マーベル・スタジオが放つシリーズ最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。いままで、それぞれの単独映画や『アベンジャーズ』に登場してきたアイアンマン、スパイダーマン、ドクター・ストレンジなどが夢の共演を果たし、最凶最悪の“ラスボス”サノスに立ち向かう!最強ヒーローによる究極のドリームチームの壮絶なバトルは観客の心を鷲づかみにすること間違いなし。そんな『アベンジャーズ』シリーズで近年際立ってきている、ブラック・ウィドウを筆頭とする女性キャラクターたちに注目した。■現在公開中『ブラックパンサー』にも女性キャラ続々一番名が知られているであろう、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は、S.H.I.E.L.Dのエージェントで、その身体能力はほかのヒーローと比べても群を抜いている。そのほかにも、人体実験によって魔力を手に入れたスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)、現在公開中の『ブラックパンサー』で話題を呼んでいるティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)や、王国の親衛隊隊長オコエ(ダナイ・グリラ)がいる。ダナイは全世界で社会現象を巻き起こしているTVドラマ「ウォーキング・デッド」の女剣士役でもお馴染みだ。そして、アベンジャーズに新たに加わった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバー、マンティス(ポム・クレメンティエフ)とガモーラ(ゾーイ・サルダナ)。彼女たちは1人のヒーローとして、1人の人間として、1人の女性として、映画の中でも眩しいほどの輝きを放っている。■「#MeToo」「#TimesUp」とマーベル作品はリンクしている?本作に女性キャラクターが多く出演していることについて、マンティスを演じるポムは「すごくたくさんの女たちがセットにいることにとても興奮しているし、素晴らしいことだと思うわ。それに、私たちはお互いにとても支え合っているの。だからとてもナイスよ」とコメント。スカーレット・ウィッチを演じるエリザベスもまた、「前までは、スカーレット(ブラック・ウィドウ)と2人だったけど、(本作で)あれだけたくさんの女性たちがセットにいるのは、そんなよくあることじゃないから、とても嬉しいわ」と語っており、両者とも数多くの女性たちがいる現場に興奮した様子。現在、SNSを通して「#MeToo(私も)」や「#TimesUp(もう終わりにしよう)」などのハッシュタグをつけて声を上げる女性たちの権利運動が、ハリウッドの女優や俳優たちから世界に広がっているが、そんな時代の動きとマーベル・スタジオ作品はどこかリンクしているようにも感じられる。今後は、全米7月公開予定の『ANT-MAN&THE WASP』(原題)に出演するアントマンの相棒的存在のワスプ(エヴァンジェリン・リリー)、そして、2019年3月公開予定で映画化が決定した『CAPTAIN MARVEL』(原題)にもキャプテンマーベル(ブリー・ラーソン)という女性ヒーローが登場していく。これからのマーベル・スタジオ映画は、華麗に、そして勇敢に輝く女性ヒーローたちの活躍からも目が離せない。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は4月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年4月27日より全国にて公開© 2018 MARVELブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther
2018年03月31日先日開催された第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞し、日本の映画ファンのみならず、世界中から注目を集めるウェス・アンダーソン監督が贈る『犬ヶ島』。本作の日本公開日が5月25日(金)に決定し、日本オリジナル版本予告映像がお披露目された。近未来の日本を舞台にしたストップモーション・アニメーションとなる本作。オスカー女優のフランシス・マクドーマンド、常連のビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートンらに加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストンらも集結。ベルリン国際映画祭には、日本からのボイスキャスト「RADWIMPS」野田洋次郎と夏木マリが駆けつけたことも話題となった。架空都市“メガ崎”市から犬ヶ島へ!1人と5匹の冒険が始まる今回解禁された待望の予告映像に映し出されているのは、ウェス・アンダーソン監督の独特の視点によってストップモーション・アニメーションで見事に描き出された近未来の日本。架空都市“メガ崎” 市という地名はもちろん、東京駅を彷彿とさせるドーム型の建物や下町風の商店街、相撲や和太鼓、浮世絵といった伝統的な日本のカルチャーが切り取られ、日本をこよなく愛するアンダーソン監督の熱烈な思い入れが見てとれる。主人公の少年・小林アタリは捕われた愛犬スポッツを探すため、日本列島にあるメガ崎市から1人で小型機に乗り込み、ある島へと向かう。その島こそ、犬インフルエンザの蔓延により隔離された犬たちが暮らす犬ヶ島。アタリはそこで出会った5匹の犬たちともに壮大な旅へと足を踏み出すことに。言葉が通じないながらも、スポッツを探して少しずつ絆を深めていく1人と5匹。やがて、その冒険はメガ崎市の住人を巻き込み、「戦いです!」と大騒動へと発展していくことに。果たして、少年アタリは無事、スポッツと再会することができるのか?彼らの前に待ち受けるものは何なのか?日本が舞台の“ワンダフル”・アドベンチャーに期待していて。『犬ヶ島』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月、全国にて公開
2018年03月16日『博士と彼女のセオリー』でゴールデン・グローブ賞作曲賞を受賞したヨハン・ヨハンソンが9日(現地時間)、ベルリンの自宅アパートで亡くなっているのが発見された。死因は14日現在、明らかにされていない。48歳という若さでこの世を去ったヨハンソンはアイスランド出身。クラシックと電子音楽を合わせたサウンドで知られ、最近は『メッセージ』(16)、『マザー!』(17)などを手がけた。ヨハンソンは『プリズナーズ』(13)、『ボーダーライン』(15)、『メッセージ』でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と組み、『ボーダーライン』ではアカデミー賞作曲賞候補になった。タッグを組んだ監督から追悼の言葉が続々と…『博士と彼女のセオリー』(14)でもオスカーにノミネートされたが、同作のジェームズ・マーシュ監督は「打ちのめされています」「私は大切な友人を失いました。私たちは、彼が内に抱えていた美しい音楽を失ったのです。ヨハンは素晴らしく、そしてユニークなアーティストでした。彼の人柄はその音楽の中に生きています。思慮深く、知りたがりで、優しく、風変わりで、ときどき憂うつで、ときどき軽妙。そして何より、純粋なのです」と、映画サイト「IndieWire」にメールで追悼の言葉を寄せた。ヨハンソンが音楽を担当した『マザー!』のダーレン・アロノフスキー監督は「ヨハンは紳士でした。彼は音響や音楽に対して、全くユニークなアプローチをする素晴らしいコラボレーターでした。大変な喪失です」と突然の死を悼む声明を発表した。より良い作品づくりを第一に!“芸術家”としての姿勢実は『マザー!』ではヨハンソン作曲のスコアは使用されていないそうだ。同郷の作曲家で友人のオーラフル・アルナルズのツイートによると、ヨハンソンは1年かけて作曲したが、作品に音楽は必要ないと気づき、自らアロノフスキー監督に進言して楽曲を全て取り下げたという。同作にヨハンソンは、音楽と音響コンサルタントとしてクレジットされている。ヴィルヌーヴ監督の『ブレードランナー 2049』(17)にも参加したが、映画完成直前に降板が発表された。ヴィルヌーヴ監督はアル=アラビーヤ(アラビア語国際ニュース衛星放送)のインタビューで、2人で話し合ったうえで違う方向性を目指し、降板が決定したと明かしている。また『メッセージ』では、マックス・リヒター作曲の既存曲がクライマックスで使われていたためにアカデミー賞候補になれなかったが、リヒターの楽曲を残したヴィルヌーヴ監督の決断について、ヨハンソンは「とてもいい判断だと思う。全面的に支持する」と「slashfilm.com」のインタビューで語った。自分の手柄よりも、作品をより良いものにすることを第一に考える姿勢は真の芸術家のものだ。1月にサンダンス映画祭で上映されたニコラス・ケイジ主演の『Mandy』(原題)、先述のマーシュ監督の新作でコリン・ファースとレイチェル・ワイズ出演の『The Mercy』(原題)、ルーニー・マーラとホアキン・フェニックス出演の『Mary Magdalene』(原題)と今後も立て続けに音楽を手がけた映画が公開され、確実に彼の時代が来ると期待が高まり始めた矢先の早すぎる死は、あまりに惜しい。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月14日ロバート・ダウニーJr主演の『アイアン・マン』から始まったマーベル映画が、今年10周年を迎えた。これを記念し、マーベルがいままでのスーパーヒーローやキャストらを集めて撮った集合写真を公開した。クリス・ヘムズワース(ソー)、スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ)、クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)、クリス・プラット(スター・ロード)、ベネディクト・カンバーバッチ(ドクター・ストレンジ)、トム・ホランド(スパイダーマン)など、各マーベル映画のそうそうたるスターたちが集結。さらに、まだスクリーンデビューしていない『Captain Marvel』(原題)の主演ブリー・ラーソンも参加していた。マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギや、数々の原作を手掛けてきたスタン・リーの姿も!撮影は昨年10月7日に行われ、舞台裏を写した動画も公開されているが、その撮影もようもまたすごい。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのカレン・ギランが「どこを見てもスーパーヒーローだらけなのよ!」と言うように、参加者はめったにないこの機会に大興奮だったようだ。「ETonline」によると、この10年でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画は計16本公開され、約51億ドル(約5,558憶円)の世界興収を上げたという。(Hiromi Kaku)
2018年02月09日全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集する映画『犬ヶ島』が5月より全国公開となる。映画『犬ヶ島』ポスタービジュアル全編にわたり日本を舞台とし、“犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す、少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く本作。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市などウェス・アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣が並ぶほか、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能を持ったキャストが集結。また、日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙といった日本を代表する異色なキャスト陣も参加。第68回ベルリン国際映画祭では、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品も決定しており、映画ファンを中心に日本のみならず世界中が公開を待ちわびている。さらに、主人公の少年とアンダーソン監督が手がけるユニークで風変わりな犬たちがぎっしりと集合した、独特のこだわりとセンスが詰まったモーションポスタービジュアルを日本&アメリカ独占先行にて解禁。一匹の犬が突然クシャミをしたことをきっかけに、周りの犬から犬へと徐々に謎のクシャミが感染していく様子は、まるで”犬インフルエンザ”が大流行したことによって犬ヶ島へと犬が隔離されてしまう本作のストーリーの発端を物語っているかのよう。果たして、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか。アンダーソン監督が描く日本はどんなものとなるのか。公開に期待が膨らむビジュアルとなっている。
2018年02月08日「Forbes」誌が今年の「最もコスパのよい俳優」ランキングを発表した。このランキングは、俳優が受け取るギャラ1ドルあたり、どれくらいの利益を上げているかを計算したものだ。それぞれの俳優たちが2017年6月1日までに出演した直近の3作品を元に計算しているという。アニメ映画、カメオ出演などの小さな役での出演作、公開劇場数2,000館未満の作品、2017年6月1日以降に公開された作品は含まれていない。1位はジェレミー・レナー。ギャラ1ドル(約113円)に対し、93.8ドル(約10,600円)の利益を生み出す製作側にとって非常にコスパのよい俳優のトップに立った。昨年から今年にかけて公開されたジェレミーの出演作『メッセージ』は、製作費4,700万ドル(約53憶円)に対し興行収入は2憶ドル(約226憶円)を超えた。2位は現在のところ今年の世界興行収入ナンバーワンの『美女と野獣』に主演したエマ・ワトソンで70.7ドル(約8,000円)。3位は『シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のスカーレット・ヨハンソンで、66.5ドル(約7,500円)。4位は1位のジェレミーと『メッセージ』で共演したエイミー・アダムスで46.1ドル(約5,200円)。5位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の主演クリス・プラットで34.4ドル(約3,900円)だった。(Hiromi Kaku)
2017年12月18日アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集するウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』。このたび、本作が2018年2月15日(現地時間)より開催される第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品、オープニング作品として上映されることが決定した。本作は、全編にわたり日本を舞台に、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュレイバー、ランキン・こうゆう、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結。さらには、日本人ボイスキャストとして「RADWIMPS」野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら、日本を代表する異色キャスト陣の参加も決定している。独特な世界観で数多くの映画ファンを魅了してきたアンダーソン監督は、これまで第52回(2002年)『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』、第55回(2005年)『ライフ・アクアティック』がコンペティション部門に出品されており、今回で4度目。オープニング作品としては審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)以来、約4年ぶり、2度目の選出となっている。現在、映画祭での上映日に合わせキャスト、スタッフの渡航は調整中。単に日本を舞台としているだけでなく、天才監督ウェス・アンダーソンの視点を通じた日本のカルチャーを世界へ発信する一大プロジェクトとなっており、世界の観客がどのように受けとめるのか、早くも注目を浴びている。『犬ヶ島』は2018年春、日本を含む全世界にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月05日ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』の初日開幕に向けて、11月12日、大阪・梅田芸術劇場メインホールでプレスコールと囲み取材が行われた。ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」チケット情報本作は、フランス革命直後のパリを舞台に繰り広げられるスリリングかつコミカルな痛快冒険活劇。2016年、ブロードウェイ版をもとに、ガブリエル・バリーによる潤色・演出で新バージョンが上演され、大好評を得た。今回、新進気鋭の演出家・石丸さち子演出のもと、1年ぶりに再演される。ロベスピエールを指導者とする新政府により、恐怖政治が続くパリ。イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー(石丸幹二)率いる「ピンパーネル団」が、秘密裏に無実の人々を救出する。しかし妻・マルグリット(安蘭けい)にもその真実を知らさず、夫婦の間には深い溝が生じていた。そんな中、ピンパーネル団の素性を暴こうと執念を燃やすフランス政府特命全権大使・ショーヴラン(石井一孝)が元恋人のマルグリットに接近する…。プレスコールでは、ショーヴランがマルグリットへの思いを歌う『あの日の君はどこへ』、ピンパーネル団の勇ましい姿が印象的な『炎の中へ』、宝塚歌劇版の代表曲『ひとかけらの勇気』を書き換えた『悲惨な世界のためにリプライズ』など、本作を代表する楽曲が披露された。囲み取材では、初演から続投する石丸、安蘭、石井と、今回初出演の上原理生、泉見洋平、松下洸平が参加。石丸は「新たな気持ちで作品に向き合った結果、どんどん変わっていきました」と語り、安蘭は「今回、ショーヴランとの関係をより深めるように作りました。またピンパーネル団のメンバーが前回と全然違うので、初演でご覧いただいた方も新鮮に楽しんでいただけると思います」とコメント。初参加の上原は、ロベスピエールとパーシーの友人プリンス・オブ・ウェールズの二役で、石井から「僕の上司がものすごく怖い!(笑)」と言われる一方、「プリンス・オブ・ウェールズはとてもお気楽な人物で、楽しんでやっています」と、その演じ分けにも注目だ。本作の大きな魅力であるフランク・ワイルドホーンの楽曲については、マルグリットの弟・アルマン役の松下が「誰の耳にも心地いいメロディーで、何度も聴きたくなる曲ばかり」と語り、イギリス貴族・デュハ-スト役の泉見も「ピンパーネル団が歌う勇ましい曲やショーヴランの怪しい曲など、タイプは全然違うのに、どれも言葉がつきささるように届きます」と語った。大阪公演は11月13日(月)から15日(水)まで梅田芸術劇場メインホールにて、東京公演は11月20日(月)から12月5日(火)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。チケット発売中。
2017年11月13日エマ・ストーンが「サタデー・ナイト・ライブ」(「SNL」)の脚本家デイヴ・マッカリーと交際しているという。“「SNL」のメンバーと俳優”という組み合わせは最近の流行りなのか、「SNL」の製作総指揮を務めるリンゼイ・シューカス&ベン・アフレック、キャストのコリン・ジョスト&スカーレット・ヨハンソンと今年は2組のカップルが誕生し、デイヴ&エマも仲間入り。エマは昨年12月に「SNL」のホストとして出演し、今月もライアン・ゴズリングがホストを務めた新シーズンのプレミア回に『ラ・ラ・ランド』つながりでゲストとして出演した。デイヴは2014年から「SNL」の脚本を担当しており、「SNL」のエピソード監督や短編映画の監督を務めたことも。今年は初の長編映画『Brigsby Bear』(原題)の監督に挑戦し、6月に開催されたプレミアではエマとともに時間を過ごす姿が目撃されていた。エマは2012年に『アメージング・スパイダーマン』で共演したアンドリュー・ガーフィールドと2015年まで交際しており、今年エマがオスカーを獲得した際にはアンドリューが「ぼくはエマの大ファンであり、大好きだよ!」とコメントしたことから、2人のファンは「ヨリを戻すか?」と期待していたもよう。エマも「彼のことはいまも大好きよ」と答えていたが、復縁には至らなかったようだ。(Hiromi Kaku)
2017年10月26日2016年、石丸幹二主演、ヒロインに安蘭けいを迎えガブリエル・バリー潤色・演出の新バージョンとして世界初演されたミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』が今秋、早くも再演される。フランク・ワイルドホーン作曲による愛と勇気の冒険活劇は1997年にブロードウェイで初演。2008年には宝塚歌劇団星組トップスター安蘭けい主演、小池修一郎演出で宝塚版が初演、今年も星組で再々演されるなど宝塚歌劇の人気作としても定着している。主演の石丸幹二に再演への思いを聞いた。ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」チケット情報1789年、フランス革命勃発。元貴族らが次々と処刑される恐怖政治が続くなか、イギリス貴族のパーシー(石丸幹二)はフランスの有名女優だった妻マルグリット(安蘭けい)に内緒で仲間と「ピンパーネル団」を結成、無実の人々を救うため秘密裏に活躍する。フランス政府特命全権大使ショーブラン(石井一孝)は“元同志”で恋人でもあったマルグリットにピンパーネル団の素性を探って欲しいと囁くのだが……。マルグリット唯一の肉親で最愛の弟アルマン(松下洸平)を巻き込みながら、疑心と愛憎渦巻く物語がスリリングに展開する。初演で石丸は、パーシー役について安蘭にも意見を求めたという。「安蘭さんのパーシーはさほどマルグリットには関心を寄せていなかったそうです。逆に僕はいつも彼女を見ている。その解釈の違いは、今回の新演出版が大人の恋の駆け引きに物語の重点を置いているから。観客にはどちらの解釈もありだと受け止めて貰えたと思います」。出会って6週間というふたりの結婚式の場面では、パーシーがマルグリットに関するある秘密を耳にする。「それが事実かも問いただせぬままパーシーは彼女に冷たくあたる。マルグリットとの気持ちにズレが生じたまま物語が進んでいくので、観客からすると『早く聞けばいいんじゃないか?』となると思います(笑)。その焦れったさ。愛しているけど疑ってしまう人間の性(さが)や苦しさをそれぞれのキャラクターが磨き上げることで、作品の面白さがより際立ってくるんじゃないかな」再演では正義の味方、ピンパーネル団のキャストが一新。先陣を切るパーシーは変装して敵方ショーブランの陣地に潜入するなど、石丸の七変化も話題だ。「男性の役にしては珍しく7、8着着替えます。裏では複数のスタッフがワッと集まって一斉に衣装を脱がして、かつらから髪の装飾品まで一気に着せ替えてくれる。面白い体験でした(笑)。楽曲は役の個性が際立ち、大胆なキーチェンジがワイルドホーンの手法のひとつ。一曲の中で崖から急降下して滝壺に飛び込むような落差があり、聴き応えがあると思います。ピンパーネル団の活躍と最後には夫婦が心を通わせる、気分爽快な点がこの作品が愛される理由です。新キャストも加わり、必ずご期待に添える作品にしたいと思います。ぜひ劇場に足をお運びください」大阪公演は11月13日(月)から15日(水)まで梅田芸術劇場メインホールにて、東京公演は11月20日(月)から12月5日(火)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2017年10月24日ロバート・デ・ニーロ主演『マラヴィータ』(’13)、スカーレット・ヨハンソン主演『LUCY/ルーシー』(’14)のリュック・ベッソン監督率いる“ヨーロッパ・コープ”が贈る最新作『RENEGADES』(原題)が、『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』として2018年1月12日(金)より全国公開が決定した。1995年、紛争末期のサラエボ。強引かつ大胆な戦略で敵の将軍を拉致、敵に囲まれたら戦車で大暴走と、やりたい放題のマット率いる5人のネイビー・シールズ。彼らの上司であるレヴィン少将も頭が痛い毎日。そんな中、メンバーの1人が恋に落ちたウエイトレスから聞いた湖に沈んだナチスの金塊、総額3億ドル。それさえあれば、紛争に苦しむ避難民を救うことが出来ると懇願され、5人も作戦を立てることに。敵陣真っただ中にある湖の水深45mの湖底から、重さ約27トンの金塊をどう運び出すのか?残された時間はわずか8時間。史上最強のアウトサイダーたちが挑む、前代未聞の奪還作戦が始動する。監督には『イントゥ・ザ・ストーム』(’ 14)のスティーブン・クォーレ。『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』主演や海外ドラマ「ブラインドスポット」カート・ウェラー役で知られるサリバン・ステイプルトン演じるマットをリーダーに、最強部隊ネイビーシールズきってのマッチョな荒くれチームが、その名の通り、陸、空、水中で大暴走!彼らの上司であるレヴィン少将には、その怒声がたまらない!?『セッション』のJ・Kシモンズ。カギを握るウエイトレスの女性ララには、『ブレードランナー 2049』にクールビューティーなレプリカント役で出演し、現在来日中のシルヴィア・フークス。本作では“小悪魔的”魅力全開で、荒くれ者たちとアクションに挑戦する。公開決定と同時に解禁された本作のメイン画像では、ネイビーシールズの最強メンバー5人組が完全武装で陣形を組み、立ち並ぶ姿が!サラエボの紛争地帯、敵陣ど真ん中の湖底に沈んだ約27トン(総額3億ドル!)の金塊を、どんな作戦で奪還しようというのか、最強ネイビーシールズの活躍に、乞うご期待。『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』は2018年1月12日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月24日日本ではまだまだネガティブな印象が強いタトゥー。そんなタトゥーという存在が病気を乗り越える一つの手段になり得ることを知っているだろうか。タトゥーを施すことで精神的な回復をし、それによって自信を取り戻した人々がいる。年々増加する乳がん患者女性にとって乳がんはもっとも罹患率の高いがんである。 2015年、日本における乳がん罹患数は89,400人、死亡数は13,800人(参照元:乳がん治療と乳房再建の情報ファイル)。乳がんの患者数は年々増加しており、関心を向けざるをえないものとなっている。そしてこの乳がんという病気に対して、特に女性にはある心配事を抱かせるかもしれない。乳房を摘出することだ。乳がんを患い、胸のふくらみがなくなったり、人工的な胸に変わったりすることは体にも心にも大きな変化をもたらす。しかし、そんなその後の生活にも大きな影響を与える乳房摘出をタトゥーというアートを利用して自分の魅力に生まれ変わらせた人々が存在している。摘出手術後に傷をタトゥーでカバーした女性たちタトゥーが施された胸を披露した元乳がん患者たちがタトゥー雑誌Inkedでとりあげられた。胸のタトゥーをさらした女性たちは皆、長い期間乳がんと闘い、病気を克服している。また#inkedforacauseというハッシュタグを用いて、そんな女性たちの姿は世界中に広がっている。CHRISTINA – 4 years cancer free. Shot for @inkedmag #inkedforacause issue. Photo @sophyholland Makeup @pinksun Hair @erintierneyartist Styling @newheartnyc Shot at @pier59studios Thanks to @caseyshowalter @krystallynne @brian__lynch @sami_hajar @rockyrakovic @pookiepookie_ #mastectomytattoo #breastcancerawareness #breastcancer #breastcancermonth #mastectomySophy Hollandさん(@sophyholland)がシェアした投稿 – 2017 10月 2 6:48午前 PDTinstagram:@sophyholland乳がんを患った場合、病気を克服できたとしても手術後の胸の傷や全摘出という不安、また胸を失った後の精神的ダメージがとても強いものだということを特に女性たちは共感するだろう。がんという病気自体の身体的ダメージに加え、女性らしさを表す胸をとってしまうことで精神的なダメージも伴う。意識しないようにしたとしても傷がある胸を見ないで生活していくことは不可能だ。これは本人とって精神的なダメージを長引かせてしまうかもしれない。MELISSA – 11 years cancer free. Shot for @inkedmag #inkedforacause issue. Photo @sophyholland Makeup @pinksun Hair @erintierneyartist Styling @newheartnyc Shot at @pier59studios Thanks to @caseyshowalter @krystallynne @brian__lynch @sami_hajar @rockyrakovic @pookiepookie_ #mastectomytattoo #breastcancerawareness #breastcancer #breastcancermonth #mastectomySophy Hollandさん(@sophyholland)がシェアした投稿 – 2017 10月 2 6:57午前 PDTしかし、そのようなダメージに対し、彼女たちは思考を変え、タトゥーを加えるという行動によって体をアートで着飾り、自分の体を美しく作り直した。また、タトゥーによって胸の傷を隠すことができ、デザインされた胸のおかげで、鏡の前で自分の姿を見るのが楽しくなったり自信が持てたりすることができるだろう。この胸のタトゥーは病気と闘い克服したという事実と、その事実を受け入れてより魅力的になったことを象徴している。THIS IS WHAT STRENGTH LOOKS LIKE!fuck you cancer Inked Magazine first ever issue dedicated to breast cancer and other causes. 12 beautiful and courageous mastectomy survivors showcasing their amazing tattoos. First of two covers shot by me! Stay tuned for the inside spread and video. Thank you to @sami_hajar @rockyrakovic and @pookiepookie_ at Inked, and an awesome crew – @newheartnyc @pinksun @erintierneyartist @caseyshowalter @krystallynne and @pier59studios for hosting the epic shoot! Featuring @brodygradymama @karenlazarovitz_brca @melissashelley1 @daynadono @queenglobz @horror_cosmic @katvw @kimbohotch @sbhallum @myleeyc @starrazure @pissychrissyschroeder #breastcancerawareness #inkedforacauseSophy Hollandさん(@sophyholland)がシェアした投稿 – 2017 9月 29 8:45午前 PDT彼女たちは病気というネガティブな経験をそのままにせず、また左右されることなく、その傷さえもポジティブで美しいものへと変えてしまった。そんな強さを持った彼女たちから、その発想と勇気ある行動を見習うべきだ。そして、彼女たちのような元乳がん患者の存在は現在乳がんを患っている人々、将来乳がんにかかってしまうかもしれないという不安をもつ人々を勇気付けている。タトゥーによって自分の体と心に自信を取り戻した彼女たちはとてもかっこよく魅力的だ。Text by Shizuka KimuraーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「アジア人は表情豊かじゃない」そんな発言を撤回させるべく動き出した怒れるアジア人たち #ExpressiveAsians 日本の伝説的漫画「攻殻機動隊」がハリウッドでの映画化決定を果たし、その主役が日本人ではなく白人系女優スカーレット・ヨハンソンだという事実がアメリカで問題になった。原作で...
2017年10月10日2016年、石丸幹二主演、ヒロインに安蘭けいを迎え、ガブリエル・バリー潤色・演出の新バージョンとして世界初演されたミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』が今秋、早くも再演される。フランク・ワイルドホーン作曲による愛と勇気の冒険活劇は1997年にブロードゥエイで初演。2008年には小池修一郎演出により宝塚歌劇で初演され、安蘭は当時星組男役トップスターとして主演を務めている。ガブリエル・バリーはこのことを尊重し、本作の初演では彼女のために“見せ場”が設けられたほど。安蘭に再演への思いを聞いた。ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」チケット情報1789年、フランス革命勃発。元貴族らが次々と処刑される恐怖政治が続くなか、イギリス貴族のパーシー(石丸幹二)はフランスの有名女優だった妻マルグリット(安蘭けい)に内緒で仲間と「ピンパーネル団」を結成、無実の人々を救うため暗躍する。フランス政府特命全権大使ショーヴラン(石井一孝)は“元同志”で恋人でもあったマルグリットにピンパーネル団の素性を探って欲しいと囁くのだが……。マルグリット唯一の肉親で最愛の弟アルマン(松下洸平)を巻き込みながら、疑心と愛憎渦巻く物語がスリリングに展開する。夫と元恋人の間で揺れ動く三角関係が肝の話かと思いきや、安蘭マルグリットの見解は少し違うよう。「活動家でもあったマルグリットは信念のある強い女性。ショーヴランに対しては今も昔も同志以上の想いはなかったと思います。一方、パーシーとは出会って6週間のスピード婚だったので一目惚れだったのかな。女性としての気持ちが芽生え、初恋のように弱い部分が出てしまう。また、原作にはパーシーが英国一のお金持ちであったため、セレブ生活に憧れたマルグリットが打算的に結婚したことも描かれていて、なるほどなと。マルグリットも普通の女性なんだなと思ったら、面白く演じられそうだと思いました」初演の際、演出のガブリエルは安蘭が宝塚版初演でパーシーを演じたことを尊重し、「ファンの期待に応えたい」と急遽、マルグリットに歌と立ち回りの場面が追加されたと明かす。「(宝塚版パーシーの劇中歌)『ひとかけらの勇気』は歌詞を変えて数フレーズのみでしたが、私の声であのメロディを聴けてゾワゾワした、と喜びの声も頂きました。終盤の立ち回りはまさかの二刀流!あまりに強くて場面を少し削ったほど。マルグリットの役柄に必要な要素かも悩みましたが、最後はファンサービスの意味も込めて戦い切りました(笑)」。再演では石丸さち子が演出に加わり、ピンパーネル団の顔ぶれも一新される。「繊細に役を深めつつ、石丸(幹二)さんとも相談しながらパワーアップした内容でお届けしたい。前回チケットが入手できなかった方も大勢いらしたので、この機会にぜひご覧頂ければと思います」大阪公演は11月13日(月)から15日(水)まで梅田芸術劇場メインホールにて、東京公演は11月20日(月)から12月5日(火)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2017年10月10日11月13日(月)に開幕するミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』の公開稽古と囲み取材が行われ、取材には主演の石丸幹二、安蘭けい、石井一孝、演出の石丸さち子が登壇した。ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』チケット情報本作は、昨年秋にガブリエル・バリー潤色・演出のもと、石丸幹二主演で上演された作品の再演。ブロードウェイ版をベースにフランク・ワイルドホーンの新曲が加わり、“世界初の新バージョン”として好評を博した。1年ぶりの上演となる今作は、新キャストが加わり、演出は石丸さち子が手掛ける。物語の舞台は、フランス革命直後、新政府が元貴族らを次々と処刑する恐怖政治が続くフランス。イギリス貴族・パーシー(石丸)は「ピンパーネル団」を結成し、無実の人々を断頭台から救う活動をしているが、そのことは妻・マルグリット(安蘭)さえも知らない。そんなピンパーネル団の素性を暴こうとフランス政府特命全権大使・ショーヴラン(石井)は執念を燃やす――。公開されたのは、マルグリットに対して夫・パーシーを裏切るよう迫るショーヴランと、そこにとぼけて現れるパーシーという1シーン。芝居、歌唱によって、三者の絡み合う思惑が鮮やかに伝わってくる。最後にピンパーネル団ら全員で歌うシーンは迫力満点で、5分ほどの場面ながら作品の魅力が詰まった公開稽古となった。石丸幹二は稽古について「前回もこの3人でやったシーンですが、1年経ってそれぞれの変化が見えて。今後ほかのシーンも同じようなことが起こるのではないかと期待しています」と手応えを感じた様子。石井は「僕はニコリともしない役なのに、幹二さんが面白いこと言ってくる。笑いを我慢する日々がまた来るんだなと思いました。安蘭けいちゃんもときどき差し込んできますからね!」と笑顔。本作の宝塚歌劇団による日本初演(2008年)でパーシーを演じた経験もある安蘭は「パーシーの台詞を聞いて懐かしさを感じました。『私、もう今は女なんだな』『あの頃には戻れないんだな』と思いました(笑)」と、世界で初めてパーシーとマルグリット二役を演じた女優ならではの感想も。前回は演出補佐として参加し、今作で演出を手掛ける石丸さち子は「前回、ガブリエルさんと苦労してつくりましたので、そこは本当に大事に守りたいです。でも今日、読み合わせをしたら、新しいメンバーが入ることですごく新しい風が吹いてきた。それを生かしながら、知恵と勇気でこの時代を戦う素晴らしい物語を、一致団結して新たにつくりあげたいです」。公演は、11月13日(金)から15日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、11月20日(月)から12月5日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて。取材・文・撮影:中川實穂
2017年10月05日「Saturday Night Live(SNL)」(原題)シーズン43の第1話の放送を記念し、ニューヨークのナイトクラブ「TAO」で盛大なパーティーが開かれた。「SNL」第1話には『ラ・ラ・ランド』をテーマとしたエピソードもあり、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが登場。「People」誌によれば、その流れでライアンはパーティーに妻のエヴァ・メンデスと手をつないでやってきたという。ライアンとエヴァが公の場…それも手をつないで現れるというのはめったにないことだ。スカーレット・ヨハンソンもパーティー会場の外で目撃された。「SNL」のキャストの1人で現在のスカーレットの交際相手といわれるコリン・ジョストと共に車に乗っていたが、コリンが車から降りるとそのまま車で立ち去ってしまった。コリンは「彼女は素晴らしい人だよ。これから仕事があるから。でなきゃここにもいられたんだけどね」と残念がった。第1話に夫のジェイ・Zがゲストとして出演したため、パーティーにはビヨンセも来場。「SNL」のメンバーのレスリー・ジョーンズがSNSにビヨンセとのツーショットを掲載した。「最悪な写真を撮っちゃった!ビヨンセがとんでもなく美しいことには感謝だけどね! ありがとう、クイーンB!私、すごく緊張してたのよ」とコメントしている。確かに写真に写っているレスリーはいつもと違ってガチガチに固まっているようだ。(Hiromi Kaku)
2017年10月02日日本の伝説的漫画「攻殻機動隊」がハリウッドでの映画化決定を果たし、その主役が日本人ではなく白人系女優スカーレット・ヨハンソンだという事実がアメリカで問題になった。原作では主人公がアジア人なのに、映画では白人がその役を演じていることをWhitewashing(ホワイトウォッシング)と呼び、近年これは有色人種に対する差別ではないかと議論されている。それにもかかわらず、2016年に出版されたある著書の中でのハリウッド業界人のある発言が多くのアジア人を怒らせている。
2017年09月26日スカーレット・ヨハンソン(32)とロマン・ドリアック(35)の離婚が成立した。スカーレットは、2014年に挙式し、3歳の娘ローズちゃんをもうけたフランス人ジャーナリストのロマンと今年の3月に離婚申請をしていたが、互いの条件や娘の親権について同意に至ったことで、正式に離婚届が受理されたという。ニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄によれば、2人は12日に内容書類をマンハッタン最高裁判所に提出したようで、2人は協力して娘を育てていくつもりであるとコメントを出している。そこでは「私たちは今後も親しい友人として、そして私たちの娘を愛情と思いやりのある環境で育てることを共通の目的として親としての関係を維持していくつもりです」とつづられている。この記事の執筆段階においては合意内容については明らかにされていないものの、スカーレットが離婚を申請した際には、娘の単独親権を求めていたが、その後ロマンはスカーレットの求める親権内容に不本意である意向を表していた。しかし、スカーレットは以前、娘のことを考え今回の離婚について世間に詳細を公表するつもりはないと宣言していたため、合意内容についても公にすることはないと見られている。(C)BANG Media International
2017年09月15日スカーレット・ヨハンソンとフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックの離婚が成立した。2人は連名で「私たちが親しい友人同士で、親であることに変わりはありません。愛と思いやりにあふれる環境で子どもを育てていく責任を分かち合います」と「ETonline」にコメントを寄せている。今年1月、2年の結婚生活をともにしたロマンとの離婚が報じられたスカーレット。3月にはスカーレット側が離婚を申請したとのことだが、4歳の娘ローズ・ドロシーちゃんの親権をめぐってバトルが勃発。「Page Six」によれば、スカーレットは共同親権を求めたが、ロマンはスカーレットが仕事で世界中を飛び回っていることを理由に、ローズちゃんは「自分とフランスで暮らすべきだ」と主張した。最終的にはお互いが一週間おきにローズちゃんと過ごすということで決着がつき、離婚が成立したもよう。スカーレットは今年5月から「Saturday Night Live」(「SNL」)に出演しているコリン・ジョストと交際を開始し、すでに新たな恋を満喫中。先月末には2人でコメディアンのデイヴ・シャペルの誕生日パーティーに参加し、午前2時半に一緒に会場を後にする姿が目撃されている。(Hiromi Kaku)
2017年09月14日太賀、中村蒼、矢本悠馬に、染谷将太、佐津川愛美、阿部純子ら若手実力派俳優が集結した青春ロードムービー『ポンチョに夜明けの風はらませて』。9月12日(火)にその完成披露イベントが開催され、太賀さん、中村さん、矢本さんと廣原暁監督が登壇した。本作は、早見和真の同名小説を新鋭・廣原監督が映画化、将来に希望を見出せない高校生たちの行くあてもない“高校最後の旅”を追った青春“覚醒”ロードムービー。3人はもともと親交があり、ひたすら暗い青春をカミングアウトする中村さんに、太賀さんと矢本さんがツッコミを入れるなど、息のあった掛け合いトークに会場は笑いに包まれ、映画さながらの「愛すべき男子たちのバカバカしさ」にあふれたイベントとなった。主人公の又八を演じた太賀さんは、「又八と僕が実際に過ごした青春が全く違うので、新たな青春を追体験できたようで楽しかった」とふり返ってコメント。「完成した映画を観たとき、正直なところすごくホッとしていて…又八はものすごく明日を顧みず本能のまま行動するキャラクターなので、映画の全体像を考えずに臨んでいたので、完成した映画を観て『いい映画だな』と」と笑顔を見せながら、「『気にせず演じて』と監督にも言っていただいたのが指針になりました」と語った。ジン役を演じた中村さんは、自身の役柄を「挫折から始まる役」と説明。「彼は真面目な家庭で育っているので、又八とジャンボといると違う世界に連れて行ってくれる感じだと思います。2人といてジンも楽しかっただろうし、僕も楽しかったです。僕は高校のときに転校をしているので、普通の人より楽しい思い出が少ないと思う(会場笑)。だから、今作でハチャメチャなことをして、自分ができなかった青春を疑似体験できて嬉しかった」と語り、「3人の青春に引き込まれました」と満足げ。そして、「ジャンボはかわいく演じたいな」と思ったという矢本さん。「矢本悠馬の引き出しの“かわいい”をできる限り出しました」と明かす。完成した映画を観て「僕も2人と一緒で、ホッとしました(笑)。3人が特に目的を持って旅をしているわけでなく、(車に)乗ってその場しのぎのノリだけを見せる映画なので、繋がった時にどういうことになるのかな、と。そういう意味で、どういう映画になるかワクワクしていました」と語ってくれた。その後、高校時代について話が及ぶと、太賀さんは「同級生と『映画を撮ろう』ということで、先生に顧問を頼んで映画を作っていたのですが、その相方が染谷くんでした」と告白。「彼はいまでも実際に撮ってますが、僕は見事に挫折しました(笑)」と笑いをとる。「青春を謳歌していない」という中村さんが、「部活はもちろん入ってないですし、運動も勉強もできない。何にもできない。友達も少ない…とは言い過ぎですが(笑)。仕事もしてましたし、もしやり直せるなら、高校時代をやり直したいですね」と語ると、矢本さんは「部活が強いところに入ったらモテるんじゃないかな、とありふれた理由でテニス部に入りました。レギュラーにもなって、モテました!蒼くんとは正反対です(笑)」とツッコミ。中村さんも「こういう人見ていいな、と思ってました(笑)」と応じた。また、太賀さんは中学のときから蒼井優のファンだったそうで、共演が実現した際には「やばいやばいやばいとなりながら、なんとが気に入られようと(笑)。仕事なので冷静ではいましたが、昔の自分に『いつか共演できるぞ』と自慢したいです」とコメント。高校時代には「親友の登録の名前を『蒼井優』にしてました。不在着信が『蒼井優』ってなるんですよ」と明かすと、「みんなするよね(笑)」と矢本さん。さらに太賀さんは「いまでも両親の登録名はジョージ・クルーニーとスカーレット・ヨハンソンです」と、“秘密”を明かしてくれた。一方、負けじと(?)中村さんも、「こんな僕でも1回だけあります!一人暮らしの家に友達を呼んで、テレビ見たりゲームしたり盛り上がって大きな声を出したりして楽しく過ごしてましたが、当時の家はアパート。大家さんに怒られて…」とハチャメチャな思い出を披露。すると太賀さん、矢本さんから揃って「かわいい~!」の声が。さらに太賀さんは「自分は仕事もしていたので、ブレーキをかけることが多かった。又八たちの青春が眩しくて、こういう道もあったのかな、と思います」と、劇中のバカバカしくも“ハチャメチャ”な青春が、少しうらやましくもあった様子だった。『ポンチョに夜明けの風はらませて』は10月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月13日自身の名を冠したコスメを大ヒットさせ、「世界で最も稼いだセレブ」(米「Forbes」誌調べ)に最年少(発表時19歳)でランクインしたカイリー・ジェンナーを始め、副業でも成功を収めるセレブが増えている。もちろん、彼らの世界的な知名度が大きな助けになっているが、もう1つの傾向として、逆にセレブ本人のイメージを前面に出し過ぎないパターンが成功を導く場合も多い。■リース・ウィザースプーンリース・ウィザースプーンは2015年にライフスタイルブランド「Draper James」を始めた。アメリカ南部ルイジアナ州出身の彼女が子どもの頃から慣れ親しんだサザン・スタイルの服やバッグ、インテリアや家庭用品を展開している。素敵な暮らしぶりをSNSで公開し、ライフスタイル・ビジネスに参入するセレブ女性は後を絶たないが、ただおしゃれなだけでは生き残れないし、扱う商品にいちいちセレブ本人を連想させるロゴや顔写真があっては、購買層は限られてしまう。その辺りを心得たデザインは、大人の女性でも抵抗なく着られるほどよいガーリー・テイストで手堅い人気。ブランド名は尊敬する祖父母のミドルネームをつなげたもの、というエピソードなど、好感度を上げるさりげないアピールも上手だ。■スカーレット・ヨハンソン昨年10月、パリのマレ地区にポップコーン専門店「Yummy Pop」を開店、初日は自ら店頭に立ったスカーレット・ヨハンソン。フランスでポップコーンといえば定番の塩味だけ、そして人気はそれほど高いとは言えないが、だからこそ様々なフレーバーのグルメポップコーンに勝機ありと見た様子。3月に破局を発表したフランス人の夫と一緒に始めた。トリュフとパルメザン&セージ風味、ストロベリー&クリーム、メープルシロップ、チョコレート・ストロベリーを中心に、クリスマスやバレンタインデーには限定フレーバーやハート型ボックス入りも販売、パリのスナックとして定着しつつある。店舗やパッケージはトリコロールをあしらい、こちらもやはりどこにもスカーレットの名前や写真はない。■キアヌ・リーブスリースにしてもスカーレットにしても、扱うものに対する思い入れがしっかりあることが見て取れるが、好きを極めて採算度外視にも見えるビジネスを展開したのはキアヌ・リーブスだ。大のバイク好きで知られる彼は2014年に友人のバイク・デザイナー、ガード・ホリンガーとカスタム・バイクのメーカー「Arch Motorcycle」を設立したが、今年7月に今度は出版社「X Artists’ Books」を立ち上げた。昨年キアヌが出版した詩集「Shadows」(原題)で組んだアーティストのアレクサンドラ・グラント、デザイナーのジェシカ・フリーシュマンと3人で、独創的で多分野にまたがる内容のアーティスト・ブックの出版に取り組む。キアヌは「本を読んで、思考したり想像したり、旅をする喜びのため」と起業の理由を「Los Angeles Times」紙上で語っている。カスタム仕様のバイクもアーティスト・ブックも、妥協を許さない作りゆえに、手頃な価格での量産、万人受けは難しい。それでも、自分が心から気に入ったものを世間に伝えたいという情熱はあっぱれだ。知名度を適度に使いながら、最終的にはそこに頼り過ぎずに商品の魅力で勝負する。王道ながら、実はなかなか実現の難しいセレブのサイドビジネス・スタイルだ。(text:Yuki Tominaga)
2017年08月24日タレントの橋本マナミ、お笑いタレントのじゅんいちダビットソンが22日、東京・新宿のロボットレストランで行われた映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』ブルーレイ&DVDリリース記念イベントに出席した。士郎正宗のコミックを押井守監督が映画化したSFアニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を、スカーレット・ヨハンソン主演で実写映画化した本作。近未来のアジアの架空の国際都市を舞台に、スカーレット・ヨハンソン演じる世界最強の全身サイボーグの捜査官・少佐と彼女が率いる公安9課が、謎のサイバー犯罪組織に立ち向かう。そんな本作のブルーレイ&DVDの発売記念イベントに、スカーレット・ヨハンソン演じる少佐をイメージしたセクシー衣装で登場した橋本。ピタッとした衣装で抜群のプロポーションを披露した橋本は「家では全裸で、鏡を見て意識を高めています。腹筋も200回毎日やっていますね。汗だくになりながら」と明かしながら、「宅急便の方が来ると、家ではブラジャーを付けてないのでお財布で胸を隠します」と告白。また、本作の内容にちなみ「もし脳をインプットできたらどうしたい?」という質問に、「英語の能力を身につけて、全米の愛人と言われるような女優を目指したいです」と回答した。ここのところ不倫報道が続出している芸能界。フジテレビ系『バイキング』などで不倫報道のある芸能人についてのコメントも求められる立場の橋本だが、「最近不倫を斬るコメントをすると、『愛人が何を言ってるんだ!』という批判が殺到しているんです。『愛人にしたい』と言われるのはうれしいんですが、私は愛人ではないので!」と困惑気味で、「今でも疑いがあり、私の後ろに黒幕がいると思われて誰も近づいてこないんです。バックには誰もいませんから。ちゃんとした恋愛をしたいです。(男性を)募集中です」とアピールしていた。
2017年08月22日ガル・ガドットが演じる、美しく潔く、チャーミングなキャラクターと揺るがない信念を持つ最強美女戦士が、全世界で大ヒットを巻き起こしている『ワンダーウーマン』。このほど、豪華な顔ぶれが揃った本作の日本語吹き替え版声優が決定した。女性だけの島で育った好奇心豊かな“プリンセス”のダイアナ。母・ヒッポリタに大切に育てられたダイアナは、母や叔母である将軍アンティオペのように強くなりたいと願っていたが、母は戦いの訓練すらも許してくれなかった。しかし、一族最強の者しか持てないといわれている剣に憧れを抱くダイアナは、アンティオペと隠れて戦闘練習に励む。やがて、島での厳しい訓練に耐える中、自身に秘められた知られざる能力に気づいたダイアナ。そんなとき、島に不時着したパイロット、スティーブとの出会いで運命が一転。二度と母に会えないと知りながらも、彼女は世界を救うため、生まれ育った島を離れロンドンに向かう――。全米では、パティ・ジェンキンスが女性監督歴代1位の興行成績を獲得し、ハリウッドの歴史を塗り替え、社会現象と化している本作。待望の日本公開を前に、このたび明らかになった日本語吹き替え版キャストは、まず、好奇心いっぱいのワンダーウーマン/ダイアナの幼少期に、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主演・柴崎コウの子ども時代・おとわ役で注目を集めた新井美羽が抜擢。また、クリス・パイン演じる、ワンダーウーマンの運命を変えるパイロットのスティーブに、人気声優の小野大輔、大人に成長したワンダーウーマン/ダイアナに、アン・ハサウェイやスカーレット・ヨハンソンなどの吹替を務めるベテラン声優の甲斐田裕子、アマゾン族の女王でありダイアナの母ヒッポリタを、『風の谷のナウシカ』のクシャナ役で知られる榊原良子、最強の将軍アンティオペを「美少女戦士セーラームーン」シリーズの“セーラーヴィーナス”で有名な深見梨加と、洋画吹き替えにも定評あるベテラン声優が集結。声優初挑戦となった話題の天才子役・新井さんは、「普段のお芝居とは違って、声だけの演技は新鮮で楽しかったです。ダイアナのお母さんは戦う練習でもダメって言うけれど、ダイアナは強くなりたくてこっそり練習するシーンが可愛かったです」と、注目のシーンについてコメント。小野さんは、「強くて美しいお姉さんは好きですか?僕は大好きです。ワンダーウーマンは圧倒的なパワーと美貌、そして純真な心を持つスーパーヒーロー。パートナーとなるスティーブを演じられて本当に光栄です。観れば皆様もきっとダイアナが好きになりますよ!」と、そのキャラクターの魅力をアピール。さらに、甲斐田さんはワンダーウーマン/ダイアナについて「戦士であり、1人の女性であるワンダーウーマン。美しいガル・ガドットによってみんなの憧れが現実に姿を表しました。私は彼女の強くまっすぐな思いを日本語で表現できるよう、表情・声・息遣いにいつも以上に細かく集中して演じました」と明かし、「少し世間知らずの部分と、美しくも強い部分、その二面性にも注目していただければ嬉しいです。そして、圧巻のアクションシーンは必見です。私も吹き替えながら強くなった気がしてワクワクしました」と笑顔を見せながらコメント。スティーブ役の小野さんについても、「小野さんの声で喋るクリス・パイン、世の女性たちはダイアナに嫉妬すると思いますよ」と絶賛!最強美女戦士ワンダーウーマンの成長に関わる、イケメンパイロットのスティーブとの掛け合いにも注目だ。また、ワンダーウーマンの母・ヒッポリタを演じる榊原さんがかつて演じた『風の谷のナウシカ』に登場する皇女クシャナは、ナウシカが住む風の谷を侵略し、巨神兵を使って腐海を焼き払おうとした冷徹な将軍だが、本作で演じるヒッポリタは真逆の役どころ。アマゾン族の女王で、島のことを最優先で考え、気高く愛情深いリーダーだ。榊原さんは「クシャナとは異なり、ヒッポリタはその愛情で娘を守ろうとしますが、荒海に乗り出すのが“娘の運命”であり、それを静かに見送るのは“母親の使命”なのだと覚悟します。あふれる感情を抑えて佇むヒッポリタは“母”そのものだと思います」と語っている。そして、最強の将軍アンティオペを美しく力強い声で演じる深見さんは、「アンティオペは幼少期のダイアナにとって唯一の理解者。ダイアナには類まれなる力があると分かっているからこそ、最強の美女戦士に育てるため、姉に隠れて密かに訓練をするのです」と語り、彼女はダイアナにとって大切な存在であることに言及した。豪華なベテラン声優陣と注目の子役が名を連ねた、この日本語吹き替え版にも、大きな注目が集まるに違いない。『ワンダーウーマン』は8月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年08月02日米BOX OFFICE MOJOは6月16日~6月18日の全米週末興業成績を発表した。ディズニー/ピクサー最新作『カーズ/クロスロード』が1位に初登場。シリーズ3作目となる本作では、人気ベテランレーサーとなった主人公・ライトニング・マックイーンがレース中の大事故に見舞われたことで人生の岐路に立ち、これまでの仲間や新たな相棒に支えられながら再起を図る物語。1作目と2作目で監督を務めたジョン・ラセターは製作総指揮となり、過去の作品でスタッフとして携わってきたブライアン・フィーが監督デビューを果たしている。前々週から2週連続トップを飾った『ワンダーウーマン』は2位にランクダウン。累計興行収入2億7,460万1,730ドルとさらに記録を伸ばし、3億ドル突破も射程圏内に捉えた。3位は初登場の『オール・アイズ・オン・ミー』。1996年に被弾して急逝した伝説のラッパー"2パック"ことトゥパック・シャクールの伝記映画で、ミュージック・ビデオを多く手掛けているベニー・ブームが監督を務め、主演のディミートリアス・シップ・ジュニアは本作が本格的なメジャー作品デビューとなる。47メートルの海底に沈んだ檻に閉じ込められた姉妹の人喰いサメとの死闘を描いたパニックスリラー『海底47m』も5位に初登場。スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ映画『Rough Night(原題)』も7位にランクインしている。
2017年06月20日スカーレット・ヨハンソンが12日(現地時間)、顔がそっくりだと話題になった老婦人と一緒に最新主演作のニューヨーク・プレミアに出席した。スカーレットが主演作『Rough Night』(原題)のプレミアに同伴したのは、72歳のジェラルディーン・ドッドさん。今年4月、彼女の孫息子が祖母の若い頃の写真を「僕のおばあちゃんは若かった頃、スカーレット・ヨハンソンにそっくりだった」とキャプションをつけてSNSにアップして話題になった。この投稿はスカーレット本人にも伝わり、写真を見た彼女も大喜びでYouTubeにアンサー・ビデオを投稿。『Rough Night』のプレミアに招待した。ジェラルディーンさんの孫・デンヴァーさんは「彼女は一瞬で『イエス』と答えていたよ。誰がスカーレットに『ノー』なんて言うの?」と「Time」誌の取材に語った。レッドカーペットを歩く2人は「ハロー、マイ・ネーム・イズ」と書かれたおそろいのクラッチバッグを持ち、スカーレットのバッグにはジェラルディーンさんの、ジェラルディーンさんのバッグにはスカーレットの直筆サインが入っていた。(text:Yuki Tominaga)
2017年06月14日アメリカ演劇界で最も権威のある「第71回トニー賞授賞式」が、日本時間の本日6月12日(月)に開催され、この度、「ディア・エヴァン・ハンセン」がミュージカル作品賞、ミュージカル主演男優賞ほか6部門の最多受賞したことが分かった。トニー賞は、該当期間中にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイの劇場で公演が開始された作品が対象で、演劇部門とミュージカル部門それぞれで作品賞や、リバイバル作品賞、主演男優・女優賞などが授与。そんな中、今回の最多受賞は、『ラ・ラ・ランド』の劇中歌の作詞を担当し注目度上昇中のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが作詞作曲を手掛けるミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」。友だちのいない高校生エヴァンが、同級生の自殺をきっかけにSNS社会の注目の的になるものの、自分の内に秘めた真実を言い出せず…といった現代的なストーリーだ。そして今回、「ディア・エヴァン・ハンセン」は、パセック&ポールが「オリジナル楽曲賞」を受賞したほか、「ミュージカル作品賞」、「ミュージカル主演男優賞」、「ミュージカル助演女優賞」、「ミュージカル脚本賞」、「オーケストラ編曲賞」の全6部門を受賞。ミュージカル主演男優賞を受賞したベン・プラットは、こらえきれず涙を流しながら「6歳のときシンデレラで王子役をやりました。そのときからミュージカルが好きになり、この瞬間を目指してやってきました。両親にも感謝します」とコメントしていた。さらに、演劇作品賞には「オスロ」、演劇リバイバル作品賞は「ジトニー」、ミュージカル・リバイバル作品賞を「ハロ ー・ドーリー!」が獲得。演劇主演女優賞にはローリー・メトカーフ(「人形の家 パート2」)が受賞。初ノミネートのケイト・ブランシェットは惜しくも敗れた結果となった。また、ミュージカル主演女優賞は、ベット・ミドラー(「ハロー・ドーリー!」)が受賞。「大変光栄です。こんなに興奮したのはいつか覚えてないくらい興奮しています!」と心境を明かし、退場を促す演奏が会場に流れるも、いろんな人々への感謝の言葉が止まらないベットは、「ちょっと待って、音楽を止めてよ!」とまだまだ興奮が収まらない様子。「この作品は皆さんの琴線にふれるものであり、いつまでも心に残るものです」と続けた。そして、賞と賞の間に披露されたパフォーマンスも例年以上に盛り上がり、プレゼンターにも話題の人物が登場。オープニングパフォーマンス後の演劇助演男優賞の発表で、いきなりスカーレット・ヨハンソンが登場したほか、ウーピー・ゴールドバーグ、ユマ・サーマン、オーランド・ブルームら豪華俳優陣がトニー賞授賞式で夢の共演を果たした。日本のスタジオでも、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールからWOWOWが生中継。スペシャル・サポーターの俳優・井上芳雄とスペシャル・ゲストの「V6」坂本昌行が、『ラ・ラ・ランド』よりアカデミー賞歌曲賞を受賞した「City of Stars」とオープニング曲「Another Day of Sun」のデュエットを披露したほか、案内役である宮本亜門と八嶋智人も交えて、今年の注目ノミネートとパフォーマンスを紹介。日本のスタジオでのエンディングパフォーマンスとして、日本で7月に初演となるミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」の出演者によるトニー賞ver.スペシャルパフォーマンスと、キャロル・キングの半生を描くミュージカル「ビューティフル」より水樹奈々と平原綾香がデュエットを披露し盛り上げていた。■主な受賞結果>・演劇作品賞 「オスロ」・ミュージカル作品賞 「ディア・エヴァン・ハンセン」・演劇リバイバル作品賞 「ジトニー」・ミュージカル・リバイバル作品賞 「ハロー・ドーリー!」・演劇主演男優賞 ケヴィン・クライン 「プレゼント・ラフター」・演劇主演女優賞 ローリー・メトカーフ 「人形の家 パート 2」・ミュージカル主演男優賞 ベン・プラット「ディア・エヴァン・ハンセン」・ミュージカル主演女優賞 ベット・ミドラー「ハロー・ドーリー!」「第71回トニー賞授賞式」(字幕版)は6月17日(土)19時~WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2017年06月12日前評判も高かったパティ・ジェンキンス監督の『ワンダーウーマン』が、北米で2日(現地時間)に公開を迎え、4,165館の劇場でファンを熱狂させた。「Box Office Mojo」によると、初週末における興収は1億50万ドル(約111億円)を記録し、女性監督が手掛けた作品としては歴代で1位という結果に。『ワンダーウーマン』以前のトップは、2015年2月に公開されたサム・テイラー=ジョンソン監督の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で8,517万ドル(約94億円)だった。『ワンダーウーマン』は、女性が主役のコミックを原作とした実写映画という点でも、ずば抜けてトップだという。この映画の登場までは、今年3月に公開されたスカーレット・ヨハンソン主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』が首位に立っており、初週末興収は1868万ドル(約21億円)だった。『ワンダーウーマン』の売り上げと比較するとその差は歴然である。そのほか、『ワンダーウーマン』はコミックが原作の実写映画のオープニング興収歴代16位、6月公開の映画のオープニング興収歴代6位など栄えある記録を手にした。「CinemaScore」の調べによると、観客層は52パーセントが女性、48パーセントが男性で、18歳未満が14パーセント、35歳以上が47パーセントだったとのことだ。また、女性初のスーパーヒーロー映画のこの快挙にアカデミー賞受賞女優をはじめ、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ジョス・ウェドン監督、『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワン監督などの映画監督らも自身のSNSに絶賛の声を上げている。『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴは「ワンダーウーマンはまさに神様からの贈り物!いままで観たことのないようなスーパーヒーロー映画。楽しいし、心をぐっと掴まれた。スタイル的にも魅力的。ウイットに富んでいて、賢い。尺も完璧。強い。センシュアル。ただすばらしい。ガル・ガドットが登場すると観客のみんなはスクリーンにくぎ付けになるし、同時に真っ先に近くのコスチュームショップに走ってワンダーウーマンになりたくなる!」とコメント。それを受け、ジェシカ・チャスティンは、ワンダーウーマンのポーズをしながら、ワンダーウーマンのTシャツを手にしたスチールを投稿しつつ、「女子のみなさん、このポーズで決めましょ。この作品にはいま、私が求めているものが全部凝縮されている。ルピタのインスタを読んで是非観に行って!!!!」と投稿し、「ジェシカの言うとおり!今週末ガル・ガドット、パティ・ジェンキンス、ワンダーウーマンのために映画を観に行こう。そしてハリウッドのみんなが自信もって,女性中心の映画作ってもいいんだって思ってもらいたいわ!」とアン・ハサウェイがコメントした。女性層の獲得、高い作品評価と、今後もまだまだ数字が伸びそうな勢いとなっている。『ワンダーウーマン』は8月25日(金)より全国にて公開される。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年06月05日興行収入50億円を突破し現在も大ヒット中の、『SING/シング』が、早くもブルーレイ&DVDでリリースされることが決定。ブタのグンター、カメレオンのミス・クローリー、ヒツジのエディという、人気を博した名脇役たちが登場するファン必見のミニ・ムービー3本が同時収録されることになった。本作は、動物だけが暮らす世界を舞台に、倒産寸前のオンボロ劇場の支配人であるコアラのバスターが、劇場にかつての栄光を取り戻すため人生最大の歌唱コンテストを開催する物語。そこに集まった6名の主要候補者の動物たちが、“歌”でそれぞれの人生を変えるチャンスを掴もうと奔走する、愛とユーモアたっぷりのストーリーを数々の名曲、ヒットソングが彩る。劇中には、レディー・ガガの「バッド・ロマンス」や「ザ・ビートルズ」の「ゴールデン・スランバー」から、プッチーニのオペラなどまで、誰もが耳にしたことのある60曲以上もの楽曲がずらり。歌うは人気・実力ともに申し分ない日・米のスターたち。日本語吹き替え版では主人公のコアラを内村光良が務めたほか、MISIA、長澤まさみ、「スキマスイッチ」の大橋卓弥、「トレンディエンジェル」の斎藤司、大地真央など歌唱力抜群のキャストが勢ぞろい。英語版ではコアラ役をマシュー・マコノヒーが務め、スカーレット・ヨハンソン、リース・ウィザースプーン、タロン・エガートンらがその実力をいかんなく発揮。字幕版・吹替版と二度以上観る人も続出した。今回、ブルーレイ&DVDに収録される特典映像として、ブタのグンターがロジータの子ブタたちの子守に奮闘する「グンターの子守」、カメレオンのミス・クローリーが出会い系サービスに登録する「ひと目惚れの恋」、甘やかされた生活を送るヒツジのエディが母親によって更生プログラムに加入させられる「エディのライフコーチ」という、いずれも気になるタイトルの3本のミニ・ムービーを同時収録。このミニ・ムービーは、本ブルーレイ&DVDでしか見ることができない、ファン必見の映像だ。さらに、陽気なブタのグンターのぬいぐるみと、スティーヴィー・ワンダーが歌うエンディング・ソング「フェイスfeat.アリアナ・グランデ」や、スカーレット・ヨハンソンが歌う「セット・イット・オール・フリー」などの名曲を3曲収録したボーナスCD付スペシャルパックも数量限定で発売。そのほかにも、「フェイス」ミュージック・ビデオや英語版キャストのアフレコの様子なども収められたメイキングなど、特典映像が満載となっている。『SING/シング』ブルーレイ&DVDは8月2日(水)より発売(※同日レンタル開始)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SING/シング 2017年3月17日より全国にて公開。(C) Universal Studios.
2017年06月04日アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)の製作陣が再結集するウェス・アンダーソン監督最新作『Isle of Dogs』が、邦題『犬ヶ島』として2018年4月20日の全米公開、2018年春に日本を含む世界で公開されることが決定。さらに、第1弾日本人ボイスキャストとしてロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎と女優の夏木マリの出演が決定した。同作は、全編にわたり日本を舞台とし、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、野村訓市といったアンダーソン監督作品常連の俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結したことでも話題となっている。大ヒット映画『君の名は。』(16)の音楽を担当し、幅広い世代から支持を得るRADWIMPSのボーカル&ギタリストである野田は、映画『トイレのピエタ』(15)で主演を務め俳優デビューを果たし、第39回日本アカデミー賞・新人賞を受賞。現在放送中の連続ドラマ『100万円の女たち』でも主演を務めるなど、役者としても類まれな才能を発揮しているが、今回ハリウッドでもその才能を発揮することとなった。野田は「ニュースキャスター役で参加させてもらいました。iPhoneのボイスメモ機能を使ってのセリフのやり取りから始まりました。そのデータを送って、返ってきて、修正して。初めての経験で面白かったです」とコメント。「僕自身ストーリーの全容をまったく見ずに断片的に関わらせていただいたので完成を観るのが今から楽しみです。とても幅広いキャストに象徴されるように、きっとボーダーレスでどこまでも自由なウェス・アンダーソン監督の作品になるのかなと期待しています」と話している。さらにこのたび、オンラインポスタービジュアルが全世界同時公開。"犬ヶ島"らしき場所についさっき降り立ったようなパラシュートを携えた飛行服を来た少年とその周りを囲む5匹の犬。果たして、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか? ウェス・アンダーソンが描く日本はどんなものとなるのか? "犬ヶ島"のタイトルロゴにもアンダーソン監督のセンスとこだわりを感じる、映画への期待膨らむビジュアルに仕上がっている。
2017年04月26日全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集する、映画『Isle of Dogs』(原題)が、『犬ヶ島』の邦題で来春公開されることがこのほど決定(2018年4月20日全米公開)。また、本作の第1弾日本人ボイスキャストとして、「RADWIMPS」の野田洋次郎、女優・夏木マリの出演が明らかになった。本作は、全編にわたり日本が舞台のウェス・アンダーソン監督最新作。失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、ストップモーション・アニメーション描いた作品だ。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結したことでも話題となっている。そして今回、本作の第1弾日本人ボイスキャストとして、野田さんと夏木さんの出演が決定!大ヒット映画『君の名は。』の音楽を担当し、幅広い世代から支持を得る「RADWIMPS」のボーカル&ギタリストである野田さんは、『トイレのピエタ』で主演を務め俳優デビューを果たし、第39回日本アカデミー賞・新人賞を受賞。また、現在放送中の連続ドラマ「100万円の女たち」でも主演を務めるなど、役者としても才能を発揮。一方夏木さんは、映画やドラマ、舞台などで女優として活躍しているのはもちろん、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆・銭婆役や、現在公開中の『モアナと伝説の海』では日本語吹き替え版でタラおばあちゃん役を演じるなど、声の演技にも定評がある。野田さんは、「ニュースキャスター役で参加させてもらいました。iPhoneのボイスメモ機能を使っての台詞のやり取りから始まりました。そのデータを送って、返ってきて、修正して。初めての経験で面白かったです」と役柄を明かし、「僕自身ストーリーの全容をまったく見ずに断片的に関わらせて頂いたので完成を観るのがいまから楽しみです。とても幅広いキャストに象徴されるように、きっとボーダーレスでどこまでも自由なウェス・アンダーソン監督の作品になるのかなと期待しています」とコメント。さらに、オンラインポスタービジュアルが全世界同時解禁!ビジュアルには、“犬ヶ島”らしき場所についさっき降り立ったような、パラシュートを携えた飛行服を来た少年とその周りを囲む5匹の犬が描かれており、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか?と映画への期待膨らむ一枚となっている。『犬ヶ島』は2018年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年04月26日『ゴースト・イン・ザ・シェル』の足を引っ張った“ホワイトウォッシュ”批判ってナニ?士郎正宗原作コミック「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」のハリウッド映画版『ゴースト・イン・ザ・シェル』が3月31日に全米で封切られた。デビュー週末の興行ランキングがスタジオの期待を大きく裏切って第3位だったことからハリウッド業界内では大きなニュースとして取り上げられた。公開されてまだ1か月足らずの本作だが、このままでいくと最終的に6,000万ドル(約65億円)の損失になる可能性があると業界筋は分析している。この映画の悪い予兆は、主役にスカーレット・ヨハンソンが抜擢された当初からあった。原作では日本人がヒロインなのにも関わらず、白人女優が起用されたことで、俗に言うところの「ホワイトウォッシュ」批判が持ち上がったのだ。いったい、「ホワイトウォッシュ」とは何か?去年2016年度のアカデミー賞候補が白人ばかりだったとき、関係者のみならず社会的にも「映画アカデミーは人種差別だ」という非難が巻き起こった。社会問題にまで発展したこの一件で、古きを守る映画アカデミーが遂に腰を上げ、会員の人種をもっと均等にするべく、新たな規約を設けるという異例の事態にまで発展した。その時期に流行ったのが「ホワイトウォッシュ」という言葉だ。ほかの人種をまじえず白人ばかりで彩られたイベントを軽蔑した造語で、文字通りWHITEとWASHを組合せ、「白で洗い流された」という意味合いである。ホワイトウォッシュという形容詞は、『ゴースト・イン・ザ・シェル』のキャスティングが発表された時点から、この映画に対して頻繁に使用されていた。アメリカ国内のアニメファン(結構な数の映画ライターも含む)は、ともすると日本人よりも日本を愛し、日本の美たるものに対しても日本人にはないレベルの敬意を抱いている人が多い。そんな彼らは日本人には程遠いスカーレットが「少佐」役に抜擢されたと聞き、「ヒロインは日本人のはずなのに白人女優にすげ替えるとは失礼の極み!」と怒り心頭したわけだ。Care2.comという署名サイトでは「少佐」役の変更を求める署名サイトが立ち上げられ、なんと100,000の署名が集まったという。製作スタジオのパラマウント・ピクチャーズ製作責任者が業界誌のインタビューで、日本アニメのファンの熱心さに敬意を払いながら製作を進めてきたと語っていた。彼らを味方に付けることがいかに映画のPR大切かは理解していたが、今回はうまくいかなかった、と。おそらくコアなアニメファンの心はスカーレットが少佐役に起用された時点で、すでに作品から離れ出していたに違いない。スカーレットの女優としての人気には全く問題はないが、悲しいことに彼女の人種がこの「少佐」というヒロインの役に合わないことが大問題だったのである。ファンはこの点をスタジオ側にわかってもらいたかったに違いない。なぜ“最高のアンドロイド”の容姿は、スカーレット・ヨハンソンでなければならなかったのか。現存の日本人系女優に候補が見つからなければ、新人を発掘することはできなかったのか。「スカヨハのほうが世界レベルでの客ウケがいいから」、と言われてしまえばそれまでだが、彼女をキャスティングしたことで作品自体が「ホワイトウォッシュ」などと揶揄されてしまうようでは本末転倒だろう。単一民族国家である日本に住んでいると人種問題に関して疎くなりがちだ。最近でこそ様々な国の人たちが都会に流れ込んできているようだが、人種のるつぼであるアメリカの比ではない。その証拠に日本は『ゴースト・イン・ザ・シェル』発祥の地で、主役の人種に対してもっと敏感であるはずが、スカーレットの抜擢に関して殆ど問題になっていない。それどころかウェルカム、と言った感じだ。この様子を見た日系アメリカ人たちは、日本人の「ホワイトウォッシュ」に対する無関心さは、「白人はカッコいい」という目線で育ってきた多くの日本人が持つ「白人コンプレックス」から派生しているに違いないと話す。これは事実なのだろうか?アメリカでは『ゴースト・イン・ザ・シェル』のホワイトウォッシュ問題について様々なニュースがオンラインに溢れたが、その中に何とも悲しくなるレポートがあった。本作の日本人関係者たちは、最初から主役に日本人女優を起用する考えがなかったというのである。母国のクリエイターたちが後押ししてくれないのでは日本人女優が少佐役を射留めるチャンスはゼロに等しかったに違いない。この話を聞いてムッとしたのは筆者だけだろうか。あろうことか日本人自身が自国のタレントたちをアシストせずにホワイトウォッシュを煽る立場に身を置いているとは、なんとも情けないことだ。ハリウッドのスタジオは少しでも損のリスクを軽減するため、世界的に人気のある俳優を使って客足を伸ばす、という安全パイを使いたがる。よって菊地凛子や栗山千明ではなく、スカヨハがキャスティングされてしまうわけだ。(筆者的には千明ちゃんをイチオシしていたのだが…)お客の側からして安全圏の作品ばかりを見せられていたら飽きてくる、という自然の摂理をスタジオは理解していないようだ。映画ファンはたまにはリスクを冒した作品を見たいのだ。今回の『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、リスクを冒す絶好のマテリアルだったのに、ハリウッドは結局いつもの安全パイを使い、その結果、「ホワイトウォッシュ」と叩かれ、ご覧のとおりに興行収入低迷の憂き目にあった。ここ数年のあいだ、「AKIRA」にも映画化の話が持ち上がっているのだが、製作の方向性が二転三転しているらしく話しがまとまらないらしい。もしこの作品を実際に映画化するあかつきには、今回の『ゴースト・イン・ザ・シェル』実写化で学んだ教訓を活かしてくれることを願うばかりだ。(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年04月22日