心身ともにのびのびと育ってほしいと願いながらも、成長曲線や生後○カ月には何ができるなどの“標準”にとらわれ過ぎてしまい、長女自身の成長を認めずに怒ってしまっていた経験があります。 体重がなかなか増えない悩みが始まりもともと小さめで生まれた長女は、おっぱいの飲みもあまりよくないため体重が増えず、健診のたびに保健師さんから指導されていた私は、成長曲線の標準に入れるために離乳食作りや授乳など、とても気をつかっていました。 しかし娘はそんな私の頑張りなど関係なく、晩ごはんを食べずに眠ったり、日々の食事もほんの少しのご飯を食べたりするだけでした。食事に手をつけないことに怒り、しつこく食べるように言ったり、時には無理やり口に運んだりと、今思えば余計に食べたくなくなるような方法をしていました。 標準でないことが許せない長女の体は小さめでしたが、早い時期から明瞭に話せていました。おむつがはずれたのも1歳半ごろで、保育者の言っていることを理解している行動も見られ、親バカですが賢い子だと期待していたのです。 他のことはいろいろと月齢以上にできるのに、あまり食べずに小柄なままの長女。健診では必ず指導を受けるという状況に、ますます長女に食べさせようと躍起になって怒る悪循環でした。なぜここだけができないのかと、目の前のわが子ではなく母子健康手帳のグラフとにらめっこをしていました。 新たな視点をくれた医師3歳児健診の際、自分で病院を選んで予約をとっていくシステムだったので、ママ友の間で評判の良い小児科を予約してみることに。当日はやはり体重が少ないことを指摘されましたが、ただ指摘で終わるのではなく、今までの推移と目の前の長女を見て、体重は少なめだけれど増え幅は安定していることや、顔色はよいことなどを話してくれました。 医師は「よく食べる子に食べさせないのは親ができるけど、食べない子に食べさせるってすごく大変だよね!」と言ってくれて、その場で大泣きしてしまいました。長女に対して過度に期待をかけ過ぎていたのと、健診のたびに指導されたくないという見栄からきつく怒っていたことに、医師の言葉から気づかされました。長女なりのペースで成長していることを本当に理解したあとはとても気持ちがラクになりました。 しかし、長女には申し訳ないことをしたと本当に後悔しています。小学生になった今も食は細いほうですが、大きな病気などなく元気に過ごしてくれていることが何よりうれしいです。 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2020年02月04日この記事では、赤ちゃんと節分の豆まきをするときの注意点をお伝えします。乳幼児に豆を食べさせるのはとても危険で、消費者庁では「5歳以下の子どもに与えないように」と注意を呼びかけています。 2月3日は節分です。赤ちゃんと迎える初めての節分をどうやって過ごそうか考えている人も多いのではないでしょうか。だけど、節分ではおなじみの豆まきに、赤ちゃんの「ある危険」が潜んでいるって知っていましたか? 豆をのどに詰まらせる事故に要注意!地域にもよりますが、節分の豆まきには「節分豆」として売られている大豆を使うのが一般的です。この節分豆を部屋や玄関などにまくわけですが、乳幼児がいる家庭では注意しなければいけないことがあります。それは、豆をのどに詰まらせる事故です。 乳幼児に硬い豆やナッツ類等を食べさせるのは実はとても危険で、消費者庁が「5歳以下の子どもには食べさせないで」と注意を呼びかけるほど。窒息の危険性があるのはもちろんのこと、豆やピーナッツなどの小さな破片が気道に入ってしまうと、気管支炎や肺炎などを起こすケースもあります。いずれも最悪の場合は死に至ることも。 節分といえば年の数だけ豆を食べるのがしきたりですが、5歳以下の小さな子どもに食べさせるのはNGです。さらに、部屋にまいた豆を赤ちゃんが拾って飲み込んでしまわないように、赤ちゃんがいる部屋では豆を投げない、落ちた豆はしっかりと後片付けをするなど、豆の扱いには注意しましょう。 ※2018年に消費者庁が公表した資料において、「豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう! 」と注意喚起されていましたが、2021年に公表された資料では「硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで」と年齢を引き上げて注意喚起されています。 参考:消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!―気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで―」 赤ちゃんがいる家庭では「豆まき」をどうやって楽しむ?では、赤ちゃんのいる家庭ではどうやって豆まきを楽しんでいるのでしょうか? 先輩ママたちに聞いてみました。 「小分けにした節分豆を袋ごと投げました。もちろん投げたあとはすぐに回収。お掃除もラクでよかったです」 「赤ちゃんにも節分の雰囲気を体験させてあげたかったので、豆の代わりに『たまごボーロ』を投げました。鬼の格好をしたパパを見て大泣きしてしまったので、投げるどころじゃありませんでしたが(笑)」 「私の育ったところでは、真っ暗な部屋でお菓子をまいて、それを子どもたちが拾う風習があるので、子どもが小さいうちは、わが家でもお菓子をまいていました。子どもたちも『普通の節分より楽しい』と喜んでいました」 子どもが小さいうちは豆まきを控えて、代わりにお菓子を使ったという声が多かったです。普通の豆まきは6歳を過ぎてからでも遅くないので、小さいうちは子どもの安全を第一に考えてあげたいですね。家族みんなで節分を楽しめますように! 著者:ライター 妹尾香雪女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
2020年01月31日乳幼児用紙おむつブランド『パンパース』を展開するP&Gは、全国のママ・パパの子育てを応援する「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトを発表。本プロジェクト第一弾の取り組みの開始を記念し、ジャングルポケット太田博久さんとモデルの近藤千尋さん夫婦を招いた記者発表会が都内で開催された。パンパース「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクト記者発表会P&G ジャパンベビーケア アソシエイトブランドディレクターである瀬戸温夫氏は、「すべての赤ちゃんの、明るく健やかな生活に貢献したい」というブランドのビジョンを解説。「育児におけるダイバーシティ、多様性の重要性はまだまだ発展の余地がある」と語った。「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトは、育児の難しさに躓くすべてのママ・パパに向けて、一人一人が気兼ねすることなく、自分らしい子育てができる世の中を目指すもの。「こうしなければいけない」という育児の固定概念にとらわれることなく、自分らしい子育てをするのが一番幸せであると考え、その実現に貢献していきたいとの想いから生まれたプロジェクトだ。パパママが使えるおむつ台&ベビーケアルームの設置を支援パンパースが行った、外出先での育児=「家ソト育児」の実態を探る調査によると、「家ソト育児が苦手」と回答したパパママが約9割もいることが明らかになっている。「おむつ交換台」や「ベビールーム」の設置が少ないことがその要因として挙げられており、おむつ交換をパパに手伝ってほしくても1人でやらざるを得ない、という意見が多いという。そんな不安が多い「赤ちゃんとのお出かけ」を応援すべく、パンパースではプロジェクト第一弾の活動として、関東から九州・沖縄まで、全国の道の駅をはじめとする公共施設などに随時、誰でも使えるおむつ交換台やベビーケアルームの導入支援をスタートする。こちらはベビーケアルームmamaro(設置型授乳室)。2020年度中に100台の設置を目指すという。今後はパパも気軽におむつ交換ができるよう、男性トイレへの設置も視野にいれているとのことだ。仲良し芸能人夫婦が、子育て裏話や夫婦のルールなどを赤裸々に披露!続いて、現在2児のパパママとして奮闘中の太田博久さん(ジャングルポケット)・近藤千尋さん(モデル)夫妻をゲストとしてお招きし、子育て裏話をお話しいただいた。子育てについて、太田さんは「子育てのどのパートもできるようにしようとは思っています。手伝うという感覚はよくないと学んだので、おこがましいとは思うけれど2人で一緒に育てるという感覚でいきたいと思います」とコメント。近藤さんも、「2人で協力しあって、辛いことも楽しいことも一緒に分かち合えたらいいなと思います」と語った。子育て中の悩みについては、「おむつの交換台が男子トイレになかったり、子どもがぐずったときに周囲の冷ややかな空気を感じたりして、まだまだ社会が子育てに優しい環境になっていないと感じる」と、太田さん。近藤さんはママとして、「長女を抱っこしながら次女の面倒を見るのも大変だし、周りの人の目も気になって、外に出るのが億劫になってしまう」と、「赤ちゃんとのお出かけ」に対して不安を抱いている胸の内を明かした。さらに、太田さんは「お店ではまず一番に、おむつ交換台があるかどうかを確認する。どこでもおむつを交換できる環境が整うのはすごく嬉しい」と、今回の「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトへの想いを語った。お出かけを躊躇してしまうという方、パンパースのおむつ交換台があるスポットであれば不安を忘れて楽しめるので、ぜひ親子での触れあいを思う存分満喫してほしい。【参考】※パンパース「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクト公式ページ
2020年01月24日2019年ともそろそろお別れ。我が家の2019年は、男女の成長の違いを楽しむ1年でした。特に、乳幼児期を過ぎ、あんよやおしゃべりなどが出来るようになる0歳から1歳への成長は目を見張るもの。今回は、我が家の長男の1年の成長まとめを振り返ります。コップやペットボトルでも飲めるようになった!長女と次女の歳の差は7歳。年齢の近い兄弟や姉妹に比べて、次女は「お姉ちゃんに影響される」ことが少なかったかも。我が家の長男(1歳)とお姉ちゃんが2歳差で、そのため長男は「お姉ちゃんと同じことがしたい!」という気持ちが強いように思います。哺乳瓶を卒業すると、まずはストローマグに移行。マグで練習したあとコップやペットボトル飲みができるようになるのが一般的な成長ステップだと思うのですが、長女&次女は3歳頃までコップやペットボトル飲みをしてきませんでした。しかし、今では当たり前のようにコップやペットボトルから飲み物を飲む姉たち。そんな姉たちを見ているからか、「自分も同じ物を欲しい!」と泣く長男。物をしっかり両手で持つこと、しかも液体が入っているのでバランス感覚も大事!コップデビューはなかなか勇気のいる決断でしたが、試しに飲ませてみたら「あれ…?まぁ上手に飲んでいる!」ビックリしたけれど我が息子ながら器用だな〜と思いました。ある時は、遊んでいた長男が「やけに静かだな…またイタズラか⁉︎」と慌てて見に行くと、次女が飲んでいたコップを上手に持ち、正座をして飲んでいたことも。可愛くて笑ってしまいました。まだまだ失敗する時もあるけれど、小さくて軽い容器なら1人でぐびぐび飲めるように!小さな成長のように思いますが、マグを卒業できると荷物も減るし、洗い物も減るんです。長男の成長に、ママとして少しずつ楽になっていくなぁと感動しました。スプーンだってお手の物! カトラリーに憧れる長男元々食べる事が大好きな長男。手掴みで顔中に塗りたくるように、黙々と食べる食べる…。こんなこと、女の子の長女&次女のときにはなかった!しかし、そんな彼に最近ちょっとした変化が。手が汚れるのが嫌なのか、気になり始めたようで、姉たちが持つカトラリーに熱い視線を送るように…。「お姉ちゃんたちが使っているあれを僕も使ってみたい♡」という感じの目つきで眺めていました。まだまだ赤ちゃん時期を過ぎたくらいなので、手掴みが良いと思っていましたが、スプーンやフォークを出してみると「そうそう、コレコレ!」と言って(食べたいと)指を差すように。私がすくって持たせてあげると満足そうに口へ運んでいました。そこで、運命的な出会いが。姉たちはエジソンのカトラリーシリーズを愛用していたのですが、息子はベビービョルンのお皿・コップ・カトラリーセットを購入。それが大正解!小さな子どもの食事中の動きを計算しつくした設計なので、食べこぼしが一気に少なくなり、また子ども自身も「すくって食べる」動作がスムーズにできて嬉しいよう。長男はいろいろおさがりの物が多く、「彼専用」のものが少なかったのですが、これは大活躍中で、今年買ってよかったものナンバーワンかも!食事時間が楽しく、本人も「自分で食べられる」ことにとっても満足気。まだまだ1人で上手には出来ないけれど、これも大きな成長です!コツを覚えると早い、階段の上り下りが上手になった!今まではハイハイかハイハイバックで階段の上り下りをしていた長男。男児だからか、動くことが好き、特に階段の上り下りが大好きなようで、隙あらば自主練に励んでいました。ある時、次女の幼稚園参観の日に、気がつくと「あれ、息子がいない⁉︎」と大慌てで探すと、年長さんのお部屋へ向かって1人で階段を登っていた…なんてことも。長い階段や高い階段はまだまハイハイかハイハイバックでの移動ですが、最近になって短い階段や低めの階段は慎重に一歩ずつ足を踏み出し、立ったまま出来るように進歩。やり終えた後は嬉しそうに何度も繰り返しています。平坦な道でも立って歩くのがやっとだったよちよち時期はもう遠い昔のことのよう。どんどんコツを覚えていくんだね!お気に入りのキャラクターが増えた!アンパンマンが1番好きだった乳児期から少しだけお兄さんになったのか、今年はお気に入りキャラクターに機関車トーマスも仲間入り。初めはアニメや絵本からスタートし、パーシーやゴー(ゴードン)と言えるように!電車や車、くるくる回るタイヤが好きなようで、早くも男児らしい趣味嗜好にシフトチェンジした感じ。最近は、憧れのプラレールもゲットしました!これからお祝いの度に乗り物が増えていくのだろうなと思っています。ついに卒ミ! 外出時の荷物が減って楽チンに乳児期は完ミ育児だった我が家にとって、外出時の荷物が母乳育児のママと比べて多かったのが日々の悩み。飲ませないわけにはいかないので、母乳ママが少し羨ましく思えていました。息子はよく食べ、よく飲む子。生後半年を過ぎ、体重もなかなかのものになった頃、乳児検診で先生と相談をして牛乳に切り替えてみることを決めました。食べる量も更に増え、よく眠ってくれるように…!夜間だけはまだまだミルクかな、なんてドキドキしていたけれど特に問題もなく牛乳へ切り替え。外出時の荷物を減らしてくれた息子の成長に感謝。まだちょっと先のことだけど、次はオムツが外れたら、ママのお出かけの用意はもっと楽&軽量になるはずです。子どもたちのめまぐるしい成長に、「あれ、気が付いたらこんなことも、あんなこともできるように!」と驚く毎日。できることが増えると荷物が減り楽になる反面で、「動けるようになると、ますます目が離せなくなる…」なんて心配も。ともあれ、子どもたちの成長はとっても嬉しく幸せなこと。せわしない毎日だけど、もうして一年を振り返ると、「すくすく大きくなってくれてありがとう」と「わたしも一年間よく頑張ったな〜」と少しだけ誇らしい気持ちに。みなさんも、お子さんの1年を振り返って、成長を感じてみてくださいね♡
2019年12月22日夫に付き添ってもらって妊婦健診に行くこともあると思います。でも、ちょっと待って。あなたの夫は知らず知らずのうちに、周りに迷惑な行動を取っていませんか? 筆者の体験から、付き添い時に気を付けたいマナーを紹介します。 待合室の席は妊婦さんが優先産婦人科の待合室でよく見かけるのが、立ちっぱなしの妊婦さんがいるのに、夫たちが堂々と座っている姿。妊娠中はつわりで気分がすぐれなかったり、しんどい思いをしている妊婦さんも多いものです。その妊婦さんを差し置いて夫が座っているというのは、ちょっと気づかいが足りないと感じてしまいますよね。 待合室がよほど空いていない限り、夫には立ってもらうのがベターかもしれません。座っていても「妊婦さんが来たら席を譲ってあげてね」と、事前に伝えておくといいでしょう。 妊娠の喜びを出しすぎない女性であればご存知だと思いますが、産婦人科に来ているのは妊婦さんばかりではありません。病院によっては婦人科系の病気で通っている人、不妊治療をしてる人もいます。 でも、男性はなかなかそこまで気が回らず、産婦人科にいる女性=みんな妊婦さんと思い込みがち。そのため、赤ちゃんの誕生が楽しみなあまり、ついついテンションが上がってしまう夫を見かけることがあります。さまざまな事情を持っている人がいることを考慮して、待合室では妊娠の喜びを大きな声で話すのは控えたいですね。 香水やタバコのにおいに注意妊娠中の女性は、においに敏感になるという人も多くいます。産婦人科へ行くときは整髪料や香水をつけすぎないようにご注意を。待ち時間が長いからといって、外でタバコを吸うのも控えたほうがベター。服や髪についたにおいだけでも嫌がる妊婦さんはいるからです。 妊婦健診に夫が付き添うのは素敵なこと。でも、なかには男性がいることを好ましく思わない人もいます。産婦人科へ行くときは自分の妻だけじゃなく、ほかの妊婦さんへの気づかいを忘れないようにしてもらいたいですね。著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年12月09日寒い年末年始に、あたたかい海外リゾートで過ごす人も多いですよね。これまでヨーロッパなどのタウン派だった私達夫婦も、子どもが産まれてからはハワイやバリ島や沖縄など、リゾート旅を楽しむように。今回はリゾート旅に持って行って良かったと思えるアイテムを紹介します。日焼け止め代わりに「長袖ラッシュガード」、部屋着には「甚平」リゾート地では1日に何度もプールや海を楽しみますよね。その度に動きまわる息子を捕まえて、日焼け止めを塗るのはひと苦労。そこでわが家は長袖のラッシュガードを準備し、着用させています。顔に日焼け止めを塗れば良いだけなので、お互いラク!また部屋着として持って行った甚平が思いのほか重宝しました。着せやすく、速乾性もあり、動きやすく、さらに外国人からも好評で、お話しするきっかけになりました。体の中から温めて、整える「即席スープと整腸剤」0歳と3歳を連れての旅行中、毎回細心の注意を払っているのが体調管理!プールや海で遊んだあとは、部屋に戻って仮眠をとるように心がけています。その際、日本から持って行った即席スープを飲ませて、身体の中から温めるようにしています。その甲斐あってか、大人はもちろん、子ども達も体調を崩したことはなく、めいいっぱい楽しめています。即席スープは袋入りのものもありますが、スーツケースに空きがあればカップに入ったものがおすすめ!食器を借りる必要がなく、お湯を注ぐだけで食べられ、さらに食べ終わったら捨てるだけなのでお手軽です。ほかにも整腸剤のビオフェルミンを持参し、毎朝飲むようにしていました。離乳食はライスシリアルが便利!わが家では、普段からライスシリアルを愛用しているので、旅行にもライスシリアルを持参しています。お湯を注ぐだけで完成するので、簡単だし衛生的。キッチンのついていない宿泊先でも、すぐに作れます。不足しがちな鉄分などの栄養素が含まれているのもありがたく、他の粉末のベビーフードと合わせれば、毎食味も変えられます。写真のライスシリアルは、現在日本で販売している店舗はありませんが、海外のスーパーではよく見かけるので、機会があればチェックしてみてください。ベビーカーはレンタルが便利!0歳と3歳との子連れ旅行、毎度最後まで悩むのがベビーカーをどうするか問題。今までわが家は、レンタルしたことも、現地購入したことも、持参したこともあります。ハワイでは、ベビーカーを現地でレンタル。抱っこ紐で空港まで行き、空港内では空港のベビーカーを使いました。現地に着いてからは、ホテルの近くでベビーカーをレンタルしました。空港内のベビーカーは無料、現地では4日間で7ドルととても安く済みました。ベビーカー本体はレンタルとは思えないほどキレイで、さらにストローラーマットはクリーニング済みのものをつけてくれたので安心して使えました。現地購入したベビーカーは、安価で簡易的だったこともあり、息子は気に入らずあまり乗りませんでした。結果、歩かない時は抱っこ紐を使う羽目になり、購入したベビーカーは荷物になるので、現地で処分しました。国内からベビーカーを持参した際は、乗り慣れているということもあり、いつものようにベビーカーでお昼寝をしたり、操作がスムースだったりととても便利でした。子どもが新しいものに慣れるまで時間がかかる場合は、持参するのもありだなと思います。しかし預けた際に傷がつくこともあるので、その辺りを許容できるかどうかがポイントになってくるように思います。ママはここよ!と主張できる「派手派手ワンピ」普段はシンプルな服が好きな私ですが、リゾート旅へ行く際は、派手なワンピースをたくさん持っていきます。リゾート気分を満喫したいという思いからでしたが、これが意外な面で活躍。ちょっと離れた場所からでも、子どもがママの位置を認識しやすいのです。わが家はパパと子どもたちがプールに入って、ママがプールサイドでゆっくり…なんてこともしばしば。そんな時もワンピースのおかげで、私もことをすぐに見つけられるようで重宝しています。これからリゾート地を楽しむ家族が、渡航先で快適に過ごせますように。<文・写真:ライターかつき>
2019年12月06日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。こちらの言っていることの理解も、問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年11月10日「内臓脂肪が体に有害であることは、医療者の間では長年知られていることです。そもそも、内臓脂肪を改善してもらうために、2008年から『メタボ健診(特定健康診査)』を導入したのに、人々の間で危機感がなく、なかなか本気で痩せようとしていません。これが、内臓脂肪の注意喚起を訴えようと思ったきっかけです」池谷医院院長の池谷敏郎先生はこう話す。今年4月に出版した『内臓脂肪を落とす最強のメソッド』(東洋経済新報社)は注目を浴び、ベストセラー本となったが、いまだにその人気は衰えていない。「内臓脂肪は、腸の周りにつく脂肪ですが、特に怖いのは、肝臓や心臓の周りにつく脂肪です。メタボによる脂肪肝は肝硬変や肝臓がんのリスクとなりやすく、心臓周囲の脂肪は、毛細血管を伸ばして炎症の原因となる物質を送り込み、動脈硬化を急速に進め、心不全や心筋梗塞を引き起こすのです」(池谷先生・以下同)通常の動脈硬化は、血中コレステロール値や血糖値、血圧が高いなど、血管の内側の異常が原因となって進行する。ところが、内臓脂肪による動脈硬化は、血管の外壁側から心臓表面を走る冠動脈に悪影響を及ぼして、動脈硬化を急速に進めるのだ。さらに、心臓の機能をも低下させ、心不全の要因ともなるというから恐ろしい。ちなみに、脂肪肝を診断される人はほぼ、心臓周りにも内臓脂肪がついている可能性が高いという。内臓脂肪は、動脈硬化の原因となる糖尿病や脂質異常症、高血圧などに悪影響を及ぼす。なかでも内臓脂肪は、糖の代謝の要であるインスリンの働きと密接に関係しており、インスリンと内臓脂肪の関係は負のスパイラルを増長させる関係なのだという。「糖質を摂取して血糖値が上昇すると、それを抑えようとすい臓からインスリンが分泌されます。ところが、インスリンには内臓脂肪をためる働きがあるので、血糖値を急上昇させるような生活習慣を続けると、内臓脂肪の蓄積が起こります。内臓脂肪が過剰にたまると、インスリンの働きを阻害する物質が分泌されて、血糖値が下がりにくい体質に変わってしまいます。その結果、インスリンは一層分泌されて働こうとしますが、出れば出るほど、内臓脂肪も蓄積されるのです」また、インスリンの過剰分泌は交感神経を刺激し、高血圧の原因ともなる。さらに、高血糖の状態が続くことで脳の記憶を司る海馬が萎縮し、認知症のリスクまで高まることが知られている。内臓脂肪には、がんのリスクを高める可能性まで指摘されている。内臓脂肪から体内に炎症物質が放出され、慢性炎症が起こる。その炎症が長期化することにより、がん化してゆくのだ。このように私たちの体にとってさまざまなデメリットをもたらす内臓脂肪だが、メタボ診断で使われる「腹囲が90cm以上ある女性」は要注意だ。ただ、細身でも内臓脂肪がついているケースもある。メタボの診断基準のB(〈1〉中性脂肪:≧150mg/dlかつ/またはHDL<40mg/dl、〈2〉血圧:収縮期血圧≧130mmHgかつ/または拡張期血圧≧85mmHg、〈3〉血糖:空腹時血糖>110mg/dl)が2つ以上当てはまる人は注意したほうがよい。また、肥満、脂質、血圧、血糖の基準値を超える項目が増えるほど、心筋梗塞の発症率が上がるということは、厚生労働省の研究からも明らかになっている。ただ、「内臓脂肪は皮下脂肪より落としやすい」(池谷先生)という希望もある。ダイエットを始めたら最初に痩せるのは内臓脂肪なのだ。
2019年11月06日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは……実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月01日当時、36歳で未婚だった私。結婚・妊娠に焦りはあったものの、婦人科健診もほとんど受けていませんでした。 婦人科健診で病気が見つかったそんななか、お付き合いしている方とそろそろ結婚という話になり、婦人科健診を受けることに。すると卵巣嚢腫、そして、子宮筋腫がボコボコあり、一刻も早く手術することになりました。 そして、どうにか無事に手術も終わり、結婚して子どもができればと思っていたのですが、なかなか妊娠できませんでした。 検査を受け、妊活をスタート!ようやく不妊治療も視野に入れ、病院に通い始めたのが39歳のときでした。当時の私は、まったく知識がなく、体外受精などをおこなえばすぐに妊娠するだろうと思っていました。しかし、ようやく自分自身の置かれている状況がわかってきて、どうしてもっと早く病院に行っておかなかったんだろうと後悔に打ちひしがれていました。 夫婦それぞれ検査を受け、幸い問題はなかったため、タイミング法から始めました。しかし、そんな簡単には妊娠できず……。 気分転換に近場の旅行へそんななか、自分の年齢もタイムリミットが近づいているので、次のステップへと進む話がありました。そのとき、大した大きさではないものの、子宮筋腫を取ったほうがいいという話があり、腹腔鏡手術をして取ることにしました。 その後、次のステップに進む前に、夫婦で気分転換に近場の旅行に行くことになり、その月は不妊治療をお休みして1カ月後に再開することになりました。 自然妊娠できてよかったところが、その気分転換がよかったのか、手術がよかったのか、その後まもなく自然妊娠することができました。妊娠したのは40歳、出産は41歳のときでしたが、高齢でも自然妊娠できたことが、本当にうれしく、感謝しています。 不妊治療中は、終わりが見えなくて本当につらかったですが、もっと若いときにちゃんと病院に行って体を診てもらっていたら、もう少し苦労しなくていいこともあったのではないかと思います。 また、出産のトラブルの可能性も増えたり、40歳に入ってからの高齢出産はリスクがあることを知り、早めに病院へ行っておけばよかった、と感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋えみ1児の母親。育休中。
2019年10月30日現在、やんちゃな5歳と2歳の男の子を育てています。長男がまだ1歳のとき虫歯になったのですが、歯科でエナメル形成不全と診断されました。結果、長男は3歳まで治療により前歯が真っ黒の状態で過ごすことになってしまったのです。一生懸命歯磨きをしていたのに低年齢で虫歯にしてしまい、後悔したエピソードや治療の様子もお伝えします。 長男が1歳で虫歯と診断長男が1歳のとき、市役所でおこなっている任意の歯科健診に行きました。前歯が以前よりも若干、短くなったような気がして心配だったのです。ただ、歯磨きは念入りにおこなっていたので「まさか、虫歯じゃないよね」と楽観的に考えていました。しかし、歯医者さんに診てもらった直後、「これはちょっと……」とつぶやかれ、前歯が虫歯になっていると伝えられたのです。短くなったように見えたのは、虫歯が原因で先端が溶けてしまっていたのが原因でした。早急に歯医者に通ってください、と言われました。歯磨きだけでなく、お菓子やジュースも与えずに気を付けていた私は、ショックで頭が真っ白に……。 歯医者で「エナメル形成不全」と診断その後、すぐに歯医者に行きました。そこでもう1度診察を受けると、「エナメル形成不全ですね」と診断されたのです。エナメル形成不全の子どもは生まれつき歯のエナメル質が弱く、そのため虫歯になりやすいとのこと。私がもっと気を付けて歯の生え始めに歯医者に連れて行っていれば、虫歯を防げたのかもしれない……と、とても後悔しました。また、前歯がちょっと短くなったような……と違和感を覚えていたにも関わらず、診察が遅れてしまったことも反省するしかありませんでした。 進行を止める薬を塗って前歯が真っ黒に長男はまだ1歳できちんとした治療ができず、歯医者さんと相談してサホライドという虫歯の進行を止める薬を塗ることになりました。結果、長男の前歯は虫歯の箇所が黒くなってしまうことに……。口を閉じているとわからないのですが、笑うと黒い前歯が見えるため、最初はとても気になってしまいました。初対面のママさんにも、聞かれてもいないのに「この子は歯が弱くて虫歯になって~」と説明していたほどです。しかし歯医者さんは診察のたびに落ち込む私に、「母親がどんなに気を付けていても歯の弱い子は仕方ないよ」と慰めてくれました。一番心強かったのは、「幸いまだ乳歯だから、いくらでも取り返しがきくからね」と励ましてもらったことです。 その後、長男は3歳になって歯を削る治療をおこないました。歯は見た目も白くなり、幸いにも他の歯は虫歯になりませんでした。今回のことを機に、子どもの体に少しでも気になることがあれば、すぐにお医者さんに相談するべきだと痛感しました。その後生まれた次男も一緒に3カ月ごとに定期健診を受け、歯の状態を診てもらっています。1歳での虫歯はショックでしたが、歯の健康を考える良い機会だったと思えるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年10月28日現在、3人の子育て真っ最中の私。3人目を妊娠中のときはつわりで苦しんだり、引っ越しがあったり、とにかくバタバタしていました。当時は母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券をもらったものの、結局歯医者には行けずじまいで出産を迎えたのです。そして3人の子育てにも慣れてきたころに奥歯に違和感が……。ここから始まった長い長い歯の治療体験談を紹介します。 自分の体を後回しにした結果の歯痛2人目が2歳を迎えて気長に考え始めた3人目でしたが、すぐに妊娠がわかり、同時に一戸建てを購入しました。男兄弟2人の世話をしながらつわりに苦しみ、さらには引っ越しでバタバタしていたところ、あっという間に臨月を迎えていました。 母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券を貰っていたことを覚えてはいたのですが、歯の痛みもないし、何より時間がなかったので結局健診には行かずじまいでした。しかし3人目を出産して3カ月ほど経ったころ、左下の奥歯に何だか痛みが……。これはおかしいと思い、急きょ歯医者へ行くことにしたのです。 結果は経過観察だが痛みは増すばかり診察してもらったところ、左下の奥歯の虫歯が神経の近くまで侵食しており、これが痛みの原因になっているとの診断でした。虫歯の治療法として神経を取る選択肢もあったのですが、できるだけ神経は取りたくなかったのもあり、痛み止めの薬を定期的に歯に塗ることで痛みを軽減しながら虫歯の治療することになりました。 しかし1カ月ほど経っても、痛みは増す一方で一向に良くなる気配もなかったため、結局歯の神経を取ることになったのです。 これだけじゃない! さらに降りかかる悲劇奥歯の神経の処置も終わり、これでひと安心かと思っていたのですが、ある日痛みを感じないはずの奥歯に痛みが走り、夜も眠れないほどになってしまったのです。実はこの痛みは神経を取った奥歯ではなく、その横の親知らずの虫歯が原因だったのです。 親知らずを抜くことになり、授乳中だったため痛み止めや抗生物質などの薬が飲めるのか不安でしたが、授乳中でも問題はないと言われました。無事抜歯も終わりましたが、気が付いたら痛みから解放されたのは違和感を覚えてから3カ月後になっていました。 痛みに苦しむ期間も長く、子どもを連れて歯医者に通う大変さを痛感して、産前に歯の健診に行っておけばよかったと思わずにいられなかったのは言うまでもありません。ママの歯のケアはどうしても後回しになってしまいがちですが、今後は子育てをしながらも歯の定期健診には通おうと思ったできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年10月23日今回は、産院で行われる生後1ヶ月健診のお話です。これを終えると産院に行く機会がなくなるかと思うと名残惜しく、感慨深くその日を迎えたのを覚えています。その感慨深さを夫とも共有しようと誘ってみましたが、残念ながら同行は叶いませんでした。新米ママにとっては赤ちゃんとふたりきりでの、初めての外出です。でもとん奈は、帝王切開の傷口チェックもあり、生後2週間の時に一緒に産院に来ていたので、同じ感覚で行けるかな?と気楽に考えていました(傷口チェックのため、通常の診察と同じ対応でした)。しかし甘かった!ベビーカーだからと安心してたくさん詰めていったお出かけ用品一式。哺乳瓶・魔法瓶に入れたお湯・粉ミルク・オムツ・おしりふきシート・着替え・自分用の水筒…、とにかく重たい!今ならもっと簡略化するであろう荷物も、そこは新米ママです。首が座っていないふにゃふにゃの赤ちゃんを抱っこした状態では、出しやすい場所に入れたはずの母子手帳を取り出す作業もひと苦労でした。母子手帳に引き続き、検査も汗だく。着せていた服とオムツを脱がせて、新しいオムツを履かせて、身長体重を測って、また服を着せて…。一連の作業も次の人が待っているかと思うと焦る焦る。こんな時、付き添いがいる人は、赤ちゃんを健診させている間に荷物の整理を頼めたりするんですよね。バタバタしているうちに、息子はお腹が空いて大泣きに!粉ミルクを持ってきたけれど、お湯と調合して冷まさなくちゃいけないし…と困っていたところ、看護師さんが見兼ねて抱っこしてくれました。付き添いを頼んだり荷物をどうするか考えたりしておけば、もっとスムーズだったのになぁと思います。でも、今ならこうするのにと思うことも含めて、新米ママの頃の良い思い出です。
2019年10月19日産後、里帰りせずに自宅へ戻るママさんもいると思います。特に上の子がいると不安が大きいのではないでしょうか。私も同じく自宅へ戻り、怒涛の日々を過ごしていました。そんなある日、とても心温まるできごとが。そのときの話を聞いてください。 里帰りせず、すぐに自宅へ私は3人目を出産後、里帰りをしませんでした。理由は、母を亡くしていたため実家には父親だけだったということと、夫が5日間ほど休みを取ってくれていたことでした。 頼りたい実母はいないけれど、夫がいるからきっと何とかなるだろう、と思ってのことでした。もちろん、上の2人の子どもたちも一緒の自宅です。不安はありましたが、“やるしかない”という状況でした。 3人の乳幼児と、てんやわんやの日々上の子と言っても、まだ4歳と2歳。そのなかに新生児が加わって、わが家の日常は一変しました。 特に夫が通常勤務に戻ったあとは、ひとりで3人の乳幼児を見ていたので、下の子が泣いていてもすぐには抱っこしてあげられないことも多く不安がつのりました。よくひとりで泣いていたあのころ、今思うと産後の感情の変化もあったかと思います。 私を見てくれていた人がいた……!そんな怒涛の日々を過ごしていたある日。ゴミ出しで外に出たときに、「突然ですみません。もう不要になったおむつと母乳パッドをもらっていただけませんか?」と声をかけられました。 その方は、あいさつ程度しかしたことのないご近所の方でした。驚きと同時に、必死で子育てをする私を見てくれていた人がいたんだ! と感激して、涙が出てきました。 ご近所付き合いが希薄だと言われている昨今ですが、地域の方々も子育てを頑張っているママをきっと見てくれていると感じました。あのとき、ご近所の方がおむつや母乳パッドを譲ってくださったできごとは、今でも私の心の支えになっています。著者:山野美由紀二男一女の母。出産を機に、プログラマーを退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年10月19日ママと子どもの健康状態や成長を記録する「母子健康手帳(通称:母子手帳)」。日本では、妊娠・出産と切っても切れない存在の母子健康手帳ですが、実は日本独自のシステムで、この一冊で妊娠中のママや胎児、新生児から6歳までの健康管理ができる世界に誇れるものなのです。では、母子健康手帳の受け取り方法や母子健康手帳はどのようなものなのかをみていきましょう。 妊娠したら母子健康手帳をもらいましょう妊娠がわかったら病院で妊娠の診断を受けましょう。今は妊娠検査薬で簡単に妊娠判定ができますが、病院で妊娠していることを確認してもらってから母子健康手帳をもらいに行きます。住まいの市区町村に妊娠届を提出すると、母子健康手帳が発行されます。お子さん1人につき1冊なので、たとえば双子ちゃんだったら2冊になりますね。 母子健康手帳にはなんの記録ができるの!?母子健康手帳は、戦後の1948年に生まれました。当時は育児用ミルクの配給が記録されていたといいます。母子健康手帳はママと子どもの記録の場所です。ママの既往歴や現在の健康状態、妊娠経過について記録するところや、おなかにいる赤ちゃんの健康状態や発育状況を記録するところがあります。また、出産の状況や産後のママの身体のことや子どもの様子なども記録するところがあります。病院を退院した後も、子どもの定期健診や予防接種の接種状況を記録できますし、子どもが就学するまでの間の記録の場所になるので大切にしましょう。 定期的に妊婦健診を受け産院に記録してもらい、ママも母子健康手帳に記録していくことで、母子健康手帳の役割である、妊娠・出産・産後と母子を継続的に見守る仕組みができるのです。そのお陰で、母子健康手帳の普及とともに、日本における乳児死亡率は減少してきました。また、妊娠中のママの気持ちを書くところもあります。子どもが大きくなったときに、ママはこんな気持ちであなたが生まれてくるのを待っていたのよ、と一緒にお話ししてあげると子どももきっとうれしい気持ちになります。ぜひ、ママの気持ちを書き留めてあげてくださいね。 なお、乳児死亡率の高い発展途上国では、妊娠、出産、産後に母子の健康を継続的に見守ることのできる日本のような仕組みを作るためにも母子健康手帳の普及が進んできています。日本独自のシステムが今や国境を越えて世界のママやお子さんたちを救っているなんてすごいと思いませんか?! 母子健康手帳には実は妊娠・子育て情報も満載!?母子健康手帳は妊娠・出産の状況、産後の経過や子どもの就学までの様子がすべて1冊に記録できるようになっている日本独自のシステムですが、母子健康手帳の良さは記録ができることだけではありません。「妊婦さんの過ごし方や妊娠中・産後の食事」「新生児期から6歳までの年齢別育児のしおり」「子どもの事故防止」「乳幼児の食事」「離乳食の進め方」「予防接種」また「子育て支援制度」など、これらの情報がすべてわかりやすく記載されています。このように、母子健康手帳は記録するためだけではなくて、妊娠中のママのことや、生まれてからの子どものことや子育てのことなど、大切な情報もわかりやすくつまっているのでしっかり活用しましょう。 世界に誇る日本の“母子健康手帳”、しっかり活用して大切にしましょう。そして、妊娠中は必ず持ち歩くようにしましょう。妊娠経過が一目瞭然なので外出先で何かあっても安心です。ママと赤ちゃんの最初の絆。たくさん活用して、生まれてくるワクワクを楽しみましょう。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年10月08日「乳幼児突然死症候群」という病名を聞いたことがありますか? 私も母子健康手帳でなんとなくその名前を見たことがある程度でしたが、まさか自分の子どもに現実となって降りかかってくるとは思ってもいませんでした。 乳幼児突然死症候群は死亡原因の第4位「乳幼児突然死症候群」とは、Sudden Infant Death Syndromeの頭文字をとって「SIDS」と表記されることもあります。それまで何の予兆もなく、病気をしていたわけでもない赤ちゃんが、原因不明で死亡してしまうというものだそうです。 寝たままの状態で死んでしまうため窒息と間違われることもありますが、窒息とはまったく別なもののよう。予防法はまだ確立されておらず、平成29年の厚生労働省のデータによると、乳幼児突然死症候群は乳幼児期の赤ちゃんの死亡原因の第4位になっています。 乳幼児突然死症候群は突然降りかかる子どもが生後3カ月のときのことです。おっぱいを飲まずにベビーラックで仰向けに寝た子どもをふと覗いた瞬間、目の前でまるでアニメのように、子どもの顔色がサッと変わっていったのです。明らかに様子がおかしい子どもを抱っこすると、すでに反応はまったくありませんでした。呼吸をしている様子もありません。 とにかく呼吸をさせなければいけないと思い、抱っこしながら口をこじ開け、のどに人差し指を突っ込みました。まったく反応はありません。そればかりか、のどが締め付けられ、指がつぶされそうになるのが感触として伝わってきます。「このままでは死んでしまう」⋯⋯頭にはそれしかありませんでした。 小さな泣き声、張り詰めた空気が安堵へ指に強烈な圧力を感じながらも、指を抜いたら子どもが死んでしまう気がして、そのままさらに指をぐいと押し当て、声かけを続けました。隣では母が119番へ電話をしています。私にはとても長い時間に感じましたが、実際には数分もあったのかどうか分かりません。 少しだけ、指にかかっていた圧が緩んだと感じた瞬間、本当にかすかな声で「うぇ」と子どもが泣きました。するとみるみる指にかかる圧が緩み、子どもが口を開けました。相変わらず無反応でぐったりしている子どもでしたが、「助かった⋯⋯!!」本能的にそう感じずにはいられませんでした。 救急車が到着、告げられる病名気が動転している母と電話を代わり、子どもを抱きながら事情を説明。10分ほどで救急車が到着しました。酸素マスクが付けられ、病院へ到着するころには子どもはきょろきょろと目を動かし、「何ごと?」と言わんばかり。病院の先生の口から出た言葉は、「ニアミスの乳幼児突然死症候群」。 まさか⋯⋯という思い以外にありませんでした。とっさに口に指を入れたのは、医学的判断では良しとはされないおこないだそうですが、わが家の場合は奇跡的にも一命と取りとめることができました。その後、3日間大学病院で検査入院をし、SIDSの特別チームの先生方に検査をしていただきましたが、異常は見られないとのこと。現在も元気に育ってくれています。 「乳幼児突然死症候群」⋯⋯その瞬間になぜか冷静でいられたのは、現実に起こっていることだと受け止め切れていなかったからかもしれません。奇跡的に助かった子どもの生命力に感謝して、目の前にある笑顔を守り続けたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月20日子どもが元気で生まれてくることは当たり前ではない。そうわかっていながらも、どこかで他人事に思っていました。これは第二子を出産したときの話ですが、私たち家族が息子に障害があるかもしれないと言われ、前に向いて歩き始めるまでのエピソードです。 妊娠から出産まで妊娠中は、つわりがあったものの、妊婦健診でも特に異常と言われることなく出産当日を迎えました。出産予定日より1週間遅れ、陣痛促進剤を使って出産する予定になっていたその夜に陣痛が来ました。10時間ほどかかって自然分娩で3,536gの元気な男の子を出産。 生まれてきた赤ちゃんはしっかりと泣き声をあげていたので、ほっとしていると、先生が「この子は体の左右の色が違うね」と気になることを言いました。でもこのときは、ただのあざだと思ってそこまで気にしていませんでした。 新生児健診で不安がつのる生後3日目に、小児科医による新生児健診がおこなわれ、息子は最後でした。周りの赤ちゃんが特に問題もなく終わっていくなか、息子の番に。すごく深刻な顔をした先生は、「体の色が違うということは、血管に異常がある可能性があるということ。そうなると脳や神経にも何かしら異常があるかもしれないので、検査が必要です」と。 自分の心拍数が上がるのがわかりました。その後、先生がいなくなった後もその場から動けず、あふれ出る涙。なんで元気な体で産んであげられなかったのか自分を責め、どうしてわが子なのか、受け止めきれませんでした。 事実を受け止め、前に進めるようになるまで緊急を要する病気ではないこと、また里帰り出産だったこともあり、検査は1カ月後に現在住んでいる家の近くの病院を受診することになりました。それまでの1カ月間、病名もわからずただただ不安な毎日。自分を責めたり、息子の将来を悲観したり、とにかく毎日息子を見ては泣いていました。そんな私を変えてくれたのは夫の一言。「どんなに健康な人だって、いつ病気になるかわからない。〇〇くんは、たまたま生まれたときからそれが目に見えているだけだ。他の人と何もかわらない。彼は元気なのが当たり前じゃないのを教えてくれているんだよ」そう言われて、元気なことが正しいことのように思っていた自分に気付きました。 検査の結果、幸い心臓や内臓に何も異常がなく、経過観察となりました。病名もこの段階では、はっきりとした診断をもらえませんでしたが、その後、「大理石紋様先天性毛細血管拡張(だいりせきもようせんてんせいもうさいけっかんかくちょう)」と診断。検査までの1カ間、息子に申し訳なく将来が不安で泣いて過ごしていた私ですが、気持ちを切り替えどんなことがあっても息子を守り、一生支えていくと心に誓い、泣くことをやめたのです。そして、目の前に生きていてくれることがどんなに尊くありがたいことかということを感じるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:天川みほし5歳女児と2歳男児の母。前職は公務員として子育て支援の仕事をしていたが、夫の転勤に伴い退職。故郷を離れ、初めての土地で子育てに奮闘中。
2019年09月18日私の息子は生後間もないころからうんちがスムーズに出ず、その状態が離乳食の開始以後も続きました。便秘に効くという情報を探しては片っ端から実践しますが、一向に良くならない……半年以上わが子の便秘に試行錯誤した私の体験談をお伝えします。 生後4日目でうんちが出ない息子の便秘が始まったのは、生後4日目からでした。私が入院した総合病院では、赤ちゃんが前回の排泄から24時間経過してもうんちが出ない場合、刺激して出してあげましょうという方針でした。そこで、助産師さんから綿棒にワセリンを塗って、肛門周りを刺激するという方法を教わることに。 退院後も続く便秘退院後も1週間のうち2回は綿棒刺激をしないとうんちが出ないという状態が続きました。1週間健診、1カ月健診でも相談しましたが、「綿棒の刺激で出るのであれば問題ない」と言われるばかりで、特別な処置等がなく、不安が募っていきました。ネットや雑誌で赤ちゃんの便秘解消法について調べ、「ママがオリゴ糖を摂れば母乳を通して赤ちゃんの便秘に効く」「赤ちゃんの足を自転車をこぐときのように動かすマッサージが効く」「果汁を与えると糖分のはたらきで便を出やすくする」など、片っ端から実践してみましたが、思うような効果は出ず……。 離乳食でさらに悪化離乳食が始まって母乳・育児用ミルク以外の食べ物を口にし始めると、状況はさらに悪化。3日から5日間排便がない日が続くこともありました。たまたま自力で出せたときも、うさぎのようなコロコロとした硬いうんち。このままではお尻が切れてしまうのでは? と心配になり、別の小児科で相談することにしたのです。 そこでは、綿棒浣腸での対応は問題なかったけれど、ママがおこなうと遠慮がちになってしまうため効果的におこなえないことがあると先生から説明を受けました。さらに、心配であればうんちを柔らかくする作用のある粉薬を処方すると言っていただけました。 そして、薬を飲み始めてからはほぼ毎日、自然な排泄ができるようになりました! 薬をやめるとまた便秘に戻ってしまうので、定期的に受診しながら薬を飲む生活を続けています。 今振り返ると、薬でこんなに症状が良くなるならもっと早く相談に行けばよかったなと思います。しかし、当時住んでいた地域には近隣に小児科がなく、簡単に相談できなかったこと、大人の便秘薬のように「薬=癖」になってしまうのでは? という不安などが起因して、何とか自力で排泄できるようにしてあげたいとムキになっていました。生後11カ月の現在は、何でも相談できる先生と息子に合った薬のおかげで順調な毎日です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。病院・産院・小児科によって処置・対応の仕方が異なります。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年09月05日「災害時にできることは限られています。大切なわが子の命を守れるかどうかは、災害が起こる前にいかに準備できているかにかかっています」。これは、子育て中のママ向けに防災講座を行う永吉美さとさんの言葉。9月1日の「防災の日」がよいチャンスです。いま一度見直してみませんか?まず準備・確認すべきこととして挙げられるのが“室内の安全”、“避難経路と避難場所”、“備蓄品”の3つ。これらについて詳しく聞きました。地震直後に死なないために!~室内の安全確認~はじめに家族が一番長く時間を過ごす寝室、リビング、キッチンの安全確認から始めましょう。地震直後の“1秒”で動ける動作を想像し、落下物や倒れてくるもの、移動してくるものがないか確認します。1秒では2、3メートル動くのが精一杯。テーブルで食事中ならテーブルの下に、リビングで過ごしているなら照明の真下を避け部屋の隅っこに移動する、また膝かけなどをかぶるなど、1秒でできそうな動きをイメージしてみるのです。大きな家具は転倒防止の対策を、テレビもテレビ台や壁にしっかり固定しましょう。ピアノやキャスターつきのベビーベッドも横揺れで激しく動くので要注意!ストッパーで対応しましょう。そして各部屋で、何も落ちてこないであろう場所=“安全スペース”を確保し、いつでも逃げ込めるようにしておく準備も。津波や火災で死なないために!~避難経路と避難所の確認~災害の種類によって避難経路や避難所は異なります。例えば津波、火災、川や山からの土石流では逃げるルートも変わってくるでしょう。それぞれの場合を想定して、避難ルートを再確認。家から出る際も玄関だけではなく、裏口やベランダから出られるか確認しておくことも必要です。私も引っ越してきたときに、子どもと避難ルート確認のために山道を歩きました。子どもたちは土地勘ゼロなので、1回ではなく何回か歩いてみることが必要で、また家族間の連絡方法もあわせて確認しておかねばと思いました。栄養不足やストレスで死なないために!(災害関連死)~備蓄の準備~3.11の東日本大震災までは、食糧の備蓄品は3日分と言われていましたが、現在は最低でも7日分となっているようです。水は多めに、食品は缶詰に偏ってしまうと塩分を摂り過ぎになるので、バランスを考えた備蓄を心がけましょう。野菜不足になりがちなので、食塩無添加の野菜ジュースはおすすめのアイテム。子どもは食べたことのないものを嫌がる傾向がありますので、子どもが食べて慣れているものを中心に準備するのもポイントだそうです。それに加えておやつも必要だと聞き、驚いた私。永吉さんいわく、「災害時は非日常で、それだけでもストレス。子どものストレス緩和のためにも、おやつは必要です」とのこと。実際の避難生活では、ストレスや栄養失調での災害関連死も問題視されているので、再度チェックしておきたい点です。その他、オムツ等は配給で子どもにぴったりなサイズを受け取れるとは限らないので、日常から1カ月分はストックしておくよう心がけましょう。あったら便利なグッズとアプリ非常時用持ち出し袋は多くの家庭で準備していると思いますが、小さな子どもを連れて避難する場合は荷物が重すぎたり、また子どもをおんぶするなどでリュックを背負うことができない場合も。そんなときは持ち出し袋の代わりに、“防災ベスト”がオススメ!背負う子どもの体重+防災ベストで10kgを目安に荷物を準備をするとよいそうです。ベストのポケットに入る量は限られますが、最低限入れてほしいものは、”ヘッドライト、水、行動食、呼子、そしてゴミ袋”。ゴミ袋は雨具や風よけにもなります。魚釣り用のベストやカメラマンベストでも代用可その他、便利な防災アプリも。永吉さんがインストールしているアプリを見せてもらいました。永吉さんが使っている防災関連のアプリ「避難所ガイド」は出先でも最寄りの避難所を確認できるそうなので、私も早速インストールしました。「ゆれくる」は緊急地震速報以外にも観測後の震度情報、津波警報・注意報の発表・解除も教えてくれます。使えそうなアプリを事前に調べ、インストールしておくことも準備のひとつです。子どもを守る=災害前にいかに準備ができているか永吉さん自身は3歳と0歳児を育てるママ。ママになってから防災の"抜け"に気づき、“子連れのための防災が必要”だと、改めて学び直したのだそう。子育てママ応援サロン「ほっこり~の」にて、ママ向けの防災講座実際に永吉さんの防災講座を受講したママからは、「何とかなるだろうと思っていたけど、自分の考えの甘さに気づかされた」、「 自分が死ぬ可能性を想定していなくて、親が死んだときに子どもがどう生き抜くかを考えたことがなかった」と、リアルな感想が聞かれます。「子どもを守れるかは、子どもと一番長く過ごす母親(または父親)にかかっています。実際に災害が起こったときにできることはほとんどなく、災害が起こる前にいかに準備するかです」と、永吉さん。そしてまずは夫婦で災害や防災について話すことが大切だと話してくれました。これまでそれなりに準備をしてきたつもりのわが家ですが、今回の取材で、災害情報やアプリ、また私たちの心構えも定期的にアップデートしなければいけないなと、改めて感じました。何事もイメージが大切。もしものときを想定し、子どもを守れるようにしっかり備えておきたいですね。取材協力:<文・写真:ライター林未香>
2019年09月01日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。時はさかのぼり、長男だいごろうを産んで数か月。初めての慣れない育児に、ノイローゼになりかけだったある日。長男の乳幼児健康診査で保健師さんからある言葉をかけてもらいました。その言葉は当時の私を救ってくれた、いまでも忘れることができない一言です。■自分の育児が間違っているのでは? と悩んでいたうちの長男だいごろう。産まれたときから夜は寝ないし、日中は泣いてばかりでどこへ行くにもずっと抱っこ。初めての育児で右も左もわからない私は、自分の育児が間違っているのでは? と悩んでいた。そんな日が続くなか、だいごろうの乳幼児健康診査の日がきたので、保健師さんに相談してみた。いつになったら寝るのか。抱っこしていないと泣いてばかり。育児の悩みをすべて打ち明けると、保健師さんは優しい声でこう答えてくれた。 ■保健師さんから言われた忘れられない言葉その一言を聞いて、私の肩に乗っていたものがスッと軽くなったような気がした。だいごろうは、全然寝ない子だし、抱っこしていないと泣いてばかりだったけど、表情が豊かでよく笑う子でもあった。もちろん、よく笑うのは赤ちゃんのもともとの性格が大きく関係していると思う。だけど、保健師さんのこの言葉のおかげで、いままでの自分を認めてもらえたような気がした。初めての育児で自信もなく、不安ばかり。まるで真っ暗なトンネルを進んでいる気持ちだった。そんなとき、誰かが自分のことを認めてくれる。それだけで、当時の私の心は救われた。いまでも、子どもの笑顔をみると、あの保健師さんの言葉を思い出すオカンなのでした。
2019年08月26日はじめまして、今年第4子長女を出産いたしました育田花と申します。この度連載させていただくことになりました。第1話はつい先日あった3ヶ月健診と一緒に開催されていた離乳食指導でのお話です。長男、次男、三男のときは細かく指導いただいたのですが、説明が細やか過ぎてほぼ頭に内容が入ってきませんでした…いざ、離乳食指導の部屋へ行くといつもと違う先生。まずは兄弟構成を聞かれ、4人目と答えるとものすごい勢いで脱線した話で15分くらい話し込んでしまいました。やっと本題へ…!勢いがあってかなり印象に残る離乳食指導でした。しかし、これはこれで何を指導されたんやろ…とは思いましたがまずはお母さんの健康が第一だよ、離乳食はそんなにストレス溜めてやるもんじゃないから気楽にやればいいんだなと思えたのは収穫です! 5ヶ月、6ヶ月頃に開始しようと誓いました。
2019年08月25日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。 1歳半健診で衝撃のひと言周りの子と比べて成長がゆっくりだった長男。10カ月健診のころから発達の遅れを指摘されるようになり、私にとっては健診が怖くて仕方ありませんでした。 そうして迎えた1歳半健診。指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 紹介された耳鼻科で検査、聴力に異常なし厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介されました。「耳が聞こえていないはずはない!」と思いながらも長男の様子を見ていたら、その提案をはねのけることはできず、半信半疑のまま病院で検査を受けました。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によって、この先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 長男の発達障害を知る「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。 私は、わが子の障害を早く知るきっかけになった健診での指摘に、改めて感謝したいです。現在、長男は年齢より幼いながら、小学校の特別支援学級で毎日楽しく過ごすことができています。 受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 著者:戸塚麻心発達障害のある長男、長女、年の離れた次女の三児の母。保育園・アパレルなど幅広い業種を経験し、結婚・出産。子育て中に2級FP技能士を取得し、コンサル会社に勤務。現在は不定期でアシスタント業務をしながら記事を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月18日妊娠検査薬で妊娠が判明すると、喜びも束の間、次から次へと決めなければいけないことが出てきました。そのうちの1つが出産場所です。夫や両親からは「実際に産むあなたが選んでいいよ」と言われたのですが、知識がまったくなかった私は、選ぶ基準がわかりませんでした。通いやすい近所の総合病院、クリニック、または里帰りして地元での出産……さまざまな選択肢がある中で、「安心感」を重視して病院選びをしたときのお話です。 出産・育児はどこでする?病院を決める前に、出産・育児をする場所について3つの選択で悩みました。 ①実家に里帰りをして出産・育児をする②住まいの近くで出産・育児をする③住まいの近くで出産後、実家で育児をする 初めての妊娠で何もわからず、とにかく不安でした。夫が単身赴任中のため、普段の生活は私ひとり。両家の実家はそれぞれ片道2時間以上かかるため、万が一のとき助けを呼べません。やはり妊娠中も産後も何が起きるかわからないので、実母にサポートしてもらえる①に決めました。そして、産休までフルタイムで働くことと、今住んでいる場所と実家の距離感から考えて、妊婦健診を受けるかかりつけ医と、出産する病院を分けることにしたのです。 健診のかかりつけ医を選んだポイントは?妊娠が判明した翌週末には受診したかったので、インターネットですぐに病院を検索しました。かかりつけ医を探すにあたって私が重視した点は、以下の3つです。 ①土日に診療をおこなっている②家から徒歩で通える③分娩施設がある(24時間電話対応) 安定期に入るまでは会社に報告したくなかったので、会社が休みである土日に通うために①は必須条件でした。また、家の近くの病院のほうが便利なので、②も絶対条件でした。その2点に当てはまるクリニックに電話をしたところ、「初産婦は分娩施設がある病院を選んだほうが良い。例えば出血があった場合、自己判断できず不安になってしまうことがある。当クリニックは診察時間以外は電話が通じない」と言われたため、後から③の条件も付け加えました。 出産する病院を選んだポイントは?2月に入り病院のホームページを見ると、出産予定月である9月の出産受付が残りわずか、または満床だったので急いで探し始めました。出産する病院として私が重視した点は、以下です。 ①総合病院または大学病院②NICUがある③実家から車で30分以内 母体や赤ちゃんに万が一のことがあった場合、小さな産婦人科では対処できないケースもあります。健診で顔なじみになった先生のもとで出産したかったので、①と②を満たす大きい病院を選択しました。結果的には早産だったため、もし小さな産婦人科だったら産むことはできなかったかもしれないと、産後担当の先生に言われました。大きな病院を選択してよかったと思いました。 働き方や生活環境が多様化しているので、一概にネットの情報を信じて良いものかもわかりません。結果的に私は緊急入院で早産になりましたが、出産後「この選択をして本当によかった」と心の底から思いました。妊娠・出産は何が起こるかわからないので、自分にとって何がベストかを考えて選ぶことが大切だと実感しました。 著者:鈴木さゆ0歳男児を育てているアラサーママ。現在育児休暇中。夫は早朝出勤&残業、たまに休日出勤のため、ほぼ毎日ワンオペ育児。いかに育児・家事をラクにするかを日々考え中。マイブームは息子と一緒にカフェ巡り。
2019年08月12日乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?病気や事故など、子どもの命を脅かすものはいくつもあります。そのなかのひとつ、乳幼児突然死症候群(通称SIDS:sudden infant death syndrome)は、先天奇形・周産期トラブル、不慮の事故に次いで0歳の死因で4番目に多く、すべての親が不安を感じるものでしょう。SIDSはこれまで元気に過ごしていた赤ちゃんが、突然前触れもなく亡くなってしまうものです。生後1週間~6ヶ月のあいだに起こることが多く、年間約70人の赤ちゃんがSIDSによって亡くなっています(※1)突然赤ちゃんの死が訪れ、人々を不幸のどん底へと突き落とします。しかし、はっきりとした原因はいまだ明らかになっていません。乳幼児突然死症候群の対策方法!7つポイントSIDSの原因は明らかになっていませんが、打つ手なしというわけではありません。SIDSになる可能性を減らす対策がいくつかあります。1.禁煙をする妊娠中の母親の喫煙はもちろん、生まれてからの母親や周囲の人の喫煙により、SIDSのリスクが上昇します。2.うつぶせ寝を避けるうつぶせ寝がSIDSのリスクとなるため、仰向け寝キャンペーンがなされたところ、SIDSが大幅に減少しました。しかし、仰向けにしても、どうしても寝返りしてうつ伏せになってしまう子もいます。その場合は、深く寝ているのを見計らって仰向けにしてあげると良いでしょう。また、寝返り返りをして自力で仰向けに戻れる子は、様子をみてもよいと個人的には考えています。ちなみに寝返り防止クッションは窒息のリスクがあるためおすすめしません。3.母乳育児をするミルク育児と比較して、母乳を飲んでいる赤ちゃんのほうがSIDSを発症しにくいというデータがあるため、可能な範囲で、赤ちゃんには母乳を飲ませると良いでしょう。(※2)ただし、ミルクの成分自体がSIDSの原因というわけではありませんので、必要に応じてミルクを使用してかまいません(※3)母乳とミルクの混合栄養でも、SIDSの予防効果はあります。4.あたためすぎない厚着をすることでSIDSのリスクが上昇します。子どもは身体に熱がこもりやすいので、大人が少し涼しいと感じるくらいがちょうど良いと考えてください。5.やわらかいマットレスは避ける深く沈みこむようなやわらかいマットレスは窒息のおそれがあるので、かためのものを選びましょう。6.親と同じ部屋で、添い寝を避けて寝る親と添い寝をしているときの発生率が高いことから、添い寝はSIDSのリスクを上昇させるという調査結果があります。枕や布団など大人の寝具が赤ちゃんの窒息の原因になったり、大人の身体が赤ちゃんかぶさってしまったりといったリスクが考えられます。添い寝を避け、赤ちゃんは親と同じ部屋のベビーベッドに寝かせることをおすすめします。同じ部屋に寝ていれば、たとえば赤ちゃんがベッド柵に足をとられるなどしんどそうな場合に早く気づいてあげることができます。布団に寝かせる場合も、できるだけ同じ布団で添い寝をするのは避け、赤ちゃんの布団はわけたほうが良いでしょう。赤ちゃんが添い乳をしないと寝ない場合もあるかもしれませんが、添い乳をせずに寝られるようになることが、SIDSの予防の点からもより良い睡眠の点からも理想です。7.寝る場所に何も置かない赤ちゃんの寝る場所には、極力何も置かないようにしましょう。ぬいぐるみやおもちゃだけでなく、赤ちゃんの鼻や口にかかってしまうことがあるため、枕・毛布・タオルケットも置かないほうが安全です。赤ちゃんは、周囲に何も置かない、ガランとしたマットレスに寝かせると良いでしょう。おくるみなど身体をくるむものは使用せず、冷暖房器具とスリーパーで体温調節してください。乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因は解明されていないSIDSの直接的な原因は不明なため、これらのリスクの仕組みについてはまだはっきりはしていません。タオルが赤ちゃんの顔にかかったり、やわらかいマットに顔をうずめてしまったりなどで、呼吸に負担がかかる状況は影響があるのではないかと個人的には思います。うつぶせ寝と乳幼児突然死症候群の関係ひとつ注意が必要な点は、うつぶせ寝はSIDSのリスクを高めはしますが、直接の原因ではないということです。うつぶせ寝をしていてもSIDSが起こらないことのほうが多く、「うつぶせ寝をさせていたからSIDSが起こったのだ」とは言えません。リスクは減らしたほうが良いですが、住環境や家庭の事情などで現実的にはすべての対策ができないこともあります。無理のない範囲で、できる限りの対策を家庭でしていきましょう。少しでも不安を減らすためにSIDSの対策をしよう私には2人の子どもがいます。SIDSを起こしやすい年齢は過ぎ、少し安堵してる今日このごろです。まだ赤ちゃんが生まれて間もないころ、寝ているときにちゃんと息をしているか何度も確認してしまう経験をした人はいるかもしれません。私もそのひとりです。ある夜中ふっと目が覚めたとき、暗い部屋の中ですやすやと寝息をたてる赤ちゃんを見ながら「もしSIDSを起こしてしまったら……」と頭の中でつい考えてしまい、想像した瞬間になんともいえない寒気と不安感を覚えた記憶があります。泣きそうになりながら、そっと赤ちゃんの手を握りながら再び眠りにつき、朝起きたらちゃんと息をしている赤ちゃんが隣にいて、「ああ生きててくれてなんて素晴らしいんだろう」そんなことを感じることもありました。親であることは不安の連続です。子どもたちが生きて、元気でいてくれることはどれほどありがたいことでしょうか。私は、親御さんたちの抱くSIDSの不安や大きな悲しみを減らすため・なくすために、できることをしたいと考えています。ご家庭内のできる範囲で、今回ご紹介したSIDSを減らすための対策を実践してみてください。パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム著者:加納友環(ぱぱしょー)二児(2歳、4歳)の父で小児科専門医。TwitterやInstagramを中心に子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子育てに役立つ情報を発信しています。
2019年08月06日1人目の出産のときは陣痛開始から4時間で生まれたため、医師から「2人目はもっと早く生まれるだろうから、陣痛が始まったらすぐに病院に来てください」と言われていました。そして、妊娠37週の妊婦健診に行くと子宮口がすでに開いており、陣痛の前触れもないまま即入院に! そんな慌ただしい入院~出産までのお話をご紹介します。 妊娠37週の妊婦健診で⋯妊娠37週0日に妊婦健診を受けました。お産の気配がするような自覚症状はなく、腹部エコーで赤ちゃんを見てもらうと「元気で特に問題ない」とのことでした。 「1人目の出産時、陣痛を感じて病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたので、今回も子宮口が一気に開かないか気になっています」と医師に伝えました。すると、「自覚症状が特にないなら大丈夫だとは思うけれど、内診してみましょう」ということに。 子宮口が4cm開いていた!内診で子宮口の開きを見てもらうと、医師の表情が一転! 「子宮口がすでに4cm開いている。このまま陣痛が来れば一気にお産が進んで生まれるかもしれない。家から病院まで遠いし、病院外で生まれてしまうと大変です。このままの状態で家に帰すことはできません。今から入院して様子をみましょう」と言われました。 出産準備はしていたものの、予定日まであと3週間あったので、当然何も持って来ていませんでした。まさかの手ぶらのまま即入院になってしまったのです。 一時退院…しかし自宅には帰れず健診後そのまま病室に案内され、陣痛を待つことに。急な展開で一気に出産の現実味が湧き、期待と不安を抱きながら病室で過ごしました。しばらくしておなかが張ってきましたが、間隔がばらばらでそのまま遠のいてしまい……。 入院している必要がなくなったものの、自宅は遠くて混雑時は1時間かかるということもあり、結局自宅への許可はおりませんでした。陣痛時にすぐ病院に来られる範囲で待機しておくように言われ、病院から5分のところに住む妹の家で、次の健診までの1週間を過ごすことになったのでした。 妊娠38週妊婦健診後、再入院~出産退院後は正期産の時期に入っていたため特に安静指示はなく、通常の生活を送っていいとのことでした。妹の家では、いつ陣痛が来るか怖くて最低限の身の回りのことだけをしていました。しかし一向に陣痛が来る気配がないので、3日目からは1時間程度歩いたり、家事洗濯をしたりと、普通の生活を過ごしていました。 そして陣痛が来ないまま妊娠38週の健診になり、子宮口の開きは変わらず4cm。しかし、このとき1週間離れて暮らしていたため長女の精神面が不安定になってしまっていたのです。これ以上は離れて過ごせないため、内診で陣痛を促すことに。内診を受けた後30分ほどで一気に陣痛が来て、1時間半で無事出産しました。 まさか妊娠37週で自宅に帰れなくなるとは思ってもいませんでした。改めて、出産はいつ、何が起こるかわからないなと感じました。2人目の出産時は長女のこともありますし、何を優先すべきか判断がとても難しかったです。想定外のことが多々あった出産でしたが、無事に生まれてきてくれてやっと安心することができました。 著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月24日乳幼児(特に生後4ヶ月頃まで)の育児は過酷ですよね。今回はそんな大変な時期も心の持ちようで少し気が楽になったエピソードを描いてみました。2時間おきに昼夜関係なくミルクを欲するので、睡眠時間もままならない。ストレスと過労で育児ノイローゼになりやすいのもこの頃が一番多いのでは?毎日が必死で、最初の頃は楽しむ余裕すらない時もありました。赤ちゃんの泣き声は「邪気を払い福を呼ぶ」と古くから言われており、実は縁起がいいのです。そういえば、赤ちゃんが泣くたび、新規の仕事が入ってきたような…。母のちょっとした一言で随分気が楽になったのを覚えています。赤ちゃんは泣くのが仕事なんて言いますが、もしかしたら家の厄払いのため泣いてくれているのかもしれませんよ。過酷な時期は生後4ヶ月まで。それを超えると本当にあっという間に大きくなります。あの小さな手、ミルクくさい頭皮、甲高い泣き声…。今となっては全てが懐かしい思い出です。
2019年07月12日育児中のママ・パパなら、一度は子どもグッズの収納方法に頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。わが家では、子どもが小さい時期だけでなく、大きくなるまで長く使えることを重視し、ニトリの収納アイテムを使用しています。今回は、おすすめのニトリの収納グッズと実際の使用感などを具体的にお伝えします。 「フラッテシリーズ」が使いやすい! ニトリの「フラッテシリーズ」はフラップ式で、扉を開けた状態で固定できるところがとても便利な収納です。組み合わせて使える便利なサイズ展開と、人気の北欧風インテリアにも馴染む淡いカラーが気に入っています。(写真右のグレー、水色のケースがフラッテハーフサイズ、写真左下がフラッテレギュラーサイズ) 子どもが小さいうちは、おむつやおしりふきのストックから着替え、おもちゃなど、ほぼすべての子ども用品の収納をしていました。将来的には組み合わせを変えて、クローゼット収納として使い続けたいと思っています。 おもちゃ収納にぴったり!「積み重ねラック」 ニトリの「積み重ねラック(スタッキングラック)」は、出産前からタオル収納に使用していたアイテム。子どもが生まれてから、試しにおもちゃを収納してみるとコレがとっても使いやすい! 今は重ねて上に子ども用雑誌や絵本類、下にプラレールを収納しています。以前は上段にお人形などのおもちゃ入れていました。ポイポイ入れるだけなので、子どもも簡単にお片付けができます。 子どもが大きくなっておもちゃの数が減ったら、出産前と同様にタオル収納に戻してもよし! キッチン収納の中でも使えそう! これからもずっと使い続けるだろうなと思っています。 どちらのアイテムもプチプラで高コスパ ご紹介したアイテムは、この使い勝手のよさにも関わらず、とってもリーズナブルなんです。フラッテシリーズは、レギュラーサイズ本体699円(税込)+フタ239円(税込)、ハーフサイズの場合は本体498円(税込)+フタ159円(税込)。 また、積み重ねラックもひとつ514円(税込)とお手頃価格なので、さまざまな使い方ができることや、何年も使い続けられることを考えればコスパ最強! わが家では手放せない収納の1つです。 長く使えて便利なニトリの収納は、あっという間に過ぎ去っていく短い乳幼児期のグッズ収納にピッタリです。どんな収納アイテムを買ったらいいかお悩みの方の参考になれば幸いです!著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年07月06日7か月以降の乳幼児の食事は、野菜を柔らかく煮たスープを冷凍してストックしておくととても便利。さまざまな味つけで変化を加えてスープとして楽しむほか、アレンジも可能です。しかし、育児中は火を長時間使って具材が柔らかくなるまで煮込むのが難しいですよね。そこで加熱時間中放置できる電子レンジ用の圧力鍋がおすすめ。その使い方とアレンジレシピをご紹介します。電子レンジ用圧力鍋で、ほったらかし野菜スープ調理野菜スープの調理には電子レンジ専用の圧力鍋を使うととても便利です。コンロと違って火を使わないので、台所を離れていても安全ですし、吹きこぼれの心配もありません。また圧力鍋は水分の蒸発が少ないので、できあがりの量を調整しやすいです。作り方は、カットした野菜と水を電子レンジ専用の圧力鍋に入れてレンジで加熱するだけ。このとき、保存容器で軽量して水を入れると、出来上がりが保存容器分+すぐに食べる分くらいになるのでムダがありません。わが家では1週間分をまとめて作るので、600Wで10〜20分加熱します。電子レンジ専用の圧力鍋はプラスチック製なので軽く、サイズも通常の圧力鍋と比べて小さめです。そのため、保管場所に困りません。ただでさえ大変な台所仕事。育児中はまとまった時間を確保しにくいのでさらに大変ですよね。任せられるところは電子レンジにお願いしちゃいましょう!なお、野菜スープは、味付けをせずに冷凍しておき、食べるときに好みにより調味します。塩、しょうゆ、みそ、コンソメ、牛乳などどんな味にもなじみます。パンや焼き麩を加えてグラタンに1.野菜スープに顆粒コンソメと牛乳を加えて加熱する(目安は電子レンジ600Wで1〜2分)2.加熱、調味したスープにパンを入れてスープの水分を吸わせ、全体の水分量を調整する3.とけるチーズをのせて軽く焼き色がつくまで焼く(目安はオーブンorトースターで5〜10分)1の工程では、スープの水分を少なめにした方が調理しやすいです。また、2で加えるパンは、食感を残したいならミミの部分、水分を多く吸収させたいならミミ以外の部分がおすすめです。パンの代用に焼き麩を使用してもおいしく仕上がります。グラタンは作るのが大変と思っていましたが、これなら具材をフライパンで炒める必要やマカロニを別の鍋で茹でる必要がないので、工程も洗い物も少なくすみます。さらに、1と3の工程で共通して使用できる耐熱性のある磁器やガラス食器を使うことで調理器具を一切使わずに完成させることができます。なお、オーブンと聞くとそれだけでハードルが高いと思ってしまいますが、グラタンの場合、ただチーズを溶かすだけなので難しく考える必要はありません。息子はほうれん草やキャベツなど葉物野菜が苦手。スープのときはこれらを警戒しますが、グラタンにしたら喜んで食べてくれました。※上記のレシピにはパン(焼き麩)とチーズを使います。それぞれ小麦アレルギー、乳製品アレルギーにご注意ください卵を加えて茶碗蒸しに1.野菜スープに、顆粒の和風だしを加える(具材を含めたスープの分量は卵1個に対して200mlくらい)2.溶き卵を濾しながら加えて、混ぜる3.ラップで蓋をして加熱する(目安は電子レンジ200Wで5〜10分)火の通り具合は器を傾けるか、スプーンでちょっと押してみると分かりやすいです。卵液がしみ出てこなければ完成です。こちらの茶碗蒸しも、最初から電子レンジ対応の食器を使うことで、必要な調理器具は工程2で卵を割るためのボールと濾し器だけ。さらに時短重視なら、食器に直接卵を割り入れてよく混ぜることで調理器具ゼロも可能です。息子は卵嫌い。アレルギーではないのですが、ゆで卵、卵焼き、かき玉汁など全て嫌がります。でも茶碗蒸しだけは好きで、よく食べてくれます。工程1で加えるだしをコンソメにして魚肉ソーセージやコーンを入れた洋風バージョンも好評です。※上記のレシピには卵を使います。アレルギーにご注意ください紹介したレシピは息子が7か月ごろの離乳食として作りはじめましたが、2歳になった今でも気に入っていてよく食べてくれます。今は大人と同じ味つけにして、家族一緒に食べられるメニューとして定着しました。<文・写真:ライターnekotaaya>
2019年06月16日先日子どもの1歳6カ月健診に行ってきました。健診の内容の一つである歯科健診で、わが子も初めて歯を診てもらう機会があったのですが「先天性欠如」であることが判明しました。わが子は、生まれつき下の歯が1本足りない状態だそうです。 1歳6カ月健診でわかった「先天性欠如」1歳6カ月健診のころには上下で16本ほど歯が生えていた娘。歯磨きが苦手な子なので、歯磨きのじょうずな仕方を相談しようかなとは思っていたものの、他は特に気にしていませんでした。 しかし、先生に診てもらうとすぐさま「下の乳歯が1本足りないね」と言われました。娘の場合は下の歯が通常より1本足りないそう。それも、目立つ位置の前歯が足りないことがわかりました。さらに、生まれつき乳歯が欠如すると、永久歯も生えてこないとのことでした。 子どもの歯並びや発語が心配歯が1本足りないと、歯に隙間ができてしまったり、歯の大きさによっては歯並びが悪くなってしまうそうです。また、歯に隙間ができることにより、発音しにくい音があるなど発語も心配があると先生から言われました。 まだ1歳なので、「わんわん」「まんま」などの簡単な言葉しか話しませんが、私はこれから子どもが話し始めたときに不自由するのではないか、と心配になってしまいました。 実は母親である私も「先天性欠如」だった心配になった私は健診のあと、実母に娘が先天性欠如だったことを話しました。すると想像以上に反応が薄く「あんたもそうだよ」と驚きの発言が…! 実際に母子手帳を見せてもらうと、3歳ごろの健診で「先天性欠如・経過観察」と記載がありました。私は上の歯が1本足りなかったそうです。そのせいか現在でも前歯に少し隙間があります。ただ、かみ合わせが特別悪かったり、歯がガタガタというわけではありません。そのため、これまで歯列矯正等もすることなく現在も過ごしています。 娘の先天性欠如は「もしかして私のせい?」と思う一方、自分自身がそんなに苦労をせずに過ごせたので、あまり心配しすぎず見守りたいと思えるようになりました。歯が1本足りないと、隙間ができたりする心配もありますが、歯の大きさや生える順番などによっても歯並びは変わってくるそうで、個人差も大きいようです。これから小児歯科にしっかり通いながら、経過を見てもらおうと思います。著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月02日福岡県では、妊娠中・出産後の期間限定で、母子健康手帳を提示するといろいろな無料サービスを受けることができます。サービス内容もとても良いものばかりでした。今回は、実際に妊娠中・出産後に母子健康手帳を活用してサービスを受けてみた際、よかったなと思ったものについてお伝えします。 マタニティフォトの無料クーポン私が住んでいる福岡県の母子健康手帳には、マタニティフォト1枚あるいは1歳までの赤ちゃんの写真撮影1枚のクーポンがついていました。家族写真というものを写真館で撮ってもらったことがなかったわが家は、2人目を妊娠中の臨月のときに、長女と夫と3人で家族写真を撮ってもらうことにしました。 とても素敵な写真が仕上がり、フォトアルバムまでもらえるなんて、これが無料だなんて! と感激しました。 明太子無料プレゼント明太子屋の「ふくや」さんでは、妊娠中〜子どもが2歳になるまでに母子健康手帳を持って行くと明太子を頂けるというサービスがありました。それだけもらいに行くのも何だか気が引けると思っていましたが、勇気を出して行ってみると「出産おめでとうございます」と明太子を提供していただけました。 無料でこんなにおいしい明太子がもらえるなんて、母子健康手帳を活用してよかったなと思いました。 TNCの「はじめてばこ」子どもが生まれた日から生後6カ月まで応募できるTNCの「はじめてばこ」。母子健康手帳に記載してある子どもが生まれた日付の写真を添付して応募すると、テレビ西日本からおむつや洗剤やミルクのサンプルなどが入った「はじめてばこ」を受け取ることができました。 とてもかわいい大きな箱で、サンプルを使ったあとは赤ちゃんが使っていたおもちゃや肌着などのを保存しておく箱としても使うことができるそうです。また、エフコープがスポンサーとして入っていて、お祝いとしてお尻拭きかリンゴのケーキのどちらかを頂くことができました。わが家はリンゴのケーキにしたのですが、甘さ控えめでとてもおいしかったです。 これから「はじめてばこ」に、子どもの思い出の品を詰めていくのが楽しみです。 意外と知らない人が多い母子健康手帳の活用法。情報を知らなかった友だちにも教えてあげるととても喜んでもらえました。長女のときは知らなかったので、活用できなかったのが残念でなりません。もし3人目を妊娠することがあれば、またぜひ活用したいと思いました。著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2019年05月20日