ここ数年、人気の書店男子。雑誌『BAILA』のCMで綾野剛さんが演じた、メガネ姿の書店員も記憶に新しいですよね。でも、そろそろブームも冷めてきたのかな?と思っていたら、今度はバラエティでもちょいちょい見かける千葉雄大さんが、4月スタートのドラマ『戦う!書店ガール』で書店男子を演じるのだそうです。かわいい20代女子(渡辺麻友さん)と麗しい40代女子(稲森いずみさん)の間で揺れるイケメンっておいしい…。ところで、書店サービスの「honto」が月1以上で本を読む男性200人&あまり本を読まない男性200人を対象にアンケートを行ったら、「読書男子は結婚相手に向く」ということがわかったとか。それってどういうことなのでしょうか?≪読書男子はレディファースト!?≫読書男子と非読書男子の恋愛傾向を比較してみると、こんな違いが!================◆恋に落ちやすいほうだ読書男子…36.0%非読書男子…27.5%◆ロマンチックなほうだ読書男子…37.0%非読書男子…27.0%◆レディファーストを心がけている読書男子…48.5%非読書男子…42.5%================これ以外も「1人の人を長く愛せる」「好きな人とは会って話したい」などの項目で、読書男子のほうが「Yes」と回答する割合が多い結果に。全体的に読書男子のほうが恋愛向きというか、女性に近い感覚を持っているのかも!?自覚のあるロマンチストなら、記念日のサプライズにも期待が持てますよね。普段からレディファーストしてもらえるなんて気分がいいし。ちなみに「自分は幸せだと思う」というテーマでも、================◆自分は幸せだと思う読書男子…45.0%非読書男子…35.0%================どうやら読書男子のほうが、人生に対してポジティブな考え方をしているケースが多いよう。つらいことがあっても本の世界に逃げ込めるからなのか、それとも想像力が豊かな分、察する能力に長けていてコミュニケーションを上手に取れるからなのか…。そのあたりはわかりませんが、「幸せ」って口に出して言える人ってなんだかステキ!無駄にプラス思考で、頭の中にお花が咲いちゃってるような男性だと困るけど、「自分は不幸だ、不幸だ」と世の中全部を恨んでいるような人よりは、一緒にいてずっと楽しそうだもの。そういう男性と結婚したら、いつもハッピーな気持ちでいられそう。たとえ苦しいことがあっても2人でなんとか乗り越えられるだろうし。≪読書男子に人気の作家は?≫なお、「好きな作家は?」というアンケートで上位を占めたのは以下の10人!◆東野圭吾『容疑者Xの献身』『白夜行』など◆村上春樹『ノルウェイの森』『1Q84』など◆百田尚樹『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』など◆池井戸潤『オレたちバブル入行組』『下町ロケット』など◆伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』『ゴールデンスランバー』など◆湊かなえ『告白』『白ゆき姫殺人事件』など◆夏目漱石『こころ』『三四郎』『坊ちゃん』など◆J・K・ローリング『ハリーポッターと賢者の石』など◆貴志祐介『悪の教典』『新世界より』など◆養老孟司『バカの壁』など最近、映像化された作品の原作者が多めですね。今をときめくベストセラー作家が名を連ねる中、王道の夏目漱石が入っているのがちょっと面白いなと思いました。あと、唯一の外国人がJ・K・ローリングっていうのも。ということでみなさん、読書男子(月1以上で本を読む男性)とお近づきになりたいときは、ここら辺の作家の本を押さえておくといいかもしれませんよ。最近はブックカフェや読書バーなども増えているので、2人でそういう場所に行くのも楽しそう。ちょっと知的に読書デートなんていかがでしょうか?(文=Kawauso)あの人が惹かれる異性【無料占い】
2015年03月10日生田斗真が『脳男』の瀧本智行監督と再びタッグを組み、伊坂幸太郎の“最強小説”とされるベストセラーの映画化に挑む『グラスホッパー』。浅野忠信、山田涼介(Hey! Say! JUMP)といった豪華キャストが出演することでも注目を集める本作の公開日が、11月7日(水)に決定。併せて“超ティザー版”ビジュアルが解禁された。渋谷スクランブル交差点――。ハロウィンの夜、仮装した若者たちや通行人をも巻き込んだ凄惨な事故が発生する。教師の鈴木(生田斗真)は、この事故で愛する恋人・百合子を失った。その事故が意図的に仕組まれたものだと知った鈴木は、彼女の復讐のため裏社会の組織に潜入。だが、自らも闇の組織に命を狙われることに…。原作は、120万部を超えるベストセラーとなった伊坂幸太郎の同名小説。生田さん演じる主人公・鈴木に相対するキャラクターとして、人の意識を暗黒に導く力を宿す「自殺専門」の殺し屋・鯨(浅野忠信)や、鯨を追う驚異的な身体能力を持った殺し屋・蝉(山田涼介)が明らかにされており、抜群の演技力を誇る俳優同士のかつてないコラボレーションが実現する。また、監督を務めるのは、生田さんと『脳男』に続くタッグとなり、骨太な演出に定評のある瀧本智行。脚本は『あなたへ』で日本アカデミー賞「優秀脚本賞」を受賞した青島武と、スタッフも盤石の体制となっている。今回解禁となったビジュアルは、物語の発端となる事件が起きた渋谷スクランブル交差点をバックにしたもの。だが、交差点を真上から捉えたふだん見慣れないアングルは、まるで全く知らない場所であるかのようにも見える。「この街は、人を凶暴にする」という意味深なコピーも気になるところだ。ある事件をきっかけに、心に闇を抱えた3人の男が交錯する様を描く、極上のサスペンスストーリー。数々の小説が映像化された伊坂作品の中でも、最高傑作となりそうな予感の本作に、これからも注目していて。『グラスホッパー』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日伊坂幸太郎のベストセラー小説を生田斗真主演で映画化する『グラスホッパー』の公開日が11月7日(土)に決定し、ポスター画像が公開になった。本作は、渋谷スクランブル交差点で起きたある事件を機に、心に闇を抱えた3人の男が交錯していく様を描くサスペンスだ。生田が演じるのは、ハロウィンの夜に渋谷スクランブル交差点で起こった凄惨な事故で恋人を亡くし、復讐のため裏組織に潜入する元教師・鈴木。浅野忠信が人の意識を導く力を宿す自殺専門の殺し屋・鯨役を、山田涼介(Hey! Say! JUMP)が驚異的な身体能力を持つ殺し屋・蝉役を演じ、『脳男』で生田とタッグを組んだ瀧本智行が監督を務める。伊坂幸太郎の小説は『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』『重力ピエロ』など映画化される作品が多いが、本作の原作も120万部を突破したベストセラーだけに、公開に向けて映画にも注目が集まりそうだ。『グラスホッパー』11月7日(土) 全国ロードショー
2015年03月06日演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)による『魔王 JUVENILE REMIX』(原作:伊坂幸太郎漫画:大須賀めぐみ)の舞台化が決定した。舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』チケット情報4月から東京・神戸にて上演する、演劇ユニット*pnish*の3年半ぶりの本公演、*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』詳細が本日発表となった。*pnish*公演としては初の2.5次元作品。脚本・演出には鈴木勝秀を迎え、出演は*pnish*(佐野大樹森山栄治鷲尾 昇土屋裕一)、若手実力派の池岡亮介、味方良介の他、Ry☆(ギルティ†ハーツ、AiZe)、影山達也、そして、ラサール石井など多彩な顔ぶれが揃う。脚本・演出の鈴木勝秀は「伊坂幸太郎さんの原作は、ものすごい社会派ハードボイルド・SFミステリである。大須賀めぐみさんの漫画も、ものすごいハードアクション・SFコミックである。となると今度の*pnish*の舞台は、ものすごいハードボイルド・アクション・SFプレイにせねばならない。で、幸いなことに、それは僕の得意ジャンルなのであった。」と語る。主演の池岡亮介(D-BOYS)は「*pnish*さんと同じ舞台に立てるということが非常に光栄で楽しみな反面、今からとても緊張しています。今回、舞台版で主役となる安藤潤也役を演じさせて頂くことを初めて聞いた時、*pnish*さんの本公演で僕が主役でいいのだろうか!?と思いましたが、色々なことを勉強させて頂きながら、カンパニーの一員として、精一杯努力し、お客様にお届け出来ればと思います。今から稽古が楽しみです!」とコメント。そして、*pnish*のリーダー佐野大樹は「伊坂幸太郎さんの作品をやれることを本当に嬉しく思います。個人的には、『グラスホッパー』『魔王』『モダンタイムス』のシリーズが大好きです。今回はそれを集約されているコミック、大須賀めぐみさんの魔王をやれることがとても楽しみです。大の大人が本気で、真剣にこの世界観で戦ったらどんなモノが生まれるのだろう。 演出、鈴木勝秀さん×パニッシュ=魔王。楽しめるよう尽くします。と言いながら恐さでいっぱいです」と語っている。公演は4月18日(土)から26日(日)までAiiA 2.5 Theater Tokyo、5月1日(金)・2日(土)に新神戸オリエンタル劇場にて。
2015年02月19日アメリカン・エクスプレスは、夫婦2人の時間を大切にしてほしいという願いを込め、「2人をつなぐ、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」キャンペーンを展開している。その一環としてショートムービー「GOLDEN MOMENT(SURFING×YOGA篇)」を製作。YouTube()などで公開している。このムービーは、サーフィンとヨガというそれぞれの趣味の世界に生きる夫婦の日常を描いたもの。結婚から5年、次第に離れていく2人の距離に戸惑う夫婦は、やがてそれを超えて、互いの趣味を理解しようとする。2人の心を再びつなぎ合わせる瞬間を求めて…主演は宇賀神亮介と小野あかね。監督は伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『オー!ファーザー』などを手掛け、数々の国際映画賞も受賞している若手映像作家の藤井道人が務めた。音楽は堤祐介、製作はBABEL LABEL。同社はこのキャンペーンを実施するにあたり、首都圏・大阪・名古屋の600人の夫婦を対象に実施したアンケート調査を実施。その結果、夫婦の絆を強めるために大切だと思っていることベスト5として、「日頃感謝の気持ちを伝えること」「もっと多くの会話をすること」「感動体験を共有すること」「一緒に旅行をすること」「共通の趣味を楽しむこと」が挙げられることが分かった。ムービーもこれらの結果を踏まえて製作されている。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは年会費2万9,000円。“大切な人と過ごす時間や体験をサポートする”カードとして様々な特典を用意している。家族カードは年会費が1枚無料になる他、指定レストランでの割り引き、空港でのVIPラウンジの利用、ホテルの宿泊で関連ゴルフ場のプレー代金が無料などがある。
2015年01月09日50万部を超える大ベストセラーとなった伊坂幸太郎の小説『オー!ファーザー』。伊坂流サスペンスコメディの決定版として満を持してスクリーンに登場する。“オヤジが4人”ということ以外は、いたって普通の高校生・由紀夫。個性がバラバラの父親たちと、ウザくてもありがたい生活を送っていた由紀夫だが、ある事件に巻き込まれ…。絶対絶命の状況下で、愛する息子を救うため4人の親父が取った行動とは!? 見事な伏線と巧妙なトリック。そして、原作者も「幸せな気持になれた」という結末とは? 今回は、第六回沖縄国際映画祭の会場にて主演の岡田将生、4人のオヤジ、そしてヒロインの忽那汐里に、それぞれが描く映画への思いをインタビューしました。■今回手を挙げた理由は?岡田さん:やっぱり伊坂さんの原作というのもあって、家族の血がつながっていないものでも愛があるというか、そういうのがとてもそういうのを伊坂さんの作品でやらせていただいているので、今回それがまさにこの作品に現れていて、それはぜひやりたいというのが、初めて手を上げさせていただいて、高校生ができるのかという問題もあったんですが、乗り越えて今回やらせていただきました。■共演はいかがでしたか? 忽那さん:岡田さんと久しぶりにお会いして、お父さん方は初めてご一緒させていただいたんですが、岡田さんもすごい久しぶりだったので緊張したのですが、現場に入った時には雰囲気もでき上がっていて、楽しい、いい現場でした。■同じ家族構成だったら? 忽那さん:女の子だったらたぶんお父さんが4人もいたらすごいかわいがってもらえそうで甘えてしまいそうですね。岡田さん:4人分愛を感じられるというのはとても幸せだと思うし、ちょっと由紀夫がうらやましかったりしますけどね。■父として意識されたことは? 佐野さん:大学教授ということで、難しいクイズをすらすらと答えてしまうという、実人生でクイズミリオネアで大失敗をしているので、まず台本をもらった時に、いくら役とはいえ、みのさんのあの目でにらまれたら、それはあなた、行ってごらんなさいよ。すごいんだから、頭の中真っ白になるんですから。僕、それ知っています、どういうことか。ツナだということは知ってますよ。シーチキンって答えたんですよ(笑)。それ現実の話だよ。ドラマのセリフじゃなくて。岡田さん:本当にやられたんですか? それでシーチキンって答えたんですか? 佐野さん:コントじゃない。それで僕は弟に佐野家の恥って言われて。そういう苦~い思い出があるものですから、クイズのシーンを読んだ時に、どんなに演じたところで説得力を持たないと。これを何とか説得力を持たせるためにはどうしたらいいだろうかと一生懸命演じるしかないですよね。そのことだけを信じて、一生懸命やりました! 村上さん:原作は未読なんですが、元ホストで女性の扱いが上手だというところが個性として描かれていたんですが、そこはあまり考えずに、母のような兄のような存在で、優しくいようと、監督とも少し話したんですが、肩の力を抜いて、現場にいて起きたことに反応しようと思っていました。河原:ギャンブラーという設定だったんですが、僕一切ギャンブルをしないので…。憎んでいますから(笑)。ギャンブルをしない男ですから、俳優の役作りですよね。僕なりのギャンブラーを演じさせていただきました。ノリで。ノリ大事でしょう。友だちみたいな関係のポジションなのかなと本をいただいたときにそう読めたので、映画をご覧になった方が、僕も一生懸命役作りしたので、すごいギャンブルをする人だろうなと思われているかもしれないですけども、憎んでおりまして。今ノリではなしてるから、着地点とかどうでもよくなってきて…。そういうお友達の感じを意識して演じさせていただきました。宮川さん:僕は体育教師役だったので、お話をいただいてから、クランクインまで間があったので、やっぱり体育教師だから腹を割って、6ポケットぐらい作っていこうかなと思っていたのですが、間に合わず、ポッテポテの体でやらせていただいたんですが、役作りは失敗したかなと思うんですが。役作り、そんなにあんまり考えていなかったです。ノリでやらせていただきました。宮川でした。村上さん:6パックですから(爆笑)■岡田さんみたいな息子と忽那さんみたいなお嫁さんがいたら? 宮川さん:それは、いい息子ですし、いい嫁さん候補だと思いますよ。河原さん:そのまんまじゃないですか。宮川さん:一発目ってそういうことじゃないですか。佐野さん:(岡田さんが)自分で自分の役がうらやましいって言っていたけれど、僕は実人生で息子はいないので、正直言ってうれしいですよね。あ、彼女連れてきたんだと、疑似的なそういう家族というのを思いながらえんじていたというのはありましたね。実際は娘一人いるだけで、彼氏なんかいるのかなと思って日々過ごしていますけど。実際は甥っ子を息子のように感じたりすることもあるので、フィクションではありますが、うれしかったですね。村上さん:仲良くやればいいと思いますよ。ベネチア行って、ゴンドラ乗って、いちゃいちゃすればいいと思いますよ。河原さん:最初は僕たち男性陣だけの撮影が続いていたので、忽那さんが入った時に現場が色めき立ちましたからね。ぱっと明るくなりましたから。だから、自分たちもちゃんと女性として見ていたというか(笑)。岡田さんの、相手役というよりは、自分たちも現役感があったような。やらしい眼を抑えるのが必死でした。佐野さん:忽那さんと食卓の日があるんですけど、あの日は確かにテンションが高かったね。異常に。■恋人の家族構成がこうだったら? 忽那さん:にぎやかでいいですよね。でもちょっと大変そうですよね。でもさみしい思いをしなくて済みそうですよね。■現場はいかがでしたか? 忽那さん:本当に楽しそうだなと。私が最初に現場に行ったときに、ちょうど麻雀をやっていて、ちょうどお父さんが一人呼ばれてしまって、ちょっと代わりにやっておいて、という自由な感じがいいなと思いました。■最後にメッセージを岡田さん:本当に家族の絆というのが、血がつながっていなくても、それを超えるぐらいの愛がある、というのがひとつのテーマだと思いますので、映画を観て、感じてもらえるとうれしいなと思っています。忽那さん:高校生の由紀夫と、4人のお父さんとで娯楽とサスペンスのテーマが行き交ってすごい面白い作品になっていますので、楽しんでいただけたらなと思います。佐野さん:家族はあるもんじゃなく、作るもんだというのはメッセージとして伝えたいというのは、優等生的な答えとしてお答えしておきますが、その向こうにはとんでもない恐ろしいストーリーが隠されているので、それを読み取っていただけると、いち出演者としてありがたいと。暗黒と救いがともにあるホームドラマです。村上さん:いい作品に仕上がっていると思います。ぜひ劇場で友だち、家族、一人でもいいですが、劇場で見ていただけると嬉しいなと思います。河原さん:メインキャストをやらせていただいた6人、こういって素敵な人が集まって、6人それぞれにポケットがあって。宮川さん:やめてくださいよ。使われるじゃないですか。あ、使われるのか。村上さん:僕は7つあります。河原さん:あの、劇場でお待ちしています。宮川さん:すごく楽しい作品になっていますし、サスペンスのところはドキドキすると思うので、本当に観ていただいた後に、5人、10人に言っていただいて、その方がまた観に行って、みたいなので拡がっていくといいなと思っています。宮川さん:6パックか…(c)2014吉本興業『オー!ファーザー』 は、5月24日(土)より、角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショー 公式サイト
2014年05月24日映画『オー!ファーザー』の試写会が5月5日(月・祝)、藤井道人監督の母校であり、本作の撮影も行われた立正大学付属高校にて開催。サプライズで主演の岡田将生に共演の忽那汐里、宮川大輔も来場し、学生たちの質問に答えた。原作は伊坂幸太郎の人気小説。4人の父親がいるという奇妙な家庭で暮らす高校生の由紀夫が、ひょんなことから事件に巻き込まれていくさまを笑いを交えつつ描き出す。映画を観終わったばかりの母校の後輩たちの歓声に迎えられた藤井監督は「こうして帰ってこられて幸せです」と満面の笑み。高校時代は剣道部で部活に打ち込んでいたそうだが、「剣道部は華がないんですよ」と苦笑。「部活が終わった後によく映画を観ていて、それで映画監督になりたいと思った」と高校の頃に将来の夢を思い描き、見事にその夢を実現させたことも明かした。トークが始まって数分すると、「ちょっと、ちょっと!」と岡田さんの声が講堂に響き渡り、客席の間を通って岡田さん、忽那さん、宮川さんが姿を現すと会場は割れんばかりの歓声に包まれた。岡田さんがこの場を訪れるのは撮影以来、約1年ぶり。「さっきも撮影場所を見に行ったりしたんですが、もう1年経ったのかという気持ち」としみじみ。本作に関しては「初めて自分から『どうしてもやりたいです』と手を挙げた作品。伊坂さんの原作作品は3作目ですが思い入れがあります」と力強く語っていた。撮影の思い出になると、4人の父親のひとりを演じた宮川さんは「緊張してたんですが、日が経つにつれて『真面目だね』と言われるようになって、それが、だんだん『面白くないね』と言われているような気に勝手になってきた(笑)」と芸人と俳優のはざまでの苦悩(?)を告白。すると岡田さんがあっさりと「ホントに真面目でつまんない。『わっしょい!』とか言ってくれるのかと思ったら全然してくれない」と不満顔で明かし、会場は笑いに包まれた。また監督は、岡田さんの思い出として「忽那さんがスキップをアドリブでしたんですが、岡田さんがそれに合わせてスキップしたら驚くほどヘタ過ぎて…。リズムに乗れてなくてかわいかった」と暴露。学生からリクエストで岡田さんは壇上でスキップを披露したが、スキップとさえ言えないような有様で、会場話再び笑いに包まれた。高校時代のエピソードに話が及ぶと、岡田さんはすでに仕事をしており「体育祭や文化祭に参加できず、あまり思い出したくない(苦笑)」と明かしたが、当時の家族との思い出については「僕は中学の頃、反抗期が結構すごくて、母とは絶縁状態だったんです。でも仕事を始めて母親の大切さが分かった。いまでも一緒に買い物にも行きます。仕事をしてなかったらグレていたかも」と意外な過去を明かす。また「進学に関しては両親に相談しました」とも。まさに自分たちと同じ歳の頃の話とあって、学生たちは興味深そうに岡田さんの話に耳を傾けていた。忽那さんは、もしも高校時代の自分に声をかけるなら?という問いに「毎日、すごく悩んでたんですけど、それがあっていまがあるので『そのままでいいよ。悩みな』と言いたい」と語っていた。『オー!ファーザー』は5月24日(土)より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:オー!ファーザー 2014年5月24日より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開©: 2014吉本興業
2014年05月07日「恋の始まり」って、それがどんなものであっても、振り返ると素敵な思い出になっていることが多いと思うのですが、逆に「恋の終わり」はどうでしょう?私の場合、終わりは最悪なものとなって記憶に残ることが多いです。もう友達には戻れない、一生会えない。しかも相手にはすでに新しい彼女がいる!という状況だと、もう発狂するしかないよな、と思います。それでも、どんな最悪な「さよなら」を経験しても、相手のことを嫌いにはなれなくて、悩むのですよね。今回ご紹介したい本は、なんと五股をしている男性が主人公です。5人全員の女性に「さよなら」を告げに行く話なのですが、これが意外にもユーモラスで温かい内容でした。恋人との「素敵なさよなら」って、ホントにあるのでしょうか?本書を参考に、考えてみたいと思います。※ 『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎著(双葉社)2010 星野一彦による、5人の恋人たちへのお別れ行脚このお話の主人公は、会社員の星野一彦。5人の女性と同時に交際し、しかも全員を大切に想っているという、困ったタイプです。金銭絡みで大変なことをやらかし、<あのバス>と呼ばれる物騒なバスに連行されることになり、その前に彼の最後の願いとして、5人全員に別れを告げに行く……というストーリーです。主人公の見張り役として、繭美という、身長が190センチ、体重が200キロの自称ハーフの女性が同行します。彼女は歯に衣着せぬ物言いで、いつも辞書を持ち歩いています(ちなみにその辞書のなかでは、「気配り」、「愛想」、「同情」の語が塗りつぶされています)。そして、彼に別れを告げられる女性たちは、とっても魅力的です!ある女優は、浮気は認めても、別れることには最後まで納得しません。ある天真爛漫な女性は、趣味がなんと泥棒です。黒いつなぎを着て、肩をロープでぐるぐる巻きにして、バーゲン会場に忍び込もうとする子でした。彼女は逆に、別れを告げられても「じゃあ、星野っち、さよなら。わたし、それどころじゃないの」と言い放ち、また泥棒に行こうとする……(笑)。でも、5人全員とも、けして彼のことを罵倒したり、悪口を言ったりもせず、どこか希望がみえる素敵な彼との「お別れ」を迎えていたことに、私はとても驚きました。星野一彦は、たしかにとんでもない浮気魔だけれど、ウソをつくことも計算することも全然できなくて、いつも真剣に全力で相手と向き合っていました。それがちゃんと、伝わっていたのだろうな、と思います。まあ、5股はどーかと思うのですが。相手のことをきちんと思いやった恋人とのお別れは、そんなに悪いものにならないみたいです。「この人に会えて良かった、人生がちょっと楽しくなった」最後にそうやって、クスッと笑って、「バイバイ」と手をふれるような恋人とのお別れを……お別れと言うか、もし別れることになってもそう思えるように、日頃から大切な人と向き合っていけたら素敵です。ちなみに怪物のような見張り役、繭美も、物語で重要な鍵をにぎっていますよ!良かったら、読んでみてくださいね。Photo by amazon – 『バイバイ、ブラックバード』
2014年02月17日ソフトバンクモバイルのスマートフォン向け総合エンタメアプリUULA(ウーラ)にて、7月18日(木)より戸田恵梨香、多部未華子、真木よう子といった人気実力を兼ね備えた豪華女優陣を主演に迎えたオリジナルドラマ「I LOVE YOU」が独占配信されることが決定した。伊坂幸太郎、石田衣良、本多孝好といった超人気男性作家による同名の恋愛短編小説を原作に、『余命1ヶ月の花嫁』(’09)などを手掛けた廣木隆一監督が映像化。3人がそれぞれ主演を務める3つのラブストーリーは、「遠距離恋愛」、「幼馴染の告白」、「別れ」という”恋”のターニングポイントに直面し、揺れる女性の心の機微を繊細に描き出した、誰もが共感できる作品に仕上がっている。第一話「透明ポーラーベア」(原作:伊坂幸太郎)で、“遠距離恋愛”に思い悩む主人公を等身大の魅力で演じきった戸田さんは「大好きな彼と離ればなれになる恐怖感、彼と繋がっていられるんだろうかという不安感はどんな女性でも共感できるんじゃないでしょうか」とコメント。第二話「魔法のボタン」(原作:石田衣良)で恋愛が苦手な主人公が幼馴染に心惹かれていく様をコミカルかつ大胆に演じた多部さんは、「どのシーンも濃密でとても印象に残っている」とふり返る。そして、「Sidewalk Talk」(原作:本多孝好)の真木さんは、言いたいことが言えないけど、何かを伝えようとする不器用な女性を熱演し、この演じた女性に共感。「職業は違いますが共感できる部分はたくさんあって、役に寄り添うことができました。彼と彼女のそれぞれの切なさがじんわり染みる良い作品です」とコメントした。さらに作品を盛り上げるドラマの主題歌で、世界を席巻するアジアが誇るモンスターグループ「BIGBANG」のボーカリスト・D-LITEと、世界的に活躍するヴァイオリニスト・葉加瀬太郎のコラボレーションが実現!時代を超えても色あせない尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」をカバーし、数珠のバラードへと昇華している。UULAで、昨年のリアルな恋愛事情データを分析したところ、「異性に対して恋愛で“ドキドキを感じたい”」と回答した女性が60%以上、けれど「恋人がいない」という女性が65%にのぼったという。等身大の女性たちが恋に悩みながらも、最後はどこかあたたかな気持ちになれる本作を見ることで、恋愛に前向きになれる現代女性が増えるかもしれない。UULAオリジナルドラマ「I LOVE YOU」は7月18日(木)より配信開始。※第一話「透明ポーラベア」から3エピソード<全15話予定>を順次配信(text:cinemacafe.net)
2013年06月14日「寺田克也ココ10年展」が、京都国際マンガミュージアムにて3月16日より開催される。マンガ家兼イラストレーター、寺田克也の最近約10年間の仕事を、マンガや小説の挿絵、ゲームなどのために描かれたイラスト、設定画など、原画を含む約300点で紹介。会場には制作過程を記録した映像の上映など、創作上の創意工夫を知ることができるコーナーを設置する他、トークショー及びライブドローイングイベントも開催。観衆は編集者、展覧会プロデューサーとして活動している伊藤ガビン。寺田克也は、早くからパソコン、ペンタブレットを使った作画を手掛け、デジタル絵師として業界を牽引。フランス人漫画家のメビウス(Moebius)や、映画監督も務めるコミック作家のエンキ・ビラル(Enki Bilal)といった欧米コミックスの要素と、日本の伝統的絵画における線や陰影の表現を併せ持った作風で、国内外に多くのファンを持つ。「西遊奇伝大猿王」「ラクダが笑う」などのマンガ、ゲーム「ブシン(BUSIN)」のキャラクターデザイン、映画「ヤッターマン」のクリーチャーデザインなどを手掛けた。近年は、伊坂幸太郎が朝日新聞夕刊に連載していた「ガソリン生活」など小説作品の挿絵を担当し、新宿高島屋美術画廊「未来生活形態図展」、東京都美術館「猫とドラゴン展」にも出展している。【イベント情報】寺田克也ココ10年展場所:京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー1・2・3住所:京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)会期:2013年3月16日から6月30日時間:10:00から18:00(入場は17:30まで)休館日:水曜日(3月20日、5月1日は開館)、3月21日料金:無料(ただしミュージアム入場料は別途)
2013年03月01日ドラマや映画とは違う新たな魅力が発見できそうマンガが原作となったドラマや映画が大ヒットを飛ばすことは、そう珍しいことでもなくなってきましたが、昨今では漫画のみならず、小説を原作としたマンガやアニメも増えてきています。そこで今回は、男性296名に「マンガ化、アニメ化してほしい小説」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.マンガ化、アニメ化してほしい小説は?(複数回答)1位『ガリレオ』シリーズ 東野圭吾20.3%2位『1Q84』村上春樹19.6%3位『ノルウェイの森』村上春樹11.2%4位『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎8.4%5位『加賀恭一郎』シリーズ 東野圭吾5.7%■番外編:この小説をマンガ化、アニメ化してほしい・『IN』桐野夏生:「実写だとキツそうなのでマンガだとちょうどよさそう」(33歳/機械・精密機器/営業職)・『ジェノサイド』高野和明:「自分のイメージとどれだけ違うか見てみたい」(48歳/食品・飲料/経営・コンサルタント系)・『八日目の蝉』角田光代:「映画が面白かったから」(41歳/情報・IT/技術職)・『プリンセス・トヨトミ』万城目学:「発想が面白いと思ったので。マンガやアニメなら実写では難しいことも描けそう」(28歳/印刷・紙パルプ/事務系専門職)・『三匹のおっさん』有川浩:「面白い小説だったからマンガ化されたらいいと思う」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■『ガリレオ』シリーズをマンガ化、アニメ化してほしい・「アニメの方が小説の世界観を表しやすいのでは?」(40歳/電機/技術職)・「このタイプの小説ならマンガ化、アニメ化しても違和感なく見られそう」(32歳/情報・IT/技術職)・「ドラマや映画との違いを見てみたい」(29歳/その他/技術職)・「難しい理論もマンガならとっつきやすそう」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「ドラマが面白かったので、アニメでも違う魅力が出せそう」(28歳/情報・IT/販売職・サービス系)■『1Q84』をマンガ化、アニメ化してほしい・「話題作なので興味はあるが、あまり文字を読みたくないから」(34歳/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)・「どんな世界観が表現されるのか気になる」(25歳/食品・飲料/技術職)・「難しそうで読めないけどアニメなら……」(25歳/電力・ガス・石油/技術職)・「大好きな小説だけど実写化は難しそうなので」(31歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■『ノルウェイの森』をマンガ化、アニメ化してほしい・「映画化されたので次はマンガやアニメで見たい」(26歳/機械・精密機器/営業職)・「世界に認められた名作だから」(33歳/その他/その他)・「実写よりもアニメ向きだと思う」(31歳/電機/営業職)・「春樹ワールドがどこまで広がるのか楽しみ」(25歳/金融・証券/専門職)■『ゴールデンスランバー』をマンガ化、アニメ化してほしい・「アニメ化されたらぜひ見たい!」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「マンガ化されてカタカナで効果音が入ると、どんな感じになるのか見てみたい」(22歳/自動車関連/事務系専門職)・「映画も面白かったから」(23歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)■『加賀恭一郎』シリーズをマンガ化、アニメ化してほしい・「このシリーズが大好きだから」(24歳/情報・IT/技術職)・「東野圭吾はハズレがないから、アニメもシリーズ化できそう」(22歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■総評1位は福山雅治さん主演のドラマ、映画でも人気を集めた『ガリレオ』シリーズです。5位には同じく東野圭吾さんの作品『加賀恭一郎』シリーズがランクインしています。ドラマを見て「面白い!」と思った人たちが、実写とは違った魅力が見られそうなアニメ化、マンガ化を支持しました。ドラマ化、映画化された作品が並ぶ中、2位の『1Q84』だけは映像化されていません。春樹ファン待望の長編小説として2009年に発売されたこの作品は、今年2012年に文庫化され再び注目を集めています。「まだ読んでいない」という人たちが、マンガやアニメでの再現を望んでいるようです。村上春樹さんは作品の映像化をなかなか許可しないことでも知られていますが、いつかアニメやマンガ版の『1Q84』が見られるといいですね。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年6月8日~6月11日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性296名(その他と回答した26.6%を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】絶対に実写化してほしくないマンガ【ランキング男性編】マンガの実写化に乗り気ではない理由【ランキング男性編】マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったもの完全版(画像などあり)を見る
2012年08月05日部屋に入るとボウズ頭で「こんにちは!」と快活な一声。劇中で見せる平凡で気弱なキャラクターとは異なるその素顔に驚かされる。人気作家・東野圭吾が手がけたブラック・コメディ“笑”シリーズをドラマ化した一篇「モテモテ・スプレー」では、まったく“モテない”男の役で見事なハマりぶりを見せる、濱田岳。『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ポテチ』など伊坂幸太郎原作の作品を始め、『宇宙兄弟』、『永遠の0(ゼロ)』と話題作に引っ張りだこの24歳。この男の本当の素顔とは?ミステリー小説の名手・東野圭吾の一味違った側面が楽しめるコメディ要素の強い本作。これまでにないテイストを濱田さんはどう楽しんだのだろうか?「“東野圭吾さんと言えば”っていうイメージが映画だったりドラマだったりを通して僕の中にもあって、東野圭吾エッセンスはあるんだけど、ひと毒盛ってあるような感じがしてすごく新鮮でした。今回のものにはそういったスパイスも入っていて、コメディってふざければいいっていうわけではないんだなと勉強になりました。そのコミカルなシーンをいかに本気でやるかっていうことなんだなと。どちらかというと僕は面白いことが好きなので楽しんでやるタイプなんですけど、倉科(カナ)さんは一瞬現場がピリッとするくらいの真剣なお芝居をされていて、もう“すいません…”って感じでした」。「男として理解できてしまう僕もどうなのかな…」“モテモテ・スプレー”なる必殺アイテムを使って意中の乙女(倉科さん)を振り向かせようと奔走する主人公・タカシを演じた濱田さん。役づくりは「ほとんど必要なかった」とふり返る。「僕は中学・高校と男子校だったんですよ。参観日にお母さんたちが集まったときに、ちょっとチヤホヤされるぐらいで(笑)、モテたっていう実感もあんまりなかったです。だから、男ばっかり集まってバカみたいな妄想ばっかりが膨らんじゃってましたね。“モテてぇ~!”っていう気持ちは一緒なので、もう“分かるよ、モテたいよね!”っていう一心で演じきりました。まぁ、言ってみれば一種の“高嶺の花”の子がモテモテ・スプレーを使えば振り向いてくれるわけですから。タカシはそれで気持ちよくなってしまって、そんな時間が続けばいいなって思うんですよね。でも、そこを理解できてしまう僕もどうなのかなと思いますけど…。もし僕がこの話を中学生の頃に見ていたら、おかしなことになってたと思います(笑)」。しかしこのモテモテ・スプレー、やや難あり。持続時間は短く、効果が切れてしまえば、またモテない男に逆戻りしてしまうのだ。だが、濱田さんはここにも男として共感。「いままでニコニコしてくれたのに、いくらお芝居と分かっていても(スプレーの効果が切れて)『あぁ、もうダメ。嫌いになりそう』って言われたとき、グサっとくるものがありましたね。女性から『嫌い』って言われるのは、なかなかつらかったです(笑)。タカシとしてというよりも濱田岳として、ちょっと傷つきました…。ガラスのハートなんですよ(笑)。僕自身は脈がなければ諦めるタイプなので、あんなに脈がない女性に対してはなかなか行けないですね」。“振り回される男”濱田岳濱田さん演じるタカシは劇中ずっと振り回され続ける。依存してしまったスプレーの効果に振り回され、スプレーを開発した謎の博士(津川雅彦)による謎の理論によって丸め込まれ振り回される。“振り回される男”が似合うと言っていいのか…。だが、芸暦10年以上、彼の演じてきた役は数知れず。そのたびに自在に異なる“濱田岳”を見せてきた。「僕は、とにかく振り回される役が多いですね(笑)。眉毛が八の字に下がってて困ってる風な顔だからかな?でも、どんな役も僕自身なんですよね。今回の役も僕と言えば僕だし、殺人鬼・キルオ(『ゴールデンスランバー』)も僕と言えば僕なんです。殺人鬼にしても情けないヤツ、喧嘩早いヤツにしても、演じるキャラクターの要素は僕の中に少なくとも0.0001%はあると思うんです。僕はその部分を100%に引き伸ばしたり、逆に縮めたりして役のサイズに合わせて、毎回カメラの前に立つんです。だからそれは当然、僕にしかできないものになるんだけど、別の人がやれば僕には絶対できないものになるとも思ってます。でも、それがいいか悪いかは他人が決めることなので、ダメって言われてしまえばそれまでだし。だから、いままでのやり方に縛られててもいけないのかな」。最後に一問、濱田岳は実際にモテモテ・スプレーがあったら使いたい?「使っちゃうだろうなぁ。絶対使っちゃう!奥さんがいるので使い方は秘密ですけど(笑)」。「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」、第1笑「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、第2笑「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、第3笑「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。(stylist: Katsumi Norihito/Koa hole inc.)■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年07月26日公開中の映画『ポテチ』が好評を集めている。伊坂幸太郎氏の同名小説を、中村義洋監督が映画化した本作は、公開前から評価が高く、一般試写会のアンケート調査では95%の満足度を記録したという。本作がここまでの好評を集めるカギはどこにあるのだろうか?そのほかの情報『ポテチ』は、空き巣を生業とする主人公(濱田岳)が、目に見えない奇妙な縁で周りの人たちと繋がっていく姿を描いたヒューマン・ドラマ。昨年の東日本大震災に際して、中村監督が被災地を勇気づけようと、仙台で執筆活動を続ける伊坂氏と企画し、仙台のボランティアスタッフと市民エキストラ約1000人の協力のもと、完成させた作品だ。68分の中編で、仙台で先行上映を実施した後、全国に上映劇場を拡大している。その多くがベストセラーになっている伊坂氏の作品だけに映画化も多いが、中村監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』を手がけ、映画ファンだけでなく、伊坂氏のファンからも厚い信頼を集めている。ちなみに一般試写会で、映画化された伊坂氏の作品の人気投票を行ったところ、ベスト3に“伊坂氏×中村監督”コンビの作品が2作もランクイン(『ゴールデン…』と『アヒルと鴨…』。もう1作は森淳一監督の『重力ピエロ』)しており、本作も“信頼のタッグ”の最新作として観客から好評を集めているようだ。ちなみに本作で主演を務めた濱田、音楽を手がけた斉藤和義も“伊坂氏×中村監督”作品に繰り返し参加している常連組で、どちらも伊坂氏、中村監督から信頼を寄せられているという。これまでも作家と映画監督がタッグを組んで新作を発表するケースはあったが、近年でここまでの成功を収めている組み合わせは少なく、今後、ふたりがどのような新作をおくりだすのかも気になるところだ。『ポテチ』公開中
2012年05月23日「ぴあ」調査による5月11日、12日公開の映画・満足度ランキングは、松雪泰子主演、大林宣彦監督の新作『この空の花 長岡花火物語』がトップに輝いた。2位に伊坂幸太郎の小説を中村義洋監督が映画化した『ポテチ』が、3位に知られざる児童養護施設の日常を映し出した『隣る人』が入った。その他の写真1位の『この空の花…』は、“復興、追悼、祈りの花火”として打ち上げられる長岡花火に込められた人々の想いを描く人間ドラマ。出口調査では「半ドキュメンタリーでリアリティがあって、考えさせられる」「大林監督の新しい一面が観られ、良い意味で期待を裏切られた」「監督の考え方に感銘を受けた。自分の人生のターニングポイントになる映画となった」「私は戦争を知らない世代なので、こういう作品を作ることのできる監督や俳優の存在はとても貴重だと思う」「平和への強い願いを感じることができた。若い人たちに観てほしい」など、10代から80代までの観客から高い満足度を集めた。2位の『ポテチ』は、『ゴールデンスランバー』など伊坂幸太郎作品を多く映画化してきた中村義洋監督が濱田岳を主演に迎えて描くヒューマンドラマ。アンケート調査では「舞台となった仙台の雰囲気や風景がとてもよく、自分の地元である元気な仙台が観られてうれしい!」「ストーリーに派手さはないが、展開が上手いので引き込まれ、最後には涙が出てしまった」「震災の影響を受けて作られた映画の中で一番腑に落ちた。なぜ“ポテチ”なのか、謎解きが感動を呼ぶ。キャスティングも最高だった」など、原作ファンからも太鼓判を押す声があがった。(本ランキングは、2012年5月11日(金)、12日(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年05月14日伊坂幸太郎の同名短編小説を映画化した『ポテチ』で、竹内結子がワンシーンのみのエキストラとして出演を果たしていることが明らかに!5月12日(土)に全国公開を迎え、新宿ピカデリーで濱田岳、木村文乃、中村義洋監督が舞台挨拶を行なったが、そこで濱田さんの口から明かされた。伊坂さんの短編集「フィッシュストーリー」(新潮社刊)に収められた一編を映画化した本作。全く同じ日に同じ病院で生まれ、全く違う人生を歩むことになった2人の男の運命を独特のタッチで描き出す。竹内さんは伊坂さん原作で中村監督がメガホンを取った『ゴールデンスランバー』に出演したほか、同じく中村監督の『チーム・バチスタ』シリーズに主演しており、本作のクランクイン時に別の映画のプロモーションでロケ地の仙台を偶然、訪れていたことから、本人の希望でエキストラ出演することになった。本作では中村監督も泥棒の“親分”役を自ら演じており、その出演シーンで後ろにいる通行人のひとりが竹内さん。仙台のご当地キャラの絵柄のトートバッグを持参しスッピンで現場に来たそうで、濱田さん曰く「イスも出さず、完全にエキストラ扱い」。中村監督によると「1回エキストラをやってみたかったらしいので、気を遣おうとするスタッフに『ほっとけ!』、『待たせておけ!』って言いました。あまり(竹内さんの訪問を周囲に)言ってなかったので、スタッフが機材を運びながら『えっ!』って二度見する感じでした」とおかしそうにふり返った。仙台での先行上映に続いて全国公開を迎えたが、満員の客席に濱田さんは「こんなにいっぱいにしてくれてありがとうございます」と感激の面持ち。木村さんは、印象深いシーンとして濱田さんと木村さんと大森南朋の車中での会話シーンを挙げ「炎天下での撮影で、ちょっとでも(タイミングが)ずれたら合わなくなるシーン。時間がかかってしまい印象に残ってます」と明かす。濱田さんはこのシーンで涙を流すが「一生懸命やったんですが、出来上がったのを見て『こんなブサイクなんだ!?』ってビックリしました」と苦笑い。中村監督は「撮影のときから『武田鉄矢さんでこの芝居見たことあるな』って思ってました」と感想を漏らし笑いがわき起こった。この日は、仙台在住の原作者の伊坂さんからもサプライズで手紙が届き「去年のいまごろ『ポテチ』の映画が観たいと監督に話しましたが、その日がこんなに早く来るとは思いませんでした」という喜びの声が伝えられ、濱田さんらは感激していた。『ポテチ』は全国にて公開中。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:濱田岳、ミス・ユニバース・ジャパン原綾子との対面に「キレイすぎてアタマ真っ白」中村義洋監督×濱田岳の最強タッグ再び!『ポテチ』試写会に10組20名様をご招待満席御礼!濱田岳&中村義洋監督が『ポテチ』を引っさげ、仙台に凱旋伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年05月14日映画『ポテチ』の全国公開を前に4月25日(水)、都内で特別試写会が行われ、主演の濱田岳を始め共演の木村文乃、物語の舞台・仙台出身でミス・ユニバース・ジャパンに選ばれた原綾子が舞台挨拶を行なった。仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎の人気短編を、過去に『ゴールデンスランバー』など伊坂作品の実写化を手がけてきた中村義洋監督が、斉藤和義を音楽に迎えて映画化。奇妙に交錯する人生を歩む、生年月日が同じ2人の男の運命を独特の切り口で描き出す。全国に先駆けて仙台では既に封切られ、大ヒットを記録している本作だが、この日の会場にも仙台から足を運んだという観客の姿も。濱田さんは夏の暑い盛りに行われた仙台でのロケに思いを馳せ「仙台のサポートメンバーのみなさんがいなかったら出来なかった作品です。現場って本当に酷くて、朝から晩までやることがある。昨日までお母さんをやってたような方に任せられるような仕事ではないんですが、それでもみなさん本当に一生懸命やってくださった。それを見て僕らも気が引き締まりました」と深々と頭を下げた。母親役を演じた石田えりについて濱田さんは「原作を読んでイメージしていたお母さん像があったんですが、お会いしたら『この人だ!』って思えました。すごい素敵なお母ちゃんで、どこかでえりさんに『お母ちゃん!』と甘えています」とふり返った。濱田さんが伊坂×中村作品の常連であるのに対し、木村さんは初めて。そんな中、濱田さんの存在に大いに助けられたようで「中村組がもう出来上がってるので『大丈夫かな?』という思いがあったんですが、(濱田さんは)本当にこのままの感じで(笑)、何も気にせずに入れました」と明かした。原さんは映画について「生まれ育った仙台の見たことある風景が出てきて、他人事とは思えず、映画の中に入り込んでるかのような気持ちで観ました。人を『何とかして助けたい』という気持ちが伝わってきました」と絶賛。濱田さんは原さんのあまりの美しさにポカンとした表情で「キレイすぎて頭が真っ白になりました」と照れくさそうな笑みを浮かべていた。中村監督はこの日、新作の撮影のため欠席となったが手紙で挨拶。「俺も原さんに会いたかった」、「岳ちゃん、原さんにくれぐれもよろしく」と未練たっぷりの様子が伝えられた。濱田さんは中村監督から具体的なメッセージがなかったことに「何だよそれ。一応、主演だよ?」とムクれて会場は笑いに包まれた。濱田さんは改めて「この映画のスタートのきっかけにはあの日のことがあります」と震災について触れつつ「でも、自分たちはどうすべきかとみなさんも考えたと思いますが、中村組は『僕らは面白い映画を作ることしかできない』と考えました。タイトな撮影でしたが、仙台で毎日楽しく作った映画。作り手がこんなに楽しんだんだからきっと楽しい映画になっています」と力強く呼びかけた。『ポテチ』は仙台にて先行上映中。5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:中村義洋監督×濱田岳の最強タッグ再び!『ポテチ』試写会に10組20名様をご招待満席御礼!濱田岳&中村義洋監督が『ポテチ』を引っさげ、仙台に凱旋伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年04月26日『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』に続き、作家の伊坂幸太郎氏と中村義洋監督が再びタッグを組んだ映画『ポテチ』。5月12日(土)の全国公開を前に、本作の舞台となった仙台にある5つの劇場で7日に上映され、濱田岳、木村文乃、中村監督による舞台挨拶が行われた。その他の写真本作は、プロ野球のスター選手・尾崎と、空き巣を生業とする今村が運命に翻弄される中で、大切な人たちと絆を深めていく姿を描いた人間ドラマ。伊坂氏と中村監督の「これまでと変わらず、もう一度仙台で映画を」という思いから、仙台駅や勾当台公園、仙台市民球場など、市民の協力を得て仙台オールロケで撮影が行われた。『アヒルと鴨の…』の撮影で何度も仙台を訪れ、本作では今村役を演じた濱田は、「(仙台は)何度来ても楽しい。色々なことがあったけど、僕らに出来ることは楽しい映画を作ることしかないと思った」と、企画立ち上げから1年足らずで公開に至った本作への熱い思いを語った。また、本来泣かないはずのシーンなのに思わず涙が止まらず、逆にそれがOKテイクとして採用されたという撮影秘話も明かされ、彼の仙台への愛着ぶりが垣間見れた。一方中村監督は、「『アヒルと鴨の…』の時は、初日舞台挨拶をしてもなかなか満席にならなかった。今回はどの劇場でも満席でとにかく嬉しい」と、全回満席となったことを喜んだ。中村監督やキャストから、「仙台の地元スタッフやエキストラの存在なくしては撮影は不可能だった」と語られる本作は、“サポートメンバー”と呼ばれる地元ボランティアと市民エキストラら延べ1000人に支えられ、わずか8日間の撮影で制作されたという。それに対して木村は、「エキストラの方たちが落ち着いて励ましあうことで撮影が無事に進められた。そういう部分も映画から伝われば嬉しい。仙台はどこにいても人の温かさを感じる」と感謝の気持ちを伝えた。本作は現在、宮城県内7劇場にて公開中、5月12日(土)より全国公開される。『ポテチ』5月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開
2012年04月09日『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』など仙台を舞台とした名作を多く送り出してきた中村義洋監督×原作・伊坂幸太郎の強力タッグが贈る最新作『ポテチ』が、5月12日(土)の全国公開に先駆けて4月7日(土)、オールロケが行われた仙台にて公開され、仙台市内の劇場で主演の濱田岳、木村文乃、中村監督が舞台挨拶に登壇した。昨年3月に起きた東日本大震災を受け、伊坂さんと中村監督が「これまでと変わらず、もう一度仙台で映画を」という思いから、3度目となるオール仙台ロケでの撮影を実現させた本作。プロ野球界のスター選手と凡人、全く同じ日に生まれながらも全く異なる人生を送ることになった2人の男を中心に、目に見えない絆で結ばれた人々が運命に翻弄されつつも強く生きていく姿を描く。撮影期間わずか8日間という過酷な撮影となったが、中村監督含めキャスト陣らが「彼らの存在無くしてはこの撮影は不可能だった」と語るのが、“サポートメンバー”と呼ばれる約1,000人に及ぶ地元ボランティア・スタッフと市民エキストラの方たち。主演を務めた濱田さんは「『アヒルと鴨のコインロッカー』の撮影で初めて来て以来、仙台には何度来たか分からないけど、何度来ても楽しいし、嬉しい。いろいろなことがあったけど、僕らにできることは楽しい映画を作ることしかないと思った」と真摯に胸中を明かした。さらに濱田さんは撮影中、地元エキストラの熱気に押され、本来泣かないはずのシーンで感極まって涙が止まらなくなり、さらにそのカットが本編で使用されたという撮影秘話を披露し、“地元”仙台での公開に感動もひとしおといった様子。この日、仙台市内の5つの劇場で行われた舞台挨拶の回は全て満席となった。この最高のスタートに中村監督は「『アヒルと鴨のコインロッカー』のときは初日舞台挨拶をしても、なかなか満席にならなかった。今回はどの劇場も満席でとにかく嬉しい」と喜びの胸中を明かし、温かい拍手に包まれながら“地元愛”に満ちた舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。『ポテチ』は仙台にて公開中、5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年04月09日『アヒルと鴨とコインロッカー』『ゴールデンスランバー』チームの最新作『ポテチ』が、第4回沖縄国際映画祭・長編プログラムPeace部門でワールドプレミア上映され、キャストの濱田岳と木村文乃が舞台あいさつを行った。その他の写真本作は、東日本大震災直後に企画・製作され、震災後の仙台でオールロケを敢行した映画。主演の今村を演じた濱田は「僕たちはいつもどおり、面白い映画を作ることしかできないと思ったんです。震災後の仙台が舞台ですが、元気な仙台、ほっとできる映像をカメラにおさめています」。あたたかな気持ちになれるはずと、笑顔でコメントした。また、「中村組は僕にとって居心地のいい場所。この映画は一週間で撮ったんですが、一週間ふざけどおしました(笑)」と語るように、濱田は中村監督作品にはお馴染みの俳優。一方、共演の木村は今回が中村組に初参戦となり、「本当に素敵なチームです。お互いが励ましあって、笑いあっている楽しい現場でした」と印象を語った。この映画の原作は、伊坂幸太郎の13冊目の中短編集『フィッシュストーリー』のなかの中編『ポテチ』。同じ生年月日に生まれた今村と尾崎は、26年後、空き巣を生業とする凡人とプロ野球のスター選手という別々の道を歩いていたが、見えない力によって引き寄せられていく。そんな同じ誕生日という設定について濱田は、「僕はまだ同じ生年月日の人に会ったことはないんですが、出会ったら飲みに行きますね(笑)」。木村は「誕生日が同じというだけで距離が近くなりそう。私は誕生日が10月19日なんですけど、10時19分とか、自分の誕生日の数字を偶然目にするとうれしくなったりします」。女性の感性が垣間見られる木村の発言に、濱田は苦笑いだった。そして、舞台あいさつの最後には「いろいろな想いがギュッと詰まった作品」と2人それぞれがメッセージを送る。木村の「誰かのためを思って行動することにムダなことはひとつもない、そんな想いが込められている映画です。観た後に、行動してみようかな、一歩すすんでみようかなと思ってもらえたらうれしい」という言葉にうなずきながら、濱田は「中村監督からの伝言をあずかってきました。68分という短い映画なのでトイレの心配は全くない、安心して観られるということをしっかりと言うんだぞ!と言われたので、安心して楽しんでください(笑)!」。あたたかさとユーモアに満ちた映画同様に、舞台あいさつも終始なごやかだった。『ポテチ』は7日から仙台先行公開され、5月12日(土)から全国公開される。取材・文・写真:新谷里映
2012年04月02日人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を中村義洋監督が手がけ、4度目のタッグとなった映画『ポテチ』の完成披露試写会が17日に仙台で行われ、中村監督と主演の濱田岳が登壇した。完成披露試写会の模様『ポテチ』は仙台を舞台に、同じ年・同じ日に生まれた、空き巣を生業とする主人公と野球選手が織り成す“人と人との絆”を描いた作品。昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、被災地の仙台を勇気づけようと伊坂氏と中村監督が企画し、映画化に至ったという。“これまでと同じようにもう一度仙台で映画を”という想いを胸に、2006年『アヒルと鴨のコインロッカー』、2009年『ゴールデンスランバー』に続き3度目の仙台オールロケを敢行した中村監督は、舞台あいさつで「僕たちにできることは、今までと同じように真面目に仕事をやることだった」とコメントした。また、わずか8日間という短く、濃い撮影期間中に中村監督やスタッフを支えた、仙台のボランティアスタッフと市民エキストラ約1000人の“サポートメンバー”の中から、この日は数十名のメンバーがゲストとして登壇。中村監督は「サポートメンバー、エキストラの方の存在無くしては映画の完成は有り得なかった」と感謝の気持ちを述べると、サポートスタッフからは「通常ではプロの映画のスタッフが行う仕事を、私たちに任せてもらってやりがいがあった」との声があがった。中村監督、スタッフと仙台市民が一丸となって制作した本作は、4月7日(土)から仙台にて先行上映され、5月12日(土)から全国で公開される。『ポテチ』4月7日(土)仙台にて先行公開5月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(C)2007伊坂幸太郎/新潮社(C)2012『ポテチ』製作委員会
2012年02月20日ベストセラー作家・伊坂幸太郎のデビュー作を舞台化した『オーデュボンの祈り』が、9月30日(金)に東京・世田谷パブリックシアターにて幕を開ける。キャストとして名を連ねるのは、主人公の伊藤を演じる吉沢悠など個性派12人。初日前日の29日(木)には公開舞台稽古が行われ、演出のラサール石井と全キャストが囲み取材に応じた。『オーデュボンの祈り』チケット情報コンビニ強盗を起こした伊藤は、いつの間にか見知らぬ島に連れられて来ていた。その“荻島”は仙台沖に浮かぶ離島で、150年という長きに渡り、外界との交流を絶ってきたらしい。それだけに島で暮らすのは不可思議な人々ばかり。しかも外界にはない、独自のルールが存在している。そんな中、島の住人・日比野(河原雅彦)の案内で、かかしの優午(筒井道隆)のもとへとやって来た伊藤。人間の言葉を話し、未来が予知できるという優午であったが、その後、何者かによって殺されてしまう。ファンタジー的な世界観の中に、ミステリー要素を取り入れた本作。現実と非現実をさまよっているかのような“荻島”は、もともと、活字だからこそ表現できた場所に違いない。だがシンプルでありながら想像力をかき立てる舞台装置。キーワードの鳥を効果的に表現した背景幕の映像。ブレヒト幕(=左右に動く幕)を使った素早い舞台転換。それら演劇ならではの手法が化学反応を起こし、荻島という魅惑の地を、見事舞台上に現出させている。それはもちろん、演劇を知り尽くした演出家だからこその成せる業。一番の見どころとしてラサールは、「この難物な伊坂ワールドを、どれだけ僕たちが演劇化しているか」と語っていることからも、その力の入れようをうかがうことができる。そして荻島をより魅力的に彩っているのが、キャストたち。その役柄同様、まったくと言っていいほど個性の異なる面々だが、それらが組み合わさったときに奏でられるメロディの心地よさに、正直驚かされた。またそれぞれが、個々としての存在感も十分に発揮。自らの存在意義と真っすぐに向き合った伊藤役の吉沢。かかしに優しさと哀しさの感情を吹き込んだ筒井。ひょうひょうとした中に悲哀をにじませた日比野役の河原。ほかにも石井正則、小林隆、陰山泰など、実力派たちがしっかりと脇を固めている。やがて、荻島に足りなかったピースがはまり、“大切なもの”が島を満たしていく。だが物語はそれで終わりではない。ラサールはこう語る。「伊坂さんの作品には、どこか読者に対して放りっ放しのようなところがある。だからそこはお客さま自身にお考えいただきたいですね」と。観客それぞれに芽生えた感情のピースをもって、真のラストを迎える『オーデュボンの祈り』。その画はさまざまなれど、爽やかな風が吹いていることは間違いないだろう。石井光三オフィスプロデュース『オーデュボンの祈り』は、9月30日(金) から10月12日(水)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。その後、札幌、大阪、仙台の各都市をまわる。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2011年09月30日伊坂幸太郎のデビュー作を舞台化した「オーデュボンの祈り」の公開稽古が9月29日(木)、東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで行われ、主演の吉沢悠を始め、筒井道隆、河原雅彦、石井正則、小林隆、武藤晃子、小泉深雪、寺地美穂、町田マリー、春海四方、玉木玲央、陰山泰のキャスト総勢12名と演出を務めるラサール石井が出席した。コンビニ強盗を起こした男性、反対のことしか喋らない元画家、殺人を許された男、地面の音を聞く男、人語を話し未来を語る案山子らの物語が少しずつ交錯。150年前より外界との交流を絶ち、鎖国状態にある島でそれぞれの運命が動き出す。明日からいよいよ東京公演の開幕となるが、「だいぶバタバタしています」とラサールさんは苦笑い。「ついこないだまで感触は豆腐を握っているようだったんですが、いまはこねたソバ、明日には野球の軟球くらいになっていると思います」と手応えを明かす。吉沢さんは「ラサールさんのビジョンがあり、みなさんの意見も取り入れつつ作り上げていってます」と現場の様子を明かした。ほぼ出ずっぱりで、セリフの量も膨大ということだが「原作を読んだ方も『どうやって舞台に?』と期待されていると思いますが、演劇的な表現を楽しんでほしい」と自信をのぞかせた。キャストの意見を取り入れつつということで、現場での変更もかなり多いようで筒井さんは「楽しんでやってます。結構、変更が多いのでそれに対応しきれず…(苦笑)。何とかご要望にそえられるようにしたいです」と意気込みを語った。東京、北海道、大阪に続き、伊坂さんの故郷であり、物語の舞台からもほど近い仙台での公演も行われる。キャストなどの概要が決定した後に、現地の受け入れの意向も確認した上で「『行きたいね』、『行こう』ということになった」(ラサールさん)という。改めてラサールさんは「ことさらに(震災を)意識する必要はないですが、とはいえ、観る側もやる側も意識せずにはいられないと思います」と語り、作品で掲げられる“future(未来)”という言葉に触れ「未来に向かって祈る、希望を持つということを伝えられたら」と思いを明かした。「オーデュボンの祈り」東京公演は9月30日(金)から10月12日(水)まで世田谷パブリックシアターにて。北海道公演は札幌市教育文化会館にて10月19日(水)、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて10月22日(土)、23日(日)、宮城公演は10月25日(火)、電力ホールにて開催。
2011年09月29日仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎の短編小説「ポテチ」が、これまで伊坂作品の実写化を数多く手掛けてきた中村義洋監督の手で、濱田岳主演でオール仙台ロケにより映画化されることが決定!同じく、過去の伊坂作品の音楽を担当してきたミュージシャンの斉藤和義が音楽を担当することも明らかになった。現在も仙台在住であり、その作品の多くが仙台を舞台に展開する伊坂作品。これまでも『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』などが映画化されてきた。中村監督は先述の2作に『フィッシュストーリー』を手がけてきたが今回、“伊坂×中村”組とも言えるおなじみのメンバーが集結!『アヒルと鴨…』をはじめ、中村作品の象徴とも言える濱田岳が主演を務め、『フィッシュストーリー』、『ゴールデンスランバー』に続き、斉藤和義が優しいメロディで物語に彩りを加える。原作は短編集「フィッシュストーリー」(新潮社刊)所収の一篇で、全く同じ日に同じ病院で生まれながらもスターのプロ野球選手と凡人という全く違う人生を送ることになった2人の男を中心に、目に見えない絆に結ばれた人々が、運命に翻弄されつつも生きていく姿を描く。3月11日の東日本大震災を受けて伊坂さんと中村監督は「いままでの恩返しとして、現在の仙台の姿を通してみなに勇気を与えて、復興の後押しをしたい」との思いから本作をオール仙台ロケで映画化することを決意。60分の中編映画として来年の春に公開される。「『ゴールデンスランバー』で映画化はやりきったという思いがあった」という中村監督だが、震災後の5月に伊坂さんから映画化の相談を受け「3.11以降、何度か救援物資の運搬などで東北に足を運ぶなかで、映画監督として元気を与える作品を送りたい、という気持ちが強くなっていたこと、そして過去の作品でお世話になった仙台という街にまだ御礼ができていなのでは、という想いもあり、『ポテチ』の映画化に取り掛かることに迷いはありませんでした」と経緯を説明。「気負うことなく、街で暮らす普通の人たちの生活、息遣いを作品の中で表現したいと思いますが、『撮影に来てくれるだけで嬉しい』と言っていただいている仙台のみなさんの気持ちに応えるためにも、いま現在の仙台の街並を映していきながら、仙台に限らず、映画を観た人すべてに、少しでも勇気を与えられるような作品にしたいと思います」と意気込みを語る。伊坂さんは「最近は、自分の小説が映画化されることに抵抗があったのですが、ただ、3月の大きな地震のあと、そういったこだわりが些末なことに感じられた瞬間がありました。不安な日々を過ごしている中、『中村さんが映画化した『ポテチ』を観たかったな』と思ったりもしました。数か月前、僕のほうから映画化のことを相談した際、中村さんからは『いいですね。やりましょう』とすぐに返事があったものの、まさかこんなに早く撮影に入るとは想像もしておらず、驚いています。きっと、多くの人たちが損得を抜きにして行動してくれた結果ではないかな、と想像します。曲を斉藤和義さんが作ってくれると分かったときには、本当に嬉しかったですし、キャストを少し聞いただけでも、胸が躍りました。完成が楽しみです」と期待を寄せる。仙台を「僕にとっては思い出深い場所」と語る濱田さんは、「またいつかみなさんが映画を観られる状況になったら、一分でも、一秒でも、あの日のことから離れて、心の底から楽しんでもらえる作品にしたいです」とクランクインに向けて思いを明かしてくれた。斉藤さんは震災後、いち早くチャリティーライブを実施し、秋には被災地でのツアーも控えるなど、被災地のために積極的に活動してきた。「このチームとの仕事は毎回『仕事』を忘れて修学旅行に行くような雰囲気なので、今回もとても楽しみにしています。仙台の“今”を監督がきっと素敵な画に撮ってくれると思います。それに負けないよう頑張ります」と気合十分。8月下旬にクランクインし、9月中旬のクランクアップを予定しており、それぞれの思いが作品としてどのような結晶になるのか。原作ファンならずとも楽しみなところだ。『ポテチ』は2012年春、全国にて公開予定。■関連作品:ポテチ 2012年春、全国にて公開
2011年08月17日アカデミー賞へのノミネーションがさらに拍車をかける形で、国内興収100億円を突破したジェームズ・キャメロン監督作『アバター』が不動の観客動員ランキング1位を維持する中、現在公開中の映画で健闘を見せているのが1月公開の邦画勢。そのヒットの理由とは?シネマカフェの映画体感型サイト「シネマライブ!」に投稿された読者レビューから見えてくる、映画の感想、採点、そして評論家の意見とはひと味違う、“本当の”満足度とは?観客の視点でウォッチ!小説・漫画の映画化が主流となればやはり、原作と映像の比較が論議の的となるが、その中で高い評価を集めているのは、伊坂幸太郎×中村義洋監督による『ゴールデンスランバー』。主演の堺雅人の演技を絶賛する声が多いが、伊坂氏ならではの伏線の効いた構成にプラス評価を与えている人も顕著に見られ、「アクションもあるけど、それだけじゃなく、深いところに焦点が。とても見ごたえのある作品」という声も。一方で、結末に対する評価は分かれるところ。平均ポイントは5点満点中、3.9点とかなりの高水準。同じく邦画で、こちらは女性の共感を集め、興収7.8億円(20日間)というスマッシュヒットとなっているのが中山美穂主演の『サヨナライツカ』。「(中山さん扮する)沓子みたいな女性になりたい!」、「中山さんが登場するたびに、同じ女性なのにドキドキしてしまいました」と中山さんの美貌、沓子というキャラクターへの羨望の声が多い一方で、西島秀俊扮する豊の妻で、耐え忍ぶ女性・光子(石田ゆり子)への共感も少なくない。『ゴールデンスランバー』と同様に本作も小説を原作とするが、こちらは映画を観た後で「原作も読みたい」という意見が目立つのが特徴。この2作に続く高いポイントを集めているのが、先日動員100万人を突破した山田洋次監督作『おとうと』。“家族愛”というテーマに共鳴する人が多かったのか、「じんわりと感動した」、「余韻が残る感動」という感想が多数寄せられた。また、さすが吉永小百合と笑福亭鶴瓶の演技力とコンビ力の高さを指摘する声も目立ち、平均ポイントは3.6点。一方、洋画勢で多くのレビュー数を獲得しているのは、先述の『アバター』とクリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』。とにかく3D映像で鑑賞することがオススメとされる前者に対し、後者ではメッセージ性の充実とモーガン・フリーマンの演技力を高く評価する声が多数。両作品ともに3月のオスカーにも絡んでおり、日本の観客の評価と受賞結果を比べてみるのも面白いかも。みんなの映画レビューをチェック!シネマライブ!レビュー・ラウンジ映画体験型サイト シネマライブ!■関連作品:サヨナライツカ 2010年1月23日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedインビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点バッシングにも“不屈”内藤大助「ネルソン・マンデラと比べれば俺なんかまだまだ」堺雅人バレンタインデーは「ただ冬の寒い一日」日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早く
2010年02月17日映画『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・TOHOシネマズ日劇2で行われ、主演の堺雅人、共演の竹内結子、中村義洋監督らが出席した。人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を原作に、首相暗殺犯に仕立て上げられた男の2日間にわたる逃亡をめぐる人間ドラマ。堺さんは鑑賞後の観客の大きな拍手に「温かい熱気に迎えられ、興奮し安心しています」と繊細な笑顔。「この作品は客観的に観ることができない、初めてのこと。出来上がった初めて観たとき、ああ、この日は暑かったな、とか、アルバムをめくるような気持ちになった。ジャンル分けしづらく、こういう物語として観るしかない」と思い入れタップリに語った。劇中の展開にちなみ司会者が、信頼があだになったエピソードを質問。堺は「スキーが全然できないんですが上手な役をやることになり、滑る場面で受け止めてくれるスタッフを信頼して滑ったら、受け止めてくれなくて、『あーっ』って叫びながらスキー場の奥に消えていきました」と苦い経験を披露。竹内さんは「今回、監督に役作りはいらない、素のままでいいと言われましたが、現場に入り、監督が『晴子(竹内さん)は上昇志向の強い女』と言ったのを聞いて、それって私? 人間的によろしくない? って」と中村監督に“詰問”。「覚えていませんが、真逆だと思う。もっと上昇志向を持った方がいいというか…」と釈明を受け、楽しげに笑っていた。一方で、共演の劇団ひとりは「私事ですが、おととい、アバなんとかという映画(ジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』)を観ようとしてうっかり2Dの劇場に行ってしまい、何も飛び出てこなかった。この映画(『ゴールデンスランバー』)は劇場を選ばず、どこでみても面白い」と珍PRを展開。共演陣と観客を笑わせていた。『ゴールデンスランバー』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント
2010年01月30日これだけの力があるのだから、もっと目立ってもいいのでは?そんなふうに感じてしまうほど、中村義洋監督は謙虚な人だ。映像化不可能と言われた伊坂幸太郎の原作を映画化した『アヒルと鴨のコインロッカー』で注目を浴び、『チーム・バチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題の原作の映画化をヒットに導いてきた実力の持ち主だが、本人はあまり自分を出したがらない。いつも口にするのは、「求められたことに応えているだけ」「観客が映画を楽しんでくれればそれでいい」。その言葉どおり、面白い原作を、原作の良さを残したまま映画らしくパッケージし観客を満足させてくれる。中村義洋監督とはそういう監督だ。そして、新作の『ゴールデンスランバー』は『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く伊坂幸太郎の原作の映画化である。今回は中村監督が手掛ける伊坂作品に必ずキャスティングされる若手俳優・濱田岳と共に話を聞いた。本作は、主人公・青柳(堺雅人)が首相暗殺の罪を着せられ逃亡するミステリー。映画化するにあたって「キャスティングにはじっくり時間をかけました」と、監督は言う。けれど、濱田岳の演じる“黒いパーカーの男”というキャラクターに関しては、なんと原作の段階からすでに決まっていたというから驚きだ。「そうなんです。伊坂さんはもともと“黒いパーカーの男”を太った男として考えていたらしんですけど、『アヒルと鴨…』を観て書き替えた。小柄でおでこが広くて…という濱田岳ふうにね。ただ、僕が原作を読んでいるとき、伊坂さんが“黒いパーカーの男”のモデルを濱田岳にしていることを知らなくて。でも、読みながら、もしかしたら濱田岳なんじゃないかな、と思いましたね」。原作の段階からラブコールを受けていた濱田さんが演じるのは、指名手配中の殺人鬼“黒いパーカーの男”。これまでの俳優・濱田岳からは想像の付かない役柄だ。「『アヒルと鴨…』で伊坂さんと対談をしたときに、伊坂さんから今後やりたい役はどんな役?と聞かれて──人がやりたがらないような役、たとえば殺人鬼とかやってみたいですねって言っていたんです。それが直接関係あったのかは分からないですけど、伊坂さんが僕をイメージしてくれたというのは役者冥利に尽きます。物語を進めていくポジションも初めてでした」と、真面目に質問に応える濱田さんの隣で「原作で当て書きされているけれど、映画では濱田岳を使わないっていうのも面白いかなと思ったんですけどね(笑)」と、茶々を入れる中村監督。この2人、かなり仲がいいようだ。3度目のタッグだからというだけではない“同じ空気感”を持っているような……。実際、何かにつけて笑いのツボが一緒で、些細なネタで話が盛り上がるのだとか。笑いのツボが同じなら2人でコメディをやってみては?と、投げかけると「コメディやるなら僕出ますね。監督は別の誰かにやってもらってね」とノリノリ。濱田さんもキャッキャッと笑っている。この2人、本当に相性がいいうえ、仕事に対するスタンスも似ている。「濱田くんは基本的に将来を考えていない、戦略がない、受けたものに対してその時その時の最大の力を出す人なんです。僕はそれはもの凄くいいことだと思っていて。だから、現場では本当は目立ちたがり屋のギラギラした俳優なんだという設定でからかうんですよ(笑)」。監督のお気に入りであり、完璧にいじられキャラの濱田さんだが、映画の中では堺雅人の演じる青柳をぐいぐい引っ張っていく役どころ。もちろん、演技派俳優のひとりとして引っ張りだこの堺雅人との共演は、濱田さんにとって刺激的な現場となった。「堺さんはイメージ通りではあったんですけど、ロックな感じというか、格好いいと思いましたね。自信満々に“僕は愛想笑いには自信があるんだ”と言ったり、“運動オンチで運動ができないんだよ”って言っていたのに、舞台ではもの凄い殺陣をやっていたり、なんかもの凄く格好いいなと」。中村監督×濱田岳と同様に、中村監督×堺雅人のタッグも『ジャージの二人』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』に続く3度目。これまでに築き上げられてきたそれぞれの信頼関係が『ゴールデンスランバー』で融合したとも言える。また、堺さんと濱田さんは意外なところで繋がっていると中村監督。「普通の市民の宅配ドライバーが巻き込まれるという設定だけれど、実は青柳のような人間はなかなかいないんです。僕はそんな彼の純粋さが大好きなんですけど、撮影の途中で“おや?”っと思ったことがあって。『アヒルと鴨…』で濱田くんが演じた椎名という青年の十数年後が青柳なんだなと。あの役(椎名)は僕がとても尊敬している役。純粋さとか、人から自分がどう見られるか考えないところとかね。だから『ゴールデンスランバー』のもうひとつの見方として、もしも主人公・青柳と同じ立場になったときに“あなたは、あれほど人に助けてもらえますか?”と問いかけたい。でも、僕だったらたぶん助けてもらえないと思うんだよなぁ(笑)」。そう自信なさそうに笑う姿がなんとも監督らしい。ハリウッド的スケールを持った原作をどう映画化したのかも確かに見どころだが、「純粋さ」「信頼関係」「生きること、生き延びること」を核に据え、温かな感情を抱かせてくれる『ゴールデンスランバー』は、まさに現代人の心の隙間を埋めてくれる作品。濱田岳の言葉を借りるなら「ラストシーンは妙にほっとする」──その感動をぜひスクリーンで味わってほしい。(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月29日映画を宣伝するにあたって「ベストセラー小説の映画化」という言葉のならびは少なからず注目される要素だろう。けれど原作が面白ければ面白いほど映画化のハードルは当然高くなり、観客にとってがっかりな結果を招くことも多い。まもなく公開される『ゴールデンスランバー』と『パレード』もベストセラーを映画化した話題作。この2作はどうなのか?中村義洋監督、行定勲監督という日本映画界をリードするヒットメイカーの2人が挑んだ作品を比べてみたい。まずは『ゴールデンスランバー』。伊坂幸太郎作品はとにかく映像化の対象になることが多く、中村監督にとっては『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く3度目の伊坂作品の映画化。物語は堺雅人演じる宅配ドライバーの青柳が身に覚えのない首相暗殺の犯人にされ、ひたすら逃亡するというサスペンス。原作者が「ハリウッド的なエンターテイメントを目指した」というだけあって、爆破シーンあり逃走劇ありの大作に仕上がっている。けれど、アメリカ映画であれば激しい逃走シーンが見どころとなるところを、なぜ青柳は追われているのか?ではなく、なぜ青柳は逃げられるのか?という人間の純粋さや生きることに焦点をあてているのがこの作品の面白さ。肉体的な強さゆえに生き延びたのではなく、人として純粋だから生き延びた──この描き方は中村監督ならではと言えるだろう。行定勲監督が映画化を望んだのは吉田修一の小説「パレード」。伊坂幸太郎ほどではないが、大沢たかお&中谷美紀主演の『7月24日通りのクリスマス』など映像化は多く、今年は本作のほかに妻夫木聡の主演で『悪人』も公開予定の人気作家だ。本作『パレード』の舞台は、何の接点もない若者たちがルームシェアする2LDKのマンション。先輩の彼女の恋をしてしまった大学生、人気俳優と付き合っているフリーター、酒癖の悪いイラストレーター、映画会社に勤めるジョギングを欠かさない男、謎の金髪の美少年…といった輩がひとつ屋根の下で暮らしている設定とくれば、男女のお気楽な恋愛事情のドラマか?と思われがち。しかし、この映画で描かれるのは人間の本質、人間の孤独、理解と矛盾、そして犯罪──意外にもダークなテーマが潜み、派手な仕掛けはないが、要所要所でドキッ、ゾクッとさせられる。また、行定監督が「キャスティングそのものが演出かもしれない」と言うように、主役級の若手俳優5人の共演も見どころだ。この2本のベストセラー小説の映画化は、あなたを満足させる?それとも落胆させる?(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月28日2008年の本屋大賞に輝いた、伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』の完成披露試写会が1月18日(月)に開催され、主演の堺雅人を始め、共演の竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、貫地谷しほり、濱田岳、渋川清彦、そして監督の中村義洋という豪華メンバーが集結した。舞台挨拶では、逃亡劇である映画の内容や、タイトルが意味する“黄金のまどろみ”に引っ掛けて「逃げ出したくなる状況」「思わずまどろむ瞬間とそのときのイメージカラーは?」といった質問が投げかけられ、個性的な俳優陣からユニークな答えが返ってきて会場は盛り上がりを見せた。イベント開始直後、“仙台運送”と書かれたトラックが会場に横付けされた。運転しているのは、劇中でも宅配ドライバーの役を演じている渋川さん。制服姿の渋川さんが運転席から降り立ち、荷台を開けると“ゴールデンスランバー”と書かれたダンボールが。次の瞬間、このダンボールの壁を突き破ってスモークと共に堺さんらが登場し、会場は歓声に包まれた。壇上に上がった堺さんはオール仙台ロケで撮影された本作を「仙台の人々と一緒に作り上げた映画です」とアピール。ちなみに、堺さんの“まどろみの瞬間と色”はと言うと「冬になるたびに悩んでいたのですが、今年ついにコタツを買ってしまいました。心地良くまどろんでます(笑)。だからコタツの遠赤外線の赤ですね」とのこと。貫地谷さんもこれに「私も今年、コタツを買いました!オレンジ色ですね」と同調。これにさらに横から口を挟んだのは香川さん。「床暖房ヤバイよ!これ点けたらおれは5分でまどろむね。色は赤やオレンジを超えてピンク」と寒い夕刻のイベントとあって“暖房トーク”で盛り上がった。厚着の登壇陣の中で、竹内さんは一人だけ薄着で寒そう!「一人だけスカスカの格好で…。堺さんは手袋して、香川さんは毛皮巻いて、吉岡さんはフリース着てるのに…」と周りを見渡して苦笑していた。そんな竹内さんのまどろみの瞬間は「美容院でシャンプーしてもらってるとき」だそう。もうひとつのお題「逃げ出したくなること」について、携帯電話のメールにまつわる恥ずかしい過去の体験を披露してくれたのは、吉岡さんと中村監督。吉岡さんは「当時、好きだった女性に愛のメールを送ろうとして、男友達に送ってしまいまして…。その後、一週間ほど口をきいてもらえませんでしたね。逃げ出したいと言うより、消えてしまいたくなりました」と告白。すると中村監督も「全く同じ!(幼い口調で)『ちょっと遅くなります。でもちゃんと帰りますよ〜』みたいなラブラブなメールを間違って、竹内さんのマネージャーさんに送ってしまいました。すぐに『このことは忘れてください』とメールしたら、次にお会いしたとき、一言もそのことに触れずにいてくださいました」と感謝(?)していたが、竹内さんは初めて知る事実にびっくりした様子だった。自身の役柄について「ロックな男を演じました」とビシッと決めた渋川さんだが、逃げ出したくなることについては「僕はお腹が弱いので、大事な場面でお腹痛くなったら逃げ出したくなります」とやや弱気なコメント。これに香川さんが「いまは大丈夫なの?」と繰り返し、会場の笑いを誘った。劇団ひとりさんは映画の出来映えについて「最近は何でも3Dにすればいいだろうという風潮がありますが、本当に面白い作品は2Dでも飛び出すんです!」と熱弁。さらに舞台挨拶では「僕は自分の評判を気にして、時々、自分の名前をインターネットで検索するんです。今日も検索してきたんですが、あるブログで、この舞台挨拶に来るという人が『堺さんや竹内さん来るかな?劇団ひとりだけだったらサイアク〜』って書いてました!この中に犯人がいるはずです!!」と怒りを露わにし、これには客席のみならず共演者も笑い転げていた。濱田さんは、“まどろみ”の質問に悩んだ挙句、「僕はトイレに行きたいとなかなか言い出せなくて…。我慢してオシッコした瞬間はまどろみますね」と少し恥ずかしそうにコメント。すかさず周囲、というか香川さんが「色は?」と畳み掛けると濱田さんは「その前に飲んだ飲み物によりますね」と珍妙なコメント。堺さんや香川さんから「飲んだものがそのまま出るのか!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。貫地谷さんは撮影について聞かれ「私は1日だけだったんですが楽しかったです。みなさんと“ウニ祭り”をして、すごくおいしかったです!」と笑顔を見せたが、ここでも香川さんが横から滑り込み、「おれ知らないよ…」とブツブツ。堺さん曰く「愉快な仲間たちとワイワイ作りました」という撮影現場そのままのにぎやかな舞台挨拶となった。『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(東京)に25組50名様をご招待堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(北海道)に10組20名様をご招待
2010年01月19日伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』で、斉藤和義が自身初の映画音楽監督を務め、主題歌であり物語の鍵を握るビートルズの名曲「Golden Slumbers」を自らカバーすることが発表された。原作は2007年に発表され、翌年の「本屋大賞」および「山本周五郎賞」を受賞したサスペンス。堺雅人、竹内結子をキャストに迎え、首相暗殺の濡れ衣を着せられた一般市民の男の逃亡劇を描く。斉藤さんは音楽監督という立場で、主題歌、エンディングテーマだけでなく劇中の全ての音楽を担当しているが、エンディングテーマの「幸福な朝食、退屈な夕食」を巡っては、伊坂さんとの“奇縁”が明らかに。伊坂さんはこの曲を聴いて、会社勤めを辞めて作家一本でやっていく決意を固めたということで、斉藤さんのファンであることを公言している。ちなみに、斉藤さんは、本作と同じく伊坂さん×中村義洋監督のコンビによる『フィッシュストーリー』でも、劇中のパンクバンドが演奏する楽曲をプロデュースしており、伊坂作品で音楽に携わるのはこれが2度目。斉藤さんは今回の音楽監督という仕事について「映画の規模も大きいと聞いてたし、出演者のみなさんも豪華だし、責任重大だって感じましたね。サントラってずっとやってみたいと思ってたことだから、声を掛けてもらったときは『いいんですか!?』って思ったけど、ぜひぜひってことでやらせていただきました。まだラフの段階の映像を見ながら、監督とイメージのすり合わせをしてスタジオに入り、一人でやってみたりバンドを集めてジャムってみたり。監督もレコーディングに立ち会ってくれて、その場でどんどん決まっていく感じですごくやりやすかったですね。なんせ、映像を見ながら演奏するってのも初めてだったので、おもしろかったっす」とコメント。主演の堺さんは「ビートルズの原盤『アビー・ロード』では、メドレーのなかの橋わたしのようなつかわれ方をしているこの曲ですが、斉藤さんの歌をきいて、独立した曲として人を感動させる力をもっているのだなとおもいました」と“斉藤版”「Golden Slumbers」の感想を語ってくれた。「黄金のまどろみ」と直訳されるこの「Golden Slumbers」、原作小説の中で描かれるスリルや郷愁といった様々な要素を見事に彩り、重要な役割を果たしているが、映画では、観客の心にどのように響きわたるのか?『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人&竹内結子、『ジェネラル・ルージュ』の次は伊坂作品で恋人役!
2009年11月11日静かな秋の夜、本の中に広がる別世界へ出掛けてみませんか?恋愛小説やハウツー本で人生のお勉強をするのも良いですが、ページをめくる手が止まらなくなるほどの中毒性を一番持つジャンルと言えば、オススメはやっぱりミステリー。流行に敏感な20代ビジネスウーマンが今、もっとも注目している国内ミステリー作家は一体誰なのでしょうか?Q、 秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家は?1位東野圭吾39%2位宮部みゆき31%3位赤川次郎21%4位伊坂幸太郎20%5位恩田陸15%■東野圭吾のミステリーが読みたい!その理由は……・「テレビドラマ化された『ガリレオ』や『流星の絆』が面白かったので、小説でも読んでみたい」(22歳/医療/専門職)・「登場人物のキャラクターが深く描かれているので、推理や事件そのものだけでなく、人間ドラマとしても楽しめる」(24歳/IT/総務)・「伏線がいっぱいあって、読んでいて飽きないから。とにかく東野さんが好き」(24歳/生保/サービス)・「毎回最後の最後まで気を抜けない、あっと言わせる展開が最高です」(23歳/金融/金融系専門職)■宮部みゆきのミステリーが読みたい!その理由は……・「トリックだけでなく、心理描写が巧みで登場人物の心情が良く分かるところ」(29歳/化学/広報)・「いつも読んでいるが、文章が読みやすい」(27歳/印刷/営業)・「中学生のときからこの作家の本をずっと読み続けているから」(22歳/金融/金融系専門職)■赤川次郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「眠れないほど怖い話ではないから」(24歳/小売/販売)・「読みやすいから。そこまで恐くないから」(25歳/IT/SE)・「三毛猫ホームズシリーズが好きなので、このシリーズをたくさん読みたいです」(24歳/金融/金融系専門職)■伊坂幸太郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「先が読めないし、テンポがいいので読みやすい」(23歳/生保/営業)・「登場人物が自分と同じ世界に生きているように感じられるから。全ての人物の細かい描写や心情が書かれており、どの目線からでも楽しめる」(22歳/ソフトウェア/SE)・「伊坂幸太郎 仙台出身だから」(28歳/アパレル/販売)■恩田陸のミステリーが読みたい!その理由は……・「いろいろ読んでいますが、秋なので『六番目の小夜子』を久々に読みたいと思いました」(25歳/小売/販売)・「青春の爽やかさも利かせたミステリーで、怖いだけではないから」(24歳/生保/総務)■その他、この作家のミステリーが読みたい!・乙一「ドンデン返しの展開にドキドキ。暗い美しさや残酷さを楽しめる作品が多く、普段ミステリーは敬遠しがちな私でも一気に読めた」(23歳/商社/企画開発)・京極夏彦「独特の文体と一作の長さ」(22歳/金融/事務)・浅田次郎「独特の切ない物語が大好きです」(24歳/ソフトウェア/SE)・山村美紗「京都など美しい世界が舞台で、上流な感じが好き」(28歳/金融/財務)・新堂冬樹「『サンデージャポン』に出ていて、すごい見た目だから、どんな本を出しているのか気になった」(23歳/精密機器/総務)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月29日