ジョニー・デップが写真家ユージン・スミス氏を演じる『MINAMATA―ミナマタ―』。この度、音楽を手掛けた坂本龍一から「決して過去のことではないという気持ちで音楽を担当しました」とのコメントと、新場面写真が到着した。本作の音楽を手掛けたのは、これまでに『戦場のメリークリスマス』(83)や『ラストエンペラー』(87)など、映画史に残る名作の音楽を多数担当してきた坂本龍一。「本作の作曲家にと、私たち製作陣が夢見ていた人だ。元々私の理想の作曲家だが、特に本作においては完璧だ。彼は産業公害に強い関心を持っているし、音楽で世界を癒している」と語るアンドリュー・レヴィタス監督の熱烈なオファーのもと今回、坂本さんの参加が実現した。「この物語の人々と、すべての人間に秘められた美しさを音楽に反映したかった」という監督の想いを引き受け、演奏に使用する楽器の年代にまでこだわり完成させたという音楽は、映画に優しく寄り添い、物語を鮮やかに彩っている。「ミナマタに悲劇をもたらしたことと同じことが、その後も世界中で起きていると思います。その意味でミナマタは決して過去のことではないという気持ちで音楽を担当しました」とその想いを語る坂本さん。音楽にはさらに「LIFE」の副編集長ミリーを演じた世界的メゾプラノ歌手、キャサリン・ジェンキンスも参加。彼女の声と坂本さんの伴奏は公害で苦しむ地球に“声”を与えている。併せて解禁された新場面写真は、ジョニー扮する写真家のユージン・スミスと美波演じる妻のアイリーンが大量の煙を吐き出す工場を背景に、視線を交わすシーンや、2人が水俣病患者の元を訪れ、話を聞く姿、群衆の中で険しい表情を浮かべながらたたずむ真田広之演じるヤマザキ・ミツオ。「LIFE」紙に掲載されたユージンの写真を静かに見つめる國村隼演じるノジマ・ジュンイチの姿、そしてビル・ナイ演じる「LIFE」編集長に真剣な視線を向ける副編集長のキャサリン・ジェンキンスといった、物語の鍵となるシーンが次々に写し出されている。『MINAMATA―ミナマタ―』は9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MINAMATA‐ミナマタ‐ 2021年9月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 MINAMATA FILM, LLC
2021年09月08日ジョニー・デップが製作/主演を務め、真田広之、國村隼、加瀬亮、浅野忠信らも出演、音楽は坂本龍一が担当した映画『MINAMATA―ミナマタ―』。この度ジョニーが、水俣市に暮らしながら水俣病の問題を取材した写真家ウィリアム・ユージン・スミスについて語るインタビュー映像が公開された。本作は、ウィリアム・ユージン・スミスの遺作で、妻アイリーンとの連名による写真集「MINAMATA」を原案とした映画。報道写真家として功績を評価されながらも、心に傷を抱えたユージンが、妻アイリーンと共に水俣を訪れ、3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。本作のオファーを受ける前から、スミスに憧れを抱いていたというジョニー。到着した映像では、「20代前半くらいの時だったかな。まず写真に出会って、写真家の名前を調べたらスミスだった」とスミスを知ったきっかけをふり返る。またスミスは、太平洋戦争において、サイパン・沖縄・硫黄島で戦場カメラマンとして活躍した人物。リスクの高い仕事だが、ジョニーは「彼は献身的で情熱的なアーティストで、自分を犠牲にしてでも真実を追い求めた。真実の瞬間をとらえそれを永遠に残すためにね。彼は写真を通して意見を表明し、次の世代に影響を与えたんだ。たくさんの戦争写真家やジャーナリストがスミスの写真に刺激を受けてリスクを恐れなくなった」と彼が後世に繋いだ大きな功績を熱く語っている。さらに「スミスの写真は頭に焼きついて離れない」と言うジョニー。「『入浴する智子と母』がいい例で、あれはまるでピエタのような正直さと純粋さにあふれている」とコメントした。『MINAMATA―ミナマタ―』は9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:MINAMATA‐ミナマタ‐ 2021年9月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 MINAMATA FILM, LLC
2021年08月21日大人気絵本を原作に、音楽・坂本龍一×手塚プロダクションが手掛けるアニメーション映画『さよなら、ティラノ』の新公開日が12月10日(金)に決定し、新たにメインビジュアルが解禁となった。本作は、シリーズ累計200万部を超える宮西達也の大ヒット絵本“ティラノサウルスシリーズ”「ずっとずっといっしょだよ」(ポプラ社刊)ほかを原作にした長編アニメーション映画。日本が誇るアニメーションスタジオ・手塚プロダクションが制作、監督は『劇場版名探偵コナン』シリーズの静野孔文がつとめる。脚本は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の佐藤大、アニメーション・ディレクターは『グスコーブドリの伝記』の江口摩吏介、音響監督は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズや『天気の子』の山田陽など、日本アニメーション界を代表する俊英スタッフが一挙集結した。音楽を担当するのは世界の坂本龍一。アニメーション映画は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』以来33年ぶりとなる。ヴォイス・キャストもティラノ役の三木眞一郎、プノン役の石原夏織を筆頭に、悠木碧、石塚運昇などベテランから若手まで超豪華声優陣が勢ぞろいしており、オープニングナレーションを原作者の宮西達也が担当している。新たな公開日決定に併せて、メインビジュアルも解禁。主人公のティラノサウルスの【ティラノ】、プテラノドンの女の子【プノン】、そしてトリケラトプスの子ども【トプス】が、「ずっといっしょだよ。」というコピーと共に、とても仲良く、楽しそうにじゃれ合う姿を捉えたビジュアルとなっている。【ティラノ】【プノン】【トプス】それぞれ悩みを持ち、独りぼっちだった恐竜たちが出逢い、一緒に旅に出かけるという内容の通り、3匹のワクワクとした大冒険を予感させる。『さよなら、ティラノ』は12月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年08月10日坂本真綾が、6年ぶりの映像作品『坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」at 横浜アリーナ』を10月27日にリリースすることが決定した。今作は3月20、21日に横浜アリーナにて開催された25周年記念ライブから3月21日(Day2)の模様を完全収録。デビュー曲「約束はいらない」から、大ヒットした『Fate/Grand Order』のナンバー、内村友美(la la larks)や堂島孝平、土岐麻子らをゲストに迎えた最新アルバム『Duets』からのナンバー、そして代表曲を集めた16分を超える「25th Anniversary Medley」など“坂本真綾史上最高のLIVE”と絶賛された新旧ファン納得の内容となっている。『坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」at 横浜アリーナ』より特典には、原昌和(the band apart)が出演した3月20日(Day1)のゲストパートに加え、Day1、Day2のバックステージに密着したドキュメンタリー映像を収録。初回生産分のみスリーブケース仕様となり、ライブ写真集と実際に「プラチナ」の演出で使用したもののレプリカとなる坂本真綾メッセージ入りフライングハートが封入される。なお坂本真綾は本日8月1日に配信特番『Fate/Grand Order 6th Anniversary Special Live 〜Maaya Sakamoto Unplugged〜』に出演し、FGOシリーズの主題歌である「独白」「逆光」「躍動」の3曲を歌唱。「独白」では扇谷研人演奏によるパイプオルガンとともにパフォーマンスを披露し、FGO6周年に華を添えた。<リリース情報>『坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」at 横浜アリーナ』10月27日(水) リリース●Blu-ray:7,920円円(税込)●DVD:6,930円(税込)※初回生産分のみ、ライブ写真集、スリーブケース仕様、坂本真綾メッセージ入りフライングハートを封入。【収録内容】01. M25〜Introduction02. 約束はいらない03. CLEAR04. MC105. スクラップ〜別れの詩06. ユーランゴブレット07. オールドファッション08. MC209. いつか旅に出る日10. 独白11. 躍動12. 色彩(Duet with 内村友美)13. MC314. sync(Duet with 内村友美)15. あなたじゃなければ(Duet with 堂島孝平)16. MC417. レコード(Duet with 堂島孝平)18. ひとくちいかが?(Duet with 土岐麻子)19. MC520. DOWN TOWN(Duet with 土岐麻子)21. gravity22. 序曲23. birds24. MC625. 25th Anniversary Medley(ループ〜ヘミソフィア〜逆光〜奇跡の海〜Private Sky〜トライアングラー〜マジックナンバー〜指輪〜光あれ)26. MC727. 誓い28. プラチナ29. Ending【映像特典】1. Day1ゲストパート「Be mine!」〜MC〜「でも」(Duet with 原昌和)2. ドキュメンタリー映像 “Maaya Sakamoto 25th Anniv. LIVE「約束はいらない」Behind the Scenes”出演:坂本真綾(Vo)/ 北川勝利(G / Band Master)/ 佐野康夫(Dr)/ 千ヶ崎学(B)/ 奥田健介(G)/ 扇谷研人(Key)/ 毛利泰士(Per)/ 稲泉りん(Cho)/ 高橋あず美(Cho)ゲスト:内村友美(la la larks)/ 堂島孝平/ 土岐麻子/ 原昌和(the band apart)【オリジナル特典】■Amazon.co.jpビジュアルシート※Amazon.co.jp では、特典つき商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典つき商品をお買い求め下さい。■オフィシャルライブレポート公開中!周年記念ライブ『約束はいらない』セットリスト配信中坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』発売中2,500円(税抜)坂本真綾『Duets』ジャケット写真【収録曲】1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾作曲・編曲:h-wonder2. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平3. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子作曲・編曲:TENDRE4. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂作曲・編曲:原昌和5. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾作曲・編曲:江口亮6. 星と星のあいだ / 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 / 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾作曲:鈴木祥子編曲:山本隆二坂本真綾『Duets』リリックビデオ完全版【購入特典】坂本真綾コンセプトアルバムコースター(全4種ランダム)4枚のコンセプトアルバム「イージーリスニング」、「30minutes night fligt」、「Driving in thesilence」、「Duets」のジャケット絵柄の紙製コースター(全4種)の中からランダムで1枚をプレゼント!※一部、取り扱いの無い店舗もありますので、ご予約、ご購入の際は各店舗にご確認下さい。■『Duets』楽曲試聴ページ:■『Duets』配信リンク:関連リンクオフィシャルHP「I.D.」坂本真綾 YouTube Official Channel
2021年08月01日坂本慎太郎が、12インチアナログEP『The Feeling Of Love』より「ツバメの季節に」のMusic Videoを公開した。7月17日に行われた海外の「RECORD STORE DAY」でリリースされた『The Feeling Of Love』は、坂本が昨年発表した2枚のシングル『好きっていう気持ち』『ツバメの季節に』の収録曲4曲をまとめたもので、EPからは先日第1弾MVとして「おぼろげナイトクラブ」が公開されている。今回の「ツバメの季節に」のMVは、第1弾に引き続き監督・撮影・編集を自身もミュージシャンとして活動する井手健介氏が担当し、前回と同じくスーパー8mmフィルムで撮影された。「おぼろげナイトクラブ」ではマスクをした坂本が失われたナイトライフの幻影を眺めていたが、「ツバメの季節に」ではマスク姿の坂本が昼間の東京をひたすら徘徊しており、どちらもコロナ禍で製作された楽曲のイメージを井手監督が昼と夜の対比と8mmフィルムの質感で表現している。坂本慎太郎「ツバメの季節に」MV坂本慎太郎「おぼろげナイトクラブ」MV<リリース情報>坂本慎太郎『The Feeling of Love』2021年7月17日(土) リリース坂本慎太郎『The Feeling of Love』ジャケット【収録曲】M1. The Feeling Of Love(好きっていう気持ち)M2. Obscure Nightclub(おぼろげナイトクラブ)M3. By Swallow Season(ツバメの季節に)M4. Don’t Tinker With History(歴史をいじらないで)配信リンク:※12インチアナログは海外でのみ取り扱いとなります関連リンクzelone records オフィシャルサイト:www.zelonerecords.comTwitter::::
2021年07月29日「実は“教授”こと坂本龍一さんが昨年末から音楽界で史上初の試みを始めていて、業界内で話題になっているんです」(音楽関係者)『ラストエンペラー』で’88年、日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞した坂本龍一(69)。絶えず時代の先端を走り続ける坂本だが、今年1月、公式HPで、昨年直腸がんが見つかり手術を受けたことを発表した。《大いに落胆しましたが、すばらしい先生方との出会いもあり、無事手術を終えて現在は治療に励んでいます。長距離の移動がともなう仕事は困難になりますが、治療を受けながら出来る範囲で仕事を続けていくつもりです》《これからは「がんと生きる」ことになります。もう少しだけ音楽を作りたいと思っていますので、みなさまに見守っていただけたら幸です》「坂本さんは’14年にも中咽頭がんを患い、寛解しています。今回の手術は都内で行われました。当面は治療を優先して仕事を調整していくとのことです」(前出・音楽関係者)そんな坂本が現在取り組んでいる音楽界史上初の試みとは――。坂本は昨年12月12日、生演奏とCGをリアルタイムで合成したピアノコンサートをオンラインで配信している。「全14作品の演奏曲は、’80年代から’20年までの教授のキャリアを網羅した、いわば“ベスト盤”というようなものでした。YMO時代の楽曲もありました。実はこのコンサートを含め、坂本さんの演奏を立体的にモーション・キャプチャして後世に残すプロジェクトが進んでいるのです。もともとは以前からオファーされていた計画なのですが、コロナ禍で何度か延期になっていて、ようやく昨年12月に3日間、坂本さんのデータ収集が行われたのです」(前出・音楽関係者)■フィギュア羽生も卒論で使った“モーション・キャプチャ”モーション・キャプチャとは、指先まで体中に数十本のセンサーをつけ、動きを3Dで記録して分析する技術のこと。手の指から足の動きまですべてをデータ化するため、全方位から撮影したという。「羽生結弦選手の大学の卒業論文が『フィギュアスケートにおけるモーション・キャプチャ技術の活用と将来展望』でした。彼は“今後のフィギュア界の公正な採点に生かしてほしい”と、自らを実験台に、その技術を使ったのです」(スポーツライター)実は坂本の今回の新プロジェクトの目玉は、モーション・キャプチャ技術だけではなかった。「VR(ヴァーチャル・リアリティ)からさらに一歩進んだMR(複合現実)技術を使っているというのです。MRは一言でいえば、現実世界の中に3DCGを実寸大で表示できる最先端の技術です」(前出・音楽関係者)『GQ』のサイト「教授動静第28回」(’20年12月2日付)で、坂本は今回のプロジェクトの意義について、こう語っている。《MRのコンテンツというのはまだほとんどないに等しいんだけど、(略)この技術のいいところは、いまモーション・キャプチャーでぼくの演奏を収録しておけば、ぼくが死んだ後でも現実のMIDIピアノを演奏させる、仮想的なコンサートが開けること。実際のコンサート会場のステージにMIDIピアノを置いて、ヴァーチャルなぼくがそれを弾くということができる。100年後でもみんながゴーグルの中で演奏するぼくが立体的に見える》■教授が70前にしてMRライブに挑戦した理由坂本の意図を、音楽制作情報ウェブサイト「DTMステーション」を運営する藤本健氏がわかりやすく解説してくれた。「MIDIピアノは、ホテルのラウンジなどにある、弾き手がいないのに鍵盤が勝手に動いているピアノのことです。これは外部から演奏させることができるだけでなく、弾いた演奏データを記録できるんです。つまり教授がそれを演奏すれば、後で弾いたとおりの演奏が生演奏として再現できるのです」坂本は’90年代からMIDIピアノをライブで使っているという。「今回は、そこにモーション・キャプチャを合わせ技で使ったということです。羽生選手が使ったように、スケートのジャンプも記録できますし、ピアノの演奏であれば、指の動きも記録できます。MIDIピアノと合体すれば、演奏だけでなく記録された指の動きや体の動きと合わせて映像で立体的に再現できます。MIDIピアノに3D映像を重ねれば、教授が実際にピアノを演奏しているような状態になります。コンサート会場で観客がゴーグルをしてステージを見れば、音はその会場での生演奏と同じで、教授がそこで演奏している本物のライブと同じように見えるのです。MRでは、本当のライブそのものを再現できるのです」(藤本氏)MRに取り組んでいるほかのミュージシャンはいるのだろうか。「教授以外には今のところ海外でも聞いたことがないです。後世に残す、後々の財産になると考えたのかもしれませんね」(藤本氏)坂本は以前から、自らの演奏データを後世に残したいと考えていたようだ。’86年、彼は82歳で来日した名ピアニスト、ホロヴィッツのコンサートに足を運んでいる。「世界的な名ピアニストとはいえ、相当ミスタッチがあったようで、“記録を残すなら元気なうちに”と強く思ったそうです。だから、昨年末に決行したのだと思います」(前出・音楽関係者)好奇心旺盛な坂本は闘病中ながら、常に前向きだという。「コロナ禍ですが、有観客ライブ以外の仕事のオファーは絶えません。体調と相談しながら、吟味しているといいます。坂本さんには世界中のファンだけでなく、愛する奥さまとお子さんたちがいらっしゃいます。まだ、完成までかなり時間はかかるようですが、今回の計画で“永遠の命”が実現するとしたらファンにとってもご家族にとってもうれしいことでしょう」(前出・音楽関係者)坂本の挑戦は70代も続く――。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月20日坂本真綾の25周年記念ライブ『約束はいらない』の模様が6月27日にWOWOWで放送される。番組では今年3月20日、21日の2日間横浜アリーナにて行われたライブのうち、DAY1となる20日の模様が放送される。本公演は坂本真綾の集大成とも言える内容となっており、この日のために作られた25周年メドレーや、先日リリースされたコンセプトアルバム『Duets』で共演したアーティストがゲスト出演するなど貴重なライブパフォーマンスとなっている。<番組情報>放送日時:2021年6月27日(日) 夜6時30分WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドにてオンエア■25周年記念ライブ『約束はいらない』セットリスト<リリース情報>坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』2021年3月17日(水) リリース2,500円(税抜)坂本真綾『Duets』ジャケット写真【収録曲】1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾作曲・編曲:h-wonder2. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平3. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子作曲・編曲:TENDRE4. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂作曲・編曲:原昌和5. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾作曲・編曲:江口亮6. 星と星のあいだ / 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 / 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾作曲:鈴木祥子編曲:山本隆二坂本真綾 - 4th Concept Album『Duets』 Lyric Video『Duets』楽曲試聴ページ 配信URL:関連リンクオフィシャルHP「I.D.」坂本真綾 YouTube Official Channel
2021年04月26日子どもの頃から私たちのそばにある5分間の音楽番組『みんなのうた』が60年を迎えます。1961年4月に放送された「おお牧場はみどり」から始まり「北風小僧の寒太郎」「おしりかじり虫」など、お茶の間に届けてきた楽曲は約1500にも及ぶという…!番組統括の関山幹人さんに、番組にかける思いや曲選びについて聞きました。「番組がスタートしたのは高度経済成長期。当時、子どもが歌う歌といえば、童謡や唱歌など教育的なもの、もしくは、CMソングや大人の楽曲でした。そこで、学びがあって豊か、そして明るく健康的な歌を子どもに届けるということをコンセプトに掲げた当番組が誕生したのです。そのベースをふまえつつも、今では子ども向けの楽曲だけでなく、『みんなのうた』ということで、いろいろな世代、興味・関心のある方にも聴いていただける曲を多彩にラインナップしようと努めています。2か月に一度ずつ新曲をお送りしますが、1年に1曲でも“いいんじゃない?”と思える歌に出合ってもらえたら。今やどんなコンテンツもターゲットを絞って発信していく時代にあって、あえて“みんな”に届けたい、という、時代に逆行するかのようなことを目指す稀有な番組ですが、他にないからこそ“みんな”を捨てちゃだめなのかなと。“30代を狙います”などと絞った時には、役目を終える時なのかなと思っています」曲選びで大事にしているのは、長く聴いてもらえるかということ。「今の時代や気分は意識しますが、長く続いている番組ですし、1年後には役割が終了する曲、消費される曲にしたくないんです。そのために、普遍的なメッセージを発信しつつも、音楽やアニメーションには時どきの技術を取り入れていく。とはいえ、見てもらわないと始まらないので話題性も大事ですし、時の人が手がけてみたいということでしたら、ありがたい限りです。ただ、目的はその人をアピールすることでなく今の時代の普遍的な歌を作るということ。そこは必ず守っていただいてます」60年を記念したさまざまなプロジェクトにも注目。「今は小田和正さんが作ってくださった記念ソングが流れていますが、今後も宮本浩次さんをはじめ、素敵なアーティストの方が手がけた歌をお届けしますので楽しみにしていただければ。また、HPでは楽曲にまつわる思い出を募集しているのですが、メジャーな曲だけでなく、知る人ぞ知る隠れた名曲をあらためて届けられるきっかけになればと思っています。一年を通じて、『見てくれてありがとうございます』と『はじめまして』という両方の思いを伝えていきたいです」みんな知ってる大ヒットソングたち一度聴くと耳から離れないユニークなメロディで、世代を超えて話題となった楽曲がたくさん存在。「おしりかじり虫」はオリコンインディーズチャートで1位を獲得。「コンピューターおばあちゃん」は坂本龍一が編曲を担当するなど、トップクリエイターの起用もヒットの一因に。こんな大スターも歌ってます!小泉今日子や平井堅、BUMP OF CHICKENなど、人気者が歌うことでも話題のこの番組。なかにはタモリやSMAP、宇多田ヒカルなど錚々たるメンツも。ちなみに「ベスト・フレンド~Best Friend~」を作詞したのは一般女性で、後に森浩美さんが補作した。あの人が手がけるアニメーションも!『みんなのうた』に欠かせないのが、楽曲を彩るアニメーション。過去には、やなせたかしや和田誠、藤城清治、横尾忠則、中島潔が手がけていたりと、とにかく豪華です!『みんなのうた』総合テレビ、Eテレにて新曲と60年スペシャルセレクションを放送中。詳細な放送時間はHPで確認を。歴代の楽曲をカバーする特番『みんなのうた60フェス』が5/8の19:30~NHK総合で放送。※『anan』2021年4月28日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年04月23日ジョニー・デップが水俣病を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスを演じた『MINAMATA』(原題)が9月、日本公開されることが決定。海外版予告の映像も解禁された。熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ、水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。スミス氏の遺作ともなったこの写真集を基にジョニーが製作・主演で映画化が実現。映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時1971年から1974年の3年間、水俣で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。「彼(ユージン氏)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニーが、傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現し、現代に蘇らせた。本作は、2020年・第70回ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映され「デップが最高の演技を披露」(THE PLAYLIST)、「デップが役に消える」(DEADLINE)とジョニーの魂の演技を各国メディアが絶賛。プレミアの模様は日本ほか世界中のメディアでも報道された。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。主な撮影はセルビア、モンテネグロで行われた。2021年(5月1日)は水俣病の公式確認から65年を迎える。ジョニーはベルリン国際映画祭の公式記者会見では「水俣に関する記事を読み、知識を深めていくうちに、実際にそれが起こったという事実に衝撃を受けました。しかも、その影響は解決されたわけではなく、未だに続いているということは、それ以上に衝撃的なことです。一人の関心を持つ者として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力をフルに活用して、伝えたいメッセージを発信することが、私も含めて、ここにいる我々の願望でした」と、並々ならぬ本作への思いを語っている。『MINAMATA』(原題)は9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MINAMATA(原題) 2021年9月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 MINAMATA FILM, LLC
2021年04月22日公開中の映画『約束の宇宙』より、特別映像が公開された。本作は、『裸足の季節』の脚本が絶賛で迎えられたアリス・ウィンクール監督が手掛けた女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出した人間ドラマ。音楽は、世界で活躍し続ける坂本龍一が担当。やさしく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込む。主演をエヴァ・グリーンが務めるほか、マット・ディロン、ザンドラ・ヒュラー、ラース・アイディンガーが名を連ねた。「プロキシマ」と名付けられた人類初の火星探索の最終準備のため、ISS(国際宇宙ステーション)での約1年間の滞在というミッ ションの新メンバーに抜擢されたフランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)。旅立ちまでの約2カ月間、ひとり娘のステラと離 れてロシア・スターシティへ滞在し訓練を開始することに。アメリカ出身のリーダー、マイク(マット・ディロン)はバックアップメンバーとして急遽クルーに選ばれたサラに対し、あたりが強く嫌味な態度を取り続けてきたが、いよいよ終盤、彼女とペアを組み水中訓練へ。グリーンは演じた役柄について「宇宙飛行士はとても格好良いですし、クールでパワーがある。しかし、サラはひとり親で急遽、ミッションに 選ばれました。その分、仲間の男性宇宙飛行士を失望させないために、より多くの訓練を受けて取り組まなければならない。彼女に とっては、とても厳しい状況だったと思います」と振り返る。精神面だけではなく宇宙飛行士役を演じるにあたり、グリーンは説得力のあるしなやかな肢体もおしげもなく披露。「(ウィンクール監督から)本作の撮影準備にあたり、広い肩を作って欲しいと言われました。 宇宙服を着るのに、宇宙飛行士は強い肩を持っていなければならなかったので、特に肩を鍛えました。そのほか、やはり全身の筋肉を鍛えるためにトレーニングをしました。本作では、舞台のひとつがロシアだったのでロシア語を勉強しました。ロシア語は宇宙飛行士の 共通言語でもあったので真剣に取り組みました。私自身は100%フランス人なのでフランス語が母国語ですが、わたしはある種、言語オタクでもあるので(笑)。言語を学ぶことがとても好きなんです」 とコメント。お互いの命綱を相手に委ねなければならない中で宇宙へと向かう宇宙飛行士たち。国籍もバックボーンも性別も異なる中で、訓練を重ね、お互いを知り真摯に見つめ向き合う過程を経て、徐々に絆を確かめ合う姿を捉えた映像となっている。『約束の宇宙』公開中
2021年04月17日エヴァ・グリーン主演、坂本龍一が音楽を担当し、女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出す『約束の宇宙(そら)』。この度、知られざる女性宇宙飛行士のメディカルチェックシーンを収めた本編映像と、エヴァからのコメントが到着した。本作は、宇宙飛行士たちが地球を離れるために、一体どのような訓練が行われているのか。その労力と時間がどれほどかけられているのかという点で、過酷なトレーニング描写も多く、彼らの生活をドキュメンタリーのようにリアルに捉えているのも見どころの1つ。「プロキシマ」と名付けられた人類初の火星探索への最終準備のため、ISS(国際宇宙ステーション)滞在ミッションの新メンバーにフランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)が抜擢されるところから物語は始まる。サラは約2か月間に及ぶロシア・スターシティで訓練生活に臨む。本映像では、知られざる宇宙飛行士のメディカルチェックの様子が垣間見える。採血ほか、生理を止めるか否かが確認され、身体の隅々まで測定され、くまなくチェックされていく…。エヴァは「(準備期間中に)女性宇宙飛行士のサマンサ・クリストフォレッティやクローディ・エニュレに会いました。彼女たちは自らの経験を惜しげなく共有してくれて、彼女たちの苦労や葛藤について話してくれました」と明かす。「この仕事には尋常でない情熱、強い意志、精神力、高い身体能力を必要とすることに気付かされました。わたしは、自らの限界を容赦なく押し広げる、宇宙飛行士たちの自己犠牲ともとれる、精神に魅力を感じました」とふり返っている。言葉少なに目の前をまっすぐ見据えるサラの強い眼差しからも、その覚悟と情熱が見て取れる。『約束の宇宙(そら)』は4月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:約束の宇宙 2021年4月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開ⒸCarole BETHUEL ⒸDHARAMSALA & DARIUS FILMS
2021年04月16日仕事でも家庭でも忙しい日々を送るなかで、ときには心が折れそうになるときもありますよね?そこで、そんな働く女性たちに共感と感動を与えてくれるオススメの話題作をご紹介します。『約束の宇宙(そら)』【映画、ときどき私】 vol. 374長年の夢である宇宙へ行くことを目指して、欧州宇宙機関で訓練に励んでいるフランス人宇宙飛行士のサラ。物理学者の夫とは離婚し、 7 歳の娘ステラと2人で暮らしていた。そんなか、彼女は“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。夢が叶い大喜びのサラだったが、このミッションに旅立つことは、約1年もの間、娘と離れ離れになることを意味していた。そして、過酷な訓練の合間に、娘は母と「打ち上げ前に、2人でロケットを見たい」という約束をする。サラは娘との約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立つことができるのか……。主人公のサラを演じたエヴァ・グリーンがセザール賞で主演女優賞にノミネートされたのをはじめ、サン・セバスティアン国際映画祭では審査員特別賞を受賞するなど、各国で高い評価を得ている本作。そこで、見どころについてこちらの方にお話をうかがってきました。アリス・ウィンクール監督2015年には、トルコの5人姉妹が経験する青春を描いた『裸足の季節』の脚本で絶賛されたウィンクール監督。脚本と監督を務めた本作では、幼い頃から興味を持っていた宇宙と自身の親子関係を投影した物語を描いています。今回は、作品の背景や働く女性たちに伝えたい思いについて、語っていただきました。―劇中では、男性主導である宇宙飛行士の世界で生きる女性の難しさを映し出していますが、監督自身もいまなお男性社会と言われる映画業界で女性監督として活動されています。そのなかで経験された思いが反映されている部分もありますか?監督そうですね。たとえば、劇中で男性飛行士たちがサラに向かってセクハラとも取れるような発言をすることもありますが、現実でもよくあるようなことじゃないかなと。もしかしたら多くの女性たちはそういうことに慣れてしまって、それぐらいでは傷つかなくなっている部分もあるのかなと感じています。それも問題ではありますが、私がもっと危険だと考えているのは、社会が女性に対していろいろな条件付けをすることによって女性が自己規制をしてしまうこと。たとえば、仕事に就くことで子どもに対して申し訳ないと思ったり、自分を責めたり、あるいは育児かキャリアかのどちらかを選ばなければいけないと決めつけたり。こういうことは、本当に問題だと思っています。だから、私は“女性の解放”をこの映画では描いているのです。女性の生活は難しいものになっていると感じる―だからこそ、こういったストーリーが生み出されたのですね。監督あと、もうひとつ私がこの映画を作りたかった理由は、母と娘の関係を描きたかったから。というのも、私にもステラと同じくらいの年齢の娘がいるので、その様子を“愛の物語”のように見せたかったのです。それくらい母と娘の関係というのは、特別なものなんじゃないかなと思っています。映画の構成としても、ロケットが地球を離れていく様子と母と娘に別れがやってくる様子を別々に描きながら、それぞれが同時に発展していくような作りにしました。ヒーローであり母親であるという2つの要素を持ち合わせた女性主人公があまりいないことに対する疑念がサラというキャラクターを生み出しましたが、それらを両立させること自体がまさにこの映画の中心だったと思います。―監督自身が仕事と家庭を両立するうえで、難しさを感じているのはどのようなことですか?監督女性にとって大変なのは、男性が男性のために作った世界で、女性が能力を発揮して適応していかなければいけないこと。女性が働くことを正当化するためには、男性よりもさらに働かなければいけないですし、家庭では無意識のうちに“完璧な母親”でいることを求められているので、女性たちの生活というのは難しいものなっていますよね。でも、劇中で同じミッションに参加する宇宙飛行士を演じたマット・ディロンが言うセリフのなかに、「完璧な宇宙飛行士も、完璧な母親もいないんだよ」というのがありますが、まさにその通りだと思います。ちなみに、私はこの映画を娘のために作りましたが、映画制作のためにすごく長い間家を不在にしてしまったので、娘からは「宇宙に行っているほうがまだましだった」と言われてしまいました(笑)。世界中の女性たちが同じ立場に置かれている―サラはキャリアを追求しつつも、母親であり、そして女性らしさも持っている人物ですが、多くの女性がそうありたいと願いつつも、うまくいかずに悩んでいるのが現実です。フランスの女性たちも、同じような思いを抱えていますか?監督フランスに限らず、世界中の多くの女性たちが同じ立場に置かれていると思います。実際、この映画が公開されてから、いろいろな国の女性たちと会いましたが、話をするなかでたくさんの共通点があることに気がつきました。たとえば、ドイツでは子どもを置いて仕事に行く女性のことを“カラスのお母さん”と呼んでいると聞きましたが、そこには早くに子どもを巣から追い出してあまり世話をしないカラスの習性になぞらえて、非難する意味が込められているそうです。女性宇宙飛行士は全体の10%くらいしかいませんが、あくまでもこれもひとつの象徴であって、ほかの職業でも同じような状況がまだまだあると感じています。―この作品に取り組み始めたとき、「サラのキャラクターならレズビアンしかいない」と言われたこともあったそうですね。制作過程で、そういった社会の偏見を感じることもありましたか?監督そういうことを感じていたからこそ、映画の最後に女性宇宙飛行士たちの写真をたくさん載せることにしました。それらはいままでの公式写真では出ていないものばかりなので、見たことがない人が多いと思いますが、これが彼女たちの本来の姿なんですよ。また、劇中では生理に関する話も出てきますが、女性には毎月あって生活の一部なのに、どこか話してはいけない話題のようになっていますよね。でも、そろそろ女性の“普通の生活”を映画でも描いていいのではないかと思って入れました。坂本龍一さんが引き受けてくれたのは名誉なこと―音楽についてもおうかがいしますが、今回は坂本龍一さんにお願いされています。そのいきさつについて教えてください。監督宇宙といえばスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』のようなクラシック音楽のイメージが強いですが、坂本さんが『Ryuichi Sakamoto: CODA』というドキュメンタリーで地球が奏でる自然の音を捉えている姿を見て、すごく繊細な音を駆使して音楽を作る方だと思いました。この映画には、力強いけど絶妙な調子がある音楽がいいと感じていたので、坂本さんにお願いできたらいいなと。まずは、坂本さんにシナリオを送りましたが、それはまるでボトルに入れたメッセージを海に流すような気分でしたね。でも、シナリオを気に入って受けてくださって、本当に名誉なことだと感じています。実際、非常にすばらしい音楽を作っていただきました。―坂本さんは、監督も主演も物語も女性が主体の作品ということもサポートしたい理由だったとお話されています。実際に、坂本さんとお仕事されてみていかがでしたか?監督作業をしていたのはコロナ禍の前でしたが、坂本さんは日本にいたり、ニューヨークにいたりと忙しくされていたので、直接会うことはできず、まるでコロナ禍のようなオンラインだけでのやりとりが続きました。坂本さんほど有名な方だったら、造作なく作り上げてしまうと思う方もいるかもしれませんが、映像もしっかりと見たうえで、とても熱心に一生懸命考えてくださいました。メールにいたっては、100通以上になっていたくらいですから。ご一緒できて、本当に幸せでした。今後、ほかの日本人アーティストの方々とも仕事ができればいいなと思っています。完璧を目指すよりも、夢を叶えてほしい―日本にもサラのような葛藤を抱えている女性は多いので、監督からアドバイスをお願いします。監督いまは、「完璧でなければいけない」という理想が多くの女性に重くのしかかっていると思いますが、先ほども言ったように完璧な母親も完璧な宇宙飛行士いないので、完璧を目指す必要はありません。この作品の原題である「Proxima(プロキシマ)」にはスペイン語で「次」という意味がありますが、私は次の世代のためにもこの作品を作りました。私たちの世代は、親から「完璧な母親になれ」と教えられてきたかもしれません。でも、私はそれよりも「自分がやりたいことや夢を叶えるために生きなさい」と伝えたいですし、みなさんにもそのことについて考えてほしいと思っています。仕事も家庭も持っている女性は忙しくて、この作品を観に劇場に行く時間がないのではないかと心配ですが、ぜひ家族やお子さんと一緒に観ていただけたらうれしいです。女性の可能性は宇宙のように無限に広がっている!さまざまなプレッシャーと戦いながら日々を暮らす女性たちの背中を押しつつ、追い詰められた心を解放してくれる本作。自分の夢を追い求めることの大切さとともに、そばで支えてくれる人との絆の強さを改めて実感するはずです。取材、文・志村昌美心を動かす予告編はこちら!作品情報『約束の宇宙(そら)』4 月 16 日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー!配給:ツイン©Carole BETHUEL DHARAMSALA & DARIUS FILMS
2021年04月15日坂本龍一が音楽を担当した『約束の宇宙』のオリジナルサウンドトラックが4月14日(水)に配信リリースされることが決定した。映画『約束の宇宙』は、かつてない斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描いたヒューマンドラマ。主演は、『007/カジノ・ロワイヤル』で注目を浴び、実写映画『ダンボ』で、子供から大人まで世界中の観客を魅了したエヴァ・グリーン。監督は、村の因習に苦しめられるトルコの5人姉妹の青春を描いた『裸足の季節』の脚本が絶賛されたアリス・ウィンクールが務めている。ウィンクール監督は、坂本龍一が音楽を担当することについて、「ドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto: CODA』の音楽が印象に強く残っていました。自然の音を捉えた繊細なトーンが本作のイメージと重なり、シナリオを送りました。……サカモトから引き受ける、という返事をもらった時は本当にうれしかった!」と振り返っている。宇宙へいくという長年の夢と、子供にとっては唯一無二な存在の母親であることの狭間で揺れ動きながら、ともに成長してゆくふたりの姿に寄り添ったやさしく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込んでいる。同作に坂本龍一が寄せたコメントは以下の通り。ーーーアメリカのエージェントからこのような映画があるが、興味があるかと聞かれ、なかなか面白そうだと思った。監督が女性であること、主演も女性であり、内容は母と娘の話なので、主要な部分は全て女性だ。#metoo運動以降多く取り上げられるようになったとはいえ、まだまだ女性による映画は少ないので、サポートしたいと思った。エヴァ・グリーン演ずる女性宇宙飛行士についての映画だが、内容はSF的なものではなく、母親と小さな娘の関係が中心だ。働く母親と子の複雑な関係は世界的な問題で、悩みを抱えた母親は多いので多くの女性たちの共感を得られるだろう。そのような内容なので、音楽は僕のなかでは特に女性的な優しさを強調したもので、珍しく実際の人による合唱も使った。ーーーまた、サウンドトラックにも収録されている楽曲「Embarkment」を使用した特別映像も公開されている。映画『約束の宇宙』特報 │ 音楽:坂本龍一『約束の宇宙』4月16日(金)公開『約束の宇宙』(原題:Proxima)オリジナルサウンドトラック2021年4月14日(水)配信リリース配信リンク: ※4月14日0時以降有効・ Launch・ Stella・ Exhibition Room・ Travel・ Gravitation Test・ VR・ Rescue in the Water・ Training・ Reunion・ Looking for Stella・ Iceskating・ Unconscious・ Escape・ Rocket・ Embarkment
2021年04月12日エヴァ・グリーンが母であり宇宙飛行士の女性を演じ、坂本龍一が音楽を担当するフランス映画『約束の宇宙』より、娘との電話シーンを映し出す特別映像がシネマカフェに到着した。「プロキシマ」と名付けられた人類初の火星探索の最終準備のため、ISS(国際宇宙ステーション)での滞在というミッションの新メンバーに抜擢されたサラ(エヴァ・グリーン)は、旅立ちまでの約2か月間、愛娘ステラと離れて訓練を開始。日々奮闘しているサラにとっていちばんの励みは、ステラとの電話だった。今回到着した映像では、多忙なスケジュールの合間を縫い、ステラに電話を掛けるサラ。普段と違う様子が気がかりだが、訓練は待ってはくれず、遅れてしまい、参加させてもらえない――というシーン。夢と母親の狭間で揺れる女性を演じたエヴァは「とても現代的なテーマを持った作品だと思いました。本作の主人公が置かれた状況に共感する女性は多くいるはず。いまは仕事でキャリアを築きながら、家族を持つ人が多い時代ですが、その2つは相反するもので、両立は難しいから」と話し、「この作品では女性が家族と一時離れて、自分のやりたい事、夢を実現する事の後押しになっていると思います」とコメントしている。『約束の宇宙』は4月16日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:約束の宇宙 2021年4月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開ⒸCarole BETHUEL ⒸDHARAMSALA & DARIUS FILMS
2021年04月08日坂本龍一の2020年に発表した楽曲をアナログレコードにまとめたコンプリートアートボックス『2020S』が本日3月30日に発売日を迎え、坂本と今作でアートディレクターを務める緒方慎一郎との対談記事が特設サイトで公開された。対談の中では、約1年の制作期間を振り返ると共に、忘れられない1年になった2020年という年について語られている。新型コロナウイルスのパンデミックにより人々の活動が制限されたことに関して、坂本は「ぼくたちはそんな小さいやつらに、こんなにも影響されてしまう。でもそれが自然なのです。そのことを忘れて、近代以降は制御的なやり方を取っては自然と敵対してきてしまった。コロナは“そのままではいられない“という疑問をつきつけてくれているのだと思います」と話した。『2020S』には、2020年に発表した楽曲と限定曲「fragments, time」が収録されたアナログレコード、「fragments, time」の制作のため陶芸家の岡晋吾が製作した陶器の皿に坂本が絵付けをして割った破片である「陶片のオブジェ」、生物学者・福岡伸一との対話や、坂本の2020年の日記と行動記録を元に構成された日誌がまとめられたブックレットが、坂本が代表を務めるmore treesの森がある宮崎県諸塚村産の木材を使った木箱に収まっている。本作品を手に取る購入者に向けて、ふたりは「ただ楽しんでほしい」とコメント。「音楽も同じで、誰かに聞いてもらわないと完成しないと思っています。一人ひとり受け取り方が違うにきまっていて、聴いた人の数だけ違うものが生まれる。どう受け取るかは手に取ってくれた人にお任せします。ぼくたちも楽しんで作ったので、そういうエネルギーが伝われば嬉しいですね」と話を結んだ。対談の全文は下記特設サイトにて掲載中。なお、『2020S』は限定300点での販売となっているので早めの購入を検討してほしい。■BEHIND THE SCENE VOL.7 坂本龍一×緒方慎一郎 対談【リリース情報】Ryuichi Sakamoto | Art Box Project 2020『2020S』発売日:2021年3月30日(火)
2021年03月30日坂本真綾が、3月17日に発売するコンセプトアルバム『Duets』収録全7曲のリリックビデオをすべて繋げた完全版を公開した。『Duets』収録全7曲のリリックビデオは、注目の若手女優・河合優実が演じるセリと、実力派俳優・時任勇気が演じるユウヤによる一編の物語を描いた作品。アルバムの曲順に沿って連作となっており、3月1日から9日にかけて一作ずつ公開された。今回の完全版では、未公開のドラマやエピローグを見ることができ、すでにリリックビデオを見た人も新たな発見や楽しみ方ができる仕組みとなっている。坂本真綾『Duets』リリックビデオ完全版また、坂本真綾は3月20日・21日に横浜アリーナでCDデビュー25周年記念ライブ『約束はいらない』を開催する。そのチケット一般発売は明日3月13日10時よりスタートする。企画情報25周年ラストスパートマンスリー!第一弾企画「毎日更新!サビだけちょい聴き」試聴URL:第二弾企画「デュエットパートナーメッセージ」坂本真綾 Official YouTube Channel にて、デュエット相手からのメッセージを公開中第三弾企画「連作リリックビデオ」坂本真綾 Official YouTube Channel にて各曲リリックビデオを公開中第四弾企画「坂本真綾メッセージ」フライングドッグ公式サイトやツイッターをチェック※上部スペシャルバナー内「坂本真綾メッセージ」アイコンをクリック番組情報『Maaya Sakamoto Special Program -Duets-』<放送日時>FM大阪:3月19日(金) 19:00~19:25FM AICHI:3月19日(金) 20:00~20:25※終了分は割愛<出演>坂本真綾、井上芳雄(ゲスト出演)※3月19日(金) 20:30から約1ヶ月間、この番組のディレクターズカット版を無料音声サービス『AuDee(オーディー)』で配信予定。リリース情報坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』2021年3月17日(水)リリース2,500円(税抜)坂本真綾『Duets』ジャケット写真【収録曲】1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾作曲・編曲:h-wonder2. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平3. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子作曲・編曲:TENDRE4. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂作曲・編曲:原昌和5. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾作曲・編曲:江口亮6. 星と星のあいだ / 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 / 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾作曲:鈴木祥子編曲:山本隆二【購入特典】坂本真綾コンセプトアルバムコースター(全4種ランダム)4枚のコンセプトアルバム「イージーリスニング」、「30minutes night fligt」、「Driving in thesilence」、「Duets」のジャケット絵柄の紙製コースター(全4種)の中からランダムで1枚をプレゼント!※一部、取り扱いの無い店舗もありますので、ご予約、ご購入の際は各店舗にご確認下さい。【配信】3月17日より、音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信スタート!※対応ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、Unlimited/HD、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、mora qualitas、RecMusic、Rakuten Music、Spotify、YouTube Music、ANiUTaライブ情報坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」2021年3月20日(祝・土)開場16時30分 / 開演18時2021年3月21日(日)開場15時30分 / 開演17時●会場:横浜アリーナ●チケット:前売 8,800円(税込)当日 9,900円(税込)(すべて全席指定)2021年3月13日(土) より一般発売開始予定ローソンチケット / e+ / チケットぴあ / ticket board問合せ:キョードー東京TEL:0570-550-799(平日:11時~18時 / 土日祝:10時~18時)キョードー東京 公式サイト: ●バンドメンバー:北川勝利(Band master & Guitar) / 佐野康夫(Drums) / 千ヶ崎 学(Bass) / 奥田健介(Guitar) / 扇谷研人(Keyboards) / 毛利泰士(Percussion & Manipulator) / 稲泉りん(Chorus) / 高橋あず美(Chorus)●3月20日ゲスト出演:内村友美(la la larks) / 堂島孝平 / 原昌和(the band apart)●3月21日ゲスト出演:内村友美(la la larks) / 堂島孝平 / 土岐麻子坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」詳細リンク:関連リンクオフィシャルHP「I.D.」坂本真綾 YouTube Official Channel
2021年03月12日坂本真綾が4枚目のコンセプトアルバム『Duets』収録全7曲のリリックビデオ完成を発表し、第一弾として坂本真綾×和田弘樹「Duet!」のリリックビデオが公開された。このリリックビデオでは、注目の若手女優・河合優実が演じるセリと、実力派俳優・時任勇気が演じるユウヤによる一編の物語が描かれている。明日以降も順次公開されていくこのリリックビデオは、アルバムの曲順に沿って連作となっており、全て観ると一つのストーリーとして完結する構成となっている。坂本真綾×和田弘樹「Duet!」リリックビデオなお、3月17日に発売されるアルバム『Duets』のリリースを記念した特別番組『Maaya Sakamoto Special Program -Duets-』が、TOKYO FM、FM大阪、FM AICHIの三局ネットで放送されることが決定した。番組では坂本真綾のほかに、アルバム収録曲「星と星のあいだ」にデュエット参加した俳優の井上芳雄がゲスト出演。井上とともに『Duets』の魅力をたっぷりと紹介する。また、3月20日・21日に横浜アリーナで開催される坂本真綾のCDデビュー25周年記念ライブ『約束はいらない』のチケット一般発売日が、諸般の事情により3月13日に変更となることが発表された。ライブには『Duets』に参加のアーティストもゲスト出演することがすでにアナウンスされている。企画情報25周年ラストスパートマンスリー!第三弾企画「連作リリックビデオ」●3月2日(火) 19:00公開坂本真綾×堂島孝平「あなたじゃなければ」●3月3日(水) 19:00公開坂本真綾×土岐麻子「ひとくちいかが?」●3月4日(木) 19:00公開坂本真綾×原昌和(the band apart)「でも」●3月5日(金) 19:00公開坂本真綾×内村友美(la la larks)「sync」●3月8日(月) 19:00公開坂本真綾×井上芳雄「星と星のあいだ」●3月9日(火) 19:00公開坂本真綾×小泉今日子「ひとつ屋根の下」※全て解禁日時以降有効なURLとなります。第一弾企画「毎日更新!サビだけちょい聴き」試聴URL:第二弾企画「デュエットパートナーメッセージ」坂本真綾 Official YouTube Channel にて、デュエット相手からのメッセージを公開中番組情報『Maaya Sakamoto Special Program -Duets-』<放送日時>TOKYO FM:3月12日(金) 18:00~18:25FM大阪:3月19日(金) 19:00~19:25FM AICHI:3月19日(金) 20:00~20:25<出演>坂本真綾、井上芳雄(ゲスト出演)※3月19日(金) 20:30から約1ヶ月間、この番組のディレクターズカット版を無料音声サービス『AuDee(オーディー)』で配信予定。リリース情報坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』2021年3月17日(水)リリース2,500円(税抜)坂本真綾『Duets』ジャケット写真【収録曲】1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾作曲・編曲:h-wonder2. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平3. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子作曲・編曲:TENDRE4. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂作曲・編曲:原昌和5. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾作曲・編曲:江口亮6. 星と星のあいだ / 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 / 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾作曲:鈴木祥子編曲:山本隆二【購入特典】坂本真綾コンセプトアルバムコースター(全4種ランダム)4枚のコンセプトアルバム「イージーリスニング」、「30minutes night fligt」、「Driving in thesilence」、「Duets」のジャケット絵柄の紙製コースター(全4種)の中からランダムで1枚をプレゼント!※一部、取り扱いの無い店舗もありますので、ご予約、ご購入の際は各店舗にご確認下さい。【配信】3月17日より、音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信スタート!※対応ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、Unlimited/HD、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、mora qualitas、RecMusic、Rakuten Music、Spotify、YouTube Music、ANiUTaライブ情報坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」2021年3月20日(祝・土)開場16時30分 / 開演18時2021年3月21日(日)開場15時30分 / 開演17時●会場:横浜アリーナ●チケット:前売 8,800円(税込)当日 9,900円(税込)(すべて全席指定)2021年3月13日(土) より一般発売開始予定ローソンチケット / e+ / チケットぴあ / ticket board問合せ:キョードー東京TEL:0570-550-799(平日:11時~18時 / 土日祝:10時~18時)キョードー東京 公式サイト: ●バンドメンバー:北川勝利(Band master & Guitar) / 佐野康夫(Drums) / 千ヶ崎 学(Bass) / 奥田健介(Guitar) / 扇谷研人(Keyboards) / 毛利泰士(Percussion & Manipulator) / 稲泉りん(Chorus) / 高橋あず美(Chorus)●3月20日ゲスト出演:内村友美(la la larks) / 堂島孝平 / 原昌和(the band apart)●3月21日ゲスト出演:内村友美(la la larks) / 堂島孝平 / 土岐麻子坂本真綾 25周年記念LIVE「約束はいらない」詳細リンク:関連リンクオフィシャルHP「I.D.」坂本真綾 YouTube Official Channel
2021年03月01日芸能生活35周年を迎える坂本冬美が、東京・明治座で門出を祝う。記念公演の相棒は、坂本の“応援団”を自負する泉ピン子だ。コロナ禍での開催に「万全の対策で皆さんをお迎えし、笑顔と元気になってもらいたい」と声を揃える二人に構想を語ってもらった。第一部の芝居『かたき同志』は、脚本を橋田壽賀子、演出を石井ふく子が務める人情喜劇。2019年6月に行われた『坂本冬美特別公演 泉ピン子友情出演』で仲良し芸者に扮し、抜群のコンビネーションを発揮した二人が、今度は惹かれ合う娘・息子の母親同士としていがみ合う。舞台は大川を挟んだ両岸の屋敷町と下町。坂本は、呉服問屋越後屋の内儀お鶴を演じる。20数年前にも本作へ出演した泉は、当時と同じ飲み屋ひさご亭の女将かめ役。「暮らし向きの異なる役柄をシャッフルしたら面白いかもと思ったけど、チラシの写真を撮ったら……見てよ冬美ちゃんのお内儀。女っぷりがよくて本当に似合っているよね」と坂本に花を持たせる。照れ笑いを浮かべる坂本は、橋田作品の特徴といえる長ゼリフに身構える。「何ヶ月もかけて準備しないと」と姿勢を正す一方で、泉とNetflix配信の韓国ドラマにハマる日常を覗かせるなど気分転換しながら楽しく取り組んでいるようだ。女の意地と母子の愛情が垣間見えるセリフの応酬に「子離れしなくちゃ、って観客の皆さんが共感できる内容」と泉。家族を描いた普遍性のある作品を届けたい──という明治座の企画意図とも重なる。第二部は『坂本冬美オンステージ2021 艶歌(うた)の桜道(はなみち)』と題された歌謡ショー。坂本は「初心に帰ってデビュー曲の『あばれ太鼓』で幕を開けたい」と抱負を述べる。『夜桜お七』『また君に恋してる』といったヒット曲が並ぶ中、今回の聴きどころはやはり桑田佳祐が作詞・作曲を手がけた新曲『ブッダのように私は死んだ』だろう。学生時代から桑田のファンであった坂本は、念願叶ってオファーを引き受けてもらった舞台裏をこう明かす。「事務所の社長にも言わずにお願いして、承諾のご回答をいただいた時にはすでに楽曲が完成していたんです」──。桑田と観客に対する感謝の気持ちを込めながら「今日が最後だと思って歌う」と万感の想いで臨む坂本の姿をしっかり目に焼き付けておきたい。『坂本冬美芸能生活35周年記念公演泉ピン子友情出演』は、2月26日(金)~3月15日(月)に東京・明治座にて。ぴあでは座席指定できるチケットを販売中だ。取材・文:岡山朋代
2021年02月08日アイドルグループ・V6の坂本昌行が主演を務める、舞台『Oslo(オスロ)』が6日に初日を迎える。同作は2017年にトニー賞、オビー賞、ドラマ・デスク賞と、数々の演劇賞を総なめにしてアメリカ演劇界を席巻した話題作で、この度日本初演を迎える。1993年、世界中の注目が集まるなか、イスラエルとパレスチナの指導者たちは握手を交わした。両代表が初めて和平交渉に合意した「オスロ合意」が成立した歴史的な瞬間までに、何が行われていたのか、道程に大きく寄与した1人の男と、彼の熱意に突き動かされた人々の5カ月を描いた人間ドラマとなる。今回は初日公演に先駆け、キャストコメントと舞台写真が到着。東京公演は新国立劇場 中劇場にて2月6日~23日、宮城公演は東京エレクトロンホール宮城にて2月27日・28日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて3月3日~3月7日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて3月13日・14日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて3月20日・21日。○坂本昌行(テリエ・ルー・ラーシェン役) コメント稽古中から感染対策をしっかり行いながら、稽古に励んできました。いよいよ初日を迎えられるということが、とても贅沢に感じられますし、無事に幕を開けるのは僕たちの使命だというようにも感じています。河合は、最初心配でしたが吸収力がありました。二役目が少しひょうきんで潤滑油になるような役どころなので、ちょっとオイシイなと嫉妬しています(笑)。オスロ合意というと難しい話のように思えるかもしれませんが、その水面下で動いていた人々の心情を描いた物語ですので、きっと何かしら心に刺さるものがあって、勇気づけられるような作品だと思います。幕を開けてお客様に見ていただき、そして最後まで完走できるようキャストスタッフ一丸となって頑張りますので、楽しみにしていてください。○安蘭けい(モナ・ユール役) コメント初日を迎え、ようやくここまで来られた、という気持ちです。稽古中もリラックスしているようで、感染対策もあり緊張の日々…という不思議な感じでしたが、いよいよ開幕と思うとまた緊張します(笑)。セリフの中には、語りとして年号や事実を話す長めのものもあり、ひたすらに読んで書いて口にして、覚えました。この作品は「夫婦で世界を変える」という決意から始まるお話ですが、観ていただいた皆さまに世界という大きなことではなく、小さなことでも一歩を踏み出せるような気持ちになっていただければ、と思っています。無事に千穐楽を迎えられるよう、頑張りたいと思います。○福士誠治(ウリ・サヴィール役) コメント稽古では感染症対策でずっとマスクをしていました。劇場に入って初めて、表情全体が見られたので、こんな表情をしていたんだ、という驚きとともに、こうしたご時世のなか、初日を迎えられることをとても嬉しく思っています。河合さんは坂本さんの後輩ですが、実は僕も同じ高校というつながりの後輩なんです。僕の方が絆が深い! と思っています(笑)。物語は「このままではいけない!」と、立ち上がった人物たちが描かれています。この状況ではありますが、今だからこそ、娯楽を楽しく思う気持ちも大事だと思いますし、舞台に立つ意味もありがたさも、噛みしめています。○河合郁人(二役:ヤン・エゲラン役/ロン・プンダク役) コメント今回僕は、二役務めることもあり、色々と考えてしまっていました。二役目の准教授の役が少しひょうきんな役で、坂本君から「普段の河合らしい雰囲気で大丈夫なんじゃない?」と一言もらって、とても気持ちが楽になりました。稽古場での坂本君は本当にかっこよくて、学ぶところも沢山ありました。お父さんみたいな存在です! 色々と盗めるところは盗んでいきたいと思います。本当にあったことの裏側を描いた人間ドラマなので、色々と勉強になっています。俳優・河合郁人を観てください。
2021年02月06日女優の吉永小百合が4日、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた「ワールドキャンサーデー LIGHT UP THE WORLD 点灯式」に出席した。「ワールドキャンサーデー」は、毎年2月4日にがんに関する意識を高めて知識を増やし、この病気に対して行動を起こすことを目的に各地で様々な取り組みを行うというもの。この日行われた点灯式には世界90カ所以上が参加し、各地でライトアップが行われる「LIGHT UP THE WORLD」と連動した全国各地のライトアップ会場が点灯のカウントダウンにあわせてUICCカラーでもあるブルーとオレンジへとライトアップされた。この日は、終末医療を描いた映画『いのちの停車場』(5月21日公開)で初めてドクター役を演じた吉永小百合が登場。点灯式ではカウントダウンをしながら16の会場に灯が灯り、ライトアップされた各地の映像を目の当たりにした吉永は「とても美しいライトアップで感動しています。友人や家族もがんで苦しんでいる人がいますから、いいサポーターになりたいなと思います」と感想を語った。同イベントでは直腸がんを患っている坂本龍一からのビデオメッセージも流されたが、「昨年1月に沖縄で坂本さんの演奏で私の朗読の会をやりました。1年お会いしてないので早くお会いしたいと思ったらご病気と聞いて大変心配しております。闘病は大変ですが、早くお元気になって欲しいと切に願っています」と再会を待ち望んだ。初めて医師を演じた『いのちの停車場』についても触れ、「私が志願してドクターの役をやらせていただきました。やってみると大変難しくて、今までの役の中で一番難しかった気がします」と振り返った。今回の映画を通して命や病気に対する心境の変化もあったようで、「ドクターの役をやりましたが、その方たちとどう向き合うのかがとても大事なことだと思いました。ドクターだけじゃなく、家族や友だちもみんなそれぞれ温かいサポートをしてあげることが大事なんだと改めて思いましたね」と明かした。そして、「コロナでなくても他の病気で病院に行かれずに大変苦しんでいる方もいらっしゃると思います。また、専門が違うのにコロナのために尽くしている先生方もたくさんいらっしゃいますし、看護師さんたちもお休みがなく大変な思いで働いていることを何度もテレビや新聞で見ています。私たちが一人ひとり気をつけて病気にならないこと、しっかりした日常を送ることが大切で、そうすることが皆さんをサポートするんじゃないかと今思っています」とイベントの最後を締めくくった。
2021年02月05日日本を代表するラテン歌手であり、カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた映画「楢山節考」でも好演した坂本スミ子さんが1月23日に亡くなった。84歳だった。坂本さんは58年にラテン歌手としてデビューし、60年から人気番組「夢で逢いましょう」(NHK総合)にレギュラー出演。さらに5年連続で「NHK紅白歌合戦」に出演し、国民的な歌手となった。そんな坂本さんの娘は、同じく歌手の石井聖子(47)だ。2人は11年7月、本誌で対談を行っている。石井は当時自身がリリースした曲について「お母さんの声にそっくりねって言われたんです。確かに昔の音源を聴くと、いまよりずっとハイトーンで滑らかで……あ、これじゃいま、滑らかじゃないみたい(笑)」とコメント。すると坂本さんは、「私も若いころは純情な声だったんですよ。だから、アナタだってもう少し年を……あ、もうあんまり若くはないか(笑)」と冗談の応酬。そのいっぽうで坂本さんが「アナタの声は綺麗なだけじゃないのよ、うちがつくった娘やからな」と石井に太鼓判を押すシーンも。対談は“和気あいあい”そのものだった。■最後の作品は愛娘によるプロデュース坂本さんは08年1月に最後のスタジオアルバム「夢で逢いましょう」をリリースしている。当時、坂本さんは71歳。そして、この作品のプロデューサーは石井だ。「坂本さんは芸能活動を続けながらも、子育てを一通り終えると保育園の園長にも就任しました。そんな元気な姿を見て石井さんが『もう一回、歌で世の中を賑やかにして!』といい、自らプロデュースを名乗り出たといいます。レコーディングの際、石井さんは『好きなように歌っていいよ』とアドバイスをしたそうです。そのおかげで、『気持ちよく歌うことができた!』と坂本さんは喜んでいました」(音楽関係者)スポーツ報知によると亡くなる一週間前の坂本さんの様子について「母の生きるパワーを感じました」と石井は明かし、「母は85歳になったら、またリサイタルをすると意気込んでいた。そこは悔いが残ったかもしれない」と語ったという。最期まで仲睦まじかった坂本親子。亡くなっても、母娘愛は永遠だ。
2021年01月26日坂本真綾が3月17日にリリースする、自身初となるデュエットアルバム『Duets』のジャケット写真が公開された。本作は歌手活動25周年記念アルバムの第2弾にして4枚目のコンセプトアルバムで、和田弘樹や小泉今日子といった日頃から親交のある仲間や、リスペクトしてきたシンガーたち合計7人とデュエットした作品。公開された写真に映るのは、テーブルに並べられた7色の色水が入った、それぞれ違った形のグラスとその後ろにたたずむ坂本の姿。それぞれのグラスはデュエット相手を表しているという。また、3月20日と21日に横浜アリーナにて行われる25周年記念LIVEの開催を記念して、CS日テレプラスで15周年&20周年記念ライブが放送されることが決定した。初回放送は両公演ともに2月28日となっている。リリース情報4thコンセプトアルバム『Duets』2021年3月17日リリース2,500円(税抜)坂本真綾『Duets』ジャケット写真【収録曲】1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾作曲・編曲:h-wonder2. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平3. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子作曲・編曲:TENDRE4. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂作曲・編曲:原昌和5. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾作曲・編曲:江口亮6. 星と星のあいだ / 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 / 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾作曲:鈴木祥子編曲:山本隆二【購入特典】坂本真綾コンセプトアルバムコースター(全4種ランダム)4枚のコンセプトアルバム「イージーリスニング」、「30minutes night fligt」、「Driving in thesilence」、「Duets」のジャケット絵柄の紙製コースター(全4種)の中からランダムで1枚をプレゼント!※一部、取り扱いの無い店舗もありますので、ご予約、ご購入の際は各店舗にご確認下さい。【配信】3月17日より、音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信スタート!※対応ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、Unlimited/HD、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、mora qualitas、RecMusic、Rakuten Music、Spotify、YouTube Music、ANiUTa番組情報坂本真綾『15周年記念LIVE “Gift” at 日本武道館』2/28(日) 15:00~※再放送 3/30(火) 21:00~坂本真綾『20周年記念LIVE “FOLLOW ME“ at さいたまスーパーアリーナ』2/28(日) 17:50~※再放送 3/31(水) 21:00~最新シングル情報31thシングル「独白↔躍動」『劇場版 Fate / Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編Wandering; Agateram』主題歌 / スマートフォン向けゲーム『Fate / Grand Order』第2部後期主題歌※初回生産分にのみ、25周年記念LIVEのチケット先行申込抽選シリアルナンバー封入<FGO盤>【初回限定盤】(CD+BD)3,000円(税抜)【通常盤】(CD)1,400円(税抜)・武内崇(TYPE-MOON)描きおろしイラストジャケット・初回限定盤Blu-rayには、8月10日に配信され大きな話題を呼んだ『坂本真綾×Fate / Grand Order 5th Anniversary Special Live』を完全収録!!【CD収録内容】1. 独白 (『劇場版 Fate / Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』主題歌)作詞 : 坂本真綾作曲・編曲 : 内澤崇仁ストリングス編曲 : 石塚 徹・内澤崇仁2. 躍動 (スマートフォン向けゲーム『Fate / Grand Order』第2部後期主題歌)作詞 : 坂本真綾作曲 : 古閑翔平編曲 : ユアネスストリングス編曲 : 河野 伸3. 逆光 -unplugged session-作詞 : 坂本真綾作曲 : 伊澤一葉編曲 : 扇谷研人他、1、2のインストルメンタル収録【BD収録内容】『坂本真綾×Fate / Grand Order 5th Anniversary Special Live』1. オープニング2. 色彩3. 逆光4. MC5. 躍動[出演:坂本真綾(Vo)、北川勝利(G)、佐野康夫(Dr)、千ヶ崎 学(B)、奥田健介(G)、扇谷研人(Key)]<MAAYA盤>※<FGO盤>と01、02の曲順が異なります。(CD)1,400円(税抜)・坂本真綾 撮りおろし写真によるジャケット【CD収録内容】1. 躍動 (スマートフォン向けゲーム『Fate / Grand Order』第2部後期主題歌)作詞 : 坂本真綾作曲 : 古閑翔平編曲 : ユアネスストリングス編曲 : 河野 伸2. 独白 (「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram」主題歌)作詞 : 坂本真綾作曲・編曲 : 内澤崇仁ストリングス編曲 : 石塚 徹・内澤崇仁3. いつか旅に出る日作詞・作曲 : 坂本真綾編曲 : 河野 伸他、1、2のインストルメンタル収録【配信情報】音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて好評配信中!※対応ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、Unlimited/HD、AWA、Google Play Music、KKBOX、LINE MUSIC、moraqualitas、RecMusic、Rakuten Music、Spotify、YouTube Music、ANiUTa<FGO盤>各配信サイトはこちら<MAAYA盤>各配信サイトはこちら坂本真綾「独白」MV坂本真綾「躍動」from『坂本真綾×Fate / Grand Order 5th Anniversary Special Live』25周年記念関連情報25周年記念アルバム『シングルコレクション+ アチコチ』2020年7月15日発売全25曲収録【初回限定盤】(2CD+BD)6,300円(税抜)【通常盤】(2CD)4,000円(税抜)※BDには、Music Video Collection、『Open Air Museum 2017』、更にBonus Trackとして、フライングドッグ10周年記念LIVE『犬フェス!』ライブビューイング映像を収録。【配信情報】音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて好評配信中!『シングルコレクション+ アチコチ』特設サイトライブ情報坂本真綾『25周年記念 LIVE』2021年3月20日(祝・土)開場16時30分 / 開演18時2021年3月21日(日)開場15時30分 / 開演17時【会場】横浜アリーナ【チケット】(全席指定)前売 8,800円(税込)当日 9,900円(税込)【詳細リンク】■2021年3月6日(土) より一般発売開始予定ローソンチケット / e+ / チケットぴあ / ticket board問合せ:キョードー東京TEL:0570-550-799[平日:11時~18時/土日祝:10時~18時]リンク: 関連リンクオフィシャルHP「I.D.」坂本真綾 YouTube Official Channel
2021年01月22日アイドルグループ・TEAM SHACHIの坂本遥奈の写真集『TEAM SHACHIアートブックコレクション Vol.3 猫にチカラ饂飩 坂本遥奈』(小学館)の収録カットが、発売日の13日に公開された。『TEAM SHACHIアートブックコレクション Vol.3 猫にチカラ饂飩 坂本遥奈』収録カット公開ガールズグループのメンバー個人にフォーカスして、その個人がやりたいことを具現化するアートブックシリーズ。「TEAM SHACHI」編の第3弾は、坂本遥奈。猫、振り袖、浴衣、男装袴、バスケ、サンタ、ハロウィーン、チャイナ服、戦隊ヒロイン、ナース…カワイイが詰まった「コスプレ10変化」写真集が完成した。食べることが大好きな坂本の「もぐもぐシーン」もたっぷり。様々な想像が膨らむ魅力たっぷりの表情が楽しめる。このたび、発売を記念して、戦隊ヒロインスーツとナースのなりきりカットが公開された。戦隊シリーズの大ファンを公言する坂本の凛々しいヒロイン姿、爽やかな白衣の天使姿をはじめ、アートブックでは10シチュエーションに挑戦している。
2021年01月13日坂本真綾のコンセプトアルバム『Duets』の発売日が3月17日に決定した。本作は、デビュー25周年記念アルバム第2弾にして自身初のデュエットアルバム。共演相手には和田弘樹、井上芳雄、内村友美(la la larks)、小泉今日子、堂島孝平、土岐麻子、原昌和(the band apart)といった、日頃より親交のある仲間や坂本がリスペクトしてきたというシンガーたちが集結した。併せて、アルバムの収録曲も発表となった。デュエットアーティストからの詞曲提供のほか、坂本真綾の自作曲や、TENDRE、鈴木祥子、江口亮、岩里祐穂など作家陣からの提供曲も収められる。また、坂本真綾は来年3月20日・21日に横浜アリーナにてデビュー25周年記念ライブを開催することが決定している。リリース情報坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』2021年3月17日(水) 発売価格:2,500円(税抜)【収録曲】※順不同1. Duet! / 坂本真綾×和田弘樹作詞:坂本真綾 作曲・編曲:h-wonder2. ひとくちいかが? / 坂本真綾×土岐麻子作詞:土岐麻子 作曲・編曲:TENDRE3. あなたじゃなければ / 坂本真綾×堂島孝平作詞・作曲・編曲:堂島孝平4. sync / 坂本真綾×内村友美(la la larks)作詞:内村友美・坂本真綾 作曲・編曲:江口亮5. でも / 坂本真綾×原昌和(the band apart)作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:原昌和6. 星と星のあいだ 坂本真綾×井上芳雄作詞・作曲:坂本真綾 編曲:山本隆二7. ひとつ屋根の下 坂本真綾×小泉今日子作詞:坂本真綾 作曲:鈴木祥子 / 編曲:山本隆二<購入特典情報>2021年3月17日発売 坂本真綾 4thコンセプトアルバム『Duets』をお買い上げの方に、先着で下記の特典を差し上げます。【購入特典】坂本真綾コンセプトアルバムコースター(全4種ランダム)※4枚のコンセプトアルバム「イージーリスニング」、「30minutes night fligt」、「Driving in the silence」、「Duets」のジャケット絵柄の紙製コースター(全4種)の中からランダムで1枚をプレゼント!※一部、取り扱いの無い店舗もありますので、ご予約、ご購入の際は各店舗にご確認下さい。ライブ情報坂本真綾 25周年記念LIVE2021年3月20日(祝・土) 開場16:30 / 開演18:002021年3月21日(日) 開場15:30 / 開演17:00会場:横浜アリーナチケット:全席指定前売 8,800円(税込) / 当日 9,900円(税込)詳細: ●Mobile FC「坂本真綾IDS!」 先行予約※ローソンチケットによるスマチケWEB抽選受付・受付期間:12月17日(木)18:00〜12月22日(火)23:00・当落発表&振込期間:12月25日(金)15:00〜12月28日(月)23:59受付URL: ●CDシングル封入先行予約※ローソンチケットによるスマチケWEB抽選受付・受付期間:2021年1月12日(火) 12:00〜1月19日(火)23:00・当落発表&振込期間:2021年1月22日(金)13:00〜1月25日(月)23:00●2021年3月6日(土)より一般発売開始予定ローソンチケット / e+ / チケットぴあ / ticket board問合せ:キョードー東京TEL 0570-550-799(平日:11:00~18:00/土日祝:10:00~18:00)HP: 配信ライブ情報坂本真綾IDS! presents Acoustic Live & Talk 2020 <Streaming>配信期間:2021年1月9日(土)12:00〜1月15日(金)23:59料金:2,500円(税込)発売日:12月19日(土)12:00〜配信プラットホーム :・LIVE STREAMING(ローソンチケット)・Streaming+(イープラス)・PIA LIVE STREAM(チケットぴあ)【注意事項】・配信はチケットご購入者様の1端末のみでご視聴いただけます。・視聴には大容量の通信を必要としますので、安定したインターネット回線の環境が必要となります。・お客様の回線状況によっては、映像のみだれ、配信の一時停止、中断等が発生する可能性がございます。・配信映像(音声含む)は著作権法などの諸法令により保護されており、一切の権利は主催者が有します。・商用利用・私的使用を問わず、配信映像の撮影・録音・録画、および宣伝行為は一切禁止しております。【視聴に関して】・お手持ちのPCやスマートフォンなどから、ライブのオンライン配信動画をご覧いただくことができます。・配信ライブ視聴に適したインターネット環境・推奨環境は、必ず事前にチケット購入ページでご確認ください。・どのメディアからご覧いただいても、配信ライヴの内容は全て同じです。<チケット受付スケジュール>※配信メディアごとに販売終了時間が異なりますので、詳細は以下をご確認ください。【ローチケ LIVE STREAMING】※ローソンチケット受付先着システム・受付期間(クレジットカード決済の場合):12月19日(土) 12:00〜2021年1月15日(金)19:00・受付期間(コンビニ決済の場合):12月19日(土)12:00〜2021年1月15日(金)19:00・受付URL: 【イープラス Streaming+】※イープラス受付先着システム・受付期間(クレジットカード決済の場合):12月19日(土)12:00〜2021年1月15日(金)21:00・受付期間(コンビニ決済の場合):12月19日(土)12:00〜2021年1月6日(水)23:59・受付URL: 【PIA LIVE STREAM】※チケットぴあ受付先着システム・受付期間(クレジットカード決済の場合):12月19日(土)12:00〜2021年1月15日(金)21:00・受付期間(コンビニ決済の場合):12月19日(土)12:00〜2021年1月14日(木)18:00・受付URL: 関連リンク坂本真綾 オフィシャルHP「I.D.」:坂本真綾 YouTube Official Channel:
2020年12月25日エヴァ・グリーン主演の映画『約束の宇宙(そら)』が、2021年4月16日(金)より全国公開される。宇宙飛行士であり、母親でもある女性が主人公『約束の宇宙』は、宇宙飛行士であり母親でもある主人公と、その娘を繋ぐ――親子の愛と絆を描いた物語。監督を務めたのは、2015年公開『裸足の季節』の脚本で高い評価を得た、アリス・ウィンクール。彼の斬新な視線によって、主人公の人間味あふれる葛藤を映し出した本作は、サン・セバスティアン国際映画祭で<審査員特別賞>するなど、快挙を達成。壮大な宇宙を舞台にした『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』とはまた一味異なる、現代に贈るヒューマンドラマが紡がれる。<あらすじ>フランス人宇宙飛行士のサラは、欧州宇宙機関(ESA)で、長年の夢だった宇宙へ行く事を目指して、日々訓練に励んでいる。物理学者の夫とは離婚し、まだ7歳の娘ステラと二人で暮らしている彼女は、“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。大喜びの彼女だったが、このミッションに旅立てば、約1年もの間、娘と離れ離れになる。過酷な訓練の合間に、娘は母と一つの約束をする。「打ち上げ前に、2人でロケットを見たい」と。母は約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立てるのか。主演にエヴァ・グリーン映画の主人公・サラを務めるのは、『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務めたほか、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ダンボ』に出演したエヴァ・グリーン。宇宙飛行士としての夢と情熱、そして母親としての娘への愛の狭間で葛藤する、ひとりの女性を熱演する。実力派キャストが勢ぞろいまたそんなサラのひとり娘・ステラ役に抜擢されたのは、約300人からオーディションで選ばれたゼリー・ブーラン・レメル。そして、サラと同じミッションに参加する宇宙飛行士役を、『ハウス・ジャック・ビルド』のマット・ディロン、親子を温かく見守るカウンセラー役をザンドラ・ヒュラー、サラの元夫役をラース・アイディンガーが演じるなど、欧米の実力派キャストの顔ぶれが揃う。世界の宇宙関連施設で撮影なお撮影は、欧州宇宙機関(ESA)全面協力の下、ドイツ、ロシア、カザフスタンの宇宙関連施設で敢行。音楽は、世界で活躍し続ける坂本龍一が務める。【作品詳細】映画『約束の宇宙(そら)』公開日:2021年4月16日(金)監督&脚本:アリス・ウィンクー出演:エヴァ・グリーン、マット・ディロン、ザンドラ・ヒュラーほか音楽:坂本龍一
2020年12月06日第45回セザール賞主演女優賞ノミネート、サン・セバスティアン国際映画祭審査員特別賞を受賞するなどして話題を集めた『Proxima』(原題)。この度、邦題を『約束の宇宙(そら)』として全国公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルも到着した。あらすじフランス人宇宙飛行士のサラは、欧州宇宙機関(ESA)で、長年の夢だった宇宙へ行くことを目指して、日々訓練に励んでいる。物理学者の夫とは離婚し、まだ7歳の娘ステラと2人で暮らしている彼女は、“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。大喜びの彼女だったが、このミッションに旅立てば、約1年もの間、娘と離れ離れになる。過酷な訓練の合間に、娘は母と一つの約束をする。「打ち上げ前に、2人でロケットを見たい」と。母は約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立てるのか――。実力派俳優集結で宇宙飛行士たちのリアルを描く本作の撮影は欧州宇宙機関(ESA)全面協力の下で、ドイツ、ロシア、カザフスタンの宇宙関連施設で行われ、アリス・ウィンクール監督が斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描いた。また、日本公開にあたり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の後援も決定し、洋画での後援は今回が初となった。母のサラを『007 カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務め、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ダンボ』などのティム・バートン監督作に出演するエヴァ・グリーンが演じ、娘のステラは役300人の中からオーディションで選ばれたゼリー・ブーラン・レメルが抜擢された。サラと同じミッションに参加する宇宙飛行士に『メリーに首ったけ』『ハウス・ジャック・ビルト』のマット・ディロン、親子を見守るカウンセラーに『ありがとう、トニ・エルドマン』のザンドラ・ヒュラー、サラの元夫に『パーソナル・ショッパー』のラース・アイディンガーなど、欧米の実力派俳優が集結した。そして、音楽は世界で活躍し続ける坂本龍一が担当している。併せて届いたポスターには「あなたがいるから、頑張れる。」という言葉を間に挟み、娘のステラを愛情深い表情で見つめる母親のサラが写し出されている。宇宙飛行士のリアルな姿と親子の愛と絆の物語に期待が高まるビジュアルとなっている。『約束の宇宙』は2021年4月16日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月03日この数年、日曜の夜は『関ジャム完全燃SHOW』が楽しみだ。ミュージシャンがプロならではの視点で読み解いてくれる名曲の名曲たるゆえんは、音楽用語がわからなくても面白い。勉強になるのはもちろんだけど、一流のプロたちの推し曲への愛やリスペクト、ときには羨望までもが伝わってくるから。『音響ハウス Melody-Go-Round』は、そうした楽曲解説とはまた違うベクトルで、プロたちの音楽への愛が伝わってくるドキュメンタリー。音響ハウスは、1974年に銀座に設立されたレコーディングスタジオ。坂本龍一や松任谷由実、矢野顕子、佐野元春など、日本を代表するアーティストたちに愛され、かずかずの名盤を送り出してきた場所なのだそう。創設期からのスタッフである超ベテランのメンテナンスエンジニアが、毎日、和光や歌舞伎座の前を通ってスタジオへと向かう規則正しい出勤風景を映し出す凛とした空気には、たちまち引きつけられてしまう。そう、音響ハウスの魅力に触れさせてくれるのは、ミュージシャンのみならず、エンジニアやプロデューサーら、さまざまな人たちの言葉や仕事ぶり。それが、ギタリストの佐橋佳幸とレコーディングエンジニアの飯尾芳史が発起人となった本作の主題歌「Melody-Go-Round」のレコーディング過程とともに綴られていく。13歳のシンガーHANAがみずみずしい歌声を聴かせるその楽曲に参加するのは、作詞を手掛けた大貫妙子ら、もちろん音響ハウスにゆかりの深いミュージシャンたち。いかにこのスタジオにオーラがあるか。そのオーラは何から生まれるのか。坂本龍一や、松任谷正隆とユーミン夫妻をはじめとして、関係者が語るエピソードのかずかずは、坂本と忌野清志郎のメイクとコラボが衝撃だった「い・け・な・いルージュマジック」など、ここで生まれた楽曲が彩った時代をも映し出していく。音響ハウスのまさしく音響や、スタッフの技術、そして、このスタジオならではの空気を愛する彼らのエピソードにもまた、アーティストそれぞれの個性が出ているというのだろうか。矢野顕子はおっとりとレコーディング中の食事へのこだわりを語り、坂本のオスカー受賞者らしいスケールの大きなスタジオスケジュールの押さえ方には、ほかのミュージシャンたちが驚愕する。その坂本を藝大時代から追いかけつづけている葉加瀬太郎は、坂本の名盤のかずかずが生まれたスタジオへの思いと、バイオリニストとしてそのスタジオを楽器としていかに使いこなすかを達者なトークで楽しませてくれる。なにより、レコーディングしている誰もがすごく楽しそうなのだ。それもこの作品の大きな魅力。打ち込みで音楽が作られる時代になっても、みんな、一緒に演奏することが嬉しくて仕方がないのが伝わってくる。そうだよね、そもそもライブも大勢が一堂に会して演奏するんだもんねと、大いに納得。一人で仕事していると自分の中だけで完結してしまいがちだけど、特別な場所に人が集まるからこそ生まれるものもある。それって音楽だけの話じゃない。この映画の幸せは、そこに気づかせてくれることにもあるのかもしれない。『Melody-Go-Round』監督/相原裕美出演/佐橋佳幸、飯尾芳史、高橋幸宏、井上鑑、坂本龍一、矢野顕子、沖祐市、川上つよし、佐野元春、葉加瀬太郎、大貫妙子、HANAほか〈登場順〉11月14日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。©2019 株式会社 音響ハウス※『anan』2020年11月18日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年11月16日アイドルグループ・V6の坂本昌行が、舞台『Oslo(オスロ)』主演を務めることが14日、明らかになった。同作は2017年にトニー賞、オビー賞、ドラマ・デスク賞と、数々の演劇賞を総なめにしてアメリカ演劇界を席巻した話題作で、この度日本初演を迎える。1993年、世界中の注目が集まるなか、イスラエルとパレスチナの指導者たちは握手を交わした。両代表が初めて和平交渉に合意した「オスロ合意」が成立した歴史的な瞬間までに、何が行われていたのか、道程に大きく寄与した1人の男と、彼の熱意に突き動かされた人々の5カ月を描いた人間ドラマとなる。主演の坂本はノルウェーの社会学者テリエ・ラーシェンを演じる。仕事上イスラエルやPLO(パレスチナ解放機構)に知り合いが多く、風土や人々を魅力的に感じていた彼は、2人の少年がにらみ合って武器を手にしている光景を見かけ、「中東に和平を。少年同士がこんなことをしないで済むところへ」と決意を固める。テリエ・ラーシェンの妻で外交官のモナ・ユール役に元宝塚トップスターの安蘭けい、イスラエル側の新代表で外務省事務局長のウリ・サヴィール役に福士誠治、モナの上司であるノルウェー外務副大臣のヤン・エゲラン役にA.B.C-Zの河合郁人が決定した。演出は、第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第56回毎日芸術賞・千田是也賞を受賞するなど手腕が高く評価されている気鋭の演出家、上村聡史が手掛ける。東京公演は新国立劇場 中劇場の2021年2月6日~23日、宮城公演は東京エレクトロンホール宮城にて2月27日・28日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて3月3日~3月7日、福岡公演は久留米シティプラザザ・グランドホールは3月13日・14日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて3月20日・21日。○演出:上村聡史 コメント今から約30年前の中東といえば、緑の閃光蠢く湾岸戦争の空爆映像が強烈だったことを記憶しています。その強烈なイメージに隠れてしまったのか、現代史的にも奇跡的な出来事であった93年の「オスロ合意」の記憶は、おぼろげです。この歴史を題材にした本作は、人間性の豊かさや対話の奥行といった硬軟併せ持つ色彩で綴られます。決して大国とは言えないノルウェーの中立の立場で、信念を貫く社会学者テリエ・ラーシェンを演じる坂本昌行さんの力強い眼差しとおおらかなリーダーシップ、その妻で国際社会に切り込んでいくモナ・ユールを演じる安蘭けいさんの勇姿ある佇まい、合意という困難な壁に挑む登場人物たちを、14名の頼もしいキャストの魅力を活かして、今に再生したいと思います。この座組みなら、こんな時代だからこそ、絶望に差し込む光を身近なものとして、忘却されてはならない真実として、お見せすることができるでしょう。○坂本昌行 コメントちょうど僕がニューヨークに行っていたときに上演されていたのがこの『Oslo(オスロ)』で、とても話題になっていたのを覚えています。題材になっているオスロ合意に関してはニュースでしか知らなかったので、色々と調べていくうちに、様々な背景がある作品にお声がけいただいたんだなと改めて認識しました。当時の新聞記事に「忍耐と信頼」とありました。僕らも良く使う言葉だけれど、実際に経験された方から出る、重みを感じます。人が動くことで国をも動かす大きな話ですが、その人物の根底にある、軸にあるものを表現できたらと思います。河合くんとは、作品で共演するのは今回が初めてです。同じステージに立ったら、当たり前のことですが、先輩後輩は関係なく、一役者として向き合いたいので、自由にやって欲しいですね。舞台上で生きる、生でストーリーが展開していくというのは、唯一無二の機会だと思います。その喜びを感じながら、この作品のストーリーをお客さんにお届けできたらと思います。○安蘭けい コメントこのような作品に呼んでいただき大変嬉しく思っています。この作品の世界観を表現できるよう、よりわかりやすく伝えられるよう、世界の情勢も学びながら、稽古場で話し合いを重ねて作っていきたいです。遠く離れた国に起こった実話で、なかなか馴染みのない話かもしれませんが、坂本昌行さん演じるテリエと私の演じるモナという夫婦の、ふたりで世界を変えようと一歩踏み出した“信念”の物語でもあります。国や世界という大きな話ではなくとも、自分ではなく人のために、という想いはきっと皆さん持っていらっしゃると思います。ぜひ劇場で、同じ時間を共有しながら、彼らの熱い想いを一緒に感じてください。○福士誠治 コメント歴史的にこういうことがあったと演劇を通して知っていただけることや、立場の違う人たちが色々な感情をむき出しにしながら良き答えを導き出そうと繰り広げる討論、会話劇はとても魅力的で、刺激的な舞台になると思います。難しく考えずに、劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。キャストの皆さんとの関係性、人間性の化学反応も楽しんでいきたいです。舞台が出来なかった期間を経て、演劇をライブでお客様に届けるという行為が、とても贅沢な時間だと改めて知りました。来ていただくからには、非現実の世界を味わって楽しんでいただきたいと思います。僕もあまりプレッシャーに感じず、キャスト・スタッフとともに楽しんで、挑んでいきたいです。○河合郁人 コメント台本を読み進めていく中で、セリフの量はもちろん、長セリフが数多ある事に驚きました。しかも二役。二役とも交渉を行っていくという責任感のある役ですが、実際の生活では経験したことが少なく、使う事の少ない言葉も出てきますが、僕の役どころ、キャラクターを考えると、明るく出来るのかな、と想像しています。あまり硬くなりすぎずに、決めるところは決める、というのを出せたらいいなと思います。また、坂本さんという舞台界において一流の先輩とご一緒できるのも心強いです。これまでミュージカルや舞台で沢山経験されたお話を聞かせて頂き、近くで勉強したいと思います。今年に関してですが、生で演じる舞台でお客様がいらっしゃると嬉しい、楽しいというよりも、観劇しに来て下さると"安心する"と今年の舞台では感じられました。観に来られる方にも、安心して楽しんで頂ける様に努められればと思います。
2020年11月14日いまや多くの人の日常生活において欠かせない音楽ですが、私たちのもとに届くまでにもさまざまなドラマがあるもの。そこで、名曲の誕生秘話を存分に味わえるドキュメンタリー『音響ハウス Melody-Go-Round』をご紹介します。見どころについて、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(佐橋佳幸)ギタリストの佐橋佳幸さん【映画、ときどき私】 vol. 343佐橋さんが出演している本作で舞台となっているのは、昨年で創立45周年を迎え、「CITY-POP」の総本山として近年ふたたび注目を集めているレコーディングスタジオ「音響ハウス」。今回は、日本の音楽史を陰で支え続けてきた音響ハウスとゆかりの深い佐橋さんに、スタジオの魅力や忘れられない思い出などについて語っていただきました。―まずは、初めて音響ハウスに来たときのことを教えてください。佐橋さん高校の先輩に、シンガーソングライターのEPOさんとアレンジャーの清水信之さんがいましたが、僕が音楽業界に入る大きなご縁となったのは、彼らとの出会いでした。あるとき、そのおふたりが音響ハウスでレコーディングしていると聞いて、「見学に行っていいですか?」とお願いして来たのが初めて。僕は組んでいたロックバンドの解散が決まって、音楽活動とバイトを掛け持ちしていた頃でした。1985年にリリースされたEPOさんの「私について」という曲をレコーディングされていたときに、清水先輩からいきなり「ちょっとギター弾いていくか?」と言われたんです。で、そこにあったギターでソロを弾きました。あれがここで初めて演奏した瞬間でしたね。―このスタジオでの経験が、音楽の道で生きて行こうとする気持ちを後押しした部分もありましたか?佐橋さんそれはありましたね。そのあと僕はスタジオミュージシャンをやりつつ、編曲家やプロデューサーとして裏方の仕事も始めるわけですが、35年以上のキャリアのなかで一番多く来ているスタジオは音響ハウス。少し前にもレコーディングで来たばかりですが、やっぱりいいですよね。ここはインディペンデントのスタジオとしては先駆けだったそうで、それがいまだに同じ場所で、稼働し続けているのはすごいことだと思います。あとは、場所が銀座というのもいいですよね!当時、下北沢に住んでいた20代の若者にとっては、銀座に行くというだけでもイベント性が高かったです(笑)。「ここに来ない理由がない」のひと言に尽きる―いままでを振り返って、思い出の場所や忘れられない出来事を教えてください。佐橋さん通常、最後は6stで全部の音をまとめるミックス作業をすることが多いんですけど、その間スタジオ前のロビーで曲が仕上がるのをずっと待っている時間が楽しいんですよ。曲が完成する瞬間は、ワクワクしますからね。当時はテープに録音していたので、いまなら1時間でできることも3~4時間くらいかかってしまうのが普通で、当然スタジオにいる時間が長くなり、ここで1日中過ごすというのが日常茶飯事でした。でも、居心地がいいんですよね。それはみんながここを好きな理由でもあるのかなと。それから、映画のなかで矢野顕子さんがいまはないとんかつ屋さんの話などをしていましたが、ここで食べる出前も思い出深いんですよ。だから、銀座のグルメもここで味わった感じかな。しかも、人のお金で(笑)。―素敵な思い出ですね。ちなみに、ここだからこそ生まれた曲というのも、ありましたか?佐橋さんいろいろありますが、一度、ほかのスタジオで録音した曲が、どうしても思い通りのサウンドにならなくて、ピアノだけここの2stで録り直したということがありました。ほかのパートも、ピアノの演奏も素晴らしかったんですけど、ピアノの音だけがイマイチで……。それでプレイヤーに音響ハウスに来てもらって、ピアノだけ演奏して差し替えました。結果的には、妥協しなくてよかったと思える仕上がりになりましたが、そんなこともありましたね。―そういった設備の豊富さやクオリティの高さも、音響ハウスの魅力のひとつでしょうか?佐橋さんそうですね。ここは、時代の最先端に全部ついてきたところはあると思います。しかも、ここに常設してある機材や楽器は非常によくメンテナンスされているんですよ。最近のスタジオでは楽器どころか、ピアノがないところもありますから。たとえば、星野源ちゃんがいまだにここを使うのは、彼の好きなマリンバがちゃんとあるというのも大きいんですよ。昔から劇伴やCMのセッションも多いので、基本的な楽器が揃っている。とても安定した響きを持った部屋もありますし、僕みたいにみんなで合奏したい人にとっては大勢で音を出せる広いスタジオ環境も魅力。とにかく好きなところや素晴らしいところがいっぱいあるので、「ここに来ない理由がない」というひと言に尽きます。おもしろいインスピレーションが湧いてくる場所―ミュージシャンのみなさんにとっては、インスピレーションを刺激してくれる場所でもあるんですね。佐橋さん過去には、10人のギタリストが弾いているような効果を僕ひとりで出したくて、「広い部屋にもし10人のギタリストがいたら?」というのを想像しながらある実験をしたこともありました。同じパートをひとりで10回演奏するんですが、1回録音するごとにマイクをどんどん離し、10人が1つの部屋で同時に演奏している様子を疑似的に生み出しました。できあがりは、最高でしたし、おもしろかったですね。ここでしかできない実験や無駄な努力に見えるようなことも、本当にいろいろとやりました。でも、みんな本気ですし、おかしなことをしていても、誰も「バカじゃないの?」とは言わないんですよ。だからそういうおもしろいインスピレーションが湧くんだと思います。―最高の環境ですね。では、そのなかでも佐橋さんがお気に入りの場所を教えてください。佐橋さん実は、2stを使うときには、“僕の部屋”みたいにしているスペースがあるんです。本来ドラムのブースなんですが、そのなかにギターのアンプを入れて扉を全開にして弾くと、すごくいい音がするので、そこが僕の好きな場所。今回、映画のなかで作っている新曲「Melody-Go-Round」でも、(葉加瀬)太郎ちゃんのソロのあとにある僕のギターソロはそのスタイルで録りました。ここには数えきれないほど来ていますが、長年通うなかで見つけた方法です。―では、完成した映画をご覧になったときに印象に残っているエピソードはありましたか?佐橋さん自分が出ていないほかの方々の話は、どれも本当におもしろかったです。特に、矢野顕子さんが娘の(坂本)美雨ちゃんが眠たくなったときに、ドラムセット用の毛布をかけて寝かせたというのには爆笑しましたね。あとはプロデューサーの笹路正徳さんが音響ハウスの響きのことを「真面目な音」っておっしゃっていましたけど、まさにその通りだなと。オリジナリティを追求するあまり、変わった響きのスタジオもありますが、ここはどの部屋も本当にナチュラルな響きを持っているので、「ここでやれば間違いない!」という安心感はありますね。それから、大貫妙子さんがテープで録音していた時代の話をされているなかで、「テープを巻き戻す時間がいいのよ」とおっしゃってましたが、確かに僕もあの時間に次はどうしようかなって考えていたことを思い出しました。みんなの思いがそのまま曲に反映されている―アナログならではの良さがあったということですね。佐橋さんそうですね。ただ、いまでは笑い話だけど、当時はスタジオにいたみんなが固まってしまうような出来事もありました。たとえば、現在は有名な録音エンジニアがアシスタントだった頃、撮り直さないといけないところを残して、残さないといけないところを間違えて全部消してしまったんです。いまは間違えても、「Undo」で簡単に戻れますけど、あのときはそれができない時代でしたから。怒鳴られて泣いてましたよ(笑)。とはいえ、やり直せないからこそ味わう緊張感は優秀な人材を育てるためには、必要な部分もあるのかなとも思っています。―それはあるかもしれないですね。では、新曲「Melody-Go-Round」についてもおうかがいしますが、今回こだわった部分を教えてください。佐橋さんこの曲は、井上鑑さんや高橋幸宏さんをはじめ、音響ハウスを好きで使い慣れているメンバーが集まっているので、みなさんにもここのスタジオならではの音作りをしてもらえたと思っています。楽曲としては、80年代っぽいところがありますが、その時代はちょうど僕が音響ハウスデビューした頃なんですよね。撮影中もその当時のことや失敗した思い出話とか、お化けが出た話とか、いろんな話をしながら作ったので、そういうみんなの思いもそのまま曲に反映されていると思います。―現在はコロナ禍で音楽業界も大変だと思いますが、そのなかでお感じになっていることはありますか?佐橋さんエンタメ業界に関するガイドラインは、現場の事情がわかる人の意見を聞いたうえで見直してほしいという気持ちはありますね。すでに潰れてしまったスタジオもありますし、今後もそういうところは増えてきてしまうと思うので。本当に、現場は大変なことになっていますから。そのいっぽうで、みんな時間ができてものづくりに励んでいるところはあるので、いつかこの騒動が終わったとき、新しい良質なものがたくさん生まれている可能性もあるのかなと。僕も、そういう前向きな考えで過ごすようにはしています。ちなみに、これまでは家でギターを弾くことはあまりなかったんですけど、最近は家でも毎日弾くようになりました。もしかしたら、前よりもうまくなったかもしれないです(笑)。先日、Charさんにこの話をしたら、「俺も今までで一番ギター弾いてるかもしれない」と。お互いに「酒を飲むか、ギターを弾くしかないよな」って話になったくらいです。時代にそくしたものづくりを大事にしていきたい―(笑)。いままでとはまた違う音楽との向き合い方をされているんですね。佐橋さんそうかもしれないですね。あと、僕はギタリストの小倉博和さんと「山弦」というギターのデュオもやっていますが、「リモートでやろう」って話になって、もうすぐ15年振りのアルバムが完成しそうです。そんなふうに、おうちでできることもあるんだなというのは感じています。ただ、繰り返しにはなりますが、早くきちんとしたガイドラインの変更は早急にお願いしたいですね。―では、佐橋さんにとって“いい音”を生み出し続ける秘訣を教えてください。佐橋さん時代の変遷とともにツールやメディアも変わるので、音も変わってしまいますが、僕はその都度エンジニアやスタジオの方々と相談しながら自分が表現したいイメージに近づけていくようにはしています。それはたとえるなら、いつも変わらない味を出し続けている老舗の料理屋さんと同じこと。食材も人もいつも同じとは限らないなかで、ただ同じことを繰り返しているだけではなく、変わらない味を出すための努力をしているはずですから。そんなふうに、僕らも時代にそくしたスタイルにアレンジしながらものづくりすることは大事なことだと思いますし、変わっていくことに対応しないといけないなと。僕は「いつも通りやってるから責任取れないよ」みたいな生き方はしたくないですね。座右の銘は「温故知新」ですけど、ただの懐古主義になってしまうのではなく、「2021年なら2021年らしい音」みたいにそのときに合った音をこれからも作っていけたらいいなと思っています。インタビューを終えてみて……。とても気さくで、いろいろな裏話を聞かせてくださった佐橋さん。アーティストのみなさんがいかに音響ハウスを愛しているのか、その理由がよくわかりました。これからもここで誕生する素敵な音楽が、私たちの人生を彩り豊かなものにしてくれる予感でいっぱいです。45年にわたる歴史の重みを感じる!まるで音響ハウスのなかに、一緒にいるかのような気分を味わえる珠玉のドキュメンタリー。一流のアーティストたちがものづくりをする感動的な瞬間はもちろん、普段はなかなか見ることのできないミュージシャンたちの素顔も垣間見ることができるのはうれしいところです。“至福の音”に身を委ねてみては?写真・北尾渉(佐橋佳幸)取材、文・志村昌美ストーリー1974年12月、東京・銀座に設立された音響ハウス。多種多様なスタジオを持つ総合スタジオとして、数々の有名アーティストたちに愛されてきた。本作で、音響ハウスとの出会いや楽曲の誕生秘話について語っているのは、坂本龍一をはじめ、松任谷由実、松任谷正隆、佐野元春、綾戸智恵、矢野顕子、鈴木慶一、デイヴィッド・リー・ロス(ヴァン・ヘイレン)といった錚々たる顔触れ。そんななか、ギタリストの佐橋佳幸とレコーディングエンジニアの飯尾芳史が発起人となり、大貫妙子や葉加瀬太郎、井上鑑、高橋幸宏といった音響ハウスにゆかりのあるミュージシャンによるコラボ新曲「Melody-Go-Round」が誕生しようとしていた。心が躍る予告編はこちら!作品情報『音響ハウス Melody-Go-Round』11月14日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開配給:太秦©2019 株式会社 音響ハウス
2020年11月13日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、観れば納得の3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/11/8(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は29本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。かなりの多さです。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『ホテルローヤル』『水上のフライト』『魔女見習いをさがして』の4本。中規模公開とミニシアター系の作品が25本です。その中から、3本を厳選し、ご紹介します。『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』『シラノ・ド・ベルジュラック』といえば、フランス演劇史上の名作。鼻が巨大で醜い剣客シラノの悲恋物語です。毎年、世界のどこかで演じられていて、例えば日本では、今年の12月に宝塚星組が公演しますし、英国ナショナル・シアターの最新公演も「ライブ・ビューイング」で上映されます。この映画は、作者であるエドモン・ロスタンが、この傑作劇を生み出だすまでの、色恋あり、ドタバタありのロマンチック・コメディです。1897年、瀟洒なベルエポック時代のパリ。売れない劇作家で詩人のエドモンに、名優コンスタン・コクランのための戯曲を書く仕事が舞い込みます。紹介してくれたのは、彼を唯一気にかけてくれていた大女優サラ・ベルナール。が、これから2時間後に脚本を持って行け、という無理難題!200年も前に実在したシラノ・ド・ベルジュラックを主人公にするという付け焼刃なアイデアを、アドリブを加えてプレゼンすると、これが意外にウケて、大成功。なんと、3週間後に舞台にかけることになります。恋愛中の友人へのアドバイスを脚本に入れてしまったり、エドモン自身におきる事件や、次から次へと出てくるバックステージのトラブル、それらがどう解決され、無事初日を迎えられるかが、この映画の楽しいところです。監督・原案・脚本のアレクシス・ミシャリクは、映画『恋におちたシェイクスピア』から想を得たといいます。エドモン・ロスタンが登場する「『シラノ・ド・ベルジュラック』ができるまで」、それをまずは舞台化。2016年の初舞台で大成功させ、この映画につなげました。エンドクレジットには実際のエドモンやコクラン、シラノ役を演じた歴代の役者の写真も紹介されます。『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』この映画、ストップモーション・アニメーションで作られているんです。パペット(人形)を少しずつ動かして撮影し、それを繋ぎ合わせる手法のアニメ。『ウォレスとグルミット』を観たときは、その手作り感の映像にホッコリし、すっかりファンになりましたが、良くも悪くも、これは別物。目をみはる背景の美しさ、ビクトリア朝時代の家具や小道具、衣装など細部へのこだわり。パペットの動きがスムーズで実に表情豊かなこと。最高なのは、そのなんともユーモラスな造形の楽しさと、最新技術も取り入れて表現されたスケールのデカい躍動感、そしてストーリー。ストップモーション・アニメーションのトップランナーと言われている、アメリカのスタジオライカの作品です。19世紀後半のイギリス。有閑貴族で、ちょい自分本位な英国紳士、ライオネル卿の冒険物語です。シャーロック・ホームズにも似たいでたち、好奇心の赴くままに、世界中の謎に挑む探検家。夢は伝説の生物を発見し、探検界の憧れ「貴族クラブ」の会員になることです。ネス湖の怪獣とおぼしき未確認生物を取り逃したあと、アメリカで身長2メートルの「ビッグフット」に出会い、彼を相棒にヒマラヤにある伝説の谷、シャングリラを目指すのですが……。いま注目のライカ作品というだけあって、声優陣も実に豪華。主人公ライオネル卿の声を担当しているのはヒュー・ジャックマン。他に、ザック・ガリフィアナキスやゾーイ・サルダナ。なるほど、ライオネル卿のパペットはヒューをイメージして作られていますし、みな雰囲気が似ています。『インディ・ジョーンズ』シリーズにも似た、おとなも観てワクワクするアニメの傑作です。『音響ハウス Melody-Go-Round』東京は銀座の早朝。和光、三越、そして歌舞伎座の前を、雨の日も風の日も、同じ時刻に通る男性の姿が映し出されます。その人が通う先は、神の宿るレコーディングスタジオ『音響ハウス』。彼は、このスタジオのメンテナンス・エンジニアなのです。40年にわたり様々な機材を調整、修理してきた「マイスター」。直せないものはない、が信条です。きちょうめんな彼のチェックで、音響ハウスの朝がはじまります。スタジオができて昨年で45年。場所がら、CMなどの音楽制作に使われることが多く、その録音に参加したCITY-POPのミュージシャンの間で、評判がひろがっていったそうです。実際に、この映画のために作られた主題歌「Melody-Go-Round」を、さまざまなミュージシャンがパーツを少しずつ演奏しながら収録。それと平行して、松任谷由実、矢野顕子、坂本龍一、佐野元春……。ビートルズが使用したアビーロードスタジオにも匹敵する、いやそれ以上だと、このスタジオを愛するミュージシャンたちの証言がインサートされます。いくつもあるスタジオのうち、坂本龍一が「2スタ」をいかに愛したか、とか……、さまざまな伝説が紹介され、この偉大なレコーディングスタジオの秘密が浮き上がります。企画・監督を務めたのは、レコーディング・エンジニア出身の相原裕美です。首都圏は、11/14(土)から渋谷・ユーロスペースで公開。中部は、12/18(金)からセンチュリーシネマで公開。関西は、11/20(金)からシネ・リーブル梅田で公開。
2020年11月08日