歌舞伎俳優の尾上右近が、現代劇に初挑戦。ピューリッツァー賞戯曲部門賞受賞の翻訳舞台『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル~スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ~』が8月4日(土)、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。「作品が面白かったという声が聞けてうれしかった」と充実の東京公演を終え、大阪で大千秋楽を迎える。「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル~スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ~」チケット情報人生の目的を見失い、薬物中毒にあえぐ人々――。他者とつながりたい願望と切実に避けたい感情が、現実世界とネットの仮想空間を用いて表現される。薬物中毒で育児放棄した母親オデッサ(篠井英介)に代わり、伯母ジニーに育てられた主人公エリオット(右近)。今はバイトで生計を立てるが、過去に出兵したイラク戦争で負った傷を癒すため、モルヒネ中毒も経験していた。一方のオデッサは、ドラッグ中毒者の救済を目的としたサイトを運営中だ。ある日、闘病中のジニーが他界したことで、ふたつ(ふたり)の世界の均衡が崩れはじめる。現代アメリカが抱える問題に材を取った物語だが、「無理に理解しようと努めなくても大丈夫」と言う。「時代や環境が変わっても、問題に付随する人間の心の動きは変わらない。みんな弱虫でみんないいやつ。一歩を踏み出そうともがいているエリオットも完璧な人間ではないから、悲しいけど笑っていたり、黙っているけど心にはいろんな葛藤が渦巻いていたり、多面的な部分にも共感できる。焦らず見つめていただければ自然と1幕で抱いた疑問が2幕で紐解け、最後には心温まる作りになっている。そこが不思議で素敵な作品だなって」。初の現代劇。一番の収穫は演出のG2から、「役者には作品のメッセージを伝える役割がある」と学んだこと。「なぜこの場所に立つのか、なぜこのタイミングでセリフを発するのか、すべてのことに意味がある。歌舞伎では何の疑いもなく型通りに演じていましたが、型を役の心の動きと捉えると、以前とは感じ方が全然違う。役者としての心構えはどうだったのか、自分を省みて根っこを育む時間もいただけた」。迎えた本番では、世阿弥が言う『離見の見』を痛感したとも。「熱中していても客観性がないと役の本質を見せることなく、パフォーマンスで終わってしまう。小さくまとまらずに作品のコマとしての役割も果たす。冷静と情熱、そのバランスが難しい。本番になるとつい自分をアピールしたくなるので」と快活に笑う。春には、大阪松竹座にて上演されたスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』で、堂々市川猿之助とのダブル主演を勤めた尾上右近。役者兼清元というふたつの顔を持つ、気力、体力、愛嬌たっぷりの26歳がまたひと回り太くなった幹から、大千秋楽で思いの丈を花開かせる。「泣いても笑っても最後。失うものは何もない」と意気込む彼の冷静と情熱の間、見届けて。公演は、8月4日(土)13時から大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2018年08月03日舞台『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル 〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜』の公開ゲネプロが行われ、尾上右近、篠井英介、南沢奈央、葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨、陰山泰が登場した。同作は『イン・ザ・ハイツ』のキアラ・アレグリア・ヒュディス作で、2012年にピューリッツァー賞戯曲賞を受賞した。イラク戦争の帰還兵であるエリオット(尾上)と、その産みの母でコカイン中毒者の集まる掲示板を運営するオデッサ(篠井)、現実とインターネット上の世界が交錯していく。初の現代劇挑戦となる右近は、「ゲネプロという経験もほとんど初めてで、緊張といろんな意識が混ざって、正気の沙汰じゃなく、精神状態としては完全にオーバードーズ」と苦笑。「今の自分の中でできる感情というものを乗せて踏み出して明日を迎えたい」と意気込んだ。歌舞伎では「型に守られ、初役でも先輩に教わることができるし、型が洗練されている」が、今回は「お稽古をしながらすり合わせてぶつけあわせ、自分の型を作っていく」点に難しさを感じているという。今回母親役の篠井が女方として出演することから、右近は「初めての現代劇で、お母さんが女方というのは、安心材料です」と感謝した。南沢は「最初に台本を読んだ時は面白いと思ったけど、読めば読むほどどうなんだろうと謎が生まれてきた」と稽古を振り返る。「ディスカッションしながら理解して演じられた」と周囲に感謝し、右近も「台本の内容をみんなで考えるのも、初めての経験。南沢さんとはずっと一緒にいる役なので、一緒に踏み出したい」と語った。インターネットが題材となるが、右近は「たくさん宣伝してください! 噂もどんどん立ててもらったほうがいい。役者なんだから」と器の大きさを見せる。南沢も「この舞台が盛り上がれば」とクチコミにも期待を寄せた。東京公演は紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて7月6日〜22日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて8月4日。
2018年07月05日「“西郷どん”役の鈴木亮平さんは、だんだん本物に見えてきて、最近ではもう他人とは思えません(笑)」 神奈川県平塚市のヘアサロン「Aikana」店主の西郷隆子さん(48)が語る。一文字違いの名前から察せられるとおり、隆子さんは西郷隆盛のやしゃご(玄孫)。つまり、西郷どんは“ひいひいおじいさん”となる。 NHK大河ドラマ『西郷どん』は吉之助(隆盛)と美貌の僧・月照(尾上菊之助)の入水という前半部のクライマックスを経てまもなく後半に突入するが、その最初の舞台となるのが、西郷どんが島送りとなる奄美大島。 生涯に3度結婚し、5人の子どもを授かった西郷どんだが、この島では2番目の妻と出会い、初めて父にもなる。この奄美での妻との間のやしゃごが隆子さん。 これまでの放送でも描かれたとおり、最初の妻・須賀とは早々に離縁し、美女のはべる酒席でも国づくりの話に明け暮れたり、男性と心中事件を起こしたりと、女性にはとんと縁がなかった西郷どん。 その月照との心中でも、助かったのは自分だけ。深い傷心を抱え、島に来た直後は住人たちから「大和からフリムン(大ばか者)が来た」と噂されるほど心身共にすさんでいたという。 そんな西郷どんに尽くし、男女の情愛だけでなく、真実の人間愛を教え、再び日本国のために立ち上がる勇気を与えたのが、奄美で結婚した愛加那(二階堂ふみ)だった。 西郷どん31歳、愛加那22歳で結ばれ、その後3年間を共に島で過ごした2人。林真理子さんの原作にも《「まっこと、女というのは何とよかもんじゃろう」》とあるが、近所の人が赤面するほどのラブラブぶりだったとか。 目鼻立ちのくっきりした島美人だったと伝えられる愛加那だが、残された肖像画を見ると、なるほど、隆子さんととてもよく似ている。 「私は東京の板橋生まれで、祖父の隆治に鹿児島で会ったのも小学校低学年が最後。その後、実は高校生のころに両親が別居して、父の隆道とは離れて暮らしたので、西郷家とは縁遠くなっていました。覚えているのは、とにかく祖父も父も180センチ以上の大男だったこと。はい、西郷どんにうり二つでした」(隆子さん・以下同) 高校卒業後に、幼いころから憧れていた美容師になった隆子さん。結婚は35歳のときだったが、以降も旧姓で仕事を続けてきた。 「理想の男性のタイプは、恥ずかしいんですが、ズバリ西郷どん!体も性格もおおらかな人が素敵ですね」
2018年05月12日NHK大河ドラマ『西郷どん』は吉之助(隆盛・鈴木亮平)と美貌の僧・月照(尾上菊之助)の入水という前半部のクライマックスを経てまもなく後半に突入する。その最初の舞台となるのが、西郷隆盛が島送りとなる奄美大島だ。 生涯に3度結婚し、5人の子どもを授かった西郷どんだが、この島では2番目の妻と出会い、初めて父にもなる。 これまでの放送でも描かれたとおり、最初の妻・須賀とは早々に離縁し、美女のはべる酒席でも国づくりの話に明け暮れたり、男性と心中事件を起こしたりと、女性にはとんと縁がなかった西郷どん。 その月照との心中でも、助かったのは自分だけ。深い傷心を抱え、島に来た直後は住人たちから「大和からフリムン(大ばか者)が来た」と噂されるほど心身共にすさんでいたという。 そんな西郷どんに尽くし、男女の情愛だけでなく、真実の人間愛を教え、再び日本国のために立ち上がる勇気を与えたのが、奄美で結婚した愛加那(二階堂ふみ)だった。 「“西郷どん”役の鈴木亮平さんは、だんだん本物に見えてきて、最近ではもう他人とは思えません(笑)」 そう語るのは、神奈川県平塚市のヘアサロン「Aikana」店主の西郷隆子さん(48)。一文字違いの名前から察せられるとおり、隆子さんは西郷隆盛と奄美での妻・愛加那との間のやしゃご(玄孫)。つまり、西郷どんは“ひいひいおじいさん”となる。 目鼻立ちのくっきりした島美人だったと伝えられる愛加那だが、残された肖像画を見ると、なるほど、隆子さんととてもよく似ている。 しかし、隆子さんが、ご先祖を意識したのは、つい10年前のことだというのだ。 「私は東京の板橋生まれで、祖父の隆治に鹿児島で会ったのも小学校低学年が最後。その後、実は高校生のころに両親が別居して、父の隆道とは離れて暮らしたので、西郷家とは縁遠くなっていました。覚えているのは、とにかく祖父も父も180センチ以上の大男だったこと。はい、西郷どんにうり二つでした」(隆子さん・以下同) 高校卒業後に、幼いころから憧れていた美容師になった隆子さん。結婚は35歳のときだったが、以降も旧姓で仕事を続けてきた。そして10年前、現在のヘアサロン経営を思い立つ。 「店名を迷っていたら、主人が、『せっかくだから、君のひいひいおばあちゃんの名前を使わせてもらえば』と言ってくれたんです。それで、墓前に『名前を使わせてもらいます』と報告するため、初めて奄美大島を訪れました」 ここで不思議な体験をする。 「島に降り立ったとき、スーッと安らかな気持ちになったんです。その前から、なぜかハワイにハマって、フラダンスも習っていたのですが、私のルーツは、やっぱり島なんだと」 以降、毎年、奄美を訪れるようになり、少しずつ先祖のことも学ぶようになった。 「まさか、ひいおじいちゃんの菊次郎が京都市長だったなんて。私は子孫って名乗っていいのかと戸惑ったりも。奄美に行くと、いかに隆盛夫妻が人々から愛されているかわかります。特に愛加那は家族と別れたあとも自立した生活を貫いた存在として女性に絶大な人気があります」 西郷どんが島送りを解かれて帰郷したあと長男と長女は西郷家に引き取られるが、島での妻は薩摩には連れ帰れないとの藩法があり、愛加那は1人、島に残った。 ちなみに、黒木華演じる3番目の妻の糸(糸子)は、愛加那の子どもたち2人も分け隔てなく育てた女丈夫だったという。 隆子さんに、先祖との共通点を尋ねた。 「似ているというのもおこがましいですが、犬が大好きでずっと一緒です。父の隆道は狩猟免許も持っていて猟犬のセッターを飼っていました」 西郷どんの犬好き、狩猟好きは、上野にある愛犬ツンを連れた銅像でも有名。隆子さんも現在2頭の犬と暮らす。 「トイプードルの“はな”はハワイ語のohana(家族)から、スタンダードプードルの“あんず”は大好きなアンジェリーナ・ジョリーから名付けました。愛加那は機織り名人だったそうですし、私も美容師で、手仕事が好きなところは、ご先祖譲りかもしれませんね」 8年前に他界した父親の隆道さんは、鹿児島市にある菊次郎さんの墓に眠るという。 「遺言はありませんが、隆盛が写真を残さなかったように、わが家でも昔から形ある物を後世に残す習慣はありません。物より心の一族なんです。ただ、私は奄美でも、研究者の先生に会っても、みなさんが、『隆子さんがいちばん愛加那に似ている』と言ってくださるので、ご先祖に恥じないように自立した生活を送りたいです」
2018年05月12日歌舞伎座の團菊祭五月大歌舞伎が5月2日に開幕。團菊祭とは、明治の「劇聖」、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎を顕彰するために昭和11年に始まったもので、近年は歌舞伎座の五月興行として上演されてきた。今月は九世團十郎の子孫にあたる市川海老蔵が昼の部で『雷神不動北山櫻』鳴神上人・粂寺弾正・早雲王子・安倍清行・不動明王の5役、五世菊五郎の子孫である尾上菊五郎が夜の部で『弁天娘女男白浪』弁天小僧菊之助役を勤めている。その『弁天娘女男白浪』の初日のもようをお届けしよう。【そのほかの画像はこちら】河竹黙阿弥が書いた全5幕の『青砥稿花紅彩画』のうち、「雪の下浜松屋」の場面から「滑川土橋」の場面までを上演する、今回の『弁天娘女男白浪』。本作には、虚構が何重にも張り巡らされている。まず、若党(市川左團次)を伴って呉服屋の浜松屋に現れた振り袖姿の娘(菊五郎)は、自身の緋鹿子を店の緋鹿子の中に忍ばせたあとでそれを懐に入れ直し、あたかも店の品を盗んだかのように見せかけて、これを咎めた店側を強請る。その娘が盗賊・弁天小僧菊之助であることを見破って店を救う日本駄右衛門(市川海老蔵)は、実は弁天小僧と若党に化けた南郷力丸の親分だった。彼らはただのごろつきではなく義賊的要素も持っている……。演じ手はこうした複雑さを内包しながら、華やかに芝居を運んでいくのだ。特筆すべきはやはり、弁天小僧菊之助を数限りなく演じてきた菊五郎の、無駄なく余裕あふれる演技だろう。婚礼前の娘になりすました「浜松屋」の場面では、おっとりとかまえつつ、緋鹿子を忍ばせる際には一瞬の鋭さを覗かせる。そして、正体が露見して居直る際の砕けっぷりの可笑しさ、威勢よく名乗る有名な「知らざあ言って聞かせやしょう」以下の名台詞の心地よさ。初日ながらこなれた演技で、左團次と共にベテランの風格を見せつけた。鳶頭役の尾上松也の眼光の鋭さも印象的。また、丁稚長松に扮した菊五郎の孫・寺嶋眞秀が、丁寧な手つきで茶を出したり草履を揃えたりと立ち働く姿に、客席が沸いた。「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平(尾上松緑)、赤星十三郎(尾上菊之助)、南郷力丸の5人の盗賊が、まずは花道、続いて本舞台に、傘を手にずらりと並び、黙阿弥調の台詞を響かせる「稲瀬川勢揃の場」は、大きな見どころ、聴きどころだ。黙阿弥が、三世歌川豊国の絵に触発されてこの作品を書いたというだけあって、鮮やかな世界が楽しめる。さらに極楽寺の屋根の上では、捕手たちを相手に大立ち回りを展開した挙句、覚悟を決め、腹を切る弁天小僧菊之助。ここで、菊五郎を乗せたまま、屋根が倒れて次の場面に変わる“がんどう返し”も、他ではなかなか見られない趣向だ。昼の部は『雷神不動北山櫻』のほかに『女伊達』、夜の部は『弁天娘女男白浪』のほかに『鬼一法眼三略巻』菊畑、『六歌仙容彩』喜撰を上演。 歌舞伎の魅力が詰まった團菊祭五月大歌舞伎は、5月26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。また歌舞伎座タワー5階の歌舞伎座ギャラリーでは 「平成歌舞伎30年博」も開催中。取材・文:高橋彩子
2018年05月11日尾上菊五郎が「團菊祭五月大歌舞伎」の夜の部『弁天娘女男白浪』で、音羽屋のお家芸である弁天小僧菊之助を演じる。4月、菊五郎の取材会が開かれた。【チケット情報はこちら】「初めてやらせていただいたのが昭和40年、22歳の時。その後、(菊五郎)襲名もこの演目でやりましたし、節目節目に、様々な劇場でやらせていただきました」と、菊五郎は振り返る。弁天小僧菊之助といえば、婚礼間近の娘として登場し、男であることが発覚して片肌を脱ぐ“見あらわし”で有名。女方と立役の両方が求められるその芸を、菊五郎はメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手に引っ掛けて「今流行りの二刀流の究極」と評する。今では押しも押されもせぬ当たり役だが、演じながら悩んだ時期もあったという。「最初は、煙管や赤い鹿の子の布をどう出すか、お金をどこに入れるかといった手順、あとは捨て台詞も難しくて、つい現代語のようにペラペラペラペラと言ってしまい、あとで台詞がなくなって困ったこともあります(笑)。それでも怖いもの知らずで、30代までは勢いでやっていたけれど、40代に入り、あまりに何度もやらせていただくので、悩んでしまって。立役がよくなってくると女方が気になるし、女方を一生懸命やると今度立役が……となるんです。完成品ではありませんから、今回も、色々勉強することになるでしょう」「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸の5人の盗賊が並ぶ「稲瀬川勢揃の場」も、本作の見どころのひとつだ。「古い歌舞伎座で五人男をやった時、“10年後にやって、誰も抜けてないだろうなあ”と言ったら“そんなことないよ”と答えた夏雄ちゃん(市川團十郎)が一番先に逝き、それから寿(坂東三津五郎) も逝って、非常に寂しい思いをしました。今回、新しい歌舞伎座の五年祭にあたり、この辺りで一遍やろうかなと。(市川)左團次さんのようにずっと一緒にやってくださっている方もいる一方、(尾上)松緑も(尾上)菊之助も揃うし、(市川)海老蔵くんの日本駄右衛門も初めてだと思う。鳶頭も(故・尾上)松助がやっていたから(息子の尾上)松也にやらせます。(芸の継承を)意識して配役を決めました」若い世代に伝えたいことを問われると、「言葉の間(ま)と、歌舞伎の江戸っ子言葉。“ひゃく“と言わず“しゃく”と言うわけですが、あんまり“しゃくがにしゃくと……”と言われるとゾッとしちゃう。昔の江戸っ子はそう言ったかもしれないけど、歌舞伎としてお客さんの前でやる場合の発音はひゃとしゃの間くらいだと思います。若い人達には、映像だけではなく、一緒に演じることで、感じを覚えておいてほしいですね」今75歳。少年である弁天小僧を演じるにあたり、姿勢に気を使い、体重も落としていると語る。円熟味と若々しさが同居する珠玉の芸を味わいたい。團菊祭五月大歌舞伎は、5月2日(水)から26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年05月02日元新体操日本代表(通称フェアリージャパン)の畠山愛理が、「第46回ベストドレッサー賞」のスポーツ部門に選出され29日、都内で行われた授賞式に出席した。ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなどの各分野で時代をリードする著名人に贈る同賞。1972年にスタートし、今年で第46回を迎える。新体操日本代表として2012年のロンドン五輪、2015年の世界選手権、2016年のリオデジャネイロ五輪などで活躍し、引退後はスポーツキャスターやモデル、タレントとして活動している畠山。「素直にとてもうれしいです」と受賞を喜び、「初めはドッキリなんじゃないかと思ってしまった。次に、本当に私で合ってるのかなって思うくらい驚きました」と笑った。この日は、美背中をあらわにした黒いロングドレスで登場し、レッドカーペット上で新体操のポーズも披露。衣装については「身長を生かしたドレスを選びました」と説明し、また、「スタイルを隠した服を着ていると、どんどんふくよかになってしまう気持ちが自分の中であるので、普段から体型を隠さない服を着るように意識しているので、このドレスを選びました」と話した。畠山のほか、経済部門にワコールホールディングス代表取締役社長の塚本能交、学術・文化部門にギタリストの村治佳織、芸能部門に女優の波瑠と歌舞伎俳優の尾上菊之助が選出された。
2017年11月29日女優の波瑠が、「第46回ベストドレッサー賞」の芸能部門に選出され29日、都内で行われた授賞式に出席した。波瑠ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなどの各分野で時代をリードする著名人に贈る同賞。1972年にスタートし、今年で第46回を迎える。波瑠は「すごくうれしいです。身に余る賞というか、光栄です」と謙虚にコメント。この日の衣装について「1からオーダーメイドで作っていただいた衣装で、世界に一つしかない服を着させていただいてうれしいです」と話し、また、「かかとの高い靴を履いて、久しぶりに視線が高いです」と笑った。普段の服については、「たいしたものは着てないです」と言い、「Tシャツや、冬はニットにジーンズだったり、現場に行ったら着替える仕事なので、脱ぎきしやすい着心地がいい服を着ています」と説明。「気に入りの服があるとずっとそれを着て、クタクタになってきてそろそろやめようかなと思ってやめる」とお気に入りの服を大切に着るタイプだと語った。波瑠のほか、経済部門にワコールホールディングス代表取締役社長の塚本能交、学術・文化部門にギタリストの村治佳織、芸能部門に歌舞伎俳優の尾上菊之助、スポーツ部門にスポーツキャスター・モデルの畠山愛理が選出された。
2017年11月29日この秋からレギュラー化された「関ジャニ∞」のグルメバラエティ「ペコジャニ∞!」。11月20日(月)今夜は超定番メニュー「ハンバーグ」をテーマに、尾上松也、浅野ゆう子ら豪華ゲストを迎えてオンエア。今夜は誰が「No.1ハンバーグ」を食べられるのか…!?「関ジャニ∞」村上信五が番組MCを担当。「芸能界グルメ四天王」として寺門ジモン。プレゼンターには尾上さん、「関ジャニ∞」安田章大&錦戸亮。ペコラーとして「関ジャニ∞」横山裕、渋谷すばる、丸山隆平、大倉忠義と浅野さん、いとうあさこ、ヒロミが出演する本番組。老若男女“誰もが好きな人気メニュー”をテーマに、芸能界屈指の食通たちが“日本一美味しい”と思う一品を熱くプレゼン。番組認定の「芸能界グルメ四天王」、芸能界の“知られざる”「新グルメスター」、そして「関ジャニ∞メンバー+専門家」の3組がバトルを繰り広げ、腹ペコなパネラーである「ペコラー」が一番食べたい一品に投票。多数決1位になったメニューに投票した人だけがそのグルメを食べられるという“腹ペコ”ガチバトルが展開する。これまで「焼きそば」「オムライス」「生姜焼き」といったいずれも誰もが一度は口にしたことがあるであろう定番メニューでのバトルが行われてきたが、今夜はついに定番中の定番ともいえる「ハンバーグ」が登場。今回プレゼンターとして登場する“チーム・関ジャニ∞”は、安田さんと錦戸さん。究極のハンバーグをプレゼンするべく、今回は究極の肉を求めてロケへ!錦戸さんは初のプレゼンターに挑戦だが、はたして勝利なるか!?六代目尾上松助を父に持ち「鳴神」の鳴神上人、「弁天娘女男白浪」の弁天小僧菊之助などの大役を任される一方、新春浅草歌舞伎の最年長のリーダー役も務めるなど歌舞伎俳優としてはもちろん、蜷川幸雄演出による騒音歌舞伎(ロックミュージカル)「ボクの四谷怪談」や帝国劇場ミュージカル「エリザベート」、今年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の今川氏真役など俳優としても輝かしい実績を誇る尾上さん。この夏には「さぼリーマン甘太朗」にスイーツ男子役で主演しているだけに、尾上さんがプレゼンする「No.1ハンバーグ」にも期待が高まる。一方、80、90年代にはトレンディドラマに、最近では数多くの2時間ドラマに出演。『劇場版 SPEC』シリーズなどの映画作品にも出演し、常に女優として一線で活躍を続ける浅野さん。最近では「真田十勇士」や「ハムレット」など舞台での活動も目立つ浅野さんが選ぶ「No.1ハンバーグ」にも注目したいところだ。今回はどんな対決が繰り広げられるのか、オンエアをお楽しみに。「ペコジャニ∞!」は11月20日(月)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年11月20日歌舞伎俳優の尾上松也が連続ドラマ初主演を務めるグルメドラマ「さぼリーマン甘太朗」。このほど、本作のゲスト俳優として、尾上さん演じる主人公・甘太朗が働く出版社のエースであり、ライバル役に健太郎、販売営業部の新人役に八木将康の出演が決定した。吉朝出版で営業マンとして勤務する飴谷甘太朗(あめたにかんたろう)は、独身のメガネイケメン。仕事をテキパキこなし周囲の信頼も厚いが、ひた隠しにする秘密があった。それは仕事をサボってする、甘味巡り!甘味なるサボりの世界を堪能するべく、飴谷甘太朗は今日も仕事を手早く終わらせ、外回りに出向くのであった――。松也さんが独身のメガネイケメンながら、超絶“スイーツ男子”に扮することで話題を呼ぶ本作。このたび、さらに本作を盛り上げるゲストが発表。まず、第4話(8月3日(木)放送)から登場するのは、dTV・FOD共同製作ドラマ「パパ活」に現在出演中、WOWOW連続ドラマW「春が来た」、映画『先生!』や主演を務める『デメキン』が待機する注目俳優・健太郎さん。演じる吉朝出版・販売営業部で営業職として働く財部豊は、営業成績を甘太朗に抜かれたことにより、彼をライバル視している。「出演が決まり原作漫画を読んでみたらとても面白く、甘太朗独特の世界観を味わえると思うとワクワクしました」と語る健太郎さん。「財部はずっとニコニコしているのですが、内心では甘太朗へのライバル心が強く、秘めた思いと裏腹の笑顔は顔がつりそうになることも多々あり苦戦しました」とそのキャラクターに言及、見どころは「やはり毎回でてくるおいしそうなスイーツだと思います。甘いものが好きな方は深夜には観ない方がいいかもしれません(笑)」と明かす。さらに、「甘太朗のライバルとしては、特に妄想シーンで最高に楽しませていただきました。ライバル2人が魅せる妄想シーンをぜひ注目してご覧ください!」とアピールした。また、第5話(8月10日(木)放送)に登場するのは、「劇団EXILE」の一員として、舞台やドラマで幅広く活躍する八木さん。吉朝出版・販売営業部で営業職として働く、新人社員・五ヶ瀬宏樹役を務める。根性だけはある元高校球児で、甘太朗を慕っている役どころだ。「撮影期間が3日間という短い時間でしたが、松也さんをはじめキャスト皆様、スタッフの皆様の現場の雰囲気が本当に良くて、それに押される感じで自分も楽しく終えることができました。五ヶ瀬はプロ野球選手を目指していたということで、自分も高校までは同じく野球一筋でした。そういう面でも五ヶ瀬と自分がリンクするところが多くて最後にクランクアップしたときはもう終わってしまうのかと思い、とても寂しくなったのを覚えています」とふり返っている。彼らのほか、主人公・甘太朗を取り巻く同僚に石川恋、上司に皆川猿時らが出演している本作。個性豊かなキャストが、さらに盛り上げてくれそうだ。木ドラ25「さぼリーマン甘太朗」は毎週木曜日深夜1時~テレビ東京にて放送中。BSジャパン放送にて毎週火曜日23時~放送中。Netflixにて毎週金曜日先行配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年07月20日歌舞伎俳優・尾上松也が連続ドラマ初主演を務める、木曜深夜ドラマ枠“木ドラ25”第2弾「さぼリーマン甘太朗」。この度、松也さんが甘味に情熱を燃やす様子を垣間見ることが出来る、本作の予告編が到着した。甘味なるサボりの世界へようこそ。吉朝出版で営業マンとして勤務する飴谷甘太朗(尾上松也)は、独身のメガネイケメン。仕事をテキパキこなし周囲の信頼も厚いが、ひた隠しにする秘密があった。それは、スイーツ…!甘味なるサボりの世界を堪能するべく、飴谷甘太朗は今日も仕事を手早く終わらせ、外回りに出向くのであった…。主演の松也さんが演じるのは、吉朝出版の営業マンだが、実は仕事をサボってスイーツを食べることが趣味の独身メガネイケメン・飴谷甘太朗。そして、甘太朗の同僚・土橋香奈子役に石川恋、スパルタ営業部長・三宅徹役を皆川猿時が扮する。本作で注目なのが、老舗の甘味処から知られざる名店まで、ドラマで甘太朗がスイーツを堪能するのは全て実在する店ということ。また、ハイスピードカメラを多用した映像の数々や、VFXで表現される「スイーツに酔いしれる甘太朗の脳内イメージ」も見どころの一つ。従来のグルメドラマとは一線を画す、異次元スイーツドラマとなるようだ。このほど到着した予告編では、あんみつやガトーショコラ、メロン、抹茶ババロア…と様々な甘味の登場からスタート。そんな美しく繊細な甘味たちに目を奪われていると、松也さん演じる甘太朗が満面の笑みで水天宮前の甘味処「初音」のあんみつを食べる姿や、ルンルンと足取り軽く甘味の園へ向かう様子が映し出される。そして、ハイスピードカメラで捉えた小麦粉に卵が落とされる瞬間、あんみつの寒天と小豆がはじけ踊る瞬間と、テレビ東京が得意とするグルメドラマの新たな真髄を垣間見ることができる。また、すっかり甘味の園に浸った甘太朗は、その甘味のおいしさに白目で昇天し、思わず顔がメロンに!と、これまで見たことのない、新たな松也さんが覗ける映像となっている。木ドラ25「さぼリーマン甘太朗」は7月13日(木)より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京にて放送予定。BSジャパン放送にて7月18日(火)より毎週火曜日23時~放送。Netflixにて7月7日(金)より配信開始予定。(cinemacafe.net)
2017年06月28日歌舞伎俳優・尾上松也を主演に、原作・萩原天晴(漫画・アビディ井上)による人気コミックを実写ドラマ化する「さぼリーマン甘太朗」。この度、主人公・飴谷甘太朗を取り巻く同僚・上司に石川恋、皆川猿時が出演決定。また、甘太朗がスイーツを食べたときの脳内を表現した衝撃のポスタービジュアルが解禁された。甘味なるサボりの世界へようこそ。吉朝出版で営業マンとして勤務する飴谷甘太朗(尾上松也)は、独身のメガネイケメン。仕事をテキパキこなし周囲の信頼も厚いが、ひた隠しにする秘密があった。それは、スイーツ…!甘味なるサボりの世界を堪能するべく、飴谷甘太朗は今日も仕事を手早く終わらせ、外回りに出向くのであった…。原作は、「中間管理録トネガワ」で話題の原作・萩原氏(漫画・アビディ井上)による人気コミック「さぼリーマン 飴谷甘太朗」。主演を務めるのは、本作が連続ドラマ初主演となる尾上さん。演じる主人公・甘太朗は、営業マンとして勤務する独身のメガネイケメン。仕事を完璧にこなし周囲の信頼も厚いが、彼は、周りにヒミツで「仕事をサボってスイーツを食べること」。そんな“さぼリーマン”な甘太朗の勤務する吉朝出版の社員でミステリアスな同僚・土橋香奈子役に、石川恋がキャスティング。大ヒット書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の表紙モデルに抜擢され、話題となった彼女。本作への出演に「ヒロインという形で参加することができ本当に嬉しいです」と述べ、「一番の見どころは、原作をそのまま実写化したようなシュールな『さぼリーマン』独特の世界観、そして、きっと誰も見たことのないスイーツの素晴らしさを表す新しい描写…!個人的には甘太朗と土橋の謎めいた関係にも注目です!」と、期待をつのらせた。そして、スパルタ営業部長・三宅徹役に皆川猿時。「正直に申し上げます。しょっぱいのが好きなんです。ええ。辛いのも好きなんです。そんな普通のおじさん、皆川猿時、46歳です。なんかでも最近、甘いのも気になってきました。影響されやすいんです。そんな自分が嫌いじゃないです。あと、尾上松也くんってホントに綺麗な顔してるんですよ、奥さん。そんなわけで、キュンキュンしながら撮影しております。お楽しみに」と個性あふれるコメントを寄せた。木ドラ25「さぼリーマン甘太朗」は7月13日より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京にて放送予定。BSジャパン放送にて7月18日より毎週火曜日23時~放送。Netflixにて7月7日(金)より配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2017年06月06日5月3日に開幕した團菊祭で、寺島しのぶ(44)の長男・眞秀くん(4)が初お目見えを果たした。長男の華々しい梨園入り。それは寺島にとって母の野望が叶った瞬間だった――。 音羽屋の第一子に生まれたが、女性だから歌舞伎役者になれなかった寺島。跡継ぎは、弟・尾上菊之助(39)。“女を呪った”日々について、彼女はこう振り返っている。 《弟が6歳で初舞台を踏んだ時、「どうして年上の私が舞台に立てないの」と腹が立つやら悲しいやらで、それに男中心の梨園ですから、我が家は弟を中心に回っていて、私一人が取り残されていく気がして……》(『週刊現代』15年10月17日号) それから30年以上、母になった彼女は長男・眞秀くんの梨園入り実現に向けて動いてきた。15年2月に菊五郎が大量吐血し入院すると、寺島は「父の目が黒いうちに眞秀を後押ししてもらいたい」と本格的に“外堀”を埋め始めたという。 「彼女の夢の実現には、他の家元やお歴々への根回しが不可欠。それができるのは、父・菊五郎さんに他なりません。そのため寺島さんは菊五郎さんのもとに足しげく通うように。公演があるときは必ず眞秀くんを連れていくようにしていました」(歌舞伎関係者) 菊五郎との仲を深めていった結果、15年5月の團菊祭で驚きの“事件”が起きた。千穐楽の際、眞秀くんが菊五郎の腕に抱かれながら舞台初登場を果たしたのだ。 「寺島さんは、この團菊祭で海老蔵さんの楽屋にも眞秀くんを連れて行きました。そこで『眞秀があなたの大ファン。iPadの写真を見せると、いつもあなたのところで手が止まる』と伝えると、海老蔵さんは大喜びに。以来、家族ぐるみでも交流。眞秀くんは海老蔵さんの長男の勸玄くん(4)と同い年で、すぐ仲良しになったそうです」(前出・歌舞伎関係者) 菊五郎と海老蔵。梨園最強の後ろ盾を得たことで、眞秀くんの梨園入りは実現へと動いた。昨年4月に行われた取材会では、菊五郎が「(娘が眞秀を)どうしても歌舞伎役者にしたいっていうのでね。ならせるなら、ゆくゆくは梅幸を継がせるかね」と明言したのだ。 梅幸とは、もともと初代菊五郎の俳名。音羽屋の中で菊五郎に並ぶほど格式の高い名跡だ。父は、寺島の長男・眞秀くんにこの名跡を継がせる意向を示したことになる。菊之助の長男・和史くん(3)をさし置いてのこの発言は、“大逆転”として世間に伝えられた。 「もちろん音羽屋の本流は菊五郎を継ぐ和史くんです。ただ寺島さんの長男・眞秀くんは、音羽屋のなかでは女系。さらに父親が外国人という“不利”な条件下がそろっていました。そうした中での菊五郎さんの発言は、眞秀くんの将来に強力な“お墨付き”を与える意味を持つと思います」(前出・歌舞伎関係者) そして実現した、眞秀くんの初お目見え。寺島の胸には熱いものがこみあげたことだろう。 「眞秀くんがいま歌舞伎座の楽屋で使っている鏡台は、曾祖父にあたる亡き尾上梅幸さん(享年79)の使っていたものだといいます。それだけ眞秀くんの将来も嘱望されているということでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
2017年05月13日「男の子ができたら歌舞伎役者にしたい」と結婚会見で語っていた寺島しのぶ(44)。その言葉が現実のものとなった。5月3日に開幕した團菊祭で長男の眞秀くん(4)が初お目見えを果たしたのだ。 『魚屋宗五郎』の丁稚役で眞秀くんが花道から登場すると、会場から「かわいい!」と歓声が。そんな姿を客席後方で見守っていた寺島とフランス人夫のローラン・グナシア氏(49)、そして祖母の富司純子(71)らは涙にむせんでいたという。 「ローランさんはアート・ディレクターとして海外で活動していましたが、日本を拠点にすることを決断。また寺島さんも眞秀くんが2歳のときから日舞を習わせるなど、早くから英才教育に乗り出しました。さらに夫妻は眞秀くんのために専用のシッターさんを雇っており、文字通り家族一丸となってデビューを支えてきたのです」(歌舞伎関係者) 長男の華々しい梨園入り。それは寺島にとって母の野望が叶った瞬間だった――。 音羽屋の第一子に生まれながらも、女性であるがゆえに歌舞伎役者にはなれなかった寺島。跡継ぎになれるのは、弟・尾上菊之助(39)だけ。“女を呪った”日々を、彼女はこう振り返っている。 《弟が6歳で初舞台を踏んだ時、「どうして年上の私が舞台に立てないの」と腹が立つやら悲しいやらで、それに男中心の梨園ですから、我が家は弟を中心に回っていて、私一人が取り残されていく気がして……》(『週刊現代』15年10月17日号) そのため人間国宝の父・尾上菊五郎(74)や女優の母・富司らに反発したこともあったという。そんななか、女優業に自らの居場所を見つけた寺島。下積みは長かったが、“芸への飢え”が彼女をトップ女優へと押し上げていった。 だが、彼女の梨園への憧れは消えなかった。07年にローラン氏と結婚すると、冒頭のように“息子を歌舞伎俳優にしたい”と発言。12年に眞秀くんが誕生すると、思いはより強くなった。 「ハーフの眞秀くんが梨園入りしようとすることに対して、陰口を叩く人も少なくありませんでした。それでも寺島さんは、めげなかった。まだ言葉も話せないうちから眞秀くんに父や弟の舞台映像を見せ続け、歌舞伎のイロハを叩きこんできた。その甲斐もあって、眞秀くんは才能の一端を見せ始めた。大人でも難しい文言が続く歌舞伎の『髪結新三』のDVDを、ずっと大人しく見ているんですよ。これには菊五郎さんも舌を巻いたといいます」(前出・歌舞伎関係者) また今でこそ眞秀くんの習い事は日舞だけだが、今後は義太夫や三味線や鼓の稽古も始めるつもりだという。 「習いごとだけで1週間埋まってしまうほどのハードスケジュールです。かかるお金も相当なものになるでしょうが、彼女はそれも覚悟の上だといいます。すべては、梨園関係者らに文句を言わせないため。自分が継げなかった音羽屋の名跡を、何としても息子に継がせたいのです」(前出・歌舞伎関係者) 寺島自身も2月に海老蔵からオファーを受け、六本木歌舞伎『座頭市』の舞台に立った。正調ではないが、海老蔵が新設したこの歌舞伎は女人禁制の梨園に大きく風穴をあけたことになる。40年を経て、寺島の闘いは報われようとしている――。
2017年05月13日ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』で、海に選ばれた少女モアナと伝説の英雄マウイを、沖縄出身の新星・屋比久知奈と多方面で活躍中の歌舞伎俳優・尾上松也が声優として演じている。2人は劇中で素晴らしい歌声を披露するとともに、それぞれモアナとマウイが抱いている希望や葛藤、情熱や挫折など、ありとあらゆる感情を繊細に演じ切っている。「誰もが共感する作品」と口をそろえるふたりに、作品のことを聞いた。――モアナとマウイは一緒に行動していますが、友人や師弟関係とも違う、ちょっと不思議な関係ですよね? どういう関係だと理解して演じましたか?屋比久:一緒に海を旅するにつれて支えあう関係というか、お互いの欠点を補いあっているような感じがしました。モアナにとってもひとりで海に出て行く気持ちは、どういう感じかなって思ったりもしたのですが、頼もしいマウイといることで安心したと思うんです。彼なしでは達成できないことのような気がしました。松也:兄弟、友人、いろいろな見方ができると思いました。全体的に観ると、ライバルのような感じがします。僕自身も彼に似ていて、近しい友だちが一生懸命に頑張っている姿を見ることで、自分自身を鼓舞して高めていける。モアナが懸命に生きていてくれるからマウイも成長できると思ったので、ライバルだと思います。屋比久:また、マウイにとっても心を開くきっかけを作ってくれた人がモアナだと思うので、そういう意味ではふたりは補いあう、支えあう関係なのかなって思いました。松也:だからこそ、いろいろなことを教えあうんですよね。おそらくマウイもモアナも、お互いが懸命に生きていてくれないとお互いを支えられないと思うので、僕はよきライバル関係だと思いました。――モアナは海に選ばれた少女ですが、選ばれただけじゃダメで、自分の力で運命を切りひらかなければいけないですよね。これは待っているだけのヒロインじゃないという、最近の能動的なディズニー・ヒロイン像を継ぐキャラクターでした。屋比久:そうですね。いままでのディズニー・ヒロインとは、まったく違うなって思いました。いままではお姫様で、キラキラした世界に観ていてあこがれちゃうような、ちょっと遠い存在だったと思います。わたし自身、そう思っていました。でも、今回のモアナは人間らしくて、より身近な女の子。等身大の16歳の女の子という感じがしました。松也:僕たちが観ていたヒロインは、おっしゃったとおり素敵な王子様がいて、苦労を乗り越え、最終的にはハッピーで終わりますよね。もちろん自分の中でも葛藤があるけれども、周囲の影響や助けもありました。最近では『アナと雪の女王』がそうでしたが、ヒロインが一番頑張っている。それは時代の流れや女性像の変化にもよると思います。屋比久:もちろん世界を救うために海に出ることは、私たちにしては考えられない大きなことですが、モアナをひとりの少女として観た時に、彼女の想いをすごく感じて、共感できると思うんです。外の世界に対するあこがれなどはわたしたちの思う将来のことと似ていて、それに対する不安や葛藤も似ています。モアナと同じ16歳の方だけでなく、それを乗り越えた方、これから立ち向かう方も共感して、身近な存在として勇気をもらえると思いますし、彼女に背中を押してもらえるような、そんな魅力のある女の子だと思います。松也:今回のモアナはマウイのサポートを受けはしますが、彼のほうが弱いものを抱えていて、最後までしっかりと自分を持って(使命を)成し遂げようとするのは、モアナのほうなんですよね。これはとても、現代的なことであると感じました。あと、体格がいいマウイ、小さなモアナ、すべてが逆のような感じもする。そのギャップを感じると、見栄えや体の大きさ、男か女かなどが関係ない時代に来ている気がします。誰もが勇気を持って踏み出せば、物事を変えられる。考えすぎかもしれないけれど、人は見た目で判断しがちですが、その内実には皆いろいろなことがあるというメッセージもあると思いました。――そういうメッセージを声だけで表現するという大仕事でしたね。どういうことを意識して表現していたのですか?松也:僕はミュージカル、映像作品など何をするにも同じですが、表現方法は違っても、根本的に演ずるということは、すべてが一緒だと思っています。例えば今回のマウイで言いますと、その人生の一部分を切り抜いて表現しますので、そこにいたるまでのなんとなしの背景は見えるべきだと思っています。マウイは生まれた時が描かれていないので、僕の中では、そこを想像する作業をしました。本来なら体でも表現することを声だけで演じるので、そういう制限があればあるほど、おなかの中で何を思い、何を伝えたいかをしっかりと構築していないとできないのかなという気はしていましたね。屋比久:私は、相手がいて初めて表現が成り立つのかなと思ったので、すごく相手のことを考えるように意識して収録に臨むようにしました。でも、技術的なことや知識的なことなどで足りないこと、わからないことがたくさんあったので、想いだけでやってはみたけれど、あらためて声だけの表現について繊細なところがあることを知りました。――ところで、最初にうかがうべきでしたが、『モアナと伝説の海』でディズニー・ファミリーになった気分はいかがですか?松也:僕はもう、ただただうれしい、感慨深いですね。小さい頃からディズニー・アニメーションで育っていたので、僕の幼少期はディズニーなしでは語れませんし、これで夢が叶ったと言ってもいいです。僕自身、大人になっても作品で流れた曲やシーンを覚えているほどなので、もしも今回の『モアナと伝説の海』を観て、そういう風に思ってくださる方がいるなら、これほどうれしいことはないです。屋比久:本当に幸せで、光栄な経験をさせていただいています。最初は不安で、私で大丈夫かな? と思ったりもしましたが、選ばれた以上はモアナと一緒に成長したいなと思って収録もしていました。本当に多くの方々に愛される作品になったと思うので、早く観ていただきたいです。松也:僕は、例えば『モアナと伝説の海』がアトラクションになった時に、声が変わることだけは避けたいですね。マウイの声は全部演じたい。でも、もしも僕が演じていなかったら大人の事情だと。ただ、全部演じたい気持ちはありますので(笑)■プロフィール屋比久知奈1994年生まれ、沖縄県出身。東京や沖縄でのミュージカル作品への出演を経て、ディズニーのヒロイン史上最大級のオーディションで大抜てきされ、デビュー作となった『モアナと伝説の海』で初めて声優として主人公モアナ役を好演。力強く、透き通った歌声も披露した。4歳から続けているクラシックバレエは指導も行えるほどの腕前。現在、琉球大学法文学部に在学中(3月現在)。尾上松也1985年生まれ、東京都出身。父は六代目尾上松助。『伽羅先代萩』(90)の鶴千代で、二代目尾上松也を襲名・初舞台。以降、次代を担う若手俳優の一人として活躍を続けるほか、自身が主催する歌舞伎自主公演『挑む』は、2009年以降年1回のペースで継続中。また、歌舞伎以外では、蜷川幸雄演出『ボクの四谷怪談』(12)、帝国劇場ミュージカル『エリザベート』(15)などのほか、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17)では、今川氏真役で出演。
2017年03月16日大泉洋が、佐藤浩市を主演に迎えた大型スペシャルドラマ「LEADERSII」にて、ドラマ後半の重要なキーマンとなる社員を演じることになった。2014年に放送され、好評を博したドラマ「LEADERS」の続編となる本作は、ストーリーの主軸を国産自動車の開発から販売へと展開、主人公・愛知佐一郎と彼を販売面で支え続けた男たちの物語となる。「世界一の国産乗用車を作る」という夢に邁進し、その情熱と人間的魅力で「アイチ自動車」の製造部門、販売部門を引っ張っていく男・佐一郎を演じるのは、先日、映画『64 -ロクヨン』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さん。また本作の新キャストとして、佐一郎の人柄と情熱に惚れ込み、アイチ自動車の販売店第1号となった「日の出モータース」支配人・山崎亘役に内野聖陽。その山崎の人柄や考え方に惹かれ、彼とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マン・日下部誠に東出昌大。山崎がたびたび訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将で、彼の熱い志や人間性に惹かれ、温かく支えていく飯田キヨ役には菅野美穂。アイチ自動車のライバル会社「若草自動車」の若き常務、浅田に尾上菊之助。さらに、GM(ゼネラルモーターズ)の販売店「酒田ガレージ」の社長であり、日の出モータースの山崎とはライバル関係になる酒田健太郎を、郷ひろみが演じる。そして、大泉さん演じる菊間武二郎は、「若草自動車」販売部門の社員。太平洋戦争をきっかけに、自分たちの技術力で国産自動車の生産を目指すアイチ自動車と、アメリカから技術を買って自動車を生産する若草自動車など複数社は統合され、自動車配給会社として国の管理下に置かれることに。同じ会社となったことで、「アイチ自動車販売」の山崎亘(内野さん)を通じて、愛知佐一郎(佐藤さん)とも知り合うことになる菊間。そして彼は、佐一郎の人柄と熱い志に影響を受け、アイチ自動車サイドに移籍する。菊間と山崎はアイチ自動車の販売の両輪となって販売数を上げていったが、戦後のインフレが、アイチ自動車に移籍した菊間たち元・若草の面々と、山崎らとの亀裂を深めることに…。主役級の豪華キャストがずらりと顔を揃えた本作で、大泉さんが演じる菊間は、ドラマ後半でのアイチ自動車にとってのキーマンとなる重要な役柄。「時にはアイチ自動車を窮地に追い込む役でもありますが、仕事に対する情熱は愛知社長、山崎さんにも負けないものを持っています」と、キャラクターを説明する大泉さん。「当時の国産自動車の販売にかけた情熱を感じ取りながら、また、当時の人々のたゆまぬ努力に敬意を持って演じさせていだきました」と真摯なコメントを寄せる。「監督の福澤(克雄)さんとは久しぶりにご一緒させていただき、スタッフの変わらぬ士気の高さと現場の緊張感に私自身も良い緊張感で仕事をさせていただきました。本当に豪華なキャストの方たちとご一緒させていただけたのも、役者として最高の財産となりました」と明かし、夢を追い求めた男たちの熱いドラマに参加した喜びを語っている。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月26日(日)21時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月06日ディズニー映画の最新作『モアナと伝説の海』のプレミアイベントが3月1日(水)、ベルサール六本木にて行われ、日本版声優を務めた屋比久知奈、尾上松也、夏木マリが登壇した。オープニングでは3人が劇中で披露した歌を歌う予定だったが、ベテランの夏木さんが間違えてしまうというハプニングが起こり、「ごめんなさい!もう一度お願いします!緊張しました!」と屋比久さんや観客に懇願した。温かく拍手で“もう一度”のチャンスを与えられた夏木さんらは、見事成功し美声を披露した。『モアナと伝説の海』は、日本でも大ヒットとなった『アナと雪の女王』、第89回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『ズートピア』に続く最新作。美しい海と島を心から愛する少女モアナ(屋比久さん)が、世界に平和をもたらす女神の“心”を取り戻すために大海原に飛び出すスペクタクル・アドベンチャー。尾上さんは伝説の英雄マウイの声を、夏木さんは優しいモアナのタラおばあちゃんの声を演じる。オープニングでは屋比久さんが「どこまでも ~How Far I’ll Go~」を、尾上さんが「俺のおかげさ」を、夏木さんが「いるべき場所」をそれぞれ熱唱し、屋比久さんと夏木さんはフラダンスも踊ってみせた。予想外のハプニングも起こったが、屋比久さんは動じない様子で歌い上げ、「緊張したんですけど、お二人と一緒にパフォーマンスをすることができて本当に幸せで。楽しく歌いました!」と満面の笑みを見せた。ずっと恐縮した様子を見せていた夏木さんは、「屋比久さんの歌声に聞き惚れていたら、自分のことをすっかり忘れて…、何しに来たか忘れちゃって(笑)。1回納品したときに、また歌うと思いませんでしたよね?」と尾上さんに同意を求めた。堂々と力強い歌声を聞かせてくれた尾上さんも同意し、「めちゃくちゃ緊張しました!一番新人である屋比久さんが一番落ち着いていて、僕とまさかの大先輩の夏木マリさんはずっとうろちょろしていて(笑)」と登場前の舞台裏の緊張も明かし、屋比久さんの健闘を笑顔で讃えていた。『モアナと伝説の海』は3月10日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:モアナと伝説の海 2017年3月10日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年03月01日佐藤浩市・主演、菅野美穂、東出昌大、山口智子、尾上菊之助ら豪華俳優陣の共演で贈る大型スペシャルドラマ「LEADERSII」。この度、本作の新たなキャストとして、日本を代表するポップシンガー・郷ひろみの出演が決定。「TBS テレビ60周年特別企画 天皇の料理番」以来、2年ぶりのドラマ出演にして、デビュー45周年で自身初の“ヒール”役を演じる。1934年(昭和9年)、10年前の関東大震災によって物資輸送網が断絶された苦い経験から、日本の自動車需要は急速に加熱していた。欧州勢に加えて、アメリカのフォード、GMの本格参入によって日本の市場はまさに外国車販売の戦国時代へ突入していた。愛知にあるGM車販売店「日の出モータース」の支配人・山崎亘(内野聖陽)はアメリカ流の販売方針を押し付けられることに抵抗し、ことあるごとに改善を訴えてきた。だが、大阪に拠点を置く「日本ゼネラルモータース」は、一販売店の意見に耳を傾けることはなかった。大阪からの帰りに山崎は、鈴鹿峠の山道で立ち往生しているシボレーを、背広のまま修理する男・愛知佐一郎(佐藤浩市)に出会う。これがアイチ自動車売店第一号となり、佐一郎を支え続けることになる山崎亘と佐一郎の運命の出会いであった…。2014年3月に2夜連続で放送されたドラマ「LEADERS」の続編となる本作では、第1弾で明かされなかった新たな真実に光を照らしてく。ストーリーの主軸を国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開し、国産自動車の開発に邁進する主人公・愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語となるという。キャストには、主演の佐藤さんが愛知佐一郎を演じるほか、新キャストとして内野聖陽、東出さん、山崎努。また第1弾に引き続き、後のアイチ自動車の労働組合委員長になる北川隆二役の吉田栄作、経理部長の近藤利郎役の萩原聖人、高橋和也、緋田康人、えなりかずき、前田敦子ら豪華キャストが出演する。この度、新たにキャスト発表された郷さんが演じるのは、GM車の販売店・酒田ガレージの社長・酒田健太郎。名古屋市内で同じGMの販売店である日の出モータースの山崎亘(内野聖陽)とはライバル関係。戦後はアメリカ製自動車を一手に扱う販売店になり、アイチ自動車販売に移籍した山崎とはことごとく対立することになる。このアイチ自動車にとっては敵役とも言える役どころだが、デビュー45周年で自身初となる“ヒール”を演じる郷さんに注目だ。初の悪役に郷さんは、「どう演じたら嫌な奴に見えるのかを考え、色々なパターンの表現ができるように準備しました」と役作りを明かし、「男たちが熱いドラマを繰り広げる中で、私が演じた酒田のような人間がいるからこそ、彼らがより一層“燃える”のだと思います。その火を燃やす燃料となれるよう、頑張ります。視聴者の皆さんに、『本当に嫌な奴だなぁ』と感じて頂けたら嬉しいです」とコメントを寄せた。なお、3月20日(月・祝)19時からは、「LEADERSディレクターズカット」(仮)が、4時間の大型番組として放送されることが決定。前作を見ていない人はもちろん、見た人も今作放送開始前にぜひこちらでおさらいしてみて。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月26日(日)21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年02月26日2014年3月に2夜連続で放送された、佐藤浩市主演ドラマの続編となる「LEADERSII」。日本の技術力で自動車を生産、販売する夢を追い求めた男たちの熱いドラマに、歌舞伎界を担うスター、尾上菊之助の出演が明らかになった。前作の「LEADERS」は、第二次世界大戦前後、日本の未来のために仲間を信じ、モノづくりに人生を賭けた人間たちの生き様を、史実に基づいて描いたオリジナルドラマ。トヨタ自動車が全面協力を行った。その続編となる本作は、ストーリーの主軸を国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開。国産自動車の開発に邁進する主人公・愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語に。自動車販売店・日の出モータース支配人の山崎亘と佐一郎との交流を軸に、“自動車の品質”向上に徹底的にこだわった製造チームと“販売の品質”向上を目指した販売チームたちが、時に反目しながらも、「国産自動車を世界中に走らせる」という同じ夢のためにアイチ自動車をひとつにまとめ上げ、支えるようになっていく。自分たちの技術力で、国産自動車の生産を目指すアイチ自動車に対し、アメリカから技術を買って自動車を生産する若草自動車。太平洋戦争をきっかけに、考え方が異なる2つの会社がそれぞれの販売部門を1つに統合し、自動車配給会社として国の管理下に置かれることとなる。同じ会社となったことで、若草の販売部門の面々も愛知佐一郎の熱い志に影響を受け、アイチ自動車に移籍を希望することに。そこで、菊之助さんが演じるのは、アイチ自動車のライバル会社・若草自動車の若き常務の浅田。アイチ自動車への移籍を希望する若草の販売部門の面々と対峙するシーンでは、緊張感と切なさがあふれる演技が見どころとなっている。主人公・愛知佐一郎は前作に引き続き佐藤さんが演じ、アイチ自動車の販売店第1号となった日の出モータース支配人の山崎亘には内野聖陽、その山崎の人柄や考え方に惹かれ、彼とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マンには東出昌大が参加。山崎がたびたび訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将、飯田キヨには菅野美穂、そのほか吉田栄作、萩原聖人、前田敦子、山口智子、橋爪功、山崎努らが出演する。菊之助さんは、本作への出演に「今回初めて参加させていただきましたが、福澤(克雄)組独特の、一つの作品に懸ける皆さんの非常に熱い思いをひしひしと感じることができる現場でした。もっと長くいたいと思える、素敵な現場でした」と語り、前作をはじめ「半沢直樹」「下町ロケット」を生み出してきた撮影チームとのタッグに充実感をにじませている。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月、TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年02月19日歌舞伎俳優の中村吉右衛門が25日、東京・帝国ホテルで行われたフジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳 THE FINAL』(前編12月2日21:00~22:52、後編3日21:00~23:10)の記者会見に出席。28年の長期シリーズが最後を迎えることに「半分だけボーッとしています」と心境を語った。同作が、国民的時代劇として愛されてきたことに、中村は「ひとえに、(原作の)池波正太郎先生のお力に頼ってまいりました」と謙そんしながら、「周りの方々、レギュラーだった方々も、鬼籍に入られる方が随分と増えてきました」としみじみ。最後の立ち回りのシーンが終わった際、殺陣師が「これで終わっちゃうんですね」と泣いてくれたエピソードを明かし、「そういうすばらしい人たちに囲まれてくれました28年間、本当に感謝のほかはございません」と思いを語った。印象に残っているシーンを聞かれると「忙しく撮ったものですから、ほとんど印象に残ってないです(笑)」と冗談めかしながら、第1話「暗剣白梅香」を挙げた。その撮影は「まだまだ若かったものですから、監督にやたらめったら走らされまして…」と肉体的に疲弊したそう。他にも、真冬の雪上や灼熱の暑さでの待ち時間という、京都ならでは撮影の苦労も「今は懐かしく思い出しますね」と目を細めた。そんな思い出深い作品が終了することに、中村は「ああ、終わったんだなという感じがして、テレビについてはボーッとしておりますけど、舞台もやっているものですから、半分だけボーッとしてます(笑)」と独特の表現で心境を吐露。今回は、婿・尾上菊之助との1対1の立ち回りもあるそうだが、「親が斬られちゃどうしようもないんですけど、せがれを斬ることになりましたんで、良かったなと思いました(笑)」と、ホッとした表情を浮かべていた。中村吉右衛門が主演を務めるシリーズは1989年7月にスタート。連続ドラマ137本、単発のスペシャルドラマとして12本の計149本を放送してきたが、今回の『FINAL』で全150本を数えてフォナーレを迎える。
2016年10月25日数多くの視聴者を魅了し続けてきた「鬼平犯科帳」シリーズが、今年12月の2夜連続放送(前編・後編)をもって、いよいよファイナルを迎える。この度、ファイナルの後編「鬼平犯科帳 THE FINAL 後編 雲竜剣」にさだまさしがゲスト出演することが明らかとなった。江戸時代後期、盗賊・凶賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を描いた池波正太郎の人気小説「鬼平犯科帳」(文春文庫刊)。1989年に中村吉右衛門主演でドラマがスタートして以来、2001年5月まで連続ドラマとして全137本、2005年2月放送の「鬼平犯科帳スペシャル 山吹屋お勝」から昨年12月放送の「鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸」まで単発のスペシャルドラマとしては12本、計149本を放送してきた。これまで長きにわたってファンを魅了し続けてきた「鬼平犯科帳」は、今回の前後編をあわせ、シリーズ通算150本目をもってついにファイナルを迎えるのだ。先日、前編に若村麻由美、谷原章介、渡辺大、平泉成ら。後編に田中泯、中村嘉葎雄、木下ほうか、石倉三郎ら、そして前後編を通じて尾上菊之助、橋爪功がゲスト出演を果たすことがすでに発表されている。そして今回新たに発表されたさださんが演じるのは、町中の白玉売り。原作を何度も読み返すほど、生粋の「鬼平犯科帳」ファンで、オファーを聞いた際には、「出るに決まっているだろ!」と即答したそう。本編では、白玉を売っていると中村さん演じる長谷川平蔵が、それを買おうと立ち寄るというシーンが描かれるようだ。実際に出演したさださんは「ちょっと通りすがるとか、その程度だろうなと思っていたんですが、セリフがあるとは(笑)。まさか、吉右衛門さんと絡むお芝居をさせていただけるなんて想像もしていないですから、台本をいただいた際にはちょっと震えましたね」と想像以上の出来事に驚きを隠せない様子。また、出演シーンはわずかであったにも関わらず、自ら売り声名人の宮田章司のもとに出向き、当時の白玉売りの売り声を学ぶなど、1か月ほどの入念な役作りを行ったそう。その結果あってかさださんは「撮影はイメージ通りに行うことができました」と自信を見せていた。さらに、今回ファイナルを現場で見送ることについてさださんは「ファンとしましては、大好きなプロ野球選手の引退試合を、ダッグアウトの中で見せていただいているようなもの」と例え、「僕は、『鬼平犯科帳』のダッグアウトの中に入らせていただいたんですね、すごいことですね、送りバントもできなかったかもしれませんけど(笑)。例え、数秒間でもファイナルの作品に出させていただいたことは幸せ過ぎ」と思いを語った。「鬼平犯科帳 THE FINAL 前編 五年目の客/後編 雲竜剣」は12月2日(金)、12月3日(土)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年09月30日今年で29回目を迎えるアジア最大級の国際映画祭「東京国際映画祭(TIFF)」のラインナップ発表会見が9月26日(月)に開催。コンペティション部門出品の『アズミ・ハルコは行方不明』の蒼井優、『雪女』の青木崇高らが出席した。10月25日(火)から11月3日(木・祝)の日程で開催される同映画祭。メインのコンペティション部門には今年は98の国と地域から1,500本を超える応募があり、その中から16本が本選に選出された。日本からは『アズミ・ハルコは行方不明』と『雪女』の2作品がノミネート。『アズミ・ハルコは行方不明』は山内マリコの人気小説を原作に、消息不明になるも、なぜかその顔写真がグラフィティアートのモチーフとなり地方都市に拡散されたヒロインとその周囲の人々の姿を通じて現代日本の女性像を描き出していく。松居大悟監督は「(行方不明になって)存在が消えるのに、どんどんその存在が大きくなっていくというところが映画的だと思った」と原作小説について語る。蒼井さんにとっては『百万円と苦虫女』以来の映画単独主演となるが「主演だけど行方不明なのか…。これは楽かもと正直、思った」と冗談めかしつつ、物語について「女性だから分かる、女性のひどさ、たくましさ、情けなさを多くの女性に『イタタタ…』と思いつつ、観ていただける作品。ここにいらっしゃる女性の皆さんも、すねに傷があるかと思いますが(笑)、その傷を愛おしく思えるんじゃないかと思います」と共感を交えて熱く語っていた。コンペ作品ということで、蒼井さんは主演女優賞を競う身でもあり、行方不明のヒロイン役で、2014年の宮沢りえ(『紙の月』)以来の日本人女優の栄冠にも期待がかかる。コンペティション部門出品に関して、誰より監督が熱望していたそうで、蒼井さんは、このコンペを見越して別の国際映画祭への招待を断ったという経緯も明かし、無事、選出されて「ホッとしてます」と安堵の表情。松居監督は「すごく嬉しいです。この映画を作ったときから、地方都市の鬱屈した気持ちみたいなものが拡散していく話ということで、東京を舞台に戦えたらと思ってました。居酒屋で(選出の報を)聞いたんですが、嬉しくて泣いてしまいました。そのときはまだ『言ってはダメ』と言われてて、席に戻ったら『なんで泣いてんの?』『いいんだよ、バカヤロー』というやり取りもあり…(笑)」とユーモアも交えて喜びを口にした。一方、『雪女』は小泉八雲の古典的怪奇小説を新たな解釈で杉野希妃監督が映画化。青木さんは「小泉八雲という、もともと海外の方が外から見て、日本の風土を取り込んだ作品をベースに、日本人監督が映画化し、それを世界に発信できるということに感慨を感じます」と国際映画祭の場で多くの人の目に触れることの意義を口にした。コンペ以外でも「アジアの未来」部門、「日本映画スプラッシュ」部門、「Japan Now」部門、「ユース」部門など部門ごとに様々な作品が上映される。中でも今年、岩井俊二監督と細田守監督の作品が特集上映されることになっており、この日は細田監督も登壇。「細田守の世界」と題された特集上映では、初期作品から「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と村上隆のコラボレーションによるアニメーション、六本木ヒルズの落成を記念した作品から近年の『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などが上映される。さらに上映に加えて、是枝裕和監督やアニメーション監督の堤大介、東京国立博物館の平常展調整室長の松嶋雅人氏らとのトークセッションも予定されており、国内外の注目を集めそうだ。細田監督は「まとまった形での上映は初めてですが光栄です」と喜びを語ったオープニングで『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のメリル・ストリープ、ヒュー・グラントが来日しオープニングのカーペットを歩くほか、歌舞伎座でのスペシャルナイトでは尾上菊之助の舞踊『鷺娘』の上演、古館伊知郎を弁士に迎えての『血煙高田の馬場』の生演奏付き上演、国際交流基金アジアセンターとのコラボにより、行定勲監督らアジアの3監督を迎え、オムニバス作品として製作されたアジア三面鏡2016による『リフレクションズ』など今年も盛りだくさんの9日間となりそうだ。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)より開幕。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日10月25日(火)より開催される「第29回東京国際映画祭」の歌舞伎座スペシャルナイトに“現代版弁士”として古舘伊知郎がスペシャルゲスト出演することが決定した。クラシック部門の目玉企画として今回で3回目を迎える「歌舞伎座スペシャルナイト」。今年は映画祭開催3日目となる10月27日(木)に催される。日本の伝統芸能である歌舞伎を上映し続けてきた歌舞伎座にて、尾上菊之助による女方の舞踊「鷺娘」を上演するほか、尾上松之助出演『忠臣蔵』のデジタル最長版、『血煙高田の馬場』の弁士と生演奏付き上映が行われる。そして古舘さんは、『血煙高田の馬場』に現代版弁士としてゲスト出演!通常の弁士付上映は、サイレント映画に独自の語りと演奏を付けて上映する形だが、今回の現代版弁士は、“喋り屋”古舘さんオリジナルの全く異なるスタイルの上映になるという。古舘さんは「無声映画の最盛期、日本には弁士が数千人いたという。弁士は役者以上の人気を誇り、人々の最大のお目当ては贔屓の弁士の語り(活弁)を聴くことだったそうだ。映画を観に行くというより活弁を聴きに行く、言葉が映像の従属物ではなく話芸として確立され愛された時代があったのだ」と弁士について説明。また、「喋り手ならば活弁という魅惑の箱をいま開けずにはいられない。過去のスター弁士の口調を一所懸命模写し再現する手のことは付け焼き刃で出来るものじゃないが、これまで講談、落語の道中付け、大道芸(香具師の啖呵売)あたりをちょびちょびかじってきた身としては、面白い活弁ができそうな気もする」と話し、「ほんの7~8分の短縮バージョンだが、十分面白い。さあ!喋りで何をプラスしていくか、このところ言葉探しの『脳内決闘劇』を時折くり広げている」とコメントした。なお、歌舞伎座スペシャルナイト特製お弁当つきのチケットは、9月27日(火)10時より販売開始となっている。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2016年09月25日歌舞伎俳優の尾上菊之助が、フジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳 THE FINAL』(12月2日21:00~22:52、3日21:00~23:10)で、義父である歌舞伎俳優・中村吉右衛門と映像作品初共演を果たすことが2日、明らかになった。30年にわたって放送されてきた『鬼平』の最後を飾るのは、「前編 五年目の客」と「後編 雲竜剣」の2夜連続。菊之助と吉右衛門は、歌舞伎での共演はあるものの映像で初共演となり、吉右衛門演じる長谷川平蔵と、菊之助演じる剣豪・石動虎太郎による激しい殺陣のシーンも見どころだ。菊之助は、吉右衛門に対しての心境を「ずっと見ていた、江戸の正義を守っている長谷川平蔵が目の前に現れるわけですから、歌舞伎とは違った緊張感がありました」と明かし、「正義を代表する長谷川平蔵と、悪の虎太郎が対峙(たいじ)する機会をいただいたことは、本当に一生忘れられない記憶です」と感謝の言葉を述べた。ほかに、前後編を通じて橋爪功、前編に若村麻由美、谷原章介、渡辺大、平泉成ら、後編に田中泯、中村嘉葎雄、木下ほうか、石倉三郎らがゲスト出演。橋爪は「久しぶりの時代劇で楽しかったです」、若村は「ファイナルに参加させていただけることは大変光栄に思います」、谷原は「今回が最後と聞いて、『ああ、残念だな』と思うと同時に、最後の作品に出演させていただくうれしさもあり、複雑な心境でした」、田中は「今回のオファーには、正直驚きました」と、それぞれ出演にあたっての思いを話している。吉右衛門が主演を務めるシリーズは1989年7月にスタート。2001年5月までに連続ドラマ137本、スペシャル版11本の計148本を放送してきたが、この2夜連続で全150本を数え、フォナーレを迎える。
2016年09月02日2016年8月19日発売の『FRIDAY』が、女優の瀧本美織さん(24)と歌舞伎俳優の尾上松也さん(31)の深夜デートを報じました。記事によると、現場はある8月の夜の中目黒。深夜まで食事を楽しんだふたりは仲睦まじく寄り添って歩き、 同じタクシーに乗り込んで夜の都会に消えたとのことです。しかし、何よりも目を引くのは2人の奇抜すぎるファッションです。まるで浴衣のような珍妙なワンピースを着ている瀧本さん、いったいどう表現したらいいのか言葉が見つからない柄のド派手Tシャツに身を包んだ尾上さん。また瀧本さんは「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔さんに二股をかけられた上に捨てられたばかり。その次に選んだ男性もやはり女癖の悪さで有名な尾上さんであったことに、ネット上では「男の趣味も服の趣味も悪い」という呆れ声が聞かれています。●『騙されやすそう』『案外尻軽なんだね』ネット上では呆れ声続出『尾上って元AKBの前田敦子とつきあってた人でしょ?女癖最低だって聞いたけど大丈夫なの?』『瀧本はフワフワしてていかにも騙されやすそうだよな。コイツは顔もキモいし性格も最悪。ただ歌舞伎俳優ってだけの男だよ。逃げて!』『藤ヶ谷といい尾上といい、選ぶのは見事にチャラ男ばっかり。清楚なフリして案外尻軽なのね』『ジャニーズとか梨園とか、要するにブランドが好きなんでしょ。藤ヶ谷にポイ捨てされて、ジャニーズの圧力で仕事も干されたから、ここらで梨園の妻に落ち着きたいってことなんじゃないの』『瀧本美織くらいならもっといい男選べるはずなのにね。ホントに趣味悪いね』●ありえないファッションセンスにツッコミをいれる声も多数もちろん、彼らの奇抜な服装に目を奪われた人からも続々とコメントがよせられています。『服ダッサwww悪目立ちしてる』『マスク&目深にかぶった帽子。なのに、なにその柄物!見て見て!撮って撮ってぇ!って感じなの?』『私服が衝撃的過ぎて記事の内容が頭に入ってこない……どこに売ってるんだこんな服』『松也なりの勝負服なんだよ。許してやれ』『服の趣味が同じってことは、似た者同士のお似合いカップルなんだよww』『もし自分の彼氏が待ち合わせにこのTシャツ着て登場したら、他人のふりして即効帰る』『この服でマスク。よく職質されなかったもんだ』といったツッコミをいれる声が多く見られました。あまりにも目立ちすぎる深夜のお忍びデート。2人の関係だけでなく、今後のファッションからも目が離せそうにありませんね。【画像出典元】・瀧本美織オフィシャルブログ「Miori Takimoto」Powered by Ameba/●文/パピマミ編集部
2016年08月22日歌舞伎俳優の尾上松也が、16日に放送されるフジテレビ系ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(毎週木曜22:00~22:54)の最終回にゲスト出演することが14日、明らかになった。尾上が同局の連続ドラマに出演するのは初めて。このドラマは、主演の松下奈緒演じる、女子力ゼロの独身で実家暮らしの女性教師・立木早子が、運命の結婚相手を見つけようと奔走する姿を描くもの。尾上が演じるのは、商社マンの十条慎介。早子の同僚・ミカ先生(貫地谷しほり)が参加したスーツで決めた外資系サラリーマンの飲み会に、男性側のメンバーとして一人だけ普段着で、遅れてやってくる。十条は京都在住なのだが、休みが取れたので祖父とリンゴ狩りに行き、その帰りに参加したという。飲み会メンバー全員に土産として紙に包まれたリンゴを渡したのだが、ミカの紙だけに、連絡先が書かれていた。そんな十条について、尾上は「非常に素直で純粋な男」と表現。台本を読んだ感想として「それぞれの登場人物のその後が気になりました!」と語る。また、「結婚というのは、恐らく、お互いの良いところも悪いところも含めて受け入れた上で、譲りあいをする必要がある」と持論を展開。続けて、「ミカ先生と十条は、マイペースでユニークな2人なので、そのかみ合ってるようなかみ合ってないような…ほほ笑ましいかけあいを見ていただきたい」と呼びかけた。
2016年06月14日歌舞伎俳優の尾上松也が、5月31日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『人気者から学べ そこホメ!?SP』(19:00~)で、ディズニーランドでの失敗談を披露した。話題の芸能人をゲストに招き、スタッフの独自取材によって導き出した"成功の秘訣"を褒める同番組。スイーツ作りはプロ級の腕前で、自撮りにも凝る。女子力が高い一面を堂々と披露しているところが人気の秘訣と分析され、松也は「意外ですね。ただ好きなだけで」「まさかこういう結果とは」とびっくり。また、無類のディズニー好きであることも認め、仕事が早く終わった日や休日はディズニーランドに「まず行けるかどうか」を考えるほど。多忙になったことで頻度は減ったが、それでも年に10回は足を運んでいるという。松也は「本当にディズニーランドに行くと楽しくなっちゃって」と切り出し、かねてより憧れていた「ディズニーランドでダブルデート」をした日を回顧。念願叶ってテンションが上がり、「面白いことをやろうと思って、はしゃぎまくった」が、「ことごとくスベった」。当時交際していたのは関西出身の女性。数日後に呼び出され、「面白くない」とダメ出しをされてフラれてしまったという。松也の苦い思い出にスタジオは爆笑。松也は「『スベってんねん!』と言われてフラれてしまいました」と自らネタにしながら、周囲の反応にうれしそうだった。
2016年06月01日歌舞伎俳優の尾上松也が8月10日(月)、都内で行われた海外ドラマ「GOTHAM/ゴッサム」のPRイベントに出席。腐敗した街で正義を貫く主人公の姿に、「彼の勇気はすばらしい。挑戦する気持ちが大切ですね。僕だったら、恐らく長いものに巻かれると思う」と話していた。クリストファー・ノーラン監督が生み出した『ダークナイト』3部作で知られる“ゴッサム・シティ”を舞台に、その前日譚として、若き日のゴードン刑事の活躍とダークヒーローの誕生前夜を描いた海外ドラマ。もともと『バットマン』シリーズの大ファンだと言い、「ファンとしては『ゴッサム』と言うタイトルだけで惹かれるものがある」と尾上さん。「あえてゴードンを主人公にしているのがニクイ。彼や悪役たちがどんな軌跡をたどって、映画につながるのか、将来を想像しながら楽しめる」とファン目線で楽しみ方を語り、「バットマンを知らなくて、刑事ドラマとして見応えがある」と語った。また、「ゴッサムがもつ独特の雰囲気が伝わってくる。(映画に比べて)より現実的な世界観の作り方がすごい。申し分ないですね」と興奮しきり。「The OC」でも主役を務めた人気スターのベン・マッケンジーが、ゴードンを演じており「男気を感じる俳優さん」とホレボレしていた。(text:cinemacafe.net)
2015年08月10日独特の存在感を放つ女優・寺島しのぶさん。一児の母でもある寺島さんに、子育て、そして女優業について聞きました。***――フランス人のご主人、ローラン・グナシアさんとの間に生まれた眞秀(まほろ)君が、5月の歌舞伎座千秋楽に初登場し、ニュースになりました。やはり舞台に立たせたいというお気持ちがあったんですか。寺島:私より本人がね…歌舞伎が大好きなんですよ。で、好きになっちゃった以上、機会があればと思っていたら、たまたま今回こうなって。ただ、いざ出るとなったら本っ当に大変でした。歌舞伎の世界は、私がやっている舞台のカーテンコールに出るのとはわけが違いますから、あの数秒のために父の共演の俳優さん、お弟子さん、舞台の裏方さんといった関係各所へのご挨拶やらお礼やらが…。私は朝ドラ(次クールの『あさが来た』)の撮影が入っていたので、代わりに母がやってくれていたんですが、もう…話を聞いているだけで倒れそう。これがもし初舞台なんてことになったら、もっとエラいことになるはず。そしたら私、仕事なんかしてられないですよ。実際、母は弟(尾上菊之助さん)のために数年間は女優の仕事を休みましたしね。それに、まだ2歳の、自我が目覚めていない時に親がレールを敷いちゃうっていうのもどうなんだろう、とも思うんです。歌舞伎の家に生まれれば、そうも言ってられないけれど、彼は違うわけだから、自分の意思で自由に将来を選ばせてあげたいし。――もし眞秀君に「歌舞伎役者になりたい」と言われたら?寺島:できることは、どんなに頑張ってでもやるつもりではいます。でもじゃあ、現実にできるのかってことですよ、私が。この女優のキャリアを捨てられるのかっていう選択を迫られることにもなりますからね。そこの答えが全然出ないんです。自分がどんなにコンプレックスを感じたり悲しい思いをしても、自分が立ち直ればいいだけのことだけど、それが息子のこととなるとね。歌舞伎が好きは好きだけど、そこをどう見極めて親がサポートしてあげるのがいいのか…。正直、今回のことで心が折れましたからね~。まあそれはそれで、自分としては面白がっていたりもするんですけれど。――育児のために仕事を休まれる女優さんもいらっしゃいます。そういう選択肢を考えたことは?寺島:うーん…現実的な話、子供を育てていくためにはお金が必要ですよね。主人が莫大なお金を稼いでくるわけじゃないので、ふたりで働かなきゃこの子は育てられないわけです。それって、ごく普通のことですよね。私が仕事を辞めたら、たぶん子供に自由な将来を選ばせてあげられないと思いますし。◇てらじま・しのぶ1972年12月28日生まれ、京都市出身。歌舞伎俳優の尾上菊五郎を父に、女優の富司純子を母に持つ。試験を受けて入団した文学座で活動の後、蜷川幸雄や久世光彦などの舞台で注目を集める。’10年に『キャタピラー』でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞。※『anan』2015年7月8日号より。写真・津留崎徹花スタイリスト・中井綾子(コンテンポラリー・コーポレーション)ヘア&メイク・鈴木節子(SHISEIDO)インタビュー、文・望月リサ
2015年07月02日ミュージカル、バラエティと幅広く活躍する尾上松也。彼が毎年夏に行い、大切にしているという歌舞伎自主公演『挑む』シリーズ。今年8月に上演される『挑む~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)』について話を聞いた。『挑む~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)』チケット情報毎年新たなことに挑戦している『挑む』シリーズだが、今年は「近年まれにみる挑戦」と語る松也。「大きな劇場(KAAT)で演じるということもそうですし、すべてを生演奏で演じることもひとつのチャレンジです。また、自主公演で一度演じている『二人椀久』という演目を再び、今回は僕と大先輩の片岡孝太郎さんというキャストで上演します。『二人袴(ふたりばかま)』という演目に関しては元々の名作狂言を尊重しつつも、いちから、オリジナルのつもりで作ります」おめでたいときに演じられる歌舞伎の代表的な踊りを操り人形仕立てにした「操り三番叟」、惹かれあう男女の幻想的な舞が強い印象を残す「二人椀久」、ドタバタコメディのような「二人袴(ふたりばかま)」と、さまざまな演目が一度に楽しめる。「『操り三番叟』と『二人椀久』は僕の発案で、市川蔦之助くんが『二人袴(ふたりばかま)』をやりたいと。それをみんなに相談して、『面白そうだね』ということで決まりました。だいたいの構成やアイデアは僕が出しますが、メンバーからもいろいろな意見が出て、全員でいいと思えるものを上演するようにしています。みんな忙しくて実際集まれないことも多いので、だいたいLINEで相談します」本当にやりたいことを実現するため、この公演に関わる歌舞伎俳優全員がどんな仕事もいとわず動くのだという。「舞台に立って何かを演じるということだけでなく、制作する側でもあるという意識が強いんです。最初の頃は、僕がひとりでがむしゃらに突っ走りすぎて、みんなを置いてきぼりにすることもあった。でも、今は本当にみんなが一丸となってやってくれるようになりました。僕も、ほかのメンバーも、プロデューサー的な面や、裏方的な仕事を兼務しながらつくっている公演です」年を重ねるごとに制作陣も含め、チームワークがどんどんよくなってきた。しかし、それに甘んじてはいけないという思いも持っているのだとか。「毎年経験を重ねて、スムーズにいくことも多くなりました。だからこそ、そこに落ち着くのではなく、自分たちにプレッシャーをかける意味でも毎年未知の領域に足を踏み入れる要素を作るようにしています。もちろん、すべてはご来場くださるお客様に満足していただければと。歌舞伎を初めて観る方にも楽しいと思える公演にしたいと思っていますので、ぜひとも観にきていただきたいですね」『挑む~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)』は8月8日(土)昼の部11:30~、夜の部16:30~KAAT(神奈川芸術劇場)にて上演。また、公演への意気込みと松也の素顔を感じることができるイベント『歌舞伎トークパーティwith尾上松也』も6月21日(日)に開催。取材・文:釣木文恵
2015年06月18日