30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、中学受験を控える子どもの塾通いをきっかけに、担任の男性と不倫関係になってしまったそう。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代不倫妻のエピソードをご紹介します。子どもの塾通いがきっかけで30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、夫と小学生の息子の3人家族。中学受験を控えていた息子は、あるときから進学塾に通うようになったそうです。塾の担任は20代のイケメンで、「目の保養になる!」と胸がはずんだという美香さん。ある日、子どもの忘れ物を取りに塾へ向かうと、たまたま教室に担任が。美香さんは咄嗟に「息子の進路相談がしたい」と担任に持ちかけ、話の流れからLINE交換をしたそうです。息子の担任と急接近! やがて不倫関係に…「そのときは、イケメンとLINE交換できたという軽い気持ちでいました。次第に彼とは砕けたメッセージのやり取りをするようになり、『おはよう』や『おつかれ!』といった挨拶が頻繁に送られてきて。そのうち私は過去の恋愛話や結婚生活の愚痴まで打ち明けて、急速に親しくなっていきました。すると、彼から実は私のことが気になっていたと打ち明けられたんです…。そこからプライベートで会うことになり、間もなく不倫関係になりました」最初のうちは夫や子どもに対して罪悪感があった美香さんでしたが、次第に感覚がマヒしてきて「進路相談をしてくる」「息子の成績が下がったみたいで呼び出された」などと夫に嘘をついては、息子の担任である彼と密会を重ねる日々を過ごしていたとのこと。しかし、あるとき美香さんの不注意から、夫に不倫が知られてしまったと言います。不安になりながらも彼と密会「いつもは彼からのLINEは通知をオフにしているのですが、たまたま夫が出張に出かけたため解除したんです。でも、夫が出張から帰った後に通知をオフにするのを忘れていて…。深夜、私がお風呂に入っている間に彼からLINEが届いていて、スマホの待ち受け画面に表示された内容を夫に見られてしまったのです」夫はその場で「誰だ、この男は。なんでこんな時間にLINEが届くんだ。しかもずいぶんと親しそうなメッセージじゃないか」と美香さんを責めたそうですが、「昔の男友達」とごまかして難を逃れたつもりだったとのこと。美香さんは内心「夫に不倫がバレたかも」と不安になったそうですが、それでも彼と会いたい気持ちが勝ってしまったそう。そして、不倫相手との密会はその後も続けたのだといいます。真面目な人でも、魔が差したように不倫を始めてしまうことがあります。しかしどんな背景があったとしても、不倫は不倫。家族を裏切る行為をすれば、報いを受けるのが常でしょう。©west/Michael H/gettyimages文・並木まき
2023年04月30日結婚期間が長くなってくると、夫婦の関係性も変化していくことがあります。最初は恋人のような関係でも、徐々に家族として落ち着いた関係になっていくことがほとんどです。秀美さん(仮名・35歳)の場合、結婚から数年が経って夫婦の営みも減ってきた頃に、夫の不倫が発覚したと言います。どのような状況だったのか、詳しく話を伺いました。学生時代の友人だった夫と結婚「夫と出会ったのは大学生の頃。共通の友人の紹介で知り合い、グループでよく遊んでいました。大学を卒業してからは2年くらい疎遠でしたが、友人の結婚式で再会。しばらく会わない間に人として成長した彼に惹かれていき、交際することになりました。そして、私たちは28歳で結婚。友だちの期間が長かったせいか、ラブラブなカップルというよりは親友のような関係でした。」ある日曜日に尋ねてきた女性「30代半ばに差しかかった頃、出産や子育ての話題が友人たちから出るようになり、私もそろそろ子どもが欲しいと思い始めるように。でも、当時は夜の営みをする機会も減っていて、夫に子作りの話を持ちかけるのを躊躇していました。そんなある日曜日のこと。夫が男友だちと遊びに出掛け、私はひとり家でのんびりしていると、インターホンが鳴りました。モニターの画面には見覚えのない若い女性が。応答すると、女性は夫の会社の後輩だと名乗りました」「夫と付き合っている」と言われ…「女性に“あいにく夫は出かけていまして”と伝えると、“あなたにお話があります”と言うので、恐る恐る玄関のドアを開けました。用件を尋ねると、“あなたの夫と付き合っています”と言われて…。まさに、寝耳に水でした。パニックになったものの、すぐに済む内容ではないと思ってリビングに招き入れました。そして夫には、交際相手と名乗る女性が来ているとLINEで伝えたんです」帰宅した夫の反応は…「その女性曰く、夫と交際して3年になるとのこと。さらに、“お腹に彼の子どもがいて、今は妊娠3か月です”と言うのです。自分もそろそろ子どもが欲しいと思っていた矢先に夫の不倫相手が突然現れ、しかも妊娠していると聞かされてかなりショックでした。“夫と別れてほしい”と迫られましたが、私は放心状態。とにかく“夫と話し合いたいから”と言って、女性には帰ってもらいました。それから1時間も経たないうちに、夫が血相を変えて帰宅。状況を伝えると、女性は前の職場の後輩とのこと。そして、“彼女と不倫をしている”と認めました」“突然現れた夫の不倫相手に翻弄された女性の告白”をご紹介しました。信頼する夫が自分を裏切っていたと知り、ショックが大きかったことでしょう。どんなに絆を深めていても、不倫によってその関係性はいとも簡単に崩れます。不倫をするリスクとは、そのくらい大きいものなのです。©Andersen Ross Photography Inc/itakayuki/gettyimages文・塚田牧夫
2023年04月23日彩香さん(仮名・25歳)は、20歳のときに幼馴染と結婚。夫の仕事の都合で、地元を出て東京に行くことになります。上京して間もなくマッチングアプリを始めたところ、高学歴で高収入な男性、悠馬さん(仮名)と出会ってW不倫に堕ちてしまいます。その後、状況はどう変化していったのでしょうか。学生時代の写真を見て「悠馬さんとの不倫は続いていて、定期的に会っていました。夫には“友だちと出かけてくる”と伝えていましたが、私に東京の友だちができたことがうれしかったのか、いつも喜んで送り出してくれました。ある日、悠馬さんと話をしているとき、学生時代の話題になったんです。“そのころの写真はないの?”と尋ねると、彼はスマホを見せてくれました。高校の卒業式のときの写真だそうで、初々しいブレザー姿の彼を見ることができました」ネットで検索すると不審な点が「仕事をせず家にばかりいた私は、時間さえあれば悠馬さんのことを考えるようになっていました。あるとき、前に見せてくれた卒業式の写真をふと思い出したんです。彼からは、中学から名門校に入学し、大学までエスカレーターで進学したと聞いていました。どんな学生生活を送っていたのか知りたくなって、学校のホームページを検索してみたんです。すると、見せてもらった写真とは制服が全く違います。悠馬さんに尋ねると、“僕が卒業した後に制服が変わったんだ”と言われました。そういうこともあるのかなと、そのときはあまり気にとめていなかったのですが……」ついに彼が本性を現して…「ある日、彼におねだりをしてドライブに連れていってもらうことに。待ち合わせ場所に彼がやってきたのですが、前回と同じ高級車ではなく、普通の乗用車に乗っていました。どうしたのかと思って尋ねると、“友だちと車の貸し合いをしていて、今日は友だちの車に乗ってきた”と言います。前の写真の件もあり、悠馬さんに対する不審感が一気に膨らみました。それで、ドライブ中に探りを入れるような質問をしていたら、“うるせえな”とキレ始めて。さらに、有名大学を出てもいないし、大企業に勤めているのも全て嘘だと……。“だって、マッチングアプリなんて嘘ばっかりだろう?お前だって結婚していることを隠していたんだし”と、態度が豹変したんです」夫を支えていこうと決めた矢先に「今振り返ると、おかしな点はたくさんありました。当時の私は世間知らずで、都会で素敵な男性に出会ってのぼせ上がっていたんです。悠馬さんの本性を知ってしまった以上、これからはしっかり夫を支えていこうと改心しました。ところが、今度は夫の様子がおかしくなって……。帰りが遅かったり、不自然な外出が増えたりしました。前は私もしょっちゅう出かけていたのでえらそうなことは言えませんが、明らかに様子が変。それで私は、夫のスマホを調べてみることにしました。LINEを開くと、ある女性とのやり取りを発見。LINEの内容から、夫も他の女性と不倫をしていたことがわかったんです。気づかないうちに、夫婦関係は壊れてしまっていました。私が不倫をしていたことも、夫は気付いていたそう。話し合いをしましたが関係の修復は難しく、離婚を余儀なくされました。離婚後、私は東京に残って再就職をして、一人暮らしをしています。あの一件で、自分の不甲斐なさと世間の厳しさを思い知りました」“ハイスペック男性とW不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。この一件を経て、たったひとつの過ちが大きな犠牲を生んでしまうことを彼女も学んだのでしょう。©Arief Juwono/DAJ/gettyimages文・塚田牧夫
2023年04月16日「若気の至り」という言葉がありますが、”若さゆえ”という言葉では許されない行為もあるでしょう。彩香さん(仮名・25歳)は、数年前にW不倫という大きな過ちを犯してしまったと言います。どういった経緯で不倫に至ったのか、詳しく話を伺いました。夫と共に東京へ「私は20歳で幼馴染みと結婚しました。夫とは小学校から一緒で、高校生のときに交際がスタート。私の地元は山に囲まれた地方の田舎町で、娯楽や刺激がありません。周りの同級生の中には高校卒業と同時に結婚するカップルもいて、私たちも自然な流れで結婚しました。二人とも高校を出て地元の企業に就職したのですが、夫の勤め先が諸事情で倒産。どうせならこのタイミングで上京してしまおうということになり、私も仕事を辞めて引っ越してきたんです」マッチングアプリで驚くほどの“いいね”が…「上京してまもなく夫は無事に転職先が決まり、新しい職場で働き始めました。一方、私は新しい生活を楽しもうとしばらくのんびりすることに。でも、知り合いがほとんどいなくて暇を持て余していたんです。それで毎晩のように、地元にいる親友とLINEでビデオ通話をしていました。あるとき、友だちがマッチングアプリにハマっているという話を聞いて、私も暇つぶしがてら既婚者ということを伏せて登録してみたんです。すると、登録してまだ数日なのに、たくさんの“いいね”がついてびっくり。そして、“いいね”を押してくれた人の中にタイプの男性を見つけてしまったんです」会ってすぐに不倫関係に…「都内の大企業に勤める悠馬さん(仮名)は、高学歴で高収入、高身長のいわゆる“ハイスペ男性”。ここまで私の理想とドンピシャな人と出会えるなんて、さすがは東京だって思いました。メッセージのやり取りで盛り上がるうちに、悠馬さんと会うことに。彼が予約してくれたおしゃれなレストランで対面したのですが、想像以上に素敵な人でした。私より8歳も年上だからか、大人の落ち着きがあって話も面白く、さりげなく私をリードしてくれるんです。とても優しくて、しかも可愛いとまで言われてすっかりメロメロに。そして、その日のうちにホテルに行きました」思いがけない彼の告白「不倫関係になって1か月後の週末に、悠馬さんからドライブデートに誘われました。夫には適当に予定があると言って出かけ、彼が運転する高級車で湘南方面へ。海辺を散策したり、周辺のお店でおいしい料理を楽しんだりして、最高に楽しい一日を過ごしました。ですが、私にはひとつ引っかかっていることが……。というのも、私が既婚者であることを彼に伝えていなかったんです。いつかは言わなければと思いつつも、結局言い出せないままでいたのですが、今日こそは言おうと心に決めていました。浜辺に座って沈んでいく夕日を眺めがら、“ごめんなさい……私、実は結婚しているの”と勇気を振り絞って真実を打ち明けました。すると彼の返事は、“俺のほうこそごめん。実は俺も妻がいるんだ”と衝撃の告白。なんと、お互いに既婚者であることを隠して交際していたんです。てっきり私は彼が独身だと思っていたので罪悪感を抱いていましたが、既婚者と知って罪の意識も吹き飛び、秘密を共有する相手としてさらに絆が深まりました」“ハイスペック男性とW不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。地方から出てきたばかりの20代前半の女性の目には、都会の男性が眩しく映ったのかもしれません。しかし、だからといって不倫をしていい理由にはならないのです。©Eternity in an Instant/Oscar Wong/gettyimages文・塚田牧夫
2023年04月16日琴音さん(仮名・29歳)は、和寿さん(仮名)と2年間の交際を経て婚約。結婚生活を見据えて、友人の由香子さん(仮名)と一緒に、イタリアンシェフの滝上さん(仮名)に料理を教わるようになりました。しかしあるとき、琴音さんはひとりで滝上さんを訪ねた際、ひょんなことから関係を持ってしまいます。その後、どのような結末を迎えたのか聞きました。平日に密会を重ねて「滝上さんと関係を持ってからも、週末は由香子と一緒に料理を習いました。それとは別で、平日もひとりで彼の部屋を訪ねて密会を重ねていたんです。そんな中、和寿との同棲が始まって実家を出ることに。同棲中は、滝上さんから習った料理を和寿に作ることもありました。和寿は“おいしい!愛を感じる”と言ってくれますが、褒められるたびに罪悪感が膨らんで、胸の奥が痛みました」最後の北海道旅行「結婚式の日取りなども決まり、結婚ムードが高まってきたころ。滝上さんから“カニを食べに行かない?”と、1泊2日の北海道旅行に誘われました。お互いに、婚約を解消してまで関係を続けるほどの気持ちはありません。だから、この旅行で最後の密会になるだろうな…と思いました。和寿には、“女友だちと旅行に行ってくる”と伝えて出かけることに。滝上さんは食の目利きでもあるので、北海道ではおいしい料理を楽しめました」友人の密告「旅行から帰ってきて、平穏な生活に戻ったのも束の間。その日私は家で夕食を作り、和寿が仕事から帰ってくるのを待っていました。また喜んでもらえると思ったのですが、彼の様子がいつもと違います。テーブルについても、料理に手をつけようとしません。どうしたのかと尋ねると、和寿に“旅行って誰と行ったの?”と聞かれて…。ごまかそうとしましたが、和寿は“一緒に旅行に行ったのって料理を習っている人だろう?”と言います。たぶん、密告したのは由香子。由香子が滝上さんに好意を持っていることは、なんとなく気付いていました。由香子は私と滝上さんの関係を知って、面白くないと思ったのでしょう。今は由香子と疎遠になってしまったので、定かではありませんが…」婚約は解消に「和寿はテーブルの上にあったチキンソテーを口に入れ、“何の味もしない、愛も感じない”と。“そんな人に教わった料理を、俺はおいしいって言いながら食べてたんだな”と悔しそうに言う彼に、謝るしかありませんでした。そこから関係が修復されるはずもなく、婚約解消に。予約していた式場をキャンセルし、同棲も解消して私は実家に戻りました。実家に戻ってしばらくは料理を続けていましたが、作るたびに気が滅入ってしまって今はしていません。和寿だけではなくいろんな人を裏切ってしまい、すごく申し訳ないことをしたと思います」“婚約中に彼を裏切った女性の告白”をご紹介しました。不倫がバレないと思うと、行動は大胆になっていくもの。しかし結局は、不倫はバレることになります。それがやがて大きなトラウマとなって自分を苦しめるのでしょう。©Caia Image/gettyimages©プラナ/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年04月12日交際相手との結婚が決まったときは、幸せの真っ只中にいる人も多いでしょう。しかし琴音さん(仮名・29歳)は、とある出来事をきっかけに婚約者を裏切ることになってしまったそう…。いったい何があったのか、当時の状況を詳しくお聞きしました。友人たちからの祝福を受けて「和寿(仮名)からは、2年の交際を経てプロポーズを受けました。もちろん嬉しかったのですが、私よりも周りの方が喜んでいましたね。二人とも友だちが多くて、お祝いの会を開いてもらったくらいです。結婚に向けて全てが順調に進み、幸せな日々を送っていました。ただ、私にはひとつだけ心配事が…。ずっと実家暮らしだった私は料理が不得意。全部を親に頼っていたので、いよいよそのツケが回ってきたと思いました」男性シェフに料理を教わることに「結婚をきっかけに、料理ができるようになっておいた方がいいと思って料理教室に通おうと考えていました。ちょうどそのころ、友人の由香子(仮名)が「一緒に料理を習わない?」と誘ってくれたんです。聞くと、知り合いにイタリアンのシェフをしている男性がいるのだとか。男性はバイク事故で手を怪我してしまい、しばらく料理の仕事からは離れているそう。それで別の仕事をしながらリハビリを続け、そろそろ復帰を考えている状態。その人が、復帰までのリハビリとして、料理を教えてくれるとのことでした」週に一度の料理教室へ「男性は滝上さん(仮名)という、30代後半のクールな感じの人。由香子と一緒に彼のマンションを訪ねると、キッチンは広くて調理器具も充実していました。最初は初心者でも簡単にできるパスタやカルパッチョなどを教えてもらうことに。それから、リゾットやアクアパッツァ、日本食なども教えてもらうようになりました。驚いたのは、滝上さんの手際の良さ。プロなだけあって、包丁さばきも正確ですごいんです。私からすると、マジックでも見ているよう。こうして土日のどちらかは、由香子と滝上さんの家に通い始めました。ですが、1か月ほど経ったある日のこと…」ミニトマトを口元に添えらえて…「料理教室の日の朝、由香子から“体調が悪くて行けない”と連絡がきたんです。そうなると、滝上さんと二人きり。結婚前の女性が…と一瞬思いましたが、早くレパートリーを増やしたくて一人で行くことにしました。その日のメイン料理は、さわらとトマトのソテー。滝上さんがミニトマトを切っているときに、ひとつ口に入れて“甘い”とおいしそうに食べました。そして、私にもひとつ差し出してきて、“あ~ん”と口元に添えられたんです。滝上さんの突然の行動にドキドキしながらも、思わず食べてしまいました。料理が完成した後の試食では、緊張もあいまってワインを飲みすぎてしまいました。そんな酔っぱらった私を、滝上さんが“可愛いね”って…。それがきっかけとなって、気付くと二人でベッドの上にいたんです」“婚約中に彼を裏切った女性の告白”をご紹介しました。料理を教わるためとはいえ、男性と部屋で二人きりになるのは避けるべきでしょう。レパートリーを早く増やしたかったというのは言い訳で、どこかそうなることを望んでいたように感じます。©Fast&Slow/zon/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年04月12日未希さん(仮名・31歳)は、マッチングアプリで4歳年上の剛さん(仮名)と知り合い、交際を始めました。ところがあるとき、剛さんが左手の薬指につけている指輪を外すシーンを見てしまったそう。ショックを受けた彼女でしたが、その後二人の関係はどうなっていったのでしょうか…。指輪の真相「剛さんが車の中で結婚指輪を外している姿を見てしまったあと、しばらくモヤモヤした感情を抱えていました。真相を知りたいけれど、怖かったんです…。でも、このままではいけないと思い、指輪の件について尋ねました。剛さんは少し黙ってから、“もっと早く伝えるつもりだったんだけど”と言って、既婚者であることを認めました。さらに、“妻とはうまくいっていない”と言うのです。だからマッチングアプリに登録して、現実逃避したかったのだと…。そして、“妻とは別れることになると思う”とも言いました。ただ、口から出るのは言い訳ばかりで、謝罪の言葉はまったくありませんでしたね」指輪を川に向かって投げ捨てて…「それでも剛さんのことが好きだったので、すぐには関係を断ちきれませんでした。でも、別れなければいけないという思いは常にありました。剛さんはそんな私の思いを察していたのか、あるとき“これを捨てるから俺を信じてほしい”と、ポケットから指輪を取り出したんです。私は、“そんなことしなくていい”と止めたんですが、剛さんは川のほうに向かって放り投げました。剛さんなりに誠意を見せてくれたんだと思い、“そこまでしてくれるなら…”と、交際を続けることにしたんです」不倫相手の妻から突然の電話「後日、私のスマホにLINEで電話がかかってきました。イヤな予感…というより、相手が誰かは予測がつきました。出ようかどうか迷いましたが、思い切って通話ボタンを押したんです。やはり、相手は剛さんの妻。怒鳴られても仕方ないと覚悟をしていましたが、その声はとても冷静で、まずは急に電話をしたことを謝られました。そして、“夫のLINEを見て、だいたいの関係は把握している”と言われました。私も、これまでの経緯を伝えました。マッチングアプリで知り合い、既婚者だと知らずに交際してしまったと。すると彼女は、“あなたが初めてじゃない”と言うんです。剛さんはこれまでに何度も同じあやまちを犯してきたと…。さすがに彼女も嫌気がさし、“次で最後だから”と伝えていたとのことでした」指輪は偽物だった…「剛さんが指輪を捨てていたことを伝えると、“それはたぶん偽物です”と言われました。実は以前も、ほかの女性に同じことをしていたそうです。私はすべてを把握し、ようやく剛さんがろくでもない男性であると理解しました。剛さんには彼の妻から連絡があったことは伝えず、密かに彼女と連絡を取り合いました。しばらくして、二人は離婚することに。剛さんは、“ようやく離婚を受け入れてもらえた”と言っていましたが、実際は妻のほうから離婚の話を切り出したそう。慰謝料もしっかりともらえることになったそうです。私が知っているのはここまで。剛さんとはもう関わりたくないと思い、一切連絡を取るのをやめました。本当に無駄な時間を過ごしましたが、今後の教訓になったと思って、今でも婚活を続けています」“いつの間にか不倫に巻き込まれていた女性の告白”をご紹介しました。相手が既婚者だと知らずに出会ったとしても、不倫関係を断ち切れなかったことには変わりありません。しっかりと反省して、いずれは本物の幸せを掴んでほしいものですね。©polkadot/Graphs/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年04月02日不倫の経験がある人は、“あえて既婚者を好きになった”わけではなく、“結果的に不倫になってしまった”という場合が多いのではないでしょうか。未希さん(仮名・31歳)もかつてそんな恋愛をしてしまったひとりですが、彼女の場合は相手の男性に大きな非があったと言います。当時、どんな状況だったのかを語ってもらいました。マッチングアプリ疲れを感じ始めたころ「もう3年以上も前の話です。そろそろ婚活を始めようと、友だちと一緒にマッチングアプリに登録したんですね。最初のうちは、友だちと情報交換をしながら楽しくやっていました。何人かの男性と会ってはみたんですが、実際に会うとイメージと違う人ばかりで…。プロフィールにかなり盛れた写真を使っている人だったり、自分の自慢話ばかりしてくる人だったりと、ガッカリすることの方が多かったんです。マッチングアプリ疲れを感じて、そろそろやめようかなと思っていたとき、ある男性とマッチングしました」相手はメガバンクの銀行員「剛さん(仮名)という人で、年齢は私の4つ上。銀行員をしているとのことでした。メッセージをやり取りすると感じが良かったので、これで最後にしよう…という思いで実際に会ってみました。すると、今まで会ってきた人たちとは段違いにステキな人でした。これまでガッカリさせられ続けてきただけに、救世主のようにも感じましたね。その日から直接連絡を取り合うようになったんですが、マメにLINEをくれて。それがとても心地良く、好意も増していきました。そして、次に会ったときに告白され、交際を始めました」次々に不審な点が…「交際のスタートからしばらくは好調だったんですが、だんだんと不審に思うことが増えてきました。ある日、剛さんが友だちと沖縄旅行に出かけたときのこと。旅行中もLINEでやり取りをしていて、“写真が見たい”と送ったんです。すると、送られてくるのは景色の写真ばかり。“剛さんが写っている写真はないの?”と聞くと、色鮮やかな鳥と撮った写真が1枚だけ送られてきました。そして後日、二人で会ったときです。剛さんは少し日焼けをして、肌の色が小麦色になっていました。会話をしながら、ふと彼の手を見ると、左手の薬指のところに薄っすら白い線が…。“指輪のあと?”と思いましたが、そのときは突っこんで聞くことができませんでした」車の中である光景を目撃して…「そこから1週間ほど経ったころ、剛さんの車で出かけることに。駅で待ち合わせをしたんですが、私は少し早く着いてしまったので、付近をブラブラ歩いていました。すると、駅から少し離れた場所で停車している車の中に、剛さんの姿を見つけたんです。私には気付いていない様子だったので、そ~っと近付いて様子を見ました。そこで、思いがけない光景を目にしたんです。剛さんの左手薬指には指輪がはめられていて、まさに指輪を外し始める瞬間でした。一瞬、意識が遠のきましたね。剛さんが既婚者であると確信し、私はそっと車から離れました…」“いつの間にか不倫に巻き込まれていた女性の告白”をご紹介しました。まさか既婚者だとは思ってもいなかったわけですね。不可抗力ではあるものの、不倫であることは事実。気付いた時点で、関係を断つべきでしょうね。©tomcat/Taka/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年04月02日万理華さん(仮名・29歳)は4年前、職場に異動してきた松村さん(仮名)に好意を抱きます。松村さんは既婚者でしたが、お互いに好意を抱いていることに気づいた上司が企てて2人は不倫関係に。その後、どういう結末を辿ったのか聞きました。同僚にバレないように密会「松村さんと関係をもったあと、職場の人に気付かれないよう、私たちは会社から離れた場所で密会するようになりました。松村さんは家庭を壊したいわけではなくて、私もそんなことは望んでいません。単にお互いが刺激を求めていたことで、利害関係が一致したんです。不倫関係が始まって、私は生活にハリが出てきました。初めての不倫に、こういう関係もあるんだなと思いました。上司は私たちの関係に気付いていたようで、たまに意味ありげに私を見てきました。でも、そんな上司の態度があるときから急に変わったんです」会社に届いた1通のメール「上司は普段大きな声でよく喋る人だったのに急に無口になり、ムスッとするようになったのが別人のようで怖かったです。その原因は、妻に不倫がバレてしまったからだと噂で知りました。上司の態度が変わったことで、社内はピリピリしたムードになりました。そんなある日のこと。営業所宛てに1通のメールが届き、それは“従業員が不倫をしている”という内容が書かれていました。一瞬自分のことかと思ってドキッとしたものの、他の社員たちが上司のことだろうと話しているのを聞いて、私は胸をなでおろしました」待ち伏せをしていた女性の正体「メールが届いた翌日の昼間、私が外出するために会社を出たときに、女性に声をかけられました。女性が“万理華さんですか?”と私の名前を出してきたので、そこで”松村さんの妻に違いない”と気づきました。突然のことに焦ってしまい、“これから内見に行かないといけなくて…”と逃げるようにその場を去りました。後でそのことを松村さんに伝えると、やはり“妻だ”と言います。そして、ホームページにメールを送ってきたのも妻かもしれないとのことでした。松村さんには“これ以上騒ぎにならないようにする”と言われたものの、翌日も松村さんの妻に待ち伏せをされて。もう逃げるわけにはいかないと思って、近くのカフェへ行きました。そこで、“もう仕事以外では会わないで欲しい…”と告げられました」不倫騒動で従業員は半分になり「この一件で、私と松村さんの不倫関係も営業所内に知れわたってしまいました。上司に相談をしようとしましたが、“自分たちで片をつけろ”と突き放されてしまって…。不倫関係になったのはあなたのせいでしょうと、上司を少し恨みましたね。そのとき、上司も自分の不倫問題で大変なようでした。結局、上司は離婚をすることになりましたが、不倫相手は別の営業所の女性だったらしく、それが本社に伝わって異動が決まりました。間もなく私たちの不倫も本社に知られて、松村さんは再び異動に。私は同じ営業所に残されましたが、居づらくなって1か月後に退職しました。結果、営業所にいた6人の従業員のうち半分がいなくなるという事態になって、他の社員には申し訳ないことをしたと思っています」“上司の策略にハマり社内不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。たとえ上司にそそのかされたとしても、不倫は絶対にしてはならないこと。結局は、周りの社員に迷惑をかけたり家族を傷つけたりと、マイナスにしかならないのです。© Fast&Slow/polkadot/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年03月29日結婚している男性に憧れを抱いてしまうこともあるかもしれません。ただ、その思いは胸に秘めたままで終わることがほとんどでしょう。万理華さん(仮名・29歳)も、かつてそんな経験をした女性のひとり。しかし、ひょんなことから思いがけない事態に巻き込まれてしまったそう。いったい何があったのか、詳しく聞きました。好みの男性が職場に「4年近く前、私はある不動産会社に勤めていたのですが、配属されていた営業所に松村さん(仮名)という男性が異動してきました。彼は感じがよくて見た目も私のタイプ。当時は彼氏がいなかったのでいいなと思いましたが、既婚者と知って内心ガッカリしたのを覚えています」歓迎会で打ち解けて「松村さんが異動してきた週末の夜に、営業所の近くの居酒屋で歓迎会をすることになりました。営業所にはマネージャーの男性上司がいたのですが、ちょっとオラオラ系で正直面倒臭いタイプ。デリカシーに欠けるところもあり、“彼氏できたか?”とか平気で聞いてくるような人です。その上司に“お前、松村みたいなのがタイプだろう?”ニヤニヤしながら言われて、松村さんの隣に座るように促されました。松村さんと話をしたのはそのときが初めてです。最初は緊張しましたが、だんだんと打ち解けてきて、飲み会が終わるころには冗談を言い合えるくらいに。そのときばかりは上司に感謝しました」録音した音声を聞かされて「歓迎会から2週間ほど経ったころ、上司に誘われて仕事終わりに2人で軽く飲みに行きました。そこで“松村とはどうなんだ?”と聞かれたのですが、既婚者だし何もないと答えると、“松村はお前のこといいって言っていたけどな”と言います。そして、おもむろにスマホをテーブルの上に置いて音声を再生し始めました。それは上司と松村さんが飲みに行ったときの会話を録音したものらしく、2人の話し声が聞こえてきます。上司が松村さんに私の印象を聞くと、松村さんは、“かわいいですよね。僕が結婚していなかったら…”と答えていて。私に音声を聞かせたあと、上司は“俺はそういう関係も悪くはないと思うけどな。恋愛は恋愛だから”と言いながら、ひとり頷いていました」まんまと上司の策略にハマり「松村さんの私に対する印象を知って、しばらくは浮かれていました。会社に行くのも楽しいし、充実感がありました。そんなある日、上司の誘いで今度は松村さんも誘って3人で飲みに行くことになったんです。仕事終わりに居酒屋で待ち合わせたのですが、上司がやってきません。何度電話をしても留守番電話で、1時間ほど経って仕組まれたことにやっと気付いたんです。そのとき私は日ごろの鬱憤を晴らすかのように、松村さんに愚痴をこぼしてしまったのですが、彼が楽しそうに私の話を聞いてくれてさらに距離が縮まりました。その後上司の思惑通り、私たちは体の関係をもってしまったんです。後で知ったことですが、実は上司もそのころ別の女性と不倫をしていて…。私たちを2人きりにして、自分は違う場所で不倫相手と密会していたそうです」“上司の策略にハマり社内不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。好意を抱くところで欲求を止められていたのなら、憧れだけで済んだはず。しかし体の関係を結んでしまえば、それはもう過ち。後は悲惨な結末を迎えるしか道はないのです。©takeuchi masato/Fast&Slow/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年03月29日美乃利さん(仮名・30歳)は友人の紹介で貴博さん(仮名)と出会い、順調に交際が進んで結婚。しかし結婚後、義父のしつこいLINEに悩まされるようになりますが、夫や義母に相談しても相手にされず孤立状態に…。また、時を同じくして夫の不倫が発覚。はたしてどんな結末を迎えたのでしょうか。不倫の証拠を突きつけると「夫のLINEから他に女性がいることを知った翌日。その夜も夫の帰りが遅かったので、ついに堪忍袋の緒が切れました。“あなた不倫しているでしょう?不倫相手とのLINEを見ちゃったの。その証拠もちゃんと写真に撮っているんだからね!”と夫に突きつけました。すると夫は、“わざわざそんなことしなくても…。君と結婚する前から彼女がいるよ”と、開き直った態度で真実を語り始めたんです」不倫相手との関係「夫には、私と出会う前から付き合っていた彼女がいたそうです。その彼女と結婚したかったようですが、女性の素行に問題があったそうで…。以前同じ職場に勤めていた際、上司と不倫をして退職に追いやられるなど、いろいろな男性問題を抱えていたそう。そんな事情を知った義父母は彼女との結婚に猛反対。そして、夫が彼女とのことで悩んでいたときに私と出会い、“一緒にいると気が紛れるから”と付き合うことにしたそうです。私のことを義父母に話すと大喜びで賛成。だから初めて義実家に挨拶に行ったとき、私は大歓迎されたんです」結婚はカモフラージュだった…「義父母に“結婚するなら美乃利さんにしなさい”と強く言われて、夫は私との結婚を決意。でも、夫曰く“結婚はカモフラージュのためだった”と。私と結婚して親を安心させ、彼女との交際は続けるつもりだったそうです。そして義父母には彼女のことを言っていないものの、“たぶん関係が続いていることは気づいている”と言います。私は夫と義両親に都合よく利用された怒りと悲しみで感情がぐちゃぐちゃになってしまい…。とにかく誰かに聞いてもらいたくて、翌日、実家の両親に一連の出来事を話しました。当然両親は激怒して、話し合う必要があると週末に義実家を訪れることになったんです」義父母の態度に父が激昂「義実家には義父母と両親、そして私と夫の6人が集まりました。私の父が“貴博君に女性がいることを前から知っていたんですか?”と義父母に詰め寄ると、“知っていましたよ”としれっと認めたんです。さらに、義父が私にしつこくLINEを送ってきた件に話しが及ぶと、“あんな薄着で歩いていたら仕方ない”と、義父は私が色目を使っていたかのような言い方をします。それを聞いて私の父が激昂し、“あんたたちとは話にならない!”と家を出て行ってしまったので、私と母も続いて義実家を出ました。その後、私は夫と暮らしていたマンションには戻らず実家で暮らすことに。そして弁護士を立てて、離婚に向けた話し合いを進め、1か月後には十分な慰謝料をもらえる手続きも済んで離婚が成立しました」“夫と義母に見捨てられた女性の告白”をご紹介しました。夫と義両親に利用されたと知って、美乃利さんは相当傷ついたでしょう。もし、次に結婚することがあるのなら美乃利さんを大切にしてくれる男性と幸せになってもらいたいものです。©yamasan/freeangle/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年03月08日結婚後は少なからず義実家との付き合いが必要になることもあるでしょう。美乃利さん(仮名・30歳)は結婚後に、義父母との関係に悩んでいた時期があったそう。さらに夫の裏切りにもあったと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。結婚までは順調だったが…「今から4年ほど前に、友人の紹介で夫の貴博(仮名)と出会いました。私はおしゃべり好きで、結婚するなら話を聞いてくれる男性がいいと思っていたのですが、そんな私をよく知る友人が貴博を紹介してくれたんです。彼は無口で落ち着いた、私の話を聞いてくれる人。まさに私の理想どおりで、出会って間もなく交際がスタートしました。結婚の話になって彼のご両親に挨拶に行ったときも歓迎してもらえて、トントン拍子に結婚へと進んでいきました」義父から頻繁にLINEが来るように「理想の男性と結婚できたものの、夫と暮らすうちになんとなく虚しさも感じるようになってきたんです。相変わらず夫は話を聞いてくれますが、相槌を打つだけでリアクションが薄いというか、まるで私がひとりで喋っているみたいで。そして同じ頃、義父からしょっちゅうLINEが来るようになりました。結婚後もたまに夫婦で義実家に行っていたのですが、最初は“また遊びに来てね”のような軽めのメッセージだったのが、“早く美乃利さんに会いたいよ”と言ってくるようになって…。私が“なかなか貴博さんと都合が合わなくて”とやんわり返すと“美乃利さんだけでいいよ”なんていう冗談か本気かわからない返事が来て、どう返事をすればいいのか困っていたんです」夫に相談しても素っ気ない態度「後日、義実家に遊びに行ったときに泊まることになりました。夜、お風呂から上がって脱衣場で体を拭き終わり、服を着たタイミングで突然ドアがガチャッと開いたんです。“ごめんごめん、タオルを取りに来ただけだから”と言いながら義父が入ってきたのですが、明らかにタイミングを見計らって入ってきたようでした。その一件やLINEが頻繁に来ることを夫に相談しても、“そうなんだ”と薄い反応で私に関心がない様子。夫の素っ気ない態度に“本当に私のことを愛しているのかな”と疑問に思うほどでした。夫はらちが明かないので義母にそれとなく事情を伝えると、“仕方がない人ね~。私はそういうのに興味がないからうまくやってよ”と冷たく突き放されてしまって…」夫の裏切りが発覚「どちらもまともに取り合ってくれず、でも、義父からは“会いたい”といった内容のLINEが送られ続けてくるのでどうしていいかわからなくなってしまって。そんな頃、夫の帰りが遅くなることも増えました。私がこんなに追い詰められているのに“自分は好き勝手にして!”とだんだん腹がたってきて。まさか女性と会っているんじゃ…と思い、夫が寝ている間に勝手にスマホを開いてLINEを覗いてみたら、本当に女性とのやり取りが出てきたんです。しょっちゅう会っているようでしたが内容に初々しさが感じられず、長年付き合っているカップルのような感じがしました。それでLINEの履歴を遡ってみると、思ったとおり何年も前から関係が続いているようです。夫の不倫まで発覚して気が動転してしまいましたが、正気を取り戻すうちにまた怒りがこみ上げてきました」“夫と義母に見捨てられた女性の告白”をご紹介しました。頼れる人が周りにおらず、辛い思いをしたことでしょう。しかも、味方になってくれるはずの夫の裏切り行為まで発覚してしまうとは…。美乃利さんが味わった絶望感を想像すると言葉が出ません。©siro46/プラナ/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫
2023年03月08日専業主婦をしていた妻が再び仕事を始めたことによって、不倫の道へと堕ちてしまうこともあるようです。新婚のときに不倫が始まり、ドロ沼の夫婦関係へと転落してしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。暇を持て余して再び会社員に綾子さん(仮名)は当時、結婚2年目。結婚と同時に勤めていた会社を寿退社して、一度は専業主婦になりました。しかし結婚当初から夫の仕事が忙しく、家に一人で居る時間が多くなり、綾子さんは再び働くことを決意します。「せっかくなら、今までやったことのない新しい仕事に挑戦してみようと思って未経験の業界に飛び込みました。新しい職場はベンチャーで社員同士の距離感が近く、同僚や上司から食事に誘われる機会も多くて。毎日が楽しい刺激の連続でした」働き始めた会社でまさかの不倫関係に普段からよく食事に誘ってくれる男性上司との何度目かの食事の席で、綾子さんは私生活の悩みを漏らしたそう。夫の忙しさを愚痴ると「俺が寂しさを埋めてあげるよ」と言われ、その日から不倫関係に至ってしまったのだとか……。「不倫はダメだって、もちろんわかっていました。でも、結婚してからずっと私をほったらかしにして、ほとんど家にいない夫に本気でウンザリしていて……。久しぶりに私を“女性”として扱ってくれた上司の言葉に、いけないと思いつつフラフラと流されてしまったんです」それからは週1回、ホテルに行く関係に。綾子さんは夫に不倫がバレないように細心の注意を払っていましたが、あるとき、うっかり夫と不倫相手の名前を呼び間違えてしまったのだそう。“夫に不倫がバレたのではと、心底焦りました”と当時を振り返ります。まるで沼にハマるように不倫に堕ちていく人もいます。「私は不倫なんてしない」と思っていても、心の隙間に入り込んできた相手と思いがけず不倫に発展することもあるのでしょう。しかしどんな理由があるにせよ、不倫は決して許されるものではありません。©Rawpixel/maruco/gettyimages文・並木まき
2023年03月05日ひょんなことから義母の不倫現場を目撃してしまった有紗さん(仮名)。その後、不倫を知られた気まずさから有紗さんに嫌がらせをするようになった義母に対し、有紗さんは反撃を計画することに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母の理不尽な嫌がらせに制裁をくだした30代妻のエピソードをご紹介します。義母の密会現場に夫を連れていき「義母の不倫を夫に告げるだけでは、嫌がらせに対する反撃としては弱いと思いました。そこで義母の不倫現場に夫を連れて行き、息子である夫にその現場を見せることにしました。夫は私に非があると思って義母の味方をしていたので、真実を見てほしかったんです」義母がいつ不倫相手と会っているのか見当がついていた有紗さんは、あるとき「義実家に荷物を忘れてきたようだから、取りにいきたい。でも私一人じゃお義母さんは家に入れてくれないから、あなたも一緒に行ってほしいの」と夫にお願いをして、夫婦で義実家に行くことに。そして面倒くさそうにしながらもついてきた夫は、義母と不倫相手の密会現場を目の当たりにします。「私が予想したとおりの曜日と時間に、義母は不倫相手を家に連れ込んでいました。義父が趣味の会合に出かけて半日以上も留守にする日なので、不倫をするならそのタイミングだろうと見当がついていたんです。案の定、実の母親の不倫を知った夫は泣き崩れながら義母を罵り、修羅場と化しました」夫に事実を打ち明けると謝罪の言葉が「夫にずっと前に私が義母の不倫現場に遭遇してしまい、それをきっかけに私への嫌がらせが始まったこと、キツく口止めされていたので誰にも打ち明けられなかったことなど洗いざらい話しました。すると夫は、義母の言うことを信じて私のことを疑ってしまったことを謝罪してくれました」これをきっかけに、夫とのわだかまりを解消できた有紗さん。現在は夫婦仲良く暮らしており、妊活も成功して間もなく第一子が生まれるそうです。一方、義母の不倫は息子から義父に話が伝わり、話し合いの末、半年後に義両親は離婚に至ったと言います。「正直、夫の両親が離婚してしまったのは残念です。けれど義父や息子を裏切り、自分だけ良い思いをしようとしたことや、不倫を知られた気まずさから私にひどい嫌がらせをしてきたことは許せません。義父とは今も良好な関係が続いていて、もうすぐ生まれる孫の誕生をとても楽しみにしてくれています。義母とは離婚に至ってしまった義父ですが、義母は義父にもしょっちゅう暴言を吐いていたようで『離婚してやっと平穏になった』と言っていたのが印象的でした」親の不倫が息子や娘の家族にまで影響が及ぶというケースは少なくありません。有紗さんの場合、最終的に穏やかな暮らしを取り戻せたようですが、長引くドロ沼によって親子の絆が壊れてしまうケースもあるでしょう。不倫は自分たちだけでなく、周りにいる家族の人生までも狂わせてしまうものなのです。©yamasan/tuaindeed/gettyimages文・並木まき
2023年02月26日ひょんなことから義母の秘密を知ってしまったことで、夫婦仲に悪影響を及ぼすこともあるようです。そんな悲劇的な体験をした30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。義実家で不倫の密会を…33歳の有紗さん(仮名)は3歳年上の夫と結婚後、妊活のためにそれまでの仕事を辞めて、自宅近くのパン屋でアルバイトをしながら暮らしていました。夫婦の新居は義実家から徒歩10分ほどの距離。有紗さんはアルバイトの帰りに、焼きたてのパンをお土産にして義実家を訪れる機会も多かったそうです。「義母はパンが大好物。結婚したばかりの私は少しでも義母に気に入られたくて、パンを持っていって喜んでもらおうとしました。いつもは連絡を入れてから義実家に行くのですが、あるとき事前の連絡を忘れてしまいました。『しょっちゅう行っているし、断られたことがないから大丈夫かな』と思い、そのまま向かったんです。ところが義実家に着いてインターホンを鳴らしても、義母は出てきません。“変だな”と思ったんですけど、玄関のカギが開いていたので家の中に入ったところ、なんと義母はリビングのソファで見知らぬ男性と情事の真っ最中だったんです…」偶然、義母の不倫現場を目撃してしまった有紗さん。慌てて義実家を飛び出そうとしたところ、義母が血相を変えながら追いかけてきて「このことは誰にも言わないで!夫はもちろん息子にも絶対に内緒よ」と、見たこともないような怖い顔ですごまれたとのこと。有紗さんは義母の申し出を受け入れざるを得ず、「わかりました」とだけ答えて逃げるように帰宅したそうです。秘密を知られた義母が意地悪をするように「それから急に、義母の私への態度が豹変しました。今まで優しく朗らかに接してくれていた義母が、不倫現場を見られてしまったのがよほど気に入らなかったのか、私に意地悪をするようになって…。息子である私の夫にも私の悪口を言うようになり、事情を知らない夫は『母さんに何かしたの?君への風当たりが強すぎる気がするんだけど』『母さんがあんな露骨な態度をするなんて、よほどのことをやらかしたんじゃないの』などと言い始めて。義母の不倫を打ち明けたくて喉元まで出かかったけれど、キツく口止めされたので言えません。どうすればいいのか悩み続けて時間ばかりが過ぎていき、その間も義母の嫌がらせはエスカレートしていきました」嫁に不倫を知られてしまった気まずさからか、有紗さんに対して「ダメな嫁」「息子がなんでこんな女性を選んだのかわからない」などと言うようになり、義母との間に深い溝ができてしまった有紗さん。そのうち「もう有紗さんはウチ(義実家)に来ないで」とまで言われるようになり、夫も有紗さんを責めるようになっていったのだとか…。義母の不倫を知ってしまえば、戸惑いと困惑を覚える妻は多いでしょう。義父や息子には内緒にしてとお願いされれば、ますますどうすればよいのか悩んでしまいます。人の道に外れたことをしておいて自分だけが逃げ切ろうとしても、うまくはいかないのが世の常でしょう。©chinaface/Kohei Hara/gettyimages文・並木まき
2023年02月26日ひょんなことから夫の不倫が発覚することもあります。30代の真美さん(仮名)は、引っ越し作業をきっかけに夫の不倫を知ってしまったそう。長期にわたって自分を裏切り続けていた夫への制裁を計画した30代妻のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。引っ越し作業中に夫の不倫が発覚…!真美さんは結婚4年目のときに夫の転勤が決まり、急きょ家族で引っ越しをすることになりました。急な決定だったため、仕事の引き継ぎに追われた夫は引っ越し作業にほとんど参加できず、真美さんが一人で作業を進めていたそう。作業中に夫の荷物を片付けていると、不倫相手と思われる女性からの手紙を何通も発見し、これをきっかけに夫の不倫を知ってしまったのだとか…。「うちの夫が不倫をするなんて疑ったこともなかったので、手紙を見つけたときは“まさか!?”と。開封してあったので悪いと思いつつも中身を読んでみると、それは不倫相手の女性が夫への恋心を綴った手紙だったんです…。手紙の内容から、夫の不倫は私と結婚した直後から始まったこと、出張や帰省と嘘をついてその女性と旅行に出かけていたことを知りました。手紙を読んでかなりショックを受けたのですが、すぐに夫への怒りの感情が湧いてきて。仕事に追われる夫を必死にサポートして、急な転勤にも黙ってついて行こうとしていた矢先に、私に隠れて不倫を続けていたと思うと悲しさよりも不愉快な気持ちのほうが大きくなったんです」すぐに夫への制裁を計画…しかし予想よりも難航不倫が発覚したものの、すぐに夫を問い詰めるのではなく、きちんと制裁を下そうと考えた真美さん。転勤をきっかけに不倫相手との仲も切れるだろうと考え、不倫を問い詰めるのは引っ越しが完全に終わってからにしようと決めたそうです。「転勤先は暮らしていた場所から飛行機で移動するほど距離が離れていたので、さすがに遠距離不倫まではしないだろうと思ったんです。だから、夫が不倫相手と完全に切れたころを見計らって、発見した手紙の写真を見せて夫から慰謝料をもらおうと計画しました」このときの真美さんは、離婚せずに夫から慰謝料だけを受け取って、不倫問題の解決を図ろうと考えていたそう。ところが、真美さんの計画は予想外の展開によって崩れていきます。「なんと、転勤後も夫と不倫相手は縁を切らなかったんです。信じられないことに、夫の転勤に合わせて不倫相手の女性も転勤先に引っ越してきて…」転勤後も夫の行動に不審な点が多いことに疑問を抱いた真美さんは、すぐに探偵に依頼して夫の身辺を調査。すると、夫は不倫相手の女性が住むアパートに入り浸っていることが判明したのです。ひょんなことから不倫が発覚する例は決して少なくありません。不倫の証拠を見つけたとき、真美さんのように冷静に対処できると、ダメージを最小限に抑えられる場合もあります。しかし不倫は夫が一人で企てているわけではないため、不倫相手の行動によって思わぬ方向に物事が進んでしまうこともあるでしょう。©Panupong Piewkleng/west/gettyimages文・並木まき
2023年02月19日仁美さん(仮名・32歳)は、結婚5年目のある出来事をきっかけに、夫の不倫を疑うように。そして、夫のスマホをこっそり探ったところ、不倫相手とのLINEを見つけます。仁美さんがその後、いったいどんな行動を取ったのか。結末までを伺いました。不倫発覚の翌朝「夫のLINEを覗いて不倫の事実を突き止めた翌朝。日曜なので、夫はいつもより遅く起きてきました。話しかけられても素っ気ないそぶりを見せる私の様子に、おかしいと気づいたようです。“どうしたの?”“怒ってるの?”としつこく聞いてきたので、“見たよ”とスマホを指でさしました。“男の名前で登録してるでしょう?”と言うと、意味を理解したようでした。最初のうちはとぼけていましたが、“全部写真に撮って残してあるから”と言うと観念し、自白を始めました」夫の告白「不倫相手の女性は、前の職場の後輩だそう。関係を持ったのはやはり2年前。中途入社してきた彼女の教育担当として夫が面倒を見るうちに仲良くなり、熱烈なアプローチを受けるようになったそうです。美人で人あたりも良い彼女は職場でも人気があり、夫も迫られて悪い気はしなかったそう。二人で食事に出かけたとき、勢いで関係を持ってしまったとのことでした。最初は一度だけの関係で終わらせるつもりだったようですが、気づけば彼女にどっぷり…。夫が今の会社に転職してからも不倫関係は続き、私の留守中に家に呼ぶこともあったそうです」目の前で不倫相手に電話を「私は夫に対し、目の前で不倫相手に電話をして、“もう二度と会わない”と伝えるように言いました。スピーカーホンにして電話をかけると、すぐに“どうしたの?”と女性の声が。しどろもどろな夫の様子に異変を察したのか、しばらく無言が続きます。何か文句を言ってこようものなら、私は出ていくつもりでいました。ですが、もう会えないと夫が伝えると、女性は“わかった”とすんなり受け入れたんです。私としては離婚は避けたかったので、少しずつ夫婦関係を修復していければ…と、そのときは思っていました」妊娠3か月と告げられ…「その2週間後。帰宅すると、夫から“話がある”と言われました。深刻な顔をしていたので何事かと思って話を聞くと、相手の女性から連絡があり、“妊娠した”と告げられたと…。妊娠3か月になるらしく、“一人でも産んで育てたい。でも、認知はしてほしい”と言われたそう。夫にどうするつもりか聞くと、しばらく黙った後に“認知しようと思う”と返事をされました。その言葉を聞いて、夫は女性に気持ちがあるのだとわかりました。それが将来、夫婦間のわだかまりとなるのは目に見えています。さすがに私も、夫婦関係を続けるのは無理だと判断しました。その後は弁護士を立てて、離婚に向けた話を進めることに。最終的に、夫と不倫相手から高額の慰謝料を受け取ることで離婚が成立しました」“結婚5年目に夫の不倫が発覚した女性の告白”をご紹介しました。慰謝料を受け取っても、心の傷はなかなか癒えないはず。ですが、この辛い経験を糧にして幸せをつかんでほしいものです。©PeopleImages/Oscar Wong/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月15日信頼していた相手に裏切られるのはとてもショックなこと。不倫も重大な裏切り行為といえるでしょう。しかも結婚から数年後に不倫に気づくと、受ける衝撃はかなりのものになるはず。仁美さん(仮名・32歳)は結婚5年目に夫の不倫が発覚し、大変な思いをしたそう。当時の状況を詳しくお聞きしました。在宅勤務の多い夫「25歳のときに4歳上の義人(仮名)と結婚しました。私は中堅メーカーの営業職をしていて、月に1~2回ほど出張で全国を飛び回っています。一方、夫はSEをしていて出勤と在宅が週に半々くらい。家にいることが多かったので、掃除や食事の支度などをやってくれることも多く、すごく助かっていました。結婚して4年が経ったころ、私は長かった髪をバッサリ切ってショートヘアに。朝の準備がかなり楽になって喜んでいたのですが、まさかそれが夫の不倫発覚へつながっていくとは想像もしませんでした」ベッドに落ちていた髪の毛「出張から帰った日の夜、寝室に行くとベッドに長い髪の毛が落ちているのを見つけたんです。前に私が落としたものかな…とも思いましたが、髪の色が私のものよりも明るかったので、“おかしいな”と思って。モヤモヤしながらも夫に聞けずにいましたが、次の出張から帰った後も長い髪の毛が落ちていたんです。私が家を空けているときを見計らって、堂々と自宅で不倫しているのだと確信しました。もしかして、普段の平日にも女性を連れ込んでいるんじゃないかと思って、平日の昼間に帰宅してみたんです。本当に誰かいたらどうしよう…とドキドキしながら玄関を開けましたが、女性の気配はなく、夫も慌てる様子はありません。だからといって安心することもできず、私のモヤモヤは晴れないままでした」LINEにハートの絵文字が「週末、夫と一緒にテレビを見ていると、途中で夫がスマホを開きっぱなしのままトイレに行ったんです。チャンスと思ってLINEを開いてみたのですが、一覧を見ても女性らしき名前は出てきません。それからは、夫がスマホを触っているところを注意深く見るようになりました。あるとき、夫の背後に立つとLINEのやりとりがチラッと見えて、赤いハートマークらしきものが視界に入ったんです。夫はそんな絵文字を使うようなタイプでもないし、送られてきたものだとしたら相手は女性のはず。証拠を突き止めるために行動に出ることにしました」不倫相手のメッセージを発見「土曜日の夜、“週末だし一緒に飲もうよ”と夫を誘って飲んだのですが、夫はお酒が弱くてすぐに眠くなってしまうタイプ。しかも、寝始めると眠りが深いのでちょっとやそっとじゃ起きません。私は夫が寝ている隙を狙って、スマホを探ることにしました。夫の指をそっとつかんでスマホに当てて、ロックを解除。LINEをじっくり確認したところ、予感は的中しました。一覧の一番上にある男性とのやり取りを開くと、どう見ても相手は女性。つまり、男性の偽名を使って登録していたんです。履歴を遡ると、関係は2年くらい前から続いているようでした。こうして私は夫の不倫を突き止めることができたんです」“結婚5年目に夫の不倫が発覚した女性の告白”をご紹介しました。結婚生活が5年も経てば、夫婦関係が安定して絆も深まってくるでしょう。そこで夫の大きな裏切りを知った妻のショックは計り知れません。夫の犯した罪はとてつもなく重いものです。©fizkes/recep-bg/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月15日過去に不倫経験のある紗理奈さん(仮名・34歳)は、ママ友の佑子さん(仮名)、亜弥さん(仮名)と親しくなり、ランチ会でお互いの不倫話を披露するように。途中、佑子さんの元同僚の奈月さん(仮名)も不倫女子会のメンバーに加わりますが、ほどなくして夫に不倫がバレたのをきっかけにグループは解散。しばらくして不倫女子会は復活することになりますが、ある事件をきっかけにグループは崩壊したそうです。一体何が起きたのか、話を伺いました。不倫相手の男性と対面「再び3人で集まるようになってしばらく経った頃、佑子さんから“それぞれの不倫相手も交えて食事会をしよう”と提案がありました。それで、佑子さんと亜弥さんの彼を含めた五人で食事に出かけたんです。最初は会話もおぼつかなかったけれど、だんだんと打ち解けて話せるように。もちろん不倫の話題には触れず、彼らの仕事や趣味の話を聞いたりしながら、穏やかに食事会が終了した、はずだったのですが…」亜弥さんからの相談を受け…「食事会から1週間後に、亜弥さんから“相談がある”と言われたんです。会って話を聞くと、“実は板倉さん(仮名)と二人で会ったの”と打ち明けられました。板倉さんは佑子さんの不倫相手。食事会のときにLINEを交換して、やり取りをするうちに“亜弥さんに会いたい”と言われたそう。男性から好かれやすいタイプの亜弥さんなら、ありえるなと感じました。まだ肉体関係にはなっていないものの、次に会う日はすでに決まっているらしく、時間の問題だとも思いました。すると、“今度会ったときに、板倉さんとの会話を録音してくるね”と言ってきて。亜弥さんはいろいろと録音する癖があったので、録音してどうするつもりなのか不思議でしたが、とりあえず聞き流しておいたんです」グループ崩壊への序章「板倉さんと会った翌日に、亜弥さんからそのときの音声がLINEで送られてきました。でも、送られてきたのは3人のグループLINE。間違えて送っていることを亜弥さんに言うと、音声データはすぐに削除されました。佑子さんに聞かれている可能性もありましたが、何の反応もなかったのでバレずに済んだとホッとしていたんです。でも、その夜に佑子さんから“あの音声聞いた?”とLINEがきて…。“亜弥さんと板倉さんとのこと、もしかして知ってたの?”と聞かれたので私も嘘をつけず、“実は一度だけ相談されたの”と返信。翌日からは、佑子さんと亜弥さんの両方からLINEが大量に届くようになりました」幼稚園を辞めた理由は…「三角関係となってしまった相手についての相談事が、ふたりそれぞれから送られてくるので、返すのも大変でしたね。すると、ママ友の不倫騒動に巻き込まれててんやわんやする私の様子を見ていた夫が、私の男性関係を疑い始めるようになって…。“お前のLINEを見せろ”とまで詰め寄られました。ただでさえ大変な状況なのに、夫の目も冷ややかになってストレスが溜まる一方。ついに体調に異変をきたすようになって、病院通いとなりました。もちろん私たちのグループは崩壊。幼稚園にお迎えに行って顔を合わせても、お互いに目をそらすようになりました。しばらくして、亜弥さんの子どもが転園することに。噂ですが、夫に不倫がバレて別居することになったそうです。佑子さんも時間の問題だと思います」“昼顔妻の不倫女子会”に参加していた女性の告白をご紹介しました。不倫をする者同士が集まって話をしているうちに感覚が麻痺していき、行動もエスカレートしていったのでしょう。慣れというのは恐ろしいもの。不貞を働けば、いつかは必ず代償を払わなければならない日が来るのです。©LordHenriVoton/Michael H/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月12日「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、同じようなタイプの人たちが集まりやすいことはよくあるでしょう。紗理奈さん(仮名・34歳)は過去に不倫をしていたことがあり、当時の交友関係がまさにその言葉通りだったのだそう。のちに大変な事態に至ったという当時の状況を、詳しく伺いました。不倫女子会の結成「子どもが幼稚園に入り、子ども同士が同じクラスになったことがきっかけで、美人でしっかり者の佑子さん(仮名)と、小柄な可愛い系の亜弥さん(仮名)と仲良くなりました。たまにランチをしながら子どもの話や他愛のない世間話をしていたんですが、ある日を境に空気が一変。ランチ会の別れ際に、佑子さんが突然“実は私、不倫しているの”と告白してきたのです。急な告白に驚いたのも束の間、隣にいた亜弥さんまで、“実は私も不倫してる…”とまさかの告白。独身時代は、私も会社の上司と不倫をしていたことがあります。ひとりの不倫の告白をきっかけに、全員が不倫経験を持つ身と知って、3人の結束はさらに強まっていきました」不倫女子会の活動内容「ある日3人でお茶をしていたときに、不倫相手の話になりました。亜弥さんは“彼の声が好きなんだ”と言って、スマホのボイスレコーダーで録音した不倫相手の声を聞かせてくれました。佑子さんは“私は不倫相手の顔が好き”と言い、スマホの画像フォルダから写真を見せてくれました。確かにお相手はイケメンで、しかも大手企業に勤めているハイスペック男性なのだそう。すると今度は、亜弥さんが“先週ふたりで温泉旅行してきたの”と。佑子さんも負けじと、この前高級レストランに連れて行ってもらった話を始めて。ふたりは競い合うように、“不倫相手自慢”をしていましたね」新たなメンバーが加入「その後しばらくして、佑子さんが“不倫をしている友だちがいるから皆に紹介したい”と言って、奈月さん(仮名)という、控えめでおとなしい感じの女性をランチに連れてきました。奈月さんは、佑子さんが前に勤めていた会社の元同僚だそう。こうして不倫女子会のメンバーは4人になり、たまにランチに行ったりグループLINEでやり取りしたりするようになりました。でも2か月後、急にグループLINEから奈月さんが抜けたんです。どうしたんだろうと思っているところに佑子さんから連絡が来て、“夫に不倫がバレたらしい”とのことでした」解散後も懲りない面々「その後、奈月さんが離婚するらしいという話を聞いて、皆も戦々恐々。自分たちの不倫もバレるんじゃないかと怯えていました。それで“不倫はやっぱりよくないね”という話になって、グループLINEを消去。皆でしょっちゅう集まることもなくなりました。でも、それからさらに2か月ほど経ったころ、佑子さんの誘いでまた集まることに。久しぶりのランチ会で盛り上がっていると、佑子さんが“まだ不倫相手とは続いているの”という話をし始めました。亜弥さんに聞くと、同じく不倫を続行中とのこと。口ではやめようと言ったのに、関係は断てなかったようです。こうして3人での不倫女子会が復活しました」“昼顔妻の不倫女子会”に参加していた女性の告白をご紹介しました。気の合う人が集まって話をすれば、共通の話題で盛り上がることができて楽しいもの。しかし、及んでいるのは不貞行為です。話のネタにしていいような軽い内容ではないことを自覚しなければなりません。©recep-bg/maroke/gettyimages文・塚田牧夫
2023年02月12日パートナーの「過去の恋愛遍歴」を詳しく知らないまま結婚するという方も意外と多いのではないでしょうか。今回は、結婚後に「夫が過去に不倫していた」ことを知り、新婚生活が崩壊してしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。交際半年でゴールイン! 理想の夫と出会えたと思ったのに…みどりさん(仮名)は、30歳のときに交際半年で2歳年上の夫とゴールイン。出会いはマッチングアプリだったものの、初めてのデートで運命を感じ、交際から結婚まで順調に進んだそうです。「夫から、私と出会う前に“年上の女性と長いこと付き合っていた”と聞いてはいたんです。私たちはアプリで出会ったので、当然共通の知人もいませんし、夫の話を信じるしかありません。だから、結婚前にお互いの身の上話をしたときに夫から聞いたことが私が知ることのできるすべてだったんです。相手がどんな人で、どういった交際をしてきたのかまでは深く話してくれなかったので内心気にはなりましたが、言いたくない事情があるのかなと思って触れずにいたんです。だから、まさか夫が独身時代に不倫をしていたとは思いもしなかったんですよね」突然、見知らぬ女性が訪ねてきて新婚生活がスタートして2か月ほどが経ったある日。みどりさんが1人で家にいるときに見知らぬ女性が訪ねてきて、いきなりみどりさんを罵ってきたのだそう。その女性は、夫がずっと不倫をしていた年上の人妻で「私から彼を奪っておいて、許されると思わないで!」などとみどりさんを責め立てたそうです。「彼女の話によると、夫は結婚することを言わないままフェードアウトしてしまったようでした。私と夫が結婚前に付き合っていたのは半年くらい。同棲していたわけでもないので、私と会っていない間、夫がどんなふうに過ごしているのかは知りませんでした。彼女に“彼にどれだけお金を費やしてきたと思っているの!”“今まで彼に渡したお金を全額返して!”とか、“こっちは彼と結婚するつもりで離婚に向けて動き出していたのに騙された”など、矢継ぎ早にまくし立てられて…。あまりに突然のことで呆然としましたが、どうやら彼女の話は嘘ではなさそうなので、これはただごとじゃないと。それでその夜、帰宅した夫をさっそく問い詰めることにしたんです」夫を問い詰めると過去の不倫を認め…帰宅した夫をみどりさんが問い詰めると、あっさりと年上の人妻との不倫を認めたそうです。おまけに不倫相手から洋服や趣味の道具を買ってもらったり、ときには生活費までもらっていて、合計すると数百万円にも上るとのこと。さらに相手は夫と結婚するために離婚を進めていたのも事実と認めたそうです。「私はもう、驚くやら呆れるやら…。女性からすれば、夫に騙されたようなもの。彼女がすでに離婚に向けて動いている以上、すんなり解決する話ではないと覚悟を決めました。なによりも、そういう大事なことを私に隠して結婚した夫に不信感が募りました」交際からすぐにプロポーズをされ、驚くほど順調に結婚へと進んだのは、夫が不倫相手と結婚したくなかったからではないか…と、みどりさんは感じたそう。そして、運命の出会いと浮かれてしまったことを後悔し、「こんな男性とこの先ずっと一緒にいても幸せになれない」と離婚を決意したそうです。出会いのきっかけはどうであれ、相手の素性や過去を知らないままに結婚を決めてしまうと、結婚後に衝撃的な出来事に巻き込まれてしまうリスクもあります。過去の恋愛は相手のプライバシーに関わることではありますが、安心して結婚生活を送るためには、相手のこれまでの恋愛事情をある程度は知っておく必要もあるでしょう。特にスピード婚の場合は相手のことを知る時間が少ないため、少しでも“違和感”があれば、見て見ぬふりをしないことが大切です。©Ushico/プラナ/PIXTA文・並木まき
2023年02月08日夫の不倫が判明しただけでもショックなのに、その不倫相手が自分の身近な女性だとわかれば大きな衝撃を受けても無理はありません。そんな状況で離婚を決意し、冷静に対処をした30代女性・優菜さん(仮名)のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。証拠をもとに不倫現場に乗り込んだ妻探偵に依頼し、夫の不倫相手が隣家の妻であること、不倫が長期間にわたっていることなどをつかんだ優菜さんは、いよいよ制裁を決意。どうせなら不倫現場に乗り込んで、相手の女性も一緒に問い詰めようと考えたそうです。「夫の不倫相手が隣家の妻で、私も顔を知っていましたから、とにかく『このままじゃ許せない』という思いが強かったですね。出張と嘘をついて出かけた夫を尾行して、二人が一緒にいるときに乗り込むことにしました。すでに探偵からの証拠資料が手元にあり、毎回同じホテルで密会していることを知っていましたから、出張と嘘をついて出かけた夫の居場所を突き止めるのは簡単でしたね」優菜さんの計画は順調に進み、出張と言って夫が出かけた日に優菜さんは先回りしてホテルに向かい、不倫の現場を押さえたとのこと。事前に夫の職場に電話をかけ、その日に夫は出社もしていなければ出張にも行っていないことも確認したそうです。「あまりにもこちらの計画通りだったので、夫は不倫がバレているなんて考えもしなかったのでしょうし、甘いなと思いましたね。すぐにホテルのロビーで二人に詰め寄り、その場で不倫の証拠資料を見せると、すぐに夫は観念して不倫を認めました。隣にいた不倫相手は真っ青な顔をして『お願いだから、うちの夫には言わないで』と泣いていましたけど、そんな都合のいい話はないですよね。夫が不倫を認めたあとに、すぐに隣家の夫にも一連の出来事を話しました」すんなり離婚が成立し、再婚に意欲を向ける日々そして優菜さんの計画通り、翌月には優菜さん夫妻の離婚が成立。証拠があったことで観念した夫は、慰謝料もすんなりと支払ったそうです。「スカッとするまではいきませんでしたけど、慰謝料をしっかりもらって離婚をしたので、これでよしとしました。隣家の夫も私と同じくらいの時期から妻の不倫を疑っていたそうで、その後すぐに離婚が成立したと聞いています。隣家もうちも新興住宅街にマイホームを買ったばかりでしたが、ともに家を売り払ったので、今は私たち4人の誰ひとりとしてその街には住んでいません。今もその頃に住んでいたエリアを電車で通り過ぎるたびに、嫌な思い出が蘇りますね。順風満帆に思えた結婚生活でしたが、実際にはそうではなかったんだな……と引きずっていた時期もありました。でも、そもそもお互いがあまりにも干渉しない夫婦関係だったので、夫も不倫しやすかったのかもしれないと反省もしています。もし再婚するときには、お互いを尊重しながらも、放置し合う関係にはならない人と再婚できたらいいなと思っています」優菜さんのように、夫の不倫発覚後に冷静な対処ができる人はそう多くはないかもしれません。しかし、離婚を覚悟したうえで夫を問い詰めるのであれば、焦らずに粛々と証拠を集め、時期が来たときに本人を問いただすことで、計画通りに離婚を進めやすくなるでしょう。離婚は精神的に大きなダメージを受けますが、優菜さんのように少しずつでも前を向き始めた先に、今度こそ幸せな結婚生活をつかむ人も少なくありません。©SunnyVMD/Wiphop Sathawirawong/gettyimages文・並木まき
2023年02月01日巧みに嘘をつく夫は、不倫を隠すことにも長けているのかもしれません。しかしどんなに上手に嘘をついたとしても、いつかはバレるのが世の常。自分をだまし続けた夫の不倫を見破った30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。順調に思えた夫婦生活だったが、夫の不倫が発覚優菜さん(仮名)は、共働きの30代夫婦。30代前半でマイホームを購入し、ご近所付き合いも良好で、順風満帆の人生を送っていたそうです。しかしある日、夫婦共通の友人から「女性と歩く夫を見かけた」と知らされて状況が激変したといいます。「私たち夫婦は信頼関係を重視していて、お互いに束縛はしないスタイルだったので、“まさか!?”と思いました。でも、言われてみればその頃の夫の行動には不審な点も多かったので、念のためチェックすることにしたんです。部署が変わったわけでもないのに、急に出張の回数が増えたことにも違和感があったんですよね。それで夫の目を盗んでバレないように携帯を探ってみたら、すぐに不倫相手とのLINEを発見できました」日頃から束縛しないスタイルだったためか、夫はスマホのLINE履歴を消した様子もなく、長期にわたって不倫相手との関係を続けていることが発覚したそう。そして不倫相手の名前が、日頃から親しくしていた隣に住む夫婦の妻の名前と一致したことに、優菜さんは強い衝撃を覚えたと言います。夫の不倫相手は隣家…離婚を覚悟した妻の緻密な行動「その女性の名前は、ちょっと個性的な漢字を使うので印象に残っていたんです。なかなか同じ名前の人はいないだろうという気がしましたし、彼女と私たちは、顔を合わせれば長い時間立ち話をするような仲だったので、LINEを交換していても不思議ではありませんでした。まさか不倫なんて大胆なことをしているとは想像もしていませんでしたが、家が隣同士なので密会もしやすかったのかもしれません……」LINEを見て、隣家の妻が不倫相手だとほぼ確信した優菜さん。しかし、すぐに騒ぐのはやめて、確固とした証拠をつかんでから夫を問い詰めようと決意します。「結婚後もずっと共働きで仕事を頑張ってきて、私は職場での出世も順調でしたから経済的にもなんとかなるだろうと考えました。場合によっては夫を問い詰めたあと、すぐに離婚してもいいと腹を括ったんです。覚悟が決まったので、あとはきっちり慰謝料を請求するために、できるだけ証拠を集めようと動き出しました」不倫が発覚した時点で、すでに夫への愛情がスーッと冷めたと振り返る優菜さん。探偵にも依頼し、法的に有効な不倫の証拠を集めることに専念したそうです。不倫をしている本人は上手に隠し通せているつもりでも、誰かの目撃によって不倫が明るみになる例は少なくありません。たとえ夫の不倫を知っても、優菜さんのように冷静な対処を貫くことが、有利な離婚へとつながるのかもしれません。©プラナ/aijiro/PIXTA文・並木まき
2023年02月01日梨沙さん(仮名・31歳)は、結婚2年目のときに父親が倒れ、介護をすることになりました。定期的に実家に戻り、母親とともに父親の介護をする日々。やがてその疲れがたまり、友人と食事に出かけた先で知り合った克則さん(仮名)と不倫に堕ちてしまいました。介護を頑張っているから…と自らに言い聞かせていたそうですが、その後の生活はいったいどうなっていったのでしょうか。実家に泊まらずに自宅に戻ると…「介護にも慣れ、生活も落ち着いてきましたが、月に1~2回は実家に泊まりに行くようにしていました。そんなある日、私が実家に戻ると、父のお姉さんが来ていたんです。その伯母さんが、“今日は私がいるから”ということで、私は泊まらなくてよくなったんですね。ただ、そのまま帰るのはもったいないなと思い、克則さんに連絡してみました。すると、“今日は会えない”と断りの返事が来たので、仕方なく自宅に帰ることにしたんです」夫の朝帰り「夕方に自宅に着くと、夫の稔(仮名)がいませんでした。出かけているのかな…と思い、夕食を作って待っていましたが、いっこうに帰ってきません。そこで、LINEをしてみました。“今日はどこか出かけてるの?”と短めのメッセージを送ると、“いや、家にいるよ”と返ってきたんです。おかしいですよね?“女性と会っているんだ…”とすぐに思いました。私が実家に泊まると言っていたので、女性と会う約束をしていたのでしょう。私が父親の介護を手伝っているあいだ、夫は不倫をしていたんだと思うと、猛烈に腹が立ってきました。その日は結局家に一人きりで、翌朝になって夫が帰宅しました。私が家にいることに気付き、かなり動揺していましたね」夫婦関係の崩壊「単刀直入に、女性と一緒だったのかと尋ねました。夫は何も言いませんでしたが、しばらくしてから、“お前だってそうだろう”と言ったんです。実は以前、“実家に泊まる”と夫に嘘をついて、克則さんと会っていたことがありました。そのとき、夫が私に用事があって電話をかけたんですが、つながらなかったそう。そこで、実家に連絡を入れましたが、私はいないわけです。そこから不信感を抱き始めたようでした。結局、お互いに不倫をしていたんですね。夫婦関係はすでに崩壊していたんです」父親に謝られて…「話し合いの結果、関係の修復は困難という結論に至って、夫とは離婚することに。お互いに不倫をしていたということもあり、慰謝料などの請求はしないまま話が進んでいきました。夫との話し合いよりも、離婚のことを両親にどう伝えればいいのか悩みました。考えた結果、両親には“すれ違いで離婚することになった”と伝えたんです。すると父親が、“申し訳ない”と私に謝ってきました。“俺のせいだよな”と責任を感じているようでした。悪いのは、介護を頑張っているからと自分に言い聞かせて不倫をした私です。それなのに父親に責任を感じさせてしまい、本当に申し訳なく思いました…。離婚をした今は実家に戻り、献身的に支えています」“父の病気をきっかけに不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫は自分たちの問題だけでは済まず、多くの人を巻き込んでしまいます。ときには罪のない人を傷つけてしまうことも。どんな理由であれ、進んではいけない道なのです。©Twenty47studio/Boy_Anupong/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月25日不倫に走るのにも理由があると思いますが、どんな理由であれ正当化することはできません。ある大きな出来事がきっかけで不倫に堕ちてしまった梨沙さん(仮名・31歳)も、今では不倫したことを強く後悔しているそう。当時どんな状況だったのか、詳しくお聞きしました。結婚2年目に訪れた悲劇「夫の稔(仮名)と結婚したのは27歳のときです。仕事関係で知り合って2年ほどの交際を経て結婚し、平和で幸せな日々を過ごしていました。悲劇が起きたのは結婚2年目のころ。63歳になる私の父が、くも膜下出血で倒れてしまったんです。幸い自宅での出来事だったため、すぐに救急車を呼ぶことができて一命はとりとめました。最初は呂律が回らず話がうまくできなかった父でしたが、徐々に回復。ただ、右半身に麻痺が残って要介護3の認定を受けました」自宅での介護生活「手術から2か月ほどで退院となり、自宅での介護が始まりました。実家には母がいますが、ひとりでは負担が大きいので私もできる限りのサポートをすることに。それ以降、週末は実家で過ごして、平日も仕事が早く終わった日は実家に帰って父の介護をしました。身のまわりの世話だけでなく、リハビリに通わせることもあったりして、最初のうちは慌ただしかったです。そして要介護認定で受けられる福祉サービスを活用しながら、少しずつ介護生活にも慣れていきました」友人たちとの食事会で「父が倒れてしばらくは、自分の時間がまったくとれませんでした。出かけることもままならくて、かなりストレスがたまっていたんです。そんなとき、学生時代からの友だち二人に誘ってもらって食事に出かけることに。久しぶりに楽しい時間を過ごすことができて、やっと息抜きができました。そして、1軒目だけで話し足りないので2軒目に移動。そこで、三人組の男性グループに声をかけられたんです。全員、私たちと同年代のようでした。友だちのひとりがまだ未婚で絶賛婚活中だったこともあって、男性たちの誘いに乗って一緒に飲むことになったんです」介護を頑張っているから…と言い訳を「私の隣に克則さん(仮名)という男性が座りました。会話の中で家族の話題になったのですが、克則さんのお父さんは3年前に亡くなったそうで、その原因が“くも膜下出血”だったそうです。それを聞いて親近感がわき、一気に距離が縮まった感じがしました。父の状況を伝えると“大変だね”と言ってくれて。うわべで言っているのではなく、心からの言葉に感じました。それ以来、克則さんとLINEのやり取りを続けていたのですが、“また会って話を聞いてほしい”“優しい言葉で癒されたい”と思うように。それで私のほうから誘って、二人で食事をすることになりました。食事の後は自然な流れでホテルに行って、克則さんと関係を持ってしまって…。でもそのとき、そこまで罪悪感はありませんでした。それは“介護を頑張っているんだから、これくらい許されるはず”という気持ちがあったからです」“父の介護をきっかけに不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。どんな理由であれ、不倫は許されない行為。もし父親が自分のせいで娘があやまちを犯していると知ったら、どれほど悲しむか、考えて行動すべきでしょう。©eyesfoto/kieferpix/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月25日千草さん(仮名・37歳)は息子が通う幼稚園で、パパ友の敏樹さん(仮名)と知り合い、不倫に堕ちてしまいました。夫に不倫関係がバレそうになったことはあったものの、なんとかごまかして密会を続けていたそう。その後、関係はどうなっていったのか詳しく話を伺いました。運動会でお互いの夫婦が対面「敏樹さんとは、月に1~2回くらいの頻度で会っていました。そんななか、息子の通う幼稚園で運動会が開かれたんです。夫と一緒に見学に行くと、敏樹さん夫婦の姿もありました。敏樹さんの妻に会うのはそのときが初めてで、清楚な感じの美人といった印象の女性でした。それよりも緊張したのが、夫と敏樹さんの対面です。以前、整髪料のニオイで関係がバレそうになったことがあったので、ヒヤヒヤしました。ですが、夫が何か勘づいているような様子はありませんでした。夫と敏樹さんは一緒に父親参加の競技に出たりして、和気あいあいとしているように見えました」別々の小学校に進学して疎遠に…「運動会が終わると、すぐに小学校の受験準備が本格的になりました。私も忙しくなって、敏樹さんと会う機会はほとんどなくなりましたね。息子は3校を受験し、そのうちの1校に進学することに。子どもが通う小学校が別になったことで、敏樹さんとはますます疎遠になっていきました。それで自然と連絡も取らなくなって、関係が完全に終わったんです。なんとなく寂しい気持ちもありましたが、仕方がないと思いました。だからいい思い出として、自分の胸にしまっておくつもりだったんですが……」夫に不倫を疑われ…「息子が小学校4年生になるころ。ある日の夜、夫が突然“千草、不倫していただろう?”と言ってきたんです。一瞬、何を言っているのかわかりませんでした。敏樹さんと会わなくなって4年近く経っていたので、すぐには思い浮かばなかったんです。すると夫が、“今日、敏樹さん会った”と、彼の名前を出してきたんです。敏樹さんの名前を聞いて私は狼狽えてしまい、その様子を見た夫が“やっぱり……”と」4年後に明かされた真実「4年前の運動会のときに、夫は敏樹さんとLINEを交換していて、二人で一度飲みに行ったことがあったんです。そこまでは私も知っていました。その後も二人はたまに連絡を取り合っていたようで、数年ぶりに飲みに行くことになったそうです。そして、お店で敏樹さんがトイレに立った際に、テーブルの上に置かれたスマホを夫が勝手に覗いてしまったんです。LINEが開きっ放しになっていて、履歴をさかのぼって私とのやり取りを見つけてしまって……。それから敏樹さんが戻ってくるのを待たずに、店を出て帰ってきたとのことでした。“前から怪しいと思っていたんだよ”と、4年前にも関係を疑ったことがあると言われました。やはり、敏樹さんの整髪料のニオイを嗅いだときから、不倫に勘づいていたようです。敏樹さんには私から連絡を入れて、大まかな状況を伝えました。不倫していた頃から4年も経っていたので、夫から激しく責められることはありませんでしたが、完全に信用を失ってしまいました。しばらくして、夫とは離婚をすることに。今は息子の親権を争っている最中です」“幼稚園で知り合った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫関係が終わって何年も経ってから、事実が明るみになってしまうケースもあるようです。過去のこととは言え、犯した罪が消えることはありません。一生背負っていかなくてはならないのです。©recep-bg/somethingway/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月18日結婚して子どもが生まれ、幸せな家庭を築いているにもかかわらず、不倫に走ってしまう女性もいます。千草さん(仮名・37歳)も、子どもが幼稚園に入ってから不倫に走ってしまったそう。どんな状況で不倫関係に陥ったのか、詳しく話を伺いました。ママ友たちとのランチ会で知り合った人と「10年ほど前に夫と結婚しました。その後、息子が生まれ、4歳から私立の幼稚園に通わせるようになったんです。息子の送り迎えの際に、別の子のパパとよく顔を合わせるようになりました。敏樹さん(仮名)は普段、ほとんど在宅で仕事をしているので、お子さんの送り迎えを担当しているそう。敏樹さんはなかなかのイケメンで、密かに意識しているママ友は多かったです。ある日、何人かのママ友でランチに行こうという話になって、ママ友の1人が敏樹さんも誘ったんです。敏樹さんも参加してくれることになって、初めてちゃんと話をしました。そのときは親密にはならず、グループLINEでつながった程度の関係でした」小学校の説明会で偶然会って…「息子が年長に上がって、小学校受験を考えるようになりました。それで、いくつか私立小学校の説明会に出かけたんです。ある小学校の説明会で、見覚えのある顔に出会って、それが敏樹さんでした。お互いに一人で来ていたので、説明会の後にお茶をすることになったんです。近くにあったカフェに場所を移して、志望校選びや受験対策について話をしました。話題は子どものことばかりで、プライベートな話はほとんどしませんでしたね。でも、そこからLINEでのやり取りが始まって、情報交換をするようになりました。そして次第に、お互いに好意を持つようになっていったんです」初めての二人きりでのランチ「しばらくLINEを続けて打ち解けてきたころ、二人でランチに出かけることになりました。ママ友たちに見つからないように慎重に場所を選んで、イタリアンの店にしました。そのとき初めて、プライベートな話をしました。敏樹さんはシステムエンジニアで、在宅で仕事をしながら投資などもしているそう。妻との関係は良好だけど、マンネリを感じていると言っていましたね。食事を終えて店を出て、敏樹さんの車で送ってもらうことになりました。私が助手席に乗るとき、腰の辺りにサッと手が添えられたんです。突然のことでびっくりしましたが、正直うれしかったですね。彼がシフトレバーを握ったとき、今度は私が彼の手に触れました。彼に手を握り返されてからは、特に言葉を交わすこともなく、自然な流れでホテルに行きました」整髪料のニオイで夫に怪しまれて…「初めて密会を終えた夜のこと。仕事から帰ってきた夫が着替えながら、クンクンと鼻を鳴らしているんですね。どうしたのと尋ねると、“男の整髪料のニオイがする”と言うんです。不倫がバレてしまったと思って、ドキッとしましたね。そこで思い出したのですが、夫はとても鼻がきくんです。以前、私の母親が家に来たとき、夫には何も伝えていなかったのに“お義母さんが来たの?”と聞かれたことがありました。どうやら、ニオイでわかったようです。ヒヤっとしたものの、不倫が完全にバレたわけではなさそうでした。それからも敏樹さんとは定期的に会いましたが、整髪料はつけないように徹底してもらいました」“幼稚園で知り合った男性と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。今回のケースのように、ニオイから不倫の発覚につながることもあるでしょう。何がきっかけになるかはわかりませんし、バレないことのほうが少ないはず。リスクを考えたら、不倫なんてするべきではありません。©west/Yue_/gettyimages文・塚田牧夫
2023年01月18日夫の不倫が判明し、義母に相談をしたところ、全面的に息子をかばう義母に唖然としたという純子さん(仮名)。「このままでは埒が明かない」と、純子さんは状況を変えるべく行動に出ます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、息子をかばう義母と不倫を続ける夫との関係で孤立した30代女性のエピソードをご紹介します。まともに話したこともなかった義父を呼び出して協力を依頼「義母が夫をかばい続けることで、夫も調子に乗って不倫を続けているのだと思った私は、勇気を出して義父に相談することにしました。当時は結婚4年目でしたが、義父とはあいさつ以外の会話をほとんどしたことがないような関係でした。ただ、携帯電話の番号は知っていたので、“義母には内緒で会ってほしい”とお願いして、義実家近くのカフェで待ち合わせをしたんです」純子さんとの約束を守り、義母には行き先を告げずにカフェに来た義父は、純子さんの話を聞いてとても驚いたのだそう。なんと、息子の不倫について義母から一言も知らされていなかったのだそうです。「まじめな性格の義父は、息子の不倫に本気で腹を立ててくれました。そして、そんな息子をかばう義母のことも“理解に苦しむ”と言って、私に同情してくれたんです。そこで私は、義母をいさめてほしい、息子に不倫をやめるよう説得してほしい、とお願いしました。最初のうちは、義母や息子に何かを言うことをためらっているようでした。ただ、私が置かれている状況を理解してくれたみたいで、最後には“協力する”と言ってくれたんです」義父の介入後、事態は少しずつ好転純子さんとの約束通り、義父が義母や息子と話をしてくれた結果、少しずつ状況は好転。義母は息子の不倫を肯定する発言をしなくなり、夫も純子さんの前で堂々と不倫相手に会いにいくことはなくなりました。しかし、夫はその時点でも不倫相手と会い続けていた様子。義母がかばうことはなくなったものの、純子さんは夫の不倫について更なるストレスを覚えるようになっていきます。「ここまで家族の問題になっているのに、まだ不倫をやめないのか……と夫には呆れましたね。結局それから1年ほど経って、“もう夫なんてどうでもいいや”と思い始めた頃に、気づいたら不倫をやめていたような感じでした。ただ、あのときに義父が介入してくれなければ事態はもっと面倒なことになっていたと思いますし、場合によっては離婚になっていたかもしれません。だから、あのときに義父に思い切って相談してよかったなとは思っています。でも、夫が不倫をやめたからといって私の気持ちは夫には戻らず……。残念ながら今は、仮面夫婦みたいな関係が続いています。今後夫との関係が改善するのかはまったくの未知数ですが、ひとまずは義父の助けで義母からの失礼な言葉がおさまったこと、最終的に夫が不倫をやめたことにはとても感謝をしています。そのおかげで当時の私のストレスは大きく改善されました」なかには家族の問題には介入したがらない義父もいますが、純子さんのケースのように“鶴の一声”を発してくれる義父もいるのでしょう。今回のように義母が頼りにならない場合には、義父の力を借りるのも選択肢のひとつかもしれません。©kazuma seki/SunnyVMD/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日息子の不倫が発覚した際に、息子の妻の立場に立ってサポートをする義母もいる一方で、息子の失態を全面的にかばい、妻を孤立させる義母も存在するようです。夫の不倫を機にそんな壮絶な体験をした30代後半女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚4年目で夫が不倫! 相手の女性は略奪を画策…現在42歳の純子さん(仮名)は、30代後半のときに夫の不倫に気づいたそう。純子さんが知ったときには、すでに夫と不倫相手の交際期間が1年以上に及んでいたそうです。「なんだか変だなと思いながら、夫の様子をチェックしていたんです。あるとき夫のバッグをのぞくと、不倫相手の女性と撮った写真や女性からの直筆の手紙が何通か入っていて……。それがきっかけで不倫を確信しました。そのとき結婚4年目でしたが、私たち夫婦には子どもがいなかったので、お互いに休日は好きなことをして過ごすような放任主義の夫婦関係。そのせいで、夫は不倫関係を続けやすかったのかもしれません」不倫を知った純子さんが夫を問い詰めるも、「ごめん。相手との付き合いもそこそこ長いから、うまく別れられるかわからない」と、歯切れの悪い返事しか返ってこなかったそう。「これじゃあ不倫黙認の夫婦関係になってしまう」と危機感を覚えた純子さんは、義母に相談して協力を求めることにしたそうです。一方、純子さんに関係を知られたことを機に、不倫相手は本格的に略奪を画策。夫が自宅にいるときでも電話に出るまでコールを鳴らし続けたり、SNSに夫への感情を綴ったりと、妻への挑発ともとれる行動が目立ち始めたとのこと……。義母の口からまさかの言葉が飛び出し唖然「不倫相手と別れるよう説得してもらおうと思い、私は意を決して義母に連絡しました。普段はそこまで親密な嫁姑関係ではないので、不倫の報告をするだけでも私にはけっこうな勇気が必要でしたね。義母に電話をかけ、夫の不倫の実態と今後の話をしたのですが、義母の口からは想像もしなかった言葉が返ってきて……」息子の不倫を知った義母は、なんとその場で息子を擁護する発言を繰り返しただけでなく、「夫が浮気をするときは妻に責任があるのよ」と、純子さんを責めるような口調で迫ってきたのだとか。あまりにも想定外の対応に、純子さんは唖然とするしかなかったそうです。その後も夫は不倫相手と別れる気配がなく、一度バレたことで開き直っているかのような行動が目立つように。自宅を空ける時間も以前より増えていったそう。困った純子さんは何度か義母に相談するも、義母は決まって息子を擁護し、純子さんを責め立ててきたのだそうです。夫に不倫をされ、さらに義母にも理解してもらえず、純子さんは精神的にどんどん孤立していきました。息子の不倫が判明した際、客観的に対処できる義母ばかりではないでしょう。純子さんの義母のように“息子びいき”が激しい相手だと、妻は孤立してしまうことも。義母と話し合っても解決の糸口が見出せなければ、不倫問題もさらに深刻になりやすいかもしれません。©1306629974/Panupong Piewkleng/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日結婚して半年ほどが経った頃、突然“夫の彼女”を名乗る女性が現れたと話す葵さん(仮名)。自分と結婚するよりもずっと前から交際をしてきたという浮気相手の存在に苦しむ日々が続きました。そんな葵さんが最終的に出した答えとは……?メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。浮気相手と別れる気のない夫への対処に迷う日々「夫は、浮気相手の存在を私に知られたことで、かえって気持ちが吹っ切れてしまったようでした。すでに相手とは10年間ほど関係が続いているので、夫にしてみれば新参者の私よりも、浮気相手のほうが気心の知れた相手だったのかもしれません。そのうちに、浮気相手の家に泊まることも私に隠さないようになってしまって。『今日はあっちの家に帰るね』などとLINEをしてくることもありました」浮気相手と別れる気配のない夫との生活は、葵さんにとって大きな苦しみだったと振り返ります。「でも、別れてと言ったところで別れないだろうと思いましたし、相手の女性も私たちの家庭を壊す気はなく、ただ夫と会い続けることを許してほしいというスタンスでした。でも、私はそんな二人の関係を黙認するのにも疲れてしまって…。最初のうちは、生活費のためだけに夫の浮気に目をつむろうかとも考えたのですが、中身のない夫婦を続けていてもやがて破綻を迎えるだろうし、そうであれば私が再婚しやすい年齢のうちに離婚したほうがいいのかなという気持ちになってきたんです」「離婚します」と宣言すると夫から多額の慰謝料提示が…「夫に私以外の女性がいるとわかってからは子作りする気分にもなれなくて、ただ一つ屋根の下で暮らしているだけって感じだったんですよね。だから、もうそんな空虚な関係は終わりにしたいという理由で夫に“離婚したい”と伝えたら、夫はその場で私に土下座をして“本当に申し訳なかった”と謝ってきました。意外だったのは、私が離婚を宣言すると、夫がこれまでに貯めてきていた貯金のすべてを私に慰謝料として払うと言ってきたことでした。結婚1年目だったこともあり、法律的に慰謝料はさほどもらえないだろうと思っていたのですが、夫が提示してきた額はなんと300万円。夫は“こちらのせいであなたの人生を振り回してしまったので、せめてこれで安定した新生活をスタートさせてほしい”と言ってきて、少し迷いましたが、ありがたく慰謝料を全額もらって離婚したんです」結婚生活わずか1年で離婚に至ってしまったものの、夫から受け取った300万円があったことでスムーズに新生活に移行できたと話す葵さん。「当時は、夫が私にしたことを絶対に許せないと思っていましたが、少なくとも、別れるときに誠実な提案があったことだけは評価しました」と話します。「今は別れてから2年以上経ち、私も新しい恋人ができて楽しく過ごしています。もう元夫とは連絡もとっていませんが、10年も一緒にいながら親が結婚を認めてくれない恋人を思い続けている彼も、ある意味ではかわいそうだなという心境になりました。きっと義実家は、あの女性と元夫が結婚することを今後も絶対に許さないのでしょうけど…。相手の女性も私に攻撃的ではありませんでしたし、略奪したいという感じでもなかったから、私はその女性を変に恨まずに済みました。すごく疲れていた様子だったので、今となっては、あの二人が穏やかに過ごしているといいなと思いますね」運命のボタンのかけちがいにより、不本意ながらも短い結婚生活で終わってしまう夫婦もいるのでしょう。葵さんのケースでは最終的に離婚を選んだようですが、こういった複雑な事情に巻き込まれないためには、結婚前に相手の身辺をしっかりリサーチしておくことも大切かもしれません。©Kiwis/Atstock Productions/gettyimages文・並木まき
2023年01月11日