中国では1日で41億円の大ヒットを記録、アメリカでも現在まで20週を超えて続映され、今年公開の中国映画としては異例のロングランヒットとなっている『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』が、2020年2月28日(金)より公開決定。後半60分に展開される3D・ワンシークエンスショット映像が話題となっている。2015年の長編映画『凱里ブルース』で彗星の如く現れた、中国の若き鬼才ビー・ガン監督の第2作目となる本作。2018年のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも撮影・音楽・音響の3部門を受賞。ウォン・カーウァイの『欲望の翼』、アンドレイ・タルコフスキーの『ストーカー』、デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』、アルフレッド・ヒッチコックの『めまい』などの映画作家とその作品との共通点を指摘する批評家が続出し、中国新時代の潮流の中にあって、その旗手的な存在として大きな注目を集めている。本国では名匠ジャ・ジャンクー監督『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円のヒットとなった。本作の見どころは、何と言っても後半部分に仕掛けられた、映画史上初ともいえる“上映の途中から展開される3Dのワンシークエンスショット”という演出。物語の中盤で劇中の主人公が映画館に入り、現実と記憶と夢が交錯する世界に入ると同時に、観客も3Dメガネを装着しそれを追体験できる。ビー・ガン監督独自の詩的で美しい映像表現と深く結びつき、これまでの3D映画では味わえなかった、未知の映像体験と世界観が広がる。自分の過去を辿り迷宮の世界を彷徨う主人公の男を演じるのは、『長恨歌』のファン・ジエ。主人公を翻弄する運命の女を演じるのは『ラスト、コーション』のタン・ウェイ。また、キーパーソンとなる2人の女性をシルヴィア・チャンが演じるなど、中華圏を代表する豪華なキャスティングも見逃せない。なお、本作に合わせ、これまで未公開だったビー・ガン監督の長編デビュー作『凱里ブルース』も2020年4月よりシアター・イメージフォーラムほかにて公開が決定している。新旧2作品の公開を記念して、“Begun, Bi Gan”と題した動画も公開されている。『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』は2020年2月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月06日フェンディ(FENDI)の2019-20年秋冬ウイメンズコレクションから、新作バッグ「ナノ バゲット(Nano Baguette)」が登場。2019年9月28日(水)より、フェンディ直営店などで販売される予定だ。1997年にシルヴィア・フェンディがデザインし、2019年春夏コレクションで復活を遂げたフェンディのアイコンバッグ「バゲット」。2019-20年秋冬コレクションでは、そんな「バゲット」バッグが“ナノサイズ”へと姿を変えた。レギュラーサイズのクオリティとクラフツマンシップは受け継ぎつつ、小さくても機能性に優れたアイテムに仕上がっている。コンパクトな「ナノ バゲット」は、様々な方法で身につけられるのも魅力的。取り外し可能な細いチェーンストラップを活用すればクロスボディバッグとして、背面についているバックルを使えば他のバッグのストラップやベルトに取り付けてポーチのように使用することができる。また、上質なレザーやラグジュアリーなクロコ、ふわふわのファーなど、素材のバリエーションも豊富も取り揃える。【詳細】フェンディ新作バッグ「ナノ バゲット」発売日:2019年9月28日(水)予定販売店舗:フェンディ直営店、公式オンラインストアアイテム例:・ナノ バゲット チャーム(ホワイトパテントレザー チャーム) 74,520円(税込)・ナノ バゲット チャーム(ブラウンファブリック チャーム) 77,760円(税込)【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2019年08月30日ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』で、教師と内通していた出席番号1番の生徒を演じ、人気上昇中の萩原利久さん。今夏、アーデンの森を舞台に、青年と前公爵の娘の恋愛模様を描いたシェイクスピアの恋愛喜劇『お気に召すまま』に挑む。シェイクスピア作品というと、やはり難解?「自分の中になかったものを表現したい欲が出てます」「僕も、“シェイクスピア=難しい”という固定観念を持っていたひとりでした。実際、聞き慣れない言葉もあって、簡単ではありません。でも、描かれている感情や欲はとてもシンプル。今回の翻訳では隠語もあって、いろんな解釈ができます。でもこれが正解ということはないので、感じたままを受け入れてもらえたら」演じるのは、羊飼いの娘に猛烈にアタックする羊飼いシルヴィアス。「これ以上ないくらい、欲望むきだし!僕が現代の日本であそこまで欲望のまま動いたら、絶対に嫌われてしまいます(笑)」満島ひかりさん、坂口健太郎さんと豪華なキャストにも注目が集まる本作品。その誰しもが稽古場では「可能性を探し続けている」そう。「僕以外の皆さんからは、初日からアイデアがポンポン出てくるんです。そうした刺激的な場にいると、自分の中になかったものを表現してみたい欲が出ますね。そしてすごく自由。失敗が怖くなくなったことがすごくありがたいです」20歳を迎えて、お酒を嗜むようになった萩原さん。特に酌み交わしてみたい共演者は?「(満島)真之介さん。二人ともNBAが好きだから、一回ぐいっと深いところまで話したい。僕、興味あることに対しては絶対に負けたくないんで、自分より知識があったらものすごく悔しいだろうな(笑)」はぎわら・りく1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。’08年デビュー。’15年、『イノセント15』で映画初主演。『帝一の國』などにも出演。映画『アイネクライネナハトムジーク』が9月20日公開予定。『お気に召すまま』オーランドはロザリンドと恋に落ちるが、兄オリバーに命を狙われアーデンの森に逃げる。そこでは人間のあらゆる欲望がうごめいていた。7月30日(火)~8月18日(日)※追加公演も決定東京芸術劇場プレイハウス演出/熊林弘高出演/満島ひかり、坂口健太郎ほかS席8500円*税込み東京芸術劇場 TEL:0570・010・296※『anan』2019年7月31日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年07月26日フェンディ(FENDI)のアイコンバッグ「バゲット」から、新作が登場。2019年7月1日(月)より発売される。「バゲット」にシープファーの新作フェンディの「バゲット」は、小脇に抱えて持ち歩く姿が「フランスパン(=バゲット)」に似ていることから、その名がつけられたバッグ。1997年、シルヴィア・フェンディによって誕生して以降、フェンディのアイコンバッグとして人気を集めている。新作として登場するのは、ラグジュアリーなシープファーを用いたモデル。美しいエメラルドグリーンのファーを贅沢にあしらったボディにチェーンストラップを組み合わせたモデルや、FFロゴをあしらったシアリングのモデルなどを取り揃える。ラムレザーのモデルも展開。ブラックのラムレザーを使ったボディにホワイトのシープファーを飾り、モノトーンでありながら、ゴージャスで華やかな印象に仕上げている。バゲット紹介ムービーも最新エピソードも公開フェンディは“友情”をテーマにバゲットを紹介するショートムービーのエピソード4も公開。実生活でも親友同士というエマ・ロバーツとアマンダ・セイフライドが、ブラウンやブルーに彩られた新作バッグを身につけて登場する。【詳細】フェンディ「バゲット」新作発売日:2019年7月1日(月)予定アイテム例:・グリーンのラージサイズバゲット 390,000円+税・ラムレザー×シープファーのラージサイズバゲット 348,000円+税・シアリングFFロゴのラージサイズバゲット 348,000円+税※サイズは全てW33xH18xD5.5cm■ショートムービーに登場するバッグ発売中 ※2019年6月現在・エマ・ロバーツ着用モデル ミディアムサイズ(W26xH14xD4cm) 254,000円+税・アマンダ・セイフライド着用モデル ミニサイズ(W19xH11.5xD4cm) 199,000円+税【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2019年06月29日アカデミー賞助演女優賞にノミネート経験があるシルヴィア・マイルズが、ニューヨークの自宅で亡くなった。シルヴィアの友人でジャーナリストのマイケル・ムストと女優のジェラルディン・スミスが「Varitey」誌などに認めたという。94歳だったとみられるが、86歳だったと報じるメディアもある。マイケルは「彼女は私が初期(70年代)にインタビューしたセレブリティのひとりです。カリスマ性があり、成功を追い求めていました。“Studio54”で監督たちに『私を雇って!』と売り込んだこともありました。オスカーで2回のノミネーションを受けたことをとても誇りに思っていたようです」と語っている。シルヴィアは俳優でもあるマイケル、ジェラルディンと共にインディー映画に出演予定だったといい、女優復帰することを喜んでいたという。シルヴィアは女優デビュー後、初のメジャーな役を得た『真夜中のカーボーイ』でジョン・ヴォイトやダスティン・ホフマンと共演。出演シーンはわずか6分ほどであったが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。また、それから6年後のアカデミー賞でも『さらば愛しき女よ』で助演女優賞にノミネートされた。(Hiromi Kaku)■関連作品:真夜中のカーボーイ
2019年06月13日フェンディ(FENDI)が5月31日、中国・上海で、ブランド初のウィメンズ&メンズ ジョイントファッションショー「ザ・スペースシップ・オブ・ ザ・フューチャー」を開催。会場となったのは、2万3,000㎡もの広大なモダンアート美術館「宝龍美術館(Po werlong Museum)」。モデルたちは、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の遺産と言える、未発表の15ルックを含む2019-20年秋冬コレクションをまとい、ランウェイを闊歩した。フェンディのウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターを、1965年から今日まで、54年にわたって務めたカール・ラガーフェルド。今年の2月21日にイタリア・ミラノで発表された、2019-20年秋冬ウィメンズシーズンは、カール・ラガーフェルドが手掛けた最後のフェンディのコレクションである。1月14日に発表された2019-20年秋冬メンズコレクションでも、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)の選出により、ゲストアーティストとしてカール・ラガーフェルドが参加し、コラボレーションが実現した。今回のショーには世界中から様々なセレブリティが招致された。日本からは、俳優の仲里依紗と中尾明慶夫妻がファッションショーのゲストとして2人そろっての初参加した他、中国人の俳優兼シンガーのティミー・シュー(Timmy Xu)、モデルのユー・ティアンイー(You Tianyi)なども駆け付けた。仲里依紗が着用したのは、フェンディ2019年プレフォールコレクションのドレス。中尾明慶も同シーズンのセットアップを着用した。バッグはどちらもフェンディを象徴する「バゲット(Baguette)」をチョイス。中尾明慶が身に付けたメンズバージョンの「バゲット フォー メン(Baguette for Men)」は、今年の7月に新たに発売予定。
2019年06月03日世界中の“新しい音”を届ける1dayフェスティバル『Born CreativeFestival 2019(ボンクリ・フェス2019)』が、3年目となる今年も東京芸術劇場にて9月28日(土)に開催される。その記者懇親会が開かれ、本企画でアーティスティック・ディレクターを務める作曲家 藤倉大と、初回から藤倉と共に本企画を盛り上げた「アンサンブル・ノマド」の音楽監督 佐藤紀雄が出席した。「ボンクリ・フェス」は2017年にスタートした“東京芸術劇場が新しい音に満ち溢れる”音楽企画。赤ちゃんからシニアまで楽しめる内容で、音楽をより身近に感じ、音楽と戯れることのできるプログラムが毎年さまざまに用意されている。懇親会では藤倉が現時点で決定している今年の新プログラムを発表。今年は、坂本龍一とのコラボレーションなどでも知られるミュージシャン デヴィッド・シルヴィアンの、作曲家としての魅力にフィーチャーした「デヴィッド・シルヴィアンの部屋」が登場するという。藤倉は「デヴィッドにボンクリ・フェスで紹介したいと伝えたら、たくさんの未発表素材やボンクリ・フェスのための作品を送ってくれた」とファンにはたまらない内容になりそう。さらに引き続き登場する「ノマドの部屋」については佐藤が解説。「ボンクリはアットホームな感じがある。だからいっそのこと居間にしようと思って。ステージが居間のようになっていて、そこでメンバーが演奏する」と構想を語った。新登場の「トーンマイスター石丸の部屋」については、東京芸術劇場のトーンマイスター石丸が解説。子供たちと効果音づくりをし、即興で演奏を行うという。昨年までは夜に上演されていた「スペシャル・コンサート」は、今年は子供も参加しやすい14時公演に。コンサートでは「10月4日(金)公開の映画『蜜蜂と遠雷』で演奏される架空のコンクール課題曲を僕が作ったのですが、その曲を映画に先がけて発表します。ピアノは運のいいことに萩原麻未さんが弾いてくださることになりました!」と藤倉。他にもモートン・フェルドマンがある映画のために書いた曲を、ひょんなことから「ボンクリ・フェスだけなら演奏してもいい」と許可を得て演奏することになったり、大友良英が新曲を初披露したりと、ここでしか聴けない音が目白押しになりそう。そして夜は「大人ボンクリ」が新登場。演奏者はひとりもいない電子音楽コンサートで、さまざまなアーティストがキュレーションした録音作品を聴くというもの。出入りは自由で、ロビーではバーコーナーも営業し「打ち上げみたいな感じ」(藤倉)になるのだそう。他にも新プログラムが目白押しの『ボンクリ・フェス2019』の動向に今後も注目を!取材・文・撮影:中川實穗
2019年05月30日フェンディ(FENDI)は、アイコンバッグ「バゲット(Baguette)」の復活を祝して製作されたショートムービー「#BaguetteFriendsForever」のニューヨーク編で、サラ・ジェシカ・パーカーが持っていたパープルのヴィンテージ「バゲット」が復刻。2019年7月15日(月)より一部店舗限定で販売するほか、公式オンラインでは予約を受付中。小脇に抱えて持ち歩く姿が「フランスパン(=バゲット)」に似ていることから、その名がつけられた「バゲット」バッグ。1997年、シルヴィア・フェンディによって誕生して以降、これまでに5,000種以上のデザインが発表されてきた。ショートムービー内でサラが持っていたのは、ミディアムサイズのバゲットバッグに、様々な大きさや形のパープルのスパンコールを全体にあしらったモデル。マグネットで開閉するフラップ部分には、アイコニックな“FFモチーフ型”の留め具を配置した。取り外し可能なショルダーストラップが付属するので、ハンドバッグとしても、クロスボディバッグとしても使用できる。なお、ショートムービー「#BaguetteFriendsForever」は、ニューヨーク以外にも上海と香港を舞台にしたバージョンがあり、香港を舞台にしたムービーではモデルの森星が登場している。【詳細】フェンディ ヴィンテージ「バゲット」復刻発売日:2019年7月15日(月) ※フェンディ公式オンラインでは予約受付中取り扱い:一部店舗限定価格:406,000円+税【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2019年03月29日マニュエル・ルグリ率いる世界一流ダンサーと、国際的に活躍する日本の気鋭音楽家によるコラボレーション「マニュエル・ルグリ『Stars in Blue』バレエ&ミュージック」が本日3月8日(金)初日を迎える。公演を目前に記者会見が行われ、ルグリがその才能に惚れ込み信頼を寄せているオルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン(ともにボリショイ・バレエ プリンシパル)、シルヴィア・アッツォーニ(ハンブルク・バレエ団 プリンシパル)と、ヴァイオリニスト三浦文彰、ピアニスト田村響、振付家のパトリック・ド・バナ、ウィーン国立バレエ団専属ピアニスト滝澤志野の8名が登壇した。初来日から35周年を迎えるルグリは「私にとって音楽は特別なもの。素晴らしい音楽家の方と舞台で共演できる機会を与えていただき、うれしく思っています」とまず感謝を延べた。自身はソロ『Moment』と、スミルノワとの世界初演『OCHIBA~When leaves are falling~』を踊る。新作については「オルガのような若く才能溢れるダンサーと踊れるのは本当に夢のようなこと」と目を輝かせる。『OCHIBA』振付のバナは、作品がアレッサンドロ・バリッコの『絹(シルク)』にインスピレーションを得た、静謐な愛の物語だと明かし、作品を踊るスミルノワは「新しい芸術に足を踏み入れたと感じています。シンプルな動きでいかにお客様を引きこむかが難しくて…今はドキドキしています」と話した。アッツォーニは、チュージンと『ソナタ』(ウヴェ・ショルツ)を踊る。「一緒に踊るということは、パートナーからエネルギーをもらって自分のものにするということ。また今回、素晴らしい音楽家の方と共演することでお互いを近くに感じて、美しい関係を築けるのではと思います」。チュージンは「みなさんと共演できるのは僕にとって大きな名誉。本当にハッピー。これ以上の言葉はないです……」と短いコメントで、全員爆笑。バナが席を立ってチュージンを温かくハグした。その『ソナタ』でラフマニノフの「チェロ・ソナタ」をヴァイオリンで演奏する三浦は「僕はチェロは弾けないので(全員笑)。でもチェロとは違う新鮮な響きになると思います。ダンサーの方たちが演奏している目の前まで来られるので、その迫力を感じます」。田村は、バレエとの共演は初めて。「リハーサルではダンサーの方の空気を感じながら演奏できました。音楽と動きの融合の美しさ、素晴らしさを体感していただければと思います」最後にルグリが「音楽とダンスが緊密になることで、より音楽の存在を感じ、新しい踊りの可能性を見出すことができるかもしれません。私たちにとっても貴重な体験となることでしょう」と新しい挑戦への期待と決意で締めくくった。公演は3月8日(金)・9日(土)の東京芸術劇場コンサートホールを皮切りに大阪、宮崎、愛知にて行われる。取材・文:郡司真紀
2019年03月08日フェンディ(FENDI)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)にイタリア・ミラノで発表された。カール・ラガーフェルドが手掛ける最後のコレクションとなる。故カール・ラガーフェルドが手掛けた最後のフェンディ2月19日(火)、フェンディやシャネル(CHANEL)のデザイナーを務めるなど、長きにわたってファッション業界に大きな影響を与え続けてきた偉大な人物の訃報に衝撃が走った。1965年よりフェンディのデザイナーとして活躍してきた彼によるラストコレクションの舞台には、いままでと変わることのない、ブランドを象徴する“スーパーロング”ランウェイが伸びている。コレクションノート添えられたシルヴィア・フェンディのメッセージによれば、ショーの数日前に電話をした時にもコレクションについて考えを巡らせていたといい、亡くなる直前までクリエーションに携わっていたことが窺える。ニュートラルカラーにビビッドな色彩を効かせてショーは、キャットウォークの入口に掲げられた"love Karl"の文字が光り輝くと同時にスタート。ファーストルックを飾ったのはブラウンカラーのクラシカルなジャケットだ。ニュートラルカラーを基調としたピースから顔を出すのは、グリーンやピンクといったビビッドな色彩。テラコッタのロングコートからは、イエローのプリーツスカートが覗いている。格子状のディテールやロゴモチーフを起用今シーズンひと際目を惹くのは、ダイヤモンド型の穴が織りなす格子状のディテール。ガウン風のコートやシャツワンピース、タイトスカートなど様々なピースに起用されている。また、軽やかなシースルーのシャツやプリーツスカート、ドレスなどに潜む、花びらのようなロゴモチーフも印象的に映った。マルチストラップ付きバゲットアイコンバッグは新しい表情へとアップデート。バゲットには機能的なマルチストラップを張り巡らせた新作が、ピーカブーには今シーズンの特徴的なディテールを反映させたダイヤモンド型の穴を無数に散りばめた新モデルが登場。折り曲げてクラッチとして使うこともできるメタルフレームの新作トートバッグは、アイコニックなペカンストライプに彩られていた。モデルたちがランウェイを去ると、カール・ラガーフェルドのラストコレクションを称賛する拍手が沸き、ショーも幕引きかと思われた時、会場が暗転。スクリーンにはデザイン画をスケッチする彼の姿が投影され、会場全体で故人を偲んだ。
2019年02月25日デヴィッド・フィンチャー製作総指揮で贈る『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズ最新作『蜘蛛の巣を払う女』の公開日が、2019年1月11日(金)に決定。併せて、不穏さたっぷりの新予告編とポスターが解禁となった。全世界で累計9,000万部以上の売り上げを誇る、スウェーデンのベストセラー・ミステリー「ミレニアム」シリーズを映画化する本作。今回、新たに監督を託されたのは『ドント・ブリーズ』で世界中を恐怖に陥れ、フィンチャーやサム・ライミ監督もその才能を惜しみなく絶賛する新鋭監督、フェデ・アルバレス。リスベット役を演じるのは、人気TVシリーズ「ザ・クラウン」や、『ファースト・マン』の公開も控える実力派女優クレア・フォイ。また、リスベットの過去の真相を握るカミラを、『ブレードランナー2049』で注目を集めたシルヴィア・フークスが演じる。■リスベットを追い詰める、忌わしくも美しい残酷な真実ーー特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にドラゴンのタトゥーを入れたリスベット・サランデル(クレア・フォイ)は、人工知能=AIの世界的権威であるバルデル教授から、自身が図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すことを依頼される。彼女の天才ハッカーとしての才能は、恐るべき陰謀を探るうち、そこに関わる奇妙で不気味な謎の存在に行き当たる。それが、16年前に別れた双子の姉妹カミラ(シルヴィア・フークス)だとわかったとき、リスベットはカミラの周到に仕組まれた執拗な罠に捕らえられたことに気づく。そして同時に、自身の忌まわしい記憶と、葬り去ったはずの残酷な過去に向き合うことになるが――。この度、公開された新予告編では、リスベットとは対照的に深紅の衣服を身につけた妹カミラとついに対峙。「リスベット、知ってる?蜘蛛が自分の巣にかからない理由を」と問いかけるカミラだが、映像のラストにはリスベットの衝撃の姿が!緊迫感漂うシーンの連続に、期待がいっそう高まる映像となっている。『蜘蛛の巣を払う女』は2019年1月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜘蛛の巣を払う女 2019年1月11日より全国にて公開
2018年11月02日カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)によフェンディ(FENDI)が、2019春夏ウィメンズコレクションを発表。
2018年09月29日カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)によるフェンディ(FENDI)が7月4日、2018-19秋冬オートクチュールコレクションショーをパリにあるブロンニャール宮殿で開催した。
2018年07月06日マーベル史上最高に過激なヒーローとして、絶大な人気を誇る『デッドプール』。その続編となる『デッドプール2』が日本でも公開され、早くも前作を超える大ヒットを記録している。そんな本作では、主人公のウェイド/デッド・プールが未来からやってきたケーブルと出会ったことをきっかけに、新たな仲間を集めた激ヤバチーム“Xフォース”を結成する。そのメンバーの1人、“運を操る”という特殊能力を持つドミノを演じたザジー・ビーツが自身の役柄について語ったインタビュー映像がシネマカフェに到着。彼女のキャスティング裏話についても明らかにされた。ビーツはインタビュー映像の中で、ライアン演じるウェイドをはじめとする登場人物の中でのドミノの立ち位置を語る。ドミノの持つ“幸運”という特殊能力については、「何でも思い通りになったら、何もする気が起きないのでは?そういう意味で彼女の悩みは尽きないと思う」とコメント。また、役作りついて、ライフスタイルを根本的に変える必要があった、と語る。初めてのアクションシーンの撮影の際は「やってみたらすごくカッコよくできて、すごく誇りに思ったし、いい気分だったわ」と、2か月間もの過酷なトレーニングや撮影中も毎日4時間継続していた体づくりの成果を喜びとともに語った。そしてビーツは、ドミノの生みの親であるロブ・リーフェルドへの感謝の気持ちも明かした。ドミノを演じる上で人種について悩んだという彼女は「(リーフェルドが)ドミノの人種は限定していないと発言してくれた」と語り、コミックでのドミノというキャラクターの多様性にも言及している。一方のリーフェルドは「彼女が起用された日は大喜びした。こう思ったんだ。『彼女はうってつけだ』と。ライアンと対決して、彼のたわごとをものともしないでいられる人が他にいるだろうか。ドミノ役でザジーはそれをやり遂げた。すばらしい力だ」と絶賛。本作の主演以外にも、脚本、プロデューサーも務めたライアンは、ドミノについてこう語っている。「“運がいい”という映画で描く上で、恐らく一番難しいスーパーパワーを持っているところが気に入っている。それを明らかな形で、スクリーン上で見せるのは奇妙で厄介なことだ」。■20人の女優もかなわない!? 「彼女がドミノだ! 決まりだ!!」とライアン実は、ビーツがドミノ役に決まる前は、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、リジー・キャプラン、ケリー・ワシントン、シエナ・ミラー、ルビー・ローズ、マッケンジー・デイヴィス、ケリー・ローバッハ、イヴ・ヒューソン、ソフィア・ブテラ、ステファニー・シグマン、シルヴィア・フークス、ジャネール・モネイといった錚々たる女優陣が役の候補に挙がり、スクリーンテストも行っていたという。ライアンは「ドミノ役のために20人くらいと会ったが、どの人も素晴らしかった。でもザジーと会った時に、すぐに“彼女がドミノだ! 決まりだ!!”と思った」のだそう。「キャスティングをしていて、最高の瞬間の1つで、映画のパズルの主要ピースの1つを見つけたと気づく。そして、脚本執筆と初期の段階で予想したよりもずっと重要な役を演じているんだ」と語り、ビーツがドミノ役にハマり過ぎて、キャラクターの占める重要度が高まったとふり返った。悩んだり、過酷なトレーニングを続けたりしながらドミノというキャラクターに向き合ったビーツは、その甲斐あって「ザジー・ビーツ演じるドミノ超クール!」「ドミノ役のザジー・ビーツ嬢、 アフロヘアふわふわ&レザーのピッタリしたコスチュームでガンガン暴れていてカッコよかったなー」「良いぞって聞いてたけど、ドミノ良い。すっげー良い、ザジービーツって女優さんメッチャ良い」とSNS を賑わせるほど、すっかり人気のキャラクターとなっている。『デッドプール2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:デッドプール2 2018年6月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
2018年06月20日『セブン』や『ファイト・クラブ』などの鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が、スウェーデンのベストセラー・ミステリーを映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』。この度、そのフィンチャーが製作総指揮を手掛けたシリーズ最新作が、『蜘蛛の巣を払う女』(原題:The Girl in the Spider’s Web)として2019年に日本公開されることが決定。新たなリスベットをとらえた予告編と場面写真が解禁された。全世界で累計9,000万部以上の売り上げを誇る「ミレニアム」シリーズ。スウェーデン女優のノオミ・ラパスを主演に3部作が本国で製作され、その後、フィンチャー監督、ルーニー・マーラ、ダニエル・クレイグ共演で原作小説の第1部を映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』(’11)は、世界中で熱狂的な大ヒットとなった。今回は、原作の第4部「ミレニアム4蜘蛛の巣を払う女」(早川書房刊)を映画化。新たにメガホンを託されたのは、『ドント・ブリーズ』で世界中を恐怖に陥れ、フィンチャーやサム・ライミ監督もその才能を惜しみなく絶賛する新鋭、フェデ・アルバレス監督。斬新なスリラー演出を得意とするアルバレスが、この猟奇的なミステリーの新章をどう描くかに注目が集まっている。■描かれるのはリスベットの知られざる過去特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、パンク風の特異な風貌、そして背中にドラゴンのタトゥーを入れたリスベットは、天涯孤独で、壮絶な過去を持つ。その過去が、あるキーパーソンによって明らかにされていく。自らの裁きによって悪を正そうとするリスベットに対し、「皆を助けるのに、なぜあの時…私だけを助けてくれなかったの?」と意味深な言葉をリスベットに投げかける謎の女、カミラ。カミラもまた、凄惨な過去と秘密を背負った存在だった。2人の関係が紐解かれながら、リスベットはジャーナリストのミカエルと再びタッグを組み、新たなる犯罪組織の陰謀に迫っていく――。■英国女王からドラゴン・タトゥーの女へ!今回解禁となった写真でも個性的な容姿が目を引く“ドラゴン・タトゥーの女”リスベット役を演じるのは、Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」シーズン1&2でエリザベス女王の若き日を演じ、最新作『ブレス しあわせの呼吸』(監督アンディ・サーキス)ではアンドリュー・ガーフィールドと共演するイギリスの実力派女優クレア・フォイ。また、リスベットの過去の真相を握るカミラを演じるのは、『ブレードランナー2049』での熱演が記憶に新しいシルヴィア・フークス。ミカエル役には『ストックホルムでワルツを』のスベリル・グドナソンほか、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』のクレス・バングも出演する。ついにハリウッドでシリーズ最新作の映画化が実現した本作。新たなる製作陣とキャストを迎えた新章がついに幕を開ける!『蜘蛛の巣を払う女』は2019年、全国にて公開(全米公開:11月9日)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.
2018年06月08日スウェーデンを代表するブランド『IKEA』。『IKEA』を訪れたことがある人なら、「こういう部屋にしたい」と誰もが思うのではないでしょうか。夢がある子ども部屋、シンプルでも温もりがあるディスプレイの数々、おしゃれで可愛い製品が、お手頃な価格で手に入る。家具のディズニーランドのような『IKEA』から、日本との外交関係樹立150周年記念の新コレクション「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」のお披露目会がありました。 認知症をテーマにした「Dementia Forum X 」は、スウェーデン王国シルヴィア王妃陛下が2015年に設立したフォーラムで、今回は海外で初めての開催となり、その開催地に日本が選ばれました。シルヴィア王妃も来日していた「Dementia Forum X 」で、誰もが使いやすい新コレクション「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」のお披露目となりました。 シルビア王妃(左)とクリエイティブディレクターのブリット・モンティ氏 OMTÄNKSAM/オムテンクサム「思いやりがある」という意味のスウェーデン語。このラインを開発するにあたり、クリエイティブディレクターでありデザイナーのブリット・モンティさんは、「特定のグループに限定せず、色々な人を対象に調査をして開発した」とおっしゃっていました。例えば、障がいがある方用に何か機能が付加された製品には、その分価格が上がり、機能性重視でデザインがよくない、そういう現状を変えるべく、今回の「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」が開発されました。 素敵なデザインと工夫が共存新コレクションの説明の後は、実際に、「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」に触れてみました。最近感じる指先の乾燥。冬に乾燥しているときに、銀行のATMでタッチ画面が反応しないときってありますよね。指に力が入らなかったり、高齢になって乾燥しがちな人、力の弱い人、そういう人が「持つ」時に滑らない素材、デザインがおしゃれに展開されています。 指に引っかかるようにデザインされているグラスや花瓶。なぜ、花瓶なのかというと、病気の人や高齢者は外に出かける機会が減り、家にいる時間が増えることに配慮されているからです。自然を家の中に取り込みたいから。モンティさんご自身が数年前に心臓発作を体験した時に、家の中に花、草木があると、心臓にいいとアドバイスされたことがいかされています。どんな大きさの手にもあう、大きさになっています。 くびれのあるグラスと花瓶 一見、普通の白いお皿に見えますが、じつはお皿の底にシリコーンのリングが貼られていて、テーブルに置いた時に滑らない工夫が施されています。モンティさんが説明の途中で、いきなりお皿を床に落としてびっくり!それでも割れない強度も特徴のひとつ。 耐久性と衝撃性に優れたうえに、底にシリコーンが施されて滑り止めにもなっています「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」と緑のある居心地がいい空間 ソファには、「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」の滑らないクッションがあります。ネックピローやアームレスト。アームレストは、立ち上がる時には支えになります。 今、手に入るラインナップ現在、『IKEA』で手に入るのは、腰当てクッション、キャップオープナー、プレートなど、まだ限られてますが、全ての人に「思いやりがある」デザインの「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」は、軽くて、買いやすい価格帯も魅力です。右奥の瓶の下に見える緑色の丸いシートがキャップオープナーです。直径15cmほどの大きさで、瓶の蓋に被せて回せば、簡単に開きづらい瓶も開きました。149円です。 そろそろお皿の買い替えを考えているので、この白いお皿にしてみようかと思います。 おまけお披露目会の会場には、シルヴィア王妃が持ってきてくださっというキャンディが置いてありました。 IKEA OMTÄNKSAM/オムテンクサムコレクション
2018年05月08日ヌードの歴史をアートで見る!【女子的アートナビ】vol. 106『ヌード NUDE —英国テート・コレクションより』では、ヨーロッパの芸術家たちが挑み続けているテーマ「ヌード」にスポットをあて、その歴史を絵画、彫刻、写真などの作品で紹介。19世紀の神話画から現代アートまで、英国テート・コレクションが所蔵する珠玉の作品134点を楽しめます。この展覧会、タイトルだけ見るとキワモノ系かと思ってしまいそうですが、内容はいたってまじめ。ヌードは芸術表現としてかなり重要なテーマで、裸体美から性愛表現まで、古くからさまざまな芸術家たちがこの主題に取り組んできました。今回の展示では、日本初公開となるロダンの彫刻作品をはじめ、ピカソやマティスなど巨匠たちの名作も来日。トップクラスの近現代アートを堪能できます。まずは古典的なヌードから最初の展示室では『物語とヌード』というタイトルで、19世紀イギリス、ヴィクトリア朝時代の作品などが並んでいます。裸体表現が許されていなかった当時、古典文学や神話などの物語をテーマにした「歴史画」を描くときだけヌードを描くことができました。とはいえ、あまりにリアルな描写だと怒られたようで、例えばラファエル前派の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの作品《ナイト・エラント(遍歴の騎士)》は、木に縛り付けられた女性のヌードが生々しすぎて批判が集中したそうです。続く第2章『親密な眼差し』では、ドガやルノワールなど印象派を中心とした画家たちの作品が展示されています。19世紀後半以降になると、物語や神話に出てくる女性ではなく、入浴中の妻やベッドに横たわるモデルなど、同時代の女性を描いたヌードが登場します。今の時代に見ると、特に刺激的なヌードではないのですが、当時は現実の生活空間にいる女性の裸を絵にすること自体が珍しかったので、スキャンダラスな絵画として扱われたようです。リアルすぎ! エロティック・ヌード同展では時代順に作品が展示されていますが、第4章だけ別格扱い。その名も『エロティック・ヌード』と題され、タイトルでも勝負してきています。この章のメイン作品は、オーギュスト・ロダンの大理石彫刻《接吻》。日本初公開の本作は、情熱的に絡み合っている男女の姿がエロティックに表現されています。この愛し合う2人は、ダンテの『神曲』に登場する人物ですが、道ならぬ恋をしているカップル。1913年に本作がイギリスで一般公開されたとき、「エロすぎる」と騒ぎになりシーツで覆い隠されたという逸話も残っています。こちらの展示室には、ほかにもピカソやターナー、ホックニーなどによる刺激的な作品が勢ぞろい。生々しすぎる性愛場面もあるため写真を掲載できませんが、寝室でのからみや同性愛を描いた現代アートなど、一流の芸術家たちが手がけたエロティシズム表現を薄暗い展示室で心ゆくまで堪能できます。展覧会の後半になると、現代の芸術家たちが手がけたヌード作品も出てきます。ロバート・メイプルソープの肉体美を強調した裸体写真をはじめ、男性ヌードを描いたシルヴィア・スレイの絵画など刺激的かつ挑発的な作品が並んでいます。人種やジェンダーをテーマにしたものや社会的メッセージを含む作品などもあり、ヌードというテーマがひと筋縄ではいかないことがわかります。単にエロティックなだけでなく、奥深いテーマも含まれている『ヌード展』、ぜひ足を運んでみては?Information会期:~6月24日(日)休館日:木曜日、5月7日(月)*ただし5月3日(木・祝)は開館時間:10:00-6:00*ただし、5月11日(金)・6月8日(金)は午後8時30分まで(入館は閉館の30分前まで)会場:横浜美術館料金:一般 1,600円/大学生・専門学校生 1,200円/高校生・中学生 600円*小学生以下無料公式サイト:※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しております。横浜美術館で開催中の『ヌード展』に行ってきました。タイトルだけでもドキドキしますが、実際の展示作品はさらに刺激的♡いったいどれだけスゴイのか、話題の展覧会をレポートします!
2018年04月15日誰にでも映画に興味を持つきっかけとなった特別な1本があるのではないだろうか。子供の頃に観た強烈なホラーだったり、うっとり憧れるロマンスだったり、お医者さんや警察官、消防士…映画のキャラクターや職業に刺激を受けて将来を決めた人だっているだろう。『フェリーニに恋して』の主人公のルーシーにとってのその1本、人生を変えることになるその1本は、フェデリコ・フェリーニの『道』だった。この映画はルーシーがイタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニの作品と出会い、ローマ、ヴェネチア、ヴェローナ、美しいイタリアの都市を旅する物語だ。ルーシー(クセニア・ソロ)は、母クレア(マリア・ベロ)に大切に育てられた。世の中の全ての悪い事や苦しみから守られるように…。だから20歳になっても男の子とキスをしたこともない、もちろんつき合ったこともない、友だちもいない、アルバイトもしたことがなかったが、母が自分の将来を心配していることを知り仕事を探し始める。ある日、ルーシーは「製作者を求む」という新聞の広告を見て映画会社の面接に行くが、そこは彼女が思い描いていたような会社でも仕事でもなかった。落胆するなか、街で「フェリーニ映画祭」のチラシを受け取り、吸い込まれるように映画館へ──。映画祭で『道』を鑑賞し、フェデリコ・フェリーニという映画監督の存在を知り、その世界観に魅了されたルーシーは、帰宅後フェリーニの作品を片っ端から観て過ごす。そして「フェリーニに会いたい! 会って話しをしたい!」と、彼に会うためにイタリアへ行くことを決めてしまうのだった。好奇心や興味によって引き出される行動力はものすごいもので、母に守られてきた娘は、母を想いながら籠から羽ばたき、旅に出る。離れていても心は繋がっている──そんな母と娘の愛の描き方も素敵だ。旅の途中で、フェリーニの映画に登場するキャラクターが現れるのがユニークだ。『道』のザンパノが幻想の世界への誘導役として登場するほか、『甘い生活』のシルヴィアとマルチェロ、『8 1/2』のグイド、16作品以上の名シーンへのオマージュが散りばめられている。たとえフェリーニの映画を観たことがなかったとしても、ルーシーがフェリーニに導かれたように、観客はルーシーに導かれ、ルーシーと一緒に旅をしているように感じるだろう。ローマ、ヴェネチア、ヴェローナ…イタリアに行きたくなる。なかでも行ってみたいのは、ルーシーの旅の終わりと人生の始まりを感じる、とてもファンタジックなシーンとして描かれている場所、ラストシーンで登場する「Osteria Margutta」。ローマのポポロ広場とスペイン広場のちょうど中間にある裏道、マルグッタ通りにあるレストランだ。この通りは『ローマの休日』のロケ地としても有名。グレゴリー・ペックの演じたジョー・ブラッドリーのあのアパートがある通りだ。また、110/113番地にはフェリーニが住んでいたアパートもあり、フェリーニと彼の妻で女優のジュリエッタ・マシーナの名前が書かれたプレートがいまでも残っている。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年03月21日写真家の鋤田正義とグイード・ハラリによるポートレート写真展「ロック・アイコンズ(ROCK ICONS) / SUKITA X HARARI」が、2018年3月29日(木)から5月20日(日)まで、東京・目黒のブリッツ・ギャラリーにて開催される。鋤田は日本、英国、米国、ハラリは欧州と、異なる地域で70年代から90年代までのロック黄金期のミュージシャンを撮影し続けてきた2人。ミュージシャンとの信頼関係があってこそ生まれた2人の代名詞は、単なるスナップではなくアート作品としても評価されているポートレート写真だ。今回の展覧会は、互いの仕事をリスペクトする友人同士でもある2人の共同展。ハラリが、自身の作品をロックの熱心なファンが多い日本で展示することを強く希望したことから実現したという。会場では、鋤田によるデヴィッド・ボウイ、マーク・ボラン、デヴィッド・シルヴィアン、イギー・ポップ、YMO、忌野清志郎、ハラリによるピーター・ガブリエル、ボブ・ディラン、トム・ウェイツ、ルー・リード、エリック・クラプトン、パティー・スミス、イギー・ポップ、坂本龍一など、両者が撮影した錚々たる著名ミュージシャンたちのポートレートを展示。展示総数は、モノクロ・カラーによる様々なサイズの作品約40点で、鋤田の作品には一部未発表作も含まれる。【開催概要】ロック・アイコンズ(ROCK ICONS) / SUKITA X HARARI」開催期間:2018年3月29日(木)〜5月20日(日) 13:00〜19:00会場:ブリッツ・ギャラリー(東京都目黒区下目黒 6-20-29)休廊日:月・火・水曜日入場料:無料
2018年02月17日フェンディ(FENDI)の2018-19年秋冬メンズコレクションが1月15日、ミラノファッションウィークで発表された。空港のバゲージ受け取りターンテーブルを再現したランウェイ。アナログ形式フライト掲示板には到着する都市の名前が次々とリストアップされる。フィナーレにはFAMILY、FRIEND、FREEDOM、FANCY、FAITHFUL、FABULOUS、FENDIと表示され、Fロゴの答えをバックにシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)が笑顔で両手を挙げて登場した。ターンテーブル上にフェンディロゴのトランク、アタッシュケース、ロゴでテーピングされた梱包などが流れる中、ダブルFのロゴに彩られたアイテムが次々に登場する。ロゴがダイアゴナルになったファーはブルゾンだけでなく、グラブ、ガーメントバッグやスリッポンや胸のタグや襟がロゴファーになったレザージャケット、パンツの側章、ナイロンコートの裏地、トランスペアアレントになったレインコート、ウエストバッグなど、多様なロゴアイテム展開されている。空港のカートを押すモデルのユニフォームジャケットにはロゴのオキシジェントタグ、胸にはFのワッペンがあしらわれ、アスレジャーにも対応。斜めにキルティングされたダウンやファーなど、今シーズンは斜めのストライプにデザインされるロゴやチェック、色使いのアクセントが特徴的だ。ブラウン、イエローのメゾンを象徴する色使いは今シーズン、ビッグチェックやグレンチェックのアイテムが若々しさを演出する。クラシカルなツイードコートやウエストがシャーリングされたワークジャケット、ナイロンコーティングのブルゾンやジャケットなど、切り替えやパッチワークされたコートも楽しい。インナーにもチェックのアイテムがスタイリングされる。コラージュプリントのシリーズはパーカ、裏毛のコート、バックパックやキャップやハットさらにはヘッドストラップのミニ傘なども登場し、話題を集めそうだ。Text: Tatsuya Noda
2018年01月25日ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)が、1月17日、パリの旧ロスチャイルド邸を会場に2018-19年秋冬メンズコレクションショーを開催した。ロマンティシズム、アリストパンク(貴族とパンクの折衷造語)といったキーワードを掲げながら、スポーティーな要素を加え、オートクチュールブランドとしての技術力を最大限に生かした、絶妙なバランスを見せる美しいコレクションとなっていた。ジャパン、デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)、坂本龍一、ヴィサージ(Visage)などの80年代の曲をバックに登場したのは、スウェットにジャージーのブルゾンを重ね、ダブルフェイスのコートを羽織ったモデルたち。足下にはスニーカーを合わせ、コートの袖ぐりや裾にはスタッズを打ってパンキッシュに。スポーティなブルゾンもダブルフェイスカシミア製で、VLTNのロゴをアップリケし、ほぼすべての行程に手作業を要し、ハンドクラフトの美しさをさりげなく見せている。前シーズンから登場しているVLTNのロゴは、特にスポーツアイテムに多用され、モンクレール(MONCLER)とのコラボレーションジャケットにも登場。細かなパーツをつなぎ合わせてモチーフを描いたインレイ仕様のコートやブルゾンは、ヴァレンティノならではのクチュールテクニックを駆使。モチーフとしては花やカモフラージュの他に、タイガーやドラゴンが登場。特にタイガーとドラゴンは、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)による1967〜68年のオートクチュールコレクションからインスパイアされたもので、バッグなどのアクセサリーにも転用され、コレクション全体に華を添えている。スタッズ、インレイ、ビーズ刺繍といった装飾的な側面はしっかりとあるものの、シルエットをシンプルにし、ダブルフェイス素材使いで軽く仕上げているのが今シーズンの特徴。どのルックにもモダニティーを感じさせ、限りなくフレッシュな印象を与えるコレクションとなっていた。
2018年01月19日『マラヴィータ』『LUCY/ルーシー』の監督リュック・ベッソン率いる“ヨーロッパ・コープ”最新作『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』。ネイビーシールズ5人組が暴れまわる本作から、この度このメンバーの一員で、“どんな女性もイチコロの色男”ベイカーの漢気溢れる映像をシネマカフェが独占入手!本作は、紛争末期のサラエボを舞台に、予測不能なネイビーシールズ5人組が敵陣真っただ中で暴れまわる、痛快&爽快な“大暴走”アクション・エンターテインメント。今回到着したのは、そんなチームのひとり、『トワイライト・サーガ』のチャーリー・ビューリーが演じる、イケメン・ベイカーの漢気堪能動画。映像では、シルヴィア・フークス演じる本作の紅一点・ララが、一人キッチンで夜食を作っていると、そこに強面の男たちが踏み込んでくるのだが、どうやらララが持っている“あるもの”が目的の様子。強気に対応するララだったが、抵抗も虚しくねじ伏せられそうになったその瞬間、色男・ベイカーが上裸で登場!笑顔で彼らに歩み寄り、挑発にも動じないベイカー。すると、「バカな野郎だ」と相手が油断を見せた瞬間、ネイビーシールズ仕込みの格闘術で、目の前のボスの喉元に立てた親指を一突き!続いて後ろにいる暴漢の頭を掴み、叩きつけてからの地面への地獄落としの連続コンボ!!しかし、後ろから現れた刺客に銃を頭に突きつけられてしまう。「渡さなきゃ脳みそが床に飛び散るぞ!」と脅されるベイカーとララはこの後一体どうなってしまうのか…!?本作のド派手なアクションにもますます期待がかかる映像となっている。『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』は2018年1月12日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月17日リュック・ベッソン率いる「ヨーロッパ・コープ」が製作、ベッソンが脚本を務める最新作『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』。このほど、最強部隊ネイビーシールズがド派手なアクションを繰り広げる予告編がお披露目された。海外ドラマ「ブラインドスポット」のFBI捜査官カート・ウェラー役で知られるサリバン・ステイプルトンをリーダーに、最強部隊ネイビーシールズきってのマッチョな荒くれチームが、その名の通り、陸に、空に、水中に大暴走する本作。予告編は、冒頭から機関銃をぶっぱなし、水中での爆発シーンへとテンション高く幕開け!続いて、“世界最強の特殊部隊ネイビーシールズ”の文字とともに、何やら作戦に向かおうとする隊員たちが巨大な装備と共に輸送機から飛び降りる!世界最強の名の通り、屈強な男たちが戦場に降り立っていき、期待感が高まるが、彼らは実は“ならず者たち”!?この肩の力の抜けたネイビーシールズが、“金塊奪還作戦”を実行する最強部隊に!だが、「またお前たちの仕業か?」とJ・K・シモンズ演じる少将に“怒号”を浴びせられている…。それもそのはず、こいつらは戦車で街を爆走し、鉄塔をなぎ倒し、敵のトラックを爆破とド派手に暴れまわるやりたい放題部隊!そんなチームの顔ぶれは、“頼れるリーダー”バーンズ(サリバン・ステイプルトン)を筆頭に、“数学の天才”モラン(ブロードウェイ出身ジョシュア・ヘンリー)、“調達屋”ダッフィー(『ドラキュラ・ゼロ』ディアミッド・マルタ)、“武器のエキスパート”JP(『ミケランジェロ・プロジェクト』デミトリー・レオニダス)、そして“どんな女性もイチコロの色男”ベイカー(『トワイライト・サーガ』チャーリー・ビューリー)。さらに、先日『ブレードランナー2049』にて来日を果たし、レプリカント“ラヴ”役で注目を集めるシルヴィア・フークス演じる謎の美女ララがチームを惑わす姿も。本作では、“小悪魔的”魅力全開で荒くれ者たちとアクションに挑戦する。紛争末期のサラエボを舞台に、予測不能なネイビーシールズ5人組が繰り広げる、ナチス3億ドルの金塊を奪い取るミッション。ダムの破壊シーンや手に汗握る空中戦が続き、しまいには戦車で橋を破壊し、豪快に戦車ごと川にダイブ!ド派手に暴れまくる彼らは、果たして金塊奪還大作戦を成功できるのか!?合わせて解禁された本ポスターも「ド派手にやろうぜ!」の言葉と共に、最強部隊ネイビーシールズが、水中からいままさに上がってきた様子で眼光鋭くこちらを見据える迫力たっぷりのビジュアルとなっている。『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』ポスター (C)2016 EUROPACORP - STUDIO BABELSBERGCredit : Reiner Bajo『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』は2018年1月12日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月03日何かとトレンドに敏感なananweb読者なら、すでにこの秋最大の話題作のひとつとしてチェックしているはずの『ブレードランナー 2049』。公開から35年経ったいまでも“ SF 映画史上最高傑作” と語り継がれている『ブレードランナー』の続編として大きな注目を集めている映画です。そこで、この作品に花を添えた美しきヒロインたちに直撃インタビューしてきました!それは……。アナ・デ・アルマス&シルヴィア・フークス!【映画、ときどき私】 vol. 121本作の主人公であるKはハリウッドきってのセクシーさを誇り、『ラ・ラ・ランド』でも人気のライアン・ゴズリングですが、その恋人役であるジョイを演じたのは、“世界で最も美しい顔100人”ランキングでも常連のキューバ人女優のアナ・デ・アルマス(写真・左)。そして、Kを追い詰める謎のヒロイン役であるラヴを演じたのは、“2017年注目すべきヨーロッパ俳優10人” の1人にも選出されたオランダ人女優のシルヴィア・フークス(写真・右)。今回は、そんな現在大注目の女優2人に本作の見どころやいまの心境について語ってもらいました。まずは、この作品への出演が決まったときのお気持ちは?シルヴィア私が最初にプロデューサーのオフィスで聞いたときには本当に大きな声で叫んでしまって、号泣しちゃったくらい(笑)。というのも、前作は私にとって、人間的にも女優としてもとても重要な映画だったからなの。そして、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とハリソン・フォード、ライアン・ゴズリングといった方々と仕事ができるという喜びと同時に、彼らとこの世界に入り込めるチャンスを与えられたことで圧倒されたのよ。アナ私にとってもすごくエモーショナルな経験だったわ。怖い面もあったからナーバスにもなったけど、こういう映画の一部に自分がなれるということにドキドキするものがあったの。そして、みなさんが期待するような演技をできるようにと心から願ったわね。それに、私が演じたジョイというキャラクターはとても興味深い女性で、好奇心に駆られるようなやりがいのある役柄だったから、オーディションからリハーサル、撮影までの5か月間は一日一日が学びの連続だったわ。いま振り返ってみて、女優としての自分に影響を与えたことは?アナ絶対に変わったとは思うけど、まだわからないの(笑)。でも、いままでに経験したことのないような本当に新しい映画の体験だったわ。技術的にもさまざまなチャレンジがあったし、監督から得ることもあったから、いろいろな新しいものが今回あったはずなんだけど、それがいまの段階では「何か」というのがわからないのよ。きっと、もう少し年を取って振り返ったときにわかるんじゃないかしら。あとは、今回のような映画に参加したことで、今後どういうプロジェクトに関わりたいとか、どういう人たちや監督と仕事をしたいというような私のテイストは変わったと感じているの。だから、次に何するかということにも影響していると思うわ。やはり仕事に対する向き合い方は変わりましたか?シルヴィア私もアナとまったく同感よ。つまり、今回の作品のような魔法ともいえる高いレベルでの才能の集結、そしてそこで生み出されるクリエイティビティといったものを経験してしまうと、「これから先も同じようなものを経験したい」という中毒のような気持ちになってしまうの。私には演者として女性的な色彩を持ったパレットがあるんだけど、今回ラヴという役を演じたことによって、男性的な支配や強さの色彩も持つことができたので、より豊かなパレットを通して演技をできたというのはいままでにはないチャレンジのひとつだったわ。だからこそ、学んだことも多くて本当に素晴らしい体験だったのよ。今回は、ライアン・ゴズリングだけでなく、前作の主人公であるデッカードを演じた名俳優ハリソン・フォードが出演していることも大きな見どころのひとつ。では、ハリウッドを代表する俳優である2人と実際に共演してみて、印象に残っていることは?シルヴィアこれほど経験値があって才能がある役者さんで、彼らほど素晴らしい人はなかなかいないと思うの。ほかのインタビューでも共演者の印象について「本当に素晴らしくて!」というのはよく聞くとは思うし、みなさん「本当かな?」と疑っていると思うんだけど、今回に限っては本当よ(笑)!小さい頃から憧れていたハリソンと初めて一緒に撮影したときはすごくナーバスになったけど、ジョークでずっと笑わせてくれたくらいなの。そんなステキな人柄に加え、2人ともすごく温かいし、クリエイティブになれる場をチームで作ろうとしてくれた役者さんたちだから、一緒に仕事をしていてとても居心地がよかったわ。アナ私はライアンとのシーンがほとんどで、前からいろいろな人が彼のことをすごく褒めていたのを聞いてはいたけれど、それをさらに上を行くほど彼は最高の共演者だったわ!だから、彼が多くの作品に主演しているのには、やっぱりそれだけの理由があるんだと感じたわね。人格者でありエネルギーと才能もあって、そしてものすごく責任感が強くてプロ根性のある人なの。だから、彼がセットにいるだけでみんなを引っ張っていってくれる力になるのよ。それに、すごくおもしろくて人の気持ちをゆったりとさせてくれるような性格でもあるので、彼のようなスターは壁があって絶対に心が通じ合えないんじゃないかとも思ったけど、とても気持ちが繋がりやすかったわね。あと、私の役はいつもセクシーな衣装ばかりだったんだけど、彼はとても気に入ってくれたわ(笑)。撮影中は2人とも役に合わせて髪の色を変えて挑んでいるだけにまるで別人のようですが、さまざまな衣装を身に着けたり、激しいアクションシーンをこなしたりと役作りには苦労もあったはず。最後に、それぞれの役を演じるうえでこだわった部分があれば教えてください。アナ今回、衣装選びのプロセスというのは私にとってはとにかく楽しかったわ。というのも、ものすごい種類の衣装のセレクションで、いろいろな文化からくるアイディアだったり、さまざまなスタイルがあったりして、たくさんのものを試せたというのがおもしろかったの。だからジョイでいることは夢のようだったわ。髪型やメイクアップに関しては衣装と違って、私のキャラクターに対するイメージというのを監督がはっきりと持っていたので、当時私はブロンドだったけど、髪の毛を暗くして前髪を下して欲しいという明確な指示に沿って役作りを進めていったのよ。シルヴィア私は起用が決まったあとに言われたのが、「ラヴはとても強いキャラクターにしたいから筋肉を8キロ付けてください」ということだったの。だから、トレーナーだけでなく、栄養学や心理学の先生もつけて肉体改造をしたのよ。私はもともと細身だったから、筋力をつける作業が必要で、1日6時間ものトレーニングをしていたの。本当に辛くて痛みを感じるものだったんだけど、それがラヴという役を理解するにとても役に立ったわ。というのも、彼女は大きな痛みと葛藤も抱えているキャラクターだったから、限界よりを超えるような運動をすることで、ラヴの自立心を発見できたように思っているの。だから、こうしてみんなで一生懸命やったことがこれだけ世界中の人たちに温かく迎えられて、通じているというのはとてもうれしいことだわ。インタビューを終えてみて……。誰もが一瞬で魅了されてしまうような美貌を持つアナとシルヴィアですが、そんな2人が並ぶととにかく美しすぎるオーラが全開!思わず吸い込まれそうなほどでしたが、とても気さくな人柄で、リラックスしてお話を聞かせてもらいました。それぞれのキャラクターはまったく違いますが、どちらも本作には欠かせない重要な役どころを熱演しているので、ぜひ注目してみてください。この “奇跡” を見逃さずにはいられない!伝説的SF作品としていまなお高い人気を誇る『ブレードランナー』のDNAを引き継いで誕生した新たな傑作。前作を観ている人はもちろん、観ていない人でも楽しめるようになっているので、圧倒的な映像と音楽とともに、心を揺さぶるこの世界観を存分に堪能してみては?ストーリー2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニアでは、レプリカントと呼ばれる人造人間が労働力として製造され、人間社会との危うい共存関係を保っていた。そんななか、危険なレプリカントを取り締まっていたブレードランナーのKは事件の捜査中に巨大な陰謀を知ることになる。そして、その闇を暴く鍵となるのは、30年間行方不明だったかつてのブレードランナーであるデッカードだった。彼が命をかけて守り続けてきた秘密と人類存亡に関わる真実がついに明かされることに……。刺激が止まらない予告編はこちら!作品情報『ブレードランナー 2049』10月27日(金)全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント写真・水野昭子(アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス)
2017年11月01日リドリー・スコット監督が生み出したSF映画の金字塔『ブレードランナー』は、女性キャラクターが重要な役割を担っていた点でも画期的だった。35年ぶりの新作『ブレードランナー 2049』に出演した2人の女優も「その通りね」と大いに頷く。今回、プロモーションのために来日を果たしたのは“世界で最も美しい顔100人”の常連でもある女優のアナ・デ・アルマス、モデル出身で現在はヨーロッパを中心に映画やドラマで活躍するシルヴィア・フークス。現代の神話とも呼ぶべき『ブレードランナー』の世界に足を踏み入れた彼女たちが感じ取ったものとは?■女性には、周囲が期待する以上の“特別な価値”がある(アナ・デ・アルマス)「前作ではショーン・ヤングが演じるレイチェル、ダリル・ハンナが最高にクールだったプリスといった女性キャラクターが輝いていたから、当然、30年後が舞台になった本作にも期待したわ。つまり、今度は私たちが演じる女性像が、どんな進化を遂げているかってね。そして、シナリオを読んで、期待をはるかに超えるキャラクターの魅力に、恋してしまった」。アナは、危険視される旧型の人造人間<レプリカント>を追う捜査官K(ライアン・ゴズリング)の恋人で、唯一心を許すジョイを演じた。「いまも昔も、きっと将来も、社会は女性に対して、何かしら“期待”する部分はあると思うけど、実際には周囲が期待する以上の“特別な価値”があるの。私が演じたジョイは、その象徴的な存在。愛する人のためには、自分を犠牲にすることもいとわない。そんな強い愛と献身の持ち主なの。どこかミステリアスで、複雑な内面をもっている点も気に入っているわ」。■自立した女性像を演じられるのは、本当にラッキーなこと(シルヴィア・フークス)「出演が決まった瞬間、大声で叫んだ後に、号泣してしまった。それくらいうれしかったわ。アナが言う通り、私も女性キャラクターの奥深い描写が『ブレードランナー 2049』の大きな魅力だと思う。Kとジョイの対等な関係がすてきだし、ロビン・ライトが演じたKの上司ジョシも非常に興味深いわ。彼女は『ワンダーウーマン』でも、圧倒的な存在感だったでしょ」。本作では、世界を牛耳る企業家ウォレス(ジャレッド・レト)の右腕として暗躍する最新型のレプリカント、ラヴを演じたシルヴィア。役柄の魅力についてはこう語る。「レプリカントでありながら、決して操り人形ではなく、全権を委任された自立している女性なの。そこがとても『ブレードランナー』的だし、そういうキャラクターを演じられるのは、本当にラッキーなこと。激しいアクションをこなすため、週6日、毎日6時間のトレーニングに励んだ。痛みは絶えなかったけど(笑)、肉体的にも、精神的にも強くなれたわ」。ついに日本でも封切られた『ブレードランナー 2049』が提示する、美しく力強い女性の“未来”に注目だ。ちなみにキャラクターの英語表記はジョイがJoi、ラヴはLuvになっている。単純なJoy(喜び)、Love(愛)ではない点も、意味深で考えさせられる。(text:Ryo Uchida/photo:You Ishii)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月30日10月27日公開の映画『ブレードランナー 2049』のジャパンプレミアが24日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が登場した。1982年に公開されて全世界で大ヒットを記録した映画『ブレードランナー』の続編となる本作。フィリップ・K・ディックの小説をベースに、人造人間であるレプリカントと、彼らの犯罪を追う捜査官ブレードランナーとの戦いを描く。前作で主演だったハリソン・フォードが、前作に引き続きブレードランナーのリック・デッカードを、ライアン・ゴズリングが主人公のブレードランナーKを演じている。そんな本作のジャパンプレミアが行われたこの日は、前日の来日会見に続いてハリソン・フォードらが登壇。前作でメガフォンを執ったリドリー・スコット監督(本作では製作総指揮を担当)から電話があったと明かしたハリソン・フォードは「リドリーはあまり電話を掛けない人なので非常に驚きましたが、その時に『デッカードの役をもう一度やる気があるか?』と聞かれました。それから読んだシナリオとストーリーは、素晴らしい出来でしたよ。ライアンが演じているKとデッカードとの人間関係が面白くて、お客さんを震わせるような絆がよく描かれていました」と話し、続けて「その後にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が選ばれ、有能なスタッフが集まり、すべてのお膳立てが整って私がやろうという決心にいたりました」と出演までの経緯を説明した。さらに「ストーリーがとても練られた映画です。私が演じたデッカードはストーリーを語ってますが、描かれている世界は非常に複雑でユニーク。その中で俳優としての私は全体の物語をストーリーテリングするキャラクターです。前作でもその役目でしたが、今回は前作にない、役柄をどう広げていくかということに専念しました。スペシャルな映画で厚みがあり、素晴らしい映画に参加できて非常にうれしく思っています」と笑顔を見せた。前日の来日会見ではスーツ姿だったシルヴィア・フークスだが、この日は胸元全開のセクシーなドレス姿で日本のファンを悩殺。劇中ではこの日のセクシーな姿とは対照的に、ハリソン・フォードやライアン・ゴズリング扮するブレードランナーを執拗に追い詰めるラヴを演じている。「この役を得た翌日からトレーナーがつき、才能のあるチームが作られました。それから週6日、毎日6時間トレーニングが始まり、見かけも強くなって感覚的にも強くなりました」と振り返り、「大変痛みもありましたが、そのお陰で変身することができました。戦闘のシーンも上手く演じられました」と笑顔を見せていた。映画『ブレードランナー 2049』は、10月27日より全国公開。
2017年10月25日SF映画の金字塔が35年ぶりに“新たな物語”を描く『ブレードランナー 2049』のジャパンプレミアが10月24日(火)、都内で行われ、来日中のハリソン・フォード、共演するシルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が出席した。リドリー・スコット監督が手がけた前作『ブレードランナー』から30年後の2049年を舞台に、人類とレプリカントと呼ばれる人造人間の共存を脅かす陰謀を、旧型レプリカントを取り締まる捜査官K(ライアン・ゴズリング)が追求する。ハリソンはカギを握る重要人物として、前作と同じ元敏腕捜査官のデッカードを演じている。映画ファンにとって、まさにアイコンと呼ぶにふさわしいハリソンの登場に、日本の観客も大歓声!ステージ上でもオーラは全開で「この作品を皆さんにお見せできるのは、誇りであり幸せ。日本は前作をいち早く評価してくれた国だからね。本当にありがとう」とうれしい挨拶が飛び出した。スコット監督から、今回のオファーを受けた際は「驚いた」といい、「スコットはめったに電話なんてしてこないからね(笑)。デッカードを再び演じたいかと聞かれて、正直『う~ん』って思ったけど、胸が熱く燃えるようなすばらしいシナリオに圧倒された。それに監督がドゥニ・ヴィルヌーヴなんだから、お膳立てはパーフェクトだよ」と35年ぶりの続投に至る経緯を説明した。傑作SF『メッセージ』でアカデミー賞候補になったヴィルヌーヴ監督は「スコット監督が手がけた第1作に続き、日本文化に強い影響を受けている。未来世界を描くデザインやテクノロジー、衣装に至るまで日本の要素が垣間見られるはず。特に広告看板に注目してほしい」とアピール。「ライアン(・ゴズリング)から『新宿には行ったことあるか?』って聞かされたから、もちろんさって答えたんだ」とふり返った。エレガントなドレスで、プレミアにさらなる華やかさを加えたシルヴィアとアナも、本作には強い思い入れ。「撮影を前に、週6日毎日6時間のトレーニングを受けたわ。マーシャルアーツの特訓も6カ月した。正直、身体的に痛い経験もしたけど、その分、役柄としても自分自身も強くなれた気がするの」(シルヴィア)、「私が演じた役柄には、ミステリアスな要素があるの。映画を観ていない皆さんには説明しにくいんだけど…、彼女がもつ“複雑さ”を演じるために集中したわ」(アナ)と話していた。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月24日ロバート・デ・ニーロ主演『マラヴィータ』(’13)、スカーレット・ヨハンソン主演『LUCY/ルーシー』(’14)のリュック・ベッソン監督率いる“ヨーロッパ・コープ”が贈る最新作『RENEGADES』(原題)が、『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』として2018年1月12日(金)より全国公開が決定した。1995年、紛争末期のサラエボ。強引かつ大胆な戦略で敵の将軍を拉致、敵に囲まれたら戦車で大暴走と、やりたい放題のマット率いる5人のネイビー・シールズ。彼らの上司であるレヴィン少将も頭が痛い毎日。そんな中、メンバーの1人が恋に落ちたウエイトレスから聞いた湖に沈んだナチスの金塊、総額3億ドル。それさえあれば、紛争に苦しむ避難民を救うことが出来ると懇願され、5人も作戦を立てることに。敵陣真っただ中にある湖の水深45mの湖底から、重さ約27トンの金塊をどう運び出すのか?残された時間はわずか8時間。史上最強のアウトサイダーたちが挑む、前代未聞の奪還作戦が始動する。監督には『イントゥ・ザ・ストーム』(’ 14)のスティーブン・クォーレ。『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』主演や海外ドラマ「ブラインドスポット」カート・ウェラー役で知られるサリバン・ステイプルトン演じるマットをリーダーに、最強部隊ネイビーシールズきってのマッチョな荒くれチームが、その名の通り、陸、空、水中で大暴走!彼らの上司であるレヴィン少将には、その怒声がたまらない!?『セッション』のJ・Kシモンズ。カギを握るウエイトレスの女性ララには、『ブレードランナー 2049』にクールビューティーなレプリカント役で出演し、現在来日中のシルヴィア・フークス。本作では“小悪魔的”魅力全開で、荒くれ者たちとアクションに挑戦する。公開決定と同時に解禁された本作のメイン画像では、ネイビーシールズの最強メンバー5人組が完全武装で陣形を組み、立ち並ぶ姿が!サラエボの紛争地帯、敵陣ど真ん中の湖底に沈んだ約27トン(総額3億ドル!)の金塊を、どんな作戦で奪還しようというのか、最強ネイビーシールズの活躍に、乞うご期待。『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』は2018年1月12日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月24日SF映画の金字塔の続編『ブレードランナー 2049』(10月27日公開)の来日記者会見が23日、都内で行われ、来日したハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が登壇した。本作は、フィリップ・K・ディックの小説を基に、人造人間であるレプリカントと、彼らの犯罪を追う捜査官ブレードランナーとの戦いを描くSFアクション映画。ハリソン・フォードがブレードランナーのリック・デッカードを、ライアン・ゴズリングが主人公のブレードランナーKを演じた。ハリソン・フォードは「台風を追い払ってくれてありがとう。大変興味深い経験だった」とおちゃめにあいさつ。「最初の『ブレードランナー』(82)が日本でも反響がとても良かったので幸せだった。続編をまた楽しんでいただけるように願っている」前作を手がけたリドリー・スコットは製作総指揮に回り、重責のメガホンをとったのは『メッセージ』(16)でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だ。監督は本作での2049年の世界について「ある意味、パラレルワールドという別の世界観だ。最初の映画からのつながりとして構築していったので」と話す。「この世界にスティーブ・ジョブズは存在しない。遥かに気候も厳しく、生活も非常に厳しい過酷な世界で、テクノロジーにも影響を及ぼしている。一番興味深いのは未来ではなく、現在について語っているところだ」アナ・デ・アルマスはライアン・ゴズリング演じるKを献身的に支える美女ジョイ役を、シルヴィア・フークスはKの行く手を阻もうとするラヴ役を演じた。アナは「ジョイ役のコスチュームがミニスカートでセクシーなもので、ライアン・ゴズリングも気に入ってくれていたの。でも、とにかく寒いコスチュームだったから、ハリソンは『寒くない?ブーツは大丈夫?』と、いつも気遣って心配してくれていたわ」と優しいハリソンに感謝した。激しいアクションシーンがあったシルヴィアは「私は役の準備のためにかなりのワークアウトをして、とにかくお腹がすくので、ケータリングでいろんなものに食らいついていたの。でも、そこにハリソンがいらして。食べ物を飲み込めなくてすごく大変な思いをしたの」と笑いをとった。すでに世界中で大ヒットしている『ブレードランナー 2049』。ハリソン・フォードはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を称え「人間は運命をコントロールできるのか?そんなどんな文化も超えた質問に答えてくれる映画だ。インターナショナルな映画になったと思う。本作が成功したカギはそこにある」と力強く語った。
2017年10月23日米俳優のハリソン・フォードが10月23日(月)、都内で行われた出演作『ブレードランナー 2049』の来日記者会見に出席。35年ぶりとなる新作に出演した理由を「時の流れが人生にどんな影響を与えるのか、演技で表現するのは興味深いから」と語った。SF映画の金字塔である前作『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)から30年後の2049年を舞台に、人類とレプリカントと呼ばれる人造人間の共存を脅かす陰謀を、危険視される旧型レプリカントを取り締まる捜査官K(ライアン・ゴズリング)が追求する。ハリソンはカギを握る重要人物として、前作と同じデッカードを演じている。ハリソンの来日は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のPR以来9年ぶり。『ブレードランナー』が公開された35年前にも日本の地を踏んでおり、「前作が日本で高く評価されたことは、いまもうれしいこと。新作も皆さんに楽しんでもらえれば」とアピールした。今回のオファーは、スコット監督から受けたといい「興味深いと思ったけど、まずは脚本を読まないとね。実際に目を通すと、デッカードをはじめ登場人物たちのエモーショナルな部分が深く掘り下げられて、とても気に入ったよ」と回想。「まるで人生の命題に答えようとしている作品」と語った。会見にはハリソンをはじめ、共演するシルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(『メッセージ』)が出席。大役を担ったヴィルヌーヴ監督は、「名作中の名作なので、興奮とともに緊張を覚えた。僕はもちろん、スタッフ全員が“信者”だから、作品づくりでは、ベストを尽くすとともに、前作への敬意を惜しまず取り組んだ。幸い、僕の車の下に爆弾は仕掛けられていないから(笑)、いまは映画の神様に感謝しているよ」と感慨深げだった。共演する女優陣も「オファーを受けた瞬間、叫び、そして号泣したわ。私にとっても偉大な作品である『ブレードランナー』の世界に入り込めるチャンスを与えられ、圧倒されたし、ハリソンと初めて会ったときは、『なるべく見ないようにしよう』って思ったわ。だって、デッカードであり、ハン・ソロであり、インディなんだから」(シルヴィア)、「まさにそうよね。私が薄手の衣装だったとき、ハリソンは『寒くない?』って紳士的に気遣ってくれた」(アナ)と“伝説”との共演に、いまも興奮を隠せずにいた。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月23日