「コロナ禍もあって、5年ぶりのカンヌ。また戻ってこられてうれしいのと、たくさんの人が待っていてくれていたこともうれしかった」こう語ったのは、映画監督の河瀬直美氏(52)。5月25日(現地時間)にフランスで開催された「第75回カンヌ国際映画祭」で、河瀬氏が総監督を務めた東京五輪公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』がクラシック部門で上映された。各メディアによると、河瀬氏は火の鳥をイメージしたドレスに身を包んで登場。舞台挨拶では、「スポーツはたくさんの困難を乗り越え、私たちに希望や勇気を与えるものだということを感じとってもらえたらうれしい」と呼びかけたという。上映終了後は日本の取材陣に向けて、冒頭のように喜びを語ったと伝えられた河瀬氏。東京五輪公式記録映画の日本上映は、『東京2020オリンピック SIDE:A』が6月3日に。次いで『東京2020オリンピック SIDE:B』は、6月24日に公開が予定されている。だがセレモニーが開催されたタイミングで、河瀬氏に“暴行疑惑”が再び報じられたのだ。25日配信の『文春オンライン』によると、河瀬氏は自ら代表を務める映像制作会社「組画」のスタッフに暴行していたという。トラブルが起きた時期は’15年10月下旬。「組画」の事務所内に男性職員Aさんが足を踏み入れた途端、河瀬氏が固く握った拳でAさんの顔面を殴りつけたというのだ。それでも河瀬氏は暴行をやめようとせず、Aさんを執拗に追いかけ続けたとも報じられている。暴行を受けてそのまま退職したというAさんは、「週刊文春」の取材に「河瀬さんに殴られたのは事実です」と語っている。その一方で河瀬氏の事務所は、同誌の質問に対して期日までに回答しなかったという。今年4月にも「週刊文春」によって、暴行が報じられた河瀬氏。’19年5月に映画『朝が来る』の撮影現場で、撮影助手に触れられたため蹴り上げたと報じられた。河瀬氏は同月28日、その経緯について公式サイト上で次のように説明文を公表。《俳優の演技が終わるかどうかのタイミングで、撮影部の助手の方がカチンコの方向にカメラを向けるためイージーリグという河瀬の身体に装着されているカメラの補助器具を引っ張って誘導しようとしたようですが、咄嗟のことで河瀬は重心を保てず、転倒しそうになりました》《両手が塞がって自由が効かない河瀬にとって、急な体の方向転換は恐怖でしかなく、防御として、アシスタントの足元に自らの足で抵抗しました》さらに同日中には「撮影助手Aと河瀨による連名文書」と題する文書も発表し、《3年前の撮影時の出来事に関して、既に当事者間で解決をしていることであります》ともコメント。そんな河瀬氏は、’25年4月から開催される大阪・関西万博のプロデューサーにも就任している。このトラブルが報じられた直後、万博の広報担当者は本誌の取材に「本件は万博とは関係のない事案と考えております」と回答していた。映画界をめぐっては監督による性暴力やハラスメントといった告発が相次いでおり、そのことによって公開が中止となった作品も。だが2度にわたって暴行が報じられるも、“一切お咎めナシ”の状態である河瀬氏に対して厳しい声が上がっている。《五輪映画、公開中止ないし延期にすべきじゃないだろうか》《日本映画界ダンマリでいいのか。五輪映画中止でいいのでは》《これで五輪映画公開中止にならなかったらおかしくない? 性暴力発覚では公開中止になるのに、暴力発覚では中止にならないことになる》《また河瀬直美監督の暴行事件。今度は顔面を殴りつけたと。五輪公式映画も大阪万博の仕事も、やはり降りるべきではないでしょうか》
2022年05月26日知られざる映画黎明期のパイオニア、女性監督アリス・ギイの生涯に迫るドキュメンタリー『映画はアリスから始まった』が7月22日(金)より公開されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁された。クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期…現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、『キャベツ畑の妖精』『キリストの誕生』など1,000作品以上を手掛けた監督・製作・脚本家、アリス・ギイ。彼女はリュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性映画監督だった。しかし現在、彼女の名を知る人はあまりに少ない。なぜアリス・ギイは映画史から忘れ去られていたのか?ベン・キングズレーや、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の早々たる面々や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によってアリス・ギイの功績とその生涯を明らかにする。監督は、ミュージックビデオやコマーシャルの監督、製作などで知られるパメラ・B・グリーン。本作が初長編監督作となる。ナレーションを務めるのは、アカデミー賞最優秀主演女優賞を2度受賞しているジョディー・フォスター。「私たち映画人の誰もが、初めて物語映画を作ったアリス・ギイを知らなかった。泣きも叫びもせず1000もの映画を作り上げた、非常によくできた女性、アリス・ギイ。彼女は完全に忘れ去られ、歴史から消されていたのだ」とコメントを寄せている。本作は、第71回のカンヌ国際映画祭に正式出品されており、第15回バンクーバー国際女性映画祭では最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞している。併せて解禁されたポスタービジュアルは、「1895年3月、リュミエール兄弟が初めて映画を上映した場所に、彼女はいた」とのコピーとともに撮影現場と思しき場所に立つアリスを捉えた1枚。その堂々たる佇まいも印象的だ。『映画はアリスから始まった』は7月22日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画はアリスから始まった 2022年7月22日よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© 2018 Be Natural LLC All Rights Reserved
2022年05月23日昨年のヴェネチア国際映画祭で、メガホンを取った『Happening』(英題)が金獅子賞に輝いたオドレイ・ディワン監督。待望の新作は、エマニュエル・アルサン著「エマニエル夫人」を原作とした『Emmanuelle』(原題)に決定したという。「The Hollywood Reporter」誌が報じた。フランス人のディワン監督にとって、初めての英語作品になる。タイトルロールを演じるのは、レア・セドゥ(『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』)。脚本はディワン監督とレベッカ・ズロトヴスキ(『美しき棘』)が共同で手掛ける。監督の顔も持つズロトヴスキは、監督作『美しき棘』『グランド・セントラル』で主演にレアを起用し、両作品とも高い評価を得た。「エマニエル夫人」といえば、1974年にシルヴィア・クリステル主演で映画化された『エマニエル夫人』が有名だ。外交官の夫の赴任地バンコクに降り立った若妻エマニエルが、平穏で退屈な生活から開放的な性の世界へ足を踏み入れるという官能ドラマ。世界中でヒットを記録し、『続エマニエル夫人』『さよならエマニエル夫人』とシリーズ化された。公開から半世紀近く経ついまも、映画ファンには「エマニエル夫人=シルヴィア・クリステル」というイメージが強く残っているようで、ツイッターには「レアがそのイメージを覆すのが楽しみ!」「パーフェクトなキャスティング」とレアへの期待の声が寄せられている。(Hiromi Kaku)
2022年05月17日映画『C.R.A.Z.Y.』が2022年7月29日(金)より劇場公開される。監督はジャン=マルク・ヴァレ。ジャン=マルク・ヴァレ監督、カナダ映画史に残る名作映画『C.R.A.Z.Y.』は、2021年12月、その生涯を終えたジャン=マルク・ヴァレ監督による作品。ジャン=マルク・ヴァレは、アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』や、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』など、数々の名作を世に送り出してきた人物だ。映画『C.R.A.Z.Y.』は、ジャン=マルク・ヴァレ自身が「一生に一本でいい、こんな映画を作りたい、作らなければと思う映画に出会うことがある。『C.R.A.Z.Y.』も、そんな映画の一本であると思いたい」という言葉を寄せていた作品。トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞、イリス賞13部門受賞ほか、多くの映画祭で高評価を獲得し、“カナダが生んだ映画史に残る名作”とも評されている。保守的な家庭で育った青年ザックの成長を描く物語は、1960年代のカナダ・ケベック、保守的な家庭で育った青年ザックが、アイデンティティを確立するまでの葛藤と成長を描くもの。5人兄弟の4男として育ったザックは、キリストと同じ12月25日に生まれ、「特別な子」と呼ばれながら、クリスマスのミサへの参加を義務付けられてきた。軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは、父親と同じく音楽を愛しながらも、反抗を覚え、やがて自らのアイデンティティに目覚めていく。幼少期のザックを演じるのは、ジャン=マルク・ヴァレ監督の次男であるエミール・ヴァレ。『カフェ・ド・フロール』でも主人公アントワーヌの青年期を演じるなど、ジャン=マルク・ヴァレの作品にて、俳優として活躍している。時代を彩る名曲と共にシャルル・アズナヴール、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、パッツィー・クラインらの時代を彩る名曲も魅力的。音楽、反抗、ユーモア、青春の躍動感と彩りにあふれた一本となっている。<映画『C.R.A.Z.Y.』あらすじ>1960年代の保守的な家庭で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは自らのアイデンティティと、父親の価値観の間でもがくようになる。【詳細】映画『C.R.A.Z.Y.』公開日:2022年7月29日(金)監督:ジャン=マルク・ヴァレ出演:ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール2005/カナダ、モロッコ/フランス語、英語/カラー/129分 映倫:PG12 後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所 配給ファインフィルムズ
2022年05月12日【前編】西川美和監督が語る日本映画界の問題点「高いチケット代が作り手に1円も還元されない」から続く今年2月に配信された『東スポweb』のインタビューで「映画では食べてない」と語ったことが、波紋を呼んだ西川美和監督(47)。本誌は西川監督にメールインタビューを敢行。映画監督の具体的な窮状について尋ねると、監督3名のケースを紹介してくれた。すると華やかな世界の陰で、生計を立てることに喘ぐ監督たちの実情を垣間見ることができた。(インタビューは全3回中の2回目)<近年、商業映画デビューを果たした30代前半の男性監督Aさん>大学卒業後は長らく、映画館のアルバイトに従事。その合間に自主制作の資金を捻出し、時には薬の治験のアルバイトもしつつ糊口をしのいだ。商業映画の製作が決まったものの、クランクインの2ヵ月前まで弁当の配達員をしていた。現在は映像仕事のみで生活できているが、自主映画時代の借金は完済できていない。<欧州の映画祭で受賞歴のある男性監督Bさん>30代前半までは3、4人の友人と共同生活をし、週末に結婚式のビデオ撮影のアルバイトをしていた。数年前には、貯金残高が8円だったこともあった。実績が伴うにつれ教育機関や映画学校での講師業、小説や映画評の執筆などの依頼も入るようになったが、単発仕事なので安定的な収入にはならない。近年は2年に1本のペースで映画を製作しているが、老後の貯蓄はない。また女性監督の場合、ジェンダーの問題も絡んでいるという。<子供のいる女性監督Cさん>商業デビュー作では脚本料や監督料は、編集が終わるまで1円も受け取ることができなかった。そしてデビュー後に第一子を出産すると、パタリと仕事が来なくなった。仕事依頼があっても、子供が小さいことを伝えると『じゃあ、しばらくは無理だね』との返答が。こうして仕事の機会を失うだけでなく、働いている実績がないので保育園に申請することもできない。子供を預けることができないために仕事を引き受けることができない……という負のループに。その後は、一念発起して地方に移住。自作のための脚本を書きながら、テレワークでIT企業の事務をしたり、中古ブランドショップでのパート勤務(時給850円)をしたり。現地のフリーマガジンで、ライターとして働いた時期もあるという。家族の協力を得ながら新作を撮影したものの、脚本料や監督料だけでは数年間の生活を賄うほど十分な額が得られなかった。近年、配信作品の脚本の依頼を受け、ようやく人が一人食べていける収入になった。■「自分の職業に対する自尊心を保てなくなる」西川監督はCさんのケースを引き合いに「私がキャリアの早いうちから映像の仕事を副業にできたのは、単身者であるが故だったのだろうとも思いました。ハードな労働条件を課されてもフルタイム労働を引き受けられますし、発注元も忖度がなかっただろうと思います」と綴っている。「このような慣習から日本の映画業界では、監督だけでなく女性の働き手がキャリアの中断を恐れて、結婚や出産に躊躇することは常態化しています。その反対に仕方なくキャリアを諦めて、業界を去るか、あるいは保障も終わりも見えないままの無期限育児休暇(つまり失業状態)に突入するケースも多いと思います。また大手映画会社の撮影所にも託児所はありませんし、育児サポートのシステムの存在も聞きません。女性である私自身、夢中に仕事ばかりをやってきて、その他の境遇の女性の抱える問題に対して手をこまねいてきてしまいました。しかし“単身の女性だけがキャリアを積める”という慣例はひどく不健全であり、有能な人材を守るためには喫緊の改善課題です。自分たちの世代が、なんとか策を講じていくべき課題だと思います」西川監督は「“監督業だけで食べていけない”ということに関して、苦しいと感じる場面はありますか」という質問に、こう回答する。「自分の職業に対する自尊心を保てなくなるときはあります。自身の生活レベルの問題よりも、それ相当の制作費によって、作品の中身が削られてしまうことが最もこたえます。何年も費やして思案して来た企画が、人も、機材も、場所にも、十分なお金を使えず、貧弱な表現にとどまることは、作り手にとっては体を傷つけられることに等しい苦しみを感じるものです」そして、「海外の監督の生活レベルや創作現場の豊かさに比べると、自分たちは生活のみならず、作品の中身も削られながらものを作っている。『日本では映画というものの文化的価値が低いのだな』と思わされることは多く、映画祭や映画賞などで華やかな場に合わせた衣装を着ながら自己同一視できず、虚しい気持ちに苛まれる時があります」と続けた。【後編】西川美和監督が訴える映画界への支援の重要性「多様な作品に触れる機会がなくなる」へ続く
2022年05月10日【中編】西川美和監督明かす監督専業で生活できないことの苦しみ「映画の価値が低いと思わされる」から続く今年2月に配信された『東スポweb』のインタビューで「映画では食べてないです」と話したことが、波紋を呼んだ西川美和監督(47)。本誌は西川監督にメールインタビューを敢行。前2記事では「なぜ映画で食べることができていないのか」という理由を明かし、映画製作が軽視される風潮から「自尊心を保てなくなる」とも語った。そんな西川監督に「他国では、どのようなサポートが監督たちに行われていますか」と尋ねると、こう回答が。(インタビューは全3回中の3回目)「国によって様々ですが、監督のみならず、映画のための全体的な支援額は、欧州や韓国と日本とではかなり差があると聞いています。行政からの支援か、映画・映像業界の中で利益を循環させているか、その比率も国によって様々ですが、まず、ほとんどの国においては映画・映像業界を統括する組織や省庁は日本と違って一本化されていて、企画開発、出資、撮影、仕上げ、配給、劇場、海外セールス、あらゆる段階に対して多様な助成があり、また、それを利用しやすいような情報共有も進んでいるようです」西川監督同様に、邦画界の問題点を訴えた監督がいる。それは『本気のしるし 劇場版』が’20年度カンヌ国際映画祭に出品されるなど、高い作品性が評価されている深田晃司監督(42)だ。深田監督は’20年12月、『現代ビジネス』にアップされた記事でこうコメントしている。「日本はないないづくしだと感じます。 フランスや韓国のように映画を文化として守る制度や十分な助成金も、アメリカのような寄付文化や公正な市場を守ろうとする姿勢も両方が不足しています」「日本の政府は主に映画の『制作』に特化して助成金を出していますが、これだけだとやはり効果的ではないですね。映画には、制作(企画開発・脚本・撮影・編集)、配給、宣伝、興行とさまざまな行程があり、公的サポートはそのすべてを支援できなければ充分であるとは言えません」深田監督の考えに西川監督は同意し、「“公助”のみを求めているわけではなく、まず必要なのは業界内での“共助”のシステムだ、と認識されているのだと思います。映画の持続可能性や多様性を守って、豊かな文化として育てていくためには、利潤が業界全体のために活用され、制作のみならず、多岐にわたってサポートされるのが理想です」と明かす。その中でも、ミニシアターへの支援が重要だと語る。「芸術的価値、世界的な評価の高い映画や、日本と交流機会の少ない遠い国で作られた映画、過去の名作のリバイバル上映をしてくれるミニシアターは、映画を観る目や文化の多様性や歴史を読み解く知性を培ってくれる重要な場所であるはずです。図書館同等に多くの市民や学生、子供達にとって身近な場所であれば良いと思います。かつて日本にはミニシアターがたくさん存在し、東京は“世界一多様な映画が見られる都市”と海外の映画人からも羨ましがられていました。しかし現在、シネコンチェーンがヒット作を独占し、ミニシアターは非商業的な映画だけで少ない集客の中でやりくりしています。ミニシアターをコロナ禍の影響下で潰れるがままに放置すれば、日本中、どこのスクリーンも同じ映画が一日中かかるばかりで、多様な映画に触れるチャンスはなくなると思います」■監督の問題だけではない。映画産業や社会全体にもデメリットが映画監督をめぐる経済的な問題は複雑に絡んでおり、解決するべき課題は山積みだ。しかし、こういった現状が映画産業だけでなく、日本社会にもデメリットをもたらすのではと西川監督は危惧している。「監督の経済事情だけの問題ではないと思います。それは映画業界全体が痩せ細っている問題の氷山の一角であり、痩せ細った環境で作られたものだけを観る観客も、自国の映画文化に誇りを持てなくなるのは当然だと思います」そして、問題を解消するためには映画業界の“連帯”も必要だという。「様々な問題を孕んでいることを認識しつつ、多くの人がこれまで映画業界に関わってきました。しかしあまりに業界内の組織もバラバラで、働き手たちは横のつながりもなく、各々の自助努力だけで日々を乗り切り、映画を作り続けてきてしまいました。より良い映画を生み出していき、そこで働いている人たちも充実するためには、新たな連携が必要でしょう。そして“他国の良い部分を取り入れるとすればどこか”ということを考えるために、それぞれの学習も必要だと思います」
2022年05月10日5月13日(金)に全国公開となる広瀬すずと松坂桃李をダブル主演に迎えた李相日監督最新映画『流浪の月』より美しい瞬間を捉えた劇中写真が公開。あわせて撮影監督ホン・ギョンピョが撮影の合間に撮り溜めていた現場ポートレートが展示される映画公開記念写真展が全国10劇場で開催されることが決定した。本作は、2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。10歳の時に、誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂が演じる。また、事件から15年経った現在の更紗の恋人・亮を横浜が、癒えない心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じ、加えて、趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子、柄本明らが共演に名を連ねている。ふたりの限りなく稀有な関係性をスクリーンに描き出すのは、デビュー以来そのエモーショナルで骨太な作風で観客の心を鷲掴みにしてきた『フラガール』『悪人』『怒り』などの李相日監督。また、『パラサイト 半地下の家族』『バーニング 劇場版』『哭声/コクソン』『母なる証明』など、韓国映画史に残る作品を次々手がけてきた撮影監督・ホン・ギョンピョ、『キル・ビル Vol.1』『ヘイトフル・エイト』『フラガール』『悪人』『三度目の殺人』など、世界を股にかけて活躍する美術・種田陽平ら、国境を越えた才能が集結した。中でも注目なのは、日本映画初参加となる韓国映画界のレジェンド、撮影監督ホン・ギョンピョの圧巻の映像美。『パラサイト』の撮影現場でポン・ジュノ監督から李を紹介されたホンは、たまたま直前に韓国公開された『怒り』に強い感銘を受けていたという。そして受けた李からの『流浪の月』のオファーを、「世間の枠からはみださざるを得なかった特別なふたりの美しい物語に共感した」と快諾。李は、「『バーニング』のどこか不穏で艶のある空気感で『流浪の月』をイメージすると、どこまでも昂揚感が高まりました」と喜びを爆発させた。そんなふたりの間で撮影中の指針となったのは、韓国語で”感じ”や”フィーリング”を意味する「ヌッキム」という言葉。「ひとことで言うと、腑に落ちるかどうか。一つ一つのカットに対して、画と芝居に”ヌッキム”が生まれるまでお互いに粘った」と李は振り返る。ふたりは100%画コンテなしで現場に入り、リハーサルを綿密に行った上で撮り順を決めていくというスタイルを選択したが、結果、ホンの直観やひらめきが炸裂し、奇跡のような瞬間がいくつも誕生したという。このたび公開されたのは、そんな奇跡のような瞬間を捉えた新場面写真。水の滲むような叙情的ショットから、俳優の表情を大胆に捉えたドラマティックなショットまで、ホンの緩急自在にカメラを操るその卓越した映像センスが感じ取れるものとなっている。ホンは、日本の俳優たちが持つ高いポテンシャルも絶賛。「広瀬さんはさらに演技に深みが増して、人としての成熟を感じさせた。松坂さんはクローズアップした時の表情に何度も驚かされた。身体を徹底的に絞り込んで歩き方まで完全にキャラクターになりきった演技をみせてくれた。横浜さんはいろいろな引き出しをもっていて、キャラクターの暴力的な面についても単純な表現ではなく、その人物の内に抱えているものや背景を感じさせる演技をみせてくれた。多部さんは短い登場だったが強烈な印象を残す演技だった」と話す。「どの俳優も、”その人物そのもの”になっていると感じる瞬間が度々あり、集中力が本当に凄かった。それがカメラを通じて伝わってくる時が何度もあり、感動した」と賛辞を送った。また、全国10の劇場で『映画『流浪の月』公開記念撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展』が開催、同写真が「ホン・ギョンピョ撮り下ろし『流浪の月』ポストカードブック」として、全国劇場窓口にて発売されることも決定。ホンが撮影の合間に撮り溜めていた現場ポートレートだというそれらの写真は広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、白鳥玉季の姿が至近距離で捉えられており、現場の緊張感や彼らの息遣いまで感じとれそうな臨場感に溢れ、鑑賞の記念に手元に置いておきたくなるものとなっている。『流浪の月』5月13日(金)公開
2022年05月07日藤井風が新曲「The sun and the moon」を発表。2022年6月3日(金)より順次公開される、河瀬直美監督の映画『東京 2020 オリンピック SIDE:A』『東京 2020 オリンピック SIDE:B』の主題歌となる。藤井風の新曲「The sun and the moon」2021年末に「第72回 紅白歌合戦」へ初出場を果たし、2022年3月に最新アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』をリリースしたことも記憶に新しい藤井風。そんな藤井風が、「東京 2020 オリンピック」公式映画のメインテーマ曲として、新曲「The sun and the moon」を書き下ろした。河瀬直美監督 「東京 2020 オリンピック」公式映画のメインテーマ曲「東京 2020 オリンピック」公式映画は、世界的にも高い評価を得る映画監督・河瀬直美が、750日、5000時間に及ぶ膨大な記録をもとに製作するもの。アスリートを中心に映した『東京 2020 オリンピック SIDE:A』、大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたちを描いた『東京 2020 オリンピック SIDE:B』の2本立てとなっている。藤井風が劇中音楽にも初参加河瀨直美監督は、藤井風の存在感や歌唱力などに魅了され、「『東京 2020 オリンピック』という作品を一緒に創ってもらえないか」とオファー。藤井風はメインテーマ曲「The sun and the moon」を書き下ろしただけでなく、劇中の音楽制作にも初参加している。<藤井風コメント>2020年にデビューして、そしてその年に予定されていた東京オリンピック記録映画の音楽を担当させていただくという大変光栄なお話を いただきました。映像に音楽を添える、映像にインスパイアされた音楽を作るという経験は初めてでしたが、 河瀬直美監督の美しく繊細な描写は本当にたくさんのインスピレー ションを授けてくださいました。このドキュメンタリーで監督が描かれている光と影、そして人生の勝利とは何かという問いに導かれるように姿を現してくれたのが、メインテーマの”The sun and the moon” という曲になります。このドキュメンタリーを目にする方々、そしてこの記録映画が捉えた時代の歩む先が、光の方でありますように。<河瀨直美総監督コメント>コロナ禍でデビューした藤井風。その運命、その宿命。彼は、必ず歴史に名を遺す人になる。存在感と圧倒的な歌唱力と天性のものが融合して、誰でもない誰か…確固たる「藤井風」がそこにある。だからこそ、いろんなものを取っ払って、垣根なく、平和を歌う人であれるはずだ。「藤井風」という強く優しいきらめきが、今回のオリンピック映画のひとつの灯火になるはずだと確信して、一緒にこの作品を創ってもらえないかとお話しました。アスリートたち、彼ら彼女らを取り巻く人々、そしてこの未曾有の事態を共に経験した全ての人々の想いに寄り添う彼のピアノと歌声が、スクリーンのもっと外へ、もっと先へ、この物語を続けてゆきます。【詳細】藤井風 新曲「The sun and the moon」※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。※2022年6月3日(金)より順次公開される映画『東京 2020 オリンピック SIDE:A』『東京 2020 オリンピック SIDE:B』のメインテーマ曲。
2022年04月25日映画監督有志の会は、日本映画製作者連盟(映連)に対して13日に「労働環境保全・ハラスメント防止に関する提言書」を提出したことを22日、発表した。是枝裕和氏、諏訪敦彦氏、岨手由貴子氏、西川美和氏、深田晃司氏、舩橋淳氏らが名を連ねる映画監督有志の会。映画業界の労働環境改善を含む包括的な改革のため、映連と1年以上にわたって協議を進める中、今年に入ってハラスメントや暴力に関する問題が取り沙汰されたことにより、3月18日に「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」という声明文を発表した。そして今月13日、「映像業界が自らの問題として真摯に向き合い、具体的な対策を実施してゆくため」の提言書を提出。「ハラスメントや暴力は個人の資質の問題ではなく、職務上の優越的な関係の悪用を許す環境を放置してきた映画業界全体の責任」とし、映連に「ハラスメントや暴力に関する声明の発表」「ハラスメントの実態の調査と検証」「ハラスメント防止のための具体的な施策の実施」「第三者機関による相談窓口の設置」の4点を求めた。さらに、「残念ながら今の映画業界は、若者が働いてみたいと夢見る世界でもなければ、私たちが胸を張り就職を勧めることができる場所でもありません」と深刻な事態として受け止め、「この現実を、私たち映画関係者は直視しなければなりません。この業界でキャリアを築いてきた私たちには、安全な環境で映画を制作し、安心して映画ファンに届けられる映画界を未来に継承してゆく責任があります。改善に向けどう具体化していくか、私たちも当事者として反省しつつ、映画製作者連盟とともに継続して業界の改革に力を尽くします」と結んでいる。
2022年04月23日是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』が、「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に正式出品決定。この度、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン(IU)、そして先日出演が明らかになったイ・ジュヨンという豪華韓国キャスト陣からのコメントが到着。カンヌ版のポスタービジュアルも解禁された。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されるのは、最高賞パルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目)。これまで、2004年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』では審査員賞を受賞、そして2018年『万引き家族』でパルムドールに輝いた。さらに、是枝監督は2019年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でオープニングを飾った『真実』でも海外の才能たちと組んだが、本作は長年温めてきたオリジナル企画を韓国の製作・俳優陣と映画化した初の韓国映画となる。キャスト陣コメント●ソン・ガンホカンヌ映画祭への参加は、常にワクワクして楽しいことです。何より、是枝裕和監督や出演者の皆さんとこの素晴らしい知らせを共有できることを光栄に思い、感謝しています。●カン・ドンウォン『ベイビー・ブローカー』はみんなで心をこめて作った作品なので、“カンヌ入選”という意味深い知らせを聞いて、とても有難く思います。カンヌ映画祭に続いて劇場公開もされるので、観客の皆さんとのひとときを、これまで以上に楽しみにしています。●ペ・ドゥナ嬉しく、光栄です。『ベイビー・ブローカー』は、是枝裕和監督と『空気人形』以来12年ぶりにご一緒させていただいた2作目ということで、すでに私にとって特別な作品になっています。まだ本編を観られていませんが、カンヌのリュミエールシアターで初めて観られたら、とても嬉しいです。●イ・ジウン(IU)昨年の春、『ベイビー・ブローカー』を撮影している間、沢山のことを教えていただき感謝し魅了されたことを覚えています。この春も、カンヌ映画祭に招待されたことで再び興奮し、昨年の春と同じように魅惑的なものになるような気がしています。●イ・ジュヨン昨年の今頃は全国各地で『ベイビー・ブローカー』の撮影をしていました。そして、再び春が訪れると同時に、このような嬉しい知らせを聞いて感激しています。楽しく撮影させてもらった『ベイビー・ブローカー』が、沢山の方に届くことを願っています。『ベイビー・ブローカー』は6月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年04月15日湯浅政明監督アニメーション映画『犬王』が、世界最大のアニメーションの祭典「アヌシー国際アニメーション映画祭2022」のオフィシャルセレクションとして招待、上映されることが決定した。湯浅政明監督×脚本:野木亜紀子×キャラクター原案:松本大洋×音楽:大友良英が集結した本作は、室町の知られざるポップスター【犬王】から生まれた物語を、変幻自在のイマジネーションで描く狂騒のミュージカル・アニメーション。昨年のヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア、トロント国際映画祭での北米プレミアを皮切りに、これまで、国内外10か所以上の映画祭に選出されてきた。また、過去に本映画祭で最高賞となるクリスタル賞、TVシリーズ部門審査員賞を受賞している湯浅監督が、MIFAキャンパスのゴッドファーザー(Mifa Campus Patron)に就任することも明らかに。同映画祭では毎年、アニメーション界を代表する人物が、若手アニメーターや学生に向けた特別なマスタークラスを開催しており、ギレルモ・デル・トロ、リチャード・ウィリアムズ、ノラ・トゥーミーら世界の名だたる監督たちが任命されてきた。今回この大役を、日本人映画監督では初めて担うこととなる。今回の決定を受けて湯浅監督は「今年もアヌシーに参加できること、そして、皆さんと最新作『犬王』を一緒に観れることを楽しみにしています」と期待を寄せ、「MIFAキャンパスのゴッドファーザーとしてお招きいただき有難うございます。若いアニメーターの方に自分の話をするのはあまり得意ではないですが、もし聞きたいと思う方がいらっしゃれば、お話したいと思いますし、逆に皆さんのお話も聞きたいと思っています。そういった機会があることを大変嬉しく思っています」とコメントしている。なお、映画の舞台となる京都では、4月21日(木)より「京都国際マンガミュージアム」にてキャラクター原案の展示も開催される。(cinemacafe.net)■関連作品:犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners
2022年04月13日香取慎吾が『凪待ち』以来3年ぶり映画主演、いま引く手あまたの岸井ゆきのと共演する映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月に公開決定。市井昌秀監督が香取さんを主演に当て書きした、大切な人との絆を取り戻すコメディとなっている。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(ひより/岸井ゆきの)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく――。主演の香取さんと、今年公開される映画だけでも出演作4本(うち主演作2本)と日本映画界に欠かせない存在となり、ドラマ「恋せぬふたり」も話題となった岸井さんは初めての顔合わせ。香取さんと市井監督も映画撮影の現場では初めてタッグを組んだ。岸井ゆきのとはいえ、2人の接点は14年前までさかのぼる。まだ監督としてキャリアをスタートさせたばかりのころ、2008年の「ぴあフィルムフェスティバル」で当時審査員だった香取さんが市井監督の作品を高く評価、結果はグランプリを受賞した。そこで市井監督は、いつか一緒に香取さんと映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えたという。その後2020年1月に香取さんのソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のMVを撮ることになった市井監督。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井監督は香取さんを主演に据えた脚本の執筆に取り掛かった。そして完成したのが本作。撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川ほか埼玉などで行われた。市井昌秀監督また、市井監督は構想の段階で2つのことを思い描いていた。1つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう1つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」だった。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を香取さんと岸井さんがとてもユーモラスに演じているのは、市井監督の狙い。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを借用するなら、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。夫婦やパートナー同士で起こりうることを描く、共感できる絶妙のコメディに仕上がった。ちなみに、タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するペットのフクロウのこと。香取さんと岸井さんが演じる裕次郎と日和が飼っている、チャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいにも注目だ。香取慎吾(田村裕次郎 役)「コメディだけど、泣けるんです。いい意味で。」また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした!自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!コメディです。コメディだけど、泣けるんです。いい意味で。。岸井ゆきの(田村日和 役)「いつかあるかも知れない未来を追いかけるよう」わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆様がこの映画をどう感じるのか...私も楽しみにしています!市井昌秀(監督)「香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たい」なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬も食わねどチャーリーは笑う 2022年9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定©2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年04月12日ホン・サンスが監督を務める映画『あなたの顔の前に』が、2022年6月24日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。『イントロダクション』と同時公開となる。ホン・サンス監督による長編、キム・ミニがプロダクション・マネージャーに2022年ベルリン国際映画祭で『The Novelist’s Film』が銀熊賞(審査員大賞)を受賞し、3年連続銀熊賞受賞を果たしたホン・サンス。『あなたの顔の前に』は、『イントロダクション』と同じく2021年に発表された、ホン・サンスによる長編26作目となる作品だ。突如帰国した中年女性の心情とは?“たった1日の出来事”を描く“たった1日の出来事”を通して、ある1人の中年女性の心の深淵を描き出した『あなたの顔の前に』は、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに出品。公私にわたるパートナーのキム・ミニがプロダクション・マネージャーを務めたことでも話題を集めた。主人公は、突如アメリカから故郷へと帰ってきた女性、サンオク。家族や捨てたはずの過去、果たされることのない約束を前に、なぜサンオクは帰ってきたのか。生々しくスリリングな会話を捉えた約12分間にわたる長回しショット、そして“告白”など、複雑に揺らめくように描かれる心情描写に注目だ。<映画『イントロダクション』あらすじ>長いアメリカ暮らしから突然、妹ジョンオクの元を訪ねて韓国へ帰国した元女優のサンオク。母親が亡くなって以来、久しぶりに家族と再会を果たすが、帰国の理由を妹には明らかにしない。彼女に出演オファーを申し出る映画監督との約束を控えていたが、その内面には深い葛藤が渦巻いていた。サンオクはなぜ自分が捨てたはずの母国に戻り、思い出の地を訪ね歩くのか?捨て去った過去や後悔と向き合いながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、たった一日の出来事が描かれていく。主演はイ・ヘヨン主人公・サンオクを演じるのは韓国歴代の名監督とタッグを組んできた女優、イ・ヘヨン。観る者の心を揺さぶる演技によってミステリアスな主人公を体現し、2022年国際シネフィル協会賞主演女優賞を受賞した。本作がホン・サンス監督作品への初出演となり、ホン・サンスの長編27作目『The Novelist’s Film』でも主演を務めている。【詳細】映画『あなたの顔の前に』公開日:2022年6月24日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開監督:ホン・サンス脚本:ホン・サンス製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス出演:イ・ヘヨン、チョ・ユニ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ、キム・セビョク、ハ・ソングク、ソ・ヨンファ、イ・ユンミ、カン・イソ、キム・シハ2021年/韓国/韓国語/85分/カラー/1.78:1/モノラル字幕:根本理恵配給:ミモザフィルムズ
2022年04月11日韓国映画の名匠ホン・サンス監督による映画『イントロダクション』が、2022年6月24日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。『あなたの顔の前に』と同時公開となる。ホン・サンス監督による長編第25作目映画『イントロダクション』は、韓国の映像業界の中で独自のスタイルを確立し揺るぎない国際的評価を築き上げてきたホン・サンスによる長編第25作目の作品。未熟な青年の人生を紡ぐ3つの再会と抱擁モラトリアムな時期をさまよう青年ヨンホを主人公に、思い通りにいかない人生の中でもがく、未熟な若さゆえの痛みや愛おしさを、3つの“再会”と“抱擁”の物語を通して描く。“イントロダクション”というタイトルには、紹介、入門、導入、序文といった、その全ての意味が込められているという。ホン・サンスの前作『逃げた女』の変奏ヴァージョンとも楽しめるモノクロームの青春映画となっており、観る者の想像を豊かに押し広げる語りを通して、主人公ヨンホの人生を史上豊かに紡いでいく。2021年の第71回ベルリン国際映画祭に出品され、前年に続き銀熊賞(脚本賞)に輝いた作品だ。<映画『イントロダクション』あらすじ>将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人ジュウォン、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生が紐解かれていく。誰もが経験する青年期の迷いや喪失、孤独を抱え、恋に夢に破れながらも、やがて心安らぐ温もりに満ちた瞬間が訪れる…。主人公ヨンホはシン・ソクホ主人公ヨンホを演じるのは、『逃げた女』で奇妙なインパクトを放っていたシン・ソクホ。『イントロダクション』では、繊細な演技で初主演を飾っている。その他、『お嬢さん』『逃げた女』のキム・ミニをはじめ、ソ・ヨンファ、キ・ジュボン、チョ・ユニといった、ホン・サンスによる監督作品ではおなじみのキャストが勢揃いしている。【詳細】映画『イントロダクション』公開日:2022年6月24日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開監督:ホン・サンス脚本:ホン・サンス撮影・編集・音楽:ホン・サンス出演:シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ、イェ・ジウォン、ソ・ヨンファ、キム・ミニ、チョ・ユニ、ハ・ソングク配給:ミモザフィルムズ字幕:根本理恵2020年/韓国/韓国語/66分/モノクロ/1.78:1/モノラル
2022年04月11日村上春樹の短編を映画化した島秀俊主演、濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が第94回「アカデミー賞」国際長編映画賞を受賞した。この映画史に残る快挙を記念し、4月5日(火)に、東京・千代田区の日本記者クラブで凱旋記者会見が行われ、濱口竜介監督と主演の西島秀俊、本作のプロデューサー・山本晃久が出席した。日本映画がアカデミー賞の国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)を受賞するのは、映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来13年ぶりの快挙。栄誉の象徴であるオスカー像を手にして登場した濱口監督は「これだけ多くの国に作品が受け入れられたということを、驚きを持って受け止めている」と戸惑いつつも、広く支持された理由については「(原作の)村上春樹さんの物語が持つ普遍性にあると思う」と村上文学の高いドラマツルギーにあると分析する。さらに受賞の瞬間についての感想を問われると「どう言ったらいいのかわからないというのが根本にある。直前に至るまでにオスカーというものが自分の人生に関係するとは思ってもいなかったので、どう振る舞っていいのかわからなかった」と率直な感想を吐露した。また今回の快挙は自身のキャリアにおいてあくまでも「通過点であったらいい」と言うが、受賞の際のスピーチには若干の反省があるようで「僕がサンキューと言ってしまったがために会場の音楽が流れてしまって、その先の言葉が言えなかった。もし次にチャンスがあるならば、今回の教訓を活かしたい」とはにかむ。亡き妻への喪失感を抱える舞台俳優で演出家の家福悠介を演じた西島。「応援していただいたみなさんの力のお陰で素晴らしい体験をさせていただきました。現地でも『美しい映画だった』と言っていただきました。この魂の救済の映画が国や言語の壁を越えて人々の心に大きく響いたことを実感しました」と喜びを噛みしめ、山本プロデューサーも「小さくささやかな現場から始まったこの作品が数々の賞とアカデミー賞を経てみなさんのもとに戻ってきました!」と凱旋を報告した。本作は国際長編映画賞だけでなく作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされている。濱口監督は「前日にノミネート者たちとのディナーがあり、スティーヴン・スピルバーグ監督やポール・トーマス・アンダーソン監督と同じテーブルになりました。なんでこんなところにいるのだろうか?という気持ちになった」と夢心地だったことを回想。映画で世界を目指す後進に向けては「このような機会(アカデミー賞ノミネートや受賞)が今後も続いてくれれば日本映画にとってはありがたいこと。世界の目が今アジア映画や日本映画に向いていることは今回の経験でわかったので、世界を目指すのならば野心を持ってやってもらいたい」とエールを送った。現地で授賞式に参加した西島は「アカデミー賞の場に行くまでは緊張するだろうと思っていたけれど、意外に緊張しなくて今日の方が緊張しています」とジョークを交える。授賞式前日には敬愛する映画監督であり俳優のジョン・カサヴェテス監督のお墓参りに行ったそうで「その時に自分の中でも驚くくらいに心が動いた。かつて濱口監督も観ていたジョン・カサヴェテス監督の特集上映から約20 年の時を経てロスに降り立ち、カサヴェテス監督のお墓に行き『明日アカデミー賞に出るんだ』と感じ入るものがありました」としみじみ。アカデミー賞という貴重な場に同席した栄誉については「素晴らしい作品という偉大な魂が僕をここに運んでくれたんだと思いました」と喜びを噛みしめた。濱口監督の演出術を「丁寧に時間をかける現場だった」と語る西島は「今回の演技は説明を排除した演技で、観客の皆さんとの共同作業で作り上げるような演技でした。自分の信じる演技を見つめ直し、勇気を出してやろうと演じた記憶があります。その演技を各国の皆さんに見てもらえたことは希望であり、素晴らしいこと」と回想。その結果「自分の信じる演技をやるしかない」という結論に達したという。そして後輩たちに向けて西島は「僕よりもはるかに才能のある日本の若い俳優さんも多いので、みなさんが自分の信じる演技を突き詰めていったその先には、信じられないようなことが起こるのではないか。今回僕が体験したことは若い俳優さんたちに会ったら伝えていきたいと思うけれど、僕程度の俳優が行けたので、みなさんにも可能性があるはずです」と謙遜交じりに後進の活躍に期待を込めた。本作は、これまでに第74回「カンヌ国際映画祭」にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞。その後「ゴールデングローブ賞」非英語映画賞、「インディペンデント・スピリット賞」国際映画賞、「クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)」外国語映画賞、「ニューヨーク映画批評家協会賞」作品賞、「ロサンゼルス映画批評家協会賞」作品賞・脚本賞・監督賞次点、「ボストン映画批評家協会賞」にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、「米批評家協会賞」では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で90以上の賞を受賞している。『ドライブ・マイ・カー』ロングラン公開中
2022年04月05日「イカゲーム」のファン・ドンヒョク監督が、イタリアの小説家ウンベルト・エーコの小説からアイディアを得たという新作映画『Killing Old People Club』(原題)に着手したことがわかった。カンヌ国際ドラマ祭「カンヌシリーズ」の「ライターズクラブ・ディスカッション」の場で、ドンヒョク監督が明らかにした。すでにあらすじをまとめた25ページの脚本の土台を書き上げたといい、「またしても物議を醸す作品になる」と自信をのぞかせた。「『イカゲーム』より、もっと暴力的です」とその理由を明かし、「映画の公開後には老人たちに見つからないように隠れなければならないかも」と意味深な発言もしている。「イカゲーム」については、韓国へ戻って製作が決定したシーズン2の脚本を書き、2024年の終わりまでにはNetflixで配信したいと配信時期に言及した。パク・ヘス、ファン・ドンヒョク、チョン・ホヨン、イ・ジョンジェ Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for Critics Choice Association世界中で大ヒットし、多くの賞も受賞した「イカゲーム」だが、ドンヒョク監督がなによりもうれしかったのは、スティーヴン・スピルバーグに褒められたことだという。先月、AFI賞のランチ会に出席したというドンヒョク監督は、「スティーヴン・スピルバーグ監督に『あなたのドラマを3日間で観ましたよ。もうあなたの頭脳を盗んでしまいたい!』と言われたんです。あれは私の人生で最大の賛辞のようなものでした。彼は私の映画のヒーローだから。私は彼の映画を観て育ってきたのです」と語った。(Hiromi Kaku)
2022年04月05日映画『LOVE LIFE』が、2022年9月9日(金)に公開される。監督・脚本は深田晃司、主演は木村文乃。深田晃司監督の最新作『LOVE LIFE』映画『LOVE LIFE』は、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門 審査員賞を受賞するなど、世界から高い評価を得ている深田晃司監督の最新作。9本目の長編映画となる『LOVE LIFE』は、ミュージシャン・矢野顕子の楽曲「LOVE LIFE」をモチーフにした作品だ。矢野顕子の楽曲から着想した“愛と人生”の物語「LOVE LIFE」は、1991年、矢野顕子がニューヨーク移住後に発表した初のアルバム『LOVE LIFE』の表題曲。構想に20年を費やした映画『LOVE LIFE』では、この曲からインスピレーションを得て、「愛」と「人生」に向き合う夫婦の物語を描く。木村文乃が主演■主人公・妙子...木村文乃愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの主人公。ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこから明らかになる本当の気持ち、彼女が選ぶ人生とは?主演を務めるのは、『羊の木』『伊藤くん A to E』の木村文乃。嵐の前の静けさが孕む、妙子の寧静な佇まいと爆発しそうな激情を、全身全霊で表現した。■二郎...永山絢斗妙子の夫。映画『峠 最後のサムライ』の公開を控える永山絢斗が務める。■パク...砂田アトム妙子の元夫。ろう者の俳優・手話表現モデルとしても活躍する砂田アトムが演じる。■山崎...山崎紘菜二郎の元恋人。演じるのは、2021年に『モンスターハンター』でハリウッドデビューを果たし、「ウェンディ&ピーターパン」で舞台に初挑戦するなど活躍目覚ましい山崎紘菜。■二郎の母・明恵...神野三鈴■二郎の父・誠...田口トモロヲ■近藤洋子...三戸なつめ妙子と一緒にホームレス支援を行うNPOで働く。■富山文子...福永朱梨二郎と同じ市役所に勤める。また、“意外な役どころ”で、森崎ウィンが参加するという。ヴェネチア国際映画祭に正式出品映画『LOVE LIFE』は、ヴェネチア国際映画祭に正式出品。深田監督作品は、これまでにも数々の海外映画祭に出品されてきたが、ヴェネチア国際映画祭への正式出品は初となる。最高賞の金獅子賞の受賞となれば、1997年の北野武監督作品『HANA-BI』以来25年ぶりの快挙となる。【詳細】映画『LOVE LIFE』公開日:2022年9月9日(金)監督・脚本:深田晃司出演:木村文乃、永山絢斗、砂田アトム、山崎紘菜、神野三鈴、田口トモロヲ配給:エレファントハウス
2022年03月28日注目若手キャスト豪華共演、『ダイバージェント』のニール・バーガー監督によるSF映画『ヴォイジャー』より、キャストと監督のインタビュー映像が解禁された。『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン、『プラネタリウム』のリリー=ローズ・デップ、『ダンケルク』で注目され、最近も『ゴヤの名画と優しい泥棒』での好演も話題のフィン・ホワイトヘッドら才能溢れる若手俳優が惑星移住ミッションに挑む若者たちを演じ、演技派俳優コリン・ファレルが子どもたちを導く指揮官役を演じる本作。宇宙船という閉ざされた環境で育てられた子どもたちを通し、人間の持つ「本能」について言及していくスリリングなSF作品だ。この度解禁されたキャスト&監督インタビュー映像では、本編映像を交えつつ、タイ・シェリダン、リリー=ローズ・デップ、コリン・ファレルのキャスト3人と、ニール・バーガー監督が、演じた役柄や作品に込めた想いを語る様子が切り取られている。コリンは「ほかにはない作品だし描き方が秀逸だ。”人間の本質とは何か”という本質的な問いを突きつけられたよ」と本作を絶賛。リリーは「映画で説明される以上の経験は何もないんだもの」と、演じる役の背景を考えるいつもの役作りが今回はできなかったと明かし、一方、タイは「役作りに関しては”ブルー”の影響下の有無で生活や振る舞いがどう変わるのかを考えたよ。現実世界や文化を何も知らないんだからね」と、作中若者たちが飲用する欲望を抑制するための薬“ブルー”と、キャラクターの関係について語っている。登場する若者たちは18歳という設定。ニール・バーガー監督は彼らは「現代的な思考は持たず、気力も何もかも排除しなくてはならない」と、純粋であるがゆえに危うい若者たちの背景について説明。そんな若者たちが「本能」に目覚めた後に迎える、衝撃の結末とは…?本編の展開が気になるインタビュー映像となっている。『ヴォイジャー』は3月25日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴォイジャー 2022年3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月22日ヴェネチア国際映画祭に正式出品されたアフガニスタン映画機構(Afghan Film)初の女性会長、サハラ・カリミ監督作品『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』が、2022年5月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開することが決定しました。またあわせてポスタービジュアル&監督コメントも解禁されました。キービジュアル■『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』について2021年8月、イスラム原理主義組織タリバンによって制圧されたアフガニスタン。カブール掌握後初の記者会見で、タリバンの報道担当幹部は女性の権利は「シャリア(イスラム法)の枠組みの中」で尊重されると発表したが、その真意はまだ明かされない。世界が懸念する中、本作ではカブールで生きる、リアルな彼女たちの生活が映される…。義父母の面倒を見ながら家事に追われる孤独な妊婦。7年間浮気し続けた夫と離婚を決意するも、妊娠が発覚した高学歴のニュースキャスター。妊娠したと同時に姿を消した恋人がいながら、いとこのプロポーズを受け入れた18歳の少女―年齢、生活環境、社会的背景が異なる3人のアフガニスタン女性が初めて直面する人生の試練をそれぞれ描いたオムニバス・ドラマ。本作はアフガニスタン映画機構(Afghan Film)初の女性会長を務める新鋭、サハラ・カリミの長編監督デビュー作にして、第76回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品となった。タリバン政権下になり、彼女たちにどんな影響があるのか、さらなる試練を考えずにはいられない…。アフガニスタン・タリバン政権が女性権利の向上に取り組む“女性問題省”を廃止した今、世界が注目する、アフガニスタンを舞台にした女性たちのドラマ。■公開日決定・ポスタービジュアル&監督コメント解禁このたび、5月6日(金)からの全国順次公開が決定にあわせ、ポスタービジュアルが解禁となりました。また本作の監督・共同脚本のサハラ・カリミよりコメントが届きました。<監督・共同脚本 サハラ・カリミ コメント>伝統に縛られた社会での生活を変えようとしている同胞の女性たちについて語ることは、アフガニスタン出身の女性映画製作者としての私の使命です。アフガニスタンの多くの町や村を回り、ハヴァ、マリアム、アイーシャのような女性たちの実話を見つけました。ハヴァはアフガニスタンの主婦、マリアムは知的で学のある女性、アイーシャは中産階級のティーンエイジャーです。彼女たちは家父長制社会に屈服しないように努めています。彼女たちの選択は、あらかじめ決められた人生への抵抗です。私が目指したのは、何年も声を出すことができずにいたけれども、運命を変える覚悟ができた女性たちの人生について語ることです。<監督・共同脚本 サハラ・カリミ プロフィール>1985年生まれ。イランのアフガニスタン難民二世。15歳の頃、2本のイラン映画に出演。これをきっかけにスロバキアで映画を学び始め、映画監督として博士号を取得。その後30本以上の短編映画やドキュメンタリー映画を制作し、国際映画祭で多数の受賞実績を持つ。10年間、短編映画やドキュメンタリーを制作した後、カブールに戻る。制作したドキュメンタリー映画 2本が国際的成功を収め、ARTE FranceとBBCで放送。本作は、カリミ監督の長編処女作であり、アフガニスタンの女優を起用し全編カブールで撮影。【『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』概要】●あらすじアフガニスタンの首都カブール。妊婦のハヴァは認知症を患う義母の世話をしながら、家事に追われる日々を送っている。身重の彼女を気遣うことなく、用事を言いつける義父と、連日のごとく友人を自宅に招き入れる夫。そんな彼女の唯一の喜びは、お腹の中にいる子どもと話すことだけだった。一方、ニュースキャスターのミリアムは結婚していた7年もの間、浮気三昧だった夫と離婚しようとしていたが、妊娠していることが発覚する。復縁を懇願する夫ファリードにうんざりしながらも、仕舞い込んでいたウエディングドレスを手にするミリアム。そして、結納の日を迎えたアイーシャには家族に言えない秘密があった。問題を解決するため、友人のマルジェに協力を仰ぐアイーシャだったが、そのためには多額のお金が必要だった。彼女たちが時同じくして向かった場所とは……。●クレジット・キャストハヴァ :アレズー・アリアプーアマリアム :フェレシュタ・アフシャーアイーシャ:ハシバ・エブラヒミ・スタッフ監督 :サハラ・カリミ脚本 :サハラ・カリミ、サミ・ハシブ・ナビザダ撮影監督 :ベッフルーズ・バドロージュ録音 :アスカール・アーブグーン録音監修 :モハマッド・レザー・デルパク編集 :マスタネー・モハジェル音楽 :サバ・ネドイ、アリ・タヴァコリプロデューサー:カタユーン・シャハビ、サハラ・カリミ原題:Hava, Maryam, Ayesha配給:NEGA2019年/アフガニスタン・イラン・フランス/カラー/16:9/83分/ペルシャ語、ダリ語公式サイト: Twitter : Facebook : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月20日河崎実監督新作映画『突撃!隣のUFO』の製作支援をクラウドファンディングサイトCAMPFIREにて募集しています。突撃!隣のUFO突撃!隣のUFO キャスト映画「突撃!隣のUFO」クラウドファンディングサイト ■新作内容もしあのヨネスケがUFOに突撃したら・・・落語家ヨネスケと、UFOストーリーが奇跡の融合!UFO事件が多発する現代、それを調査する機密機関URLの凄腕捜査官・滝史郎(ヨネスケ)が、どんなUFOにも突撃してゆく痛快な活躍を描く!!共演者は服部有菜(AKB48)、『ウルトラセブン』の森次晃嗣、ハリウッドザコシショウなど、常識を超えたキャスティング。さらにあっと驚くキャストに交渉中です。脚本は『江戸むらさき特急』『三大怪獣グルメ』などで知られるギャグ漫画家ほりのぶゆきが務めます。『いかレスラー』『日本以外全部沈没』『地球防衛未亡人』『遊星王子2021』などの作品を生み出してきた河崎実が全力をあげて臨む抱腹絶倒のエンタテインメント作品となります。本作は愛知県幸田町商工会青年部のご協力により、愛知県幸田町で主な撮影を行います。<キャスト>ヨネスケ服部有菜(AKB48)ハリウッドザコシショウ森次晃嗣ほか<製作想定>製作期間=2022年完成=2022年(予定)公開=2023年劇場公開(予定)★河崎実監督コメントあのヨネスケさんの突入先が、もし民家でなくUFOだったら…。この妄想が浮かんだわたしは爆笑しました。そして、ヨネスケさんにご出演の快諾をいただいた時、わたしはこの映画の成功を確信しました。いっけんギャグの映画の中に、わたしが永年抱いてきたUFOについての想いを、すべて叩き込みたいと思います。それは、禁断の衝撃の作品になることでしょう。キャストはAKB48の服部有菜さん、ハリウッドザコシショウさん、森次晃嗣さんに加え、さらにあっと驚く人にご出演をお願いしようと思っています。是非ともご支援よろしくお願いいたします!河崎実監督■クラウドファンディングプロジェクト概要プロジェクト名: ヨネスケ主演・河崎実監督劇場公開映画「突撃!隣のUFO」製作支援者募集期間 : 2022年3月5日(土)~4月30日(土)23:59URL : <リターン品について>(1)6,000円コース・本編DVD・特製ポストカード(2)10,000円コース・本編DVD・特製ポストカード・ヨネスケ特製アクリルキースタンド・エンドロールにお名前を記載(3)100,000円コース・本編DVD・特製ポストカード・ヨネスケ特製アクリルキースタンド・エンドロールにお名前を記載・本編に登場する、ヨネスケが使用する特製小道具の「宇宙しゃもじ」のレプリカ(FRP製、ギターとほぼ同じ大きさ。ヨネスケ・河崎実監督のサイン入り)2023年7月発送予定■会社概要商号 : 有限会社リバートップ代表者 : 代表取締役 河崎実所在地 : 〒166-0011 東京都杉並区梅里2-25-18 高円寺ハイツ101設立 : 1986年7月事業内容: 映画・テレビ・映像ソフトの製作他資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお問い合わせ先】有限会社リバートップ お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月18日企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」が2022年3月15日(火)から3月27日(日)まで東京・国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて開催される。120年以上にわたるフランス女性監督の歴史を辿る上映イベント企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」は、28作品(14プログラム)で120年以上にわたるフランス女性監督の歴史を辿る上映イベント。映画最初期の監督であるアリス・ギイが発表した『催眠術師の家で』や、ジャクリーヌ・オードリーが女性の同性愛を正面から描いた『オリヴィア』、ヌーヴェルヴァーグの先駆となったアニエス・ヴァルダの代表作『冬の旅』、『燃ゆる女の肖像』などで知られる注目監督のひとりセリーヌ・シアマの『ガールフッド』、ソフィー・ルトゥルヌールによる『奥様は妊娠中』などが上映される。また、フランス・サイレント映画期を代表する“スター”ミュジドラが監督・主演した『ドン・カルロスのために』や『太陽と影』、フランソワ・トリュフォーによる映画など数多くの作品で主演を務めたジャンヌ・モローの監督作『ジャンヌ・モローの思春期』など、スターとしても活躍した女性監督たちの作品も登場。シューベルトの有名歌曲『魔王』を映画化した作品もさらに、ゲーテの詩をもとにしたシューベルトの有名歌曲『魔王』を、マリー=ルイズ・イリブが映画化した『魔王』など、魅力的な音楽が彩りを添えるフランス映画も鑑賞できる。サイレント映画の生伴奏付上映やトークも開催なお、期間中は、サイレント映画の生伴奏付上映やトークも開催。シネマテーク・フランセーズが復元したサイレント映画『スペインの祭』と『太陽と影』では、湯浅ジョウイチと鈴木真紀子による生伴奏を楽しめる。【詳細】企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」開催期間:2022年3月15日(火)~3月27日(日)会期中の休館日:月曜日会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]住所:東京都中央区京橋3-7-6■前売指定席券発売日:2022年3月8日(火)以降、毎週火曜日10:00より、チケットぴあにて翌週(火~日)上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売。[Pコード:551-949]料金:一般 520円、高校・大学生・65歳以上 310円、小・中学生 100円、障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児 無料料金(生伴奏付上映):一般 1,050円、高校・大学生・65歳以上 840円、小・中学生 600円、障害者(付添者は原則1名まで)・未就学児 無料(※手数料のみかかる)、キャンパスメンバーズ 教職員 500円、キャンパスメンバーズ 学生 400円※前売指定席券のみ販売。会場でのチケットの販売はなし。※障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズも入場には前売指定席券が必要。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年03月17日監督組合賞(DGA)が発表された。劇場用長編映画賞を受賞したのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。この受賞で、カンピオンのオスカー監督賞受賞は、より確かなものになった。1949年から昨年までの間に、DGAの結果とオスカー監督部門の結果が一致しなかったことは7回しかない。劇場用映画初監督賞の受賞者は、『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホール。ドラマシリーズ部門は『メディア王〜華麗なる一族〜』のマーク・マイロード、コメディシリーズ部門は『Hacks』のルチア・アニエロ」、テレビ用映画またはミニシリーズ部門は『地下鉄道〜自由への旅路〜』のバリー・ジェンキンスが受賞した。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Netflixで配信中文=猿渡由紀
2022年03月14日13日(現地時間)、英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式が開催された。作品賞はジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。カンピオン監督は、全米監督協会賞で監督賞を受賞してから、24時間経たずして、英国アカデミー賞でも監督賞を受賞する快挙。Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』日本からは濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が非英語映画賞を受賞。受賞スピーチで「非英語映画賞のカテゴリーには、とても素晴らしい映画がたくさんあります。この映画に限らず、映画には言語や国境を超える力があります」と力強く語った。同作は、3月27日に行われるアカデミー賞で、脚色賞、国際長編映画賞、監督賞、作品賞の4部門の候補となっている。これまでにゴールデングローブ賞(非英語映画賞)、ボストン映画批評家協会賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞)などすでに数々の賞を受賞している作品。主な受賞結果は以下の通り。作品賞『パワー・オブ・ザ・ドッグ』監督賞ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)非英語映画賞『ドライブ・マイ・カー』(日本)主演女優賞ジョアンナ・スキャンラン『アフター・ラヴ』主演男優賞ウィル・スミス 『ドリームプラン』助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』助演男優賞トロイ・コッツァー『Coda コーダ あいのうた』英国作品賞『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)オリジナル脚本賞『リコリス・ピザ』脚色賞『コーダ あいのうた』(Hiromi Kaku)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月14日3月9日、『文春オンライン』で複数の女性に対する性的加害が報じられた俳優で監督の榊英雄氏(51)。今月25日に、榊氏が監督を務めた映画『蜜月』が上映を控えていた。記事によると、過去にキャスティングを持ちかけて女優たちに性的関係を強要してきたという。4人の女性が『週刊文春』の取材に、榊氏による性被害を告発。『蜜月』で脚本を担当した港岳彦氏は、「被害者の方は『榊英雄』という名前を見るだけでフラッシュバックするといいます」と語っている。報道を受けて榊氏は同日夜、所属事務所を通じて謝罪文を発表。だが、「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません」と報道内容を一部否定している。その余波は瞬く間に広がり、同日中に『蜜月』の公開中止も決定。公式サイトで同作の製作委員会は、《榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、映画『蜜月』の公開を一旦中止とさせていただきます。今後につきましてはすべて未定です》と声明を発表した。「本作は佐津川愛美さん(33)主演で、家庭内の性被害を題材とした作品です。にも関わらず監督自らが女性への性加害を報じられてしまった。公開中止の判断は妥当でしょう」(配給会社関係者)過去にも出演者の不祥事が発覚したことで、公開延期や公開中止を余儀なくされた作品が。’19年2月に新井浩文(43)が強制性交の疑いで逮捕されたことで、新井主演の映画『善悪の屑』は正式に公開中止が発表されたことも記憶に新しい。榊氏も監督作品がお蔵入りの危機に直面したことがある。映画『誘拐ラプソディー』(’10年)の出演者だった押尾学(43)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、本作は公開延期となった。一方で押尾の出演シーンを全てカットし、榊氏自らが押尾の代役を演じることで難を乗り越えた。■榊氏のケースは過去の事例とは異なる公開中止にともなうリスクは大きい。不祥事を起こした出演俳優には、損害賠償請求される傾向が見られる。「新井さんが抱える賠償金は億単位にものぼると言われていました。新井さんが逮捕された同年11月には、沢尻エリカさん(35)も麻薬取締法違反の疑いで逮捕され大河ドラマを降板。ドラマの撮り直しやCM降板などで賠償金が20億円まで膨らんでしまったといいます」(芸能関係者)「一旦公開中止」となってしまった『蜜月』。果たして公開中止にともなう損害賠償はどのようになるのだろうか?そこで本誌は、レイ法律事務所の河西邦剛弁護士に話を聞いた(以下、カッコ内は全て河西弁護士)。まず河西弁護士は、“過去の事例”との違いを指摘する。新井や沢尻は逮捕された事実が“第一報”として報じられたが、今回の榊氏の場合は『週刊文春』によってスキャンダルが報じられた段階にある。その点を踏まえて、河西弁護士は法的な損害賠償の観点から次のように説明する。「過去の事件においては、出演者が逮捕され本人も容疑を認めていることを前提に、作品が公開中止や放送中止になったケースもありました。実際こういったケースは制作側から出演者側に対して数千万円単位での損害賠償請求がなされた事例もありました。しかし現時点においては『文春』の報道に基づいて、製作委員会側が“一旦”公開の中止の判断をしたという段階であり、明確には刑事事件になっていません。榊氏も事実でないことが含まれていると報道を一部否認していることからも、出演者が逮捕された過去の事例と同列には考えることはできません。そうするとあくまで現状においては、製作委員会から榊氏に対する損害賠償請求が“即”認められるとは法的にはなりくいといえます」しかし今後、榊氏が損害賠償請求をされる可能性について、河西弁護士はこう続ける。「もっとも、今後、刑事事件に発展した場合や暴行により性交渉をされたと被害を訴える女性の主張を榊氏が認めた場合。または警察に立件されなくとも犯罪に匹敵するような行為があったといえる場合には、損害賠償が法的に発生する可能性は十分にあります」一方でこれまでは出演者による不祥事だったが、今回は監督という立場。その影響の違いについて、河西弁護士はこう説明する。「作品への影響度という点では、主演並みの影響度があるといえるでしょう。監督であれば、撮影現場の総責任者として、出演者、製作スタッフ、カメラマン、音響スタッフに指示を出す権限がありますし、出演者のキャスティングについて権限をもつケースもあります。そうすると出演者と違って、作品を見た人の目に直接触れることはない立場だとしても、作品への寄与度としては、主演と同じかそれ以上ということになります。監督の不祥事だとしても過去の出演者のケースと同じく損害賠償は認められる可能性はあります」作品にも大きく影響を及ぼした榊氏のスキャンダル報道。果たして、真実は明らかになるのだろうか。
2022年03月12日さかなクンの人生を映画化する『さかなのこ』が、2022年9月1日(木)に公開。主演はのん、監督は沖田修一。“さかなクン”の半生を沖田修一監督で映画化映画『さかなのこ』は、さかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を原作とする物語。『南極料理人』『横道世之介』『子供はわかってあげない』などを手掛けてきた沖田修一監督の最新作だ。脚本は、沖田修一とは『横道世之介』以来のタッグとなる、劇作家・映画監督の前田司郎。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを、フィクションも織り交ぜつつ、温かくユーモアたっぷりに描く。主演のんが“さかなクン”役主演を務めるのはのん。自ら脚本・監督・主演を果たした映画『Ribbon』が公開になるなど、幅広い表現活動を続けるのんが、さかなクン役をのびのびと演じきる。■主人公・ミー坊子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公。魚が大好きで、後にさかなクンとなる。柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗など豪華キャストまた、ミー坊を演じるのんの脇を固める豪華キャストが集結。柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、三宅弘城、井川遥と、個性豊かな面々が勢揃いしている。・ヒヨ(柳楽優弥)…“狂犬”の異名を持つ強面の不良でありながら、いつもミー坊のことを気に掛ける心優しい幼馴染。・モモコ(夏帆)…幼馴染のミー坊とひょんなことから再会し、同じ屋根の下で暮らすことになるシングルマザー。・総長(磯村勇斗)…ツッパリ頭が特徴の総長。ある出来事からミー坊との“おさかな好き”という意外な共通点によって絆を深めることになる。ミー坊の純粋さを前にヤンキーとしてのペースを乱し、ワルぶることが出来なくなってしまうなど実は優しい一面も。・籾山(岡山天音)…ミー坊との出会いによってお魚の魅力に目覚める不良。通称“カミソリ籾”。・ジロウ(三宅弘城)…お魚に夢中で周りの子どもとちょっと違うミー坊を心配する父。・ミチコ(井川遥)…ミー坊を心配するよりもむしろ、信じて応援し続ける母。・「海人」の店長(宇野祥平)…ミー坊が上京後に通う行きつけのおさかなショップ「海人」の店長。・ツッパリの一員(前原滉)…不良・総長とつるんでいるツッパリ。・大人になったヒヨの恋人(島崎遥香)・歯科医(豊原功補)…同級生・モモコの紹介でミー坊が出会う、「お客さまにワンダーを提供したい」が口癖の怪しげな歯科医。・水族館の飼育員(賀屋壮也〈かが屋〉)…ミー坊が実習にいく水族館の先輩飼育員。・番組MCとアシスタント(長谷川忍〈シソンヌ〉、朝倉あき)…ミー坊が驚きの出演を果たす番組のMCとアシスタント。・ギョギョおじさん(さかなクン)... ミー坊のモデルとなったさかなクンが、お魚が大好きな謎の人物 として映画初出演。ミー坊の将来を決定づけ、後々大事件を起こしてしまう重要な役どころ。・鈴木先生(鈴木拓)...ミー坊をあたたかく支え、お魚博士への道を大きく開くきっかけを作ることになる先生。さかなクンの中学・高校の同級生であり親友であるドランクドラゴンの鈴木拓が、さかなクン&鈴木拓自身の恩師役を演じる。・ミー坊の幼少期(西村瑞季)…おさかなが大好きでたまらない小学生のミー坊。・ヒヨの幼少期(中須翔真)・モモコの幼少期(増田光桜)・ミー坊の兄・スミオ(田野井健)主題歌はCHAIの新曲「夢のはなし」主題歌は、映画『さかなのこ』のためにCHAI(チャイ)が書き下ろした新曲「夢のはなし」。ミー坊の人生を表現した、ポップでキラキラとした優しい一曲に仕上がっている。映画『さかなのこ』あらすじふつうってなに? どんなときも大好きなお魚だけを追い続けた子は、 いつしか“さかなクン”になっていました。お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行くーー。【詳細】映画『さかなのこ』公開日:2022年9月1日(木) TOHO シネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー出演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、西村瑞季、宇野祥平、前原滉、鈴木拓、島崎遥香、賀屋壮也、朝倉あき、長谷川忍、豊原功補、さかなクン、三宅弘城、井川遥原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)監督・脚本:沖田修一脚本:前田司郎
2022年03月11日佐津川愛美主演の映画『蜜月』が、監督・榊英雄氏による性暴力・性被害の告発および報道を受け、公開中止となることが公式SNSにて発表された。『とんび』『宮本から君へ』『MOTHER マザー』で知られる脚本家・港岳彦によるオリジナルストーリーとして、3月25日(金)より公開される予定だった本作。映画『蜜月』製作委員会は文面で、「榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、映画『蜜月』の公開を一旦中止とさせていただきます」と発表。告発報道の内容等については触れることなく、「公開をお待ちいただいておりましたお客様、また関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます」と謝罪した。本作は家庭内で性被害に遭ってきた女性が描かれることから、3月8日の国際女性デーに完成披露上映と女性だけのトークイベントを開催。主演の佐津川さんが「色々と沢山お伝えしたい気持ちもありますが…」と冒頭の挨拶から涙に言葉を詰まらせていた様子が伝えられ、「男性が書かれた物語なので男性目線になるのはわかっていたけれど、現場では女性としてそれはしないと思うことや女性として理解ができないことは、色々と意見させていただきました。できる限りのところで闘いました」とも明かしていた。その後9日に、榊氏により過去に性的行為の強要などがあったという複数の女性の告発を「週刊文春」がオンラインで報道、脚本の港氏もTwitterで「取材を受けました」と投稿し、事実関係についての質問を榊氏や製作委員会にそれぞれ送ったことなどを明らかにしていた。同製作委員会によれば、今後については「すべて未定」だという。(text:Reiko Uehara)
2022年03月10日中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作、映画『ワン・セカンド永遠の24フレーム』が2022年5月20日(金)より公開される。チャン・イーモウ最新作は“娘への父の想い”を描く感動作チャン・イーモウは、これまで米アカデミー賞の国際長編映画賞に3度ノミネートされ、多くの映画祭で高い評価を獲得してきた中国の巨匠。2022年の北京冬季五輪では、開・閉会式の総監督を務め、その演出力も大きな話題を集めた。そんなチャン・イーモウ監督の最新作となる映画『ワン・セカンド永遠の24フレーム』が公開に。文化大革命時代の中国を舞台に、娘への父の想いを描いた感動作だ。かつて手掛けた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマに仕上がっている。“映画を愛するすべての人”に贈るラブレター2021年トロント国際映画祭に正式出品され話題となったこの作品は、チャン・イーモウ自身が長年映画化を熱望していた企画。全編にわたりチャン・イーモウの“映画愛”が感じられ、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。チャン・イーモウは、『ワン・セカンド永遠の24フレーム』について「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメント。劇中で描かれている、娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々の姿は、映画を劇場で観ることの素晴らしさを思い出させてくれるだろう。キャスト主人公・逃亡者...チャン・イー造反派に歯向かい、強制労働所送りになった男。妻に愛想を尽かされ、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が映っていると手紙を受け取り、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走する。演じるのは『最愛の子』『山河ノスタルジア』『オペレーション:レッド・シー』のチャン・イー。リウ...リウ・ハオツン逃亡者と出会い、奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女。『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』がデビュー作となる若手俳優リウ・ハオツンが演じる。ファン電影...ファン・ウェイ小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者。『道士下山』や『MR.NO PROBLEM』などで知られるファン・ウェイが担当する。<映画『ワン・セカンド永遠の24フレーム』あらすじ>1969年―文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウだった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?【詳細】映画『ワン・セカンド永遠の24フレーム』公開日:2022年5月20日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー監督・脚本:チャン・イーモウ出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ2020年/中国/中国語/103分/シネスコ/原題:一秒钟/字幕翻訳:神部明世/配給:ツイン
2022年03月06日映画『スイート・マイホーム』が2023年9月1日(金)に公開される。監督は齊藤工、主演は窪田正孝。“背筋が凍る”小説『スイート・マイホーム』を実写映画化映画『スイート・マイホーム』は、2018年「第13回小説現代新人賞」を受賞した神津凛子のデビュー作を実写化するもの。同賞で選考委員を務めた全員が戦慄したと言われる衝撃作となっており、選考委員の角田光代は「読みながら私も本気でおそろしくなった」、ホラー漫画家の伊藤潤二は「ミステリーファンのみならず、ホラーファンもきっと満足することと思います」と評している。舞台となるのは、たった一台のエアコンで家中を隅々まで暖められるという「まほうの家」。主人公の清沢賢二は家族のためにこの家を建てる決心をするが、「まほうの家」に越した直後から奇妙な出来事が起こり始め――。劇中には、雪が降りしきる中、家族が待つはずのマイホームに切迫した表情で駆け向かう主人公・賢二の姿や、険しい表情でモニターを覗き込む賢二、そして家に忍び寄る怪しい影、林に放置された死体、目を塞ぐ少女などが登場。幸せな一家が新居に移り住んだことをきっかけに巻き込まれていく、恐怖の連鎖とは……?監督は齊藤工『スイート・マイホーム』のメガホンを取るのは、『シン・ウルトラマン』で主演を務める一方、長編映画初監督作『blank13』が「第20回上海国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞するなど、世界的にも評価を得ている齊藤工。その他にも『COPLY+-ANCE』『ゾッキ』で、監督やプロデュース業へと活躍の場を広げている齊藤工が、読者に恐怖と衝撃を与えた『スイート・マイホーム』の物語をどのように実写化するのか、注目したい。なお、映画『スイート・マイホーム』は、第25回上海国際映画祭へ正式出品される。主演は窪田正孝主演を務めるのは、連続ドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」で、齊藤工とバディ役としても共演した窪田正孝。『東京喰種 トーキョーグール』シリーズや『初恋』などでも主役を演じ、映画化も決まっているテレビドラマ「ラジエーションハウス」やNHK連続テレビ小説「エール」での好演も記憶に新しい実力派俳優だ。「火村英生の推理」以降、いつか共に作品を作ることを約束してきた齊藤工と窪田正孝が、監督と俳優としてタッグを組む。また、蓮佛美沙子・奈緒・窪塚洋介・中島歩・里々佳・松角洋平・根岸季衣といった実力派俳優も集結する。主人公・清沢賢二…窪田正孝スポーツインストラクター。冬が厳しい長野で、寒がりの妻と娘のため、たった一台のエアコンで家中を隅々まで暖められるという「まほうの家」を建てる決心をする。ひとみ…蓮佛美沙子賢二の妻。窪田正孝演じる本作の主人公・清沢賢二の妻、ひとみ。幼い子供・サチを育てながら、暖かい新居への引っ越しを夢見ている女性。本田…奈緒住宅会社の社員。賢二とひとみの 新居「まほうの家」の営業担当。聡…窪塚洋介賢二の兄。監視の目におびえ、実家で暮らす。柏原…中島歩清沢家の周辺で起きた事件の捜査をしている長野県警の警察官。里々佳…原友梨絵賢二が働くスポーツジムのインストラクター。婚約者がおり、近々結婚する予定。甘利…松角洋平営業担当ではないものの、賢二たち家族に何らかの執着を見せる住宅会社社員。清沢美子…根岸季衣聡と賢二の母。長野県内にて、聡と二人で暮らしている。主題歌はyama「返光(Movie Edition)」映画『スイート・マイホーム』の主題歌はyamaが歌う「返光(Movie Edition)」。作詞・作曲は尾崎世界観による書き下ろしだ。yamaは尾崎世界観の手掛けた「返光(Movie Edition)」を聴いて、「馴染みやすいメロディにも関わらず、えぐってくるような狂気性もあって、初めて聴いた時に素晴らしい曲だと思いました。すごく悲しいというストレートな表現より、ちょっと明るいけれど怖いというアンバランスさを音楽に落とし込みました。温かな家庭の情景から何かに追い詰められていく様子と、子供たちを守りたいという感情のグラテーションを意識しました」とコメントを寄せている。映画『スイート・マイホーム』あらすじ冬が厳しい長野。スポーツインストラクターの清沢賢二は「まほうの家」と謳われた一軒のモデルハウスに心を奪われる。その住宅の地下には、巨大な暖房設備があり、家全体を温めてくれるという。理想のマイホームを手に入れ、充実を噛みしめながら新居生活をスタートした清沢一家は幸せの絶頂にいた。ところが、その家に越した直後から奇妙な出来事が起こり始める。「家」を取り巻く恐怖の連鎖は家族だけに留まらず、関係者の怪死などに波及し始め、そして予想を超えた衝撃の結末に向けて加速していく。【詳細】映画『スイート・マイホーム』公開日:2023年9月1日(金)原作:神津凛子「スイート・マイホーム」(講談社文庫)監督:齊藤工出演:窪田正孝、蓮佛美沙子、奈緒、中島歩、里々佳、吉田健悟、磯村アメリ、松角洋平、岩谷健司、根岸季衣、窪塚洋介制作プロダクション:ジャンゴフィルム配給:日活・東京テアトル
2022年03月06日中田秀夫監督の最新作となるホラー映画が、2022年に公開される。ジャパニーズホラーの名手・中田秀夫の最新作が公開へ『リング』シリーズで世界を震撼させたジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫が“ホラーエンターテイメント”映画を制作。中田秀夫といえば、2000年代ホラー映画No.1ヒットを記録した『事故物件 恐い間取り』も記憶に新しい。また、ミステリー小説『スマホを落としただけなのに』や、ギャンブル漫画『嘘喰い』の実写映画化なども手掛けており、ホラーの枠に捉われず様々なジャンルの“恐怖体験”を世に送り出してきた。中田秀夫が描く新たな“ホラーエンターテイメント”がどのようなストーリーになるのか。2022年2月現在、物語の詳細や出演キャストは明らかになっておらず、続報を待ちたい。【詳細】中田秀夫監督 ホラー映画最新作公開時期:2022年監督:中田秀夫
2022年03月03日『キスキス,バンバン』『アイアンマン3』のロバート・ダウニー・Jr.&シェーン・ブラック監督が、Amazonの映画で3度目のタッグを組むという。「The Wrap」が報じた。映画のタイトルは未定で、原作は小説家ドナルド・E・ウェストレークが、リチャード・スターク名義で執筆した「悪党パーカー」シリーズ。1962年から2008年まで、24作品が出版されており、シリーズ第1作の「悪党パーカー/人狩り」はリー・マーヴィン主演『殺しの分け前/ポイント・ブラック』(1967)、メル・ギブソン主演『ペイバック』と2度映画化。最近では19作目の「悪党パーカー/地獄の分け前」が、ジェイソン・ステイサム主演『PARKER/パーカー』(2013)として映画化もされた。同小説シリーズの主人公はタイトル通りの「悪党パーカー」で、ハードボイルドな物語。ロバートはパーカーを演じるとみられる。ロバートが長年マーベル映画で演じたアイアンマン/トニー・スタークとはかなり異なる役柄で、期待と不安で板挟みになっているファンも多いようだ。「すごい楽しみ。同時に不安。パーカーは魅力的な人であってはならない。魅力を取り去ったロバートは、踊れないフレッド・アステアをキャスティングするようなものだからなぁ…」「脳内で、ロバートをパーカーに当てはめようと必死になっている。でも、私はこの映画を100%気に入るのは確かだ」などの声が上がっている。今作の脚本は、今後製作予定のドウェイン・ジョンソン主演映画『Doc Savage』(原題)でも脚本を担当するブラック監督、アンソニー・バガロッツィ、ジャック・モンドリーの3人が務める。(Hiromi Kaku)■関連作品:アイアンマン3 2013年4月26日より全国にて公開© 2012 MVLFFLLC. TM & © 2012 Marvel. All Rights Reserved.
2022年02月22日