ウーマンエキサイトがお届けする子育ての新着記事一覧 (333/341)
世のお母さん達がどうしているのか気になるポイントの中に、オムツ事情がある。布おむつという経済的かつ、環境にも優しい選択肢もあるけれど、毎日洗濯に明け暮れる日々を選ぶ勇気がなく、すっと紙おむつを選択し、育児がスタートした。紙オムツはテープタイプと、パンツタイプ、その2通りしかなく。母はどちらか一つを選ばなくてはならない。特徴を言うと、テープタイプはパンツタイプと比べ価格も安い。どのメーカーも試してはみたものの、残念な事にう◯こがよく漏れる。これはまさにオムツ事情あるある。今日はわたしがテープタイプからパンツタイプのオムツに移行したきっかけになった話をしたいと思う。今年に入って、夫の幼馴染が結婚することになり、家族で結婚式に出席することになった。某芸能人もここで式をあげたという、歴史ある厳かな教会で執り行われるそうで「これは久しぶりにオシャレをしていかないと」と気合いが入る。親友の結婚式。息子を連れて、こうした祝いの席に参加することは初めてだったので、式当日をとても楽しみにしていた。結婚式は息子に何を着せようか? インタネーットで検索すると、よくあるタキシード風のベビー服がわんさか出てくる。何か他に良いものはないか…?と、買い物に出かけると、正装にもなりそうな白いニットのロンパースを発見! さっそく買って着せることにした。全身ニットに身を包んだ息子は、まるでゴーストバスターズのマシュマロマンのようだった。陽気なその装いに、息子は会場にいたあらゆる人に可愛がられた。しかも、息子はかなり上機嫌。これなら式中に困ることもなさそうだ!さっそく式がスタート。息子を抱っこして、新郎新婦の入場を待つ。演奏が始まり、オルガンの音が鳴り響く。合唱隊がそれに合わせて声を高らかに歌い始める。新郎新婦が入場すると、息子は興奮気味に「あうあうあ~」と声を上げ始めた。花嫁さんの美しさに感動しているのか? 「うんうん、わかるのね? 花嫁さん、綺麗だねえ…!」と声をかけるも、息子の声はさらに大きくなっていく。教会の中で「あうあうあ~」という声が鳴り響き、わたしは赤面。あぁ、式中に暴れないでよ~? わたしは内心、息子が泣き出すのではないかと心配し始めた。息子は、わたしの膝の上で屈伸を繰り返し、なんだか落ち着かない様子。もしかして、これは……。指輪の交換が終わり、神父が新郎新婦に声をかける。「一生幸せにすると、あなたは神に誓いますか?」「はい。誓いま…ブリブリブリブリブリ~!!!!」誓いの言葉と同時に放たれた、息子のう◯こ。わーーーーーーーーー!なぜ、このタイミングで!? 大声をあげて叫びたい気持ちを抑え、平常心をどうにか保とうとするが、抱っこして、息子のお尻を支えていた右手にホカホカとした温もりを感じる。これは、漏れているかもしれない…! 白いロンパースなんて着せてくるんじゃなかった…。動揺を隠しきれないまま、夫の方をチラッと見ると、幼馴染の晴れ姿を見て感慨深そうな顔をしていた。それもそのはず、20年以上の付き合いになる親友が結婚するのだから、こみ上げるものがあるだろう。夫が感動の渦の中に包まれている中。その隣でわたしは息子のう◯こがこれ以上漏れないように、大きく手を広げ全神経を息子のお尻に集中。無事式が終わるまでずっと緊張していた。新郎新婦と同じくらい緊張したと言っても過言ではない。あぁ、せっかくの結婚式が…。こんな冷や汗を毎回かくくらいなら、ちょっとくらい高くても性能の良いオムツにした方が良い。この事件でわたしはテープタイプのオムツから、パンツタイプへと移行することにしたのだった。つづく次回は「高熱! 突発性発疹の恐怖」をお送りします。
2016年07月19日日に日に気温が高くなり、外での水遊びが心地いい季節がやってきました。「早く水遊びがしたい!」という子どもとママたちへ、いますぐ東京都内で水遊びができる無料の公園を紹介します。■まるで巨大な滝壺みたい! 虹がでる水のカーテンを歩こう・総合レクリエーション公園(江戸川区)大小10の公園や広場が集まる広大なスポット。水遊びできるのは「虹の広場」です。壁泉と呼ばれる回廊は上から水が流れおちて、水のカーテンのようです。流れおちる水の内側を歩くと、巨大な滝壺にいるような気分に浸れます。天気のいい日は、光が水にあたって虹が発生することも。公園にはアスレチックや小学生以下の子どもが無料でポニーに乗れる「なぎさポニーランド」もあります。交通アクセス東京メトロ東西線「西葛西駅」から徒歩約7分■白い砂浜で水遊び&砂遊び! 長いローラースライダーも人気・大森ふるさとの浜辺公園(大田区)約400mにわたる人工の白い砂浜がある公園です。河口につくられているため、波が少なくておだやか。遊泳は禁止されていますが、水遊びや潮干狩りを楽しめます。足洗い場があるため、汚れた足をきれいに流して帰れるのもうれしいところ。橋を渡ったところにある、ふるさとの広場には、長さ30mのすべり台・ローラースライダーがあり、子どもたちに大人気! 幼児向けの遊具もありますよ。近くにある「大森 海苔のふるさと館」の3階展望室では、眺望を楽しみながらお弁当を食べられます。日ざしの強い日や急な雨のときも安心です。交通アクセス京浜急行線「大森町駅」から徒歩約12分■流れる滝を歩いてみよう! 水上アスレチックにもトライ ・平和の森公園(大田区)大森ふるさとの浜辺公園のとなり。東京ドームの2倍以上の広さをもつ公園で、環状七号線をはさんで南北にわかれています。水遊びは北部の平和の広場へ。カスケードと呼ばれる流れる滝は、なだらかな階段状のせせらぎ。安全のため、素足ではなくサンダルなどをはいて遊びましょう。ほかにも釣りができる池や水生植物園があります。公園の南側には人気のフィールドアスレチックも(小中学生100円、高校生以上360円)。池のコースがあるので、着替えを持って行ってくださいね。近くには無料の幼児用アスレチックもありますよ。交通アクセス京浜急行線「平和島駅」から徒歩約10分■駅近なのに緑あふれる渓谷美! 風流な景観に癒やされる・音無親水公園(北区)王子駅のすぐ前にかかる音無橋の真下にあり、川の流れを人工的に整備してつくられた公園です。このあたりは江戸時代から渓谷の名所で、浮世絵にも数多く描かれていました。いまも江戸情緒を感じさせる木の橋やあづま屋、水車などがあり、風流な景観は「日本の都市公園100選」にも選ばれているほど。その名のとおり水に親しむ憩いの公園で、遊具はありません。せせらぎの深さは20cmほどのため、小さなお子さんも安心して遊べます。ベンチや木かげなど休憩できる場所も多く、お弁当を広げたり、着がえたりなど、スペースには困りません。交通アクセスJR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」より徒歩約2分東京にも無料で水遊びできる広い公園があります。浅瀬で楽しめるから、子どもの水遊びデビューも安心です。お弁当やレジャーシートを持って、近場の水遊びスポットにおでかけしましょう。
2016年07月18日●連載の目次は こちら から●発達障害についての基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。それは私が実体験を通じて感じていることだ。けれども、知識があったとしても、やっぱり発達障害の子を育てるのは大変! 最終回の今回は、私のそんな心境を綴ってみます。■「発達障害」の子育ては疲れます発達障害についての特集記事を、さもわかったように書いている私。けれども、私自身、いまだに「発達障害の子を育てること」と完全に折り合いがつけられているわけではない。発達障害の子を育てるのは、普通の子育てより疲れる。それは、紛れもない事実だ。少し息子の調子が良いと、その事実を忘れてしまう。そして、普通の子のようなつもりで接していると、ある日ドカンと現実を突き付けられ奈落の底に突き落とされる。そんなことの繰り返しだ。 ■専門家と繋がろう子どもに親が「キレる」ことが多くなったら、そろそろ限界値。赤信号が点滅していると思い、早めに周囲にSOSを出すよう心がけている。私が頼りにしている方々は、今のところこんな感じだ。・家族・保育園の園長をしている友人(専門知識のある一般人)・司馬先生(専門知識のある医師)・小学校の担任の先生・小学校の特別支援学級(通級)の先生(専門知識のある教員)最初に相談する相手は、発達障害についての知識がある人のほうが良いと思う。たとえば、ママ友に愚痴を言ってガス抜きをするのは大切なことだが(私も、よくやっている)、それはあくまで、「ガス抜き」でしかない。「うちの子、発達障害かも!?」と気になっているのであれば、 しかるべき相談窓口 に、一度行ってみたほうが回り道をすることなく、適切な対応策に辿り着けるのではないかと思う。 ■1人で抱え込まないで!「周囲に助けを求められるかどうか?」は、発達障害の子育ての肝だと思う。繰り返すようだが、「発達障害」の子育ては疲れる。「キレイごと」では、どうにもならない現実の毎日がそこにはある。「もうイヤだ!」と思うことがあるのは、当たり前だ。そんなときは「良いママでなければ!」と一人で抱え込まず、周囲に助けを求めよう。私は、夫や長男に「ママを閉店します」と言い置いてプチ家出をしたり、小学校に行って、「最近、大変です」と状況を正直に話して、担任や通級の先生に支援を仰いだりしている。月1回の司馬先生の診察は、自分を客観視できる良い機会になっている。先日、保育園の園長をしている友人にSOSを出したところ、物言いのストレートな彼女からは、「(虐待だと)通報されない程度に、頑張れ!(笑)」と言われた。「すごい励まされ方だなぁ」と笑ってしまったが、しんどいときは、うんとハードルを下げて自分の生活を眺めてみることも効果がある。「頑張りすぎないようにしよう」。そう日々、自分に言い聞かせている。頑張りすぎて、母の心が不安定になるようでは、本末転倒。お母さんの一番大切な役割は、毎日、機嫌よく過ごすこと。そして、わが子をいつくしむことだと思うから。
2016年07月17日●連載の目次は こちら から●発達障害についての基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。それは私が実体験を通じて感じていることだ。今回は、私が質問されて答えに困った「発達障害の診断」について、軽度の発達障害クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。■診断はレッテルを貼るのではなく、対処法を知るため私は息子を支援学級に通わせていたので、ママ友から子育ての相談を受けることがある。そのときに、よく聞かれることは、「発達障害の診断を受ける必要ってあるの?」ということだ。発達障害は病気ではなく、「脳の発達のかたより」。そうだとすれば、「診断は本当に必要なのか?」と思ったり、「わが子に、発達障害のレッテルなんて貼りたくない」と思ったりするのは当然のことだと思う。「診断は子どもにレッテルを貼るためのものではなく、それによってどんなことで困っているのかを教えてくれるものです」(司馬先生)診断は、いわば大きな方向つけ。「これから何をするのか?」「どんな対処方法があるのか?」を考え始めるスタート地点の指標のようなものだ。もちろん、わが子を育てる作戦(司馬先生は、よく“作戦”という言葉を使われる)を立てるのに、診断を受けるだけでは充分ではない。 ただ、ADHDといってもどんなタイプなのか、その子の能力のどんなところにどう影響しているのか、それらがわかればわかるほど作戦(対策)は立てやすくなる。また診断することによって、子どもが専門家から的確なアドバイスを受けられるほか、親が本や勉強会などから、ピンポイントで情報を得ることもできるようにもなる。■診断を受けるための一般的な経路「発達障害かどうかが気になるのだけれど、誰にどんなふうに相談すればよいかわからない」これも、よく相談される内容だ。一般的には、まずは学校の担任の先生に相談するのが良いだろう。学校には、週に1~2回ほど来て、子どもや保護者の相談に乗ってくれるスクールカウンセラーという職種の人もいる。また、自治体の教育相談所や教育センターなどで、相談業務を行なっていることもある。最近では、発達障害の診断や治療の経験がある小児科の先生も増えているので、かかりつけの医院の先生に相談してみてもよいだろう。■大切なのは、早く気づいて二次障害を防ぐこと私が相談を受けたときに必ず言っていることは、「発達障害の子を育てるのは、すごく大変だし、一緒に生活するのはしんどいよね。でも、発達障害の子を育てる上で、一番大切なのは、二次障害を防ぐことだと私は思っている。診断を受けることで、子どもの特徴に早く気づければ、必要とする支援がわかり、より二次障害を防ぎやすくなると思うよ」ということ。二次障害とは、発達障害に対する対応が十分に行われないために、二次的に起こる問題のことだ。たとえば、学校に行くのをイヤがったり、学校に行けなくなったり、うつ状態になって元気がなくなったり、親にひどく反抗したりというのが二次障害だ。発達障害の子は何かにつけて叱られることが多く、「ぼく(私)はダメなんだ…」というように自尊心が低下しがち。いったん二次障害が起きると、もともとの発達障害そのものへの対応以上に、扱いが難しいこともよくあると言われている。次回は、最終回。「発達障害の子育ては疲れます」です。
2016年07月17日●連載の目次は こちら から●ひとことで「発達障害」と言っても、その状態はさまざま。基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。今回はさまざまな発達障害について、軽度の発達障害クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。「 発達障害って、何? 」で、発達障害には、おもに以下の3つがあるとお伝えした。今回はその内容を、もう少し詳しく見ていこう 1.不注意・多動性・衝動性が目立つ 「ADHD(注意欠如・多動性障害)」2.人との関わりが難しい「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」3.特定の領域の学習がうまくいかない「LD(学習障害)」「発達障害のわが子」と向き合う本(司馬理英子/大和出版) ■ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?不注意・多動性・衝動性を特徴とする。たとえば、忘れっぽくて集中力が乏しく、宿題などをしているときに気が散りやすい。落ち着きがなく、いつもそわそわしていて、順番を待てずなんでも我先にとやりたい。こんなふうに、年齢に応じた「注意力や行動・衝動などのコントロール」がうまくできない。そのため、毎日の生活習慣や学校での活動を行うのに苦労をする。■「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」とは?「アスペルガー症候群」を含む「自閉症スペクトラム障害」の特徴はおもに「人との関わりの困難さ」にある。言葉やしぐさなどコミュニケーションをする力にかたよりがあり、興味を持つ範囲が狭く、興味のない活動には取り組めない。こうしたこだわりの強さがあるため、毎日の生活がスムーズに進まないこともある。「広汎性発達障害」や「自閉症」も「自閉症スペクトラム障害」に含まれ、なかでも言葉の遅れが見られないものは「アスペルガー症候群」と呼ばれている。 ■LD(学習障害)とは?LDでは特定の学習能力の困難さが見られる。全体的な知的発達に遅れがないのに、特定の学習能力での遅れが、小学校の低学年では1年程度、高学年では2年程度見られる場合に診断される。文章を読むことが困難な状態を「読字(どくじ)障害」、鏡文字が多く見られ、漢字や作文などを書くことに関する遅れを「書字(しょじ)障害」、計算または文章問題など算数の学力がほかの科目に比べて低い場合「算数障害」と言いわれる発達障害は決してまれなものではなく、多くの子どもにみられる。ADHDは5%、アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム障害の子どもは1~2%、LD(学習障害)は10%程度いると言われている。わが子に、こういった傾向を感じるとしたら、まずは本などから子どもへの対応の仕方を学んでみるのも一手だ。たとえば、『「発達障害のわが子」と向き合う本』(司馬理英子/大和出版)は、「ADHDの子どもの特徴」「ADHDの子育てのヒント」「アスペルガー症候群の子どもの特徴」「アスペルガー症候群の子どもの子育てのヒント」と、こどもの傾向別に説明と対処法の項目が分かれており、とても読みやすい。本などから得た情報で、少しでも子育てが楽になったら、ハッピーなことだと思う。また、本を読むことが、子どもへの支援を次の段階に深めるキッカケになるかもしれない。<次回は、「発達障害の診断を受けることは必要?」です。>
2016年07月17日投資教育先進国といわれるアメリカでは、子どものころからお金について学ぶ機会が多いのをご存じでしょうか。 幼稚園から高校までの義務教育でお金にまつわることを学習するのはあたりまえ。お金にシビアなアメリカならではの、子どものマネー教育について紹介します。■ローン大国アメリカアメリカ人はお金にシビアだといわれます。それはクレジットカード、ローン大国であることが影響しています。健康保険や医療費もほかの国と比べてかなり高額。個人がしっかりファイナンシャルプランを身につけていないと簡単に破産してしまう社会です。厳しい社会のなかで財産を得て資本主義社会のなかで勝ち残っていくために、投資に関する知識を深める人も多いのです。そんななか、幼稚園から子どもの年齢に応じてお金に関する教育が行われています。親からお金を増やすための株式投資などの知識を得るケースもめずらしくありません。■日本でマネー教育をしない理由一方、日本では、子どもがお金の話をするのはあまりよくないという風潮があります。株式投資はリスクのあることだと敬遠する人も多く、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。考えられる理由としては、貯金文化が定着していることがあげられます。堅実にコツコツためる、まじめな日本人の気質ともいえるでしょう。■おこづかい制のメリットみなさんは子どもにお金を管理させていますか? 将来の金銭感覚を養っておくためにも、早めにお金に関する知識を身につけることが大事です。さまざまな考え方があるものの、たとえば、定期的におこづかいをあげることで、子どもは自分のお金を管理し、計画的に使うことを学べます。おこづかい制にするか悩んでいる方は検討してみてください。また、お手伝いの報酬としてお金をあげるのも方法のひとつです。自分の労働によってお金を得ることができ、何もしなければお金を得られないという仕組みを学べます。お金を計画的に使う感覚は、将来役に立ちます。子どもが大きくなったら、家庭の予算立てに参加させてみるといいかもしれません。
2016年07月16日●連載の目次は こちら から●正しい自己認識を持つこと。つまり、発達障害についての基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。それは私が実体験を通じて感じていることだ。そこで、「発達障害って、何?」という基本的な疑問について、軽度の発達障害クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。■発達障害は「しつけ」や「育て方」が悪いわけではないほかの子に比べ、手のかかるわが子。「やっぱり、私の育て方が悪いのかしら?」と思ってしまうママもいるだろう。「夫に『子どもを甘やかすからだ』と言われる」「忙しくて充分にかまってあげられないからかな?」など、子育てがうまくいかないと、ママは自分を責めがちだ。けれども、「発達障害は、しつけの問題ではありません。多くの場合、生まれつきのものです」と、司馬先生は言う。生まれつきといっても、もちろん、生まれてすぐわかるわけではない。たとえばADHDなら幼稚園や保育園くらいまでは「活発で元気な子」という印象で、小学校に入り、生活の中心が勉強になってくると特徴が目立つ。また、アスペルガー症候群の場合は、赤ちゃんの頃から手がかかる子もいるが、「ちょっと違和感があるな」くらいの子も多い。だからこそ、難しいのだと思う。なぜなら、早い段階から障害に気づければ、親の側も「そういうものだ」と思い、ある意味、納得して育てられる。けれども、「ちょっと変わっているかな?」くらいだと、子どもの問題なのか、親側(しつけ)の問題なのか? というあたりで、ママがひとりで問題を抱え込み、グルグルと悩んでいることも多いからだ。■発達障害は病気ではない 前回 でも話したとおり、「発達障害とは、脳の発達のかたより」だ。発達障害の子どもは、すべての能力に問題があるわけではなく、“特定のある部分の発達だけ”がほかの子どもに比べて遅れている。「発達障害は、病気というわけではありません。脳の発達にかたよりがあったとしても一生がそれで決まってしまうというものでもありません」(司馬先生) ■わが子の特徴に気づいて、必要なサポートをする一般的な発達をとげている子ども(定型発達の子ども)に比べて、ある能力の発達のかたよりが目立っていて、そのために子どもが「生きづらさ」を抱えている場合、学校や家庭での状況、発育歴などのさまざまな情報を元に、発達障害かどうか?を見てみよう。たとえば、「忘れ物」。ADHDの子によく見られる忘れ物は、どの子も多少あるものだが、毎日いくつも忘れものをしていれば、そのために困ることがたくさん出てくる。個性といって片付けてしまうには困難さが際立っている場合、発達障害の診断がつけられる。「発達のかたよりに気づき、早く対処することによって、日常において困ることをずいぶんと減らすことができます」(司馬先生)発達のかたよりは、裏を返せば長所となる場合も少なくない。かたよりに早く気がつけば、子どものいい部分を生かしたり、得意な分野をしっかり伸ばしたりすることに、親子でエネルギーを使うことができる。「だからこそ、早めにわが子の特徴に気づいて、必要としているサポートをしていくことが大切なのです」(司馬先生)次回は、「発達障害のさまざまな種類」を少し詳しくみていこう。
2016年07月16日●連載の目次は こちら から●正しい自己認識を持つこと。つまり、発達障害についての基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。それは私が実体験を通じて感じていることだ。そこで「発達障害って、何?」という基本的な疑問について、軽度の発達障害専門クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。■発達障害は、いわば「発達のかたより」育てにくいわが子。私の気にし過ぎかもしれないけれど、ちょっと心配。ママ友に相談すると「うちもそうよ。大丈夫」なんて言われて、「そうかな?」と安堵する。けれども、また別の日には、「これって、やっぱり普通じゃないよな」と思う。「でも、これはこの子の個性で、私の我慢が足りないのかもしれない」。そんな無限のループを、頭の血管が擦り切れるほど何年もグルグルと考え続けていた私。そうした状況にあった私に、司馬先生の発達障害の説明は、非常に腑に落ちるものだった。まず、発達障害の定義だが、「発達障害とは、いわば“発達のかたより”です。最近の考え方としては、全体的な知能の発達には問題がなく、以下のような特徴がある子どもを発達障害としています」(司馬先生)1.不注意・多動性・衝動性が目立つ 「ADHD(注意欠如・多動性障害)」2.人との関わりが難しい「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」3.特定の領域の学習がうまくいかない「LD(学習障害)」「発達障害のわが子」と向き合う本(司馬理英子/大和出版) 発達「障害」と書くと、「障害」という言葉から重々しい感じがするが、症状の度合いは重いものから、「診断名をつけるほどではないけれど、特徴が見られる」という軽いものまで幅がある。 ■「発達障害の特徴があるかもしれない」という見方をしてみるママたちがいちばん気になるのは「うちの子が発達障害なのかどうか?」ということかもしれない。けれども、発達障害であったとしても、なかったとしても、子育てがうまくいかないのであれば、子どもの特徴を把握し、ちょっとした工夫をすることで、日々の生活は随分と楽になる。つまり、「もしかしたら発達障害の特徴があるかもしれない」という見方をしてみるのだ。■子どもの特徴に合わせた丁寧な関わり方司馬先生が教えてくださった「発達障害の子育て法」は、子どもの気持ちを尊重し、子どもの特徴に合わせた、子どもへの、より丁寧な関わり方だ。発達障害のない子どもは、さほど手をかけなくても自力で成長していけるが、それでも関わり方を丁寧にしてやることに越したことはない。つまり、子どもが発達障害でなくても、ちょっと似た部分はあるけれど診断されるほどではないというレベルでも、発達障害であっても、同じように使っていける子育て法なのだ。「発達障害かもしれないと怖がってばかりいないで、その子の特徴を見極め、その子に合わせたオーダーメイドの子育てしてみては?」というのが、司馬先生からの提案なのである。<次回は、「発達障害は、“しつけ”の問題なの!?」です。>
2016年07月16日最近は、食育やコミュニケーションのために、子どもといっしょにクッキングを楽しむママが増えているようです。「そろそろチャレンジしてみようかな」と思っているママに向けて、始め方や親子クッキングのメリットを紹介します。■料理に興味が出てくる3~6歳からスタート親子クッキングの始めどきは、子どもが料理に興味を持ち始める3~6歳ごろ。ちなみに我が家では、子どもが3歳のとき、家事を何でも自分でやりたがるようになったため、流れに乗って料理も始めてみました。それより小さい1~2歳の子には、包丁デビューは早いかもしれません。でも、ママが料理をしている様子に興味を示すようなら、プチトマトのヘタを取る、レタスをちぎるなどの簡単なお手伝いをやらせてあげるといいでしょう。■ケガをしにくい子ども用包丁はマスト親子クッキングを始めるにあたって、まず用意したいのは包丁です。3~6歳の幼児には、刃先が丸く、指がスパッと切れない設計になっている子ども用の包丁が安心。ただ、硬いものが切りにくいので、小学校になったら小さめの普通の包丁を買い直すといいかもしれません。それ以外の道具は家にあるものでかまいませんが、かわいいデザインのまな板やエプロンもそろえてあげると、より子どもの意欲が高まります。最初のうちは、子ども包丁でも切りやすい果物を使ったものがおすすめです。我が家では休日の朝食用に、子どもにバナナを切ってもらって、バナナヨーグルトを作っています。子どもが盛り付けまで担当し、「はい、どうぞ」と張り切って家族全員に配ってくれるので、大人の気分も和みます。そのほか、イチゴや缶詰のミカンなど、いろいろな果物を刻んで生クリームと合わせたフルーツサンドを作るのも休日の楽しみ。こねて丸める過程が楽しい白玉だんごや肉だんご、ラップで握って作るおにぎりも、親子クッキングには最適です。■子どもの能力向上と親子のコミュニケーションにつながる親子クッキングは、子どもにさまざまな良い影響をもたらすといわれています。食材の形や種類、料理ができる過程を知ることが食育になるのはもちろんのこと、料理を通して、集中力や表現力、思考力などの能力も高まるのだとか。また、自分で切って調理することで、嫌いだった物が食べられるようになったという話もよく耳にします。そして何より、親と子のコミュニケーションの機会が増えるのが大きなメリットです。忙しいママは、子どもがなかなかうまくできないとイライラしてしまうかもしれませんが、効率より楽しむことを重視して、ゆったりした気持ちで接することが大切。そのためにも、親子クッキングは、気持ちに余裕がある休日に行うのがいいでしょう。一方で、好奇心が強く飲み込みの良い子の場合、すぐに包丁の使い方を覚えてグングン上達し、勝手に火をつけたり大人用の調理器具を使ったりと、大胆なことをやってのけることもあります。幼児とのクッキングの際には、油断して目を離さないようにしたいですね。
2016年07月16日●連載の目次は こちら から●息子を、発達障害専門クリニックである司馬クリニックで診てもらうことにした私。クリニックを受診するための問診票を書いて、診断日当日を迎えた。診察を受けて、いよいよ診断を「宣告」されると思っていたが…。■診断を受けたときの様子(私の場合)軽度の発達障害専門クリニックである司馬クリニックで、わが家は以下のような流れで診断を受けた。(クリニックによって違いがあると思うので、参考程度に)・臨床心理士の親への聞き取り:約30分・子どもの認知力検査:約1時間~1時間半・医師と子どもの面談、診察(親が同席):約20分・親への話:約30分すべての診察が終わって、親への話の時に、司馬先生は、こんなふうにおっしゃった。「湧太くんをフォローする方法は、いろいろありますよ。クリニックに通って、少しその方法をお勉強してみますか?」いよいよ診断名を宣告されると思っていた私は拍子抜けして、思わず聞いた。「あの、先生、うちの子は発達障害なんでしょうか?」「まぁ、そういうことではありますね」と、サラリと先生はおっしゃった。■診断は、対処法を知るためのもの後になって、司馬先生に聞いてみたことがある。「最初の診断時、先生は私が聞かなければ診断名をおっしゃいませんでしたよね? あれはなぜですか?」と。先生曰く、「診断名を親御さんにお伝えするかどうかは、ケースバイケース」なのだそうだ。発達障害をフォローする方法論は、かなり確立されている。診断があることで「これから何をするのか?」「どんな方法があるのか?」が見えてきやすくなる。司馬先生は言う。「診断名をお伝えするということは、たとえるならば、“ここにいけば、便利な道具がたくさん売っているよ”という○○商店というお店屋さんの名前を紹介するような感じです」けれども、診断がついた(お店の名前を教えてもらった)ということに、とてもショックを受けるお母さんも、もちろんたくさんいる。「いろいろなお母さんがいらっしゃいますから、とくに診断名をお伝えしないのが私のスタイルなんですよ」と、先生は優しく教えてくれた。 ■いちばん最初に抱いた感情は「安堵」私自身は、診断を受けてどう思ったか? それを思い出そうとすると、ある情景が思い浮かぶ。それは、診察(診断)を受ける日の朝の景色だ。司馬クリニックは、ビルの4階にある。4階分の階段を上るので、私はちょっと息切れしていた。階段を上り切って、クリニックの扉が見えた。季節柄だったのだろうか、クリニックのドアが少し、風が入るような感じで開いていた。もし、あのとき、クリニックのドアがピッチリ閉じていたら、私は扉を開く気力があっただろうか? 多分、そんな気力はなかったと思う。深い森の淵にひとりでいるような、そんな心細さがあった。「できうる限りの方法で、湧太をフォローしたい」という気持ちは芽生えていたものの、それは余りにも頼りなく柔らかい“芽”でしかなかった。 それでも、私は自分から息子の診断名を聞くことを選んだ。「思わず聞いてしまった」という方が正しかったのかもしれない。私が息子の診断を聞いたときの気持ちを、的確に表現している文章があったので、引用しておこう。人間は、大人も子どもも、自分自身の欠陥について知ると、なぜか安心する。なぜなら、生まれて初めて、自分が学校や上司などの欲求に対応できずに苦しんでいた理由と、その問題を克服するにはどうすればよいかがわかるからだ。彼らは自分を許せるようになり、(中略)自分を罪人視しなくなった。正しい自己認識は開放であり、許しなのだ。メル・レヴィーン・著/『ひとり ひとり こころを 育てる』より 正しい自己認識は開放であり、許し。まさに、そんな感じだった。ずっと、ずっと、「どうして、(この子の子育ては)上手にいかないのだろう?」と思っていた理由がわかったとき、一番、最初に感じた感情は「ああ、だから、そうだったんだ」という安堵感だった。この経験を通じて、私は正しい自己認識を持っておくこと。つまり、発達障害についての基本的な知識を持っておくことは、当事者(母や子ども)の気持ちを落ち着かせるためにとても重要だと思うようになった。次回以降は、司馬先生の協力を得て「発達障害の基礎知識」について書いてみる。
2016年07月15日●連載の目次は こちら から●「就学相談のお知らせ」に書いてある電話番号(市役所の教育支援課)に電話をして、市の発達相談の窓口である教育支援センターに電話をした私。支援センターで検査をし、結果と今後のサポートについて聞いたが、何となく心もとない。そこで、軽度の発達障害を専門とするクリニックである、司馬クリニックを受診することにした。■診断結果を知りたい!教育支援センターで検査を受けて、検査結果と、湧太に対してのサポートの方法はわかった。けれども、私が知りたかったのは、「湧太が発達障害かどうか?」という「診断」だということに、自分で気がついた。教育支援センターで得られる検査結果だけでは、当時の私には心もとなかったし、支援センターは医療機関ではないので「診断」ができないのも知っていた。このあたりになってくると、表現は変かもしれないが「毒を食らわば、皿まで」という気分になっていた。「この状態が何なのか知りたい。知ったうえで、私ができうる限りの方法で湧太をフォローしたい」という気持ちが芽生えていた。そこで、教育支援センターの方に、軽度の発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを紹介してもらったのだ。■「特別支援学級(通級)」と「発達クリニック」ここで「特別支援学級(通級)」と「発達クリニック」について、少し触れておきたい。特別支援学級の保護者会で、そこにいるママ友から、よく「発達クリニックに通っているの? どうして?」「発達クリニックに通って、何をしているの?」といったことを聞かれた。そのとき、私が思ったのは「子どもが特別支援学級に通っているからといって、発達クリニックを受診している家庭というのは、意外と少ないんだな」ということ。私は最初から発達クリニック受診まで突き進んだが、そうでないママたちもたくさんいる。「就学相談のお知らせ」に電話をすると、「発達障害の専門病院に行くのを勧められるのではないか?」と思っている人もいるかもしれない。でも、支援学級に通う子でも、必ずしも発達クリニックを受診しているわけではない。このことを知っていると、「就学相談のお知らせ」に電話をする心のハードルは、少し下がるのではないか? と思う。話を、私のクリニック受診に戻そう。 ■発達クリニックの診断の流れ(私の場合)司馬クリニックを受診するためには、診察の前に14ページにも及ぶ問診表を書いた。診断のためには、小さい頃からの発達の様子、学校での適応などを詳しく知る必要があるからだ。その資料を事前に送った上で、当日は下記のような感じで検査が進んだ。クリニックによって違いはあるだろうから、「こういった流れもあるんだな」という参考程度にして欲しい。・臨床心理士の親への聞き取り:約30分・子どもの認知力検査:約1時間~1時間半・医師と子どもの面談、診察(親が同席):約20分・親への話:約30分 <次回、「息子が発達障害の診断を受けたとき」に続きます。>
2016年07月15日出産後は赤ちゃんメインの生活がはじまるため、読書の時間は取りづらくなるもの。そのうえ、新生児の赤ちゃんとの生活は、とにかく現実的なできごとのオンパレードです。いまのうちに、どっぷり小説の世界に浸っておくといいでしょう。今回は出産をテーマにした作品を3つ紹介します。■南の島にある助産院の物語『つるかめ助産院』(集英社)小川糸28歳のまりあは夫が失踪し、途方にくれます。夫を探すために訪れた南の島で、つるかめ助産院の院長・鶴田亀子から妊娠を告げられます。出生にコンプレックスのあるまりあは戸惑いますが、亀子先生や島の人々とふれあいながら、少しずつ母になる準備をはじめます。他人に心を開くことができず、孤独だったまりあの成長していく様子は読みごたえたっぷり。南の島の自然豊かな情景も脳裏に浮かんできます。食べものが登場する場面が多いので、つわりが落ちついてから読むことをおすすめします。■予想外の妊娠発覚からはじまったマタニティライフ『マタニティ・グレイ』(角川書店)石田衣良気の合う夫とおしゃれなマンションで暮らし、編集の仕事も充実している千花子は、予定外の妊娠に葛藤します。仕事や住まい、夫婦関係など妊娠によって人生展開が変わってしまう。そのことに直面する千花子の戸惑いや不安がリアルで、読みながら思わず「あるある」とうなずいてしまうかもしれません。現代女性が等身大に描かれています。■ツレうつ夫婦のところに赤ちゃんがやってきた!『びっくり妊娠なんとか出産』(小学館)細川貂々最後に紹介するのは、小説ではなくエッセイ漫画です。ツレのうつ病を乗りこえて、結婚12年目にしてまさかの妊娠。壮絶なつわりやマタニティブルー、母親学級、逆子で帝王切開。妊娠・出産のエピソードがかわいいイラストでわかりやすくまとめられていて、読みやすい1冊です。ここぞというときに冷静なツレさんの姿も印象的。出産がテーマの作品は妊娠中に読むとより感情移入できるものです。ふだん本を読んで泣かない人でも、出産シーンでは思わず涙がぽろぽろ…ということもあるかもしれません。定期健診の待ち時間にもおすすめです。(あこ<フォークラス>)
2016年07月15日怒鳴らない子育て練習講座「そだれん」。テレビなどで話題にもなり、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。怒鳴らない子育てと聞くと、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、「怒鳴らない=叱らない」ではありません。今回は「そだれん」の提唱する「叱るときのコツ」を4つ紹介します。普段の子育てに取り入れることで、ほんの少し楽になるかもしれません。■「そだれん」とは?「そだれん(怒鳴らない子育て練習講座の略)」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラムCSP(コモンセンス・ペアレンティング)を応用した講座。平成17年に神戸でCPSの日本版が作成され、児童相談所を中心に普及が進んでいます。CPSは、暴力や暴言を使わずに子育てをする技術を両親が身につけることで、虐待の予防や回復を目指すプログラムです。暴力や暴言による子育ては、一時的な効果(子どもが驚いて黙る、怖がって静かになる)はあるかもしれません。しかし、子どもは怒られたことは理解できても、「なぜ、怒られたのか」を理解できず、同じ問題行動を繰り返してしまいます。そうすると、「何度言ったらわかるの!」と、親は繰り返し叱らなければならなくなり、イライラも増幅。暴力や暴言が徐々に激しくなってしまう可能性もあるのです。「そだれん」は、保護者が子どもに「伝える」ための練習することで、怒鳴る頻度を減らし、子育ての負担感を軽減することを目的にしています。受講後のアンケートでは、毎日10回怒鳴っていたのが受講後は平均6回程度に減ったという結果もでているようです。■叱るコツ1:「行動を具体的に表現する」「何度言ったらわかるの!」「いいかげんにしなさい!」など、感情的になると言ってしまう人もいるかもしれませんが、この言い方では肝心の「どうして欲しい」ということが伝わりません。伝わらないので、子どもは同じ行動を繰り返してしまいます。「お出かけするから、オモチャをお片づけしようね」など、して欲しい行動を具体的にわかりやすく伝えることが重要です。■叱るコツ2:「肯定的な表現を使う」ひとつめのコツをさらにわかりやすくするのが、「肯定的な表現」です。「◯◯しないで」という否定的な表現では、「やめて欲しい」ということは伝わりますが「代わりにどうすれば良いのか」が伝わりません。例えば、旗揚げゲームでも「赤あげて、青あげて」は伝わりますが、「赤あげないで」と言われると大人でも一瞬考えてしまい行動が遅れてしまいます。子どもにも「◯◯しないで」という言い回しは、とても難しいのです。肯定的な表現で「◯◯して欲しいな」と伝えると、意味もわかりやすく、指示に従いやすくなります。「テーブルに乗らないで」と伝えていたのを、「テーブルから降りて、こっちで遊ぼう」と言い換えると、代替行動を提案できます。子どもは、「こうしたら良い」という理解がしやすくなるのです。■叱るコツ3:「共感表現を使う」「もっと遊びたいのはわかるけど、お片づけしようね」など、共感表現を使って子どもの気持ちに理解を示します。親が一方的に叱る形を避けることができ、子どもも「認めてもらえた」ことで、素直に話が聞けるようになるのです。また、共感表現を使うことで、親は「気持ち」と「行動」を切り離して扱うことができます。子どもの「気持ち」を大切にしながら、「行動」のみを指摘することで、「人格を否定する」ような言い回しや叱り方を避けることができます。■叱るコツ4:「環境を整える」普段、家で子どもを注意するときに、家事をしながら叱ってしまう人も多いのではないかと思います。親がキッチンで料理をしながら「テレビを消しなさい」と声だけで注意しても、なかなか子どもには伝わりません。しつけをするには、「伝える」ことが重要です。家事の手を止めて子どもと目線を合わせ、「もうすぐご飯の時間だから、テレビを消そうね」と言う方がずっと伝わりやすくなります。また、友達やきょうだいと遊んでいる最中は、廊下などに連れて行き2人で向き合って話をするのが効果的です。そして、いい行動ができたときには、しっかり褒めてあげることも大切。褒められることで子どもは「◯◯すると褒めてもらえる」と、良い行動を覚えることができ、良い行動を繰り返すようになります。家でも「そだれん」の4つのコツを取り入れて子どもと接することで、子育てはずっと楽になるのではないでしょうか。
2016年07月15日もうすぐ子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきます。しかし、共働き家庭の場合は、子どもに合わせて会社を休むわけにはいかず、常に子どもの面倒を見られるわけではありません。これを機会に、子どもだけ先に祖父母の家に遊びに行かせたり、サマースクールに参加させるのもありかな、と考える親もいるかもしれません。海外赴任中の家庭は、夏休みに子どもだけ先に日本に帰らせる場合もあるでしょう。目的地が遠い場合、問題なのが子ども一人でのフライト。大人でも慣れないのに子ども一人で大丈夫だろうか。国際線となれば、なおさら不安……。実は航空各社、そんな親の心配をサポートするプログラムを用意しています。■日系キャリアの国内線のサポート内容はほぼ同じ国内線では、日本航空(JAL)が「キッズおでかけサポート」、全日空(ANA)は「ANAジュニアパイロット」という名前で、子ども一人でのフライトをサポートするサービスを行っています。両社によれば、どちらも子どもが一人で飛行機に乗れる年齢は6歳から。少なくとも7歳までは、子どもが一人で搭乗する際に同サービスの利用が必要です。8歳から11歳までは希望により利用できます。JAL、ANAともに利用は無料です。JAL、ANAで申し込み方法は少しずつ異なるものの、空港での流れはほぼ同じです。専用カウンターで申込書と同意書を提出。搭乗手続きを済ませた後、係員と一緒に搭乗口へ。1人に限り搭乗口まで子どもの見送りも可能です。行き先の空港に到着後は、係員の誘導のもと出迎えの集合場所まで連れて行ってくれます。■航空会社によって大きく変わる国際線言葉が通じる国内はまだ良いとして、海外はどうでしょうか。国際線は対象年齢が少し変わります。JAL、ANAどちらとも、5歳から11歳までの子どもが一人で搭乗する時は、サービス利用が必須になります。どちらも料金は無料です。海外の航空会社は、会社ごとに内容が変わります。フランスの航空会社エールフランスも同じようなサービス「キッズ・ソロ」を行っています。ただし日系航空会社と対象年齢と内容が異なります。同社によれば、フランス国内線の必須対象年齢は4歳から11歳まで。1区間ごとに25ユーロ(約2800円)かかります。一方で国際線は5歳から14歳までが対象。料金は1区間あたり50ユーロ~80ユーロ(約5600~9000円)、乗り継ぎする場合は1区間あたり75ユーロ~100ユーロ(約8400~1万1000円)です。ドイツのルフトハンザは対象年齢が5歳から11歳までです。同社によれば、ドイツ国内線またはヨーロッパ路線は1区間60ユーロ(約6700円)、長距離路線は100ユーロ(約1万1000円)かかります。つまりドイツ国内で乗り継いで羽田まで行くとすると、片道160ユーロ(約1万8000円)になります。英ブリティッシュ・エアウェイズは、同様のサービス「スカイフライヤー・ソロ」を2017年1月末にて終了予定。新規の予約受付は行っていません。米国系はどうでしょう。アメリカン航空によると、5歳から14歳までの子どもの一人での搭乗は、サポートサービスの申し込みが必要です(ただし5歳から7歳までは乗り継ぎなしの直行便利用のみ可)。料金は1人片道150ドル(約1万5000円)です。エールフランスやルフトハンザなど異なり、料金は1区間ではなく片道での計算になります。つまり乗り継ぎがあっても一律の値段です。日系航空会社の内容はほぼ同じですが、国際線はその国の航空会社によって、年齢や料金など大きく変わるケースがあります。同じ路線で様々な航空会社が飛んでいるようなら、子どものサポートサービス比較は、ぜひしたいですね。(加藤亨延)注:各社料金は2016年7月現在
2016年07月14日近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館。世界遺産に登録するかどうかを決める審議が明日15日から17日にかけて行われるため、世界中で話題となっています。上野公園のなかにあって動物園にも近く、お散歩コースにもぴったり。せっかくだから、子ども一緒に芸術を楽しんでみませんか?■ル・コルビュジエ建築を体感できる国立西洋美術館とは、フランス美術コレクションを専門に展示している美術館です。館内の展示絵画はもちろん、敷地内では、ロダンの彫刻作品を鑑賞できます。あの有名な「考える人」は、入り口近くに展示されています。さらに本館は、ル・コルビュジエが設計した国内で唯一の作品。1階部分を柱だけにした「ピロティ」や、ら旋状の回廊などがその特徴です。世界中の人たちがうらやむコルビュジエ作品を実際に見て触れて体感できるのは、日本ではココだけです。■子どもと楽しむなら常設展がおすすめ企画展はほぼ毎日、全国から訪れる人たちで大混雑。でも、常設展であれば、ゆったりと鑑賞できます。常設展には、クロード・モネやルノワール、ゴッホ、ピカソ、ゴーガンと、知名度の高い作品群が展示されているので、美術に詳しくない人でも十分に楽しめるはず。親が足を止めてじっと鑑賞する作品に、子どもたちはどう反応するのでしょうか。大きなキャンバスに圧倒されたり、力強いタッチに魅かれたり、描かれた人物のポーズをマネしたり、動植物に興味を示したり…。さまざまな反応を見せてくれるはずです。そして、これらの作品を見ながら、子どもとの会話を楽しみたいですね。■子どもと鑑賞するときのポイント展示の案内順通りに回らなくても、作品ひとつずつをじっくり見なくても、いいと思います。初めて見るモノもあれば、自分が知っているカタチとちがうと気づくこともあるでしょう。子どもが興味のある作品を見つけることを大切にしてあげたいですね。子どもの意外な反応や、親の知らなかった好みを発見するなど、子どもだからこその感性や感覚に驚かされることも多いはずです。また、子どもが興味のない作品がある場合は、特別理由などを聞かずに、あっさり通りすぎてしまいましょう。■子どもと鑑賞するときのマナー広い空間やいつもとちがう雰囲気に、子どもたちは大興奮することも。美術館に来ている人たちが気持ち良く鑑賞するためにも、守りたいマナーがあります。・作品にさわらないこと・館内を走らないこと・おしゃべりは小さな声で美術館にはとっても大切な絵が展示されていることをしっかりと伝えて、子どもの気持ちを整えてから入れば大丈夫です!■親子でアートに親しむプログラム国立西洋美術館では、年に2回、春と秋には、子ども向けのファミリープログラム「どようびじゅつ」を開催しています。6~9歳の子どもと同伴の大人を対象に、常設展の鑑賞に加え、描いたり貼ったり切ったりといった創作活動を通して参加者たちがアートに親しむプログラムです。次回は9月開催、申込開始は8月ごろで先着順とのこと。また、毎年12月には、「美術館でクリスマス」を開催しています。クリスマスキャロル・コンサートやリース、ツリーをつくるワークショップなど、楽しいイベントがめじろ押し。家族みんなですてきなひとときを過ごせそうですね。美術館は子連れにはハードルが高い、なんて思っていてはもったいない! お散歩がてらに子どもと一緒にアートを楽しんでみるのもいいものです。親子で新たな発見があるはずですよ。
2016年07月14日●連載の目次は こちら から●マイペースで癇癪(かんしゃく)持ちの湧太の育児は大変で、「これって、普通なのかな? それとも…」というモヤモヤを、ずっと胸に抱えていた私。年長さんの7月のお泊り保育で、集団の和を乱した湧太を見て、副園長先生から「彼は気をつけてあげないと」と指摘を受けた。■もしかしたら発達障害かもしれない何となく「発達障害」という単語は気になっていたが、実際に調べてみることはなかった。「そうだったら、どうしよう」と怖かったからだ。でも、副園長先生に「彼は気をつけてあげないと」と言われ、このときばかりは、「怖いとか言っている場合じゃない!」という気持ちになり、初めてインターネットで「発達障害」について検索をしてみた。ネットで調べれば調べるほど、湧太の普段の状態は、発達障害の子そのもの。その日、子どもを寝かしつけた後、どれくらいネットサーフィンをしていたのかは記憶にない。気がついたら、夜が白々と明けていた。明け方、寝ている夫の枕元で、「ねぇ、パパ。湧太は発達障害かもしれないよ。調べれば調べるほど、湧太の状態にそっくりなの」と言いながら、泣き崩れた。■「就学相談のお知らせ」に電話をしてみるそのときに夫は「だったら、何なの? 湧太は湧太だろう」と、しっかりと受け止めてくれた。翌朝、夫の言葉に勇気づけられて、以前、幼稚園からもらった「就学相談のお知らせ」に記載されている電話番号(市役所の教育支援課)に電話をしてみた。電話口の対応は、「よくお電話してくださいましたね」と優しく包み込むような感じだった。けれども、そのときに感じたことは「発達障害の子どもがいる親だと思って、優しくされているんだ。かわいそうだと思われているに違いない」というものだった。電話はしてみたものの、「その先」に進むのはためらわれ、相変わらず気持ちは行ったり来たりしている。何の悪気もない(というか、むしろ気遣ってくれている)教育支援課の人の言うことに、わけもなく過敏に反応している。今、思えば、すごく、すごくナーバスになっていたと思う。「もしかしたら、わが子が発達障害かもしれない」という方向に一歩足を踏み出したこの頃は、心理的な葛藤が強く、つらかった。このあたりの話を書き出したら長くなるので、話を進めよう。 ■「WISC-III」という検査をするさまざまな葛藤の後、再度教育支援課に電話をし、子どもの発達が心配な人の受け入れ窓口である、市の教育支援センターで面談を受けることになった。専門家に湧太の日常の話を聞いてもらうと、「まずは知能検査をしてみましょう」という提案を受けた。湧太が受けた検査は、「WISC-III」といって、検査時間は100分程度。「言葉の理解や表現力」「注意や集中を保つ力」「記憶力、作業を正確に早く行う力」「持っている知識や得た情報をまとめて考える力」などを測定することができるそうだ。テストの結果を見ると、湧太には年齢相応の発達をしていない部分があった。検査をして下さった臨床心理士さんからは、「こういった部分が足を引っぱり、本人もつらいのではないか?」という指摘と、湧太をサポートするための具体的な方法を教えてもらった。●サポートの提案例●・相手に言われたことを理解することが苦手→手順や方法を教えるときは、一つひとつ短く伝える→言葉を教えるときはカテゴリー分けやパターン分けをしてあげる・同時にいくつものことを行うことが苦手→手順を整理して、ひとつできたら次の行動に移れるようにしてあげる<次回、「息子が軽度の発達障害クリニックを受診したときの話」に続きます。>
2016年07月14日「うちの子って本当に手がかかって大変!」ママをやっていれば、そう思うことは多々ある。でも、そんな気持ちが続くと「これって普通なのかな? それとも普通じゃないのかな? もしかしたら、うちの子、発達障害かも!?」そんなふうに心配になることがあるかもしれない。■「通級で良い先生に出会えて良かった!」自身の経験から語る発達障害わが家には、小学校6年生の双子の男の子がいる。双子のうちの1人、湧太(仮名)は、幼稚園の年長の秋、「広汎性発達障害」の診断を受け、小学校1年生~2年生の間、特別支援学級(通級。以下「支援学級」)に通っていた。今は通常学級のみの在籍で、楽しそうに毎日学校に通っている。そんな今、思うのは、「早い段階で、専門知識のある先生に出会えて良かった!」ということ。本気でそう思っているので、今回は自分の経験から、子どもの発達障害についてお話ししたいと思う。■「就学相談のお知らせ」がすべての始まり湧太が幼稚園の年長だった年の6月あたり。「就学相談のお知らせ」という紙が幼稚園のお便りに交じっていた。その紙を見たときに私自身、なぜだかとても引っかかった。ほかのプリントと一緒に捨てるのがためらわれ、幼稚園関係の保存用ファイルにとっておくことにした。その後、幼稚園関係の書類を探すたびに、目に入る「就学相談のお知らせ」。ここに電話してみたら、ずっと胸にモヤモヤしている「何か」の解決になるのだろうか? でも、電話をするのは怖い…。「就学相談のお知らせ」を目にするたびに、気持ちは行ったり来たりして揺れた。 ■わが子はマイペースでかんしゃく持ちその書類が気になったのは、湧太がマイペースで癇癪(かんしゃく)持ちだったからだ。幼稚園では周囲への関心が薄く、集団行動をすると、とんちんかんな動きをすることが多いと保育士さんから指摘を受けていた。輪の中に入るのが嫌いで、幼稚園に登園すると1人で絵本を読んでいることが多いので、友達はほとんどいない。そのくせ家庭では、気に入らないことがあると地団駄を踏んで大泣きし、母や兄弟が辟易(へきえき)して折れるまで我を押し通す。そんな湧太を育てることに、当時の私は疲れ切っていた。■お泊り保育で集団の輪を乱す湧太が年長時の7月、幼稚園でお泊り保育があった。園をあげての行事なので、担任以外の先生とも生活を共にしたようだった。翌朝、お迎えに行くと、副園長先生から、こんな言葉をかけられた。「湧太くん、ビックリしたわ。すごく大変ね。お母さん、彼は気をつけてあげないと学校に入ったら大変よ」■ネットで発達障害を調べてみる「やっぱり、そうか……」。長男を育てたときとは違う湧太の子育てには、ずっと不安があった。幼稚園の担任の先生にも何度か「湧太、大丈夫でしょうか? 何か、違和感があるんです。しかるべき機関に相談に行ったほうがよいでしょうか?」と相談はしていた。けれども、ベテラン保育士のその先生は、「お母さん、考えすぎよ。大丈夫、もう少し大きくなれば落ち着くわよ」と、いつも笑って受け流してくれていた。「ベテラン保育士さんが、そう言うんだもの。大丈夫」。ずっと、そうやって自分に言い聞かせていた。今から思えば、もっと早くに自分で調べることもできたと思うが、調べることが怖かった。「もしそうだったら、どうしよう」と思ったからだ。<次回に続く>
2016年07月14日前回 に続き、子どものための防犯術です。今回は、子どもが不審者から逃げきるために知っておきたいことをご紹介します。逃げ切るためには何m走れば助かるのでしょう。10m? 20m? いやいや30m? さて、何mだと思いますか?■犯罪者は何m追いかけるとあきらめる?「怪しい人がこっちに向かってきた! 周りに誰もいない!」というピンチのとき、子どもが、走って追いかけてくる大人を振りきるにはどうしたらいいのでしょうか。ある調査で、犯罪者が子どもを狙って犯罪におよぶ際の、やる気と距離の関係を調べた結果、次のようなことがわかったそうです。(注2)始めの4mまでは「やる気」が続き、8mを過ぎると「無理かな」という気持ちが生じ、さらに10mを超えると「がくっ」とやる気が落ち、16m前後で「ダメかな?」と思い、20mで「ダメだ」と完全にあきらめる傾向があるのだとか。つまり、20m走り抜けることができれば、犯罪者から逃げきれる、というわけです。ですが、子どもが大人につかまらずに20mも走り抜けることってできるのでしょうか。実は、ある条件があれば、可能になることがわかっています。小学2年から中学2年までの子どもを対象に、最初に犯罪者役の大学生との距離が何メーあれば20m逃げきれるか、という実験を重ねたところ、すべての年齢で、犯罪者と対峙する4m手前から走らなければ逃げきれないということがわかりました。ランドセルやかばんを持っている場合は、6mの距離が必要で、それより近い場合は持っているものを道に投げ捨てて、全力で走らなければ追いつかれてしまうということです。(注2)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房) ■20m走り抜ける訓練をしてみようぜひ一度、子どもと20m走り抜ける訓練をしてみましょう。まず、4mの距離を体感するために、外で4m離れて向き合ってみましょう。大人の歩幅でだいたい7~8歩。そこから両者が1歩ずつ離れると約6mです。「怪しいな」と思う人とすれ違うときは、この距離より近づかないことが大切です。道幅が狭く、この距離が取れない場合は、来た道を戻る勇気も必要です。大人が不審者役になって、子どもが20m逃げきれるか走ってみましょう。逃げたら近くにいる人に助けを求めるところまで訓練しておくと、実際に何かあったときに迷うことなく行動できるでしょう。■怪しい人ってどんな人?何かされる前に、怪しい人かどうか見極めるために、次の行動に当てはまる人がいたら要注意。怪しい人の特徴を確認しましょう。<怪しい人の5つの特徴 「はちみつじまん」>・知らないのになにかとはなしかける人、・理由もないのにちかづいてくる人、・あなたがくるのを道のはし(車のそば)でじっとみつめてくる人、・いつでも、どこでも、いつまでもついてくる人、・あなたがくるのをじっとまっている人、こういう人に会ったら、ん!?と注意(清永奈穂・清永賢二『犯罪からの安全学習ノート』より) ■怪しいなと思ったら…ためらわない、間違いを怖れない、すぐに大人に話すなにか危害を加えられたときは、すぐに助けを求めに行くと思いますが、ただついてくる、じっと見てくる、といったことだけだと、助けを求めていいかどうか、ためらってしまうかもしれません。しかし、何かが起こってからでは遅いというもの。少しでも怪しいときは、ためらわずに助けを求めるよう、話しておきましょう。また、間違いを怖れて、「防犯ブザーのひもを引けない」「大声を出せない」ということもあるかもしれません。間違ってしまったら、「すみません」と丁寧に謝ればすむ話です。必要なら親も謝りに行きましょう。じっと見られた、つきまとわれた、体をさわられた、という被害にあっても、警察に通報しない場合が多いといわれています。怖くて話せなかったり、怒られるんじゃないかと心配したり、恥ずかしいと思ったりして、家族に話せないこともあります。「たいしたことじゃない」と思っても、大きな事件を防ぐためにも、子どもの様子が変だなと思ったら、しっかり聞き出しましょう。「怖かったね」「よく頑張ったね」と声をかけて、安心させてあげることが大切です。さらなる犯罪の予防のためにも、なるべく学校や警察に連絡して、地域で情報を共有しましょう。参考: 親子で身につける防犯術 おそわれたらどうする? | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル
2016年07月13日いよいよ夏本番、子どもたちにとっては大冒険の夏休みですが、大人にとっては危険との隣合わせ。学校で発散できないぶん子どもたちはいろいろな要求をしてくることでしょう。そんなときに使える約束事や言葉がけなどをご紹介します。■夏休みの過ごしかたを家族で考えよう子どもにとっても親にとっても、夏休みがはじまることで大きく生活はかわります。毎朝同じ時間におきて朝ごはんを食べて学校へ行く。それじゃあ、夏休みは何時に起きて朝飯を食べて何する? そこを一緒に考えましょう。夏休みに関係なく仕事がある大人からすると、朝起きる時間なんていつもと一緒でいいじゃない、と思うかもしれません。しかし、それは大人の都合で子どもにとっては関係のないことです。「ママとパパは、お仕事があるから何時に起きるね」「だから◯◯くんも一緒に起きて朝ごはんは一緒に食べようね」「何時から何時までは学童でお友達といっぱい遊ぶんだよ」「何時にはお迎えに行くからね、一緒にスーパーに行ってご飯の材料を買って一緒に作ろうね」このように、大人の生活の流れをお大まかに説明してあげることが大切です。大人のなかではわかっていることでも、子どもは大人の生活の流れを理解していないことがほとんどだということを忘れないでください。■要望に応じて約束事をしっかりきめよう時には「学童に行きたくない」「友だちと一緒に遊びたい」なんて言うこともあるでしょう。そんなときは、まず「そっか、お友だちと遊びたいんだね」と笑顔で受け止めてあげましょう。大人は、朝からお迎えの時間まで学童クラブにいてくれたほうが安心。とはいえ、子どもはせっかく夏休みになったのに毎日学童へ行くことに飽きてしまいます。そんなときには、まず子どもの気持ちを受け止めてあげるが大切です。誰とどこで遊ぶのかを決めることはもちろんですが、このほかにも子どもだけで公園や児童館へ遊びにいくことになったときに4つの約束をしましょう。1.知らない人についていかない。2.困ったことがあったら電話をすること。3.遊ぶ場所を変えるときには連絡を入れること。4.帰る時間は絶対に守ること。ほかにも、家に着いたら連絡を入れるなども追加してもいいかもしれませんね。といっても子どもはそんなにたくさんのことを覚えてはいられません。そのため、この4つをベースに状況に応じて変更したり、数を減らすことも必要です。■ママ友と密に連携を取ろう夏休み中は子どもの遊ぶ範囲が広がるため、普段以上にママ友と連携をとることをおすすめします。一緒に出かける友だちのお母さんはもちろん、子どもの遊び場近くに住んでいる知り合いなどに「うちの子が今日公園で遊んでて、17時には家に帰るように言ったんだけど、もしまだ遊んでるようだったらおしり叩いて!」なんて連絡するといいかもしれませんね。「家の近くで子どもだけで遊んでいる」ことを頭の片隅においてもらうことで、トラブルが起きる可能性を小さくすることができます。また、子どもにも家族以外の頼れる存在が誰なのかを伝えておくことで、両親が仕事などで電話に出られないときに、誰に助けてもらえばいいかを教えてあげることができます。夏休みの過ごし方を不安に感じる人も少なくはないはず。でも、仕事に追われていればきっとあっという間に終わってしまいますよ。今回ご紹介した3つのポイントを、夏休みが始まる前には固めておくのがポイント。忙しいを言い訳にしないように、楽しい夏休みを過ごしましょう。
2016年07月13日もうすぐ夏休み。小中学生は塾や習い事に行ったり、友達同士で遊びに出かけたり、子どもだけで外出する機会が増えますよね。楽しいことがたくさんある時期ですが、犯罪などに巻き込まれる危険も高まります。いま一度、子どもの安全対策を見直してみましょう。■衝撃! 防犯ブザーは2%の子どもしか使えていなかった子どもだけで出かけるとき、ほとんどのお家では防犯ブザーや携帯電話を持たせていますよね。でも、現実に危険な場面に遭遇したとき、きちんと使えているのでしょうか?子どもの危険と防犯ブザーの使い方に関する、気になる調査結果があります。それは、危機に遭遇したときに防犯ブザーを持っていて、実際に「ブザーを鳴らした」子どもは、わずか2%だったというもの。最近は小学校入学と同時に防犯ブザーを配っている自治体が多く、低学年のうちはほとんどの子が持っていますが、高学年になるにつれて持たない子が増えています。また、学校以外のときは、つい持たせるのを忘れてしまう、という人も多いかもしれません。前述の調査によると、「その時ブザーを持っていなかった」は69.9%、ブザーを持っていて「ブザーを鳴らそうと思った」は13.9%、「ブザーを鳴らそうとは思わなかった」が16.1%という結果が出ています。(注1)つまり、大半の子どもは危機に遭ったときに防犯ブザーを持っていないか、持っていても、鳴らそうと思わなかった、鳴らそうとしたが鳴らせなかった、ということになります。(注1)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房) ■防犯ブザーを使いこなすために確認したい3つのこと防犯ブザーは、周囲に危機を知らせるだけでなく、大きな音で相手をひるませ、その隙に逃げるために利用できるという、正しく使えばとても頼りになる防犯アイテムです。せっかく持っているのに、いざというときに利用できないのは残念なこと。この機会に、とても基本的なことですが、次の3つのことを確認しておきましょう。 <防犯ブザーを使うために確認したい3つの基本>1.壊れていないか防犯ブザーはランドセルやかばんの外側につけていることが多く、常に雨風にさらされっぱなしなので、ぶつかったり水に濡れたりして壊れてしまうことも多々あります。月に1回は、きちんと作動するかどうか確認しましょう。 2.電池が切れていないか多くの防犯ブザーは電池式なので、当然、電池が切れていたら鳴りません。また、電池が少ないと音量が小さくなって、効果が薄れてしまいます。ときどき確認しましょう。 3.すぐに鳴らせる場所に取りつけているかすぐに鳴らせる位置になければ、いざというときに使えません。上着のポケットやズボンのベルトなど、とっさに手の届きやすい位置に取りつけましょう。よく携帯電話を首からひもでさげている子をみかけますが、逃げようとしたときにひもをひっぱられたり、首を絞められたり、凶器になる危険が。首から下げるのはなるべく避けましょう。 ■防犯ブザーを使った防犯訓練をしてみよう突然知らない人に追いかけられたり、抱きつかれたりしたら、大人でも恐怖で声が出なくなったり動けなくなったりしますよね。危機に遭ったとき、とっさに防犯ブザーを鳴らせるようにするために、大人が不審者の役になって、こんなシミュレーション訓練をやってみましょう。1.子どもは防犯ブザーを作動させやすい位置につけて歩く。2.大人が不審者役になり、木の陰などに隠れる。もしくは背後から近づく。3.大人は子どもにつかみかかろうとする、子どもは逃げる。4.子どもは防犯ブザーを鳴らし、助けを求める。 警察署による学校などでの防犯教室では、不審者から逃げる訓練はやっても、防犯ブザーを実際に使っての訓練はほとんどされていません。休みの日に広い公園などに行って、やってみてはいかがでしょう。大きく「訓練中」と書いた紙を貼って訓練するなど、周囲の人に訓練であることがわかるようにしておくと、間違って通報されてしまう心配がないですね。 ■いざというときは大人に頼って子どもとこうした訓練をするときは、ただ怖がらせるのではなく、基本的には安全が守られている、と伝えることも大切です。知らない人はみんな怖い、と思い込んでしまうと、周りの人に助けを求めづらくなってしまうかもしれません。普段から、ちょっとでも「怖いな」「怪しいな」と感じたら、すぐに大人に相談できる環境をつくっておきましょう。次回は、怪しい人に遭遇したときに、逃げきるための距離などについて紹介します。
2016年07月13日こんにちは。イラストレーターの栗生です。今年もまた暑い季節がやってきましたね。四季の移ろいが早すぎて、爽やかだった5月や6月頃の残像が見えるようです。そういえば去年の夏、赤子はどんなだったかな、何してたっけかなぁとiPadのアルバムを見返したところ、ブレブレの写真が多数。どうやらムチムチボディを躍動させて遊ぶわが子が写っているようです。去年の7月には寝返りをすっかりマスターし、四つんばいの練習に励んだり、腹ばいになって頭と両手足を浮かせてバタバタ羽ばたいていたりしたっけ…。世の中にはこのしぐさ(腹ばいで両手足をバタバタさせる)をする赤ちゃんばかりではなく、うつぶせが嫌いで泣いてしまう子もいると聞きます。長女がまさに「(腹ばいでも手足をバタバタ)しない子」だったので、下の子で初めて目にしたときは「おお、これがうわさの飛行機ブーン!」と身悶え、ひたすら写真に収めまくったのでした。1年前は立つことも座ることもできなかった赤子ですが、1歳5ヶ月の現在は歩くことに夢中です。本人は布団の上で一生懸命羽ばたいていたことなんて、きっと覚えてもいないでしょう。と思うと、なんだかこのしぐさが急に懐かしく思えてきました。またいつかどこかでお目にかかりたいものです。今日のカルタ「両手両足羽ばたかせ」
2016年07月13日第24回参議院選挙が終わりました。「争点がない」「無風選挙」などと言われ、東京都知事選の方にすっかり話題が取られていた選挙でしたが、終わってみれば、わずか2.09%とはいえ、投票率も若干の増加で54.7%。期日前投票は、全有権者の約15%の1598万6898人が行い、過去最多となりました。あなたの一票が政治を変える初めて10代が国政選挙に参加することになり、10代向けに、「主権者教育」が始まりましたが、それが大人世代にも影響を及ぼし、少しでも選挙の重要性、主権者としての国民の責任が自覚されるものになっていれば、18歳選挙権の意義はあったと言えるでしょう。しかし、やはり有権者の約半数しか投票に行かないのは「問題あり」ですね。政治は、私たちの生活に直結するさまざまな制度を作っています。また国が進むべき方向性を示しています。私たちは、選挙でその制度設計や進むべき道を決める代表者を選び、国会に送り込んでいるのです。その意味からも、私たちの一票が政治を決める。「誰に入れたらいいのかわからない」「誰に入れても同じ」とあきらめる前に、「誰に入れるべきか」を真剣に考える努力が必要です。消費税増税を延期したことによる経済対策は?さて、選挙結果は、安倍政権が目標としてきた「自民党と公明党の与党で改選議席(121)の過半数(62議席)の議席確保」を大幅に上回る70議席を獲得しました。ひとまず安倍政権は信任され、今後は、消費税再増税の再延期を決めた根拠である経済の本格回復を目指し、経済対策を行っていくことになるでしょう。世界から見ても、日本は憲法改正のハードルが高いまた、今回の選挙結果により、衆参両院で初めて改憲勢力が3分の2を超えることになりました。この「改憲勢力3分の2」というのは、日本国憲法第96条の、憲法改正には、衆参各院で、総議員の3分の2以上の賛成によって国会に発議することが必要であると定められていることを指します。また、憲法改正にはさらに国民投票により過半数の賛成が必要です。この改正の要件は、諸外国と比べてもとても厳しいのです。OECD(経済協力開発機構)加盟34カ国中、二院制でどんな条項でも必ず国民投票を課しているのは、日本の他に、オーストラリア、アイルランド、そしてスイスの4カ国だけです。またこの3カ国も、国会での発議要件は過半数の賛成であり、日本がいかに憲法改正のために高いハードルが課せられているかがわかります。これは、今の憲法が占領時代に作られたことに起因します。この憲法を作ったGHQ(連合国軍総司令部)が、簡単に憲法を改正させないように、あえて高いハードルを課したとも言われており、憲法ができて70年、社会も、また国際情勢も大きく変化しているにも関わらず、日本の憲法はそれに見合ったものに変えられない大きな原因となってきました。ちなみに、世界各国の憲法は、時代の変化の中で、改正を繰り返してきました。駒澤大学名誉教授の西修先生の調査によると、アメリカ、フランス、イタリア、スイス、ドイツなど、主要国はすでに20回から60回近い改正を行っています。憲法改正への動きが強まった今、すべきこととは今回、改憲勢力、つまり憲法改正の必要性を訴える政党で3分2を占めたことで、憲法改正の議論は本格化してくるでしょう。とはいえ、議論はこれからで、その後、具体的な改正の条文が決められ、最後は国民投票で私たちが直接意思を示すことになっています。今から初めて憲法のことを学んでも、遅くはありません。国民投票が終わった後に「もっとちゃんと考えればよかった」などというどこかの国のようなことにならないように、これからしっかりと憲法に関心を持ち、考えていくことが、私たち有権者の務めです。
2016年07月11日ウーマンエキサイトが子どもを持つ親を対象に「現在お子さまの教育にかかる費用で、負担が大きいと感じているものは何ですか?」という質問に6625人が回答しました。負担が大きいと感じているものはお稽古・習い事の費用と学費の票が拮抗し、次いで塾・家庭教師の費用、保険・学資保険と続きます。教育は知識だけではない、子どものやる気やコミュニケーションの発達を期待お稽古・習い事と回答した人たちに「お子さまの教育について、最も大切だと思うことを教えてください」と質問したところ、「本人の意志を尊重しながら、常識やあるべき姿を教える」「習い事は無理やりじゃなく、楽しく習うことが一番大切だと思います」「やり甲斐」「やる気」などがあがりました。お稽古・習い事と回答した人たちの最も多い月の支出は「10,000円~15,000円」でした。次に学費と回答した人たちに「お子さまの教育について、最も大切だと思うことを教えてください」と質問したところ、「集中力」「やる気」「コミュニケーション」「あいさつ」などがあがりました。また学費と回答した人たちの最も多い月の支出は「20,000円以上」という結果になりました。次に塾・家庭教師の費用と回答した人たちに「お子さまの教育について、最も大切だと思うことを教えてください」と質問したところ、「やる気」「コミュニケーション」「継続」など上記の学費と回答した人たちと重なる回答が目立ちました。塾・家庭教師の費用と回答した人たちの最も多い月の支出は「20,000円以上」とこちらも上記の学費と回答した人たちと同じ結果になりました。最後に保険・学資保険と回答した人たちに「お子さまの教育について、最も大切だと思うことを教えてください」と質問したところ、「やる気」「相手の気持ちを思いやる」「家庭学習」「学校での授業」などがあがりました。保険・学資保険と回答した人たちの最も多い月の支出は「5,000円~10,000円」となりました。また、今回のアンケートでもっともボリュームゾーンとなった回答者の世帯年収は300万円~500万円。上記の結果から、不景気でもやりくりをして「子供にしっかり教育を受けさせる環境作りを」と考える人たちが多く、学費や塾・家庭教師にお金を最もかけていることがわかる結果となりました。Q.現在子どもの教育にかかる費用で、負担が大きいと感じているものは何ですか?集計期間:2016.06.20 13:00 ~ 2016.06.27 00:00アンケート回答数:6625件ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年07月11日子どもの成長には親とのスキンシップが大切で、不足すると精神的に不安定になったり、自立しにくくなったりすることもあるといわれます。とはいえ、パパもママも働いていると、子どもと遊ぶ時間を十分に持てないのが現実。そこで、日常生活の中でつい見落としてしまいがちな “スキンシップの機会” をいまいちどチェックしてみましょう。■叱るときは体に触れて子どもを褒めるときは、どんなママも頭をなでたり体を抱きしめたりと自然にスキンシップをするものですが、叱るときはちょっと距離を置いて立つことがほとんどなのではないでしょうか。そこで、叱るときは、子どもの目線に合わせて座って、手を握ったり、肩に軽く手を置いたりしながら聞かせてみましょう。叱られているときの子どもは、ママが思う以上にショックを受けているもの。スキンシップをしながらだと、子どもも安心しますし、話の内容が伝わりやすくなります。また、自然に優しく穏やかな口調になるので、怒りすぎずに済むのもメリット。もし叱っている途中で子どもが泣き出したら、そのまま抱きしめてあげましょう。■「抱っこ」要求にはなるべく応える保育園や買い物の行き帰りの道で、ママは両手いっぱいに荷物を抱えているのに、子どもに「抱っこ」、「おんぶ」といわれることがあります。そんなときは、つい「今はムリ!」とはねつけてしまうこともあるかもしれませんが、数メートルでも、ほんの数歩でも、抱っこやおんぶをしてあげましょう。子どもが抱っこを要求するのは、スキンシップを求めている証拠。要求に応えることで、親子の信頼関係を深めることにもつながります。どうしても難しいときは仕方ありませんが、抱っこ要求を毎回拒絶していると、そのうち子どもは「抱っこして」と訴えなくなるかもしれません。そうなるとスキンシップの機会が減ってしまいますし、ママも寂しいですよね。 ■公共の交通機関では、子どもを膝の上にバス、電車などの交通機関で子どもを膝の上に乗せることも、あたりまえのようで実はスキンシップのチャンス。移動時間はずっと抱きかかえられますし、一人分のスペースをあけることができるので、混雑時は周囲への配慮にもなります。膝の上なら、保育園や幼稚園での体験や仲良しの友達との関係など、普段はなかなか話してくれないことまで打ち明けてくれるかもしれません。■絵本の読み聞かせを習慣にする忙しくて子どもと遊ぶ時間がなかなかとれない働くママは、寝る前に絵本を1冊読み聞かせることだけでもOK。絵本を読むときは、子どもを膝に抱っこしたり、子どもがママの体にもたれかかったりと体を密着させた状態になるので、自然なスキンシップになります。かかる時間も、1冊なら5~10分程度。子どもから「もっと読んで」とせがまれることもあるかもしれませんが、1冊ではスキンシップが足りないのだと考えて、できる限り応えてあげられるといいですね。心がけ一つで、スキンシップの機会はぐっと増えます。子ども自身はもちろん、子どもの笑顔を目にするママの心にも、うれしい変化が起こるはず!
2016年07月10日「子どもの教育にはしっかり気を配りたい!」と思っても、仕事や家事で忙しい中では難しいことも多いでしょう。帰宅後も食事の支度や子どものお世話でバタバタしてしまい、きちんと子どもの勉強を見る時間も取りづらいもの。でも、小学生になれば親のチェックが必要な宿題が出ることもありますし、できるだけ自分から机に向かう習慣もつけておきたいですよね。忙しいからこそ、子どものために上手な時間の使い方を工夫しましょう。■早寝優先で朝の勉強タイムを確保働くママの帰宅後は大忙しです。夕食を作って食べさせ、お風呂に入れたら、あっという間に夜。子どもにはできるだけ夜更かしさせたくないし、「どうやって勉強時間を確保したらいいの?」と思っているママも多いかも。そんなときは、夜は早寝を優先し、その分、早起きして朝の時間を活用しましょう。眠い目をこすりながらイヤイヤ勉強するよりも、脳が活発に働く朝に勉強したほうが効率もアップするはず。ママも、早起きすることで時間の余裕ができ、朝のバタバタも少なくなりそうです。まずはいつもより15分早起きするなど、無理のないペースで始めてみてはいかがでしょう。■毎日10分、隣で勉強を見る子どもが1人で机に向かえるようになると、「もう勉強を見なくても大丈夫」と、ついママも安心してしまいがち。でも、文字の書き順や計算方法など、子どもが間違ったまま覚えてしまっている可能性もあります。後で気づいて指摘をしても、一度覚えたことを直すのは大変。間違っている箇所をその場で指摘しないと、なかなか正しい知識は身につかないのです。家にいるとき、たとえば1日10分だけ家事などの手を止めて、子どもの勉強に寄り添ってあげましょう。10分間とあらかじめ決めておけば、忙しい中でも時間のやりくりもしやすいはず。ママが隣で勉強を見てあげると、子どもの集中力もぐんと高まります。 ■保育園の行き帰りの道も親子の学びタイムに勉強は、机に向かってするものだけではありません。小さな子どもにとっては、保育園の行き帰りも、興味や学びを深める立派な勉強タイム。「この葉っぱはどうしてこんな形なんだろう?」「あの鳥さんは何羽いるかな?」など、会話の中には学びのヒントがたくさんあります。わからなかったことは一緒に調べたり、調べ方を教えてあげたりするのもよいですね。子どもの語彙(ごい)力アップにつながるしりとり遊びもおすすめです。子どもにとって、ママとの会話はとても嬉しいひととき。親子のコミュニケーションを楽しみながら、上手に学ぶ力を伸ばしてあげてくださいね。
2016年07月09日■ハンドメイドクラフトで楽しむミッフィー世界中で大人気のミッフィー。絵本「うさこちゃん」シリーズでもお馴染みですよね。お子さんに読み聞かせで、毎日のように親しんでいるママも多いのではないでしょうか? そんなミッフィーを、ふせんを使った切り絵で楽しむ方法が、6月末に発売された「ふせんで作るミッフィーの切り絵あそび」(双葉社)で紹介されています。■ミッフィーの仲間たちも登場ミッフィーといえば、シンプルなシルエットが印象的ですよね。本書では、ふせん1枚で作る、簡単なシルエット切り絵から、2枚以上の色違いのふせんを組み合わせて作るセットアップ切り絵など、さまざまな手法を使った切り絵が登場しています。もちろんミッフィーだけでなく、作者ブルーナさんお馴染みの動物たちに加え、くまのボリスや、ぶたのポピーさんなど、ミッフィーの仲間たちも登場。たくさん作って飾れば、可愛らしいインテリアに!著者のKilligraphさんによると、タント紙を使ったミッフィー切り絵(写真下)は、より絵本に近い世界観を表現できるそうです。■インテリアとして、オリジナルの楽しみ方も!切り絵を応用した、クラフトも紹介。ジオラマカード(写真下)は、そのまま飾れるだけでなく、折りたためばカードとして贈ることもできるんです。さらに、ミッフィーのお家の形をしたスタンドアップカード(写真左下)は、家を開くと切り絵が立ち上がる仕組みに! こちらもメッセージを添えて贈るカードとしても重宝しそうです。また一見、難しそうに見えますが、ガーランド(写真右下)は最も簡単だそう。お部屋のポイントにもなりそうですね。 ■型紙付きなので、初心者でも安心ハサミやカッターを使用するので、お子さんだけで楽しむなら、小学生や中学生におすすめですが、ママが作ってあげれば、小さなお子さんも喜んでくれるはず。しかも本書で紹介されている切り絵は、すべて型紙が付いているので、初心者でも手軽に始められますよ。7月9日(土)には三省堂書店池袋本店で、著者Killigraphさんによるワークショップも開催されるので、興味がある方は親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか?『ふせんで作るミッフィーの切り絵あそび』発売記念 ワークショップ イベント詳細ページ 日時 2016年7月9日(土)(1) 13:00~14:00(開場12:45)(2) 14:15~15:15(開場14:10)会場 三省堂書店池袋本店 書籍館4階 イベントスペース 「Reading Together」
2016年07月07日母乳の代わりに赤ちゃんに与えるものといえば、日本では粉ミルクが一般的ですが、海外では「乳児用液体ミルク」の普及が進んでいることをご存じでしょうか? 日本ではまだ販売に至っていないものの、「販売してほしい!」というママたちの声が高まり、署名活動も行われています。将来的には日本でも普及が進むかもしれない「乳児用液体ミルク」について、詳しく紹介します。■乳児用液体ミルクって?乳児用液体ミルクは、紙パックやペットボトルに乳児用のミルクが詰められたもので、開封するだけですぐに赤ちゃんに飲ませることができます。無菌状態で密閉されているため、常温での保存が可能。持ち運びにも適しています。哺乳瓶を消毒したり、ミルクを冷ましたり、粉ミルクを計量したりする手間が必要ないため、ママの時間が節約できることはもちろん、パパに育児を手伝ってもらいやすくなるというメリットも期待できます。■災害時にも活躍粉ミルクをつくるためには清潔な水が必要で、さらにお湯を沸かせる環境も整っていないといけません。災害が起きてたくさんの人が避難生活を送るなか、こういった粉ミルクをつくるのに適した状況を確保するのは非常に難しいこと。そこで、水も火も必要としない乳児用液体ミルクが、日本でも注目を集めています。実際に、2016年4月の熊本を中心とした一連の地震と自然災害に対して、フィンランドの乳製品メーカーから乳児用液体ミルクが無償提供され、「日本フィンランド友好議員連盟」を通じて被災地へと届けられました。■日本では手に入らない?乳児用液体ミルクは衛生・安全に関するデータが少ないこともあり、厚生労働省による規制で国内での製造販売は行われていません。ただ、通販や個人輸入で海外メーカー製の乳児用粉ミルクを購入することは可能。乳児用液体ミルクに魅力を感じ、なんとか自分で入手しているママもいるようです。このように、多くのメリットを持つ「乳児用液体ミルク」。相次ぐ地震の影響もあり、国内での製造販売を求める声はどんどん高まっています。まだ日本では情報が少ないため、衛生・安全面を気にする声ももちろんありますが、これらがきちんと確認され、日本でも製造販売がはじまれば、育児に悩むママたちを大いにサポートしてくれるアイテムとなりそうです。
2016年07月06日もうすぐ夏休み。小学生の子どもを持つママたちは特に、遊びはもちろん、勉強にもやる気を出して、充実した夏休みを過ごしてほしいと願っているはず。そこで、夏に差がでる自宅での効率的な勉強方法について、教えるプロである塾の先生に聞きました。小学校低学年~中学年はものすごく伸びる時期「うちの子なかなか勉強してくれなくて…」。そんなよくあるママの悩みに、個別指導塾スタンダードの石黒先生は次のように話します。「小学生で勉強が大好きという子はめったにいないですよ。基本的には勉強はきらい、めんどうくさい、と思っている子がほとんどです(笑)」前提として、自分が嫌いなことをやっている。だから、言われたこと以上はやらないのも当たり前、というわけです。「でも小学生の場合、とくに小学校1年生から小学校4、小5年生前半くらいまでは、ちゃんとやらせるとものすごく伸びる。高学年になるほど伸びづらくなってくるので、早いうちに正しく勉強の習慣づけをすることが、とても大切なんです」効率的な家庭学習のための3つのコツ具体的にどうすればよいのでしょうか? 石黒先生は、効率的な家庭学習のコツとして、以下の3つを挙げてくれました。1.参考書は薄めのものから分厚い参考書は見た瞬間にやる気をそがれてしまうもの。“一冊終わった”という達成感を何度も味わいつつ、量を増やすのがおすすめ。2.時間を決めて勉強する夏休みには“毎日この時間に勉強する”と決めて習慣化することが大事。長時間だと集中力がもたないので時間を区切って。まずは10分、20分程度からでOK。3.勉強のあとはご褒美を「アメとムチ」ではないですが、終わったあとのお菓子や遊び、ゲームなどを明確に示してあげるとモチベーションがアップします。ちなみに「苦手なところを夏にやろう」というのはよく聞く話ですが、それだと続かないことも多いので、逆に好きな科目を夏休みに伸ばすのも一案だそうです。家庭学習と塾を併用する必要性とはただ、こうしたコツを実践したとしても、家庭学習だけではどうしても補えない部分もあります。「中学生は部活、小学生は習い事をしている場合が多いので、勉強する時間を確保して、自分だけで自宅でずっと勉強するというのは、なかなか難しいもの。ちゃんと近くで見てくれる人が必要です」(石黒先生)親がみてもいいのですが、忙しかったり、成長につれて子どもが親のいうことを素直にきいてくれなかったり…。そこを補完してくれるのが塾。しかも、スタンダードのような個別指導塾なら、個人にあったカリキュラムで授業を進めてもらえるから安心です。もちろん、塾に通っても家庭での反復学習は不可欠。家庭学習はただやらせればいいのではなく、中身が大切だといいます。「宿題の選定というのは、実はものすごく大事なんですね。多すぎるとやる気をなくすし、少なすぎると意味がない。塾の講師は多くの子どもたちを見ているので、“この子にはこういうやり方がいい”というのが客観的に判断できます」(石黒先生)。スタンダードなら、その子に最もあった内容と量の宿題を出してくれるので、家庭学習もスムーズ。家庭学習が充実し、さらに定期的に塾に通うことで理解が確実なものになり、“できるようになった”という実感がやる気アップにつながります。スタンダードに通った子どもたちからの成功の声続々実際に個人学習塾スタンダードに通ったお子さんの声を紹介しましょう。小学2年生 勉強する習慣がつきました!勉強が嫌いにならないように、早めに机に向かって勉強する習慣をつけたいと思い、スタンダードに入会させました。息子の性格上、個別の塾が向いていて、スタンダードは堅苦しくなく、とても良い雰囲気だと思います。以前より、文章問題が理解できるようになり、集中力と計算力がついてきていると思います。息子も塾に通うのが楽しいと言っていて、「次は100点とる!」と頑張っています。小学6年生 スタンダードで成績アップ!他の塾へ通っていましたが、国語の文章問題が苦手で、中学受験に向けてスタンダードに入会しました。わからなかった問題を先生がわかりやすく教えてくれたおかげで、難しい問題も理解できるようになりました。国語の文章問題にも少しずつ慣れてきて算数ではテストの点数が20点アップしました!このようにスタンダードならではの効率的な勉強方法とやる気を引き出す指導方法で、子どもたちは「やれば、できる」を実感しているのです。教室は全国にあり、すべて本社直営なので、講師陣の質も高く、それでいて値段もリーズナブル。無料体験が全国の教室で開催されているので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。 個別指導塾 スタンダード 小学校から高校までを対象にした、完全マンツーマンの個別指導塾。全教科に対応し、プロの講師が一人ひとりのやる気を引き出してくれます。無料体験授業や3ヶ月体験コースに加え、夏期講習会の受け付けも開始中。<PR>
2016年07月06日こんにちは、栗生です。便利なモノやサービスが溢れかえる21世紀の日本に住んでいて、不便は特に感じずに過ごしてきました。妊娠・出産を経験するまでは…。赤ちゃんのいる生活では、それまで培ってきた経験や知識では対応しきれないことが出てきます。赤ちゃんのことについては、自分なりに調べたり、専門家や子育ての先輩方に話を聞いたりすることで知識を蓄積することができますが、それでも自分の体のつらさやお世話にまつわる小さな不便は、積もり積もって大きなストレスとなりかねません。産んでみなければわからないつらさ、大変さ。それを軽減してくれる育児グッズは本当にありがたい存在です。私が特にそれを実感したのは、初めて授乳クッションを使ったときでした。授乳クッションとは、半円形のクッションを胴の周りに装着し、その上に赤ちゃんを乗せて授乳する、定番の育児グッズです。出産するまではその存在も知りませんでしたが、産院でこれを使わせてもらったところ、コリにこっていた背中や肩が楽になり、授乳がものすごく快適に。産後間も無く疲れ切っていたこともあって、「これぞ人類の叡智! 開発者の人、ありがとう!」と大感謝した記憶があります。育児グッズの進化は日進月歩。これからも、育児を助けてくれるグッズやサービスがどんどん開発されますように。今日のかるた「らくちんグッズで親回復」
2016年07月06日■子どもに伝えたい、七夕の歴史や由来7月7日は「七夕(しちせき)の節句」ですね。「しちせき」とも読みますが、皆さんご存じの「たなばた」のことです。七夕は「五節句」という、3月3日、5月5日のように奇数が重なる日に邪気払いをしていた風習が、今でも残っているもののひとつ。人日の節句(1月7日 ※1月1日は元日のため、この日になったそうです)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)が五節句です。元々は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事がルーツになっています。牽牛星(けんぎゅうせい=ひこぼし)・織女星(しょくじょせい=おりひめ)を祀り、はた織りが上手な織女星にあやかって、裁縫が上達するようにとお祈りをする行事だったと言われています。日本には奈良時代に伝わり、宮中文化の中で、古来の農耕儀礼や祖霊信仰と結びついて、五節句に発展したのだとか。本来は、7月6日の夜に、願い事を書いた短冊をつけた笹竹を飾り、7日の朝に川に流すそうです。■七夕に食べる行事食は?節句食としては、七夕には素麺(そうめん)を食べる習慣があります。素麺の元祖は、『延喜式』(927年)の中に「索餅(さくべい)」というお供え物として登場しています。小麦粉を縄のように成形して油で揚げた菓子でした。その後、今のような素麺になっていったと言われています。 ■七夕には素麺を子どもと一緒に盛りつけて口当たりやのどごしが良く、子どもも食べやすいそうめんは、七夕のランチや夕食にぴったりです。星をイメージした盛りつけを、お子さんと一緒にしてはいかがでしょう。オクラを輪切りにして星のようにしてみたり、ハムやチーズを星型に抜いたりして、華やかで色鮮やかに盛りつけてみましょう。七夕らしい楽しさが加わるうえ、栄養バランスも良くなりますね。■ちらし寿司や星のゼリーもおすすめそうめんのほかには、行事食ということで、ちらし寿司はいかがでしょうか? 素麺と同じように星形にくり抜いたトッピングをすれば、七夕らしくなりますね。ほかにもゼリーを星型にくり抜いて、七夕風のデザートを作るのもおすすめです。子どもと一緒に楽しくおいしく食べられる料理を取り入れると、日本の四季や行事食に興味を持ち、食育にもつながりますよ!
2016年07月05日育児に遅れと混乱が生じてる !!
距離感ゼロの義母
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!