印象派・ポスト印象派の殿堂として知られる、イギリス・ロンドンのコートールド美術館の名品約60点を紹介する「コートールド美術館展魅惑の印象派」が東京都美術館で9月10日(火)から12月15日(日)まで開催。同美術展の報道発表会が行われた。【チケット情報はこちら】コートールド美術館は、イギリスの実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に、ロンドン大学付属のコートールド美術研究所の展示施設として1932年に開館。通常めったに貸し出されることのない数々の名品たちが、同館の改修工事(2018年9月~2021年)に伴い、約20年ぶりとなる来日が実現。今回の展覧会では、コートールド美術研究所が美術史や保存修復の世界有数の研究機関であることにも注目。展示は「画家の言葉から読み解く」「映された時代から読み解く」「素材・技法から読み解く」の3章で構成される。注目すべき作品は、メイン・ヴィジュアルにも使用されているエドゥアール・マネ(1832-1883)最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》(1882)。「フォリー=ベルジェール」は当時のパリで、歌や踊り、曲芸など多彩な出し物で人気を博したミュージックホールだ。喧騒に包まれた同ホールを描いた本作は、表情が読み取りにくいバーメイドや画面の大半を占める鏡、その鏡に映る不自然に右に大きくずれた後ろ姿など、発表以来様々な議論を呼んでいる。報道発表会には特別ゲストとして、作家・ドイツ文学者の中野京子氏が登場。「フォリー=ベルジェールはあらゆる階層の人が楽しめた歓楽施設。食事やお酒、おしゃべりも楽しめる、一種の社交場でもあった」と言い、同作の構図については「すべてがイリュージョン。鏡を使ったたくらみに満ちた画面」と語った。《フォリー=ベルジェールのバー》のほかにもルノワールの《桟敷席》(1874)、ゴーガンの《ネヴァーモア》(1897)、モディリアーニの《裸婦》(1916頃)、セザンヌの油彩10点など選りすぐりの作品が展示される。同展は東京都美術館のほか、2020年1月3日(金)~3月15日(日)に愛知県美術館、3月28日(土)~6月21日(日)に神戸市立博物館に巡回。チケットぴあでは、大ベストセラーシリーズ「怖い絵」の著者でもある作家・ドイツ文学者、中野京子氏の特別講演会と、同展の公式図録と音声ガイドがセットになったチケットを独占販売中。
2019年05月27日国立新美術館では、企画展「カルティエ、時の結晶」を10月2日から12月16日まで開催。カルティエ(Cartier)の1970年代以降の現代作品を展示する。ネックレスカルティエ、2018年ゴールド、ダイヤモンド、アフガニスタン産エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス個人蔵Vincent Wulveryck © Cartierカルティエの作品は1995年、2004年、2009年の展覧会を通して日本で紹介されてきた。1989年以降、日本だけでなく世界各国の主要美術館においてそのコレクションが展示紹介されてきたことは、数あるメゾンの中でも特筆されることだ。過去におけるこうした展示は、いわゆる「カルティエ コレクション」の歴史的な作品を対象としてきたが、今回は1970年代以降の現代作品に光を当て、その創作活動における革新性、現代性、独自性を、メゾンが築き上げてきた創作の歴史を背景に表現する世界でも初めての試みとなる。テーマは「時の結晶」。「時間」を軸に、「色と素材」、「フォルムとデザイン」、「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの章で、カルティエのイノヴェーションに満ちたデザインの世界を探求する。壮大な時間を経て生成され奇跡的に見出された宝石と、世界各地の文化や自然物など万物から着想を得たデザインが、卓越した職人技術によって結実したカルティエの宝飾。それは世界の縮図であり、地球や文明との時空を超えた対話であるといえる。時間を自由に往来し、素材に秘められた可能性を探求することによって、色彩や線、フォルムなど、伝統を継承しつつも、常に宝飾界に新しい風を吹き込み続けるカルティエの想像力に満ちた美の秘密を紹介する。会場構成を手掛けるのは、新素材研究所 / 杉本博司と榊田倫之。「旧素材こそ最も新しい」という理念のもと、伝統的な職人の技術と最新技術とを融合させ現代的なディテールで仕上げる彼らのデザインが、「時」を意識し回遊する展示空間を創出し、新たな鑑賞体験を提示する。【展覧会情報】カルティエ、時の結晶会期:10月2日〜12月16日会場:国立新美術館 企画展示室 2E住所:東京都港区六本木7-22-2
2019年04月29日「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」が、2019年10月19日(土)から2020年1月26日(日)まで、国立西洋美術館にて開催される。欧州随一の名門・ハプスブルク家の美術コレクションを紹介「ハプスブルク展」は、欧州の歴史上で随一の名門・ハプスブルク家に焦点を当てた美術展。ハプスブルク家は、広大な領地を支配下に収め、神聖ローマ皇帝を代々世襲するなど、13世紀末にオーストリアに進出して以降、オーストリア帝国が崩壊するまで、数世紀にわたってヨーロッパの表舞台で常に脚光を浴びてきた名家だ。ハプスブルク家の人々はまた、絵画や工芸品、武具などからなる豊かなコレクションを築いたことでも知られており、その主要部分はウィーン美術史美術館に収蔵されている。「ハプスブルク展」では、ウィーン美術史美術館の協力のもと、世界屈指と言われるハプスブルク家のコレクションを展示。コレクションの歴史を軸に、コレクターごと、もしくは時代ごとに、その個性や傾向を明らかにしていく。マリー・アントワネットや王女マルガリータまた、歴史を彩ったハプスブルク家の人物たちも、作品を通して紹介。政略結婚によりフランス王家に嫁ぎ、フランス革命のさなかに処刑された悲劇の王妃・マリー・アントワネットをはじめ、その母である女帝・マリア・テレジア、ハプスブルク家のスペイン系当主であったスペイン国王のフェリペ、フェリペの娘である王女マルガリータ・テレサ、稀代のコレクターとして知られる神聖ローマ皇帝・ルドルフ2世などが登場する。詳細ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史会期:2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)会場:国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年04月27日展覧会「抽象世界」が、2019年5月25日(土)から8月4日(日)までの期間、大阪・国立国際美術館にて開催される。近年、抽象芸術の分野が再び注目を集めている。本展は、1980年から今日まで約40年間に渡るヨーロッパとアメリカの抽象芸術に焦点を当てた展覧会。展示するのは、絵画を中心に彫刻なども交えた作品だ。また、1980年以前に活動を開始した歴史的な美術家の作品も合わせて紹介する。展示作品は、ベルギーのファッションデザイナーであるラフ・シモンズが、ディオール 2012-13年秋冬オートクチュールコレクションや自身のコレクションなどで度々インスピレーション源にしている現代アーティスト、スターリング・ルビーや、1950年代に軍隊から退き、パリで活躍したアメリカ人画家エルズワース・ケリーらが手掛けたもの。過去にとらわれることなく、融通性や拡張性がそなわった作品の数々を、是非会場で体感してみて。【詳細】抽象世界会期:2019年5月25日(土)~8月4日(日)会場:国立国際美術館 地下3階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島 4-2-55開館時間:10:00~17:00、金曜・土曜は20:00まで※7・8月の金曜・土曜は21:00まで※入場は閉館の 30 分前まで休館日:月曜日 ※7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館観覧料:一般 900円(600円)、大学生 500円(250円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある人とその付添者1人無料(要証明)※本料金で、同時開催の「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」も観覧可能※夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00以降)は一般 700円、大学生 400円【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2019年04月15日展覧会「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」が、2019年5月25日(土)から8月4日(日)まで大阪・国立国際美術館にて開催される。スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティは、20世紀最大の彫刻家として知られる彫刻家だ。ジャコメッティの芸術は、モデルとの対峙が重要なポイントとされている。日本の哲学者・矢内原伊作は、ジャコメッティの長期間に渡る作品制作に協力した数少ない人物。1956年から1961年の期間に度々フランスを訪れ、長きに渡る制作活動に向き合った。「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」は、矢内原伊作をモデルとした彫刻作品「ヤナイハラ Ⅰ」の収蔵を記念したものだ。ちなみに、矢内原をモデルとしたブロンズ彫刻で完成に至ったのは2作品のみ。全ての鋳造を合わせても7体しか現存しておらず、そのうちの1つが、2018年に日本に初めて収蔵された。会場では、ブロンズ彫刻「ヤナイハラ Ⅰ」に加え、2013年に収蔵されたジャコメッティの油彩画「男」も展観できる。さらに、日本国内の美術館から集めたジャコメッティ作品や、矢内原がモデルを務める間に書き留めた手帖、パリなどで撮影した写真を公開する。なお、2019年8月27日(火)から12月8日(日)までの期間、「ヤナイハラ Ⅰ」「男」を再配置し、20世紀終盤から今日までの新しい表現を中心に展覧する「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ」の開催が予定されている。【詳細】コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ会期:2019年5月25日(土)~8月4日(日)会場:国立国際美術館 地下2階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55開館時間:10:00~17:00※金曜・土曜は20:00まで※7・8月の金曜・土曜は21:00まで※入場は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし、7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館)観覧料:一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)・心身に障がいのある人とその付添者1人無料(要証明)※本展は同時開催の「抽象世界」の観覧券で観覧可能夜間割引料金:一般 250円、大学生 70円※対象時間:金曜・土曜の 17:00 以降)無料観覧日:6月1日(土)、7月6日(土)、8月3日(土)■コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ会期:2019年8月27日(火)~12月8日(日)【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2019年04月14日東京・六本木にある国立新美術館の正面入口前にて、4月17日から2021年5月10日まで、「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」が特別公開される。2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で発表した「ガラスの茶室 - 光庵」。2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露され大きな話題となった。国立新美術館では本作品を屋外に設置し、自然光のもとで変化する表情を見ることができる。また、併せて、パリのオルセー美術館にコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」も展示される。東京2020オリンピック 聖火リレートーチもデザインしているデザイナー、アーティストの吉岡徳仁。作品はニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ポンピドゥー・センター (フランス)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)など、世界の主要美術館に永久所蔵され、アメリカのニューズウィーク誌による「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれている。【イベント情報】「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」会期:4月17日〜2021年5月10日会場:国立新美術館 正面入口前住所:東京都港区六本木7-22-2時間:美術館の開館時間に準ずる休館日:毎週火曜日(祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)、年末年始入場無料
2019年04月05日世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの世界初となる大規模所蔵品展「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が、東京・上野の国立西洋美術館で2020年3月3日から6月14日まで開催される。ロンドン中心部、トラファルガー広場に面して建つ世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。西洋絵画に特化し、粒ぞろいの質の高いコレクションで多くの人々を魅了し続けている。しかし、同館はその多くを常設展示しているため作品の貸出に極めて厳しく、英国外で所蔵作品展が開かれたことは、200年近い歴史の中で一度もない。本展は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーがこれまで世界のどの場所でも開催したことがない、大規模な所蔵作品展となる。イタリア・ルネサンスからポスト印象派にいたる、幅広い年代、地域とジャンルの西洋絵画の名品約60点を一挙公開。英国で築かれた、ヨーロッパ美術を網羅するコレクションの歴史を紐解く。また、フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》、レンブラント《34歳の肖像画》、ゴッホ《ひまわり》など、同館所蔵の世界的傑作が待望の初来日を果たす。全作が初来日となるこの機会は、まさに歴史的な展覧会となるだろう。【展覧会情報】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展会期:2020年3月3日~6月14日会場:国立西洋美術館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(3月30日、5月4日は開館)※本展は2020年7月7日から10月18日まで国立国際美術館(大阪)にも巡回
2019年03月20日20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ。彼の建築作品で世界文化遺産でもある国立西洋美術館(本館)で、ル・コルビュジエの絵画とそのルーツに迫る展覧会『ル・コルビュジエ絵画から建築へ—ピュリスムの時代』が開催されている。『ル・コルビュジエ絵画から建築へ—ピュリスムの時代』()
2019年02月26日京都国立近代美術館にて、展覧会「京都の染織 1960年代から今日まで」が開催される。会期は、2019年3月8日(金)から4月14日(日)まで。平安遷都から1200年以上の歳月が流れた京都で連綿と受け継がれる染織。京の染織家たちは、時代に合わせて新しい技術、意匠などを生み出しながら作品を残している。「京都の染織 1960年代から今日まで」は、京都国立近代美術館が開館した1960年代から今日までに焦点を当て、28人の作家による多様な「染」と「織」を展示する。60年代に製作された森口邦彦の友禅着物「雪明り」や、近年の伊砂利彦の《王朝三部作(萌黄、王朝、朽葉) うち朽葉》などの作品を通して京都の染織の変化を概観することを試みる。【詳細】展覧会「京都の染織 1960年代から今日まで」会期:2019年3月8日(金)~4月14日(日)開館時間:9:30~17:00(最終入場は閉館30分前まで)※金・土曜は20:00まで開館会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)休館日:月曜日観覧料:・一般 当日 1,000円(800円)/夜間割引 800円・大学生 当日 500円(400円)/夜間割引 400円※( )内は20名以上の団体料金。※夜間割引は金・土曜17:00以降。※高校生・18歳未満は無料。※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものを提示)。※ 本料金でコレクション展も観覧可能。
2019年02月11日東京国立近代美術館では、2019年3月19日(火)から4月7日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館および工芸館にて「美術館の春まつり」が開催される。桜の開花シーズンに開催される「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。会場内の1室には、花を描いた作品が集結する。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」も展示。また、加山又造の「春秋波濤」、船田玉樹「花の夕」など、花を描いた名画全16点が並べられる。会場全体では、初の試みとして初代宮川香山の「鳩桜花図高浮彫花瓶」、木村雨山の「縮緬地友禅あおい文振袖」といった工芸作品も展示される。本館では、その他「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」「イメージコレクター・杉浦非水展」や、ガイドスタッフと参加者が対話しながら、まるで作品の謎解きをするような「所蔵品ガイド」を開催。さらに、2019年4月7日(日)の無料観覧日(所蔵作品展、杉浦非水展のみ)には、「春まつりトークラリー」も開催される。また、本館前庭には床几台によるお休み処を用意し、特製お花見弁当や桜色のスパークリングワイン、甘酒といったフードやドリンクの販売も行われる。桜の名所エリアに位置する東京国立近代美術館の花の名画と共に、春の訪れを感じてみてはいかが。【詳細】東京国立近代美術館「美術館の春まつり」期間:2019年3月19日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:本館 東京都千代田区北の丸公園3-1、工芸館 東京都千代田区北の丸公園1-1休館日:月曜日 ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)は開館開館時間:10:00~17:00(本館のみ金曜・土曜は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで■本館・所蔵作品展「MOMATコレクション」会期:2019年3月19日(火)~5月26日(日)観覧料:一般 500円/大学生 250円(金曜・土曜の17:00以降は一般 300円/大学生150円)※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳を持参の方とその付添者(1人)は無料※当日に限り、本展観覧料で「イメージコレクター・杉浦非水展」も観覧可能・「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」期間:2019年3月12日(火)~5月26日(日)(1F)・「イメージコレクター・杉浦非水展」(2F ギャラリー4)期間:前期/2019年2月9日(土)~4月7日(日)、後期/4月10日(水)~5月26日(日)■工芸館・「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」期間:2019年2月22日(金)~5月6日(月)【問い合わせ】東京国立近代美術館 ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2019年01月20日展覧会「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」が、東京国立近代美術館で、2019年3月12日(火)から5月26日(日)まで開催される。福沢一郎の作品約100点が集結福沢一郎は、1930年代の日本にシュルレアリスムを紹介し、前衛美術運動のリーダーとして活躍した作家。時代の変化と共に様々に主題と作風を変え、「謎めいたイメージ」の中に込めた知的なユーモアによって、同時代の社会や人々を諷刺的に描いた。戦時中は弾圧を受けるが、戦後は再び社会批評的な視点から人間群像の大作に取り組み、晩年は文化勲章を受章するなど波乱の人生を歩んだ。「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」では、油彩・素描・写真など約100点の作品が集結。福沢が時代の中でどのように社会と向き合い表現したのかを、現代の視点から見直し、再評価していく。会場には鑑賞ワークシートも用意され、福沢一郎のシュールでユーモアに溢れたイメージを謎解き気分で鑑賞できる。パリ留学時代の初期作品から時代順に紹介展覧会では、福沢一郎の作品を時代順に10章に分け、福沢一郎が社会や人間に対してどのような批評の眼を向け、そして持ち前のユーモアのセンスで作品化していったかを紹介する。福沢一郎は、パリ留学時代の初期作品から、既に社会に目を向けて描いた。シュルレアリスムの画家マックス・エルンストの作品に影響を受け、古い雑誌の挿絵を奇妙に組み合わせ、不条理なユーモアに満ちた作品を数多く制作。展覧会には、1931年の独立美術協会展で発表され注目を浴びた《Poisson d’Avril(四月馬鹿)》といった作品も展示される。戦争を経た代表作も戦前、ファシズムに抗して人間精神の自由を守ろうとする“行動主義”の思想に、福沢一郎は美術家として共鳴。所々穴が開けられて背景が透けて見える《牛》のように、力強さと裏腹に空虚さをも感じさせる作品を世に送り出した。戦後、福沢一郎は混乱する世相をダンテ「神曲」に託して連作を描き、その中で代表作《敗戦群像》(1948年)を発表する。戦前から追求していたヒューマニズムの姿勢が、戦時下に経験した作家活動への弾圧を経て、新たな段階へ達したことを表している。また、展覧会では、その後の中南米やアメリカの旅で目にした人や造形物のエネルギーに刺激を受けた作品、古代神話や旧約聖書に基づく晩年の作品まで、福沢一郎の多彩な画業を振り返る。詳細「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」会期:2019年3月12日(火)~5月26日(日)時間:10:00~17:00(金・土曜は20:00まで)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)休館日:月曜日(3/25、4/1、4/29、5/6は開館)、5/7(火)料金:一般1,200(900)円、大学生800(500)円※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、「イメージコレクター・杉浦非水展」(2Fギャラリー4)も入場可。
2019年01月13日ル・コルビュジエが設計し、ユネスコ世界文化遺産に2016年に登録された東京・上野の国立西洋美術館本館では、開館60周年を記念して「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」を、2019年2月19日から5月19日まで開催する。20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館本館は、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録。開館60周年を記念して開催される本展では、若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返る。第一次大戦の終結直後の1918年末、ジャンヌレと画家アメデ・オザンファンは、機械文明の進歩に対応した「構築と総合」の芸術を唱えるピュリスムの運動を開始。そして、絵画制作に取り組みながら新しい建築の創造をめざしたジャンヌレは、1920年代パリの美術界の先端を行く芸術家たちとの交流から大きな糧を得て、近代建築の旗手「ル・コルビュジエ」へと生まれ変わった。本展は、ル・コルビュジエの他、アメデ・オザンファン、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、フアン・グリス、アンリ・ローランス、ジャック・リプシッツの美術作品約100点に、建築模型、出版物、映像など多数の資料を加えて構成。ル・コルビュジエが世に出た時代の精神を、彼自身が作り出した世界遺産建築の中で体感できる、またとない機会となる。また、展覧会オリジナルデザイン「サンクポワン(CINQPOINTS)×ル・コルビュジエ展のコラボトートバッグ」と前売一般券1枚がセットになったお得な前売りチケットが500枚限定で登場。サンクポワンは、建築家が「Play with Architecture」をコンセプトに手掛けるフランスのブランド。ル・コルビュジエの提唱したモダニズム建築の5原則、サンク・ポワン(5points)を冠している。トートバッグは、ル・コルビジュエの言葉「建築は光のもとで繰り広げられる、巧みで正確で壮麗なボリュームの戯れである」がデザインされ、サンクポワン、本展、国立西洋美術館のロゴマークが入ったオリジナルアイテム。会期中に会場特設ショップにて引き換えができる。なお、コラボグッズ付前売券に残数が発生した場合にのみ、本展特設ショップで単品販売予定。【展覧会情報】国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代会期:2019年2月19日〜5月19日会場:国立西洋美術館 本館時間:9:30~17:30、金・土曜日9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(ただし3月25日、4月29日、5月6日は開館)、5月7日料金:一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体および前売料金、前売券は2019年2月18日まで販売(国立西洋美術館では2019年1月20日まで販売)、心身に障害のある方および付添者1名は障害者手帳の提示で無料
2018年12月29日企画展「印象派、記憶への旅」が、2019年3月23日(土)から7月28日(日)までの期間、ポーラ美術館で開催。また、2019年8月10日(土)から10月27日(日)までの期間、広島のひろしま美術館に巡回する。「印象派、記憶への旅」は、西洋の近代美術の展開をたどるうえで重要なフランス近代美術のコレクションを多く収集するポーラ美術館とひろしま美術館による共同企画展。日本美術の影響も受けているといわれるフランス印象派の風景画を中心に、両館のコレクションの中から74点の名品を展示する。ピカソ、ゴッホ、モネなど巨匠のコレクションを比較本展では、コレクションから同一の画家、同時期に作成された作品や同じモティーフのものなどを比較しながら作品を楽しむことができる。モネやゴッホ、ピカソといった近代美術の巨匠たちの画業の展開がはっきりと見て取ることができる。作品を手掛かりに迫る画家たちの新たな一面さらに、最新の作品調査によって浮き彫りになってきた画家たちの新たな一面を垣間見ることができる。マティスの作品「ラ・フランス」には、全体に無数の傷跡が見受けられる。一気に描かれたように見えるこの作品は、製作過程写真の分析により、一度描いてから絵具を削りはがしてはまた描きなおされ、約3週間かけて完成したことが分かっている。作品裏面に隠されたゴッホの制作過程の謎また、ゴッホの「草むら」の裏面には、印象派の絵画に施されることが多いカンヴァスの裏打ちがなく、絵具の付着やサインのような文字が見られる。それらを手掛かりに、作品をX線分析による絵具の成分検証や、ゴッホが弟テオに宛てて書いた絵具の入手記録などを調査。作品制作当時の状況を探るべく、さらなる調査が進められている。特別メニューやオリジナルグッズポーラ美術館の併設レストラン「アレイ」では、展覧会に連動したメニューとして印象派の画家たちに愛された南仏プロヴァンス風料理「プロヴァンス美食紀行」を提供。「仔羊のコートレットともも肉のロティ プロヴァンス風」をメインに据え、味覚からも印象派の画家達の雰囲気を楽しむことができる。また、ミュージアムショップでは、それぞれの作品をあしらったオリジナルグッズを展開。リングノートやTシャツ、トートバッグなどを揃える。詳細「印象派、記憶への旅」出品点数:74点出品作家:ゴーガン、コロー、ドラクロワ、ピサロ、モネ、ルノワール、シスレー、セザンヌ、マティス、ピカソなど■ポーラ美術館期間:2019年3月23日(土)~7月28日(日)住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)料金:大人1,800円(1,500円)、シニア割引(65歳以上)1,600円(1,500)、大学・高校生1,300円(1,100円)、中学・小学生700円(500円)、障害者手帳を持参の本人及び付添者(1人まで)1,000円(1,000円)※中学生・小学生の入場については土曜日は無料。※シニア割引と障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者の料金は、ほかの割引と併用不可。■ひろしま美術館期間:2019年8月10日(土)~10月27日(日)※会期中は無休住所:広島県広島市中区基町3-2(中央公園内)TEL:082-223-2530開館時間:9:00~17:00(金曜日は19:00まで/最終入館は閉館の30分前まで)入場料:大人1,300円(1,100円)/大学・高校生1,000円(800円)/中・小学生生600円(400円)※( )内は前売りまたは20名以上の団体料金。65歳以上は一般団体料金(1,100円)。年齢確認のできるものを受付に提示。障がい者手帳提示で本人と同伴者1名まで無料。※料金は全て消費税込み。
2018年12月24日日本でも子どもが楽しめるイベントを企画する美術館が増え、最近は “親子で美術館” の敷居も低くなってきました。その先駆けとも言えるのが「横浜美術館」です。オープン当時からの取り組みは、来年でなんと30年を迎えます。そのため、アートを体験した子どもが、そのときの楽しさを留めたまま成長して親になり、今度は自分の子どもと再訪しているというケースも!長く続く横浜美術館の魅力的な取り組みについてご紹介します。“子どものための施設” を意識した設計横浜美術館は、1989年11月に横浜・みなとみらいにオープンしました。石造りの堂々たる建物は、日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計です。国内有数の規模の広さで、左右180メートルの悠々たるファサード、約20メートルの高さの吹き抜けを持つエントランスなど、内部もゆったりと贅沢に作られており、建築そのものも見応えがあります。約1万2千点の所蔵品を有する横浜美術館の理念は、「みる」「つくる」「まなぶ」。そのために、7つの展示室のほかに、2つのアトリエ、美術情報センター、レクチャーホールも併設されています。その中の「子どものアトリエ」となるスペースは設計当初から確保されており、“子どものための施設” を意識した設計は美術館としては珍しいことなのだそう。子どものアート教育への熱意を感じますね。自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする「子どものアトリエ」は、小学校6年生(12歳)までの子どもが対象の、様々な遊びを通した造形体験を提供する場です。その運営は次のような理念のもとに行われています。日本では、明治初頭より、子どもの美術教育は学校で指導するという長い歴史が続いていますが、その目的は、義務教育全体の目的である「自立に必要な基礎的な能力の育成」にあります。子どものアトリエが行う描きつくり鑑賞する活動も、「芸術家の育成」ではなく、「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする」という自意識の獲得に目的があり、それを楽しい活動として提供するのが私たちの仕事です。ゆえに子どものアトリエでは、美術的な教養として、子どもたちにいろいろな作品の作り方や作家を知ることを性急に求めることはしていません。むしろ、子どもたちの意志的な問題として、見たくなるような、知りたくなるような、コンデションづくりが大切であると考えています。 生涯を通した中で美術館との関わりを考えると、子どもたちはその入り口に立ったばかりです。子どものアトリエはその入り口の案内役として、子どもたちにとって美術館が楽しくかつ親しみのある場になるように、事業運営を心掛けなければならないと考えています。(引用元:横浜美術館|子どものアトリエ 運営理念)※太字は編集部で施したアートを通した人としての成長を促す場として実績を積み重ねた約30年。一貫した活動は本当に素晴らしいものですね。「子どものアトリエ」の活動アトリエだけで約631㎡の広大なスペースの中に、プレイルーム、クラフトルーム、光と音のスタジオ、中庭を有しています。この贅沢な空間の中で毎週行われている様々な活動をご紹介しましょう。【親子のフリーゾーン】毎月3回程度の日曜日に行われている大人気プログラムです。事前申し込みが必要で、先着500名(子どもと家族含む)が定員。小学生以下の子どもは無料、保護者と中学生以上の子どもは一人100円の参加費が必要です。特に決められたプログラムはなく、「ねんどコーナー」「えのぐコーナー」「かみコーナー」があり、用意されたもので自由にどこででも好きなだけ遊ぶことができます。これだけ大人数の親子が一斉に “アートする” 光景は圧巻です!家では汚れが気になってここまで自由には遊べませんから、この開放感はきっと病みつきになるに違いありません。服装はもちろん汚れてもいい格好で。大人になっても忘れられない楽しい思い出だからでしょう、子ども時代に体験した親が自分の子どもを連れてやってくる姿も見られるそう。長年続くのも納得のイベントです。開催日程などの詳細はこちらでチェックしてみてくださいね。■子どものアトリエプログラム 親子のフリーゾーンガイド【ワークショップ】造形プログラムの一環として、年間を通して定期的に講座が開催されています。「幼稚園・保育園の年長児」「小学1・2・3年」「小学4・5・6年」の3つのグループごとに、「わくわく1日造形講座」「わくわく日曜造形講座(3回)」「わくわく1日鑑賞講座」「わくわく日曜鑑賞講座」「夏休み造形講座」「長期日曜造形講座(6回・高学年のみ)」が企画されています。各講座は事前申し込み制の有料で、複数回講座の場合は全日程の出席が必要となります。2018年度の申し込み可能な講座のみ以下にご紹介します。<幼稚園・保育園の年長児>■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年2月3、10、17日(親子講座・親子アートクラブ)※申込締切 2019年1月8日<小学生>■わくわく1日造形講座2019年1月19日 親子講座 「音をつなげる、音をひっかく」※申込締切 2018年12月20日■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年3月3、10、17日(紙粘土で見て作ろう)※申込締切2019年2月5日各講座定員がありますので、年間スケジュールが出たときにチェックしておいて、興味があるものは忘れないように申し込みましょう。以前の幼稚園年長児対象 “わくわく造形講座”「クリスマス飾りをつくろう」の様子を美術館のサイトで見ると、説明を熱心に聞く姿、集中して作品を作る子どもたちの姿などがアップされています。発泡スチロールでツリー本体部分を作るところまで作り方を指導し、その後の色付けや飾り付けは自由。ツリーだから緑でなければならないという概念や決まりは何もなしです。子どもたちは「サンタさんが見つけやすいようにカラフルにしたよ」「雪だるまが住むツリーだよ」など、自分の思い描くストーリーでオリジナルのツリーを作り上げました。公開されている作品はバラエティ豊か!几帳面に飾りを配置している子、レインボーカラーで彩った子、モールをぐるぐる巻きにしてなんともアートなツリーを作り上げた子などなど、見るのも楽しい作品たちです。学校の授業ではないからこそより自由に感性を発揮できる場として、何より遊びの延長でアートを身近に体験できる場として、とても魅力的な講座となっているのがわかります。【学校のためのプログラム】横浜市内の学校向けの教育プログラムにも力を入れています。個人向けの講座との大きな違いは、“教育現場で活かされる造形活動の試み” を念頭にプログラムが組まれているところです。学校と事前に打ち合わせを行ったテーマで「造形」と「鑑賞」の2つのプログラムが組まれますが、どちらも “アート作品を作る、理解する” というよりは、「造形の仕組みや素材を知ること」を通じて、アートを身近に感じ、実感を持って捉えてもらうための教育なのだそうです。子どもとアートを「親子」「子ども個人」「学校」と、それぞれ違うアプローチから捉え、実際に活動に活かされているところが素晴らしいですね。***3年一度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」(次回開催は2020年7月)など、芸術文化活動に熱心な横浜市の中心を担う横浜美術館。約30年もの長きにわたり、途絶えることなく子どもとアートをつなぐ架け橋となってきたことに感銘を受けます。横浜美術館の企画展との連携で、参加アーティストとコラボしたプログラムが組まれ、本物に触れるチャンスがあることも魅力のひとつ。親子で感性を解放しに訪れてみてはいかがでしょうか。(参考)横浜美術館|子どものアトリエ創造都市横浜|子どもと芸術文化〜Vol.1 横浜美術館の取り組み横浜トリエンナーレ公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
2018年12月18日展覧会「イケムラレイコ土と星Our Planet」が、2019年1月18日(金)から4月1日(月)までの期間、国立新美術館にて開催される。イケムラレイコは、ヨーロッパを拠点に活動する日本の画家。これまで、何かが生まれる途上に潜在している無限の可能性を表現するという独創的な芸術課題に対し、絵画や水彩、版画、写真など多彩なメディアを通して表現してきた。初期の1980年代には、荒々しい絵画や多様な線で構成されたユーモラスで人間味あふれるドローイングなどの作品を手掛けた。また、1990年代以降の作品では、名もない小さな動物や無垢な少女たちなど、誕生と死を含みこむ神話的な原始の風景などが描かれている。本展は、イケムラレイコにとって過去最大規模の個展。2000平米の展示室と野外展示場も使い、これまで手掛けてきた約210点の作品を展示する。会場は、16のインスタレーションの集合として構成される。1979年、スイスにて現代美術家として活動を開始した初期のドローイング作品や、表現主義風の大型絵画をはじめ、明るく温かい色彩をベースにした2018年の最新作「うねりの春」などの作品を展示。イケムラレイコのヴィジョンを追体験し、これまで、そしてこれから見ようとしている世界観を体感してみては。【詳細】イケムラレイコ土と星Our Planet開催期間:2019年1月18日(金)~4月1日(月)休館日:毎週火曜日場所:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7丁目22-2開館時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館時間の30分前まで観覧料:(当日)一般 1,000円(税込)、大学生 500円(税込) / (前売・団体)一般 800円(税込)、大学生 300円(税込)※2019年2月24日(日)は天皇陛下御在位30年を記念して入場無料※高校生、18歳未満の人(学生証または年齢の分かるものが必要)および障害者手帳持参の人(付添1人)は入場無料※前売り券は2018年11月14日(水)~2019年1月17日(木)までの販売【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年12月10日17世紀ヨーロッパを代表する超有名画家、ルーベンス。彼の過去最大級となる展覧会が現在、上野の国立西洋美術館で開かれています。たくましい男性のヌードや巨大な祭壇画など、見どころをご紹介します!ルーベンス作品が上野に集結!【女子的アートナビ】vol. 132ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)は「王の画家にして画家の王」と呼ばれたほどの偉大な画家。しかも、イタリア語やフランス語など5か国語を話し、外交官という顔も持つなどマルチな才能を発揮して大活躍した人です。『ルーベンス展-バロックの誕生』では、そんな多才な画家の作品約40点が集結。なかには3メートル級の大作もあり、まるでヨーロッパの教会や美術館にいるような迫力の展示を楽しめます。ルーベンスはイタリア好き♡この展覧会のテーマは、ルーベンスとイタリアのかかわり。彼はフランドル(現在のベルギー、オランダ、フランスにまたがる地域)のアントウェルペンで育ち、同地で活躍した画家ですが、一時期はイタリアで活動していました。当時のヨーロッパでは、政治も芸術文化もローマが中心。幼いころから古代文化に親しんでいたルーベンスは、1600年に憧れのイタリアに渡り、宮廷画家をしながらローマの古代遺跡や彫刻、イタリア美術などを研究しました。会場では、ヴェネツィア派の画家ティツィアーノの絵画をルーベンスが模写した《毛皮を着た若い女性像》など、イタリアの影響を受けた作品も見ることができます。ルーベンスはヌード好き♡ところで、展示作品を見ていると、ヌードの絵がとても多いことに気づきます。例えば、英雄ヘラクレスや美しいヴィーナスなど、男女を問わず裸体がいっぱい。しかも、どの裸も理想的なプロポーションで、男は筋骨隆々、女は豊満な肉体をさらけ出しています。このような絵を描く際、ルーベンスはローマの古代彫刻を参考にしたとのこと。確かに、描かれている裸体は彫刻のような体つきをしています。会場では、ルーベンスが手本にしたと思われる古代彫刻も一緒に展示。なかには、彫刻とまったく同じポーズの絵もあるので、いろいろ見比べてみるとおもしろいです。ドキッとする乳首の絵も…ヘラクレスやヴィーナスなどのヌードを描いた神話画のほかに、寓意画というジャンルの作品もあります。例えば、《ローマの慈愛(キモンとペロ)》は一見するとかなりドキッとする寓意画。若い女性が自分の乳房をつかみ、男性がその乳首を口にしている絵で、内容を知らずに絵だけ見ると戸惑うかもしれません。この絵は、牢獄で食事も与えられずに死を待つ罪人キモンのもとを訪れた娘ペロが、父に自分の母乳を飲ませて飢えをいやした…という慈愛や親孝行をテーマにした寓意画。ペロは出産直後だったので母乳が出たそうです。当時のヨーロッパではこの種の絵画が人気だったとのこと。ただ、神話の世界や家族愛というのは表向きのテーマで、実際には若い女性の裸を描いてほしい…という注文主の願望もあったようです。ほかにも、ルーベンスが描いた巨大な祭壇画や、彼に影響を受けたイタリアの画家たちの作品なども展示。どれも日本ではなかなか見られないものばかりです。また、長澤まさみさんが語る音声ガイドを利用すれば、作品の背景や神話のストーリーなども紹介してくれるので、より深く絵を理解して楽しむことができます。芸術の秋にぴったりの見ごたえある展覧会、ぜひ一度足を運んでみては。Information会期:~2019年1月20日(日)時間:9:30~17:30毎週金・土曜日:9:30~20:00(ただし11月17日は9:30~17:30まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし12月24日、1月14日は開館)、2018年12月28日(金)~2019年1月1日(火)、1月15日(火)会場:国立西洋美術館料金:一般¥1,600/大学生¥1,200/高校生¥800/中学生以下無料
2018年11月16日東京都・千代田区にある「東京国立近代美術館」にて開催されている展覧会「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代(以下、アジアにめざめたら)」。展示の概要や魅力をご紹介します。アジア各地のアヴァンギャルド・アートが東京に集結!東京国立近代美術館・1階企画展ギャラリーにて、2018年10月10日(水)~12月24日(月・休)まで開催されている展覧会「アジアにめざめたら」。アジア各地の現代アートの黎明期である1960年代~1990年代に焦点をあてた展覧会で、90組以上の作家が手がける、絵画や彫刻、パフォーマンスなど約140点ものアート作品が東京に集結しています。10を超える国と地域の90組以上の作家日本・韓国・台湾・中国・香港・インドネシア・シンガポール・タイ・フィリピン・マレーシア・インドなど、10を超える国と地域で活躍する、90組以上の作家の作品が登場。約140点ものアート作品絵画・彫刻・版画・写真・映像・パフォーマンス・インスタレーションなど、多様なアヴァンギャルド・アートが約140点展示されます。3章にわたってアートを展示第1章:構造を疑う1968年以降、西洋由来の“美術”という概念に疑問を持ったアジア各国の若い作家たちは、従来の“絵画”や“彫刻”といった形式にとらわれない芸術作品を生み出してきました。絵画を燃やす行為やギャラリー内に酒場をつくるなど、“美術”を批評する仕事とともに、石やクッション、ドライアイスなどの、物質と対話をうながすような新たなアート作品を展開します。第2章:アーティストと都市1960年代以降、アジアの主要都市の近代化がすすむ一方で、貧困問題・民族紛争などの問題が意識されるようになりました。その矛盾を指摘するかのような、光と影の両面をもつ都市のイメージを新鮮な感覚で表現した映像作品や、広告イメージを使って消費社会を皮肉るような絵画が登場します。さらに“路上”という公共空間でパフォーマンスが行われるなど、「都市」は実験的な表現をはぐくむ場所となっています。第3章:新たな連帯この時期の自由を求める若い表現者たちは、抑圧的な体制・社会的なタブーにも臆することなく、自由な表現ができるスペースをこじ開けようとしていました。アートがもつコミュニケーションの力に活路を見いだした作家たちが、アジアの“リアル”を多くの人々と共有するために作成した壁画・バナー・看板・ヴィデオなどが登場します。展示方法にも工夫がたくさん異なる時代・国の作品を比較できる同じ題材でも表現の違いが感じられるよう、展示スペースに異なる2つの時代や国の作品を展示。時代や場所の異なるアートを、国の枠組みを越えて比較することで、新しい発見をすることができます。壁と壁の間に隙間!?ギャラリー内の壁と壁の間には隙間があり、そこから次のエリアの展示作品が少し顔を覗かせています。不意にちらりと見える作品に胸を躍らせながら展示物を見ることができる、新鮮な展示方法です。もしこのクラッカーが本物の銃だったらどうする?会場に入ってすぐのところにある「もしこのクラッカーが本物の銃だったらどうする?」という展示物の問いかけ。どう思うかを考えて、横に置いてあるノートに書き込むことができます。過去に書き込んだほかの人のメッセージも見ることもできるので、考え方・捉え方の違いを知ることができ、感慨深い気持ちになりますよ。2019年にかけて韓国とシンガポールでも開催日本・韓国・シンガポールの国立美術館3館と、国際交流基金アジアセンターによって、5年にわたってすすめられてきた「アジアにめざめたら」。アジアの戦後美術を再考する国際共同プロジェクトの集大成です。日本で開幕した後は、2019年にかけて韓国とシンガポールに巡回します。アヴァンギャルド・アートに心揺さぶられて1960年代~1990年代、急速な近代化やベトナム戦争、民族間の対立などの社会を揺るがすさまざまな出来事が起こりました。その時代を生きたアーティストたちが“美術”といかに向き合ってきたのかを知ることができる「アジアにめざめたら」。アートと世界の見方が変わるアヴァンギャルド・アートに、この機会にふれてみてはいかがでしょうか。イベント情報イベント名:アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代催行期間:2018年10月10日 〜 2018年12月24日住所:千代田区北の丸公園3-1東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル 8:00~22:00)
2018年11月16日17世紀を代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンスの展覧会が、上野の国立西洋美術館で開催される。日本初公開作品を含む約40点が、10か国より集結。日本では、過去最大規模のルーベンス展となる。【そのほかの画像はこちら】本展覧会の見どころは、なんといっても大作たちの迫力だ。ルーベンスの圧倒的な画力をもって描かれた、3メートル級の作品がずらりと並ぶ部屋に足を踏み入れた瞬間、はっと息をのむ。古代彫刻やルネサンス美術を吸収して描かれた宗教画・祭壇画たちには、男性の力強い肉体美や、女性の美しく滑らかな肌が生き生きと表現されており、当時から画家の神様と崇められていたルーベンスの自信がみなぎっている。開催前日となる本日は、会場で開会式が行われた。4Kビジョンに映し出された、ほぼ原寸大のアントワープ聖母大聖堂の祭壇画をバックに、国立西洋美術館館長らが登壇。今回は特に、ルーベンスがイタリアに滞在していた時期の作品が多く展示されており、彼がイタリアから何を得、イタリアに何をもたらしたのかがテーマになっているという。芸術家のみならず、外交官や人文学者としても活躍し、ヨーロッパ文化の形成に大きく貢献したルーベンスの人柄や幅広い活動にまで言及し、ルネサンス最後の偉大な画家による同展覧会をアピールした。開催は10月16日(火)から。ルーベンスが残した圧巻の作品たちを目の当たりにすれば、きっと時の流れさえ忘れてしまうに違いない。■「ルーベンス展―バロックの誕生」会期:10月16日(火)~2019年1月20日(日)会場:国立西洋美術館(東京都)取材・文:飯塚さき
2018年10月15日「21st DOMANI・明日展」を国立新美術館にて開催。会期は、2019年1月23日(水)から3月3日(日)まで。若手の芸術家が海外で研修するのを支援する文化庁の「芸術家在外研修」は、1967年から50年以上実施され、日本のアートを支える多くの若者たちを育ててきた。「21st DOMANI・明日展」では、そんなアートの”明日”を創るアーティストたちが、海外での研修の成果を発表する展覧会だ。本展のサブタイトルは、「元号と西暦のはざまで」もしくは「平成の終わりに」。平成最後となる年に、昭和の終わりに生まれ、平成に育てられたアーティストたち9名が作品を紹介する。彼らの作品は、映像から写真、インスタレーションに絵画まで実に多様でユニーク。学んできた国も、フランスやアメリカ、モロッコなど様々だ。”昭和”と”平成”、そして”日本”と”海外”など、あらゆるはざまに存在する彼らの作品を是非鑑賞してみては。さらに、ゲスト作家として三瀬夏之介が登場。和紙や墨を用いた彼の作風は、そのルーツに日本画を彷彿とさせながらも、同時に現代的な佇まいだ。イタリア・フィレンツェでの滞在制作経験を持ち、その独特の神秘性は、海外でも評価されている。【詳細】「21st DOMANI・明日展」会期:2019年1月23日(水)〜3月3日(日)会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22−2休館日:毎週火曜日開館時間:10:00〜18:00、毎週金・土曜日は18時まで観覧料:一般 1,000円(800円) / 大学生 500円(300円)※( )内は前売および20名以上の団体料金。
2018年09月23日「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」が、東京国立近代美術館にて開催される。会期は、2018年10月10日(水)から12月24日(月・休)まで。「アジアにめざめたら」は、アジアの現代アートを、かつてないスケールで紹介する企画展。日本をはじめ、韓国や台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、インドまで、幅広いアジアの地域を対象に、アジア各地の現代アートの黎明期である1960年代から1990年代までの作品に焦点を当てた展示を行う。会場では、10を超える国と地域の90組以上の作家による約140点の作品を公開。その表現媒体も、 絵画から彫刻、写真、映像、パフォーマンスまで、実に多様だ。植民地支配からの独立と急速な近代化、ベトナム戦争など、大きな変化を迎えていたアジアの激動の30年間を背景に、そんな時代だからこそ生まれ得たパワフルな作品たちを、「美術」「都市」「連帯」の3つのキーワードに分けて紹介する。ジム・スパンカットによる《ケン・デデス》は、古代ジャワの女神ケン・デデスの胸像と、ジーンズ姿の半裸の女性像のイメージが無理やり縫合された作品。不自然さや戸惑いを感じずにはいられないこの作品は、インドネシアに存在する様々な異文化やアイデンティティの衝突を連想させる。インド出身のナリニ・マラニによる映像作品《ユートピア》は、二面プロジェクションで都市の矛盾を表現している。一方では、明るい色彩で抽象的に表現されたユートピアのような”理想の都市”を、もう一方では、寂しげなモノクロームでビルの窓から外を見つめる女性の姿を捉えた”現実の都市”を表している。【詳細】「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」会期:2018年10月10日(水)〜12月24日(月・休)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(12月24日は開館)観覧料:一般 1,200(900)円、大学生 800(500)円※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳の携帯者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展が入場無料。※11月3日(土・祝)は無料観覧日。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年09月13日世界でいちばん入館者数の多い美術館はどこかご存知ですか?その通り、パリのルーブル美術館です。1日に4万人が入館することもあるそうで、年間入館者数は740万人を超えるとか。そのルーブル美術館の一角で、正確には隣接するカルーゼル・デュ・ルーブル内「SHIP’S CAT」展示会場にて、私メ、なんと、先ほど歌わせていただきました。息子とはじめたYouTube「2Gチャンネル」の撮影で、しかもECHOES時代のナンバー「アローン」をルーブルの施設内で熱唱。これは実にすごい経験じゃないですか?その展示会場だけで1日数千人が来場しています。撮影中も大勢の来場者さんで賑わっていましたが、警備員さんが一旦ドアを閉めてくれました。何せ、“アローン”ですからね、たった1人で歌ったわけです。実は今から40年ほど前、生まれて初めてパリを訪れた時にも、私は真っ先にルーブル美術館を訪れました。パリに来る人でルーブルを目指さない人がいるのかというくらい、パリ=ルーブル美術館というイメージが出来上がっていますよね。世界中から観光客が集まってくるわけですから、入館することすら一苦労です。どこもかしこも人、人、人……。美術館でゆっくりと絵画を鑑賞しましょう、というような空気ではありません。入り口という入り口に屈強な警備員さんが立っています。私はリボリ通り側から入館して地下街へとおりました。そこにはまさかのショッピングモールが。巨大なフードコートまであります。まるでハワイのアラモアナショッピングセンターみたいな感じ。ルーブルに行くにはそこを突き抜けることになります。しかも、ルーブル美術館は想像をはるかに超える広大さ!どこに何があるのかさっぱりわからない複雑な迷路、芸術のテーマパーク、一大商業施設です。ともかくすべての人々がモナ・リザを目指すわけです。ルーブルに行くというのがフランスを訪れる世界中の観光客たちの夢。そんな美術館は、世界広しといえどもここだけでしょう。そして、私がルーブルで歌った映像は9月の初旬ごろまでにアップロードさせていただきますので、ぜひ、ぜひ、2Gチャンネルでご覧ください。さて今週は、芸術の秋にぴったりな「辻家のしょうが焼き丼」をご紹介します。材料4人分:お米1.5合、塩少々、ごま油少々、昆布茶の粉末小さじ1、しょうが粉末小さじ2分の1、豚の塊肉400g(なければ薄切り肉で代用可)、玉ねぎ1個、しょうが40g、ねぎ適量。つけ汁材料:醤油大さじ1、酒大さじ2、はちみつ大さじ1、砂糖小さじ2分の1。まず、1.5合のお米を研ぎ、炊飯器に塩、ごま油、昆布茶、しょうが粉末と水適量(300㏄程度、分量外)を入れて普通炊きします。次に豚肉を食べやすいサイズのサイコロ状にカットし、1つずつラップをかけてから麺棒か肉叩き棒で叩いて平たく伸ばします。下準備した豚肉を、調味料をすべて合わせたつけ汁に30分ほどつけておきましょう。ご飯が炊きあがったら、フライパンに油(分量外)を引き、つけ汁が馴染んだ肉を焼いていきます。焦げやすくなるので、汁はできるだけ切ってからフライパンにのせてください。片面がしっかり焼けたら肉をひっくり返し、くし切りにした玉ねぎと千切りにしたしょうがも加えて両面を焼きます。最後に残ったつけ汁をさっと回しかけてひと煮立ちさせましょう。器にご飯を盛り、その上にしょうが焼きをのせ、最後に小口切りにしたねぎをトッピングすれば完成です。ご飯もしょうが風味ですから、しょうが焼きがのれば、さらに味わいが広がって抜群ですぞ。お試しください。ボナペティ!【お知らせ】この秋から、辻仁成さんによる新連載の人生相談「悩めるマダムたちへ――JINSEIのスパイス!」がスタートします。人生経験豊富な辻さんが、恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日頃の悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6『女性自身』編集部宛)にて絶賛募集中。性別と年齢、居住地を明記の上、お送りください。※「ムスコ飯」エッセイは最終回を迎えますが、レシピのみWEB女性自身では引き続き掲載予定です。
2018年09月11日吉岡徳仁「ガラスの茶室 - 光庵」が、日本を巡回。2019年4月17日(水)から2021年5月10日(月)までは、国立新美術館 正面入口前に展示される。吉岡徳仁は、デザイン、建築、現代美術など、幅広い領域において活動するデザイナー。これまで、自然と人間の関係性に着目して光がもたらす感覚を追求し、独自の手法で作品を表現してきた。2011年にイタリア・ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展にて発表された「ガラスの茶室 – 光庵」は、2015年に京都の将軍塚青龍殿の大舞台でも披露され、大きな反響を呼んだ作品だ。2018年11月から2019年2月までの佐賀県立美術館における九州初展示を経て、4月17日(水)から「ガラスの茶室 – 光庵」が東京へ。国立新美術館では屋外に設置されるため、降り注ぐ太陽の光により水面のような輝きを生み出したり、クリスタルプリズムの彫刻から放たれる光が虹となり「光の花」が現れたり...と自然光のもとで変化する様々な表情を楽しむことができる。さらに、パリ・オルセー美術館にコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」も併せて公開される。【詳細】国立新美術館 特別公開「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」会期:2019年4月17日(水)~2021年5月10日(月)会場:国立新美術館 正面入口前開館時間:美術館の開館時間に準ずる休館日:毎週火曜日(祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)、年末年始観覧料:無料■施設情報国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) 開館時間:10:00~18:00 ※会期中の毎週金・土曜日は20:00まで(ただし7月~9月は21:00まで)※入場は閉館の30分前まで。※展覧会によって観覧時間が異なる場合がある。【問い合わせ先】株式会社吉岡徳仁デザイン事務所TEL:03-6455-3576
2018年08月30日8月24日(金)から10月1日(月)までの34日間にわたり、国立新美術館にて開催される『荒木飛呂彦原画展JOJO 冒険の波紋』。一般公開に先駆けて21日(火)に内覧会が行われ、荒木飛呂彦氏が新作大型原画制作の目的や作品への思いを語った。荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の、シリーズ誕生30年の集大成として行われる同展。初公開を含む肉筆原画約280枚、関係資料や多彩な展示物約200点とともに、JOJOの歩みと歴史をひも解いていくという内容だ。会場内は、シリーズのストーリーを振り返る「ジョジョクロニクル」から始まり、「宿命の星 因縁の血」「スタンド使いはひかれ合う」「JOJO’s Design」「ハイ・ヴォルテージ」「映像展示AURA」「新作大型原画ゾーン」「ジョジョリロン」と、8つのチャプターで構成されいてる。中でも一番の目玉となるのが、同展のために荒木氏が描き下ろした、高さ2メートルの大型原画12枚からなる《裏切り者は常にいる》だ。『荒木飛呂彦原画展JOJO 冒険の波紋』()
2018年08月23日展覧会「バウハウスへの応答」が、2018年8月4日(土)から10月8日(月・祝)まで、京都国立近代美術館で開催される。バウハウス100周年、その今日的な意義を探る1919年、ドイツのヴァイマールに設立された総合芸術学校「バウハウス」。初代校長ヴァルター・グロピウスは、その開校に際して発せられたバウハウス宣言の中で「あらゆる造形活動を手仕事の訓練と習得を通して統合し、新たな時代・世界に相応しい建築さらには社会の創造を目指す」とし、その教育理念と独創的なカリキュラムによって、ドイツ国内のみならず世界に広く影響を及ぼした。1933年にナチスの迫害によって閉校に追いやられるまで、わずか14年間。学校の歴史としては極めて短い期間の中で、バウハウスの流れを汲む合理主義的・機能主義的な現代美術の世界にも大きな影響を与えている。100点あまりの関連資料や記録、当時の学生たちの作品を展示本展は、「バウハウス」の100周年を記念して、その今日的な意義を再考するための国際プロジェクト「bauhaus imaginista(創造のバウハウス)」の一環として開催される、日本国内で唯一の展覧会だ。「バウハウス」の教育理念とカリキュラムの中でも特に、工房教育と予備課程が、日本とインドでどのように受け入れられ発展したのかに着目。その足跡を、前述のバウハウス宣言のためにライオネル・ファイニンガーが制作した木版画をはじめとする100点あまりの関連資料や記録、当時の学生たちの作品などによって巡るものとなっている。ルカ・フライ、オトリス・グループが作品制作また本展のために、スウェーデンのマルメを拠点に活動するルカ・フライ、そしてロンドンを拠点とするオトリス・グループの2組のアーティストが、「バウハウス」と日本とインドをめぐる作品を新たに制作。異なる歴史・文化背景をもつ地域の中でも受容された「バウハウス」の歴史性、そしてその今日的な意義を探る。開催概要展覧会「バウハウスへの応答」開催期間:2018年8月4日(土)〜10月8日(月・祝)会場:京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー(4F)開館時間:9:30~17:00※金曜日、土曜日は21:00まで開館※入館は各閉館時間の30分前まで休館日:毎週月曜日※9月17日、24日、10月8日(月・祝)は開館、9月18日、25日(火)は閉館する観覧料:一般 430円(220)、大学生 130円(70)※( )内は20名以上の団体料金。※本展はコレクション・ギャラリーの一部を使って開催する展覧会。※本料金でコレクション展も観覧可能。※前売券は発売しない。※高校生以下、18歳未満および65歳以上は無料*。※心身の障がい者と付添者1名は無料*。*(入館の際に証明できるものを提示する必要あり)<無料観覧日 / 夜間割引>無料観覧日:8月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)夜間割引:夜間開館日(金・土曜日)の17:00以降、夜間割引を実施。料金:一般 430円→220円、大学生 130円→70円
2018年08月09日ヴェネチアビエンナーレで脚光を浴び、 アジアのアートシーンを牽引する注目の作家リー・キット(李傑 / Lee Kit)が、原美術館にて個展「僕らはもっと繊細だった。」を9月16日から12月24日まで開催する。日本の美術館での個展は、リー・キットにとって今回が初。ⓒLee Kit, courtesy the artist and ShugoArts現在は台北を活動拠点にするリー・キットだが、アーティスト活動のスタートは中国への返還(1997年)を経て変貌していく故郷・香港だった。初期作品のうち、布に絵具で格子柄などを描いた絵画シリーズは、色と柄のある“抽象”絵画でもあれば、日用品としての機能をもった布(=テーブルクロスやカーテン等)という姿・形を備えた“具象”であるともいえ、絵画の概念を広げる革新的な作品群だった。そして2013年、ヴェネチアビエンナーレ香港館の屋内外に展開した自在なインスタレーションは、ウォール ストリート ジャーナル紙が「必見の展示ベスト5」に挙げるなど、国際的な注目を集めてきた。近年は、絵画やドローイング、プロジェクターの光や映像、さらには家具や日用品等を配置し、展示空間全体を淡い色調の絵画のように仕上げたインスタレーションに力を入れ、欧米アジア各地で発表を続けている。独特の歴史的背景を持って揺れ動く街・香港を出自とするリー・キットは、アートという開かれた表現を通して自身のあり方を問い、自分が今を生きる世界と向かい合おうとしている。展覧会を開催する場合、その街、その場所の空気や感情に静かに寄り添い、サイトスペシフィックな作品(=特定の場所に存在するために制作すること)を創り上げるのもリー・キットが持つ大きな特徴。近年の東京での個展(資生堂ギャラリー、シュウゴアーツ)で発表した作品も、東京の空気や人々から感じ取ったものが根底にある。したがって、元は原家の私邸であり、第二次世界大戦を乗り越え、GHQから返還された後に美術館として40年の時を経ようとしている原美術館は、リーにとってこれ以上ない時空間。リーがここで何を感じ、どのような“絵画”を描くのか、日本初の個展はリーの魅力が遺憾なく発揮される機会となる。【イベント情報】リー・キット個展「僕らはもっと繊細だった。」会期:9月16日~12月24日会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25時間:11:00~17:00(祝日を除き水曜日は20時まで / 入館は閉館時刻30分前まで)料金:一般1,100円、大高生700円、小中生500円、原美術館メンバーは無料 ※学期中の土曜日は小中高生の入館無料 / 20名以上の団体は一人100円引休館日:月曜(祝日は開館)、9月18日、9月25日、10月9日
2018年08月07日古代ギリシャ・ローマとルネサンスに追求された男性美、筋肉美を堪能できる「ミケランジェロと理想の身体」展(東京・上野の国立西洋美術館にて9月24日まで)。その公式キャラクターとして人気を博しているのが、ミケランジェロ爺さん(通称・ミケ爺)の弟子「ミケニャンジェロ(通称・ミケにゃん)」だ。一生懸命に作品を彫る姿がニャンともかわいいミケにゃんの生みの親は、本誌連載「ラガーにゃん」でおなじみの漫画家・そにしけんじ先生。そこで、その誕生秘話を聞いた。「『ミケランジェロと理想の身体』展が略して『ミケ展』と呼ばれていたことから、猫を使ったキャラクターを作ってほしいと依頼されました。すぐに“ミケランジェロが飼っている猫”というイメージで『ミケニャンジェロ』というキャラの名前が浮かびました。猫種は“ミケにゃん”にちなんで三毛猫」そにし先生はミケにゃんの設定をこう続ける。「飼い主さんのまねをして見よう見まねで彫刻を作っているかもしれない。彫刻家なので、芸術家の証しであるベレー帽をかぶらせ、その作品名も本家の『ダヴィデ=アポロ』の猫バージョンということで“ニャヴィデ=ニャポロ”と命名してみました(笑)」こうして誕生したミケにゃん&ミケ爺。芸術界最高の癒しのコンビはこの夏いちばんのかわいさです!
2018年08月06日7月14日より、横浜美術館で『モネ それからの100年』が開催中。同美術館にとっては初めてのクロード・モネ展であり、“モネの作品と現代アートを結びつける”をテーマに、クロード・モネの作品25点と、現代美術家26名66点の作品を関連づけた意欲的な展示となっている。【チケット情報はこちら】日本でも特に人気の高いモネは、3年に1度は国内での回顧展が開催されている。今回は日本初公開となるモネの絵画『バラの小道の家』『ヴィレの風景』も見ることができ、モネ好きにはたまらない。展示は全四章に分かれ、モネの作品と対比するように、現代美術家の作品が並ぶ。ジャンルは絵画に止まらず、版画、写真、映像など。そうそうたる作家の顔ぶれは、アンディ・ウォーホル、マーク・ロスコ、丸山直文、松本陽子ら多彩だ。第一章では、モネの30代前後の作品が中心。モネが色彩と筆触へのこだわりを強めていく様子が感じられる。向かいの壁には現代作家の作品を展示。向かい合うことで、150年前を生きるモネの先駆性が強調される。第二章では、モネ独特の「色調」と「光」の表現に注目。額縁の外にまで滲み出すようなモネの作品を追った。同時に、モネの空間表現や光のイリュージョンを感じさせる現代作家の作品を並べる。第三章は、モネへのオマージュ。モネの作品に影響を受けながらも、まったく異なる手法の美術作品が並ぶ。来場者たちは有名なモネの『睡蓮』などにじっくりと見入りながら、その面影を現代美術作品の中に探していく。すると、題材も時代も異なるのに、現代の作品の中にモネを見つけることができる。第四章は後期の作品が中心。前章までとは違い、ここではモネの作品と現代作家の作品が交互に並べられる。まさに100年の時を超えてモネと現代が混じり合うよう。「モネの作品を見るように現代アートを見られるように」と、展示担当者・松永真太郎氏(横浜美術館 主任学芸員)の思いが込められている。モネの代表作である睡蓮の連作をオマージュし、福田美蘭氏がうつろう夜明けのビル夜景を描いた『睡蓮の池』の前には、ひとだかりができている。その横には、横浜美術館の展示にのみ限定出品された新作『睡蓮の池 朝』。朝焼けの蜃気楼に揺れるビル群の、光と色の表現は“現代の睡蓮”と呼びたくなる。『モネ それからの100年』は9月24日(月)まで。館内ではゆっくりとモネの「光」と「色彩」の合間を歩きながら、100年の時を越えた現代美術への旅が楽しめる。文・取材・撮影:河野桃子
2018年07月30日展覧会「国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア」が、2018年11月23日(金・祝)から2019年1月27日(日)まで、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。ロシア美術の殿堂、国立トレチャコフ美術館所蔵のコレクションが来日本展は、“ロシア美術の殿堂”と評されるモスクワの国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションより、19世紀後半から20世紀初頭のロシアを代表する作家の風景画、風俗画、人物画、静物画を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンをテーマに紹介するもの。帝国崩壊にロシア革命、激動の時代に描かれた“ロシア的なロマン”ロシア帝国崩壊の足音が聞こえ始め、やがてロシア革命を迎える激動の時代であった19世紀後半。この時代に多くの画家たちが大いなるロマンを見出し、絵画の題材としたのが、白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原、樹木や草花が芽吹く春といったロシアの大自然だ。それは人々に芽生え始めた郷土愛からなのか、これらの美しい自然とともに、当時の複雑な社会やその厳しい時代を生き抜いた人々、男性たちの目を釘付けにする女性像もまた題材となっている。例えばクラムスコイの《忘れえぬ女(ひと)》は、過去にも何度か来日を果たしている名作であり、本展で最も注目すべき作品の一つ。トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」の主人公をモチーフにしたとも指摘されており、後述する19世紀後半のロシア文化の発展、そして“ロシア的なロマン”を象徴する作品と言えるかもしれない。激動の時代で隆盛を見たロシア美術界この時代のロシア文化について、チャイコフスキーやムソルグスキーといった作曲家、トルストイ、ドストエフスキーに代表される文豪は日本でもよく知られているが、美術の分野でも多くの才能を排出している。制約の多い官製アカデミズムに反旗を翻す形で、クラムスコイら若手画家たちが、ありのままの現実を正面から描くことを目指した「移動派」を組織した一方で、モスクワ郊外・アブラムツェヴォのマーモントフ邸に集まったクズネツォフ、レヴィタン、コローヴィンらは、懐古的なロマンティシズムに満ちた作品を多く残す。注目すべきは、いずれのバックグラウンドにも、“祖国に対する愛”という共通点があることだろう。今注目を集めるロシア的なカルチャー最も近い話題では、サッカーワールドカップの開催地として注目を集めているロシアだが、近年のファッション・カルチャー界ではコム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)の川久保玲に見出されたゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が大いに活躍しているほか、ロシア革命と共に発展したロシア・アヴァンギャルドのデザインの世界が注目を集めるなど、その文化的な側面が再評価されつつある。そんな今、“ロシア的なロマン”に思いを馳せながら、ロシア美術の殿堂と評される、国立トレチャコフ美術館所蔵の名作の数々を鑑賞してみてはいかがだろう。開催概要展覧会「国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア」開催期間:2018年11月23日(金・祝)〜2019年1月27日(日)※2018年11月27(火)、12月18日(火)、2019年1月1日(火・祝)のみ休館。開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム入館料:一般 1,500円(1,300円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学・小学生700円(500円)※( )内は前売・団体料金。※学生券購入の際は、学生証の提示が必要。※障害者手帳の提示で割引料金あり。詳細は窓口にて。チケット販売期間:<前売券>2018年9月15日(土)~2018年11月22日(木) 予定<当日券>2018年11月23日(金・祝)~2019年1月27日(日)チケット取扱:<前売券>チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、e+(イープラス)、他主要プレイガイド
2018年07月20日エルメス(HERMÈS)と、国立新美術館による約3週間にわたるエキシビション「彼女と。」が、7月11日よりスタートした。常に時代の先端に立つ女性に寄り添い、新しいクリエーションを行い続けるエルメス。世界で初開催される本展は、大掛かりな映画スタジオへと変貌した国立新美術館の会場を舞台に、メゾンが提案する現代的女性像の考察をテーマにしたシネマ的な設定のもとアクターとエキストラによって繰り広げられる、今までに無い観客参加型のエキシビション。演出を手掛ける映像作家でありながらキュレーターとしても活躍するロール・フラマリオン(Laure Flammarion)、エルメスのレディス部門アーティスティック・ディレクターであるバリ・バレ(Bali Barret)と、レディスプレタポルテのアーティスティック・ディレクター ナデージュ・ヴァンヘ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)の監修のもと、エルメスが贈る唯一無二の体験が私たちを待つ。©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon観客である私たちの未知の体験は、シアターへと足を踏み入れることから始まる。そこで上映されるフィルムの中の一人の女性人物=「彼女」は、自由でしなやかでミステリアス、それでいて情熱的で力強いアリュールをまとう。そのフィルムは彼女に魅了された、とある作家が描き出したイメージ。そして作家は彼女に近付くことを決める。「心に残るストーリーは映画館から始まる――」。不思議なエキシビションの物語はここから幕を開ける。案内人に誘われるまま会場を進むと映画の撮影スタジオが現れる。私たちは撮影に交わりながら、彼女にまつわる様々なエピソードが散りばめられた会場内を作家と共に巡り、彼女の姿を追い求めていく。彼女をよく知る3人の人物たちとの出会いや、彼女を断片的に捉えたフィルム、彼女が愛用しているエルメスのオブジェを介して。©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japonラストに近付くにつれて徐々に明らかとなっていく「彼女」の姿。ある冬の夜、恋人を連れて不意に映画館を抜け出す。裏の駐車場には、その年初めての雪が舞う。運転席に乗り込む彼女がまとうのはエルメスの秋冬新作ドレス。彼女とはつまり、エルメスが提案する現代を生きる女性像。体験者のみぞ知る、ある一人の作家と彼女を巡って語られるエルメスの物語。果たして私たちは最後に、「彼女」と出会うことができるのだろうか?本展の第3期(7月25日〜30日)への来場は、7月18日11時より受付を開始する。第1期(7月11日〜16日)、第2期(7月18日〜23日)については、平日の回であればまだ空席あり(7月11日時点)。予約は急いで。©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon【展覧会情報】「彼女と。」会期:7月11日〜7月30日会場:国立新美術館 企画展示室 2E住所:東京都港区六本木7-22-2時間:10:00〜18:00(金・土曜は21:00まで)入場:無料、予約制(※第3期7月25日〜30日の予約は7月18日11:00より開始)主催:エルメス、国立新美術館URL:hermesavecelle.com休館日:毎週火曜日ハッシュタグ:「#エルメス彼女と」「#HERMESAVECELLE」
2018年07月14日「蓼科(たてしな)テディベア美術館」は、信州・白樺湖畔に位置する世界最大規模のテディベア美術館。敷地面積3,000平方メートルを持つ広大な美術館には、約11,000体のテディベアを15の国と18のテーマにわけて展示。各国の風景を背景にした館内には、まるで絵本の中に迷い込んだかのような、癒し空間が広がっている。2018年7月現在では、ギネス認定されている世界最小0.8mmの貴重なテディベアを展示。さらに近年のリニューアルによって、キリンや象など等身大サイズのぬいぐるみに触って撮影ができるフォトコーナー「蓼科の森動物園~テディベアとその仲間たち~」や、ガラスショーケースを100台ほど追加した2階ホールが新設されるなど、ますますパワーアップしたテディベアワールドが広がっている。また「蓼科テディベア美術館」では、季節ごとに楽しめるイベントを用意。2018年7月11日(水)から8月31日(金)までは、厳選作品を集めた企画展「夏の特選展2018」を開催。26名の作家による個性豊かな作品が展示されるほか、販売作品なども多く取り揃えている。さらに同期間では、2,000種類以上のテディベアグッズを販売する「テディベアプラザ」にて、サマーセールを実施。愛らしいぬいぐるみや雑貨をたっぷりと詰め込んだ「夏のお楽しみ袋」も発売される。【施設概要】施設名:白樺湖畔 蓼科テディベア美術館所在地:長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野1522営業時間:4月~10月 9:00~18:00(入館最終受付17:30)、11月~3月 9:30~17:00(入館最終受付16:30)休館日:11月~3月の火曜日 ※12月初旬(今期は12月3日~12月7日/予定)にメンテナンス休館ありTEL:0267-55-7755チケット料金:大人(高校生以上)1,400円、子ども(小・中学生)800円、幼児(3才以上)300円、3才未満 入館無料※障害者手帳持参の場合、本人と付き添い1名の入館料が半額■「夏の特選展2018」会期:2018年7月11日(水)~8月31日(金)■テディベアプラザ「サマーセール」会期:2018年7月11日(水)~8月31日(金)
2018年07月08日