俳優の志尊淳が8日、東京・新木場STUDIO COASTで行われたクリープハイプのライブ「クリープハイプの日」にサプライズゲストとして登場した。志尊淳が出演している日本テレビ系のドラマ『そして、誰もいなくなった』が、11日で最終回を迎える。同ドラマの主題歌「鬼」を歌っているのが、若者からの支持を得ているバンドのクリープハイプで、同ドラマで五木啓太役として出演している志尊淳が、彼らのライブにサプライズで登場した。ライブ前には報道陣の取材に応じ、クリープハイプの魅力について「主題歌の『鬼』は、ドラマの世界観とすごくマッチしているというか、"すげえな!"と思いました。独特の怪訝な感じというか、妙な感じのままストーリーが進むというか、イントロになるとテンションが上がるんです」と熱く語った志尊。クリープハイプのライブに出演が決まった時は「嬉しさはもちろんありましたが、不安の方が強くて『誰だこいつ?』とならなければいいんですけどね(笑)」と不安そうだったが、「役者の友だちもクリープハイプさんのファンが多いので、本当に今日のライブは楽しみでした」と期待を寄せていた。サスペンス要素満載でスリリングに物語が進んでいく同ドラマ。撮影現場は物語とは異なるようで「全然違いますよ(笑)。藤原竜也さんやヒロミさんが直前まで笑いを提供してくれますし、本番に入るとみんなで芝居モードになり、和やかなムードの中でやらせてもらった印象が強いですね」と明かしつつ、最終回の見どころを「今までのストーリーの犯人がわかります。五木自身としての見どころは、衝撃なことをやってからの気持ちの動きを皆さんに共感してもらえる部分があればいいなと思っています」とアピールしていた。
2016年09月09日人気バンド「クリープハイプ」のモバイル会員限定ライブ「クリープハイプの日」が8日(木)に都内で行われ、俳優の志尊淳がサプライズ登場し会場を沸かせた。クリープハイプ(小泉拓/Dr、長谷川カオナシ/Ba、尾崎世界観/Vo&/Gt、小川幸慈/Gt)が、志尊さんが出演する日本テレビ系日曜ドラマ「そして、誰もいなくなった」の主題歌「鬼」を歌っていることから、この日のコラボレーションが実現。志尊さんは企画を聞いた時をふり返り、「嬉しさより不安が強かったです。『誰だコイツ?』みたいにならないかなって。(ファンは)クリープさんの歌を聞きに来ているわけだし…」と心配したことを打ち明ける。しかし、元々クリープのファンであることから、同じステージに立てることに「すごい経験なので緊張すると思いますが、楽しみたい」と大喜び。クリープの面々も「爽やかで優しそう。自分たちにはない真っ直ぐな感じが羨ましいです(笑)」と志尊さんの印象を語りつつ、初タッグに期待を寄せた。ライブがスタートすると、のっけから会場のボルテージは最高潮に達し、クリープは2400人の観客を前に、ファン投票で選ばれた10曲をメインにパフォーマンスを披露。その熱気が収まらない中、アンコールに突入すると、ついに志尊さんが舞台に上がることに。尾崎さんに「突然なんですけど、ゲストを呼んでいまして…。お願いします」と呼び込まれ、「こんにちは」と言いながら志尊さんが現れると、誰だかわからないといった風の観客は「えっ?」と戸惑うが、それが志尊だとわかると「えーっ!」と一気に歓喜の声に変化。尾崎さんが「今日一番盛り上がりました」と嫉妬するほどだった。その後、ドラマ最終話をしっかりアピールした志尊さんは、尾崎さんの「ドラマの曲をやらせていただいてすごく嬉しい。これからも大事に歌い続けていきたいと思います」という決意を聞くと、観客の大拍手を受けながら会場を後にした。そんな志尊さんの後姿を名残惜しそうに見つめる尾崎さんは、思わず「格好いいなぁ」とポツリ。それを受けて客席には「(志尊さんの)顔が小さかった」「身長高かった」と賛辞の声が飛び、尾崎さんをしょんぼりさせるが、そのキュートな素振りがファンのハートをくすぐったようで、自身も「カワイイよ」「イケメン!」と黄色い声援を浴びていた。(text:cinemacafe.net)
2016年09月09日ワイスリー(Y-3)がクリエイティブディレクターの山本耀司と、ワイスリーのシニアデザインディレクターのローレンス・ミッドウッドにそれぞれフォーカスしたふたつのムービーを公開した。山本耀司に焦点を当てたモノクロのフィルム「山本耀司 マスターオブシャドウ(Master of shadow)」は、ワイスリー16-17AWパリメンズコレクションウィークの期間中の山本耀司を捉えたもの。モデルキャスティング会場の様子から、山本耀司の車中での会話、チームとの綿密なミーティングの様子までが収められた。一方、ローレンス・ミッドウッドにフォーカスした「In conversation with Lawrence Midwood(ローレンス・ミッドウッドとの対話)」は、ワイスリーパリメンズファッションウィークのバックステージを独自の視点で捉えたムービー。ブランドを内部から映し出し、コレクションが生み出されている過程を知ることもできる。ムービーの中でローレンス・ミッドウッドは、“黒”という色の本質や、未来へのデザイン、山本耀司との親交などについて触れている。動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)
2016年09月03日俳優の下村尊則あらため下村青が、フジテレビ系ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(毎週木曜21:00~21:54)で、テレビドラマ初出演を果たすことが明らかになった。8日放送の第8話から登場する。下村は、劇団四季でミュージカルスターとして活躍。「下村青」に改名した途端、今回のオファーがあったといい、「今年の夏もこれで終わりかと思って京都の嵐山で船に乗って優雅に過ごしていたら『仕事が入りました』と、メールがありまして。僕の頭上に台風がおりてきた! 晴天のへきれきとはこのことか、という感じでした」と振り返る。同ドラマは広告業界を舞台に、主演の松嶋菜々子演じる働くママ・吉良奈津子が、職場、家庭で奮闘する物語。下村が演じるのは、大手メーカー・シティドリンクの宣伝部長・野村翔一で、吉良率いる営業開発部の運命を決める重要な役柄だ。今回初ドラマで、下村は「ドラマでは小学生か幼稚園の年長さんみたいなレベルなので、本当に一からやりたいなと思います」と語りながら、「そんな中ですてきなキャストの皆さんと共演させていただき幸せです」と感謝。また、主演の松嶋については「お会いしたらやはりオーラが違いすぎて! まだ会話のやりとりはないのですが、今後やりとりするシーンがあってほしいような、ない方がよいような、複雑な気持ちです」と心境を話している。
2016年09月01日お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右(47)の長女でタレントの岡田結実(16)が、31日に放送された日本テレビ系トーク番組『踊る!さんま御殿!!』(毎週火曜19:56~20:54)に出演。父について「面白くない」とコメントした。結実は、「お父さんテレビ見ててどうなの?」と聞かれ、「あんまり面白くない」と笑いながらバッサリ。家では、おもしろいことをやらず、「ずっとまじめにゴルフの番組を見ています」と言い、「むしろ、家では一番つまらない」と語った。また、「学校では猫かぶっている。静かで清楚キャラぶっているが、最近バレてきていつ先生にネタを振られるとか、そういう不安が…」という悩みを告白。それでも、この日は父のギャグを披露する気で来たと言い、学校でも振られたらやると宣言した。最後に、父のおなじみの「閉店ガラガラ」をテレビ初披露。全力っぷりにスタジオから拍手が起こった。
2016年05月31日女子高生を中心に大ブームの“斎藤さんゲーム”。某携帯会社のCMでご存じの方も多いはず。その“斎藤さん”とは、トレンディエンジェルの斎藤司さん。いま最も熱い彼に、相方のたかしさんについて聞きました。やはり、“薄毛”で意気投合したのでしょうか?***斎藤:それが違うんです。僕は正直、誰と組んでも売れると思っていたんで、相方は誰でもよかったんです。当時、たかしと仲が良くて、ふたりでよく遊んでたんで、その流れでです。まあ、たかし、ラッキーでしたよね。――ベストな相方だと思います。斎藤:でもじつは、本当に運を持ってるのはあいつの方。基本的に、たかしってポンコツなんです。僕も僕で、負けじとポンコツな部分があるんですけれど、収録で、あいつのポンコツな部分が奇跡的にハマりだすことがあって、僕がそれに助けられることもあったり。それに、その場の瞬発力で勝負している僕とは違って、意外に笑いを方程式で考えられる人なんで、そこの部分の信頼もありますし。賞レースでも、僕はうまくいかないとイラついたりするんですが、たかしは全然気にせずニコニコしていて、おかげですぐに切り替えて次に臨めましたから。――確かに、ここぞという場面では意外と斎藤さんの方が緊張してますよね。たかしさんのあの動じない無邪気さはすごいです。斎藤:そうなんです。ゆとり教育が生んだモンスターと言われていますから。ここフザケちゃダメってところではフザケたり。そういう意味でも怪童です。年齢的には僕が上なんで、時どきキツいダメ出しをすることもあるんですが、一切気にしないですしね。それに、たかしとは面白いと思うものが一緒なんです。意地悪な視点が似ているんで、ふたりでいると悪口ばっかりしゃべってますけど(笑)。――女性の話をすることは?斎藤:僕は彼女事情も話しますが、たかしは一切話さない。あと、お風呂に行っても絶対に局部を見せないんですよね。けっして見たいわけじゃないんですけど、隠してる感じがなんか腹立つというか。普段は動じないくせに、なぜそこだけ気にしてるんだ、と。でもまあ心の奥で尊敬はしていますけどね。――ちなみに斎藤さん、恋人の存在を公表されていますよね。斎藤:それはねぇ…正直、ミスです。イベントに取材に来られる記者の方って、ほんと興味なさそうな表情をしているんです。そういう顔を見ると、つい喜ばせたくなっちゃって、盛り上がりそうな話題を提供しちゃうんです。彼女の話もそれでうっかりしゃべってしまって。芸能人との恋に憧れてたんですけれど、自らそのチャンスをふいにしてしまいました(笑)。◇今年、トレンディエンジェル初となる単独ライブ全国ツアーが開催。「TRENDY ANGELWORLD TOUR“JAPeeeeeN!!”」と銘打たれたツアーは、4/29の福岡を皮切りに、岡山、仙台、名古屋、静岡、札幌、東京、大阪の全国8か所。詳細はブログにて。また不定期に、新宿ルミネ、よしもと幕張イオンモール劇場などのライブにも出演中。◇さいとう・つかさ1979年2月15日生まれ、神奈川県出身。'05年にNSCで同期だったたかしとコンビを結成。ボケ担当。'13年にオンバト+第3代チャンピオン、'14年にTHEMANZAIで準優勝、昨年のM‐1グランプリで優勝。ソロで歌マネ番組などにも多数出演し注目を集める。※『anan』2016年4月6日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・望月リサ
2016年03月30日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Eraが16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Era(R)が16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA(R) STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日岡田准一主演で『永遠の0』チームが再結集した映画『海賊とよばれた男』の製作発表会見が11月28日(土)、撮影中の東宝スタジオで開催され、岡田さんをはじめ、吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、小林薫、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧に山崎貴監督が出席した。『永遠の0』の原作者でもある百田尚樹が2012年に上梓し2013年の本屋大賞に輝いた360万部超のベストセラーを映画化。実話を元に、戦前から戦後にかけて、れから石油の時代が来ることを見越して事業を興し、国内の反発、既得権益を持った海外メジャーと戦っていく男の一大叙事詩を綴る。キャスト陣は役柄の衣裳で登場し、主人公・国岡鐵造が創業した国岡商店のセットも公開された。現在は鐵造の若き日のシーンの撮影が行われており、岡田さんは「國岡商店」「石油販賣」と書かれた半纏にメガネ着用で現れ「この豪華なキャスト陣と一緒にこの作品に取り組めることが嬉しいです」と笑顔を見せた。岡田さんにとっては、日本アカデミー賞最優秀賞(作品賞、監督賞、主演男優賞ほか)を獲得した『永遠の0』がライバルにもなるが「(『永遠の0』を)超える感動を届けられるんじゃないかと頑張っている最中です」と力強く語った。メガホンを握る山崎監督は『永遠の0』の岡田さん、『寄生獣』の染谷さん、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの吉岡さんと、自身の実写作品の3人の主人公がそろったことに触れ「山崎組アベンジャーズみたいになってる(笑)。心強い味方を得ました」と語る。吉岡さんは「三丁目から駆け付けました!」と語り、染谷さんは「普段、『死んだ目をしている』と言われること多いですが、今回は生き生きとした目でハツラツとやってます」とコメント。山崎組初参加の鈴木さんは「山崎組『アベンジャーズ』に新加入したヒーローのつもりで頑張ります!」と語っていた。鐵造の妻を演じる綾瀬さんは、まさに“紅一点”だが、男性陣の撮影の様子を振り返り「男気あふれる熱い映画になると確信しています」と語った。会見の様子からも和気あいあいとした現場の空気が伝わってきたが、特にキャスト陣の中でイジられていたのが野間口さん。小林さんから「気配を消したら日本一と言われている野間口くんが、喫煙所や裏で存在感を発揮している(笑)」と評したが、野間口さんは自身の存在感のなさについて「みなさんの資料にもしかしたら『山崎組初参加』と書いてあるかもしれませんが、『ALWAYS』にも出てます。吉岡さんも監督も覚えてなかったんですが…」と苦笑交じりに暴露し、吉岡さん、山崎監督は「失礼しました…(笑)」と平謝り。ちなみに『ALWAYS』では吉岡さんに呼びかける記者役とのことだが、吉岡さんはそのシーンでの野間口さんについて「(記憶が)全くありません!」と苦笑。この日、ちょうど野間口さんのインタビュー記事がYahoo!のトピックで取り上げられており、ピエールさんからは、それをネタに「35歳までバイトをしてた人(笑)」と呼ばれるなど、会見中、何度も野間口さんが話題に上がり、笑いを誘っていた。10月上旬にクランクアップし、この先も撮影は続くが、岡田さんは「信頼感がある現場になっています。鐵造は店員を愛し、国を愛し、ひとりもクビにすることがなかった男ですが、見ていただくみなさんの信頼を得られるように、作品を撮影しています」と語り、会見は幕を閉じた。『海賊とよばれた男』は2016年冬公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月28日俳優の志尊淳が、2015年ユーキャン新語・流行語大賞に「アゴクイ」がノミネートされたことを受け、主演を務めている映画『先輩と彼女』(公開中)で自身がそのパフォーマンスを披露するシーンについて、思いを語った。映画の原作は、南波あつこ氏が2004年から2005年にかけて漫画誌『別冊フレンド』(講談社)で連載した同名作品。"片思い女子の永遠のバイブル"として人気を獲得し、全2巻の単行本は累計100万部を突破した。ヒロインは、「甘い恋」を夢見る高校1年生の都築りか(芳根京子)。思いを寄せる先輩・美野原圭吾(志尊)は、1つ年上の先輩・沖田葵(小島梨里杏)に恋をするという甘くて苦い青春の恋物語を描く。10月17日に公開がスタートし、興行通信社ランキング(ミニシアター)で初週2位から2週目で1位、3週目で3位を記録している。そんな劇中のクライマックスを彩っているのが、りかが初めて圭吾と心を通わせ、キスするシーンで優しくアゴを引き寄せられる"アゴクイ"。圭吾を演じた志尊は、流行語大賞へのノミネートを受け、「数多くの少女漫画でも取り上げられている『アゴクイ』を主演を務めさせていただいた映画『先輩と彼女』で僕もトライさせていただきまして、この度流行語大賞にノミネートさせたと伺い、そしてこのようにコメントをさせていただき光栄です」と感慨を述べた。また、同シーンについて「本編の中で、監督やキャスト、多くのスタッフの皆さんと話し合いながら臨んだシーンでした」と、その裏側を明かした。『先輩と彼女』は当初25館から、現在は計36館で公開中。11月以降も上映劇場は全国的に拡大しており、12月19日からのMOVIE ON やまがたでの公開まで決定している。(C)「先輩と彼女」製作委員会 (C)南波あつこ/講談社
2015年11月11日オシャレなカフェもいいけれど、時には気分を変えて、レトロな喫茶店を訪れてみては。東京に古くからある魅力的な喫茶店を、俳優の志尊淳さんが訪ねました。志尊さんがやってきた『パーラーキムラヤ』は、1967年に創業された、新橋のオフィスで働く人たちの憩いの場。店内はレトロモダンな空間が広がり、昭和にタイムスリップしたような気分を楽しめる。メニューのサンプルが並んだショーケースも味わい深い。プリン・ア・ラ・モード(¥700)は『パーラーキムラヤ』の人気メニューのひとつ。横長なガラスの器にメロンや桃、うさぎ型のリンゴ等の果物と、焼きプリン、甘さ控えめの生クリームが美しく盛られたクラシカルなタイプ。「僕、プリン・ア・ラ・モード食べるの、今日が初めてです。大好物のフルーツと生クリームがたっぷりのっていて、見ているだけで幸せ…。もちろん、食べてからもですけどね(笑)。昔ながらの、濃厚でどっしりとしたプリンが最高。まさに、贅沢なスイーツって感じで気分があがります。女の子と来るとしたら、映画を観た後に“ちょっと甘いものでも食べようよ”と言って、ここに連れてくる。ジャズがかかっていて素敵な雰囲気のお店だから、ちょっと大人っぽい服装をして、オシャレにエスコートできるといいな」■パーラーキムラヤ港区新橋2‐20‐15新橋駅前ビル1号館B17:30~22:00(土曜11:00~19:00)日・祝日休 TEL:03・3573・2156◇しそん・じゅん俳優。1995年3月5日生まれ。主演をつとめる映画『先輩と彼女』が10月17日に公開される。語学番組『エイエイGO!』(NHK Eテレ)にレギュラーとして出演中。※『anan』2015年9月30日号より。写真・柳原久子スタイリスト・ 手塚陽介ヘア&メイク・仲田須加文・重信 綾
2015年09月23日新垣結衣×岡田将生のコンビで人気作家・西尾維新の小説を実写化する10月放送開始の日本テレビの連続ドラマ「掟上今日子の備忘録」。9月2日(水)、新垣さんと岡田さんが劇中の衣裳のまま、撮影現場で報道陣の取材に応じた。新垣さん演じる主人公・掟上今日子(おきてがみ きょうこ)は探偵だが、寝てしまうとその日の記憶がリセットされてしまい“忘却探偵”の異名をとる。そんな彼女に惹かれたのが、毎回、事件のたびになぜか犯人に間違われて彼女の推理にお世話になることになる、岡田さん演じる隠館厄介(かくしだて やくすけ)。今日子が不思議な事件を1日で即解決してしまう一方、厄介はどんなに今日子と仲良くなっても次の日には「はじめまして」と言われてしまうという切ない恋模様が展開する。総白髪のウィッグを着けた状態で報道陣の前に登場した新垣さん。自身でその姿を見た時の印象を問うと「意外と大丈夫だなと思いました」明かす。「総白髪を自然に見せるのは難しいし、コスプレになってしまったらと不安があったけど、スタッフの反応も思ったより良くて、ホッとしました」と語った。岡田さんはとことん運のない厄介という役について「新垣さんから『ピッタリだね。こんなにピッタリな役はない!』と言われてます」と苦笑交じりに告白。新垣さんはその真意について「(岡田さんは)自虐を受け入れるんですよ(笑)。こんなにキレイな顔しているのにいじられる側なんです。(岡田さんが厄介を演じると)聞いて、スムーズに想像できました」と太鼓判を押す。逆に岡田さんは、新垣さんが演じる今日子について「このビジュアルをできる人はなかなかいないですが、この姿がステキです。目が離せないですね。3か月間、この姿を一番近くで見させてもらいます!」と嬉しそうに語っていた。毎回起こる不思議な事件と共に、毎回、記憶がリセットされてしまう今日子と、それでも彼女に想いを寄せる厄介の関係がどうなっていくのかも気になるところ。岡田さんは、毎回、事件に巻き込まれて今日子の世話になることから「(今日子は)僕がいれば探偵として儲かる。一緒にいて仕事に困ることはないし、こんなにピッタリな2人はいないですよ」と猛アピール。新垣さんは厄介について「こんなにいい男はいないと思うけど、残念なんですよね…(苦笑)」と首をかしげる。2人は共演経験があるものの、前回は恋愛関係には至らなかったそうで、岡田さんは「今回、新垣さんとちゃんと恋をします。全力で恋します!」と力強く宣言していた。「掟上今日子の備忘録」は10月放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日十分な睡眠をとっているのに、日中ひどく眠くなってしまい、大事な会議に集中できなかったり、仕事中にうっかりうたた寝をしてしまったりしたことはありませんか?睡眠時間はしっかり確保しているのにどうしてだろうって思いますよね。実はこれ、寝ていても寝不足を招く、睡眠時無呼吸症候群という恐ろしい病気にかかっている可能性があるのです。いったい、睡眠時無呼吸症候群とはどのようなものなのでしょうか。睡眠時無呼吸症候群の症状と原因睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まったり、低呼吸を起こしたりする病気です。睡眠中に起こる頻度は高く、本人も気づかないうちに重度の寝不足状態を招いてしまいます。日中の眠気だけではなく、集中力の低下や疲れの蓄積、高血圧に心疾患などの突然死にも繋がってしまう可能性もあります。肥満型の人や中年男性に多く見られ、激しいいびきとともに10秒以上の呼吸停止を繰り返す特徴があります。睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、睡眠中に筋肉が緩み、舌の後方1/3部分にあたる舌根部を下げ、気道を塞いでしまうことです。気道の塞がりはいびきの誘発に繋がるため、この病気はいびきを伴うことが多いようです。呼吸が止まって突然死!?オンディーヌの呪い現在、日本人の1/4(潜在患者を含む)が睡眠時無呼吸症候群に該当する可能性があると言われています。実はこの病気、睡眠時無呼吸という病名が一般に広がる前から、ヨーロッパでは「オンディーヌの呪い」と称され、睡眠中に呼吸が止まって突然死する危険性が示唆されていました。由来は、オンディーヌの物語からです。『水の精オンディーヌは、ハンサムな若者ハンスに恋をしてしまう。愛が真実でなくなったとき、相手の生命を奪い、自分の記憶も奪われるという約束のもと、不死の命と引き換えに人間になったオンディーヌ。2人は結ばれ、仲睦まじく暮らすが、次第にハンスは他の女に目移りするようになる。ある日、いびきとともに、あられもない格好で他の女性を腕に抱いた夫の姿を発見する。オンディーヌは怒りに震え、裏切り者に呪いの言葉を吐く。「もしあなたが再び眠ることがあれば、あなたの息は奪われるだろう」と。』この伝説から、「オンディーヌの呪い」という言い方が使われるようになりました。高いいびきといい、ハンスが中年男性であることといい、この病気の特徴をよく捉えていますね。呪いを回避するには‥‥‥睡眠時無呼吸症候群は危険な病気です。この病気を回避するには、自身に症状がでているかどうか確かめることが大切です。十分な睡眠をとっているにもかかわらず、昼間に強い睡魔や疲れを感じることが続く場合、家族や友人に睡眠を確認してみてもらい、激しいいびきや呼吸の停止が見つかった場合は、お医者さんに相談しましょう。オンディーヌの呪いにかからぬよう真実の愛を貫くことも大事ですが、真実を診断してもらうこともまた、大切ではないでしょうか。参考『人はなぜ眠れないのか』著:岡田尊司幻冬舎新書
2015年06月16日寝ようとしてもなかなか寝付けず、何時間もベッドで悶々としてしまうことってありませんか?明日の朝は早いんだけどな、とか考え始めるとますます目が冷めてしまいますよね。実は、眠ろうとする気持ちが原因になっている可能性があります。なぜ、眠ろうとする気持ちが不眠に繋がるのでしょうか。また、どう対処したら良いのでしょうか。詳しくみていきましょう。睡眠に対する過剰反応が不眠に繋がる?眠ろうとする強い意識は、寝ないといけない、睡眠不足は体に悪い、といった心配に繋がりやすく、眠れなかったらどうしようという不安を生みだします。不安は、ストレスと緊張をよび、それによって脳が覚醒してしまい、眠れない状況をつくってしまうのです。眠れない症状が慢性的に続くと、精神生理性不眠症という病気をもたらすことがあります。精神生理性不眠症とは精神生理性不眠症は、不安やストレスなどから眠れなくなる、神経質や心配性の人に多い心理的要因の強い不眠症です。例を紹介しましょう。医療機関を訪れた30代の男性は、いざベッドで横になると目が冴えてなかなか眠れず、寝不足の症状が数ヶ月続いていると相談しました。睡眠不足によって翌日の仕事に影響がでることを考えると、眠れないことに対し不安を感じてしまい、余計に寝付きが悪くなるそうです。この男性は、精神生理性不眠症であり、原因は睡眠に対する過度な不安とストレスによる精神的なものだと診断されました。この男性は、眠ることが非常に大事だと考え、眠ろうとしました。しかし、その気持ちがかえって不安を煽り、睡眠トラブルを招いてしまったのです。睡眠に対する囚われをなくそう不眠症に詳しい精神科医の岡田尊司先生は、睡眠に対する固定観念を変化させることが不眠対策になると述べ、以下のように指摘しています。例外はありますが、理想的な眠りに対する過剰な要求と、その要求が妨げられるのではないかという恐れのほうに、むしろ苦しみの原因があり、眠れないこと自体よりも、そちらの方が問題です。目を閉じて横になるだけでもよい休息になるし、ごく短期間の睡眠不足であれば、ストレス・ホルモンの高まりが、逆に脳や体の活性を高めることもあります。「眠れなくても、大丈夫だし、よいこともある」と言い聞かせ、意識を変えることが大事です。と。本来、ベッドの中はリラックスするための空間です。寝よう寝ようと身構えるのではなく、読書をしたり瞑想をしたりして、リラックスしてみてはいかがでしょうか?眠らなければならないという囚われから抜け出すことが、不眠を解消する大きな一歩になるでしょう。参照『人はなぜ眠れないのか』著:岡田尊司幻冬舎新書photo by Mateus Lunardi Dutra
2015年06月15日8月23日に東京・夢の島公園陸上競技場で開催される夏フェス「WORLD HAPPINESS 2015」のメインビジュアルが公開。今年はデザイナーの山本耀司が担当したことが明らかになった。2008年より開催されている「WORLD HAPPINESS」は、高橋幸宏がキュレーターをつとめる音楽フェス。そのメインビジュアルにはこれまでイラストレーションが採用されてきたが、今回は初めて写真作品がメインビジュアルとなることがわかった。手がけたのは、ファッションデザイナー・山本耀司。世界中に多くのファンを持つファッション界の重鎮にして、今だに挑戦的な姿勢を崩さない彼が選んだのはなんと“愛犬”の写真。正面を見据える愛犬の凛とした姿に、「WORLD HAPPINESS」「音楽」という世界観を写した、愛らしくもスタイリッシュな作品となっている。山本耀司はまた、ソロ・アルバムもリリースするほどの音楽好きとして知られる。キュレーターの高橋幸宏は40年来の友人とのことで、高橋のたっての願いに快諾、実現したという。なお、これまでMETAFIVE、TRICERATOPS、Controversial Spark、野宮真貴 with カジヒデキ、筋肉少女帯、スチャダラパー、坂本真綾、SCANDALの8組が同フェスの出演者として発表されており、出演アーティストは今後も追加される予定。
2015年04月14日テレビ朝日系『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演していた俳優の志尊淳が、南波あつこ原作の映画『先輩と彼女』で主演を務めることが6日、明らかになった。原作は、2004年から2005年にかけて『別冊フレンド』(講談社)に連載され、全2巻で累計100万部を突破した同名コミックス。連載当時は"片想い女子の永遠のバイブル"とも呼ばれた。「甘い恋」を夢見る高校一年生の都筑りか。彼女が好きになった美野原圭吾(志尊)は、ほかの女性に恋をしていた。どんなに想っても届かない、甘くて苦い青春の恋物語を描く。圭吾に恋をするヒロイン・りか役には、『物置のピアノ』(2014年)で主演を務めた女優の芳根京子。圭吾が思いを寄せる、大学生の沖田葵を、『トッキュウジャー』で志尊と共演した女優の梨里杏が演じる。ほかにも、圭吾の友人の矢田哲雄を俳優の戸塚純貴、りかの親友・桃谷木綿子役を女優の水谷果穂が務める。メガホンをとるのは、俳優の西島秀俊が主演した『東南角部屋二階の女』(2008年)で劇場用公開作品デビューした池田千尋監督。脚本は和田清人が務める。映画の公開は、今秋を予定している。(C)「先輩と彼女」製作委員会(C)南波あつこ/講談社
2015年04月06日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)が3月24日、青山店でアーティストの大竹司によるウインドーライブペインティングを開催した。大竹司は現代美術ギャラリー「山本現代」に所属するアーティスト。金沢美術工芸大学などで伝統的な日本画を学び、近年では妖怪や招き猫といった日本独特のモチーフを、カラフルな色彩と軽妙なタッチで描いている。ザディグ エ ヴォルテールでは、創始者ティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)が大竹の作品に感銘を受けたことから、14SSコレクションでコラボレーションを展開。今シーズンにも、大竹の作品をテキスタイルに取り込んだコレクションを発表している。今回のライブペインティングは、そんな両者の関係によって実現したプロジェクト。ライブペインティングでウインドーに描かれた作品は4月19日まで展示される。
2015年03月31日【相談者:20代女性】まだ正式な婚約はしていないのですが、彼と結婚の約束をしました。彼のことが大好きで、今すごく幸せです。それなのに、「本当にこの選択でよかったのかな」なんてつい考えてしまい、そんな自分が嫌になります。こんな気持ちのままで話を先に進めるのも悪い気がするし、頭がぐるぐるします。マリッジブルーにはまだ早いと思うのですが、こんな気持ちを解消する方法はないでしょうか。●A. 迷いを遠ざけるのではなく、上手に向き合いましょう。迷宮脱出ガイドの咲坂好宥です。お気持ち的には複雑なようですが、何はともあれ、おめでとうございます!ただ、ご自分の選択肢が正しかったのかどうかの迷いというのは、答えが見つからない上に、彼への申し訳なさもブレンドされた底なし沼のようで、とても苦しいことと思います。まずは、この霧のようなモヤモヤ感を少し整理してみた方がよさそうですね。●迷いのない人生なんて「本当にこの選択でよかったのかな」とお感じになるご自分のことを、優柔不断だと思って歯がゆいですか?ダメだなーと嫌気がさしていますか?彼に申し訳なくて自己嫌悪しちゃいますか?色々おありかもしれません。でもね、たぶん、そんなのフツーです(苦笑)。煩悩たっぷり、迷い三昧のぼくらが、迷うことなく常にベストな選択肢を選べるなんて、ちょっと現実的じゃないですよね。間違いのない選択肢に執着しすぎると、完璧主義の罠に陥ってしまいます。精神科医で作家の岡田尊司さんは、著書『あなたの中の異常心理』の中で次のように書かれています。『完璧を求めることが難しい状況においても、完璧でありたいという思いを捨てることができないと、不完全で期待外れの状況にいることが、完璧主義でない人以上に強いストレスを生んでしまうのだ。どうにもならないという信念が、今度はその人を苦しめるのである。ことに、仕事や対人関係、恋愛や子育てといった、本人の努力だけではどうにもならない要素を含む問題になると、壁にぶつかりやすい。完璧でありたいという願望は周囲を思い通りに支配し、コントロールしようとする傾向にもつながるが、意のままにならぬ状況に遭遇することも多く、強いフラストレーションを抱えることになる』正しい選択肢に囚われると、強いストレスに襲われて、心や体がダメージを受けることになりかねません。ぼくらは完璧であり続けることなんてできませんよね。そして、自分の選んだ道が不安になったり、「なんであっちを選ばなかったんだろう」と後悔したり、実際うまく行かなかったり……。そんな風にイケてないのがぼくらですよ(苦笑)。解脱でもしちゃっていれば迷わないのかもしれませんが(笑)、フツーの人であるぼくらの人生なんて、道なのかどうかもわからないところをおっかなびっくり進むような毎日なのではないでしょうか。だからこれからも、「本当にこの選択でよかったのかな」と迷い続けていいじゃないですか。●あなたのフォーカスを変える4ステップただ、闇雲に迷い続けるのもつらいですから、あなたの不安を整理してみませんか。今からたった4つのステップで、不安とそれに対する見方を整理してみましょう。●STEP1あなたが結婚に求めるものは何ですか?たとえば、愛情、経済的安定、健康……など、思いつくものを挙げてみてください。●STEP2それらについて、どんな不安があるのか、具体的に書き出してください。たとえば、家庭内別居になるとか、家計が赤字になるとか、そういうことですね。●STEP3「そうなったらどうしよう……」から、「そうならないために“私”には何ができるだろう?」というように、意識の焦点をずらしてみましょう。他人は変えられませんが、あなたはご自分の行動をコントロールできますからね。今すぐにはできないことでも妄想(笑)でもOKです。●STEP4STEP3で考えたことができたとして、今の彼と一緒で幸せになれそうですか?●正解は1つじゃないじっくり取り組まれてみて、不安の形が変わったでしょうか。最後にひとつだけ確認しておきましょうね。それは、「正解は1つじゃない」ってことです。「“私”には何ができるだろう?」という視点を持ち続けていれば、きっと答えは見つかりますよ。どうぞお幸せに!【参考文献】・『あなたの中の異常心理』岡田尊司・著(ライタープロフィール)咲坂好宥(脱・恋愛迷宮専門家)/深層心理分析やコーチングなどを使った、人生の迷宮脱出ガイド。かつては「自分には愛される価値なんかない」という思い込みから人生がうまく行かず、借金苦、依存症、離婚など、どん底を経験。しかし、父の死や前世療法などの体験を通して、自分の価値を思い出す。その後、同じように人生の迷宮に入り込んでいる方々が、ココロを軽やかにして前に進むためのガイドを務める。出来事の解釈を変え、やる気と底知れぬ可能性を思い出していただくセッションを得意とする。
2014年11月26日映画『想いのこし』のスペシャルイベントが10月20日(月)、都内で開催され、主演の岡田将生に子役の巨勢竜也、平川雄一朗監督、劇中の岡田さんらのポールダンスを指導したポールダンス世界チャンピオンのREIKO、同じくダンサーのeMy、MOMO、主題歌を歌う「HY」が来場した。岡田さん、共演の広末涼子が劇中で激しいポールダンスを披露することで、制作時から話題を呼んでいた本作。金と女に目がないガジロウは事故に遭い、軽いケガを負うが、その事故で死んでしまったポールダンサーのユウコと彼女の仲間たちがなぜか彼にだけ見える形で現れる。ユウコらが提示する金に釣られ、ガジロウは彼女らのこの世への未練となっている想いのこした願いをひとつずつ叶えていくことになるが…。この日のイベントは、REIKOさん、eMyさん、MOMOさんの華麗で力強いポールダンスショーで幕を開けた。日本ではあまり知られていないが、ポールダンスはオリンピック競技の候補としてエキシビジョンマッチが行われる“スポーツ”の側面を持つかなり激しいダンスであり、彼女たちの華麗な舞に観客は圧倒された様子だった。その後、監督と共に登壇した岡田さんも「ホントにすごいですね!力強くてエロい!」と興奮気味。岡田さんも劇中で披露しているが「僕もエロくできたか心配になってきました…」と苦笑を浮かべる。だが実際には岡田さんは、普通は1年で覚える大技を、撮影スケジュールもあって猛練習の末に1か月半でマスターしなくてはならなかったそう。「練習できる時間が限られていて、広末さんと一緒にREIKO先生に教えてもらったんですが、最初は(ポールに)のぼることすらできなかったんですよね…」とふり返る。体を支えてポールに密着する内股は擦り切れてボロボロになったそうで「『もののけ姫』の(呪いを受けた)アシタカの腕みたいになってました(苦笑)。『やる』と言ったけど、軽かったなぁ…何でこんなことに…って思っちゃうくらいだった」と苦労をのぞかせた。そんな、岡田さんの過酷な撮影での“支え”となったのが、広末さん演じるユウコのひとり息子を演じた子役の巨勢くんの存在。岡田さんは「ホントにかわいいんですよ!子ども大好きです」と語るが、平川監督曰く「広末さん以上に巨勢くんのことを好きになっちゃって、広末さんに嫉妬してた。めんどくさい奴だった」とのこと。この日はその巨勢くんも来場したが、岡田さんはひと目見るなり相好を崩す。巨勢くんの大人びた口調に岡田さんはタジタジで「お前、大人だな。すごいな…」、「(自分と)同い年だろ?」とどっちが年上か分からないようなやりとりを見せて笑いを誘っていた。クランクアップ後に、岡田さんが巨勢くんを誘って後楽園ゆうえんちに遊びに行ったこともあったそうだが、巨勢くんが「岡田さんはリードしてくれて、頼れるお兄さんでした」と語るとさすがに岡田さんは「そりゃそうだろ!オレ25歳だぞ!」と苦笑交じりに語り、会場は笑いに包まれた。この日は、本作のために映画を観て主題歌「あなたを想う風」を書き下ろした「HY」も駆けつけ、舞台挨拶後には同曲を生で披露し、会場に詰めかけた観客は彼らの演奏と歌声にうっとりと酔いしれていた。『想いのこし』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月20日俳優の役所広司と岡田准一が10月1日、共演作『蜩ノ記』の特別試写会に出席した。岡田さんが「試写を観ていたら、横で役所さんが号泣されていた」と暴露すると、役所さんは「岡田君だって泣いていましたよ」と反撃。劇中同様、強い師弟愛(!?)を披露した。前代未聞の不祥事を起こした戸田秋谷(役所さん)は、10年後の夏に切腹し、その日までに藩の歴史である「家譜」を完成させることを命じられる。一方、城内で刀傷沙汰を起こした藩士の檀野庄三郎(岡田さん)は、秋谷の監視役を命じられるが、そのひたむきな生きざまに心揺さぶられる。第146回直木賞を受賞した葉室麟の小説を原作に、役所さんと岡田さんが初共演を果たした。この日、役所さんと岡田さんに加えて、共演する堀北真希、原田美枝子、小泉堯史監督が出席し、「涙活(るいかつ)試写会」と銘打って開催された試写会。 涙活とは、意識的に泣くことで心のデトックスを図る活動だといい、涙活プロデューサーの寺井広樹さんが提唱するもの。このたび、『蜩ノ記』が世界に涙活を広める「全米感涙協会」認定映画第1号となったことを記念し、役所さんに涙のしずくをモチーフにした特製トロフィーが授与された。「今日、(イベントの進行)台本を読んで『これ、ギャグかな』と思った」と役所さん。それでも寺井さんから実際にトロフィーを受け取ると、「結構重いですね。今日映画を観てくださったみなさんの涙とどっちが重いかなあ…。とにかく認定第1号ということで光栄です」と涙、ではなく笑みを見せていた。涙といえば、岡田さんは先日、主演を務めたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮了会見での“男泣き”が大きく報じられたばかり。岡田さん本人も「つい最近、泣いてしまって」と照れ笑いを浮かべた。また、本作に関しては「小泉監督のために、日本映画界のベテランスタッフさんが集まった。まるで日本映画の歴史を目の当たりにするようで、現場にいるだけで泣ける思いだった。本当に、すごい人ばかりだったんですよ」と涙のエピソードをふり返った。『蜩ノ記』は10月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜩ノ記 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「蜩ノ記」製作委員会
2014年10月01日日本を代表する世界的デザイナー山本耀司のデザイナーとしての足跡をたどる新刊「山本耀司。モードの記録。」(2,835円)が、1月24日文化出版局より発売となった。本書は、文化出版局の雑誌「装苑」「ハイファッション」「ミスター・ハイファッション」の3誌で長年取材、掲載してきた、山本耀司の膨大な記事の中から、テーマを厳選し再構成したものが中心。山本耀司の長年のファンの方はもとより、ファッションを学ぶ人や、クリエイティブな仕事の現場にいる人にも、クリエーションとは何かを、上質で美しい写真とテキストでインスピレーションをもたらしてくれるおすすめの一冊に仕上がっている。トピックスの中には、1991年に東京で開催された「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」との合同ショー「6・1 THE MEN」やパリコレでのバックステージ写真、ヨウジヤマモトの30年間の全コレクションアーカイブの他、ヨウジヤマモトを着る男たちとして、西島秀俊、伊勢谷友介、大沢たかお、市川海老蔵、吹越満ら9人の旬な男たちも登場。また山本里美との対談、ヨウジヤマモトを着たピナ・バウシュのポートレートなど貴重な記録に加え、現在の山本耀司がクリエーションと社会についての思いを語った約1万字の最新インタビューなどが、240ページに渡って展開される。(text:Miwa Ogata)
2014年01月28日「V6」の岡田准一が主演する感動巨編『永遠の0』の完成披露試写会が2日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、岡田をはじめ、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督が舞台あいさつに立った。岡田は「命を削りながら、大切に撮影した作品。たくさんの愛が詰まっている」と胸を張り、駆けつけたファン5000人に作品をアピールしていた。その他の画像原作は現在までに累計発行部数400万部を突破している百田尚樹氏の同名小説。特攻により戦死した天才パイロット・宮部久蔵(岡田)の60年間封印された真実が、現代を生きる孫の健太郎(三浦春馬)によってひも解かれる。岡田が演じるのは天才零戦パイロットでありながら、“海軍一の臆病者”と呼ばれた謎多き男という役どころで「当時を生きた方々に認めていただきたいという気持ちもあり、しんどい役ではありました」と振り返り、「壮大な愛を受け継いでいく物語。皆さんにとっても大事な作品になれば」と語りかけた。片や、現代を生きる青年を好演した三浦は「すごく刺激を受けた」と、橋爪功、平幹二朗、今年5月に亡くなった夏八木勲らベテラン勢との共演に感激しきり。4年前に他界した祖父は、戦時中に多くの仲間を失ったと明かし「自分のルーツに触れる機会にもなった」としみじみ。久蔵の妻・松乃を演じる井上は「戦争ものを敬遠される方もいると思うが、誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる。ぜひ女性にも観ていただければ」と話した。人気コミック「寄生獣」の映画化でも話題を集める山崎監督は、「悔しいほどに感動して泣いてしまった。ぜひ映画化という形で“対抗”したかった」と原作との出会いを述懐。2012年夏、猛暑の中で撮影に臨んだスタッフ、キャストの労をねぎらっていた。『永遠の0』12月21日(土)、全国東宝系ロードショー
2013年12月03日――各分野の専門家の方にお勧めの書籍を紹介していただいている本企画。今回は、データベースに関して日本オラクルの人見尊志氏に書籍を紹介してもらいます。私は物理天文学部卒業で、データベースやコンピュータサイエンスについての知識はオラクルに入社後に培ったものです。データベースのコンサルタントとして、ユーザー企業の方々やシステムインテグレータの方々ともデータベースの設計、運用設計やチューニングについても深い理解と実践ノウハウが必要とされる局面に向き合ってきました。そのような中で、「より深くOracle Databaseを理解しながらも、システムの中の1つのコンポーネントとして最大限に活用する為には、幅広い情報を集め精査しながら自分のモノにしていく事が必要である」という観点から書籍を選びました。関連記事 : スペシャリストの選書 - (1) セキュリティ 辻伸弘氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (2) 要求定義 三輪一郎氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (3) 開発プロセス 正木威寛氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (4) プロジェクトマネジメント 岡大勝氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (5) モデリング 羽生田栄一氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (6) プログラミング 伊藤直也氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (7) クラウド 後藤和貴氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (8) システム運用 原田旨一氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (9) ネットワーク 藤田雄介氏プロフィール○人見 尊志(Hitomi Takashi)ウィリアム王子と同じ英国のセントアンドリュース大学を卒業(物理天文学部)。その後、日本オラクルに新卒として入社。オラクルの開発ツールのエンジニアから、データベースのコンサルタントとして、大手のオラクルデータベースユーザーへのコンサルティングを実施。2007年よりビジネスデベロップメントやプロダクトマーケティングを担当した。開発部門とのコミュニケーションによる製品コンセプトから、コンサルティング時代に培った現場視点も含め、日本オラクルのデータベースビジネスの拡大・拡充を推進している。○『絵で見てわかるOracleの仕組み』――著者 : 小田圭二、発行 : 翔泳社まず最初に紹介するのは、『絵で見てわかるOracleの仕組み』です。オラクルのデータベースに関する書籍の中ではベストセラーとなっている1冊です。オラクルを使うデータべースエンジニアが現場で活用できる現実的なノウハウと知識が詰まっています。プログラムとしてのデータベースからハードウェアとしてのコンピュータシステムまでがどうやって動くのかをうまく説明しています。オラクルデータベースを管理している人やオラクルデータベースを使ってアプリケーションプログラムを書いている人にとっては、読んで損のない書籍です。特にアプリケーションのアーキテクチャを設計する人にはお勧めします。○『性能評価の基礎と応用』――著者 : 亀田寿夫、李頡、紀一誠、発行 : 共立出版私がコンサルタント時代にお世話になったのが本書です。データベースの性能だけでなくシステム全体の性能にはどのような特性があるのか、またそれをどのように評価するのかといった点について、理論を踏まえて説明しています。コンピュータサイエンスや数理科の学生にとっては、大学の教科書としてお馴染みでしょう。データベースエンジニアとして仕事をしている人は、性能が出ないという問題にしばしば直面します。そうしたときにコンピュータシステムにはどのような特性があり、どのような理論を持って分析やチューニングをして仕組みを変えればよいのか、それらを考えるうえで必要な概念を理解するのに有益な書籍です。ページをめくると数式がたくさん出てきますが、すべてを使う必要はありません。どういうふうにデータモデルを考えていくのか、あるいは何が性能を左右する要因になるのかを知るうえで非常に役に立つ1冊です。日々、性能の問題に取り組んでおり、より大局的に問題をとらえたい方にお勧めします。○『定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造』――著者 : 近藤嘉雪、発行 : ソフトバンククリエイティブC言語を使ってメモリの構造をどう作るかなど、コンピュータサイエンスの学生が大学で学ぶ内容を取り扱っている書籍です。コンピュータソフトウェアの構造がどうなっているか、性能特性がどうなっているのかなどを、開発者の視点で理解するうえで本書は役立ちます。例えばオラクルデータベースを隅々まで使いこなそうと思った場合、オラクルデータベースというソフトウェアはどういう作りになっていて、どういうメモリ構造を持っていて、CPUでどう処理して、といったところを理解するとより良く使えます。そのときに、そもそもプログラミングではメモリをどう使うのか、メモリ構造にはバイナリツリーやリンクリストという手法がありますが、そういったものがどう活用されているのか、それぞれがどういう特性を持っているのかがわかってくると、アルゴリズムのあり方が見えてきます。構造とそれを操作するアルゴリズムが一般的にはこうで、オラクルだとこうだと対比させながら特性を見るのです。そうすることで、こういう動きをするからデータベースとしてこういった使い方をしよう、パラメータの設定をこうしようといった原理原則が学べます。仮にオラクルデータベースの性能が出ないとき、インデックスを張ればよいと一般的な書籍には書いています。しかしインデックスを張るとなぜよいのか、どういったタイプのインデックスがよいのかといった深い知識まで持たないと、私たちはお客様に説明ができません。現場ではデータベースの通り一遍のマニュアルではなく、広くITの知識が必要になるので本書はお勧めできます。○『トランザクション処理 上、下』――著者 : ジム・グレイ、アンドレアス・ロイター、発行 : 日経BP社本書もコンピュータサイエンスの教科書として大学で使われている書籍です。データベースは、結局のところトランザクションをどのように管理するのかという点が根幹にあります。本書はデータベースのトランザクションだけでなく、システムのトランザクションを管理する方法も説明しています。データベースやシステムの読み取り一貫性を保つ方法は、各社のデータベース製品によって異なります。例えばオラクルデータベースがどんな思想に基づき、どんなトランザクションの実装形態で作られたものなのかを説明するには、オラクル以外のデータベース製品についても知らなければなりません。本書は、広く一般的に知られている理論に基づた知識を説明したうえで、必要となる仕組みや実装は何かという点を紹介しています。データベースとアプリケーションの処理をどのように設計すればよいのかという点に思いをはせる際に役立ちます。○『The Republic』――著者 : プラトン古代ギリシャの哲学者、プラトンが記した哲学書です。国家とはどうあるべきか、正義とはどうあるべきかなどを論じています。中でも「洞窟の寓話」という章があり、私の好きな部分です。私自身の持論でもあるのですが、データベースにおけるデータの構造は、実はシステムを作る際の投影だと思っています。データモデルを見ていくと、そのシステムは性能が出やすいか、どんな業務プロセスが動くのか見えてきます。本書の洞窟の寓話に登場する人々は、閉じ込められた洞窟の中で影を見て生活しています。データベースにおけるデータ構造もこれと同じで、システムの投影でもあり日々の企業の業務プロセスの投影でもあります。この点を押さえると、システムやデータベースの本質がわかり、アプリケーションを改善する提案ができるようになります。データベースのアドミニストレーションを超えて提案をしていきたい方には本書に目を通していただき、データベースだけを見るのではなく、データベースに投影されているデータ構造やデータの流れから、システムや業務プロセスの在り方にも着目していただきたいと思います。
2013年10月11日「私、初恋の相手は聖司くんなんだよね・・・」とこっそり打ち明けてくる女性、結構たくさんいますよね。イケメン揃いのジブリの男性キャラクターの中でも不動の人気を誇るのが、「耳をすませば」の天沢聖司くん。しかも彼はただのイケメンではなく、「バイオリン職人になる!」という夢のために頑張っているアツい一面も持っているのです。聖司くんのように、夢を持って一途に頑張る聖司くんタイプの彼には、普通のアプローチは通用しません。そんな彼に好かれる方法を、リチャード・テンプラーの著書『上手な愛し方』を参考にお教えします。これで聖司くんゲットも夢じゃない・・・!?■1.ありのままの自分を見せる「好きな相手にこそ、ほんとうの自分を見せてしまおう。それが相手の理想のタイプとちがうなら、深みにはまる前に相手が気づいてくれる。」聖司くんタイプの彼はとても鋭いです。相手と自分の感性や波長が合うかどうか、を察知する能力に長けています。そのため、彼の前では猫をかぶったりせず、ありのままの自分でいることが大切です。そのままのあなたが持つ魅力こそ、彼が見極めたい部分だからです。腹の立つことを言われたら、雫のように「イヤなヤツ!」と毒づいても構わないのです。■2.すごくないところも好きになる「パートナーに高みにいてもらいたいなら、ときには神棚に置いて崇拝するのもいいだろう。しかし、そこに置きっぱなしにするのはいけない。好きに昇り降りさせて、相手が神のごとくふるまうときだけ、あなたはそれを楽しめばいい。」才能豊かな彼を好きになると、あまりすごくない部分を目にして勝手に幻滅してしまうこともしばしば。しかし、互いに想いあいたいと思っているならば、彼の「すごくない」部分も含めて愛する必要があります。雫も、もともとは天沢聖司を「やさしく静かで知的な人」だと思っていました。しかし実際の聖司くんは意地悪も言うし、ちょっとストーカーっぽいし、イメージとは全く違うタイプの男の子でした。雫も最初は驚きますが、想像よりもずっと活き活きした聖司くんの魅力を素直に認め、惹かれていきます。■3.憧れるだけではなく、彼から良い影響を受ける「ふたりの関係がいいものならば、おたがいへの依存心は減り、自立心が育まれるものだ。相手を愛するということは、そのままの相手を認めるものだからだ。」雫は聖司に「詩の才能あるよ」と言われたことで自信を得て、「あいつがやるならあたしもやってみる」と、自分も「物語を書く」という夢を追うことを決意します。聖司くんが雫にプロポーズまでしたのは、「お互いに良い影響を与え合い続けられる」と感じられたからかもしれません。■4.ロマンチストな彼の願望を叶える「ふたりの時間が少なくなるほど、このルールは重要になる。愛とは火を燃やすようなものだからだ。どうにかして絶やさない方法を見つける必要がある。」聖司くんタイプの彼は基本的にロマンチスト。雫との久しぶりの再会のとき、聖司くんは「雫に早く会いたくてさ。何度も心の中で呼んだんだ!雫ーーーって!そしたらさぁ、本当に雫が顔出すんだもん。すごいよ、オレたち!!」と興奮気味に語り、このテンションのまま雫にプロポーズをします。朝もやを二人で眺めたり、彼の才能をラピス・ラズリに例えるなどして、ロマンチストな彼の願望を次々に叶えてあげましょう。そしてここぞという時に「言葉がなくても通じ合ったね、今・・・」と口にすれば完璧です。■5.夢の実現を誰よりも応援する「だれかを愛するなら、相手の夢や野心、計画を応援するのは、あなたの仕事だ。そこで、あなたがすべきことがある。それは心を広くもち、熱い思いを共有し、しんぼう強くなること。そして、嫉妬や怒りの気持ちをぐっとおさえることだ。」バイオリン職人になりたい、という夢を聖司くんに打ち明けられた雫は、少し劣等感を感じてしまいます。もしも雫がそのまま「あ~、才能ある人はいいよね!私なんか受験勉強もしてないし!あいつ何なの?才能自慢?」と思ってしまっていたら「耳をすませば」という名作は生まれませんでした。雫は、聖司くんのことを心から尊敬し、彼の才能を信じて待っていようと決意します。その上で、彼に追いつこうと必死で物語を書きはじめるのです。僻んだり悲しんだりせずに彼を応援したからこそ、二人の未来は開けていったのです。■さいごに己が信じた道を、わき目もふらず突き進んでいく男性って本当に素敵ですよね。そんな男性に好かれるためには、彼の才能を理解し、応援し、自分も良い影響を受けることが大切。ともに成長していこうとするあなたの姿を見れば、彼も「大好きだ!!」と言わずにはいられなくなるはずです。参考文献:リチャード・テンプラー『上手な愛し方』ディスカバー・トゥエンティワン参考URL:「耳をすませば全セリフ集」小嶋もも/ハウコレ)<おすすめ記事>・ベジータ系男子を落とす方法・『ハリー・ポッター』マルフォイ系男子の落とし方・7選・「進撃の巨人」で気になる彼と距離を縮める方法・5選
2013年07月05日『ひとつ屋根の下』など数々のヒットドラマを手掛けた脚本家・野島伸司が、初めて舞台の脚本に挑戦。生のステージに築かれた新たな野島ワールド、『ウサニ』が開幕する。『ひとつ屋根~』で野島とタッグを組んだ演出家・永山耕三が演出を担い、テーマ音楽となるオリジナル曲を小室哲哉が書き下ろすなど、ドラマファン、音楽ファンも注目する話題の舞台だ。開幕前日の8月2日、公開リハーサルと会見が行われ、主演の溝端淳平と共演の平野綾、真野恵里菜、高岡早紀、山本耕史が登場し、本作への意気込みを語った。「ウサニ」チケット情報「23歳の僕には1回じゃ理解できない、深い愛の哲学を描いた不思議な世界」と溝端が言うように、現実と幻想の間を錯綜するストーリーは、次から次へと思いもよらぬ展開をみせる。青年コーゾー(溝端)が美味しいイチゴを作るため、アマゾンの奥地から持ち帰った伝説のへびイチゴの精霊は、ウサギに似たぬいぐるみ・ウサニ(平野と真野のWキャスト)に変身し、純真な愛をコーゾーへ注ぐ。その思いにほだされながらも謎の美女レーコ(高岡)との愛欲におぼれるコーゾー。そこにアマゾンの大蛇王スネーク(山本)が、ウサニを取り戻そうと現れる。ウサニ役の平野と真野は、愛らしい着ぐるみ姿で溝端を囲み「成立させるのが難しいほどの世界観。いろいろな視点から見ていただけたら」(平野)、「野島さんの初の舞台脚本にヒロインとして出させていただけて幸せ」(真野)とそれぞれコメント。浴衣姿の高岡が「この衣裳でわかるように、キャラクターが出て来るたびに違う世界が繰り広げられる。皆さんが今まで見たことのない世界に迷い込めるんじゃないかな」と落ち着いた自信の笑みを見せると、長い尾を持つ黄金の蛇に扮した山本も「かなり振り幅の広い世界観。いろいろなものを作り出してきた野島さんだけど、まだ新しいものが生まれるんだなと思った」と強く頷いた。ファンタジックな美術に彩られた舞台の上で展開するのは、コミカルかと思えばセクシー、はたまたスラップスティック。色合いの違うさまざまなシーンに意表を突かれる。“真実の愛とは?”“男はなぜ浮気をするのか?”といった深遠なテーマに向けて飛び交う言葉は、「見て見ぬフリが大事」「愛は使い捨てカイロのようなもの」等の野島流哲学だ。溝端が、まるでシェイクスピア悲劇を演じるかのように熱のこもった長い独白に全身全霊で挑み、健闘をみせていた。「のめり込むのが愛なのか、それとも居心地が良いのが愛なのか。そのふたつの対比が今回の舞台のカギなので、愛について考え直すきっかけになるのでは」と溝端。ファンタジーのヴェールに包まれた世界の奥で、辛辣な愛の痛みに出会う。そんな独特の魅力に満ちた舞台だ。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて上演。なお、限定公演日のみアフタートークイベントも開催する。取材・文:上野紀子
2012年08月03日映画『宇宙兄弟』の大ヒット御礼舞台挨拶が5月15日(火)、都内劇場で行われ、小栗旬と岡田将生、森義隆監督が登壇。最後にサプライズで小栗さんが用意した手紙に、岡田さんが感動して涙する一幕もあった。「週刊モーニング」(講談社刊)にて連載中の人気同名漫画の映画化で、仕事をクビになり、かつての夢だった宇宙飛行士を目指して奮闘する兄のムッタ(小栗さん)と、現役宇宙飛行士で月面に旅立つ弟のヒビト(岡田さん)の姿を描く。この日の舞台挨拶は、5月5日(土・祝)の初日舞台挨拶終了後に岡田さんが「また舞台挨拶をやりたい」と言い出したことから実現したそうで、なんと小栗さん自らがMCとなって進行役を務めた。森監督は「予定がなかったのでひと息つくために沖縄に行こうと思ってたんですが、飛行機をキャンセルして来た」と明かし、これには言い出しっぺの岡田さんも「複雑ですね、嬉しいけど…」と苦笑いを浮かべていた。昨年4月に撮影が始まり、1年余りが過ぎてこの日の舞台挨拶が本作に関わる最後の仕事となるが、岡田さんは「撮影が終わって宣伝をずっとやらせてもらって、1年くらい『宇宙兄弟』のことを考えている自分がいた。よかったなと思うし、楽しい日々でした」と述懐。これに“MC”小栗さんから「当たり障りのないコメントですね」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。小栗さんは「いまだから言えるけど」と前置きした上、現場の雰囲気について「クランクインして、1か月経たないくらいで岡田くんが入って来たんですが、僕のところに近づいてきて『この現場ってずっとこういう感じなんすか?』って。いろんな人が『こんなんじゃダメだ。こうするぞ!』という感じで、監督はそこでひとりで戦っていて、現場は殺伐としてたんです」と明かす。岡田さんも「気まずかったです(苦笑)」と頷きつつ、「監督が戦ってる姿を見て、僕も戦おうと思った」とふり返った。そして、最後の締めの挨拶になって、岡田さんは「旬くん、今日僕は手紙を書いてきました」とニッコリ。「これまで時計を盗まれたり、指輪にドレッシングかけて口の中に入れられたりしたけど(苦笑)、お世話になったので」とポケットから白い封筒を取り出した…が!観客の前で読むのが急に恥ずかしくなったのか「やっぱり家に帰って見てください」と言い出して、客席からは「えー?」とブーイングが…。何とか思い直して岡田さんは照れながらも手紙を朗読。「本当の兄貴ができた気持ちでした」と小栗さんへの思いを伝えた。これには小栗さんも「素敵な“弟”を持って幸せです」と語った。さらに小栗さんは「実は僕も手紙を書いてきました!」とニヤリ。実は岡田さんが手紙を書いてきたことを事前に知らされ、サプライズ返しとばかりに小栗さんも手紙を執筆してきたとのこと。サプライズを仕掛けたつもりが、逆に自分だけ何も知らされていなかった岡田さんは驚愕の表情で「何だよぉ…」とうなだれた。小栗さんは“兄”として「キミが隣にいてくれてよかった」と岡田さんへの感謝の思いをユーモアたっぷりに伝え、岡田さんはこらえきれずウルウル…。慌てて涙をぬぐい、客席は温かい拍手に包まれた。『宇宙兄弟』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待
2012年05月16日榮倉奈々、岡田将生からの突然のプレゼントに涙!11月10日、映画「アントキノイノチ」公開を記念し、都内で開催されたセレモニーに、主演した榮倉奈々、岡田将生が出席した。榮倉と岡田は「アントキノイノチ」公開を記念するため一般公募された【ラブレターツリー】の設置セレモニーに出席。岡田からの突然ののクリスマスプレゼントに、榮倉が涙ぐむ場面があった。岡田からのサプライズプレゼントはスノードーム岡田からの榮倉へのサプライズプレゼントは、劇中の印象的なシーンで登場する観覧車の模型が入ったスノードームだった。映画コムによると岡田は「2月から一緒にやってきましたが、すごく助けられました。本当に一緒にやれてよかったし、また違う作品でも会えたらうれしい。ありがとうございました」と照れくさそうに感謝の言葉を榮倉に伝え、スノードームを手渡した。榮倉の瞳に涙が思いがけないプレゼントに驚いた様子の榮倉は、涙を静かにぬぐい「(作品への)思いが強いだけに、全てのことに100%届けようと一緒にがんばってきたのでうれしいです。ありがとう。恥ずかしい(笑)」と感激で一杯の胸の内を語ったという。映画「アントキノイノチ」とは?歌手のさだまさしによるベストセラー小説を映画化。遺品整理業という特殊な仕事を通して「命」の重さ、人と人が繋がる尊さを描いた作品だ。また、榮倉は「アントキノイノチ」の公式サイトで「生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです。瀬々監督も岡田将生くんも初めてご一緒させていただくので、どんな風にコミュニケーションを取って撮影が進んでいくのか、今から楽しみです。」と、コメントを残している。「アントキノイノチ」初日舞台挨拶のお知らせ●11月19日(土)●場所:丸の内ピカデリー11回目 午前9:20の回、上映終了後/2回目 お昼 12:50の回、上映前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、原田泰造、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)●場所:MOVIX亀有1回目12:30の回、上映終了後/2回目15:45の回、上映開始前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)「アントキノイノチ」公式サイトより元の記事を読む
2011年11月12日「一生懸命、自分の中から言葉を探してる」と岡田将生は言った。作品や役柄についてではなく、そのときのインタビューについて語った発言なのだが、俳優・岡田将生の生き方そのものを表していると言える。10代の頃から誰もが羨むような輝かしい成功の階段を上り続けてきたように見えるが、その陰で常にもがき、自らと向き合ってきた。だからこそ、映画『アントキノイノチ』で演じた主人公の杏平に対して、まず何より感じたのは強い共感だった。壊れた心を少しずつ再生していく杏平を演じながら岡田さんは何を探し、何を伝えようとしたのか?その内なる思いを明かしてくれた。10代の自分とリンクした、杏平の心の葛藤映画冒頭、裸で民家の屋根の上に座り込み虚空を見つめる岡田さんの姿が映し出される。高校時代のある出来事がきっかけで、心を壊してしまった杏平。22歳の岡田さんは、自らが10代の頃から感じてきた思いを重ね合わせながら物語と向き合っていった。「ふと『何でおれは生きてるんだろう?』とか『これからどんな大人になって、どういう社会で生きていくんだろう?』ということを考えることが10代のときから僕自身ありました。漠然とした不安を感じながら俳優という仕事をさせてもらって、その中で僕はこの仕事が好きだと気づいて続けられている。でも杏平くらいの頃は何も分からずにいて、そのリアルさに『おれもそうだったな』とリンクしました」。ある悪意に疲弊し自ら命を絶った友人。その悪意の矛先が今度は自分に向けられることへの恐怖と戸惑い。そして期せずして発見した己の内にある憎悪と周囲の無関心――。そうしてバラバラになった心を、杏平は遺品整理業という仕事を通じて再生させていく。こうしたひとつひとつの心の動きを岡田さんは丁寧に演じている。「僕自身、いじめられた経験もあるし、それがどんなにつらくて嫌なことか分かっています。僕はまだ22歳ですが、そういうところを若い人にきちんと伝えたいと思ったし、『分かりたい』って思う自分がいました。何より、生に対してもがき、苦しんでいる姿、少しずつ杏平が前に進んでいく姿がいいなと思えたんです」。演技の面でポイントとなったのは杏平が生まれつき抱えている吃音(きつおん)。杏平の周囲との距離感やもどかしい思いが伝わってくる。一方で岡田さんは「映画を観る方に届いたらいいなと思った大切なセリフ」に関しては監督に対し、あえて吃音を含ませずにストレートに表現することを提案したという。「榮倉(奈々)さん演じるゆきが過去を告白するシーンでの、杏平の『自分がどうして生きてるか分からない』というセリフはすごく好きで、それを吃音で言うべきかどうか悩みました。あとは文化祭で杏平がみんなに問いかけるシーン。あの心からの叫びでも吃音が出てないです。あのセリフを噛んで言ってしまうと、ただもがいている一人の生徒に見えてしまい、(周囲への思いが)伝わらないと思ったんです」。ちなみに全編を通じて岡田さんのモノローグが入るのだが、こちらも吃音はなく、落ち着いた口調で語られている。物語の中でもがき、葛藤する杏平とは違う人物のようにも感じられるが…。「あのモノローグは現在よりもずっと先の杏平という設定で、少し達観した立場から語ってるんです。僕は最初、そういう風に思ってなかったんですが、監督から成長した杏平が過去をふり返るような形にしてほしいと言われて『あぁ、なるほど』と思いました」。「これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい」先述の榮倉さん演じるゆきの告白のシーンを「『いま生きてるんだな』、『息して、目の前の人と話してる』というのを感じながらその場にいた」と述懐。ゆきと杏平の出会いをこんな言葉で説明する。「杏平にとってはいい時期に巡り合えた同じ傷を抱えた女性。巡り合わせなのかなと思えました。原作の小説や台本を読んだときから僕は親のような気持ちで『お前、ゆきちゃんと出会えて本当によかったな』って思ってました(笑)。それは巡り合うべき人だったし、傷をなめ合うのではなくて、一緒に一生懸命考えて、“生きていく”ということを見出せる人。僕自身、これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい。色々なところに行って色々な人と会って、新たな発見を求めている自分がいるんです。それはいまでも思っているし、だからこそ現場が好きなんです」。「終わったときは寂しくて、永島杏平という役から離れるのが嫌だなと素直に思えた」と岡田さん。クランクアップを迎えたその足で美容院に直行して髪を切り、気持ちを切り替えたというエピソードからも役柄への強い思い入れがうかがえる。ゾクリとするような歪んだ笑みを浮かべて悪意を体現した昨年の『悪人』、己の内の悪意と憎悪に押し潰されて心を壊していく今回の『アントキノイノチ』と、強く役柄を引きずってしまいそうなヘビーな作品で際立った存在感を放っているが、出演作品を決める基準は?「僕自身は作品選びにはタッチしてないです。ただ、マネージャーや事務所の人には『こういう作品をやってみたい』ということは普段から少し伝えています(笑)。20歳を超えてから、高校生を離れて次のステップとして社会派というか、メッセージ性の強い作品に携わりたいという思いはありましたね。いまも違うジャンルの映画を観ると『こういうのをやってみたい』とか思います。いまは…しばらく恋愛映画から離れていたんですが、『ラブ・アクチュアリー』を観て幸せになったので(笑)、ハッピーエンドのラブストーリーをやりたいと言ってます」。探しているのはきっと言葉だけではない。時に疾走し、立ち止まり、泣いて、叫んでまた歩き出し…。岡田将生の旅はまだまだ終わらない。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生のサプライズプレゼントに榮倉奈々、思わずウルリシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ岡田将生、釜山映画祭でサイン攻め!『アントキノイノチ』への特別な思い明かす
2011年11月10日来年のNHK大河ドラマ「平清盛」で岡田将生が演じる源頼朝の姿が初めて公開された。物語の語り部でもある頼朝を演じての岡田さんのコメントも到着した。武士の棟梁として平家一門の栄華と繁栄を築いた平清盛(松山ケンイチ)の生涯を全50回で描き出す本作。頼朝は、清盛と覇権を争い敗れ去った源義朝を父に持つ源氏の正統な後継者。父が敗れた際になぜか清盛は頼朝を殺さずに罪人として伊豆に流す。尊大な父の憎き仇・清盛を倒すことを夢見て頼朝は鍛錬を重ね、39歳で鎌倉にて決起。やがて壇ノ浦で平家を打ち滅ぼし、源氏の棟梁として幕府を興す。1月8日(日)の第1回目の放送では、まず誰よりも最初に頼朝が映し出される。平家を滅ぼして歓喜する兵たちを見ながら頼朝は「平清盛とはいかなる男だったのか?」、「私はあの男に本当に勝ったのだろうか…」と自らに問いかける。そこから頼朝の目線で、創成期の武士たちの物語、そして武士として初めてこの国の覇権を握った清盛という男の偉大さが綴られていく。今回、初めての大河ドラマ出演となった岡田さん。実際に参加してみての感想を尋ねると「まず、ロケの規模の大きさにビックリして、本当に凄いなあと思いました。かつらも衣裳もすごく凝っていて、気持ちが上がって、役にすんなり入れました。すんなり入れた分、思っていたより緊張せず楽しんでやれました」と手応えをつかんだ様子だ。第1回放送で誰よりも早く登場することになるが「台本を読んだ時点でそのことを知り、とても恐縮しています」とも。決起の時点で39歳、平家滅亡のときにはすでに40歳を超えているため、今回、解禁となった写真でも頼朝は白髪交じり。凛々しさとどこか憂いを感じさせる表情が印象的な岡田版・頼朝。史上最年少で務めるナレーションにも期待したい。「平清盛」は2012年1月8日(土)よりNHKにて全50回で放送。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生&榮倉奈々、トロフィーの重みで受賞を実感!『アントキノイノチ』モントリオールで高評価岡田将生は仏語でスピーチ決めた!ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑
2011年09月27日