俳優の伊藤健太郎が主演を務める舞台『両国花錦闘士』の第2弾ビジュアルが24日、公開された。同作は『ファンシイダンス』『陰陽師』などで知られる漫画家・岡野玲子氏の相撲漫画『両国花錦闘士』の初舞台化作。伊藤は、力士であることに高い誇りを持ちながらも、美形でやせ型のナルシストである、“日本一セクシーなお相撲さん”昇龍を演じる。第2弾ビジュアルでは、軍配を持った行司を真ん中にし、女性たちを扇形に配置。役柄に関係なく、男性は裸でまわしを着け、女性も負けずにボンテージを着用し、原作にも出てくるディスコを意識してミラーボール風のカラフルな雰囲気と、バブル全盛期の華やかな世界観を表現している。ただのお相撲スポコン物語ではない、キャスト・スタッフ一丸となって挑む、ケレンとスペクタクルに満ち溢れた、歌あり、ダンスあり、笑いあり、相撲ありの、極上エンターテインメイントを予感させるビジュアルとなった。キャストは伊藤の他、大鶴佐助、大原櫻子、原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、入江甚儀、徳永ゆうき、岸本慎太郎(ジャニーズJr.)、根岸葵海(ジャニーズJr.)、大山真志、橘花梨、加藤梨里香、市川しんぺー、福田転球、伊達暁、紺野美沙子、りょうが出演する。(C)2020『両国花錦闘士』
2020年06月24日俳優の要潤が25日、公式YouTubeチャンネル「要 潤【Jun Kaname】」に投稿した動画で、トム・クルーズ主演、渡辺謙出演の大ヒット映画『ラストサムライ』(03)のオーディションを受けていたことを明かした。要はその冒頭で、「今日は、僕がどうしても出演したかった作品の話をしようと思います」と切り出し、「僕も役者を20年やっていますので、いろいろな作品に参加してきました。でも、スケジュールとかのタイミングでどうしても参加できなかった作品も同じように多々あります」と俳優人生を回顧。「実はあるハリウッド映画のオーディションを受けていたんです」「そのハリウッド映画は『ラストサムライ』です」と告白した。そのオーディションは、『仮面ライダーアギト』(01~02/テレビ朝日系)を終え、昼ドラ『新・愛の嵐』(02/東海テレビ・フジテレビ系)の準備に入っていた頃。ハリウッド作品の侍役であることや「殺陣ができる人を探しているらしい」という事前情報をマネージャーから告げられ、「『仮面ライダー』で1年間ずっと殺陣の練習をやってきましたし、武士の役のために道場にも通っていました」と要にとっては絶好の機会だった。気合十分でオーディションに挑んだ要だったが、ある不運に見舞われる。動画ではその真相やオーディションの詳しい内容も赤裸々に語っている。コメント欄には「すごいお話」「まじすか」「初めて聞くお話で、びっくり」など、驚きの声も寄せられている。
2020年05月27日2019年8月から約2か月間、うつ病のリハビリのため休養に入っていた、お笑いトリオ『ネプチューン』の名倉潤さん。同年10月には復帰し、再びテレビ番組で活躍するようになった名倉さんですが、休養発表当時は多くのファンから心配の声が寄せられていました。名倉さん不在の間、『ネプチューン』を支えていたのは、原田泰造さんと堀内健さん。2020年5月11日放送のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)に出演した堀内さんが、当時の思いを語りました。堀内健「責任感じちゃいました」番組MCを務める伊集院光さんから、名倉さんが休養に入った当時の話を振られ、「責任を感じた」と明かした堀内さん。続けて、その理由も語りました。いつも楽屋で俺と泰造ばっかしゃべってて、潤ちゃんいつも自分の鏡を見て自分の世界に入ってるような感じで新聞読んだりしてたから。慣れてきちゃって、会話が減ってきちゃったから「もっと会話すればよかったな」と思って、ちょっと責任感じましたね。伊集院光とらじおとーより引用普段から寡黙な名倉さんだったため、当時はまったくうつ状態にあることに気付かなかったという堀内さん。それは原田さんも同じだったようで、名倉さんから相談を受けた時は2人とも、とても驚いたといいます。2人に相談した時点では名倉さん自身もうつ状態であることを自覚しておらず、原田さんのすすめで病院へ行くことに。その後、名倉さんの休養を経て、再び3人で活動できるようになったことは誰もが知るところ。伊集院さんは名倉さん休養までの過程を聞き「本当によかったよね」と語っていました。うつは周囲のサポートが欠かせないうつ病は、誰がいつ発症してもおかしくないほど、身近な病気です。しかし当事者は、自分が発症していることに気付かないケースも多いといわれています。名倉さんは幸い、2人に相談したことで、早い段階で病院へ行くことができましたが、もしもあのまま我慢し続けていたとしたら、より深刻な状態になっていたかもしれません。また、見た目に分かりやすく症状があらわれるわけではないため、周囲がうつ病に気付きにくい場合も。堀内さんが「責任を感じる」と語るように、相手のうつ状態に気付くためには、日々のコミュニケーションも大切なのだと改めて思わされます。【ネットの声】・今回のラジオを聞いて、初めて知ったことも多かった。会話って大事なんだな。・「責任を感じる必要はない」とは無責任すぎていえないけど、休養までが早かったのは2人がいたからこそだと思う。・もしも自分の精神状態がおかしいと感じたら、すぐに相談しよう。名倉さんの精神状態に気付けなかったことで、責任を感じてしまう堀内さんの気持ちも分かります。しかし、名倉さんが原田さんや堀内さんにすぐに相談できたのも、そしてすぐに受診を進めることができたのも、3人の信頼関係があってこそ。うつ病の怖さや注意点だけでなく、改めて『ネプチューン』の3人の絆の強さに気付かされます。[文・構成/grape編集部]
2020年05月11日アイドルグループ・嵐の松本潤が24日、グループ公式インスタグラムのストーリーズを更新し、作業部屋で撮影した自撮り写真を公開した。松本は、中村勘九郎と中村七之助からプレゼントされた押し隈が写り込んでいる、作業部屋での自撮り写真を公開。「最近はもっぱらここで作業しています好きな絵と素敵な友達からもらった」と説明を添えた。嵐の公式インスタグラムでは、20日よりメンバーが日替わりでストーリーズを更新していく企画を展開中。初日は相葉雅紀がヘルメットコレクションを紹介する動画を、21日は二宮和也が過去のトレーニング中の写真を公開し、22日は大野智がタケノコを使った手料理と自撮り写真をアップしている。
2020年04月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「通常国会」です。テレビ中継が審議のすべてではありません。国会には、通常国会(常会)、臨時国会、特別国会、参議院の緊急集会があります。常会は毎年1月に召集され、150日間開催。審議が長引けば、会期を延長します。国会では翌年度の予算を決めたあとに、様々な法案を審議します。令和2年の常会は約50本の法案が提出されました。夏に東京五輪を控えていたため、会期延長は難しいだろうと法案の数が過去最少に抑えられました。多い年は100近い法案があがることもあります。国会というと、テレビで中継されるものがすべてと思われるかもしれませんが、そうではありません。テーマごとに少人数の「委員会」で議論を交わし、そのあとに「本会議」で採決をとります。内閣委員会、総務委員会などの「常任委員会」と、会期ごとに編成される「特別委員会」があり、国会議員は各々専門分野の委員会に割り振られます。委員会ではしっかり内容を揉み、法案の8割以上が与野党全会一致で可決しています。テレビで取り上げられる本会議は、派手な動きがあったり、政府の疑惑や不祥事を追及する場面が多いので、揉めてばかりいる印象ですが、その他の場所で建設的な議論が着々と進められているのです。新型コロナウイルス対策以外に現常会で注目されているのは「年金制度改革関連法案」。定年の延長も推進されることになりました。その他「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法案」。巨大IT企業に、運営状況の報告や企業内情報の提出を求めることができる法律です。たとえばアマゾンなどが突然大きな規約変更を行い、取引業者や消費者が不利益を被ったときに、メスを入れられる体制をとるためのものです。また、高齢ドライバーの交通事故対策を盛り込んだ「道路交通法改正案」も審議されています。近年、高齢者ドライバーによる交通事故が多発していることを受けて提案されました。運転技能検査の基準に達しない場合には75歳以上の免許更新を認めないという法案です。私たちの暮らしにかかわる法律が日々作られているのが国会。衆議院、参議院のHPでは、審議中継をインターネットで見ることができるので注目してみてください。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年4月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年04月20日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「指定感染症」です。過度に怖がらず、みんなで、変わらぬ日常を送る訓練を。昨年12月に中国の武漢から発生した、新型コロナウイルスによる感染症。日本政府は1月28日に政令を出し、「指定感染症」に定めました。感染症は、感染症法により、危険度によって5つに分類されています。風しんやインフルエンザは五類。マラリア、デング熱は四類、コレラ、細菌性赤痢は三類、SARS、MERS、結核が二類。深刻な被害をもたらすエボラ出血熱、ペストは一類です。新しい感染症に関しては、検証するまでに時間がかかります。そのため、国が患者に対して入院勧告などができるよう、暫定的に「指定感染症」に定めるのです。今回の新型肺炎は、最初にリスクはそれほど高くないといった情報が流れ、WHOも緊急事態宣言を一度見送ってしまい対応が遅れました。実際には、潜伏期間が予想以上に長く、保菌者でも症状が出ない場合があり、そこから感染が広がることがわかりました。感染者はいま(3月6日現在)南極を除く全大陸で見つかっています。中国は強硬策をとり、武漢を封じ込めました。僕は2月末に、元医療ジャーナリストの武漢市民に、ネットを通じて直接話を聞きました。武漢では隔離生活が続いており、粉ミルクなどのモノの調達が厳しくなってきているとのこと。その方の親戚は5人が感染。そのうちガンの持病があった50代の女性1人が死亡しましたが、健康だった30代のいとこ2人は、入院もせず、薬の投与もなく回復しているそうです。WHOと中国の専門家は、2月20日までに感染した患者5万5924人を対象に共同で調査を行いました。それによると、死亡した患者は2114人で致死率は3.8%。ただし、重症化するのは60代以上の持病のある人で、約8割の人の症状は比較的軽く、肺炎の症状が出ない場合もあると報告されました。手洗いをしっかり行い、よく食べよく寝て、免疫をつけておけば必要以上に怖がることはないと思います。今回、多くの企業がテレワークなどを実施しました。これを機に普段から、家にいながら仕事ができる訓練をしておくとよいと思います。日本は災害国ですから、何が起きても日常を過ごせる強い社会を作りましょう。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年3月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月18日京都・宇治 伊藤久右衛門にて、「宇治抹茶×さくらまつり2020」が2020年3月2日(月)から開始されます。伊藤久右衛門が店舗を構える京都・宇治。宇治川沿いには、約2,000本の桜が咲き誇ります。春の宇治を目でも舌でも楽しむ「伊藤久右衛門 宇治抹茶×さくらまつり2020」には、新作茶房メニュー「さくら抹茶スイーツプレート」や、毎年好評の「さくら抹茶パフェ」にドリンクと抹茶餡のさくら餅をセットにした「さくら茶会」が登場します。お土産には、「春の三色だいふく」や「宇治抹茶さくら餅」、「宇治抹茶さくら生チョコレート」など、抹茶スイーツたちも花盛り。桜と抹茶に彩られた宇治の春を楽しんでみては。「伊藤久右衛門 宇治抹茶×さくらまつり2020」概要■さくら茶会概要商品名:さくら茶会(ドリンク+さくら餅付き)提供価格:1,990円(税込)提供期間:3月2日~3月末予定取扱い店舗:宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店■さくら抹茶スイーツプレート概要商品名:さくら抹茶スイーツプレート提供価格:単品 1,690円(税込)、お茶セット 1,990円(税込)提供期間:~4月上旬予定取扱い店舗:宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店■さくら抹茶パフェ概要商品名:さくら抹茶パフェ提供価格:単品 1,290円(税込)、お茶セット 1,690円(税込)提供期間:~4月上旬予定取扱い店舗:宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店■春の三色だいふく(抹茶・さくら・塩桜)概要商品名:春の三色だいふく(抹茶・さくら・塩桜)提供価格:1,620円(税込)提供期間:~3月下旬予定取扱い店舗:宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店・京都駅前店・オンラインショップ■宇治抹茶さくら餅概要商品名:宇治抹茶さくら餅(3個入)提供価格:777円(税込)提供期間:~4月上旬予定取扱い店舗:宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店・京都駅前店※京都駅前店はホワイトデー期間のみ販売詳細はこちらから
2020年03月11日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ニュースとアンアン」。『anan』50周年を記念して、連載でイラストを担当してくださっている五月女ケイ子さんと一緒に国会議事堂見学へ行ってきました。国会議事堂見学に行ってきました!五月女:生きているうちに、国会議事堂に来られてよかったです(笑)。堀:ここで様々なことが決まります。でも、本当に物事が動くのは控室や廊下のほう(笑)。議場は、事前に提出した議案に対して用意していた答弁を読み上げる、いわば「セレモニー」のようなものですからね。五月女:そうなんですか!?それはちょっと悲しい。その場で思いついたことは話しちゃいけないんですか?堀:無責任な発言はできないので、仕方ないですよね。大臣の読む答弁書を作るために、各省庁の官僚は国会が始まると毎日深夜まで働いています。五月女:事前に用意しているはずなのに失言が出るのはなぜ?政治家ってよく失言するイメージがあります(笑)。堀:(笑)。失言は、国会よりも、オフレコの会見や、支持者向けの講演会場で起きることが多いですね。五月女:普段、国会で我慢をしているぶん、支持者の前では気が緩んじゃうんですかね(笑)。「社会のじかん」で毎号イラストを描くようになって、政治の世界って意外に人間的なんだなと思うようになりました。堀:そうですよ!五月女:最初はTPPかPPTかもわからないくらい、時事に興味なかったけれど、堀さんのおかげで面白いと思うようになりました。国同士のいざこざも、家族や身近な社会と同じ、人間関係の縮図なんだなって。喧嘩したり仲直りしたり。喧嘩しているように見えて、世界に向けたアピールだったり。堀:外交は交渉術ですからね。五月女:前は、ニュースを聞くたびに、いちいち怖がっていたけれど…。堀:何もわからない暗闇にいると不安になりますが、全体の構造がわかると、不安も軽減しますよね。僕は『anan』では、普段のニュースでは届かないところに言葉を届けられている感触があります。報道の狭い世界にいると、どうしてもニュース好きの人にだけ向けてしまうところもあるので。五月女:わかります。ニュース番組はよくわからない単語の羅列で、「私には向けられてないんだな」と寂しい気持ちになることも(笑)。堀さんは、どのテーマでも中立で、良い面/悪い面、賛成派/反対派の両方を教えてくださるのがすごくいいなと思います。社会の出来事って、批判的な意見ばかりが聞こえてきて、私はそういうところが好きじゃなかったんです。堀:敵味方に分かれて撃ち合い、それに飽きたら、内輪で叩き合って何も成し遂げられないということは多々ありますね。本気で解決しようとすると、どちらの言い分もあるので簡単にはいきません。でも、僕は両方の意見を知りたいというのが、取材のモチベーションになっています。時代の変化に柔軟に。楽しいをモットーに50年。堀:『anan』は50周年だそうですが、時代ごとに若者もカルチャーも次々入れ替わるのに、先を読み変化し続けているところがすごいですね。五月女:50年って相当な重みですよね。堀:雑誌も年数を重ねると、作り手も一緒に年を取るので、意識していないと若い読者とのギャップに気づけなくなると思います。「社会のじかん」も、上から目線ではなく、僕の経験から知ることを参考までにシェアします、くらいのスタンスでいたいですね。五月女:『anan』は「こうしなさい!」という、高圧的なところがない。そこが、私には居心地がいいです。堀:権威にならないようにしているのでしょうね。国際貢献などの記事をさらりと取り上げてみたり、ニュース解説も、「効率良く生きるための武器としての教養」ではなく、「役に立つかはわからないけど、考えてみると面白いんじゃない?」という軽やかな印象。五月女:根本に、「楽しいこと、面白いことをいちばん最初に見つけて伝えたい!」という姿勢がある気がします。私は、「たかが一票で社会なんか変わらない」と思っていたタイプなんですけど、この連載に関わるようになって、自分のできることをやってみたり、考えたりすることが、社会につながっていくんだなあと思うようになりました。堀:どんな問題も、たどっていくと自分の生活につながります。この連載が、少しでも何かを考えるきっかけになる、楽しい場でいられたらと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3/7公開に。五月女ケイ子イラストレーター。楽しいグッズが買える「五月女百貨店」が評判。エッセイ『親バカ本』、作品集『五月女ケイ子ランド』も発売中。LINEスタンプも好評!※『anan』2020年3月11日号より。写真・大澤千尋題字&イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月05日《伊藤英明の白い歯こぼれる笑顔はやっぱりチャーミングだ》《坊主頭に笑顔がほんと素敵だなあーてママがこの役の伊藤英明さんは大好きだわーて言ってた》《今までなんとも思わなかったけど伊藤英明ってすっごいかわいい顔するのね》そんな声が、Twitterにあふれている。現在放送中の『病室で念仏を唱えないでください』で、12年ぶりとなるTBS連続ドラマ主演を務めている伊藤英明(44)。「僧侶でありながら救急救命医」という異色の主人公と、伊藤の好演が話題となっている。なかでも女性たちを引き付けているのが、伊藤の優しい笑顔。そんな“伊藤スマイル”にさらに磨きをかけたのが、家族の存在だという。「伊藤さんは加藤あいさん(37)の結婚式に来ていた一般人女性と14年に結婚し、15年に長男(4)が誕生。昨年には、長女も授かりました。彼は家族との時間を何より大切にしていて、お風呂やオムツ替えも率先して担当。独身時代とは変わって『育児って楽しい』と話すほどのイクメンになっています。そのせいか、笑い方もこれまで以上に柔らかくなってきましたね」(芸能関係者)1月9日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)では、一家そろってアメリカに移住していることを告白。その理由について、「子どもとすごす時間を増やしたいと思った」と語っていた。「今回はドラマのために帰国したのですが、その際にも『離れたくない』と言って長男も連れてきたそうです。撮影で忙しい日々が続いていますが、子どもとの時間が何よりの充電になっているみたいですね」(テレビ局関係者)2月下旬の朝、都内の路上に伊藤の姿があった。かたわらには、長男の姿が。しばらく待っていると、車が停車する。これから子どもをどこかへ連れて行くのだろう。勢いよく長男が乗り込むと、伊藤も続く。はしゃぐわが子を眺める彼の表情には、自然と笑みがこぼれていた――。第6話を終え、平均視聴率は9.02%。息子とのひとときによって活力を得た伊藤は、さらに視聴率を伸ばしそうだ。
2020年03月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本人の英語力」です。国費を投じても、グローバルな人材を育成すべきです。2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される予定だった、英語民間試験の導入が延期になりました。従来の試験では「読む・聞く」能力を問いますが、実践的な英語を身につけるには、「読む・聞く・話す・書く」が必須。この4技能を測るテストを一から作るには技術もコストもかかるため、7種類の民間試験の導入が提案されていました。しかし、受験生の家庭の経済力や、都市部と地方でも受験機会に差が出て、公平性に欠けると問題になり、延期が決まりました。スイスの国際語学教育機関の調べによると、日本の英語力は非英語圏の中では100か国中53位。中国や韓国を大きく下回り、‘18年より4位順位を下げています。日本の英語教育が遅れたのは、日本語だけで事足りる、非グローバル社会だったからだと思います。かつて日本が一流の消費国だった時代は、貿易が盛んでした。しかし、経済が下降し日本は世界から、商売相手として認められなくなりました。かつての日本は長い間、人件費の高い国でしたが、今は円安政策を行っており、人件費も物価も安くなっています。今後、世界の労働産業で、日本は使う側から、使われる側に回らざるを得なくなるでしょう。今、日本人にとって英語教育はとても重要なのに、英語民間試験の問題が起きました。国策にグローバル感覚がないことが明らかになったと思います。国力の低下を正面から受け止められず、格差の現状から目をそらし、一部の業界への利益誘導に終始した結果です。本来ならば、海外で勉強したい学生は、国費を投入してでもどんどん送り出していくべきなのだと思います。そうして、海外との競争力をつけ、日本市場以外でも生きていける日本人を育てることが、多くの問題を抱える日本の打開策でもあり、国の役割なんじゃないかと思います。英語はあくまでコミュニケーションツール。日本人は発音や文法の正確さにこだわりますが、移民の多いアメリカなどでは、訛りや誤りなど気にせず自由に話しています。語学力以上に問われるのが自分の意見です。考えを言語化して伝える習慣を、まずは日本語でつける教育改革が必要でしょう。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が’20年3月7日公開。※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月06日日々のニュースや暮らしのなかで、ふと気になることをジャーナリストの堀潤さんにあれこれ聞いてみました!Q. 「結婚=幸せ」とは限りませんが、未婚者が増えることで、社会はどのように変わっていくのでしょうか?(30歳・ライター)A. 基本的には変わらない。少子化対策のために制度変更は必要でしょう。未婚者の増加により社会が変わるということはないと思います。統計によると、結婚しない主な理由は、結婚に興味がないというより、経済面など、結婚後の生活不安からメリットが感じられないためのようですね。ただ、本気で少子化対策を打つのであれば、里親制度を充実させて、同性婚カップルや未婚であっても子供が育てられる社会にしたほうがいいのではないでしょうか。これだけ子供の虐待件数が減らないのは、既存の家族制度に何か無理があるのだと思います。「未(いま)(だ)」婚と書くくらい、結婚することを前提にした家族構成の社会づくりは少々寂しい気がします。Q. 東京五輪が始まっても、都内の交通網はパンクしないのでしょうか?いままで通り通勤できるか不安です。(28歳・会社員)A. 大混雑します。国は休暇取得かテレワークを推奨しています。2020年、国は五輪開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休にしました。また、五輪期間中は会社を休みにするようにも推進しています。予想来訪者は、選手1万1000人、観客780万人、メディア関係者2万5000人。選手やメディア関係者が1日5万~6万台の車を利用。780万人(パラリンピックと合わせて、約1000万人)の観客が鉄道を利用すると予想されています。ラグビーW杯のときが180万人なので、桁違いですね。交通量を減らすために、企業には、休暇の取得と従業員の50%をテレワークにするよう推奨。普通の通勤はできなそうですし、物流にも影響が出そうです。Q. ネットで見かける情報について正しい情報なのか判断がつきません。堀さんはどういうふうにデータを読み解きますか?(32歳・主婦)A. 自分で見聞きしたもの以外の情報は、すべて疑ってかかりましょう。基本的に、すべての情報を「本当かな?」と疑ってかかったほうがよいと思います。どのような意図、仕掛けで発信しているかはわかりません。参考までに僕も読みますが、真実とは限らないと思っています。先日「若い世代でテレビ離れ進む約1割『見ていない』」という時事通信の世論調査の記事を読みました。テレビ離れが進むと言いつつ、9割は見ているんです。このようにタイトルのつけ方次第でバイアスがかかり、違う印象を受けます。アンケートなども、設問の仕方で結果は異なる。インターネットでは出どころ不明な情報がいくらでも仕掛けられますから、注意が必要です。Q. ふるさと納税をしたいのですが、こんなに災害が多いと自分の自治体に納税しないのは被災時に困りませんか?(29歳・PR)A. 災害で大被害を受けるのは地方。自分の住む地域と同じように考えたいですね。世田谷区や杉並区はふるさと納税の制度により、税収が減って困っていると声かけをしています。ただ、もともと東京に税収が集中しているのを分散させようと始まった制度なので、それは東京目線の意見かなと思います。災害が起きて、圧倒的な被害を被るのは地方です。地方は日本の生命線。農業にしても水源にしても、首都圏の暮らしは地方に支えられています。また、自治体同士で災害時応援協定を結んでいますから、災害被害に遭えば、遭わなかった地域が助けてくれます。困ったときにはお互いさま。自分の地域だけでなく、広い視野で考えていただけたらなと思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、堀潤さんが“異常気象”についてイラストレーター・五月女ケイ子さんにレクチャー!想定外の異常気象は今後も起こるでしょう。10年後の気象変動を抑える行動を。五月女:2019年は台風15号や19号があり、大きな被害も出て怖かったです。台風の進路が昔と変わったんですか?堀:そうなんです。気温や海水温の上昇で、最近の台風は勢いを失わないまま本州を直撃するようになりました。千葉など、被害を受けた地域の停電があれほど長引くとは想像していませんでしたよね。五月女:今後、住むところも考えないといけないなと思いました。あの時期、たまたま小学生の娘の学校の授業の一環で、1970年代に起きた多摩川の狛江水害のことを調べていたんです。また、私は2005年の集中豪雨で事務所のマンションの1階が浸水した経験もしていたので、少し覚悟ができていたのかな?と思います。堀:知識や経験を持っていると対処しやすいというのはありますね。どの災害現場に行っても、みなさん「まさか自分が被災者になるとは」とおっしゃいます。避難指示が出ていても、なかなか避難所に行こうとしない。それは災害を経験していないからなんです。正常性バイアスがかかり、大丈夫だと思い込んでしまう。強度のストレスから脳が情報をシャットダウンして、サイレンの音が聞こえなくなってしまうこともあるそうです。五月女:それは怖い…。堀:渦中にいると、正しい判断ができなくなる可能性があることは知っておいたほうがいいですね。五月女:警報も、あまり頻繁に鳴ると、慣れてしまいそうです。堀:今年は「数十年に一度」といわれる大雨警報が毎日のように出ました。気象庁にとっても想定外の出来事。今後も未体験の異常気象が起き得るでしょうから、お役所の言うことに従っていれば大丈夫、とは限らないと思います。五月女:100年単位くらい、長い目で対策を考えることもきっと必要なんでしょうね?堀:はい。都市に人が集中しすぎなのも問題だと思います。都市に人が集まるほど、地方が犠牲になってしまう。2019年の台風も、多摩川は氾濫しましたが、利根川や荒川はギリギリのところで止まりました。それだけ自治体が東京23区を守ろうと事前に投資していたからです。ところが、インフラ投資がなされていない東北や北関東は毎回水害被害が出てしまう。消費者の価値観が変われば、企業も環境対策を積極的に。堀:気候変動は、10~20年前といまを比較すると実感できます。異常気象の原因は諸説ありますが、地球温暖化も大きな要因の一つ。しかし、グレタ・トゥーンベリさんが国連で泣きながら温暖化対策を訴えても、トランプ大統領は冷ややかなコメントをするなど、産業の敵のように捉えています。でも、放置していたら、本当に手遅れになってしまいます。五月女:私たちはどうしたらいいんですか?堀:環境を破壊しているのは圧倒的に企業活動。ビジネスの世界では、環境や人権を脅かす企業には出資しないというESG投資が出てきています。個人では、フェアトレード商品や、生産から消費までの物流の流通経路が追跡できるものを選ぶといいでしょう。五月女:「さんが作った××」と顔写真入りで売られているお米や野菜みたいなものですか?堀:はい。すると自然と近くで生産されているものになり、配送にかかるCO2排出も減らせるかもしれません。いままでは環境よりも安さが優先されていました。でも、私たち消費者が、環境を考えた生産者のものを積極的に選ぶようになれば、企業も環境を考えざるを得なくなります。それと脱プラスチックですね。マイバッグやマイタンブラー、マイストローを持ち歩くとか。五月女:マイストロー?堀:シリコン製でハサミで切れるので、好きな長さに調節できます。洗うのが面倒くさいという意見はありますが、そもそも「面倒」という思いが、効率・合理主義を加速させるすべての元凶でしょう?五月女:そうだ!その通りです。堀:これからは「手間のかかることにこそ価値がある」と思えるようになるといいですね。その価値観が多数派になれば社会は一気に変わると思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。そのスペシャル版として今回は、堀潤さんが“多様化する社会”について解説!イラストレーター・五月女ケイ子さんの疑問に答えます!「みんな仲良く一緒に」というのは夢物語。違いを尊重し、分断しないあり方を。堀:多様性やダイバーシティという言葉が浸透して、いまは次の段階にきている気がします。当初は「国籍やジェンダーなど違う者同士、手を取り合おう」という、キラキラした共存体制を思い描いていたと思うんです。しかし、お互いの違いが明確になるにつれ、摩擦が積み重なり、「よくわからないから距離を置こう」「私とは違うから関わるのはやめておこう」と、表面的には秩序を保っていても、内実は分断が起き始めているように思います。五月女:え!そうなんですか。堀:SNSなどでも、「賛成」「反対」と二極化して、価値観の多様性は受け入れられにくいですよね。五月女:出来事に対して、みんな感情的になりすぎなのでは?とちょっと思いますね。堀:問題は、違う考えの人とどう付き合っていくか。五月女:距離感なのかな。ママ友は距離感が大事です!(笑)堀:そうなんですね(笑)。ただ、「理解できない人とは関わらない」というふうになってしまうと、多様性が進むにつれ無関心が増えてしまいます。五月女:身近な人だったら、関心を持って考えられるんですけど。堀:いいポイントです。大きな主語より、小さな主語を使うことが大事なんですよね。分断や排斥には必ず大きな主語がつきまとう。「日本人は~」「女性は~」と大きく括るから衝突します。実際にはいろんな人がいるので、一括りにはできません。五月女:相手を知る、というのも大事ですよね?先日近所で、パラリンピック関連のイベントがあって、スポーツ義足を装着する体験をさせてもらったんです。想像していたよりずっと重くて立ち上がれない。義足を操るのにすごい筋力が必要なのだとわかりました。パラアスリートの方ともお話ができて、娘にもいい体験でした。マジョリティというだけで脅威になるという自覚を。堀:一般に、新しいもの、知らないものに対しては恐怖が先立って、保守的な選択をしがちなのだそうです。違いを知るには勇気がいる。五月女:私はお酒があんまり飲めないのですが、飲む人たちからの「飲まないの?」という声にいつも圧を感じています(笑)。みんながビールを頼むなか、勇気を出してノンアルコールを頼みます。堀:マジョリティの意見は本人の気づかないところで脅威になりやすいんですよね。この数か月、僕は香港を取材していますが、これまでの香港区議会では民主派は2割と少数派でした。ところが11月の選挙で8割以上に。すると、それまでデモ隊を強く弾圧していた警官が、自分たちがマイノリティに変わったとわかった途端におびえ始めたんです。五月女:立場が逆転したんですね。堀:多様性といっても、何もせずに「対等」はありえない。そのことは自覚しておいたほうがいいでしょう。日本では、これまでは会社員がマジョリティでしたが、2020年以降、雇用の流動が進めば、フリーランスが多数派に変わるかもしれません。家族の形も変化して、いまは夫婦別姓に反対する保守派がマジョリティですが、選択的夫婦別姓の議案が再び持ち上がるかもしれません。五月女:フリーランスの私は、常にマイノリティの意識でいました。でも、マジョリティに変わったら威張ってしまうんでしょうか?堀:マジョリティがマイノリティにすり替わったとき、マジョリティだった人たちは防衛本能から「(立場を)奪われた」という意識になり、嫌悪や暴力につながることはよく起きます。欧米で移民政策に反対する人たちにもそういう意識があったと思いますね。五月女:複雑なんですね…。堀:だから、「みんな違うんだから仲良くしよう」という多様性の声かけは失敗します。そんな簡単じゃない。知らない者同士、恐る恐る近づいて、ストレスのかからない付き合い方を模索するしかない。いつも一緒でなくていいと思います。多様性のある社会とは、全員が手をにぎり合う状態ではなく、普段はそれぞれの世界があり、何かのときに協力し合うというのが理想じゃないでしょうか。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、イラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“経済・お金”についてレクチャーを受けました!東京五輪景気に期待!その後の落ち込みに警戒を。堀:お金に関することでは、老後の資金問題が大きなニュースになりました。金融庁の報告書にあった、「年金だけでは約2000万円不足する」という話だけが先行してしまい、年金制度に批判が殺到してしまったのですが…。五月女:老後にどれくらいお金が必要かわからなかったので、そういう話が聞けて私はよかったなーと思っていました。堀:あの報告書は実はよくできていて、将来お金が必要になるから、若いときから投資をするなど、お金を賢く増やそう、そのために金融教育にも力を入れようという提言がなされていたんです。投資と貯金の違いなど、ちゃんと教えてほしかったですよね(笑)。五月女:教えてほしかったです!投資とか全くわからなくて。儲かるんですか?堀:投資は、例えば証券会社にお金を預け、彼らが今後成長しそうな企業や国に投資をして運用利益を得るシステムです。途中、多少の上がり下がりがあっても、長期的には世界経済は成長し続けますから、ある程度は増えていきます。五月女:ちょっと博打みたいなイメージもある気が…。堀:「投資」という、お金を投げるみたいな言葉が良くないのでは、という意見も(笑)。日本は資本主義の国。投資、運用するという仕組みのなかで私たちは生きているのに、そういうことを教えてもらえる機会がなかった。「お金儲けは悪いこと」という思い込みがまだ残っているので、意識を変える必要があると思います。五月女:投資について勉強するには、どこへ行けばいいんですか?堀:基本的には証券会社や銀行の窓口です。いまは少額で始められるNISAやiDeCoなどの制度もできています。大手証券会社やメガバンク系であれば、ポートフォリオといって、いっぺんに全額失うような損をしないように、様々な商品を組み合わせて運用しているので安心です。いまは株取引にも人工知能が入ってますから、素人がFXを始めようとしても太刀打ちできないと思います。消費するだけではなく、生産する側にもなってみる。五月女:投資以外にしておくべきことは何かありますか?堀:「自分の手で何かを生み出してみる」ことじゃないでしょうか。そうすれば、消費するだけの側ではなくなります。絵を描く、文章を書く、歌を歌う、雑貨を作る、何でも構いません。自分の趣味や得意なことをお金に換えてみる。いまはインターネットで個人のショッピングモールを開くことができますし、シェアリングエコノミーのインフラも整っています。五月女:私の若いときは、やりたいことがお金につながらなくて表現の世界から離れた人が大勢いました。でも、いまはいろんなところにチャンスがありそうですね。どこからがプロなのか、境界線がわからなくなったけど。堀:必ずしも生業にしなくていいと思います。月に1万でも、「ランチ代10日分、ちょっとしたアイデアで賄う」くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。市場に素人が増えるほど、プロの価値も高まり、再評価されています。五月女:2020年には東京五輪がありますが、オリンピックによって経済って変わるんですか?堀:オリンピックの経済効果は大きいですから、景気は良くなるでしょうね。ただ、五輪後は東京も人口減少が進みますし、景気には陰りが出てくると思います。五月女:わーそれは心配ですね。堀:でも、2025年には大阪・関西万博がありますし、2027年には東京(品川)―名古屋間のリニアモーターカーが開業。IR事業も積極的に計画を進めています。五月女:カジノですね!堀:いま大阪と横浜に開設の審議がなされています。ただ、いずれにせよ、「ハコ頼み」「イベント頼み」の景気刺激策にすぎません。自分の手でお金を作り出すことをしていかないと、いつか行き詰まると思います。例えばパラリンピックに向けて、各メーカーが選手の器具の技術開発を進めてきました。そういうものづくり精神を、2020年の東京オリパラから学んでいけたらいいですね。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月31日12月24日に公開された俳優・要潤(38)の動画が注目を集めている。11月20日に『要潤の楽屋ばなし』とのタイトルでYouTubeチャンネルを開設した要。動画では、俳優になったきっかけをインタビュー形式で語っている。香川県から上京し、スカウトがきっかけで俳優になった要。だが当時、要はアルバイトをしながら芸能事務所に飛び込み営業していたという。そんななか、飲食店で働いているときに現在のマネージャーにスカウトされたと明かした。また要の働いていた飲食店は、芸能人や業界人も来るようなお店だったという。警備や工場作業も経験したが、「自分が入りたい世界の人と出会う」という意味でもアルバイト選びの大切さを語った。さらにスカウトされた事務所が小規模だったため、入所を迷ったというエピソードも披露。同じ飲食店で働く板長の「大きいところで歯車になるより、小さいところで看板になったほうが良い」という言葉に後押しされたという。「行動すればきっと誰かの目に留まる」と締めくくった要。ネットでは視聴者から反響が上がっている。《本当に深イイお話。 すべての出会いに感謝ですね私は役者さんになってくれた要さんに感謝です!》《要さん。 いろいろ考えて動く人なんだなー。 成功してる人はやっぱり。 ちゃんと考えてるのね》《めっちゃいいです。 素敵》「要さんは香川県の高校を卒業後、すぐに夜行バスで上京しました。年間20種類ものアルバイトをしながら、オーディションを受ける日々でした。アルバイトが重なったこともありましたが、職場の人たちが送り出してくれたそうです。要さんは『応援してくれた人たちのおかげで今の自分がある』と語っていました。各方面で活躍し続けているのは、人望によるところも大きいでしょう」(テレビ局関係者)NHK連続テレビ小説『まんぷく』や、映画『キングダム』といった話題作にも引っ張りだこ。現在は『悪魔の弁護人・御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲~』(フジテレビ系)で主演を熱演している。来年でデビュー20年目となる要。今後の活躍ぶりに注目が集まりそうだ――。
2019年12月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2019年を振り返る」です。グローバル化が進む一方で、分断は避けられず。今年、最も印象的だった出来事は令和への改元ではないでしょうか。生前退位により、これまでと違い、お祝いムードでしたし、これほど多くの式典に国民が参加できた改元はほかにありません。また、今年はラグビーのワールドカップや、野球の「WBSCプレミア12」など、国際的なスポーツイベントが日本で開催され、外国人サポーターの方が大勢訪れました。これまではグローバル化というと、日本人が海外に出て活躍することが主でしたが、日本にいながら様々な国の方々と交流が深まる「内なるグローバル化」がようやく進んだ印象です。これは、インバウンド政策により、ビザ要件を緩和し、外国人観光客を増やしたこと。そして、少子高齢化により労働者が不足し、コンビニでも居酒屋でも外国人の方が働くことが当たり前になってきたという背景があります。今年の4月には、改正出入国管理法が施行され、農業や建設、介護などの分野で、「特定技能」の在留資格を得ることもできるようになりました。外国人労働者の数はこれからますます増えていくでしょう。ただその一方で、台風や大雨が昨年に続いて多発し、外国人の方に災害報道が的確に伝わらないという問題も浮き彫りになりました。来年の東京オリンピックを控え、駅や電車などのアナウンス同様、報道でも多言語対応の必要性を強く感じます。政治に関することでは、安倍晋三総理の通算在任期間が、憲政史上最長になりました。しかし、豊かになったのはある特定の層のみで、不満や貧困、格差は広がりました。7月の参議院選挙で、「N国(NHKから国民を守る党)」や消費税廃止を謳った「れいわ新選組」のような、極論を主張する政党が想像以上に多くの支持を集めたのも、印象深い出来事でした。人々の不満が政治に直結していることが顕在化した一例だと思います。外交面では、北方領土や、北朝鮮問題は棚上げ状態。日韓関係は悪化したままで、日米貿易交渉も核心部分は先送りになっています。世界的に分断が進みつつあり、残念ながら、先行きは明るいとは言い難い状況なんですね。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が来年3月7日公開。※『anan』2019年12月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月20日TBS新金曜ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」に主演する伊藤英明が、役作りのために剃髪、袈裟を着て“僧侶”になった姿が初公開された。伊藤さんが演じるのは、僧侶でありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円。本作は彼の奮闘を通して、「生きること」を問う医療ヒューマンドラマだ。そんな照円役を演じるにあたり、今回2年間伸ばし続けて肩につくほど長かった髪をばっさりと落とし、坊主頭に。カットの際は、監督やプロデューサー、仏事監修を務める新倉典生(善立寺住職)をはじめとしたスタッフ全員が鋏を入れ、最後は伊藤さん自らがバリカンを手にし剃り上げたそう。伊藤さんは「髪を切って坊主頭になって、すっきりしました。これまで2年以上髪の毛を伸ばしていて、久しぶりに短くなったので、気分が一新しましたね。私自身、この姿がとても気に入っています」と満足している様子。さらに、袈裟を着用し僧侶姿に変身した伊藤さん。「初めて袖を通して、ここまで見た目が“僧侶”に変化したので、気合が入りました。善立寺の住職・新倉さんに、合掌の作法や、数珠の持ち方など、その意味を含めて細かく指導していただいたので、身も心も変化して、いよいよ松本照円という役に入るのだなと、奮い立っています」と心境を語っている。また、今回は追加キャストも発表。照円を僧医として病院に迎え、陰ながら支える理事長・澁沢和歌子を余貴美子。照円の上司で救命救急センター部長・玉井潤一郎を萩原聖人。インテリ気取りだが、医療に関しては誠実で優秀な整形外科医・藍田一平を堀内健が演じる。原作を読み、「この物語に関わってみたい!」と思ったという余さんは、「患者の様々な人間模様、医師の葛藤、病院の事情が共感できて胸にグッとくるものがありました。私も還暦を過ぎ、病院にお世話になることが多く、治療していただいて『あぁ助かった』と思う半面、安心しきれない部分もあります。そんな時松本先生に診てもらいたい。理屈ではなく、目の前の困っている人を助けたいと本能で動く医師たちを見てみたいと思いました」とコメントし、萩原さんは「個性溢れる共演者の方々を、救命救急センター部長として支えられるような存在になれるよう演じられたら」と意気込み。久しぶりのドラマだという堀内さんは「とてもキンチョーしておりますが、まわりの出演者、スタッフのみなさまの迷惑にならないように、がんばります」と言い、「伊藤英明さん演じる松本照円の『医療』と『仏の教え』を通じてドラマを見てる視聴者のみなさんも心を動かされ知らず知らずのうちに涙が体の奥からジュワーあっまちがえた、ジュンジュワーとあふれてくるでしょう」と持ちネタを交えコメントした。そのほか、唐田えりか、宮崎美子、泉谷しげる、土村芳らも参加し、物語に彩を添える。「病室で念仏を唱えないでください」は2020年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年11月14日Webで発表していた作品を大幅に加筆修正、描き下ろしも加えて刊行された、和山やまさんの漫画『夢中さ、きみに。』。作品への思いを聞きました。一風変わった高校生たちが織りなす可笑しみのある日常がクセになる。新人離れした画力と、文学性さえ感じるストーリーのオリジナリティで読者を魅了。和山やまさんの『夢中さ、きみに。』は、8つの読み切りとあとがきからなる。前半の4話は林、後半の4話は二階堂明という男子高校生を軸に話が進む。「林の場合、『何を考えているかわからない奴』を描こうと思ったように記憶しています。腹の底が見えないキャラクターは、現実にいると気になって魅力的に見えるものです。二階堂も同じですね。自分が考えたキャラといえども他人ですから、知らない面もたくさんあります。程よい距離感を保ちつつ、『こういう一面もあるのか』と発見しながら描いていきました」物語はあまり大きく動かず、登場人物たちの思いだけがぐるぐるする。「キャラクターやストーリーが頭の中である程度まとまったら、ネームに移る前に『人物の会話』のみを一字一句狂いなく書いていくんですね。口数は多いか少ないか、露骨に言うタイプか婉曲に言うタイプかなど、言い草や口癖で人間が見えると思うので、話し言葉は慎重に考えます」絵のタッチには独特のムードが漂う。「(ホラーマンガ家の)伊藤潤二を感じる」と言われることもある。「学生時代、新人賞に応募したときの講評でも指摘されました。伊藤潤二先生の絵の魅力は何といっても、人物の横顔の美しさだと思っていて、影響は受けていると思います」描かれている人物の表情や教室風景などはシリアスで、ときに不穏な雰囲気さえあるのに、林が絵のキャンバスを干しいも作りの道具にしていたり、上のカットのように、目つきやバックの色だけで二階堂が別人のように見えたりと、突如現れるコメディ演出が、名状しがたい面白さを醸し出す。「ギャグはいちばん自信がない部分で、感覚で描いているとしか言えないんですが、自分の性格上、テンション高めにギャグを放つことにはたとえマンガであっても気恥ずかしさを感じます。しかしギャグは描きたい…。葛藤は常にあるんです。なので、その狭間をさらにうまくモノにできたらいいなと思っています」和山やま『夢中さ、きみに。』Webで発表していた作品を大幅に加筆修正、描き下ろしも加えて刊行。標題は、和山さんが好きなバンド「チューリップ」の楽曲がヒントに。KADOKAWA700円。©和山やま/KADOKAWAわやま・やま沖縄県出身。本書で商業デビュー。現在も同人誌即売会などで精力的に作品を発表。古谷実、伊藤潤二、釋英勝、御茶漬海苔らを敬愛。※『anan』2019年10月23日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ
2019年10月21日ムロツヨシ(43)が10月12日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)で、「松本潤のTHIS IS MJ」のコーナーに登場。松本潤(36)や綾野剛(37)と「ボトルキャップチャレンジ」「人間テーブルクロス引き」、ARを使った次世代スポーツ「HADO」で勝負した。3人は熱い勝負を繰り広げたものの、ムロが最下位という結果に。罰ゲームとして、松本が撮影したムロの写真を宣材写真として1週間限定で公式HPに掲載することとなった。だが、その写真はほとんど顔が見えないもの。にもかかわらず、ムロの公式HPは一時的にサーバーダウンするほどネットで話題となっている。《ムロツヨシさんの宣材写真…なんだこれ(笑)滲み出る陽気な人柄、MJナイス撮影です!》《ムロさんの宣材写真www 顔、分からんやんw》《ムロツヨシの新宣材写真が顔すらちゃんと見えないの、宣材の意味を成してなくて最高でしかない》ムロの宣材写真が変更されたのは今回が初めてではない。さかのぼると、松本がムロの宣材写真を「イケメンすぎる」と指摘したことが発端だった。まず16年5月、ムロが松本との勝負で負けた際に初めて写真を変更。また同年9月にも、ムロは松本に敗北。そして松本が撮影した写真を一週間限定で掲載した。その苦い経験から、ムロはリベンジすべく「2回負けてるけど3回目勝つ姿が見たいのよ、日本人は」と大きく意気込んでいた。だが、今回も結果は敗北。三度目の正直とはならなかったが、そんな彼に再び挑戦して欲しいという声も上がっている。《やっぱMJ対決はムロさんだよね! 最高だわ。毎週5分でいいからやってくれ!笑》《MJ対決には、やっぱムロさんが必要!いつか勝ってほしい!》ムロが松本に勝利する日はやってくるのだろうか!?
2019年10月13日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「幼児教育・保育の無償化」です。無償化が先か全入化が先か。親が働ける環境を。10月より消費税が10%となり、増えた税収は、未来への投資として、「幼児教育・保育の無償化」が始まることになりました。対象になるのは、すべての3~5歳児と、住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外の保育施設やベビーシッターもこれに含まれます。歓迎すべきことですが、いくつか問題もあります。まず、保育所などに入っていない子供たちは対象外。都市部ではまだ、待機児童問題が根強くあり、入園を諦めていた家庭が、無償になるのならと、新たに申請が増える可能性があります。そのため、無償化よりも、全員が入園できるように、待機児童問題を先に解決するべきではないかという声もあがっています。ただ、全入化のために保育所の数を増やす、というのも容易にはいきません。なぜなら、今後子供の数は減っていきます。保育所を新設したものの、利用者が減り、将来、保育所が余ってしまう心配もあるからです。保育所設置の規制を緩和して、会社のなかに保育所を置く、「企業主導型保育」を増やす案もあります。しかし、満員電車に小さな子供を連れて通勤できるものでしょうか?最も不安視されているのは保育の質です。保育士の数は慢性的に不足しており、待遇もよくありません。数が足りていないと、保育士1人当たりの面倒をみる子供の数が多くなり、安心して預けることができません。これだけ働き方改革、一億総活躍が謳われるのであれば、安心して子供を預けられるよう、保育士の待遇や保育環境の改善をしっかりやらないといけないのではと問題提起もされています。長期的な計画になりますが、雇用の流動性を高めて、在宅ワークやワークシェアリングをもっと進め、働きながら、家で子供も育てられるようにする、というのも一つの解決策になるのかもしれません。子育ては日本の将来に関わる問題です。自分に子供がいる、いないにかかわらず、社会全体で子供を育てるという姿勢は必要だと思います。無理して保育所などに預けなくても、必死に働かなくても、安心して子供を産める、子育てだけはできる、そんな国であってほしいと思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げる。9月、3つ目の新会社「わたしをことばにする研究所」を設立。※『anan』2019年10月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年10月07日「松潤からカレーと飲み物2本を手渡され、握手してもらいました。つらかった気持ちが一挙に吹き飛びました!」(参加した高校生)9月22日、嵐の松本潤(36)、KAT-TUNの亀梨和也(33)、関ジャニ∞の丸山隆平(35)、NEWSの小山慶一郎(35)らジャニーズ事務所のタレント8人が、台風15号で被災した千葉県館山市をサプライズ訪問。キッチンカーでカレーの炊き出しを行った。「亀梨くんからトレイを、小山くんからスプーンを、カレーライスを松潤から受け取りました。ふだんはダメらしいんですが、この日は気軽に記念写真にも応じてくれました」(参加学生)招待された園児や小中学生のなかには感激のあまり泣き出す子も。「温かいものはありがたいです」とお礼を口にする保護者もいた。「9月27日にジャニーズ事務所副社長に就任した滝沢秀明さんは今回の炊き出し前から自ら館山に出向き、ガレキ撤去に連日精を出していました。これらは昨年7月に同事務所が立ち上げた『Johnny’s Smile Up! Project』の活動の一環として行われているもの。本業のエンタテインメント活動とともに“みんなが笑顔になるための社会貢献活動を継続的に続ける”というプロジェクトなのです」(イベント関係者)今回は松潤が参加していたが、嵐は東日本大震災の復興支援の一環として11年から「嵐のワクワク学校」を開催していた。「同イベントは、電力不足が社会問題となった中で、被災地の役に立てることはないかと考え、通常よりも“省エネ”で実施できるイベントとして始まりました。収益金の一部を東日本大震災の被災地へ寄付するとともに、 実際に被災地にも出向き、翌12年には、宮城県と福島県において無料招待を実施。また、17年には熊本地震で被災した小中学生とその保護者を無料招待しています。炊き出し翌々日の24日に相葉雅紀さんが千葉県庁を訪問し、義援金6千万円の目録を贈呈しました」(前出・イベント関係者)昨年7月にも、大雨に見舞われた広島と愛媛の避難所を松潤、岡山を二宮和也(36)がそれぞれ激励訪問。松本は感激する被災者へ「(嵐の)メンバーも本当に気にしてますし、何か皆さんの力になれることがあったら、ぜひ力になりたい」と呼び掛けていた。「今後『嵐のワクワク学校』は後輩に引き継がれますが、11~18年までの寄付総額は約20億円にも達しています」(前出・イベント関係者)松本は“一区切り”にあたり、こんな心境を明かしていた。「まだまだ大変な思いをされている方はいらっしゃると思います。今後も僕らが寄り添えることは続けていけたらと思っています。そしてこの『ワクワク学校』は後輩たちが意志を継いでもらえたらうれしいです。これまで関わってくださった全ての人たちに感謝しています」嵐の“愛の精神”は、後輩たちへと受け継がれる。
2019年10月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「8050問題」です。100万人以上の人がひきこもりになっている時代。ひきこもり状態が長期化し、50代のひきこもりの子供を80代前後の親が養い続ける事態が起きています。子供だけでなく、高齢になり、精神的・経済的に限界を迎えた親も孤立。これを称したのが「8050問題」です。5月に起きた川崎市登戸通り魔事件や、元官僚がひきこもりの息子を刺殺した練馬の事件をきっかけに、世間で広く注目されるようになりました。ひきこもりの定義は「自宅にひきこもり、社会参加をしない状態が6か月以上持続し、精神障がいが、その第一の原因とは考えにくいもの」です。ひきこもりは、2000年代から継続的に調査されていたのですが、調査対象が15~34歳だったため、若年層の問題のように捉えられていました。しかし、近年の調査で、中高年層のひきこもりの実態が明るみになり、2019年3月時点で、40~64歳の中高年のひきこもり人口は61万3000人。若年層も合わせると日本には100万人以上のひきこもりがいる計算になります。親が健在なうちは、50代の子供も働かなくても、実家暮らしで生活は成り立ちますが、将来、親が他界したあとが問題です。ひきこもりの支援団体の中には、「精神の問題だ」と、恫喝して強制的に外に連れ出し、立ち直らせようとするところもあります。しかし、そのやり方は当人の尊厳を傷つけますし、間違った行為だと思います。いまの社会慣習の枠に無理やり当てはめることは正しい解決法とは思えません。もう一つ大きな問題は、5月の事件もそうですが、報道で「加害者はひきこもりでした」「8050問題です」と言われることで、ひきこもりが犯罪者の予備軍かのようなレッテルを貼られてしまうことです。そのことが余計に、ひきこもりやその家族を孤立化させ、問題を深刻化させてしまいます。家から出なくても、オンライン上で仕事をしたり、社会活動に参加できるかもしれません。また、定義からすれば、職場になじめず退職し、半年ほど実家で休養するうちに働く気力がなくなり家にこもった状態にある人も、「ひきこもり」になります。本人の自覚がなくても、多くの人がひきこもりになり得る時代になってきているんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年9月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年09月20日俳優の伊藤健太郎が2日、都内のスタジオで行われた日本コカ・コーラの紅茶『紅茶花伝 ロイヤルミルクティー』発売記者会見に登場した。同社は、国産牛乳を100%使用した『紅茶花伝 ロイヤルミルクティー』をフルリニューアルし、新パッケージデザインでこの日から発売をスタート。それに伴い、伊藤健太郎がCMキャラクターに起用された新CM「開発者物語」編の全国放映がスタートした。北海道の牧場を舞台にした同CMで入社3年目のミルクティー開発担当者を熱演した伊藤。美味しいミルクティーを作りたいという熱意のあまり、美味しい牛乳を生み出してくれる牛と交渉する様子を描く、という内容となっている。伊藤は「紅茶花伝株式会社 営業開発部の伊藤健太郎です。今日は会社を代表してこの場にやってまいりました」とあいさつし、「『紅茶花伝ロイヤルミルクティー』は、発売から25年目に入りました。それを記念し、紅茶花伝最大のリニューアルを行いました。本気でこだわったミルクティーです」と新商品を説明。リニューアル商品の大きなポイントについて「粉乳やミルクポーションを使用せず、国産牛乳100%を使用しています。ミルク本来の甘みをいかした優しい味わいを大事にしました。実はミルクを本気でこだわるために、特別な方と共同開発を行っています」と話すと、CMで共演した乳牛が登場。伊藤の隣に来た牛が「モ~!」と鳴くと、伊藤は「私の牛乳がお役に立ててうれしく思います」と訳す一幕も。MCから「どうして分かるのですか?」と突っ込まれると「心が通い合っているからですね」と回答していた。会見の後半では、LIVE配信を視聴していた視聴者からの質問に答えるコーナーも。「牛とどう心を通わせたのか?」という質問に「心が通うのは気持ちですね。何度も何度も牧場に通わせていただいたので仲良くなれたと思います。牛の言葉も分かるので、相当仲良くなれたと思います」と自信。また、「ミルクティーは好きですか?」という質問に「ミルクティーは大好きです。今回は大好きな故に牛乳100%で作った方が美味しいと思い、(牛に)お願いしました。ミルクティーは大好きです!」と最後までCMで演じた"紅茶花伝株式会社 営業開発部の伊藤健太郎"という設定を崩さなかった。
2019年09月03日京都・伊藤久右衛門から、“宇治ほうじ茶”を使ったスイーツが登場。2019年9月2日(月)から9月30日(月)まで、伊藤久右衛門 宇治本店、JR宇治駅前店、祇園四条店、平等院店、京都駅前店などで販売される。伊藤久右衛門では、“宇治ほうじ茶”をお茶としてだけでなく、パフェ、スイーツプレート、アイスクリーム、チョコレート、大福、チーズケーキ、キットカット、ガトーショコラ、ティラミスなど様々な形で提供する「伊藤久右衛門×宇治ほうじ茶フェア2019」を開催。茶葉を高温で焙じることによって生じた芳しく心地よい香りの“宇治ほうじ茶”を、存分に楽しむことができる。数ある“宇治ほうじ茶”スイーツの中でもおすすめは、新作「宇治ほうじ茶パフェ」。手作りのほうじ茶ゼリーをはじめ、ほうじ茶アイス、ほうじ茶せんべい、ほうじ茶蜜を合わせた、ほうじ茶づくしの一品となっている。また「宇治ほうじ茶パフェ」に、ほうじ茶だいふくとドリンクをセットにした「ほうじ茶茶会」も提供する。数量限定「宇治ほうじ茶スイーツプレート」にも注目。祇園四条店で先行販売していた人気の「宇治ほうじ茶ガトーショコラ」をはじめ、ほうじ茶を使ったミニパフェ、生チョコレート、チーズケーキ、大福を、プレートの上に美しく並べた。【詳細】伊藤久右衛門×宇治ほうじ茶フェア2019販売期間:2019年9月2日(月)~9月30日(月)取扱い店舗:伊藤久右衛門 宇治本店・JR宇治駅前店・祇園四条店・平等院店・京都駅前店・オンラインショップメニュー例:・宇治ほうじ茶パフェ発売日:9月2日(月)~販売価格:単品1,080円(税込)、ドリンクセット1,480円(税込)、ほうじ茶茶会1,780円(税込)・宇治ほうじ茶スイーツプレート<数量限定>発売日:9月2日(月)~販売価格:単品1,680円(税込)、ドリンクセット1,980円(税込)※取扱い商品は店舗により異なる。
2019年08月31日世界の様々なテレビ番組を紹介するバラエティ「世界まる見え!テレビ特捜部」の2時間SPが8月19日(月)今夜放送。「嵐」の松本潤が出演するほか、話題の青森ご当地アイドル・王林らバラエティに富んだゲストたちが集結する。所ジョージと日本テレビアナウンサーの岩田絵里奈がMCを務め、スペシャルパネリストとしてビートたけしを迎えるほか、松本さん、王林さんのほか「ナイツ」の塙宣之、土屋伸之と弁護士の森詩絵里、キャスターの森山るりもゲスト出演。今回は「世界のマヌケな奴らが大集合全員逮捕だSP」と題して放送。昨年世界を騒がせたオバマ前大統領がトランプ大統領をけなしているように見える動画が、実はフェイク動画だった。世界でフェイクニュースが問題となっているいま、そのフェイクニュースの裏側を取材、対策などを紹介する。また2015年に発生した被害額270億円に及ぶイギリス犯罪史上最大の強盗事件、犯人に対し様々な憶測が飛び交うなか、ロンドン警視庁の特別捜査班の捜査線上に浮かび上がったのはなんと平均年齢70代の老人集団だった。刑期を終えた犯人が逮捕に至るまでの経緯と大胆すぎる手口、その驚きの真相に迫るほか、番組お馴染み「ラスベガス警察」を今回もお届け。さらに大好評のアメリカのリアリティー番組「キャットフィッシュ」からは、セレブとの愛の真実を追う様子をお届け。テネシー州に住む男性がネットで出会い付き合って6年が経過するも音信不通になってしまった彼女は世界中で知らない人がいないほどの超有名人だというが、その真相は…!?また本番組お馴染みボーダーセキュリティのカナダ版もオンエアされる。今回のゲスト、松本さんは「嵐」として今年度の「24時間テレビ42 愛は地球を救う 人と人 ~ともに新たな時代へ~」でメインパーソナリティを務める。福祉の実績や支援の必要性を伝え推進するため、1978年から毎年放送されているチャリティー番組である「24時間テレビ」。今年はチャリティーパーソナリティーに浅田真央を迎え、毎年話題となるチャリティーランナーにはいとうあさこ、「ガンバレルーヤ」よしこ、「ハリセンボン」近藤春菜の3人が決定。さらに4人目のランナーが今後発表される。さらに女優・土屋太鳳が生中継でスイスのブライトホルン山頂への登山に挑戦するほか、24日(土)21時頃からはドラマスペシャル「絆のペダル」を放送。こちらは相葉雅紀が主演を務め、薬師丸ひろ子、波瑠、田中圭らが出演する。「24時間テレビ42 愛は地球を救う 人と人 ~ともに新たな時代へ~」は8月24日(土)~25日(日)、日本テレビ系で放送。「世界まる見え!テレビ特捜部」2時間スペシャルは8月19日(月)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年08月19日ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)は、2019-20年秋冬コレクションの新作バッグを、2019年8月7日(水)にディスコード ヨウジヤマモト ギンザ シックス店、伊勢丹新宿店で発売する。“ドレープ”を配したレザーショルダーやフリンジバッグ2019-20年秋冬の新作は、デザイナーの山本耀司が、服地のようにイタリアンレザーを用いて作り出した、優雅なドレープの「ラウンド」コレクションや、長い毛糸に口金レザーポーチが内包された「フリンジ」ニットショルダーバッグなど、フォルムや素材使いにユニークな発想が感じられる印象的なバッグを揃える。「ラウンド」のラージサイズのショルダーバッグは、メインファスナーのサイドに小さなポケットを配し、中に入れた物を安定させるファスナー付きポシェットを内蔵。造形美をキープしたまま、使いやすさも追求している。また、ショルダーバッグとしてだけでなく、ストラップを調整すればクロスボディバッグとしても使用可能だ。定番「Y」バックパックや“下駄”着想のバッグもまた、バックパックやボディバッグを揃える定番の「Y」シリーズや、下駄からインスピレーションを得た「エアリアル」など、ミニマルなデザインのバッグも展開。サイドジップを配したユニセックスのレザートート「Zipper Tote」は、サイズを大中小の3種類揃え、ブラックと鮮やかなレッドの2色を展開する。ホラー漫画家・伊藤潤二コラボ - 伊勢丹新宿店の限定ストアで発売ディスコード ヨウジヤマモト伊勢丹新宿店では、2019年8月7日(水)から8月20日(火)まで期間限定ストアを開催。2019-20年秋冬コレクションのフルラインナップを揃える他、8月14日(水)からはホラー漫画家・伊藤潤二とのコラボレーションバッグを発売する。コラボレーションバッグは、伊藤潤二の代表作『うずまき』のヒロイン・五島桐絵と、そのクラスメイト・黒谷あざみをプリント。それぞれのキャラクターが、ヨウジヤマモトの2019-20年秋冬コレクションのランウェイに登場したピースを身に着けた特別なアートワークが、レザーショルダーバッグやキャンバスバッグに落とし込まれている。また、ヒロイン・五島桐絵の色鮮やかな原画をプリントしたキャンバスバッグも登場。伊藤潤二の世界観と、ヨウジヤマモトの織り成すモノトーンのイメージが融合した、幻想的な存在感を放つラインナップとなっている。【詳細】ディスコード ヨウジヤマモト 2019-20年秋冬コレクション発売日:2019年8月7日(水)場所:ディスコード ヨウジヤマモト ギンザ シックス店、伊勢丹新宿店アイテム例:・「フリンジ」スモール 65,000円+税、ミディアム 72,000円+税・「ラウンド」スモール 120,000円+税、ミディアム 158,000円+税、ラージ 158,000円+税■伊勢丹新宿店 期間限定ストア期間:2019年8月7日(水)~20日(火)※伊藤潤二コラボレーションバッグは、8月14日(水)発売。オフィシャルオンラインストア「THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」内、「S’YTE」でも8月14日(水)~展開。場所:伊勢丹新宿店 本館1階=ハンドバッグ住所:東京都新宿区新宿3-14-1TEL:03-3409-6006■コラボレーションバッグ・レザーワンハンドル キャンバスバッグ 128,000円+税・口金レザーショルダー 69,000円+税※会期中、税抜98,000円以上購入するとクリアバッグをプレゼント。※数量限定につき、先着順。
2019年08月11日お笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤が1日、所属事務所を通じ、同日からの約2カ月間、リハビリにより休養することを発表。妻でタレントの渡辺満里奈は2日、オフィシャルブログに思いをつづった。名倉は、2018年6月末に頚椎椎間板ヘルニアの手術を行い、10日間の休養を経て復帰。経過は良好だったが、「手術の侵襲」という普段の生活圏にはないストレスが原因でうつ病を発症し、医師の診断により再度休養することになった。名倉は、「日頃応援して下さっている皆様、関係者の皆様、この度はご心配、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」と詫び、「少しの間休養させて頂きます。体調を回復させて戻って参りますので、よろしくお願い致します」と呼び掛けている。また、同じくネプチューンの原田泰造、堀内健も連名で、「この度はご心配、ご迷惑をおかけ致します。潤ちゃんが元気に戻るまで、そして安心してゆっくり出来るように、しばらく2人ネプチューンで頑張ります! 番組などの関係者の皆様には、様々な面でお力添え頂く事になりますが、どうぞよろしくお願い致します」とコメントを寄せた。一方、妻の渡辺はブログで「たくさんの励ましのお言葉、ありがとうございます」と謝意を示し、「日頃より支えてくださっている関係者のみなさまには、大変なご迷惑をおかけして申し訳ありません。そしてご理解を頂き、ありがとうございます。皆さまのご理解が本人の心の安心となっております。心より感謝申し上げます。まずはゆっくりと過ごすのが一番の養生ということですので、家族で体調と向き合いながらゆっくり過ごしたいと思います。見守っていただけますと幸いです」と記している。
2019年08月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政党の広告戦略」です。SNSを使った政党の広告手法。気軽に流されないで。今年は選挙イヤー。春に統一地方選挙があり、夏には参議院議員通常選挙が予定されています。投票可能な年齢が20歳から18歳に下がり、いずれ行われるかもしれない国民投票も視野に入れながら、各政党は若年層をとりこもうと広告戦略に余念がありません。まず3月に共産党がTikTokに公式アカウントを開設したことがニュースになりました。自民党は令和が始まると同時に「#自民党2019」プロジェクトの特設サイトをオープン。安倍首相ら自民党の7人を描いた屋外広告を街中に展開。動画CMでは10代のアーティストらを登場させ、話題を呼びました。与党の自民党は予算があるため、クオリティの高い広告を大量に作っていますが、どの政党も様々な手法で宣伝しています。皆が話題にあげ、SNSで拡散されることを狙っているのです。ただ、イメージの良い政党=自分の希望する社会を作る政党、とは限りません。広告では具体的な政策は語られず、スローガンを謳うだけです。「現実的な政策を広告で述べたところで、国民は耳を傾けてはくれないだろう」というのが政党側の意見です。イデオロギーを人の心に植え付けるとき、声高にメッセージを掲げるのではなく、美しい、かっこいい、悲しいなど、感情に訴え、知らず知らずにそう思わせるのがプロパガンダ(大衆操作)です。戦時中、ナチスはワーグナーの音楽やかっこいい映像を使い、ドイツが特別な国家だと国民に思わせましたし、アメリカはディズニーのドナルドダックを反ナチス映画に使いました。政治家がアートやスポーツをプロパガンダに利用する歴史は連綿と続いています。ですから、「なんとなくいいな」と思ったときには、誰かがそう思うように感情に訴えたのかもしれないと肝に銘じてください。そして、「なぜ、自分はよいと思ったのだろう?」と冷静に自問することが大事です。10年後20年後、どんな社会であってほしいですか?自分はどうありたいですか?具体的なビジョンを描けなければ、政策の是非も判断できません。イメージで選んだ政治の、その先の民主主義は足元が脆いと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月10日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年07月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中貿易摩擦」です。アメリカも中国も譲らない状態がまだまだ続きそう。先日福岡で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で、多くの国から、アメリカと中国の貿易摩擦が激化すれば、世界経済に大きなリスクを負わせるのではという意見が出ました。関税を巡る米中の貿易摩擦が表面化したのは昨年からです。トランプ大統領は就任前から、アメリカの貿易赤字を問題視しており、輸入品に高い関税をかけ、自国製品が売れるようにしたいと考えていました。昨年7月、中国製品に高い関税をかけ始めたところ、中国は反発。アメリカからの大豆や牛肉などに高い関税をかけ、対立が加速したのです。今年になり、アメリカは、「中国製の携帯電話はアメリカの技術を盗み取ったもの」と、中国の特定企業との取引を停止させました。対する中国は、半導体の元となる「レアアース」のアメリカへの輸出制限を示唆。アメリカは中国からの輸入品のほとんどの関税を引き上げましたが、さらに3000億ドルに相当する品目も、最大で25%まで引き上げるかどうか、6月末に決めると発表しました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記者は、両者の勝負はしばらく膠着状態だろうと見立てており、中国研究の第一人者・遠藤誉さんは、「GDPで世界1位になるまで中国は退かないだろう」と話していました。中国外務省は先日、「米国が貿易摩擦を激化させたいのであれば、断固たる決意で対応する」と強い態度を示しました。いま中国は一帯一路構想により、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカまでの巨大貿易ルートを確保しようとしています。各国に巨額の支援や融資を施し、中国側に引き入れようと画策。例えばカンボジアのフンセン政権は、中国の支援に対し、プノンペンに中国人のための街を建設。強制退去させられた地元の人々の不満が募っています。アメリカもまた、中東地域の戦争や、自国内でも不法移民問題で人権を抑圧。人々の不満が積もれば、いつかほころびを見せるのではないでしょうか。いまこそ日本には、目先の利益にとらわれず、人権を守る協調体制が求められます。アメリカや中国、その他の国々との橋渡し役になることが、長期的には自国を守る術にもなるでしょう。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月3日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年06月28日