現役高校生の大友美有(おおとも・みゆう)が今年7月、芸能事務所大手・スターダストプロモーションに加入した。人気女優やモデルを多数かかえるスターダスト内でも、大友は異色の存在。モデルとして活動する傍ら、プロゲーミングチーム「Rascal Jester」リーグ・オブ・レジェンド部門に所属し、ゲーマーとしての顔も持つ。高校対抗のeスポーツ大会「STAGE:0」では、2連覇にも貢献した。彼女はなぜ、モデルとゲーマーという“二足のわらじ”の道を歩むことになったのか。自身のルーツと軌跡を振り返ってもらった。○■ゲームとの出会いプロフィールに書いてある通り、趣味や特技はゲームのみ(笑)。最初にパソコンに触ったのが、幼稚園の年中の時でした。父、母どちらもゲーマーでパソコンを持っていて、『ラグナロクオンライン』をやっているのを見て、自分でもやってみたくなったことがきっかけです。「タイピングできるようになりなさい」と言われて練習して、一緒に楽しんでいました。両親からは止められることもなかったです(笑)。最初はパソコンゲームから入って、小学生になった頃にはDSとかたまごっちも。親がパソコンを持っていなかったら、ここまでゲーム好きにはなっていないかもしれません。ゲームを制限されることはそこまでなくて、「宿題を全部済ませてからやりなさい」と言われるぐらい。習い事は「体育の時に泳げるように」という理由で、小学1年生から5年生までスイミングに通っていました。周りの友達はいろんな習い事をしていましたが、水泳以外は特にやりたいと思わなかったです。その頃の1日は、まず学校が終わって友達と遊んで、そこから一人でゲーム。時々、友達とはポケモンの交換をしたりすることはありましたが、基本的にゲームは一人でやるものでした。24時間ずっとやってしまうこともありましたが、それが私にとっては幸せな時間でした。○■LoLグランドマスターになるまでオンラインで人とつながる楽しさを最初に感じたのは、小学3年生ぐらいの時にやっていた『アメーバピグ』というPC版オンラインゲーム。それから中学2年生の時、気になる人から「パソコン持ってるなら、『LoL(League of Legends)』一緒にやらない?」と誘われて、それがきっかけで『LoL』にハマりました。気づけば、その男の子よりも『LoL』の方を好きになっていました(笑)。でも、最初はその人と一緒の時間を過ごしたい、そのためにうまくなりたいという気持ちだけでひたすらやっていました。そこからランクが上がることの達成感や、やり込めばやり込むほどフレンドが増えて、人との繋がりが広がっていく楽しさを感じて。グランドマスター(※プレイヤー全体の0.05%の最高ランク)になったのは、高校1年の2月か3月頃だったと思います。周りの友達をたくさん誘ったりもしたんですけど、結局は誰もやってくれなくて(笑)。確かに覚えることはたくさんあって、自分でもまだ知らないことがあるような奥が深いゲームです。私は「好き」という気持ちが強すぎたから、そこを乗り越えられたんだと思います。彼がいなければ、今こうしてプロゲーマーを目指すことはなかったかもしれません。ただ、もともとプロゲーマーになることが目標ではなくて。高校生大会に出るためにはチームを組む必要があって、高校1年生の時、過去の大会でも実績があったN高等学校に転校しました。なぜ、自分がそこまで大会に出ることにこだわったのか……あまり覚えていませんが、「1番をとりたい」という思いが強くて。当時のN高は優勝してなかったので、自分が入れば1番になれると確信して転校を決意しました。○■「女子高生ミスコン」応募の理由それまで通っていた学校は、なぜ自分がそこの学校に通っているのか分からなくて。そうやって3年間過ごしていくぐらいだったら大会に出てみて、将来の可能性を広げてみたいという思いが強かったので、がんばって親を説得しました。両親は公務員になってほしかったみたいで、「何を考えてるの?」と驚いていましたが(笑)。小学校の頃には中学受験のために塾に通っていたこともあったんですが、メンタルが弱くて体調崩してしまって受験できない挫折もあって。当時は、周りも塾に通っている子が多くて、「それが普通なんだ」と受け止めていました。N高に転校して大会に出る。それだけで親は納得しないだろうと思って、「女子高生ミスコン2019」に応募しました。受かる自信はありませんでしたが、もう私の中では「やるしかない」。高1の3学期に休める日数が余っていたのでほとんど学校に行かない生活を続けていたのですが、その頃に「女子高生ミスコン」の合宿がありました。筋トレをしたり、暑い中でインスタ映えスポットを探すのがつらすぎて(笑)。「もうこんな体験はしたくない」と思っていたら、ファイナリストまで残ってしまって、「また地獄の合宿が続くのか……」と落ち込みながらも頑張っていました(笑)。合宿は毎週土日で、そのたびに地方の子は飛行機で来ていました。そこでの集団生活も、私にとっては結構大変で、お風呂の時間もみんなで決めたり。レッスンは歌やダンス、ウォーキング、あとはメイクレッスンもありました。最初はすごく合宿に行くのが嫌でしたが、参加しているみんなと仲良くなって、一緒にいる時間が楽しくなって。つらかった時間も、最後の方では楽しく感じられるようになったので、今では参加できてよかったなと思います。最初は「ファイナリストまで残ればいいや」という気持ちで参加していたんですけど、合宿でも自分なりに努力はしていたので、「もしかしたらグランプリになれるんじゃないか」と思い始めて。他の子がグランプリに選ばれた時、やっぱり悔しくて、みんなと一緒にいる時間もそれが最後と思うと寂しくて……2つの意味での涙が出てしまいました。その涙は、人生で初めての経験でした。○■抽象的な夢と具体的な目標ゲームやモデルで活躍したい。その頃に抱いていた抽象的な夢は今も変わっていません。変わったことといえば、その夢に対して、モデルでは「雑誌に載りたい」「ランウェイで歩けるようになりたい」とか、ゲームでは「もっと強くなりたい」「自分で大会を開けるようになりたい」とか、細かい具体的な目標を立てられるようになりました。ゲームとモデルどちらも大切にして、モデルの活動を通して、ゲームが「悪」ではないことや、ゲームとeスポーツの魅力を伝えられればいいなと思います。プレイヤーネームは、偉人の名前だと強そうかなと思って「ShakeSpeare」。それで大会に出たら、たくさんのメディアに取り上げられて定着してしまって、もっとかわいくて短い名前にすればよかったと後悔しています(笑)。実際に大会に出ると、「eスポーツはスポーツ」というのをすごく感じます。自分の中で、トラウマになったのが、初めて参加した高校生大会「第2回全国高校eスポーツ大会」でした。そこで、N高校のもう1つのチームとの対戦があったのですが、「そこに勝つと自信がつく。でも、もしかしたら負けるかもしれない」みたいな不安もありました。最初はすごく順調で、勝てると確信していたら逆転されてしまって、VC(ボイスチャット)でもネガティブなことしか言えなくなってしまいました。「これで負けたら大会が終わってしまう。どうしよう……」精神的に追い詰められていた私をみんな励ましてくれて、最終的には相手のミスから逆転して勝つことができましたが、それだけメンタルの強さを求められる競技だと実感できました。これを乗り越えていくためには、ひたすら練習を積み重ねるしかないと思っています。私にとって、大好きな趣味でリフレッシュやストレス発散でもあったゲーム。特に「LoL」は仕事寄りで見てしまうので、今は他のゲームが息抜きになっています(笑)。親の反応も変わりました。母はいつも「がんばってね」と応援してくれて、父はLoLをプレイしたり、大会動画を私よりもチェックしたり、大会に出ているプレイヤーについて聞いてきたり、LoLに興味津々です(笑)。○■両親に伝えたいメッセージお母さん、お父さん。仕事でいつも忙しいのに送り迎えしてくれたり、ご飯を私の時間に合わせたりしてくれてありがとうございます。私からお母さんに伝えたい要望は……肉じゃががもっと食べたいです(笑)!■プロフィール大友美有(おおとも・みゆう)2002年8月13日生まれ。埼玉県出身。N高等学校に転校後、プロゲーミングチーム「Rascal Jester」リーグ・オブ・レジェンド部門に練習生として加入。プレイヤーネームは「ShakeSpeare」。「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト。
2020年12月12日アニメーション映画『AKIRA』が、2020年12月4日(金)より全国7箇所の「ドルビーシネマ」対応映画館で劇場公開される。大友克洋の名作漫画/アニメーション『AKIRA』1982年から1990年にかけて『週刊ヤングマガジン』に連載された『AKIRA』は、大友克洋によるSF漫画の金字塔。新型爆弾によって消滅した東京に変わる日本の新首都として繁栄を極めた「ネオ東京」を舞台に、暴走族のリーダーで自称“健康優良不良少年”の主人公・金田と、事故をきっかけに目覚めた超能力で破壊の限りを尽くすもう一人の主人公・鉄雄、そして物語の核となる超能力者の少年・アキラを中心に巻き起こる壮大な物語を描いた、SF漫画の金字塔だ。これを原作に大友が自ら監督ししたのが、原作における3巻前後までの展開の後に独自の結末へと続く(※当時未だ原作が完結していなかったため)アニメーション映画『AKIRA』(1988)。当時の日本映画としては異例の総制作費10億円という巨額が投じられた同作は、大友自らが描いた絵コンテをベースに、原作の世界観を表現するための様々なこだわりが詰め込まれており、公開から30年が経った今でも多くのファンを持つ名作アニメーションとして知られている。全国7箇所の「ドルビーシネマ」で劇場公開作品の舞台となった2020年が間も無く終わりつつある年の瀬、この伝説的なアニメーション映画が最新のシアターシステム「ドルビーシネマ」(※1)で劇場に復活。上映に当たっては、マスターポジフィルムから4Kスキャンされた映像を「ドルビービジョン」HDR映像にリマスターすることで、これまでは表現が不可能だったコントラスト・輝度・色域でその映像を再構築。従来のフォーマットでは、潰れてしまっていた明るい光や暗部の深いディテールが表現されているという。予測不可能なストーリー展開、大友の原作を再現すべく綿密に描きこまれた各カット、後世に語り継がれるダイナミックな演出とアクションシーンを、最先端の映画上映システムで堪能出来る。※1「ドルビーシネマ」とは映画館やPC、ゲーム向けにオーディオテクノロジーを開発するドルビーラボラトリーズ社が開発した「ドルビーシネマ」は、最先端の映像技術「ドルビービジョン(Dolby Vision)」と、立体音響技術「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」を駆使することで、これまでにない高品質の没入感映画鑑賞が体験出来るシアターシステム。この2つの技術を最大限に活かすために、劇場内からはスクリーン以外の要素を可能な限り排除しており、映画への高い没入感が楽しめるという。上映情報アニメーション映画『AKIRA』ドルビーシネマ公開日:2020年12月4日(金)原作・監督:大友克洋上映劇場:・[東京都]丸ノ内ピカデリー・[神奈川県]T・ジョイ横浜・[埼玉県]MOVIX さいたま・[愛知県]ミッドランドスクエアシネマ・[京都府]MOVIX 京都・[大阪府]梅田ブルク 7・[福岡県]T・ジョイ博多©1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会Dolby、ドルビー、Dolby Atmos、Dolby Cinema、Dolby Vision、およびダブル D 記号は、アメリカ合衆国と/またはその 他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。
2020年11月21日女優の大友花恋(おおとも・かれん)さんが、2020年9月23日にインスタグラムを更新。パジャマ姿の写真がかわいすぎると話題になっています! この投稿をInstagramで見る 10月10日にスタートする、日本テレビ「35歳の少女」林田藤子役で出演します! お楽しみに☺️ (物語が、現代版眠り姫ということで、秋のパジャマでの写真を。 このパジャマが大好きで、おんなじ素材のおんなじ色の、半袖バージョンと長袖バージョンを持っています @goodnightsuit ) #35歳の少女 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 9月月22日午後9時47分PDT同年10月に女優の柴咲コウ(しばさき・こう)さんが主演するドラマ『35歳の少女』(日本テレビ系)に林田藤子役で出演する大友花恋さん。物語は10歳で不慮の事故に遭い、25年という長い眠りについた少女を主人公に描いていることから、『現代版眠り姫』としてパジャマショットを投稿したそうです。この写真を見たファンは「かわいすぎる」「おうち感がたまらん」と絶賛。「一緒にパジャマパーティをしたい」といったコメントも寄せています。・なんでそんなにかわいいの!?・癒されるー!ドラマ、絶対に見ます!・パジャマ、似合ってるね。全身も見たいです!大友花恋のインスタにはかわいすぎるショットがたくさん!大友花恋さんのインスタグラムにはキュートな魅力溢れる写真が満載!投稿されるたびにたくさんの『いいね!』が寄せられています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 遅くなってしまいました、、、 いつかのブランチロケのお写真です♀️ 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 9月月18日午前4時48分PDT この投稿をInstagramで見る 今夜の「坂上&指原のつぶれない店」に出演します! おいしさ満天で幸せでした onepiece #seanewyork accessory #stellarhollywood 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 9月月12日午後10時22分PDT この投稿をInstagramで見る 今日のブランチもありがとうございましたっ! 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 9月月11日午後11時43分PDT この投稿をInstagramで見る 太陽☀️ 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 8月月28日午前1時58分PDT この投稿をInstagramで見る まだ載せてなかったやつ。 #移動 #うさぴょんシリーズおわり! 大友花恋 (@karen_otomo)がシェアした投稿 - 2020年 8月月27日午前12時23分PDT大友花恋ってどんな人?大友花恋さんは、雑誌モデルに応募し、合格したことをきっかけに芸能界入り。そして、現在も所属している芸能事務所『研音』のオーディションを受け、本格的に芸能人として活動をスタートしました。2012年にドラマ『結婚同窓会~SEASIDE LOVE~』(CSフジテレビ)に出演し女優デビュー。それからいくつかのドラマや映画に出演して経験を積み、2015年には映画『案山子とラケット~亜季と珠子の夏休み~』で、女優の平祐奈(たいら・ゆうな)さんとW主演を務めました。最近ではバラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)や『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)などでも活躍。女優やモデル、タレントとして幅広く活躍しています。大友花恋ってどんな人?鈴木福に身長を抜かれ「嬉しいような、さびしいような」[文・構成/grape編集部]
2020年09月30日2月11日(火・祝)より東京芸術劇場プレイハウスにて『ねじまき鳥クロニクル』が幕を開ける。村上春樹の大作を原作に、イスラエルの振付家であるインバル・ピントが演出・振付・美術を手がけ、さらにアミール・クリガーと藤田貴大(マームとジプシー)が脚本・共同演出として携わる。1月、都内の稽古場を訪ねた。大友良英率いる音楽チームの生演奏にのせて、稽古が進んでいく。岡田トオルを演じるのは成河と渡辺大知。ふたりで一役というキャスティングだ。ふたりは度々言葉を交わしながらタイミングをあわせている。臆することなく演出陣に「トライしてみていいですか?」と相談する渡辺の笑顔が場を和ませる。笠原メイを演じる門脇麦の美声が稽古場に響く。銀粉蝶の華やかさ、吹越満の存在感、場を彩るダンサーたちのなめらかな動き……。場面が変わるたび、別の場所に連れていかれるかのようだ。共同脚本として作品に携わる藤田に話を聞いた。「今回はインバルとアミールが考えていることを日本語を使って、日本人のリズムで体現していくのが僕の仕事だと思っています。村上春樹さんの小説が、遠くイスラエルのインバル・ピントという振付家の手元に渡り、彼女によって解釈され、演出されて舞台作品になる。そのことがまず、すごく感動的なことだと思うんです。しかもそれを言葉ではなく、身体でやろうとしている。そこに僕が日本語でどう言葉を配置していくかを考えて、適切な言葉を選んでいく」単行本3冊分の大作を、2時間ほどの演劇にする。脚本づくりの段階で、3人の演出家は密に話し合いを続けてきたのだという。「1年くらいSkypeで相談しながらプロットを組み続けてきました。原作はほんとうにいろんな読み方ができると思うんですよ。その、ひとつの答えに収束しない感じ、『わからなさ』も重要だと思っています。その『わからない』ことに取り組む姿勢がインバルにはある。春樹さんが書いていないことまで勝手に答えを見つけようとせずに描こうとしているところです」セリフそのもの、展開そのものを忠実に追うこと以上に、このカンパニーは小説を読んだときの感触を舞台上に再現しようとしている。「『ねじまき鳥クロニクル』って、作品のなかでいろんな国や世界に飛んでいく。その状況を、このいろんな国からクリエイターが集まった企画自体が体現しているから描けることがあると思います。たとえばもし僕が一人で脚本と演出をやって、日本人のスタッフとキャストで作っていたら、たぶん作る前から想像できるものになってしまう。いまはヘブライ語と英語と日本語が飛び交って、ふつうの2、3倍も時間がかかる作り方をしている。けれど、このややこしい作り方だからこそ、表現できるものがある気がしています」チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2020年02月13日漫画家・大友克洋とコラージュアーティスト・河村康輔のコラボレーションによるコラージュ作品を収録した書籍『AKIRA ART OF WALL』が、2019年12月20日(金)に一般発売される。大友克洋×河村康輔のスペシャルアートブック渋谷パルコで開催された展覧会「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」で先行発売された本書は、河村康輔が大友克洋と共に同氏の代表作である『AKIRA(アキラ)』を再構築し、建て替え工事中の渋谷パルコの仮囲いに展示した作品「ART WALL」シリーズの全てを収録したもの。単独インタビュー&対談も収録全長22.7メートルのパノラマアートが両面印刷・蛇腹製本という特別仕様で3冊に分けて収められているほか、上製ドキュメントブックの4冊目には大友克洋と河村康輔の単独インタビューと対談を収録。大友と河村自らがボックス、各ブックのデザインも手掛けた特別なアートブックだ。100年に一度といわれる大規模な再開発を迎える渋谷の街をキャンバスに掲示された全作品を、圧倒的な迫力、クオリティで追体験できる“AKIRA絵巻”。価格は10,000円+税で、封入特典としてA2サイズのポスターも付属する。商品情報『AKIRA ART OF WALL』一般発売日:2019年12月20日(金)価格:10,000円+税著者:大友克洋、河村康輔仕様:スペシャルシルバーボックス入り/A4判変型(タテ303×ヨコ177×高さ52mm)内容品:4冊組+A2サイズポスター(蛇腹製本作品集3冊+上製ドキュメントブック1冊)
2019年12月22日モデルで女優の大友花恋が25日、都内で行われた「ネイルクイーン2019」の授賞式に登場した。1996年にスタートし、今年で24回目となる同賞は、ネイルをこよなく愛する各界著名人の中から輝いている人に贈られる称号。今年は泉里香、大友花恋、野口啓代、Mattの4人が選出され、授賞式に出席した。大友は、「小さい頃から趣味の一つとして楽しんできたネイルで、このような素敵な賞をいただける日が来るなんて、すごく光栄ですしうれしく思います」と喜び、「よりネイルが私にとって大切な存在になりました」とにっこり。この日は、レース素材で美脚や両腕が透けて見える白のドレスで登場したが、「今年20歳を迎えたので少し大人なところを目指してネイルとファッションを作っていただきました」と説明。ネイルは、今年の秋冬のネイルトレンド「蜜柑(みかん)」を意識し、ゴールドのようなオレンジを取り入れたという。そして、20歳を迎えたことについて、「今までと大きく変わったことはあまりないんですけど、こうやって素敵な賞をいただいたり、素敵なスタイリングをしていただく機会も増えて、そのたびに背筋が伸びる思いというか、お洋服やネイルに似合うような素敵な女性になりたいという思いは強くなりました」と変化を語った。
2019年11月25日村上春樹の同名小説を原作にした舞台『ねじまき鳥クロニクル』が2020年2月に上演される。【チケット情報はこちら】演出・美術・振付はイスラエルで活躍し日本でもミュージカル『100万回生きたねこ』や百鬼オペラ『羅生門』を手掛けたインバル・ピント。脚本・演出はイスラエルを拠点にするアミール・クリガー。同じく脚本・演出を手掛けるのは「マームとジプシー」主宰の藤田貴大。音楽はNHK『あまちゃん』『いだてん』などでも活躍する大友良英。芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が融合し、新たな世界を生み出す。今回、事前ワークショップに潜入し、インバルにも話を聞いた。この日の稽古場には、インバルとアミール、そして主演の成河と渡辺大知、大貫勇輔、松岡広大、ダンサーの川合ロン、鈴木美奈子、西山友貴が揃った。まずインバルから、これからやるシーンのざっくりとしたイメージが伝えられるとすぐに「このアイデアで遊んでみましょう」と始まったので驚いた。キャストは、初めは探るように、しかしアイコンタクトを交わしながら、徐々に動きを見つけていく。それがカタチになり始めると、インバルからアイデアが足されたり、キャストがアイデアを出したり、インバル自身が動いてみたり。そうしているうちに、もやもやとしたものが少しずつ何かに近づいているのが、ハッキリとわかる。「実験」「やってみよう」「遊び」という言葉が何度も出てくる中で、誰もが頭をフル回転させ、汗をかきながらも楽しそうだ。インバルはこのワークショップについて「やってみてワクワクしました」と笑顔。「既にアイデアがあるシーンも、実際にキャストに会うとさらに新しいアイデアが湧きました。ひとつのことから別のことに発展したり、そこで新たなクリエイションが生まれたりもしました。魔法のような瞬間がありましたね」と手応えを感じた様子。村上春樹の小説を舞台化することについては「この特別な原作の持つ力強さを、舞台の良さを活かして表現したいです。と同時に、小説から新しい“次元”を生み出したい。原作の言葉が印象的ですが、そこにダンスや歌が加わることで新たなものが生まれるのではないかと思っています」と構想を明かす。その中で大切にしたいのは「村上春樹のエッセンス」。そのエッセンスとは「自分の中にあることを感じるのに、掴もうとするとスルッと通り過ぎてしまうようなもの」だと語る。そういうカタチのないものをインバルならではの発想で表現される舞台になりそうだ。このワークショップを経て来年始まる稽古。果たしてどんな『ねじまき鳥クロニクル』になるのか楽しみに待ちたい。公演は2020年2月11日(火・祝)から3月1日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。取材・文:中川實穂
2019年11月18日村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』が、イスラエル出身のインバル・ピントと藤田貴大の演出により舞台化。そこで主人公の岡田トオルを演じる、渡辺大知に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ミュージシャンでデビューし、近年では俳優としてドラマ、映画と活躍の幅を広げている渡辺。舞台への出演は、『かもめ』(2016)以来3度目となる。「舞台の面白さといえば、やはり空気があるということだと思います。同じセリフを放つのでも、いい空気になったり、悪い空気になったり。映像の場合、カメラや照明がその空気をつくる面も大きいですが、舞台はそこに立っている人の息遣いがすごく重要になってくる。それが楽しいと思える反面、底知れない壁みたいなものも感じていて…。今回、その壁に少しでも足をかけられたらなと、覚悟をもって出演させていただこうと決めました」演出・振付・美術のインバル・ピントは、『100万回生きたねこ』(2013年、2015年)や百鬼オペラ『羅生門』(2017年)などを手がけ、近年日本でも非常に注目度の高いアーティスト。「今からすごくワクワクしています。原作を読んで、インバルさんにこそやってもらいたい題材だと思えましたし、普通にやっても小っちゃくなっちゃう話のような気がして。人間の外側よりも内側に、精神に迫っていく内容なので、そこをどうインバルさんが表現されていくのか。自分もどんどんアイデアを出しつつ、少しでもいいスパイスになれたらなと思います」また原作の魅力について訊ねると…。「自分の中のふたりが追いかけっこし続けているような、破壊と再生が繰り返されているような、そういう循環性が面白いなと思いました。そしてそれは自分にとってのスタートラインであり、自分がいいなと思ったぐらいのポイントはやれて当たり前。ここからどれだけ掘り進めることが出来るのか、それが肝心だと思います」音楽を手がけるのは、現在大河ドラマ『いだてん』も話題の大友良英。「もともとはノイズ畑の、クレイジーミュージシャンですからね(笑)。本当に“音楽”というか、“音”が好きで、人と楽しむことが大好きな方人。大友さんと一緒に楽しい音が出せたらいいなと思いますし、楽しい音を鳴らすことで、それがいつの間にか音楽になっていくと思います」かつてない才能の集結が、未知なる傑作を生み出しそうな予感。「普段の生活の中で観られないものを欲している人、とにかくヤバいものに出会いたい人は、全員観逃さないで欲しいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2019年10月28日村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』が、イスラエル出身のインバル・ピントと藤田貴大の演出により舞台化。そこで女子高生の笠原メイを演じる、門脇麦に話を聞いた。【チケット情報はこちら】年に1本ペースで舞台出演を重ね、名立たる演出家からの信頼も厚い門脇。彼女自身は舞台に立つ魅力を、どんな点に感じているのだろうか。「1か月くらい稽古期間があるっていうのが、映像との一番の違いですよね。その分、いろんなことを試行錯誤出来るのが舞台の面白さであり、同時に自分の実力の無さとも向き合わなければいけない。だから“楽し苦しい”って感じですね(笑)」これまで門脇は、インバルの日本での上演作品はほぼ観てきたという。「いつか参加してみたいと思っていたので、純粋に嬉しかったです。ただ今回は村上さんの原作がとても難解ですし、筋書きがすべての話ではない。でもあの行間にある思想的な部分を、言葉ではなく、インバルさんがつくる世界観みたいなもので伝えることが出来たら…。とても面白いものになると思いますし、エンターテインメントとして楽しんでいただけるものになるんじゃないかと思います」演じる笠原メイは、主人公の岡田トオルを導いていく存在。「自分の世界観がある利発的な女子高生の役ですが、自分で殻をつくって、そこから世の中を俯瞰しているようなキャラクター。その奥の部分が見えてくると、作品にとってなにかいいスパイスになれるんじゃないかなと。この難解な物語を理詰めにするのではなく、音楽、踊り、そういった肉体的な部分から膨らませていければいいなとは思っていて。そうすることで今までにない新しくて、面白いものが生まれそうな気がしています」岡田トオルを演じるのは、ともに共演経験のある成河と渡辺大知。「成河さんはあれだけたくさんの舞台をやってらっしゃるのに、真心と熱量が人一倍どころじゃないぐらいある方。またご一緒出来るのはすごく楽しみですし、気が引き締まる想いです。大知くんは立っているだけでチャーミングな方。そこをインバルさんがどうピックして、演出されていくのか。これもまた楽しみですね」さらに音楽には大友良英と、今をときめく才能が一堂に会する。「すごいものが出来ないとまずい、みたいな空気がムンムンしているので(笑)、楽しみでもありプレッシャーでもあります。もちろん精一杯頑張りますので、ぜひ期待していてください」取材・文:野上瑠美子
2019年10月25日モデルで女優の大友花恋が28日、千葉・幕張メッセで開催された「Rakuten GirlsAward 2019 AUTUMN/WINTER」に出演した。大友は「one spo」のステージに、全身ブラックコーデで登場。ミニワンピにジャケット、そしてインパクトのあるベルテッドニーハイブーツをあわせて美脚を披露し、色気も感じさせるランウェイで観客を魅了した。「GirlsAward」は、2010年から年2回、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。20回目となる今回は幕張メッセにて、“女の子のわがままが全部詰まったKIRA KIRAの魔法に包まれる夢のような空間”という意味を込めた「KIRA KIRA CELEBRATION」をテーマに、人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブステージなどを開催した。撮影:蔦野裕
2019年09月29日日本唯一のふぐビル「大友」が2019年9月3日(火)より、最新技術と老舗の味を組み合わせた天ぷら専門フロアをオープンしました。今までになかった技術でより良い天ぷらを作るのはもちろん、業界初の「何でもクーポン割り」という衝撃のサービスも開始!そんな老舗の次世代での姿をたっぷりとご紹介。1964年創業のふぐ料理の老舗「大友」の天ぷらとは?「大友」といえば高級なふぐ料亭のイメージが強く、なかなか手が出しにくい印象が強いですよね。しかし、今回オープンしたふぐビル1階の天ぷらフロアは、星付きの名店の天ぷらを気軽な値段で楽しめるお店なのです。「大友」の進化した次世代の天ぷら最新技術によりポテンシャルを最大限引き上げた天ぷら「大友」が提供する次世代の天ぷらは、ミシュラン三ツ星店や高級料亭も採用する最新技術を使い、揚げ時間を短縮。それだけではなく、過熱による具材の収縮を抑え、油の吸収率も抑えられます。そのため衣はカラッと揚がり中身はべたつかず、カロリーもしっかりカット。こだわりの油で健康にいい天ぷらを「大友」が使う油はノンシリコーンの玄米油のためコレステロールはゼロ、グルテンフリーで胸焼けも起こりにくいものなのです。油は健康にも美容にも欠かせない大事な存在。摂取するなら健康的で安心安全な油がいいですよね。「大友」自慢の天ぷらメニューふぐ450円ふぐ料亭だからこそ出せるふぐの天ぷら。サクサクの衣の中に広がるふぐの旨味は絶品。大根200円おでんぷらの中の一つ。おでんなのに天ぷらという不思議なメニュー。和風のうまみを是非感じてみては。明太子350円明太子を丸々一つ揚げた変わり天。サクッと揚がったつぶつぶの明太子はお酒に合うこと間違いなし!和牛雲丹乗せ「大友」の中でも「極み天ぷら」と呼ばれるメニューの一つ。白子天や蒸しあわび天と肩を並べる和牛雲丹乗せは贅沢の極み。「大友」に訪れたら必ずいただきたい一品です。衝撃の「何でもクーポン割り」⁉「大友」は業界初の取り組みとして、業種問わずどんなクーポンも持参すれば天ぷらを一品サービスする「何でもクーポン割り」を実施。これは期限が切れているクーポンでも利用可能とのこと。期限切れになってしまって、使われずに捨てられてしまうことが多いクーポン。資源を大切にしようという心がけから始まった取り組みです。ぜひ、家にあるいらなくなったクーポンを言い訳に天ぷらを食べに行きましょう!「大友」店舗概要所在地:東京都港区六本木4丁目10-4HPビル1階アクセス:各線「六本木駅」6番出入り口より徒歩1分営業時間:ランチタイム11:30~15:00、ディナータイム16:00~23:00休日:日、祝日想定平均予算:ランチ1,000円/ディナー3,000円URL:スポット情報スポット名:ふぐ処 大友住所:〒106-0032東京都港区六本木4-10-4HPビル電話番号:03-6432-9486
2019年09月24日モデルで女優の大友花恋が18日、自身のブログを更新し、“黒染め”姿を公開した。大友は「最近は、新米姉妹のふたりごはんの撮影をしています。日々、漫画で見た美味しそうなごはんが目の前に並ぶ、という幸せな撮影です笑」と、女優の山田杏奈とW主演を務めるテレビ東京系ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』の撮影の様子を報告。「ご飯を作るのには、たくさんの手間と愛情が大切だなあと感動します」とつづった。続けて、「普段、役をいただくと感情であったりとか、抱えている過去であったりとか、沢山沢山悩みます。これでいいのか、どうしたら出来るだけ、この子に寄り添えるのか、とても難しいところです」と役作りの難しさについて触れながら、「『ごはん』をより引き立たせるために私はどうしたらいいのか、というところにも大きなポイントを置いています」と述べ、「美味しそうに作る、美味しそうに食べる、ほんっとうに美味しいので、無理に意識する必要はないのですが、それでもわずかな表情の違いが、映像からお届けできる、味の違いになるんだと思います」と説明。「届けたいな、届くといいな。試行錯誤しながら頑張ります」と意気込みを記した。最後に大友は、「今日はそんなあやりの写真を」と台本を持った自撮り写真を公開し、「まさか人生初のカラーが、(あな番はエクステだったので)黒染めだなんて、、、!」とコメント。「でも、暗くしたことで、あやりのクールさやピュアさがより強調された気がして、大満足です」と述べ、「初回は10/10なので、皆さま気長にお待ちくださいな」と呼びかけた。この投稿にファンからは「撮影、おつかれさまです」「花恋さんが好きそうなあったかい作品ですね」「黒髪が超絶似合う」「可愛さ増し増しだね」「美味しいご飯食べる花恋ちゃんも楽しみにしてるよ!」などのコメントが寄せられている。
2019年09月19日日テレのバラエティ「人生を変える1分間の深イイ話」と「しゃべくり007」が合体。7月29日(月)今夜、2時間SPとして、女優の山本舞香、大友花恋をはじめ、「20th Century」や人気お笑いコンビ「EXIT」などがゲスト出演する。今田耕司がSPコメンテーターを務め、羽鳥慎一アナウンサーが司会進行する「深イイ」パートに出演するのは、セブンティーンのモデルとして10代を中心に強い支持を受けつつ『君の膵臓をたべたい』や「チア☆ダン」などで女優としても大きく注目される大友さんをはじめ、「チュートリアル」、井森美幸、emma、博多大吉、平井理央といったメンバー。今回はチャラいキャラクターが大注目される超売れっ子芸人の「EXIT」に密着。自宅や美人姉妹など初公開のほか、極貧過去の激白など、チャラ芸人の素顔に迫っていく。また「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」の3組7人の芸人がMCを担当する「しゃべくり007」パートには、近年はミュージカルでの活躍が目立つ坂本昌行、こちらも「クイーン・エリザベス」など数々の舞台に出演する長野博、「特捜9」から「出没!アド街ック天国」まで幅広く活動する井ノ原快彦の3人による「20th Century」。「チア☆ダン」などのドラマはもちろん『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『恋は雨上がりのように』などの映画まで話題作が続く山本さんの2組がゲスト出演。山本さんの本音爆発トークに注目だ。大友さんが出演しているドラマ「あなたの番です 反撃編」は毎週日曜22時30分~日本テレビ系で放送中。交換殺人ゲームが行われているマンションを舞台に、田中圭演じる妻・菜奈を殺され復讐に燃える手塚翔太の復讐劇が展開中の本作。大友さんは父のように慕っていた男性を殺されたヤンキー風で柄は悪いが心優しいあいり役で出演。山本さんが出演する『東京喰種 トーキョーグール【S】』は現在絶賛公開中。人を喰らわないと生きられない【喰種】が跋扈する街・東京で、不慮の事故により【半喰種】になってしまった主人公カネキを窪田正孝が、喰種の女子高生・霧嶋董香(トーカ)を山本さんがそれぞれ演じ、喰種たちが集う喫茶店「あんていく」でささやかながら幸せな毎日を送っていたカネキの前に、美食家<グルメ>と呼ばれる史上最悪な喰種が現れる…という物語が展開する。「人生が変わる1分間の深イイ話/しゃべくり007」2時間SPは、7月29日(月)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年07月29日女優の大友花恋が、20歳の誕生日を迎える10月9日に、3rd写真集『Karen3』(東京ニュース通信社・税別2727円)を発売することが24日、明らかになった。撮影は今夏、マレーシアでロケを実施。天真爛漫なキャラクターが浸透している大友が、20歳を目前に控え、“オトナモード”全開の撮影に挑戦。美しい海に囲まれた小さな島などを舞台に、水着姿もたっぷり撮影した。大友は、「20歳を迎える大きな節目であるこのタイミングで、3度目の写真集を出させていただくこと、本当に嬉しいです!」と喜び、「今回の撮影では、“20歳”ということを特に意識しました。これまでの写真集では、私自身も知らないくらいの素の姿を収めていただいて、笑って食べてふざけて一緒に旅をしているような写真が多かったのですが、今回は、20歳ということで、笑顔だけではない、かっこ良さや美しさを感じられる写真もたくさん撮っていただきました」と見どころを説明。「待ってくださる皆さんがいて、写真集と向き合ってくださったスタッフの皆さんがいて、家族や友人に支えられ、写真集をだせること、本当に幸せだと思います」と周囲に感謝し、「今回の写真集を通して、その幸せをくださった皆さんに少しでも感謝を伝えられますように。この写真集とともに、少し背伸びをして、私は、20歳になります」と心境を語っている。
2019年07月24日新人のYOSHIと、菅田将暉、仲野太賀が出演する『日日是好日』『セトウツミ』などの大森立嗣監督による最新作『タロウのバカ』。本作のメインビジュアルと本予告が解禁され、社会からはじき出された3人の少年たちの純粋で過激な問題作がお披露目された。この度解禁された本予告は、YOSHIさん、菅田さん、仲野さんがそれぞれ演じる、タロウ、エージ、スギオが10代という一瞬にも永遠にも感じる特殊な時間を、生と死の狭間でもがきながら疾走する姿が映し出されている。生まれてから一度も学校に通ったことがないタロウ(YOSHI)。母親の恵子(豊田エリー)は滅多に自宅マンションに帰らず、いつもひとりぼっちのタロウは都心と郊外の中間にぽっかりと空いたような川沿いの町を、野生動物のようにうろついている。そんなタロウに高校生のエージ(菅田将暉)とスギオ(仲野太賀)という仲間ができて、タロウの人生が動き始める。エージは柔道のスポーツ推薦で高校に進学したが、膝を壊して周囲の期待を裏切り、柔道部の顧問の教師から「社会のすみっこで生きてけ!」と罵られている。将来のことがどうでもよくなり自暴自棄になっていくエージ。ごく普通の中流家庭で育ったスギオは、同級生の洋子(植田紗々)に一方的に想いを寄せている。ただ、彼女から相手にされず、自身のふがいなさにも苛立ち、もがいている。ネットで出会った男たちに体を売っている洋子に対して「売りなんか やめろよ!」と怒声を浴びせるが…。そんな、社会からはじきだされた3人の少年の日常は、偶然にも1丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに激変する。本予告映像の終盤、「生と死の狭間を駆け抜ける純粋で過激な問題作」のテロップとともに、3人が暴走していく衝撃的なカットが連なる。タロウは女性に拳銃を掴ませ「撃てよ!撃てよ!」とわめきちらし、エージは金属棒で何者かを思い切り、殴りつけている。『ディストラクション・ベイビーズ』を思わせる菅田さんの狂気にも目を奪われる。また、本予告中に流れるインドの弦楽器シタールで演奏された音楽家・大友良英による劇伴は、観る者の心をいっそうザワつかせるパワフルで異様な楽曲。そしてメインビジュアルには、第1弾ティザービジュアルの覆面を外した3人の姿が写し出されている。タロウの手にはピストル、エージは金属棒を振り上げ、ただならぬ緊張感と何かが起こりそうな空気感をまとうビジュアル。本予告のラストにも提示された「3人が世界のすべてだった。」がキャッチコピーとなっている。『タロウのバカ』は9月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:タロウのバカ 2019年秋、テアトル新宿ほかにて公開予定Ⓒ2019 映画「タロウのバカ」製作委員会
2019年07月12日大友克洋による新作長編アニメーション映画『ORBITAL ERA(オービタルエラ)』の制作が決定。2019年7月5日(金)、アメリカ・ロサンゼルスで開催されているアニメカルチャーの祭典「Anime Expo 2019」にて、大友克洋とアニメーション制作を担当するサンライズが発表した。『AKIRA』の大友克洋、待望の新作長編アニメーション大友克洋にとっては、『AKIRA』(1998)、『スチームボーイ』(2004)に続く、3作目の長編アニメーション映画となる『ORBITAL ERA』。近未来における建設途上のスペースコロニーを舞台に、特異な環境や社会に翻弄されながらも生きていく、少年達の冒険活劇が描かれるという。発表同日に公開されたティザー映像には、宇宙空間をスペースデブリの様に漂うスケートボードと、巨大なスペースコロニーの様子が映し出されている。「A KATSUHIRO OTOMO FILM」の文字と共にくるくると回転するスケートボードが金属的な構造物にぶつかるのを契機に、映像が1段階、2段階と広い画角に切り替わっていき、それがスペースコロニーであることがわかる。わずか40秒程度ながら、使い込まれた小さなスケートボードと巨大で無機質なスペースコロニーを対比させた“大友節”を感じさせる映像に、ファンは期待感を持たずにいられないだろう。また、合わせて公開されたビジュアルにも、コロニーに立つ宇宙服を着た人物の小脇に抱えられて、スケートボードが描かれている。少年達の冒険活劇が描かれるという本作だが、彼ら、あるいは作品にとってスケートボードが重要なモチーフとなるのかもしれない。大友克洋「これは今の時代に世に出したい映画」監督の大友は「新たな長編作品をお届けできること大変うれしく思います。これは今の時代に世に出したい映画です。現在制作途上ではありますが、幅広く皆さまに楽しんでいただける作品をお届けしたいと思っています。ご期待ください。」とコメントを残している。なお、「Anime Expo 2019」では『AKIRA』の新アニメーションプロジェクトも合わせて発表されている。作品情報長編アニメーション映画『ORBITAL ERA(オービタルエラ)』公開日:未定原案・脚本・デザインワークス・監督:大友克洋アニメーション制作:サンライズ©KATSUHIRO OTOMO・MASH・ROOM/O.E PROJECT
2019年07月08日大友克洋の漫画作品『AKIRA』の新アニメーションの製作が決定。2019年7月5日(金)、アメリカ・ロサンゼルスで開催されているアニメカルチャーの祭典「Anime Expo 2019」にて、原作者の大友克洋と、講談社による新プロジェクトとして発表された。SF漫画の金字塔『AKIRA』1982年から1990年にかけて『週刊ヤングマガジン』に連載された『AKIRA』は、大友克洋による漫画作品。新型爆弾によって消滅した東京に変わる日本の新首都として繁栄を極めた「ネオ東京」を舞台に、暴走族のリーダーで自称“健康優良不良少年”の主人公・金田と、事故をきっかけに目覚めた超能力で破壊の限りを尽くすもう一人の主人公・鉄雄、そして物語の核となる超能力者の少年・アキラを中心に巻き起こる、壮大な物語が描かれている。新型爆弾の使用をきっかけに引き起こされた第三次世界大戦によって荒廃した世界。新たに建国され超高層ビルが乱立する「ネオ東京」で起きる少年たちのリアルな衝突と、世界を危機に陥れる超常的な現象。リアルと空想を高次元でミックスしたその壮大な物語を余すことなく表現する、大友の驚異的に緻密なタッチにも目が離せない、SF漫画の金字塔だ。大友自らが監督したアニメ版『AKIRA』これを原作に大友が自ら監督したのが、1988年に日本公開された同名のアニメーション映画『AKIRA』。当時未だ原作が完結していなかったため、原作における3巻前後までの展開の後、映画独自の結末が待っている。当時の日本映画としては異例の巨額が投じられた同作は、大友自らが描いた絵コンテをベースに、原作の世界観を表現するための様々なこだわりが詰め込まれており、公開から30年が経った今でも多くのファンを持つ名作アニメーションとして知られている。新アニメーションは原作1〜6巻の展開に準拠そんな『AKIRA』の新アニメーションプロジェクトだが、2019年7月5日(金)現在、気になる詳細は未だ明らかになっていない。ただし「Anime Expo 2019」での製作発表によると、原作漫画の1〜6巻に準拠したストーリー展開になるという。前述の通りアニメ版『AKIRA』の公開当時は原作が連載中だったため、その結末は多くの共通項がありながらも異なるものとなっていた。新アニメーションは、旧アニメーションで描かれなかった部分も補完する“完全版”的な立ち位置となりそうだ。奇しくも原作の舞台は2019年で、物語の中でも翌2020年に東京オリンピックが予定されていた。現実世界の2019年でも東京オリンピックの開催に湧く日本に届けられた、新たな『AKIRA』製作の報せ。今後の続報にも注目していきたい。
2019年07月08日大友克洋監督の最新映画『ORBITAL ERA』(オービタルエラ)の製作が決定。「Anime Expo 2019」で開催したサンライズパネル内にて発表が行われた。1988年公開の『AKIRA』、2004年の『スチームボーイ』に続く3作目の長編アニメーション映画となる新作『ORBITAL ERA』は、近未来、建設途上のスペースコロニーを舞台に特異な環境や社会の中、翻弄されながらも生きていく少年たちの冒険活劇。大友監督自身が原案・脚本・デザインワーク・監督を手掛け、少年の目を通して“人類未来のリアル”を描く。加えて今回、1982年から1990年にかけて「週刊ヤングマガジン」で連載、1988年にアニメ化・ゲーム化され、一大ブームを巻き起こした「AKIRA」の新アニメ化プロジェクトも発表。さらに、同じく大友克洋プロジェクトとして、大友監督が表現者として世に出た1971年の漫画デビューから、全ての作品や発言を年代順に収録した大全集を出版するプロジェクト「OTOMO THE COMPLETE WORKS」の始動も発表。どちらもより詳しい内容は未発表。決まり次第、随時発表していくという。(cinemacafe.net)
2019年07月05日世田谷パブリックシアターの芸術監督・野村萬斎がホストとなり、毎回異なるゲストを招いて表現の本質に迫る人気シリーズ「MANSAI 解体新書」。7月に開催される記念すべき30回目は「特別版」と称し、萬斎が新作パフォーマンス『5W1H』を披露する。また、これまでの「解体新書」で培った“知の成果”をカタチにするため、パフォーマンスのビジュアルデザイン・テクニカルディレクションを日本を代表するクリエイター真鍋大度+石橋素+ライゾマティクスリサーチが手掛ける。【チケット情報はこちら】公演は二部制。第一部では新作『5W1H』を上演。When(何時)、Where(何処で)、Who(何人が)、What(何を)、Why(何故)、How(如何にして)、という《六何の法則》を記号化することで、人間のプリミティブなパフォーマンスを表現し、そこから“生きている人間”を実感していくという試み。第二部では各ステージごとにゲストを招き、萬斎とトークを繰り広げる。現在パフォーマンスの創作に取り組んでいる萬斎からコメントが寄せられた。「今回の『5W1H』は、今までの「MANSAI 解体新書」とはまた違う、観客参加型のレクチャー&パフォーマンスになる予定です。最新の映像や技術と、私の古典的身体がコラボレートします。「5W1H」という情報の基礎から、人間とはどこの誰であるという、自分の座標軸のような、ある種の因果の中で偶然ここにいる、という「立ち位置」を俯瞰できるような内容になると思います。きっと色々な方に色々な刺激があると思うので、トークではゲストの方含めて皆さんがどういう反応をされるのか楽しみにしています。だれもがふだんの生活ではなかなか認識することのない、けれど確かにだれもが持っている「自己」という存在そのものを、ちょっと揺さぶる体験が待っています。どうぞお楽しみに」公演は7月9日(火)から14日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて開催。チケットはぴあにて発売中。<各回トークゲスト>7月 9日(火) 19時公演 首藤康之(ダンサー)7月10日(水) 19時公演 落合陽一(メディアアーティスト)7月11日(木) 14時公演 佐々木正人(多摩美術大学統合デザイン学科教授、東京大学名誉教授)7月11日(木) 19時公演 大友良英(音楽家)7月12日(金) 14時公演 コロッケ(エンターテイナー)7月13日(土) 14時公演 稲葉俊郎(医師 医学博士)7月13日(土) 19時公演 樋口真嗣(映画監督・特技監督)7月14日(日) 13時公演 田根剛(建築家)
2019年06月28日世界中の“新しい音”を届ける1dayフェスティバル『Born CreativeFestival 2019(ボンクリ・フェス2019)』が、3年目となる今年も東京芸術劇場にて9月28日(土)に開催される。その記者懇親会が開かれ、本企画でアーティスティック・ディレクターを務める作曲家 藤倉大と、初回から藤倉と共に本企画を盛り上げた「アンサンブル・ノマド」の音楽監督 佐藤紀雄が出席した。「ボンクリ・フェス」は2017年にスタートした“東京芸術劇場が新しい音に満ち溢れる”音楽企画。赤ちゃんからシニアまで楽しめる内容で、音楽をより身近に感じ、音楽と戯れることのできるプログラムが毎年さまざまに用意されている。懇親会では藤倉が現時点で決定している今年の新プログラムを発表。今年は、坂本龍一とのコラボレーションなどでも知られるミュージシャン デヴィッド・シルヴィアンの、作曲家としての魅力にフィーチャーした「デヴィッド・シルヴィアンの部屋」が登場するという。藤倉は「デヴィッドにボンクリ・フェスで紹介したいと伝えたら、たくさんの未発表素材やボンクリ・フェスのための作品を送ってくれた」とファンにはたまらない内容になりそう。さらに引き続き登場する「ノマドの部屋」については佐藤が解説。「ボンクリはアットホームな感じがある。だからいっそのこと居間にしようと思って。ステージが居間のようになっていて、そこでメンバーが演奏する」と構想を語った。新登場の「トーンマイスター石丸の部屋」については、東京芸術劇場のトーンマイスター石丸が解説。子供たちと効果音づくりをし、即興で演奏を行うという。昨年までは夜に上演されていた「スペシャル・コンサート」は、今年は子供も参加しやすい14時公演に。コンサートでは「10月4日(金)公開の映画『蜜蜂と遠雷』で演奏される架空のコンクール課題曲を僕が作ったのですが、その曲を映画に先がけて発表します。ピアノは運のいいことに萩原麻未さんが弾いてくださることになりました!」と藤倉。他にもモートン・フェルドマンがある映画のために書いた曲を、ひょんなことから「ボンクリ・フェスだけなら演奏してもいい」と許可を得て演奏することになったり、大友良英が新曲を初披露したりと、ここでしか聴けない音が目白押しになりそう。そして夜は「大人ボンクリ」が新登場。演奏者はひとりもいない電子音楽コンサートで、さまざまなアーティストがキュレーションした録音作品を聴くというもの。出入りは自由で、ロビーではバーコーナーも営業し「打ち上げみたいな感じ」(藤倉)になるのだそう。他にも新プログラムが目白押しの『ボンクリ・フェス2019』の動向に今後も注目を!取材・文・撮影:中川實穗
2019年05月30日すこやかに、そして、しなやかに生きる人――松下奈緒さんを目の前にして思う。ゆったりマイペースに見える一方で、揺らがない強い芯を持ち、凛とした佇まいが素敵。まさに柳のような人。それでいて、チャーミングで豪快さもある。女優スイッチをオフにしたときの松下さんを知りたくて、「現場での休憩時間、どういうキャラなんですか」と尋ねると、「キャラですか!?」と美しい歯を見せて大笑い。「そのまんまですよ(笑)。変わらないです。常にフラットな感じで、久しぶりに会う方からも『変わらないね』と言われることのほうが多いですね」ざっくばらんで、ナチュラルな人なのだ。そんな松下さんが出演する映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は、宮川サトシさんのエッセイ漫画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(新潮社)が原作の実話。頼りないところはあるけれど、優しく母親思いの息子・宮川サトシ(安田顕)の母は、明るく元気な明子(倍賞美津子)。笑いの絶えない日々を送っていたが、母がガンを宣告されたことで、穏やかな日常は変化していく。そして、天国の母から届く“驚くべき贈り物”とは――。サトシを励まし、精神的に支えるキーパーソンとなるのが、恋人・真里(松下奈緒)。いずれは結婚するだろうという未来は描いていても、今はあくまで彼女という立ち位置だからこそ、どんな距離感や心持ちでサトシと母と向き合うのか。とても難しい役柄でもある。■「私も両親の遺骨を食べたいと思う、と思います」オファーが来たときのことを、「衝撃的なタイトルだなあって」と振り返る。出演したことで、両親や大事な人がどんな最期を迎えたいか、それぞれの希望を知っておきたいし、自分はどう接すると良いのか、少しずつだけど考えるようになった、と心境の変化を語る。「考えたくはないですが、いつか両親が亡くなったとき、私も(遺骨を)食べたいと思うと思います。安田さん演じるサトシさんみたいに、大事な人の存在を残したくて、遺骨を指に取って舐める、くらいはするんじゃないかと。この作品に出会うまで、遺骨を食べるなんて思いもしなかったですけど、大切な人の存在を自分の中に取り込む方法は、他にないような気がします。母の遺骨を食べたい――そんな思いを持つ人(サトシ)の恋人として、宮川家の一員になれたのは嬉しかったです」息子と母との関係を描いた作品に、息子の彼女として登場し、もがいて悩む彼を支える重要な役。支えると言うのは簡単だけれど、何でも賛成するわけではなく、ときにダメなことはダメと言う勇気を持たなくてはいけない――難易度の高い役を自分なりに考えながら演じた。■強さだけじゃない。優しさを持った恋人を演じた「倍賞さん演じる明子さんは、真里にとって肉親ではなくても、愛する男性のお母さんです。そのお母さんの調子が悪化し、サトシの気持ちが落ちていくとき、どういうトーンでどういう言葉をかけるといいのか、迷ったことはありましたね。人の死がかかわるぶん、接し方や言葉の選び方はとても難しかったです」一方で、お気に入りのシーンもある。作中、カレーが何度か登場する。カレーは宮川家を象徴する食べ物のひとつ。サトシは自身が教える塾で、カレーを巡って教え子と張り合う。「大の大人が子どもに対してムキになって、『うちのカレーが一番なんだ』って言うんですよ(笑)。宮川家でお母さんと一緒にカレーを作って、家族で食べるシーンでは、真里はまだ宮川家の人間ではないけど、家族として接していいんだと思えました。母と娘のような感覚があったんですよね」男性にとって母の存在はとても大きいと、作品を通して改めて感じたという。だからこそ、お母さんにはできないことを見つけて、強さだけではなく、優しさを見せるパートナーとして傍にいたい。そんな想いを持って作り上げたのが、真里というこれまで演じたことのない役柄だった。■女優業と音楽、ふたつあるからバランスが取れる本作に女優として出演しただけでなく、主題歌『君の歌はワルツ』(BEGIN)で、ピアノ/コーラスとしても参加した松下さん。3歳からピアノを始め、東京音楽大学在学中にファーストアルバムをリリースし、以後ピアニスト、作曲家、歌手としても活躍している。女優業と音楽活動。どちらも「表現」であり、自身にとって違いはない。ふたつの分野を行き来するからこそ、気持ちのバランスを取ることができ、双方が良い影響を及ぼし合っていると話す。「昔からドラマや映画の撮影と音楽活動を並行してやっていて、各現場に行くとそれぞれのスイッチが入って、『今日の現場はドラマ』『今日は音楽』と、さっと馴染んでいますね。両方があるから気持ちも落ち着いているんだと思います」女優人生は約15年。音楽活動はそれを遥かに上回る。幼い頃から親しんできただけに、音楽への思い入れは強く、「どんな場所でもライブ活動は必ずやりたいし、自分の音楽活動も知ってもらいたいし、楽しんでもらいたい」と意気込む。■演じた役はすべて、自分の人生経験につながっているキャリアを積み重ねるにつれて、変わってきたことがある。仕事を「仕事」だと思わなくなり、ライフワークだと捉えるようになった、というのだ。「女優という、自分ではない誰かを演じる、他の人になるという『職業』ではあるけど、仕事だと思うよりも、好きなことと捉えるほうがより楽しいし、がんばれるなあと思ったんです」いろいろな役を演じる中で、こんな考え方もあるのかと発見があったり、自身の人生に経験が肉付けされたりと、人生の広がりを感じていると話す松下さん。誰かになりきることは、自分を拡張する行為でもあるのだ。「一つひとつの役で歩いてきた経験はすべて、自分の人生経験につながっていると思っています。今でも新たな役をいただく度に悩むことはありますが、そのときにできる限りの力を注いで、悩みをパワーに変えるだけの術は、年を重ねるにつれて身についてきたような気がしています」今後、演じてみたいのは「悪女」役。松下さんといえば、清潔感あふれる爽やかな役柄のイメージが強い。「女優の私を好きになっていただくのも嬉しいですが、『あの◯◯役が良かった』と言っていただけるほうが嬉しいんです。身近に感じてもらえたんだなって思えるので。一方で、自分が今まで演じたことのなかったタイプの役を『いい』と評価してもらえるような、そんな役にも出会ってみたいです」(編集後記)最後に「続けることが一番難しい」と松下さんは語ってくれた。今、こうして女優業と音楽活動に取り組んでいるけれど、続けることがひとつの目標なのだと。「いつかスランプがきたり、大きな不安に襲われたりするかもしれません。でも、そうなったとしても跳ね返せるような人生を送りたい」正直な人からまっすぐ飛び出した、強く、逞しい言葉が、同世代の自分にぐっと刺さった。■作品情報映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』2月22日(金)より全国公開出演:安田顕、松下奈緒、村上淳 / 石橋蓮司、倍賞美津子監督:大森立嗣脚本:大森立嗣原作:宮川サトシ『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』 (新潮社刊)音楽:大友良英主題歌:BEGIN「君の歌はワルツ」(テイチクエンタテインメント/インペリアルレコード)配給:アスミック・エース助成:文化庁文化芸術振興費補助金2019年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/108分©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会Text・Photo/池田園子ヘアメイク/佐藤 寛(KOHL)スタイリスト/大沼こずえ(eleven.)
2019年02月21日今年で4年連続となるHOUND DOGの東阪単独公演が、4月6日(土)より開催される。大友康平に意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】「おかげさまで、2015年にデビュー35周年を迎えまして、その大きな節目となるタイミングで、いわゆるストロング・スタイル……HOUND DOG本来のロックンロール・ショウというのを突き詰めたライヴをやりたいと思ったんです。そして実際にやってみて、自分の立ち位置というか、幹になる部分というのは、俺にはこれしかないなって改めて確認できたんですよね。これがあるからこそ、俳優業であったりバラエティであったり、不器用で大した爪跡も残せないのに、いろんな仕事に首を突っ込ませてもらって、楽しませてもらってもいいのかなって。その確認と確信ができたことが、すごく大きかったんです」今年の公演名は「Let the good times roll」。タイトルこそ変わるものの、ライヴのテーマは2016年以来、終始一貫している。「“パワフルでソウルフルでハートフル”を肝に銘じて、ロックンロールを突き詰めたいなと。ロックンロールは体力ですからね。考えることではなくて、感じることであり、やっているほうも、それに合わせて体を動かす観ているほうも、体力。変な話、毎回これが最後っていう気持ちでやっていますから。そりゃあそうですよ。いつどうなるかわからないですから」還暦超えの63歳。何が彼を、そこまで駆り立てるのか。「最初にジョニー・ウィンターを観た時、あるいはCAROLを観た時、もっと遡ると、グループ・サウンズのザ・ハプニングス・フォーを、おじさんに連れていかれて観た時(笑)。初期衝動ですよね。背中に電気が走った感覚を、ずっと体の中に持って生きてきたんだけれども、いつの間にかちょっと忘れかけていたなって。それが、2016年のロックンロール・ショウで、一気にフラッシュバックのように甦って、それこそ全身に電気が走ったんです。もうこれしかねえなって。だから今は、とにかく愛おしいです。ステージが愛おしいし、やっている自分も愛おしいし、来てくれるファンも愛おしいっていう」来年は、デビュー40周年。ファンとしては、死ぬまで続けてほしいと願わずにはいられないはずだ。「(笑)。いやいや、先は見えないですけど、老体に鞭打って、このストロング・スタイルを続けたいという願望はあります。自分に嘘をつかないっていうことで言えば、ストロング・スタイルがやれる限り続けたいですね」公演は4月6日(土)・7日(日)東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)、13日(土)・14日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールで開催。チケットは発売中。
2019年02月20日「『あまちゃん』やこれまでの大河に負けないくらい、いろんな音楽の仕掛けや実験をしています。作った曲も、200曲を超えました」1月6日からスタートしたNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の音楽を担当しているのが大友良英さん(59)。ドラマは、中村勘九郎(37)演じる「日本初のオリンピック選手」の金栗四三と、阿部サダヲ(48)扮する「初めて日本に五輪を招致した男」田畑政治を主人公にして、明治から昭和にかけて激動の半世紀を描く。大友さんは、’13年の連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽も担当したギタリストで音楽家。社会現象にもなった『あまちゃん』では、オープニングテーマはじめ、劇中歌やサントラも異例の大ヒットで、大友さんも日本レコード大賞作曲賞に輝いた。また今回、『いだてん』の脚本を宮藤官九郎(48)が手がけ、出演者にも小泉今日子(52)らが名を連ねるなど、『あまちゃん』メンバーたちの再結集も話題だ。ドラマに負けない“とつけむにゃあ(とんでもない)”『いだてん』音楽誕生秘話を、大友さん本人が語った。■サンバや三味線……世界をつなぐ多様な音楽「『あまちゃん』で出てきた言語って、東北弁と東京弁でしたが、今回は、オリンピックが舞台で世界規模で言語の違う人がいっぱい出てきます。共通の文化がない人同士をつなぐ、多様な音楽を意識しました」サンバの打楽器や三味線など和洋の音が混ざり合う。「つなぐということでは、主人公だけでなく、背後にいる大勢の名もない市井の人々の気持ちを代弁するものに、音楽はするべきだということにも気付いたんです。『オリンピック?それより食うのに精いっぱいだよ』という人たちですね。また、改めてスポーツについて考えるなかで、現代はスポーツでも音楽でも何でもが先鋭的になって、社会全体が“アスリート化”しているように感じました。技術を突き詰めすぎて、たとえるなら、掘り続けた穴が深くなって、周囲が見えなくなっている。基本は分断状態になりますから、それをつなぐ音楽を作っていきたいという気持ちも出てきました」とはいえ音楽は、決して万能ではないとも。「音楽が平和といわれますが、とんでもない。軍歌がいい例で、国威発揚の劇薬にもなるわけです。スポーツも似てるなと思って。だって、スポーツなのに国を背負ったりするでしょう。実際に過去にはオリンピックも利用されたこともある。このドラマでは、第1話からその矛盾もしっかり描かれているのがいい。今の段階では明るい印象のドラマですが、それだけでは終わりません。これから、関東大震災や2度の世界大戦も出てきます。僕らの世代は戦争は知らないけれども、東日本大震災を経験している。戦争を止めるためにオリンピックが始まったところもあるわけですし、その本来の意味を、このドラマを通じて考えなおす機会になればいいと思うんです」■’60年代から活躍する大御所ミュージシャンが登場「実は、個人的に東京オリンピック参加の記憶があります。’64年当時、横浜在住の幼稚園児で、前年のプレ五輪に駆り出されて。三ツ沢球技場で行進しながら、先生の合図で手にした風船を放さなければいけないのを、僕だけ家に持って帰りたくて、『イヤだ!』ってゴネたんですよね(笑)」最後に、今後の音楽の展開プランについて明かす。「この先、東京オリンピック前後が描かれるときには、’64年ごろから活躍しているミュージシャンに参加してほしくて、大御所からマニアックな人まで、腕こきの方たちにも声をかけています。あと、宮藤さんのドラマの持ち味は、脇役にも感情移入できること。僕自身、すでに人力車夫の清さん(峯田和伸・41)や、治五郎の下であたふたしている助教授の可児さん(古舘寛治・50)のことが、ファンレターを書きたいくらい好きだから(笑)。そんな脇役たちのテーマ曲も次々と生まれるかもしれません」今後の物語で女性へのスポーツ普及にも尽力する金栗。その女子選手を演じる新キャストも気になる。「最近あまり言われることがなくなりましたが、“参加することに意義がある”というオリンピック精神の神髄を、音楽でもやり切りたいですね」
2019年01月27日「『あまちゃん』やこれまでの大河に負けないくらい、いろんな音楽の仕掛けや実験をしています。作った曲も、200曲を超えました」1月6日からスタートしたNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の音楽を担当しているのが大友良英さん(59)。ドラマは、中村勘九郎(37)演じる「日本初のオリンピック選手」の金栗四三と、阿部サダヲ(48)扮する「初めて日本に五輪を招致した男」田畑政治を主人公にして、明治から昭和にかけて激動の半世紀を描く。大友さんは、’13年の連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽も担当したギタリストで音楽家。社会現象にもなった『あまちゃん』では、オープニングテーマはじめ、劇中歌やサントラも異例の大ヒットで、大友さんも日本レコード大賞作曲賞に輝いた。また今回、『いだてん』の脚本を宮藤官九郎(48)が手がけ、出演者にも小泉今日子(52)らが名を連ねるなど、『あまちゃん』メンバーたちの再結集も話題だ。ドラマに負けない“とつけむにゃあ(とんでもない)”『いだてん』音楽誕生秘話を、大友さん本人が語った。■上手すぎてシンセサイザーに聞こえる口笛奏者「普通のドラマの撮影では、めったにないことですが、撮影現場で演奏した曲が、一部そのまま使われています。たとえば、浅草のシーン。うちのバンドメンバーが登場人物となって、撮影中にナマで『自転車節』などの当時の曲を演奏しています。普通は現場では音楽は鳴らなくて、役者さんも“鳴ってるフリ”で演じますからね。そこに、あとで音を加えるわけです。それを本物のミュージシャンを呼んで演奏させるというのは、現場は間違いなく活気づきます。ギャラの問題なども出てきますが、(笑)。これは僕というより、演出側のチャレンジかな」もう一つの実験ともいえるのが口笛の起用。2年連続で国際口笛コンクールで優勝している柴田晶子さんによるもの。「オープニング曲のルルルルルのところや、第2話では金栗家のシーンでも入りました。柴田さんは、普通に吹いてもらうと、あまりに上手すぎて楽器のシンセサイザーにしか聞こえないので、『すみません。もうちょっと下手に、少し揺らいで』などとお願いしたり(笑)。昔は西部劇映画やドラマの劇伴でもよく使われた口笛ですが、最近は少なくなりましたからね」
2019年01月27日「『あまちゃん』やこれまでの大河に負けないくらい、いろんな音楽の仕掛けや実験をしています。作った曲も、200曲を超えました」1月6日からスタートしたNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の音楽を担当しているのが大友良英さん(59)。ドラマは、中村勘九郎(37)演じる「日本初のオリンピック選手」の金栗四三と、阿部サダヲ(48)扮する「初めて日本に五輪を招致した男」田畑政治を主人公にして、明治から昭和にかけて激動の半世紀を描く。大友さんは、’13年の連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽も担当したギタリストで音楽家。社会現象にもなった『あまちゃん』では、オープニングテーマはじめ、劇中歌やサントラも異例の大ヒットで、大友さんも日本レコード大賞作曲賞に輝いた。また今回、『いだてん』の脚本を宮藤官九郎(48)が手がけ、出演者にも小泉今日子(52)らが名を連ねるなど、『あまちゃん』メンバーたちの再結集も話題だ。ドラマに負けない“とつけむにゃあ(とんでもない)”『いだてん』音楽誕生秘話を、大友さん本人が語った。■制作1年。難産のオープニング曲「’17年夏ごろ、音楽を依頼されてすぐにロケハンに出たのは、『あまちゃん』のときと同じ。でも、その後のテーマ曲作りは、今まででいちばん時間がかかりました」ディレクターからは「痛快」というキーワードをもらっていたが、なかなかイメージがつかめなかったという。「ブラジルに行ってサンバを聴いたときに、100人の音楽隊を見て、これだとイメージできたんです。完成まで1年くらいかかりましたかね。ドラマでは東京オリンピック開催について、最初は嘉納治五郎(役所広司)など一部の人が大騒ぎしているんですが、続いて主人公たち、日本中の人々、最後には世界中を巻き込んでいくんですね。ですからテーマ曲も、ドラマの流れをなぞった構造にしようと思ったんです」高らかなファンファーレの後、ギターのソロが始まりどんどんスケールが大きくなってくる。「そこに、どんどん演奏者が入っていって、最終的には巨大なアンサンブル(合奏)になる。まあ、右肩上がりの高度成長期も同時に表現できるかなと。打楽器奏者だけでも、プロとアマ合わせて60人近く。N響(NHK交響楽団)のエリート奏者から、うちのバンドのメンバー、町の演奏家まで。なかには工場の廃材で作った楽器で参加した一般の人もいます」その試みは、後半のサンバパートのコーラス部分でも。「その場にいる人に『歌って、歌って』で誰にでも入ってもらったんで、最後は、のべ300人以上が参加しています。あと、四三が走るときの『すっすー、はっはー』という呼吸法がおもしろかったので、途中で『ずんずん、はっはっ』というコーラスも入っています。従来は大河テーマの定番だった途中の“ゆったりパート”もなくし、最後まで走り続ける疾走感を大事にしました」■綾瀬に当てた曲がいつのまにか勘九郎と夫婦の音楽にテーマ曲に加え、劇中に流れるいわゆる「劇伴曲」も注目。「はっきり意識して作ったのが、『孝蔵のテーマ』。若き日の、ちょっとやさぐれた志ん生(森山未來)ですね。まじめな印象の金栗とは違い、自伝などを読むと落語名人の志ん生の生きざまは、間違いなく昔のブルースマンじゃないかと。だったらブルースでいっちゃえと」もちろん、主人公の金栗四三とスヤ夫婦の曲も。「最初に熊本のロケ現場で、四三の妻役のヒロイン・綾瀬はるかさん(33)に会って『よろしくお願いします!』と言われた瞬間、曲を思いついてました(笑)。その後、NHK局内でお会いしたときにも『100曲以上でも書ける』と思ったほど、すっかり綾瀬ファンです。ただ、スヤの曲、四三の曲というわけでもなくて。今回は、ほかの曲もそう。誰々のテーマというより、その状況に合わせて流れる曲になっています。最初はスヤのイメージで、すごくやさしい曲を思いついたんですけど。ちょっと待てよ、これって四三にもいいなと。四三も、実は演じている勘九郎さんも、いわゆるマッチョや根性のイメージとは違うタイプですね。僕自身、根性主義は苦手で、その点、四三も、ただ好きで走っているところがいいですよね。加えて、四三もスヤも、いい意味で天然で、そこも演じている勘九郎さんや綾瀬さんにも当てはまるかなと感じて。だから、さまざまな思いがシンクロしてできた曲。自分で言うのもなんですが、きれいなバラードです」
2019年01月27日芥川賞受賞作・沼田真佑の小説『影裏』が映画化。2020年2月14日(金)に全国公開される。大友啓史監督作品。芥川賞受賞作『影裏』実写化2017年文學界新人賞を受賞し、同年第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の小説『影裏』は、岩手県を舞台にしたヒューマンミステリー。高い技巧と繊細で美しい文章の交差で文壇を驚愕させ、人間の心の裏側や、現代社会における繊細なテーマを描いた純文学作品だ。物語の主人公となるのは、赴任した慣れない土地での生活に戸惑うサラリーマン・今野。そんな彼は、ある日突然失踪した親友・日浅の足跡をたどるうちに、彼の“もう1つの”裏の顔を知っていく。共に日々を分かち合ったはずの日浅の“真実”はどこにあるのかー?綾野剛×松田龍平が親友役に物語のメインキャラクターを務めるのは、『パンク侍、斬られて候』『亜人』の綾野剛と、『泣き虫しょったんの奇跡』で主演を務めた松田龍平。主人公の会社員・今野を綾野剛、その親友役で突然失踪した謎の男・日浅を松田龍平がそれぞれ務める。2人は本作が初共演だ。メインキャラクターの脇を固めるのは、演技派ぞろいのキャストたち。物語に深みをもたらすキャラクターたちの特徴と共に紹介しよう。日浅征吾役(國村隼)日浅の父。日浅の行方を捜し訪ねてきた今野に、隠された真実を告げる物語のキーマン。西山役(筒井真理子)今野と日浅の同僚で、自らも必死で日浅を探し求めている謎めいた女性。副島和哉役(中村倫也)今野を深く理解する昔の友人。鈴村早苗役(永島暎子)今野と同じアパートに住み、些細なことで今野を悩ませる口うるさい隣人。日浅馨役(安田顕)疎遠になってしまった弟に複雑な感情を抱く、日浅の兄。清人役(平埜生成)今野の年下の友人。監督は『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督は、NHK時代に「ハゲタカ」、「白洲次郎」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」と、数多くの人間ドラマを手掛け、フリー転身後は『るろうに剣心』シリーズ、『ミュージアム』、『3月のライオン』などのエンターテイメント作品で日本映画界を牽引する大友啓史。撮影は、原作の舞台でもある岩手県にてオールロケで行われた。ストーリー今野は、転勤で移り住んだ岩手で日浅に出会う。慣れない地でただ一人心を許せる存在。まるで遅れてやってきたような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかしある日、日浅は突然姿を消してしまう。日浅を探し始めた今野は、日浅の父に捜索願を出すことを頼むが、何故か断られてしまう。そして、見えてきたのは、これまで自分が見てきた彼とは全く違う別の顔。陽の光の下、ともに時を過ごしたあの男の“本当”とは?【詳細】『影裏』映画化公開時期:2020年2月14日(金)出演:綾野剛、松田龍平、筒井真理子、中村倫也、平埜生成、 國村隼、永島暎子、安田顕監督:大友啓史原作:沼田真佑『影裏』(文藝春秋)脚本:澤井香織音楽:大友良英
2018年11月30日安田顕、倍賞美津子、松下奈緒、石橋蓮司、村上淳ら豪華共演で、宮川サトシの自伝エッセイ漫画を映画化する『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(ぼくいこ)の公開日が、2019年2月22日(金)に決定。感涙の実話を元にした本作から、お調子者の息子とパワフルな母の姿を映し出す本予告とポスタービジュアルが解禁された。黒木華×多部未華子×樹木希林の共演作『日日是好日』も好評を得ている大森立嗣監督がメガホンをとった本作。この度解禁となったポスターでは、安田さんや倍賞さんらが演じる宮川一家それぞれのポートレート写真を配置。一瞬ハッとするタイトルへのアンサーとして「それくらい、愛してる」という、息子サトシの感情を代弁したキャッチコピーも添えられ、母への愛を率直に伝えるものとなっている。■「俺がいるから大丈夫だよ!」…奔走する息子、母からの大きな愛に感涙必至そして予告編では、まず、お調子者の息子・サトシ(安田さん)とパワフルな母・明子(倍賞さん)のコミカルで微笑ましい日常のやりとりが描かれる。ずっと一緒、別れる日が来るなんて予想だにしていなかったある日、突如訪れる母へのガン宣告。「ガーン」と独り言のようにつぶやき、どこか現実感のないサトシ。しかし、幼少期に共に田舎道を歩いた日々を思い出し、いかに母に愛されてきたか噛み締める。恋人・真里(松下さん)からも「今度は愛する番だよ」と叱咤され、サトシは「医者が何と言おうとさ、俺がいるから大丈夫だよ!」と母を励ます。気丈に日々を送る母と奔走するサトシを、家族も戸惑いながら支えていく。紡がれる愛らしい家族の愛おしい日々。そして訪れる別れの日。やがて家族それぞれが新たなスタートを切ったころ、サトシの元に天国の母からプレゼントが届く。それは想像をはるかに超えた、特別な贈り物だったーー。息子に遺された、あまりに大きな母からの愛には感涙必至。一方で、全裸で海に向かって疾走していくサトシの姿や滝行に挑む姿、サトシが講師勤める塾の生徒たちが「誰のお母さんのカレーが一番か」と張り合う中、つい大人げなく「うちのが一番なんだから!」とサトシが叫んでしまう、という家族愛に溢れたユーモラスなシーンも多々登場する。■主題歌は「BEGIN」が担当「奇をてらわずストレートに」母への愛と愛おしい日々を丹念に描く主題歌を担当するのは、世代を超えて歌い継がれる名曲の数々を世に送り出してきた「BEGIN」。本作のために書き下ろした楽曲「君の歌はワルツ」も、予告映像の中で初解禁となった。島袋優(BEGIN)は「実は僕も母親を亡くしてて、あの時こうすれば良かった、もっとできたんじゃないかっていう胸の葛藤だったりいろんな感情が入り混じった時期が長くあったけど、それをすごくやさしく暖かく描いた映画だなと思いました」と、自らの体験と重ね合わせて思いを吐露。この書き下ろし主題歌について、「今回の楽曲は来年も再来年もこの先いつ聴いても、同じ感覚で聞けるような曲になったらいいなと思って、奇をてらわずストレートに書きました」とコメントを寄せている。また、劇中の音楽は「あまちゃん」の大友良英が担当。老若男女に愛されるのどかで、温かな楽曲が家族の思い出と始まりの物語を美しく、優しく包み込む。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は2019年2月22日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 2019年2月22日より全国にて公開©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会
2018年11月19日没後10周年を迎える赤塚不二夫を偲んだ音楽と落語のイベント「フジオロックフェスティバル2018」が、命日とその前日である8月1日(水)・2日(木)の2日間に東京・恵比寿ガーデンプレイスにて開催される。『天才バカボン』『おそ松くん』『もーれつア太郎』など、数多くの名作ギャグ漫画を生み出した赤塚不二夫がこの世を去って10年。「フジオロックフェスティバル2018」は、「ウケるためなら死んでもいい」との名言を残してこの世を去った故・赤塚不二夫の意志を受け継ぎ、その命日に音楽ライブと落語で“バカ騒ぎ”するイベントだ。8月1日(水)と2日(木)の両日に開催される「ボツ10年ライブ」には、電気グルーヴ、大友良英スペシャルビッグバンド + 芳垣安洋、高橋幸宏と鈴木慶一による音楽ユニットTHE BEATNIKS、矢野顕子が参戦。そして、8月1日(水)の昼と夜に分けて行われる「落語:フジオ10年分のおバカ寄席」には、柳家喬太郎(昼)、春風亭昇太(夜)をはじめ錚々たる落語家たちが出演する。また、イベント両日ともに”日本一バカな仲間たちとやる日本一バカな盆踊り”をテーマにした「バカ盆踊り」も開催。色とりどりの提灯を張り巡らせたガーデンプレイス内に特設の櫓が組まれるほか、本イベントのために大友良英が制作した「フジオ音頭」の初公開も予定されている。さらに、会場では限定グッズの販売も実施。オリジナルデザインのTシャツや扇子など、ここでしか手に入らないラインナップはファン必見だ。【開催概要】「フジオロックフェスティバル2018」開催日:2018年8月1日(水)・2日(木)会場:恵比寿ガーデンプレイス(落語:ザ・ガーデンルーム/LIVE:ザ・ガーデンホール)■LIVE:ボツ10年ライブ出演者:・8月1日(水)電気グルーヴ、大友良英スペシャルビッグバンド + 芳垣安洋 and more…・8月2日(木)THE BEATNIKS(高橋幸宏+鈴木慶一)、矢野顕子 and more…■落語:フジオ10年分のおバカ寄席・昼席なのだ日時:8月1日(水) 開場12:30/開演13:00(終演予定16:00)出演:主任 柳家喬太郎/他、寒空はだか、林家彦いち、三遊亭白鳥、清水宏、立川吉笑・夜席なのだ日時:8月1日(水) 開場16:30/開演17:00(終演予定 20:00)主任 春風亭昇太/他、寒空はだか、桃月庵白酒、立川生志、水道橋博士、柳家わさび※出演者・開催時間に関しては、変更になる場合あり。■日本一バカな仲間たちとやる日本一バカな盆踊り「バカ盆踊り」日時:8月1日(水)&2日(木)会場:恵比寿ガーデンプレイス(荒天の場合、一部コンテンツが中止になる場合がございます。)参加費:無料<チケット>価格:・フジオ10年分のおバカ寄席昼席なのだ 4,800円(自由席・税込)、夜席なのだ 4,800円(自由席・税込)・ボツ10年ライブ8月1日(水)7,800円(スタンディング/税込)、8月2日(木)7,800円(スタンディング/税込)※全チケット来場特典グッズ付き(オリジナル扇子)。特典グッズの引き換えはイベント当日に会場にて行う。チケット発売日:・プレイガイド先着販売 5月22日(火) 12:00~5月31日(木) 23:59・一般販売(先着) 6月16日(土)12:00〜<グッズ>扇子 1,600円、手ぬぐい コミック柄/フジオロック・ロゴ柄 各1,600円、Tシャツ 黒・フジオロック・ロゴ柄/白・赤塚不二夫キャラ&出演者 各3,000円、マフラータオル 2,000円、トートバッグ 2,200円、ステッカー 300円、マグネット 300円、ガチャガチャ 1回300円©赤塚不二夫/フジオプロ
2018年05月25日赤塚不二夫没後10周年を記念した音楽と落語の融合イベント、「フジオロックフェスティバル2018」が赤塚不二夫の命日とその前日の、8月1日と2日に東京・恵比寿ガーデンプレイスにて開催される。©赤塚不二夫/フジオプロ『天才バカボン』や『おそ松くん』、『もーれつア太郎』など、数々のギャグ漫画の名作を生み出した赤塚不二夫がこの世を去って10年。「ウケるためなら死んでもいい」との名言を残し、一生をかけてギャグをやりきった赤塚の意志を受け継ぎ、命日にみんなで“バカ騒ぎ”する、フジロックならぬフジオロックフェスを開催する。矢野顕子両日開催される「ボツ10年ライブ」には、8月1日に電気グルーヴや大友良英スペシャルビッグバンド+芳垣安洋、8月2日に、昨年開催された赤塚不二夫生誕80年記念・バカ田大学祭ライブにも出演したTHE BEATNIKS(高橋幸宏+鈴木慶一)、矢野顕子の参加が決定。8月1日と2日の両日には恵比寿ガーデンプレイス内で、“日本一バカな仲間たちとやる日本一バカな盆踊り”「バカ盆踊り」も開催。色とりどりの提灯を張り巡らせた会場内には特設の櫓も組まれ、本イベントのために作られた大友良英の「フジオ音頭」の初公開も予定されている。春風亭昇太8月1日の昼と夜には、「落語:フジオ10年分のおバカ寄席」を開催。昼席には、柳家喬太郎、寒空はだか、林家彦いち、三遊亭白鳥、清水宏、立川吉笑。夜席には、春風亭昇太、寒空はだか、桃月庵白酒、立川生志、水道橋博士、柳家わさびなど、錚々たる落語家が出演する。さらに、好きな名前と赤塚不二夫キャラクターを入れて、当日会場内に吊らされるオリジナル提灯が作れる「バカ盆踊り」開催の支援プロジェクトのクラウドファンディングサービスを開始。詳細は支援サイト()にてチェック。なお、ライブと落語、各公演のチケットは6月16日の一般発売に先駆け先行販売中。全チケット、来場特典のオリジナル扇子付き。詳細は公式サイト()にて。【イベント情報】フジオロックフェスティバル 2018会期:8月1日・2日会場:恵比寿ガーデンプレイスボツ10年ライブ会期:8月1日・2日会場:ザ・ガーデンホール料金:各日 7,800円(スタンディング)フジオ10年分のおバカ寄席会期:8月1日会場:ザ・ガーデンルーム時間:昼席 13:00〜(12:30開場、終演予定16:00)夜席 17:00〜(16:30開場、終演予定20:00)料金:4,800円(自由席)※出演者・開催時間は変更になる場合ありバカ盆踊り会期:8月1日・2日会場:恵比寿ガーデンプレイス料金:無料※荒天時、一部コンテンツが中止になる場合あり
2018年05月23日世界中から作曲委嘱が引きも切らない人気の現代作曲家・藤倉大。この秋東京で、彼に関連するコンサートが3本、続けざまに催される。英国から一時帰国中の藤倉本人が出席して記者懇談会があり、概要が発表された。【チケット情報はこちら】1977年生まれの藤倉大は、中学卒業後に英国に留学して作曲を学んだ。彼の音楽は、けっして耳当たりのよい柔和な響きの作風ではない。いわゆる現代音楽でありながら、多くの演奏家がその作品に魅せられ、聴衆の絶大な支持を得ている現実こそが、その魅力を示す凄みだと言えるだろう。一連のコンサートは、まず9月24日(月・祝)、昨年に続いて行なわれる東京芸術劇場の「ボンクリ・フェス2018」から。アーティスティック・ディレクターを藤倉が務める。「ボンクリ」とは「ボーン・クリエイティヴ(Born Creative)」の略。「人間は生まれながらにクリエイティヴだ」というコンセプトのもと、「赤ちゃんからシニアまで誰もが、朝から晩まで、新しい音楽を面白く聴ける」(藤倉)という複数のイベントによる1DAYフェスティバルだ。フェス全体は、坂本龍一や大友良英の作品などが演奏される17時半開演の「スペシャル・コンサート」と、その出演者たちが、子供たちにもわかりやすく説明を交えながら演奏する複数のワークショップ・コンサートを中心とする「デイタイム・プログラム」で構成される。「いろんな聴き方ができることをやりたくて、好きな奏者に声をかけたら、みんな乗り気で来てくれちゃった(笑)」と藤倉が言うように、ワークショップ部分は昨年から大幅に拡大された。細部については当日決まる部分もあり、藤倉は「クラシックのコンサートって、きっちり決まっていることが多いけど、わざとぼんやり、やわらかく作ってます」と、フレキシブルな自然体を強調した。続く10月20日(土)の「藤倉大個展」(Hakuju Hall)と、10月31日(水)の藤倉作曲のオペラ《ソラリス》の演奏会形式日本初演(東京芸術劇場)では藤倉作品をたっぷり聴ける。前者は委嘱作品初演を含む室内楽作品の個展。ホールの開館15周年記念公演でもある。一方の《ソラリス》は、2015年にパリで初演された藤倉の初オペラ。タルコフスキーによる映画化でも知られる、SF作家スタニスワフ・レムの小説『ソラリス』が原作だ。「いつかオペラの依頼が来たら『ソラリス』と決めていた」という藤倉だが、原作のSFとしての興味からではなく、すべての登場人物の内面の感情が描かれるこの文学作品を表現するのに、オペラこそが最適と考えたのだという。話題のオペラがいよいよ日本でヴェールを脱ぐ!藤倉は自身のホームページ上でスコアを公開しているから、閲覧してみると(たとえ眺めるだけでも)作曲家と作品への興味は、さらに掻き立てられるはず。今年の秋は藤倉大に注目。チケットの一般発売に先がけて、プリセールを実施。受付は4月21日(土)昼12時から27日(金)午後11時59分まで。取材・文:宮本明
2018年04月20日