結婚を約束していた彼氏に不満を抱いていた矢先、5歳年上の俊さんと出会い、深い関係になってしまった瑞穂さん。しかし彼は既婚者でした。それでもどうしても諦めきれなかった瑞穂さんは、妻からの略奪を決意。目論見通り、ついに俊さんは離婚し、瑞穂さんとの結婚を約束してくれます。しかしそんな幸せは長く続かなかったのです…。親からの猛反対を押し切って、不倫相手と結婚「俊が離婚して1年くらい経った頃、入籍しました。彼が人目を気にしていたために、結婚式は挙げられませんでしたが…。それでも十分幸せでした。とは言っても、ここまでくるのは決して楽ではなかったんです。特に親を説得するのが大変でした。彼は離婚したばかりで子どももいるので…。親は、不倫からの略奪というのもショックだったようで、『他人を不幸にしておいて、自分が幸せになれるわけがない』と猛反対されましたが、ほぼ強引に押し切って入籍してしまいました」周囲からさまざまな反応があったものの、瑞穂さんと俊さんは結婚しました。瑞穂さんは毎日のように幸せを噛み締めながら暮らしていたそうです。「不倫をしている間、ずっと私は2番手でした。でもやっと妻の座を手に入れたんです。彼が私を選んでくれたのが本当に嬉しかったし、達成感で心が満たされていました。でも、結婚して少し経った頃、会話の流れで『子どもは早めに作りたいな』という話をしたんです。すると彼の反応が微妙で…。『俺はどっちでもいいけど、瑞穂が早く欲しいなら、そうしようか』と言われたんです。『いらない』と言われたわけではないですが、ちょっとモヤモヤしました」その後も、なかなか子どもを授かることはできませんでした。瑞穂さんはクリニックにも通っていましたが、気がつけば2年以上が経過していたそうです。夫婦の間に壁ができ始めて…「だんだん妊活に対して神経質になっていきました。でも一番イライラしたのが、俊があまり協力的じゃないところ。私ばかりが努力していて、彼は全然真剣に向き合ってくれないんです。そもそも彼には前妻との間にすでにひとり子どもがいます。だから私との温度感がかなり違ったようです」二人は次第にギクシャクし始めました。瑞穂さんが妊活に真剣になればなるほど、俊さんのテンションは下がっていくばかり。次第に帰宅が遅くなり、ついには家に帰らない日も増えていったのです。「イライラして、ついヒステリックになってしまい、俊に当たり散らしてしまうこともありました。最初の頃はそれでも優しく受け止めてくれていたのですが、だんだん態度が変わっていき、あからさまに冷たくなっていったんです。付き合っていた頃はあんなに優しかったのに、今では別人のようです…」現在は、結婚してから3年が経過。しかし完全に冷え切った関係になってしまい、かつて燃えるように愛し合った二人の姿はどこにもないのだとか…。ほとんど家に帰らなくなった夫を毎晩のように待ち続け、孤独な日々を過ごしているそうです。彼を捨てて不倫相手を選んだ過去を後悔「でも週末には、俊は前妻との間の子どもに会いに行っているようです。結局、どんなに私が頑張っても勝てないし、前の奥さんに対する敗北感を今ごろになって抱くようになりました。悔しいけれど何もできることがないので、本当に辛いです…」さらに瑞穂さんは、最近あるニュースを知ってショックを受けたのだとか…。「ビジネス系のWEBメディアの記事を読んでいてたまたま知ったのですが、俊と出会う前に付き合っていた悠人は、立ち上げた会社が軌道に乗って今では大成功しているのだとか。あの時、なぜ彼の言葉を信じようとせずに、冷たく捨ててしまったんでしょうか。あんなに優しくて誠実な男性だったのに、自分はなんて愚かだったんだろうと、後悔しています」誰かを不幸のどん底に突き落として、代わりに幸せを手に入れても永久に続くものではないのかもしれません。人生は一回限り。後からどんなに悔やんでも、やり直しができないことはたくさんあります。不倫によって、本当に大切なものを失うことだけは避けたいですね。©west/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages©recep-bg/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年07月31日好きになった相手が既婚者だと知った時ほど、絶望的な瞬間はないでしょう。しかしなかには、それでも諦めきれずに不倫の世界に足を踏み入れてしまう人も多くいるのが現実。果たして、他人を不幸にして手に入れた幸せに未来はあるのでしょうか。今回は、既婚男性を略奪して結婚した瑞穂さん(仮名)のエピソードを紹介します。彼氏がいるのに、年上の男性に惹かれて…「恋人の悠人とは、大学時代から5年以上付き合っていました。彼のことは好きだったのですが、起業をしたばかりで経済的に余裕がなさそうなのが不満でした。周りの女友達は彼氏と素敵なデートをしているのに、彼は全然お金がないんです。だんだん彼への気持ちが冷めてきてしまいました」当時、瑞穂さんは27歳。恋人の悠人さんとは、いずれは結婚するつもりで付き合っており、お互いの家族とも何度も顔を合わせる仲。友人から合コンなどに誘われた際はいつも断っていましたが、悠人さんへの気持ちが冷めるにつれ、出会いの場にも顔を出すようになりました。そんな矢先に出会ったのが、5歳年上の男性・俊さん。大人の男性らしいスマートな振る舞いが、学生時代からずっと悠人さんとしか付き合ってこなかった瑞穂さんにとってはとても新鮮だったのです。「つい悠人と比較してしまうんです。俊は何もかもが完璧で、すごくカッコよくて。それに起業したばかりで不安定な悠人と違って、俊は一流の外資系企業に勤めていたので、眩しく見えました。結婚するならこういう人がいいなあ…なんて思わず考えていましたね。すぐに俊からデートに誘われました。彼氏への罪悪感がなかったわけではありませんが、俊と何度かデートして、体の関係も持ってしまい、どんどん俊の魅力にはまっていったんです」友人から告げられた信じられない真実しかし衝撃的な事実が発覚しました。俊さんと出会った合コンに一緒に参加した女友達に、俊さんと最近デートしていることを話すと、信じられないことを言われたのです。「その友達はもともと俊のことを知っていたんですが、『え?俊さん、既婚者だよ!』と言われました…。こんな完璧な人がなんで独身なんだろうとは常々思っていたのですが、まさか結婚しているとは思わなくて、かなりショックでしたね。しかもなんと、子どもまでいることを知りました。それで一度は、彼と距離を置くことにしたんです」俊さんと会うのをやめ、悠人さんのことを再び大切にしようと思い直した瑞穂さん。ところが…。「悠人といても物足りなくて、俊のことばかり思い出してしまうんです。どうしても俊に会いたくなってしまって、結局自分から連絡して、ズルズルと関係を続けることになりました。でも、会わない間に恋しかったのは彼も同じだったようです。『やっぱり瑞穂が一番だ。瑞穂のことを愛している』と言ってくれました。彼も奥さんへの愛情は完全に冷めきっていたようで…。最初は不倫でも、彼と会えさえすればいいと思っていたんです。でもだんだん気持ちが抑えられなくなって、どうしても彼を自分のものにしたいという欲が生まれました」妻からの略奪を決意初めは俊さんと会いながらも、悠人さんとの関係も続けていました。しかし瑞穂さんは覚悟を決め、絶対に俊さんを手に入れると心に誓ったのです。悠人さんとの関係を清算し、俊さん一人に絞りました。「悠人とは大学時代から付き合っていて、将来の約束もしていた仲。別れを告げると、悠人には何度も引き止められました。『瑞穂が望むなら今すぐ入籍したっていいし、今は頼りないと思うかもしれないけど必ず会社も成功させるから、信じてほしい』と号泣しながら言われましたが…。何を言われても気持ちは変わりませんでした」そしてそれから約1年、俊さんとの不倫関係は続きましたが、ついに俊さんが離婚を決意しました。瑞穂さんは目論見通り、略奪愛を実現したのです。「『私はあなたのために5年付き合った婚約者を捨てたんだから、俊も奥さんと別れて。それができないなら、もう一生会わない』とキッパリ彼に言ったんです。一度別れたことがあったので、もう二度と失いたくないと思ったのか、俊はちゃんと約束を守ってくれましたね」不倫に夢中になると、周囲のことが全く見えなくなり、自分のことしか考えられなくなる人は多いです。大切な人たちを深く傷つけ、後悔するような人生だけは送りたくないですよね。冷静な判断力を人から奪ってしまう不倫は、やはり恐ろしいものなのだと改めて考えさせられました。©indigo making studio/Gettyimages©Sellwell/Gettyimages©Masafumi_Nakanishi/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年07月31日夫婦円満だと思っていたのに、ある日突然夫から「離婚したい」と言われた結衣さん(当時32歳)。離婚理由を尋ねると、夫の知也さんは、結衣さんを女と見られず、生理的に受け付けられなくなったからだと告げます。深く傷ついた結衣さんですが、彼のスマホをこっそり見ると、不倫の事実が発覚したのです。夫と不倫相手のLINEを見てしまい…「知也が私と離婚したがっていたのは、結局、浮気相手の女性に本気になり、彼女と一緒になりたかったから。二人のLINEのやり取りを見たら、すごく生々しくて気持ち悪くなりました。『今日、嫁に別れたいって言ったよ』『ほんと?嬉しい!いつ離婚するの?』なんていうやり取りもあって…。怒りに震えました」しかし、結衣さんはすぐには離婚を受け入れませんでした。夫への怒りはあるものの、子どもはまだ4歳。子どもから父親を取り上げたくない…という思いが強かったのです。「それに私自身、結婚を機に正社員として働いていた会社を辞めてしまいました。子どもを産んでしばらくしてから働き始めたものの、パートなので、離婚して一人で子どもを育てていく自信がなかったのも事実です。なのでその時は、離婚はしない、という選択をしたのですが…。そこからはさらに地獄でした」家に帰ってこなくなった夫浮気相手と同棲を始めたのか、知也さんはほとんど家に帰宅しなくなりました。帰ってくるのは月に1度ほど。子どもの顔を見るためだけに帰ってくるのです。いつ帰宅するかわからない夫を、子どもと二人で待ち続けるのは、精神的にかなり辛かったそうです。「こんな惨めな思いをしてまで、結婚生活を続けることに意味があるのかわからなくなり、何度も離婚しようと思いました。でもたまに帰ってきた知也が子どもを可愛がっている姿を見ると、心が揺らぐんです」こうして別居生活を続けて、1年が経過した頃。なんと突然、知也さんが戻ってきたのです。突然夫が帰ってきた理由「少し前から浮気相手の女性とはかなり揉めていたようです。いつまで経っても離婚しないのを詰められていたようで、結局痺れを切らした彼女から捨てられたんだとか。彼女から捨てられた途端、家に戻ってきました。でも私は、この1年でずいぶんメンタルが鍛えられたのか、以前のように知也にすがりたいという思いは一切なくなっていたんです。むしろ『今さらどの面下げて帰ってくるの?』という怒りの方が勝ってしまい…。もう彼との結婚生活を続けたいという気持ちは一切ないことに気づきました」以前の態度とは一変し、「やり直したい」と懇願してくる知也さんを振り払い、離婚を決意。子どもと二人で生きていく決意を固めたのです。「ちなみに知也のその後は、というと…。もともと大企業の営業部でバリバリ働いていましたが、浮気相手にも捨てられ、家族も失い、精神的にダメージが大きかったらしく…。営業成績がガタ落ちして、営業部から外されてしまったようです。ちょっとかわいそうだけれど、バチがあたったんでしょうね。今思うと、なんで1年間もあんな人を待ち続けていたんだろう…とは思いますが、当時の私には必要な時間でした。1年間頑張ったからこそ、離婚を決意できたんです。今はフルタイムの仕事も見つけて、実家に支えられながらシングルマザーとして頑張っています」妻を傷つけ、不倫に溺れた罪は大きかったようです。大切な人を不幸にしてまで幸せを手に入れようとすると、何もかも失うのかもしれません。因果応報というのは実際にあり得るのだと改めて思い知らされました。妻が夫の不倫を暴いた方法とは…【前編】はコチラをどうぞ。©RyanKing999/Gettyimages©rudi_suardi/Gettyimages©RunPhoto/Gettyimages文・小泉 幸
2022年07月09日夫婦生活は円満だと思っていたのに、ある日突然離婚を突きつけられた…というケースは少なくないようです。愛している夫から「別れたい」と言われたら、あなたはどうしますか?今回は、突然夫から離婚を切り出された結衣さん(当時32歳)のエピソードを紹介します。離婚したい理由は「愛が完全に冷めたから」だと主張する夫。しかしその裏にはとんでもない真実が隠されていたのです…。まさに青天の霹靂…。夫からの突然の離婚宣言「夫の知也とは大学生の時に付き合い始め、25歳の時に結婚しました。一緒にいる時間が長いので、新鮮なカップルという感じではありませんでしたが、夫は私にとって誰よりも信頼できて、一緒にて居心地の良い存在。彼との結婚生活はとても幸せで、子どもにも恵まれました」愛する夫と子どもと3人家族で、毎日がとても幸せだったという結衣さん。夫婦喧嘩をしたこともほとんどなく、円満だと信じていました。ところが悲劇は突然起こったのです。「結婚して7年が経った頃。突然知也から真剣な面持ちで『離婚してほしい』と言われたんです。まさに青天の霹靂でした。でもよくよく考えればその数か月前くらいから、知也の帰りが遅くなったり、家にいる時もどこかよそよそしかったり、おかしいな…と思う点はいくつかあったんです。でもいきなり離婚だなんて、何が起こったんだろう…と、意味がわかりませんでした」夫から告げられたショッキングな離婚理由しかし理由を尋ねると、「もう結衣のことが好きじゃなくなったから」の一点張り。何か特別な事情があったわけではないというのです。「私たちは常に仲が良かったし、二人とも子どものことを愛していたので、全然納得できなくて…。もしかして彼が何か事件に巻き込まれて、私と子どもに迷惑をかけないように距離を置こうとしているんじゃないかとか、そんなことまで考えるようになりました」結衣さんは知也さんに、「本当の理由を話してくれないと納得できないし、離婚も受け入れられない」と詰め寄りました。すると彼が口にしたのは、信じられない言葉だったのです。「知也から『正直に言うと、結衣のことが生理的に受け付けられなくなった。特に理由はないけど、長い時間一緒にいすぎたのかもしれない。女として全く見れなくなったし、同じベッドで寝るのも苦痛だ』と言われたんです…。長い間一緒にいたので馴れ合いも生じていたし、子どもが生まれてからは私もあまり身なりに気を遣わなくなっていたのは事実です。でも女として全否定されたようで本当に傷ついたし、私に魅力がないせいなのかもしれないと自分を責めるようになりました」愛する夫から「生理的に受け付けない」とまで言われてしまった結衣さん。あまりにもショックで立ち直れず、何日も食事が喉を通らず、泣いてばかりいました。夫のスマホを盗み見たら、信じられないやり取りが…「でもその出来事を親友に話したら、『なんかおかしくない?他に女がいるんじゃないの?』と言われました。ちょうど最近、親友の知り合いで似たようなケースがあったのだとか。その知り合いも『もう好きじゃなくなったから離婚したい』と言われておかしいと思い、探偵を雇って調べたら不倫をしていたそうです」友人に言われてすぐに、結衣さんは夫を調べることにしました。まずは彼がシャワーを浴びている間に、スマホをチェック。パスワードは子どもの誕生日だったので、ロックはすぐに外れました。「LINEを覗いてビックリ。知也は本当に不倫をしていました。私に魅力がないから冷めたかのような言い方をして深く傷つけておいて、裏では不倫をしていたんです…」不倫をしている男性が離婚を切り出す場合、慰謝料を逃れるために不倫を隠し通そうとする人がほとんどです。突然離婚を突きつけられたときのショックは、想像を絶するものだとは思いますが、冷静になり真実を見極める必要がありそうです。©Chaiya Sakruangman/Gettyimages©yamasan/Gettyimages©d3sign/Gettyimages文・小泉 幸
2022年07月09日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は不倫の経験者から聞いた「不倫で失ったもの」についてのエピソードをご紹介します。今回は、不倫がきっかけで結婚に至った男女の話です。不倫から始まった関係こそ、「今度は自分が裏切られるのでは……」と不安になるもの。幸せを手にしたと思っても、それは一瞬の出来事でしょう。代償が大きすぎる不倫は、絶対にNGですよ。作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部presented by愛カツ ()
2022年07月08日美弥さん(仮名・36歳)は、大学時代に交際していたアルバイト仲間の後藤さん(仮名)と13年ぶりに再会。かつて半年間付き合っていたこともあり、距離も縮まりやすく、あっという間に彼と不倫関係になってしまいました。その頃の美弥さんは同じような日々の繰り返しに虚しさを感じていたこともあり、後藤さんとの不倫はいい刺激となっていたそうですが、のちに悲惨な結末を迎えてしまったと言います。いったい何があったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。彼女との結婚を告げられて「後藤くんとは、2週間に1回ぐらいのペースで会っていました。私は子どもを両親や友人に預けて、後藤くんとの不倫デートに出かけていましたね。後藤くんは大手企業に勤めていて、お金に余裕もあり、おいしいと評判の高いお店にたくさん連れて行ってくれました。以前、私は後藤くんに彼女がいることを告げられていたんです。ただ、“付き合いも長く、会ってもドキドキすることはない”、“惰性で付き合っているだけだ”と後藤くんは言っていたので、そのことをあまり気にしていませんでした。ところがある日、その彼女と“結婚する”と言われたんです」手切れ金を渡すと言われ「彼女との結婚を告げられたときは悲しかったですが、“いつかこうなるだろう”と思っていたので、受け入れることはできました。ただ、そのときの彼の言葉に深く傷ついたんです…。というのも、彼の交際している彼女というのが、取引先の会社の社長の娘さんだったようです。なので、浮気をしていたことなどは、“絶対に知られるわけにはいかない”と。さらに、彼は“お金を払うから、今までのことは黙っていて欲しい”と言ってきました」激しい罵り合いに当時を思い出して「私はこの関係を誰かに話すつもりもなかったですし、いい思い出にするつもりでした。なのに、後藤くんに“お金を払う”と言われ、バカにされたような、酷く下に見られたような感覚になったんです。そのため私は、“バカにしないで”と、“なんでそんな人間になってしまったのか”と、彼をひどく罵りました。一方で彼も、“こういう形で終わらせたほうがいいと思った”と、反論してきたんです。そこで、後藤くんと付き合っていた当時のように激しくぶつかり合いました。しばらく言い合って、当時を思い出した私は、“そういえば昔もこうやって別れたね”と言ったんです。そのときに、お互いに成長していなかったことを実感しました。その後、私たちは呆れて笑い合い、穏やかに別れることに。私は最後に、“幸せになってね”と伝えました」結婚が破談になり…「ところが、別れた数日後、夫に“男性と会ってるのか?”と聞かれたんです。突然のことに、動揺してしまいましたね。なんでも、知り合いが私がほかの男性と会っているのを見かけたんだそう。そこで、夫から“LINEを見せろ”と言われ、当然のごとく拒むと、もう言い逃れできない状態に…。だから、彼との関係を正直に伝えるしかありませんでした。そうしたら、怒りのおさまらない夫が、彼に直接連絡を入れたんです。詳しい内容はわかりませんが、それが、彼の結婚相手の彼女にも伝わってしまったらしく、その結果、結婚が破談となってしまったそうです。私はというと、夫と話し合いの末、離婚には至りませんでしたが、夫に外出などを制限されるようになってしまいました。今は後藤くんと不倫する前よりも、何もない虚しい日々が続いています」“13年ぶりの再会で元カレと不倫に落ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫相手と穏やかに別れられたと思ったようですが、そうはいかなかったようです。不倫を多くの人を傷つける行為。だからこそ、今回のケースのように、いい形で終わることはほとんどないのかもしれません。©torwai/gettyimages文・塚田牧夫
2022年07月06日再会がキッカケとなり、恋に落ちることもあるでしょう。ロマンチックな話ではありますが、これが既婚者となると、再会を機に不倫に走ってしまうことも…。美弥さん(仮名・36歳)もかつてそんな再会を果たし、不倫に手を出してしまった一人。どんな経緯があったのか、詳しく彼女に話をうかがいました。13年ぶりの再会「夫と結婚して5年目。子どもも少し大きくなったので、保育園に預けたあと、私はファミレスでパートとして働いていました。するとある日、そこである男性に声をかけられたんです。最初は誰かわりませんでしたが、“オレオレ”と言われ、思い出しました。その男性は大学時代にアルバイトをしていた飲食店のバイト仲間で、その当時、半年間ほど付き合っていたこともあった、後藤くん(仮名)だったんです。13年ぶりの再会した彼は立派なスーツ姿で、ビジネスマンという感じでしたね。そんなすっかり大人びた彼に、不覚にもドキッとしてしまいました」当時の仲間と集まることになり「後藤くんは、以前にファミレスに来たとき、私に気づいていたそうです。そこで、“もし次に行ったときに私がいたら声をかけよう”と思っていたとのことでした。ただ、声をかけられたときはランチタイムで混んでいたため、会話はあまりできず…。後藤くんに電話番号だけを渡されて、“連絡して”と言われました。私は既婚者だったので、3日ほどどうしようか迷いましたが、まずはメールだけ送ってみることに。すると、すぐに返信が来て、LINEを交換する流れになりました。そこで、彼がまだ独身ということを知ったんです。また、今でも当時のアルバイト仲間数人と連絡を取っているということで、久しぶりにみんなで集まろうということになりました」元社員の参加により微妙な空気に…「そこで、私も連絡先を知っている何人かに声をかけたんです。すると当日、十人くらいが久しぶりに集まり、飲み会をしました。10年以上ぶりですから、みんな環境も変わっていましたね。そこで、懐かしい話に花を咲かせました。ただ、その場には、当時社員だった男性も来ていたんですね。実はその人は、私が後藤くんと別れたあとに、付き合った人でもありました。当時、後藤くんは私が彼と付き合うことをすごくイヤがっていて、“あんな奴と付き合うのはやめたほうがいい”と言われたこともあったんです。私も後藤くんも、その元社員の男性が参加するとは思っていなかったので、ちょっと微妙な空気になりました」ニ次会後にホテルへ「飲み会後、みんなでニ次会でカラオケへ行くことに。ただ、そこでだいぶ酔っぱらっていた元社員の男性が、私を下の名前で呼び捨てにし始め、軽く絡んできたんですね。すると、その様子を見かねた後藤くんが間に入って、助けてくれました。そのとき、“後藤くんは大人になったな”と思いましたね。というのも、付き合っていた当時は、お互いに若くて常にぶつかり合っていたので…。二次会解散後、後藤くんに“もう少し飲もう”と誘われて、お店をうつして軽く飲みなおしたんです。大人びた彼にすっかり恋してしまった私は、その流れで彼とホテルに行ってしまいました…。というのも、その頃の私は毎日同じ生活の繰り返しで、刺激がなく、虚しさを感じていたんです。そんなときに後藤くんと再会したことで、彼との関係で心の隙間を埋めたくなり、いけないこととは思いながら、不倫の道へ足を踏み入れてしまいました」“13年ぶりの再会で元カレと不倫に落ちた女性の告白”をご紹介しました。以前に交際していたこともあり、距離も縮まりやすかったのでしょう。また、そうなることはお互いになんとなく気づいていたのかもしれません。ただ、不倫はいかなる理由があったとしても許されない行為。のちに軽い気持ちで不倫の道へ足を踏み入れてしまったことを後悔することになるでしょう。©Masaru123/pcess609/gettyimages文・塚田牧夫
2022年07月06日■前回のあらすじえい子を「ただの同僚」と言い切る夫に対して、えい子への嫌味を口にして挑発する花子。案の定、夫はえい子をかばって感情をあらわにします。そして花子は、「認めない場合には会社に連絡する」と最後の一手を講じます。■あの晩のことを問い詰めるサレ妻■焦った夫はついに…!追い詰められた夫はついに不倫の事実を認めるのでした。そして次回は慰謝料の話におよびます。次回に続く「見つからない不倫の証拠」(全41話)は21時更新!
2022年06月03日20代の頃に経営者の男性からモテた経験から、玉の輿に憧れていたものの、夢を諦めて普通の会社員と結婚した絢さん(当時32)。しかしある時、久々に足を運んだ華やかなパーティーの場で、スペックの高い男性陣からチヤホヤされたことによって、絢さんは今の夫・裕太さんと結婚したことを後悔するようになったのです。友人に「離婚直前」と嘘をつき、出会いの場へ…「そもそも私が裕太と結婚したのは、早めに結婚しておかないと一生独身かも…と不安だったから。でも久々のパーティで自分はまだまだモテるんだということを実感して、焦って裕太と結婚したのは間違いだったかもと思うようになりました」それ以来、絢さんは昔の遊び仲間であり人脈の広い友人に頼み込んで、たまに夜のイベントや飲み会に声をかけてもらうようになったのです。「その友人には、『最近夫とは離婚前提の別居中だから、気晴らしに時々飲みの場に誘ってほしい。離婚も確定しているし、素敵な男性がいたら紹介して』と頼んであったんです」それを聞いて同情した友人は、頻繁に絢さんを誘ってくれるようになりました。そしてある時彼女の紹介で、翔さんと出会ったのです。「翔は、今勢いのあるスタートアップ企業の経営者。年齢は私の3つ下なのに成功していて、見た目もカッコいいんです。翔とは出会ってすぐに深い仲になりました」夫を騙して、経営者男性と深い仲に家では良い妻の仮面を被っていたので、夫はまさか絢さんが不倫をしているとは、全く気づいていない様子だったそう。「デートのたびに、夫には仕事で遅くなると伝えていました。『コロナ禍で規制されていたイベントやパーティが再開してきたから、これからは夜遅くなる日が増えると思う』と説明してあったので、嘘だとは思わなかったようです。翔と不倫しているとはいえ、すぐに裕太と離婚する勇気はありませんでした。離婚したところで再婚できる保証はないからです。翔が結婚しようと言ってくれるまでは絶対離婚せず、夫婦生活を維持しようと思っていました」こうして絢さんと翔さんの秘密の関係は、半年以上続きました。「翔は、まさに理想の男性でした。夫が絶対に連れて行ってくれないようなレストランに連れて行ってくれたり、高級車でドライブしたりと、デートも本当に素敵。やっぱり私はこれくらいレベルの高い男性じゃないと満足できないんだと実感しましたね。でもある時、とんでもないことが起こったんです…」全てを知っていた夫その日も仕事のイベントだと嘘をつき、絢さんはデートを楽しんで帰宅。すると、夫の裕太さんが無言で待ち構えていました。そして突然、離婚届を突きつけられたのです。「なんと裕太は、私の不倫に前から気づいていたんです。きっかけは、私に翔を紹介してくれた友人でした。その友人は裕太のことも知っているのですが、ある時たまたまバッタリ会ったのだとか。その際に『別居中って聞いてるよ!』と友人が裕太にしゃべったらしく…。驚いた裕太が『別居中って何のこと!?』と彼女を問い詰めて、全てを聞いてしまったんです。友人と裕太は今は全く連絡をとっていないと聞いていたので、油断していました…」こうして不倫が夫にバレてしまい、離婚することになった絢さん。気になる不倫相手の翔さんとの関係はどうなったかというと…。「翔には私以外に何人も女性がいて、そもそも本気じゃなかったようです…。面倒なことは嫌いだと言われてあっさり捨てられてしまいました。玉の輿に乗るどころか、裕太からは慰謝料も請求されており、本当に馬鹿なことをしたと心から反省しています」こうして夫と不倫相手の両方から突き放され、独りになってしまった絢さん。人生はうまい話ばかりではありません。欲を出しすぎると、結局は全てを失い、何も手に入れることはできないのかもしれません。©Qi Yang/Gettyimages©Sopho Vardidze / EyeEm/Gettyimages©Maria Korneeva/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年05月21日結婚さえすれば必ずしも幸せになれるとは限りません。なかには、結婚することによって逆に満たされぬ思いを抱くようになる女性もいるのだとか…。今回は、新婚であるにも関わらず夫に満足できず、道を踏み外してしまった絢さんのエピソードを聞いてきました。とにかくチヤホヤされた20代絢さんは、32歳の時に結婚しました。彼女はフリーランスでPRの仕事をしていますが、学生の頃から時々モデルのアルバイトをしていたほどスタイル抜群の美女。昔から男性にモテモテで、人脈も広く、20代の頃は有名ベンチャー企業の経営者とデートしていた時期もあったのだとか。「20代の頃はかなりモテました。経営者との出会いも多く、しょっちゅうアプローチされていたので、当時は『結婚で一発逆転も夢じゃない』と本気で思っていましたね。でも30代になり、だんだん前ほどはチヤホヤされなくなってきて、“そろそろ現実を見るべきだ”と自分に言い聞かせるようになりました。そこで付き合い始めたのが、合コンで出会った裕太です」同い年の裕太さんは、顔は絢さんのタイプど真ん中のイケメン。しかし彼から「付き合ってほしい」と言われた時、最初はかなり悩んだそうです。なぜならそれまで絢さんがデートしてきたのは、ハイステイタスな男性ばかり。華やかな世界をたくさん見てきました。そんななか、普通の会社員であり、ごく一般的なタイプの男性である裕太さんで満足できるのか、不安を抱いたのです。独身のまま取り残されたくなくて、結婚を決意「その時の私は32歳。年齢的にもそろそろ結婚がしたくて焦っていました。以前のように経営者や有名人との玉の輿婚をいつまでも狙っていたら、永遠に結婚できないような気がして。取り返しのつかないことになる前に、早く結婚して現実的な幸せを手に入れようと思い、普通のサラリーマンである裕太との結婚を選んだんです」結婚して最初の頃は、それなりに幸せだったといいます。裕太さんは、絢さんのことをとても大切にしてくれる優しい男性。それに、周りの女友達が焦って婚活している話を聞けば聞くほど、『自分はさっさと結婚してよかった』と安心できたそうです。しかし、その気持ちが揺らぎ始める出来事が起こったのです。女友達から言われた一言にモヤモヤして…「20代の頃よく遊んでいた女友達から久々に連絡があって、食事に行くことになりました。その際に、最近結婚したことを報告したんです。すると彼女からは『絢はあれだけハイステイタスな男性にモテていたから、てっきりものすごい玉の輿に乗ると思っていたのに、普通の人と結婚したなんて意外〜!』と言われました。ちなみに彼女は2年前に結婚したんですが、夫はお医者さん。彼女から言われた一言が忘れられなくて、その後もずっとモヤモヤしていましたね。まさに痛いところをつかれた…という感じでした。それに、セレブ生活を謳歌している友人が眩しく見えました」そんな矢先、絢さんは仕事上の付き合いのために、あるレセプションパーティに顔を出しました。「コロナ禍でイベントが減っていたこともあって、そういう華やかな場に行くのは久々でした。一応結婚してからは、前のように頻繁に夜出かけることも控えていたので。レセプションに行ったら、久々に男性からかなりチヤホヤされたんです。久しぶりの快感でした。しかも皆スペックの高い男性ばかりで。それ以来、裕太と結婚してしまったことを後悔するようになったんです…」絢さんのように、現状に満足できず、今の自分の状況を過去や他人と比較してばかりいると、いつまで経っても本当の幸せを掴むことはできません。安定した生活や目の前にある幸せに感謝しながら日々を送りたいものだと、あらためて考えさせられました。©allensima/Gettyimages©Mikhail Spaskov/Gettyimages©Olga Osipova / EyeEm/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年05月21日麻由佳さん(仮名・34歳)の夫である文則さん(仮名)は仕事のことで悩み退職。その後、アルバイト生活をしていました。そんなある日、麻由佳さんは文則さんが仕事で悩みを抱えるようになった本当の原因を、文則さんの後輩かつ友人である拓海さん(仮名)から聞かされ、それが社内不倫をして会社に居られなくなったためだと知ります。そして麻由佳さんは、事実を聞かされると同時に拓海さんから、「ずっと好きだった」という告白を受け、彼と不倫関係になってしまったそう。しかし、その後麻由佳さんの妊娠が発覚したことを機に事態は急展開を迎えます。一体どのような結末を迎えたのか、彼女に詳しく話をうかがいました。不倫後の夫との関係は?「夫の後輩かつ友人である拓海くんから、夫の文則が社内不倫をしたために会社を辞めざるを得なくなったことを聞かされてからというもの、私は文則に対し以前のように接することができなくなりました。そのことを知るまでは、文則の再就職先を一緒に探したり、就活をサポートしたりしていたんです。しかし、それ以降は文則のことをサポートする気になれず…。それどころか、当然の報いだと思い、彼のことを見下すようになってしまいました。一方で、私は拓海くんとの不倫を楽しんでいましたね。拓海くんが私のことをずっと思い続けてくれていたことを知って嬉しかったですし、気心も知れていたので、悪いことをしている気分ではなかったんです。その頃、私は一般企業で事務の仕事をしていました。しかし、その頃には文則と共に支え合っていく生活は考えられなくなっており、先を見越して一人でも暮らしていけるようにと、もっと待遇のいい職場を探し始めていたんです」不倫相手との関係は?「その話を拓海くんにすると、“新しい仕事を探すのにいい場所がある”と言うのです。異業種交流会のようなもので、会社経営者や投資家などが多く参加しているパーティーがあると。開催場所はホテルのラウンジで、会員制らしく、拓海くんの紹介でそこに参加することができたんです。持ってくるように言われていた名刺を何人かと交換すると、とある男性に声をかけられました。ハイブランドのスーツを着た、50代くらい男性でしたね。飲食店をいくつか経営しているとのことでした。そのときは軽く会話をした程度でしたが、後日連絡が来て、一緒に食事をすることになったんです」新たに知り合った男性とも不倫を?「その男性は、三橋さんと言いました。食事はイタリアンのレストランでしたんですが、それも彼の経営しているお店でしたね。値段を気にする様子もなく高級ワインをバンバンと開ける姿を見て、つい文則や拓海くんを三橋さんと比較してしまいました。夜も遅くなり、そろそろお開きの時間となったとき、三橋さんが“タクシーを呼んでいるから”と言うんです。でも、そこからタクシーで家に帰るとかなりの金額になるので、私はタクシーに乗るのを躊躇していました。すると、お店を出たところで、三橋さんが胸もとから財布を出して、サッとお札を渡してきました。数えてみると、5万円もありましたね。そして、“できれば定期的に会いたい”と言われたんです。そこで“毎回この額がもらえて、定期的に会うとしたら、いくらになるのだろう”と頭のなかで計算してしまいました。そして、“拓海くんだけではなく、三橋さんとも関係を持ったほうがいいかも…”と、タクシーのなかで思いを巡らせていましたね」どんな結末を迎えた?「そんなとき、私に妊娠が発覚したんです。ただ、残念ながら“文則の子ども”という可能性はありませんでした。文則は退職後、アルバイト生活をしていたので、再就職するまでは子どもを作らないようにしていたからです。となると、子どもの父親は拓海くんしかいませんでした。そこで、私はそのことを拓海くんに伝えたんです。すると、拓海くんには“産んで欲しい”と言われ…。さらに、拓海くんは“すべてを先輩に話す”と、急に文則に対し義理を見せようとし始めました。でも、拓海くんと文則は強い信頼関係で結ばれていましたから、もしかしたら拓海くんが言ってくれれば、文則も納得してくれるかもしれないと思ったんです。しかし、その考えは甘かったですね。私たちの家でその話し合いをしたのですが、文則は大激怒。拓海くんに掴みかかったりして、その場は一気に地獄絵図となりました。その後、文則とは離婚。また、拓海くんとはその後会いづらくなったうえに、自業自得とはいえ大きなストレスを抱えてしまったからか、のちに流産してしまい…。さらに、新しく知り合った三橋さんに一連の事態を話して相談に乗ってもらおうとしたものの、面倒なことに巻きこまれたくなかったのか、三橋さんとも連絡が取れなくなりました。結果、私は不倫によって何もかもを失ってしまったのです」“夫の後輩と不倫した妻の告白”をご紹介しました。不倫するまでは二人三脚で困難を乗り越えようとする良き夫婦だったはずなのに、途中で道を踏みはずしてしまった結果、彼女は不倫によって何もかも失ってしまったようです。とはいえ、どれだけ後悔しても時が戻ることはありません。大きな代償を払う覚悟がないのなら、最初から不倫に手を出すべきではないのです。©Kohei Hara/gettyimages文・塚田牧夫
2022年05月10日ふとしたことがキッカケとなり、異性の友だちと恋仲になることもあるでしょう。それは不倫でも言えることのようです。麻由佳さん(仮名・34歳)はかつて、友人であった夫の後輩の男性と不倫してしまったそう。どんな経緯で彼と不倫関係になったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。夫との出会いは?「私が大学3年生のときです。居酒屋でアルバイトをしていたんですが、そこに二人の若い男性がやってきました。それが、のちに夫となる文則(仮名)と、その後輩の拓海くん(仮名)でした。二人のオーダーは私が担当したんですが、彼らは私がテーブルに行くたびにオーダーとは関係のない質問をしてくるんです。“名前は?”“年齢は?”“どこに住んでいるの?”などと、接客するたびに1つずつ聞かれました。そして最後に、“連絡先を教えて”と言われたんです。その際、彼らに対して悪い印象は抱いていなかったので、私は連絡先を交換することに。そして、その後は三人で遊ぶようになり、しばらくして私は文則と付き合いました」結婚後の生活は?「文則と付き合ってからも、三人で遊ぶ機会は多かったですね。拓海くんは本当に先輩の文則を慕っている感じがしました。私はそんな二人の関係性がとても好きでしたね。そして、文則と結婚して2年ほどした頃。どうも彼は職場での人間関係に悩んでいるようで、私に“職場に行くのが辛い”と愚痴をもらすようになりました。文則が落ちこんでいる姿を見ていると、私も辛くなってしまい、“辛いときは逃げることも大事だよ”と彼に会社を辞めることをすすめたんです。その後、文則は退職を決意。仕事を辞めてからは、飲食店でアルバイトを始めました。私も毎日働いていましたし、文則には失業手当も出ていたため、幸いなことに家計が苦しいという状況にはならなかったんですが…。ただ、文則が空いている昼間の時間帯にしょっちゅう遊びに行くようになり、私は若干もどかしさを感じていました」夫との関係が崩れたキッカケは?「そんなとき、拓海くんから連絡があり、二人で飲みに行くことに。その頃の拓海くんは仕事も順調で、趣味で始めた投資なども上手くいっていたらしく、話を聞いていると以前よりたくましくなったように感じられました。その際に、拓海くんから文則の近況を聞かれました。最初は、やはり先輩のことを気にかけているんだなと思ったんです。ただ、そこで“なぜ文則が仕事で悩みを抱えるようになったのか”という話になりました。そして、私はそこで思いがけない出来事がきっかけとなっていたことを知らされたのです。拓海くんが言うには、文則は職場の女性社員と関係を持ったらしく…。しかも、その女性は上司の不倫相手だったそう。そこから上司との関係がギクシャクし、職場での居場所がなくなっていたそうなんです。さらに、拓海くんに多額の借金をしていることも聞かされました」不倫に走った理由は?「事実を知り、動揺していた私を、拓海くんは心配そうに見つめていましたね。その際、私は拓海くんに手を握られたんです。そんなことを今までにされたことがなかったので、ちょっとドキッとしました。そこで、拓海くんは出会った頃の話をしてきたんです。というのも、本当は最初に私に好意を抱いたのは、拓海くんだったのだと。そもそも、私のバイトしていた居酒屋には別の友だちと来たことがあり、そのときに私に一目惚れしたのだそう。それを先輩である文則に話して、なんとかつないで欲しいと頼み、私と連絡先を交換するに至ったそうですが…。三人で遊んでいるうちに文則が私を好きになってしまい、それを知った拓海くんは後輩として自ら身を引いたそうです。そして、事実を話し終えたのち、拓海くんは私に“ずっと好きだった”と告白してきました。そのとき、文則への不信感もあった私は、拓海くんの思いを受け入れたくなってしまったんです。そしてその日の夜、私と拓海くんは一線を越え、不倫関係になりました」“夫の後輩と不倫した妻の告白”をご紹介しました。後輩としては、今は先輩の妻とはいえ、かつての憧れの女性を放っておくことができず、“救いたい”という気持ちになったのかもしれません。しかし、本人たちにとっては“救い”となっても、不倫である以上、それは“許されざる行為”。二人とも一刻も早く目を覚まして不倫関係を解消しなければ、近い将来大きな代償を支払うことになるでしょう。©Dougal Waters/gettyimages文・塚田牧夫
2022年05月10日夫の悟志さん(仮名)と結婚し、息子を授かった紗英さん(仮名・35歳)。当時不倫をしていた紗英さんは、二人で行うことになっていた育児や家事をおざなりにすることはなかったため、不倫に対する罪の意識はあまりなかったそう。そんななか、不倫相手とのデート当日に子どもが体調を崩し、保育園からお迎えの連絡が。しかし、その頃の夫の家事や育児への協力が少なくなってきていたことを理由に、紗英さんは夫に子どものお迎えをお願いし、自らは不倫デートを楽しみました。その後、夫から不倫の疑惑をかけられたことで、すさまじい夫婦喧嘩が勃発。しかし、その後も紗英さんは反省することはなく、不倫を続けていった結果、最後は悲惨な結末を迎えてしまったそう。いったい何があったのか、そこに至るまでの経緯も合わせて彼女に詳しくうかがいました。不倫相手の男性「私の不倫相手は、三橋さん(仮名)という方で、年齢は私の8歳上。仕事関係で知り合った、雑誌の編集をしている人でした。三橋さんも結婚していましたが、子どもがいなかったんです。そのこともあって、時間は比較的融通が利くため、私に合わせてくれていました。三橋さんは以前、グルメ雑誌の編集に携わっていたこともあり、お店にすごく詳しかったんですね。不倫デート中は、そんな彼と一緒においしいご飯を食べながら、愚痴などを聞いてもらって、楽しい時間を過ごしていました」ホテルに入ってきた男性は…「食事をしたあとは、いつもホテルに行く流れでした。ホテルはよっぽどお店から離れていない限り、だいたい同じ場所を使っていたんです。その日は、ホテルから近い場所で食事をしたのち、歩いてホテルに向かいました。なかに入り、三橋さんが受付をしているところで、私はロビーのソファに腰を下ろしたんです。すると、背後に人の気配を感じました。振り返ると同時に、その人がこっちを覗き込んできて…。それは、なんと夫の悟志でした。さらに、夫はスマホを手に持ち、カメラをこちらに向けていて…。そして、“撮ったぞ”と言ってきたんです」お店から尾行してホテルへ「夫の口調は冷静でしたが、だいぶ興奮しているようでしたね。そのときは私も状況が飲み込めていなかったので、頭のなかはパニック。三橋さんも唖然としてこっちを見ていました。おそらくフロントの従業員も、だいぶ焦っていたんじゃないでしょうか。その人の顔を見られるほど、気は回りませんでしたが…。どうやら夫は、私たちのことをお店からつけていたようでした。そして、ホテルに入ったのを見計らって、乗り込んできたのです。夫は“やっぱりな”と言って、三橋さんのほうにもカメラを向けました。そして、私に対し“子どもを連れて出て行くから”と言い残して、その場を去って行ったんです」本当に子どもを連れて出て行かれ…「動揺を鎮めるため、いったん私たちはホテルの部屋に入りました。そこで、これからの対処法を考えたんです。夫は小心者なので、おそらくすぐに家を出て行くことはないと思いました。とりあえず、子どものことを優先して考え、話し合いの場を持とうと思ったんです。三橋さんも、“弁護士などを紹介するから”と言ってくれました。その後、すぐに家に戻ったんですが…。家には、すでに誰もいないんです。どうやら、夫は本当に子どもを連れて出て行ってしまったようでした。それと同時に部屋のなかを見渡すと、いろいろなものがなくなっていることに気づいたんです。壁際にあった家族写真もなくなっていて…。部屋が殺風景になったことで、以前、悟志とケンカしたときに付けた床やテーブルのシミがとても目立って見えましたね。その後、親権を争う形で離婚調停に入ったのですが、決着がつくまでに半年以上かかりました。そして私は、最終的に“親権を失う”という悲惨な結末を迎えました…」“子どもそっちのけで不倫を楽しんでしまった女性の告白”をご紹介しました。子どもの世話をせず、不倫にいそしんでいたわけですから、離婚の際に親権が取れなかったのは当然の結果とも言えるかもしれません。紗英さんのように目先の快楽を優先して不倫に走ってしまうと、のちに大きな代償を払わなければいけなくなるのでしょう。とはいえ、失ってから後悔するのでは遅いので、始めから不倫なんてするのではなく、今一緒にいてくれる家族に感謝し大切にしてほしいものです。©west/gettyimages©PonyWang/gettyimages文・塚田牧夫
2022年05月03日不倫関係にある場合、人目を気にして行動なども控えめにすることが多いでしょう。しかし、そんな関係にも次第に慣れが生じた結果、大胆に行動するようになり、家族そっちのけで不倫に走ってしまう場合もあるようです。紗英さん(仮名・35歳)はかつて不倫に走り、子どもがいる身でありながら“ありえない行動”を取ってしまったと言います。今回は、その当時の状況などを彼女に詳しくうかがいました。家庭では均衡を保っていたが…「夫の悟志(仮名)と結婚したのち、息子を授かりました。その後、私は職場に復帰し、出版関係の仕事をしていたんです。その頃、夫と相談して家庭で心がけていたのは、“子育てや家事などはすべて分担して行う”ということでした。役割をきっちりと決めるというよりは、お互いがやることのバランスを取ることを重視したんです。相手が食事の支度をしたら、自分は片付けや掃除をする。洗濯をしてもらったら、お風呂掃除をするなどして気を遣い合いました。こうして、家庭内の均衡を保っていたんです」保育園からの連絡「当時、私は仕事関係で知り合った男性と不倫していました。でも、不倫中も子育てや家事など自分のやるべきことはしっかりとやっていたので、私としてはそこまで罪の意識はなかったんです。しかし、ある日のこと。仕事中に息子の通っている保育園から連絡がありました。“体調が悪いから迎えに来てほしい”と言われたんです。実はその日、不倫相手と食事をする約束をしていました。しかも、その日は以前から楽しみにしていた、なかなか予約の取れないお店を予約していたんです。“どうしようか…”と悩みましたね。それに加えて、丁度その頃は夫があまり家事をしてくれず、私の負担が大きくなっていた時期でした。そういうこともあり、私は夫に息子のお迎えをお願いすることにしたんです」子どもを夫に任せて不倫相手と密会「夫には大事な会議があって、そのあとに会食があると伝え、息子のお迎えをお願いしました。仕事終わり、不倫相手と会い、予約していた中華料理店へ。名物の水餃子に舌鼓を打ち、食べ終わったあとはホテルへ行きました。その間、しばらくスマホを触っていなかったのですが、彼と別れた後にスマホを見てみると、夫から10件近く電話がきていたんです。子どもに何かあったのかと思い、すぐに折り返しの連絡を入れました。でも、問題はなく、夫は単に私と連絡がつかないことに腹を立てているだけだったんです。家に戻ると夫はまだ怒っていたのですが、一方で私はテーブルの上にあった夫の食べ残しが気になりました。“食べ終わったら自分で片付けなさいよ”と、私も夫に対し腹が立っていましたね」夫からの指摘に怒りが込みあげてきて「そこからは不満のぶつけ合いでした。自分のほうが育児や家事をやっている、やっていないの言い合いです。すると夫が、“付き合っている男性でもいるのか”と言ってきて…。それに対し、すかさず私は“いるはずがない”と否定しました。しかし、夫はその後も“本当は不倫しているんじゃないか”などとしつこく聞いてきたので、強い怒りが込みあげた私は、咄嗟にソファの上にあったクッションを投げつけたんです。それがテーブルの上にあった醤油さしに命中し、壁のほうに飛んでいきました。そして、クッションはもちろん、床にもテーブルにも醤油のシミをつけてしまったんです。でも、私も夫もそれを見てみぬふり。その日はそのまま寝てしまいました。翌日、床とテーブルを拭いたのですが、醤油のシミは消えないままでしたね」“子どもそっちのけで不倫を楽しんでしまった女性の告白”をご紹介しました。もしかすると夫は、妻の不倫に気づいていたのかもしれません。夫だけでなく妻側にも不満が溜まっていたとはいえ、妻が不倫しているとなれば夫からの指摘に反論する余地はないはず。ましてや、体調不良の子どもの心配をせずに不倫相手と会っているとなれば、夫の怒りがおさまらないのも当然でしょう。妻には不倫によって大事なものを失う前に、夫からの抗議を素直に受け入れて、しっかりと反省してほしいものです。©bee32/gettyimages©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年05月03日瑛子さん(仮名・33歳)は、4年ほど前に友人の由美さん(仮名)が出産したことを受け、由美さんと子どもに会うために福岡を訪ねました。その後、旅先で出会った北条さん(仮名)と意気投合した彼女は軽い気持ちで自らホテルに誘い、彼と一夜を共にしてしまったのです。そのときは“1度きりの不倫”だと思っていたのですが、瑛子さんが東京に帰って来た後に事態は思わぬ方向へと進んでいってしまったそう。いったい何があったのか、彼女に結末までをうかがいました。東京で再会することに「東京に戻ってきてからも、しばらくは福岡での出来事を思い出して、その余韻に浸っていましたね。福岡で出会い、関係を持ってしまった不倫相手の北条さん(仮名)とはその後もLINEでやり取りをしていましたが、もう会うことはないだろうと思っていました。ところが、ある日、北条さんから“出張で東京に行くことになった。会いたい”という連絡が来て…。1度きりの関係だと思っていただけに、迷いました。ですが結局、私もはやる気持ちを抑えられず、もう1度だけ会うことに。そのときは、“ただ食事をするだけ…”という思いでした。でも、彼と会う当日、夫には“帰りは遅くなるかも”と伝えていたので、自分でも何かを期待していたのは間違いないでしょう」2度目の不倫「北条さんとは駅で待ち合わせることに。数か月ぶりの再会でしたが、北条さんの笑顔を見た途端、出会ったときに抱いた安心感が胸に蘇りました。その後食事をして、いろいろな話をしていたら、あっという間に時間が過ぎていき…。すると、やっぱり“このまま離れたくない”という気持ちになっていました。そうしたら、今度は北条さんから、“近くのホテルで飲み直しませんか?”と誘ってくれたんです。それは、かつて福岡で私が彼に言ったセリフでもあります。それを思い出して、お互いに吹き出してしまいました。そして彼と近くのホテルに向かい、私は2度目の不倫をしてしまったのです」夫に嘘をついて不倫旅行へ「その後、北条さんが福岡に帰ってからというもの、以前よりも頻繁に連絡を取るようになりました。完全に遠距離恋愛をしているような気分でしたね。私は夫の目を盗んで、北条さんにLINEを送っていました。するとやはり、また会いたくなってくるんですよね。そこで私は福岡に行く計画を立てました。由美の家に行くことにすれば、夫にも怪しまれずにすむと思ったんです。そこで、由美には申し訳ないけれど、旅行の理由にさせてもらうことにしました。ただ、リスクを最小限に抑えるため、1泊だけと決めて再び彼のいる福岡へ向かったんです」呆気なく不倫がバレて…「福岡で北条さんと再会したのち、私は彼の家で楽しい時間を過ごしました。彼と関係を持ったあと、ベッドの上で一緒に休んでいたのですが、そのとき私はふと自分のスマホを見たんです。すると、いつの間にかスマホの電池が切れていました。そこで、彼に充電器を借りて電源をいれると、夫からの“不在着信”の表示が出てきて…。しかも、何件も着信が入っていたんです。さらに、由美からも着信があったことがわかり、咄嗟に“ヤバい”と思いました。そのときは、サッと血の気が引きましたね。どうやら夫は最初、私に電話をかけたようですが、電源が入っていなかったため私は出られず。そこで、由美のほうに連絡を入れたようなのです。しかし、由美としては私が来ることになっているなんて知りませんから、寝耳に水です。そこで、呆気なく不倫がバレてしまいました。その後、東京に戻ってきた私は、夫に不倫のことを問いただされることに。そこで、許してもらうために私は今までのことを正直に話したんですが、夫は許してくれず…。結局、離婚することになりました。また、私だけでなく北条さんも慰謝料を請求されることとなり、それ以降、北条さんとも疎遠に…。さらに、親友の由美にもあわせる顔がなくなり、連絡も取れなくなりました。今は、あのとき“一度だけだから…”と軽い気持ちで不倫に手を出したことを深く後悔しています」“旅行先で出会った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。旅行先での出会いはどこかドラマチックである分、印象に深く残りやすいのかもしれません。しかし、結婚している身である以上、たとえ素敵な人と出会ったとしても、その先に進むべきではありません。なぜなら、瑛子さんのように軽い気持ちで不倫に手を出してしまえば、親友や家族など身の回りの大切な人たちを一気に失いかねないのですから。©Dziggyfoto/gettyimages©Tinnakorn Jorruang/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月30日春になり行楽シーズンを迎えたこの時期、旅行の予定がある人も多いかもしれませんね。また、出かけた先で新たな出会いに恵まれる場合もあるでしょう。瑛子さん(仮名・33歳)は以前、旅行先で知り合った男性とあろうことか不倫関係に堕ちてしまったそう。そこに至るまでにどんな経緯があったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。一人で福岡へ行くことに「私には、学生時代から付き合いのある由美(仮名)という親友がいます。由美は結婚後、夫の地元である福岡に行き、東京を離れてしまいました。そんな由美が4年ほど前の年明けに、子どもを出産。由美からその知らせを聞いた私はお祝いもかねて、由美にとても会いたくなりました。そこで、その年のゴールデンウィークに由美のいる福岡に遊びに行くことにしたんです。その際、夫も誘ったんですが、仕事が入っていたため断念。私一人で福岡へ向かいました。一人旅は今までほとんどしたことがなかったので、ちょっとドキドキでしたね」電車に乗ったところまでは良かったが…「由美の子どもは、由美によく似ていて、とても可愛いかったです。抱かせてもらうと小さくて温かくて、幸せな気持ちになりました。私も“子どもが欲しいな…”と思いましたね。また、由美の夫はお酒が大好きで、私もお酒が好きなため、由美の家でたくさんお酒をすすめられたんですね。そこで、つい調子にのってガブガブと飲んでしまいました。すると、だいぶ酔ってしまい…。二人からは泊まっていくように言われたのですが、生まれたばかりの子どもがいる由美の家で長居するのは悪いなと思い、私は予約していたホテルに戻ることに。その後、由美の家の近くの駅まで送ってもらい、お別れをして電車に乗ったところまでは良かったんですが…」知らない場所で目が覚めて「私は電車のなかでつい眠ってしまったんです。目を開けるとそこは全く知らない場所で、辺りは当然のごとく真っ暗。どうやら乗り過ごした結果、その路線の終着駅にまで行ってしまったようでした。さらに、時刻は23時半を過ぎていて、予約していたホテルがある駅に向かう電車は既に終了。終電もなく心細くなっていた私は電車を降りてウロウロしていると、私と同じようにあたふたしている男性を見つけました。“もしかしてこの人も乗り過ごしたのでは…”と思い、声をかけると予想通り。そのとき、私は心強い味方を得たような気分になりました。また、よくよく話してみると、私の予約していたホテルはその男性の住んでいる場所からそんなに離れていないことが判明。そこで、タクシーに一緒に乗ることにしたんです」たった1度きりの不倫「タクシーのなかで、いろいろとその男性と話をしました。男性の名は、北条さん(仮名)。私よりも年齢は1つ下で独身。仕事は、家具の販売をしているとのこと。旅先で一人になり心細かっただけに、私は彼にすごく親近感が湧いていたんです。タクシーに乗って1時間ほどが経過した頃、ようやく街の明かりが見えてきました。そこで、お互いに名残惜しく感じたのでしょう。“せっかくだから、少しどこかでお酒を飲もう”ということになったんです。ただ、そんな時間にやっているお店は見つからず…。そこで咄嗟に私は、“近くのホテルで飲み直しませんか?”と彼を自らホテルへと誘ってしまったんです。そして、“1度だけ”という思いで、そこで彼と関係を結んでしまい…。ただ、彼とはそれ以来会うことはないと思っていたので、そのときはあまり罪悪感を抱きませんでした」“旅行先で出会った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。旅行にはハプニングがつきもの。心細くなったときに、近くにいる人を頼ってしまうこともあるかもしれません。しかし、だからといって不倫していいわけではありません。近い将来、軽い気持ちで不倫に手を出してしまったことを、きっと後悔することになるでしょう。©Benjamin Torode/gettyimages©nd3000/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月30日幸穂さん(仮名・29歳)は、かつて不倫により多額の慰謝料を請求され、その際に支払いを母親に肩代わりしてもらいました。それから実家に戻り、母親と二人で暮らしていたものの、新しくできた彼氏の和宏さん(仮名)と結婚を前提に同棲を開始。ところが、ある日友だちに誘われた飲み会で知り合った既婚男性と関係を持ってしまい、また不倫に手を染めてしまったとのこと。その後、懲りずに不倫を繰り返した彼女にはいったいどんな結末が待ち受けていたのか、当時の状況を彼女に詳しくうかがいました。不倫への罪悪感が薄れ「ある日、友だちに誘われた飲み会で、タイプの男性と知り合った私はその男性と軽い気持ちで関係を持ってしまったんです。ただ、最初はそれが不倫だとは思っていませんでした。なぜなら、その男性が既婚者であると言わなかったからです。関係を持ったのち、その男性から結婚していることを告げられました。そこで私は、“またやらかしてしまった”と思いましたね。“なんてダメな人間なんだろう…”と落ち込んでいると、その男性が“みんなそんなもんだよ”なんて軽く言うんです。その言葉に救われたというと変ですが、その言葉に安心した私は、不倫を自分のなかで正当化させてしまったんです。それにより少し気分が楽になった私は罪悪感が薄れ、その後もその男性と関係を持つようになりました」母親への告白「ある日、実家を訪れたときでした。そこで母親に、“また変なことをしていないよね?”と聞かれたんです。私の行動にあらわれている些細な変化を察知したのでしょう。以前、立て替えてもらった慰謝料の返済が滞っていたことなども関係していたのかもしれません。母親から心配そうな表情でそう聞かれたとき、以前私が不倫したときに見せた、母親の悲しそうな表情を思い出しました。昔から厳しくられ、母親の怖い表情ばかり見てきただけに、そのときの悲し気な表情は強く印象に残っていたんです。すると、私は急に怖くなり、申し訳ないという感情が湧き上がってきました。そこで、“正直に話して謝りたい”という気持ちが抑えきれなくなったんです。そして、私は再び不倫をしてしまったことを正直に母親に告白し、その場で彼との不倫関係を終わらせることを母親と約束しました」母親の密告「その数日後、同棲している和宏さんが仕事から帰ってきた際に、“これを君のお母さんから渡された”と言って、一通の手紙をテーブルに置きました。それは母親が和宏さんに直接届けたものとのこと。その手紙を私も読ませてもらったんですが、そこには私の不貞行為について書かれていました。そして、“娘はこれからも不倫を続けてしまうでしょう”“この子はうちで引き取ります”などの言葉が綴られており…。おそらく母親は、私を心から反省させて、もう二度と不倫をしないように更生させたかったのでしょう。そこで、きちんとケジメをつけるべく、手紙で私の不倫を彼に報告したんだと思います」あれから4年経ち…「和宏さんは優しい人なので、その手紙を読んでもなお、“自分にも非があるのかもしれない”とやり直す姿勢を見せてくれました。しかし、やっぱり心のどこかで私のことを許すことができなかったのでしょう。結局それから一か月もしないうちに和宏さんとは別れることになり、再び私は実家に戻りました。不倫相手との関係も、それっきりですね。母親に不倫してしまったことを明かしたあとに“もう会えない”という連絡をしたら、“そっか”と言われただけで、それ以来向こうから連絡がくることもなく、あっさりと関係が終わりました。あれからもう4年以上が経ちますが、今も母親と実家で暮らしています。相変わらず厳しいことを言われるのでとても窮屈ですが、前ほど居心地は悪くないですね。今は二度も裏切った私を見捨てずにいてくれた母親に感謝し、日々を送っています」“一度反省したはずが再び不倫に走ってしまった女性の告白”をご紹介しました。母親はきっと、娘の不貞行為に対して責任を強く感じたのでしょう。そこで、今度こそ娘を本当に改心させるために、泣く泣く彼に手紙を渡しケジメをつけようとしたのかもしれません。彼女のように身近にいる大切な人を悲しませたくないのなら、不倫には絶対に手を出してはいけないのです。©Pongtep Chithan/gettyimages©fizkes/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月23日マキさん(当時33歳)はある日、お料理教室で知り合って仲良くなった女友達の由奈さんから、W不倫をしているという事実を聞かされます。しかもその相手は、同じお料理教室の生徒さんの夫でした。彼女に不信感を抱き、距離を置くことにしたマキさんですが、なんと自分の彼氏、隼人と由奈さんが密会していたことに気づいてしまったのです…。彼氏と女友達が密会していて…「最近、隼人の様子がおかしいとは思っていましたが、由奈とコッソリ会っていたからでした。LINEを見てそれを知ってしまい、カッとなった私は、彼に『由奈と浮気してたってこと!?』と問い詰めたんです。すると隼人は平謝りで、『隠していてごめん。でも何度か会っただけで、体の関係は持っていないから信じてほしい』とのこと。どうやら由奈は、夫婦関係で悩んでいて、同じ男性としての意見を聞かせてほしいと隼人に頼んだようです。『夫婦がうまくいっていないことはお料理教室の皆には知られたくないから、マキにも絶対言わないで』と釘を刺したうえで、相談を口実に隼人をちょくちょく呼び出していたのだとか…」一旦、隼人さんの言い分を信じることにしたマキさんは、次に由奈さんの話を聞くことにしました。ところがなんと由奈さんは、謝ることもなく、開き直ったのです。「誰と会おうと勝手でしょ」と開き直られて…「『彼と寝たわけでもないのに、なんで私が怒られなくちゃいけないの?』と逆ギレされました。さらに、すごくひどいことを言われたんです。『マキと隼人は結婚しているわけでもないし、隼人が誰と会おうと彼の勝手でしょ。私が誘ったら彼もまんざらでもなさそうだったし、マキに満足してないんじゃない?』とあり得ない捨て台詞を吐いていきました。悔しかったけれど、由奈とはこれ以上関わりを持たない方がいい気がしたので、グッと堪えて今後は連絡を絶つことにしたんです。でも彼女、その後も懲りずに隼人に連絡してきて…。彼には無視してもらっていたけれど、由奈が今後どういう行動に出てくるのか考えると不安でいても立ってもいられませんでした。彼女はすごく美人で色っぽいので、いつか隼人が心変わりしたらどうしようと心配だったんです」こうして数か月間、悶々とした日々を過ごしていたマキさん。ところがある日、衝撃のニュースが耳に飛び込んできました。不倫がバレた人妻の末路「お料理教室の生徒さんの夫とW不倫していたことが、バレたそうです。その生徒さんからは慰謝料を請求されそうだと聞きました。また、由奈の夫にも知られてしまい。W不倫の件だけでなく、いろんな男性と関係を持っていたことも突き止められ、離婚の危機だとか。彼女はいつも『裕福な暮らしを手に入れたくて、今の夫と結婚した』と得意げに言っていましたから、今頃途方にくれているでしょうね。ちなみに後から知ったのですが、今の夫も不倫からの略奪愛だったようで、由奈は“他人の男が欲しくなってしまう”病気なのかもしれません。だからこそ、私の彼氏にも手を出そうとしたし、料理教室の生徒さんの夫とも関係を持ったのでしょう」他人のものがすぐに羨ましくなってしまう性質の人は、それを手に入れない限り、心が満たされません。どんなに美貌やお金に恵まれている人でも、一生満足することはないのでしょう。小さな幸せであっても、安定した毎日に感謝することが大切なのだと考えさせられました。©d3sign/Gettyimages©Tetra Images/Gettyimages©thenakedsnail/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年04月23日「隣の芝生は青い」ということわざがありますが、他人のものの方がよく見えて羨ましくなってしまうという経験は、誰にでも起こり得るもの。しかしその対象が、他人の夫や恋人だったらどうでしょうか…?世の中には、他人の夫や恋人が欲しくなってしまうという信じられない性質を持った人が存在するそうです。今回は、マキさん(当時33)の恐ろしい体験談を聞いてきました。料理教室で、ある女性と知り合って…マキさんは、恋人の隼人さんとは交際3年目。お互いに結婚も視野に入れて付き合っており、順調でした。しかしそんな二人の関係は、ある女性との出会いがきっかけで危機を迎えることになるのです。その女性の名前は、由奈さん。マキさんが由奈さんと知り合ったのは、お料理教室でした。「由奈はものすごく美人で、お料理教室でも一際目立っていました。年齢は私と同じ33歳でしたが、肌がとてもきれいで20代にしか見えず、最初はてっきり年下だと思っていたほどです。しかも話を聞くと、彼女には5歳の子どもがいるというので驚きました。ご主人は経営者で、いわゆるセレブ妻でしたが、気取った感じなどが全くなくて。お料理教室に入ったばかりの私にも、由奈はすごく親切にしてくれたんです。お互いに家が近かったこともあり、すぐに意気投合しました」マキさんは由奈さんと何度かランチなどをしていくうちに、どんどん仲良くなっていきました。そんなある時、由奈さんは夫婦生活の悩みを打ち明けてきたそうです。「由奈は、夫が外で女遊びに夢中なため、全く家に帰って来ず、とても辛い思いをしているようでした。育児にも全く協力してくれないし、精神的に追い詰められていると言っていました。『マキとは家も近いし、気晴らしにこうやって時々会ってくれたら嬉しいな…』と由奈から潤んだ目で見つめられ、私もつい同情してしまったんです。週末は彼氏と過ごすことがほとんどでしたが、由奈が子連れでうちに遊びにきて、私たちカップルと、由奈親子の4人で遊んだことも何度かありました。でもある時、由奈からびっくりするような話を聞かされたんです」女友達が打ち明けてきたとんでもない秘密それは、マキさんが由奈さんと二人で飲みに行った時のこと。彼女は、子どもの面倒を両親に見てもらえることになったと言って、久々の夜遊びに誘ってきたのです。「その日の由奈は、お酒が入っているせいかかなり饒舌でした。でも酔っ払った彼女が、『実は誰にも言わないんでほしいんだけど…』と、とんでもないことを言ってきて…。なんと彼女、ある既婚男性と寝ていると言うんです。しかもその相手は、お料理教室に通っている他の生徒さんの夫だとか…。お料理教室のメンバーと家族ぐるみのイベントをした際に出会ったらしいですが、それを聞いた時は耳を疑いました。W不倫にもびっくりですが、知り合いの夫と不倫するのはさすがにマズイですよね…」マキさん自身も知っている人物だけに黙ってはいられず、別れるように説得しようと試みたそうです。ところが…「由奈は全く聞く耳を持ちませんでした。『奥さんにはバレないようにするし、お互い離婚するつもりはない。家庭を壊すことはないから問題ない』と言い張るんです。それでも私が言い聞かせようとしたので、由奈は気分を害したようでした。『マキみたいに結婚も子育てもしたことのない人に、私の苦労や寂しさはわからないでしょう。そんな人にとやかく言われたくない!』と上から目線で言われてしまい、絶句しました。その発言には本当に苛立ちましたが、深入りするのはやめようと決めて、その日を境に由奈とは距離を置くことにしたんです。不倫の泥沼に巻き込まれるのだけはごめんだったので」最近、彼氏の行動が怪しいと思ったら…ところがしばらくして、マキさんの身にとんでもない出来事が起こったのです。それはマキさんが、最近恋人の隼人さんの様子がおかしいかも…?と感じ始めていた矢先のこと。「なんだか最近、隼人がコソコソとスマホをいじっていたりして、ちょっと怪しく思っていたんです。ある時、彼のスマホの画面にLINEのメッセージがポップアップで表示された瞬間を見てしまって…。なんとそれは、由奈からのLINEでした。しかも『また来週会えるかな』と書かれていて…。私に隠れて、二人が会っていたことが発覚したんです」マキさんが経験したように、親しい友達の恋人や夫に手を出す女性は、恐ろしいことに実際に存在します。初対面の異性に対しては、ある程度警戒するという人でも、相手が同性だとつい信頼してしまうこともあるでしょう。しかしあまりに警戒心が足りないと、とんでもないトラブルに巻き込まれる可能性があるようです。心しておきたいものです。©Boogich/Gettyimages©SimpleImages/Gettyimages©Karl Tapales/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年04月23日不倫は罪深い行為であり、不倫をすればのちに大きな代償を支払うことになりかねません。そして、その被害は自分だけでなく、周りにまで及んでしまうことも。幸穂さん(仮名・29歳)はかつて不倫に走り、家族にも大きな迷惑をかけてしまったそう。そこで一度は反省したものの、その後些細なことをきっかけにまた不倫に手を出してしまったようです。今回は、彼女に当時の状況について詳しくうかがいました。あるとき知らない番号から電話が…「私の親は中学生のときに離婚をしていて、それからは母親が一人で私のことを育ててくれました。ただ、母親はすごく厳しくて…。特に遊びに行く際に何かと制限されることが多く、学生の頃は早く家を出たいと思っていましたね。その後、専門学校を出た私は就職し、念願の一人暮らしを始めました。そして、就職して2年目のこと。私は職場の上司と付き合っていたんですね。ただ、向こうは既婚者だったので、不倫関係でした。そんなあるとき、私のスマホに知らない番号から電話がかかってきたんです」慰謝料請求の通知が届き…「電話に出てみると相手は不倫相手の上司の妻で、“すべて知っています”と冷静な口調で言われました。続けて、“然るべき対応を取らせていただきます”と言われたのち、一方的に電話を切られました。すると1週間ほどして、私の家に手紙が届いたんです。開けてみると、それは不倫の慰謝料請求の通知書でした。それを見て初めて、自分がしたことの罪の重さを理解し、言いようのない恐怖に襲われたんです。しかも、そこには“80万円”という金額が提示されており、大して貯金をしていなかった私は愕然としてしまいました。何人かの友人にそのことを相談したんですが、“弁護士に相談したほうがいい”と言われるばかりで誰も助けてくれず…。そうなるともう、頼れるのは母親だけでした」慰謝料を立て替えてもらう代わりに「厳しい母親のことです。相当怒られるのではないかと思い、会いに行くのがとても怖かったですね。なので、あらかじめ大まかな内容だけメールで送り、実家に戻りました。すると、母親が特にそのことに関して何も言わないんです。てっきり感情をむき出しにして怒られると思っていたんですが、怒鳴られることもなく、ただ少し悲しい顔で“こっちで対処しておくから”とだけ言われました。結局、母親が弁護士に相談をして交渉した結果、慰謝料は減額されることに。私は毎月3万円ずつ親に返済することと実家に戻ることを条件に、母親に慰謝料を立て替えてもらいました」再び裏切り行為を…「実家に戻って1年ほどした頃、私に彼氏ができたんです。その彼は和宏さん(仮名)というのですが、正直それほど私のタイプではありませんでした。しかし、とにかく真面目で誠実な人だったんです。その頃の私は母親を早く安心させたいという思いもあり、付き合って一か月も経たないうちにその彼を母親に紹介。母親も和宏さんのことを気に入ってくれて、その後彼と結婚を前提に同棲を始めました。しかし、母親のもとを離れ、目が届かなくなったところで、また私の悪い部分が出てしまい…。あるとき、友だちに誘われた飲み会に軽い気持ちで参加したんです。そこで、知り合った男性がとてもタイプな人で…。その後、あろうことか私はその男性と関係を持ってしまったのです。さらに、関係を持った後にその男性から“実は既婚者なんだ”と言われ…。結局、私は再び母親を裏切っただけでなく、和宏さんまで裏切ってしまいました」“一度反省したはずが再び不倫に走ってしまった女性の告白”をご紹介しました。彼女は一度痛い目に遭ったはずなのに、懲りずに不倫を繰り返してしまったようです。その結果、慰謝料を立て替えてまで娘を守ろうとしてくれた母親のことをまた裏切ってしまうことに。不倫は自分だけでなく、周りにも迷惑をかけます。自分の大切な人を困らせないためにも、彼女には早く目を覚まして不倫から足を洗って欲しいものです。©Oscar Wong/gettyimages©AsiaVision/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月23日理奈さん(仮名・32歳)は、同じ部署に新しくやってきた上司の細谷さん(仮名)と一緒に仕事をするうちに、彼に好意を抱くようになりました。しかし、細谷さんはその当時妻と別居中の状態。さらに、以前職場の女性と不倫関係になったことで理奈さんの部署に異動になったことが同僚の良枝さん(仮名)からの忠告により発覚。しかし、すでに彼のことが気になっていた彼女は、ある日細谷さんに誘われたデートに出かけ、そのまま不倫関係に。その後、細谷さんとの関係は順調に進んでいったものの、あることをキッカケに状況が一変したのだとか。いったい何があったか、彼女に詳しく話をうかがいました。彼のマンションへ通う日々「上司の細谷さんと不倫関係となってからは、仕事終わりに待ち合わせて、彼の住むマンションにほぼ毎日行くように。彼からは別居中の妻との関係も聞かされていて、“もうすぐ離婚するから、待っていてほしい”と言われていました。さらに、“愛する君との間に子どもが欲しい”とも言ってくれていて、このまま彼と結婚するんだろうなと思っていたんです。心配なことと言えば、“会社に私たちの関係をどう説明するのか…”ぐらいでしたね」妊娠を告げると…「そんなある日、私は体調に異変を感じました。それまで順調だった月経が来ないのです。また、試しに妊娠検査薬を使ったら、陽性判定が出て…。そのことを彼に打ち明けると、彼は神妙な顔つきになりました。そこで彼に“ちゃんと検査したほうがいい”と言われた私は病院に行くことに。すると、医者から妊娠していることを告げられました。妊娠が確定したとき、私はとても嬉しかったんです。なぜなら、彼は絶対に喜んでくれるだろうと思っていましたし、これが離婚の決め手になればスムーズに結婚できるだろうと考えていたので…。ところがです。彼に妊娠していたことを伝えると、彼は“マズいことになった…”と今までの態度を豹変させたのです」恐ろしい彼の本性「彼は妊娠している私に対し、“会社にバレるとマズい”、“お願いだからこのことを黙ったまま会社を辞めてくれ”と言ってきました。さらに、“できれば子どものことは諦めて欲しい”とまで…。そこで彼の本性を知った私は、一気に絶望の淵に突き落とされました。それまで私は一回も体調不良で会社を休んだことはなく、自分のカラダの丈夫さには自信があったんです。しかし、この一件により精神的にまいってしまったためか、体調を崩しがちになりました。そして精神的にも肉体的にも追い詰められてしまった私は、“こうなったのはすべて細谷さんの妻のせいだ”、“彼女が離婚に同意してくれれば、細谷さんは私のもとに戻って来てくれる”と思うように。その結果、細谷さんの妻に連絡をしてしまったのです」妻から告げられた驚愕の事実「細谷さんの妻に連絡をして、“早く細谷さんと離婚して欲しい”と告げました。すると、“そんな話は出ていない”と言われ…。さらに、別居はお互いに冷静になるためにしているだけで、時間が経ったら別居を解消するつもりだったと…。さらに、私の連絡によって彼の不倫を知った細谷さんの妻も取り乱してしまいました。そして、二人のやりとりだけでは、事態はもう収拾がつかない状態に…。その後、細谷さんの妻は職場に連絡。それにより、職場に私たちの関係がバレてしまったんです。不倫発覚後、私は別の部署へ異動するだけすみましたが、細谷さんは同じケースが2回続いたことで退職に追い込まれてしまいました。その後、しばらくして妻と離婚したと聞きましたが、彼とはそれ以来連絡をとっていないので、今どこで彼が何をしているのかはわかりません。私はというと、その後子どもを産んでシングルマザーとなりました。そして2年後に、同僚の良枝からの紹介で出会った男性と結婚することができ、今は平和な日々を過ごしています。しかし、今でもふとした瞬間に不倫発覚後のあの地獄のような日々を思い出し、パニックになってしまうことがあるんです。それに今結婚し家庭を持っているからこそ、あのとき細谷さんの妻にした自分の行動がいかに酷いものであったのかを実感しています。もうあんな経験は二度としたくありません。もし細谷さんと出会ったばかりの頃に戻れるのなら、私は絶対に不倫する道を選ばなかったでしょう…」“職場の上司との不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。今回のケースのように、不倫相手に対し「妻とは離婚する」という嘘を告げ、関係を続けようとする不倫男性は少なくありません。また、結果的に理奈さんはその後平和な暮らしを手に入れることができたようですが、不倫したことをかなり後悔する羽目になったようです。©maruco/gettyimages©PrathanChorruangsak/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月19日同じ職場の人とプライベートではあまり顔を合わせたくないという場合もあれば、逆に頻繁に会うことで心惹かれ、好意を持つ場合もあるでしょう。理奈さん(仮名・32歳)は、かつて同じ職場の上司に好意を抱くようになりましたが、のちにその上司が既婚者だということが発覚。しかし、悩んだ挙句、彼女は彼と不倫という許されざる関係になることを選んだそう。今回は彼女がいったいどんな経緯で不倫に堕ちてしまったのか、詳しく話をうかがいました。同じプロジェクトを担当するようになり「ある年の春、職場で人事異動が行われ、私の部署に新しい上司がやってきました。名前は細谷さん(仮名)と言います。細谷さんは40代後半でバツイチ。周りの人と一定の距離を置いて付き合う、もの静かなタイプの人でした。私は食品メーカーに勤めているんですが、ある店舗とコラボ商品を出すことになり、春からそのプロジェクトに関わることに。上司である細谷さんもそのプロジェクトを担当することになり、それを機に細谷さんと頻繁にやりとりをするようになりました。一緒にプロジェクトを進めていくなかで、夜遅くまで電話で話をすることもありましたね。そうやって細谷さんと関わる機会が増えていくなかで、彼のことを“素敵な人だな”と思うようになりました」まだ妻と別れていなかった「ある日、細谷さんと打ち合わせがてら飲みに行ったんです。その日は翌日が休みということもありお酒が進み、細谷さんはだいぶ酔っているようでした。すると、細谷さんが“うちに来るか?”と言うんです。一瞬、迷いました。同じ職場ですし、変な関係になりたくなかったんです。なので、家まで送り届けたら帰るつもりで一緒にタクシーに乗りました。彼の家に着いてみると、そこはマンスリーマンションだったんです。また、その際に初めて、細谷さんからまだ妻と別れておらず、別居中の状態だということを告げられました。その日は、彼を送り届けたのち、そのまま帰りましたが、私は彼の事情を知ってちょっとショックを受けていたんです。今思えばショックを受けた時点で、すでに彼に惹かれていたのでしょう…」同僚の忠告を受けて「私は同僚で仲がいい良枝(仮名)にそのことを話しました。すると良枝は、以前細谷さんの部下だった男性を知っていると言うんです。後日、良枝からあることを伝えられました。実は細谷さんは前の部署で部下の女性社員と不倫関係になり、それが会社にバレて私の部署に異動になったのだと…。だから良枝には、“その件に深入りしないほうがいい”“細谷さんには気をつけて”と忠告されたんですが…」毎日のように彼の住むマンションへ「良枝にその話を聞いて、色々と合点がいったんです。きっとその不倫が原因で妻と別居することになり、今はマンスリーマンションに住んでいるのだろうと。また、その一件があったために、社内では他の人と距離を置いて付き合っているのだろうと…。でも、そういった事情を知ると、余計に彼のことが気になり始めたんです。また、彼が妻のもとに戻ってしまうのは嫌だなとも思うようになり…。そんなある日、休日に細谷さんからデートに誘われました。その頃の私は細谷さんのことが気になっていたので断ることもできず、デートに出かけることに。その後、流されるがまま彼と関係を持ってしまったのです。不倫はよくないことだと思いながらも、私は彼と男女の仲になって以来、ほぼ毎日のように彼の住むマンスリーマンションに通うようになりました。そしていつの間にか、彼が早く妻と離婚し、私と結婚してくれないだろうかと思うようになっていたんです」“職場の上司との不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫をして部署異動になったにもかかわらず、この男性は反省せず、同じことを繰り返していたわけですね。となると、周囲からすれば“その男性とは関わらない方がいい”となるはず。しかし、すでに彼に惹かれてしまっていた理奈さんは、自分の気持ちをコントロールすることができず、同僚の忠告を無視して不倫の道を選んでしまったようです。とはいえ、不倫は許されざる関係。今は幸せでも、近い将来理奈さんはこの決断を後悔することになるでしょう。©monzenmachi/gettyimages©Marcus Chung/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月19日真理子さん(仮名・34歳)は結婚後、夫の大輝さん(仮名)の実家で義母と三人で暮らし始めました。しかし、最初は良好だった義母との関係も、次第に悪化してしまい、そのストレスから逃れるかのように職場の同僚との不倫に走ってしまったそう。その後、義妹が帰国したことにより、事態は急変したと言います。今回は、彼女が最終的に迎えた結末について詳しくうかがいました。不倫後の状況は?「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談したんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と義母をかばうばかり。そんなときに、親身に話を聞いてくれた会社の同僚の柏木くん(仮名)に心を許すようになった私は、いつしか柏木くんと不倫関係に。その頃の私は同僚との不倫を楽しむことで日々のストレスを発散し、精神のバランスを保つようになっていました。そんな生活を送っていたとき、世界的に新型コロナウイルスによる感染症が流行。その結果、海外に住んでいた大輝さんの妹が一時帰国することになりました。義妹は若葉さん(仮名)といって、大学卒業後にアメリカへ渡り、結婚し、グラフィックデザイナーとして働いていました。若葉さんとは結婚式のときに1度会ったきりで、挨拶程度の会話しかしたことがありません。若葉さんがどんな人なのかわからなかった私は、義母と同じようにイヤミを言ってくるかもしれないと思い、とても気が滅入っていました」家庭環境の変化は?「ところがです。若葉さんの性格は義母とは真逆で、なんでもズバズバと正直に言うタイプ。そんな若葉さんは義母の私に対する態度を見て、“みっともないからやめなよ”“真理子さんの気持ちも考えて”と注意をしてくれたのです。その後も若葉さんは私のことを気にかけてくれました。その結果、義母は以前ほど私に干渉しなくなったんです。しかも若葉さんは私に、“なんでも言ってね”と心強い言葉をかけてくれました。強い味方を得た私は、ようやく家に居場所を見つけた気分でしたね。ただ、その一方で、私はだんだんと不倫をしていることが申し訳なくなってきたんです」義妹はその後、どのような行動を?「あるとき、私は思い切って不倫のことを若葉さんに相談してみたんです。叱られるにしろ、味方をしてくれるにしろ、いいアドバイスをくれる気がして…。でも、若葉さんの反応は思っていたものと違いました。まず、若葉さんはアメリカで見聞きした夫婦間トラブルについて話してくれました。そのうえで、“どちらかが不倫をしている時点で、すでに夫婦関係は破綻していると思う”“だから、夫婦関係を元に戻すのは難しい”と言い、離婚をすすめてきたんです。私としては、夫とやり直すための方法が知りたくて若葉さんに相談したものの、結果として前向きに離婚を考えるためのアドバイスを受けることになってしまいました」その後の夫婦関係は?「若葉さんが大輝さんに不倫の事実を伝えたのち、三人での話し合いの場が設けられました。そこで、私は夫からの“やり直したい”という言葉を期待していたのですが…。若葉さんが離婚に向けた話を進めるのに対し、それに促される形で大輝さんも“うんうん”と頷いて、私と離婚することに同意。そして、あっという間に手続きが進められ、離婚が成立しました。若葉さんの配慮により慰謝料も発生せず、穏便に離婚することができたのですが、私としては不本意でした。不倫していた自分が一番悪いということはわかっているのですが、本当は夫とやり直したかったんです。一方で、不倫相手の柏木くんは、夫と離婚することを伝えた時点で、サッと身を引いていきましたね。“いつでも俺を頼って”と言ってくれていたのに、彼は私のもとから逃げるようにいなくなったんです。結局、私は不倫によって、夫も不倫相手の彼も失う羽目になりました…」“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。真理子さんは不倫をしていたことが負い目となり、若葉さんに離婚の話を推し進められたときに“本当はやり直したい”ということを伝えられなかったようです。また、今回のエピソードからもわかるように、不倫をすれば大切な家族を失うこともあります。だからこそ、どんな理由があったとしても、不倫には決して手を染めるべきではないのです。©miya227/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月05日結婚前は義母との関係が良好だったものの、結婚後に一緒に暮らすうちに関係が悪化してしまうこともあるようです。真理子さん(仮名・34歳)は結婚後に夫の実家で義母と暮らすようになり、義母との関係が悪化。その結果、あろうことか不倫に走ってしまったそう。いったいどんな経緯があったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。結婚までの経緯は?「私は建築会社で経理の仕事をしています。その仕事のつながりで、のちに結婚する大輝さん(仮名)と出会い、付き合い始めました。交際してから1年ほど経った頃、初めて彼の実家に挨拶に行ったんです。彼は高校生のときに父親を亡くしていたため、以前は母親と妹と彼の三人で暮らしていました。その後、妹さんが就職を機にアメリカへ渡ったため、現在は二人で暮らしていたんですね。その頃の義母の第一印象は、“気遣いができる人”でした。私たちが実家を訪ねた際にはいろいろと準備をしてくれたり、こちらの異変にすぐに気づいて行動してくれる人でしたね。だから、“結婚後もこの人となら上手くやっていけそうだな…”と思っていました」義母との関係が崩れたキッカケは?「結婚後、大輝さんからの提案で、彼の実家で三人で暮らし始めることに。義母はとてもアクティブな人で、平日は社交ダンスや華道などを習っており、週末は友人の配膳の仕事を手伝っていたため、ほぼ毎日出かけていました。一方で、私は会社を定時で上がれることが多かったので、夕食の支度は基本受け持つことに。義母も時間に余裕があるときは夕食を作ってくれたりして、最初の頃はお互いに助け合いながら家事を行っていました。そんなあるとき、私が夕食に煮物を作ったんです。ただ、その味付けがどうも義母的にはイマイチだったようで…。すると翌日、義母がまったく同じメニューを作って夕食に出してきました。その際、味付けに関して丁寧にアドバイスをくれたんですが、私はどうもイヤミっぽく感じてしまって…。そこから義母との関係がギクシャクし始めました」関係はどのように悪化していった?「あるとき、三人で夕食後にクイズ番組を見ていたんです。そこで、漢字の読み方に関するクイズが何問か出てきたんですね。ただ、私は漢字が苦手なこともあり、まったく答えられずにいました。すると、義母が“大丈夫?”と真剣に尋ねてきたんです。そして翌日、“これ、やったほうがいいわよ”と小学生用の漢字ドリルを渡してきました。私のことを本気で心配したために、そういった行動を義母はとったのかもしれません。しかし、当時の私にとってそれはストレスでしかありませんでした。また、義母の社交ダンスの発表会を見に行ったときのこと。発表会が終わった後にロビーで出演していた人たちに挨拶をするタイミングがあったんですね。周囲の人は出演者に手土産などを渡していたんですが、義母から“気を遣わなくていいのよ”と言われていた私は手ぶらで来てしまい…。そのときは、すごく気まずい思いをしましたね。すると、次の発表会前日のことです。“明日はこれを持ってきてね”と、義母が自ら用意した手土産を渡されました。その頃から、義母は私のことを“デキの悪い嫁”として扱うようになったんです。その結果、私と義母の関係は急激に悪化していきましたね」不倫に至った経緯は?「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談してみたんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と言うばかり。夫は義母の肩を持つばかりで、まったく私の話に耳を傾けてくれませんでした。そこで、私は気軽に話せる職場の同僚にそのことを相談してみたんです。その職場の同僚というのが、柏木くん(仮名)という男性社員なんですが、彼はとても優しく、仕事もできる頼りになる同僚でした。二人で食事をしながら、義母との関係に悩んでいることや、ストレスがジワジワと溜まってきていることを彼に話したんです。そこで、私が“このままだと、いつか不満が爆発しそう”と漏らすと、柏木くんは“俺にぶつけてくれればいいよ”と言ってくれて…。正直、その言葉に救われたような感じがしましたね。それ以降、私は完全に柏木くんに心を許すようになっていました。そして後日、彼と身も心も繋がりたくなった私は、食事の後に彼をホテルに誘い、不倫に手を染めてしまったんです」“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。義母は自分がいろいろなことに気づく人だからこそ、真理子さんにもそうなってほしくて、お節介を焼いてしまったのかもしれませんね。しかし、真理子さんからするとそれがストレスになり、唯一自分の話を親身に聞いてくれた不倫相手の彼に気持ちが傾いてしまったのでしょう。とはいえ、それは不倫をしていい理由にはなりません。こうなる前に別の解決策を探っていれば、不倫に走らずにすんだのかもしれません。©PhotoTalk/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月05日大学時代から付き合っていた彼と結婚し、安定した夫婦生活を送っていた結衣さん(当時30歳)。ある時、夫の健吾さんの海外駐在が決まり、彼はフィリピンに単身赴任することに。ところが駐在先で浮気をしていたことが発覚。夫を問い詰めると、なんと「浮気相手の女性を本気で好きになってしまった」と打ち明けられたのです。不倫相手はまさかの女子大生「浮気相手はどんな女性なの!?と問いただすと、信じられない答えが返ってきました。なんとその女性は、まだ20歳になったばかりの学生。3か月の短期語学留学でフィリピンに来ている日本人だそうです。彼女はもうすぐ留学を終えて日本に帰国するけれど、彼女との将来を本気で考えていると言われました」結衣さんは信じられませんでした。もともと女好きで浮気性の男性ならともかく、健吾さんは周囲からも「絶対浮気なんてしなそうなタイプだよね」と言われ続けてきました。一途で誠実な夫が、まさか他の女性に心移りするなんて、考えてみたこともなかったのです。しかも相手は10歳も若い女子大生だというのが、さらに衝撃的でした。「一時の気の迷いに違いないから考え直すようにと、何度も夫を説得しました。私と健吾は、大学時代から一緒にいるんです。10年におよぶ絆が、たった3か月しか知らない相手に劣るなんてありえません。でも、そう彼に伝えると、さらに酷いことを言われたんです…」夫から「女としては見られない」と言われて…結衣さんが夫から言われたのは、「10年以上一緒にいて、結衣のことは家族としては好きだけど、女としてはもう見られない」という言葉でした。「『女として見られない』と言われて、本当にショックでした。しまいには、『心から申し訳ないと思っているし、慰謝料だったらいくらでも払うから、どうか別れてくれ』と頭を下げられたんです。プライドがズタズタになりました。その後、数か月は別居という形で様子を見ていましたが、彼から言われたことがどうしても許せなくて、結局離婚を受け入れました」こうして二人は離婚をすることになりました。協議離婚でしたが、結衣さんは慰謝料として、相場の数倍高い金額を受け取る形で合意しました。「ずいぶん多くのお金を手にすることはできましたが、いくらお金を積まれても心の傷は癒えないし、本当に辛かったです。10年以上一緒にいて、心から信頼もしていたし、愛していました。それなのにたった3か月一緒にいただけの女子大生に奪われてしまうなんて…。当時はメンタルのダメージがとにかく大きかったです」それでも結衣さんは、前向きに生きようと努力しました。心にぽっかりと空いた穴を埋めるように、必死で仕事に打ち込んだのです。元夫は浮気相手からあっさり捨てられて……そうして3年が経ったころ。取引先の相手と付き合うことになり、現在結衣さんは婚約中だそうです。「今の彼とは、仕事がきっかけで距離が縮まりました。とにかく仕事に必死だった時期に、チーム内での信頼を得ることができたためか、上司が抱えていた大型案件を引き継ぐことになりました。その案件で、取引先の担当だった彼と出会いました。すごく優しくて、外見もイケメンだと言われます」ちなみに、元夫の健吾さんは現在どうなったのかというと……。「大学が同じだったので、同級生からたまに健吾の近況を聞くんですが…。なんと例の女子学生とは、とっくに別れたそうです。彼女はそもそも健吾と結婚する気なんて最初からなかったようで、そこそこお金のある年上男性を狙っていただけ。健吾は彼女に高級品を大量に貢いだあげく、最後はあっさり捨てられたらしいです。そんな薄っぺらい関係のせいで私が苦しんだのかと思うと、複雑な気持ちにはなりますが…でもあの時離婚して仕事に打ち込んでいなければ、今の彼とも出会っていなかったかもしれません。今は、健吾と別れてよかったと心から思えますね」男女が長い期間一緒にいれば、いつかは必ずときめきや新鮮さは失われるもの。結婚して夫婦になると恋愛からは遠ざかり、新しい出会いや刺激が恋しくなってしまう人もいるかもしれません。しかし、今回のケースのように一時の感情に流されてしまうと、本当に大切なものを全て失ってしまうことがあるようです。©ajari/Gettyimages©Tetra Images/Gettyimages©Five/Gettyimages取材・文 小泉 幸
2022年03月26日単身赴任先で、妻の監視がないのをいいことについ羽を伸ばしてしまう男性は多いですが、中には浮気では済まず、本気の恋に発展してしまうケースもあるようです。今回は、海外駐在中の夫に不倫され、裏切られた女性のエピソードを聞いてきました。夫の海外駐在を機に、遠距離夫婦生活がスタート結衣さん(当時30歳)は、外資系企業の営業職。夫の健吾さんとは、大学時代から付き合っており、5年前に結婚しました。結衣さんも仕事をバリバリこなし、社内でもチームリーダーを任されるようになった矢先のこと。大手メーカーで働く夫のフィリピンへの海外駐在が決まったのです。「夫の駐在についていくかどうか、本気で悩みました。でもフィリピンに行くとなると、私は会社を辞めなくてはなりません。仕事にはやりがいを感じていて楽しかったし、健吾と話し合って、とりあえず私は日本に残り、彼は単身赴任で行くことになりました。夫婦が離れ離れになるとうまくいかないという人もいますが、私たちは固い絆で結ばれているから大丈夫だと信じていました」こうして夫は駐在先へ旅立ち、遠距離の夫婦生活がスタート。最初の頃はどんなに仕事が忙しくても、毎日LINEは欠かさず、数日に一度は電話で話していました。「でも赴任して半年ほど経過すると、健吾の様子が少しずつ変わっていったんです。LINEの返信がない日も増えて、電話しようとすると『疲れているからまた今度』と断られてしまいます。連絡頻度が一気に減って、様子もなんだかおかしいので、もしかして海外での生活がキツイのかな…?と心配になりました。その時点では、浮気は少しも疑っていませんでした。健吾は昔から一途で、誠実なタイプ。女遊びができるような人ではないと思っていました」バスルームの奥で妻が発見したもの結衣さんは有給を使って休暇を取り、フィリピンに駆けつけました。ところが、彼が暮らすコンドミニアムで信じられないものを見つけてしまったのです。「バスルームの棚の奥に、女性ものの美容液のボトルがありました。健吾が自分のために買った可能性もありますが、普通の化粧水や乳液などではなく、導入美容液だったんです。スキンケアにさほどこだわりがない夫が買ったとは思えず、『あ、他に女がいるんだ』と気づいてしまいました。LINEの返信や電話が減っていたのも、そのせいだったのでしょう」それでも結衣さんは、すぐに夫を問いただすようなことはしませんでした。夫だけではなく自分にも原因があると思ったからです。「見知らぬ土地で、仕事をこなしながらたった一人で生活するのは辛いと思います。健吾はもともと寂しがりやなので、余計そうだったかもしれません。だから私は、自分の仕事を優先させて、駐在に一緒に来てあげなかったことを後悔したんですよね。私にとって仕事はもちろん大切だけれど、それ以上に夫の存在の方がかけがえのないものだと気づいて…」夫は、本来浮気をするタイプの男性ではなく、寂しさゆえに一時の気の迷いが生まれただけ。一度や二度の過ちであれば、目を瞑ろうと思ったのです。夫から言われた信じられない一言結衣さんは思い切って会社をやめ、フィリピンで一緒に暮らすことを決めました。しかしその決意を健吾さんに話すと、予想外の反応が…。「浮気には気づいていないフリをして、『フィリピンで一緒に暮らそう』と提案すると、夫は明らかに動揺していました。『今のままでもうまくいっているんだし、会社を辞めるのももったいない。そんなに慌てて決める必要はないから、このまま遠距離で頑張ろう』と言い張るんです。これは間違いなく、私にフィリピンに来てほしくないから。浮気相手が原因なのだとしたらさすがに許せなくて、ついに『浮気してるんでしょ!?』と、責めてしまいました。すると夫は、なんと浮気を認めたんです。信じられないことに、『今付き合っている女性がいて、彼女のことを本気で愛している』と言われました……」どんなに固い絆で結ばれている二人でも、夫婦というのは何が起こるかわからないもの。また、「うちの夫は浮気するタイプではないから大丈夫」と思っていても、誠実で一途なタイプだからこそ、“浮気が本気になってしまう”という恐ろしいパターンもあるのかもしれません。©AaronAmat/Gettyimages©Jonathan Knowles/Gettyimages©Yue_/Gettyimages取材・文 小泉 幸
2022年03月26日恭子さん(仮名・37歳)は結婚6年目を迎えた頃に、夫がスマホを肌身離さず持ち歩くようになったことや、寝言で女性の名前のようなものを聞いたことから、夫の不倫を疑うように。その後、夫の不倫疑惑について男友達である飯田さん(仮名)に相談したところ、彼と不倫関係になってしまったそう。それからというもの、夫婦関係は悪化の一途をたどることに。今回は彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。家庭は崩壊寸前の状態に「不倫相手の飯田くんとは、多いときで週に1回ほど会っていました。飯田くんと会う日は帰りが遅くなるため、食事は夫に自分で用意してもらうようにしていたんです。すると、いつしか夫は“最近まともなものを食べていないな”と私に言ってくるようになりました。そして、夫は私が出かける日に限って、帰りがどんどん遅くなっていったんです。私はというと、夫の帰りが遅くなるような日に限って、手の込んだ料理を作ってテーブルに並べ、完璧な状態を用意したうえで先に眠るようにしていました。夫への当てつけのつもりでそういうことをしていましたね。そうやってお互いに嫌みなことをし合うようになった結果、家庭は崩壊寸前の状態になっていました」夫は不倫などしていなかった…?「ただ、ひとつ気になることがありました。以前ならばトイレにもスマホを持ち込んでいた夫が、スマホをほとんど触らなくなっていたんです。その頃には、夫から他の女性の影を感じなくなっていましたね。そこで不安になった私は、再び夫のスマホを覗いてみたんです。以前夫のスマホを盗み見たときも、他の女性との怪しいやり取りはありませんでしたが、そのときも見つからず。あったとしても、職場の女性との事務的なやり取りくらい。そのときになってようやく、“もしかしたら本当に夫は不倫などしていないのでは…”と思ったんです。そこから、私は自分の行動に不安や後悔を抱き始めました。でも、不倫を始めてすでに3年が経過。夫婦関係も極限まで悪化しており、夫と元の関係に戻るのは不可能としか思えませんでした」突きつけられた証拠「ある日、飯田くんと不倫デートをしたのち、家に戻ってきたときです。夫が椅子に座って待っていて、テーブルの上に何枚か書類を出してきました。そこには、“調査報告書”と書かれていましたね。どうやら夫は興信所に依頼して、私のことを調べさせていたようです。書類には、飯田くんと会っていた日にちや、細かい状況が記載されており、写真なども添付されていました。それは完全なる不倫の証拠でしたね。とはいえ、夫だって不倫をしていたわけです。同罪ではないかと思い、私はかつての夫の行動を非難しました」真実が明らかになり…「その場で以前はスマホを手放さなかったことや、寝言で女性の名前らしきものを口にしていたことなどを指摘したんです。すると、夫から思いもかけない答えが返ってきました。なんと夫は、“その頃、スマホで投資をしていた”と言うんです。FXや株などをやっていたため、市場の動向をチェックするためにスマホをいつも持ち歩いていたと。ただ、実は投資に失敗して、100万円ほどの損失を出してしまったため、そのことは私に言えなかったそうです。寝言に関しては“わからない”としながら、“もしかしたら企業名ではないか”と言われました。そこで、すべて私の勘違いだったことがわかったのです。その後、夫から“離婚してほしい”と言われたのですが、受け入れるしかなかったですね。すでに夫婦関係は破綻していたので、慰謝料を請求するつもりはないとも言われました。“とりあえず、興信所に費用として払った50万円だけ払って欲しい”とのことでしたね。後日、飯田くんに状況を伝えると、被害が及ぶのを恐れたのか、全く連絡が取れない状態になりました。今となっては、夫の不倫を疑ったときに不倫に走ってしまったことをとても後悔しています。あの時点で夫ときちんと向き合っていたら、今も幸せな結婚生活を送れていたのではないかと思うんです。悔やんでももうあの頃には戻れませんが…」“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。勘違いから始まった不倫とはいえ、それは許されるものではないでしょう。取り返しのつかない状況になる前に、夫と向きあって別の解決策を探っていたら、結末は違ったのかもしれませんね。©Dmytro Duda/gettyimages©Catherine McQueen/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月25日パートナーの不倫や浮気が発覚する状況は様々です。そして発覚後、どのような結末を迎えるのかも人によって異なるでしょう。恭子さん(仮名・37歳)はある出来事をきっかけに夫の不倫を疑うようになり、その後、自身が不倫する道を選んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯を教えてもらいました。スマホを離さない夫への疑惑「夫と結婚して6年目を迎えた頃の話です。それまでの夫は、スマホをほったらかしにするタイプで、出かけるときも持っていかないことがあるなど、連絡が取れずに困ることもありました。それが急に、肌身離さずスマホを持ち歩くようになったんです。トイレに行くときですらスマホを持ち込んでいたので、さすがに怪しいと思いましたね。他の女性の影を疑いましたが、すぐに問いただすようなことはせず、しばらく様子を窺っていました」疑惑が確信に変わった瞬間「ある夜、一緒に寝ていたときでした。私がふと目を覚ましたんですね。すると夫がムニャムニャと口を動かし、ある名前のような言葉を口にしました。それは私の名前ではなく、誰かはわからないものの、女性の名前のようでした。そのとき私のなかで、疑惑が確信に変わったんです。私には、古くから付き合いのある男友だちがひとりいます。飯田くん(仮名)という男性です。飯田くんとは結婚する前からの付き合いで、たまに連絡を取り合う仲でした。飯田くんも結婚しているので、意見を聞いてみたいと思い、今までの状況を説明したんです。すると、“限りなくクロに近い”と言われました。ただ、“絶対ではないので、LINEのやり取りを見るなどして証拠を掴んだほうがいいかも…”とアドバイスを受けました」夫のスマホを覗いてみると…「夫の入浴中にスマホを持ち出した私は、ロックを解除し中を覗いてみたんです。しかし、LINEを確認してみても、不倫相手らしき女性とやり取りしている形跡は見つかりませんでした。写真フォルダのなかにも、それらしきものは特になかったんです。それが逆に怪しいと思いました。痕跡を残さないように、すべて削除しているのではないかと考えたんです。後日、飯田くんと会ったときに、詳しい状況を聞いてもらいました。夫に対して不信感が募っていたのか飯田君に話している最中に、私は泣いてしまったんですね。そうしたら、飯田くんが私の頭を撫でてくれました。それが心に隙ができた瞬間かもしれません。その日は感情にまかせてお酒を飲み過ぎていたこともあり、意識が途切れ途切れになっていたんです。そして、気づいたときには2人でホテルに入っていました」不倫後、夫婦関係は悪化「それからというもの、私は飯田くんに頻繁に連絡するようになりました。まずは夫の様子を報告し、その後、個人的な話をしていましたね。今白状すると、夫の不倫疑惑を口実にして、ただ彼と連絡を取りたかっただけなんです。次第に飯田くんと会う回数も増えていき、そんな私の変化に夫も気づいたようでした。あるとき、“最近よく出かけるね?”と聞かれたんです。そこで、“友だちと会っているから”と返すと、夫から皮肉めいた口調で“別にいいけど”と言われました。私としては、内心“あなただって…”という気持ちでしたね。その後、私はどんどん不倫にハマっていったんです。その一方で、夫婦関係は悪化の一途をたどりました。ついにはお互いに皮肉しか話さないような仲になり、そんな状態が3年ほど続きましたね」“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。夫の不倫疑惑がショックで、自暴自棄になってしまったのかもしれませんが、だからといって不倫していいわけではありません。のちに後悔したくないのなら、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。©Eri Miura/gettyimages©FreshSplash/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月25日咲良さん(仮名・29歳)は結婚するまで、本気の恋愛をしたことがなかったそう。しかし結婚後、職場で知り合った1歳年下の遠藤さん(仮名)を本気で好きになってしまい不倫関係に。彼女にとっては初めての大恋愛だったので浮かれていたようですが、幸せな日々は長く続かなかったそうです。その後、彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。その後の不倫相手との関係は?「私は結婚するまで、本気で恋をしたことがありませんでした。いつも男性から告白されたのち、悪い印象ではなければ付き合っていたんです。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたので結婚。不倫相手の遠藤くんと出会うまでは、真剣に誰かを好きになったことがなかったんです。しかし、職場で出会った遠藤くんのことは本気で好きになりました。その後、彼とは不倫関係に。私は幸せな気分でいっぱいでしたね。こんなにも人を好きになったのは初めてだったので、完全に浮かれていました。でも、その関係は長く続かず…。というのも、職場での遠藤くんの行動がエスカレートしてきたんです。私は周囲の人に関係がバレたくなかったので、会社では彼と距離を保っておきたかったんです。しかし、遠藤くんは場所を問わずベタベタとくっついてこようとしてきて…。最初のうちはスリルを楽しんでいましたが、次第に目に余るようになりました。そのうち、連絡も頻繁に来るようになり、夫や子どもと一緒にいるときにもLINEが送られてくるように。その結果、ウンザリを通り越して、彼のことを気持ち悪く感じるようになってしまいました。そして、遠藤くんの行動を許せなくなった私は、きっぱりと別れることを決意しました」すんなりと別れることができた?「ある日の仕事終わり、遠藤くんを呼び出して別れ話をしました。すると、案外あっさりと受け入れられたんです。そのときは、心のダメージも最小限ですんで良かったと思ったんですが…。それからあまり日も経たないうちに、遠藤くんが職場の別の女性と付き合い始めたんです。私のなかに急に動揺が走りましたね。それは焦りのような、もどかしいような感情で、いつの間にか私は嫉妬に駆られていました。それまでは男性と交際しても、さほど好きという気持ちがなかったので、嫉妬心を抱くことはありませんでした。しかし、一時期は本気で好きだった遠藤くんが目の前で急な心変わりをしたことで、別れた後なのに強い嫉妬心が湧き上がったんです」別れたあとの状況は?「職場で遠藤くんと彼女が話をしているのを見るだけでイライラしました。不機嫌になり、ほかのスタッフとの関係もギクシャクするようになりましたね。職場だけでなく、家庭にも影響がありました。無意識のうちに夫や子どもにつらく当たってしまったり、家事が疎かになりました。その結果、ゴミを捨て忘れて部屋に悪臭が漂うなんていう日もありましたね。そしてある日、仕事が思うようにはかどらず、帰りがだいぶ遅くなってしまったんです。慌てて家に帰ると、なぜか夫と子どもの姿がないのです。夫に連絡したところ、なんと夫が子どもを連れて実家に帰っていたことが発覚しました」家庭はどうなった?「私の行動があまりに酷く、自分だけではなく子どもにまでつらく当たる様子を見て、夫は危険を感じたようでした。そこで、実家に避難することにしたそう。そのときの私は、夫だけでなく子どもまで失うかもしれない恐怖に震えました。もし家庭を失ってしまったら、正気でいられません。電話で夫に泣いて謝り、これからは気持ちを入れ替えることを約束したんです。すると、数日後に夫と子どもは家に戻ってきてくれました。そして、なんとか精神的に落ち着きを取り戻した頃、夫と話す機会がありました。そこで、スマホを見せられたんです。そこには、私が荒れていたときのゴミが散乱する部屋の画像や、子どもにつらく当たる動画などが入っていました。実は、夫は離婚を考えていて、もし本当にそうなったときに親権を得るために撮っておいたのだそうです。それを聞いて、ゾッとしましたね。もう2度とこんな思いはしたくないです」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。お互いに独身同士であれば恋心を抱いても問題はないでしょうが、結婚しているとなると話は別です。ましてや、自分勝手な行動によって夫や子どもを傷つけることは許されるはずがありません。本当に自分にとって大事なものを失いたくないのなら、不倫には何があっても手を出すべきではないのです。©kitzcorner/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日結婚後に初めて真剣に好きだと思える人に出会い、夫以外の男性と関係を持ってしまう人もいます。咲良さん(仮名・29歳)もその1人。今回は、彼女に不倫関係に至るまでの経緯について詳しく話をうかがいました。当時の旦那さんとの関係は?「私は24歳のときに結婚。それまでも男性と付き合ったことはありましたが、いつも相手から交際を申し込まれていました。告白されて、“別に悪くないかな…”と思うと、付き合っていたんです。だから、自分から告白したことはなかったですし、真剣に誰かを好きになったこともありませんでした。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたから結婚。夫に対して、心から恋焦がれるような感情を抱いたことはありませんでした」不倫相手との出会いは?「大学を卒業したのち、WEB関連の仕事に就きました。2年ほど勤めて、出産を機に退社。その後、数年が経って子どもにあまり手がかからなくなってきた頃、かつて働いていた職場の上司が独立して、会社を立ち上げたんですね。その上司に“一緒に働かないか”と誘われ、タイミングも良かったのでオファーを受けることに。私が担当したのは、ディレクションです。クライアントとのコミュニケーションや、スケジュール管理、スタッフへの指示出しといったことが主な業務内容でした。そこにしばらくしてデザイナーとして入ってきたのが、のちに不倫相手となる遠藤くん(仮名)でした。遠藤くんは、私より1歳年下で独身。私が関わっていたデザイナーさんは職人気質で気難しいタイプの人が多かったんですが、遠藤くんはとても人懐っこいタイプ。コミュニケーションが取りやすく、頼りにされている感じもしました」不倫に堕ちたキッカケは?「遠藤くんとはまめに連絡を取るようになり、ミーティングを兼ねて食事などにも行くようになりました。そこで、遠藤くんがいろいろと質問をしてくるんです。“いつ結婚したんですか?”とか“旦那さんはどんな人ですか?”とか。プライベートな質問をしてくるので、“私に興味があるのかな…”とも思いましたね。するとあるとき、遠藤くんが“咲良さんのこと好きです”と言ってきたんです。しかも、“咲良さんが僕のことを好きになってくれるのを待ってます”とまで…」告白されたあとの状況は?「以前は男性から告白をされると、悪い印象でなければ付き合っていました。でも、今はそうはいきません。私には夫も子どももいます。それに、相手は仕事のパートナーでもあります。付き合いたくても付き合えないという状況は、初めてのことでした。そんなジレンマを抱えたことで、私のなかで遠藤くんの存在がどんどん大きくなっていったんです。その結果、初めて強く恋い焦がれる感情を抱きました。そして後日、“私も好きだよ”と遠藤くんに言ってしまったんです。そこから一気に関係が進展し、不倫関係となってしまいました。遠藤くんと付き合い始めてからは、罪悪感というより、充実感のほうが大きかったですね。生活にハリが出て、むしろ家事も仕事も頑張れるようになりました。誰にでも優しくしたくなるような、そんな気分でした」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。初めて付き合いたくても付き合えない状況に陥った結果、夫以外の男性に恋心を抱いてしまったようです。それは彼女にとっては“初めての大恋愛”かもしれませんが、脆く危険な“不倫”という関係でもあります。大事なものを失いたくないのなら、一刻も早く目を覚まし、不倫から足を洗うべきでしょう。©Jackyenjoyphotography/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日