一度閉店し、復活した下町の喫茶店谷中町の入り口にある、『カヤバ珈琲』。町のシンボルとして、昭和から多くの人に親しまれてきた「喫茶店」です。実は、一度閉店をしましたが、周囲の協力により2009年に当時の面影や人気メニューを残しつつ、新たなデザインを加え、復活したエピソードをご存知でしょうか?お店の「カヤバ珈琲」という名前は、榧場伊之助さんという創業者の名前が由来となっています。昭和13年に創業して約70年近く営業し、お亡くなりになるまで、ずっと近所の人々の憩いの場所になっていました。店主が亡くなり閉店状態が続いていたところを、台東区の歴史のある建物を残していく活動をしている「NPO法人たいとう歴史都市研究会」や、銭湯を改装したギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」の有志によって、お店の復活を目指し、2009年9月にリニューアルオープン。大正5年に建てられた木造の家屋は老朽化した箇所のみ修繕し、看板やイスなど往時の設えを残したこの喫茶店に愛着を持つ地域内外の人の支援を得て、「カヤバ珈琲」が復活しました。往年の味を忠実に再現した名物のたまごサンド名物「たまごサンド」(500円)に挟んであるのは、ゆでたまごではなくフワフワのたまご焼き。パンとたまご焼きのみのシンプルな構成ながら、からしマヨネーズや塩の効かせ方が絶妙なやさしい味わい。かじりついた瞬間に、ついほころんでしまう、往年の味を忠実に再現した名物メニュー! 食事と一緒に楽しみたいドリンクも『カヤバ珈琲』オリジナルのメニューが充実しています。創業当時から人気を博している「ルシアン」(500円)はコーヒーとココアが半分ずつミックスされていて、コーヒーが苦手な人もおいしく味わうことができます。昭和喫茶の思い出が残る、椅子、カウンター、食器等を眺めながら、時代を超越したレトロモダンな空間で、心豊かな憩いのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?取材・文/中島和美店舗情報店名:カヤバ珈琲TEL・予約:03-3823-3545住所:東京都台東区谷中6-1-29アクセス:JR山手線日暮里駅から徒歩10分東京メトロ 千代田線根津駅から徒歩10分営業時間:月―土8:00~23:00日8:00~18:00定休日:年中無休
2016年07月23日朝時間に至極の一杯。洗練された本物のコーヒー本物のコーヒーを味わいたいときは「トリコロール本店」へ。銀座のビルで働くビジネスパーソンも、ヨーロピアンな調度品の中で静かな時間を過ごしにこっそり訪れます。銀座の朝を彩るのは「モーニングセット」(780円~)。シンプルな厚切りのトーストはパンの繊維質までふわふわで、食欲をそそります。ササッとコーヒーブレイクするなら、手作りの「アップルパイ」(570円)が◎。甘酸っぱいりんごにサクサクの生地が調和したシンプルな味は、コーヒーのお供に最適です。もちろんモーニングもコーヒーのおすすめは「アンティークブレンドコーヒー」(440円)。豆は中南米の高地で栽培されている特注品。オーダーを受けてから挽いているため香り高く、舌の奥で心地よい風味が広がります。女性に人気なのは「カフェ・オ・レ」(480円)。フレンチローストの深い味わいとミルクが絶妙なハーモニーを奏でます。目の前で、高い位置から注ぐパフォーマンスは見もの。コーヒーとミルクが描く曲線はとても芸術的で、ちょっと優越感を味わえそう。実はKEY COFFEEの創業者が開業した店なんです随所に散りばめられたコーヒーへのこだわりは、KEY COFFEEの創業者が開業した店だからこそ。紙のフィルターよりもさらに豆のコクと深みが出せるネルドリップにこだわった、なめらかな口当たりのコーヒーに出会えます。コーヒーを淹れるスタッフは、全員厳しい社内テストに合格したプロたち。「トリコロール本店」でいただく珠玉の一杯を、ぜひ一度体験してみて。スポット情報スポット名:トリコロール本店住所:東京都中央区銀座5-9-17電話番号:03-3571-1811
2016年05月19日新しくてハイセンスなインテリアが魅力的のカフェは、その空間にいるだけでテンションが上がってしまいます。そんなカフェもいいのですが、ゆったりとしたソファでくつろぎながら、コーヒーやケーキがいただける喫茶店も魅力的。自分だけの秘密にしたくなってしまうような魅力的な喫茶店をみつけて、ぜひ足を運んでみてください。■カフェと喫茶店の違い その1カフェはおしゃれ、喫茶店は昭和レトロな感じというイメージをもっている人もいるのではないでしょうか。そのカフェと喫茶店の大きな違い、実は法律でしっかりと定義されています。カフェは飲食店営業許可が必要でお酒を提供することができ、喫茶店は喫茶店営業許可免許が必要でお酒を提供することはできない点です。しかしあくまでも飲食店営業許可なので喫茶店、カフェというネーミングにきまりはないそう。そういえば、店名にカフェとついていても、お酒を提供していないところはたくさんありますよね。■カフェと喫茶店の違い その2カフェはフランスのカフェをお手本にしているといわれ、インテリアも流行を取りいれているところが多いです。喫茶店は古くからあるので、昔からのたたずまいで、インテリアやテーブル、椅子なども開店当時のものを、今でも大切に使っているお店がたくさんあります。また、カフェはセルフサービス、半セルフサービスのお店が多いのに対して、喫茶店は、コーヒーなどを席まで運んでくれるというフルサービスを提供してくれるお店がほとんどです。■喫茶店の魅力は?喫茶店の魅力のひとつは、何といってもお店のオリジナリティ。特に地元で長いこと親しまれているような喫茶店には、それぞれとても魅力的な特徴があるので、自分の住んでいる地域に古くからある喫茶店があったら、利用してみることをおすすめします。もしかしたら、ものすごく自分好みのコーヒーやスイーツに出会うことができるかもしれません。また、喫茶店の中には、お店が明治時代の西洋館を再現したものであったり、オーナーの趣味のものがたくさん飾ってあったり、アンティークのティーカップを使っていたりするお店もあります。外観や中の様子をみて、自分の好みにあっていたら、その時もぜひ利用してみてください。自分のお気に入りの場所がみつかるといいですね。
2016年02月22日「コーヒーと紅茶、どちらにされますか? 」「う~ん。両方混ぜてください」と言ったかは定かではないが、香港の喫茶店には両方混ぜたコーヒー紅茶「鴛鴦茶」がごく自然飲まれているという。コーヒーなの? 紅茶なの? 気になるその味を香港で確かめてみた。○復活した老舗喫茶店実はあの明石家さんまさんも、"コー茶"と命名してその配合を研究しながら愛飲しているそうだ。さんまさんは香港で一般的に飲まれていることは知らなかったようで、香港にメニューがあることを知って俺の味覚は間違っていなかった、などと感想を口にしていたという。鴛鴦茶は香港の喫茶店で楽しめるごく一般的ドリンクだが、今回は香港の伝統的なカフェ「冰室」である「金記冰室」に行くことにした。同店は1967年にオープンし、2012年12月に一度閉店したが、復活を希望する人々の声に応えて2013年4月にリニューアルオープンしたという。店は香港島西側の西環(サイワン)エリアで、MTR西営盤駅から徒歩約3分でたどり着ける。○香港風焼きそばは裏切らない味ちょうどランチタイムということもあって、店は大繁盛。スタッフは店の中を行ったり来たりと忙しそうだった。メニュー表を手に取ると、なんと卓球のラケットにメニュー表が貼られているよう。扉のイラストには、ヒマワリの向こうにメリーゴーランド、そして、香港ならではの遊具なのか、ポールから垂れ下がったひもみたないもので遊ぶ子供たちの姿が描かれており、なんだか楽しげだ。気になる鴛鴦茶は15香港ドル(約230円)。合わせて香港風焼きそば「瑞士汁乾炒牛河」(47香港ドル・約730円)を注文してみた。なお、メインにスープがセットになった午後のセットメニューも香港39ドル(約600円)から用意されているので、お得にがっつり食べたい人はセットメニューを選んでみるといいだろう。まずは香港風焼きそばから。大きめな牛肉がゴロっと入った焼きそばは、平たい麺が特徴。シャキシャキのモヤシやニラ等と一緒にオイスターソースで味付けされており、日本人好みのテイストでいくらでも食べられてしまう。○飲む度に味が変わる!?そして、気になるコーヒー紅茶を一口。英国風でミルクはたっぷり。香港と言うと「レモンティー」もものすごく甘いなど、比較的甘いドリンクが一般的のようだが、ここのコーヒー紅茶は全く甘くない。テーブルの上には砂糖ポットがあるので、これで自分好みの一杯を作るのだろう。ただ、コーヒーなのか紅茶なのかという疑問だが、一口目はコーヒーが強いように感じたが、もう一口飲むと今度は紅茶が強いようにも感じられるなど、なかなか判断がつかない。気になる人はぜひ、香港で体験していいただきたい。店によって配合が違うのかもしれないが、少なくとも「今までにない出合い」であることは間違いないだろう。※1香港ドル=15.5円で換算。記事中の情報は2015年10月取材時のもの
2015年11月13日歩き疲れてちょっと一息入れたい時、長くゆっくりとおしゃべりしたい時。喫茶店に入って、あなたはまず何を注文しますか?味の好みは様々ですが、注文の仕方ひとつでもその人の性格が現れます。星座別「注文するときに言いそうな一言」と一緒に、その傾向を見て行きましょう。■火のエレメンツ(牡羊座・獅子座・射手座)基本的に自分最優先であるこのエレメンツ。牡羊座は「じゃあまず私は・・・・・・」と、誰かが注文するより先に頼みます。一番でありたい気持ちや、さっさと決めて持ってきてほしいというせっかちさが、わかりやすく現れます。獅子座はオリジナリティを出したがるので、「これ試しに選んでみようかな」と言って、ほかの人が選ばないものを選びます。また、グループ全体のバランスを気にするところもあるみたいですね。射手座は「こっちもいいけどそっちもいいな」と言いながら、メニュー表を手放しません。ただし、興味の惹かれるメニューがないとずっと携帯電話をいじってそうです。■地のエレメンツ(牡牛座・乙女座・山羊座)五感で判断することが多いこのエレメンツ、特にわかりやすいのは牡牛座。とにかく美味しいものが大好き。「これ美味しいそう」と言いながら、じっくりとメニューを眺めます。ただし、頼んだものが舌に合わないとずっと不機嫌になるかも。乙女座は「先に決めていいよ」と、一緒に来た相手に気を遣って注文します。さらに、相手が2つのうちどちらにしようか迷っていたら、もう片方を自分が頼むという形で解決までしてくれそうです。山羊座は普段と同じものを頼みます。「いつも頼んでるのあるかな」と、メニュー表を眺めていそう。入ったことのないお店に入った時は、かなり時間をかけそうです。■風のエレメンツ(双子座・天秤座・水瓶座)双子座は何を頼むか考えるよりも、みんなとおしゃべりしたいタイプ。「それもいいね」と言いながら、あれこれ迷ってしまいそうです。でも、いざ注文する時にはすっと頼みそう。天秤座はあまり自己主張を好みませんし、一緒の時間を楽しみたいタイプ。周りの様子を見ながら「じゃあ私も」と、自然な流れで同じものを注文しています。水瓶座はその反対。周りのことなんて一切気にすることはありません。みんながドリンクを頼むなか、平然と「私はオムライス」と食事を始めそうです。■水のエレメンツ(蟹座・蠍座・魚座)自分の感情に素直なこのエレメンツは、どれも個性的。蟹座はとにかく世話好き。「頼みたいもの決まった?」と、率先して注文をしてくれます。ただ、相手のことばかり気にしすぎて、自分の注文を忘れちゃいそうです。蠍座は、何も言わずじっとメニューを見つめています。しばらく考えてから一言だけ注文しますが、あくまで普段通り。別に機嫌が悪いわけではないのです。魚座は「どうしようかなあ」と言いながら、なかなか決められません。相手が選んだものを見てはずっと迷っています。■おわりにせっかくこれから長い時間を過ごすのですから、お互い心地の良い時間を過ごしたいもの。相手が注文する様子を見ながら、どんなものを頼むか考えてみてはいかがでしょうか。素敵な時間を過ごせますように。(脇田尚揮/ライター)
2015年09月12日●サイフォン抽出の珈琲を目の前で注いでもらう楽しみ喫茶店での食事。それはくつろぎながら食べる軽食と上質なコーヒーを味わうぜいたくな時間だ。最近では「コメダ珈琲店」「支留比亜珈琲」など、愛知や岐阜発祥の喫茶チェーンが関東に続々と進出し、その店舗数を伸ばしている。今回はそのうちの一つである、J・ART産業が昨年町田に関東初出店した喫茶店チェーンの「さかい珈琲 多摩境店」におじゃました。岐阜の喫茶店激戦区で培ったという独自開発のコーヒーと喫茶食をいただいてみると、そこには同社の"家族団らん"へのこだわりがつまっていた。○飲食事業のノウハウを30年分つぎ込んで作った「さかい珈琲」の歴史「さかい珈琲」は2007年4月、岐阜県岐阜市に1号店がオープン。岐阜県は、喫茶代が全国で一、二を争うほど喫茶店文化が盛んで、中でも1号店があった場所は近隣にコーヒー店が100以上あるトップレベルの激戦区だという。そんな中、同チェーンは現在7店舗(岐阜・愛知・静岡)に広がり、昨年8月には関東におけるFC第1号店舗を出店した。お話を聞かせてもらった同社執行役員の河合直樹氏によれば、もともと飲食事業をしていた同社が、30年間の飲食事業のノウハウをつぎ込んで作ったものが「さかい珈琲」なのだという。同店の近隣には住宅街が多くあり、京王相模原線の「多摩境駅」からも歩いて数分の立地だが利用者の多くが車で来店していた。「他喫茶店チェーンとの差別化の一つとして、車で来るようなところに店舗を作っています。それというのも、さかい珈琲には家族・友人との『団らんの場』を提供しよう、というコンセプトがあるからです」と言うように、店内には子連れ家族の姿も多い。○「どこにもないもの」を目指したドリンクメニューそんな「団らんの場所を提供するため」の店作りは、メニューや内装にも大きく表れている。まずはドリンクメニュー。時間をかけて作られたものを時間をかけて楽しむような特別なものから気軽に楽しめるようなものまで、種類は幅広い。コーヒーメニューには独自にブレンドした「さかいブレンド珈琲」「アメリカン珈琲」(各430円)のほかに、豆から挽いてサイフォンを使って1杯ずつ入れる「スペシャルコーヒー」が用意されている。そのうちの一つ「マンデリン」(650円)は豆の香りが豊かで、苦味が少なく角のないまろやかな味わい。テーブル横でサイフォンから注いでくれるのも、特別感があってうれしいサービスだ。スペシャルコーヒーは他にキリマンジャロ100%の「タンザナイト」(650円)や「有機ブレンド」「有機アメリカン」(各600円)を用意している。「水出しアイスコーヒー」(450円)は抽出に時間をかけているため渋みが少なく、コクのある味わい。ほかにも、ろうそくでポットを温めながら提供するホット紅茶やハーブティー・ソフトドリンクをそろえている。●なぜ今喫茶店チェーンが関東で勢力を増しているいのかまた、フードメニューや店舗の内装も落ちついた時間の提供に一役買っている。女性客を意識したという「ストウブ」を使った鍋料理は、熱々のまま鍋ごとテーブルに提供されるため、見た目にも楽しい。○独自性の高いフードメニューを開発「若鶏のトマトクリーム仕立て」(1,290円)は、口の中でほろほろとほどけるほど柔らかく煮込まれた鶏肉と、歯ごたえを残した大ぶりのかぼちゃ・にんじん・まいたけなどの野菜が入っている。トマトクリームソースには具材のエキスが染み出しており、具と絡めながら食べると、その濃厚な味わいを堪能できる。ストウブ料理はほかに、「骨付き若鶏のコンフィ 欧風カレー仕立て」「デミグラス ハンバーグ シチュー仕立て」を用意している。喫茶店の定番メニューとも言える「ナポリタン」のケチャップには、高原で育った完熟トマトを使い、無香料・無着色で作ったというオリジナルの「特製トマトケチャップ」を使用。具にはソーセージ、玉ねぎ、マッシュルームが入っており、「名古屋スタイル」の玉子を敷いた鉄板ナポリタンスタイル。甘みの強いケチャップが絡んでよく炒められた、くせになる味わいだ。フードメニューは朝7時から11時にモーニングを提供。飲み物を注文すると「サービスモーニング」として3種から選べるメインのトーストまたはワッフルと、ゆでたまご、サラダがつく。プラス料金でホットサンドやマカロニグラタン付きのセットにすることもできる。11時30分からはランチ(14時からはフードメニューに切り替え)と軽食を提供している。また、ケーキやワッフルパイなどのデザートメニューもそろえる。○調度品は1店舗ごとに店の形やデザインを生かしたものを用意店舗内の空間は、1店舗ごとにデザインと調度品を変えており、町田多摩境店では1つ1つの座席スペースが飛行機のビジネスクラスを基準に広くとられている。ソファもフカフカで、体を背もたれに預け、足を伸ばしてくつろぐことができる。また、子連れ客が周りの客に気兼ねなく過ごしてもらえるよう、キッズルームを12席用意していることも特徴だという。○喫茶チェーンが関東でうけている理由は今までにない「場所」の提供にある前述の通り岐阜県は喫茶店文化が盛んで、全国平均に比べ喫茶店代が全国平均の2倍以上ある。そんな同店発祥の地では、家族の時間が喫茶店にあったと同氏はいう。「金曜の夜に家族がそろったら『じゃあ明日の朝7時に起きてあそこのモーニングを食べようか』『あそこのモーニングが最近気になってるから行ってみるか』となることがよくあります。朝を一緒に過ごして朝食を食べて、その後おのおのの予定に散っていくんです。一家団らんが夜じゃなくて朝なんですね。僕はそういう環境で育ちました」。また、最近愛知や岐阜発祥の喫茶チェーンが関東でうけている理由について「団らんする場所」不足に起因しているのではないかという。現在都心に多数あるチェーン系コーヒー店の多くは、「一人で休息・作業するのに充実した時間」を提供するものであり、回転率も重視している。一方、喫茶店は「場所」を提供するものであるため、立場が違うのだ。「核家族・マンション住まいが増え、友人や親せきが3人4人と集まった時に家の中にはスペースがなく、外で話をする機会が増えたため喫茶店のニーズが増していると考えています。今まで『場所』の提供はファミリーレストランの役割でしたが、ファミレスは基本が『ご飯を食べにいくところ』で飲み物はサブです。一方喫茶店は『500円以上する珈琲を飲みながらくつろぎに行くところ』で、食事はサブです。つまり、根本のコンセプトが違うのだと思っています」いわく、大事なのは回転率ではなくその場所で何が得られるかを理解したうえで選んでもらう"リピート率"であり、喫茶店ではそのためのメニュー・場所作りが今後より一層大事になっていくのではないか、とのこと。核家族世帯は今や全世帯の60%を越え、単独世帯も26.5%となっている(厚生労働省・国民生活基礎調査による)。今後、都市に住む家族は、親戚や友人がふるさとから遊びに来た際に「セカンドハウス」とも言えるような形で喫茶店を利用していくのかもしれない。※表示価格はすべて税込※核家族世帯、単独世帯のデータは厚生労働省「平成25年 国民生活基礎調査」による。岐阜県の喫茶代に関しては総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市 ランキング(平成24年~26年平均)」による。
2015年08月08日●おいしいものをおなかいっぱい! こだわりが詰まった老舗喫茶店に妥協なし古き良き時代の空気をそのまま残し、市民に愛され続けている洋菓子店や喫茶店が小樽にはいくつも残っている。ベルベットのソファに座り、スイーツを口に入れた瞬間、きっとその時代を知らない人でも「懐かしい! 」という気持ちになってくるだろう。時間旅行気分も味わえるような小樽の老舗をオススメのスイーツとともに紹介しよう。○創業87年! 名前の通りスイーツが看板洋菓子と喫茶の店「あまとう」は、JR北海道 小樽駅から徒歩5分ほどの小樽都通り商店街にある。10時の開店とともにケーキや焼き菓子を買い求める地元民でにぎわう人気店だ。喫茶スペースは店内の階段を上ったところにある。深紅のカーペットの上にべルベットのソファ席が並び、シャンデリアの光が店内を優しく照らす。昭和4年(1929)の創業から今年で87年を迎えるあまとうは、食堂と小樽銘菓「ぱんじゅう」の店として始まった。「創業者である祖父は甘いものが大好きで、多くの人に食べてもらいたい、という気持ちから『まるいち甘黨(あまとう)』という店名をつけたそうです」と語るのは、3代目社長の弟であり、取締役本部長の柴田剛さん。現在のあまとうになったのは2代目社長の時だ。○"北海道初"のスイーツをあまとうの看板商品は、昭和35年(1960)に2代目社長が考案した「クリームぜんざいM」(580円)と「マロンコロン」(170円)。「どこにもないものを作ろうと全国を歩き回った2代目が言うには、北海道でクリームとあんこを合わせたものはなかったし、2枚重ねのクッキーはあったが3枚はなかったということで、2つの商品を作ったそうです。"北海道初"の裏は取れていませんが……」と、柴田さんは笑う。3人にひとりが注文するという絶対的な人気を誇るクリームぜんざいMは、生クリームをたっぷり使ったコクのあるソフトクリームと、十勝産の大納言小豆を使った粒あんの相性が抜群! さらに、やわらかな求肥(ぎゅうひ)がいいアクセントになっている。これひとつだけでも、十分おなかの隙間は埋まりそうだ。マロンコロンはクッキーを3枚重ね、周囲をチョコレートで固めたもので、1枚ずつ手作りされている。直径約6.5cm、厚さ約1.5cmとサイズも大きく、一口かじるとバターの風味と生地に混ぜ込まれたナッツ類やチョコレートの味が口一杯に広がる。こちらも1個で十分な食べ応えだ。なお、普通より大きめなのは「おいしいものをおなかいっぱい食べてほしい」という、2代目社長の気持ちの表れなのだそう。また、姉妹品として2枚タイプ(各160円)もある。○ソファ修理にも手を抜かないあまとうの歴史をたどれば、キャバレーで遊んだ客がホステスを連れてやってきたという時もあれば、高校生同士での喫茶店利用が禁止されていた時代に、市内で3店のみ高校生同士での入店を許された店のひとつだった時もある。そして今日では、3世代家族がそろって来店することもあるという。時代は変わっても慣れ親しまれてきた味は変わらないように、また、喫茶店の雰囲気が変わらないようにするには、並々ならぬ苦労があるようだ。バター不足の昨今、月に1~2tのバターを使う同店は、不足分を別の牧場にも依頼して菓子の味が変わらないように対応しているという。また、傷んだソファ生地の張り替えをするために全国各地を探しまわり、やっと同じ生地を見つけるということもあったそうだ。最近は桜や梅風味のクリームぜんざいなど、季節限定のメニューも提供している。「変えないものと変えるもの。どちらも大切にして、お客さまに喜んでもらえる店でありたい」と語るあまとうの柴田さんだった。●その復活に小樽市民も涙! 老舗喫茶店の「館モンブラン」は一味違う○お祝いの席には「館」がいる小樽駅から徒歩10分程度のところに広がる花園銀座商店街は、小樽の中でも特に老舗が並ぶ通りだ。今回紹介する「館ブランシェ」もそのひとつ。店頭には美しいケーキが並び、一階の奥まったところに喫茶スペースがある。同店が「館ブランシェ」に至るまでにはいろいろと歴史がある。昭和11年(1936)創業時、店の名は「ダリア」だった。その4年後に現在の場所に移転し、喫茶店を併設した洋菓子店「館」に。当時の喫茶店と言えば文化人が集まる社交場で、同店もベルベットのソファにシャンデリア、ステンドグラス、壁は絹張りとそれにふさわしい豪華な内装に仕上げた。創業者は菓子職人ではなかったが、客の目線からあらゆることに妥協しない人物だったという。「創業者から2、3時間正座させられて怒られたこともありますが、気にかけてもらえることはうれしかったですし、仲間からはうらやましがられました」と話すのは、館時代も含めて同店で40年間職人として働いている武田孝信さん。「誕生日には館のケーキ、初任給の土産には館のショートケーキ」と市民に愛されるようになった味は、絶対に妥協しない創業者と職人たちの二人三脚で作り上げてきたものと言ってもいい。そんな館も2013年に経営不振に陥り、惜しまれながら閉店した。しかし、「小樽から館をなくしてはいけない」という気持ち一心で、半澤真奈美さん(小樽運河代表取締役)は同年12月に武田さんら職人に働きかけ、「館ブランシェ」として復活させた。新オーナーとなった半澤さんによると、開店当日は多くの市民が押し寄せ、中には涙を浮かべる人もいたそうだ。半澤さん自身も、館がこんなにも愛されていたことに驚いたという。○マッサンはシュー、リタはタルト館時代からの看板商品のひとつが「館モンブラン」(340円)。しかし、世間一般に知られているマロンクリームのモンブランとは違い、ココアスポンジに生クリームを挟んだショートケーキである。実は小樽ではこのタイプが一般的で、前述のあまとうや小樽の老舗洋菓子店「米菓堂」もこれである。武田さんは「うちのモンブランは岩肌と雪を表しています」と言うが、発祥は謎とのこと。そして、今春まで放映されていたNHK朝の連続ドラマ『マッサン』の主人公、竹鶴政孝と妻・リタも館を訪れていた。政孝氏が好んで食べたシュークリーム「復刻シュー」のほか、リタのレシピを再現した「リタのアップルタルト」(1ホール1,800円)も、歴史あるオススメスイーツだ。なお、300円以上のケーキを注文すると、プラス150円でコーヒーが好きなだけ飲めるのもうれしいところ。●実業家の道楽で誕生したゴージャスな老舗喫茶店でビッグチョコパフェを○外観と内観の違いにびっくり最後の1軒も、館ブランシェと同じ花園銀座商店街の中にある。外観は普通の昭和の喫茶店にしか見えないのだが、初めて「喫茶コロンビア」を訪れた人は中に入って驚くに違いない。ものすごく広いということと、天井に輝くシャンデリアがとにかくゴージャスなのだ。創業は昭和23年(1947)、今年で67年になる。現在のような豪華な内装になったのは1980年代の前半頃だという。創業者はとんかつ屋、キャバレー、喫茶店など手広く商売をしていた実業家。「コロンビアはいわばオーナーの道楽の店。内装にはかなりのお金をかけたらしいです」と話すのは現在のオーナー・尾花啓史さん。前オーナーに後継者がいなかったため、頼まれて喫茶コロンビアを引き受けたそうだ。天井に輝くシャンデリアは、まるで光の雨が降り注いでいるよう。1階には24ものボックス席があり、全てベルベットのソファ。このシャンデリアを見ると、喫茶店というよりはキャバレーのような華やかさがある。ちなみに、一番奥の席からは小さい日本庭園が見える。○メニューも器も当時のまま内装は豪華だが、メニューは至って庶民的で懐かしい昭和の食べ物が並ぶ。一番人気は「チョコレートパフェ」(650円)。人気の秘密はおいしさはもちろん、その大きさだろう。レトロなパフェグラスに、底までびっしりアイスクリームが詰まっている。チョコとバニラアイス、生クリームとチョコレートソースにウエハースがついたシンプルなスタイル。おしゃべりに夢中になっていると、底のアイスが溶けてしまうから油断できない。食べ終わると達成感があるくらいのボリュームだ。注文してから焼いてくれるアップルパイもオススメの一品。アツアツサクサクのパイの中に、しゃきっとした歯ごたえが残るリンゴが美味。こちらは単品(600円)か、コーヒーまたは紅茶付きの「パイセット」(820円)で提供されており、アップルパイの他、カスタードやマロンクリーム等全部で5種類のパイがある。創業当時のメニューがほとんど残っているという喫茶コロンビアは、器にもこだわりがあるそうだ。「商大(小樽商科大学)を卒業し、全国各地に就職した元学生が小樽に来た際に、うちに立ち寄ってくれることがあるんです。懐かしいものを注文した時に器がちょっとでも変わっていると、懐かしさを感じられないんじゃないかと思うんですよ。当時のままで出したいんです」と尾花さん。不足した器は札幌へ出向いたり、インターネットで探したりしてなんとかそろえているそうだ。馴染みの客にもふらりと戻ってくる客にも、ホッとできる店でいられるような喫茶店。その一方で、2014年に小樽で開催された「小樽アニメパーティ」では、同店の2階が出張メイドカフェとなり、普段とはまるで違った雰囲気で尾花さんも少し戸惑ったそうだ。しかし、そうした取り組みも行うなど、店の奥行き同様、なんとも懐が深い喫茶店ではないだろうか。●information喫茶コロンビア北海道小樽市花園1-10-2営業時間: 11:00~24:00定休日: 無休深紅のベルベットのソファが象徴的な、昭和の香りがする喫茶店。小樽には古くて良いものがまだまだたくさん残っている。地元の人に交じって少し想像力を働かせてみれば、隣にはキャバレー帰りの客、あるいはマッサン、あるいは情熱にあふれた創業者がいるような気分で、旅行をもっと楽しむことができるかもしれない。※記事中の価格・情報は2015年4月取材時のもの。価格は全て税込
2015年05月19日円頓寺(えんどうじ)の「西アサヒ」(名古屋市西区)と言えば、名古屋の喫茶店好きなら知らない人はいないほどの名物店。昭和初期に創業した名古屋屈指の老舗喫茶店として愛されてきた。その代名詞的一品「たまごサンド」がいま、注目を浴びている。○星3つを獲得したたまごサンドこのたまごサンド、ただのたまごサンドと思うなかれ! フワフワアツアツの厚焼き玉子とシャキシャキのキュウリもみがフカフカのパンにはさんである、とにかくやたらと擬音で表現したくなる魅惑のサンドイッチなのだ。西アサヒそのものは、フジテレビ系列「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコーナー「きたなシュラン&きたなトラン」でも紹介されたことがあるお店。決してきれいとは言えないが、そこで星3つを獲得した通り、たまごサンドは文句なしにウマいと評判だった。だが、西アサヒは店主の体調不良で2014年から休業。またひとつ、名古屋から歴史ある喫茶店が消え、あのたまごサンドも食べられなくなってしまうのか……。そう誰もがあきらめかけていたところに飛び込んできたのが、「西アサヒ復活! 」の朗報である。名古屋の旅行業者と地元商店街らの共同で、旅行者向けのゲストハウスとしてこの4月1日にリニューアルオープンすることになったのだ。しかも、喫茶店だった1階部分は以前と同様に誰もが利用できる喫茶兼食堂になり、うれしいことにあのたまごサンドも復活を果たした。○近似度は90点、味は文句なし!このたまごサンド復活には、僭越(せんえつ)ながら筆者も少し関わっている。あまり知られていないが西アサヒには名古屋市内に姉妹店が1軒あり、そこにもやはりたまごサンドがある。筆者は2014年に発刊した書籍『続・名古屋の喫茶店』でこの西アサヒ天池店(名古屋市昭和区)を取材していて、2015年2月に天池店のママさんと新生・西アサヒのスタッフを引き合わせたのだ。なお、天池店のたまごサンドは「エッグサンド」(540円)と命名されている。天池店のママさんは「レシピなんかないよ! 」と言いながらも、「とにかくバターはたっぷり使うんだよ」など調理のポイントをあれこれと伝授してくれた。さらに、「使わないから持っていきな」と西アサヒのマッチを何ケースも分けてくれたのだった。新生・西アサヒの料理長である村山豊さんは、この天池店で食べた創業者直伝のたまごサンドの味を"舌コピー"して試作を繰り返した。さらに、地元商店街の人たちなどかつての味を知る人に試食してもらって、西アサヒの味の再現に挑んだのである。「『もっとバターが利いていた』『いや、これではバターが利きすぎ』『キュウリもみはもっと辛かった』『いや、もっとあっさりしていた』と人によって言うことがバラバラ。パンの切り方ですら『四角だった』という人もいれば『いや三角だ』という人も(苦笑)。天池店で食べたたまごサンドは、卵自体にはあまり味をつけていなかったので、余計なことはせずにシンプルに作ることを心がけました」と村山さん。筆者も実食させてもらったが、オリジナルにかなり忠実な印象。卵のフワフワ感、バターの利き具合、キュウリもみの塩加減、どれも90点といったところ。点数はあくまでオリジナルとの近似度なので、完成度そのものは文句なしで満足できるものに仕上がっている。オリジナルとの違いを自分の舌で確かめてみたい、という人は天池店にも足を運んで食べ比べてみるのもいいだろう。ただし、天池店のたまごサンドは価格を抑えるために卵は2個。円頓寺の西アサヒは卵3個を使った分厚さが特徴で、新生・西アサヒではこれにならって卵3個使用している。価格も旧・西アサヒに倣って700円にした。他にも新・西アサヒでは世界各国の料理も取りそろえ、喫茶だけでなくレストランとしても利用できる。とはいえ、やっぱり元祖の味を受け継ぐたまごサンドは味わってもらいたい。たまごサンドの提供時間はランチタイムと喫茶タイムが基本だが、夜も要望があれば作ってくれる。○名古屋観光の拠点にも食事だけでなく、ゲストハウスとしても魅力的。築80年の歴史を感じさせる和の雰囲気を残しつつ、ボックスベッドやキッチン、シャワールームなどを完備し、外国人観光客には大いにウケそう。ベッドなら1泊3,240円、個室でも2人で1万1,880円と宿泊料も格安。名古屋駅にも名古屋城にも近く、滞在して名古屋や周辺の観光をたっぷり楽しむにはうってつけだ。店は円頓寺商店街の東寄りの一角にあり、名古屋駅と名古屋城のちょうど中間に位置する。レトロなムードが残る円頓寺界隈は、ここ数年で新しい飲食店などが続々オープンし、散策エリアとしても人気が高まっている。そんな名古屋の旅の思い出に、絶品たまごサンドも加えていただければと思う。●information喫茶、食堂、民宿。西アサヒ愛知県名古屋市西区那古野1-6-13喫茶と食堂は月曜日・第3日曜日休業※記事中の情報・価格は2015年3月取材時のもの。価格は税込○筆者プロフィール: 大竹敏之(おおたけとしゆき)名古屋在住のフリーライター。雑誌、新聞、Webなど幅広い媒体で名古屋情報を発信。Webガイドサイト「オールアバウト」では名古屋ガイドを務める。名古屋メシ関連の著作を数多く出版。『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『続・名古屋の喫茶店』(リベラル社)は自腹リサーチをコンセプトにしてご当地ロングセラーに。2014年10月上旬にはご当地グルメコミックエッセイ『まんぷく名古屋』(KADOKAWA、森下えみこ著)に案内人として登場。
2015年04月14日愛知県は喫茶店王国。名古屋は今や全国を席巻する「コメダ珈琲店」の本拠地で、一宮市や豊橋市は「我こそがモーニングサービス発祥の地!」を主張している。絶対数が多い分、個性的な店も多い。以前紹介した「パブレスト百万$」はその典型だが、"尾張の竜"が「パブレスト百万$」なら、"三河の虎"(?)がここ「喫茶 丘」である。ちなみに、愛知県にある喫茶店の店舗数は約9,000店と全国2位(1位は大阪府の約9,800店)、人口1,000人あたりの店数は1.21店と全国3位(1位は高知県野1.62店)、一平方kmあたりの店数は1.76店と全国3位(1位は大阪府の5.17店)。いずれも1位ではないがトップ3にはランクインしている。○全面ギンギラギンの世界「喫茶 丘」は外観からして怪しさ……もとい、ユニークさがぷんぷん。蛍光オレンジを多様したフリーハンドのフォント、軒からぶら下がる電飾。チープな派手さ加減が目を引くが、よく見ると松の植栽や灯篭(とうろう)、庭石が配され、もともとは和風の構えだったことがうかがえる。奇妙なギャップに戸惑いながら店内に足を踏み入れると、そこには衝撃の光景が! 壁から天井まで全面銀色に貼り尽くされたギンギラギンの世界が広がっているのだ!!よく見ると、銀をベースにカラフルな配色の幾何学模様が施されている。円や長方形の組み合わせなどさほど複雑ではないが、多彩な模様が連続的に配列しているようだ。このまばゆいばかりの空間にペパーミントグリーンのソファを配置することで、どことなくファンシーなムードも漂う。○応急処置が始まりさぞやメニューも個性的に違いない……と思いきやこれがいたって普通。愛知の喫茶店の定番、モーニングサービスあり、カレーや牛丼、ハンバーグ定食あり。喫茶店でありながら定食屋顔負けの食事メニューがそろっているのは、郊外の店ならむしろオーソドックスなラインナップと言える。ではマスターはさぞやキャラが立っているはず……と恐る恐る声をかけると、これがまたとても普通。話をふれば気さくに答えてくれるが自己主張は強くなく、「写真は勘弁してください~」とやんわり拒否するほど控えめ。一体どうしてこのマスターにしてこのド派手な空間が作り上げられたのか?「シミやヤニで汚れてしまったんでそれを隠そうと思ったんですよ」。何とその理由は拍子抜けするほど実務的。店は昭和45年(1970)オープン。長年の営業で壁や天井の汚れが目立つようになり、お客さんからは「暗くて新聞も読めん!」と言われる始末だったとか。そこで6年ほど前に、応急処置のつもりでアルミを壁に貼ったのが始まりだった。1カ所汚れを隠すとまた別の場所の汚れが気になる。そのくり返しで銀色の面積が徐々に拡大。そして、銀色ばかりではさすがに殺風景だと、色折り紙を切り貼りして模様をつけることに。どうもこのあたりから、目的が汚れ隠しよりも創作衝動の発露に移っていったようで、結果として特撮SFの宇宙船の船内のようなシュールなインスタレーションが出来上がったのだった。○芸術監督も認める「大竹伸朗風」こんなに派手なのに、マスターやママさんが特にそれを意識しておらず、個性をアピールしようという気もさらさらないのがこの店の稀有であり愛すべきところ。最初はびっくりして少々落ち着かないのだが、あまりに普通のメニューやサービス、マスターらの対応に、いつしかごくごくノーマルな喫茶店のような気がしてきて、まったりとなごめてしまうのだ。筆者がこの店を見つけたのは2013年の「あいちトリエンナーレ」の取材の途中。岡崎会場を鑑賞した後に駅へ向かう途中に通りかかり、吸い寄せられるように入ってみると、失礼ながらトリエンナーレのどの展示作品よりも刺激的だった。「大竹伸朗の直島の銭湯みたいな喫茶店を見つけたんですよ!」と早速トリエンナーレ・芸術監督の五十嵐太郎さん(建築史家)に紹介すると、現地に足を運んでくれ、「確かに大竹伸朗みたいだ」と同意してくれたのだった。アートに造詣の深い人をも魅了する、邪心ゼロのピュアアート喫茶。虚心坦懐(たんかい)な心持ちでコーヒーをすすっていただきたい。●infomation喫茶 丘愛知県岡崎市唐沢町1-29※記事中の情報・価格は2014年11月取材時のもの。価格は税込○筆者プロフィール : 大竹敏之(おおたけとしゆき)名古屋在住のフリーライター。雑誌、新聞、Webなど幅広い媒体で名古屋情報を発信。Webガイドサイト「オールアバウト」では名古屋ガイドを務める。名古屋メシ関連の著作を数多く出版。『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『続・名古屋の喫茶店』(リベラル社)は自腹リサーチをコンセプトにしてご当地ロングセラーに。10月上旬にはご当地グルメコミックエッセイ『まんぷく名古屋』(KADOKAWA、森下えみこ著)に案内人として登場。
2014年12月06日セブン&アイ・ホールディングスは29日、関西地区2府4県のセブン-イレブン店舗とイトーヨーカドー店舗にて、関西の喫茶店メニューで定番となっている「ミックスジュース」にちなんだ商品を限定発売する。○関西のメーカーと共同開発同商品は、関西の食文化を代表する「ミックスジュース」をヒントに、関西のメーカーと商品を共同開発し、地域限定で発売される。「グリコ フルーツオレグリコ」は、バナナ、リンゴ、パインの風味を加えたフルーツオレ風味のソフトキャンディ。価格は120円(税込)。「グリコ フルーツオレコロン」は、4種のフルーツを加えたフルーツオレ風味のクリームをワッフル生地で包んだ菓子。価格は130円(税込)。「センタン 白くま ミックスフルーツ味」は、「白くま」シリーズの練乳ベースのアイスにフルーツ果汁を加えたアイス。3種のフルーツ果肉と小豆の食感が特徴。価格は130円(税込)。11月19日発売。「UCC 喫茶店の味ミックスフルーツ」は、バナナ・桃・オレンジベースにし、果汁を30%使用した、濃厚で飲み応えのあるソフトドリンクだという。価格は158円(税込)。12月2日発売。
2014年10月25日今やセルフサービススタイルのシアトル系カフェチェーン店が日本中に浸透し、コーヒーショップの主流となっている。しかしその一方で、昔ながらの“喫茶店”をこよなく愛し続ける人がいるのも事実。そこで今回、大阪に現存するレトロな喫茶店巡りをしてみた。そもそも、大正~昭和初期までの大阪は「大大阪」と呼ばれ、東京よりも大規模な都市であった。その後、東京一極集中が進んでいったが、昭和45年(1970)の大阪万博開催の頃までは、今よりももっと繁栄していたのだ。そんな大阪の街で、60年以上の歴史を持つ老舗喫茶の名店3軒に注目してみた。最初に紹介するのは「丸福珈琲店 千日前本店」 。昭和9年(1934)創業という老舗中の老舗珈琲店だ。コーヒーがまだ日本では希少だった当時、初代オーナーが独自に研究を重ね、焙煎(ばいせん)からブレンド、そして抽出方法から抽出器具まで自ら考案。そうして生み出されたオリジナルコーヒーが現在も引き継がれている。その非常に濃厚でコク深い味わいは有名で、世代を超えて根強く支持される名物コーヒーとなっている。また、ブレンドコーヒー(520円)のほかにも、ホットケーキ(550円)をはじめとしたスイーツや自家製珈琲ゼリー(550円)なども人気だ。今や数多くの店舗を展開している丸福珈琲だが、なかでも千日前本店の歴史を感じさせる佇(たたず)まいは格別だ。千日前通りから相合橋筋というアーケード街に入ってすぐのところにあり、2フロアある広い店内はヨーロッパ調のアンティークな調度品や内装で統一。つい長居してしまいたくなる、実に落ち着ける雰囲気となっている。ちなみに同店は、田辺聖子の小説の舞台としても登場しており、何と昭和天皇にコーヒーを献上した経歴もある。大阪ミナミの繁華街中心部、道頓堀筋からほど近くにあるのが、戦後間もない昭和21年(1946)創業の「純喫茶 アメリカン」。今も店構えや広い店内の内装は昭和レトロな雰囲気たっぷりで、どこか“デパートの食堂”といった趣も感じられる。ちなみに、当時は敗戦国ということもあって「アメリカン」という名前を使用できず、“花月”という屋号で営業していたそうだ。ブルーマウンテンやハイマウンテンなど8種の豆を使用したブレンドコーヒー(530円)に加え、この店で是非注文しておきたいのが「特製ホットケーキ(550円)」。数種の小麦粉をミックスして特製銅板で焼き上げたこだわりの逸品で、フンワリとした食感と、玉子とバターの香りが口の中いっぱいに広がる同店一番の名物メニューだ。そのほか、もも肉のみを使用したビーフカツサンド(1,250円)なども人気で、軽食が充実しているのもここの特徴である。ところで、店名に冠せられている“純喫茶”という言葉だが、かつての日本では「カフェー」と呼ばれる女給が客の相手をして酒も提供する、今で言うキャバクラのような「特殊喫茶」という業態が存在していた。その「特殊喫茶」と区別し、より健全性をアピールするために生まれた言葉が“純喫茶”で、昭和50年代前半頃までは街中で結構目にしていた言葉である。さて、大阪において東京・浅草のような昭和レトロな“昔の歓楽街”の雰囲気に溢(あふ)れているのが、通天閣のお膝元・新世界界隈だ。その新世界と、かつての遊郭・飛田新地をつないでいたジャンジャン横丁という商店街にて、昭和23年(1948)から営業を続けているのが「千成屋珈琲店」だ。もともと青果店を営んでいたのだが、熟しすぎた果物を店頭から引き上げ捨てるのはもったいないと、ミキサーにかけてジュースで売りだしたところ、これが「うまい」と評判に。これをきっかけに喫茶店に転業し、以来、地元民の憩いの場として親しまれてきた。リンゴやバナナなど数種の果物に少し牛乳を加えてミキサーですり潰したミックスジュースは、とろみがありながらもスッキリとした味わい。東京ではあまりなじみがないかもしれないが、大阪では比較的ポピュラーなドリンクのひとつなのだ。千成屋はそのミックスジュースの元祖とも言える店で、「牛乳抜き」や「甘さ控えめ」といった要望にも対応してくれる。このミックスジュースを始め、マイルドな味わいのコーヒー(350円)、そしてママさんの親しみやすい人柄やアットホームな店の雰囲気が魅力の喫茶店である。セルフ形式のカフェチェーン店とはまた違った独特の趣が感じられる老舗喫茶店。これらの店で、創業当時から引き継がれるこだわりのコーヒーやスイーツなどを頂きながら、昭和の時代に思いを馳(は)せるのも一興(いっこう)ではないだろうか。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月04日名古屋の喫茶業界に燦然(さんぜん)と輝く、名古屋市昭和区の喫茶店「マウンテン」。業界をリードしてきたこの店は、オープンから40年以上経た今もなお、店主の持つ独特のオーラのもとで圧倒的な存在感を放つている。今回はこの店の創業者へインタビューを試みた。「お!よぉ来たなぁ。おみゃーさん前にも一度会ったことがあるなぁ」。ギラリと鋭く光るまなざしをまっすぐに筆者へ向けたこの御仁こそ、誰あろう、マウンテン店主の加納幸助氏である。彼の記憶の通り、筆者は15年以上も前に一度だけ彼のインタビューを敢行していた。よく覚えてくれていたなと静かな感激を胸に、改めて彼の顔を見る。久しぶりに会う彼は、顔に若干の年輪を刻んではいるが、その生命力は少しも衰えていないようだ。「今回は何を(写真で)撮る?やっぱ甘口系か?アンタの好きなもん作ったるで何でも言ってちょうよ!」。「甘口」とは何のことかというと、この店の名物「甘口スパゲティ」のこと。このメニューこそ、マウンテンの代名詞ともいうべき名物なのだ。他に類を見ないインパクトで数々のメディアに登場し、その名は全国にとどろいている。ネット情報やガイドブック片手に、この「甘口スパ」だけを目当てに店を訪れる観光客も今や珍しくない。「甘口スパの話しきゃぁ?これはもぉ20年くらい前に作ったんだわ。苦労したわぁ!いろいろ試してよぉ。デザート感覚で食べられるスパゲティを作りたかったんだわ。あったかくても冷たくってもおいしくなけりゃいかん。それが苦労したのよ」。彼の話は更に続く。「甘口抹茶スパの抹茶なんて、高級な粉を使っとるでよ。いためても粉が分離しないよう工夫したったわ。甘口イチゴスパは冬と春の限定なんだわ。イチゴが一番熟した時じゃにゃあとウマないんだわ。でもこの時期のイチゴ使ったら、まぁ抜群にうみゃあでよ」。驚いた。なんとあのソースも自家製だったのか!とにかく見た目のインパクトだけでなく、素材など味のこだわりも強いことが判明した瞬間だった。そう言えば、確かにパスタも生麺だ。このパスタがモチモチしていて、白玉みたいな感じなのだ。そうこうしているうちに、デーンと目の前に「甘口抹茶スパ」が登場。全身グリーンティカラーのパスタに、クリームがどっさり盛られている。そして山の頂には、粒あんがハーゲンダッツのごとくトッピングされているのだ。いつ見ても圧倒的な存在感である。これデザート感覚というには、ボリュームあり過ぎじゃないのか?「量?麺だけで600グラムはあるわ。ホントは、ご飯を食べた最後に、みんなで取り分けて食べてもらおうって感じで作ったんだわ。だけど、ガイドブックとか見て店に来る子とかは、これだけ食べて帰るわなぁ」。なるほど、ホントは取り分けるものなのか……って、今の状況、コレは筆者ひとりで食べろってことなのか??と思ったのもつかの間、加納氏の食べ方レクチャーが始まった。「まずはこのクリームとアンコと麺をかき混ぜるんだわ。このアンコも最上等のもん使っとるでよ!和菓子屋なら金賞もん!」何が金賞なのか一般人には既に理解できない。しかし言われた通りにぐっちゃぐっちゃとかき混ぜると、パスタの熱でクリームがじわっと溶け始める。フォークで麺を丸め意を決してひと口モグモグ。うむ確かに抹茶の味は濃い!麺に絡むのは抹茶ソースというより粉を溶かした抹茶という感じ。いい意味で確かに粉っぽい。考えてみたら抹茶とクリームとアンコの組み合わせ自体は、和洋菓子の世界ではポピュラーなもの。確かに見た目は衝撃的だが、慣れれば食は進む。しかし、壮絶に甘いことに変わりはない。その上、このボリュームだ。必死に食べ続ける僕を尻目に、加納氏は静かに哲学を語り始めた。「哲学はよぉ、この店は小さいけど何でもそろう百貨店みてゃあな店にしたいと思っとるんだわ。全部なんでもそろっとったら、お客は逃げんでよ!」さらに、「でもエエ加減なもの作ったらいかんのだわ。値段が高すぎてもイカン。これはお客との阿吽(あうん)の世界だな」。さすがは加納氏。フード、ドリンク合わせて今現在、メニューだけでもなんと300種以上はあるそうだが、今後も新作に取り組むというのだ。ところで今までのベスト・ワンは?と聞いたところ加納氏らしい答えが返ってきた。「ベスト・ワン?そりゃ全部だわ。みんなかわいい子供みたいなもんだでよ!」そして最後に、「かき氷も食うか?食わんでもエエから、写真撮っときゃあ!」と抹茶パスタで腹いっぱいの筆者の前に次なる「マウンテン」級の巨大イチゴかき氷が現れたのであった。●Information喫茶マウンテン名古屋市昭和区滝川町47-86【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月09日香港には、西洋料理なのにちょっと「?」と思うような料理や、日本では考えられない謎の飲み物がある。そんなB級グルメを楽しめる、香港で独自に発達した「香港式喫茶店=茶餐廳(チャーチャンテーン)」を紹介しよう。茶餐廳はレストランではなく、カフェでも大衆食堂でもない。ドリンクメニューが充実しているのでカフェのようではあるが、レストラン並みの食事メ ニューも取りそろえており、しかも朝、昼、晩食べられる。香港人の中には3食全て茶餐廳を利用する人もいるとか。食事メニューは、西洋風だけど香港料理と いった感じの不思議なものが多い。数ある茶餐廳の中でも、香港の芸能人も好んでよく来るという人気の店が「華星冰室」だ。この店でいろいろ面白そうなメ ニューを頼んでみた。まずは1日1,000食も出るという人気の定食(常餐)。バタートースト、ハムエッグ、チャーシュースパゲティにドリンクがついて、なんと34香港 ドル(約398円)という破格のセットメニューだ。このチャーシュースパゲティ、パスタというよりチャーシューラーメンといった方がイメージしやすいだろ う。不思議な組み合わせに「?」マークが飛び交ったが、これが意外に合う!あっさりとしたうどん風の味わいで、つるっと麺をすすっておいしくいただい た。こうした香港風アレンジの西洋料理がなんとも面白い。同店のオーナー・陳家興さんが「ぜひこれは味わっていってほしい」と強く勧めてくれたのが、黒トリュフ入りスクランブルエッグトースト。正直、この お店でトリュフに出あうとは想像していなかったので(失礼! )ちょっと驚く。37香港ドル(約433円)といいお値段なのだが、パンの上にとろけるような食感のスクランブルエッグがたっぷりのっており、その上にア クセントとして黒トリュフがおしげもなくまぶされている。ふわふわしたパンと、とろっとした卵、クラクラするようなトリュフの魅惑的な香り……。これらが三位一体となったこのトースト、やみつきになりそ う!実物を見てみると、「トリュフがこんなにのっていて、この値段でいいの!? 」と困惑してしまう。陳さんいわく、同じメニューをホテルで食べたら10倍の値段はするという。もうひとつ気になったのが、店のあちこちに貼られている「校長多士」というメニュー。「校長って一体何? 」と思ったが、香港を代表する歌手であり俳優でもある譚詠麟(アラン・タム)さんのことだという。アランさんが何度も来店してくれるので、アランさんお気 に入りのオリジナルメニューを作って、敬意を表してメニューに「校長」と名付けたそうだ。黒トリュフをペースト状にしたものをたっぷり塗りこんで焼き上げたトーストで、見た感じはピザのよう。値段は25香港ドル(約293円)。60歳を 超えるアランさんがいつも「俺は25歳だ! 」と言っているので、いつまでも変わらぬ若さでいられるよう25香港ドルにしたという。「だから物価が上がっても値上げはできないんです(笑)」とオー ナーの陳さんは苦笑いしていた。こうした面白食事メニューと合わせて頼みたいのが、香港ならではの謎の飲み物だ。日本では信じがたい飲み物といえば、コーヒーと紅茶を混ぜあわせた 鴛鴦茶(インリョンチャ)。香港では一般的なものらしい。温かい鴛鴦茶(17香港ドル・約199円)を頼んでみたが、意外とイケる! コーヒーより軽めで飲みやすい。食事と一緒に楽しむにはコーヒーより向いているように感じた。さらに、忘れてはいけないのがホットコーラ(熱可楽)。「温かいコーラって一体!? 」と思いつつ、せっかくなので頼んでみることに。オーナー陳さんから「レモンとショウガを入れた方がうまい」とのコメント。早速、レモン&ショウ ガ入りホットコーラ(20香港ドル・約234円)を飲んでみた。冷たいコーラのように炭酸特有の刺激はないのだが、その分優しいのど越しで飲みやすい。ショウガが入っているので身体の芯から温まり、ホッと一息つける。香港に行ったら謎のメニューの宝庫、茶餐廳に立ち寄っていただきたい。意外な“美味”に出合えること請け合いだ。●information華星冰室住所:Shop B1, Kwong Sang Hong Building, 6 Heard Street, Wan Chai営業時間:7時~23時定休日:なしアクセス:灣仔駅から徒歩5分※店舗データは取材時のものです【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月12日楽天トラベル株式会社は、1世帯あたりの喫茶店での年間消費額が日本一の岐阜県と、岐阜県喫茶組合との共同企画「日本一を探す旅岐阜「喫茶店」の年間消費金額日本一 」を6月18日にリリースした。岐阜県は、県庁所在地の岐阜市民が1年間に支払う1世帯あたりの喫茶代金は、全国平均の約3倍と日本一だという(※)。県内には約3,300店の喫茶店がひしめき、特に「モーニング」は、それぞれの喫茶店が趣向を凝らしたセットを提供。コーヒー・トーストに茶わん蒸し・おにぎり・サラダを組み合わせるなど、独特の文化が根付いている。この独特な喫茶店文化の魅力をアピールし、県外からより多くの旅行者を誘致すべく、同社は岐阜県と岐阜県喫茶組合との共同企画で「日本一を探す旅ファイル.03 岐阜「喫茶店」の年間消費金額日本一」をリリース。同企画には、岐阜県の喫茶店文化や「モーニング」の魅力、周辺観光地やイベントの紹介はもちろん、「モーニングチケット付宿泊プラン」として岐阜喫茶組合加盟16店舗の喫茶店でモーニングを利用できる喫茶チケットと岐阜モーニング喫茶MAPがついたプランも紹介している。ココが日本一!日本全国の“一番”を探す旅の岐阜「喫茶店」の年間消費金額日本一!は、6月18日~7月17日まで掲載。※家計調査(二人以上の世帯)都道府県庁所在市及び政令指定都市別ランキング(平成21~23年平均)。出典元は総務省 統計局「家計調査」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月19日喫茶店でマスターが淹れてくれるような香り高く、コク深い味わい 甘さひかえめ・ミルク入りチルドカップコーヒー 「〈マキシム〉ちょっと贅沢な珈琲店 炭焼珈琲」が新発売。昔から日本人に愛されてきた喫茶店の本格的な味わいのチルドコーヒー。7月25日(月)より、沖縄を除く全国のコンビニエンスストアで新発売。 商品名:〈マキシム〉ちょっと贅沢な珈琲店 炭焼珈琲容量:200mlbr>お問合せ先:お客様相談室 TEL 0120-17-8651プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年07月23日COBS ONLINE編集部は同サイトの会員を対象に、2009年10月6日から10月13日にかけて喫茶店の利用に関するアンケートを行った。1,010名の会員に対し、「あなたは喫茶店にどれくらい行きますか?」と尋ね、「月1回未満」を省いた「月1回以上」は喫茶店に行っている会員591名分のデータをまとめた。「飲み物のほか、お菓子・食事等を含め、あなたは喫茶店・カフェで月に合計いくら使っていますか?(図1)」と聞いたところ、「1,000~3,000円未満」と答えた人が最多で、47.2%とほぼ半数になった。最高額は24歳女性の「50,000円」だったが、月30日で割ると1日あたり約1,666円となり、十分に考えられる金額であった。「あなたが日常的に入る喫茶店を選ぶポイントを教えてください(複数回答)(図2)」と尋ねると、「雰囲気」20.7%、「価格の手頃さ」18.7%、「味」17.2%となった。「禁煙・分煙」を望む人は9.3%いるが、「喫煙可能」を望む人はわずか1.6%だった。COBS ONLINE会員アンケート「喫茶店の利用に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年10月6日~10月13日、集計人数:1,010名中591名)完全版(画像などあり)を見る
2009年10月30日