧性尿失禁は女性に多い初めての尿漏れに泌尿器科の受診が頭をよぎりましたが、わずかな尿漏れが1度だけだったことから、まずは骨盤底筋のトレーニングをおこなうことにしました。それと言うのも、過去に産婦人科医から尿漏れについて聞いていたことや私の介護福祉士としての医学知識で、この尿漏れが腹圧性尿失禁だと検討がつき、トレーニングが有効だと知っていたからです。産婦人科医によると、咳をしたときや運動でおなかに力が入ったときに尿が漏れるのは腹圧性尿失禁と言い、妊娠中や出産直後の女性や40代以降の女性に起こりやすいそうです。出産前後の女性については、出産時に骨盤底筋に大きく負担が掛かるため、筋肉が緩んで膀胱(ぼうこう)や尿道をきちんと支えられず、尿が漏れることがあるとのこと。また40代以降の女性については、加齢や更年期によって女性ホルモンが低下することで骨盤底筋が弱くなって緩み、尿漏れにつながるとも産婦人科医は言っていました。筋肉の衰えが原因にあるため、骨盤底筋のトレーニングをおこない筋肉を鍛えることで、尿漏れの改善や予防が期待できるそうです。私はトレーニングをおこなっても尿漏れが続けば泌尿器科の受診を考えましたが、幸い初めての尿漏れから1年以上たっても2回目の尿漏れは起きておらず、トレーニングに励む日々です。トレーニングは座ったままでも産婦人科医から聞いていたトレーニング方法は、座ったままおこなうものと、寝転んでおこなうものの2通りです。疲れていると両方できないこともありますが、体調不良でなければどちらかのトレーニングは毎日おこなうようにして1年以上が経過しています。座りながらおこなうトレーニングは、意識しながらおしり周りの筋肉を締めたり緩めたりするだけのラクなトレーニングなので、読書中やテレビを見ながらいつでも気軽におこなえました。トレーニングの前に深呼吸などで全身の力を抜いて神経を骨盤周りに集中して、なるべくリラックスしておこないます。背筋を伸ばして座ったまま肩の力を抜き、足やおなかに力が入らないようにしながら、おしり、腟、尿道をおなかのほうへ引き上げるような感覚で5秒から10秒ぎゅっと締めて、その後緩めます。これを繰り返すだけです。5回から10回繰り返すのですが、慣れてきたら回数を増やしておこなうこともよくありました。電車の中や行列の待ち時間などで立っているときにおこなっても良いそうです。生活の中で無理なく取り入れやすいので、トレーニングを続けやすく感じました。力んでしまうと逆効果寝転んでおこなうトレーニングは、まずあお向けに寝て足を少し開いて膝を立てて体の力を抜きます。息を吐きながらおなかには力を入れないようにして、おしり、腟、尿道を5秒から10秒かけておなかのほうへ引き上げる感覚でぎゅっと締めていき、その後30秒くらいリラックス。これを5回から10回繰り返します。次に同じようにおしり、腟、尿道を締めては緩めるという動作をもっと早く1秒ずつくらいのテンポでリズミカルにおこない、5回から10回繰り返します。これを1セットで1日に4セットおこないます。私の場合、過去に産婦人科医からトレーニングを教わった妊娠中のころは、大きなおなかへの負担を避けるため、あお向けになれず、座ったままのトレーニングのみのことも。出産後の痛みが回復してからは、寝転んでおこなうトレーニング4セットも加えました。今は寝る前に4セットおこなっていますが座ったままでも寝転んででも、動くときに肩などに余計なところに力が入ると逆効果になるそうで、特におなかに力が入らないように気を付けています。毎日続けていきたかったため疲れているときは無理せずセット数を減らしたり、座ったままのラクなトレーニングだけおこなったりする日もあるのが正直なところです。まとめ私の場合、出産前後の腹圧性尿失禁はなかったのですが、今思えば尿漏れ予防のために妊娠中や出産後に骨盤底筋のトレーニングをおこなっていたことがよかったのかもしれません。育児に追われていた何年もの間トレーニングをおこなっていませんでしたが、再開した今、筋肉を締めたり緩めたりする感覚を体が覚えていて助かりました。今は尿漏れなく過ごせていますが、それもゆったりとしたペースではあるもののトレーニングを毎日続けているからかもしれません。これから年を重ねて筋肉が衰えることに備えてトレーニングの回数を意識的に増やすことも考えつつ、毎日のトレーニングを続けていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/sawawa著者/岡野(42歳)介護福祉士。40代になって最初の変化は、涙もろくなったこと。夫と子どもと、3人暮らし。なんでもない平凡な1日が暮らせたら、それだけで感謝。
2024年02月07日私の次女の出産祝いに来てくれた友人。赤ちゃん好きな友人は息子にもきょうだいを作ってあげたい、2人目が欲しいと願っていました。しかし友人は産後から夫とはレスになっていると困った様子。相談された私はなんとか力になりたいと思い解決策をスマホで検索しました。すると書いてある内容が意外に役に立ったようで、友人の環境に変化が起きたのです。次女を出産した私にお祝いを持ってきてくれた友人私は2歳、5歳、8歳の三姉妹を育てています。結婚して10年がたち、子育てに奮闘している毎日です。私が次女を出産した5年前、産後数カ月したころ、ある友人が訪ねてきてくれました。友人の3歳の息子は「赤ちゃんかわいいね~」と言っています。友人は「赤ちゃんってなんでかわいいんだろうね、ずっと抱っこしていられるよ」と言って、次女を抱っこしてくれました。友人は子ども好きで、私の娘たちとも遊んでくれたり、会うたびにちょっとしたプレゼントをくれたりといつも喜ばせてくれます。そのうち、長女と友人の息子はブロック遊びに夢中になり、次女は授乳の後お昼寝タイムへ。リビングの一角に置かれているベビーベッドに次女を寝かしつけて見守りながら、友人とゆっくりお茶を飲みながら話すことに。友人は再び「赤ちゃんいいよね、もうかわいくてずっと見ていられる」と言ってくれました。そのとき私は、「赤ちゃんがよっぽど好きなんだね」と返しながら、若いころに友人が「結婚したら3人くらいは子どもが欲しい」と言っていたのを思い出しました。しかし、デリケートな話題なので触れないように気を付け、お互いの近況などを語り合う流れに。「産後からレスで…」と打ち明けた友人しばらく共通の友人の話題などで盛り上がった後、友人がふと「実は息子にきょうだいを作ってあげたいし、2人目が欲しいなと思ってるんだけど……産後からずっとレスで……」と漏らしたのです。聞いてみると、友人は産後の肥立ちが悪く、数カ月たっても慣れない赤ちゃんの世話などに参って大変だったそう。「とても夜の生活のことまで考えられなくて」と言いました。「しばらくたってからやっと体力回復してきたんだけど、夫も私が大変だったの知っているし、今度はどうしたら以前のようになれるのか、お互いにわからなくなっちゃって……」と、真剣に悩んでいる様子。私は「大変だったんだね」と言いながらも、どう答えていいかわかりませんでした。とりあえずスマホで「セックスレス解消法」と検索。そこには女性らしさを意識することや2人で過ごす時間を増やすことなど、セックスレスを解消する具体的な方法が書かれていました。友人は私がなんでもすぐにスマホで検索することをからかい「よくこんな恥ずかしいこと検索履歴に残せるね」と笑いながらも、「意外と人の体験が役に立つんじゃない?」と、2人でじっくり参考サイトを見ることに。「ムードを意識してお互いの気持ちを高め合いましょう」などと書かれた情熱的な文章に吹き出して笑うこともありました。が、記事を読みながら友人は「たしかに美容院へ行く回数も減ったし、洋服も全然買ってないかも」とまんざらではない様子。さらに「2人で過ごす時間? 普段は疲れてすぐに寝ちゃうし、休みの日も2人で過ごすことなんて全然なかったかも」と言ったのです。真面目な友人が解消法を素直に試した結果友人は「自分の履歴には残したくない!」と、私のスマホでセックスレス解消記事を真剣に読み込んで「悩み聞いてくれてありがとうね」と言って帰って行きました。友人はそれから真面目にセックスレスの解消記事に忠実に努力してみたそうです。まずは美容院へ行き、洋服を買ったりダイエットをしてみたり、いろいろと身なりに気を付けてみたとのこと。そして子育てや仕事で疲れていても、夫と過ごす時間を少しでも作ろうと努力したそうです。両親が子どもを見てくれている間に2人で出かける機会も作ったと話していました。そしてある日、正直に2人目が欲しいことを伝えたらしいのです。すると夫も2人目が欲しいと思っていたそうで、気持ちを確認できたことがよかったと話していました。その後関係は改善したのか、友人からセックスレスの悩みを聞くことはなくなりました。次女の出産祝いに来てくれてから2年後、友人は待望の第2子を授かり、元気な女の子を出産しました。あのとき調べたセックスレス解消法は「産後だからレスでも仕方がないと思い込んでいたマインドを変えるのに役立った」と友人は言います。レスに悩み「どうしたらいいかわからない」と思う自分を受け入れ、焦らずに夫との関係を少しずつ改善するように努力したと話していました。まとめセックスレスはとてもデリケートな問題で、夫婦関係や状況によって問題の根深さは大きく異なり、解消法はなかなか見つけられないのかもしれません。友人の場合は、夫婦関係がよかったことに加え、夫婦で話し合い、素直に問題に取り組んだことが問題解決につながったのではないかと思います。デリケートな悩みでも人に打ち明けてみたり、問題に正面から取り組んだりすることで解決することもあるのだなと、勉強になった出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/田川 ゆうこ(36歳)体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。
2024年01月21日夫は人生で一度も虫歯になったことがなく、それが本人の自慢でもありました。定期的に歯科に検診に行っているわけではありませんでしたが、歯に違和感を覚えたことがないというのです。妻の私は虫歯の経験があるため、この年齢まで虫歯がないなんてすごいなと思っていました。しかし、ある日夫が「奥歯が痛い」と不調を訴え、歯科に行くと驚がくの事実が判明して……。虫歯ゼロが自慢!歯科に行ったのは幼少期が最後!?現在35歳の夫は今まで虫歯になったことがなく、本人も希少だと自慢していました。定期的に歯科検診を受けているわけではありませんでしたが、歯に違和感を覚えたことがなく行く必要もないと豪語していたのです。夫と義母の話によると、夫が最後に歯科に行ったのは幼少期とのこと。当時臆病な性格だったため歯科に行くと恐怖と緊張から大汗をかいて、着替えが必要だったと笑い話になっていました。結婚当初に虫歯がないことを知ったときは、「その年齢で虫歯がないのはすごいな……。そんな人もいるんだ」と関心したのを覚えています。妻の私は虫歯になった経験があるため、虫歯がない時期でも数カ月に一度の定期健診に行き、歯のクリーニングをしてもらっていた時期もありました。夫は歯の健康維持のために特別なことをしているわけではなく、ただ毎日の歯磨きのみ。歯磨きをしていればある程度の虫歯は防げるとは私も認識しています。それでも磨き残しや歯並びの関係で虫歯になる場合もあるので、夫の虫歯ゼロという自慢はたしかにすごいと私も認めていました。奥歯に痛みを発症!ついに歯科を受診ある日、夫が私に深刻そうな顔で「奥歯が痛い……」と相談してきました。他人の不幸を喜ぶわけではないですが、夫にも虫歯が!? と思い、「ついに虫歯になったんじゃない!? 」と少しはしゃいでいました。すると最後に歯科を受診したのが幼少期だった夫は、自分で予約をしたことがないため、不安そうに予約の手順を聞いてきたのです。私は、「いやいや、内科と同じよ! 電話かネットで予約して、行って検査を受けるのよ。検査の最中に何回か口をゆすぐから、ハンカチの持参は必須ね! 」と説明。まるで子どもを相手にしているような感覚でした。予約が無事に済み、検診に行く当日まで毎日「奥歯どうなってる? ここ見える? 」と心配そうに見せてくる始末。「私にはわからないよ!今確認したところで治るわけでもないんだから、おとな人しく歯科に行く日まで待ちなよ!」と言いながらあきれてしまいました。この年齢で初めて歯に痛みを感じた夫からしたらパニックだったのかもしれませんが、私は「虫歯ごときで大げさな……」程度にしか思っていなかったのです。歯科で検診してみると衝撃の事実が発覚!そして予約当日。やはり夫には虫歯が2本あり、その日のうちに治療をしてもらえたようです。今まで虫歯がないことが夫の自慢だったので、虫歯が見つかり歯を治療したことでショックを受けているだろうと少し心配していました。しかし、夫は歯を治療したという初めての体験がうれしかったらしく、歯科での出来事や治療後の歯を自慢してきて……。心配は不要だったと気が抜けました。そうするうちに、自慢話をしていた夫は浮かない表情に。「このままだったら俺の歯は50歳ごろまでに数本しか残らないかも……」と言いだしたのです。詳しく事情を聞くと、虫歯が発見されたと同時に、歯周病になりかけていることも判明し、「これからきちんとしたケアをしないと、どんどん歯が抜けてしまうかもしれない」と指摘されてしまったのだとか。私は「まだなりかけの段階なんでしょ? 改善の余地があるんだから大丈夫だよ! 虫歯がきっかけでもっと大事なことがわかってラッキーだよ。これからケアして治していけばいいじゃん! 」と励まし、夫も納得。今では定期的に歯科に通い、将来の健康な歯を保つための努力を始めました。まとめ35歳まで虫歯ゼロが自慢だった夫ですが、歯の治療という初めての体験ができたと喜んでいます。しかし、虫歯に気付かず歯科に行く機会がないままだと、歯周病が進行して大変なことになっていたかもしれません。早い段階で見つけることができたので、簡単な自宅ケアと数カ月に一度の検診のみで大丈夫とのこと。今回のことで、虫歯がなくても定期的に歯科で検診を受けることの大切さを夫婦で実感することができました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/sawawa著者/伊藤かえで(36歳)2歳差育児をするワンオペママライター。育児と仕事の両立に奮闘するなかで体験するリアルな日常生活のお話をお届けします。
2024年01月20日育ってきた環境が違うから、常識も違うのが人間関係の難しさ。でも、許容範囲を超えたお付き合いはとてもつらくて、あるママ友と距離を置いた過去があります。ママ友付き合いについての体験談をお話しします。違和感を覚えたきっかけは…近所に住むママ友は顔が広くて頼りにしていたのですが、あるとき、「食材宅配サービスを一緒にしないか」と誘われました。1人だと配送料がかかるそうで、複数人で食材宅配をすることで配送料が安くなるのだそうです。「お試しだけでもいいから」との誘い文句に、気軽に「じゃあ」と受けました。食材宅配サービスはスーパーマーケットで買うよりは高いのですが、無農薬の野菜や膨張剤不使用のハム、低温殺菌の牛乳など、こだわりの食材が買えます。子どももおいしいと気に入っているようで満足していました。しかし、食材宅配のドライバーの人から「これ、例のアレです」とそのママ友にこっそり商品のようなものを渡しているのを横目で見てしまいました。そのときは、注文商品なのかとも思いましたが、1人だけおまけみたいなものをもらっているのに違和感がありました……。それは何なのかと、かなり不思議に思いました。ママ友が受け取ったアレって「紹介料」?後日、他のママ友と、その食材宅配の会話で盛り上がりました。「教えてもらって注文してみたら、こだわり食材が買えていいね!」といった他愛ない会話です。しかし、そこで発覚したのは、その食材宅配では新規紹介制度があるらしく、加入者の人数によって紹介料が入るそうです。1人あたりの紹介料は数千円のようですが、たくさん人数を紹介すれば、謝礼もその分もらえます。会話をしたママ友は利用していないみたいでしたが、私に紹介してくれたママ友はかなり有名だったようです。私に食材宅配をおすすめした奥さんは、なんと知らないお宅にまでも、インターフォンを鳴らして訪ね、広く営業活動をしていることで有名なのだそうです。「でも、食材が気に入っているなら続けてもいいと思うよ」と、会話をしたママ友は紹介料をもらっていたママ友をフォロー。知らなかった私も世間知らずでしたが、近隣への営業活動までしていたママ友にちょっと引きました。この会話で、前にドライバーに「例のアレ」と渡されたものは、私を紹介した分の謝礼なのではないかと思いました。違和感が増えていくママ友が取った行為食材宅配の違和感をきっかけに、自分の中で「そういえば」と思うことがいくつか浮かびました。それは、「子ども服を買うときに送料がかかるから、一緒におそろいで買おう」と言われたこと。一定額以上にしないと送料がかかってしまうためだそうで、子ども同士も仲がよかったため、結局、色違いで買ったことが複数回ありました。洋服だけでなく、学童用品の上靴も一緒に買いました。洋服などの代金はママ友へ現金で支払って、手間代としてちょっとしたお菓子も渡しています。深くは追及していませんが、クレジットカードで払ったらクレジットカードのポイントがもらえていて、通販サイトのポイントだって相手分として入っていて、それが1度だけでなく複数回。そして、そのママ友の性格からして、私だけでなく他の人にも声をかけているとしたら……。事実はわかりませんが、なんとなくそういったことをやっていそうだと、疑いの念が浮かんでしまいました。結局、食材宅配は、注文したい商品が他の食材宅配でないと手に入らないという理由をつけて、やめて他に変えました。まとめストレスを抱えて付き合うのはつらいのでママ友とは距離を置くようにして疎遠にさせてもらったのですが、この経験から人間関係は本当に難しいと思いました。これらのことがまったく気にならない人もいると思いますし、もちろん人間関係は「持ちつ持たれつ」でもあるのですが、自分の中で一度気になりだすと、どんな人でも自分の中で信頼感がなくなってのだということがわかった一件でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/Kumiko3(43歳)夫と小学生2人の4人家族。Webライター。子育てしながらの仕事は想像以上に大変。アラサーよりも疲れやすく、美容院では肩凝りを指摘され、夕方にはエネルギー切れ。白髪も生えてきて、毎日イライラするのはもしかして更年期!?それでも身だしなみは整えて、目指せナチュラル若見えキラキラ美人!
2024年01月14日40代になってから、自分の体や外見に変化を感じるようになりました。最近、30代と比べて特に変わったと感じることについてお話しします。生理前は当たり前私が最近気になる体の変化は、おならです。おならは1日に20〜3回ほど出るものだと以前、記事など読んだことがあります。そして、音が出たり、臭いのあるおならは1割ほどだとも書いてありました。私は以前から生理前になると、下腹部が痛くなり、おなかが張る感覚があるのですが、それと同時におならが出やすくなると感じていました。おならの回数が増えると生理が近いなと、生理が来る合図になっていました。今では日常的におならが…しかし、40代になってからは、生理前でもないのに日常的におならがたくさん出るようになりました。子どもたちの前でも、外を歩いていてもおならが出てしまうので、おなかのあたりに力を入れて、おしりの穴を締めるようにしながら生活するようにしています。それでも最近は、体に力を入れたときや、横になったとき、リラックスしているときにまでおならが出てしまうようになりました。おならは我慢するしかない?そのため、おならを我慢することも多くなったのですが、そうするとおならが腸の中でたまってしまい、おなかの下のあたりに痛みを感じることが増えました。しかし、我慢できる程度の痛みですし、おならがたまっているだけだとわかっているので、薬を飲んだりすることはありません。誰もいないところでおならをすれば、痛みはなくなり、人前でおならが出てしまうことはありません。しかし、今後どうなってしまうんだろうと考えるとヒヤヒヤします。まとめ人前でおならをしたくないのですが、おならを我慢し過ぎると下腹部が痛むので、対策に困っています。現状では、臭いが強い食べものを控えていますが、今後、あまりにも痛みがひどくなるようであれば、内科の受診も視野に入れています。イラスト/sawawa著者/さいとうみく(43歳)20代後半で長女を産み、その後5回の出産(うち1回は双子で出産)を経験。出産のたびに体の変化を感じながらも、誤魔化しながら子育てをしてきた結果、最近は身体のガタを感じ今後の子育てに不安を感じる40代。
2024年01月11日2023年はさまざまな物の値上げが続き、主婦の私を悩ませました。食料品や生活雑貨、電気やガス代と生活に必要不可欠な物ばかり。テレビで値上げ情報を聞くたびに眉間にシワが寄り、しかめっ面になってしまいます。実際に買い物をすれば、予想以上の合計金額にため息。値上げの嵐に顔の表情が険しくなりシワが増えていないか心配になるとともに、心にはもんもんとストレスがたまっていきました。値上げラッシュで、顔も心もモヤッ2023年は値上げラッシュが続き、何げなく買い物をした合計金額が思った以上に高くて、思わずため息をつくことの連続でした。2,000円ぐらいかと思えば、3,000円。5,000円で収まるかと思えば軽く6,000円を超えることもしばしば。お会計をするたびにズーンと気持ちが落ち込んでしまいます。私はもともと買い物が好きで、食品なら「何を作ろうかな。何食べようかな」と考えたり、洋服や生活雑貨なら「おしゃれはやっぱり楽しいな! あ、新商品が出ている!」と物色したりしながら、買い物を楽しんでいました。買い物は私の生活に彩りや刺激を与えてくれていたのです。しかし最近は、「こんなに買ってしまった」という後悔や、「これしか買っていないのに、この金額?」という不満など、マイナスな感情が生まれるように。そんなときの自分の表情をふと鏡で見たら、眉間にシワが寄り、口もへの字で、ほうれい線の目立つ老け顔になっていました。自分のそんな老け込み方に驚いた私は、もうこれ以上マイナスの感情になったり老けた表情になったりするのも嫌で、買い物に行く頻度をグーンと減らしました。生活のためにまずは食料品の節約値上げがあっても、生活はしていかないといけません。そこで、できるだけ節電や節約をしようと考えました。最初に実践したのは、本当に必要な物だけを購入することです。もともと買い物自体の回数が以前よりも随分減っていたのですが、それに加えて、献立もお店でお買い得な商品をチェックしてから考えるようにしました。例えば大根がお買い得なら、おでんやマーボー大根炒め、大根のポトフ、大根のカレーとざっくり1週間分の献立をサッと考えてから大根の購入を決定します。1つの材料で、さまざまな種類の料理を作るように工夫をしました。さらに、ドレッシングも市販品を購入するのをやめ、自分で砂糖、酢、油を配合し、だしを和風にするか中華にするかによってアレンジを加えて手作りするようにしました。たまに梅や青じそなども混ぜれば、さらに変化が楽しめます。手作りドレッシングは、基本的な調味料でその日使う分だけを作れるので、とても便利で節約になります。また、家族から「おいしい!」と評判だったことが何よりうれしい誤算でした。今までは市販のドレッシングやタレに頼りっぱなしでしたが、手作りすることにしてかえってよかったです。そんなふうに少しずつ工夫して日々購入品を減らすよう心掛けた結果、1カ月の支出を数千円減らすことができました。節電が家族の時間と空間を増やす節電も兼ねて、テレビをつけない時間を設けました。テレビをつけるのは、家族が勢ぞろいする朝と夜。子どもたちにも21時には就寝するよう促し、だらだらとテレビを見ないようにさせました。以前は当たり前のようにテレビがついていたわが家。特に誰が見ているわけでもないのにテレビがつけっぱなしになっていることがよくありましたが、その習慣をなくしました。さらにリビング以外の部屋ではテレビを見ないことにすると、家族がリビングに自然と集まり、ともに過ごす時間が増え、以前よりも会話が弾むようになりました。家族同士がお互いの行動を目にする機会が増えたのもよかったのか、家事の手伝いを何げなく子どもたちがしてくれるようにもなりました。洗濯機が止まったら洗濯かごに入れて運んでくれたり、ハンガーの用意をしてくれたり、手軽なタオルやバスタオルを干したり、乾いたら畳んだりしてくれることもありました。節電目的でテレビを消すだけで、こんなに家族の行動が変わるのだと驚きました。値上げラッシュの現状は変わりませんが、少し行動を変えるだけで家族が協力してくれることが増え、家族団らんの時間や空間が増えたことはうれしいです。私の表情や心にもゆとりが戻り、眉間にシワを寄せることも少なくなりました。まとめ値上げラッシュは、私にとって表情も心も老けこませるものですが、少し考え方ややり方を変えるだけで楽しみを見出せることもあるのだと知りました。無駄な買い物を控えたり、市販のものを手作りに変えてみたり、同じ食材をさまざまな料理に使用したり、工夫次第で出費が抑えられることを楽しく感じられるようにもなってきました。また、節電が家族の協力が得られることにつながり、家族の団結力が増したこともよかったです。まだまだ値上げの波は止まらないかもしれませんが、少しでも楽しみを見つけながらその波を乗り切っていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/izuみん(41歳)小学生の子ども2人を育てる母です。40歳を過ぎても美しい女性でありたいと強く願う私。外見はもちろん内面に関しても楽しいこと&うれしいことをして日々笑顔で過ごしていきたいです。
2024年01月06日これは私の友人が、不正出血を放置して思いがけない病気につながった話です。友人は元々子宮内膜症を患っており生理痛がひどく、不正出血もしばしば起きていたそう。今年の夏、少し不正出血が長引いたときも「いつもの症状かな」と病院へ行かず「そのうち治まるでしょう」と放置してしまったそう。しかし、いつもとは違う症状が彼女を襲う事態になったのです……。生理痛がひどい友人私は三姉妹の母です。長女が幼稚園に通っているころ、幼稚園が終わってから長女は公園でお友だちとよく遊んでいました。ある日、いつものように子どもたちを遊ばせながらママ友と話していた最中「痛たたた……」と、ママ友の1人が急におなかを押さえ痛そうに腰を丸めたのです。とてもつらそうな姿に驚き「大丈夫?」と聞くと「急にごめんね、最近生理痛が重くて、痛くてね」と言う彼女の顔色は青く、本当につらそうでした。聞けば子宮内膜症を患っているとのこと。本来は子宮内部にできるはずの子宮内膜組織が、異常な場所で作られてしまう病気で、彼女の場合は生理痛がとても重く、生理の期間はいつも陣痛並みに痛むそうです。そして「怖いから婦人科に定期的に行って、異常がないか診てもらってるけど、痛いものは痛くて」と話してくれました。この日は公園遊びを切り上げて、少し早く解散する流れに。彼女は少し休めば大丈夫と言っていましたが、明らかに早く休んだほうがよさそうな顔色です。「また遊ぼうね~」と手を振り合う子どもたちと一緒に私は「お大事にね」と手を振りながら、内心とても心配でした。「いつものことだから心配しないで」と言いながら、彼女は青い顔のまま帰っていきました。不正出血が続いていたけど中々病院へ行けない日々しばらくして幼稚園児たちは夏休みに。その友人も日中子どもを遊ばせたり、家業の手伝いをしたりと、忙しく過ごしていたと言っていました。そして夏休みの間中ずっと、生理ではない期間もだらだらと少量の不正出血が続いていたそうなのです。生理のように重い出血が続くのではなく、1日に1度、ほんの少しパンティライナーにシミができるくらいだったため、病院へ行くのをためらっていたそう。子宮内膜症の影響での不正出血はこれまでも経験があり、そのときはしばらくしたら治まったため、今回も「そのうち治るでしょう」とあまり気にしていなかったそうです。何より夏休み中で子どもたちの昼食作り、遊び相手に片づけとすることが多く、とても自分が病院に行って診察してもらおうとは思えなかった、と言っていました。しかし、夏休み残り2週間を過ぎたころ、彼女は急に腹部の激痛に襲われました。生理痛がいつも重いとはいえ、それより数倍ひどい痛みで、体勢を変えても温めても鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらなかったそう。冷や汗が額に浮かび、息をする間も痛くてたまらなかった彼女は「もしかして盲腸?」と考え、自分で救急車を呼びました。「盲腸じゃない?」医師から告げられた病名は救急車で病院へ運ばれた友人。問診を受け、夏休みの間の不正出血や子宮内膜症の持病について伝え、超音波検査を受けました。すると判明した病気は彼女が予想していた盲腸ではありませんでした。なんと、卵巣内にできたチョコレート嚢胞(のうほう)が破裂していた、とわかったのです。チョコレート嚢胞とは子宮内膜症が卵巣内にでき、古くなった血液が固まって変色したできものを指すそうです。友人は緊急で手術を受け、このチョコレート嚢胞を摘出しました。子宮内膜症がまさか、緊急手術が必要な病気につながるなんて考えたこともなかったと彼女は後で振り返っていました。生理痛が重くなったり不妊になりやすかったりと、子宮内膜症にかかっていてもいくつかの症状を知っているだけだった自分を恥じたそうです。無事に手術は終了し、経過を見ながら1週間入院して、夏休みが終わる前に退院できました。「普段なら不調があればすぐ病院へ行くのに、夏休み中だからとか、以前同じ症状があったときはすぐ治ったからと言い訳しながら1カ月も放置してしまったことが今回の手術につながったのかも」と友人は言っていました。突然の入院に家族も驚いたらしいのですが、両親や夫が休みを取って子どもの世話や入院の荷物のやりとりを担当してくれたおかげで、夏休み中の入院をなんとか乗り切れたとのこと。友人の2人の子どもたちも初めは泣いていたけど、お医者さんに治してもらえると話すときちんと聞き分けて我慢してくれたようです。夏の旅行も急に日程変更したそうですが、大事に至らなくて本当によかったと話していました。まとめ普段なら見逃さない症状でも「このくらいならよくあるし」と自分に言い聞かせて放置してしまったため、友人は緊急手術を受ける羽目に。病院は混んでいるし、子どもたちを預けてまで……と行かない理由を思いついても、この手術以降、彼女は異変があったらきちんと病院へ行くようにしていると話していました。また、元々患っていた子宮内膜症について、何に気を付けるべきか、どのような病変があるのかなど、自分の病気についての知識が足らなかったかもとも。以前にあった症状でも同じようなものと決めつけず、症状のあるときはきちんと受診するのが大切なんだと教えてくれた体験談でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/田川 ゆうこ(36歳)体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。
2023年12月27日40代前半のとき、原因不明の肌のかゆみに悩まされるようになりました。しかし、なかなか治らなかったかゆみが、あることがきっかけで劇的に良くなったのです!肌のかゆみに悩まされ、皮膚科に通院…私は30代まで肌のトラブルとは無縁だったのですが、40歳で原因不明の肌のかゆみに悩まされるようになりました。湿度が高い時期は問題ないのですが、乾燥する季節はかゆくて仕方ない……。そんな状況が続き、だんだん気分が落ち込んでいきました。乾燥を防ぐために保湿剤を塗ったり、肌にやさしい生地の服を着ても、ピリピリする感じが治まらずなかなか良くなりません。思い悩んだ私は皮膚科に行き、かゆみを抑える薬や医療用の保湿剤をもらうことになりました。この処方で症状は少し落ち着いたのですが、以前のように無症状とはいかず、若干ピリピリするようなかゆみは残りました。いつの間にかなくなっていたかゆみ一生このかゆみが続くのか……と悲しく思っていたのですが、ある日子どもの世話に追われて忙しく、体をまったく洗わずに頭だけ洗って済ませた日がありました。すると、その日は肌のピリピリ感が少ない感じがしたのです。またしばらくたったある日、子どもの風邪がうつって、高熱で寝込んだ日がありました。その日はお風呂どころではなかったため、2日間お風呂に入らずに布団でウンウンうなっていました。熱も落ち着き、そろそろ起き上がろうか……と思ったそのとき「あれ? そういえば、体がまったくかゆくないぞ?!」と気付きました。その日はほとんど体を洗わずに、洗髪だけをするようにしたのですが、そうすると、かゆみがまったくなくなったのです! にわかには信じがたく、次の日も、その次の日も体を洗わなかったのですが、やはり、かゆくない……! 数カ月ぶりの開放感にうれしくて泣きそうになりました。かゆみの原因はまさかの洗い過ぎ!私は長年ボディタオルを使用していて、それを使ってゴシゴシ体を洗っていました。かゆみがひどくなってからは、極力こすらずにやさしく洗っていたつもりだったのですが、かゆいからこそ無意識にゴシゴシと洗ってしまっていたようです。体のかゆみの原因は、洗い過ぎだったということがわかり、すぐにボディタオルを捨てました。デリケートゾーンだけは、やさしくせっけんを泡立てて手で洗いますが、その他はまったく洗わずに、湯船に浸かるだけ…という生活を始めました。すると、体を洗わずとも臭くなることはなく、むしろ肌にツヤが出るようになったのです。まとめ若いころはガシガシ体を洗っても何もトラブルにならなかったのに……と悲しい気分になりましたが、もう自分の肌は強くないのだと割り切って、現在も髪の毛だけ洗う生活を続けています。あれだけかゆかったのがうそのように、現在は快適な生活を送っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/sawawa著者/中野迷子結婚15年目、小学生と幼稚園の2児の母。大手外資系生命保険会社の総合職を退職後、出産を機に主婦に。現役時代は、省庁へのレポート作成業務・システム仕様書の作成などをおこなっていた。
2023年12月24日子どもが生まれてからあっという間の10年、気付いたらアラフィフです。50歳まであと数年となってしまいました。数年前に体調を崩してから、かつて友人が言った「最小の努力で最大の効果」という言葉を思い出し、自分の体と心に少ない負担で毎日を乗り切りたいと考えています。今、そんな私の強い味方となっているあるアイテムを紹介します。夕方になるとおっくうだった夕飯作り夕方になると体がだるくて夕食を作る気力が……。こういうことは30代からあったけれど、そのだるさが一層強くなったアラフィフの私。仕事に、家事に、子育てにと、マルチタスクをこなして夕方になるころはもう体が“だる重”です。総菜や冷凍食品もたまには利用しますが、最近は物価高で結構なお値段。そもそもギリギリまで仕事をしているので、買い出しに行く時間もあまりありません。また、総菜は揚げ物や濃い目の味付けが多いのが気になるところ。成長期の子どもにはバランス良く、肥満傾向の夫には糖質を控え、貧血気味の私には鉄分を多めに……と、健康に気を配りつつなるべく何品か用意したいなとも思います。時間が限られている上、夕方になると体がしんどく、毎日、疲れた体と心に気合いを入れて台所に立っていました。通販サイトで見つけた電気圧力鍋※画像はイメージですそんな私を今、支えてくれているのが電気圧力鍋です。ちまたでは時短家電がはやっていたので、私も何か良い物があれば取り入れたいと思っていました。パフォーマンスが高く時間を生み出してくれるアイテム、まさに「最小の努力で最大の効果」となるものを特に夕飯作りに取り入れたいなと思っていました。私の目に入ったのがシロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO」です。以前から電気圧力鍋というと、豚の角煮が簡単に柔らかく作れるイメージはありましたが、通販サイトの紹介記事を読んでいくと、結構な数のレシピが作れるようでした。材料をひと口大やみじん切りなどこまかく切って調味料と一緒に入れボタンを押すだけという手軽さで、メニューを選択するだけでそのメニューに合った調理をしてくれます。しかも圧力鍋だから、豚の角煮も簡単にトロトロに。魚の骨も食べられるほど柔らかくなるので、お魚料理も増えて健康にも良さそうです。さらに「かしこい予約プログラム」では最大12時間の予約調理が可能で、予約後すぐに調理を始めて細菌の繁殖しにくい温度を維持し、設定した完成時間から逆算して仕上げ調理をすることができます。 これなら朝や隙間時間に仕込んでおけば、忙しい日でも夕方慌てなくて済みそうです。「ちょっとこれ良いいかも」と思い、通販サイトのタイムセールやクーポン、ポイントなどもあったので思い切って買ってみることにしました。時短はもちろん健康にも経済的にも良い実際に購入してからほぼ毎日のように利用しています。操作も簡単、材料を切って調味料を入れるだけというメニューが多く、実際に時短になりました。今までは主菜、副菜と両方用意することが大変だったのですが、一品作っている間に電気圧力鍋がもう一品作ってくれます。煮物も簡単にできて豚の角煮はとても柔らかくなります。こちらを購入してから初めて牛すじカレーに挑戦しましたが、トロトロの牛すじは家族に大好評でした。牛すじはさっとゆでてひと口大に切り、他の材料と一緒に入れてボタンを押すだけの手軽さです。魚も骨まで柔らかくなるので、今後は子どもに積極的に食べさせたいと思っています。こちらの圧力鍋はスープ作りもお手のもの、ミネストローネなど前日の夜に作って保温しておけば、忙しい朝も野菜たっぷりのスープがいただけます。残った食材を活用できるので、経済的な点も気に入っています。また、調理している間も火事の心配がなく、コンロから目が離せないということがなくなったことにも助かっています。まとめ電気圧力鍋は疲れた私に代わって一品作ってくれるだけでなく、健康にも良く、残った食材も活用できるのでなくてはならない存在となりました。最近はもう1台増やしたいとさえ考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawa著者/はるひび(46歳)小学生の娘を持つ母。在宅ワークのため、運動不足になりがち。最近、骨伝導イヤホンを購入。早起きして、好きな音楽やラジオを聴きながら近所の公園を散歩している。
2023年12月22日私は、長年貧血に悩んでいます。45歳になった今でも、立ちくらみや頭痛などの症状が起こることは日常茶飯事。鉄分を意識した生活習慣を心がけても症状が改善される兆しはなく、「そういう体質なんだ」と思っていました。しかし、あることをきっかけに意外な貧血原因が判明! ずっと悩んでいた貧血の本当の原因とは……?貧血に悩む日々…年齢や体質のせい?立ちくらみや頭痛などの症状が出始めたのは、40代に突入したばかりのころ。床に落ちた物を拾って立ち上がるときにクラッとしたことが、不調の始まりです。体を伸ばして遠くの物を取る、階段を上り下りするといった日常の動作でめまいを感じたことも。また、この時期から「疲れやすい」「朝なかなか起き上がれない」といった不調も感じ始めたため、年齢のせいだと思っていました。40代に入ってからの体の変化は同級生も同じで、ランチやお茶会をしたときの話題はもっぱら健康について。周りの友人も疲れやすさや朝のだるさを感じていたようで、「やっぱり年齢のせいなんだ」と安心したことを覚えています。そんな友人との会話の中で「立ちくらみやめまいって貧血なんじゃない?」という声も。友人いわく、貧血の人はまぶたの裏や目の下を引っ張った部分が白くなっているそう。そこで私は目の下を鏡で確認してみると、なんと真っ白!友人との会話から、疲れやすさやだるさは年齢から来る不調、立ちくらみやめまいは貧血から来る不調と自分の中で結論付け、年齢や体質で起こる症状なんだと思い込んでしまいました。病院へ行って診断してもらったわけでもなく、ただ友人に言われただけで判断したことを今では後悔しています。婦人科検診で明らかになった貧血の原因日常生活で感じる不調の次に悩んでいたことがあります。それは生理不順です。生理が来るたびに、出血量の多さや、生理痛の重さに悩まされ、寝込むこともしばしば。この悩みは30代後半ごろから続いていましたが、このころは子どもがまだ小さく、家事や育児に忙しいことを理由に、自分のことは後回しにしていました。45歳になって少しだけ育児も落ち着き、まだ生理の重さが続いていたことから、意を決して婦人科を受診することに。病院で超音波検査をしてもらうと、先生が「子宮に筋腫がありますね」とひと言。どうやら私は子宮筋腫になっていたようです。子宮筋腫とは、子宮の壁にコブができる病気のこと。筋腫ができる明確な原因は明らかになっていないのですが、医師によると女性ホルモンが関係していることは間違いないとのこと。私の場合、子宮の外側と内側どちらにも筋腫が存在し、合計5、6個できていたのです。筋腫があることで生理の出血が多くなるため、貧血も併発しやすい、という診断結果でした。年齢のせい、体質のせいと思っていた貧血が、まさか子宮筋腫のせいだったとは寝耳に水でした。子宮筋腫は女性ホルモンの分泌により症状が左右されるため、一般的に更年期を迎える45~55歳の人は薬を飲みながら経過観察をする治療法も用いられるそう。しかし、私の場合は筋腫の数が多いため、先生から子宮の全摘出手術を勧められました。子宮が体からなくなることに戸惑いましたが、再発の心配がない・がん化する心配がないというメリットを考え、全摘出することを決意。もう子どもを産む予定がないことも、手術を受けることを決めた理由の1つです。術後は快適な生活が待っていた手術の予定時間は3時間程度と説明されていました。しかし、私は筋腫の数が多く腸に子宮が癒着していたため手術が難航。予定時間を大幅にオーバーし、5時間後にようやく終了しました。開腹手術だったため、術後の痛みは強く感じましたが、10日ほどの入院生活を終え無事退院。術後、真っ先に感じたことは貧血の症状がなくなったこと。これまで日常の動作で立ちくらみやめまいといった症状があったため、不調が当たり前になっていましたが、何をするにも快適に過ごせます。洗濯物を干す、掃除機をかけるといった家事も以前より格段に動きやすく、毎日がとっても快適! 不調なく家事やパートに打ち込めることがとてもうれしく、体も心も元気ハツラツです。家族からも「お母さん表情が明るくなったね」なんて言われ、日々の家族での生活がパッと明るくなりました。手術を受けて本当によかったと思うと同時に、こんな元気な日々を過ごせるなら、早く病院へ行って不調の原因を明らかにするべきたったと反省もしています。まとめ術後は立ちくらみなどの症状に悩まされることがないため、パートや家事の際に体を動かしやすくなりました。貧血を改善するために、サプリを飲んだりレバーを食べたりしていましたが、病院で診てもらうことが解決への近道だったなと感じています。今まで生理のときは寝込むことが多く、暗い日々を過ごしていましたが、これからは毎日元気に過ごせそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/よしだ れい(43歳)産まれたばかりの娘の育児を楽しみながら頑張っているアラフォーママ。年齢に負けないよう体力づくりに奮闘している毎日です。ジャンルを問わず、さまざまな体験談を執筆しています。
2023年12月20日祖父が他界して80歳目前で独居となった祖母。高齢者の独居生活ということで孤独死をはじめいろいろな不安がある中、一緒に住むことはできなくても少しでも安心して過ごせる環境にしたいと家族で頭を悩ませていました。そんなとき、固定電話に関して祖母の身に困ったことが起きました。突然届いた、巨大な段ボール箱祖母は若いころの病気が原因で左手が不自由な上、膝を壊しており、あまり動くことができませんでした。80歳を前にして独居となった後も、頑なに自宅での生活を望み、ヘルパーさんや母が通うことで何とか暮らしていました。祖母が住んでいたのは、昔ながらのご近所付き合いがいまだ残っている地域。特に、数件先にとても面倒見の良い方がいて、独居の祖母を気に掛けてくれ、何かあれば連絡をくれていました。そんなある日、その方からの電話で「家の前にでっかい段ボールがある」と言われた母。たまたま実家にいた私も一緒に行ってみると、たしかに一抱えもある大きな段ボールが1つ置いてあるではありませんか。確認すると、間違いなく祖母宛ての荷物です。開けてみると、中には大量の洗剤類が……。慌てて祖母に聞いたところ、「この間電話がかかってきて買った」と言うではありませんか!つまり、自宅の固定電話に勧誘の電話がかかってきて、相手に聞かれるがままに住所などを教えたそうなのです。支払いはどうしたのかと言うと、わからないというので、あちこち調べてみたところ、箱の中から振込用紙を発見したのでした。固定電話だから起こるワナを回避してみたら幸いそのときはクーリング・オフ(一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回できる制度)で何とかなりましたが、この出来事は私たちにとって衝撃的でした。オレオレ詐欺などもあるので、このまま祖母の家に固定電話を置いておくのは怖い、けれど、祖母の古い知人は固定電話に連絡をして来るからなくすのもどうなのか……。考えた末、固定電話は母の携帯にすべて転送して様子を見ることにし、普段の連絡用に携帯電話を契約することにしました。今後の手続きにおける利便性を考え、名義は私にして、大手キャリアのお年寄り向け製品を購入。開くと画面の下に3つボタンがあり、そのボタンを押すだけで登録した電話番号に簡単にかけることができます。祖母がわかりやすいように、画面に直接マジックでどのボタンが誰にかかるのかを書いたことで、以前よりも簡単に電話がかけられるようになり、番号がわからなくなって電話がかけられないという問題を解決することができました。また、それまでの固定電話は棚の上にあって、かけるにしても出るにしても時間がかかっていましたが、以前よりも側に置いておけることで、電話に出るまでの時間も早くなりました。また、登録した番号以外からの着信は無音に設定することで、防犯面でも少し安心できる要素が増えました。携帯電話がお守りに最初は、携帯電話という新しい物を祖母が使えるのかと心配しましたが、意外にもあっさり受け入れられました。それどころか、簡単に母に連絡ができるようになり、安心感が増えたと大喜び。実はそれまでも「困ったことがあって電話がかけたいのに、番号を書いた紙をどこに置いたかわからなくてかけられなかった」「何度かけても別の人につながってしまった」などということがあったのだそう。また、固定電話によくわからない電話もちょこちょこかかって来ていたそうで、だんだん出るのもおっくうになっていたのだとか。実はその中には市の職員からの大切な電話もあったのですが(後日、母に連絡があって判明した)、理解力が落ちてきた祖母には、難しい話はすべてよくわからない変なものという判断をされてしまったようです。そういったこともあり、携帯電話への切り替えは功を奏したのでした。その後、デイサービスのお迎えの際に電話で連絡してもらえるようになったり、出先で迷子になったときに連絡がついたりと大活躍。母も、安否確認が簡単にできるようになり、特殊詐欺対策としてもよかったと大喜びでした。まとめ箱いっぱいの洗剤を見たときには思わず「うわぁ」と叫びそうになりましたが、後から思えばこれが良いきっかけとなってくれました。大きな被害がなかったのが不幸中の幸いでしたが、その後しばらくは大量のダイレクトメールが届き、個人情報の流出は怖いなぁとしみじみ思うことに。思い切って携帯電話という文明の利器を投入したことで、お互いの安心感も増え、連絡がつきやすくなり、生活が快適になりました。お年寄りは新しいものになじむのに苦労するという話を聞きますが、その時々で環境や状態と相談しながら、合うものを導入していくのは大切なことだなと思った次第です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/sawawaウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/おおさわ (40歳)長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。
2023年12月06日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ 今回は、2018年1月生まれの息子さん、えーくんの様子をつづるマンガが人気のsawawa(@ageharumaki_life)さん。Instagramでフォロワー7,000人超えの人気イラストレーターさんです。その中から、「寝かしつけあるある」をピックアップしてご紹介します。 寝ない…寝ないけど 生後6カ月、寝かしつけ中の萌えすぎる一コマ。「もう寝かしつけなんて、どうでもいいわー!」っと叫びたくなる、そんな可愛さ。手がぷるぷるしてるところも、めりこんだほっぺも、なんとも言えない…♡ なんか生ぬるいなって思ったら… 生後8カ月。寝たふりして寝かしつけ中、「なんか耳が生ぬるいなぁ」なんて思っていたら、まさかのよだれー! ママを起こすには最高の技、かも?! 母の「?」を埋めましょう。 「A.寝てくれ」、ですよねー!!! 生後9カ月になるとハイハイもつかまり立ちも上手になって、運動量が足りない日は寝る前にバッタンバッタンと暴れまわるようになったそう。 セルフトントンで寝てくれるように!子どもが眠るときに落ち着くスタイルって、ありますよね。生後10カ月になったえーくんの場合は、自分のお尻を自分でトントンするという「セルフトントン」スタイル! もうすぐ寝そう…というタイミングで、そーっと離れてあげるほうが、眠りやすいみたい。自分でトントンしてくれるのは良いですよね~! 寝かしつけで苦労するママも多いですが、いずれは一人で眠れるようになるもの。寝かしつけが必要な時期もわずかだと思うと、この寝かしつけの変化も楽しめそうです。えーくんの成長を一緒に楽しめる、sawawaさんの育児マンガをぜひチェックしてみてくださいね! この投稿をInstagramで見る sawawaさん(@ageharumaki_life)がシェアした投稿 - 2019年 6月月3日午前8時30分PDT 協力/sawawa(Instagram:@ageharumaki_life)
2019年06月20日