松坂桃李や仲野太賀らがハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルにのめり込む青年たちを演じる『あの頃。』が、ついに2月19日(金)より公開。この度、いまも多くのファンに愛される「モーニング娘。」の神曲「恋ING」を演奏しながら熱唱するシーンを収めた場面写真が解禁された。今回到着したのは、松坂さん演じる主人公・劔樹人らハロプロをこよなく愛するバンド「恋愛研究会。」のメンバーが、「モーニング娘。」の名曲「恋ING(こいアイエヌジー)」を演奏し熱唱するシーンや、石川梨華のパネルを囲んで集合するカットなどを収めた新場面写真。「恋ING」は20枚目のシングル「Go Girl ~恋のヴィクトリー~」のカップリング曲として収録されており、ファンだけでなく歴代のメンバーからの人気も高く、ソロコンサートなどでも歌い継がれてきた名曲。劇中を彩るハロプロの楽曲の数々の中で、唯一3回登場している。中でも松坂さん演じる劔や、仲野さん演じるコズミンら「恋愛研究会。」のメンバーが熱唱するシーンは、“1回目と2回目でそれぞれ感じ方が変わる”と話題になっている。映画を観たファンからは、「『恋ING』が流れて涙が込み上げてきた」「泣いたーーーー!めっちゃよかったーー!! 帰り道みんな『恋ING』聴いてるはず」といった感想が上がっており、涙を誘う名シーンとの呼び声も高い。また、「モー娘。」OGである保田圭も「夢中になれるってすばらしい。ハロプロは、素敵な仲間に支えられてるなぁ。『恋ING』聴いたら、また泣いちゃう」とコメントを寄せており、飯窪春菜も「懐かしさに泣けて親近感に笑って、最後まであたたかさに包まれる映画です。そして私は『恋ING』に弱い」と語っているほど。松坂さんや仲野さん、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウら「恋愛研究会。」メンバーが練習を積み重ねた楽器演奏と歌唱シーンは本作の大きな見どころとなっているが、真剣に歌い上げる彼らの姿と共に歌詞にも注目してみてほしい。『あの頃。』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年02月21日仲野太賀、28歳。菅田将暉、神木隆之介、有村架純、吉岡里帆らとともに、「黄金世代」と呼ばれる1993年生まれの実力者たちの一角を担う彼は、いま変革の時を迎えようとしている。2020年には、主演映画『泣く子はいねぇが』をはじめ、7本の出演作が公開。テレビドラマ「あのコの夢を見たんです。」「この恋あたためますか」にも出演し、ますます活躍の幅を広げている。そんな仲野さんの2021年1本目の新作映画は、念願だったという西川美和監督との本格タッグ作『すばらしき世界』(2月11日公開)。人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯の三上(役所広司)が、出所後に“カタギ”として生きようと決意するも、その道のりは険しく…。仲野さんは、三上を取材する元テレビ番組制作会社勤務の津乃田に扮し、いち取材対象を超えて、三上と絆を結んでいく重要な役どころをこなしている。今回は、日本映画界に欠かせない存在へと成長した仲野さんに、単独インタビュー。作品の舞台裏はもとより、芸能界入りした2006年から現在までの彼の歩みを、共に振り返る。西川美和監督作にハマった「日本映画史上最高の瞬間」仲野さんと西川監督の“出会い”はスクリーン越しではなく、中学校の授業だったという。「国語の先生が授業中に、『ゆれる』の小説を薦めてくれたんです。40代くらいのお母さん世代の先生で、大槻ケンヂさんのエッセイを教えてくれるような方でした。先生の言葉で小説を読み始めたらすごく面白くて、その流れで映画も観て、子どもながらに感銘を受けました」。歴史に名を遺す人物は“出会いを引き寄せる力”も持ち合わせているというが、仲野さんもそんな星のもとに生まれたのだろう。「すごい先生でしたね」と恩師に感謝を述べつつ、映画『ゆれる』を観た当時を、仲野さんはこう振り返る。「まず物語の面白さに引き込まれたのですが、香川照之さんの演じた役が一面的ではないところがとても印象的でした。角度によって、全く違って見える…つまり、人間の複雑さを豊かに表している気がしたんです。そこに、西川監督が生み出すそれぞれのセリフだったり状況だったり、人間の芯をついた要素が加わって、とてもえぐられました。観ていて苦しくなったし、『映画が観る人に与えるものってこんなに複雑なんだ』と衝撃を受けたんです。同時に、人間を描く“強さ”も感じて、頭を殴られたような感覚になりましたね」。丁寧に言葉を選びながらも、口調が次第に熱を帯びてくる仲野さん。「香川さんのラストカットが衝撃で…カメラを観てふっと笑って、バンッて映画が終わるんですが、僕にとっては日本映画史上最高のラストカットなんじゃないかと思うくらい好きなんです。香川さんのあの表情を、良く練習していました(笑)」。本人は照れ笑いを浮かべるが、それほどまでに西川監督の現場は目標であり、夢の場所だったのだろう。「ゼロ年代の日本映画からは、特に影響を受けています。憧れていましたし、恋焦がれていました」という仲野さんの言葉からも、そんな思いが感じ取られる。西川監督が2010年に演出で参加したテレビドラマ「太宰治短編小説集」第3シリーズ「駆け込み訴え」 の撮影時には、マネージャーに「何が何でも出たい」と掛け合って現場に参加したとか。その際の出番はわずかだったというが、その後『ゆれる』の主演俳優だったオダギリジョーとは『南瓜とマヨネーズ』で共演し、『すばらしき世界』で西川組に本格出演を果たしたのだから、着実に夢をかなえてきた印象がある。苦悩の時期に道を照らしてくれた、岩松了の存在ただ、芸歴15年間は、決して順風満帆な道のりではなかった。ここからは、仲野さんの言葉と共に、『すばらしき世界』に至るまでを紐解いていこう。「僕はこの仕事を始めた当初から、映画俳優というものにものすごく憧れを抱いていました。自分が好きな俳優さんもそう呼ばれている方が多かったし、その想いがあったがゆえに、見向きもされない時間がとても苦しかったですね。いまは、志が高かったからだと受け止められるのですが、10代の頃はとにかく悔しくてしょうがなかったです。そんななかで、最初に手を差し伸べてくれた感覚があったのは、岩松了さんの演劇に出させていただいたとき(『シダの群れ 純情巡礼編』)。当時は、18歳くらいでした」。仲野さんの口から出てきたのは、意外な人物の名前だった。岩松さんといえば、劇作家・演出家・俳優・映画監督とフィールドを問わずに活動するマルチクリエイター。ある種専門職的な意味合いのある「映画俳優」とは、真逆のポジションではないか。「岩松さんと出会って、『自分がこだわっていた映画に対する想いは、演劇にもあるのか』と気づき、視野が広がったんです。また、僕自身も、見向きもされない期間に『自分は映画俳優にはなれない』と思ってしまって…。それは悲しくもあり、自由になれる瞬間でもありました。そこからは、ドラマや演劇含めて、媒体にこだわらずに様々な方とお仕事をさせていただくように変わっていきました。だから必ずしも映画だけが手を差し伸べてくれたわけではなく、演劇にもドラマにも自分の可能性を広げてくれた人たちがたくさんいて、とても感謝しています」。良薬は口に苦し――。かつての仲野さんが経験した“挫折”は、飛躍への起爆剤でもあったわけだ。彼は「ここ2・3年が転換期だったと思っていて、自分に手を差し伸べてくれた方々や、ご一緒したかった方々と立て続けに仕事ができるようになりました。その最たるものが『すばらしき世界』でしたね。ずっと切望して、恋焦がれていた場所に来られた気がして、本当に嬉しかったです」と顔をほころばせる。「『ゆれる』を観て、西川監督とはいつかご一緒したいと思い続けていましたし、役所広司さんは日本映画の大黒柱であり、共演するのは俳優人生において最大の目標の一つでした。そして、念願かなって現場に入り、周りを見渡すと、数々の日本映画を作ってきたスタッフの方々がたくさんいたんです。僕にとって『すばらしき世界』は、聖域のような場所でした。その中にいられた時間は、本当に楽しくて幸せでしたね」西川監督とシンクロした、入浴シーンもどかしい“我慢の時間”を乗り越えて、ついに夢の場所へと到達した仲野さん。となると気になるのは、「にもかかわらず、なぜあそこまで安定したパフォーマンスを発揮できたのか?」だ。仲野さんは『すばらしき世界』の劇中で、役所さんを相手に堂々と渡り合い、圧巻の存在感を見せつけている。焦りも不安もなく、淡々と「良い芝居」を繰り出せたのは、どうしてだろう?「10年早くここに立っていたら浮足立っていたかもしれませんが、自分は自分なりに様々な現場を踏ませていただいて、何かしら形成されたうえでこの場所に来ることができました。色々な場所に行って、多くの人と出会って…。そのすべてが、僕の自信にもなったんです。だからこそ、ようやく出会えたこの環境に対して、しっかりと自分の仕事をしたいという思いがありました」。無駄なことなど、一つもなかった。知識も経験も蓄えたからこそ、憧れの人々とがっぷり四つに組むことができたわけだ。仲野さんは「西川監督は、どこまでも寄り添ってくれました。僕が感じた疑問を自分のことのように一緒に解決してくれたし、役所さんと共演する喜びすらも、共有できたんです。伴走者のように、どこまでも一緒に走ってくれる方でした」と、西川監督の存在も大きかったと語る。「具体的に『ここをこうしてほしい』というよりは、衣装合わせでお会いした瞬間に、すべてを託していただいたような、そんな感覚がありました。『これが人に何かを“託す”ということなんだ』と、西川監督から教わったかもしれないですね。どこまでも一緒にいるし、手を差し伸べてくれるんだけど、こちらにちゃんと“責任”を渡してくれる。だから僕も、ちゃんと応えなければと思える。とてつもない“信頼”をいただいた気がしています」。仲野さんが感じた、西川監督との絆。一緒に、ものづくりをする意義。その象徴が、津乃田と三上が共に入浴するシーンだったという。「役所さん演じる三上と、津乃田がお風呂に入るシーンは、僕自身も演じるうえでとても重要だと考えていました。本作ではふたりの“距離”をすごく大切にしていて、三上と津乃田が取材対象と取材者だったのが、友人になったり見放してしまったり、関係性がころころ変わっていく。ただ、あの瞬間だけは裸一貫で、人と人として寄り添いあう。その様子が父と子のように見えればいいなと思っていたら、本番前に西川さんが『ここは息子が父を見るような気持ちで演じてほしい』と言ってくださったんです。自分の中で感じていたものと、西川さんが描きたかったものがマッチして、託された身としてはすごく嬉しかったですね」。仲野太賀の演技論:「主観」と「客観」の意識について仲野さんの語りを聞いていると、理路整然とした思考回路と、俯瞰的な視点にうならされる。ある種、演出的な目も持っている彼は、役者としての自身をどう分析しているのか?本人は「全部つながっている感覚がありますね」と前置きしたうえで、言葉を紡いでいく。「演じるうえで、『どういう風に表現したいか』『それがどう見えたほうがいいのか』――主観と、客観はすごく意識はしています。演じる際のディスカッションも、作品に合わせて姿勢を変えていますね。入念に打ち合わせてから本番を迎えるパターンと、本番でまず体験してみるパターンと、やり方は組む人それぞれで違います。やっぱり、言葉を尽くしすぎると“共通言語”がなかった場合、表現にズレが出てきてしまうんです。たとえばお互いに共通言語がなかった場合、やってみたほうが言葉以上に伝わることもあるし、言葉で言い尽くせることをやってもしょうがないという思いもあります」。言葉にならない“演技”という領域を、ここまで的確に解説できるスキルには舌を巻く。やはりこの人は、これから加速度的に、もっともっと上に行くのだろう。そんな確信を抱きつつ、最後に2021年の抱負を伺った。「時代の変わり目という大きな出来事があったからこそ、自分がここからどういう風に映画や演劇やドラマに関わっていくかは、慎重に考えたいなという気持ちにはなりました。外出自粛期間中に、改めて創作の強さを如実に感じたんですよね。自分は何を表現できるのか、何を表現したいのか、どういうものに携わっていきたいのか…より真摯に考えたい。この世界に誠実なものを作っていきたい、観る人に寄り添える何かを作りたいと思っています」。(text:SYO/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2021年02月08日松坂桃李ら、いま注目の俳優たちがアイドルオタクを演じる映画『あの頃。』の完成報告会が実施。松坂さんは結婚後初のイベント登壇となり、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、そして今泉力哉監督が参加した。松浦亜弥に魅せられアイドルオタクとなる主人公を演じた松坂さんは、実際に松浦さんが自身の中学時代の先輩だという。それだけに「あの松浦先輩かと。僕が中1のときに3年生でして、遠くからずっと眺めていました。当時のそんな思い出が蘇ったりして、これはやるしかない!と思いました」とオファーを快諾したことを告白。そして当時の松浦さんについて「スターってこういう輝き方をするんだと、歩くたびにキラキラしたものが残り香のように残るというか、これがスターだ!と鮮明に覚えています」と羨望の眼差しだったよう。面識はないというが「当時サインをもらいに行ったけれど、『すみません、事務所が…』とやんわり断られました」と甘酸っぱい思い出を明かした。また、昨年12月に女優の戸田恵梨香と結婚した松坂さんにとって、この日が結婚後初の公の場。キャスト陣から「おめでとう!」と拍手で祝福されると、照れながら「ありがとうございます」と一礼。結婚後の心境の変化を聞かれると「健康をより一層大事にしようと思いました。健康管理を維持するためにこそ、しっかりとやっていきたいと改めて思います」と笑顔を応じた。今泉監督の演出メソッドに松坂桃李、仲野太賀が困惑!?撮影現場の様子について話が及ぶと、「みんな和気あいあい。居心地のいい時間でした」とふり返る仲野さん。松坂さんは「今泉監督は耳元でコソコソと演出をする。しかもそれは言われた本人しか知らないものなので、ドキドキ感というかお芝居の新鮮味が生まれる」と今泉監督の独特な演出スタイルを回想した。すると、仲野さんも「言われたらそれをやるしかない。でも相手も実はボソボソと耳元で言われているので、返しを用意している。それに対して驚いている僕の顔で『OK!』とカットがかかったりする」と、予定調和にならない今泉監督の撮影メソッドに目を丸くして語る。今回が映画初出演となるコカドさんは、年齢の近い山中さんや芹澤さんと行動を共にしていたとか。「3人で芹澤さんのホテルの部屋で飲もうとしたら、山中さんがすぐに寝た。その寝顔を見ながら芹澤さんが『年長者だから気を張っている部分がある』とまるで映画のワンシーンみたいなことを言っていた」と深い絆にシミジミ。しかし当の芹澤さんは「そんなこと言ってました?」と照れ隠しでとぼけて、山中さんも「夢の話ですか?」とエピソードトークを打ち消す、微笑ましい(!?)姿も。松坂桃李、“推し”「スラムダンク」映画化出演を狙う!?その後、映画の内容にちなんで最近の自分の“推し”をそれぞれ発表することに。人気漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」を推しに挙げた松坂さんは「映画化されることをご存知ですか? そのニュースを知ったときは激震が走った。僕はこの作品がきっかけで中学時代にバスケを始めました」と熱狂的ファンぶりをアピール。すかさず今泉監督から「映画化に関わろうとしているでしょ?これは仕事を取りに行っているなあ~!」と指摘されると「違います!僕が入るのはありえない!」と大慌てで否定するも「でももし、何かで関わることができるなら…」とチャンスを狙う様子を見せ会場を沸かせた。また、“推し”について仲野さんは「車」、山中さんは「ネパールカレー」、今泉監督は「卓球の石川佳純」、芹澤さんは「エッセイストの上原隆」、若葉さんは「白山眼鏡店」、コカドさんは「ベランピング」とそれぞれに回答。最後に松坂さんは「心の栄養になる作品で、甘酸っぱい青春群像劇です。好きなものを共有していたあの時間を改めて見るだけで、心の中に優しい風が通る気がする。その温かさを感じていただければ嬉しい」と、“推し”があることで生まれる心の豊かさについてコメントし、イベントを締めくくった。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月19日松坂桃李、仲野太賀、若葉竜也らが出演する、ハロプロの名曲が彩る笑いと涙の青春エンターテインメント『あの頃。』より、キャラクター紹介映像とビジュアルが公開された。今回到着した映像では、「モーニング娘。」の楽曲「ザ☆ピ~ス!」に乗せて、松坂さんが演じるハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいくあやや推しの主人公・劔、仲野さん演じるミキティ推しのコズミンをはじめ、「恋愛研究会。」のメンバーが思い思いに推しを語る場面が切り取られている。また同時に公開されたビジュアルには、クセの強すぎる個性豊かな6名の姿と共に、「あややはスターなんだから、いつも松浦亜弥なのが当たり前じゃないですか。」「藤本さんのルックスは素晴らしい。」「ハロプロ以外に何がいんねん。」などと、それぞれ印象的な熱いセリフが添えられた。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月18日1月8日、新国立劇場・小劇場にて吉田鋼太郎の演出の舞台『スルース~探偵~』が開幕した。1970年の初演以降、ブロードウェイでは最も権威あるトニー賞を受賞し、映画化もされた人気の戯曲『探偵スルース』。推理小説家アンドリュー・ワイクと、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドルが展開するこの英国ミステリーを吉田が演出を手がけ、さらに自身も出演、共演に柿澤勇人という顔合わせで上演する。吉田は約1年ぶりの舞台出演だが、稽古中から「パーフェクトに仕上げたい」と語り、綿密な演出プランと大胆な演技で作品をリード。また、吉田と対峙する柿澤は吉田の演出によって引き出された繊細な演技を披露する。コミカルな表現や、歌やダンスも盛り込まれた遊び心溢れるシーンも見どころの一つ。東京公演は新国立劇場・小劇場にて1月24日(日)まで上演され、その後、2月から大阪、新潟、仙台、名古屋の全国4箇所での上演を予定している。感染症対策も万全な状態で上演しているほか、劇場に足を運べない観客に向けて特別映像の有料配信も決定した。稽稽古場密着映像やバックステージツアー、アフタートークの模様なども視聴できる予定だ。詳細は後日公演HPにて発表されるので、そちらをチェックしてほしい。舞台写真撮影=渡部孝弘◆初日公演後の出演者コメント<吉田鋼太郎>いま、初日の舞台が終わりました。カーテンコールで胸に迫るものがありました。演っているときは無我夢中でしたけれど、考えてみれば約1年弱ぶりの舞台。なんとなく初心に返ったというか、新人のような気持ちになって芝居をしていたような気がします。緊急事態宣言が出たばかりという難しい状況ではありますが、今日は運よく幕を開けることができました。とにかく毎日毎日、全身全霊をかけて愛を込めて、お客様に素晴らしいものを届けられればという思いです。初日開いた!やったー!<柿澤勇人>本日、スルース東京公演初日を迎えることができました。このような状況下で演劇をできること、観に来て下さる方がいることに感謝を致します。出来る限りのことを行い、演劇の灯を消さないように、一歩一歩前に進んでいきたいと思います。みなさま、どうぞ応援を宜しくお願い致します。【公演概要】舞台『スルース~探偵~』●東京公演日程:1月8日(金)~24日(日)会場:新国立劇場 小劇場●大阪公演日程: 2月4日(木)~7日(日)会場: サンケイホールブリーゼ●新潟公演日程: 2月10日(水)・11日(木)会場: りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場●仙台公演日程:2月13日(土)・14日(日)会場:電力ホール●名古屋公演日程:2月19日(金)~21日(日)会場:ウインクあいち大ホール
2021年01月12日《text:SYO》ついに…いや、ようやく彼の時代がやってきた。仲野太賀、27歳。間もなく芸歴15年目に突入する若き演技派は、いま大輪の花を咲かせようとしている。映画好きを中心に、「外さない俳優」として支持されてきた仲野さん。10月クールのテレビドラマ「この恋あたためますか」や「あのコの夢を見たんです。」で新たな注目を浴びる彼の魅力を、改めて深堀りしていきたい。錚々たるメンバーの中でも際立つ存在感まずは、時計の針を2007年に戻そう。この年に公開された映画『バッテリー』は、林遣都の俳優デビュー作として有名だが、野球を志すチームメイト役で仲野さんも出演しているのだ。本作では、現在のどっしりとした演技につながる安定感ある芝居を早くも披露しており、再観賞すると「おお!」と思うはず。その後、2008年の映画『那須少年記』で初主演を飾り、『さんかく』(2010)や、ドラマ「黒の女教師」(2012)に出演。この「黒の女教師」、いま観ると千葉雄大、土屋太鳳、山崎賢人、広瀬アリス、杉咲花、中条あやみといった錚々たるメンバーが生徒役を演じている。そして…2012年に公開された『桐島、部活やめるってよ』で、仲野さんは頭角を現す。神木隆之介、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優とこちらもすさまじいキャストだが、その中でも仲野さんはキーパーソンを演じているのだ。本作は、バレー部のキャプテンだった桐島が部活を辞めたことで、学内のヒエラルキーに異変が生じる物語。仲野さんが扮したのは、桐島の抜けた穴を埋めることになった部員。自らの才能が足りないことに悩み、「何とかしようとしてこの程度なんだよ、この程度なんだよ俺は!」と絶叫する姿が痛々しく、切ない。仲野さんならではの得意技として、「人生が思い通りにいかない弱者」を演じると、他の追随を許さないほどにハマる、というものがあるが、その特長を決定づけた1本でもあろう。ブレイクを経て、成長、進化…その後、『私の男』(2014)、『あん』(2015)、ドラマ「恋仲」(2015)などに出演し、活動の幅を広げていた仲野さんに、運命的な出会いが訪れる。それが、宮藤官九郎が脚本を務め、岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥が共演したドラマ「ゆとりですがなにか」だ。この作品の中で仲野さんは、岡田演じる先輩を振り回すトラブルメーカーの“モンスター後輩”を憎たらしいほど見事に演じ切り、ブレイクを果たす。その人気ぶりは圧倒的で、スピンオフ作品「山岸ですがなにか」まで制作された(こちらも傑作なので、未見の方はぜひ)。その後、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)が公開され、コツコツと積み上げてきた「独立系の良作・力作に出続ける」部分と、知名度が融合。2017年には、映画ファンのお気に入り作として名高い『南瓜とマヨネーズ』で、現実にもがき苦しむミュージシャン志望の若者を切々と演じ、高く評価された。ドラマから映画と派生し、ヒットした「今日から俺は!!」(2018~2020)といった大衆作品にも出れば、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2018)や『タロウのバカ』(2019)、『MOTHER マザー』(2020)、『生きちゃった』(2020)といった攻めた作品にも出演し続ける。2020年は、なんと7本もの出演作が公開され、完全に覚醒した印象だ。中でも、2016年の『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』で組んだ佐藤快磨監督と再び顔を合わせた主演作『泣く子はいねぇが』(2020)での彼の演技は、圧巻。泥酔したあげくに不祥事を起こし、妻子に去られてしまった男が、数年ぶりに帰郷。七転八倒しながら人間として成長していく姿を、泥臭く体現した。大人になりきれず、未熟で、それでも前に進もうともがくどうしようもない人間らしさは、仲野さんにしか出せないだろう。そして、同時期に始まったドラマ「この恋あたためますか」と「あのコの夢を見たんです。」では、全く異なる演技を披露。後者は、南海キャンディーズの山里亮太による「妄想エッセイ」の映像化で、仲野さんは赤メガネをかけ、山里を好演。さらに、劇中劇(妄想)の中で、中条あやみや森七菜といった毎話交代するヒロインと、息の合った掛け合いを見せた。仲野さんと森さんは共演作が多く、本作「この恋あたためますか」、さらにはティファニー×ゼクシィのCMでも共演(これまた泣けるのだ)。「この恋あたためますか」では、森さんが扮するヒロインをめぐって、中村倫也演じる会社の社長と恋愛バトルを繰り広げている。お菓子作りにひたむきで、ヒロインを支える実直なキャラクターは、仲野さんの新たな“進化”を感じさせる。2021年も話題作に出演、もはや“無敵”の俳優にここまでは、現在公開&放送された内容。来年も、仲野旋風は収まらないどころかさらに拡大する。まずは、2021年2月11日に公開する『すばらしき世界』。日本が世界に誇る実力派監督・西川美和の最新作で、第56回シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠に輝いた力作だ。人生の大半を刑務所で過ごした殺人犯(役所さん)が、社会復帰を目指す物語だが、本作で仲野さんは準主役に抜てきされた。主人公を取材するうち、情が移ってしまう元テレビ番組の制作者をリアルに演じており、物語の“良心”として、さらには観客と物語をつなぐポジションとしても機能している。仲野さんを追ってきた身としては、万感の思いが込み上げてくるほどのベスト・アクトだ。ぜひ公開を楽しみにお待ちいただきたい。その翌週の2月19日に公開する『あの頃。』では、重度のハロプロファンをエネルギッシュに演じており、観る者を爆笑させるだろう。口やかましく、ひねくれ者で見栄っ張りだが、その実小心者でもあるという、なんとも憎めない男を好演。ホロリと泣かせる名演も披露しており、主演の松坂桃李(「ゆとりですがなにか」コンビだ)とも好相性を見せつける。今泉力哉監督に加え、『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬が脚本を手掛けている点にも注目だ。2018年に、盟友・菅田将暉のオールナイトニッポンにゲストとして登場したとき、仲野さんはこう言っていた。「『共喰い』のオーディションで、俺は芝居さえ見てもらえなかったのに(菅田)将暉は見てもらえて、あっという間に主役ですよ。(中略)一番最初のジェラシーだわ、お前に対して(笑)」と。同エピソードでは、菅田将暉と染谷将太への嫉妬に苦労したと振り返っており、雌伏のときを過ごしていたことがうかがえる。しかし、だからこそ、人気がついてきた仲野太賀はもはや無敵。この先ますます絶対的な存在になっていくであろう彼の視界は、もう曇天でも向かい風でもない。どこまでも真っ青な晴天の下を、仲野太賀はひた走っていく。(SYO)
2020年12月22日映画『泣く子はいねぇが』(20日公開)の公開記念オンライントークイベント「呑んで語らう秋の夕べ」が25日に都内で行われ、主演の仲野太賀、佐藤快磨監督、写真家の草野庸子氏、司会として本作プロデューサーの伴瀬萌氏が登場した。同作は是枝裕和監督が才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督・佐藤快磨の劇場デビュー作で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した。秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公・たすくが、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描く。本イベントは、現在下北沢・BONUS TRACKで開催中の「泣く凪へ『泣く子はいねぇが』公開記念写真展」からの生配信ということで、展示写真を見ながらさまざまなエピソードが披露された。仲野は、地元での大失敗から逃げ出した東京で、古川琴音演じる酔い潰れた職場の後輩を家に泊めた翌朝のシーンをセレクト。視聴者からは「アドリブはありましたか?」と質問が寄せられた。後輩の猛烈なアタックに動揺したたすくが思わず掃除グッズを持ってしまうリアクションは仲野からの提案だったが、そのあと落としてしまったのは「事故」だったそうで、結果的に奇跡のシーンになったことが明かされる。続けて、草野氏はたすくの兄役・山中崇と母役・余貴美子が実家で夕食を食べるシーンをピックアップ。仲野は「実は余さんにお母さん役をこれまで3回もやってもらっていて、ここでも親子をやれるんだ、とすごい嬉しかった」と喜びを語った。佐藤監督が選んだのは、たすくと、吉岡里帆演じる妻のことねが車中で会話をする場面。久しぶりに会う2人という緊張のシーンだったため、気軽に写真を撮らせてほしいと言えず、草野氏はこそこそと隠れるように撮影したという。同じくこのシーンでは、寒い中でも堤防で1人感情を作っていた吉岡に、演出のため勇気を出して声を掛けたという佐藤監督。「太賀くんも吉岡さんも僕を受け入れてくれて感銘を受けました」と、監督らしからぬ謙虚な感想が笑いを誘っていた。さらに「太賀さんのお父さんが映画を見に行くと言っていましたが感想はいかがでしたか」という質問に仲野は「とにかく吉岡さんが素晴らしかったと強めにコメントをもらいました」と、父で俳優の中野英雄が吉岡の大ファンであることを明かした。親交の深い柳葉敏郎が出演していることも感慨深かったそうで、その演技には「勉強になりました」と感想を寄せられたそう。さらに、再び見た際にはなんと「隣に佐藤浩市さんの息子さん(出演者である寛一郎。たすくの親友・志波役)がいたぞ!」という意外すぎる報告があったとのことで、爆笑に包まれた。最後に仲野が「『泣く子はいねぇが』との時間が終わってしまうのはさみしいですが、本当に幸せな時間を過ごせて、2020年はこの映画に出会えて本当に幸せでした。ありがとうございました」とカメラの向こうで見守る視聴者に向けて真摯な気持ちを伝え、イベントを締めくくった。(C)2020『泣く子はいねぇが』製作委員会
2020年11月26日新進気鋭の監督・佐藤快磨(さとう・たくま)の劇場デビュー作で、仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』が公開中だ。この度、映画公開を記念したオンライントークイベントが、11月25日に本作の写真展が開催されている下北沢BONUSTRACKで行われ、主演の仲野、佐藤監督、オフィシャルスチールを務めた写真家・草野庸子、伴瀬萌プロデューサーが登壇。写真展に飾られている写真にまつわる思い出話や本作への想い、制作秘話などが語られた。本作は、監督・脚本・編集の佐藤快磨が、秋田県・男鹿半島の伝統行事「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品。9月に行われたサン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)のオフィシャルコンペティション部門では、撮影の月永雄太が最優秀撮影賞を受賞している。トークイベントでは、はじめにイベント会場と隣接している飲食店で展開されている本作とのコラボメニュー、映画で登場したサザエおにぎりと秋田名物だまこ汁が全員に振舞われ、ロケ地となった秋田県男鹿市に思いを馳せながら佐藤監督が乾杯の音頭を取った。劇中ではサザエおにぎりを食したたすくが、サザエと米の相性の悪さに思わず「まっず!」と驚愕するシーンを演じた仲野だったが、今回のコラボメニューのおにぎりは「美味しい!なんで劇中ではあんなにまずかったの?」とコラボメニューを絶賛し、「撮影のときのサザエおにぎりはトラウマ級にまずかったです」と答えて笑いを誘った。本イベントは現在、下北沢BONUS TRACKで開催中の「泣く凪へ『泣く子はいねぇが』公開記念写真展」からの生配信ということで、展示している写真をチョイスして、その写真にまつわる出来事や思い出話を披露する形式で行われた。最初に仲野がピックアップした写真は、仲野と古川琴音との共演シーン。地元での大失敗から逃げ出した東京でたすくが、酔い潰れた職場の後輩を家に泊めた翌朝に繰り広げられる、絶妙な間とアドリブで笑いを誘うシーンは「じつは一番やりたかったかもしれない」と語った佐藤監督。視聴者からの「アドリブはありましたか?」という質問に、古川演じる後輩の猛烈なアタックに動揺したたすくが思わずクイックルワイパーを持つ、という部分は仲野からの提案で撮影されたようだが、そのあと落としてしまったのは実は事故だったそうで、結果的に奇跡のシーンが撮れたと裏話を披露した。続けて、草野が選んだ写真は、たすくの兄と母を演じた山中崇と余貴美子が実家で夕食を食べるシーン。仲野は「実は余さんにお母さん役をこれまで3回もやってもらっていて、ここでも親子をやれるんだ、とすごい嬉しかった」と当時のキャスティングについての喜びを語った。また、同シーンについては企画の是枝裕和にも助言を得た上で、完成されたシーンということで、佐藤監督も特に思入れ深いと振り返った。佐藤監督が選んだのは、たすくとことね(吉岡里帆)が車中で会話をする場面。久しぶりに元妻のことねに会うたすくという緊張のシーンで気軽に写真を撮らせてほしいと言えず、草野はこそこそと隠れるように撮影したという。しかしそんな大事な撮影前、寒い中堤防でひとり感情を作っていた吉岡に声を掛けたという佐藤監督。演出のため勇気を出して声をかけたという監督は「太賀君も吉岡さんも僕を受け入れてくれて感銘を受けました」と、監督らしからぬ感想を述べて笑いを誘っていた。視聴者からの質問コーナーでは「娘の発表会のシーンで、成長した娘をさがすたすくの姿が印象的だった」という声に、仲野は「お遊戯会を見に行くシーンは自分も好き。たすくなりの張りつめた感情はどこで緩むべきか、どこで感情の起伏を作るべきか悩んでいたけれど、このシーン一点突破で行けた。とにかく脚本がすばらしかった」と佐藤監督の脚本を絶賛。続けて「エンドロールの後の映像が印象的だった」というコメントに佐藤監督は「ナマハゲがずっと続いてほしいという想いがあった。今日まで絶やさないようにしている方々への感謝を込めたかったんです」と地元・秋田県への愛を語った。また、ナマハゲのシーンでは山に登り、寒さに震えながら撮ったカットでもあったそうで、「使わないと……」という脅迫観念もあったと笑いながら明かした。そのエピソードには仲野も「信じられないくらい手間暇がかかってますね」と感心。さらに“太賀さんのお父さんが映画を見に行くと言っていましたが感想はいかがでしたか?”という質問には、仲野は「とにかく吉岡さんが素晴らしかったと強めにコメントもらいました」と吉岡の大ファンでもあるという中野英雄らしい感想がまずあったとか。また中野英雄と親交の深い柳葉敏郎が出演していることも感慨深かったそうで「(柳葉の演技に)勉強になりました」と感想を寄せた。さらにもう一度見に行った際になんと「隣に佐藤浩市さんの息子さん(出演者である寛一郎)がいたぞ!」という意外すぎる報告があったとのことで、全員が爆笑。終始和やかな雰囲気の中イベントは進行し、最後に仲野が「なかなか初日を終えて後も、こうやってトークライブをさせてもらえてとても楽しかったです。たくさんの視聴者の中には本作を見てくれた方も、まだ見てくれていない方もいると思います。映画を愛し、この作品を愛したスタッフたちが手間暇かけて作った作品です。まだ見ていない方がいたらぜひ劇場に観に来ていただきたいです。『泣く子はいねぇが』との時間が終わってしまうのはさみしいですが、本当に幸せな時間を過ごせて、2020年はこの映画に出会えて本当に幸せでした!ありがとうございました」とカメラの向こうで見守る視聴者に向けて、真摯な気持ちを伝え、イベントの幕を引いた。『泣く子はいねぇが』公開中
2020年11月26日映画『泣く子はいねぇが』(11月20日公開)の公開記念舞台挨拶が21日に都内で行われ、仲野太賀、吉岡里帆、寛 一 郎、柳葉敏郎、佐藤快磨監督が登場した。同作は是枝裕和が才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督・佐藤快磨の劇場デビュー作で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した。秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた。仲野は父・中野英雄の兄貴分である柳葉について「僕にとってはお正月は毎年"柳葉詣で"という中野家の伝統行事があって、ちっちゃい頃からわんさか泣かされました。秋田の人にとってのナマハゲがあるとしたら、僕にとっては"ヤナギバ"」と笑わせる。「対面するだけで震え上がるような……」という仲野に、柳葉が「正直に言え」とけしかけると、仲野は「本当に身近な存在でして、そういう方と父親がわり、まるで親子のような関係性の共演ができたというのは、僕自身役者をやっていて本当に感慨深いものがあります」としみじみと語った。柳葉も「くう〜」と顔を覆い、「本当に、生まれた時から知ってまして、来るたびにちょっかい出して、帰る時は必ずベソ書いて帰ってたというね。そんな彼がこうしてこの場にいて、自分が共にできるというのは本当にご両親も喜ばれてると思うんですけど、胸がいっぱいです」と胸中を明かす。「それが功を奏したと言いますか、役の上でもその気持ちを表現できる間柄の設定だったので、現場は本当にあったかい空間の中で過ごさせてもらいました」と振り返り、「な、太賀おめでとう」と祝福した。
2020年11月21日11月20日(金)に公開される仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』。折坂悠太が書き下ろした主題歌『春』のミュージックビデオが公開された。さらに映画の主演を務めた仲野太賀と折坂の対談動画も発表となった。『泣く子はいねぇが』は、秋田・男鹿半島の壮大な風景を舞台にそこで生きる人々のリアリティを切り取った青春グラフィティ。仲野演じる親になっても大人になりきれない青年たすくが、地域に伝承する“ナマハゲ”を通して少しずつ成長していく姿を描き出す。たすくの妻・ことねを吉岡里帆が演じるほか、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎といった実力派が集結。日本映画界を牽引する是枝裕和監督がその才能に惚れ込んだという新進気鋭の監督・佐藤快磨の長編デビュー作で、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭のオフィシャルコンペティション部門で最優秀撮影賞受賞という日本映画初の快挙を成し遂げ、国内外から注目されている一作だ。ミュージックビデオは、映画のロケ地である秋田県・男鹿半島で主人公たすくの実家として実際に撮影を行った場所を借り、映画と同じく監督・佐藤快磨、撮影・月永雄太が新たに撮影した映像を使用。また、ミュージックビデオ内のテレビ画面、そして中盤で大きく映し出される映像は、地元の方が撮影した約40年前の男鹿のホームビデオとなっている。まさに「男鹿に吹く風のように歌が始まり、巡ってきた季節と繋いできた小さな幸せを描きたい」という佐藤監督の想いの詰まったミュージックビデオに仕上がった。対談動画では、以前から折坂のファンで撮影中に「折坂の楽曲が本作の世界観にぴったり」と提案した張本人である仲野が主題歌を絶賛。完成した作品を観て「めちゃめちゃ興奮した!エンドロールで『春』が流れた瞬間に抱きしめられたような気持ちになった。この映画全体を包んでくれたような感じがした」と語る。初めて映画主題歌と劇伴に挑戦した折坂は「音楽で感情を増幅させるのではなく、波の音や風の音と同じようにただただ寄り添うことによってより奥行きを出すことが役割なのかなと思いました」と語り、「この仕事をお受けする前に太賀さんから『ラストシーンのその先を観客のみなさんに委ねる部分が多いので、何か一歩踏み出せるものを導いてもらいたい』というメッセージをもらい、そういうポジティブでもネガティブでもない感情を持っているのは母親なのかなと感じた。唯一物語の中で状況を俯瞰して観ている余貴美子さん演じるたすくの母親の気持ちで作ろうと思いました」と楽曲に込めた思いをコメントを寄せた。■公開情報『泣く子はいねぇが』11月20日(金)公開
2020年11月18日11月20日(金)公開の映画『泣く子はいねぇが』より、主演・仲野太賀のクランクアップ映像が公開された。本作では、大人として、そして父親としての自覚も曖昧な主人公たすくを演じた仲野さん。最後のシーンを撮り終わり、スタッフから一言を求められると、「何から言えば良いんだろうなぁ…寂しいんですけど…」と少し言葉に詰まりながら話し始め、まずはスタッフと撮影に協力した男鹿の人たちへ感謝を述べる。そして「以前佐藤監督と一緒に中編の作品を撮っていて、その時から監督は『次はナマハゲの映画がやりたい』とずっと言っていて」と無事迎えたクランクアップを噛み締めつつ、「昔の佐藤監督は、どこか頼りなくて、話が長くて、演出が細かくて、という印象だったんですけど、数年ぶりに再会して、本当に話が長くて、演出が細かくて(笑)」と佐藤快磨監督について冗談交じりに話すと、スタッフも大爆笑。ラストでは力強く「ただ、とっても頼りになりました!」とも語っている。本作は、佐藤監督が秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品。第68回サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャルコンペティション部門最優秀撮影賞受賞、第56回シカゴ国際映画祭ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門正式出品など、海外でも注目を集めている。『泣く子はいねぇが』は11月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:泣く子はいねぇが 2020年11月20日より全国にて公開© 2020「泣く子はいねぇが」製作委員会
2020年11月16日11月20日(金)に公開される仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』のカウトダウンビジュアルと動画コンテンツが、本日11月16日(月)から公開まで毎日1点ずつ公開されることが決定した。本作は、秋田・男鹿半島の壮大な風景を舞台にそこで生きる人々のリアリティを切り取った青春グラフティ。仲野演じる親になっても大人になりきれない青年たすくが、地域に伝承する“ナマハゲ”を通して少しずつ成長していく姿を描き出す。たすくの妻ことねを吉岡里帆が演じるほか、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎といった実力派が集結。日本映画界を牽引する是枝裕和監督がその才能に惚れ込んだという新進気鋭の監督・佐藤快磨の長編デビュー作で、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭のオフィシャルコンペティション部門で最優秀撮影賞受賞という日本映画初の快挙を成し遂げ、国内外から注目されている一作だ。本日公開されたビジュアルと動画のテーマは「いつまでたっても、男は子ども。」。ビジュアルは主人公たすくと悪友の志波(寛一郎)が歩く中、ふとこちらを見る自然体のたすくの表情を捉えている。この写真は本作の撮影現場に帯同した写真家・草野庸子が現場で撮影したもの。今後も劇中のカットだけでなく、特写として男鹿で生きる人々を捉えた写真が公開される予定だ。また、特別映像でもたすくと志波のシーンを中心に公開されている。大人になっても中身は子供という男性ならではのあるあるが盛り込まれた。冒頭ではかつて逃げ出した故郷へ2年ぶりに戻ったたすくが、娘の養育費を稼ぐために親友の志波と一緒に極寒の海で密猟をしている場面も。見張り役のたすくが崖の上で、“踊り”で合図を出すという何ともコミカルなシーンが印象的だ。明日からも毎日映画公式サイト及びSNSにてアップ予定(毎日正午アップ予定)とのことなので、引き続き注目してほしい。なお、今回のカウントビジュアルを撮影した草野が現場で撮りためた写真を展示する公開記念写真展「泣く凪へ」が東京都・下北沢にあるBonus Track内のギャラリーにて開催中。完全無料となっているので、映画公開に先立ち『泣く子はいねぇが』の世界を堪能してはいかがだろうか。【映画『泣く子はいねぇが』公開記念、草野庸子写真展「泣く凪へ」】<開催日時>前期:11月14日(土)~11月19日(木)/11時〜19時(※初日11/14は13時OPEN/最終日11/19は17時CLOSE )後期:11月24日(火)~11月26日(木)/11時〜19時<開催場所>Bonus Track内ギャラリー(東京都世田谷区代田2丁目36−3)『泣く子はいねぇが』11月20日(金)全国公開
2020年11月16日アイドルグループ・乃木坂46の久保史緒里と賀喜遥香が7日、東京・渋谷ストリーム ホールで行われた「SHIBUYA SCRAMBLE FESTIVAL 2020 Produced by anan(略称:シブスクフェス)」に登場。バレーボール漫画『ハイキュー!!』について語った。anan創刊50周年を記念した同イベントで、乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、久保史緒里、賀喜遥香が、「女子の流行モノ! ’20秋 乃木坂46 マイブーム名鑑」と題したステージに登場。それぞれマイブームを明かした。久保は、『ハイキュー!!』にハマっていると明かし、「舞台が私の地元の宮城県ということもあって、ずーっと見ています」と説明。「バレーボールもチーム戦。私たちもグループで活動しているので、響く言葉とか、こういうチームプレーもあるんだなと学ぶことばかりです」と語った。賀喜も「私も見ていました」と明かし、「青春の熱さというか、3年間でしかない絆が本当に身にしみて、なんで私はこんなに熱くなれないんだろうって。熱くなっているんですけど、汗水流して頑張っているのを見ると、私ももっと汗を流さないとって思います」と話した。なお、齋藤は「フィルムカメラのCONTAX T3、山下は「猫」、賀喜は「豆腐」がマイブームだと発表した。
2020年11月07日超一流のプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げるドキュメンタリー番組をオマージュした、映画『とんかつDJアゲ太郎』の特別映像「プロフェッショナル~アゲ太郎の流儀~」が公開された。今回映像では、渋谷の老舗人気とんかつ屋「しぶかつ」の三代目跡取り息子アゲ太郎(北村匠海)に、カメラが密着。代々続くとんかつ屋で運ぶ傍ら、クラブでDJとしてフロアを盛りアゲる日を夢見る、異色のWワーカーのアゲ太郎。映像では「豚を揚げるか、フロアをアゲるかに大したちがいはねえ!!」と豪語し、キャベツを刻み、DJの個人練習を行い、渋谷をランニング…と、“とんかつDJ”になるべく、日々の努力を怠らないプロフェッショナルな姿を覗くことができる。また、食、音楽、お笑い界から本作にコメントが寄せられており、「とんかつ屋でDJのアゲ太郎は、今の時代にとても合っている。音とDJの描写が生々しくて良かった」(ピエール中野/凛として時雨)、「とにかく音とテンポが気持ち良くてずっとウキウキが止まらない映画」(しばたありぼぼ/ヤバイTシャツ屋さん)。「アゲ太郎たちみたいな青春を経験してこなかったので、すごくうらやましい気持ちです。みんなとふざけてやってたバカみたいなことが、自分の仕事や夢につながる可能性もあるってこと、そして仲間とがんばるチームワークを観てほしい」(酒井健太/アルコ&ピース)、「キラキラした色彩の画面内で放たれる極上のPOPミュージックと極上のトンカツに酔いしれること間違いなし!」(リュウジ/料理研究家)などと絶賛している。『とんかつDJアゲ太郎』は10月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:とんかつDJアゲ太郎 2020年10月30日より全国にて公開©イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会
2020年10月21日行政改革・規制改革担当相を務める河野太郎大臣が、2020年10月17日、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行いました。視聴者から寄せられた質問や相談に答えるという内容の動画で、河野大臣の発言が「さすが」「最高!」と話題になっています。テレワークを嫌がる上司に…新型コロナウイルス感染症の流行にともない、感染防止対策の一環としてテレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増えています。動画では、一般の人だけではなく霞が関で働く官僚からの相談も多く寄せられました。霞が関で働くという相談者は、このような悩みがあるといいます。上司が「紙じゃないと見たくないからテレワークをやめて、印刷のためだけに出勤しよう」という人がいます。KonoTaroGomameーより引用相談に対する、河野大臣の回答がコチラ!そういう奴がいたら、私のところに報告してください。私が呼び出します。KonoTaroGomameーより引用官僚と思われる人から寄せられた上司についての相談に、大臣は「私が呼び出します」と力強くコメント。ネット上では、河野大臣の発言に元気づけられた人が続出しました!・最高です。よくぞいってくれました!・大臣からいわれたら、この上司も今頃ヒヤヒヤしているでしょうね…。・かっこいいですね。まさに理想の上司!もちろん、これまでの慣習をすべて一新することが必ずしも正しいわけではありません。しかし、それが本当に今するべきことなのかを慎重に考え、変えていくことは国を動かすリーダーにとって大切なことだといえるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月20日北村匠海が主演を務める映画『とんかつDJアゲ太郎』のメイキング映像が公開された。本作は「少年ジャンプ+」で連載された『とんかつDJアゲ太郎』(原作:イーピャオ・小山ゆうじろう)を、『翔んで埼玉』や『銀魂』シリーズなどを大ヒットさせたワーナー・ブラザーズにより実写映画化したもの。とんかつ屋の跡取り息子である主人公・アゲ太郎がクラブで一目惚れした苑子の心を射止めるため、とんかつもフロアも“アゲ”られる「とんかつDJ」を目指す物語だ。アゲ太郎を北村、苑子を山本舞香が演じるほか、伊藤健太郎、加藤諒、栗原類、ブラザートムなど豪華キャストが名を連ねている。今回公開されたのは、北村が「アゲ太郎」になるまでを追った“メイキング映像~Road To とんかつDJ~”。映像は、撮影初日に北村がクランクインする場面からスタート。初めてコメディ映画に出演する北村は、「コメディ作品というのは、中々経験したことがないので、自分の中でもかなり挑戦的な役なんです。」とコメントをしている。とんかつ屋とDJというふたつの道を極めるため、北村は撮影前からキャベツの千切りや、DJのスクラッチを練習。その結果、本編では北村の見事な千切りとDJプレイを見ることができる。一方、アゲ太郎が弁当の配達に行った初めてのクラブで出会う憧れのヒロイン・苑子を演じた山本は「楽しい現場なので、次来るのも楽しみです」と語り、アゲ太郎のライバル・DJ屋敷を演じた伊藤健太郎も「面白いものをみんなで一緒に作りたいと思います」とコメント。アゲ太郎と同じく渋谷に住み、と、それぞれ旅館、薬局、書店、電気屋の跡取りである“3代目道玄坂ブラザーズ”を演じた加藤、栗原、前原滉、浅香航大と北村の撮影はハイテンションで撮影に臨んだ。加藤も「ハイテンションです、ずっと。楽しいですね!」と撮影時を振り返るなど、チームの仲の良さが印象的だ。本作のもう一人の主人公は“とんかつ”。お肉はジューシーで衣はサクサクと黄金色に揚がったとんかつを目指すために、制作チームが趣向を凝らす。撮影ではおよそ300人前の上質なロースを使用し、こだわり抜かれたとんかつの姿にも注目してほしい。アゲ太郎を演じきった北村は「アゲ太郎をまさか自分が演じるなんて……と、最初は戸惑いました。バカで全力で一直線。そんなアゲ太郎のテンションについていくのに必死でした。正直、“DJととんかつは同じだ!”と、言われてもちょっと違うんじゃない?って思います(笑)。でも、とんかつビートの中に身を委ねていると不思議と“あ、これ同じかも!?!!”となる瞬間がいくつもあって、それが面白かったです。撮影前にはDJの練習だけでなく、キャベツの千切り練習もかなりしました。おかげで線のように細くリズミカルに千切りできるまで上達しました。公私ともに付き合いのある健太郎といいライバル関係を演じられたのは感慨深かったですね。一緒にDJブースに立つシーンは、個人的にもめちゃくちゃうれしかったですね。」と語った。『とんかつDJアゲ太郎』 10月30日(金)、“フライ”デイに公開される。映画『とんかつDJアゲ太郎』 メイキング映像~Road To とんかつDJ~『とんかつDJアゲ太郎』10月30日(金)全国ロードショー
2020年10月15日旧知の仲でもある仲野太賀さんと若葉竜也さんが最新作の映画『生きちゃった』で向き合ったのは、さまざまな愛の在り方。互いへの信頼や尊敬が生み出した演技の化学反応、長年の友人だから話せる、お互いの印象まで…。普段より少し襟を正した対談形式で伺いました。仲野さんが中学2年生、若葉さんが高校2年生の時に学園ドラマで共演して以来、舞台や映画でも共演を重ね、プライベートでも家を行き来する仲の二人。若葉:太賀は中学生の頃から、大人びてましたね。先輩と後輩という上下関係ではなく、すぐ友達になれたけど、ずっと敬意を持って接してきました。仲野:最初からとてもかわいがってもらって。若葉:太賀は、作品への向き合い方がとにかくピュア。撮影現場で、心が動いたまま素直に感情を表現できるのは、ロマンティストだからなんだと思う。仲野:僕が見てきた若葉さんのほうが、はるかにロマンティックですよ!相当影響されてます。若葉:互いに“ロマンティスト”で攻め合ってる(笑)。仲野:(笑)。若葉さんの魅力は、独特の落ち着きですね。自分で言うのも何ですが、僕は若手俳優の知り合いが多いんです。その中でも、この若さで人生が匂い立つ、数少ないひとり。一つひとつに疑問を持って、自身が納得する道を歩んできたから今があり、その道のりこそが、他の人にはない表現となって出てくるのかなって。最近、僕の周りの俳優や作り手から、若葉さんの個性がすごく愛されていると実感するんですよ。友人としてとても嬉しいんですけど、内心では「俺は、竜也のすごさ、10年以上前から知ってたから」って思ってます(笑)。若葉:太賀は、作品に対して本当に真摯。最終的に面白いものが作れれば、どんなアプローチでも構わないと思うけど、効率よく、最短距離で役に行き着こうとすることに、僕は違和感があるんです。太賀の作品に向かう姿勢は、すごく共感できるし、信頼できます。仲野:若葉さんは、ものすごく誠実ですからね。作品への憧れだったり、注ぐ熱量は、出会った頃から変わらないけど、その誠実さは、共演するたびに磨かれていますね。どんどん作品に対して真摯になっていってます。ただ、時代には合ってない(笑)。若葉:まあ、時代には合わないね(笑)。二人が思う、揺るぎないカッコよさ。俳優仲間やスタッフに愛され、引く手あまたな二人が考える、いま、愛される男性とは。仲野:時代に合わない僕らですけど(笑)、時代性を考えると発信力のある人なのかなって。若葉:YouTuberとか?仲野:それに、“カッコいい”という形容詞が女性にも使われるようになってきて女性のカッコよさも際立ってきている気がしますね。若葉:そうだね。カリスマ性は、時代が変わっても色褪せず多くの人を惹きつけると思う。どの時代を生きたとしてもカッコいい。いわゆる“モテ期”はあったのか。伺ってみると…。若葉:モテ期の定義って…?仲野:デート回数が多い時期?若葉:告白された回数?…二人とも、モテ期の定義がわからない(笑)。仲野:おそらく山崎賢人のモテ期と僕のとも違うでしょうし。(※崎の「大」は「立」)若葉:まあ、曖昧なものだよね。さまざまな愛の形を描いた作品で共演。最新共演作は、石井裕也監督の映画『生きちゃった』。大島優子さん演じるひとりの女性を愛する、幼馴染みを演じた二人の感情が発露するあるシーンには、心を揺さぶられる。仲野:あのシーンは、僕らも含め、現場の誰もが不思議と核心的な話をするのを避けてましたね。僕も、言葉にできるようなシーンにはしたくなかったですし。若葉:「何が見られるんだろう」という現場の期待値が上がってるのは感じたよね。僕らもどんなことが起こるのか、楽しみだった。実は、あのシーンの撮影の前日に、太賀の家に泊まったんです。仲野:泊まることは、言わずもがな、って感じだったよね。二人で同じ時間を共有しておかないと、あのシーンには向かえなかった。若葉:でも、特に芝居について話すわけでもなく。仲野:アイス食べながら、夜道を散歩して。若葉:数時間寝て、僕の運転で現場に向かって…。二人でいた時間がそのまま地続きとなって、流れるように撮影が始まりました。本作では、男女、友人、家族…と、立場や関係が異なる者たちのさまざまな愛の形が描かれる。作品に参加して感じたこととは。仲野:この作品を通じて、いろんな愛の形に思いを馳せました。特に共感するのは、若葉さん演じる友人との愛。友人が隣にいてくれる安心感や信頼は、何物にも代え難いですね。若葉:僕も同じですね。恋愛感情とも違う、こいつのこと、たまらなく好きと思う瞬間が男の友人にもあると思う。「俺は、お前のことがたまらなく好きだ!」なんて、面と向かってはなかなか言えないですけどね。ましてや、女性に対して「愛してる」なんて、絶対に言えないな。仲野:僕は、言えますよ。若葉:さすがロマンティスト(笑)。映画『生きちゃった』幼馴染みの厚久(仲野)と武田(若葉)、そして二人が愛する奈津美(大島優子)。厚久は奈津美と結婚したが、彼女の不倫現場に居合わせてしまう。その日を境に、3人の歪んだ関係が動きだす。ユーロスペースにて公開中。©B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved.なかの・たいが(一枚目写真・右)1993年2月7日生まれ、東京都出身。2006年、俳優デビュー。ドラマ『ゆとりですがなにか』のモンスター役が話題に。今年だけでも『静かな雨』などすでに6本が公開されている。さらに『泣く子はいねぇが』が11/20公開。シャツ¥34,000(レディッシュ ブラウン TEL:03・6427・8155)わかば・りゅうや(一枚目写真・左)1989年6月10日生まれ、東京都出身。『葛城事件』で、第8回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。来年には、初主演映画『街の上で』など3本が公開。また、今秋放送予定のNHK連続テレビ小説『おちょやん』に出演。シャツ¥33,000Tシャツ¥8,000(以上ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760)※『anan』2020年10月14日号より。写真・ティム・ギャロスタイリスト・石井 大(仲野さん)纐纈春樹(若葉さん)ヘア&メイク・高橋将氣(仲野さん)FUJII JIMI(若葉さん)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年10月08日仲野太賀主演で「南海キャンディーズ」山里亮太原作の小説をドラマ化する「あのコの夢を見たんです。」が10月2日深夜から放送開始。仲野さん演じる“山里亮太”の再現度が“完璧”と話題になっている。「ドラマ24」枠60作目となる本作は、2010年10月から月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載され話題となった「南海キャンディーズ」山里亮太が、実在する人気女優やアイドル、モデルたちのイメージから創作した初の短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」をドラマ化。山里さんの“妄想ノート”をドラマ化するということで、山里亮太を仲野さんが演じ民放ドラマ初主演。また1話には中条あやみが出演するほか、芳根京子、森七菜、飯豊まりえ、大原櫻子、山本舞香、大友花恋、白石聖、鞘師里保、池田エライザら人気女優が毎回登場する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。山里が喫茶店でネタ作りをしようとしていると、マネージャーが番組APと現れ仲睦まじい姿をみせる。イラついた山里は妄想ノートを開く。妄想ノートに妄想を書いてる間は現実逃避できるのだ…。中条あやみは学校一のモテ女。下駄箱を開ければラブレターの山。休み時間には校内放送で告白され…次から次へと来る告白の嵐にあやみは、一度でいいから“追いかけられる恋”より“追いかける恋”がしたいと思っていた。そんな矢先、あやみのスマホに失恋を体験できるというアプリ「振られ屋」からのメッセージが。疑心暗鬼だったあやみだが興味本位で登録してみると、本当に様々なシチュエーションで失恋を体験でき、アプリにのめり込んでいく…というのが今回のストーリー。初めての失恋を経験したことに喜びを露にする中条さんに視聴者からは「振られて喜ぶ中条あやみ可愛い」「フラれて喜んでる。なんでやねん」といった反応とともに、その後も振られまくるその姿に「中条あやみがいろんな人に振られまくるって…たぶん二度と無い」「中条あやみさんがひたすらフラれる役とかなかなかない」「中条あやみがこんなにフラれるてるの初めて見た」など、普段なかなか見られないシチュエーションに驚きを交えた反応多数。「冒頭から太賀くんが山里さんにしか見えなかった」「メガネの上げ方が完璧(笑)」「目線とかめちゃめちゃ山里さんだった」「仲野太賀の演技力と可愛らしさでいい塩梅に抽象化(山ちゃんであるし俺たちでもあり、仲野太賀でもある)されててよかった」など、仲野さん演じる“山里亮太”にも高評価が集まっている。(笠緒)
2020年10月03日10月30日(金)に公開される映画『とんかつDJアゲ太郎』より、本編映像が公開された。映画『とんかつDJアゲ太郎』は、2014年から2017年まで『少年ジャンプ+』で連載されたイーピャオと小山ゆうじろうによる同名マンガの実写化作品。東京・渋谷にある老舗とんかつ屋しぶかつの跡取り息子・勝又揚太郎が、とんかつもフロアもアゲられる男“とんかつDJアゲ太郎”を目指す様子が描かれる。北村匠海がアゲ太郎こと勝又揚太郎を演じるほか、アゲ太郎が憧れる見習いスタイリスト・苑子役を山本舞香が、アゲ太郎のライバル・屋敷蔵人役を伊藤健太郎が務める。公開された本編映像は、北村が演じるアゲ太郎と友人「3代目道玄坂ブラザーズ」(加藤諒・浅香航大・栗原類・前原滉)が、YouTuberデビューを果たし、渋谷の中心で全身タイツ姿によるダンスを披露するシーンだ。人気YouTuberフワちゃんも参加し、思わず笑ってしまう内容となっている。また作品自体もオール渋谷ロケを決行。実在するクラブやハチ公前や109前のスクランブル交差点、井の頭通り、公園通り、ファイヤー通りなどおなじみのスポットが登場するという。「クラブのフロアとリンクしやすい構成を狙った」と美術スタッフが語るように、とんかつ屋がフロアに一変、コンロをDJコントローラーに見立てたDJプレイをするシーンも見ることができる。北村は、この撮影の感想を「ひとりで着ると心が折れるが3代目のみんなと同じ格好だったからこそ最強な気持ちになった。渋谷での撮影はむしろ恥ずかしくなかった。スタジオセットでスタッフさんに囲まれてる時の方が恥ずかしかった」と語った。さらに加藤は「原作の中でも印象的な衣装だったので着ることができてうれしかった」「だんだん快感を覚えてくる」、栗原は「みんな見てくれてる。わーいって感じ」とそれぞれコメントを寄せている。■公開情報『とんかつDJアゲ太郎』10月30日(金)全国公開
2020年10月02日東京・岡本太郎記念館では、企画展「対峙する眼」を、2021年3月14日(日)まで開催する。ふたつの“いのち”の対峙岡本太郎は洋画家としてキャリアをスタートさせたが、しかし通常の洋画家とは大きく異なっていた。つまり、裸婦画や人物画、風景画、そして静物画など、一般的な西洋画題をまったく取り上げなかったのだ。岡本が描いた内容は一見しただけでは判然としないものの、それでもほぼ必ず現れるモチーフが「眼」、何かしらの生きものの“いのち”であった。なかでも頻出するのが「対峙する眼」であり、向かいあうふたつの“いのち”が、語りあい、睨みあい、笑いあい、そして見る者を睨みつけるかのように表現されているのだ。企画展「対峙する眼」では、対峙する生きものが描かれた作品を一堂に集めて紹介。《にらめっこ》をはじめ、生命力にたぎる岡本の作品世界にふれられそうだ。展覧会概要企画展「対峙する眼」会期:2020年9月30日(水)〜2021年3月14日(日)※1月31日(日)までの会期を予定していたが延長会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19TEL:03-3406-0801開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日(月)~1月4日(月))観覧料:一般 650円、小学生 300円
2020年09月20日『今日から俺は!!劇場版』から『MOTHER マザー』などまで幅広い作品で強烈な印象を残す仲野太賀の主演作『泣く子はいねぇが』。この度、そんな仲野さんの演技力が光る新たな場面写真を入手した。2014年『ガンバレとかうるせぇ』で、ぴあフィルムフェスティバル映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞をW受賞し、釜山国際映画祭など数多くの国内外映画祭で評価された、佐藤快磨監督の劇場デビュー作にして完全オリジナル脚本となる本作。その主演に起用されたのは、興行収入50億円を突破する大ヒット中の映画『今日から俺は!!劇場版』をはじめ、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」や映画『桐島、部活やめるってよ』などの話題作にも多数出演、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品された河瀬直美監督『あん』にも参加し、作品ごとにインパクトを残し続けている。また、今年だけでも主演作『静かな雨』、『#ハンド全力』『MOTHER マザー』『今日から俺は!!劇場版』『僕の好きな女の子』『生きちゃった』と多く映画に出演している。さらに先日、「南海キャンディーズ」山里亮太の著書「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」のドラマ化でも主演することが発表され、話題を集めている。今回解禁となる場面写真では、仲野さん演じる主人公たすくが、ナマハゲの祭りを前に何か思い詰めたような表情を見せている。そんな真剣な表情から一転、海が背景の写真では慌てて手に持ったウニをポケットに詰めるコミカルな表情も。そんなたすくの頼りなさが、そして兄・悠馬役を演じた山中崇と笑いあっているシーンでは和やかな空気で、しっかりと伝わってくる。周囲の空気感も変える唯一無二の演技力を魅せる仲野さんの魅力が、本作では余すことなく発揮されているといえそうだ。『泣く子はいねぇが』が11月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:泣く子はいねぇが 2020年11月20日より全国にて公開©2020「泣く子はいねぇが(仮)」製作委員会
2020年09月19日TBS新火曜ドラマ「この恋あたためますか」に、仲野太賀と石橋静河の出演が決定した。主人公と一緒にスイーツ開発をする開発員を演じる。本作は、夢破れたコンビニアルバイトにコンビニチェーン社長が急接近、一番売れるスイーツ開発をしながら2人の甘い恋が展開する「スイーツ×ラブ」ストーリー。今回発表された新キャスト、話題の「今日から俺は!!」シリーズに出演する仲野太賀が演じるのは、スイーツ製作専門の会社「ドルチェキッチン」に所属し、樹木(森七菜)と共にスイーツ開発をする新谷誠。樹木の相棒的存在だ。また、連続テレビ小説「半分、青い。」『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石橋静河が演じるのは、樹木とコンビニ本社「ココエブリィ」商品部スイーツ課に勤務する北川里保。社長・浅羽(中村倫也)との関係性が気になる役どころとなっており、樹木・浅羽・新谷・北川の仕事と恋の四角関係にも注目。仲野さんは「新谷は一見どこにでもいそうな青年です。しかし、ベンダーとして彼にしか出来ないこだわりや、誇りを大切にして演じていきたいと思います。慣れない恋愛ドラマではありますが、森さん、中村さんをはじめとする魅力的なキャストの方々、頼もしいスタッフの方々と共に、心があたたまるドラマを作っていけたらと思います」と意気込み、石橋さんは「作品に何層もの厚みをもたらすような、素晴らしい役者の皆さんと共に、悩み、そして楽しみながらこの物語を駆け抜けたいと思います。お楽しみに!」とコメントしている。ほかにも、「ココエブリィ」本部専務の神子亮役に山本耕史。スイーツ課の課長・一岡智子役に市川実日子。浅羽の出向元の会社の上司・都築誠一郎役に利重剛。樹木がアルバイトをしている「ココエブリィ」店舗の店長・上杉和也役に飯塚悟志(東京03)。その店舗で働くアルバイトの中国人・李思涵(リ・スーハン)役に古川琴音。本社スイーツ課所属の三田村敦史と土屋弘志役に、佐藤貴史と長村航希。「ココエブリィ」スイーツ課勤務のOL・藤野恵役に中田クルミ。コンビニの常連客・石原ゆり子役に佐野ひなこが決定した。「この恋あたためますか」は10月、毎週火曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月16日ムロツヨシと永野芽郁が親子役で共演、中川大志、新垣結衣らが出演する「親バカ青春白書」が9月13日の放送でフィナーレを迎えた。最終回で明かされた新垣さん演じる幸子の“過去”とあるドラマとの“リンク”にSNSが大きく盛り上がっている。最愛の妻を亡くし男手一つで娘を育て上げるも、その娘が共学の大学に進学することを心配して、自分も同じ大学に入学してしまう小説家の小比賀太郎(おびかたろう)=通称“ガタロー”をムロさんが演じ、純真無垢、亡き母の梅干しの味を引き継ぎ料理が得意、大学で初めて共学となった箱入り娘のさくらに永野さん、大学時代にガタローと結婚、さくらが幼い頃に故人となった幸子に新垣さん、元ヤンだったが猛勉強の末大学に入学、ガタローの小説の大ファンでさくらと交際している畠山雅治=ハタケに中川さん、ガタローに想いを寄せるようになる衛藤美咲に小野花梨。また今田美桜、中川大志、戸塚純貴、野間口徹といったキャストが出演した本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。美咲がガタローにキスしたことに衝撃を受けたさくらは、日常生活に支障をきたすほど動揺。料理の味もおかしくなって、ハタケの言葉も耳に入らない。そんなさくらの様子を見てハタケはショックを受け、美咲とさくらの間に“バトル”が勃発する。そんななか、さくらの異変にいち早く気づいたガタローの母・多恵(高畑淳子)が香川から上京、さくらからガタローのことを相談された多恵は、意外な幸子の過去を明かす。それは美咲同様、幸子も高校時代は荒れていたが、一念発起して大学に入学したという事実だった…というのが今回のストーリー。そして画面に映し出されたのは赤い特攻服に身をつつんだ高校時代の幸子の姿…「不良ガッキー、マジで美が過ぎる!」「不良姿さえもかわいい。何しても可愛い。最強」などの声が続々とSNSに投稿されるなか、幸子が高校時代、弁護士の先生から「東大に行け!」と言われ勉強に目覚めた…という過去が語られる。さくらも「どっかで見たことがある」と思わずつぶやいた幸子の“過去”に「ガッキー不良で弁護士が来て、東大行け!ってwww私も、何処かで見たよwww」「ガッキーが元ヤンからの東大入学、弁護士が不良高校に来て東大に生徒を入れるって完全ドラゴン桜」「ドラゴン桜で阿部寛に東大行けって言われて、ガッキーが東大行ってムロツヨシと結婚したのねwwww」といった反応が続出。まさかの別作品とのリンクに視聴者から大きな反応が集まっている。(笠緒)
2020年09月13日新・日曜ドラマ「親バカ青春白書」、略して「オヤハル」にて、ゴールデン・プライム帯初主演と第6話では監督も務めたムロツヨシがクランクアップ。小野花梨も同時にクランクアップとなり、すでに収録を終えていた永野芽郁も駆けつけた。妻・幸子(新垣結衣)に先立たれた小説家の“ガタロー”こと小比賀太郎(ムロさん)が、娘・さくら(永野さん)のことが好きすぎるあまり同じ大学に入学し、同級生としてキャンパスライフを送る本作。「今日から俺は!!」チームが結集したオリジナルドラマ。「皆さん、本当にお疲れ様でした。GP帯では初めての座長を務めさせて頂きました。最高に幸せでした。なんと第6話では監督までさせて頂いて」とムロさん。「スタッフさんは、皆さんの家族含めてコロナの対策をしながら、この撮影に参加して頂いていたと聞いております。本当にありがとうございました。どんなことがあっても、なにがあっても、どんなことになっても、また皆さんと一緒にドラマを作ってみせようと思います。ムロツヨシ、これからも頑張ります。そして福田雄一をこれからもよろしくお願いします」とコメントした。また、終盤、ガタローに積極的にアプローチしていた美咲役を演じた小野さんも無事にクランクアップ。小野さんは、「ありがとうございました。誰もが憧れる念願の福田組です。やってやるぞ!という意気込みで来たはいいものの、いざやってみてと言われたらどうしたらいいかわからず、色々なことを考えました。本当に人生の中で宝物のような時間を過ごさせてもらいました」と語り、新たな挑戦となった様子だ。第7話あらすじシェアハウス生活が続く小比賀家で、さくら(永野芽郁)が豹変!?ガタロー(ムロツヨシ)をめぐる娘・さくらvs同級生・美咲(小野花梨)の水面下のガチバトルが勃発。さらにハタケ(中川大志)、寛子(今田美桜)、根来(戸塚純貴)も巻き込み青春の悩み渦巻く小比賀家に、さくらの異変を感じ取ったガタローの母・多恵(高畑淳子)が香川から上京してくる!悩みを打ち明けたさくらは、多恵から優しかった母・幸子(新垣結衣)の衝撃的な過去を聞き…。日曜ドラマ「親バカ青春白書」最終回は9月13日(日)22時30分~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年09月11日ムロツヨシ主演「親バカ青春白書」の第6話が9月6日放送。主演のムロさんがメガホンを取った今回のエピソード、今回だけの特別なエンディング映像に「ガッキー最高」の声が上がるとともに、長尺ワンカットのパートにも多くの反応が寄せられている。本作は妻の幸子に先立たれた小説家の小比賀太郎が、娘・さくらのことが好きすぎるあまり同じ大学に入学してしまい、同級生としてキャンパスライフを送るという物語。主人公の“ガタロー”こと小比賀太郎をムロさんが演じるほか、その娘・さくらには永野芽郁、今は故人のさくらの母でガタローの妻である幸子に新垣結衣。ガタローとさくらの大学の友人である山本寛子に今田美桜、ガタローの小説の大ファンでさくらの彼氏でもある畠山雅治に中川大志。ガタローのアドバイスでYouTuberとして復活した根来恭介に戸塚純貴。元ヤンでガタローが気になる衛藤美咲に小野花梨。賀太郎の編集担当をしている尾崎に谷口翔太といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ガタローは尾崎にさくらと同じ大学に入学していたことを告白。すると尾崎はそのことを小説にしたらどうかと言い出す。それから時が経ち大学2年の冬、成人式を控えたさくらたちだが、そんななか美咲が居候を続ける小比賀家に、顔にアザを作った寛子がやってきて、冬休みの間小比賀家に泊めて欲しいと言い出す。続いて留年の危機が迫った根来が現れ、大量のレポートの手伝いをしたいと頼み込んできて、さくらが流れに乗って畠山まで呼び出したことで小比賀家に全員集合。冬休みの間シェアハウス生活がスタート。ガタローにじゃまされ畠山との恋が進まないさくらは、美咲とガタローの距離が近づいてることが気になる様子で、根来が美咲を好きだと知ると「応援する」と言い出して…というのが今回のおはなし。ムロさんが自ら監督を手がけた今回、シェアハウス状態の小比賀家の様子を長時間にわたるワンカットで描いたパートに「長回し凄かったな」「屋内で長回しって面白いことやっとる」「三谷幸喜さんばりの長回し」「親バカの長回し,スコセッシか」などといった反応が。またガタローと幸子の思い出が詰まったエンディングにも「エンディングのガッキー最高でした」「エンディングのガッキーの可愛さの破壊力がすごかった」「めちゃくちゃ良いエンディングだった」「エンディングまじかわいすぎて眼球洗礼された」といった声が続々と集まっている。(笠緒)
2020年09月07日ムロツヨシ主演「親バカ青春白書」の5話が8月30日にオンエア。YouTuberとして行き詰った根来に対し“一発屋”の先輩として励ましの言葉を送るガタローの姿に感動の声が続出。さらに『今日俺』ゲストの賀来賢人と伊藤健太郎にも多くの反応が寄せられている。最愛の妻を亡くし男手一つで娘を育て上げた男が、娘が大好きすぎるあまり、自分も娘と同じ同じ大学に入学。キャンパスライフを送る…という展開で、娘が大好きすぎる小説家の小比賀太郎(おびかたろう)=通称“ガタロー”をムロさんが演じる本作。料理が得意で大学で初めて共学となった箱入り娘の小比賀さくらに永野芽郁。幼いさくらに梅干しの漬け方を教えたさくらの母にしてガタローの妻だった故人の小比賀幸子に新垣結衣。さくらの大学の友人の山本寛子に今田美桜。さくらに好意を持たれている畠山雅治=ハタケに中川大志。人気YouTuberになって舞い上がってる根来恭介に戸塚純貴。さくらとガタローの家に居候することになる衛藤美咲に小野花梨。ガタロー達の大学の大村教授に野間口徹といった面々も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大学2年の初夏を迎えたガタローたち。居候してる美咲とガタローの仲の良さにただならぬものを感じたさくらは、寛子とハタケに相談するが、今度はこの2人の仲良さげな様も気になってしまう。さくらの気持ちに気づいた寛子は、さくらを前にしてハタケに告白。2人の交際を止めようとするさくらから「ハタケが好き」という言葉を引き出し、さくらとハタケは晴れて交際することに。そして初デートの日、待ち合わせ場所にラブラブなさくらとハタケの前に偶然を装ったガタローが現れ、結局3人でのデートが始める。意を決したハタケが2人でデートがしたいと伝えようとすると、ガタローは「根来の動画が更新されてない!」と言い出す。根来の家に行くと、ネタ切れでスタッフにも辞めると言われた根来が荒れていた。さらに辞めたスタッフが根来の金を盗んでいたことが発覚…というのが今回のおはなし。自分を見失った根来に対し、自分も売れた小説はデビュー作だけだと明かし、自分なりに天国と地獄を味わったと語り出すガタロー。“一発屋”の先輩として「無理して背伸びしたら、息切れするの当たり前」と根来にアドバイスする。その後、根来の金を盗んだスタッフに「一発屋バカにするんじゃねえ!一発と当てたことねえやつがごまんといるなかで一発当てたんだ!それだけで十分すげえじゃねえか」と怒りをぶちまける…。そんなガタローに「一発屋をバカにする相手に説教する場面はぐっときた」「すごい深いなぁと思いました…かっこいい…素敵なドラマ」「ほんとそれ!って思った。世の中のみんなに聞かせたい」と共感の声が続々。また『今日から俺は!!』からのゲストにも注目が集まる本作。今回はついに主演の賀来賢人と伊藤健太郎が登場。2人はワイドショーのMCとゲストという役どころでの出演となったが、「まじで不意打ちの賀来賢人にびっくり」「賀来賢人と伊藤健太郎出てるの激アツ」などSNSでは喜びの声が上がっている。(笠緒)
2020年08月31日10月より放送予定のテレビ東京系「ドラマ24」枠の新ドラマが、仲野太賀主演「あのコの夢を見たんです。」に決定した。お笑い芸人・山里亮太(仲野太賀)は、ネタ作りのため、とある喫茶店に入る。そこで繰り広げられる店員、テレビ関係者、マネージャー、イケメン会社員との些細な出来事。ちょっとしたことが気になり、山里のイライラは限界に。眼鏡をくいっと上げてノートを開き、実在する女優を主人公にした物語をノートに書き始める。山里にとって現実逃避は、嫌なことを忘れられる“夢の時間”なのだ。旬な女優やアイドルたちをヒロインにした、山里亮太の妄想物語の幕が開ける――。「ドラマ24」枠60作目となる本作は、「南海キャンディーズ」山里亮太が、実在する人気女優やアイドル、モデルたちのイメージから創作した初の短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」のドラマ化。2010年10月から月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載がスタートし、連載時で66本にものぼり、誰もが一度は思い出す青春の1ページから、淡くも切ない恋愛小説、あっと驚くファンタジー小説まで多岐にわたりるエピソードが掲載。昨年、この連載の中から人気の16本を厳選した小説を発行、重版もされた。今回ドラマでは、小説の中から厳選したエピソードに加え、山里さんが新規で書き下ろしたエピソードも映像化する。ドラマでは、山里亮太役として仲野さんが主演。民放ドラマ初主演となる仲野さんは「山里さんの妄想物語と聞いて、素敵なヒロインの方々との恋愛模様が爽やかに描かれるもんだとばかり思ってました。蓋を開けたら、全っ然違う。素敵なヒロインと全っ然恋愛出来ない。何がなんでどうしてこうなった。突然で創り込まれた癖のある妄想の数々。めちゃくちゃな設定に巻き込まれた、素敵なヒロイン。そして僕。そして、スタッフ。実在する山里さんから、遠く離れた妄想の世界で愉快に遊んでいます」と本作についてコメント。山里さんは「妄想だからこそどんな人でもキャスティングできたんですが、これを現実のものにするのは不可能だと思っていました。まず山里の妄想に今大忙しの女優さんたちが付き合ってくれるはずないと。それが、ダメもとで聞いてみたら引き受けてくださって、もう感謝とかの前にひたすら驚いております。さらに、仲野太賀さんにも声をかけさせてもらったら、これもOK。とんでもない幸運に包まれたドラマです」と言い、「皆様、私の脳内なんか見たくないと思う方も、素晴らしいチームで作り上げた素晴らしい作品になっておりますのでどうか怖いもの見たさでもいいので見てみてください」とアピールしている。また本作は、大九明子、瀬田なつき、枝優花、松本花奈といったいま注目の女性監督たちが各話のストーリーを作り上げていく。ドラマ24第60弾特別企画「あのコの夢を見たんです。」は10月クールテレビ東京ほかにて放送予定。※毎週地上波放送終了後、ひかりTV&Paraviにて配信予定(cinemacafe.net)
2020年08月27日ムロツヨシ主演、永野芽郁、中川大志、今田美桜、新垣結衣らが共演する「親バカ青春白書」の4話が8月23日放送。今回はムロさん演じるガタローの“恋愛論”と“パジャマ登校”に感動の声が続々集まっている。「今日から俺は!!」チームと福田雄一監督が手掛けるオリジナルドラマとなる本作。娘が大好きすぎるあまり、なんと娘と同じ大学の同級生になってしまう父親・小比賀太郎=通称“ガタロー”をムロさんが演じ、その娘で料理が得意、大学で初めて共学となった箱入り娘の小比賀さくらに永野さん。大学でさくらが好意を持つ、ガタローの小説の大ファン・畠山雅治に中川さん。さくらが大学で最初に友達となった山本寛子に今田さん。さくらの学友でYouTuberの根来恭介に戸塚純貴。バイトを頑張る衛藤美咲に小野花梨。ガタロー達の必須科目の教授・大村教授に野間口徹。故人として回想シーンに登場するさくらの母でガタローの妻の幸子に新垣さんといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話ではガタローたちが2年に進級。さくらはある日、畠山が後輩女子と付き合っていることを知り、ショックを受ける。畠山は告白されたら付き合うものだと思っており、ガタローはそんな畠山を諭す。一方、弱小YouTuberだった根来はフラれ動画がバズり人気YouTuberとなり天狗状態だが、影で「才能がない」と言われショックを受けることに。寛子は新しい彼氏ができて幸せだったはずが、その彼は二股をかけていて、もう1人の“彼女”と取り巻きから呼び出される…。そんななか美咲のバイト先のカフェでバイトが次々と辞める事態が発生、美咲から一緒にバイトしないかと誘われたさくらはガタローに相談するが、当然反対される。しかし大学生活にうつつを抜かしていたガタローは連載を打ち切られ、親子でバイトを始めることに。バイトを始めるガタローとさくらだが、バイト先にヤンキー時代の美咲がふった元カレが現れ、暴れ出して…というストーリーが展開。二股が発覚しショックを受けた寛子と、彼女と別れた畠山が一緒にカフェを訪れる…そんな2人に“勢いで付き合うと関係が先にできちゃうから、お互いのことを知ろうという努力を怠りがちになる”と語り出すガタロー。「恋というのはまずはぐくむ、心を通わせること」と自らの恋愛論を語るガタローに寛子も「恋愛でガタローに説教されるとは…」と思わず納得。そんなガタローの言葉に「ガタローの言葉めちゃくちゃ恋愛の真理だと思う」「ガタローさんの恋愛名言、良かったです」などの声が集まる。また、ラストでのさくらが初バイト代でプレゼントしたパジャマを着て大学に登校するガタローの姿にも「ガタローのパジャマ可愛い」「パジャマ姿がとってもcute」「ムロさんパジャマ姿似合いすぎ」などの声が殺到している。(笠緒)
2020年08月24日仲野太賀主演、石井裕也監督オリジナル脚本映画『生きちゃった』より、仲野太賀と若葉竜也が歌う主題歌を収録した特報映像が公開された。本作は、幼なじみの山田厚久(仲野太賀)、奈津美(大島優子)、武田(若葉竜也)の3人の物語。結婚し、娘もいる厚久と奈津美。平凡な生活を送っていたが、厚久が奈津美の浮気を知ってしまい、3人の関係は歪んでいく。今回到着した特報映像「夏の花ver.」は、新たな映像とともに、厚久と武田が歌う、奈津美を思って作った主題歌「夏の花」が流れる映像。路上でアコースティックギターを弾きながら歌う2人の過去の姿や、様々な表情の奈津美の姿が映し出されている。楽曲の作詞・作曲は、松たか子や藤井フミヤにも楽曲を提供しているシンガーソングライターの河野丈洋。本作の音楽も担当している。『生きちゃった』は10月3日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:生きちゃった 2020年10月3日よりユーロスペースほか全国にて公開
2020年08月18日ムロツヨシ主演、「今日から俺は!!」のチームが手掛ける新たな家族の愛の物語「親バカ青春白書」の3話が8月16日放送。今回は今田美桜のダンスシーンと永野芽郁の「鬼滅の刃」「東京ラブストーリー」コスプレに視聴者がざわめいている。最愛の妻を亡くし男手一つで娘を育て上げるも、その娘が共学の大学に進学することを心配して、自分も同じ大学に入学してしまう小説家の小比賀太郎(おびかたろう)=通称“ガタロー”をムロさんが演じる本作。純真無垢、亡き母の梅干しの味を引き継ぎ料理が得意、大学で初めて共学となった箱入り娘のさくらに永野さん。さくらの大学の友人でダンスが得意な山本寛子に今田さん。ガタローの小説の大ファンでさくらに好意を持たれている畠山雅治に中川大志。登録者数わずか20人の弱小YouTuberをしている根来恭介に戸塚純貴。お金に対して執着心が強い衛藤美咲に小野花梨。ガタロー達の必須科目の教授をしている大村教授に野間口徹。そして今は故人となったさくらの母でガタローの妻の幸子に新垣結衣といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3話では、学園祭で開催されるミスコンにお金の匂いを嗅ぎつけた美咲が、グランプリの賞金目当てで自分だけでなく、さくらと寛子も勝手にエントリー。人前に出ることが苦手なさくらは戸惑いながらも、流れで参加することに。さくらたちがミスコンの一次審査を通過したことを知ったガタローは、娘が好奇の目にさらされることが受け入れられず大反対。さくらの出場を阻止すべくミスコン廃止に立ち上がるが、結局さくらたちは最終審査まで進む…というストーリーが展開。今回視聴者が注目したのは寛子を演じる今田さんの華麗なダンスと、永野さん演じるさくらが披露した「鬼滅の刃」「東京ラブストーリー」コスプレ。そして繰り出される80年代ネタの数々。ダンスサークルの体験入部やミスコンの2次審査で寛子がみせたダンスには「今田美桜ちゃんのダンス可愛い」「踊る今田美桜様最高過ぎ」「今田美桜ちゃんのダンス見れるとか誰得私得」などの声が。またミスコン最終審査でさくらが披露した「鬼滅の刃」キャラのコスプレには「え…永野芽郁のコスプレ可愛いすぎ…」「永野芽郁のねずこのコスプレやばい」などの声が殺到。そんなさくらの姿を見てガタローは、ミスコンで優勝したさくらが女優として活躍する姿を妄想するのだが、それがなんとトレンディドラマの名作「東京ラブストーリー」を思わせるもので。こちらにも「鬼滅からの東京ラブストーリーは草」「突然の東京ラブストーリー笑った」などの感想が。今回はそのほかにもおニャン子クラブや「ねるとん紅鯨団」など80年代~90年代初頭にまつわるネタが続出。「たまに昭和ネタ挟むのがたまらなく好き」「これは若い子分からないのではw」「20代以下の人にはわかんないんだろうなー」など、当時を知る視聴者からの反応も多数寄せられている。(笠緒)
2020年08月17日