第25回東京国際映画祭が華々しく開催されている10月。今月は映画祭の上映作品をはじめ、北野武監督や園子温監督作品、特撮やアニメ、アイドル系まで様々なジャンルの映画が公開されている。そこで今回は、10月公開映画の中で最も期待している映画を男性410名に聞いてみた。>>女性編も見るQ.10月公開映画の中で期待している作品は?(単一回答)1位『アウトレイジ ビヨンド』23.2%2位『009 RE:CYBORG』13.2%3位『新しい靴を買わなくちゃ』11.0%4位『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』8.1%5位『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』7.1%6位『最終目的地』7.0%7位『エクスペンダブルズ2』6.8%8位『高地戦』4.6%9位『劇場版 私立バカレア高校』3.4%10位 『ツナグ』2.4%1位は北野武監督が、暴力団の巨大抗争を描いた『アウトレイジ』の続編、『アウトレイジ ビヨンド』。第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式参加し、上映後にはスタンディングオベーションという熱烈な歓迎を受けた『アウトレイジ』に続き、「前作が面白かったから」(40歳/機械・精密機器/技術職)と、今回のアンケートでは期待値の高さを伺わせる声が最も多い作品となった。前作に続いてインテリヤクザを演じる「加瀬亮の活躍に期待」(26歳/自動車関連/事務系専門職)という意見はもちろんのこと、新たに登場する関西ヤクザ役の西田敏行、塩見三省、高橋克典、桐谷健太らの悪役ぶりにも注目が集まっている。2位の『009 RE:CYBORG』は、石ノ森章太郎原作『サイボーグ009』に、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズや『東のエデン』の神山健治監督が脚本・監督を手がける完全新作。「原作ファンだから」(35歳/情報・IT/技術職)という声のとおり、30代、40代にとっては懐かしい作品だが、セルライクな3Dアニメーションに挑戦した神山監督による3DCG映画ということから「映像がすごそう」(39歳/建設・土木/技術職)という意見も多数を占めた。3位の『新しい靴を買わなくちゃ』は、『ロングバケーション』や『オレンジデイズ』などで知られる恋愛ドラマの神様・北川悦吏子の監督・脚本作品。「北川悦吏子の作品だから気になる」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)と、彼女の脚本のファンも多い。そして、こちらも2位と同様にリアルタイムで楽しんだ30代、40代にとって思い入れの深い「メタルヒーロー」が活躍する『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』。「懐かしい作品なので期待している」(35歳/金融・証券/営業職)といった意見が多く寄せられた。なお、この作品には、同じく「メタルヒーローシリーズ」の礎を築いた『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』の参戦も大きなトピックとなっている。そして、5位には2011年にテレビシリーズとして放送され、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版がランクインしている。■総評北野監督の『アウトレイジ ビヨンド』が1位、神山監督の『009 RE:CYBORG』が2位。両者とも過去の実績があるため、作品の完成度に対する期待値は相当高い。この1、2位をはじめ、続編またはテレビシリーズやアニメの映画化のような既知の作品がトップ5のうち4作も占めており、これらは「大外れ」のない安定感のある作品とも言える。中でも30代、40代にとって気になるのは2位の『009 RE:CYBORG』と4位の『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』だろう。設定もキャラクターも再構築された『009 RE:CYBORG』に対して、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は「当初の役者さんが出ているところがいい」(45歳/アパレル・繊維/事務系専門職)というコメントにある通り、当時の主人公・一条字烈を演じた大葉健二が出演している。リアルタイムの世代はもちろんだが、若い世代にもぜひ見てもらいたい作品だ。どちらも単純なリブート作にとどまらず、それぞれの手法は異なるものの、既存作品の新たな扉を開いている。また、文芸派には巨匠ジェームズ・アイヴォリー監督作品の『最終目的地』がおすすめ。アンソニー・ホプキンスの愛するパートナーを演じる真田広之にも期待したい作品である。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年8月23日~8月31日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性410名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】「この続編は早く見たい!」4~6月公開映画ランキング【男性編】スポ根よりもアツく、ラブストーリーよりも泣ける!将棋マンガランキング【インタビュー】『アウトレイジ ビヨンド』北野武監督×三浦友和 - 「政治家に当てはめたら一番面白い」完全版(画像などあり)を見る
2012年10月27日公開中の北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が大ヒットを記録している。監督のキャリアで初の興行ランキング首位スタートを飾った本作はどのようにして生まれたのだろうか? 北野監督が作品についてじっくりと語った特別動画がこのほど公開された。北野武監督インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。インタビュー動画では、本作を「あまり続編だと思っていない」という北野監督が最新作でどのように前作『アウトレイジ』の登場人物を動かし、前作にないテイストをドラマを描こうとしたのかが、監督の口から語られる。また、『…ビヨンド』から出演した西田敏行、塩見三省、桐谷健太、新井浩文らのエピソードも披露されている。ちなみに本作は、公開2週目も動員好調で先週末の動員ランキングでは3位を記録。平日の動員も好調で、レディースデイには女性客が多く劇場に足を運んでいるという。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月16日6日(土)から公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』の劇場用マナーCM“悪人からまなぶ劇場マナー養成講座”がこのほど公開された。劇中に登場する怒号飛び交うシーンを編集した強烈な映像だ。劇場用マナーCM本映像は、映画『アウトレイジ ビヨンド』のシーンを引用しながら映画館に足を運んだ観客に劇場マナーについてレクチャーしてくれる内容。しかし、映像の冒頭から塩見三省が怒鳴り声をあげて足を振り上げ、ビートたけしが怒りのあまり席から立ち上がる。気がつけば“銃は持ち込まないでください”など、悪人以外にはほとんど関係のない内容にエスカレート。通常のマナーCMにはない強烈な映像に仕上がっている。本作は、登場人物の全員が“悪人”ででることが宣言されている壮絶な作品で、映画公式サイトでは、掲載されているコンテンツに“悪いいね!”ボタンを設置。ボタンを押すと何らかの音声が流れる(内容は実際に押すまでは秘密、とのこと)仕様になっている。なお、開始から4日間ですでに20000もの“悪いいね!”が押されている。マナーCM“悪人からまなぶ劇場マナー養成講座”は全国の109シネマズでも上映されている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月03日北野武監督の最新作にして、初の続編映画となった『アウトレイジ ビヨンド』のジャパンプレミアが9月18日(火)、都内で開催された。監督・脚本・編集を手がけ、“ビートたけし”名義で主演も果たした北野監督を始め、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という“豪華かつ極悪”なキャスト陣が勢ぞろいし、本編上映を前に駆けつけたファンをその悪人オーラで圧倒していた。関東最大の暴力団組織“山王会”の抗争を描いた前作から5年。熾烈な下克上に決着がついたが、今度はヤクザ壊滅を図る警察が動き始める。利用されたのは、前作で獄中死したはずの大友(たけしさん)。ついに関東勢VS関西勢(花菱会)の巨大な抗争が再び動き始める。第69回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、惜しくも賞は逃したものの現地では「北野監督の最高傑作」との賞賛を浴びた今秋話題のバイオレンス大作だ。北野監督もヴェネチア入りし、現地での熱気に触れ「新しい時代のバイオレンス映画になった」と胸を張る。ズラリ勢ぞろいしたキャスト陣に目をやり「ここにいる全員が主役をできる役者さん。ギャラは相当かかりまして、うちの事務所としても大変。たくさんの人に観てもらえれば、赤字も解消できる」と笑いを交えながら、作品に対し絶対的な自信を示していた。総勢12人が居並ぶ中、やはり北野監督と西田さんの2ショットは迫力満点。西田さんにとっては、今回が“北野組”初参戦で「どうも“ハマちゃん”です」と挨拶も上機嫌。「念願だった北野監督の作品に出演できて、本当に嬉しい。楽しく面白い現場でした」とふり返り、「それに大声で怒鳴っているとスッキリしますね。おかげで血圧が正常に戻りました」と思わぬ“効用”も明かし、笑いを誘っていた。もちろん前作からの“生き残り組”も健在で「頂点を極めた男の末路を見届けてください」(三浦さん)、「今回、若頭に出世しましたが、どうやらその器じゃなかったようで、ひどめ目に遭いました…」(加瀬さん)と何やら怪しい雲行き。本作は『アウトレイジ』シリーズの完結編でもあるだけに、スクリーンに散る悪人たちの運命は、見逃し厳禁と言えるだろう。『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日(土)より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年09月18日北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』のジャパンプレミアが18日に都内で開催され、北野監督をはじめ、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という豪華“悪人”キャスト陣が一堂に会した。北野監督は「みなさん主役級だから、ギャラが相当かかりました。うち(事務所)としても大変」と愚痴をこぼしながらも、高倉健の『任侠』シリーズや深作欣二監督の『仁義なき戦い』など過去の名作群を引き合いに「新しい時代のバイオレンス映画になった」と自信満々でアピールした。その他の写真ヤクザ社会の壮絶なる下克上劇を描き大ヒットした2010年の『アウトレイジ』の続編がついに日本のファンにお披露目された。獄中死したはずの大友(たけし)が警察の思惑によって釈放され、関東VS関西の両巨頭がぶつかり合う抗争に身を投じる姿が、前作をビヨンド(超越)する極限のバイオレンスで描かれる。北野監督にとっては、16作目にして初の続編映画で、第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。惜しくも賞は逃したが「向こうではやたらウケましたね。(現地にある自身の)ファンクラブの会員とも酒を飲みながら『最高傑作』と評価してもらった。まあ、酒をおごったのはオレだけど(笑)」。コワモテ俳優がズラリ勢ぞろいする中、異彩を放つ西田は「念願だった北野監督の作品に出演できて本当に嬉しい。大声でどなってスッキリしましたし、おかげで血圧も正常に戻った」とユーモアを交え、本作への出演に喜びを表した。一方、前作からの“生き残り組”にも、今回はさらなる波乱が待ち構えており「頂点に上り詰めた男の末路をぜひ見てください」(三浦)、「出世して若頭になったんですが、どうもその器じゃなかったようで、ひどい目に遭いました」(加瀬)とファンの期待をあおっていた。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月18日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』のTVスポット映像がこのほど公開された。お茶の間に流れるにはあまりにも“ギリギリ”な、男たちの怒号の応酬が続く壮絶な映像だ。『アウトレイジビヨンド』動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開されたTVスポット映像は30秒の短い映像ながら、冒頭からビートたけし演じる大友が「誰がまたヤクザやるって言ったんだよ!」と鋭い目つきでスゴむ場面で幕を開け、そこからは最後の瞬間まで緊張感がキレることなく、登場人物たちがひたすらにキレまくる壮絶な内容だ。小日向文世演じる刑事が大声をあげれば、加瀬亮演じるエリートヤクザの石原が誰かを殴りつけ、たけし、西田敏行、塩見三省が一触即発のやり取りを展開する。『…ビヨンド』は前作以上に、様々な勢力が入り乱れ、最後の最後まで誰が裏切り、誰が生き残り、誰があっけなく死んでしまうのかわからない物語が待っているそうで、TVスポット映像も短い時間の中に予想外の展開が次々と巻き起こる内容に仕上がっている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月06日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が、現地時間3日に行なわれた第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され、来場した北野監督へ、観客が総立ちで拍手喝采した。その他の写真会見で北野監督は「日本のヤクザとの違いは看板がかけられているかどうかで、イタリアも日本もほとんど同じだと思う。警察とヤクザの関係は世界共通ではないか」と切り出し、「暴力描写を褒めてくれるマニアックな人々がいるのはうれしいことだけれども、今回の映画はエンターテインメントだと割りきって自分なりのエンターテインメント性を追求した」とコメント。さらに「『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』」に関しては、自分が撮りたい映画というよりも、観客のことを考えて作った。けれども、お客さんの入らない映画を作る準備もしているよ」と話し、笑いを誘った。また記者から「震災で1年撮影が延期されましたが…」と質問されると、北野監督は「震災で確かに映画の撮影は1年のびた。震災後の1年間は、自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういうときこそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と語った。同映画祭において、1997年に『HANA-BI』で最高賞の金獅子賞を、2003年に『座頭市』で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞している北野監督とあって、レッドカーペットではあちらこちらで「TAKESHI!」と声があがり、北野監督は笑顔でサインや撮影に応えた。『アウトレイジ ビヨンド』は、前作『アウトレイジ』から5年後を舞台に、暴力団組織の抗争に警察が介入し巻き起こる死闘を描いた、究極のバイオレンス・エンターテインメント。ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世に加え、本作には西田敏行、塩見三省、高橋克典のほか、桐谷健太、新井浩文ら豪華キャストが集結する。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月04日10月公開の北その他の写真野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』のポスター画像がこのほど公開され、“全員、悪人”というシリーズのコピー通り、穏やかでない男たちがズラリと顔を揃えた。本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開されたポスターはビートたけしを筆頭に、三浦友和、加瀬 亮、中野英雄、小日向文世、西田敏行、松重 豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、塩見三省、中尾 彬、神山 繁が演じる13人の悪人がデザインされたもの。登場人物たちは全員、殺気を漂わせ鋭い眼光をどこかに向けており、物語の中で登場人物たちの怒りと殺意と悪意が誰に向けられ、どのような抗争を巻き起こすのか気になるところだ。ちなみに最新の資料によると『…ビヨンド』の舞台は、前作の5年後。頭が変わりさらに勢力を拡大した関東の暴力団・山王会を壊滅させるために警察は、表向きは山王会と友好な関係を築いている関西の花菱会に目をつける。東西の巨大組織が抗争を始めるための策略が進むなか、刑務所で死んだはずの大友が出所する。大友はなぜ生きていたのか? なぜ出所したのか? そして彼を塀の外で出迎えた刑事・片岡の目的は? 映画は前作以上のバイオレンスシーンを織り交ぜながら、数々の謎の真相と、極悪な男たちの争いの結末を描く。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年07月23日撮影中の北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』の撮影現場の様子と、怒号が飛び交う男たちの壮絶なやりとりを記録した特別映像がこのほど公開された。『アウトレイジ ビヨンド』最新映像先月2日より神戸でクランクインし、10月6日(土)の公開に向けて現在も撮影中の本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開された映像は、ビートたけしが本作からの出演となる西田敏行、塩見三省と迫真の演技バトルを繰り広げる様子を収めたもの。撮影前に穏やかな口調で演出プランを説明する北野監督の姿から一転、カメラが回った後の北野監督=ビートたけしの凄みは圧倒的で、関西の組織の若頭を演じる西田、幹部役の塩見もこれに応戦。一発の銃弾も発射されていないにも関わらず、飛び交う怒号だけで血が流れそうな緊迫感あふれる場面を捉えている。本作は、製作発表の段階から世界各国の映画関係者の注目を集めており、開催中のカンヌ映画祭でも、海外セールス活動を開始。プロデューサーの森昌行氏は「既に国外の映画関係者から、製作進行状況についての問い合わせをいただいております。話題性を含め、注目度はかなり高いので、前作を超えるセールスを期待しております」とコメントしており、日本だけでなく海外での上映規模も気になるところだ。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年05月18日異色のツーショットである。片や気弱そうで、でもどこか憎めない“いい人”のイメージが強い濱田岳。片や若手・中堅俳優陣の中でも“イヤな奴”を演じさせたら天下一品の新井浩文。タイプは正反対なれどともに個性派俳優として高い支持と評価を集める2人が映画『宇宙兄弟』で初共演を果たした。しかも単なる共演ではなく、小栗旬演じる主人公・ムッタや麻生久美子扮する才女・せりからと共に宇宙飛行士を目指すライバル同士の役柄であるから、これが面白くないわけがない!果たして現場の雰囲気は?…というか2人の仲は!?公開を前に、当代一の個性派2人の貴重なツーショットインタビューをお届け!本作の森義隆監督は、主要キャストの中でも最も若い濱田さんが「精神年齢はおれたちよりも高そう(笑)」と語っていた。この日もインタビュールームに入ってきた濱田さんを見るなり新井さんは「今日も貫禄あるね」とニヤリ。そのひと言に周囲のスタッフからも笑いが起きる。濱田さんと新井さんが演じたのは、ムッタ、せりか、ケンジ(井上芳雄)、福田(塩見三省)と共に宇宙飛行士選抜第3次試験に臨む候補生の古谷と溝口。新井さんが演じた溝口は飛行機パイロットで、冷静沈着な性格の持ち主だが、競争心が強くその言動で不協和音を響かせるところも。ムッタたちとは一線を画したクセの強いキャラクターであり、一見、これまで新井さんが数多く演じてきた“イヤな奴”の系統に属するタイプに見えるが…。「最初にムッタと話をするときから、観客が『こいつは…』と思うアクの強さはあるんだけど、一方で高学歴のパイロットで最終試験の6人に残る優秀な男ですからね。キレるにせよインテリなりのキレ方ってあると思うんですよ。普段から暴力に生きてない人がキレるとどうなるか?『落ち着いてますよ』って敬語のトーン強めて怒りを露わにしたりという部分は意識してましたね」。森監督とは同い年。「それも初めての経験だったので嬉しかった」とふり返る。「監督からは役柄についてそんなに細かい話はなかったんですよね。監督に『ウチ、イジったら伸びるよ』って言ったんだけど、そんなにイジってもらえず寂しかったです(笑)。逆に普段なら、監督をイジったり暴言吐いたりはしないですが、今回は『負けてられない!』という気持ちもあったのでガンガンいきました。監督は元々、ドキュメンタリー出身で『リアルに』ということを最初に言ってたんです。僕が本番で一度、ものすごくリアルな感じでセリフを噛んだことがあって、個人的に大好きな噛み方だったんですが(笑)、『これはリアルを追及する監督ならOKだろ』と思ったら『はい、噛んだからもう1回』ってあっさり言われたんです。マイク付けたまま『リアル志向じゃねーのかよ、おい』ってつぶやいたら『うるせーよ』って返ってきて、そういうやり取りが嬉しかったし刺激になりましたね」。一方の濱田さんは、“いい人”のイメージを180度転換。演じた古谷は霊長類の研究を専門とする青年だが、思ったことを全て吐き出してしまう強気な関西人。これまでとタイプの異なる役柄で小栗さんや新井さんにガンガンと言いたいことを言うのはさぞや楽しかったのでは?「いや、楽しむ余裕はなかったですよ。関西弁の演技はとにかく難しくて。あの閉じられた空間の6人の中で変な関西弁使ったら映画をシラケさせちゃいますからね。まずそういうプレッシャーがありました。いまふり返ると新鮮な経験だったなと思いますけどね。役についてはグイグイとモノを言うしキツイ方言でもあるので、チンピラみたいにならないように気を付けました。新井くんも言ったようにあの場にいるだけのクレバーさは持っている男なので。黙々と作業している姿を見てもらえれば、そこにいる理由を感じてもらえるかなと思います」。改めて、初めて同じ作品に参加してみての互いの印象や感想を聞いてみると「あの、やっぱり…新井さんのパブリックイメージってあるじゃないですか…(笑)」とおずおずと切り出したのは濱田さん。「怖かった?」という新井さんの問いかけに「怖いよ(笑)」と素直に頷く。「最初は本当に緊張しましたよ。『どうしよう?』って思ってた(笑)。でも、あの6人でセットの外に出たときに一番長く話してくれたのが新井くんなんですよ。人ってギャップに弱いでしょ?そこにやられたというか…(笑)。みんな先輩という状況の中で、おかげで楽しく過ごさせてもらいました」。6人の候補者が月面の基地を模した密室で10日間にわたって生活する選考試験の中で、古谷と溝口がそれぞれのキャラを全開にしてやり合うシーンもあるが、濱田さんは楽しそうにふり返る。「あのケンカのシーンでも僕は振り切って攻めていかなくちゃいけない。また新井くんがそれをどうクールにいなすかがポイントで。いつ肩透かしくらわされるのかってドキドキしつつも安心して挑めたし、ブチ切れられたと思います」。一方の新井さんにとって、濱田さんは以前から共演してみたい俳優だったという。「ウチは(濱田さん主演の)『アヒルと鴨のコインロッカー』が大好きで、そのときからずっと一緒にやってみたかった。実際に共演してみたら岳くんは、監督から入る修正に対する反応がすごく速かったです。キュッと切り替わるのはすごいなと思ってました」。さらに新井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、自身と濱田さんのこんな共通点を教えてくれた。「いつも周りをよく観察してるんですよ。誰かがミスったりしたときに、よく岳くんと目が合って、無言で『いまの見てた?』って(笑)。目をつけるとこが一緒なんですよ」。濱田さんも思い当たる節がいくつもあるようで「目が合うと吹き出しそうになるんですよ。おかげであの過酷な状況を楽しめたと思います」と語る。ムッタはもちろん、溝口も古谷も人生の半ばにして自らの夢のために新たな挑戦を決意し、実行に移した男たちである。現実には20代、30代と年齢を重ねる中で夢を諦める者が世の大半を占めるが、彼らはそんな世間の常識に左右されることなく夢を追いかける。新井さんや濱田さんも、歩んできた道は違えど夢を追い、走り続けている。己の道を選ぶことに迷いや不安はなかったのだろうか?新井さんはそんな問いに静かにかぶりを振る。「ウチはそういう考え方が理解できないですね。『仕事に繋がらない』『飯が食えない』と言って諦める人はいますが、ウチは『それなら死んでもいい』という思いでやって来た。どうせみんな死ぬんだから、自分の人生好きなことをやりたい、好きなことしかやりたくないって人間なので。そういう思いでやって来ていまがあるし、楽しくてしょうがないです」。濱田さんは子役としてキャリアを積んだのち、10代後半より再び俳優としての道を歩み始めいまに至る。「特殊な世界だから単純に比べられないけど」と前置きした上でこう語る。「僕は9歳で子役を始めたんですが、職人が集まってひとつの方向に行くという撮影の現場が本当に楽しかったんです。子供ながらにそこに混ぜてもらえるのも嬉しかったし。再びやり始めたとき、その楽しさが色褪せてなくて、9歳のときと同じ気持ちでできた。だからその気持ちが続く限りやりたいって思うし、もし僕がつまんない大人になっちゃって、その気持ちが薄れてきたらそれは引き際だと思ってます。努力が必ずしも報われるわけでもないし、ノルマも正解もない理不尽な世界だけど、それが楽しいし好きだからやれてるのかなと思ってます」。向き合い方やアプローチの仕方に違いはあれど、2人に共通するのは夢への温度とこの世界に生きる覚悟。今回、ようやく交錯した2人の個性派の歩む道が、願わくはまた時を置いて再び交わらんことを!(stylist:norihitokatsumi/photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」
2012年05月02日累計750万部を突破し、現在も「モーニング」(講談社刊)に連載されている小山宙哉の同名人気コミックを実写映画化した『宇宙兄弟』のジャパンプレミアが3月28日(水)、東京国際フォーラムで開催され、主演を務める小栗旬と岡田将生、共演の堤真一、濱田岳、新井浩文、井上芳雄、塩見三省、森義隆監督が舞台挨拶を行った。小栗さんは、女優でタレントの山田優との結婚を発表して以来、公の場に立つのは初めて。駆けつけた女性ファンから「おめでとう」コールが飛び出すと、満面の笑みで「ありがとうございます」とお礼の挨拶。それでも完成披露の場とあって「あんまりその話題になるのもアレなんで(笑)、映画のことをちゃんと伝えてもらえれば」と真摯に語った。幼い頃に宇宙飛行士になると誓い、約束通りに宇宙飛行士になった弟・ヒビト(岡田さん)と、子供時代の夢に再チャレンジする無職の兄・ムッタ(小栗さん)の奮闘を軸に、魅力的なキャラクターたちの感動ドラマが人間味たっぷりに描かれる。米NASAケネディ宇宙センターでの大規模なロケ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力を得た約3か月にわたる撮影を敢行。世界的人気を誇るロックバンド「コールドプレイ」が主題歌を日本映画に初提供する。「すげー面白い映画に仕上がった。夢と興奮が詰まった内容。監督、やりましたねえ」(小栗さん)、「夢見ることはいいことなんだと感じてもらえれば。今回、初めてカッコイイ岡田将生を見てもらえるんじゃないかと」(岡田さん)と“打ち上げ”目前の本作に自信をのぞかせる。一方、宇宙飛行士選抜を担当するJAXA職員を演じた堤さんは「若い人たちがね、キラキラ輝いている作品」と夢を追う若者たちの奮闘に思わずしみじみ。「それに若い方は(演技が)お上手」と共演した小栗さんらに賞賛を贈った。映画のテーマは“夢”。ということで、いま抱いている夢を質問されると「僕も小栗くんを見習って、結婚したい」と願望を明かす場面も。小栗さんの結婚に、すっかり刺激を受けた様子の堤さんだった。『宇宙兄弟』は5月5日(土・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」小栗旬&岡田将生の写真が最後のスペースシャトル「アトランティス」号に搭載!『宇宙兄弟』に麻生久美子&堤真一が出演!“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗
2012年03月28日週刊『モーニング』誌で連載されている小山宙哉の同名コミックを豪華キャストで実写化した映画『宇宙兄弟』のジャパンプレミアが28日に、都内で開催され、主演を務める小栗旬と岡田将生、共演の堤真一、濱田岳、新井浩文、井上芳雄、塩見三省、森義隆監督が舞台あいさつを行った。その他の写真小栗は、女優でタレントの山田優との結婚を発表して以来、公の場に立つのはこの日が初めてとあって、多くのファンが駆けつけた会場は祝福ムード。客席から「おめでとう」と祝福の声が上がると、少し照れくさそうな表情で「ありがとうございます」と一礼。「この話題ばっかりになるのもアレなんで、ぜひ映画のことをちゃんと伝えてもらえたら」とメッセージを送った。会社をクビになり無職になった兄・ムッタ(小栗)と宇宙飛行士になった弟・ヒビト(岡田)。少年時代に宇宙を目指す約束を交わしたふたりが、人生の紆余曲折を経験しながらも、互いに宇宙を目指して奮闘する姿を描く。“本物”を追求するべく、日本映画としては異例のNASAケネディ宇宙センターでのロケを敢行。さらに、宇宙飛行士の野口聡一氏とバズ・オルドリン氏が本人役で出演し、作品にさらなるリアリティーを与えている。アフロヘアで主人公を熱演した小栗は「先に観た岡田君から『すごい作品に仕上がった』と連絡があって、じゃあ今回はお客さんの気分で観ようかなと。そしたら、すげー面白い映画で。監督、やりましたねえ!」と森監督を褒めちぎり、「夢と興奮が詰まっている」とアピールした。一方、岡田は「初めて“カッコいい岡田将生”を見ていただけるんじゃないかと思います」と宇宙飛行士役に自信満々。今回、共演した感想を「僕自身は末っ子。弟がいるっていうのがこういう形で実現してうれしい」(小栗)、「僕もいいお兄ちゃんができたという感覚。いろんなことを相談した」(岡田)と語り、すっかり意気投合した様子だった。そんな若手キャストに目を細める、JAXA職員で宇宙飛行士選抜試験官を演じた堤は、「若い人たちが素敵に映った作品で、僕はとにかく足を引っ張らないようにしようと思った。特に小栗旬の役は難しかったと思う。本当に、今の若い方はお上手」と小栗、岡田らの奮闘を大絶賛していた。『宇宙兄弟』5月5日(土)より全国ロードショー
2012年03月28日三省製薬のデルメッドホワイトニングシリーズお試しセット三省製薬から大人のシミに2週間の「美白力」を体験できるお試しセットを1575円(6500円相当)で販売。デルメッドは美白ブームのきっかけとなった「プラセンタエキス」や、美白成分「コウジ酸」などを世に送り出してきた三省製薬のスキンケアブランド。三省製薬は50年にわたり80種以上の有用成分を手がけてきた成分開発会社。デルメッドには、長年の研究にもとづく、肌へのやさしさと働きかける美白成分をたっぷりと配合。美白複合成分ピュールブランを配合デルメッドホワイトニング シリーズの最大の特徴は、シミのもと「メラニン」をつくらせないこと。その力が、美白複合成分「ピュールブラン」の配合によって、さらに高まった。ピュールブラン成分は、デルメッドの有用成分の中でもメラニン生成抑制作用に優れた3つの成分「ブドウ糖結合型ビタミンC(美白)」「リキリチン(保湿)」「桑黄抽出液(保湿)」から生まれた。メラニンを作り出すメラノサイトに直接働きかけて、メラニンが作られる過程にある3つのポイントを次々とブロックするという。デルメッド美白お試しセットの詳細は下記の外部リンクまで。元の記事を読む
2012年02月09日小栗旬&岡田将生を主演に迎えての映画化が発表されている『宇宙兄弟』に麻生久美子と堤真一が出演することが明らかになった。原作は現在も「モーニング」(講談社刊)に連載中で、小学館漫画賞と講談社漫画賞のW受賞という「20世紀少年」以来の快挙(※同年W受賞は史上初)を成し遂げ、累計400万部を突破した人気漫画。幼い頃に宇宙飛行士になると誓い、約束通りに宇宙飛行士となった弟と、会社をクビになり無職となった兄。だが、弟からの一通のメールをきっかけに、兄も再び宇宙を目指し始める!そんな兄弟と仲間たちの奮闘が人間味たっぷりに描かれる。麻生さんが演じるのは、小栗さん扮する六太(ムッタ)と共に宇宙飛行士を目指す才女・伊東せりか。幼い頃のムッタと日々人(ひびと/岡田さん)を知るJAXA職員で宇宙飛行士選抜試験官のひとりでもある星加正に堤さんが扮する。今後、公開される作品だけでも『日輪の遺産』に『ロック 〜わんこの島〜』、『モテキ』、『ガール』に『幸運の壺 Good Fotune』といま、日本で最も多忙な女優のひとりである麻生さん。「私は原作の大ファンなので、正直、嬉しさと戸惑いがありました。でも、ほんの少しでもせりかさんの人生を歩きたいと参加させて頂くことになりました。不安もありますが、才能ある監督のもとでお仕事できること、とても嬉しく思っています」と出演への喜びを語り、堤さんも「このような希望あふれた作品に関われることを非常に嬉しく思っています。私が演じる星加は、かつて宇宙飛行士を志したが叶わず、宇宙を目指す者を支える立場として、再び夢をもつ人物です。宇宙に興味のある方もない方も、わくわくする気持ちや、“夢”を感じていただける映画になると思います」と意気込みと期待を明かす。ほかにムッタのライバルであり親友でもある真壁ケンジを、ミュージカル界のスター、井上芳雄が演じ、溝口大和、古谷やすし、福田直人といった、同じく彼らと共に宇宙飛行士を目指す仲間に新井浩文、濱田岳、塩見三省が扮する。JAXAからの全面協力を得て撮影も中盤に差し掛かっており、7月中にはクランクアップの予定。小栗さん、岡田さんはもちろん、麻生さんの宇宙服姿は…?新たな仲間を得て、ますます期待と注目を集めそうだ。『宇宙兄弟』は2012年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:宇宙兄弟 2012年春、全国東宝系にて公開■関連記事:“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2011年06月23日