ジャンルにとらわれずに多方面で活躍する3人のゲストが、それぞれの立場から自由気ままに語り合うトークドキュメンタリー「ボクらの時代」の9月8日(日)放送回に、俳優の中井貴一と佐藤浩市、監督・脚本家の三谷幸喜が出演する。80年代『ビルマの竪琴』や「ふぞろいの林檎たち」への出演で大人気となり、『嘘八百』『空母いぶき』など現在に至るまで一線で活躍し続ける中井さん。こちらも80年代『南極物語』『敦煌』などで大きく注目されると、『起終点駅 ターミナル』『64-ロクヨン-』前後編、『ザ・ファブル』など話題作、人気作に出演し続ける佐藤さん。「振り返れば奴がいる」「古畑任三郎」などで人気脚本家としての地位を確立。『ラヂオの時間』では監督業にも進出し、大河ドラマ「真田丸」などの脚本のほか『清須会議』『ギャラクシー街道』といった映画では原作、脚本、監督を務める三谷さん。公開を控える映画『記憶にございません!』では出演者と脚本・監督という関係でともに仕事をしているこの3人が、本番組で仕事や人間関係、家族について思い思いに語り合う。中井さん、佐藤さんが出演し三谷さんが脚本と監督を務める映画『記憶にございません!』は三谷さん8作目の映画監督作。史上最悪のダメ総理が演説中に投石を受け記憶喪失に。そのことを知るのは秘書官3名のみ。部下らしき男から「総理の記憶喪失はトップシークレット、我々だけの秘密です」と告げられた“総理”が他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込み、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す…という物語。中井さんが総理役で主演、総理をゆするフリーライター役で佐藤さん、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊らも共演する。映画『記憶にございません!』は9月13日(金)より全国東宝系にて公開。「ボクらの時代」は9月8日(日)7時からフジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝
2019年09月07日映画『記憶にございません!』で主演を務める中井貴一と監督の三谷幸喜がユニットを組み、楽曲「まったく記憶にございません」をリリースすることが分かった。映画公開前にはオリジナル・サウンドトラックがリリースされることも決定しているが、今回中井さんと三谷監督がユニットを組んだ楽曲は、そのサントラのボーナストラック曲。1961年生まれの同い年となる中井さんと三谷監督。本作撮影中もあうんの呼吸で演じ、演出していた2人が今回は音楽でタッグ!サラリーマンあるあるの事柄を三谷監督が作詞し、中井さんは突き抜けた調子のいい爽快な歌声を披露。さらに、三谷監督は合いの手で参加し、思わず口ずさみたくなる新しい音頭が誕生。しかも、このサントラでしか聴けない「まったく記憶にございません」。映画本編には、“まったく”入っていないので要注意だ。「最後から二番目の恋」エンディングテーマ以来の歌唱となる中井さん。「この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢が叶ったと言えば叶ったのかなと思います」と楽曲について話し、「三谷さんの合いの手は完璧で、まるで谷啓さんが歌っているように聞こえました。歌を聞いていただければ想いは伝わると思いますが、誰でも『記憶にない』と言いたくなるときがありますから、現実と掛け離れているようで、とても身近な歌になっていると思います」とコメントしている。『ステキな金縛り』の主題歌以来の作詞となる三谷監督は「この曲は、実は映画とはまったく関係ありません。劇中にも出て来ません。僕の映画は、いつもはどちらかというと音楽に溢れているのですが、今作はやや少なめ。劇中音楽を集めてみたら、意外にサントラを作るには尺が足りないことがわかって、何か足そうということになり、急きょ作ったのがこの『まったく記憶にございません』です」と最初予定には無かったと明かす。また「予想外のクオリティとなり、びっくりしています」と言い、「植木等さんが歌った人生の応援歌みたいな曲を目指しました。僕は青島幸男さんになりきって詞を書き、中井さんは植木さんになりきって歌いました。極論ですが『記憶にございません!』という映画が後世に残らなくても、この歌は残る、そのくらい素晴らしい曲になったと僕は思っています」と楽曲に自信を見せている。「記憶にございません!」オリジナル・サウンドトラックは9月11日(水)リリース。ボーナストラック曲「まったく記憶にございません」は9月4日(水)先行配信。『記憶にございません!』は9月13日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝
2019年08月28日映画『記憶にございません!』(9月13日公開)のレッドカーペットイベントが19日、都内で行われ、主演の中井貴一、出演のディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、メガホンをとった三谷幸喜監督が出席した。本作は、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介(中井)が記憶喪失になったことで、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌し、やがて、あらゆるしがらみから開放され真摯に政治と向かい合うことになった啓介が、次第に本気で日本を変えようとする姿を描いた政界コメディ。ファングリーティングやサウンドバイツを行ったキャストと監督は、レッドカーペットが敷かれた六本木の大階段に登場し、組閣や内閣改造時に行われる記念撮影を思わせるラインナップでフォトセッションに応じ、多くのフラッシュを浴びた。その後、キャスト・スタッフを代表して、主演の中井が映画で演じた内閣総理大臣さながらに“所信表明演説”を行う一幕もあり、用意された演説台の後ろに立ち、三谷監督草案の台本を手にした中井だったが「『所信表明演説をしろ』と言われまして、ここに台本がございます。しかし、私も老眼が始まりまして、字が小さすぎて読めない!」と声を荒らげて会場を沸かせ、続けて「でも私は、国民の皆さんに問いたい。なぜ国民は映画館に足を運ぶのでしょうか。それはもちろん映画館でしか味わえない大きなスクリーン、そして暗い空間で飲むジュースやポップコーン、そういう楽しみもあるでしょう。でも1番大切なことは、映画館という1つの大きなスクリーンに向かって、何百人という人がその1つの作品を見るという、この醍醐味にあると思います」とコメント。さらに、「我々が今回作りました『記憶にございません!』は、コメディでございます。コメディというのはお客様に笑っていただいて、初めて完成するものだと、かの偉大な監督であった三谷幸喜…あっ、ごめんなさい(笑)。まだ、ここにおりました」と冗談を交えて演説を行い、「三谷幸喜は言っております。ぜひ皆様の笑いによって、この映画を完成させていただきたいと思います。我々出演者は、9月13日の公開に向けまして、多くの皆さまの目と笑いで、この映画を完成していただけるように、努力をして参る所存でございます。ぜひお力添えをいただきたく思います」と力強く語ると、会場からは拍手が起こった。
2019年08月20日安倍晋三首相(64)が8月11日に都内で映画「記憶にございません!」(9月13日公開)の試写を鑑賞し、同作の三谷幸喜監督(58)と懇談したことを各スポーツ紙が報じた。中井貴一(57)主演の同映画は、「史上最悪のダメ総理」と言われた総理大臣・黒田啓介が記憶喪失となったのをきっかけに、理想の政治を実現すべく奮闘していく政界コメディー。各紙によると安倍首相と中井は大学の先輩と後輩の間柄。今月2日に食事をした際、映画のことが話題に。そこで安倍首相が鑑賞を希望したことから、実現したという。三谷監督から映画の感想を問われた安倍首相は、「記憶にございません!」とタイトルにかけたダジャレで笑わせとのこと。また三谷監督が「ムッとしてないですか?」と恐る恐る聞くと、安倍首相は「してないですよ」と笑顔で応じたという。「15年に公開された三谷監督の前作『ギャラクシー街道』は当初注目されていたものの、公開後は『期待外れ』との声もあがっていました。それだけに、三谷監督の今作にかける意気込みは並々ならぬものがあったようです」(映画関係者)実際、完成した作品は安倍首相をうならせるほどだったようだ。「安倍首相は『1カ所、驚いたところがあった……』と本音を漏らしていたそうです。どの部分かは明かしませんでしたが、それだけ三谷さんが“核心”部分を突いていたということ。コメディーではあるものの、かなり作り込まれた作品。今回はヒットが期待できそうです」(取材した記者)
2019年08月12日アイドルグループ・NGT48は、メンバーのSNSを1日18時から順次再開。中井りかは、ツイッターで「またせてごめん ただいま」とファンにメッセージを送った。また、8月3日に「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(TIF)に出演することについて、「NGT48としてTIFに出演させていただけることになりました!」と報告。「毎年出演させていただいていましたが、今回はこのような状況でオープニングアクトというプログラムでやらせていただけることになり、本当に感謝でいっぱいです。精一杯のパフォーマンスで見てくださる皆様を笑顔にできるよう頑張ります!」と意気込みをつづった。暴行被害者である山口真帆が“卒業”という形でグループを去る中、メンバーの加藤美南はインスタグラムのストーリーで山口の卒業公演映像に「せっかくネイルしてるのにチャンネル変えて欲しい」と投稿。批判が殺到したことを受け5月21日、運営会社のAKSは加藤を研究生に降格処分とし、「メンバーへのSNSの指導が徹底できるまで」「NGT48全メンバーのSNSの運用を一旦停止させて頂きます」とメンバーのSNSを休止していた。
2019年08月01日「パルコ(PARCO)劇場」が、2020年3月13日(金)、渋谷パルコ内8階にオープン。長く愛されてきた「パルコ劇場」が生まれ変わる渋谷パルコ建替えに伴い、2016年夏一旦休館した「パルコ劇場」。旧パルコ劇場は、 2016年までの43年間でプロデュース公演の先駆けとして約1200作品を上演し、多くの顧客、クリエイター、そして俳優たちに愛されてきた。生まれ変わった新生「パルコ劇場」は、長きにわたって培ってきたスピリットを受け継ぎ、創造性を刺激する新たな空間へ。458席から636席に客席数を増やし、舞台空間も大きく拡張。 636席はすべてS席のプレミアムシアターとなる。オールS席のプレミアムシアターへテーマは、「人生が変わる瞬間に出逢おう。オールS席のプレミアムシアター。 」渋谷パルコの7階から9階にかけて開かれ、よりダイナミックな演出が可能になった。また、旧劇場の舞台と客席の距離感を継承した、舞台と観客が一体感のある空間も魅力。ワンスロープ・オールS席のプレミアムシアターを実現した。なお、こけら落し公演として、オープンに先駆けて2020年1月下旬から2月まで『志の輔らくご in PARCO』と『ラヴ・レターズ』が上演された。オープニングシリーズ14作品を上演グランドオープン以降の作品をオープニングシリーズとし、 2021年5月上旬まで14作品を上演する。「ピサロ」(主演:渡辺謙)2020年3月13日(金)から4月20日(月)まで、オープニングシリーズの1作目を飾るのは「ピサロ」。ピーター・シェーファーの壮大な歴史劇「ピサロ」は、1985年、旧パルコ劇場でテレンス・ナップ演出、山崎努主演で上演されていた。今回は、35年前、本戯曲でインカ王アタワルパを演じた渡辺謙がピサロ役を演じ、ウィル・タケットが演出を担当する。「佐渡島他吉の生涯」(主演:佐々木蔵之介)2020年5月に上演される「佐渡島他吉の生涯」は、織田作之助の小説「わが町」原作として1959年に初演された庶民の大河ドラマの傑作。明治、大正、昭和を生き抜いた庶民の大河ドラマを、俊英・森新太郎の演出で骨太に感動的に描く。名優・森繁久彌のあたり役・他吉は、佐々木蔵之介が務める。三谷幸喜 3作品連続公演2020年の6月からは、三谷幸喜作品を3作連続で公演。その第1作となるのが、大泉洋を主演に迎える「大地」。三谷流俳優論を説く。そして7月からは「三谷幸喜のショーガール」を公演。川平慈英やシルビア・グラブらが、パルコ劇場伝説のステージ、福田陽一郎の「ショーガール」のDNAを受け継いだ新しいステージを披露する。連続3作品、最後を飾るのは「其礼成心中」だ。舞台は元禄十六年の大阪。心中流行の曾根崎・天神の森を舞台に繰り広げられる三谷幸喜の笑いと涙に溢れた人情喜劇が綴られる。その後の作品も豪華出演者を迎えたラインナップ。■2020年9月「ゲルニカ」作:長田育恵演出:栗山民也■2020年10月「ねずみの三銃士 最新作(タイトル未定)」作:宮藤官九郎演出:河原雅彦出演:生瀬勝久、池田成志、古田新太 ほか■2020年11月 前川知大 作・演出作品作・演出:前川知大■2020年12月「チョコレートドーナツ」作:トラビス・ファイン脚本:谷賢一演出:宮本亞門■2021年1月「志の輔らくご in PARCO 2021」出演:立川志の輔■2021年1月「ラヴ・レターズ」作:A.R.ガーニー訳:青井陽治演出:藤田俊太郎■2021年2~3月「藪原検校」作:井上ひさし演出:杉原邦生出演:市川猿之助 ほか■2021年3~4月「レディ・マクベス(仮題)」作:ジュード・クリスチャン演出:ウィル・タケット出演:天海祐希 ほか■2021年4~5月 中井貴一 主演作品演出:G2出演:中井貴一 ほか【詳細】パルコ劇場開業日:2020年3月13日(金)住所:東京都渋谷区宇田川町15-1※渋谷パルコは2019年11月22日(金)にグランドオープン。■ピサロ払い戻しに関して公演は催行予定だが、会期中の全公演を対象に、体調への懸念等の理由により来場を控える人に向けてチケットの払い戻しを行う。<チケットぴあでの購入者>払戻受付期間:3月16日(月)10:00~4月30日(木)23:59※チケットぴあ店舗にて引取りの場合、営業時間は店舗により異なる。※公式URLより払戻方法を確認。問い合わせ先:チケットぴあ 0570-02-9111(オペレーター対応 10:00~18:00)<ローソンチケットでの購入者>払戻受付期間:3月16日(月)10:00~4月30日(木)23:59※公式URLより払戻方法を確認。問い合わせきさ:ローソンチケット 0570-00-0777(10:00~18:00)<イープラスでの購入者>払戻受付期間:3月16日(月)10:00~4月30日(木)23:59※公式URLより払戻方法を確認。問い合わせ先:イープラスお客様サポート <パルステ!チケットでの購入者>・コンビニ引取の場合:チケットぴあの案内を確認。・スマホ引取の場合:チケットぴあ払戻受付期間内に「information2@pia.co.jp」までメールタイトルを「パルステ!スマホチケット『ピサロ』払い戻し希望」とし、本文に(1)ご購入者氏名、(2)チケット引換番号、(3)公演日時、(4)座席番号、(5)払い戻し金の「郵便振替払出証書」を郵送する先の希望住所・電話番号を明記のうえ連絡。※記載内容に不備・確認事項がある場合、電話にて確認する場合あり。<出演者ファンクラブでの購入者>各ファンクラブへ問い合わせ。宮沢氷魚先行受付の人は、チケットぴあの案内を参照。<上記プレイガイド等以外の販売所(カード会社・生協など)での購入者>購入元へ問い合わせの上、払戻しの詳細を確認。
2019年06月21日日本テレビ系ニュース番組「news zero」のメーンキャスターの有働由美子アナ(50)が女優デビューを飾ると、各メディアが報じた。有働アナが出演するのは、中井貴一(57)主演で三谷幸喜監督(57)が手掛ける最新作映画「記憶にございません!」(9月13日公開)。中井が演じるのは、国民から嫌われ史上最低の支持率を叩き出した総理大臣役。一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になるという役どころ。有働アナは現実世界と同様、夜のニュース番組のキャスターをつとめるという。「有働アナは三谷監督が脚本をつとめた16年の大河ドラマ『真田丸』でナレーションをつとめていました。もともと親交があったようだが、敵役での女優デビュー。『ZERO』と同じようなテンションでいくのか、それとも“映画仕様”のキャスターにチェンジするのか注目が集まっています」(芸能記者)この件についてネット上では《有働さんは、何がしたいのかよくわからない》《自身の立ち位置が未だに定まっていない》《独立は失敗だったと思う》など、厳しい声もあがっている。「退社の際に有働アナは『今後、有働由美子というジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります』と決意表明。ところが、現状ではまったくジャーナリストらしい活動をしていません。あのときの言葉はいったい何だったのでしょうか。にもかかわらず、いきなり女優デビューでは厳しい声が飛ぶのも仕方ないでしょう」(日本テレビ関係者)タレントとしてNHKの番組に参加する日も近いかもしれない。
2019年05月13日三谷幸喜が監督を務める最新作『記憶にございません!』。この度、中井貴一が演じる史上最悪の総理大臣の姿と共に、田中圭やROLLY、有働由美子ら追加キャストが登場する予告編と特報映像が解禁された。国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまで日本中にたくさんの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜が、映画監督作品8作目で、史上最悪の総理大臣を主人公に“政界”を描く本作。今作の予告編・特報映像がついに解禁。演説中に石を投げられ、記憶を失った黒田総理(中井貴一)。なぜ石を投げつけられるほどに人気のない、嫌われ者の総理大臣なのか?今回解禁された予告編・特報映像には、そのヒントが隠されている!まわりは“全員、敵”ともいえる政界の中で秘密を知るのは、井坂(ディーン・フジオカ)はじめ秘書官3人のみ。記憶を失った総理を襲う大混乱、いずれバレてしまうのではないかという恐怖…。野党第二党首・山西あかね(吉田羊)ら個性豊かな政治家たちとそれを取り巻く人々が人間臭さたっぷりに面白おかしく描かれ、三谷監督真骨頂ともいえる期待高まるシーンが満載。予告編のラストを飾る「記憶にございません!」のタイトルコールは本編の台詞をそのまま引用し、これ以上ないインパクトとなっている。さらに、予告編にも登場しているように新キャストも解禁!黒田総理の恩師で生真面目な元小学校教師・柳友一郎に山口崇、記憶を失った黒田を保護する職務に熱心な警官・大関平太郎には三谷監督がいつか警官役をやらせたかったという田中圭、黒田総理と旧知の仲、あこぎな建設会社社長・小野田に梶原善、石を投げるのが得意な大工・南条実に寺島進、やる気のないSP・古賀に藤本隆宏、黒田総理の中身のない秘書官補・野々宮万作に迫田孝也、ギターが上手い衆議院議員・鱒淵影虎にまるで別人のようなROLLY。草刈正雄演じる鶴丸官房長官のオーラのない秘書官・八代に、漫才を見てその“普通ぽさ”に三谷監督が惚れ込んだという「ジャルジャル」後藤淳平、木村演じる大統領の有能な通訳ジェット・和田に宮澤エマ、黒田総理の反抗期の息子・黒田篤彦に濱田龍臣、そして夜のニュースキャスター役にイメージチェンジがスゴすぎて誰だか分からない有働由美子が集結。三谷映画初出演陣から、実力派の常連組まで超豪華メンバーが揃い、日本中を笑いの渦に巻き込む!『記憶にございません!』は9月13日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝
2019年05月13日「嵐」大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人がゲストとトークやゲームで盛り上がる「嵐にしやがれ」。その5月11日(土)今夜放送回に俳優の西島秀俊と戸次重幸がゲスト出演。2人は“春のスイーツデスマッチ”に初参戦する。「あすなろ白書」『ニンゲン合格』などへの出演後、連続テレビ小説「純情きらり」や大河ドラマ「八重の桜」への出演で多くの視聴者から注目されるなか、『MOZU』や「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」ではハードなアクションで視聴者を魅了したかと思えば、放送中の「きのう何食べた?」では料理上手な弁護士役で毎回華麗な包丁さばきを見せ視聴者を癒す西島さん。「TEAM NACS」のメンバーとして舞台を中心に活躍しつつ、「チーム・バチスタ」シリーズや『一週間フレンズ。』「死幣-DEATH CASH-」など映像作品にも進出。昨年も「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」や「グッド・ドクター」『神と人との間』『恋は雨上がりのように』など多彩な作品に出演。今年は放送中の連続テレビ小説「なつぞら」に出演と、その実力が高く評価される戸次さん。5月24日(金)より全国にて公開される映画『空母いぶき』で共演する2人が今夜本番組に登場。西島さんの大好物絶品スイーツをかけたクイズでは二宮さんと西島さんの意外な関係も明らかに…2人の“秘話”をお楽しみに!今回のゲストである西島さんと戸次さんが共演する『空母いぶき』は「沈黙の艦隊」「ジパング」のかわぐちかいじによるベストセラーコミックを映画化する作品。再び“空母の時代”となった近未来を舞台に架空の航空機搭載型護衛艦「いぶき」と、その乗組員を中心に、国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けた非常事態下の日本において、それぞれのやり方で平和を守ろうとする人々の熱い闘いを描いていく。主人公・艦長の秋津を西島さんが演じ、副長・新波には佐々木蔵之介。“空母いぶき”に乗り込む唯一の女性・本多裕子役で本田翼。そのほか藤竜也、高嶋政宏、玉木宏、市原隼人、佐藤浩市、吉田栄作、斉藤由貴、片桐仁、中井貴一ら超豪華かつ重厚な布陣でリアリティと緊迫感溢れる物語が展開する。映画『空母いぶき』は5月24日(金)より全国にて公開。「嵐にしやがれ」は5月11日(土)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年05月11日アイドルグループ・NGT48の中井りかが22日、自身のツイッターを更新。グループ卒業を発表した山口真帆、菅原りこ、長谷川玲奈についてに言及した。中井は、メンバーとの集合写真を添えて「昨日チームG公演千秋楽でした。チームGになれて本当に幸せでした。そして卒業発表。なにもできなくて、本当に心が痛いです」と心境を告白。「このような状況でも公演を見て応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。劇場まで足を運んでくださった皆様も本当にありがとうございました」とつづった。21日に行われた公演で、昨年12月に暴行を受けた山口が卒業を発表し、その後、長谷川と菅原も卒業を発表。山口は公演で、「何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。目を逸らしてはいけない問題に対して、『逸らさないなら辞めろ。新生NGT48を始められない』というのが、このグループの答えでした」などと語っていた。
2019年04月23日映画『空母いぶき』完成披露試写会イベントが22日に都内で行われ、西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、和田正人、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、藤竜也、佐藤浩市、かわぐちかいじ(原作)、福井晴敏(企画)、若松節朗監督が登場した。同作は第63回小学館漫画賞一般向け部門を受賞した、漫画家・かわぐちかいじによるベストセラーコミックを実写化。世界が再び「空母の時代」へと突入した20XX年を舞台に、日本の領土である波留間群島の一部が占領された中、戦後初の航空機搭載護衛艦「いぶき」を中心とする護衛群艦隊を現場に向かわせる。映画版では、これらの出来事が“24時間の物語”として構築される。もともと原作を知っていたという玉木が、「これを勧めてくれたのが嵐の櫻井(翔)くんだったんですね。すごく面白いと。この作品を映像化するのかという驚きがありつつ、撮影に臨んでいたのを覚えています」と明かすと、キャスト陣も驚いた様子。原作のかわぐちは「本来の任務で自衛隊を描いたのはこの作品が初めてです。そのことを頭に入れてご覧になっていただければ幸いです」と称賛した。また、企画の福井は「これを実写映画にするときにどうしたらいいんだとは、悩みました。今回は中国は出てきません。架空の国と戦うという話になってますけど、それでも『空母いぶき』という作品は成立するか、結果をみなさんにみていただくことになります。どうぞ忌憚のないご意見いただければと思います」と判断を観客に委ねる。若松監督は「未来の命に平和な世界を残す、そんな思いでこの映画を作りました」と思いを表した。W主演となった佐々木は「誰も戦争したい人はいません。自衛官、政府関係者の皆さん、ジャーナリストのみなさん、みんなそれぞれ各パートで平和を祈ってます」と熱い思いを語り、「この映画を観た後、平和を噛み締めてもらえれば」とメッセージ。「映画を観た人がみんな泣いたと言っていた」と明かした西島も、「きっとこの映画に関わったキャスト・スタッフ、協力してくださった自衛隊のみなさん、登場人物、全員が平和のために戦っていた。そこに誰もぶれることがなかったということが、この映画の一番泣けることなんじゃないかなと思います」と作品の魅力を熱弁した。
2019年04月22日“政界”を舞台に、中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子ら豪華俳優陣が出演する三谷幸喜監督最新作『記憶にございません!』。この度、三谷映画初出演となる新たな女性キャストが発表された。今回新たに発表されたのは、ドラマや舞台では三谷作品への出演歴があるものの、三谷映画へは今回が初となる豪華女優4名。首相秘書官・井坂(ディーン・フジオカ)と共に総理を支える“熱い事務秘書官”番場のぞみを、三谷舞台「子供の事情」へ出演した小池栄子。総理官邸で黒田一家に仕える“マイペースな官邸料理人”寿賀さんを、舞台「紫式部ダイアリー」やドラマ「黒井戸殺し」などで三谷作品に出演した斉藤由貴。記憶を失った総理の元にやってくる“アメリカ初の日系女性大統領”スーザン・セントジェームス・ナリカワを、三谷脚本の大河ドラマ「真田丸」に出演した木村佳乃。そして、黒田総理(中井貴一)と敵対する“白いスーツの野党第二党首”山西あかねを、大河ドラマ「真田丸」、舞台「子供の事情」など、舞台やドラマでは多数の三谷作品に出演する吉田羊が演じることが決定。また併せて解禁された両面仕様のティザーチラシビジュアルは、表面は主婦・KEI-COが描くイラスト仕立て。大河ドラマ「真田丸」放映時、ファンの描いたイラストがネット上でブームとなり、中でもKEI-COさんが描く繊細な似顔絵が注目を集め、三谷監督も絶賛。今回の抜擢となった。そして裏面は“記憶喪失の総理大臣”を中心に、クセのありそうなキャラクターたちが再集結。本作の世界観を構築したビジュアルとなっている。なお、本ティザーチラシは4月19日(金)より全国の劇場で掲出される予定だ。『記憶にございません!』は9月13日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝
2019年04月17日中井貴一×佐々木蔵之介W主演の開運お宝コメディとして人気を博した『嘘八百』のシリーズ第2弾が始動。先日、中井さん、佐々木さんとともに2人を惑わす着物美人役で新たに広末涼子の出演が発表されたが、この度、さらなる豪華追加キャストが明らかになった。■ストーリーかつて大阪・堺で、幻の利休の茶器で大勝負を仕掛けた古物商の則夫と陶芸家の佐輔。2人はそれぞれの人生を送っていたが、ひょんなことからお宝眠る古都・京都で再会を果たす。そこで出会ったのは、着物美人の志野(広末涼子)。彼女のけなげな想いにほだされて、2人は利休の茶の湯を継承し「天下一」と称された武将茶人“古田織部”の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出すが、有名古美術店や大御所鑑定家、陶芸王子、テレビ番組をも巻き込む大騒動にーー。■佐々木蔵之介の妻&息子は友近&前野朋哉が続投!前作に続き本作を盛り上げるのは、佐々木蔵之介演じる佐輔の妻・康子役の友近、中井貴一演じる則夫の娘・いまり役の森川葵、佐輔と康子の息子・誠治役の前野朋哉、さらに則夫と佐輔に協力する飲み屋「土竜」チームの坂田利夫、木下ほうか、宇野祥平、学芸員役の塚地武雅、文化庁の役人役の桂雀々ら個性豊かなキャスト陣。■加藤雅也&山田裕貴ら新キャストもクセ者ぞろい!そして、今作から新たに参加し作品をパワーアップさせる面々も豪華な顔ぶれが勢ぞろい。古美術店「京都嵐山堂」主人・嵐山直矢役には放送中の朝ドラ「まんぷく」でも話題の加藤雅也、大御所鑑定家・億野万蔵役には数々の映画やドラマで圧倒的存在感を見せる竜雷太、さらに“陶芸王子”として人気を博す若手陶芸家・牧野慶太役には次期朝ドラ「なつぞら」にも出演する、いま最もアツい若手俳優の山田裕貴、そしてテレビ番組プロデューサー役に吹越満、テレビ番組ディレクター役に坂田聡、その番組の司会をつとめる女子アナに冨手麻妙、「京都嵐山堂」番頭には山田雅人、広末涼子演じる志野の父に国広富之と、見逃せない競演となっている。前作に続き本作を手がけるのは、人間味あふれる芸達者たちの軽妙なやりとりや知的好奇心をくすぐる骨董トリビアを散りばめながら、強欲うずまく抱腹絶倒の騙し合いを二転三転、そしてどんでん返しさせた監督・武正晴と脚本家・今井雅子&足立紳の強力チーム。今回も、今井さんと足立さんのタッグによりオリジナル脚本で描く。2月にクランクインした本作は、この度、無事にクランクアップを迎えたばかり。『嘘八百』シリーズ第2弾は2020年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:嘘八百 2018年1月5日より全国にて公開ⓒ 2018「嘘八百」製作委員会
2019年03月09日映画『嘘八百 京町ロワイヤル』が、2020年1月31日(金)より、TOHO シネマズ 日比谷ほかで全国ロードショー。映画『嘘八百』の続編となる本作は、前作に続き中井貴一×佐々木蔵之介をW主演に迎え“開運お宝”コメディを描く。中井貴一×佐々木蔵之介再びタッグ映画『嘘八百』は、中井貴一演じる目利き古物商・小池則夫と、佐々木蔵之介演じる陶芸家・野田佐輔がタッグを組んで、一攫千金を狙う“開運お宝”コメディ。2018年1月に公開され、話題を呼んだ。人気作の続編は、大阪・堺に加え古都・京都まで舞台を広げ、新たなストーリーを綴る。利休の茶の湯を継承し「天下一」と称された武将茶人“古田織部”の幻の茶器を巡って、小池則夫と野田佐輔が再び集結。知的好奇心をくすぐる骨董トリビアを交えながら、ユニークな物語を描き出す。マドンナ役で広末涼子が参戦また、シリーズ最新作にはマドンナ役で、映画『ラブ×ドック』に出演した、広末涼子が参戦。2人と幻の茶器に深く関わってくる着物美人の志野役を演じる。佐輔の妻・康子役の友近、則夫の娘・いまり役の森川葵、佐輔と康子の息子・誠治役の前野朋哉、則夫と佐輔に協力する飲み屋「土竜」チームの坂田利夫、木下ほうか、宇野祥平、学芸員役の塚地武雅、文化庁の役人役の桂雀々らは、前作から続投。新キャストとして、古美術店「京都嵐山堂」主人役の加藤雅也、大御所鑑定家・億野万蔵役の竜雷太、「陶芸王子」として人気を博す若手陶芸家・牧野慶太役の山田裕貴などが加わり、映画を盛り上げる。その他、テレビ番組のプロデューサーを吹越満、ディレクターを坂田聡、女子アナを冨手麻妙、「京都嵐山堂」番頭を山田雅人、志野の父を国広富之が演じる。ストーリーかつて、大阪・堺で幻の利休の茶器で大勝負を仕掛けた古物商の則夫と陶芸家の佐輔。二人はそれぞれの人生を送っていたが、ひょんなことからお宝眠る古都・京都で再会を果たす。そこで出会ったのは、着物美人の志野。彼女のけなげな想いにほだされて、二人は利休の茶の湯を継承し「天下一」と称された武将茶人“古田織部”の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出すが・・・。それは、有名古美術店や大御所鑑定家、陶芸王子、テレビ番組をも巻き込む大騒動に―。【作品情報】映画『嘘八百 京町ロワイヤル』公開日:2020年1月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:武正晴脚本:今井雅子、足立紳出演:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、坂田利夫、前野朋哉、木下ほうか、宇野祥平、塚地武雅、桂雀々、加藤雅也、竜雷太、山田裕貴、吹越満、坂田聡、冨手麻妙、山田雅人、国広富之
2019年02月15日「EXILE」のメインボーカル・TAKAHIROが単独初主演を務める映画『僕に、会いたかった』が5月10日(金)より全国公開することが決定。初映像となる特報と場面写真が到着した。本作は、島で1、2を争う凄腕の漁師の主人公・池田徹(TAKAHIRO)が、とある事故をきっかけに記憶を失い、自身の母親や島の人々の優しさに触れるうちに、新しい自分を見つけ出す家族の絆と再生を描く物語。TAKAHIROさん演じる主人公・徹を献身的に支える母親役には、NHK連続テレビ小説「まんぷく」で好演を見せている名女優・松坂慶子。主人公・徹に寄り添う心優しい医師役には、数々の作品に出演する名バイプレイヤー・小市慢太郎、さらに、“島留学”で島にやってくる学生役にはドラマ「コウノドリ」や『相棒 劇場版IV』に出演、その演技力の高さから話題を集めた注目の若手女優・山口まゆ、映画『ソロモンの偽証』や『響-HIBIKI-』など話題の映画に出演し、本年度大注目の若手俳優・板垣瑞生などフレッシュなキャストが参加。壮大なロケーションで魅せる、心温まる人間ドラマに仕上がった。特報映像では、無精髭に漁師服姿のTAKAHIROさんが、記憶を失い12年間の“空白の時間”に戸惑い、記憶を取り戻すためにもがきながらも懸命に生きようとする主人公・徹を熱演。息子・徹を一番近くで献身的に支える母(松坂さん)や、島の人々との交流を通して、徹は“失った記憶”を取り戻せるのか。島根県隠岐島で描く、自然溢れる壮大なロケーションもあり、人と人との絆やぬくもりを強く感じさせる映像となっている。本作を手掛けたのは、フランス最大の日本映画の祭典「KINOTAYO映画祭2010」でグランプリとなる金の太陽賞を受賞した中井貴一主演の『RAILWAYS-49歳で電車の運転士になった男の物語-』や、モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀芸術賞を受賞した『たたら侍』など、島根県隠岐の島を舞台にした作品を多く手掛ける錦織良成監督。さらに、「HiGH&LOW」シリーズをはじめ数々の映像作品、舞台作品に出演し、映画『jam』ではアソシエイト・プロデューサーも務めた「劇団EXILE」所属の秋山真太郎がプロデューサー兼共同脚本として参加する。■映画単独初主演!TAKAHIROよりコメント到着初めての隠岐の島での撮影。豊かな自然に囲まれ、素敵なキャスト、スタッフの皆さんと共に、非常に思い出深い撮影期間を過ごせました。大変なシーンもありましたが、地元の皆さんの多大なご協力のもと、心温まる素晴らしい作品が出来上がったと思います。『僕に、会いたかった』は5月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年01月30日第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞した「万引き家族」(是枝裕和監督)で信代役を演じた安藤サクラ。審査員のケイト・ブランシェットが絶賛したのは、尋問中に溢れ出る涙を無造作に広げた指で拭う仕草でした。信代のただならぬ悲しみや怒りがひしひしと伝わり、「神のような演技」と天才女優として称され、栄光の頂点を極めた後は、朝ドラ「まんぷく」のヒロインに。俳優で監督の父親、エッセイストでタレントの母親、そして映画監督の姉と芸能一家に生まれて育ったサラブレッドの安藤サクラ。でも演技派から天才と昇華された背景にあるのは、血筋だけでなく、類い稀なるバランス感覚が備わっていたからです。働く女性をはじめ、SNSが浸透しきった複雑な時代に生きる女性たち必読!安藤サクラのバランス力は、今を生きるために必要不可欠なものです。安藤サクラの父は俳優の奥田暎二。後に映画監督となって「風の外側」(2007年)で娘のサクラをヒロインに抜擢。これが安藤サクラの俳優デビュー作となります。母親の安藤和津は、エッセイイストでテレビのワイドショーのコメンテーターを務め、姉の桃子は「0.5ミリ」(2014年)で妹のサクラを主演にした映画監督。姉妹の関係は幼少の頃とても濃厚だったと思われます。「私は生まれたときから姉の作品で、ずっと姉妹でその関係を生きるっていうか、それ自体が2人の作品だと言っていた」(トーキョー女子映画部2014年10月16日)。某女性誌で安藤家の特集を組んだ時に「サクラは家族の傑作」というタイトルがつけられたほど、芸能一家に生まれ育った安藤の活躍は目覚ましいものですが、でも俳優二世という環境のお膳立てがあっても、二世俳優が天才になる確率は低いのです。それなのに、なぜ安藤サクラは世界で認められる女優になれたのでしょう。5歳の時に、父親の舞台を見てから女優を志した安藤は、小学5年生の学芸会で「夕鶴」の主役になると、父親から演技指導を受けます。父親の奥田はサクラの女優願望を察しますが、「二世俳優が生き残ったケースは、親が面倒を見ない佐藤浩市、中井貴一、緒方直人の3人だけ」と諭し、親の七光りを浴びせることがなかったため、安藤は学習院女子大学に進学すると、ワークショップに通って、演技の勉強を続けたのです。「ところが、父親の奥田監督の『風の外側』の主演女優がクランクイン直前に降板したことがきっかけで、サクラに白羽の矢が当たったのです。サクラは父親で監督の奥田から怒鳴られまくりながら、必死に演じようとしたところ、一週間後にスコントと変わり、奥田から『こいつ化けやがった』と。その瞬間から憑依体質の女優が誕生したんです」(映画関係者)その後一週間は一切奥田監督から注文はなく、撮影が終了。その後の憑依体質な演技には目を見張ります。満島ひかりが主演の「愛のむきだし」(園子温監督・09年)で演じた新興宗教の幹部のコイケは、真っ白な衣装で鳥と行動を共にし、時おり狂った笑顔を見せるサイコな女。人の心を壊しながら自分も壊れていくという狂気を熱く放出し、満島ひかりを食ってしまうほどの演技力でした。さらに第39回日本アカデミー賞。最優秀主演女優賞「百円の恋」(2014年・武正晴)では、身も心もぶよぶよのコンビニ店員がボクザーになるために10日間の肉体改造トレーニングを積み重ねてストイックなボディに大変身。ダメな女が、殴る相手は、本当は自分自身というシーンに、心が震えるほどの感動を覚えた人も多かったのです。プライベートでは08年映画祭で知り合った俳優の柄本佑と交際、3年後に結婚。父の奥田から「交際は許すが結婚はまだ」と言われてから、柄本が発奮して俳優として売れると、結婚が認められたのです。ところが順風満帆に見える安藤サクラに転機がやってきます。「『0.5ミリ』、『ジョムニ2013』(フジテレビ)と経験し、すごく体力もついたし大きく一歩踏み出したかなと思ったんです。でもある時、急にお芝居のやり方がわからなくなって。なんていうのか、ヘンな話ですけど、キッパリと気持ちいいくらいに、あ!もうできないな。って」(キネマ旬報2014年11月15日号)これを安藤サクラは“死である”と称します。一回死んだ安藤は、「百円の恋」のオーディションを受けて、一子という安藤サクラっぽい役を「とことんやろう、それを超えようと思った」(同)。ところが「百円の恋」が完成してから、再び“死”が訪れたのです。「百円の恋」の撮影が終わると、しばらく一子という役が身体から離れず、少し目がおかしくなった時に、しみじみと「安藤サクラ個人としては人生最大のワガママだった」と映画に身も心も捧げたことに対して、「これじゃいかんと思い心から反省し、夫に謝罪して勝手に誓約書も書いて、そして、殺したんです。これまでの安藤サクラを」(同)映画「百円の恋」で全てを出し切ってから、子供を産んで家族を愛することが、やるべきだと悟って、2017年に出産。その後「万引き家族」に至るまで、常に存在感のある役で観る人を魅了してきました。私は、安藤サクラが2つの死を乗り越えられたのは、彼女の意識的に行っているバランス感覚にあると思います。「日経ウーマン」のインタビューから、バランスを取ろうと努力する様が見えますね。「私はいろんなバランスを考えていかなければダメなタイプ。もともと感覚的に生きているところがあって計算してやっていくというのが苦手なんですよ」(2018年7月号)安藤サクラの「24時間女優」を敢えてストップした生き方のルーツは、「人としてどのように生きたいのか」を自問しているからでしょう。「子供が生まれて、大人になって初めて必死に生きることができている。大変といったら大変かもしれないけど、私は、今、すごく新鮮な気持ちです。1秒1秒、生きている感覚が気持ち良いです」(Buzz Feed 2018年6月10日)仕事人ではなく、人として生きる。それが天才と称されても、いつまでも謙虚で生きていける秘訣なのです。(夏目かをる)
2019年01月19日アイドルグループ・NGT48の中井りかが12日、自身のツイッターを更新。メンバーの山口真帆が昨年12月、自宅玄関でファンを名乗る男性2人に押しかけられ、暴行被害を受けた事件について言及した。メンバーの関与などネット上でさまざまな憶測が飛び交っているが、中井は「名誉毀損なんだけど関係ないんだけどなんなの」「さすがに黙ってられない」「これ以上グループを壊されたくありません。憶測だけで騒ぐなとわたしは伝えました」とコメント。「なんなら言うけど公式で発表されてること以外なんの事実もないし、メンバーはそれ以上関係ないし叩いてる奴ら全員それこそ罪だし、酷いことしてるからね。気づけよいい加減。メンバー信じられねえのかよ応援してたんじゃねえのかよ真帆ちゃんも大切だしグループも大切だけど本当のことなんもしらねえ奴になんでこんなこと言われなきゃいけないの」と怒りをにじませた。さらに、「メディアで、勝手に名指しされてしまったのではっきり言います。私は全く、関係ありません」と伝え、「でも、こうやって、憶測であれこれ言われて、みんな傷ついています。証拠もないままに、ネットで餌食されています。私にも言いたいことはいっぱいあるけど、また、あれこれ言われるので、もう言いません」とつづった。
2019年01月13日昨年、ドラマでの活躍が目に留まった若きイケメンたち。そんななか、本誌は今年さらなる飛躍が確実な“次世代俳優”をピックアップ!20の質問をぶつけた!「毎日ハッピーに生きたい。1回だけの人生、つまらないと思いたくないんです」と超ポジティブなのは伊藤健太郎(21)。俳優デビューは’14年。以降、出演作は途切れることなく、今年は舞台と映画で主演を務める。【Q1】休日の過ごし方は?「最近は会えてなかった地元の友達にあった」【Q2】至福の時間は?「寝るときとおいしいものを食べてるとき」【Q3】最近ハマっていることは?「レコード屋に行く。もともと、おじいちゃんが持っていて、初めて聴いたときのアナログ感が好きで買うようになった」【Q4】ストレス発散法は?「地元の友達と話す」【Q5】好きな女性タイプは?「年上で、しっかりした人」【Q6】女性のキュンとするしぐさは?「髪を結ぶ動作」【Q7】理想のデートは?「散歩しながら、気になったお店に入ったり、ふらっとご飯を食べに行く」【Q8】何かを決めるとき、相談する?自分で決める?「直感にしたがう」【Q9】人生で一番の失敗、後悔していることは?「ない」【Q10】落ち込んだときの立ち直り方は?「落ち込まない。僕が落ち込んで、その空気が伝染するのがイヤだから、きつくてもなるべく笑っています」【Q11】自分を変えた、印象に残っている出会いは?「仕事で影響を受けたのは太賀さん。『逆にいい』という言葉をいただいて。イヤなことがあっても逆にいいと思ったらけっこう大丈夫だよって言われて、そう思うようにしている」【Q12】憧れ、目標とする俳優 or 理想の俳優像は?「木村拓哉さん」【Q13】共演してみたい俳優、女優は?「中井貴一さん」【Q14】挑戦したい役は?「アスリート役」【Q15】行ってみたい場所は?「スペイン、ウユニ塩湖」【Q16】プライベートで挑戦したいことは?「もともと料理をするけれど、何日間もかける凝ったものを作りたい。生ハム、チーズとか。ふだんは超凝ったカレーとか作ります。スパイスいっぱい買ってきて、前日の水炊きの汁や、あんこを入れたことも」【Q17】ここ最近、うれしかったことは?「久々に実家の犬に会えたこと」【Q18】ここ最近、悲しかったことは?「地元の仲よしカップルが別れたこと」【Q19】自身が思う、役者としての現在の立ち位置を登山にたとえるなら?「麓からちょっと歩き始めて、やっとスタートラインに立てつつあるのかな」【Q20】2019年の目標は?「まずは目の前のことを頑張る」実家で飼っている犬を溺愛しているそうだが……。「買うつもりはなく立ち寄ったペットショップで、店員さんが『大きくなりすぎて誰も買ってくれないし、店員たちも引き取れないからどうしよう』って話していて。保健所行きになっちゃったらかわいそうだと思って買ったんです」(伊藤)愛犬の話も、最近悲しかったことが仲よしの友達カップルが別れたって話も、とにかく優しさがあふれ出てます。これからも前だけ見て突き進む姿、見せてくださいっ!
2019年01月11日累計400万部突破のかわぐちかいじのベストセラーコミックを、西島秀俊や佐々木蔵之介ら豪華俳優陣で実写化する映画『空母いぶき』。この度、本作の第3弾追加キャストとして、原作では描かれない“映画オリジナルの登場人物”たちを演じる俳優陣が発表された。■第3弾追加キャストも錚々たるメンバーに!今回新たに出演が発表されたのは、本田翼、斉藤由貴、片桐仁、土村芳、中井貴一、深川麻衣、伊達円祐、小倉久寛、岩谷健司、今井隆利の10名。『少女』『鋼の錬金術師』「奥様は、取り扱い注意」「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」、来年放送予定の「ゆうべはお楽しみでしたね」で主演を務めることも決定している本田さんが演じるのは、本作のヒロイン・本多裕子。“空母いぶき”に乗り込む唯一の女性であり、国家危機に翻弄されながらも果敢に立ち向かおうとするネットニュースの記者だ。「彼女は決して心が強いわけではなく、ごく普通の女性」だと役について語る本田さん。しかしある日、「突然“戦闘”という現場を目の当たりにすることになり、そこでジャーナリストとしてどんな行動をとって、どんな決断をするのか、一つ一つ考えながら真摯に向き合い丁寧に演じることを心がけました」と言い、「私と同様に戦争を知らない世代の方々が、少しでも平和を考えるきっかけとなる作品となればと思います」とコメントした。また、部下である裕子の安否を気遣いながらも、その仕事に信頼を寄せるネットニュース社の上司・晒谷桂子役を斉藤さん。裕子と共に“空母いぶき”に乗艦する大手新聞のベテラン記者・田中俊一役を小倉さん。裕子が勤めるネットニュース社の先輩ディレクター・藤堂一馬役を片桐さん、アシスタント・吉岡真奈役を土村さん。そして、日本最南端・沖ノ鳥島の西方400キロ海域で壮絶な戦闘が繰り広げられる一方で、変わらぬ日常が続く都内のコンビニ。クリスマス商戦で大忙しの店長・中野啓一役を中井さん。毎シーズン彼が子どもたちへの思いを託して販売するお菓子入りの長靴がこの物語のキーとなることなど知る由もなく、奮闘する姿を軽妙かつエネルギッシュに演じる。ほかにも、コンビニ店員として深川さん(森山しおり役)と伊達さん(和田正幸役)。ジャーナリストとして、東邦新聞記者・一ノ瀬隆役に岩谷さん、現代日報記者・飯野智司役に今井さんが決定した。■キャストコメント本田翼(本多裕子役)今回「いぶき」に乗り込むネットニュースの新米記者で、原作にはない映画オリジナルの役を演じさせていただきました。彼女は決して心が強いわけではなく、ごく普通の女性なんですが、突然“戦闘”という現場を目の当たりにすることになり、そこでジャーナリストとしてどんな行動をとって、どんな決断をするのか、一つ一つ考えながら真摯に向き合い丁寧に演じることを心がけました。私と同様に戦争を知らない世代の方々が、少しでも平和を考えるきっかけとなる作品となればと思います。斉藤由貴(晒谷桂子役)このような、「スペクタクル映画」に出演させて頂くのは私はなかなかないことでしたので、参加させていただきとても光栄です。とは言っても私はいぶきの状況をネットニュースで配信する、という、いぶきの現場からは少し離れたところに存在する役柄でしたので、撮影中は、いぶきはどんななのかな?と空想、想像しながら、その「規模感」に対する畏怖や感動をどのようにしたら表現できるかな、と考えて演じていました。個人的には、デビュー当時からお世話になった若松監督やスタッフの方々とお仕事を久しぶりにご一緒出来たことが、とっても良い思い出でした。人生早いです。小倉久寛(田中俊一役)この映画の登場人物は、日本の国、国民の為に命をかけて戦います。戦争のない日本は、只そこにあったのでは無く、命をかけて守られていたのだという事をこの作品で気付かされました。この映画、たくさんの方に見ていただきたいです。そして、世界から戦争がなくなりますように。片桐仁(藤堂一馬役)殺伐とした、戦闘行為の向こう側、東京でネット新聞編集長の斉藤由貴さんと、のんきな日常を演じました。短い撮影期間でしたが、楽しく演じさせていただきました。斉藤由貴さんとおにぎりを取り合ったのはいい思い出です。深川麻衣(森山しおり役)この作品から投げかけられるたくさんのメッセージに、今の日常に当たり前な事などないのだと、物の見方を改めて考えさせていただくきっかけとなりました。このような素敵な作品に、物語の一員として参加させていただけた事を、とても幸せに思います。土村芳(吉岡真奈役)私は主に斉藤由貴さん・片桐仁さんとの共演だったのですが、お二人は以前から憧れていた方だったので、演技している間ずっと喜びを噛みしめていました。この作品は何が正しいのか、いま自分はどうすべきなのかを考えさせられる映画だと思うので、観終わった後ぜひ自分の中で感じて、考えて、ゆっくり咀嚼して頂ければと思います。『空母いぶき』は2019年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:空母いぶき 2019年、全国にて公開予定©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
2018年12月13日「僕が歌っている後ろで、中井(貴一)さん、香取(慎吾)さんがバックコーラスとして歌ったり踊ったりするんです。もう恐れ多くて」そう語るのは、三谷幸喜の最新舞台『日本の歴史』(世田谷パブリックシアターにて12月4~28日まで。大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて’19年1月6~13日まで)に出演する新納慎也(43)。「卑弥呼の時代から太平洋戦争までを2時間半でまとめる」という、仰天ミュージカルだ。三谷作品には、’07年から出演している新納。’16年大河ドラマ『真田丸』で演じたちょっとダメなお坊ちゃま、豊臣秀次役が話題となったが、個性的な存在感からミュージカル界の異端児として20年活躍している実力派である。三谷作品といえば、台本の上がりが遅いことでも有名だが、今回は違ったようで……。「今回、初めて台本が製本されてきました。ビックリでしたね。三谷さんの気合が違うのかな、と。でも、最初は台本を読んでも内容はうまく説明ができない複雑さだし、どんな仕上がりになるか、まったく想像がつきませんでした」(新納・以下同)登場人物は約50人。それを総勢7人のキャストによって演じ分けるのだが、通し稽古をやるうちに、物語の奥深さに気づかされたそう。「教科書で見たことがこんなに身近に自分の琴線に触れるのか、と衝撃でした。教科書の中の歴史は、今現在も続いていて、その流れの中に僕自身もいる。『もう人ごとではない』という恐怖さえ湧きました。すごい作品です」中井貴一とは初共演。演技や歌声、人間性も素晴らしい、と絶賛する。「若手にもスタッフにも誰にも垣根がなくてみんなに優しいんです。初ミュージカルなのに、誰よりも歌がお上手。僕は、何十年もミュージカル俳優やってきましたけど(苦笑)。1人何役もあるので、稽古は衣装替えなどで運動会みたいに忙しいんですが、中井さんのシーンをみんな見たがっていました」香取慎吾とは’09年の舞台『TALK LIKE SINGING』以来、2度目の共演となる。「香取さんは『今夜絵を描くんだ』と言った翌日、お芝居に変化が出るんです。より深く役に入り込んでいたりして。きっと香取さんはクリエートな作業をすることによって、感情を柔らかくして演技にも傾倒していくタイプなんだと思いますね。まさに天才タイプ!」豪華なキャストも見どころのひとつとなっているが。「ただのミュージカルではありません。見た方も僕らのように歴史の中に入り込んでしまうような体感をしてほしい。そのために僕らも懸命にパワーを発揮します」
2018年12月10日三谷幸喜が作・演出を手掛けたミュージカル『日本の歴史』が4日、東京・世田谷パブリックシアターにて開幕し、中井貴一、香取慎吾ら出演者がコメントを寄せた。卑弥呼の時代から太平洋戦争までの1700年に渡る物語をミュージカルで描く『日本の歴史』。1700年の物語に登場する人物は、歴史上の偉人から名もない人々も含め50人以上。それを7人のキャスト、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、川平慈英、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加だけで、ミュージカルで表現する。音楽は、三谷作品には欠かせない作曲家・荻野清子がオリジナル楽曲を創り上げた。三谷幸喜、中井貴一、香取慎吾、シルビア・グラブのコメントは以下の通り。■作・演出:三谷幸喜誰も観たことのないミュージカルが完成しました。荻野清子さんの独創的な音楽に加えて、女装で踊る中井貴一、香取慎吾のエロ坊主、シルビア・グラブの織田信長、親子三代全員川平慈英。一体誰が想像したでしょうか。でも中身は至って真面目です。■出演:中井貴一三谷さんからのお話は二つ返事で受けてきたものの、まさかミュージカルだったなんて(笑)。僕が最近掲げている目標が、前に進むために「この年齢でいかに恥をかくか」なのですが、歌も踊りも初めてのことばかりで必死です。でも、それを素直に新鮮に受け止めている自分がいて刺激的な毎日です。とにかく、この壮大なスト―リーが素晴らしい!皆さんには、「日本の歴史」という言葉にこだわらず、この物語に身を委ねてご覧いただきたいですね。■出演:香取慎吾三谷さんとご一緒するのは3年前の映画以来。久々で本当にうれしかったのですが、こういうミュージカルは思いつかないでほしかったです(笑)。歌と踊りはもちろん、7名だけで歴史上の人物からその他大勢までいろんなことをやっています! でも、この物語は、途中の可笑しな場面が最後の切なさにつながったり、あとから刃のように鋭く突き刺さってきます。こういうことを考える三谷さんは、詐欺師かマジシャンか?と思いますね(笑)。■出演:シルビア・グラブ台本を読んだだけでは全く想像がつかなかった世界が、どんどん深くドラマチックになっていって、「人間の物語」として感動的です! とても、考えさせられる作品になったと思います。本当にめまぐるしく色んな人物を演じるので全員必死で稽古をしてきましたが、稽古現場に作家の三谷さんと作曲家の荻野清子さんがいて、皆で一緒に創り上げることができたことは、とても贅沢なことだと感じています。全く歴史を知らない人も楽しめる舞台です!ミュージカル『日本の歴史』は、12月4日~28日に世田谷パブリックシアターにて東京公演、2019年1月6日~13日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演を行う。写真提供:シス・カンパニー
2018年12月04日●W主演作『かぞくいろ』では、義理の親子に地方のローカル線を舞台に、自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描く映画『RAILWAYS』シリーズ。これまでに中井貴一、三浦友和が主演を務めた同シリーズだが、今回初のW主演で「女性運転士」とその義父を主役にした『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』が11月30日より公開される。有村架純は、25歳で未亡人となり、夫の連れ子を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す奥園晶を演じ、初のシングルマザー役に。また、W主演の國村隼が晶の亡き夫の父・節夫を演じ、九州・肥薩おれんじ鉄道が走る場所で血の繋がらない家族3人が心を寄せていく。今回は、久しぶりの共演で初の義親子役となった有村と國村に、作品や互いの印象についてインタビューした。○5年前は互いに「宇宙人」――2人が共演されるのは、ドラマ『スターマン・この星の恋』(13)以来と伺いました。その時は話題になったキスシーンもありましたが、今回は義理の親子役で。改めて対峙して当時からの印象の変化など、感じたことがあればぜひ教えていただきたいです。有村:なつかしいですね國村:『スターマン』で初めて有村君とやった時に、「この人は、本当に素直にスッといろんなことに入っていける人だな」という気がしていました。今回の晶ちゃんもなかなか難しい役どころですけれど、有村君らしく、彼女自身の中から出てくるものに素直に従っている感じがしました。――やっぱり、「芯は変わらず」といった印象でしょうか。國村:そうですね、やっぱりそれはもう俳優さんの性質の問題だと思うんで、役柄や作品が変わっても、根っこは変わらないでしょう。――有村さんは、今回の國村さんの印象はいかがでしたか?國村:ずいぶん、違うトーンだからね(笑)。有村:ドラマの時は、お互い宇宙人で。不思議な役どころだったんですけど、現場にいらっしゃる國村さんは佇まいもご自身のペースでいらっしゃる感じで、すごくかっこよかったです。私は当時20歳くらいで、まだそんなにお芝居の経験もなくて、どうやって自分が任せられた役をやり切るか、存在感を残せるか、ということしか考えていませんでした。でも、いろんな経験をさせていただいて、5年ぶりに國村さんとご一緒させていただけるのはすごく嬉しいです。5年の間にも、國村さんは海外の映画や数々の作品に出られていて、人生経験を含めて、尊敬の意味で「到底、手の届く人じゃない」と思っていました。國村:初めて聞きました。有村:本当に。――國村さんは元々すごい俳優さんだと思いますが、インターネットでも注目を集めて、さらに人気が出ているのかなと思いました。國村:ありがたいことでございます。『スターマン』の時には、有村さんのファンに「何をすんねん!」と、怒られていたらしいですけど(笑)。――『シン・ゴジラ』や『哭声 / コクソン』の役は今まで以上に話題になっていたと思いますが、その反応は感じられていましたか?國村:今まで外を歩いていたら「見てますよ!」と声をかけて下さることが多かったんですが、具体的に「あの作品、観ましたよ!」と言われることも多くなりました。●"半成人式"の難しさも描かれた作品に「時代を捉えている」――今回は、肥薩おれんじ鉄道を舞台に、運転士役に挑まれたお二人ですが、やってみての感想はいかがでしたか?有村:私は正直、こういった役のお話をいただけるとは全く思っていなかったので、想像もしていなかった世界でした。男社会のような印象がある中、女性運転士の方も実際にいらっしゃって、飛び込んでいる方は、すごくかっこいいなと思いました。決して、若い世代に馴染みのある職業ではないとは思うんです。でも、晶も含めて、運転士を目指したいと思わせるロマンが、やっぱり鉄道にはあるんだな、と思いました。國村:僕も、今まで特別鉄道に興味がある方ではなかったんです。だけど今回ベテラン運転士の節夫さんを演じて、「あ、俺もやっぱり男の子やったんや」と自覚しました。鉄道を自分で動かしているという感覚はドキドキして、楽しいもので。……と言っても、もちろん実際には動かしてないんですが(笑)。動かしている様に演技をしているだけでも、操作とかを体験することで「やっぱり、こういうことは好きなんだ」と思いました。――ちなみに、もしお二人が実際に家族だったら、どういう感じになると思いますか?有村:ええ、どういう感じでしょう?國村:それは想像したことがないから、わからないね。有村:でも私は、夜一緒に、國村さんと晩酌がしたいです。「黒千代香」で飲むのが美味しいとおっしゃっていたので。國村:その話ばかりしてましたから(笑)。撮影中も、僕は黒千代香のお店に行っていました。成長した娘と晩酌って、父親にとっては一番楽しい時間でしょうね。――家族といえば、作品で出てくる半成人式(10歳で行う成人式)が結構賛否両論を呼んでいて。その難しさが描かれていたのがすごいなと思いました。國村:この作品で、初めて存在を知ったんですよ。そういう意味でも、吉田(康弘)監督の脚本は非常に今の時代をちゃんと捉えているんだと思います。しかもそれは東京という大都会の今ではなく、同じ日本の中でも肥薩おれんじ鉄道が走る場所の、今。家族というものを通して、日本の同時代の現実を描き出しているし、観ているお客さんにも、自分のこととして受け止めてもらえるはずだと思いました。○早く子供が欲しくなった――有村さんは、義理の息子と対峙する場面もあり、母親役に挑戦して、感じたことはありましたか?有村:私自身、母親という立場になったことがないので、晶と同じように、「母親とは何か」「家族とは何か」ということがわからない。自分自身もそうなので、一緒に寄り沿っていければいいかなって思いながら演じました。駿也がすごく人見知りで、せっかく喋れた、と思っても次の日になるとまたゼロに戻ってたり。でも、1カ月鹿児島にいたので、物語が進むにつれて段々と心を開いていってくれて、その距離感が妙にリアルですごく良かったと思いました。――すごくリアルだったんですね。子供のかわいさに目覚めた、なんてことは。有村:面白いですよね。素直で、目の前にあるものを何でも遊び道具に使っちゃったりとか本能的に生きてる感じがうらやましいなとも思うし、かわいいなとも思うし、自分も早く子供が欲しいなと思いました。國村:そうか、それは女性ならでは、やなあ。――最後にぜひ、この作品を気になっている方に対してメッセージをいただけると嬉しいです。國村:『かぞくいろ』という映画は、とってもストレートに、ホントに不器用な3人が一生懸命というものを作り直すお話です。ぜひ、親子で夫婦でご一緒に映画館へいらしてください。有村:本当に、大きな波があるわけでもない日常を描いていて。だけどピントを合わせた時に、ものすごく繊細で複雑な心情がある作品なんだと思います。観てくださった方に優しく寄り添えるような作品になっていると思うので、ぜひ映画館で観て、家族のあり方などについて考えていただけると嬉しいです。國村:やっぱり、まず映画館ですよ。これはやっぱり、肥薩おれんじ鉄道からの車窓の景色や、遠くをコトコト走っている電車であるとか、大画面で観ていただかないとこの作品本来の面白さ楽しみが伝わらないと思います。ぜひ、映画館へ。■有村架純1993年生まれ、兵庫県出身。2010年女優デビュー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)で人気を博し、『映画 ビリギャル』(15)で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞。また、同作と『ストロボ・エッジ』(15)で第58回ブルーリボン賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)では主演を務め、第67、68回NHK紅白歌合戦の紅組司会者に起用され話題をさらう。主な映画出演作は、『思い出のマーニー』(14・声の出演)、『アイアムアヒーロー』(16)、『何者』(16)、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ナラタージュ』(17)、『関ヶ原』(17)など。最新作は『コーヒーが冷めないうちに』(18)、『フォルトゥナの瞳』(19)。■國村隼1955年生まれ、大阪府出身。97年に『萌の朱雀』(河瀬直美監督)で映画初主演。以降、国内外の数多くの作品で活躍。クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルvol.1』(03)、ジョン・ウー監督『マンハント』(18)など海外の作品にも出演、ナ・ホンジン監督『哭声 / コクソン』(17)で第37回青龍映画賞の男優助演賞と人気スタ-賞の2冠を獲得、外国人俳優初の受賞となり注目を集めた。主な映画出演作に、『アウトレイジ』(10)、『地獄でなぜ悪い』(13)、『あさひるばん』(13)、『渇き。』(14)、『天空の蜂』(15)、『シン・ゴジラ』(16)、『海賊とよばれた男』(16)、『忍びの国』(17)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18)など多数。’19年は『アルキメデスの大戦』などが公開予定。
2018年12月02日映画『かぞくいろ― RAILWAYSわたしたちの出発―』(11月30日公開)の公開初日舞台挨拶が11月30日に行われ、有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、青木崇高、斉藤和義、吉田康弘監督が登場した。同シリーズは地方のローカル線を舞台に、主人公が自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、これまでに中井貴一、三浦友和が主演を務めた。新作ではシリーズ初となる「女性運転士」の物語を描く。有村は25歳で未亡人となり、夫の連れ子を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す主人公・晶を演じ、國村は晶の義父・節夫を演じる。舞台挨拶には、主題歌「カラー」を歌う斉藤和義がサプライズ登場。有村のファンだという斎藤は「いやもう、嬉しいです。たまらないですね」と嬉しそうな様子を見せる。國村は「ひとつお伝えしとくことが……」と切り出し、「京都の友人が斎藤さんのコンサートに行った時に、『僕は有村架純ちゃんの大ファンなんだよね。主題歌を歌ってるのに、イベントに呼んでもらえない』と愚痴ってはった、と」と語ると、斎藤は「そしたら呼んでもらえたんです。言ってみるもんだな」と肯定し、観客を笑わせる。有村も「光栄です」と笑顔を見せた。さらに斎藤は、物語の舞台となった肥薩おれんじ鉄道にちなんだオレンジの薔薇の花束を渡し、有村も「オレンジの薔薇なんて初めて」と喜ぶ。斎藤は「さっきそこで渡されたので……」と苦笑しながらも、有村が手を差し伸べると嬉しそうに握手していた。
2018年12月01日かわぐちかいじのベストセラーコミック『空母いぶき』が実写映画化され、2019年5月24日(金)に全国で公開される。西島秀俊、佐々木蔵之介が共演。かわぐちかいじの累計500万部突破コミックを実写化『空母いぶき』は、『沈黙の艦隊』『ジパング』など話題作を手掛けてきたかわぐちかいじによる、累計500万部突破のベストセラーコミック。「空母の時代」を再び迎えた世界を舞台に物語を展開する。物語は、突如、日本が国籍不明の軍事勢力から攻撃を受けるところから始まる。国民の命と平和が脅かされたとき、国の舵取りを託された者、過酷な戦闘下で防衛の任に当たる者たちは何を考え、如何なる選択をするのか。手にした力はどのように使うべきなのか。各々の立場でのそれぞれの決断がこの国の未来を作る。平和のために、何ができるのか――。最前線で未曾有の局面に立ち向かう自衛官の姿が壮大なスケールで描かれる。西島秀俊×佐々木蔵之介が共演「空母いぶき」を舞台に、平和のためには武力の行使も辞さないという覚悟を貫く秋津竜太と、あくまでも防衛に徹し、自らの攻撃は封印することを信念とする新波歳也。苦悩の中で対立する2人の自衛官を演じるのは、西島秀俊と佐々木蔵之介だ。航空自衛隊エースパイロットの実績から艦長に抜擢された秋津竜太を演じるのは、『人魚の眠る家』『オズランド笑顔の魔法おしえます。』にも出演している西島秀俊。海上自衛隊生え抜きながら、副長に甘んじる新波歳也は、『嘘八百』佐々木蔵之介が演じる。高嶋政宏や玉木宏など豪華キャストさらに、脇を固めるのは豪華俳優陣たち。潜水艦「はやしお」の艦長・滝隆信を演じるのは、髙嶋政宏、護衛艦「はつゆき」の艦長・瀬戸斉昭役には玉木宏、そしてアルバトロス隊の隊長・迫水洋平役には市原隼人がキャスティングされている。加えて、藤竜也、村上淳、戸次重幸、堂珍嘉邦、佐藤浩市、吉田栄作といった錚々たるキャストが集結する。映画オリジナルの登場人物も登場。国家危機に翻弄されながらも果敢に 立ち向かおうとするネットニュースの記者・本多裕子は本田翼、部下である裕子の安否を気遣いながらもその仕事に信頼を寄せる上司・晒谷桂子は斉藤由貴が演じる。その他、中井貴一、小倉久寛、土村芳、深川麻衣も出演する。また、監督は、『沈まぬ太陽』も手がけた若松節朗が務める。ストーリー20XX年。日本の最南端沖で起こった国籍不明の軍事勢力による突然の発砲。日本の領土の一部が占領され、海保隊員が拘束された。未曾有の緊張が走る中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とする護衛隊群を現場に向かわせる。空がうっすらと白み始めた午前6時23分。この後日本は、かつて経験したことのない1日を迎えることになる―。詳細映画『空母いぶき』公開日:2019年5月24日(金)より全国ロードショー。出演:西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石田法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、佐々木勝彦、中村育二、益岡徹、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市脚本:伊藤和典、長谷川康夫監督:若松節朗原作・監修:かわぐちかいじ「空母いぶき」(小学館「ビッグコミック」連載中・協力:惠谷治)
2018年11月11日ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS)で戸田恵梨香(30)の相手役を演じているムロツヨシ(42)。視聴率も10%超え。今期は『今日から俺は!!』(日本テレビ系)にも掛け持ち出演を果たす超売れっ子ぶりだ。どんな現場でもムードメーカーになり、“陰の主役”とも呼ばれているというムロ。そんな“芸能界の気配り王”の“明るい性格”は“複雑な家庭環境が影響している”と、ムロ本人が10月7日付け『日刊スポーツ』紙で告白している。《子どものころはお調子者でした。親戚に育てられたので、それが生きる術だったんです。嫌われたら生きる場所がなくなってしまうという防衛本能だったんです。それに家庭内で不幸じゃないとアピールしなきゃならなかった。預かってくれているわけですから。だから小学校に行っても、みんなが笑ってくれたほうが安心しましたし、人が笑ってくれていれば、僕の存在意義はあるんだって》「幼いころから大人の顔色をうかがって生活してきた」というムロは、横浜市内を転々とする幼少期を過ごしていた。「人生が180度変わってしまったのは4歳。幾度となく夫婦喧嘩を繰り返した後、トランクに荷物を詰めている母親の後ろ姿を、ムロさんは今も覚えているそうです。結局、両親は離婚。5歳年上の姉とムロさんの親権は、大工さんだった父親が持ちました。以来、母親とは一度も会っていないそうです」(ムロの知人)離婚後、父は親権を持ったにも関わらず、姉弟を親戚に預け、子供が3人いる女性の元へ……。「結局、ムロさんは父方の祖父母のもとに身を寄せ、4人で暮らしていたそうです。ムロさんは定期的に、父親の住む家を訪れていたとか」(舞台関係者)後に父親は再婚。相手はその女性ではなく、2人の子供がいる別の新しい女性だった。父親はアパートを2室借り、1室はムロと実姉、祖父母が生活。隣の部屋に父の新しい家族が住んだという。「ムロさんの祖母はそれが原因で心身のバランスを崩し、一家は鮮魚店を営む親戚夫妻の家へ転居。祖母、親戚夫妻と娘2人、実姉の7人で暮らすようになったそうです」(前出・ムロの知人)役者への憧れは早いうちから芽生えていたムロだが、偏差値が高い大学を選べば安泰で幸せな将来が待っていると信じ、一浪の末、東京理科大学に進学した。しかし在学中、ムロは中井貴一主演の舞台『陽だまりの樹』を見て段田安則(61)の演技に感動し、夢に向かって進んでみようと決意。「ムロツヨシ」誕生の瞬間だった。一方で同時期、またしてもムロは悲劇に見舞われていた。「3年前、ムロさんは関西ローカルのバラエティ番組で『親父の借金の保証人になったばかりに、身を寄せた親戚が自己破産しちゃった。そこから親父と会わなくなりました』と明るく打ち明けていました。ムロさんに金銭トラブルの詳細は説明されず、彼は『一人でやりたいことをやって、育ててよかったと思ってもらえるようになろう』と考え、役者の道を進むことを決めたそうです」(前出・知人)ムロは「大学中退」の決断をインタビューでこう振り返っている。《僕を育ててくれた父方の親戚にアクシデントがあり、経済的に逼迫したことも大学を辞める一因になりました。私立理系の大学って学費が高い。親戚や祖母はせっかく入った大学なのだからと止めてくれたけど、退学するのに迷いはありませんでした》(『婦人公論』15年10月13日号)“芸能界の気配り王”として、人に楽しんでもらえることに自分の存在意義を見出したムロ。彼と一緒にいれば笑顔になるから、自然と人が集まるのは当然だろう。「ムロさんは『大変だったね』と言われるのが苦手で、親しくなると自分から生い立ちを話すようにしているそうです。『それでも父のことは嫌いじゃないんだ』と。一緒に暮らしていた親戚のお姉さん2人とは今も連絡を取り合い、近況を報告しています。親戚一同、彼の今の活躍を喜んでくれているそうです」(前出・舞台関係者)
2018年10月30日日本唯一のミステリー専門チャンネルAXNミステリーでは、11月に放送する特集「8人の金田一耕助」を記念して、「あなたの好きな金田一耕助作品」を募集。日本全国の金田一ファンの投票によりランキングが発表され、併せて「金田一耕助を演じてほしい俳優」ランキングに人気俳優たちが選ばれた。これは9月11日~10月15日までインターネット投票によって行われたもので、応募総数は5,000件以上、10代~90代の男女が回答した。※「好きな作品」は複数投票可(3件まで)。「あなたの好きな金田一耕助作品」TOP3には、一連の作品の中で映像化回数が最も多い3作品が出揃うことに。第1位は3度の映画化、5度のドラマ化を誇る「犬神家の一族」。1976年に公開された市川崑監督、石坂浩二主演の映画は「日本映画の金字塔」と称されることも多く、犬神佐清(スケキヨ)の白塗りマスクや池から飛び出した2本の足など、その映像は強烈なインパクトを放った。第2位は「八つ墓村」(映画3本・ドラマ6本)。「祟りじゃ!」というセリフが流行語にもなった本作。映画をはじめ、古谷一行、片岡鶴太郎、稲垣吾郎が主演を務めテレビドラマ版の映像化も多い。第3位は「獄門島」(映画2本・ドラマ5本)。瀬戸内海に浮かぶ獄門島で巻き起こる連続殺人事件に金田一耕助が挑む。長谷川博己が演じた2016年版は、型破りでエキセントリックな金田一耕助像が話題となった。第4位以降には、「悪魔が来たりて笛を吹く」「悪魔の手鞠歌」「本陣殺人事件」などが入った。また、「金田一耕助を演じてほしい俳優」ランキングでは、小栗旬が第1位にランクイン。実写版「名探偵コナン」で主人公の高校生探偵・工藤新一を演じたこともあり、長髪にパーマをかけたヘアスタイルのイメージが強いことからも、金田一耕助を演じる姿を想像しやすかったのかも。さらに第2位には大泉洋、第3位は菅田将暉と高橋一生が同数でランクインした。AXNミステリーでは特集「8人の金田一耕助」として、ブームの火付け役となった石坂浩二版をはじめ、古谷一行、鹿賀丈史、小野寺昭、中井貴一、片岡鶴太郎、池松壮亮、長谷川博己の8人が演じた金田一耕助作品を一挙に放送する。特集「8人の金田一耕助」は11月10日(土)13時よりCS・AXNミステリーにて放送。12月22日(土)まで、毎週土曜日は金田一耕助作品を一挙放送。(text:cinemacafe.net)
2018年10月29日「NEWS」加藤シゲアキを主演に迎えたスペシャルドラマ「犬神家の一族」が、12月24日(月・祝)クリスマスイブに放送されることが決定。加藤さんは、フジテレビ系ゴールデン帯ドラマ初主演、フジテレビ系単発ドラマで主演を務めるのも初となった。横溝正史の「金田一耕助」シリーズ不朽の名作「犬神家の一族」。非常にユニークで魅力的な金田一耕助は、人々の懐にフワリと入り込むチャーミングさもありながら、頭脳明晰な名探偵。これまでにも、映画では中尾彬(第6代)、西田敏行(第9代)、豊川悦司(第13代)。ドラマでは中井貴一(第7代)、役所広司(第9代)、稲垣吾郎(第11代)、長谷川博己(第12代)、池松壮亮(第13代)と錚々たる面々が演じてきた金田一役を、今回ドラマ第15代目として加藤さんが抜擢された。出演にあたり、改めて原作小説を読んだという加藤さんは、「今も全く色褪せない物語の求心力に脱帽させられました。ミステリーの様相を呈しながらも、人間の欲と愛憎にまみれた人間ドラマであること、だからこそ今も愛され続ける名著なのだと思っています」と述べ、演じる金田一役については「役者なら誰もが憧れる有名なキャラクターであることは間違いなく、とてもわくわくしていています。どのように金田一耕助を演じたら楽しんでもらえるか、まさに金田一耕助の様に”ぽりぽり”と頭を掻きながら模索しています。過去の作品群に敬意を払いつつ、加藤シゲアキならではの金田一耕助を演じたいと思います」と意気込み。また、「一見クリスマスイブっぽくないドラマかとは思いますが、むしろクリスマスイブだからこそ、犬神家の一族に訪れる奇々怪々を楽しんでいただければと思います」と視聴者へメッセージを寄せている。「犬神家の一族」あらすじ昭和22年、一代で犬神財閥を築いた犬神佐兵衛が莫大な財産を残し他界した。遺産の配当や相続者を記した遺言状は、長女の一人息子・佐清が戦地から復員してから発表されることになっており、一族は佐清の帰りを待つことに。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人、皆が婿養子をとり、さらにそれぞれに息子が1人ずついたが、対立し合っていた。数か月後、金田一耕助(加藤さん)は、犬神家顧問弁護士の古館の法律事務所に勤務する若林から、「犬神家で近々、血みどろの事件が起きるのでそれを防いでほしい」との手紙を受け取り、犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れた。金田一は湖畔から犬神家の豪邸を望んでいたところ、犬神家の養女・珠世の乗っているボートが沈みかかっているのを目撃し、助けようとするも自らも溺れる間に、下男・猿蔵が珠世を救出。ボートには細工がされていた。その後、金田一がホテルに戻ると、若林が何者かによって毒殺されていた。どうやら若林は犬神家の誰かに買収され、法律事務所の金庫に保管している佐兵衛の遺言状を盗み見た可能性が。古館の依頼で金田一は犬神家の遺産相続に立ち会うことに。そんな中、佐清が帰ってきて遺言状が公開されることに…。スペシャルドラマ「犬神家の一族」は12月24日(月・祝)21時30分~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年10月26日女優の有村架純が18日、都内で行われた主演映画『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』(11月30日公開)の完成披露試写会に、W主演の國村隼、共演の桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路、青木崇高、吉田康弘監督とともに登壇した。同シリーズは地方のローカル線を舞台に、主人公が自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、これまでに中井貴一、三浦友和が主演を務めた。新作では鹿児島県〜熊本県を結ぶ肥薩おれんじ鉄道を舞台に、シリーズ初となる「女性運転士」の物語を描く。有村は25歳で未亡人となり、夫(青木)の連れ子(歸山)を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す主人公・奥薗晶を演じ、國村は晶の義父・奥薗節夫を演じる。シングルマザーに初挑戦した有村は、どのように役と向き合って演じたか尋ねられると「晶自身も私自身も、母親というものがどういった役割をしているのかわからないところではあったので、そこは自分自身も晶に寄り添って演じられればいいなと思いました」と打ち明け、「実はこのお話は"ある出来事"があってからのお話なので、"ある出来事"が起きるまでの過程って何も情報がなかったんですね。だから晶はこれまで25年間どういう人生を歩んできたのかというのは何も描かれずに始まるので、その辺のバックボーンは監督と共有しながら作らせていただきました」と語った。また、同作で晶が息子のために運転士を目指して新たな人生を歩む姿が描かれていることにちなみ、もし別の職業で生きていくなら、どんなことをしたいか質問されると、有村は「自分自身の体の健康面だとか、体調管理というのはずっと気にはしているんですけど、体に対する悩みとか、ここを改善したいという人の相談を受ける人」とカウンセラーのような仕事に就きたいようで、「私も体について悩むことが結構あるので、知識も勉強して、技術も勉強して、そういった人たちを助けたいなって思います」と目を輝かせた。さらに、出身地・鹿児島県での撮影で「小さいときから見ていた景色が広がっている場所での撮影だったので、心も体も元気になりました」と声を弾ませた桜庭は、同じ質問に「私は小さいときからナースになりたくて、それをずっと夢見ていました」と告白し、「今の会社の方にスカウトをしてもらってこのお仕事を始めたんですけど、その理由が『ナースの役ができるからやってみない?』って言われて、今ここに立っています」とコメントすると、会場から「おー!」「へー!」という声が漏れた。
2018年10月19日映画『万引き家族』で演技が世界的に評価された女優・安藤サクラさん(32)が、ついに連続ドラマ小説『まんぷく』(NHK)に主演として登場した。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、サクラさん。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。「サクラが3~4歳のころ、彼女を見ていて、確信したの。ああ、この子は女優になるって」こう語るのは、サクラさんの母でエッセイストの安藤和津さん(70)。その直感は鋭かったが、シャイなサクラさんがその思いを口にすることはなかった。サクラさん誕生のころ、俳優で映画監督の父・奥田瑛二さん(68)は、大ヒットドラマの常連だった。しかし、そんな父の背中を見るまでもなく、サクラさんは生まれながらに、自分の道を一直線に見定めていた感がある。サクラさんは5歳で、父の舞台を見て、指をさしてこう言ったのだ。「ちゃくちゃん(サクラちゃん)あれになる!」奥田さんの思いは複雑だった。「あちゃ~と思った。女優にはならないでくれ。お願いだからって」(奥田さん)奥田さんは、自分のつらい下積み時代の経験から、娘たちを女優にだけはしたくなかったのだ。だが、父の願いもむなしく、幼稚園のお遊戯会から、サクラさんはその才能の片鱗を見せ始めていた。小学校5年の学芸会で『夕鶴』の主役オーディションに受かった。このとき、奥田さんは和津さんに頼まれて、サクラさんの演技指導をしている。「15分だけだぞ。正座してお願いしますと言わなきゃダメだ」と、言って始まった稽古は気づけば20分、30分と過ぎていった。「いや、そうじゃない。違う。小学生みたいな芝居してるんじゃねえよ!」小学生のサクラさん相手に、奥田さんは熱くなった。気づけば1時間半がたっていた。「バカヤロー!学芸会みたいな芝居してんじゃねぇんだよ!」ついにサクラさんが、「だってこれ、学芸会だも~ん」と泣きだした。しかし、このときのサクラさんの演技は後々まで語り草になった。「先生方みんな泣いたんですって。それに妙に色っぽかったのよね(笑)」(和津さん)サクラさんが秘めた思いをぶつけてきたのは、高校卒業のころだ。両親の部屋で、正座をしたサクラさんは、神妙な声でこう言った。「お父さん。お話があります」「うん。なんだ」「女優になりたいんです」シーンとした沈黙がしばらく続いた。奥田さんは観念し、サクラさんにこう言い渡した。「わかった。OKを出す。しかし、何も助けてやることはできない。自分で道を切り開く。そこだけは胆に命じて、親を頼らない」奥田さんはその夜、いろんな思いが錯綜して、眠れなかった。「親の七光り」などと言われるが、七光りで親が面倒を見た子どもが潰れていくのを、奥田さんはその目で何度も見ていた。「生き残るのは、親が手を出さなかった二世です。佐藤浩市、中井貴一、緒方直人もそうですね」(奥田さん)サクラさんは、自分で調べて、ワークショップに通いだし、自分の道を黙々と切り開いていった。「こっちは人づてに、誰々のワークショップに行っていると聞いて、驚くわけですよ。本気度が増して、本人は命がけだったと思います。親としては、正直、もどかしい。手を差し伸べてやりたい。でも、何もしないで無視する強い気持ちを持たなければいけない。そこから静かなる“せつない親子関係”が生まれてくるわけです」(奥田さん)当時、サクラさんに対するネガティブな視線が実際にあった。「『あの顔で女優になるわけ?』とか『親の七光りもどこまで通用するかね』とか。ずいぶんヒドイことを言われました」(和津さん)冷たい世間の風のなか、奥田さんにできるのは、自分の作品の現場を見せることだけだった。そんなころ、奥田さん監督の映画4作目『風の外側』で、主演女優が降板する事態が起きた。クランクインまであと10日。奥田さんは、撮影を延期するつもりだったが、プロデューサーが「サクラさんはどうですか?」と提案してきた。しかし、すぐには首を縦に振れない。このとき初めて和津さんが口を出した。「サクラを主演にするのは、あなたがしたくないと断固、自分で決めたこと。それはわかる。でも、今回は、神様のプレゼントだと思って、やったらどうなの?」と。「それで腑に落ちたんですよ。これは運命的なことだなと思って」(奥田さん)奥田さんは、1人の監督として、サクラさんに出演を要請。サクラさんはそれを受けた。「最初の1週間は、現場で怒鳴りまくっていましたね。でも1週間たったら、サクラがスコンと変わって『あ、こいつ化けやがった』と、思った。残りの20日は一切、注文はつけなかった。顔が役の顔になってるし、本名のさくらというひとりの娘ではなく、女優サクラになっているのがプロの目で見えた。それからは撮影も楽しかったです」(奥田さん)その後、サクラさんは園子温監督作品『愛のむきだし』(’09年)など、話題作に次々出演。その圧倒的な存在感と演技力に、しだいに注目が集まっていった。サクラさんは、スイッチのオン、オフが明確で、自然に役に入り込み、憑依させた役からスルリと抜けて、日常生活に戻ってくるという。「ある人は『人智を超えている』と、言っていたね。僕もサクラを見習って、実践しようと思うけど、なかなかできない。役が憑依しかけたクランクイン10日前がいちばんダメなんですよ。自分で自分が制御できない。ピリピリして、パンパンに張った風船みたいになっちゃうわけです」(奥田さん)若き日の奥田さんは、そんなとき家で暴れた。ちゃぶ台をひっくり返して、亭主関白を演じたり、酒に溺れたり、ときどきは女性スキャンダルも起こしている。「そうしないと、僕は役の自分から元の自分に戻れない。ところが、サクラはピリピリしない。役の咀嚼の仕方が僕とはまったく違う。セリフを咀嚼して、血と肉にしていくスピード感があって、現実に生活している環境が、変わらない。異次元だね、あれは」(奥田さん)
2018年10月13日斬新かつ奇抜なアイディアで世の中をあっと言わせたり、聞いているこちらがアタフタしてしまうような本音をぶっちゃけたり…。芸能界の既成概念を打ち破り、独自路線を歩んできたキョンキョンこと小泉今日子。彼女の最新映画『食べる女』では、古書店を営む雑文筆家を好演。悩める女性たちにおいしい料理をふるまう女主人・敦子(トン子)を体現している。敦子は複雑な女心を肯定し、自分なりの価値観を持って自立している素敵な女性。そのカッコイイ生き様は、仕事や人生において自分流を貫いてきた小泉さんをほうふつとさせる。そこで今回は、アイドルから実力派女優へと見事なステップアップを遂げた小泉さんの軌跡をふり返ってみる。歌に、演技に、CMに…ジャンルの垣根を越えた活躍で時代の寵児に1966年生まれ、現在52歳の小泉さんは、1982年に「私の16才」で歌手デビュー。松本伊代、シブがき隊、中森明菜らと共に“花の82年組”としてアイドル活動をスタートする。そして83年「艶姿ナミダ娘」、84年「渚のはいから人魚」「ヤマトナデシコ七変化」とオリコンチャートをにぎわせる大ヒットを連発し、第35回NHK紅白歌合戦に初出場を果たしたことで一躍、国民的アイドルに。またその活躍は演技でも。初主演の連続TVドラマ「少女に何が起こったか」(1985年)では、自分の出生の秘密を探るため、ピアニストを志す少女・野川雪役を熱演。そして陣内孝則主演のテレビドラマ「愛しあってるかい!」(1989年)では高校教師・椎名吹雪役で出演し、エンディングに使用された彼女のシングル「学園天国」も大ヒット!一方、映画においても初主演作『生徒諸君!』(1984年)で主人公のナッキーとその双子の姉妹マールの2役という難役に挑むとともに、主題歌「The Stardust Memory」も担当。続く主演2作目『ボクの女に手を出すな』(1986年)でも主題歌の「木枯しに抱かれて」を、そして真田広之と共演した主演3作目『快盗ルビイ』(1988年)ではとびきりチャーミングな女怪盗を演じるとともに主題歌「快盗ルビイ」を提供するなど。“演技”と“歌”両軸で作品の顔となることも多かった。加えてコイズミ旋風はCM界にも吹き荒れた。武田薬品工業「ベンザエース」や味の素「クノール カップスープ」、CMガールを務めたカネボウ化粧品「アクアルージュ」ではイメージソング「水のルージュ」も提供。また「ジャンジャカジャーン」のフレーズがキュートだったJR東日本のCMでは1990年~94年にかけてイメージガールも務めている。当時「小泉今日子を起用すれば、売上が2割伸びる」という説がまことしやかにささやかれ、小泉さんは<CMの女王>として君臨する。2000年以降は女優を主軸に活躍~NHK朝ドラでは劇中歌も大ヒット!1995年には俳優・永瀬正敏と結婚し、少しずつアイドルから女優としての比重を高めていった小泉さん。2000年に入っても女優業を主軸に変わらぬ人気を維持していたが、そんな折、ターニングポイントとなった映画との出会いが訪れる。それは故・相米慎二監督がメガホンをとったロードムービー『風花』(2001年)。この作品で、北海道の実家で暮らす娘に会うため、謹慎中のエリート官僚・澤城(浅野忠信)と共に5年ぶりに帰郷する風俗嬢・レモン役を見事に演じきった彼女は、第25回日本アカデミー賞(主演女優賞)にノミネートされ、実力派女優としての一歩を踏み出すのだ。その後も第61回カンヌ国際映画祭(ある視点部門・審査員賞)受賞作である黒沢清監督の人間ドラマ『トウキョウソナタ』(2008年)で演じた、それぞれに秘密を抱えた一家の母親役が高く評価され、西原理恵子の人気コミックを実写化した『毎日かあさん』(2011年)では、2004年に離婚した永瀬さんと夫婦役を演じ、ぴったりと息のあった演技を披露している。そしてその翌年に放映された中井貴一とW主演を務めたTVドラマ「最後から二番目の恋」(2012年)では、仕事に恋に奮闘するテレビプロデューサー・吉野千明役をのびのびと体現。千明の本音満載のセリフが30~40代の女性たちから熱い支持を受けたこのドラマは、2014年の続編放映へとつながっていく。一方、日本中に大ブームを巻き起こしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)では主人公・アキの母親・天野春子を演じ、春子名義でリリースされた劇中映画の主題歌「潮騒のメモリー」はオリコンランキング入りの快挙に。そして二階堂ふみと演技合戦を繰り広げた『ふきげんな過去』(2016年)では、死亡したと思われていたワケありの主人公・未来子を飄々と怪演。そのお茶目ながらも一筋縄ではいかない強烈なキャラクターは、小泉さんが演じたからこその不穏な気配を漂わせる佇まいが印象的だった。小泉今日子の男前っぷりに惚れる! 最新映画『食べる女』とは?2000年以降は女優を主軸に活躍~NHK朝ドラでは劇中歌も大ヒット!小泉さんが出演する最新映画『食べる女』が、いよいよ9月21日(金)に公開される。『失楽園』や『不機嫌な果実』ほか、女性の生き様とエロスに鋭く切り込んできた脚本家・筒井ともみの小説を原作に、小泉さんほか沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香ら、いまをときめく豪華女優陣が競演する人間ドラマだ。年齢も職業も価値観も異なる8人の女たち。それぞれに違う幸せを模索する彼女たちが、信頼を寄せ、悩みを打ち明けるのは、小泉さん扮する古書店“モチの家”の女主人であり雑文筆家の敦子だ。「“おいしいゴハン”と“愛しいセックス”が、争い事を遠ざける!」がモットーの敦子は、悩める女たちに今日も趣向を凝らした愛情いっぱいの手料理をふるまう。本作では様々な境遇の女たちの「食欲」や「性欲」がセキララに語られるが、敦子はその複雑な想いを肯定し、温かく見守ってくれる。「食に、仕事に、恋に。もっともっと欲張って、“おいしい女”になれ!」と、背中をそっと押してくれる。そんな頼れるキャラクターを、小泉さんは自身の肝っ玉系イメージにかすかな淋しさをにじませながら、等身大の演技で見事に演じ切っている。デビュー以来、色あせることなく“カッコイイ”存在であり続ける小泉さん。マイナス・イメージが敬遠される芸能界で、自分の気持ちに正直に生きようとする姿に共感する者もいるだろう。最近はなにかとプライベートで話題が絶えない彼女だが、時が満ちればまたどこかで本心をぶっちゃけてくれるはず。食べることを通じて、自分の気持ちに正直に生きる大切さを描いた『食べる女』。波乱万丈の人生を歩みながらも、常に前向きに生きようとするバイタリティあふれる小泉今日子の男前っぷりも堪能して欲しい。(text:Miyuki Adachi)■関連作品:食べる女 2018年9月21日より全国にて公開© 2018「食べる女」倶楽部
2018年09月11日