映画『ベルイマン島にて』が、2022年4月22日(金)より公開される。監督・脚本はミア・ハンセン=ラブ。ミア・ハンセン=ラブ最新作は巨匠ベイルマンへのオマージュ映画『ベルイマン島にて』は、『あの夏の子供たち』『EDEN/エデン』といった作品を手がけ、『未来よ こんにちは』で第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を獲得したミア・ハンセン=ラブによる最新作。スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシに多大な影響を与えた“20世紀最大の巨匠”イングマール・ベルイマンに、彼の彼の熱狂的な支持者の一人であるミア・ハンセン=ラブ監督がオマージュを捧げた作品だ。映画『ベルイマン島にて』の舞台となるのは、北欧スウェーデンの“フォーレ島”。ベルイマンが数々の傑作を生みだした島であり、ベルイマンの原風景と言われている。“フォーレ島”にある彼の仕事場は、現在は世界中のアーティストに開放されているという。創作活動も夫婦関係も停滞中のカップル、彼らの行く末は?物語の主人公は、映画監督カップルのクリスとトニー。クリスとトニーは、新作のインスピレーションを得ようと、“フォーレ島”でひと夏を過ごすことにした。一面真っ青で煌びやかな海に、心が晴れやかになるような青空、大自然の緑に囲まれて過ごす2人だったが、<離婚する人が続出した映画>と言われたベルイマン監督の『ある結婚の風景』が撮影された家で過ごすうちに、まるでその魔力にかかったかのようにギクシャクし始めてしまう。そんな中、“フォーレ島”で再会し恋心が再燃するかつての恋人同士の物語を紡ぎ始めたクリス。新作の構想に対して、他人事のようにクールな返事しか返してくれないトニーに、苛立ちを隠せない。やがて、島で見つけた暮らしや思いがけない出会いが、彼女の心模様を変えていき―クリスとトニー、そしてクリスが紡ぐ物語のカップル。果たして、彼らの物語の行方は―?ヴィッキー・クリープスやティム・ロスが出演キャストは、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス、『海の上のピアニスト』のティム・ロス、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ、『パーソナル・ショッパー』のアンデルシュ・ダニエルセン・リーといった実力派が揃った。【詳細】映画『ベルイマン島にて』公開日:2022年4月22日(金)監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ出演:ヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、ミア・ワシコウスカ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー原題:BERGMAN ISLAND│2021年│フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン│英語│113分│カラー│スコープ│5.1ch│日本語字幕:平井かおり│映倫区分:G
2022年02月21日嵐莉奈が主演し、奥平大兼が出演、気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作となる『マイスモールランド』が世界三大映画祭のひとつ、第72回ベルリン国際映画祭の全ての部門の作品から選出される「アムネスティ国際映画賞」から日本作品としては初めて、特別表彰を受けたことが発表された。あわせて、本作より、新場面写真が公開となった。日本での公開は5月6日(金)となる。本作は、是枝裕和監督が率いる映像制作者集団「分福」に所属する川和田恵真監督の商業映画デビュー作。在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所’’に葛藤し、成長していく姿を描く。5カ国のマルチルーツを持ち、vivの専属モデルとしても活躍する主演の嵐莉菜が、在日クルド人の高校生・サーリャを演じ、サーリャが心を開く少年・聡太を注目の若手俳優・奥平大兼が演じている。2005 年以降、国際人権 NGO「アムネスティー・インターナショナル」は、ベルリン国際映画祭で上映された作品の中から人権問題をテーマにした作品に対して「アムネスティ国際映画賞(Amnesty International Film Award)」を授与している。『マイ・スモールランド』は事前にノミネートされた15作品の中から「アムネスティ国際映画賞スペシャル・メンション(特別表彰)」として選出された。同映画賞の公式発表では、「私たちは今回の栄誉ある授与について『マイスモールランド』は、世界中で起こりうる出来事を、力強く語った映画作品だと思いました。難民への非人道的な扱いを批判しながら普遍的テーマを描いています。作品から学ぶことが多く、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います」と審査員らのコメントを掲載した。今回の受賞を受けて、川和田恵真監督は「世界中の人々の人権のために活動されているアムネスティーインターナショナルより『マイスモールランド』の普遍性や力強さを評価いただけたこと、大変嬉しく思います。国籍を問わずより多くの人々に、この作品が届くきっかけになることを願っています」とコメント。そして主人公・サーリャを演じた嵐莉菜は「初めて主演を務めさせていただいた作品で、この大好きなチームで作り上げた作品を評価いただけたこと、本当に本当に光栄です!!人種や民族に関する問題は、形を変え、世界中どこでも起こっていると思います。この映画を観て何か関心を持つきっかけになってもらえたら嬉しいです」と話し、さらに聡太を演じた奥平大兼は「日本に住むクルド人の方々について、僕は演者としてこの映画に関わらせて頂いて、初めてしっかりと考えることができました。そして映画として作品にするのはとても難しいことだと感じていました。それがこのようにベルリン映画祭の舞台で評価していただけてとても嬉しいですし、これが、より多くの方々に見ていただけるときっかけになれば良いなと思います」と、それぞれが今回の表彰を喜んだ。『マイスモールランド』5月6日(金)全国公開
2022年02月18日米アカデミー賞の国際長編映画賞に3度ノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作が邦題『ワン・セカンド永遠の24フレーム』として公開決定。日本版ポスタービジュアルが解禁された。文化大革命時代の中国。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親(チャン・イー)と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女(リウ・ハオツン)。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいく――。2021年トロント国際映画祭に正式出品され話題となった本作は、チャン・イーモウ監督自身が長年映画化を熱望していた企画であり、その全体にあたたかく流れるのは監督の確かな“映画への愛”。かつて手掛けた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。チャン・イーモウ監督は本作によせて、「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメント。劇中描かれる、娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々の姿は、コロナ禍の私たちに劇場で映画を観ることの素晴らしさを思い出させてくれそうだ。今回解禁となった日本版ポスタービジュアルでは、『オペレーション:レッド・シー』で知られる主演チャン・イーと数千人にも及ぶ高校生の中から選ばれた注目の新人リウ・ハオツン、運命的に出会った2人の姿に映画のフィルムが重なる印象的なデザイン。「たった1秒しか映らない娘の面影は、永遠に父の心に刻まれる」というコピーが配された。なお、『パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題となったNeonが北米の配給権を獲得している。『ワン・セカンド永遠の24フレーム』は5月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパークス・ブラザーズ 2022年4月8日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVEDワン・セカンド 永遠の24フレーム 2022年5月20日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© Huanxi Media Group Limited
2022年02月18日凄腕の女性諜報員を主人公とした、長浦京のハードボイルド小説「リボルバー・リリー」が行定勲監督で映画化されることが決定。併せてティザービジュアルも解禁され、監督とプロデューサーのコメントが到着した。「赤刃」で講談社が主催する第6回小説現代長編新人賞を受賞し、ハードボイルド作家として活躍する長浦京の「リボルバー・リリー」(2016年初版)は、大正末期の1924年、関東大震災後の東京を舞台に、元敏腕スパイ・小曽根百合が消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太を、帝国陸軍の精鋭から守りぬこうとする本格的ハードボイルド作品。予測不能のストーリーと壮大なスケールは多くの読者から支持され、原作ファンからも映像化を切望されていた。『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』、清水崇監督の“恐怖の村”シリーズ(『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』)、 『シン・仮面ライダー』の紀伊宗之がプロデューサーを担当し、監督に行定勲を指名。本格的に映画製作が始動し、2021年より監督とともに脚本に着手した。行定勲監督行定監督はこれまで、『GO』(01)で第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞後、『きょうのできごと a day on the planet』(04)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『北の零年』(05)、『パレード』(10)、『リバーズ・エッジ』(18)、『劇場』(20)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)など、数々のヒット作を世に送り出してきた。演出力もお墨付きの行定監督が、どのようなアクションを手掛けるのか、期待が高まる。本情報解禁と併せて公開されたティザービジュアルは、百合肌身離さず所有しているS&WM1917リヴォルバーと赤いユリの花が施された1枚。骨太なエンターテイメント・アクションを予感させる、目を引くビジュアルとなっている。レビューサイトでも「ジェームズボンドを彷彿させる」「和製ニキータ」などと称される主人公、百合のキャスティングも気になるところ。続報に注目したい。行定勲(監督)コメントアクション映画を俺に?面白い!やりたい!長浦京氏の原作小説を貪るように一気に読んだ。関東大震災直下の東京での市街戦。その中心に立つ女の凛とした姿と、その奥底に隠された哀しみに想いを馳せながら、女性が戦場に立ち、耽美な闘いを繰り広げる活劇にしたいと強く思いました。しかし、どうやって撮るんだ?!の連続。不安だらけだが、それに打ち勝つスタッフは揃った。新しい闘いが始まります!紀伊宗之(プロデューサー)コメントここまで来るのに5年ぐらいかかりました。どうすれば、自分が見たいなと思う作品になるんだろうか? そんな時に「あ、行定さんのアクション見てみたい」って事でここまで来ました。東映っぽい女性ヒーローを誕生させますよ!強く美しくしなやかに。『リボルバー・リリー』は、2023年公開予定。(text:cinemacafe.net)
2022年02月18日エルヴィス・プレスリーの伝記映画『エルヴィス』が、2022年7月1日(金)に公開される。監督はバズ・ラーマン。ロックスター“エルヴィス・プレスリー”の伝説の物語エルヴィス・プレスリーは、“キング・オブ・ロックンロール”と称される偉大なるロックスター。禁断の音楽“ロック”を生んだ彼は、ビートルズやクイーンなど多くのアーティストに多大なる影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト(ギネス認定)」としても知られている。ルイジアナの小さなライブに出演し、当時誰も聴いたことのなかった”ロック“とセンセーショナルなダンスを披露していた若き日のエルヴィス。若者に熱狂的に受け入れられた一方、まだ保守的な価値観しか受け入れられなかった時代にブラックカルチャーをいち早く取り入れたパフォーマンスで、世間の非難を一身に浴びてしまう。彼のライブは、警察の監視下で行われたことも。そんな逆境の中、圧巻のライブパフォーマンスを見せるエルヴィスは、さらなる熱狂を生み、スターダムを一気に駆け上がっていく。映画『エルヴィス』が描くのは、エルヴィスという伝説の裏側にあった、危険な真実。42歳という若さで逝去した彼の死にまつわる謎、50年代アメリカ社会の光と影、変わりゆく音楽文化と共に、偉大なるロックスターの素顔に迫る。バズ・ラーマン監督が名曲と共に贈るメガホンを取るのは、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマン。名曲の数々や圧倒的なライブパフォーマンスと共に、エルヴィス・プレスリーの伝説の物語を紡ぐ。エルヴィス役はオースティン・バトラー、トム・ハンクスも出演■主人公・エルヴィス・プレスリー...オースティン・バトラー無名の新人歌手エルヴィスは、緊張した面持ちでステージにたつ。ピンクのスーツにメイク、オールバックなど、当時物珍しかったスタイルのエルヴィスを見て、当初観客たちはヤジを飛ばす。しかし、「Baby Let’s play house」を歌い出すとそんな観客たちの表情は一変。独特なダンスを披露し、誰も聴いたことのなかったロックを熱唱するエルヴィスに向けて歓声が飛び交い、会場は熱狂の嵐と化す。主演を務めるのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『デッド・ドント・ダイ』などに出演してきたオースティン・バトラー。ほぼ全編に渡り吹き替えなしで歌唱とダンスを行い、バズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめた。オースティン・バトラーは「エルヴィスのレコーディングか、僕のレコーディングかわからないようにまったく同じ歌声をやってみせることを目標にした」とコメント。1年以上に渡って週6日以上のボイストレ―ナー等多くの専門家による猛特訓を受け、役作りのために3年という年月を費やした。『ボヘミアン・ラプソディ』で主演のラミ・マレックの役作りも支えたポリー・ベネットがムーブメントコーチに就き、徹底的にエルヴィスの細かい所作を叩き込まれたという。ラスウッド・パークのライブで『トラブル』を歌うシーンは特に印象深いと話しており、「このライブの実際の映像は残っていないので、なるべくエルヴィスらしさを追求するためにたくさんの研究を重ねました。映像が残っていない楽曲をパフォーマンスするときは、別の曲の動画や音声、当時の写真などあらゆるものを研究したのです。エルヴィスがマイクを握ったままステージで寝転ぶ写真を見つけ、そのイメージをパフォーマンスに取り入れたり、同じ曲の中でも曲調が変わるごとにアクションを変えたり――そんな作業を積み重ねていきました」と語っている。■トム・パーカー...トム・ハンクストム・パーカーはエルヴィスのパフォーマンスを見ると、これは “運命の出会いだ”と確信する。若き日のエルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた。悪名高く、そして謎多き人物。『フォレスト・ガンプ/一期一会』「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズなどの名優トム・ハンクスが務める。■プリシラ・プレスリー…オリヴィア・デヨングエルヴィスの妻。エルヴィスの人生に影響を与え、エルヴィスにとって大切な人物の1人。衣装制作はミウッチャ・プラダとコラボミウッチャ・プラダが監督・バズ・ラーマンと、アカデミー賞受賞衣装デザイナーのキャサリン・マーティンとタッグを組み、映画『エルヴィス』のメインキャラクターが着用する複数の衣装を手がけた。プラダ(PRADA)、ミュウミュウ(MIU MIU)のアーカイブアイテムを取り入れ、特別にデザインされた衣装が劇中で用いられている。ミウッチャ・プラダ、バズ・ラーマン、キャサリン・マーティンは、レオナルド・ディカプリオ出演映画『ロミオ+ジュリエット』の衣装や、2013年の映画『華麗なるギャツビー』においてもタッグを組んでおり、今回のコラボレーションは長年にわたる3者の交流を再構築するものだ。衣装の考案はエルヴィスとプリシアが着用した衣装の資料調査からスタート。プラダとミュウミュウの膨大なアーカイブから、エルヴィスやプリシアのスタイルとつながりがあるものや類似性を探りながら衣装を制作した。プリシラがラスベガスで夜に行われたオープニングコンサートの際に着用したブロケードのパンツスーツ、エルヴィスのキッドモヘアを用いた個性的なスーツなど、映画『エルヴィス』の中で描かれる時代性を鮮やかに表現している。マノロ・ブラニクがシューズを特別制作また、マノロ ブラニク(Manolo Blahnik)のデザイナー、マノロ・ブラニクが、衣装デザイナーのキャサリン・マーティンと共同でカスタムシューズを特別制作。両者は2001年にアカデミー賞を受賞したバズ・ラーマンの映画『ムーラン・ルージュ』においてもタッグを組んでいる。マノロ・ブラニクは靴の制作にあたり、「私は常に文化的なムーブメントや音楽からインスピレーションを受けており、50年代は、特にメンズシューズのデザインにおいて、私がよく惹かれる時代です。エルヴィスをミューズとして、これらのスタイルを創り出すことは喜びでした」とコメント。映画全体を通して、エルヴィス・プレスリーがカスタムシューズを着用している様子が映し出されている。劇中に登場するシューズは、ホワイトカーフレザーのブーツ「VICTOR」、ツートンカラーのレースアップシューズ「TUPELO」、デザートブーツ「GRACELAND」、刺繍を施したカーフブーツ「CRAMER」の4種類。中でも「TUPELO」は、「50年代半ばにエルヴィスが常用していた靴と驚くほど似ている」とキャサリン・マーティンが語るレースアップシューズ「MANOLO」が原型になっている。カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映ミュージック・エンタテイメント映画として期待の高まる映画『エルヴィス』。2022年のカンヌ国際映画祭でワールドプレミアとして上映され、オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング、バズ・ラーマン監督が参加。12分間ものスタンディング・オベーションを受け、喝采を浴びた。第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞尚、第80回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門では、エルヴィス・プレスリー役を演じたオースティン・バトラーが主演男優賞受賞を果たした。<映画『エルヴィス』あらすじ>世界史上最も売れたソロ・アーティスト、キング・オブ・ロックンロール。エルヴィス・プレスリーの登場で音楽は、世界は、一変した。50年代アメリカ社会の光と影を背負いながら時代のアイコンとなっていくエルヴィスと、彼を見出した謎多きマネージャー、トム・パーカーの知られざる真実とはー。バズ・ラーマン監督が数々の名曲に乗せて贈る、プレスリーの伝説の物語が今夏、幕を開ける!【詳細】映画『エルヴィス』公開日:2022年7月1日(金)監督:バズ・ラーマン出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング、コディ・スミット=マクフィー
2022年02月03日大人気映画『ゴーストバスターズ』の正統な続編『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が4日(金)から公開になる。脚本と監督を務めたのは前2作を手がけたアイヴァン・ライトマンの息子で、『JUNO/ジュノ』や『マイレージ、マイライフ』などで知られるジェイソン・ライトマン。彼は本シリーズの重要な要素を継承しながらも、単なる続編や繰り返しではなく、新しいストーリーを描くことに力を注いだようだ。1984年公開の『ゴーストバスターズ』はニューヨークで幽霊や超常現象の研究していた3人の若者が勤務先の大学をクビになり、食いつめて幽霊退治を行う“ゴーストバスターズ”を結成。破壊の神ゴーザから街を救うまでが描かれた。5年後には続編も制作され、本作ではそこから長い時を経た現代の物語が描かれる。最初の『ゴーストバスターズ』は驚異的なヒットを記録し、いまもファンの多い作品で、コメディ、アクション、友情ドラマなど様々な要素が混ざり合った唯一無二の作品だ。「コメディ要素がある『ゴーストバスターズ』を制作することが決まった時、父と彼の仲間の脚本家たちは、ホラーとサイエンスフィクションの両方を取り入れて描くという素晴らしい決断をした。その結果、彼らは恐ろしくて面白い映画を作り上げ、観客たちを驚かすことができたんだ」とジェイソンは分析する。「それを本当の意味で理解した時、この映画がどれほど怖くて面白いものでなければならないかとプレッシャーを感じたよ」本作でもコミカルな要素や、ゴーストに対峙するまでの緊迫感のある展開、幽霊退治のガジェットの面白さなど、シリーズの重要な要素はすべて引き継がれており、そのバランスも絶妙だ。さらにジェイソンはこの物語に“家族のドラマ”を盛り込んだ。新作の主人公は住む場所を失って家族と共に田舎町に引っ越してきた女の子フィービー。発明が大好きな彼女はある日、原因不明の地震が頻発する中で自宅の床下から幽霊を捕らえる装置“ゴーストトラップ”を発見する。やがて彼女は自分がかつてニューヨークを幽霊から救ったゴーストバスターズのメンバー、スペングラー博士の孫だと知り、町で起こりつつある超常現象と危機に立ち向かう。「僕はストーリーテラーとして家族を構成するものについて興味があった」と説明するジェイソンは、これまでも様々な監督作で家族の物語を描いてきた。「家族は僕の映画の多くの中核であり、この『ゴーストバスターズ/アフターライフ』でも物語の核として描いたんだ。僕が父から『ゴーストバスターズ』を受け継いだ“ゴーストバスターズの息子”であり、ゴーストバスターズの孫についての映画を作ったのは偶然ではないと思う」人は家族から何かを受け継いでいる。でも、進むべき道を見つけ出すのは自分だ。その時に家族が主人公の助けになったり、時には立ち塞がる壁にもなる。「親として成功するにはどうすればいいのか?失敗するのはなぜなのか?にも常に興味があるんだ。多くの人は親になるとそのことについて考えるものだろ?」本作では主人公ジェニファーとその兄、ふたりの母、そして母の父であるスペングラー博士たちの三世代のドラマが描かれ、楽しくてワクワクする物語に厚みを持たせている。父を興奮させたのは『ゴーストバスターズ』の新しいストーリー『ゴーストバスターズ/アフターライフ』さらにジェイソンは本作を過去のシリーズと続けて観た時に違和感のない語りで描くことにもこだわった。本作は全編がデジタルで撮影されているが、ジェイソンと繰り返しタッグを組んできた撮影監督のエリック・スティールバーグ、『ローガン』や『フォードvsフェラーリ』なども担当したプロダクション・デザイナーのフランソワ・オデュイと連携しながら“80年代のスタイル”を取り入れている。「80年代に愛して育った映画が頭の中でエコーしていたような気がするよ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『E.T.』、『グーニーズ』、『グレムリン』のスタイルを取り入れようとした。これらの映画はSFやアドベンチャー作品へのアプローチに基づいていたと思う。これらの映画は“若い人たちに起こっていることのスリル”を真剣に受け止めていたと思うんだ。私たちがやりたかったのは、若者たちに何か危機が迫り、彼らに何が起こっているのかに関心を持たせるような冒険ストーリーを作り上げることだった」本作はシリーズの大事な要素はちゃんと受け継がれている、ワクワクする冒険ドラマやアドベンチャー的な物語があり、監督が追求してきた家族ドラマの要素もある。内容ギッシリでありながら、テンポは軽快で、ドラマの仕掛けは王道。そして往年のファンは歓声&感涙必至の展開も待ち受けている。思い返せば、『ゴーストバスターズ』の続編企画はこれまでも何度も話題にあがってきた。別キャストでリブートしたこともあった。しかし、長い時を経てついに正統な続編が描かれることになったのだ。「父は私たちが彼のために書いたこのラブレター=『ゴーストバスターズ/アフターライフ』に本当に感謝してくれた。同時に、より多くの新しい要素を望んでいた。父は懐かしさを楽しんでいたけれど、彼を本当に興奮させたのは『ゴーストバスターズ』という世界の新しいストーリーを観ることだったと思う」そう、この物語は継承の話であり、懐かしさもあるが、まだ誰も知らない“新しいストーリー”が中心になる。いまも語り継がれる人気作から40年弱。いよいよ今週末、誰もが待ちわびた新しい物語が語られる。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』2月4日(金)公開
2022年02月01日サンダンス映画祭で、日本に関係した作品が2本上映された。ひとつは、オリヴァー・ハーマナス監督の『Living』。黒澤明監督の『生きる』を、1950年代初期のイギリスに設定を置き換えて語るものだ。主演はビル・ナイ、脚本を手がけたのは、ノーベル文学賞受賞者で『日の名残り』『わたしを離さないで』の原作者カズオ・イシグロ。主人公ミスター・ウィリアムズは、毎日淡々と仕事をこなす、お役所勤務の男性。そんなある日、医者から余命半年だと伝えられた。ショックのあまり、最初はどうしていいかわからないウィリアムズ。しかし、そのうち、残された時間を有効に使おうと、仕事への態度を変えていく。ナイは上映後のヴァーチャル会見で、いかにもイギリス人らしい、おとなしく謙虚なウィリアムズのキャラクター像に惹かれたと、今作の魅力について語った。「品があって、真面目。私自身の父もそんな感じだった。そんな人が、とても極端な状況に置かれるんだ」。出演オファーを受けるまで「生きる」を見たことがなく、志村喬の演技にも影響は受けていないとも述べている。それでも「日本とイギリスの文化には似ているところがあるとよく言われるし、私もそうだと思う」「今作にかかわったみんなもそうだが、私も黒澤と彼(志村喬)には敬意を表したかった」と語った。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが、アメリカ、カナダを含む数カ国の配給権を獲得している。もう1本は、ブラッドリー・ラスト・グレイ監督の『blood』。夫を失った白人女性が友人のいる日本を訪れ、心を癒していくという物語だ。主人公の女性クロエを演じるのは、スイス人女優カーラ・ユーリ。日本人の友人トシには、ミュージシャンの植野隆司が大抜擢された。グレイ監督によれば、「有名な俳優も何人か検討したがしっくりこなかったところへ、誰かがYouTubeの動画を送ってくれて植野を知った」とのことだ。トシ家として登場するのは、植野が実際に住む家で、「僕らは彼の家を乗っ取った感じ(笑)。そして彼をひたすら追いかけて撮影しただけだ」とも、グレイ監督。その自然な撮影のしかたについては、ユーリも「カメラがあることも感じなかった。お互いと一緒にそこにいるだけだったわ」と述べている。そんな植野は、ヴァーチャル会見で「また演技をしたいですか?」と聞かれると、「どうなんだろうね?」と日本語で言って笑った。だが、「でも、very enjoy!」と、この体験がとても楽しかったことを明かしている。文=猿渡由紀
2022年01月27日水谷豊が監督・脚本を務める映画『太陽とボレロ』の主人公を檀れいが演じることが決定。映画初主演を果たす。オリジナルの映画を作り続けている水谷監督作品第3弾となる本作は、“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンターテインメント作品。ある地方都市のアマチュア交響楽団の主宰者である主人公・花村理子は、18年間、個性豊かなメンバーと共に活動してきた。しかし、楽団の経営は苦しく、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる――。今回、檀さんが演じるのは、音楽に触れ、愛しつづけてきた花村理子。音大を出たものの、音楽の道を諦め、家業を継ぎ、地元で楽団を主宰。解散の危機に奔走する等身大の女性を、時にシリアスに、時にユーモラスに演じる。出演にあたり、檀さんは「水谷豊さんの監督作品ということで、お話をいただいたときは、本当に飛び上がるほど嬉しかったです」とふり返り、「弥生交響楽団存続のために奔走する女性、親から受け継いだ家業も抱えています。とにかく色々なことを一人で背負って頑張ってしまう理子さんに共感しましたし、自分のことよりも周りのことを考えて行動している女性だと思いました」とキャラクターについても語る。また撮影現場の様子について「台本では想像できないようなキャラクター作りや見せ方のシーンもあって、その都度驚かされましたし、それが楽しくてワクワクしながら撮影に挑んでいました。自分の撮影が無い日でも現場にいたのは、もしかしたら、今回が初めてなのかもしれないです。でも、そのくらい大好きな現場でした。そして、役者の生理も全部分っていらっしゃる水谷さんが撮る監督作品ということで、そこが私にとって一番緊張したかもしれません。なので、私にとっては水谷さんの『OK』が全てでした」とコメント。水谷監督は「檀れいさんのお名前が閃いたのは、脚本を書き進めていた時でした。まだ、キャスティングは一切考えていなかったのですが、途中のあるシーンで、ふと彼女の顔が浮かんだのです。他のシーンではまだ自分の中の架空の人物のイメージしかなかったのですが、何故かそのシーンだけ鮮やかに檀れいさんが浮かんできました」と檀さんキャスティングのきっかけを明かし、「撮影していく中で、イメージ通りであることはもちろん、ご自身の中に華やかさを持っている方だと改めて感じました。つらいシーンの時も、楽しいシーンの時も、その華やかさを映画に加えてくださり、『太陽とボレロ』という作品が、より豊かなエンターテインメントになったと感じています。そして、この作品を通して檀れいさんの華やかさに加えて、彼女のユーモアに溢れたチャーミングな一面も味わっていただけると嬉しく思います」とメッセージを寄せた。そして、本作のイメージ映像も到着。「ボレロ」の楽曲にのせて、“太陽”や舞台となるある地方都市の美しい風景、音楽を愛する人々の姿が垣間見える。『太陽とボレロ』イメージ映像『太陽とボレロ』は6月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:太陽とボレロ 2022年6月、全国にて公開予定©2022「太陽とボレロ」製作委員会
2022年01月26日水谷豊監督作品の第3弾『太陽とボレロ』が6月に公開することが決定。さらに本作の主人公を映画初主演となる檀れいが務めることと、イメージ映像も解禁されている。初監督作となる『TAP-THE LAST SHOW』(2017年)では若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた監督第2作『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年)では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描ききった。オリジナルの映画を作り続けている水谷豊の監督作品第3弾となる本作は“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンタテインメント作品となっている。物語の中心となるのは、ある地方都市のアマチュア交響楽団。主宰者である主人公の花村理子は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきた。みんな音楽を愛する普通の人々。しかし、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートが始まる。檀れいは、宝塚歌劇団所属時に月組・星組それぞれでトップ娘役に抜擢され、数多くの舞台で活躍してきた。退団後、2006年には映画『武士の一分』でヒロインを務め数々の映画賞を受賞。その後も『母べえ』(2008年)や『感染列島』(2009年)、『劇場版 奥様は取り扱い注意』(2021年)など様々な作品に出演し、圧倒的な存在感を放ってきたが、この度、満を持して映画初主演となった。本作で檀が演じるのは、音大を出たものの音楽の道をあきらめ、家業を継ぎ、地元で楽団を主宰し「音楽に触れ、愛しつづけてきた」女性・花村理子。楽団の主宰者として解散の危機に奔走する等身大の女性を時にシリアスに、時にユーモラスに演じる。また、今回の発表にあわせて、本作のイメージ映像も公開。タイトルにある『ボレロ』の楽曲にのせて、同じくタイトルにある“太陽”、舞台となる、ある地方都市の美しい風景、音楽を愛する人々の姿の一部が垣間見える。エンターテインメント界を牽引する檀と水谷のタッグにより描き出される『太陽とボレロ』。個性豊かな登場人物たちの人間模様と上質な音楽に魅せられ、最後には爽やかな感動とともに、明日への一歩に勇気をくれる物語に引き続き期待しよう。<檀れい(花村理子役)・コメント>水谷豊さんの監督作品ということで、お話をいただいたときは、本当に飛び上がるほど嬉しかったです。花村理子という女性は、弥生交響楽団存続のために奔走する女性、親から受け継いだ家業も抱えています。とにかく色々なことを一人で背負って頑張ってしまう理子さんに共感しましたし、自分のことよりも周りのことを考えて行動している女性だと思いました。台本を読んで、オーケストラの話を主軸に進んでいくのでどういうところに音楽が流れ、どういう物語になっていくのか読むだけでわくわくしました。映像では自分たちが演じたあとに音楽がのりますが、それがどういう風に私たちのお芝居をさらに盛り上げていくのかなということを思いながら読んでいました。撮影に入る前に監督が「やりすぎずやらなさすぎず」とおっしゃっていて、私自身はやりすぎちゃうタイプではないですけれど、今まで受けてきたオファーの中では結構涙のシーンが多かったりだとか追い詰められたりだとか感情の起伏を出して欲しいと求められることが多かったので、今回は「やりすぎず」ということに気を付けて理子を演じました。撮影現場は、台本では想像できないようなキャラクター作りや見せ方のシーンもあって、その都度驚かされましたし、それが楽しくてワクワクしながら撮影に挑んでいました。自分の撮影が無い日でも現場にいたのは、もしかしたら、今回が初めてなのかもしれないです。でも、そのくらい大好きな現場でした。そして、役者の生理も全部分っていらっしゃる水谷さんが撮る監督作品ということで、そこが私にとって一番緊張したかもしれません。なので、私にとっては水谷さんの「OK」が全てでした。<水谷豊(監督)・コメント>主人公の花村理子は、物語が展開する中で色々な人と出会って、色々な顔を見せてほしいと考えていました。檀れいさんのお名前が閃いたのは、脚本を書き進めていた時でした。まだ、キャスティングは一切考えていなかったのですが、途中のあるシーンで、ふと彼女の顔が浮かんだのです。他のシーンではまだ自分の中の架空の人物のイメージしかなかったのですが、何故かそのシーンだけ鮮やかに檀れいさんが浮かんできました。ご縁があり、実際、理子というキャラクターを演じてくださることになって、まずは本当に嬉しかったです。撮影していく中で、イメージ通りであることはもちろん、ご自身の中に華やかさを持っている方だと改めて感じました。つらいシーンの時も、楽しいシーンの時も、その華やかさを映画に加えてくださり、『太陽とボレロ』という作品が、より豊かなエンタテインメントになったと感じています。そして、この作品を通して檀れいさんの華やかさに加えて、彼女のユーモアに溢れたチャーミングな一面も味わっていただけると嬉しく思います。『太陽とボレロ』6月全国ロードショー(c)2022「太陽とボレロ」製作委員会
2022年01月26日ジェシー・アイゼンバーグが映画監督デビューを果たした。サンダンス映画祭で世界プレミアをしたその映画のタイトルは『When You Finish Saving the World』。主人公は、DV被害者の女性をかくまうシェルターを経営するイヴリン(ジュリアン・ムーア)と、彼女のひとり息子ジギー(フィン・ウォルフヘッド)。家族仲は悪いわけではないが、イヴリンは息子がどうもよくわからないでいる。そんな時、ジギーと同年齢の息子カイルを連れて、新たな被害者女性がシェルターにやって来た。カイルがとても母親思いなのを見て感心したイヴリンは、自分の息子以上にカイルをかわいがるようになる。もともとは、アイゼンバーグがオーディオブック「オーディブル」のオリジナル作品として書いた話。アイゼンバーグは義母が経営するシェルターで時々ボランティアをしており、エンタメ界と社会奉仕活動に身を置く自分の状況を、ネットの世界で有名になりたがっているジギーとイヴリンに反映してみることを思いついたのだと、上映後のヴァーチャル会見で述べた。舞台劇を書いた経験を持つ彼は、当初、舞台も考えたが、派手なネットの世界と堅実な社会活動をビジュアルで見せるためには映画がふさわしいと思ったのだという。プロデューサーを務めるのは、エマ・ストーンと彼女の夫デイヴ・マッカリー。アイゼンバーグと長年の友人であるストーンは、夫妻の新しいプロダクション会社で今作を手がけると決めたことについて、「脚本がすばらしかったから。イヴリンとジギー、イヴリンとカイル。こんな人間関係は見たことがない。しかも、その段階でもうジュリアン・ムーアが出ると決まっていたのよ。ジュリアンとも、ジェシーに会ったのと同じ年からの知り合い」と語る。イヴリンというキャラクターについて、ムーアは「良い親であろうとするのにうまくいかない、というのはよくある。つい、間違ったことを言ってしまい、後悔することも。ここでは自分の子供とより、他人の子供とのほうがうまくコミュニケーションを取れるという様子が描かれる。この映画は、そんなとても人間らしいことを語るものだと思うわ」と述べた。アメリカではA24が配給する。文=猿渡由紀
2022年01月25日映画『MEMORIA メモリア』が、2022年3月4日(金)より公開される。監督・脚本はアピチャッポン・ウィーラセタクン。カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞のアピチャッポン最新作アピチャッポン・ウィーラセタクンの最新作『MEMORIA メモリア』は、『ブリスフリー・ユアーズ』『トロピカル・マラディ』『ブンミおじさんの森』に続き、カンヌ国際映画祭4度目の受賞を果たした作品。第74回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞をはじめ、2021年カイエ・デュ・シネマのベスト3入り、全米映画批評家協会賞の撮影賞ノミネート、第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出など、世界の賞レースで注目を集めている。自身の経験から着想した“記憶の旅路”映画『MEMORIA メモリア』の舞台となるのは、南米コロンビア。アピチャッポン・ウィーラセタクンが初めてタイ国外で制作した作品で、監督自身が経験した「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路を描く。<映画『MEMORIA メモリア』あらすじ>地球の核が震えるような、不穏な【音】が頭の中で轟く―。とある明け方、その【音】に襲われて以来、ジェシカは不眠症を患うようになる。妹を見舞った病院で知り合った考古学者アグネスを訪ね、人骨の発掘現場を訪れたジェシカは、やがて小さな村に行きつく。川沿いで魚の鱗取りをしているエルナンという男に出会い、彼と記憶について語り合ううちに、ジェシカは今までにない感覚に襲われる。ティルダ・スウィントンを不穏な【音】が襲う・ジェシカ(ティルダ・スウィントン)コロンビアのメデジンで農ラン業を営む。病床の妹を見舞うため首都ボゴタを訪ねた夜、ある【音】に襲われる。主人公を演じるのは、ウェス・アンダーソン監督最新作『フレンチ・ディスパッチ』にも出演しているオスカー女優、ティルダ・スウィントン。・アグネス(ジャンヌ・バリバール)人骨の研究をしている考古学者。『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールが演じる。・エルナン(エルキン・ディアス)川沿いで魚の鱗取りをしていた男。担当するのは、コロンビアのTVシリーズなどで活躍するエルキン・ディアス。・フアン(ダニエル・ヒメネス・カチョ)ジェシカの義弟。メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を6度受賞しているダニエル・ヒメネス・カチョが務める。【詳細】映画『MEMORIA メモリア』公開日:2022年3月4日(金)監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール2021/コロンビア、タイ、フランス、ドイツ、メキシコ、カタール/カラー/英語、スペイン語/136分 原題 MEMORIA 映倫:G 配給ファインフィルムズ
2022年01月24日1月14日より日本で公開され、大ヒット中のクリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』から、撮影中のイーストウッド監督の様子を捉えたメイキング映像が公開された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイ・マイクと少年・ラフォの旅を通して語られる「人生」とは。本作は、喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。今回、公開された映像は、ロケ地に用意された「CLINT EASTWOOD DIRECTOR」と刻印されたディレクターズ・チェアから始まる。イーストウッドが今こそ撮るべき映画だと確信した『クライ・マッチョ』は、コロナ禍の中ニューメキシコで撮影が敢行された。「ラフォがあっちへ歩いていくからこっちから撮れるよ」と手をかざしたイーストウッドに「素晴らしい絵が撮れそうだ」とスタッフが応じる。カウボーイハットでカメラモニターを見つめる彼の傍らのスタッフはマスクを着用している。さらに馬に優しく触れる場面やマグカップを手にした主人公マイクを演じている撮影シーンが続く。そして、ニューメキシコの大自然をロングショットで撮影しようとするイーストウッドが撮影スタッフとアングルを確認する姿が映し出される。そのまなざしが見つめる先には何があるのか。これまで最新作が全米公開を迎えると、その直後に次に控える新たなプロジェクトが発表されてきたイーストウッドだが、今回は新作の発表はなく、本人が取材に応じたのもアメリカの限られた数媒体だけのみ、プロモーションにも一切顔を出していない。そんな中で、今回の映像は、撮影中の彼の様子がわかる貴重なものとなっている。『クライ・マッチョ』公開中
2022年01月22日『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が、オードリー・ヘプバーンの伝記映画のメガホンを取ることになった。オードリーを演じるのはルーニー・マーラだという。「Deadline」などが報じた。脚本は『エジソンズ・ゲーム』のマイケル・ミトニック。グァダニーノ監督とは、短編映画『The Staggering Girl』(原題)や先月公開されたZARAの広告短編動画「O Night Devine」でもタッグを組んだことがある。主演のルーニーはプロデューサーも務めるという。製作はAppleスタジオ。『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を獲得し、『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』などの代表作を遺したオードリー。エンタメ界における主要な4賞のアカデミー賞、エミー賞、トニー賞、グラミー賞をすべて受賞した数少ないEGOTの達成者だ。俳優としてだけでなく、“永遠のファッションアイコン”として、いまもなお愛され続けている。オードリー・ヘプバーン Photo by Hulton Archive/Getty Imagesそんなオードリーをルーニーが演じることに、オードリーの息子のショーン・ファーラーは「ニューヨーク・ポスト」紙に、「そのプロジェクトについては知りませんでした」としつつ、「ルーニーが演じてくれるのは喜ばしいことです。愛があふれる作品になりそうですね」と語っている。(Hiromi Kaku)
2022年01月11日西島秀俊主演、濱口竜介監督が村上春樹の短編を映画化した『ドライブ・マイ・カー』が、1月9日(現地時間)に発表された第79回ゴールデン・グローブ賞にて非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞したことが分かった。第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門ショートリストに選ばれている本作。先日発表された、第56回全米批評家協会賞では作品賞、監督賞(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』の2作品に対して)、脚本賞、主演男優賞(西島秀俊)の主要4部門を受賞。数々の賞を受賞し、世界で高い評価を得ている。濱口竜介監督今回のゴールデン・グローブ賞では、『Compartment No. 6』(フィンランド、ドイツ、ロシア)、『Hand of God -神の手が触れた日-』(イタリア)、『A Hero』(フランス、イラン)、『Parallel Mothers』(スペイン)、そして日本から『ドライブ・マイ・カー』がノミネートされていた。米アカデミー賞の前哨戦としての注目されるゴールデン・グローブ賞だが…アカデミー賞の前哨戦の1つである、ゴールデン・グローブ賞。賞の権限を司る「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の会員の中に黒人が一人もいなかったことが公になり、また、元会長の人種差別的な発言も明るみとなった。これを受け、俳優のマーク・ラファロやスカーレット・ヨハンソンはHFPAを批判するほか、トム・クルーズは受賞したゴールデン・グローブ像を全て返還し、HFPAに対する抗議の意を示した。そのほかHFPAの会員が、授賞式チケットを外部の人間に違法売買しているというスキャンダルも出ている。1996年からゴールデングローブ賞授賞式を放送しているNBC局は事態を重く見て、2022年の授賞式の放送を取りやめることを発表。Amazon、Netflix、ワーナーメディアはHFPAとは「仕事をしない」と表明している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年01月10日映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネに、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が迫るドキュメンタリー映画『ENNIO(原題)』が公開される。尚、公開延期につき公開時期は未定。映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネに迫るエンニオ・モリコーネは、1961年のデビュー以来、500作品以上の映画・TVの⾳楽を⼿掛けてきた巨匠。アカデミー賞外国語映画賞に輝き、⽇本でもロングランヒットを記録した『ニュー・シネマ・パラダイス』では、情感豊かな映像と共に、⼈⽣の喜怒哀楽のすべてを表すような旋律で⼈々を魅了した。盟友ジュゼッペ・トルナトーレと最後のタッグエンニオ・モリコーネの真実に迫るのは、『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、自身の作品のほとんど全ての⾳楽をエンニオに託してきたジュゼッペ・トルナトーレ監督。映画『ENNIO(原題)』は、2020年7⽉に91歳で惜しまれながらこの世を去ったエンニオと、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最後のタッグとなる。エンニオが生み出した音楽と人生を辿るドキュメンタリーの内容は、『ニュー・シネマ・パラダイス』『⽤⼼棒』『アンタッチャブル』『ヘイトフルエイト』など、エンニオが⾳で命を吹き込んだ45作品にも及ぶ傑作の名場⾯やワールドコンサートツアーの演奏と共に、彼が生み出してきた伝説を紐解くもの。エンニオの⾳楽と⽣き⽅を知ることにより、20世紀から今⽇までの映画史をドラマティックに辿ることができる。さらに、エンニオのプライベートライフや初公開となるアーカイブ映像も登場し、愛すべき奇才のチャーミングな⼈間性が浮き彫りに。なぜ彼の生み出す旋律は、60年もの間、人々の心を揺さぶり続けたのか?そして、映画音楽に人生を捧げたエンニオ・モリコーネが、カメラの前で最後に語ったこととは?豪華クリエイターが登場70⼈以上の監督やプロデューサー、⾳楽家たちのインタビューも見どころ。クエンティン・タランティーノやクリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンといった面々が「どのようにエンニオは偉業を成し遂げたのか」といった秘密を明かす。<劇中に登場するクリエイター(映画監督、音楽家、プロデューサーほか)>クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、バリー・レヴィンソン、ジョン・ウィリアムス、ダリオ・アルジェント、ジョゼッペ・トルナトーレ、テレンス・マリック、ブルース・スプリングスティーン、ベルナルド・ベルトルッチ、ジェイムズ・ヘットフィールド、クインシー・ジョーンズ、ローランド・ジョフィ、リナ・ウェルトミューラー、フィル・ジョアノー ほか【詳細】映画『ENNIO(原題)』公開時期:未定※当初2022年3月公開予定だったが延期となった。新たな公開時期が決定次第公式ホームページなどにて告知。監督:ジュゼッペ・トルナトーレ原題:Ennio/150分/イタリア映画/カラー/ヴィスタ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:松浦美奈
2022年01月07日ベルリン国際映画祭の金熊賞(『マグノリア』)、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭全てで監督賞を受賞した名匠ポール・トーマス・アンダーソンの最新作が『リコリス・ピザ』の邦題で2022年に日本公開されることが決定した。本作は、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に、アラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)の恋模様を描くヒューマンコメディ。主演は三人姉妹バンド「HAIM」のメンバーであるアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾っている。公開前から期待と前評判の高かった本作だが、11月26日の全米公開から年末にかけて全米の映画賞を席巻、オスカー最有力との呼び声も高い。ゴールデングローブ作品賞、脚本賞、主演女優賞、主演男優賞ノミネート(ミュージカル・コメディ部門)のほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞、監督賞、ブレイクスルー賞(アラナ・ハイム&クーパー・オフマン)など、注目の映画賞で高い評価を得ている。映画ファンが待ち望んだ天才監督の最新作。続報を待ちたい。『リコリス・ピザ』は2022年、日本公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リコリス・ピザ 2022年、全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2022年01月06日2018年7月、広末涼子のデビュー作『20世紀ノスタルジア』などで知られる映画監督・原將人の自宅が不慮の火事で全焼し、全ての家財道具と映画フィルム機材を焼失した。そんな映画監督一家のゼロからの再起を綴るドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』のポスタービジュアルが完成。また、本作の公開を記念し、『20世紀ノスタルジア』の再映が決定した。原監督は家族を逃した後、新作のデータを救いに火の中へと戻るも、やけどを負って入院。妻・まおりが家族の様子をスマートフォンで記録した。火事の被害で、50年の映画人生をかけた全作品のオリジナルフィルムや脚本、映画機材を焼失するという想像を絶する痛手を負った原監督だったが、公私ともにパートナーであるまおり監督との共同制作により、焼け跡から救い出した8mmフィルムとiPhoneで撮影したデジタル映像を組み合わせ、火事からの復活の日々を綴った新作の公開へとたどり着いた。完成したポスターには、家族の温かな団らん写真の傍らに愛用の8mmカメラとフィルムのイラストが添えられている。また、本作の公開を記念して、原監督による映画『20世紀ノスタルジア』の35mmフィルム上映が決定した。100回以上観たという画家・奈良美智氏をはじめ熱心なファンが多く存在し、90年代青春映画の傑作として再評価の機運が高まる本作。35mmフィルムでの上映により、1997年当時の雰囲気を追体験できる貴重な機会が実現した。改装のため一時休館する東京・新文芸坐にて1月21日(金)に上映。特別ゲストの来場も予定されている。『20世紀ノスタルジア』(c)Office Shirous『焼け跡クロニクル』は2022年2月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:焼け跡クロニクル 2022年2月、シネスイッチ銀座、アップリンク京都にて上映予定
2021年12月29日有村架純が主演、6年ぶりの映画出演となる森田剛が共演する映画『前科者』。この度、有村さん、森田さん、メガホンをとった岸善幸監督のスペシャル対談が実現、映画コメンテーターのLiLiCoが3人の本音に迫った。さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、キャラクターを紹介する特別映像、新たな場面写真も解禁された。Q:完成した映画を観て有村:脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田さん演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました。森田:涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました。岸:保護司って元受刑者を更生させる、つまりやり直しをさせる役割があるんですが、人間としてやり直すということは一体どういうことなんだろうと。『前科者』を観ると分かるんじゃないかと。Q:初共演の印象有村:初めて(森田さんの)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい。森田:公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村さん)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね(一同笑)Q:描こうとしたこと森田:「生きる」ということをすごく感じます。いつ死ぬか、何があるか分からないし、だからこそ一瞬一瞬がキラキラするというか。優しいけど力強い映画なので観ていただけたらと思います。有村:罪を犯すということは肯定できることではないですけど、一生懸命生きようとしている人たちを生きづらいようにする資格は自分たちにはないですし、(元受刑者も)温かい世界で生きていけるような世の中になってほしいなと思います。さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、演じた役について、有村さんや森田さん、磯村勇斗がインタビューに答えてキャラクターを紹介する特別映像も解禁された。犯罪者や非行少年の更生を助ける保護司・阿川佳代を演じる有村さんは、「ある過去の出来事と共にずっと生きている人なんですけど、阿川自身がその過去にすごくこだわりを持っていて、だからこそいつまでも自分が存在する価値を探し続けていて、存在価値をきれいな心で関われる保護司というところで自分を肯定している複雑な状況を抱えた女性です」と解説。そんな保護司・阿川のもとで社会復帰を目指す保護観察対象者・工藤誠を演じているのが、森田さん。「(工藤)誠に限らず、出てくる人がみんなそれぞれトラウマを背負って戦っている人たちが描かれていますし、少なからず自分もそういう思いをもって生きていると感じている」とコメント。阿川の中学時代の同級生であり、失踪した工藤を追う警視庁刑事・滝本真司を演じる磯村さんは、「(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく(役です)」と語った。また、追加の場面写真からも、キャラクターの関係性やストーリーが垣間見える。主人公・阿川(有村さん)は、犯罪者や非行少年の更生を助ける保護司。阿川の最初の対象者で、いまは更生し便利屋を営む斉藤みどり(石橋静河)との交流や、半年前から担当している殺人犯の工藤誠(森田剛)を無事更生させることが念願であり、工藤の保護観察期間もあと2週間で満了するところまできていた。月に二度ある定期報告の面談だが、この日は公園で行うことに。保護観察が満了したら、お祝いに工藤がかつて母親や弟と行った思い出の店でラーメンを食べようと約束する2人。工藤から「どうして保護司をしているのですか?」と尋ねられた阿川だが、「私も、いろいろありましたから…」と受け流す。阿川も明らかに心に大きな傷を抱えていた。そんな中、交番の巡査部長が何者かに拳銃を奪われ重傷を負う事件が起きる。刑事の滝本真司(磯村さん)と鈴木充(マキタスポーツ)が捜査を始めるが、何の手掛かりも得られぬうちに、さらに別の殺人事件が起きてしまう。最後の定期報告の日、約束の時間になっても工藤は現れない。いったい工藤に何があったのか?ちぎれそうな心でコンビニのレジに立つ阿川の前に刑事の滝本が現れる。「工藤誠を探している」と滝本に言われ、阿川は愕然とする。2人は中学校の同級生だった。滝本との再会は、阿川が心の奥深くにしまっていた過去の出来事を甦らせていく。再び警察に追われる身となった工藤は、いったいどこへ消えたのか?彼を信じてその更生に全力を注ぎ奮闘する阿川。保護司と前科者、2人がたどりついた先に見える希望とは…。非常勤の国家公務員ではあるが報酬は一切ない保護司。それでも罪を犯した者たちの更生に寄り添う阿川。出所後は真面目に社会復帰を目指して頑張っていたが、壮絶な過去にまつわるある出来事をきっかけに忽然と姿を消してしまう工藤。阿川の中学時代の同級生で、彼こそが阿川が保護司になった理由に深く関係している滝本。本作では、心の傷と消せない過去を持った人々が、希望を見出し再生していく姿を描いていく。『前科者』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。ドラマ版「前科者」はWOWOWオンデマンドにて配信中(無料トライアル実施中)/各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2021年12月28日カナダ出身の映画監督・プロデューサーのジャン=マルク・ヴァレさんが亡くなったとThe New York Timesなど複数のメディアが報じた。ヴァレさんの代理人によると、ケベック市郊外の山小屋で死亡していたという。58歳だった。監督を務めたHBOのテレビシリーズ『ビッグ・リトル・ライズ』はエミー賞とゴールデングローブ賞で複数の賞を受賞。2013年の監督作『ダラス・バイヤーズクラブ』は、アカデミー賞でマシュー・マコノヒーが主演男優賞、ジャレッド・レトが助演男優賞を受賞したほか、ヴァレさん自身も別名のジョン・マクマーフィ名義で編集賞にノミネートされた。ヴァレさんは自然光を活かした描写と、手持ちカメラによる臨場感溢れる映像を得意とした。俳優のアドリブを尊重し、あらかじめ決まっている演出にこだわらない作品作りがファンの心をつかんだ。2014年のAP通信のインタビューでは、「撮影中でも俳優たちは、どこにでも移動できるんだ。ストーリーテリング、感情、キャラクターを重要視していて、僕はあまり彼らに干渉しすぎないようにしているよ。演技をカットする必要性も感じないしね。時々撮影監督と、『このロケ場所はひどいな。最悪だ。でもまあそれが人生ってもんだよな』なんて話すこともあるけどね」と語っていた。死因はまだ公表されていない。
2021年12月27日ユ・アインが主演を務め、アジア・フィルム・アワードで主演男優賞、新人監督賞の2冠に輝くなど、各映画賞を席巻中の『声もなく』から、ホン・ウィジョン監督のメッセージ動画が到着した。世界が注目する韓国映画界において、若手の筆頭株として知られるユ・アインが、無名の新人監督の低予算オリジナル脚本作品に出演したことが韓国公開前から大きな話題となっていた本作。自身のオリジナル脚本によって監督デビューをはたした1982年生まれのホン・ウィジョンは、犯罪映画の常識を覆すユニークな演出と個性的なキャラクター描写で、切なさとアイロニーの入り混じるサスペンス映画を作り上げ、青龍賞と釜日映画賞、アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞。さらに百想芸術大賞では新人の枠を超え監督賞を受賞。ホン監督は、社会性とエンターテインメント性を見事に融合させた脚本も高く評価されている。今回ホン・ウィジョン監督はメッセージ動画の中で、「日本の映画と日本のアニメをたくさん観て成長しました。日本で公開されるのは大変光栄です」と日本公開への喜びを語っている。ポン・ジュノ監督を筆頭に著名人からコメントも到着本作は、「期せずして誘拐犯になってしまった男」と「女児であるがゆえに親に身代金を払ってもらえない少女」、出会うはずのなかった者たちの巡り合わせを描き、韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独感を浮き彫りにした珠玉のサスペンス。『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督は、「善悪の境界がそもそも存在しないかのように、『声もなく』は我々の道徳感を麻痺させる。延々と続く奇妙なユーモアにクスクスと笑っているうち、じわじわと忍び寄る悲しみと恐怖に、観客は驚がくする。我々の人生は、実際にこういうものではないかと…改めて振り返るのである。(中略)まれに見る力作だ」と称える。「82年生まれ、キム・ジヨン」などの韓国文学翻訳家の斎藤真理子氏も「間違いなく、誰も見たことがないような誘拐映画。シーンとシーンの間の無限の奥行きがすごい」と驚きを表している。『声もなく』は2022年1月21日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:声もなく 2022年1月21日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2020 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEWIS PICTURES & BROEDMACHINE & BROCCOLI PICTURES. All Rights Reserved.
2021年12月24日河瀬直美が監督を務めるオリンピック公式映画『東京2020オリンピック(仮)』が、2022年6月に公開される。河瀬直美監督のオリンピック公式映画映画『東京2020オリンピック(仮)』は、1年の延期を経て、57年ぶりに開催された東京2020オリンピックを、河瀬直美が映したもの。2年にわたりカメラを回し続けた壮大な記録から、見えてくるものとは。監督を務める河瀬直美は、樹木希林を主演に迎えた『あん』や、オリジナル脚本による『光』、ジュリエット・ビノシュを迎えオール奈良ロケで挑んだ『Vision』、直木賞作家・辻村深月の小説を実写化した『朝が来る』などを手掛けてきた人物。世界的にも高い評価を得る河瀬が、東京2020オリンピックをどのように切り取るのか、注目したい。【詳細】映画『東京2020オリンピック(仮)』公開時期:2022年6月総監督:河瀬直美製作・著作:International Olympic Committee企画:東京2020組織委員会制作:木下グループ
2021年12月19日映画『マクベス』が、2021年12⽉31⽇(金)より順次、全国5館の劇場で期間限定公開される。監督・脚本はジョエル・コーエン、主演はデンゼル・ワシントン、製作はAppleとA24。ジョエル・コーエン単独で挑む『マクベス』の映画化映画『マクベス』は、ウィリアム・シェイクスピアの四⼤悲劇の一つを、コーエン兄弟として知られるジョエル・コーエンが単独で映像化した作品。シェイクスピアが『マクベス』で描いた⼈間の精神的弱さ、誘惑、運命のおどろおどろしさを、余すことなく伝えている。製作にはAppleとA24が参加。見るものを圧倒する鮮烈なモノクロ映像は、息をのむほどに美しい。『マクベス』は、賞レースでも注目を集める作品。2021年度放送映画批評家協会賞の主演男優賞および撮影賞、第79回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門<主演男優賞>にノミネートされた。デンゼル・ワシントン×フランシス・マクドーマンドの最強タッグ主演は、『グローリー』『トレーニング デイ』で2度のアカデミー賞を受賞した名優デンゼル・ワシントンと、『ファーゴ』『スリー・ビルボード』『ノマドランド』で3度のアカデミー賞を受賞したオスカー女優フランシス・マクドーマンドの最強タッグ。【詳細】映画『マクベス』劇場公開日:2021年12⽉31⽇(金)より順次※2022年1月14日(金)よりApple TV+にて配信開始。原作:ウィリアム・シェイクスピア監督:ジョエル・コーエン⾳楽:カーター・バーウェル撮影監督:ブリュノ・デルボネル編集:ジョエル・コーエン美術:ステファン・デシャント出演:デンゼル・ワシントン、フランシス・マクドーマンド、キャスリン・ハンター■映画『マクベス』特別期間限定公開公開日程・上映劇場:新宿ピカデリー:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)シネ・リーブル池袋:2021年12月31日(⾦)~2022年1月13日(⽊)※元⽇休館ヒューマントラストシネマ有楽町:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)ミッドランドスクエア シネマ:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)シネリーブル梅⽥:2021年12月31日(⾦)~2022年1月13日(⽊)鑑賞料:特別興⾏につき均⼀料⾦1,800円※上映の日程は劇場により変更される場合がある。Courtesy of Apple TV+ and A24Photo by: Alison Cohen Rosa
2021年12月18日『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が、ファッションブランド「ZARA」のホリデーシーズンの広告として、短編映画(43分)のメガホンを取った。タイトルは『O Night Divine』で、主人公のサンタクロースをジョン・C・ライリー(『シカゴ』)が演じている。脚本はグァダニーノ監督と短編映画『The Staggering Girl』で組んだマイケル・ミトニックで、音楽はペドロ・アルモドバル監督とたびたびコラボしているアルベルト・イグレシアス。キャストはジョンのほか、『ジュマンジ』シリーズのアレックス・ウルフ、モデルのヘイリー・ゲイツらが出演している。舞台はスイスのサンモリッツにあるホテルで、時はクリスマス・イヴ。本物のサンタという素性を隠し、ホテルにやってきたサンタは「クリスマスのお祭り騒ぎからなるべく遠ざかれる部屋」をリクエスト。とても疲れ切っているからだ。テレビを観たり、スパでマッサージを受けてのんびりしている間に、ホテルの中では様々な出来事が展開していく。ピンチに陥った登場人物たちに、サンタはちょっとしたミラクルを起こし、助けるのだった。「グァダニーノは絶対に失敗しない」「なんてかわいいストーリーなの」「観終わった後、ジョンをハグしたくなった」などの感想が寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年12月15日ジョージア映画界を代表する女性監督ラナ・ゴゴベリゼ監督の最新作『金の糸』より、美しい映像と音楽に彩られた予告編と場面写真が解禁となった。『インタビュアー』(サンレモ国際映画祭グランプリ)、『転回』(東京国際映画祭最優秀監督賞)などが高く評価され、テンギズ・アブラゼ監督、オタール・イオセリアーニ監督、ギオルギ・シェンゲラヤ監督たちとともにソヴィエト時代からジョージア映画の発展を担ってきた伝説的な女性監督ラナ・ゴゴベリゼ。本作はそんなゴゴベリゼ監督の、27年ぶり、91歳にしての最新作となる。ジョージアの古都・トビリシの旧市街の片隅。79歳を迎えた作家エレネの元へ、娘の姑で、ソヴィエト時代に政府の高官だったミランダが引っ越してくる。そこへ突然、60年前の恋人アルチルから電話がかかってきて…。やがて、ジョージアの激動の時代を生きた3人の過去が明らかになっていく。題名の『金の糸』には、日本の「金継ぎ」から着想を得て、“未来を見るために過去を金で修復する”という意味がこめられた。主役のエレネは、『ロビンソナーダ』で知られジョージア映画界の重鎮ナナ・ジョルジャゼ監督が演じている。このたび解禁された予告編は、主人公の女性作家エレネがキーボードを叩くシーンから始まり、風に揺れる花瓶の花、エレネの母親が監獄で作ったという人形、中庭のあるトビリシの伝統的集合住宅などが挿入される。そしてエレネとミランダの激しい衝突はソヴィエト時代に何があったのかを想像させ、“金継ぎ”を元にしたアートに重ねられた「過去に囚われても過去を壊してもいけない 金で継ぎ合わせるの」という言葉からは本作のテーマが浮かび上がる。繰り返し流れる美しい音楽は、2019年に惜しまれつつ亡くなった国際的なジョージア人作曲家ギヤ・カンチェリによるもの。自身の母もスターリンの大粛清で流刑された経験を持つゴゴベリゼ監督が、自分の経験を投影しながら描いた本作。激動の時代と人々の過去、古都・トビリシへの愛情を感じさせる、映画の王国ジョージアを代表する女性監督にふさわしい新作となっている。『金の糸』は2022年2月26日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年12月06日深町秋生の小説を実写化する映画『ヘルドッグス』が、2022年9月16日(金)に公開される。主演は岡田准一、監督は原田眞人。原田眞人監督が人気小説を実写映画化『ヘルドッグス』映画『ヘルドッグス』は、デビュー作『果てしなき渇き』で2004年・第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生による小説『ヘルドッグス 地獄の犬たち』を実写映画化するもの。潜入捜査官の葛藤を描き、“警察小説を超えた問題作”として話題になった小説を、『関ヶ原』『検察側の罪人』『燃えよ剣』などのヒット作を生み出した原田眞人の監督・脚本で実写映画化する。岡田准一が“狂犬”潜入捜査官に&坂口健太郎とコンビに主演は、『関ヶ原』『燃えよ剣』に続き、原田眞人監督と3作品目のタッグとなる岡田准一。正義も感情も捨て、腕っぷし一つでヤクザ組織に潜入しのし上がる元警官・兼高昭吾を演じる。■主人公・兼高昭吾(かねたかしょうご)...岡田准一ヤクザ組織に潜入し、のし上がる元警官。「愛する人が殺される事件を止められなかった」というトラウマを抱え、闇に落ち、正義も感情も捨て復讐することにのみ生きていた男。その闇と狂犬っぷりに目をつけた警察組織から、関東最大のヤクザ組織「東鞘会(とうしょうかい)」への潜入という危険なミッションを強要される。■室岡秀喜(むろおかひでき)...坂口健太郎兼高が潜入を強いられるヤクザ組織の一員。死刑囚の息子という境遇ゆえに心の奥底に深い闇を抱え、組織内でも誰も手が付けられない制御不能な存在。満腹中枢が壊れており、常に空腹で何かを食べている。感情を抑えられないサイコパスな室岡だが、警察のデータ分析によると、兼高との相性がなんと<98%>。警察は、兼高に室岡に喧嘩を売り、それをきっかけに組織へ潜入するよう指示を出す。もちろん、二人の相性は抜群で、二人は最強の“狂犬コンビ”として猛スピードで組織を上り詰め、なくてはならない存在となっていく。■吉佐恵美裏(きさえみり)...松岡茉優極道の女。兼高と室岡が所属する東鞘会・神津組のボスの愛人でありながら兼高とも関係を持つ、刺激大好きで挑発的なグリーンヘアの女。■土岐勉(ときつとむ)...北村一輝兼高と室岡のボスで、東鞘会最高幹部である「東鞘会三羽烏」の一人、筋の通った任侠100%の人情組長。人情に厚い。■衣笠典子(きぬがさのりこ)...大竹しのぶ東鞘会へ恨みを抱え、マッサージ師として組織内部にも入り込む、潜入捜査員の連絡係。武器は毒針。■十朱義孝(とあけよしたか)...MIYAVI東鞘会・七代目会長。ヤクザ社会では異例の人事で会長の座に就任し、組織をアジアで勢力を伸ばすにまで成長させたインテリヤクザで、新時代を引っ張る若きカリスマ。組織をのし上がっていく兼高が、室岡と共に護衛を務める事となる。頭が切れ、語学堪能、趣味は美術鑑賞、そして端正な顔立ちで耳にはピアス、さらに洒落たスーツに身を包みビジネスマンのような規則正しい生活を送っている。反面、華奢に見えて高い戦闘能力と、凶暴性も持ち得ている。・阿内将…酒向芳兼高の上司・警視庁組織犯罪対策部特別捜査官。狂犬・兼高の素質を見抜いてスカウトし、東鞘会へ潜入するよう指示する。警視庁の裏捜査のエース。・熊沢伸雄…吉原光夫十朱の秘書・熊沢組組長。組織の最⾼幹部として兼⾼、室岡にも⽬をかける通称“レスラー熊沢”。・三神國也…金田哲(はんにゃ)東鞘会のインテリチキン、東鞘会の三次団体である三神組の組長。兼⾼・室岡とは何かと対立しがちなライバル的存在で、2人に突っかかっては波乱を起こす。・大前田忠治…大場泰正東鞘会理事長。⿐を嚙み切られ、常に“鮫⽪のマスク”をつけている。関東最⼤のヤクザ組織を束ねる幹部の⼀⼈。・勝所杏南(ぜぜあんな)…木竜麻生高級鉄板料店のシェフ。室岡とある繋がりを持つ。・ルカ…中島亜梨沙東鞘会の面々が訪れる会員制クラブ「天童」のキャスト。・番犬…村上淳⼗朱の⼿下。“ある処理”を忠実に⾏う拷問場の管理⼈。・サロンの常連客…尾上右近阿内や兼高が密会する、とあるサロンの常連客。・恭子…杏子会員制クラブ「天童」のママ。・熊沢の妻・佐代子…赤間麻里子リーゼント&サングラススタイルが特徴的な、熊沢の妻。岡田准一が振り付け“ハードなアクション”にも注目裏社会をドラマティックに描く映画『ヘルドッグス』は、ハードなアクションシーンも見どころ。岡田准一が、アクションシーンの技闘デザイン(アクション振り付け)を担当した。クランクイン前から原田眞人監督と綿密な打ち合わせを行い、劇中のキャラクターの個性にあったリアルかつ創作的なアクションを振り付けている。『ヘルドッグス』あらすじ真実は、誰にも明かせないーーかつて警官だった出月梧郎は、管内で起きた強盗殺人事件によって愛する人を失う。警官でありながらも彼女を守ることができなかったことを悔やみ、自ら犯人に復讐することを決意。1人、また1人、実行に移していく。強盗殺人事件の首謀者マッド・ドックを闇に葬った直後、警視庁組織に捕らわれる。そこで、出月は関東最大の広域暴力団・東鞘会に潜入するという危険なミッションを強要される。その日から兼高昭吾として第二の人生を歩き出すことになるのであった...。作品詳細映画『ヘルドッグス』公開日:2022年9月16日(金)出演:岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、⾦⽥哲、⽊⻯⿇⽣、中島亜梨沙、杏⼦、⼤場泰正、吉原光夫、尾上右近、⽥中美央、村上淳、酒向芳監督:原田眞人脚本:原田眞人原作:深町秋生「ヘルドッグス 地獄の犬たち」(角川文庫/KADOKAWA刊)配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント※PG12
2021年12月04日人気書籍シリーズ『おばけずかん』が山崎貴監督で実写映画化。映画『GHOSTBOOK おばけずかん』として、新垣結衣と神木隆之介をキャストに迎え、2022年7月22日(金)に公開される。人気書籍シリーズ『おばけずかん』山崎貴監督で実写映画化!“大人が知らないベストセラー”として、全国の小学校の図書室で中々借りることが出来ないという人気書籍シリーズ『おばけずかん』。日常に潜むおばけと出会ってしまった時の対処法を教えてくれるユニークなストーリーで人気を博している。そんな『おばけずかん』が実写映画化。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』の山崎貴が担当し、“おばけずかん”を手に入れた子供たちがおばけの住む世界で様々な試練に挑む物語を、CGによる高度な映像表現・VFXを駆使して映像化する。新垣結衣&神木隆之介が出演メインキャストは、オーディションで選出された城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香ら4人。映画『万引き家族』や『約束のネバーランド』に出演した城桧吏をはじめとする気鋭の子役たちを中心に、壮大な異世界冒険ファンタジーを描く。また、子役たちに加え、メインキャストには新垣結衣&神木隆之介を抜擢。「リーガル・ハイ」「逃げるは恥だが役に立つ」など多くの作品に出演する新垣結衣と、映画『ホリック xxxHOLiC』や舞台『パ・ラパパンパン』など幅広いジャンルの作品で演技を続ける神木隆之介が子供たちと『おばけずかん』の世界を作り上げていく。<登場人物>・坂本一樹(城桧吏)「おばけずかん」を手に入れたことで、おばけの住む不思議な世界へと迷い込んでしまう少年。一歩を踏み出す勇気が持てない。友達想い。・工藤太一(柴崎楓雅)一樹と共に不思議な世界へ迷い込んでしまう仲間の一人である少年。大人に心を開かない。1人で何でもこなすことが出来る。・飯田サニー宗佑(サニーマックレンドン)一樹、太一の仲間の少年。クラスのムードメイカーであり、誰にでも愛される少年。・橘湊(吉村文香)不思議な世界で一樹たちが再開する同級生の女の子。一樹がひそかに想いを寄せる。・古本屋の店主(神木隆之介)子供たちが「おばけずかん」を手に入れるために訪れた古本屋の店主。“願い事”と引き換えに、子供たちに“おばけずかんの試練”を与える謎の人物。・葉山瑤子(新垣結衣)軽い気持ちで子供たちの担任になった新米教師。ひょんなことから一樹たちと共に不思議な世界へと迷い込んでしまう。おばけ役に豪華声優陣・図鑑坊(声:釘宮理恵)子供たちの 手伝いをしてくれる おばけ・図鑑坊(ずかんぼう)。白い布をとった姿は、大きな目と耳が特徴のかわいらしい見た目だが、素直に子供たちの言うことを聞いてくれないというツンデレおばけ。声を担当するのは、『銀魂』 の神楽や『鋼の錬金術師』のアルを演じてきた声優・釘宮理恵。・一反木綿(声:下野絃)空を飛びまわり、怒ると巻き付いて首を絞めてくる一反木綿。ヤンキー気質だが、おっちょこちょいな面をもつ。『鬼滅の刃』の我妻善逸、『うたの☆プリンスさまっ♪』の来栖翔役などを担当してきた下野絃が演じる。・山彦(声:杉田智和)山に向かって大声で叫ぶと同じ言葉を返してくる山彦。『銀魂』の坂田銀時や『ジョジョの奇妙な冒険』のジョセフ・ジョースター役を演じてきた杉田智和が務める。・百目(声:大塚明夫)体中に付いた目を飛ばして攻撃をしてくる百目。その名の通り、100個の目を持つ恐ろしいビジュアルながらも、武士道を重んじる性格というギャップのあるおばけ。『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック役や、2021年に引き継いだ『ルパン三世』の次元大介役などを務めてきた大塚明夫が担当する。・ジズリ(声:田中泯)時間や空間をゆがめることができ、その強さから「神霊指定」として恐れられているジズリ。子供たちが挑む最後の敵。世界的なダンサーとして活躍しながら、俳優としても存在感を放つ田中泯が演じる。『永遠の0』『DESTINY 鎌倉ものがたり』『アルキメデスの大戦』に続き、山崎貴監督作品への出演は4作目となる。映画『GHOSTBOOK おばけずかん』ストーリー学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、 白い布をかぶった 謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生と一緒に、あやしい店主のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった――。図鑑の秘密を知る図鑑坊の力を借り、おばけたちを相手に命懸けの試練に挑むことになる子供たち。試練を乗り越えて、 彼らは 願いを叶えることはできるのか? そして運命を変えること はできるのか?? その本を開いてはいけない――。作品詳細映画『GHOSTBOOK おばけずかん』公開日:2022年7月22日(金)出演:城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン:山崎貴音楽:佐藤直紀原作:斉藤洋・作 宮本えつよし・絵 『おばけずかん』シリーズ(講談社刊)制作プロダクション:ROBOT制作協力:TOHO スタジオ 阿部秀司事務所配給:東宝
2021年12月02日西島秀俊を主演に迎え、三浦透子、霧島れいか、岡田将生らを迎えて村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が、全米映画賞シーズンの皮切りとなる第31回ゴッサム・インディペンデント映画賞にて最優秀国際映画賞を受賞した。ゴッサム・インディペンデント映画賞(通称「ゴッサム賞」)は、米独立系映画の製作に携わる人々を支援するインディペンデント・フィルムメーカー・プロジェクト(IFP)主催の映画賞。日本時間11月30日、ジョナサン・レイモンド、ジミー・フェイルズ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、エリザ・ヒットマン、オリオン・リーが審査員を務めるなか、アメリカ・ニューヨークで行われた授賞式へ濱口監督が参加し、「感動して、胸がいっぱいです」と喜びを語った。また本作は、既報通り第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表となっており、世界中から大きな注目を集めている。11月24日より公開されたニューヨークで好スタートを切り、12月3日からはロサンゼルスでの公開も決定。今回のゴッサム・インディペンデント映画賞受賞でアカデミー賞への期待がさらに高まった。今年7月に第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠を獲得した後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督、アルノー・デプレシャン監督、アピチャッポン・ウィーラセクタン監督ら名匠たちからも絶賛を受けている本作。シカゴ国際映画祭(シルバー・ヒューゴ審査員賞、観客賞)、アジア太平洋映画賞(作品賞・脚本賞)、デンバー映画祭(最優秀作品賞[クシシュトフ・キエシロフスキ賞])と世界の映画祭での受賞を重ねている。日本でも公開されるや「大傑作!美しいラストシーンに涙がこぼれた」「今年No.1!」「時間を忘れて見入ってしまった」「観るたびに発見がある、3回見ても足りない!」など、SNSでは熱量のある口コミとリピーターたちの感想が溢れ、8月の劇場公開から約3か月、各地でロングラン上映が続いている。濱口竜介監督受賞コメント本当にありがとうございます。驚いています。この物語を与えてくれた村上春樹さんに感謝します。村上春樹さんの世界を表現するということが、自分にとって新たなチャレンジになりました。そして、今まで自分が描いたことがないような物語を描くことが出来たと思っています。今まさにニューヨークでもやっています。ぜひここにいる皆さんも見て頂けたら嬉しいです。その配給を可能にして私をここに呼んでくれたSideshowとJanus Filmsにも感謝します。そしてこの栄華を作らせてくれたプロデューサー達、素晴らしい演技を見せてくれた役者たち、役者たちの演技を最高の環境を作って助けてくれたスタッフ達にも感謝します。胸がいっぱいです。ありがとうございました。Thank you very much!!『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年11月30日ミュージカル映画『シラノ』が、2022年2月25日(金)より公開される。監督はジョー・ライト。本作は第94回アカデミー賞にて衣装デザイン賞にノミネートされた。不朽の“純愛三角関係”をジョー・ライト監督が再構築ミュージカル映画『シラノ』は、世界各地で上演され、映画化・ミュージカル化もされている名作戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を原作とするもの。不朽の純愛三角関係を『プライドと偏見』『つぐない』のジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築し、豪華スタッフ&キャストと共にロマンティックなミュージカルムービーとして昇華した。儚くも美しい純愛三角関係を、躍動感あふれるミュージカルシーンと圧巻の映像美で綴る。グラミー賞受賞ロックバンド「ザ・ナショナル」が制作したオリジナル楽曲「Someone to say」にも注目だ。<映画『シラノ』あらすじ>物語の舞台は17世紀フランス。剣の腕前だけでなく、優れた詩を書く才能をもつフランス軍きっての騎士シラノは、仲間たちからも絶大なる信頼を置かれていたが、自身の外見に自信が持てず、想いを寄せるロクサーヌに、心に秘めた気持ちをずっと告げることができない。そんな胸の内を知らないロクサーヌはシラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、こともあろうにシラノに恋の仲立ちをお願いする。複雑な気持ちを抱えながらも、愛する人の願いを叶えようとするシラノは、溢れる愛情を言葉で表現する才能がないクリスチャンに代わって、自身の想いを文字に込めて、ロクサーヌへのラブレターを書くことに・・・。果たして、三人が求める純真な愛の行方は――。主人公シラノはピーター・ディンクレイジキャストには、HBO制作のテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でエミー賞やゴールデングローブ賞などに輝き、『パーフェクト・ケア』にも出演する実力派俳優ピーター・ディンクレイジ、『マグニフィセント・セブン』などで知られる若手女優ヘイリー・ベネット、『WAVES/ウェイブス』のケルヴィン・ハリソン・Jr.が集結。複雑に絡み合う三角関係を、繊細に演じる。主人公・シラノ...ピーター・ディンクレイジ剣豪かつ詩人。剣の腕前だけでなく、優れた詩を書く才能をもつフランス軍きっての騎士。華麗な剣豪姿とは裏腹に自分の容姿に自信が持てず、ロクサーヌへの想いを打ち明けることができない。第79回ゴールデングローブ賞において、<コメディ/ミュージカル部門>の最優秀主演男優賞にノミネートされたピーター・ディンクレイジの高い表現力にも注目。映画でピーターが生歌を披露するのは、『シラノ』が初となる。ロクサーヌ...ヘイリー・ベネットシラノの親友であり、思い人であるヒロイン。シラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、シラノに恋の仲立ちを依頼する。クリスチャン...ケルヴィン・ハリソン・Jr.ロクサーヌが片思いをする口下手な青年。第94回アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネート映画界から高い注目を得ている『シラノ』は、世界の名だたる映画祭の賞レースに参戦。第94回アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされた。また、第79回ゴールデングローブ賞では、最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル部門)、最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門:ピーター・ディンクレイジ)の主要2部門にノミネート。またデトロイト映画批評家協会賞では作品賞・主演男優賞において受賞を果たしている。【詳細】ミュージカル映画『シラノ』公開日:2022年2月25日(金)出演:ピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット、ケルヴィン・ハリソン・Jr.監督:ジョー・ライト製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ガイ・ヒーリー脚本:エリカ・シュミット原作:エドモン・ロスタン製作総指揮:エリカ・シュミット、サラ=ジェーン・ロビンソン、シーラズ・シャア、ルーカス・ウェブ、マット・バーニンガー、カーリン・ベッセル、アーロン・デスナー音楽:ブライス・デスナー&アーロン・デスナー原題:CYRANO
2021年11月29日マーティン・スコセッシ監督が、伝説のロックバンド「グレイトフル・デッド」の伝記映画(タイトル未定)のメガホンを取ることが明らかになった。「The Hollywood Repoter」などが報じた。同バンドの創立メンバーのジェリー・ガルシアをジョナ・ヒルが演じる。スコセッシ監督とジョナは、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でもタッグを組んだことがある。2人とも、製作陣にも名を連ねている。「グレイトフル・デッド」は1965年にサンフランシスコ・ベイエリアで結成。カウンターカルチャーを代表するバンドとして人気を集めた。リードギターとボーカルを務めたジェリーは、薬物依存のため入所していたリハビリ施設で1995年に死去。死因は心臓発作だった。同年にバンドは解散した。バンドとしては1994年にロックの殿堂入りを果たし、2004年には「ローリング・ストーン」誌が選んだ「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で55位にランクイン。2007年にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞した。ジェリー個人はギタリストとして高い評価を受け、2003年の「ローリング・ストーン」誌が選んだ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」で13位に選ばれている。「グレイトフル・デッド」Photo by Don Paulsen/Michael Ochs Archives/Getty Imagesスコセッシ監督は2017年に同バンドの公式ドキュメンタリー映画『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』の製作総指揮を務めており、同バンドへの思い入れが強いようだ。同バンドの元メンバーのボブ・ウェア、ビル・クルーツマン、フィル・レッシュ、ミッキー・ハートも本作の製作総指揮を務める。(Hiromi Kaku)
2021年11月19日マーティン・スコセッシが、グレイトフル・デッドの伝記映画を監督することがわかった。バンドのフロントマンであるジェリー・ガルシア役はジョナ・ヒルが演じる。ヒルはプロデューサーも兼任するとのこと。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で組んで以来、スコセッシとヒルは、また一緒に仕事をする機会を探していたらしい。製作、配信はApple TV+。AppleTV+は、次に公開を控えるスコセッシの『Killers of the Flower Moon』も製作、配信をする。予算2億ドルの超大作で、出演はレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・リスグローら。撮影はすでに終了し、現在、ポストプロダクション作業が進められている。文=猿渡由紀
2021年11月19日