仁美さん(仮名・32歳)は、結婚5年目のある出来事をきっかけに、夫の不倫を疑うように。そして、夫のスマホをこっそり探ったところ、不倫相手とのLINEを見つけます。仁美さんがその後、いったいどんな行動を取ったのか。結末までを伺いました。不倫発覚の翌朝「夫のLINEを覗いて不倫の事実を突き止めた翌朝。日曜なので、夫はいつもより遅く起きてきました。話しかけられても素っ気ないそぶりを見せる私の様子に、おかしいと気づいたようです。“どうしたの?”“怒ってるの?”としつこく聞いてきたので、“見たよ”とスマホを指でさしました。“男の名前で登録してるでしょう?”と言うと、意味を理解したようでした。最初のうちはとぼけていましたが、“全部写真に撮って残してあるから”と言うと観念し、自白を始めました」夫の告白「不倫相手の女性は、前の職場の後輩だそう。関係を持ったのはやはり2年前。中途入社してきた彼女の教育担当として夫が面倒を見るうちに仲良くなり、熱烈なアプローチを受けるようになったそうです。美人で人あたりも良い彼女は職場でも人気があり、夫も迫られて悪い気はしなかったそう。二人で食事に出かけたとき、勢いで関係を持ってしまったとのことでした。最初は一度だけの関係で終わらせるつもりだったようですが、気づけば彼女にどっぷり…。夫が今の会社に転職してからも不倫関係は続き、私の留守中に家に呼ぶこともあったそうです」目の前で不倫相手に電話を「私は夫に対し、目の前で不倫相手に電話をして、“もう二度と会わない”と伝えるように言いました。スピーカーホンにして電話をかけると、すぐに“どうしたの?”と女性の声が。しどろもどろな夫の様子に異変を察したのか、しばらく無言が続きます。何か文句を言ってこようものなら、私は出ていくつもりでいました。ですが、もう会えないと夫が伝えると、女性は“わかった”とすんなり受け入れたんです。私としては離婚は避けたかったので、少しずつ夫婦関係を修復していければ…と、そのときは思っていました」妊娠3か月と告げられ…「その2週間後。帰宅すると、夫から“話がある”と言われました。深刻な顔をしていたので何事かと思って話を聞くと、相手の女性から連絡があり、“妊娠した”と告げられたと…。妊娠3か月になるらしく、“一人でも産んで育てたい。でも、認知はしてほしい”と言われたそう。夫にどうするつもりか聞くと、しばらく黙った後に“認知しようと思う”と返事をされました。その言葉を聞いて、夫は女性に気持ちがあるのだとわかりました。それが将来、夫婦間のわだかまりとなるのは目に見えています。さすがに私も、夫婦関係を続けるのは無理だと判断しました。その後は弁護士を立てて、離婚に向けた話を進めることに。最終的に、夫と不倫相手から高額の慰謝料を受け取ることで離婚が成立しました」“結婚5年目に夫の不倫が発覚した女性の告白”をご紹介しました。慰謝料を受け取っても、心の傷はなかなか癒えないはず。ですが、この辛い経験を糧にして幸せをつかんでほしいものです。©PeopleImages/Oscar Wong/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月15日信頼していた相手に裏切られるのはとてもショックなこと。不倫も重大な裏切り行為といえるでしょう。しかも結婚から数年後に不倫に気づくと、受ける衝撃はかなりのものになるはず。仁美さん(仮名・32歳)は結婚5年目に夫の不倫が発覚し、大変な思いをしたそう。当時の状況を詳しくお聞きしました。在宅勤務の多い夫「25歳のときに4歳上の義人(仮名)と結婚しました。私は中堅メーカーの営業職をしていて、月に1~2回ほど出張で全国を飛び回っています。一方、夫はSEをしていて出勤と在宅が週に半々くらい。家にいることが多かったので、掃除や食事の支度などをやってくれることも多く、すごく助かっていました。結婚して4年が経ったころ、私は長かった髪をバッサリ切ってショートヘアに。朝の準備がかなり楽になって喜んでいたのですが、まさかそれが夫の不倫発覚へつながっていくとは想像もしませんでした」ベッドに落ちていた髪の毛「出張から帰った日の夜、寝室に行くとベッドに長い髪の毛が落ちているのを見つけたんです。前に私が落としたものかな…とも思いましたが、髪の色が私のものよりも明るかったので、“おかしいな”と思って。モヤモヤしながらも夫に聞けずにいましたが、次の出張から帰った後も長い髪の毛が落ちていたんです。私が家を空けているときを見計らって、堂々と自宅で不倫しているのだと確信しました。もしかして、普段の平日にも女性を連れ込んでいるんじゃないかと思って、平日の昼間に帰宅してみたんです。本当に誰かいたらどうしよう…とドキドキしながら玄関を開けましたが、女性の気配はなく、夫も慌てる様子はありません。だからといって安心することもできず、私のモヤモヤは晴れないままでした」LINEにハートの絵文字が「週末、夫と一緒にテレビを見ていると、途中で夫がスマホを開きっぱなしのままトイレに行ったんです。チャンスと思ってLINEを開いてみたのですが、一覧を見ても女性らしき名前は出てきません。それからは、夫がスマホを触っているところを注意深く見るようになりました。あるとき、夫の背後に立つとLINEのやりとりがチラッと見えて、赤いハートマークらしきものが視界に入ったんです。夫はそんな絵文字を使うようなタイプでもないし、送られてきたものだとしたら相手は女性のはず。証拠を突き止めるために行動に出ることにしました」不倫相手のメッセージを発見「土曜日の夜、“週末だし一緒に飲もうよ”と夫を誘って飲んだのですが、夫はお酒が弱くてすぐに眠くなってしまうタイプ。しかも、寝始めると眠りが深いのでちょっとやそっとじゃ起きません。私は夫が寝ている隙を狙って、スマホを探ることにしました。夫の指をそっとつかんでスマホに当てて、ロックを解除。LINEをじっくり確認したところ、予感は的中しました。一覧の一番上にある男性とのやり取りを開くと、どう見ても相手は女性。つまり、男性の偽名を使って登録していたんです。履歴を遡ると、関係は2年くらい前から続いているようでした。こうして私は夫の不倫を突き止めることができたんです」“結婚5年目に夫の不倫が発覚した女性の告白”をご紹介しました。結婚生活が5年も経てば、夫婦関係が安定して絆も深まってくるでしょう。そこで夫の大きな裏切りを知った妻のショックは計り知れません。夫の犯した罪はとてつもなく重いものです。©fizkes/recep-bg/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月15日過去に不倫経験のある紗理奈さん(仮名・34歳)は、ママ友の佑子さん(仮名)、亜弥さん(仮名)と親しくなり、ランチ会でお互いの不倫話を披露するように。途中、佑子さんの元同僚の奈月さん(仮名)も不倫女子会のメンバーに加わりますが、ほどなくして夫に不倫がバレたのをきっかけにグループは解散。しばらくして不倫女子会は復活することになりますが、ある事件をきっかけにグループは崩壊したそうです。一体何が起きたのか、話を伺いました。不倫相手の男性と対面「再び3人で集まるようになってしばらく経った頃、佑子さんから“それぞれの不倫相手も交えて食事会をしよう”と提案がありました。それで、佑子さんと亜弥さんの彼を含めた五人で食事に出かけたんです。最初は会話もおぼつかなかったけれど、だんだんと打ち解けて話せるように。もちろん不倫の話題には触れず、彼らの仕事や趣味の話を聞いたりしながら、穏やかに食事会が終了した、はずだったのですが…」亜弥さんからの相談を受け…「食事会から1週間後に、亜弥さんから“相談がある”と言われたんです。会って話を聞くと、“実は板倉さん(仮名)と二人で会ったの”と打ち明けられました。板倉さんは佑子さんの不倫相手。食事会のときにLINEを交換して、やり取りをするうちに“亜弥さんに会いたい”と言われたそう。男性から好かれやすいタイプの亜弥さんなら、ありえるなと感じました。まだ肉体関係にはなっていないものの、次に会う日はすでに決まっているらしく、時間の問題だとも思いました。すると、“今度会ったときに、板倉さんとの会話を録音してくるね”と言ってきて。亜弥さんはいろいろと録音する癖があったので、録音してどうするつもりなのか不思議でしたが、とりあえず聞き流しておいたんです」グループ崩壊への序章「板倉さんと会った翌日に、亜弥さんからそのときの音声がLINEで送られてきました。でも、送られてきたのは3人のグループLINE。間違えて送っていることを亜弥さんに言うと、音声データはすぐに削除されました。佑子さんに聞かれている可能性もありましたが、何の反応もなかったのでバレずに済んだとホッとしていたんです。でも、その夜に佑子さんから“あの音声聞いた?”とLINEがきて…。“亜弥さんと板倉さんとのこと、もしかして知ってたの?”と聞かれたので私も嘘をつけず、“実は一度だけ相談されたの”と返信。翌日からは、佑子さんと亜弥さんの両方からLINEが大量に届くようになりました」幼稚園を辞めた理由は…「三角関係となってしまった相手についての相談事が、ふたりそれぞれから送られてくるので、返すのも大変でしたね。すると、ママ友の不倫騒動に巻き込まれててんやわんやする私の様子を見ていた夫が、私の男性関係を疑い始めるようになって…。“お前のLINEを見せろ”とまで詰め寄られました。ただでさえ大変な状況なのに、夫の目も冷ややかになってストレスが溜まる一方。ついに体調に異変をきたすようになって、病院通いとなりました。もちろん私たちのグループは崩壊。幼稚園にお迎えに行って顔を合わせても、お互いに目をそらすようになりました。しばらくして、亜弥さんの子どもが転園することに。噂ですが、夫に不倫がバレて別居することになったそうです。佑子さんも時間の問題だと思います」“昼顔妻の不倫女子会”に参加していた女性の告白をご紹介しました。不倫をする者同士が集まって話をしているうちに感覚が麻痺していき、行動もエスカレートしていったのでしょう。慣れというのは恐ろしいもの。不貞を働けば、いつかは必ず代償を払わなければならない日が来るのです。©LordHenriVoton/Michael H/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月12日「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、同じようなタイプの人たちが集まりやすいことはよくあるでしょう。紗理奈さん(仮名・34歳)は過去に不倫をしていたことがあり、当時の交友関係がまさにその言葉通りだったのだそう。のちに大変な事態に至ったという当時の状況を、詳しく伺いました。不倫女子会の結成「子どもが幼稚園に入り、子ども同士が同じクラスになったことがきっかけで、美人でしっかり者の佑子さん(仮名)と、小柄な可愛い系の亜弥さん(仮名)と仲良くなりました。たまにランチをしながら子どもの話や他愛のない世間話をしていたんですが、ある日を境に空気が一変。ランチ会の別れ際に、佑子さんが突然“実は私、不倫しているの”と告白してきたのです。急な告白に驚いたのも束の間、隣にいた亜弥さんまで、“実は私も不倫してる…”とまさかの告白。独身時代は、私も会社の上司と不倫をしていたことがあります。ひとりの不倫の告白をきっかけに、全員が不倫経験を持つ身と知って、3人の結束はさらに強まっていきました」不倫女子会の活動内容「ある日3人でお茶をしていたときに、不倫相手の話になりました。亜弥さんは“彼の声が好きなんだ”と言って、スマホのボイスレコーダーで録音した不倫相手の声を聞かせてくれました。佑子さんは“私は不倫相手の顔が好き”と言い、スマホの画像フォルダから写真を見せてくれました。確かにお相手はイケメンで、しかも大手企業に勤めているハイスペック男性なのだそう。すると今度は、亜弥さんが“先週ふたりで温泉旅行してきたの”と。佑子さんも負けじと、この前高級レストランに連れて行ってもらった話を始めて。ふたりは競い合うように、“不倫相手自慢”をしていましたね」新たなメンバーが加入「その後しばらくして、佑子さんが“不倫をしている友だちがいるから皆に紹介したい”と言って、奈月さん(仮名)という、控えめでおとなしい感じの女性をランチに連れてきました。奈月さんは、佑子さんが前に勤めていた会社の元同僚だそう。こうして不倫女子会のメンバーは4人になり、たまにランチに行ったりグループLINEでやり取りしたりするようになりました。でも2か月後、急にグループLINEから奈月さんが抜けたんです。どうしたんだろうと思っているところに佑子さんから連絡が来て、“夫に不倫がバレたらしい”とのことでした」解散後も懲りない面々「その後、奈月さんが離婚するらしいという話を聞いて、皆も戦々恐々。自分たちの不倫もバレるんじゃないかと怯えていました。それで“不倫はやっぱりよくないね”という話になって、グループLINEを消去。皆でしょっちゅう集まることもなくなりました。でも、それからさらに2か月ほど経ったころ、佑子さんの誘いでまた集まることに。久しぶりのランチ会で盛り上がっていると、佑子さんが“まだ不倫相手とは続いているの”という話をし始めました。亜弥さんに聞くと、同じく不倫を続行中とのこと。口ではやめようと言ったのに、関係は断てなかったようです。こうして3人での不倫女子会が復活しました」“昼顔妻の不倫女子会”に参加していた女性の告白をご紹介しました。気の合う人が集まって話をすれば、共通の話題で盛り上がることができて楽しいもの。しかし、及んでいるのは不貞行為です。話のネタにしていいような軽い内容ではないことを自覚しなければなりません。©recep-bg/maroke/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月12日パートナーの「過去の恋愛遍歴」を詳しく知らないまま結婚するという方も意外と多いのではないでしょうか。今回は、結婚後に「夫が過去に不倫していた」ことを知り、新婚生活が崩壊してしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。交際半年でゴールイン! 理想の夫と出会えたと思ったのに…みどりさん(仮名)は、30歳のときに交際半年で2歳年上の夫とゴールイン。出会いはマッチングアプリだったものの、初めてのデートで運命を感じ、交際から結婚まで順調に進んだそうです。「夫から、私と出会う前に“年上の女性と長いこと付き合っていた”と聞いてはいたんです。私たちはアプリで出会ったので、当然共通の知人もいませんし、夫の話を信じるしかありません。だから、結婚前にお互いの身の上話をしたときに夫から聞いたことが私が知ることのできるすべてだったんです。相手がどんな人で、どういった交際をしてきたのかまでは深く話してくれなかったので内心気にはなりましたが、言いたくない事情があるのかなと思って触れずにいたんです。だから、まさか夫が独身時代に不倫をしていたとは思いもしなかったんですよね」突然、見知らぬ女性が訪ねてきて新婚生活がスタートして2か月ほどが経ったある日。みどりさんが1人で家にいるときに見知らぬ女性が訪ねてきて、いきなりみどりさんを罵ってきたのだそう。その女性は、夫がずっと不倫をしていた年上の人妻で「私から彼を奪っておいて、許されると思わないで!」などとみどりさんを責め立てたそうです。「彼女の話によると、夫は結婚することを言わないままフェードアウトしてしまったようでした。私と夫が結婚前に付き合っていたのは半年くらい。同棲していたわけでもないので、私と会っていない間、夫がどんなふうに過ごしているのかは知りませんでした。彼女に“彼にどれだけお金を費やしてきたと思っているの!”“今まで彼に渡したお金を全額返して!”とか、“こっちは彼と結婚するつもりで離婚に向けて動き出していたのに騙された”など、矢継ぎ早にまくし立てられて…。あまりに突然のことで呆然としましたが、どうやら彼女の話は嘘ではなさそうなので、これはただごとじゃないと。それでその夜、帰宅した夫をさっそく問い詰めることにしたんです」夫を問い詰めると過去の不倫を認め…帰宅した夫をみどりさんが問い詰めると、あっさりと年上の人妻との不倫を認めたそうです。おまけに不倫相手から洋服や趣味の道具を買ってもらったり、ときには生活費までもらっていて、合計すると数百万円にも上るとのこと。さらに相手は夫と結婚するために離婚を進めていたのも事実と認めたそうです。「私はもう、驚くやら呆れるやら…。女性からすれば、夫に騙されたようなもの。彼女がすでに離婚に向けて動いている以上、すんなり解決する話ではないと覚悟を決めました。なによりも、そういう大事なことを私に隠して結婚した夫に不信感が募りました」交際からすぐにプロポーズをされ、驚くほど順調に結婚へと進んだのは、夫が不倫相手と結婚したくなかったからではないか…と、みどりさんは感じたそう。そして、運命の出会いと浮かれてしまったことを後悔し、「こんな男性とこの先ずっと一緒にいても幸せになれない」と離婚を決意したそうです。出会いのきっかけはどうであれ、相手の素性や過去を知らないままに結婚を決めてしまうと、結婚後に衝撃的な出来事に巻き込まれてしまうリスクもあります。過去の恋愛は相手のプライバシーに関わることではありますが、安心して結婚生活を送るためには、相手のこれまでの恋愛事情をある程度は知っておく必要もあるでしょう。特にスピード婚の場合は相手のことを知る時間が少ないため、少しでも“違和感”があれば、見て見ぬふりをしないことが大切です。©Ushico/プラナ/PIXTA文・並木まき
2023年02月08日夫の不倫が判明しただけでもショックなのに、その不倫相手が自分の身近な女性だとわかれば大きな衝撃を受けても無理はありません。そんな状況で離婚を決意し、冷静に対処をした30代女性・優菜さん(仮名)のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。証拠をもとに不倫現場に乗り込んだ妻探偵に依頼し、夫の不倫相手が隣家の妻であること、不倫が長期間にわたっていることなどをつかんだ優菜さんは、いよいよ制裁を決意。どうせなら不倫現場に乗り込んで、相手の女性も一緒に問い詰めようと考えたそうです。「夫の不倫相手が隣家の妻で、私も顔を知っていましたから、とにかく『このままじゃ許せない』という思いが強かったですね。出張と嘘をついて出かけた夫を尾行して、二人が一緒にいるときに乗り込むことにしました。すでに探偵からの証拠資料が手元にあり、毎回同じホテルで密会していることを知っていましたから、出張と嘘をついて出かけた夫の居場所を突き止めるのは簡単でしたね」優菜さんの計画は順調に進み、出張と言って夫が出かけた日に優菜さんは先回りしてホテルに向かい、不倫の現場を押さえたとのこと。事前に夫の職場に電話をかけ、その日に夫は出社もしていなければ出張にも行っていないことも確認したそうです。「あまりにもこちらの計画通りだったので、夫は不倫がバレているなんて考えもしなかったのでしょうし、甘いなと思いましたね。すぐにホテルのロビーで二人に詰め寄り、その場で不倫の証拠資料を見せると、すぐに夫は観念して不倫を認めました。隣にいた不倫相手は真っ青な顔をして『お願いだから、うちの夫には言わないで』と泣いていましたけど、そんな都合のいい話はないですよね。夫が不倫を認めたあとに、すぐに隣家の夫にも一連の出来事を話しました」すんなり離婚が成立し、再婚に意欲を向ける日々そして優菜さんの計画通り、翌月には優菜さん夫妻の離婚が成立。証拠があったことで観念した夫は、慰謝料もすんなりと支払ったそうです。「スカッとするまではいきませんでしたけど、慰謝料をしっかりもらって離婚をしたので、これでよしとしました。隣家の夫も私と同じくらいの時期から妻の不倫を疑っていたそうで、その後すぐに離婚が成立したと聞いています。隣家もうちも新興住宅街にマイホームを買ったばかりでしたが、ともに家を売り払ったので、今は私たち4人の誰ひとりとしてその街には住んでいません。今もその頃に住んでいたエリアを電車で通り過ぎるたびに、嫌な思い出が蘇りますね。順風満帆に思えた結婚生活でしたが、実際にはそうではなかったんだな……と引きずっていた時期もありました。でも、そもそもお互いがあまりにも干渉しない夫婦関係だったので、夫も不倫しやすかったのかもしれないと反省もしています。もし再婚するときには、お互いを尊重しながらも、放置し合う関係にはならない人と再婚できたらいいなと思っています」優菜さんのように、夫の不倫発覚後に冷静な対処ができる人はそう多くはないかもしれません。しかし、離婚を覚悟したうえで夫を問い詰めるのであれば、焦らずに粛々と証拠を集め、時期が来たときに本人を問いただすことで、計画通りに離婚を進めやすくなるでしょう。離婚は精神的に大きなダメージを受けますが、優菜さんのように少しずつでも前を向き始めた先に、今度こそ幸せな結婚生活をつかむ人も少なくありません。©SunnyVMD/Wiphop Sathawirawong/gettyimages文・並木まき
2023年02月01日巧みに嘘をつく夫は、不倫を隠すことにも長けているのかもしれません。しかしどんなに上手に嘘をついたとしても、いつかはバレるのが世の常。自分をだまし続けた夫の不倫を見破った30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。順調に思えた夫婦生活だったが、夫の不倫が発覚優菜さん(仮名)は、共働きの30代夫婦。30代前半でマイホームを購入し、ご近所付き合いも良好で、順風満帆の人生を送っていたそうです。しかしある日、夫婦共通の友人から「女性と歩く夫を見かけた」と知らされて状況が激変したといいます。「私たち夫婦は信頼関係を重視していて、お互いに束縛はしないスタイルだったので、“まさか!?”と思いました。でも、言われてみればその頃の夫の行動には不審な点も多かったので、念のためチェックすることにしたんです。部署が変わったわけでもないのに、急に出張の回数が増えたことにも違和感があったんですよね。それで夫の目を盗んでバレないように携帯を探ってみたら、すぐに不倫相手とのLINEを発見できました」日頃から束縛しないスタイルだったためか、夫はスマホのLINE履歴を消した様子もなく、長期にわたって不倫相手との関係を続けていることが発覚したそう。そして不倫相手の名前が、日頃から親しくしていた隣に住む夫婦の妻の名前と一致したことに、優菜さんは強い衝撃を覚えたと言います。夫の不倫相手は隣家…離婚を覚悟した妻の緻密な行動「その女性の名前は、ちょっと個性的な漢字を使うので印象に残っていたんです。なかなか同じ名前の人はいないだろうという気がしましたし、彼女と私たちは、顔を合わせれば長い時間立ち話をするような仲だったので、LINEを交換していても不思議ではありませんでした。まさか不倫なんて大胆なことをしているとは想像もしていませんでしたが、家が隣同士なので密会もしやすかったのかもしれません……」LINEを見て、隣家の妻が不倫相手だとほぼ確信した優菜さん。しかし、すぐに騒ぐのはやめて、確固とした証拠をつかんでから夫を問い詰めようと決意します。「結婚後もずっと共働きで仕事を頑張ってきて、私は職場での出世も順調でしたから経済的にもなんとかなるだろうと考えました。場合によっては夫を問い詰めたあと、すぐに離婚してもいいと腹を括ったんです。覚悟が決まったので、あとはきっちり慰謝料を請求するために、できるだけ証拠を集めようと動き出しました」不倫が発覚した時点で、すでに夫への愛情がスーッと冷めたと振り返る優菜さん。探偵にも依頼し、法的に有効な不倫の証拠を集めることに専念したそうです。不倫をしている本人は上手に隠し通せているつもりでも、誰かの目撃によって不倫が明るみになる例は少なくありません。たとえ夫の不倫を知っても、優菜さんのように冷静な対処を貫くことが、有利な離婚へとつながるのかもしれません。©プラナ/aijiro/PIXTA文・並木まき
2023年02月01日梨沙さん(仮名・31歳)は、結婚2年目のときに父親が倒れ、介護をすることになりました。定期的に実家に戻り、母親とともに父親の介護をする日々。やがてその疲れがたまり、友人と食事に出かけた先で知り合った克則さん(仮名)と不倫に堕ちてしまいました。介護を頑張っているから…と自らに言い聞かせていたそうですが、その後の生活はいったいどうなっていったのでしょうか。実家に泊まらずに自宅に戻ると…「介護にも慣れ、生活も落ち着いてきましたが、月に1~2回は実家に泊まりに行くようにしていました。そんなある日、私が実家に戻ると、父のお姉さんが来ていたんです。その伯母さんが、“今日は私がいるから”ということで、私は泊まらなくてよくなったんですね。ただ、そのまま帰るのはもったいないなと思い、克則さんに連絡してみました。すると、“今日は会えない”と断りの返事が来たので、仕方なく自宅に帰ることにしたんです」夫の朝帰り「夕方に自宅に着くと、夫の稔(仮名)がいませんでした。出かけているのかな…と思い、夕食を作って待っていましたが、いっこうに帰ってきません。そこで、LINEをしてみました。“今日はどこか出かけてるの?”と短めのメッセージを送ると、“いや、家にいるよ”と返ってきたんです。おかしいですよね?“女性と会っているんだ…”とすぐに思いました。私が実家に泊まると言っていたので、女性と会う約束をしていたのでしょう。私が父親の介護を手伝っているあいだ、夫は不倫をしていたんだと思うと、猛烈に腹が立ってきました。その日は結局家に一人きりで、翌朝になって夫が帰宅しました。私が家にいることに気付き、かなり動揺していましたね」夫婦関係の崩壊「単刀直入に、女性と一緒だったのかと尋ねました。夫は何も言いませんでしたが、しばらくしてから、“お前だってそうだろう”と言ったんです。実は以前、“実家に泊まる”と夫に嘘をついて、克則さんと会っていたことがありました。そのとき、夫が私に用事があって電話をかけたんですが、つながらなかったそう。そこで、実家に連絡を入れましたが、私はいないわけです。そこから不信感を抱き始めたようでした。結局、お互いに不倫をしていたんですね。夫婦関係はすでに崩壊していたんです」父親に謝られて…「話し合いの結果、関係の修復は困難という結論に至って、夫とは離婚することに。お互いに不倫をしていたということもあり、慰謝料などの請求はしないまま話が進んでいきました。夫との話し合いよりも、離婚のことを両親にどう伝えればいいのか悩みました。考えた結果、両親には“すれ違いで離婚することになった”と伝えたんです。すると父親が、“申し訳ない”と私に謝ってきました。“俺のせいだよな”と責任を感じているようでした。悪いのは、介護を頑張っているからと自分に言い聞かせて不倫をした私です。それなのに父親に責任を感じさせてしまい、本当に申し訳なく思いました…。離婚をした今は実家に戻り、献身的に支えています」“父の病気をきっかけに不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫は自分たちの問題だけでは済まず、多くの人を巻き込んでしまいます。ときには罪のない人を傷つけてしまうことも。どんな理由であれ、進んではいけない道なのです。©Twenty47studio/Boy_Anupong/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月25日不倫に走るのにも理由があると思いますが、どんな理由であれ正当化することはできません。ある大きな出来事がきっかけで不倫に堕ちてしまった梨沙さん(仮名・31歳)も、今では不倫したことを強く後悔しているそう。当時どんな状況だったのか、詳しくお聞きしました。結婚2年目に訪れた悲劇「夫の稔(仮名)と結婚したのは27歳のときです。仕事関係で知り合って2年ほどの交際を経て結婚し、平和で幸せな日々を過ごしていました。悲劇が起きたのは結婚2年目のころ。63歳になる私の父が、くも膜下出血で倒れてしまったんです。幸い自宅での出来事だったため、すぐに救急車を呼ぶことができて一命はとりとめました。最初は呂律が回らず話がうまくできなかった父でしたが、徐々に回復。ただ、右半身に麻痺が残って要介護3の認定を受けました」自宅での介護生活「手術から2か月ほどで退院となり、自宅での介護が始まりました。実家には母がいますが、ひとりでは負担が大きいので私もできる限りのサポートをすることに。それ以降、週末は実家で過ごして、平日も仕事が早く終わった日は実家に帰って父の介護をしました。身のまわりの世話だけでなく、リハビリに通わせることもあったりして、最初のうちは慌ただしかったです。そして要介護認定で受けられる福祉サービスを活用しながら、少しずつ介護生活にも慣れていきました」友人たちとの食事会で「父が倒れてしばらくは、自分の時間がまったくとれませんでした。出かけることもままならくて、かなりストレスがたまっていたんです。そんなとき、学生時代からの友だち二人に誘ってもらって食事に出かけることに。久しぶりに楽しい時間を過ごすことができて、やっと息抜きができました。そして、1軒目だけで話し足りないので2軒目に移動。そこで、三人組の男性グループに声をかけられたんです。全員、私たちと同年代のようでした。友だちのひとりがまだ未婚で絶賛婚活中だったこともあって、男性たちの誘いに乗って一緒に飲むことになったんです」介護を頑張っているから…と言い訳を「私の隣に克則さん(仮名)という男性が座りました。会話の中で家族の話題になったのですが、克則さんのお父さんは3年前に亡くなったそうで、その原因が“くも膜下出血”だったそうです。それを聞いて親近感がわき、一気に距離が縮まった感じがしました。父の状況を伝えると“大変だね”と言ってくれて。うわべで言っているのではなく、心からの言葉に感じました。それ以来、克則さんとLINEのやり取りを続けていたのですが、“また会って話を聞いてほしい”“優しい言葉で癒されたい”と思うように。それで私のほうから誘って、二人で食事をすることになりました。食事の後は自然な流れでホテルに行って、克則さんと関係を持ってしまって…。でもそのとき、そこまで罪悪感はありませんでした。それは“介護を頑張っているんだから、これくらい許されるはず”という気持ちがあったからです」“父の介護をきっかけに不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。どんな理由であれ、不倫は許されない行為。もし父親が自分のせいで娘があやまちを犯していると知ったら、どれほど悲しむか、考えて行動すべきでしょう。©eyesfoto/kieferpix/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月25日千草さん(仮名・37歳)は息子が通う幼稚園で、パパ友の敏樹さん(仮名)と知り合い、不倫に堕ちてしまいました。夫に不倫関係がバレそうになったことはあったものの、なんとかごまかして密会を続けていたそう。その後、関係はどうなっていったのか詳しく話を伺いました。運動会でお互いの夫婦が対面「敏樹さんとは、月に1~2回くらいの頻度で会っていました。そんななか、息子の通う幼稚園で運動会が開かれたんです。夫と一緒に見学に行くと、敏樹さん夫婦の姿もありました。敏樹さんの妻に会うのはそのときが初めてで、清楚な感じの美人といった印象の女性でした。それよりも緊張したのが、夫と敏樹さんの対面です。以前、整髪料のニオイで関係がバレそうになったことがあったので、ヒヤヒヤしました。ですが、夫が何か勘づいているような様子はありませんでした。夫と敏樹さんは一緒に父親参加の競技に出たりして、和気あいあいとしているように見えました」別々の小学校に進学して疎遠に…「運動会が終わると、すぐに小学校の受験準備が本格的になりました。私も忙しくなって、敏樹さんと会う機会はほとんどなくなりましたね。息子は3校を受験し、そのうちの1校に進学することに。子どもが通う小学校が別になったことで、敏樹さんとはますます疎遠になっていきました。それで自然と連絡も取らなくなって、関係が完全に終わったんです。なんとなく寂しい気持ちもありましたが、仕方がないと思いました。だからいい思い出として、自分の胸にしまっておくつもりだったんですが……」夫に不倫を疑われ…「息子が小学校4年生になるころ。ある日の夜、夫が突然“千草、不倫していただろう?”と言ってきたんです。一瞬、何を言っているのかわかりませんでした。敏樹さんと会わなくなって4年近く経っていたので、すぐには思い浮かばなかったんです。すると夫が、“今日、敏樹さん会った”と、彼の名前を出してきたんです。敏樹さんの名前を聞いて私は狼狽えてしまい、その様子を見た夫が“やっぱり……”と」4年後に明かされた真実「4年前の運動会のときに、夫は敏樹さんとLINEを交換していて、二人で一度飲みに行ったことがあったんです。そこまでは私も知っていました。その後も二人はたまに連絡を取り合っていたようで、数年ぶりに飲みに行くことになったそうです。そして、お店で敏樹さんがトイレに立った際に、テーブルの上に置かれたスマホを夫が勝手に覗いてしまったんです。LINEが開きっ放しになっていて、履歴をさかのぼって私とのやり取りを見つけてしまって……。それから敏樹さんが戻ってくるのを待たずに、店を出て帰ってきたとのことでした。“前から怪しいと思っていたんだよ”と、4年前にも関係を疑ったことがあると言われました。やはり、敏樹さんの整髪料のニオイを嗅いだときから、不倫に勘づいていたようです。敏樹さんには私から連絡を入れて、大まかな状況を伝えました。不倫していた頃から4年も経っていたので、夫から激しく責められることはありませんでしたが、完全に信用を失ってしまいました。しばらくして、夫とは離婚をすることに。今は息子の親権を争っている最中です」“幼稚園で知り合った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫関係が終わって何年も経ってから、事実が明るみになってしまうケースもあるようです。過去のこととは言え、犯した罪が消えることはありません。一生背負っていかなくてはならないのです。©recep-bg/somethingway/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月18日結婚して子どもが生まれ、幸せな家庭を築いているにもかかわらず、不倫に走ってしまう女性もいます。千草さん(仮名・37歳)も、子どもが幼稚園に入ってから不倫に走ってしまったそう。どんな状況で不倫関係に陥ったのか、詳しく話を伺いました。ママ友たちとのランチ会で知り合った人と「10年ほど前に夫と結婚しました。その後、息子が生まれ、4歳から私立の幼稚園に通わせるようになったんです。息子の送り迎えの際に、別の子のパパとよく顔を合わせるようになりました。敏樹さん(仮名)は普段、ほとんど在宅で仕事をしているので、お子さんの送り迎えを担当しているそう。敏樹さんはなかなかのイケメンで、密かに意識しているママ友は多かったです。ある日、何人かのママ友でランチに行こうという話になって、ママ友の1人が敏樹さんも誘ったんです。敏樹さんも参加してくれることになって、初めてちゃんと話をしました。そのときは親密にはならず、グループLINEでつながった程度の関係でした」小学校の説明会で偶然会って…「息子が年長に上がって、小学校受験を考えるようになりました。それで、いくつか私立小学校の説明会に出かけたんです。ある小学校の説明会で、見覚えのある顔に出会って、それが敏樹さんでした。お互いに一人で来ていたので、説明会の後にお茶をすることになったんです。近くにあったカフェに場所を移して、志望校選びや受験対策について話をしました。話題は子どものことばかりで、プライベートな話はほとんどしませんでしたね。でも、そこからLINEでのやり取りが始まって、情報交換をするようになりました。そして次第に、お互いに好意を持つようになっていったんです」初めての二人きりでのランチ「しばらくLINEを続けて打ち解けてきたころ、二人でランチに出かけることになりました。ママ友たちに見つからないように慎重に場所を選んで、イタリアンの店にしました。そのとき初めて、プライベートな話をしました。敏樹さんはシステムエンジニアで、在宅で仕事をしながら投資などもしているそう。妻との関係は良好だけど、マンネリを感じていると言っていましたね。食事を終えて店を出て、敏樹さんの車で送ってもらうことになりました。私が助手席に乗るとき、腰の辺りにサッと手が添えられたんです。突然のことでびっくりしましたが、正直うれしかったですね。彼がシフトレバーを握ったとき、今度は私が彼の手に触れました。彼に手を握り返されてからは、特に言葉を交わすこともなく、自然な流れでホテルに行きました」整髪料のニオイで夫に怪しまれて…「初めて密会を終えた夜のこと。仕事から帰ってきた夫が着替えながら、クンクンと鼻を鳴らしているんですね。どうしたのと尋ねると、“男の整髪料のニオイがする”と言うんです。不倫がバレてしまったと思って、ドキッとしましたね。そこで思い出したのですが、夫はとても鼻がきくんです。以前、私の母親が家に来たとき、夫には何も伝えていなかったのに“お義母さんが来たの?”と聞かれたことがありました。どうやら、ニオイでわかったようです。ヒヤっとしたものの、不倫が完全にバレたわけではなさそうでした。それからも敏樹さんとは定期的に会いましたが、整髪料はつけないように徹底してもらいました」“幼稚園で知り合った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。今回のケースのように、ニオイから不倫の発覚につながることもあるでしょう。何がきっかけになるかはわかりませんし、バレないことのほうが少ないはず。リスクを考えたら、不倫なんてするべきではありません。©west/Yue_/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月18日夫の不倫が判明し、義母に相談をしたところ、全面的に息子をかばう義母に唖然としたという純子さん(仮名)。「このままでは埒が明かない」と、純子さんは状況を変えるべく行動に出ます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、息子をかばう義母と不倫を続ける夫との関係で孤立した30代女性のエピソードをご紹介します。まともに話したこともなかった義父を呼び出して協力を依頼「義母が夫をかばい続けることで、夫も調子に乗って不倫を続けているのだと思った私は、勇気を出して義父に相談することにしました。当時は結婚4年目でしたが、義父とはあいさつ以外の会話をほとんどしたことがないような関係でした。ただ、携帯電話の番号は知っていたので、“義母には内緒で会ってほしい”とお願いして、義実家近くのカフェで待ち合わせをしたんです」純子さんとの約束を守り、義母には行き先を告げずにカフェに来た義父は、純子さんの話を聞いてとても驚いたのだそう。なんと、息子の不倫について義母から一言も知らされていなかったのだそうです。「まじめな性格の義父は、息子の不倫に本気で腹を立ててくれました。そして、そんな息子をかばう義母のことも“理解に苦しむ”と言って、私に同情してくれたんです。そこで私は、義母をいさめてほしい、息子に不倫をやめるよう説得してほしい、とお願いしました。最初のうちは、義母や息子に何かを言うことをためらっているようでした。ただ、私が置かれている状況を理解してくれたみたいで、最後には“協力する”と言ってくれたんです」義父の介入後、事態は少しずつ好転純子さんとの約束通り、義父が義母や息子と話をしてくれた結果、少しずつ状況は好転。義母は息子の不倫を肯定する発言をしなくなり、夫も純子さんの前で堂々と不倫相手に会いにいくことはなくなりました。しかし、夫はその時点でも不倫相手と会い続けていた様子。義母がかばうことはなくなったものの、純子さんは夫の不倫について更なるストレスを覚えるようになっていきます。「ここまで家族の問題になっているのに、まだ不倫をやめないのか……と夫には呆れましたね。結局それから1年ほど経って、“もう夫なんてどうでもいいや”と思い始めた頃に、気づいたら不倫をやめていたような感じでした。ただ、あのときに義父が介入してくれなければ事態はもっと面倒なことになっていたと思いますし、場合によっては離婚になっていたかもしれません。だから、あのときに義父に思い切って相談してよかったなとは思っています。でも、夫が不倫をやめたからといって私の気持ちは夫には戻らず……。残念ながら今は、仮面夫婦みたいな関係が続いています。今後夫との関係が改善するのかはまったくの未知数ですが、ひとまずは義父の助けで義母からの失礼な言葉がおさまったこと、最終的に夫が不倫をやめたことにはとても感謝をしています。そのおかげで当時の私のストレスは大きく改善されました」なかには家族の問題には介入したがらない義父もいますが、純子さんのケースのように“鶴の一声”を発してくれる義父もいるのでしょう。今回のように義母が頼りにならない場合には、義父の力を借りるのも選択肢のひとつかもしれません。©kazuma seki/SunnyVMD/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日息子の不倫が発覚した際に、息子の妻の立場に立ってサポートをする義母もいる一方で、息子の失態を全面的にかばい、妻を孤立させる義母も存在するようです。夫の不倫を機にそんな壮絶な体験をした30代後半女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚4年目で夫が不倫! 相手の女性は略奪を画策…現在42歳の純子さん(仮名)は、30代後半のときに夫の不倫に気づいたそう。純子さんが知ったときには、すでに夫と不倫相手の交際期間が1年以上に及んでいたそうです。「なんだか変だなと思いながら、夫の様子をチェックしていたんです。あるとき夫のバッグをのぞくと、不倫相手の女性と撮った写真や女性からの直筆の手紙が何通か入っていて……。それがきっかけで不倫を確信しました。そのとき結婚4年目でしたが、私たち夫婦には子どもがいなかったので、お互いに休日は好きなことをして過ごすような放任主義の夫婦関係。そのせいで、夫は不倫関係を続けやすかったのかもしれません」不倫を知った純子さんが夫を問い詰めるも、「ごめん。相手との付き合いもそこそこ長いから、うまく別れられるかわからない」と、歯切れの悪い返事しか返ってこなかったそう。「これじゃあ不倫黙認の夫婦関係になってしまう」と危機感を覚えた純子さんは、義母に相談して協力を求めることにしたそうです。一方、純子さんに関係を知られたことを機に、不倫相手は本格的に略奪を画策。夫が自宅にいるときでも電話に出るまでコールを鳴らし続けたり、SNSに夫への感情を綴ったりと、妻への挑発ともとれる行動が目立ち始めたとのこと……。義母の口からまさかの言葉が飛び出し唖然「不倫相手と別れるよう説得してもらおうと思い、私は意を決して義母に連絡しました。普段はそこまで親密な嫁姑関係ではないので、不倫の報告をするだけでも私にはけっこうな勇気が必要でしたね。義母に電話をかけ、夫の不倫の実態と今後の話をしたのですが、義母の口からは想像もしなかった言葉が返ってきて……」息子の不倫を知った義母は、なんとその場で息子を擁護する発言を繰り返しただけでなく、「夫が浮気をするときは妻に責任があるのよ」と、純子さんを責めるような口調で迫ってきたのだとか。あまりにも想定外の対応に、純子さんは唖然とするしかなかったそうです。その後も夫は不倫相手と別れる気配がなく、一度バレたことで開き直っているかのような行動が目立つように。自宅を空ける時間も以前より増えていったそう。困った純子さんは何度か義母に相談するも、義母は決まって息子を擁護し、純子さんを責め立ててきたのだそうです。夫に不倫をされ、さらに義母にも理解してもらえず、純子さんは精神的にどんどん孤立していきました。息子の不倫が判明した際、客観的に対処できる義母ばかりではないでしょう。純子さんの義母のように“息子びいき”が激しい相手だと、妻は孤立してしまうことも。義母と話し合っても解決の糸口が見出せなければ、不倫問題もさらに深刻になりやすいかもしれません。©1306629974/Panupong Piewkleng/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日結婚して半年ほどが経った頃、突然“夫の彼女”を名乗る女性が現れたと話す葵さん(仮名)。自分と結婚するよりもずっと前から交際をしてきたという浮気相手の存在に苦しむ日々が続きました。そんな葵さんが最終的に出した答えとは……?メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。浮気相手と別れる気のない夫への対処に迷う日々「夫は、浮気相手の存在を私に知られたことで、かえって気持ちが吹っ切れてしまったようでした。すでに相手とは10年間ほど関係が続いているので、夫にしてみれば新参者の私よりも、浮気相手のほうが気心の知れた相手だったのかもしれません。そのうちに、浮気相手の家に泊まることも私に隠さないようになってしまって。『今日はあっちの家に帰るね』などとLINEをしてくることもありました」浮気相手と別れる気配のない夫との生活は、葵さんにとって大きな苦しみだったと振り返ります。「でも、別れてと言ったところで別れないだろうと思いましたし、相手の女性も私たちの家庭を壊す気はなく、ただ夫と会い続けることを許してほしいというスタンスでした。でも、私はそんな二人の関係を黙認するのにも疲れてしまって…。最初のうちは、生活費のためだけに夫の浮気に目をつむろうかとも考えたのですが、中身のない夫婦を続けていてもやがて破綻を迎えるだろうし、そうであれば私が再婚しやすい年齢のうちに離婚したほうがいいのかなという気持ちになってきたんです」「離婚します」と宣言すると夫から多額の慰謝料提示が…「夫に私以外の女性がいるとわかってからは子作りする気分にもなれなくて、ただ一つ屋根の下で暮らしているだけって感じだったんですよね。だから、もうそんな空虚な関係は終わりにしたいという理由で夫に“離婚したい”と伝えたら、夫はその場で私に土下座をして“本当に申し訳なかった”と謝ってきました。意外だったのは、私が離婚を宣言すると、夫がこれまでに貯めてきていた貯金のすべてを私に慰謝料として払うと言ってきたことでした。結婚1年目だったこともあり、法律的に慰謝料はさほどもらえないだろうと思っていたのですが、夫が提示してきた額はなんと300万円。夫は“こちらのせいであなたの人生を振り回してしまったので、せめてこれで安定した新生活をスタートさせてほしい”と言ってきて、少し迷いましたが、ありがたく慰謝料を全額もらって離婚したんです」結婚生活わずか1年で離婚に至ってしまったものの、夫から受け取った300万円があったことでスムーズに新生活に移行できたと話す葵さん。「当時は、夫が私にしたことを絶対に許せないと思っていましたが、少なくとも、別れるときに誠実な提案があったことだけは評価しました」と話します。「今は別れてから2年以上経ち、私も新しい恋人ができて楽しく過ごしています。もう元夫とは連絡もとっていませんが、10年も一緒にいながら親が結婚を認めてくれない恋人を思い続けている彼も、ある意味ではかわいそうだなという心境になりました。きっと義実家は、あの女性と元夫が結婚することを今後も絶対に許さないのでしょうけど…。相手の女性も私に攻撃的ではありませんでしたし、略奪したいという感じでもなかったから、私はその女性を変に恨まずに済みました。すごく疲れていた様子だったので、今となっては、あの二人が穏やかに過ごしているといいなと思いますね」運命のボタンのかけちがいにより、不本意ながらも短い結婚生活で終わってしまう夫婦もいるのでしょう。葵さんのケースでは最終的に離婚を選んだようですが、こういった複雑な事情に巻き込まれないためには、結婚前に相手の身辺をしっかりリサーチしておくことも大切かもしれません。©Kiwis/Atstock Productions/gettyimages文・並木まき
2023年01月11日新婚早々に夫の不倫が判明し、夫婦関係に亀裂が入ってしまうこともあります。30歳で結婚した葵さん(仮名)も、そのひとり。結婚前にはまったく予想もしなかったという壮絶な不倫体験を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。交際8か月で結婚! しかしラブラブ感は新婚当初からゼロ葵さんは8歳年上の男性と交際8か月でゴールイン。夫との出会いはボランティアの集まりで、誠実にボランティア活動に取り組む夫の姿を見て、次第に恋心を抱くようになったとのこと。「出会ってから付き合うまで1年くらいでした。私は派手なファッションやメイクが好きですが、恋愛には奥手。一方の夫は、見た目がとても地味でファッションにも無頓着なタイプ。周りから見ると正反対のタイプだったようですが、お互いに“自分にないところ”に惹かれ合うような感じで、自然と交際が始まったんです。ただひとつ誤算だったのは、夫の見た目に騙されてしまい、私の中で“夫はきっと恋愛にも誠実な人だろう”という思い込みがあったことです。結婚するまで本性に気づかなかったんですよね」新婚当初からラブラブムードのない夫婦だったという二人。しかし、それすらも葵さんは「夫の性格が消極的なせいだろう」と考え、あまり気にしないようにしていたそうです。ところが、そんな穏やかだった日々は、“夫の彼女”を名乗る女性の訪問によって一変します。「夫の彼女」を名乗る女性がアポなしで訪問「結婚して半年くらい経った頃だと思いますが、“夫の彼女”を名乗る女性がアポなしで家を訪ねてきたんです。その日、夫は泊まりがけでボランティア活動に行っていて、家にいるのは私だけでした。なんだか不気味だなと思いながらも玄関先で話をすると、なんとその女性は夫と10年間も付き合っていると言うんです。そして、“事情があって自分と彼は結婚できなかった。別の女性との結婚を許したけれど、やっぱりつらいので別れてもらえないか”と私に言ってきました」その女性には婚歴があり、二人の子どものシングルマザーであることから夫の両親が結婚を認めず、そのまま年月が過ぎていたのだとか。葵さんとの結婚については夫から事前に聞いていて、その上で「自分は一生日陰の身でいいと覚悟を決めて、彼が結婚してからも交際を続けてきた。でも精神的につらくなってしまった」などと語ったそう。「女性は私よりも10歳は年上に見えたので、夫より少し年上という感じでしたね。生活に疲れた雰囲気で、身なりもボロボロな感じでしたが、夫との交際について嘘をついている感じはなく、本当に憔悴しきった様子でした。夫の留守中だったこともあり、その日はいったん帰ってもらって、後日ボランティアから帰宅した夫に真相を問い詰めました。すると、あっさりと浮気を認めたんです……」夫に確認をしたところ、女性からの話は正しく、すべて事実だったとのこと。そして「本当はその女性と結婚したかったけれど、親が許さないから、親が認めてくれそうな葵さんと結婚した」と涙ながらに打ち明けられたそうです。自分と出会うずっと前から特定の女性との交際を続けてきた夫に対し、葵さんは怒りの感情よりも先に、そんな夫の本性を見抜けないまま結婚した自分が情けなかったと振り返ります。交際中の女性がいながら別の女性と結婚をすれば、結婚後に大きな問題が生じても無理はないでしょう。葵さんのように結婚して初めて、配偶者が抱えている問題を知るケースもあるのです。©︎プラナ/PIXTA(ピクスタ)©PonyWang/gettyimages文・並木まき
2023年01月11日職場結婚を機に専業主婦になり、退屈な日常の暇つぶしで出会い系アプリに登録した理香さん(仮名)。アプリでの出会いがきっかけで不倫に溺れてしまい、悲惨すぎる末路を迎えます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、32歳女性が体験した壮絶不倫エピソードをご紹介します。女性に慣れている不倫相手にハマり…ついに不倫が発覚理香さんは、夫に比べて女性の扱いに慣れた不倫相手に夢中になり、会うたびに肉体関係を結んでいたのだとか。そして、デートの約束がある日は理香さんの装いも派手になっていき…。一方で、そんな妻の異変に気付いた夫は、浮気を疑ってプロに身辺調査を依頼していたのだそうです。「ある日夫から、不倫相手と密会しているときの写真と、報告書のようなものを見せられました。彼のことがバレていないと思っていたのは私だけで、少し前から夫は私の行動を疑っていたようです。プロの探偵に依頼して、裁判になっても使えるような証拠をきっちり集めたと言われました。密会現場を押さえられた私は、夫から離婚と慰謝料を請求されてしまったのです」理香さんが考え直すように泣きついても、すでに夫の離婚の意思は固く、説得の余地はなかったとのこと。諦めた理香さんは「悪いのは自分だから」と、借金をして請求された通りの慰謝料を支払い、離婚にも合意したそうです。離婚成立と同時に不倫相手にも捨てられ…「離婚はしんどかったですが、今後は彼と堂々とデートができると思ったら、独身になれることがうれしくもあったんです。ところが、彼に離婚を報告すると、態度がよそよそしくなって…。私は彼と再婚する気満々だったので、どうしたのかなと思って問い詰めると、私のほかにも複数の女性と交際しているという事実が発覚しました。さらには、“君とは遊びのつもりだったから、離婚した君にはもう用はないんだ”と一方的に告げられ、捨てられてしまったんです」自業自得とわかりながらも、どん底に落とされたような気持ちだったと理香さんは振り返ります。「専業主婦だったので、離婚によって妻の肩書をなくしたことは相当なダメージでしたし、慰謝料のために借金を負ってしまったことも痛かったです。今はアルバイトを掛け持ちしていますが、毎月の返済額が多いので生活はカツカツ。実家に戻りたかったけれど、離婚した原因が私の浮気と知った両親から『しばらく帰ってくるな』と言われてしまい、1Kの古いアパートで一人暮らしをしています。専業主婦をしていたときに、せめて何か資格の勉強でもしておけばよかった。就職に有利なキャリアもスキルもない私には、希望通りの条件で雇ってくれるところを見つけるのが難しくて。これも全て自業自得と言われればそれまでですが、最近になって元夫がキャリアウーマンと再婚したと聞きましたし、自分のしたことが情けなくてなりません…」不自由のない暮らしを失って初めて、“刺激のない単調な日々”だと感じていた毎日こそが、幸せだったと気付く人もいるのでしょう。安易な気持ちで刺激を求め、出来心で不倫に走るなんて絶対にあってはならないことなのです。©kazuma seki/imagenavi/gettyimages文・並木まき
2023年01月08日職場結婚をして穏やかな日常を送っていた女性でも、不倫をきっかけにトンデモない世界へと足を踏み入れることがあります。そんな壮絶な体験をした32歳女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。マッチングアプリが不倫に走るきっかけに…3歳年上の夫と2年前に職場結婚し、専業主婦になった理香さん(仮名)。穏やかと言えば聞こえがいいけれど、現実には代り映えのない日常にだんだん退屈し始め、女友だちに勧められたことを機に、興味本位でマッチングアプリを始めたそうです。「結婚生活は地味なほうが幸せなのかなという気持ちもあったけれど、専業主婦をしていると新しい体験ってほとんどなくて、本当に毎日同じことの繰り返し。それで、専業主婦の友人に勧められたマッチングアプリで遊んでみることにしたんです」登録直後に複数の男性から反応がアプリに登録した直後にもかかわらず、多くの男性から反応や連絡があったことで、理香さんは薄れていた女性の部分が刺激されてしまったのだとか。登録したプロフィール写真は派手に加工をして、一見して理香さんだとわからないほど華やかなものを使っていたそうです。「最初のうちは、何人かの男性とメッセージを送り合うだけで満足していたのですが、だんだんとそれだけじゃ満足できなくなってしまって…。それで、仲良くしていたうちの1人と会うことにしたんです。その人はそこまでイケメンって感じじゃなかったけど、清潔感があって私のタイプだったんですよね。実際に会ってみたら思った以上に話がはずんで、3回目のデートで昼間からホテルへ行くことになりました」密会を重ねるうちにだんだんと大胆になっていき…出会い系のアプリで知り合ったこともあって、急展開でも驚かなかったという理香さん。ホテルに行ったあとは夫への罪悪感があったものの、それ以上に「私もまだ“女”としてイケるんだ」という満足感のほうが強かったと振り返ります。「それからもその人とは定期的に会い続けて、会うたびにホテルに行く関係が続きました。だんだんと、私の気持ちも彼に対して本気になってきて…。最初のうちはあったはずの夫への罪悪感もいつのまにか薄れてしまい、夫のことなんてどうでもいいという感じで不倫相手に溺れていきました。夫から何も言われなかったこともあって警戒心も薄れ、デートをする頻度も行き先も大胆になっていっていたように思います」不倫相手に溺れた結果、大切な家庭を壊すことになる人もいます。不倫のきっかけはさまざまですが、理香さんも出来心で始めた出会い系アプリがきっかけだったとのこと。どんなに日常を退屈に感じても、不倫につながりそうな道へ安易に足を踏み入れるべきではないでしょう。©Yagi Studio/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2023年01月08日麻衣美さん(仮名・29歳)の夫は嫉妬深い性格の持ち主。結婚後も束縛はエスカレートしていき、ついに会社の部下を使って妻の尾行までするように…。精神的にも追い詰められた麻衣美さんは、元カレであり友だちの拓朗さん(仮名)に相談し、ある行動に出ます。さらに夫の部下から衝撃的な事実を聞かされて、思わぬ結末を迎えたそう。いったい何が起こったのでしょうか?外出するたびに尾行は続き…「その後も、部下である中島くんの尾行は続きました。所詮彼はプロの探偵ほど尾行することに慣れていないので、『あー、今日もつけられているな』とすぐに気づきましたね。私が夫の監視下でストレスフルな日々を送る一方で、夫はしょっちゅう夜遅くまで飲みに行ったり、休日には一人で出かけたり…。夫は悠々自適の暮らしをしているのに、どうして私だけひどい扱いを受けなくちゃいけないんだろうって、だんだんと腹が立ってきました。それで、たまらなくなって拓朗くんに電話をしたんです」夫の束縛から逃れるための妙案を思いつき「拓朗くんに『実は今、夫に見張りをつけられているんだ』と話すと、最初は『そんなことある!?冗談だろ?』と笑っていましたが、私の様子がおかしいことから、すぐに深刻な状況だと理解してくれました。そして、この状況がいつまでも続くと精神的にもたないだろうと、良い解決方法はないか一緒に考えてくれたんです。それで、拓郎くんと話をするうちに、あるアイデアが浮かびました。上手くいくかどうかはわかりませんでしたが、とりあえず実行してみることに…」部下の密告で衝撃の事実が発覚「私は拓朗くんと会う約束をしました。やはりその日も、私が家を出たときから背後に人の気配を感じました。でも、その日は家に引き返さず、まっすぐにゆっくりと待ち合わせ場所に向かいました。待ち合わせには、人通りの少ない場所を選びました。そして、拓朗くんと落ち合った瞬間にパッと振り返り、急ぎ足で来た道を戻ります。案の定、中島くんの姿が見えました。彼は一瞬逃げる素振りをしましたが、無駄だと思ったのかそのまま立ち止まったので、彼をつかまえました。中島くんと話をするために、私たちは近くのカフェに移動。そして、中島くんは席につくなり『すみません…本当はこんなことはしたくなかったんです』と話し始めたんです」夫に証拠を突きつけると…「私が想像した通り、中島くんは夫の命令でずっと私の見張りをしていました。毎日マンションのすぐ傍にあるパーキングに車を駐車して、私のことを見張っていたそうです。夫からは、仕事として2週間見張りをするように命じられたらしく、上司からの命令を断れずにしぶしぶ引き受けたとのこと。夫は、中島くんが自分を慕ってくれているのをいいことに、彼を利用したんです。それとは別に、中島くんがあることを教えてくれました。なんと夫には、不倫相手がいると言うのです。夜のお店で知り合った女性らしく、かなり入れ上げているそうで…。人を使ってまで私の自由を奪っておきながら、自分は不倫をしていたんです。夫を許せないと思った私は、その日の夜、帰宅した夫に証拠を全部突きつけました。中島くんの証言もあるので、夫に言い逃れはできません。夫は不倫していることを認めはしましたが、そこまで反省している感じでもなくて…。私も今までの鬱憤が溜まりに溜まっていたので、そこから罵りあいの大ゲンカに。やがて離婚話にまで発展して、1か月後には離婚しました。拓朗くんとはその後も特に進展はなく、現在もいい友だちです」“嫉妬深い夫に見張りをつけられた女性の告白”をご紹介しました。妻に対して異常なまでの束縛をしておきながら、自分は不倫までしていたなんて、身勝手を通り越して非常識極まりないですね。そして、妻が負った心の傷の深さは計り知れません…。あのまま夫婦関係を続けていたとしても、精神的なストレスはかなり大きかったことでしょう。離婚によるダメージは受けたものの、束縛夫から解放されて良かったのかもしれません。麻衣美さんには、ぜひ幸せになってもらいたいものです。©Eriko Koga/gettyimages©Sinan Saglam/EyeEm/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月05日嫉妬深い性格の人の場合、パートナーに対して浮気を疑うこともあるかもしれません。麻衣美さん(仮名・29歳)の元夫もかなり嫉妬深い男性だったらしく、それが原因で大変な目に遭ってしまったそう。何が起こったのか、当時の状況を詳しく伺いました。異常なほどに妻への執着を見せる夫「夫の義彦(仮名)は、交際していた頃から嫉妬深いところがありました。私が男友だちと会ったり連絡をとったりするのを見て、あからさまに嫌な顔をしていたんです。数人での飲み会に出かけるときは、早く帰るようにとLINEがしょっちゅう来たりもしましたね。束縛をする彼に正直うんざりしながらも、私への愛情の表れなんだと思って、1年ほど付き合ってから結婚しました。ところが結婚後、夫の嫉妬がどんどんエスカレートしていったんです。あるときも、私のいない隙に勝手にスマホを見ようとしたのでしょう。スマホを置いていた場所がズレていて、夫が覗いた形跡がありました。いくら夫婦になったからとはいえ、すごく嫌な気持ちになって…。それからは、自分のスマホに厳重なロックをかけるようになりました」元カレと久しぶりに再会「私の男友だちの一人に、元カレの拓朗くん(仮名)がいます。拓朗くんとは大学のサークルで出会って付き合うようになったのですが、お互いに卒業して就職をして、なんとなくすれ違うようになって別れました。でも、嫌いになって別れたわけではなかったので、その後も友だち付き合いを続けてきたんです。毎年、年末に大学のサークル仲間で集まる機会があるのですが、そこで久しぶりに拓朗くんと再会したんです。そのとき、夫の話をしたんですね。『夫が嫉妬深くて困ってるんだ…』と私が愚痴をこぼすと、『大変だね』と同情してくれて。その後にまた拓朗くんと二人で会って、食事をしました。そのときは夫の相談というか、ひたすら私の愚痴を聞いてもらいました」近所のスーパーで夫の部下と偶然会って「拓朗くんとはそれ以降、よく連絡を取り合うようになりました。素直に『また会いたいな』と思ってしまって、でも、これも不倫になるのかな…と罪悪感もちらつきました。そんなある日、近所のスーパーに一人で買いものに出かけたときに、夫の後輩の中島くん(仮名)にばったり会ったんです。夫は学生時代のバイト仲間たちと人材派遣会社を立ち上げたのですが、中島くんはそこの社員で、夫の部下にあたります。中島くんとは私も面識があったので、『こんなところで会うなんてすごい偶然だね!近くに住んでるの?』なんて会話をしたんです」夫が部下を見張りに使っていることに気づいて…「中島くんと会った1週間後くらいに、拓朗くんとまた会う約束をしました。もちろん夫には内緒です。拓朗くんに会えるのがうれしくて、おしゃれをして家を出ました。駅に向かって歩いている途中で、忘れものをしたことに気付いて引き返そうと振り返ったんです。その瞬間、誰かがサッと物陰に隠れたのが見えて…。それはあきらかに、夫の部下の中島くんでした。『えっ…どういうこと?』と一瞬混乱したのですが、すぐに状況を察しました。夫はずっと、中島くんに私を見張らせていたんです。私が家を出てから、ずっと尾行していたのでしょう。このままだと、拓朗くんの存在が夫にバレてしまいます。なので『ごめん、急用が入って行けなくなった』と拓朗くんに連絡を入れて、その場は事なきを得ました。私は中島くんに気付いていないフリをして、近所で買いものをして帰宅しました」“嫉妬深い夫に見張りをつけられた女性の告白”をご紹介しました。夫の束縛が強いとはいえ、元カレと連絡をとって会おうとしていた彼女に非がないとは言いきれません。ですが、部下に妻を見張らせるというのも、かなり非常識で卑劣な行為。すべてにおいて妻の行動を疑っている時点で、夫婦関係が破綻しているようにも思えてしまいます。©deepart386/Kohei Hara/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月05日2年間の同棲生活と9年間の結婚生活の間、ずっと夫の浮気症に悩んできたという果穂さん(仮名)。夫にもっともダメージを与えられるタイミングでの制裁を考えるようになっていた果穂さんは、39歳のときについに行動に移しました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性が不倫夫に下した制裁にまつわるエピソードをご紹介します。結婚9年目…ついに妻は夫に制裁を下す「結婚9年目、私が39歳のときに夫が病気になったんです。すぐに命に別状があるほど深刻ではなかったものの、それまでの不摂生な生活がたたったのか、医師からはお酒や夜遊びも控えるように、という指導があったようです。普段は威勢のいい夫でしたが、自分が体を壊したことでさすがにこたえたのか、パタッと不倫をしなくなりました。それどころか仕事のとき以外はずっと家にいるようになって、なんでも私に頼るような感じになってしまったんです」これまでずっと夫の不倫に耐えていた果穂さんは、離婚をするなら今じゃないかと行動に移すことに。体を壊し、弱気になっている夫を見捨てることに多少の罪悪感はあったそうですが、それ以上に11年間にわたって浮気や不倫を繰り返し、自分を裏切り続けてきた夫への嫌悪感と憎悪のほうが強かったと振り返ります。「我ながら、よく行動に移したなって感じでした。これまで家事をひとつもしてこなかった夫は、自分で簡単な料理を作ることもできなければ、洗濯機を回すことすら危うい感じの人。病気で弱気になってからは、健康オタクのように食べ物や生活習慣に気を遣うようになっていましたが、それもほとんどが私任せで、自分は希望を言うだけで動こうとしないから、そういう夫の態度にも苛立ちが募っていましたね。それで、今私がこの家から去ったら夫に大きなダメージを与えられるだろうなと思い、離婚に向けて動き出すことにしました」黙って家を出て、弁護士を通じて離婚を申し出た妻「夫と離婚するのは一筋縄ではいかないとわかっていたので、あらかじめ弁護士にも相談をして進めました。これまでの不倫の証拠も集めていたので、いざとなったらそれを出せば離婚を認められるんじゃないかという弁護士の見解もあり、安心して進めることができましたね。自分の中で決めていた日に家を出て、全ての話し合いを弁護士に一任し、半年後に離婚が成立しました。もちろん、不倫の慰謝料ももらいましたし、法律に基づいた財産分与もしっかりとやりました」そして今、果穂さんは不倫夫に苦しめられていた毎日が嘘のように、毎日を晴れ晴れとした気持ちで過ごせているそう。「あのとき、勇気を出して行動して本当によかった。あのときを逃していたら、まだ離婚できずにいたかもしれませんから」と言います。「私のことを冷たいと言う人もいるかもしれませんが、何年にもわたって夫は私を裏切っていたわけですから。今の夫は昔よりも年齢を重ねていますし、体のこともあるから再婚相手を探すのも難しいでしょうね。でも、そういうときに彼と別れないと、不倫相手の誰かと簡単に再婚してしまって、私の苦しみを想像する時間すらないんじゃないかと思ったんです。あのタイミングで離婚をしたことに後悔はありません」愛情を向けていた相手に裏切られ続ければ憎悪の感情が高まり、離婚へと発展することもあるでしょう。果穂さんのように、時期を見計らって行動に移すことで、不倫したパートナーへの強い制裁になるケースもあるようです。©aire images/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2023年01月01日浮気や不倫をする人は、何度も繰り返すこともあるようです。30歳で結婚後、夫の不倫に苦しみ続けた果穂さん(仮名)も、治らない夫の浮気癖に愛想を尽かし、とある計画を立てていました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性の壮絶なエピソードをご紹介します。同棲2年の末に浮気症の彼と結婚果穂さんが7歳年上の夫と結婚したのは30歳のとき。交際3年目、同棲2年目でのゴールインだったそうです。「もともと飲み会で知り合ってから何年も期間が空いていたのですが、お互いがフリーになったときにノリで付き合い始めました。友だちの期間が長かったので、彼が浮気症なことはなんとなくわかっていましたが、交際中に“本命は果穂だけ”と言われていたので、流されるまま同棲へと進んだ感じでした。実は結婚の話が出始めてからも、何度か彼の浮気を疑ったことがあって…。でもその頃の私は“30歳までに結婚したい”という気持ちが強かったので、彼に浮気の兆候が見えても、あえて追求しないでいたんですよね。そんな私との生活が居心地よかったのか、彼のほうから『結婚しよう』と熱心に言い出して、私の30歳の誕生日に入籍をしました」同棲中はおろか、結婚後もずっと夫には浮気の兆候があったのだそう。それでも果穂さんは「この人と別れてしまったら、また誰かと出会って一から恋愛を始めなければいけないのが面倒。このまま波風を立てずに過ごしていくのがいいはず」と、ずっと我慢を重ねていたと振り返ります。浮気相手が妊娠…それでも離婚を選ばなかった過去「結婚3年目に入ってすぐのとき、夫の不倫相手が妊娠をして大問題になりました。その頃の夫は結構派手な生活をしていて、週末も私に行き先を言わずに午前中から夜中まで出かけていたので、きっと浮気相手とずっと一緒にいたんだと思います。経営者の夫は事業がうまくいっていたこともあり、外で派手にお金を使っていたようですから、女性がたくさん寄ってきて調子に乗っているのだろうと思っていました。夫は特定の相手とじっくり関係を深めるというより、何人かの女性と同時進行で不倫していたようです。しかしその中の一人が妊娠し『産みたい』と言ったことから、私に内緒にしておくことができず、打ち明けてきたのだと思います」浮気相手の女性は夫の離婚を望み、できれば出産前に再婚をしてほしいと望んだそうですが、果穂さんはこれを拒否。ただし、生まれてくる子どもにはなんの罪もないことから、認知までは認めるという条件を夫に出したそうです。しかし夫は後日、不倫相手の女性と話し合いを重ね、結局は子どもを諦めてもらうことになったとのこと…。「そこまでのことがあっても離婚を選ばなかったのは、いつか一番ダメージが大きいタイミングで夫に制裁を下そうと決めていたからです。夫への愛情はいつしか薄れていて、不倫ばかり繰り返す夫に対して嫌悪感のほうが強くなっていましたね。でも、夫がイケイケなときに離婚をしても彼にはコトの重大さがわからないだろうし、私が受けた屈辱的な気持ちも理解してもらえないだろうと思ったので、当時はひたすら我慢を続けました」どんなに愛して結婚した相手でも、自分を裏切り続けていることがわかれば、いつしか愛情が冷めて、憎悪や嫌悪の感情が強まっても無理はありません。愛の対極には無関心があるとも言われますが、一度は生涯の愛を誓いあった仲だからこそ、無関心になれるまでには多くの時間を要するでしょう。憎悪や嫌悪がいつまでも消えないばかりか、年を重ねるごとに強まっても無理はないのではないでしょうか。©Tim Robberts/MIXA/gettyimages文・並木まき
2023年01月01日妻に不倫されて離婚した会社員の祐介さん(38歳・仮名)。離婚後に新しいパートナーができて同棲を始めた途端、元妻が子どもたちとの面会交流を拒否するようになったので面会交流調停を起こしました。第1回目の調停で元妻はあらゆるトンデモ発言をします。そして第2回目の面会交流調停でもそんな言動が続きました。その模様を私、野々原なつめがお届けします。【実は身近にある不倫シリーズ】【実は身近にある不倫】パートナーが不在なのに面会拒否をして調停員と弁護士を困らせる元妻第2回目の面会交流調停で、祐介さんは弁護士と共に作成した要望書を出しました。前回の調停ではパートナーが不在なら面会交流は可能と元妻が言っていたので、その条件を飲んだ要望書です。内容は以下のようなものでした。1.面会交流は月1回の8時間、パートナー不在のもと行う。2.夏休みや冬休みといった長期休暇中はパートナー不在のもと1泊2日の泊まりの面会を行う。元妻の要望通りの条件なので、これで納得すると思っていた祐介さんと弁護士ですが、元妻はとんでもない返答をします。「パートナー不在なら子どもたちと会わせてもらえるということだったのに、元妻はこの要望書を拒否したんです。よほど僕のことを信用していないのか、パートナーが現れると思っていたのでしょう。これには調停員も弁護士も驚き、困り果ててしまっていました」また、祐介さんは前回の答弁書での元妻の嘘や矛盾に関しても指摘しました。調停員は中立の立場で、得た情報の事実を確認しないといけないため、元妻の話を聞いた調停員は祐介さんにこう伝えます。「奥様、ひどくやつれてらっしゃって食事も喉を通らないと言っていました」しかし、これに対して祐介さんはこう答えます。「元妻のTwitterを見て知っているのですが、やつれているのは単に何日も食事を取らない不健康ダイエットをしているからですよ。それに、訴えられているのであれば食欲がなくなって当然です。僕だって不倫されたときは食事が喉を通らず10kg痩せましたから」話し合いはなかなか進まず、結局、祐介さんは大人の対応を取り、元妻のワガママを全て飲むことにして、以下のような条件での面会交流となりました。面会交流は月1回6〜7時間。パートナーは不在で元妻同席のもと行う。ちなみに面会交流を拒否した場合は元妻に5万円の罰金が課せられます。「元妻が面会の場にいると子どもたちと3人の時間は作れません。でもこの条件じゃないと会わせてもらえないのでこうなりました。しかし、弁護士さん曰く『訴えられている相手と6〜7時間も一緒にいるのは元妻にとって苦痛ですし、第一6〜7時間もどこで会うのかという問題もあるので、元妻は2〜3か月で音を上げてこちらの条件に合わせてくると思いますよ』とのことでした」そして裁判官が判決を読み上げている際、なぜか元妻はずっと泣いていたと立ち会った弁護士から聞きました。弁護士も「自分の要望が全て通ったのになぜ泣いているのか意味がわかりませんね」と言っていたそうです。祐介さんは「またこいつは悲劇のヒロインぶっているな」と感じたとのことです。面会交流調停は長引く人もいるそうですが、祐介さんの場合約2か月で終了しました。あと残っているのは不倫裁判のみです。実は弁護士が不倫相手の男も一緒に訴えていました。以前大手法律事務所で不倫相手の男を訴えようと相談したところ、「この人は生活保護受給者なので慰謝料が取れません」と言われたそうなのですが、今はもう生活保護受給者ではないらしく、慰謝料を取れる可能性が出てきました。面会交流は裁判が全て終わってから行う予定だそうです。不倫をすると調停や裁判にまで発展して失ってしまうものが多すぎます。祐介さんの元妻は無知であったため、さらに多くの負担を背負うことになってしまいました。不倫をしそうな人は後々のことを考えて一度立ち止まってみてほしいものです。©Susumu Yoshioka/Getty Images©AH86/Getty Images文・野々原なつめ
2022年12月31日優しいエリート夫に愛されながら、女としての欲求を満たせずにいたエリさん(仮名・当時31歳)。偶然再会した男友達・ワタルさんと深い関係になってしまいます。しかし結婚生活を手放したくはないエリさんは、夫・優斗さんの前では良い妻の仮面を被りながら、ワタルさんとの不倫を続けていました。しかし、彼女を待ち受けていたのは最悪の結末だったのです。不倫相手からの突然の別れ「ワタルとの関係は、1年ほど続きました。月に2回ほど会っていましたが、夫の優斗には友達と会うと言って出かけていたし、夫も仕事がかなり忙しいので全く気づいていませんでした。女友達にも全て話していたので、もしバレそうになったら口裏を合わせてもらうよう頼んでありました。ワタルとは完全に割り切った関係でしたが、彼と会うようになってから精神的にも安定していたんです。優斗はいい夫ですが、とにかくカラダの相性があまり良くないことが不満。ワタルが代わりにそれを満たしてくれました。ところが…」ある時突然エリさんは、ワタルさんから「もう会うのをやめよう」と言われてしまったのです。ワタルさんに本命彼女ができたのが理由だとか。「私も離婚したいわけではないので、ワタルと割り切った関係でいられるのがラクでした。でももう会えないと言われると、急にまた寂しさや物足りなさが襲ってきて。幸い今は、マッチングアプリで簡単に異性と出会える時代。それで自分が結婚していることは隠して、マッチングアプリを通じて出会った何人かの男性とデートしました」マッチングアプリで出会った男性がストーカーに…デートをする男性たちは、エリさんが独身だと思い込んでいます。なかには、エリさんに「結婚前提で付き合ってほしい」と言ってくる男性もいました。「面倒なことにはなりたくないので、相手が本気になったらそっとフェードアウトする…を繰り返していました。でもそんなことをしていたら、フェードアウトしたうちの一人がストーカーのようになってしまったんです。10歳年上のグルメな男性で、有名レストランに連れてってくれるのが嬉しくて何度もデートしたんですが、向こうは私と結婚できると勘違いしていたみたいで。『お前に遣った時間とお金を返せ』としつこく連絡がくるようになりました」エリさんは恐ろしくなってその男性をブロックし、マッチングアプリも退会したそうです。「世の中には変な男性もいるんだな…と思ったら、夫の優斗が本当に素晴らしい人なんだと気づきました。ワタルと付き合っていた時は楽しかったけれど、結局私たちは本気の関係ではなかったから、彼はいなくなってしまったし。いつも私から離れずにいてくれるのは、やっぱり優斗だけ。浮気をしていたことを反省し、これからはちゃんと夫と向き合おうと心に誓ったんです」女友達の逆襲心を入れ替え、ようやく優斗さんを大切にしようと決めたエリさん。しかし…。「優斗に過去の浮気がバレてしまいました。なんと、私の女友達が全てをバラしていたんです。今まで私が、夫から溺愛されていろんな物を買ってもらっていることや、さらにイケメンの彼氏からも愛されていてモテることを散々女友達に話していました。正直に言うと、幸せ自慢をして友達にマウントを取りたかったんです。でもそれが面白くなかったみたいで、腹いせに優斗に全部話してしまったようです…」優斗さんはそれまで妻の浮気に気づいておらず、エリさんを疑ったことがありません。それだけに裏切られたショックが大きく、完全に心を閉ざしてしまいました。今では完全に夫婦仲は冷え切ってしまい、エリさんはいつ離婚されるのかビクビクしながら毎日を過ごしているのだとか。「この世で唯一私を愛してくれた優斗という存在を、失ってしまいました。あんなに素敵な夫だったのに、満足できずに不倫に走ってしまった自分はなんて愚かだったんだろうと反省しています。でもどんなに悔やんでも、時間は戻せないのが辛いです」どんな状況でもいつも満たされず、あれもこれも欲しがる人は、結局何も手に入れることができません。夫に満足できないからと言って不倫に走っても、幸せになることは絶対にできないのです。©Indeed/Gettyimages©Sinan Saglam / EyeEm/Gettyimages©Tim Robberts/Gettyimages文・取材 小泉幸
2022年12月28日結婚生活はそれなりに幸せなのに、何かが物足りない…。そんな思いから不倫に手を出してしまう既婚女性がいるようです。今回は、夫の前では良い妻のふりをしながら、実は他の男性と浮気をしていたエリさん(仮名)の経験談を聞いてきました。彼女が不倫を始めたきっかけとは…?「彼との結婚は妥協だった…」エリさんは30歳の時に結婚。夫の優斗さんは、5歳年上で一流企業に勤めるサラリーマンでした。「正直、20代まではかなりモテました。経営者の男性などとの出会いも多かったので、できるだけ良い条件の男性と結婚したくて、選り好みしていたらあっという間に30歳に。それで少し焦って、その頃アプローチしてきてくれた優斗で妥協しようと思ったんです。友達からは『優斗さんは学歴もいいし、一流企業勤務だし、そんなエリートと結婚できるなんてエリは勝ち組だね』と言われました。友達からすると優斗は高スペックのようでしたが、正直私からするとそうでもありません。もっとスペックが高い男性とたくさん付き合ってきたし、本当は経営者と結婚したかったのに…という思いがあったんです」しかし結婚してからも優斗さんはとても優しく、エリさんを溺愛してくれました。「優斗はとてもいい夫だったと思います。共働きでしたが、私が少し家事をやるだけで喜んでくれて、誕生日などにはかなり奮発してブランドバッグやジュエリーを買ってくれました。結婚当初は、もっと条件のいい男性と結婚したかったという後悔がありましたが、優斗が私のことをとても大切にしてくれるので、次第に気にしなくなっていきました。ただ一つだけ満足できないことがあったんです…」夫に対する唯一の不満エリさんが心に秘めていた、夫への不満。それは、カラダの相性があまり良くないことでした。結婚前は気にしないようにしていましたが、モヤモヤは少しずつ蓄積していきます。結婚して1年以上が過ぎると、次第に優斗さんとの行為が苦痛になっていきました。そして女として満たされない思いも募るばかり。「そんな矢先に偶然ばったり会ったのが、以前よく一緒に飲んでいたワタルです。ワタルとは20代の頃によく遊んでいて、実は当時、酔った勢いでカラダの関係を持ったこともあります。しかも見た目はかなりイケメン。結婚してからはさすがに連絡を絶っていましたが、そういえばワタルとはカラダの相性がかなり良かったことを思い出したんです」夫の前では良い妻の仮面を被りながら…「ちょうどその頃は、優斗が繁忙期で帰りが毎晩かなり遅かったので、ワタルを誘って飲みに行き、そのままホテルに行ってしまいました」その日をきっかけに、エリさんは夫に隠れてこっそりワタルさんと会うようになりました。ワタルさんも割り切った関係を望んでいたので、都合が良かったのです。「離婚したいとか、そんな気持ちは全くありませんでした。優斗は最高の夫だと思います。ただ、彼では満たせないものを満たしたかっただけ。ワタルと会うようになってからは全てが順調でした。家ではもちろん良い妻のフリをしていたので、優斗は全く気づいていませんでした。よく会っている女友達には全てを話していました。非難されるわけでもなく、友達からはかなりうらやましがられていましたね。『エリート夫に溺愛されている上に、イケメンの彼氏までいるなんていいなあ』と言われて、かなり気分が良かったです」夫の前では貞淑な妻のフリをしながら、夫では満たされない思いを、浮気相手の男性で埋めていたエリさん。結婚生活は手放したくないけれど、女としての欲望も満たしたい、何もかもを手に入れようとすると人は強欲になり、恐ろしくリスクの高い行動に手を出すようです。はたから見ると一見幸せな夫婦も、実はどんな隠しごとを秘めているかわからないと感じるエピソードでした。©Cultura RM Exclusive/Twinpix/Gettyimages©littleny/Gettyimages©Linda Raymond/Gettyimages文・取材 小泉幸
2022年12月28日あなたの周りに、不倫をしている人はいますか?他人事と思っている人も、実は心当たりがある人も、周りの人の不倫事情が気になるという方は多いのでは?今回は、身近な不倫から想定外のびっくり不倫事情まで、20~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に聞いた「みんなの不倫事情」についてご紹介します!女性約200人に聞いた!みんなの泥沼不倫エピソード3選不倫と聞くとどんなイメージをお持ちですか?後ろめたかったり、こっそりする行為と思われがちですが、少し事情が違うケースもあるようですよ。今回は、そんな不倫のリアルな事情について、20~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に聞いてみました!子どものお迎えは不倫相手「子どもを同じ習い事に通わせているママさんが、自分の子どものお迎えを不倫相手の男性に頼んでいると話していました。そしてすごいのは、その子どもの血縁関係があるのは迎えに行っている不倫相手の男性なのだそう。周りの人も、みんなその人が本当のパパだと思い込んでいるようです…。実際の夫は夜遅くまで働いていて、不倫相手がお迎えに行っていることも、我が子が不倫相手の子だということも知らないはず」(30歳・その他)映画やドラマでもなかなかなさそうな設定の話。堂々と、かつバレずに不倫しているなんて、すごすぎる…。でも確かに、お互いの生活が見えにくい都会なら、実際のパパと不倫相手の男性と二人いても、バレないで済むこともあるのかも?実はママ友の夫と思っている相手も、本当は違っていたりすることもあるのかもしれません…。不倫旅行を、妻が空港でストップ「知り合いの女性のお話ですが、彼女の夫が不倫相手と海外に行くのをかぎつけ、空港にこっそり行って引き留めたそうです。その場は、かなりの修羅場になったのか、詳細は聞けませんでしたが…。その後、二人は別居したようですが、しばらくして、戻ったはずです」(35歳・専門職)不倫旅行に妻にバレバレな状態で行こうとするのもすごいですし、それを空港で妻からストップされる修羅場感もすごいですが、それからまた夫婦関係が戻ったという事実もすごい…。男女の関係というのは、本当に奥深く予測不可能な領域ですよね。堂々と不倫を暴露するママ友「同じ児童館で知り合ったママさんと初めてランチに行った時。初めてのランチだし、たわいもない子育て話をするものと思っていたら、『先日スーパーであった私の夫、あれ、実は不倫相手なの〜。もうすぐ6年よ〜』と当たり前のように秘密を暴露され衝撃。さらに、『Aちゃん(私)のところは大丈夫?不倫されていない?』と、不倫をしている立場にも関わらず、私の夫が不倫していないか心配までしてくれました(笑)。不倫ってこんなに身近で堂々とかつ長期間行われるものなのかと、かなりの衝撃でした」(33歳・その他)不倫は、あまり堂々と他人に公言するものではないイメージを持っている人も多いと思いますが、なかには、なんの後ろめたさもなく堂々と不倫をしていることを話してしまう人たちもいるようです。巡り巡って夫にバレてしまいそうですが、ガードゆるゆるな状態で長年不倫を続けているのにもびっくりですよね。想像以上に多い?現代の不倫事情いかがでしたか。実際にどれくらいの人が不倫しているのかはわかりませんが、今回ご紹介したようなお話を聞くと、想像以上に不倫が巷に溢れているのかもと思ってしまいますよね。また、不倫を堂々と話す人がいるのも驚きでした。皆さんの周りはどうですか。実は、意外なところで不倫ドラマが繰り広げられているのかも…しれませんね。©Michael Heffernan/Getty Images©Antonio_Diaz/Getty Images文・オリ子
2022年12月26日民法709条違反となる不倫。妻に不倫された会社員の祐介さん(仮名)は不倫裁判と同時に面会交流調停も起こしていました。子どもたちとの面会交流を元妻から拒否されたからです。そして第1回目の面会交流調停が始まったのですが、元妻はトンデモ発言を繰り返します。その模様を私、野々原なつめがお届けします。【実は身近にある不倫シリーズ】【実は身近にある不倫】パートナーが不在なら面会交流可能だと言う元妻第1回目の面会交流調停の日、祐介さんは弁護士と共に家庭裁判所へ向かいます。調停は1回だけなら欠席してもかまわないというルールがあるので、祐介さんはおそらくあの非常識な元妻は欠席すると予想していました。しかし元妻は面会交流調停に現れました。弁護士はつけていませんでした。面会交流調停は元夫と元妻が直接顔を会わせないよう、調停員が30分ずつ交代でお互いの話を聞きます。元妻の話が終わった後、元妻の主張を元夫の祐介さんに伝えるのですが、元妻は非常におかしな勘違いをしていたそうです。「元妻は調停員に『元夫が、面会権のないパートナーを子どもと会わせているのが許せない』というものでした。しかし、面会権というものは子どものための権利であり、パートナーには関係ありません。そのことについて調停員は丁寧に元妻に説明したそうです。元妻がここまで無知だとは思いませんでした」また、面会交流ですが、パートナー不在なら月1回会わせてもいいということでした。パートナーにはどこかに出かけてもらい留守にしてもらえるなら、子どもたちに会える可能性が出てきたのです。「でも、元妻はまたおかしな主張をし始めました。翌々月、3時間だけ公園で会わせてあげるけど、公園の端でパートナーが現れないか見張っているというのです。元妻が公園内にいればきっと、『ママも一緒に遊ぼう』と子どもは言うでしょうし、それだと子どもたちと3人だけの時間が作れないので僕は拒否しました」この日の面会交流調停終了後、弁護士経由で元妻の気持ちが書かれた答弁書が届きます。弁護士からは「ショッキングな内容なのでパートナーには見せないでください」と言われたそうなのですが、そこまでショッキングな内容でなかったのと、これまたトンデモな内容が書かれていたのでパートナーにも確認してもらったとのことです。「答弁書には『娘が〇〇ちゃん(パートナーの名前)が“ママはひどい人だからパパはかわいそうだね”と言っていた』と書いてあったんです。面会中はお互い元妻の話は出さないようにしていましたし、常に僕が一緒にいたのでパートナーはそんなことは言っていません。また、子どもたちと公園に遊びに行った際、これは完全に僕のミスなのですが、少し目を離したすきに娘が遊具から落ちて頭を打ったことがありました。娘が元妻に遊具から落ちて頭を打ったことを伝えたらしく、その日は元妻から『命にかかわることなのになぜ報告しなかったのか』と怒りのメールが届きました。なので、僕は『すぐ泣き止んだので大丈夫だと思っていました。報告せず申し訳ありません』と謝罪の返信をしたのですが、そのことについても答弁書に『元夫が娘が遊具から落ちて頭を打ったのに報告がなかった』と記されていました。他にも『子どもたちは元夫に会いたくないと言っている。子どもたちに聞き取りしてもかまいません』と書かれてありましたが、面会中子どもに『もっとパパに会いたい』と言われたことがありますし、別れ際には『もっと一緒にいたい』と泣かれたこともあります。これは元妻が何か僕の悪いことを子どもたちに吹き込んでいるのではないかと思いました」嘘も混ざった答弁書だったため、祐介さんと弁護士は第2回目の面会交流調停に向けて準備を始めます。なぜか嘘ばかり吹聴するトンデモ元妻。さて、第2回目の面会交流調停ではどうなるのでしょうか。©Naoyuki Yamamoto/Getty Images©fhm/Getty Images文・野々原なつめ
2022年12月24日夏奈子さん(仮名)は新婚1か月で夫の浮気を知り、その後も短期間で不倫を繰り返す夫に苦慮しました。結婚2年目を迎えたときに我慢の限界を迎えた夏奈子さんは、ついに夫に制裁を下すことに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚2年で3回も不倫をした夫にウンザリ「結局夫の浮気癖は治らず、私が知っているだけでも2年間で3人の浮気相手がいました。私にバレて相手と別れても、またどこかで次の相手を見つけてくるんです。夫はお酒をあまり飲まないことから飲み会に行っている様子はなかったので、アプリやSNSで知り合っていたのかもしれません。結婚2年目に入る頃には、浮気症の夫に対して私はウンザリしていて。本来は妊活を始める予定でしたが、そういう気分にも到底なれませんでした。すでに夫婦はレスでしたし、私は毎日夫にイライラした気持ちを抱えながら生活をしていました」このまま結婚生活を続けていいのかと真剣に悩んでいた矢先、会社の業績の悪さを理由に夫の降格と減給が決定。夫婦の経済的な基盤までも危うくなる事態が訪れたそうです。「それまでは共働きでお互いの年収は同じくらい。そこそこの暮らしをしていましたが、夫の降格と減給によって私のほうが年収が高くなりました。夫は趣味の釣りにお金を使う人なので、減給によって趣味にかけられるお金が減ることにショックを受けていましたね。でも、私はそんな夫を見てもちっともかわいそうだと思えなくて。むしろ“離婚するなら今なんじゃないか、今なら彼に更なるダメージを与えられるのではないか”と考え、離婚を決めたんです」離婚により生活水準は激下がり。泣く泣く愛車も手放した元夫「私が離婚を切り出すと、夫はかなり抵抗しました。でもそこまでの2年間に、知っているだけで3回も浮気が発覚していましたし、証拠も集めていたので、夫が離婚を渋ったら調停や訴訟をしてでも離婚するつもりでした。何度かの話し合いの末に夫も離婚を認め、無事に協議離婚が成立。きっちり慰謝料ももらいましたよ。減給になっていた夫にとって、慰謝料の支払いとシングルで生活を始めるための資金準備は相当しんどそうでしたけど、それこそが私からの制裁でした。今、元夫は趣味の釣りに行くために持っていたマイカーも手放さざるをえず、ワンルームのアパート暮らしで質素な生活を送っているらしいです。夫婦共働きだったときとは比べ物にならないほど地味な生活を強いられているようですが、彼が浮気をしなければこんなことにはなっていませんから。自業自得だと思いますね」結婚すればすべてが安泰とばかりに浮気を繰り返す夫もいます。しかし夏奈子さんのように、もっとも夫へのダメージが大きいタイミングで離婚を切り出し、制裁とする妻もいるでしょう。夫への愛情がすでに消え、復讐心だけになったときには、意外と冷静に判断できる女性も少なくないのかもしれません。©Naoyuki Yamamoto/chachamal/gettyimages文・並木まき
2022年12月24日長く付き合った末にゴールインしても、いざ一緒に暮らし始めてから相手の本性を知ることは珍しくありません。今回は新婚夫の浮気癖に悩んだ30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。6年交際の末にゴールイン!夏奈子さん(仮名)は、6年間交際した4歳年上の恋人と30代前半でゴールイン。結婚前に同棲はせず、入籍をしてから新居で一緒に暮らし始めたとのこと。「それまで私も夫も仕事最優先で生きてきたので、6年間付き合ってはいたけれどベタベタした付き合いはゼロ。月に数回会って、たまにお泊まりデートもしてって感じの淡白な付き合いでしたね。それでも、夫は国家資格がないとできない専門職に若くして就いていましたし、私も独立を視野に入れて仕事を頑張ってきていたので、お互いに“今は恋愛よりも仕事が大事”という価値観が一致していると私は思っていました。そこが結婚の決め手にもなったんです」ところが実際に結婚してみると、夫の行動に不可解な点が多いことに気づき、新婚早々から夏奈子さんは夫の浮気を疑うように…。新婚1か月目から謎の外泊、スマホを隠すなど不信な行動が多い夫「まだまだ新婚という結婚1か月目のときに、なぜか夫が外泊することがありました。家にいるときはスマホを肌身離さず持ち歩き、絶対に私にスマホを見せまいとするような行動をとることも。なんだか変だな…という気がしていました。だけど、まさか新婚早々に浮気をするなんて思ってもいなかったので、最初のうちは“たとえ相手が妻であっても、自分のことを知られたくない人なのかな”と思い、そっとしておいたんです。今思えば、違和感があるときに、もっと大騒ぎをしていればよかったのかもしれませんが…」あるとき夏奈子さんは、SNSで「おすすめ」に表示されたアカウントをなにげなく見ていたそう。そこで、正面の顔ではなかったものの、夫と思わしき人物が写っている投稿を確認。アカウントの持ち主は匿名の女性で、夫との恋愛模様を頻繁に投稿していることが判明しました。そしてそこには、「〇〇くん(夫の名前)、結婚しちゃったけど愛しているのは私だって言ってくれているから信じる」といった不倫をうかがわせる投稿がズラリと並んでいたそうです。「顔がしっかり写っている写真はありませんでしたが、服装や体型から“これは間違いなく夫だ”と思い、その場でスクショ。その日のうちに帰宅した夫を問い詰めると、私との結婚前から付き合っているという相手との不倫が判明したんです」自分との結婚が決まっていながら、別の女性とも交際を続けていた夫に呆れた夏奈子さん。ひとまずは波風を立てず穏便に済ませる選択をし、相手の女性としっかり別れることを夫に約束させました。結婚前は相手の生活スタイルを好意的に捉えていても、結婚後に違和感が生じることはあるでしょう。共同生活を送ってみて初めて、相手のおかしな点に気づくこともあります。夏奈子さんの夫のように浮気をする男性の場合、“仕事”を理由とした不可解な言動が目立つ例が少なくないようです。一緒に暮らしていなければ「仕事」だと信じてしまうような出来事でも、一つ屋根の下で暮らし始めれば、“何か隠しているかもしれない”と勘が働く妻も多いのではないでしょうか。©urbazon/Indeed/gettyimages文・並木まき
2022年12月24日千晶さん(仮名・32歳)は、夫の幸徳さん(仮名)のLINEを見てしまったことをきっかけに、夫がマッチングアプリで複数の女性と会っていたことを知ります。そのなかの一人の女性に電話をかけ、夫ともう会っていないことを確認。いったん状況は落ち着いたものの、その後、二人の関係はどうなっていったのでしょうか?夫の帰りが遅い理由「“もう女性とは会っていない”という夫の言葉が事実だと確認できましたが、それからも帰りが遅くなる日が続いたんです。それで、やっぱり何かあるのかもしれない…と思って、再び夫を問い詰めました。“会社に連絡して聞くよ?”とちょっと脅すように言うと、“実は、オープンしたばかりの友人の飲食店を手伝っているんだ”と言います。“うちの会社、副業NGだから誰にも言わないようにしていた”と…」お店へ事実確認に行って「真実味のある理由でしたが、今までのこともあるので、本当かどうかを確認するために、夫が働いているというお店に友人を誘って行ってみたんです。そして実際に、夫がお店で接客しているのを確認できました。夫は学生時代に飲食店のアルバイトをしていたので、慣れた感じでてきぱきと仕事をこなしていました。夫の言っていたことが本当だったとわかって、疑ってしまったことを申し訳なく思いましたね。なので、不倫の代償にブランドバッグを買ってもらうという約束は、保留にしました」秘密の口座から毎月10万円の振り込みを…「ある日、私がひとりで家にいるときにハサミを探していて、夫の物が入っているラックの引き出しを開けたんです。そこで、見覚えのない夫名義の預金通帳を見つけました。通帳を見た瞬間、なんだかイヤな予感がして…。勝手に見るのは悪いと思いつつ、おそるおそるその通帳を開いてみたんです。そこには、夫が3か月連続である人に10万円を振り込んでいる履歴が。“これは絶対に何かある”と直感し、過去の不倫が関係していると思ったんです」夫の語る真実「その夜、帰宅した夫を問い詰めたところ、“実は…”と真実を語り始めました。以前、マッチングアプリを通じて会っていた女性のなかに、既婚者がいたそうです。その女性の夫に不倫がバレて、慰謝料を請求されて支払っているのだと…。金額はなんと100万円。私に知られないように、一刻も早く返済したくて副業を探していたところ、友人から飲食店の仕事に誘われたのだそうです。マッチングアプリで出会った女性たちと縁を切ったのも、慰謝料問題にまで発展したからでした。これで全てが明らかになりましたし、自業自得です。なので、保留にしていたブランドバッグもしっかり買ってもらいました」“夫が複数人と不倫していた妻の告白”をご紹介しました。夫はすでに、不倫相手の夫から制裁を受けていたんですね。それを妻に気づかれないように、隠し通そうとしていたわけです。ですが、まだ何かを隠している可能性がありそうな気もします。せめてこれ以上、罪を重ねないことを願うばかりです。©RUNSTUDIO/Indeed/gettyimages文・塚田牧夫
2022年12月21日結婚後にパートナーの浮気や不倫が発覚し、裏切られたことのある人もいるでしょう。千晶さん(仮名・32歳)も以前、ふとしたきっかけで夫の不倫に気付いてしまったそう。当時いったいどんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。たまたま夫のLINEを見てしまい「ある夜、夫の幸徳(仮名)と二人でレストランに行ったんですね。そこは、QRコードをスマホで読み取って、スマホから料理をオーダーをするタイプのお店でした。夫のスマホで注文していたのですが、途中で“何か頼んどいて”と私にスマホを渡してトイレに行ったんです。一通り注文できたので画面を消そうとしたところ、LINEの画面が出てきました」複数の女性とやり取りした履歴が「夫はLINEからQRコードを読み取っていたのでしょう。私は悪いなと思いつつ、やり取りしている人の一覧を見てしまいました。すると、何人もの女性らしき人とやり取りをしていて…。しかも、“会いたい”“いつにする?”といった内容も見えたんです。夫がトイレから戻ってきたので慌てて画面を閉じて、スマホを返しました。夫から怪しまれることはなかったのですが、信じられないものを見てしまってすごくショックでした」マッチングアプリのアイコンを発見「その後、夫の帰りが遅くなることが増えて、ときには夜の12時近くになることも…。“仕事だから”と言うんですけど、LINEを見たあとなのでそんなの信じられません。夫のLINEを見てしまってから1か月後、再び夫のスマホを見る機会がありました。スマホの画面には、マッチングアプリのアイコンがあって、“これだ!”と思ったんです。夫はマッチングアプリで複数の女性と出会い、不倫していると確信しました。それで、夫を問い詰めたんです」履歴から女性に電話をしてみることに「夫は最初、アプリを使ったことがあるとは認めましたが、女性と会っていることに関しては否定。ですが、私がLINEを見たことを告げると、“ごめん”と言って白状しました。私が予感したとおり、マッチングアプリで女性と出会い、そのうちの何人かとホテルにも行っていたそう。ただ、“今は全員切ったし、もう誰とも会っていない”と言います。ですが、そんな夫の言葉が信じられなくて…。疑っていると、“誰でもいいから電話してみろよ”と言われて。ここであやふやにしてはいけないと思って、LINEの履歴から適当に女性を一人選んで電話をかけたんです。電話に出た女性は最初こそ狼狽えていましたが、事情を説明すると理解してもらえました。そして、その女性からは“1度会っただけでもう会っていない”と言われて、夫への疑いは一応晴れました。ただ、女性と会って不倫していたのは事実です。離婚するつもりはなかったので、罰として20万円近くするブランドバッグを買ってもらうことにしました」“夫が複数人と不倫していた妻の告白”をご紹介しました。夫が複数の女性と会っていたと知って、千晶さんは相当なショックを受けたはず。既婚者でありながら、マッチングアプリを利用している時点で、立派な裏切り行為。そのうえ何人かとは肉体関係を結んでいたのですから、決して許されることではありません。©Oscar Wong/whitebalance.oatt/gettyimages文・塚田牧夫
2022年12月21日