第157回直木賞受賞のベストセラー小説『月の満ち欠け』が実写映画化。2022年冬に公開されることが決定した。原作は、1983年『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞し作家デビューしてから、『ジャンプ』『Y』『身の上話』などを手がけ、昨年は『鳩の撃退法』も映画化された佐藤正午の時を超えたラブストーリー。主幸せな日常から一転、数奇な運命に巻き込まれていく主人公・小山内堅の28歳から55歳を大泉洋が演じる。そして、小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃役を有村架純。また、Snow Manの目黒蓮が、瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦の20歳から39歳の大人になった姿までを演じる。さらに、大泉との共演は3回目となる柴咲コウが、深い愛を持って家族を見守る小山内の妻・梢役を演じる。『ストロボエッジ』『余命一か月の花嫁』の廣木隆一が監督を、脚本を『ビリギャル』『そして、バトンは渡された』の橋本裕志が担当する。主人公の小山内堅(大泉洋)は、愛する妻と家庭を築き、仕事も順調、どこから見ても順風満帆だった。だが、不慮の事故で妻と娘を同時に失ったことで幸せな日常は一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、謎の男が訪ねてくる。事故のあった日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたという。そして、彼女と同じ名前をもち、自分がかつて愛した“瑠璃”という女性について語りだす。一見何の関係もない夫婦とかつての恋人たちをつなぐ、数奇な愛の軌跡が描かれる。【キャスト・スタッフコメント】■⼤泉洋今回演じた小山内堅という役は、同じくらいの娘を持つ父親として、今まで演じた役で一番感情移入しやすく、それだけに、今まで演じてきた中で一番辛い役でした。でも最後には、どこか希望を持たせてくれる不思議な作品だと思います。廣木組には初めて参加させていただきました。決して多くを語ってくれるわけではないのですが、こんなにも演じやすい場を与えてくれる監督も居ないと思いました。なんのひっかかりも、ストレスもなく、自然に役者がその世界に入れるように撮影してくれていたのだと思います。『月の満ち欠け』と言う作品は様々な人々の愛に溢れた映画です。辛いのに、幸せな気持ちになる、そんな不思議な体験を是非味わっていただきたい。どうか劇場でご覧になって、ご自身の大切な人に思いを馳せていただけたら嬉しいです。■有村架純何度⽣まれ変わっても会いたいと思える⼈に⼀⽣涯で出会えるとしたら。ロマンさえも感じてしまう⼈⽣の壮⼤さを最初に脚本を読んだ時に感じました。また、個⼈的な話にはなりますが、廣⽊監督の作品に参加させていただくのは三度⽬になります。廣⽊監督の前でお芝居をすることはいつも以上に緊張しますが、この空気感さえも懐かしく、どこか⼼地良さも覚えたように思います。寡黙な廣⽊監督ですが、監督が持つピュアさを演出から感じられて、この物語全体がどのような紡がれ⽅をするのか楽しみです。夢のような、現実のような不思議なことがもし起こったとしたら。⾃分は⼀体誰の⽣まれ変わりなんだろう、そんなことを想像できるのも作品の良さなのかもしれません。公開を楽しみにしていてください。■⽬⿊蓮お話を頂いてすぐに原作を読ませていただきましたが、演じる三⾓という役どころがとても重要なことに驚きと不安を覚えたのと同時に、⼈柄が⾃分と重なる部分があり、「⾃分がやるべきだ」と少し運命を感じました。⼤泉洋さんとは初共演でしたが、現場での⽴ち振る舞いや作品に対しての向き合い⽅が素敵で勉強になることばかりでしたし、素晴らしい共演者、スタッフの皆様と、廣⽊組の⼀員となって作品を作り上げられる機会を頂けたことが本当に有り難かったです。今後の⾃分の⼤きな宝になる作品と巡り会えたと確信しております。■柴咲コウ梢は⼀⾒すると、⾃⼰主張の強いタイプではなく、家族をフワッと包み込むような優しく朗らかな⼥性ですが、奥に秘めた、愛を貫く強い意思があります。そんなキャラクターを演出してくださったのは20年ぶりにご⼀緒させていただくことになった廣⽊隆⼀監督。 打ち合わせの段階からこちらの意⾒にも真摯に⽿を傾けてくださいました。堅役の⼤泉洋さんとは、以前時を超えた親⼦役で共演。今回は夫婦役です。役の汲み取り⽅、お芝居の⾜し算引き算、周りへの配慮、ブレない安定感…またもや⼤泉洋という⼈間としての魅⼒を、改めて感じました。私も⼤好きな「⽉」がキーとなる作品。どのような仕上がりになっているのか私も今から楽しみです。■廣⽊隆⼀監督⽇本映画で憧れの曲が流れる映画です。懐かしい⾼⽥⾺場のオープンセットも⾒られてこんな素敵なキャストと原作と内容でいい映画になってほしいと思ってます、いやなってるはずです、きっと。映画を⾒てくれた皆さんがある⽇何処かで⽉を眺める機会があったらもう⼀度この映画を思い出してくれたら嬉しいです。『月の満ち欠け』2022年冬公開
2022年02月22日罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰をサポートする保護司の姿を描いた映画『前科者』の公開御礼舞台挨拶が2月11日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の有村架純、共演する磯村勇斗とマキタスポーツ、岸善幸監督が出席した。舞台挨拶では、2月13日に29歳の誕生日を迎える有村をサプライズで祝う場面も。有村は自身の顔が印刷された特製ケーキに笑顔を見せ「29歳だから、ということは考えてはいないですが、30歳になるのがとても楽しみ。30代につなげられる1年間になれば」と抱負を語った。共演者からは「僕自身も心を磨きたい。有村さんはすでに心がきれいですけど、(今後)デビルにはならないで」(磯村)、「まっすぐできれいなイメージそのままでいてほしい。それと歯と膝を大事にして」(マキタ)とエールが飛んだ。原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガをドラマ化&映画化した社会派ヒューマンドラマ。有村が保護司の主人公・阿川佳代役を務め、6年ぶりの映画出演を果たした森田剛が、社会復帰を目前に控えながら、ある日忽然と姿を消し、殺人犯として警察に追われる身となる“前科者”工藤誠を演じた。有村は「ご覧になった皆さんの中に、誰かに寄り添うこと、優しくしたいという気持ちが少しで芽生えてくれれば。私自身も大切な人を守れるよう、頑張ります」と作品に強い思い入れ。「心に刺さるような作品を届けられたらうれしいと思っていたので、大満足です」と劇場に駆けつけたファンに感謝を示した。磯村は事件を追う刑事役で、有村とはドラマ『ひよっこ』以来約4年ぶりの共演。本作では、悲しい過去を共有するという役どころで「交わることが許されない関係性だったので、再会(のシーン)はとても悲しく切なかった」(有村)、「架純ちゃんが過呼吸で崩れ落ちる姿は、迫力がすごくて、変な言い方ですけど、ビックリしちゃった」(磯村)と振り返った。また、今後再び共演する機会があるとしたら「バディものとか?磯村君にツッコミを入れてもらって、二人で戦っていくような物語。弁護士とか?(有村)、「面白そう。喜劇がいいな」(磯村)とユニークな構想も明かしていた。取材・文=内田涼<作品情報>『前科者』ポスター『前科者』全国公開中出演:有村架純 / 磯村勇斗 / 若葉竜也 / マキタスポーツ / 石橋静河 / 北村有起哉 / 宇野祥平 / リリー・フランキー / 木村多江 / 森田剛監督・脚本・編集:岸善幸音楽:岩代太郎原作:香川まさひと / 月島冬二『前科者』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)(C) 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2022年02月11日純烈が2月6日に千葉・幕張メッセで行われた世界最大級の造形・フィギュアの祭典『ワンダーフェスティバル』に出演した。今回のステージでは、昨年4年連続となる紅白歌合戦出場を果たした純烈と、昨秋に全国ロードショーされた映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』の純烈ジャーがフィギュア化されたことを記念し揃って登場。ヒーローショーに加えトーク&ライブを行った。ヒーローショーでは、特撮界で禁断(?)とされている変身前と変身後が同じステージに一緒に登場し、最後に同映画の主題歌「NEW(入浴)YORK」を熱唱。メンバー1のフィギュア好きの小田井は過去にお客さんとして同イベントに来場しており、仮面ライダーOBとしてサイン会の出席を打診された時もお客さんとして楽しみたいという理由で断っていたといい「老後は出展する側として参加したいと思っています。」と語った。■純烈ジャーフィギュア:<リリース情報>純烈 ニューシングル『君を奪い去りたい』2022年2月9日(水) リリース●Aタイプ:1,350円(税込)純烈『君を奪い去りたい』Aタイプジャケット1. 君を奪い去りたい作詩・作曲:幸 耕平編曲:萩田光雄2. 来た道行く道作詩:及川眠子作曲:幸 耕平編曲:坂本昌之3. 君を奪い去りたい(オリジナル・カラオケ)4. 来た道行く道(オリジナル・カラオケ)●Bタイプ:1,350円(税込)純烈『君を奪い去りたい』Bタイプジャケット1. 君を奪い去りたい作詩・作曲:幸 耕平編曲:萩田光雄2. 愛は大丈夫作詩:及川眠子作曲:幸 耕平編曲:坂本昌之3. 君を奪い去りたい(オリジナル・カラオケ)4. 愛は大丈夫(オリジナル・カラオケ)純烈「君を奪い去りたい」MV映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』2022年2月16日(水) リリース純烈「NEW(入浴)YORK」MV詳細はこちら:サントラ配信リンク:純烈 オフィシャルウェブサイト
2022年02月07日ぽつりぽつりと、静かにこぼれる言葉の中に感じられるのは、互いへのゆるぎない信頼感とリスペクト。流れる空気がどことなく似ている、有村架純さんと森田剛さんの初共演トークをお送りします。映画『前科者』で、有村架純さんは保護司の阿川佳代を、森田剛さんは殺人を犯して更生を目指している“前科者”工藤誠を熱演。この深くて重い作品に、お二人は、どのような心構えで挑んだのか。――緊迫感やスピード感のある展開に魅了された作品でした。最初に物語を読まれた時の感想と、役作りについて聞かせてください。有村架純:原作漫画を読み、そこで阿川佳代という人物に対して感じたインスピレーションを大切に、岸(善幸)監督が書かれた脚本を読んで、人物像を擦り合わせていきました。佳代は、ただの正義のヒーローではありません。撮影中は、過去に傷を抱え、生きづらさを感じてきた人生の中で、自分の存在意義を探すために保護司というボランティアを始めたのだろう、という部分を心に留めながら演じました。また、保護司になって3年目の未熟さも大事にしたかったので、壁にぶつかった時の回避術をまだ知らない彼女の、全力で走って、泣いて、笑って、怒って…という愛らしいキャラクター像が見えればいいな、と。完成作を観たら、岸監督がこだわっていた“エンターテインメント作品”としてうまく着地していたし、心苦しい作品ですが一筋の光を感じました。森田剛:僕は最初に、ひとつの物語として客観的に原作漫画を読み、とにかく暗いな…と(笑)。それでも、工藤に寄り添う佳代の言葉や行動がとても力強くて、勇気を与えてくれるところに希望を感じて。また、人との距離感を測るのが不器用な工藤だからこそ、人と接することで心が緩む瞬間は、すごく魅力的に見えたりもしました。――森田さんは、これまでにもシリアスな役が多い印象です。森田:好きなんです(笑)、暗い話や人物が。愛情を知らずに育った人の人生が気になるし、なぜか理解したくなり、演じてみたいと思っちゃうんですよね。――撮影中のお二人は、どのような距離感だったのでしょうか。有村:あまり話さなかったですね。森田:はい、あえてそうしていて。有村:でも、言葉を交わさなくても、役の上では心がつながっている感じがしたし、信頼関係は築けていると思っていました。森田:僕も、それが全てだと思うんですよね。待ち時間の会話でお互いを知るよりも、お芝居から得られる安心感のほうが、役者としては大事だなって思うから。有村:そうやってラストスパートに向けて、距離をとりつつ気持ちをつないでいたんですが、シリアスなシーンの撮影が終わり、残り2日ぐらいでようやく私が「趣味はなんですか?」という基本データを伺うという(笑)。森田:このまま会話をせずに終わっていくのかな、と思っていたので、突然趣味を聞かれてすごく緊張したのを覚えていて(笑)。有村:あははは(笑)。撮影中はほとんど目を合わせなかったから…。でも植物がお好きだと聞き、その瞳がとてもキレイで。きっと、優しい方なんだろうなと思いました。森田:僕は、仕事でも人に対しても、すぐに緊張してしまうんですよね…。緊張を知らない“鉄の心臓”があれば、欲しいです(笑)。有村:私は、実はドライな部分があり、嬉しいと感じても無邪気に喜びをあらわにできなくて…。だから、“可愛らしいリアクション”ができる人になりたいですね(笑)。森田:いらないんじゃない?(笑)有村:なくてもいいですか?森田:そう思いますよ。――お二人はドラマや映画、舞台などいろいろなジャンルで活躍されていますが、心理的に惹かれてしまう作品や、演じてみたい役柄はありますか?有村:自分が出演する場合は、今作のように、重厚感のある作品や、エンターテインメント性があるものは好きです。プライベートでは、日常を淡々と切り取った作品が好きで。たとえばフランス映画は、その雰囲気や世界観に惹かれます。森田:へぇ~、そうなんだ!有村:想像を膨らませながら観るのが、好きなんですよね。森田:僕は、バイオレンス作品を観るのが好きです。有村:そうなんですね。出演されたことはありますか?森田:まだそういう作品には出演したことはないんだけど、自分の新たな面が見えそうで。いつか出演してみたいですね。映画『前科者』1月28日全国公開。有村さん演じる阿川佳代が保護司になりたてのころを描いたドラマ『前科者‐新米保護司・阿川佳代‐』がWOWOWおよびAmazon Prime Videoにて配信中。ありむら・かすみ1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2023年に放送予定の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)に、築山殿役として出演が決まっている。ビスチェ¥28,600ラップベルト¥23,100(共にエボニー TEL:050・5218・8076)パンツ¥30,800(ルーム エイト/オットデザイン TEL:03・6804・9559)イヤカフ、右耳¥16,500左耳¥19,800(共にリュークinfo@rieuk.com)シューズ¥38,500(マナ TEL:03・5829・6611)その他はスタイリスト私物もりた・ごう1979年2月20日生まれ、埼玉県出身。短編映画『DEATH DAYS』がMOSS公式YouTubeチャンネルにて配信中。舞台『みんな我が子』の出演が控える。ジャケット¥88,000パンツ¥72,000(共にルメール/スクワット/ルメール TEL:03・6384・0237)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年2月2日号より。写真・笠井爾示スタイリスト・瀬川結美子(有村さん)吉本知嗣(森田さん)ヘア&メイク・尾曲いずみ(有村さん)TAKAI(森田さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2022年02月01日罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰をサポートする保護司の姿を描いた映画『前科者』の公開記念舞台挨拶が1月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の有村架純、共演する森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、岸善幸監督が出席した。磯村勇斗若葉竜也原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガをドラマ化&映画化した社会派ヒューマンドラマ。有村は保護司の主人公・阿川佳代を演じ、「本当に忘れられない2カ月の撮影だった。ぎゅっと凝縮した濃厚な時間をスクリーンで感じ、いろんな日々が走馬灯のようによみがえった」としみじみ。「共感してもらえるか、してもらえないかじゃなく、それぞれの考え方によって、人と関わるその先に、新しい世界が広がってくれたら」と感無量の面持ちだった。有村架純保護司という役どころについては「対象者との距離感もそれぞれですが、あまり深入りせず、見守るのが正当なルール」と前置きし、「佳代は何か突き動かされ、衝動的な部分もあるが、見返りを求めずに人のために笑ったり、怒れるのはすばらしいこと。私も誰かに手を差し伸べたり、寄り添うことができれば」と役柄への思いを語っていた。森田は更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日忽然と姿を消し、再び警察に追われる身となる男・工藤誠を演じ6年ぶりの映画出演。「自分の中にずっと役が残っている感覚」とこちらも強い思い入れを示し、「いいセリフ、いい言葉がたくさんあるので、たくさんの人に届いてほしい」と映画に込めた願いを明かしていた。森田剛劇中では有村が森田を“ビンタ”する重要なシーンがあり、「感情のピークなので、逆算じゃないですけど、そこまでどう気持ちを積み上げるか考えた。当日はビンタするという“任務”のことしか考えられず(笑)。」と回想。「でも、とにかく気持ちをこめてやらないと痛いだけになってしまうので、とにかく本気で『やるぞ』と心に決めた」と舞台裏のエピソードを披露した。一方の森田は「重いやつでしたね」と有村のビンタを振り返り、「おかげで僕が演じる誠が、もう1回生きてみようと思うシーンになった」とこん身のビンタに感謝していた。岸善幸監督取材・文=内田涼<作品情報>『前科者』ポスター『前科者』全国公開中出演:有村架純 / 磯村勇斗 / 若葉竜也 / マキタスポーツ / 石橋静河 / 北村有起哉 / 宇野祥平 / リリー・フランキー / 木村多江 / 森田剛監督・脚本・編集:岸善幸音楽:岩代太郎原作:香川まさひと / 月島冬二『前科者』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)(C) 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2022年01月29日映画『前科者』(1月28日公開)の公開記念舞台挨拶が29日に都内で行われ、有村架純、森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、岸善幸監督が登場した。同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。撮影現場について磯村は「別にしゃべらないようにしようという感じにしてたわけじゃないけど、必然的に口数は少なかったかもしれないですね。役柄含めて」、有村も「何かを保ちたいっていうのもありましたし、現場自体も常に緊張感のある中で撮影してたので、皆さん口数が少なかったんですよね。その中で唯一しゃべってたのが、マキタスポーツさんくらいで」と振り返る。磯村は有村に「やめなさいよ。2日前にマキタさんが、SNSで『磯村、俺、そんなにしゃべってたか?』って」と明かし、有村は「ちょっと気にしてた?」と笑顔に。有村は「マキタさんがいてくれたことで笑顔になれてほぐれたので、すごい助かりました」と感謝し、磯村は「役づくりでとおっしゃってたので、場をあたためようとしてたのかもしれないですね。きっと記事を見てマキタさんがまたひとこと言ってくるから、ちゃんと否定しておこうかな」と苦笑していた。また作品タイトルにあわせて自分を「○○者」と表すコーナーでは、磯村が「僕は『気まぐれ者』ですね」とフリップを出し、有村は「うん、なんかあるよね」と深く頷く。磯村は「ふわっとしてて、その場の気持ちで動いたりして、あんまり計画しないでやったりとか。掃除しても違うことに目が行ったらそっちの方を急にやり出したりとか、けっこう気まぐれですね」と説明し、そのままノリで「気まぐれ演技しますね」とも。有村が「それはしてないでしょう」と否定すると、磯村は「真面目にやってますよ」と返し、息ぴったりの様子を見せていた。
2022年01月29日映画『前科者』(1月28日公開)の公開記念舞台挨拶が29日に都内で行われ、有村架純、森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、岸善幸監督が登場した。同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。森田と対峙するシーンについて、有村は「台本を読んだ時から、胸から口元まで這い上がってくるような感情があって。それが森田さん演じる工藤さんと実際のお芝居で対峙して日々を積み重ねていくと、もう口から出ちゃうみたいな、それぐらいこう溢れてくる感情がものすごくあった」と振り返る。さらに有村は「ビンタをしたところの感情もあんまり覚えてないんですけど、森田さんに対してビンタをするという任務だけのことしか考えられなくて。とにかく気持ちを込めてやらないと、ただ痛いだけになってしまうし、本気でやるぞと心に誓った」と明かした。ビンタを受けた森田は「ものすごいものを持ってましたね。重いやつでした」としみじみ。「すごく長いシーンでしたし、ここで有村さんに言われた言葉が工藤にとってすべて。救われる瞬間で、もう1回生きてみようと思えるシーンだったので、大事なシーン」と表した。またこの日はキャストが自分を「○○者」で表現するというコーナーも。しかし森田が「こんなんなっちゃったんですけど」と出したのはイラストで、会場はざわつく。若葉は「ほら、全然ちゃんと書いてないじゃないですか。さっき『ちゃんと書いた? 若葉さんちゃんと書いてないと思ったよ』とか言ってきて、全然自分もちゃんと書いてないじゃないですか」とツッコミを入れた。森田は「俺が描いたってわけじゃなくて、『俺、何者かな?』と言ったらこの絵が出てきて。だから、わかんないですよね、俺も」と言っていたが、実はこのイラストは森田と親交のあるクリエイター集団・PERIMETRONの荒居誠氏が描いたものだという。有村は森田が「演技モンスター」と評されていたことにかけて「この森田さんはどう見てもやっぱモンスターに見えるんですけど」と苦笑し、森田自身は自分のことを、岸監督と若葉も挙げた「小心者」と表していた。有村は「緊張しやすい者」という回答で、「堂々として見えがちなんですけど、すごい手汗もかきますし、撮影前は寝れないですし、常にどきどきしっぱなし」と明かす。森田は「堂々としてるから、緊張してるようには見えないですね」と驚いていた。
2022年01月29日犯罪者の更生を助ける保護司として、人生につまずいた者たちに寄り添う日々を送る阿川佳代。そんな彼女の駆け出し保護司時代を描いた連続ドラマに続き、映画『前科者』では阿川の前にある事件が立ちはだかる。寡黙で誠実な“前科者”が関わるその事件は、やがて阿川の知られざる過去や“保護司になった理由”にも触れていくことに……。『あゝ、荒野』など、国内外で高い評価を受ける岸善幸監督の下、有村架純が保護司の阿川佳代を熱演。「自信を持って送り出せる作品になりました」と胸を張る有村に、話を聞いた。──有村さん演じる阿川佳代は、多面的な魅力を持つ主人公ですね。有村佳代の愛すべきところは未完成な部分にあると思います。もし彼女が熱血教師や正義のヒーローだったら、この物語は成立しなくて。佳代自身にも癒えない傷があり、劣等感があり、だからこそ自分の存在意義を探し続けている。社会と上手く向き合えていないところが、保護司として人と寄り添うことにつながっているのかなと感じました。──保護司である阿川を演じる上で大切にしていたことは?有村現場に来てくださっていた保護司の方に伺った話では、やはり大事なのは保護観察対象者との距離感。介入し過ぎず、罪を犯した事情などは聞かない。とにかく見守ることに徹しているそうです。でも、映画の中で描かれているように、食事に行くこともあるそうで。人間対人間なので相性もありますし、絆にもそれぞれ形があります。だったら、「佳代の保護司としての形はどんなものだろう?」と考え、温度感や距離感を岸(善幸)監督と話し合いながら決めていきました。監督がよくおっしゃっていたのは、「ハートは熱く、頭は冷静に」ということですね。──阿川が担当する工藤誠(森田剛)は、殺人を犯した男性です。有村現実の世界でも罪を犯してしまった人もいますが、その人たちにも背景があり、そうならざるを得なかった事情があるかもしれない。その危うさや社会に対してのやるせなさを、工藤さんの物語から感じました。「罪を犯したから駄目!」と一概に言いきれるものではないというか。もちろん罪を犯すことは許されませんが、それと同時に、表面だけで判断する危険性とも向き合わなくてはいけない。それって、犯罪者に限らず人に対して言えることですよね。すごく明るくていい子がいたとして、でもその子にとっての“いい子”は何かをかばうための手段かもしれない。想像することは大事だなと思いました。──それこそ阿川にも、実は抱えている過去がありますし。有村人は誰しも何かしらの傷は負っていますが、ずっとそのことを考えながら生きているわけじゃない。忘れる瞬間もあると思うんです。工藤さんと向き合っているときの佳代は、きっと過去の傷を忘れているんじゃないかという気がしていて。でも、ふとしたときに過去へと引き戻される感覚はお芝居をしながらもありましたし、それが佳代の大事な一部分でもあるのかなと感じながら演じていました。──なぜ阿川はあそこまで工藤に対して献身的になれたんでしょう?有村誰かを助けたいという思いで、佳代は保護司の仕事を始めたわけではないと思うんです。自分の存在意義をずっと探し続ける中、誰かを助けることでそれを見つけようとした。きっと、純粋な気持ちではなかったと思うんですよね。鬱屈を抱えたまま、何かを欲しながら、乾いた気持ちに突き動かされてきた。でも、工藤さんに出会って初めて、何かを感じ、人のために動きたいと思うようになったんだと思います。森田さんが相手だからこその相乗効果が生まれた──工藤役の森田さんとの共演はいかがでしたか?有村いい意味でオーラがなく、背中が丸い感じの佇まいを撮影現場では保っていらっしゃいました。あまり目を合わせて芝居をすることもなくて。撮影が残り2日ほどのときに初めて目を見て話すシーンがあったんですが、目がすっごく美しかったです。森田さん自身のお人柄が目に映っているようにも思えましたし、工藤誠という人物の切なさや繊細さを感じられました。それにより、佳代の母性が働いて。森田さんが相手だからこその相乗効果がお芝居に生まれていた気がします。──そんな工藤を追う刑事・滝本真司を、磯村勇斗さんが演じています。『ひよっこ』以来の共演ですね。有村『ひよっこ』はほっこりした作品で、平和な空間でお芝居をしていました。今回はシリアスで緊迫したシーンばかりだったので、妙な照れ臭さがありましたね。真剣な顔ができるかなあっていう不安もありましたが、現場に行ってみると全然大丈夫でした。すごいですね、ガラッと雰囲気が違っていて、全くヒデさんじゃなかったです。真司と佳代にスッとさせてくださいましたし、すでに信頼関係があった分、あとはぶつかるのみでした。──斉藤みどり(石橋静河)は阿川が初めて担当した保護観察対象者ですが、ふたりの絆が描かれるドラマ版は映画の後に撮影されたそうですね。有村そうなんです。映画の中では佳代とみどりさんの関係性がすでに成立しているのに、ふたりが関係を築いていくドラマの撮影の方が後で。「大丈夫かな?」と思いましたが、何も心配はいりませんでした。すべて石橋さんのおかげです。工藤さんとはまた別の意味で、最初に担当したみどりさんは佳代にとって特別な存在。佳代がみどりさんに助けられるように、私も石橋さんの存在にずっと助けられていました。──過去を乗り越え、人は変われるか。そんな物語のテーマを、有村さん自身はどう受け止めていますか?有村私にも、過去の後悔はいっぱいあります。このお仕事を始めてからは叱ってくれる大人にたくさん出会えましたが、学生時代は自分の意思すらあまりなかったですし。お仕事をしていく中で初めて、「こうでなきゃいけないんだ」といろいろ気づかされました。そのおかげで変わっていくことができたんだと思います。デビューしてからもひと筋縄ではいかないことばかりでしたし、監督にもたくさん怒られました。でも、怒られてどうするかは自分次第。向き合うことさえ諦めなければ、人は変われるのかなと信じています。取材・文:渡邉ひかる撮影:川野結李歌ヘアメイク:尾曲いずみスタイリング:瀬川結美子衣装協力:エボニー、ルーム エイト/オットデザイン、リューク、マナ『前科者』1月28日(金)より公開(C)2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2022年01月26日純歌協会(会長:雅奈男実、所在地:東京都板橋区)は、2022年4月3日(日)の春休みに、東京スカイツリータウン・ソラミ坂ひろばで『第1回さくら純歌賞』のイベントを、入場料無料で開催いたします。それに伴い、2022年1月21日(金)~3月20日(日)まで、純歌作品の募集をいたします。『第1回さくら純歌賞』では、東京スカイツリータウンの会場で特選者が純歌を歌い、栄えある受賞者の発表を行います。金賞として賞金10万円・賞状・金箔盾を授与。きらびやかな金箔盾は、見る者を魅了します。『第1回さくら純歌賞』純歌とは「純粋に楽器を必要としない歌」であり、人に思いを伝えるように、語り掛けるように歌う事を特徴とした歌のジャンルです。純歌は、枠のある12行以内の「短源」が基本となっている為、様々な媒体で純歌賞を行う事が可能で、将来が注目されています。本イベントでは、題やテーマは自由で、題を付けた短源の純歌作品を応募し、その中から選ばれた特選者が東京スカイツリータウン・ソラミ坂ひろばで純歌を歌い合い、受賞者が決定いたします。■イベント概要純歌協会は、皆様のご期待に応え「第1回さくら純歌賞」のイベントを東京スカイツリータウン・ソラミ坂ひろばにて2022年4月3日(日)に開催することを決定いたしました。開催日 :2022年4月3日(日)開催時間:11:00~16:00(休憩13:00~14:00)入場料 :無料■イベント応募要項純歌賞 作品募集期間2022年1月21日(金)~3月20日(日)■主催主催:純歌協会選者:雅奈男実■応募作品題やテーマは自由[何でも可]未発表純歌の短源 1曲1歌[短源の純歌1歌に、題を付けた作品の1曲を応募]*応募の純歌に楽器やBGMは一切要りません。(振付はある・なし審査対象外)イベントでは、特選者は楽器やBGM無しで、マイクで歌っていただきます。(楽譜の様に、手前に自身の純歌を映したスクリーンを設置)ただしイベントの中で、純歌を歌う合い間に、こちらでBGMを流す場合があります。純歌の参考は、雅奈男実が歌った純歌に、BGMが無い純歌様式です。<参考>YouTube : Instagram: 祝100万回再生!名誉ある、東京スカイツリータウンでの第1回純歌賞、受賞確立は高いと思われます。特選者と共に(または観客と)、それぞれの特選作品の感想を聞いたり盛り上げます。■賞について金賞(1名)―賞状・副賞10万円・金箔盾―銀賞(1名)―賞状・副賞3万円―銅賞(1名)―賞状・副賞2万円―特別賞(1名)―各賞状―特選賞―各賞状―秀作賞―各賞状―*全ての受賞の賞状には、自身の歌が掲載されます。お楽しみに。■応募方法<応募方法>お一人様何曲でも応募できます。老若男女、年齢問わずどなたでも応募できます。Emailまたは郵便でご応募ください。<投稿料>1曲…3,000円(税込)(例)3曲…9,000円(税込)*銀行の振込手数料は別途必要です。<郵送・送金方法>【1】投稿料は銀行振込をご利用ください。下記振込先にお振込ください。また、複数曲ご投稿の場合は、合計金額をお振込ください。振込先 :振込の依頼人名は、投稿者ご自身の氏名です。銀行名 :三井住友銀行支店名 :板橋中台 出張所(店番号698)口座名 :ジユンカキヨウカイ コバヤシ タカヒロ口座番号:6533173【2】Emailまたは郵便で、下記の「投稿記載例」と同様に、(1) 氏名(銀行振込の依頼人名と同じにする)(2) 投稿氏名(本名投稿しない方のみ記入)(3) 性別(4) 生年月日(西暦)(5) 会場参加する・しない(6) 郵便番号(7) 住所(8) 電話番号(9) Email アドレス(ある方のみ記入)(10) 銀行振込日(11) 投稿曲数(12) 純歌作品<投稿先>Email: jyunkaorg@gmail.com 純歌協会 第1回さくら純歌賞 係住所:〒174-0063 東京都板橋区前野町5-28-7-105純歌協会 第1回さくら純歌賞 係 (当日消印有効)*会場参加されない方でも、受賞出来ます。郵便は便箋やPCのWord印刷物等お使いいただけます。■結果発表<結果発表>入選者は2022年4月3日以前に、jyunka.netのホームページ上で発表。特選者は、電話等で2022年4月3日以前に、お知らせいたします。特選以上の賞は、2022年4月3日の東京スカイツリーの会場で発表。また、特別選考枠として、応募して特選者に選出されず、2022年4月3日の東京スカイツリーの会場に訪れた人の中から『第1回さくら純歌賞』開催中に、一人特選者として選出されます。*特別選考枠として挑戦される方は、PCのWord印刷物や便箋等に下記の「投稿記載例」と同様に(1)から(12)をご記入の上、会場にお持ちください。『第一回さくら純歌賞』の応募に参加された方全員に特別記念として、欲しい方は10,000円(税込)+送料370円で自身の歌が掲載する参加賞が特別授与されます。(*期間や授与出来ない例外あり)詳しくは、イベント終了後に発表いたします。<注意事項>投稿作品は、未発表で自作の投稿に限られます。既発表作品や二重投稿は、お断りします。同一や類似作品が既発表されていた場合、受賞後でも受賞を辞退していただく事があります。選考に関するお問い合わせにはお答えできません。投稿料・投稿された作品は、返金・返却いたしません。天候の悪化やコロナウイルスの状況等で、イベントが開催されない場合があります。その場合は、jyunka.netのホームページ上で受賞者の発表等行われます。■投稿記載例(1) 純歌 太郎(じゅんか たろう)(2) 協会 太次郎(きょうかい たじろう)(3) 男(4) 200○年1月2日(5) 会場参加する(6) 〒174-00○0(7) 東京都板橋区○○町1-2-3(8) 03-○○○○-○○○○(9) ○○○○@○○○○(10) 2022年2月○日(11) 2曲(12)『ほほ笑む予感』きみをむりに笑わせないでも話なんて 何でもいいきみと打ち解け合えたら ほほ笑む予感『歌ふ』*旧かな・新かなは審査対象外。(古典を参考)世界中の純歌歌手と共にいろんな事囀りたいさへづってゆきたい歌に託してうん さうさとっときの一歌求めて羽広げ 見開かう歌っていいな何だかいいな■純歌.netイベント情報「第1回さくら純歌賞」のイベントは、純歌協会の公式サイト「純歌.net」からもご覧になれます。 ■スポンサー募集純歌協会では、「第1回さくら純歌賞」のスポンサーを募集しております。 【会社概要】商号 : 純歌協会代表者: 会長 雅奈男実(みやびな をみ)所在地: 〒174-0063 東京都板橋区前野町5-28-7-105TEL : 080-2674-7603E-mail: omiomimail0@gmail.com URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月21日罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰をサポートする保護司の姿を描いた映画『前科者』の公開直前イベントが1月20日、都内で行われ、主演の有村架純、共演する森田剛、磯村勇斗、石橋静河、岸善幸監督が出席した。原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガをドラマ化&映画化した社会派ヒューマンドラマ。映画『花束みたいな恋をした』(2021年)での好演が記憶に新しい有村が保護司の主人公・阿川佳代を演じ、「正解はないかもしれないですが、寄り添うこと、助け合うこと、許し合うことの大切さがメッセージとして届いたら。一筋の光として、皆さんの背中を押せるような作品」とアピールした。完成した作品を「エンターテインメント性もあり、皆さんのお芝居もすばらしい」と評し、「自分が参加できたうれしさをジワジワと噛みしめている」と手応え十分の表情だった。森田は更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日忽然と姿を消し、再び警察に追われる身となる男・工藤誠を演じ6年ぶりの映画出演。「心温まる映画で、涙が出ました。保護司の存在をフィーチャーしていて、それだけでも意味があるし、自分としては、役柄の苦しみや悩みを表現したいなと思った」と振り返った。有村と森田は初共演し、「瞳の美しさにハッとさせられた。その瞳に救われた」(有村)、「役を通して、人に対する寄り添い方や諦めない強さを見せてくれた」(森田)と感謝を寄せあった。磯村は事件を追う刑事役で、有村とはドラマ「ひよっこ」以来約4年ぶりの共演。久しぶりの再会に、磯村は「感慨深いですね。人としても女優さんとしても、大きく羽ばたいているし、どんな芝居も受け止めてくれるので安心感があった」と感無量の面持ち。一方、有村は「お互いにいろんな経験をし、充実した目をしていたので、そういう姿で再会できたことが喜ばしいですね」と笑みを浮かべ、かつて夫婦を演じた縁にしみじみしていた。「座長として、みんながついていきたくなるし、みんなを包み込んでくれる存在。お話するとお茶目だし、すばらしいリーダーですね」と有村の座長ぶりを絶賛するのは石橋。岸監督は有村がラーメンを食べるシーンに触れて、「有村さんには3杯食べていただき、4杯目で『もう食べられません』って言われまして(笑)。でもそのシーンが大好きで、映画監督をやっていて、初めてモニター越しに自分も泣きました」と振り返った。取材・文・写真=内田涼『前科者』1月28日(金)公開
2022年01月20日映画『前科者』(1月28日公開)の公開直前舞台挨拶が20日に都内で行われ、有村架純、森田剛、磯村勇斗、石橋静河、岸善幸監督が登場した。同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(17年)、『ひよっこ2』(19年)以来の共演となった有村と磯村。有村は「久々で照れくささもありながら、この4年間でお互い色んな経験をして色んなものを見てきて、とても充実した目をされていらっしゃって。その姿を見たときに、そういった姿でお互い再会できたことはとても喜ばしいことだなと思いました」と印象を表す。「でもご本人の性格は一切変わっていなくて、常に穏やかで自分自身と向き合っているような方で、力強さみたいなものはずっと持ってらっしゃったかなと思います」と語った。磯村も「本当にこの撮影を楽しみにしてましたし、2人の初日が再会のシーンで、ちょうど4年経っての久々の一緒のシーンというのもあって、感慨深いところ、照れくさいこともありました」と照れ笑い。「1年間夫婦の役だったのに、今回全く真逆の立場からのアプローチをしなければいけないので。でも安心感もありましたし、変わらずしっかり前に立ってくださっているので、こちらもなんでもやりやすい。何を投げても受け止めてくれるので、お芝居をしてても楽しかったですし、人としても女優さんとして大きく羽ばたいているんだなと感じました」と絶賛した。さらに「勇気づけられたエピソード」というトークテーマでは、磯村が「架純ちゃんの存在は大きいかもしれないですね。朝ドラで一緒にやって、そこから連絡をとりあったりすることがあるんですけど、最後にいつも『お互い頑張ろうね』と送ってくれるんです」と明かす。「そもそもすごく先に進んでいるのに、それでも貪欲に芝居だったり作品を突き詰めようとしている姿が刺激にもなりますし、頑張っている同世代がいて『頑張ろうね』と言われたら、『頑張んなきゃいけないだろう』と、ムチを叩かれているような感じがあって、刺激ももらってますし、一緒に頑張っていきたいなと思いますので、勇気をもらっています」という磯村に、有村は「そうですね、やっぱり大切な仲間なので」と頷いていた。
2022年01月20日映画『前科者』(1月28日公開)の公開直前舞台挨拶が20日に都内で行われ、有村架純、森田剛、磯村勇斗、石橋静河、岸善幸監督が登場した。同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。2021年11月1日にV6が解散、ジャニーズ事務所を退所して以来、初の公の場となった森田。同作の感想を聞かれると「作品を観ても涙が出て、浄化されるといいますか。観終わったあとすっきりしたというか、人のあたたかみというか、ぬくもりのある映画だなと思いました」と印象を表し、どこに泣かされたか聞かれると「……自分に、ですかね」と周囲を笑わせる。有村は森田について「初めて共演させていただいて、役柄もあって現場で多くお話しすることはなかったんですけど、山場のシーンを乗り越えて残り2日くらいでようやく『趣味はなんですか』というところから始まりまして」と振り返る。「お芝居も目線を合わせるシーンがあまりなかったんです。お話させていただいて初めて目をしっかり見たときに、瞳の美しさにハッとさせられてしまって、奥底から感じ取れる心根の優しさがあって。ものすごく緊張感のある撮影だったんですけど、その瞳に救われたような気がしました」と感謝。森田は「有村さんの現場での居方もそうですし、役を通しての人に対しての寄りそい方というか、諦めない強さ、そういうパワフルな所を見られたので、すごく嬉しかったです」と語った。作品には食事シーンが出てくるが、撮影のためにあるメニューを何回も食べなければいけなかったそうで、岸監督は「最初森田さんに怖いイメージがあって、スタッフで『これ、食べてくれるかな』と言って『どのくらい食べられますかね』と聞いたら『大丈夫です』とおっしゃってた」とエピソードを披露。「合計4杯くらい食べていただいた。実際は本当に怖くないんです。優しい人でした」という岸監督に、森田は「おなかいっぱいでしたね」と苦笑する。また「勇気づけられたこと」というトークテーマで、磯村が有村について「いつも『お互いがんばろうね』という言葉を送ってくれる。頑張ってる同世代がいて刺激をもらっている」という心温まるエピソードを披露すると、森田は「僕も磯村くんと一緒で『頑張ろうね』という言葉なんですけど……歯医者さんですかね。年も同じくらいかな」とお茶目な回答で会場は爆笑。「歯医者さんで『頑張ろうね』と言われたら『よし、俺も頑張ろう』と」と言う森田に、有村が珍しく「それは治療を頑張る?」とつっこむと、森田は「治療です。乗り越えたかもしれないです。歯医者さんは嫌いじゃないんですけど、緊張するというか」と歯医者への心境を吐露していた。
2022年01月20日羽鳥慎一&長澤まさみが司会を務める「第45回日本アカデミー賞」の授賞式が3月11日(金)に実施される。この度、これに先立ち、各賞の優秀賞が発表された。2021年1月1日から12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品を対象とした今回。数ある作品の中から今回<優秀作品賞>に選ばれたのは、海外でも話題となった『ドライブ・マイ・カー』をはじめ、中山七里の傑作小説を実力派キャストが集結し映画化した『護られなかった者たちへ』。そして、『すばらしき世界』、『孤狼の血 LEVEL2』、『キネマの神様』の5作品。『ドライブ・マイ・カー』また<優秀主演男優・女優賞>には、『護られなかった者たちへ』の佐藤健や、『花束みたいな恋をした』の有村架純をはじめ、菅田将暉、西島秀俊、松坂桃李、役所広司、天海祐希、永野芽郁、松岡茉優、吉永小百合。『護られなかった者たちへ』<優秀助演男優・女優賞>には、阿部寛、鈴木亮平、堤真一、仲野太賀、村上虹郎、石原さとみ、清原果耶、草笛光子、西野七瀬、広瀬すず。<新人俳優賞>には、『東京リベンジャーズ』の今田美桜、『孤狼の血 LEVEL2』の西野七瀬のほか、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukaseが受賞。なお、<優秀アニメーション作品賞>には、『劇場版 呪術廻戦 0』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『竜とそばかすの姫』ほか。<優秀監督賞>には白石和彌(『孤狼の血 LEVEL2』)、瀬々敬久(『護られなかった者たちへ』)、濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)ら。<優秀外国作品賞>には、『ノマドランド』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などが選ばれた。記者発表に出席した、前回の最優秀主演女優賞受賞者で、今回の授賞式の司会を務める長澤さんは、「司会は今まで一度も経験が無いものですから、どういう風になるのか私自身も分からないところがありますが」と言い、「日本アカデミー賞が楽しいものだと思っていただけるように、司会を頑張ってやりたいなと思います」と意気込んでいる。「第45回日本アカデミー賞」授賞式は3月11日(金)実施。▼第45回日本アカデミー賞主な優秀賞ほか受賞者・作品■優秀作品賞・キネマの神様・孤狼の血 LEVEL2・すばらしき世界・ドライブ・マイ・カー・護られなかった者たちへ■優秀アニメーション作品賞・アイの歌声を聴かせて・漁港の肉子ちゃん・劇場版 呪術廻戦 0・シン・エヴァンゲリオン劇場版・竜とそばかすの姫■優秀主演男優賞・佐藤健・菅田将暉・西島秀俊・松坂桃李・役所広司■優秀主演女優賞・天海祐希・有村架純・永野芽郁・松岡茉優・吉永小百合■新人俳優賞・今田美桜・西野七瀬・三浦透子・吉川愛・磯村勇斗・尾上右近・宮沢氷魚・Fukase(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会護られなかった者たちへ 2021年10月1日より全国にて公開©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2022年01月18日原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガの実写版となる映画『前科者』が1月28日(金)に公開となる。この度、期間限定で『前科者』と小僧寿しとのコラボが決定した。原作は、テレビドラマ『監察医 朝顔』の原作や『羊の木』といった映画の脚本も手掛ける香川まさひとが、罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、彼・彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。監督は岸善幸。2017年に公開された『あゝ、荒野』では、数々の賞を受賞するなど、今最も次回作が期待される岸監督が脚本と監督を務め、満を持して『前科者』を本格社会派エンタテイメント作品として描き出す。主演は、大ヒット映画『花束みたいな恋をした』での好演が記憶に新しい有村架純。有村は、罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく保護司を演じる。また、保護司の元で更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日忽然と姿を消し再び警察に追われる身となる男・工藤誠を、6年ぶりの映画出演となる森田剛が演じる。さらに磯村勇斗やリリー・フランキー、木村多江、若葉竜也、マキタスポーツのほか、ドラマ版からの続投となる石橋静河、北村有起哉、宇野祥平を加え、様々な作品で存在感を放つ個性派、演技派俳優たちが集結した。小僧寿しは、『食生活の未来を創造する企業へ』を企業理念としている。この姿勢が、前科者の未来に寄り添い続ける保護司と共通する点があることから、“未来に寄り添う”コラボが実現。1月21日(金)~2022年1月31日(月)までの期間に、通常価格680円(税込734円)の小僧12貫を、お客様に“寄り添う”コラボ特別価格の660円(税込712円)で提供する。また、一足先に1月17日(月)から豪華賞品が当たるSNSプレゼントキャンペーンも開催される。【キャンペーン詳細】■販売期間1月21日(金)~1月31日(月)■商品小僧寿しの人気メニュー「小僧12貫通常価格680円(税込734円)」をお客様に“寄り添う”コラボ特別価格として期間中660円(税込712円)で提供。■注意事項・準備数なくなり次第終了となります。・一部販売していない店舗もございます。お取扱い店舗はホームページよりご確認ください。(小僧寿しホームページ: )・店舗により食材が一部異なる場合があります。【Twitterフォロー&リツイートキャンペーン】小僧寿し公式Twitter(@kozosushi_news_)をフォロー&指定のツイートを公式リツイートで、抽選で、豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンを実施。■応募期間2022年1月17日(月)~2022年1月23日(日)23:59迄2022年1月24日(月)~2022年1月31日(月)23:59迄■当選賞品映画『前科者』劇場鑑賞券(5組10名様)映画『前科者』ノベライズ(2名様)※期間中、1人1回のみご参加いただけます。キャンペーン詳細: 『前科者』2022年1月28日(金)公開
2022年01月17日手嶌葵が、1月14日に東京・東京オペラシティコンサートホールにて『手嶌葵 15th Anniversary Concert~六重奏の調べ~』を開催した。本公演は、昨年6月にリリースされロングセールスを記録しているデビュー15周年記念オールタイムベストアルバム『Simple is best』を引っ提げた全国コンサートツアーの特別公演。ピアノ+ギターで開催される通常の編成とは異なり、そのタイトル通り手嶌葵のボーカルに加え、ギター(オオニシユウスケ)、ピアノ(大坂孝之介)、ヴァイオリン(江部和幸)、サックス(門田"JAW"晃介)、パーカッション(山下あすか)という6人編成で行われた。コンサートでは、デビュー曲で映画『ゲド戦記』劇中挿入歌「テルーの唄」から、映画『コクリコ坂から』主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」、月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主題歌「明日への手紙」、松任谷由実が作詞・作曲を担当した映画『みをつくし料理帖』主題歌「散りてなお」、最新シングルでドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』主題歌「ただいま」など2時間を超えるステージで全21曲を披露した。『手嶌葵 15th Anniversary Concert~六重奏の調べ~』よりまた、コンサート同日に配信がスタートした松田聖子のカバー曲「瑠璃色の地球(「未来への航海」バージョン)」を今回のツアーで初披露した。手嶌が同曲をカバーするのは3度目で、今回の編曲は兼松衆が担当。手嶌の声を引き立たせるピアノとストリングスのアコースティックで素朴な温かい世界観に、シンセベースやエレクトロの要素がさりげなく加わったサウンドになっている。同カバーは現在、有村架純が出演する東芝のTVCM曲に起用されている。なお、2度目のカバーとなる「瑠璃色の地球(「この地球の日々たちへ」バージョン)」の音源は、CDではベストアルバムCD『Simple is best』に、配信では『Highlights from Simple is best』に収録されている。<公演情報>『手嶌葵 15th Anniversary Concert~六重奏の調べ~』2022年1月14日(金) 東京オペラシティ コンサートホール【出演】手嶌葵(ボーカル)オオニシユウスケ(ギター)大坂孝之介(ピアノ)江部和幸(ヴァイオリン)門田"JAW"晃介(サックス)山下あすか(パーカッション)【セットリスト】01. 虹02. 海を見つめる日03. Beauty And The Beast04. Kiss The Girl05. 風の谷のナウシカ06. テルーの唄07. 朝ごはんの歌08. さよならの夏09. ただいま10. The Rose《休憩》11. Cheek to Cheek12. C’est si bon13. ‘S Wonderful14. Crueralla De Vill15. Baritone16. 瑠璃色の地球17. 想秋ノート18. 明日への手紙19. 輝きの庭《Encore》20. 散りてなお21. Edelweiss<配信情報>「瑠璃色の地球(「未来への航海」バージョン)」「瑠璃色の地球(「未来への航海」バージョン)」配信ジャケット配信リンク:「瑠璃色の地球(「未来への航海」バージョン)」東芝CM「未来への航海 エネルギー」篇 30Ver.東芝CM「未来への航海 インフラ」篇 30Ver.東芝CM「未来への航海 デバイス」篇 30Ver.<ライブ情報>『手嶌葵 15th Anniversary Concert』※終了分は割愛【2022年】1月22日(土) 東京都・秋川キララホール1月29日(土) 香川県・香川県県民ホール レグザムホール2月5日(土) 福岡県・宗像ユリックス イベントホール2月11日(金・祝) 神奈川県・鎌倉芸術館 大ホール2月19日(土) 愛知県・三井住友海上しらかわホール2月23日(水・祝) 佐賀 鳥栖市民文化会館 大ホール2月26日(土) 埼玉県・所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール3月5日(土) 大阪府・富田林市 すばるホール3月12日(土) 石川県・石川県立音楽堂 コンサートホール3月19日(土) 奈良県・なら100年会館3月21日(月・祝) 山口県・下関市民会館 大ホール3月26日(土) 長野県・まつもと市民芸術館 主ホール4月2日(土) 埼玉県・ウェスタ川越 大ホール4月9日(土) 兵庫県・兵庫県立芸術文化センター 中ホール4月17日(日) 滋賀県・守山市民ホール 大ホール4月24日(日) 東京都・東京オペラシティ コンサートホール4月29日(金・祝) 兵庫県・赤穂市文化会館ハーモニーホール5月1日(日) 高知県・高知県立県民文化ホール オレンジホール5月8日(日) 広島県・上野学園ホール5月21日(土) 新潟県・りゅーとぴあ コンサートホール5月28日(土) 大阪府・住友生命いずみホール6月4日(土) 東京都・東京オペラシティ コンサートホール6月12日(日) 愛媛県・松山市民会館6月19日(日) 静岡県・清水文化会館 マリナート6月26日(日) 茨城県・ザ・ヒロサワ・シティ会館7月10日(日) 岡山県・岡山シンフォニーホール7月16日(土) 福岡県・北九州芸術劇場7月18日(月・祝) 三重県・イスのサンケイホール鈴鹿7月24日(日) 群馬県・高崎芸術劇場7月31日(日) 愛知県・愛知県芸術劇場 コンサートホール8月6日(土) 兵庫県・アクリエひめじ『Simple is best』(初回限定盤)購入リンク:配信限定盤『Highlights from Simple is best』配信リンク:関連リンク手嶌葵 オフィシャルHP手嶌葵 オフィシャルfacebook手嶌葵 オフィシャルinstagram手嶌葵 レーベルサイト手嶌葵 YouTube公式チャンネル
2022年01月15日「去年、撮りためていた作品たちが世の中に飛び立つ年となって コロナで公開が延期になっていたものがたまたま今年に重なって多くの作品を発信することができた」。そう語ったのは、先日「ELLE CINEMA AWARDS 2021」にてエル べストアクトレス賞を受賞した有村架純。2021年も撮影中止や延期となった作品はあったが、2020年よりは少しずつエンタメ界も活気を取り戻してきた印象だ。今年TVやスクリーンを賑わせた俳優たちを改めて振り返った。赤楚衛二「かのきれ」「SUPER RICH」…話題作で人気拡大ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の大ヒットでアジア圏からも熱い視線を送られる赤楚衛二は、7月期、パク・ソジュン主演の人気韓国ドラマを「Sexy Zone」中島健人と小芝風花のW主演でドラマ化した「彼女はキレイだった」が大きな話題となった。放送の度に、演じた樋口拓也役にちなむ「樋口くん」や「赤楚くん」といったワードがトレンドを賑わせ、劇中での明るいムードメーカーぶりと、愛(小芝さん)へのさりげなく繊細な気遣いは視聴者の心を掴んだ。2021年は、寺田心主演で帰ってきた『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にも出演し、特殊メイクで“天邪鬼”役に。「世にも奇妙な物語‘21秋の特別編」の1篇「スキップ」では主演を務めた。先日最終回を迎えたフジテレビ木曜劇場「SUPER RICH」では、江口のりこ演じる主人公・氷河衛が出会う、ひと回り年下の春野優役に抜擢。何もかもを失った衛にまるで子犬のように懐き、公私にわたり尽くしていきながら、衛の会社「スリースターブックス」の再生とともに成長していく姿が注目を集めた。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』2022年は、「SUPER RICH」で対照的な立場となった町田啓太と再共演し、ドラマのその後を描く『チェリまほTHE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』が4月8日(金)に公開。また、1月7日(金)から公開のポリティカル・コメディ『決戦は日曜日』完成披露では「監督に“若者代表でいてほしい”と言われたので、頑張りました」と明かしていた赤楚さん。窪田正孝、宮沢りえを筆頭に実力派俳優たちばかりの中で揉まれたはず。これからのさらなる飛躍に期待したい。『チェリまほTHE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』坂口健太郎「おかえりモネ」で「#俺たちの菅波」の沼を生み出す坂口健太郎は、韓国ドラマをリメイクした主演ドラマ「シグナル」が映画化・スペシャルドラマ化され、『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』では「BTS」と「back number」のコラボ曲「Film out」が主題歌となり、3年ぶりの“三枝健人”の姿を披露した。『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』新型コロナの影響で5月17日よりスタートしたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」では、ヒロインの百音(清原果耶)の相手役に。第一印象は最悪、一見冷たくて理屈っぽく素っ気ないが、心根は優しい青年医師・菅波光太朗役で真骨頂といえる演技を見せ、ハッシュタグ「#俺たちの菅波」タグが視聴者の間で生まれるほど。多くの「菅波沼」「坂口沼」を生みだした。特に、震災のとき故郷にいなかった百音の心痛とその夢に寄り添う姿は称賛を呼び、それぞれ医師として、気象予報士として切磋琢磨しながら成長していく“相方”となった。秋の火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」にも出演。普段はクールでスマートなのに不毛な恋愛を続け、加えて寝起きのギャップがヤバすぎる百瀬柊を演じた。同枠の新ドラマ「ファイトソング」の主演は清原さんということもあり、そのバトンタッチにも菅波ファンが湧くことに。2022年は人気漫画をドラマ化するWOWOWオリジナルドラマ「ヒル」に主演、Season1は赤楚さん、Season2は坂口さんが主軸になる。解禁されているビジュアルがかなり危険な香りを漂わせており、期待が高まる。藤井道人監督、小松菜奈とのW主演『余命10年』の3月4日(金)が控えている。WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」有村架純『花束』『るろ剣』ほか出演映画6本公開!有村さんは「ELLE CINEMA AWARDS 2021」ほか、2021年3月に日本、中国、香港、韓国、台湾、インドなどから各国の話題作が集まる「第12回Asian Pop-Up Cinema」にて、是枝裕和監督が手がけた「有村架純の撮休(#1)」(2020)と坂口さん共演の『劇場版 そして、生きる』(2019)が上映され、日本人として初めて「BRIGHT STAR AWARD」に選ばれた。『花束みたいな恋をした』さらに「第13回TAMA映画賞授賞式」では、ドラマ「コントが始まる」をはじめ何度も共演してきた菅田将暉と『花束みたいな恋をした』で揃って最優秀男優賞&最優秀女優賞を受賞。同作はリピーターが続出し、SNSを中心に盛り上がりを見せた2021年上半期一番の話題作となった。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』ほかにも、シリーズ最終章のキーパーソンを演じた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』から『映画 太陽の子』、ドキュメタンタリー映画『人と仕事』、『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』と6本もの出演映画が公開された。新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」では戦時下に生きる心優しい小学校教員を演じる。新米保護司を演じているWOWOWオリジナルドラマの映画版『前科者』は1月28日(金)より公開、最前線での活躍は2022年も続きそうだ。「前科者」永野芽郁「ハコヅメ」から『そして、バトンは渡された』で成長見せる7月期ドラマ、戸田恵梨香とのW主演で交番勤務の女性警察官の仕事をコミカルに描いた「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」のオンエア中、新型コロナウイルスへの感染が発表された永野芽郁。とはいえ、キュートな新人警官ぶりは永野さんにハマり、女性警察官の実情や苦悩がよりリアルなものに。戸田さん演じる元エース刑事や西野七瀬演じる刑事課新任刑事とのシスターフッドも好評を博した。特に第3話、第4話は必見だ。「ハコヅメ」年末一挙放送SPまた、映画では『地獄の花園』『キネマの神様』とまったくタイプの異なる映画に出演。『そして、バトンは渡された』では、4回苗字が変わっても前向きに生きる森宮優子役に。料理上手な義理の父親・森宮さん(田中圭)との絆、早瀬(岡田健史)との恋に加え、ピアノにも初挑戦し「記憶に残るシーンになった」と自身でも振り返っている。『そして、バトンは渡された』『地獄の花園』にて「第46回報知映画賞」主演女優賞を受賞、「第76回毎日映画コンクール」にもノミネートされており、今年度の映画賞を席巻しそうだ。『そして、バトンは渡された』柳楽優弥『映画 太陽の子』「二月の勝者」見事なハマりっぷり太平洋戦争末期、“日本の原爆開発”を背景にした青春群像劇『映画 太陽の子』で、核エネルギーの研究に関わる若き科学者に扮した柳楽優弥。「ひよっこ」「青天を衝け」などを手掛けた黒崎博による監督・脚本のもと、幼なじみ役の有村さん、弟役の三浦春馬さんと戦時下での等身大の若者たちを演じ、科学者の葛藤を体現してみせた。『映画 太陽の子』一方、Netflix映画『浅草キッド』で演じたのは若き日のビートたけし。劇団ひとり監督が脚本を務め、昭和の浅草を舞台に、大泉洋演じる師匠・深見千三郎と柳楽さん演じるたけしとの日々を描いた青春映画は12月9日に配信されて以来「今日の映画TOP10」で連日1位となっている(12/19現在)。Netflix映画『浅草キッド』新型コロナウイルスの影響を受け、当初の2020年7月放送予定から1年以上たって土曜ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」も放送。中学受験塾「桜花ゼミナール」に現れる元カリスマ講師・黒木蔵人役には視聴者から「原作通り」「目力すごい」など多くの称賛の声が上がるほどのハマりっぷりを見せた。佐久間由衣主演映画&ドラマ「最愛」で印象残す連続テレビ小説「ひよっこ」で有村さん演じるヒロインの親友役を演じて脚光を浴びた佐久間由衣は今年、映画主演2作目となる『君は永遠にそいつらより若い』で、共感性の高い、児童福祉士として就職が決まっている大学生・ホリガイを好演。そして、ドラマ「彼女はキレイだった」では、愛(小芝さん)の親友で宗介(中島さん)に思いを寄せる複雑な役どころとなった。『君は永遠にそいつらより若い』秋ドラマで話題となった「最愛」では一転、大輝(松下洸平)とコンビを組む所轄刑事・“桑子”こと桑田仁美役に挑んでいる。15年前の失踪事件から現在の連続殺人事件に繋がる謎に迫る完全オリジナルドラマは、性暴力が及ぼす心身への傷を色濃く映す一面もあったが、桑子が警察組織という権威主義の男性社会で自らの信念を貫く姿に、佐久間さん自身の成長を重ねた人も多いかもしれない。杉野遥亮「恋です!」心優しきヤンキー役が大好評秋ドラマといえば、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」にも好評が寄せられた。主演は、連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインを務めあげた杉咲花。杉咲さん演じる白杖を持った弱視の主人公・ユキコに恋するヤンキー・黒川森生役の杉野遥亮は、顔にある傷とは裏腹に誠実でピュアな一面と、人懐っこい笑顔や一本気なキャラクターが人気に。視聴者は森生を通して、白杖を持つ人たちのリアルに気づいていくことができた。また、獅子王の告白に対する“答え”は語り継がれるべき名シーンといえるだろう。2021年は、「直ちゃんは小学三年生」で渡邊圭祐、前原滉、竹原ピストルと、なんとランドセルを背負った小学生を演じて幕開け。とにかく“いま”この瞬間を全力で生きる小学3年生になりきり、続いて「東京怪奇酒」にも主演した。『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』に本人役で参加、若手実力派キャスト総出演『東京リベンジャーズ』にも出演した。『東京リベンジャーズ』細田佳央太『花束』「ドラゴン桜」「恋です!」で魅了杉咲さん、杉野さんをはじめ、田辺桃子、奈緒ら若手実力派が揃った「恋です!」には、細田佳央太もユキコの同級生で全盲の青野陽太役で出演した。2019年、1,000人以上の中からオーディションで抜擢され、石井裕也監督の『町田くんの世界』にて映画初主演。今年、『花束みたいな恋をした』では清原果耶と初々しいカップル役を担い、日曜劇場「ドラゴン桜」では発達障がいのある昆虫が大好きな学生・健太役に。『子供はわかってあげない』SNSでは「役によって全然違うように見える」「演技力がすごい」など注目の人物となり、上白石萌歌主演『子供はわかってあげない』では書道部員のもじくんを快演。2022年1月期、話題作を次々生み出すテレビ朝日土曜ナイトドラマ枠で秋元康企画の「もしも、イケメンだけの高校があったら」でついにドラマ初主演。実に頼もしい次世代俳優だ。鈴木伸之秋ドラマは3本掛け持ち!?多彩な作品に引っ張りだこ「恋です!」で鈴木伸之が演じた獅子王は、その真摯さで視聴者の心に残るキャラクターとなった。「今日から俺は!!」のヤンキーから一転、「俺たちはあぶなくない ~クールにさぼる刑事たち」(2020)にて連続ドラマ初主演を果たしてから、2021年の活躍は目覚ましいものがあった。『東京リベンジャーズ』に出演し、「ボクの殺意が恋をした」では、2019年のドラマ「G線上のあなたと私」で兄弟にして恋のライバル役を演じた中川大志と再共演。“デス・プリンス”の異名を持つ、独自の美学に基づいて殺しを行う殺し屋・八乙女流星役でスタイルを生かしたカッコよさと、コメディセンスを発揮した。「ラジエーションハウスll ~放射線科の診断レポート~」では杏(本田翼)に思いを寄せる整形外科医・辻村役を再び演じ、「今日から俺は!!」の西森博之が原作の「お茶にごす。」にも主演、そして「恋です!」と、なんと秋ドラマを3本掛け持ち!先に撮了していた作品があったとはいえ、引っ張りだことなった。2010年、「三代目J Soul Brothers」のボーカルオーディション(VOCAL BATTLE AUDITION)に落選するも、その後LDH側から声がかかりオーディションを経て「劇団EXILE」に加入した鈴木さん。2022年には30代に突入、これまで不良役で人気を得てきたが、そろそろ学生服も卒業だ。犬飼貴丈と共演する、公安捜査官とヤクザがバディを組む新ドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」で鈴木さんが演じるのは堅物な公安捜査官のほう。禁断のバディは、骨太なサスペンスに挑んでいく。多彩な作品で輝いてきた鈴木さんの新境地となることはまず間違いない。「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」(text:Reiko Uehara)
2021年12月31日邦画、洋画と多くの映画作品が公開された2021年。ワクチンの普及によりコロナ禍でも劇場に足を運ぶ人の数が増え、少しずつ活気が戻り始めました。今年は『新感染半島 ファイナル・ステージ』に始まり、『花束みたいな恋をした』のヒット、マーベル作品や『DUNE/デューン 砂の惑星』『マトリックスレザレクションズ』『キングスマン:ファースト・エージェント』など延期となっていた作品も次々と公開されました。そんな中で、シネマカフェでは映画やドラマなど映像作品に関わる様々な方々に取材を敢行。まだまだ来日インタビューは叶わず…ではありますが、今年掲載した記事の中から、多くの方に読まれた人気記事をランキングにして発表します!10位:高畑充希『浜の朝日の嘘つきどもと』高畑充希『浜の朝日の嘘つきどもと』/photo:Jumpei Yamada映画好きであればきっと、忘れられない思い出の映画館・劇場がある。高畑充希にとって、忘れられないその場所は地元・大阪の梅田芸術劇場だという。「小っちゃい頃、そこでしょっちゅうミュージカルを観てましたし、楽屋の出待ちをしたこともありました。演じる側として初めてあの舞台に立たせてもらったのは10代の頃でしたが、楽屋から舞台に通じるエレベーターに特有の“匂い”があって忘れられないんですよ。あれは何の匂いなんだろう…(笑)? その後も何度も立たせてもらってますけど、あの匂いは変わらないし、私にとっては特別な劇場ですね」。高畑さんが主演を務める映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は、福島県南相馬市にある、経営が傾いた小さな映画館「朝日座」を立て直すために現れたヒロインと彼女の熱意に心を動かされていく周囲の人々の姿を描いた作品。観終わった後に、自分の心の中の思い出の映画館…いや、映画館に限らず、大切な場所や存在に思いを馳せる――そんな作品に仕上がっている。高畑さんは、どのような思いを持ってこの作品に臨んだのだろうか?>>>【インタビュー】高畑充希 大きな“破壊”の後に気づいたこと…失う前に気づくことの大切さ9位:有村架純『花束みたいな恋をした』有村架純『花束みたいな恋をした』/photo:You Ishii人気ドラマ「カルテット」(17)の脚本家・坂元裕二と土井裕泰監督が、映画では初タッグを組んだ『花束みたいな恋をした』。運命的な出会いに恋の予兆を感じたふたりが付き合い、同棲を始め、社会人になったことでモラトリアム期間が終わり、恋愛感情にズレが生じていくさまを、坂元氏ならではの“生きた”セリフの数々が彩り、土井監督の優しいまなざしが観客の涙を誘う。菅田将暉と共に、ある男女の5年間を生きたのは、近年ますます活動の幅を広げる有村架純。「有村架純の撮休」(20)や『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(21)など、話題作に引っ張りだこの彼女は、どのような想いで本作に挑み、何を得たのか。>>>【インタビュー】有村架純、菅田将暉との共演で芽生えた責任感「自分たちが次の時代を作っていく」8位:向井理「華麗なる一族」向井理「連続ドラマW 華麗なる一族」俳優の向井理は、2021年でデビュー15周年を迎えた。洒脱な雰囲気は当時から変わらないが、近年においては、少しリラックスしたような温かみまでも、持ち合わせているように見える。「今年で15、16周年なのかな?振り返ることはあまりないですし、“こういう人になりたい”というのも、特にはないんです。ああ…!けど、ドラマ『華麗なる一族』で共演した中井貴一さんのスタンスは、すごく素敵だなと思っています。僕はまだ引き出しが全然足りていないので、もっともっと、いろいろなことを経験していかないと」。向井さん本人はこう話すが、フィルモグラフィーをたどると、その“経験”はとても多彩で、俳優としての確かな歩みが感じられる。>>>【インタビュー】デビューから15年、向井理の引き出しの秘密「いろいろやっていくと、欲が出てくる」7位:岩田剛典&新田真剣佑『名も無き世界のエンドロール』岩田剛典×新田真剣佑『名も無き世界のエンドロール』/photo:You Ishii物語の始まりは、似た境遇で育った幼なじみ、キダとマコトの学生時代から。強い絆で結ばれた2人は転校生のヨッチ(山田杏奈)と出会い、3人で平穏な日々を過ごしていた。そんな彼らの青春は“ある時点”を境に、別々の道へ。しかし、かたや裏社会の人間、かたや実業家となったキダとマコトには、ある目的があった…。ラスト20分の真実。この世界の終わりに、あなたは心奪われる――。こんなキャッチコピーからも分かるように、『名も無き世界のエンドロール』は実に巧妙で厄介な作品だ。友情と恋心がもどかしく交錯する青春映画かと思えば、衝撃をはらむサスペンスの香りも。そのため、初共演の岩田剛典と新田真剣佑も、プロモーションに四苦八苦!?親友同士を演じた親密さを漂わせつつ、物語の秘密を共有する者同士の“共犯感”を匂わせつつ、作品やお互いのことについて語った。>>>【インタビュー】岩田剛典、新田真剣佑は「闇を匂わせる」親友同士を演じて物語の秘密を共有6位:松坂桃李『いのちの停車場』松坂桃李『いのちの停車場』/photo:You Ishii本人が望むか、望まないかは別として、松坂桃李は今や賞レース常連の俳優だ。20代で「がむしゃらに」積み重ねた作品群は、実となり、32歳の自身の背中を押すものとなった。第44回日本アカデミー賞授賞式では新人俳優賞のプレゼンターを務め、「ひとつひとつを積み重ねていくことで、再会も増えてくる仕事。現場での再会を望みます」と、実感がにじむメッセージを伝えていた。そんな松坂さんこそ、今、作品で再会したい人は誰なのか、聞いてみた。「いやあ、いっっっぱいいます!まず、役所(広司)さん。あと、(樹木)希林さんとは、もう1回ご一緒したかったですね。年齢は違いますけど、ほぼ同じ時期に事務所に入った菅田(将暉)とも、『キセキーあの日のソビトー』以来、映画をやってないからまたやりたいですし。同世代で言えば、岡田将生、濱田岳ともやりたいですし、本当にいっぱいいますねえ。もちろん、『いのちの停車場』で関わった俳優部の皆さん、吉永小百合さんをはじめ、またご一緒したいです」>>>【インタビュー】松坂桃李、自分にとっての核を見つめ直す今「生きることは、小さな幸せの積み重ね」5位:鈴木亮平『土竜の唄 FINAL』鈴木亮平『土竜の唄 FINAL』/photo:Maho Korogi俳優・鈴木亮平から滲み出る人柄のよさ、サービス精神は、インタビューの冒頭から垣間見えた。机の上に置かれたペン型のICレコーダーを物珍しそうにしげしげと見つめた鈴木さんは、「あ、じゃあ…」とスーツの内ポケットにしまい込む仕草をして、にやりと笑みを浮かべる。茶目っ気あふれる行動はほっこりした笑いを生み、取材場に漂っていた緊張感を瞬時にやわらげた。「実は関西人なんですよ」と言う鈴木さん、ちょっとだけ“ボケたい”思いは、兵庫県西宮市出身の血が騒ぐということか。「最近、自分が“すごくストイックに役作り”みたいに書かれているのを読むと、そんなわけじゃないんだけどな…と思うことがあります(笑)。例えば『HK 変態仮面』だったら、ああいう(コメディの)作品だから“すごく真面目にインタビューで答えたら面白いのかな?”というのも実はちょっとあり、真面目に答えたりしているんですよ。ボケのつもりで答えていたら“こういう役でも、鈴木はすごく真面目にやってる!”みたいに書いていただいて…(笑)」。>>>【インタビュー】鈴木亮平、挑戦を糧に突き進む新しい自分との出会い「まだ守りに入る段階じゃない」4位:土屋太鳳『哀愁しんでれら』土屋太鳳『哀愁しんでれら』/photo:Jumpei Yamada土屋太鳳が持つ清廉さは『哀愁しんでれら』には1ミリも存在しない。剥き出しの喜怒哀楽と愛情への執着と貪欲さ、人間の尊厳を根底から揺るがす、シンパシーを感じない人物を土屋さんは演じた。「…これって土屋太鳳だよね?」こちらが戸惑うほどに、どぎまぎしてしまうほどに。強烈なインパクトを剛速球でくらう。俳優としての進化を感じさせる、グラデーションの効いた役、土屋さんの圧倒的な佇まいについて感想を伝えると、「うれしい…ありがとうございます。すごくうれしいです。最初、3回お断りした役だったので」と、「ああ、土屋太鳳だ」と認識させてくれるイノセントな微笑みで、土屋さんは同作について語り出した。>>>【インタビュー】俳優としての覚悟と進化、グラデーションを見せる土屋太鳳3位:江口洋介『るろうに剣心 最終章 The Beginning』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会「るろうに剣心」シリーズで斎藤一を演じる江口洋介。『The Beginning』で新選組時代の斎藤を演じての感想や、斎藤のトレードマークとなっているタバコへの熱い思いなど、たっぷりと語ってもらった。「ある時期から(武士にとっての)刀じゃないけど、タバコを劇中で吸う事が難しい時代になって、(このシリーズで)また得意なタバコを吸えたんでね、俺としてはこの役はどんどん広げられたつもりではいるんですけど、「タバコと刀」というのは斎藤には切っても切れないものですね。そういう意味で芝居をするにしてもすごく印象的だったし、ここまで深く関わった作品も初めてだったんで、寂しさはありますよね。終わってしまった寂しさっていうのはありますけど、やり切った感もあります」。>>>【るろ剣リレーインタビュー 第5回】江口洋介、リアリズムを持って演じた役は「死神のようなイメージ」2位:佐藤健『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』佐藤健『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開初日に緋村剣心演じる佐藤健に再びインタビューを敢行! 「佐藤健にいまだから聞きたいこと、言いたいこと」として武井咲、青木崇高、新田真剣佑、江口洋介、有村架純からの質問に全て答えてもらった。佐藤健の弱点、そして真夜中のストレス解消法とは…?>>>【るろ剣リレーインタビュー 最終回】佐藤健、代表作となった剣心は「どこかにずっといて、切り離せない存在」1位:永野芽郁&田中圭『そして、バトンは渡された』田中圭&永野芽郁『そして、バトンは渡された』/photo:Maho Korogi永野芽郁と田中圭の朗らかな笑い声が上がると、室内のムードが一段と明るくなった。スチール撮影中、永野さんが以前勧めたという韓国ドラマを「観たよ!」と勢いよく告げた田中さん。しかし、その感想は「普通かな(笑)?」と茶目っけたっぷりで、永野さんは思わず「ええ~!本当にちゃんと観ました!?」と目を丸くしつつ食い下がる。田中さんに熱弁をふるう永野さん、笑顔でやさしく見つめる田中さん。いつまでも眺めていたくなるほっこりな姿は、初共演した映画『そして、バトンは渡された』にて演じた、血のつながりのない親子に重なるようだった。>>>【インタビュー】永野芽郁&田中圭、絶妙な距離感から生まれた“親子”の信頼関係(text:cinemacafe.net)
2021年12月30日柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が共演、時代に翻弄されながら全力で駆け抜けた若者たちの等身大の姿を描いた青春群像物語『映画 太陽の子』Blu-ray&DVDが1月7日(金)にリリース。この度、Blu-ray&DVDに収録されるメイキング映像の一部が公開された。太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆開発”を背景に、「いっぱい未来の話をしよう」と誓い合った若者たちの300日の青春グラフィティとなる本作。この度公開されたメイキング映像では、緊迫感のあるシーンから和やかなシーンまで、本作のキャストの様々な表情が映された。世津役の有村さんはクランクインを迎えて「優しいシーンや切ないシーンとかもたくさんあるので、みなさんと一緒に頑張っていい作品をつくりたいなという気持ちです!」と、にこやかに意気込みを語る。裕之役の三浦さんは、「裸に近い状態で海に入ることがない。極力ない状態でやったから、かなり解放感があって気持ちよかったです」と海での撮影シーンをふり返り、そして、最後にクランクアップを迎えた修役の柳楽さんが「世界に大きく羽ばたく素晴らしい作品になりますように」と意気込みを語り、締めくくっている。Blu-ray&DVDのメイキングには、黒崎博監督との話し合いのもと、ひとつひとつのシーンが丁寧に作られていく過程を追うことができる。特に、ワンカット1度きりの撮影にスタッフ・キャストが一丸となって臨んだ、弟・裕之が海に身を投げ出そうとする緊迫のシーンは必見となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画 太陽の子 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ
2021年12月28日有村架純が主演、6年ぶりの映画出演となる森田剛が共演する映画『前科者』。この度、有村さん、森田さん、メガホンをとった岸善幸監督のスペシャル対談が実現、映画コメンテーターのLiLiCoが3人の本音に迫った。さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、キャラクターを紹介する特別映像、新たな場面写真も解禁された。Q:完成した映画を観て有村:脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田さん演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました。森田:涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました。岸:保護司って元受刑者を更生させる、つまりやり直しをさせる役割があるんですが、人間としてやり直すということは一体どういうことなんだろうと。『前科者』を観ると分かるんじゃないかと。Q:初共演の印象有村:初めて(森田さんの)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい。森田:公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村さん)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね(一同笑)Q:描こうとしたこと森田:「生きる」ということをすごく感じます。いつ死ぬか、何があるか分からないし、だからこそ一瞬一瞬がキラキラするというか。優しいけど力強い映画なので観ていただけたらと思います。有村:罪を犯すということは肯定できることではないですけど、一生懸命生きようとしている人たちを生きづらいようにする資格は自分たちにはないですし、(元受刑者も)温かい世界で生きていけるような世の中になってほしいなと思います。さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、演じた役について、有村さんや森田さん、磯村勇斗がインタビューに答えてキャラクターを紹介する特別映像も解禁された。犯罪者や非行少年の更生を助ける保護司・阿川佳代を演じる有村さんは、「ある過去の出来事と共にずっと生きている人なんですけど、阿川自身がその過去にすごくこだわりを持っていて、だからこそいつまでも自分が存在する価値を探し続けていて、存在価値をきれいな心で関われる保護司というところで自分を肯定している複雑な状況を抱えた女性です」と解説。そんな保護司・阿川のもとで社会復帰を目指す保護観察対象者・工藤誠を演じているのが、森田さん。「(工藤)誠に限らず、出てくる人がみんなそれぞれトラウマを背負って戦っている人たちが描かれていますし、少なからず自分もそういう思いをもって生きていると感じている」とコメント。阿川の中学時代の同級生であり、失踪した工藤を追う警視庁刑事・滝本真司を演じる磯村さんは、「(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく(役です)」と語った。また、追加の場面写真からも、キャラクターの関係性やストーリーが垣間見える。主人公・阿川(有村さん)は、犯罪者や非行少年の更生を助ける保護司。阿川の最初の対象者で、いまは更生し便利屋を営む斉藤みどり(石橋静河)との交流や、半年前から担当している殺人犯の工藤誠(森田剛)を無事更生させることが念願であり、工藤の保護観察期間もあと2週間で満了するところまできていた。月に二度ある定期報告の面談だが、この日は公園で行うことに。保護観察が満了したら、お祝いに工藤がかつて母親や弟と行った思い出の店でラーメンを食べようと約束する2人。工藤から「どうして保護司をしているのですか?」と尋ねられた阿川だが、「私も、いろいろありましたから…」と受け流す。阿川も明らかに心に大きな傷を抱えていた。そんな中、交番の巡査部長が何者かに拳銃を奪われ重傷を負う事件が起きる。刑事の滝本真司(磯村さん)と鈴木充(マキタスポーツ)が捜査を始めるが、何の手掛かりも得られぬうちに、さらに別の殺人事件が起きてしまう。最後の定期報告の日、約束の時間になっても工藤は現れない。いったい工藤に何があったのか?ちぎれそうな心でコンビニのレジに立つ阿川の前に刑事の滝本が現れる。「工藤誠を探している」と滝本に言われ、阿川は愕然とする。2人は中学校の同級生だった。滝本との再会は、阿川が心の奥深くにしまっていた過去の出来事を甦らせていく。再び警察に追われる身となった工藤は、いったいどこへ消えたのか?彼を信じてその更生に全力を注ぎ奮闘する阿川。保護司と前科者、2人がたどりついた先に見える希望とは…。非常勤の国家公務員ではあるが報酬は一切ない保護司。それでも罪を犯した者たちの更生に寄り添う阿川。出所後は真面目に社会復帰を目指して頑張っていたが、壮絶な過去にまつわるある出来事をきっかけに忽然と姿を消してしまう工藤。阿川の中学時代の同級生で、彼こそが阿川が保護司になった理由に深く関係している滝本。本作では、心の傷と消せない過去を持った人々が、希望を見出し再生していく姿を描いていく。『前科者』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。ドラマ版「前科者」はWOWOWオンデマンドにて配信中(無料トライアル実施中)/各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2021年12月28日原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガの実写版となる映画『前科者』が2022年1月28日(金)に公開となる。この度、主演の有村架純と森田剛、岸善幸監督のスペシャル鼎談が実現。さらに特別映像と場面写真が公開された。原作はテレビドラマ『監察医 朝顔』の原作や『羊の木』(2018年)といった映画の脚本も手掛ける香川まさひとが、罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、彼 / 彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた作品で、2019年「第3回さいとう・たかを賞」の最終候補に選ばれた社会派ヒューマンドラマ。監督は岸善幸。2017年に公開された『あゝ、荒野』では、数々の賞を受賞するなど、今最も次回作が期待される岸監督が脚本と監督を務め、満を持して『前科者』を本格社会派エンタテイメント作品として描き出す。主演を務めるのは、映画『花束みたいな恋をした』(2021年)での好演が記憶に新しい有村架純。有村が演じる主人公・阿川佳代は、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく保護司の女性だ。共演には、佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日忽然と姿を消し再び警察に追われる身となる男・工藤誠に6年ぶりの映画出演となる森田剛。さらに脇を固めるキャストには磯村勇斗、リリー・フランキー、木村多江、若葉竜也、マキタスポーツから、ドラマ版の続投となる石橋静河、北村有起哉、宇野祥平に加え、様々な作品で存在感を放つ個性派、演技派俳優たちが集結する。阿川の優しさや厳しさに触れ、順調に更生し社員として迎え入れてもらえるはずだった工藤。しかし、ある日忽然と姿を消し直後に起こった事件の容疑者に疑われてしまう。工藤を探し出そうとする阿川は刑事であり学生時代の同級生の滝本と再会するが、ふたりは学生時代のある忘れられない過去が原因でこの事件を通し、罪を犯した者を“救う者”と“咎める者”として対峙することに。工藤を取り巻く人々や環境を知っていくなかで、何も知らなかった現実に直面し思い悩みながらも真っすぐに前科者と向き合う阿川の想いは届くのか、そして工藤はなぜ姿を消したのか。スペシャル対談の進行を務めたのは「生き方や考え方を変えてくれる映画が好きで『前科者』から体のすべてのパーツで何かを感じた」というLiLiCo。映画の中での森田の変わり様にとても驚いた彼女は「今日のエロフェロモンを(撮影現場では)どこに置いたんですか?」と森田に思わず迫る場面もあったが、本作の撮影現場を振り返りながら、観客に観てほしいポイントを語らう優しい雰囲気のなかでトークはおこなわれた。<有村架純×森田剛×岸善幸監督>Q:完成した映画を観て有村:脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました。森田:涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました。岸:保護司って元受刑者を更生させる、つまりやり直しをさせる役割があるんですが、人間としてやり直すということは一体どういうことなんだろうと。『前科者』を観ると分かるんじゃないかと。Q:初共演の印象有村:初めて(森田の)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい。森田:公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね(一同笑)Q:描こうとしたこと森田:「生きる」ということをすごく感じます。いつ死ぬか、何があるか分からないし、だからこそ一瞬一瞬がキラキラするというか。優しいけど力強い映画なので観ていただけたらと思います。有村:罪を犯すということは肯定できることではないですけど、一生懸命生きようとしている人たちを生きづらいようにする資格は自分たちにはないですし、(元受刑者も)温かい世界で生きていけるような世の中になってほしいなと思います。<有村×森田×磯村勇斗>Q:演じたキャラクターについて有村(犯罪者や非行少年の更生を助ける保護司・阿川佳代)「ある過去の出来事と共にずっと生きている人なんですけど、阿川自身がその過去にすごくこだわりを持っていて、だからこそいつまでも自分が存在する価値を探し続けていて、存在価値をきれいな心で関われる保護司というところで自分を肯定している複雑な状況を抱えた女性です」森田(阿川のもとで社会復帰を目指す保護観察対象者・工藤誠)「(工藤)誠に限らず、出てくる人がみんなそれぞれトラウマを背負って戦っている人たちが描かれていますし、少なからず自分もそういう思いをもって生きていると感じているので、嘘がないもんだなと思ったし、勝負したいなという思いです」磯村(阿川の中学時代の同級生であり、失踪した工藤を追う警視庁刑事・滝本真司)「(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく(役です)」特別映像は3名による上記のトークと本作のストーリーを紹介するもの、キャラクターを紹介するものの3種が解禁されている。そして新たな場面写真はキャラクターの関係性やストーリーが垣間見える写真だ。ストーリー編『前科者』2022年1月28日(金)公開
2021年12月28日有村架純が主演を務める映画『前科者』(2022年1月28日公開)のSPトーク&場面写真が28日、公開された。同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。今回公開されたのは有村、森田剛、岸善幸監督のスペシャル座談会で、映画コメンテーターのLiLiCoが3人の本音を引き出す。「生き方や考え方を変えてくれる映画が好きで『前科者』から体のすべてのパーツで何かを感じた」という。映画の中での森田の変わり様にとても驚いたLiLiCoが「今日のエロフェロモンを(撮影現場では)どこに置いたんですか?」と森田に思わず尋ねる場面も。完成した作品については「脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました」(有村)、「涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました」(森田)と感想を述べた。初共演の印象については、有村は「初めて(森田の)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい」、森田は「公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね」と明かす。さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、キャラクターを紹介する特別映像も完成し、演じた役について、有村架純や森田剛、磯村勇斗がインタビューに答える。磯村は「(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく」と自身の役を紹介した。公開された場面写真は7点で、主人公の阿川と更生し便利屋を営む斉藤みどり(石橋静河)や、半年前から担当している殺人犯の工藤誠(森田剛)との交流の場面、刑事の滝本真司(磯村勇斗)と鈴木充(マキタスポーツ)が行う殺人事件の捜査の様子も。最後の定期報告の日、約束の時間になっても現れない工藤を心配する阿川の前に、中学校の同級生だった刑事の滝本が現れ突然の再会、工藤のために奔走する阿川など、気になる場面となっている。(C) 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2021年12月28日二宮和也主演の新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」から、二宮さんと元宝塚歌劇団トップ娘役の愛希れいか、有村架純と漫画家兼モデルのペッペのそれぞれ恋模様を捉えた場面写真が解禁となった。本作は、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、日本海軍軍人とイタリア人潜水艦乗組員たちの国境を超えた友情と恋を描く、実話に基づいた物語。初解禁された場面写真には、二宮さん演じる日本海軍少佐・速水洋平、思いを寄せる鈴木香苗(愛希れいか)と一緒に街中で談笑している姿が切り取られている。速水は誰よりも愛国心を誓い、曲がったことが大嫌い。“人生は国を守るためにこそある”と信じてやまない超堅物。「戦時中、自分だけ恋にうつつを抜かすことなど許されるわけがない」と考えながらも、香苗への秘めた思いを隠し通すこともできずにいた…。そんな速水が照れくさそうにも笑みをこぼす姿は、好きな人である香苗だからこそ唯一見せる表情。不器用な男・速水と、彼の思いを知りながらも待ち続ける香苗。2人の温かな恋模様に注目だ。もう1枚の場面写真では、高台の上から優しいまなざしで遠くを見つめる速水の妹・早季子(有村架純)とイタリア人のアベーレ(ペッペ)との仲むつまじい姿が写し出されている。アベーレは、母国イタリアが日本の同盟国から一転、敵対国となってしまったことを知らずに、潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号で日本へ物資輸送のためにやってきたイタリア人の1人。「人生は恋をするためにある」がモットーのアベーレは、偶然出会った早季子にひと目ぼれ。最初は、早季子もアベーレに対して警戒をしていたが、一緒に過ごしていくうちにアベーレのお茶目な姿や優しさに触れ、徐々に心を開き始める。しかし、イタリア人を毛嫌いしている兄・速水(二宮さん)は、アベーレに「妹には絶対手を出すな!」と強く言いつける場面も。徐々にひかれ合う早季子とアベーレの恋の行方はいかに!?「潜水艦カッペリーニ号の冒険」は2022年1月3日(月)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年12月27日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は俳優の田畑志真さんです。難役にもチャレンジし続けて話題作に次々と出演!17日より公開の映画『偽りのないhappy end』など多数の作品が控える田畑さん。「アカリは明るいけれど悩みを抱えた女の子で、そのギャップを演じるのが難しかったです。実際の私は悩んでもどうにかなると思っていて、寝たら忘れるタイプで、ギャップもないので(笑)」。1月公開の映画『前科者』では事務所の先輩である有村架純さんの学生時代を熱演。「ずっと緊張していました。初挑戦の泣く演技もあって、緊張でごはんが食べられなかったことも…。でも無事に終えられて本当にホッとしました!」神社やお寺の御朱印を集めています。最近行った寒川神社は、スッと気持ちよくなる感覚がありました。手作りの棚の上には6~7種の観葉植物。それぞれ葉の形も色も違うので見ていて楽しい!緑に癒されています。球場に観に行くほどジャイアンツファン。父と兄の影響で野球好きに。兄とバッティングセンターにも行きます。たばた・しま2005年生まれ。12月17日公開の映画『偽りのないhappy end』に出演。来年1月28日公開の映画『前科者』では、主演・有村架純さんの学生時代という重要な役に大抜擢。※『anan』2021年12月22日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年12月21日女優の有村架純、古川琴音、俳優の北村匠海、斎藤工が18日、ELLEが独自の視点で選定する映画賞「ELLE CINEMA AWARDS 2021」の授賞式に登場した。ファッション雑誌『ELLE』を始めとするELLEグループは、SDGsをテーマにした配信イベント「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」を初開催。2015年から続く同授賞式では、今年新設の「ELLEACTIVE! for SDGs賞」含む5つの賞と作品賞の6部門が発表された。今年最も輝いた女優に贈られるエル べストアクトレス賞は、有村が『花束みたいな恋をした』で受賞。受賞作を含め6作の映画に出演したほか、舞台やドラマにも多数出演し、常に話題を集めた。有村は「この度は本当にありがとうございます」と感謝。「皆様が選考されるなかで、自分を思い浮かべてくれたというのが嬉しいなと思いました」と受賞の喜びを伝えた。今年最も輝いた男性に贈られるエルメン賞を受賞した北村は、「素直に嬉しいです。目の前にあるものを自分なりに真摯に取り組んできた結果、こういう評価をしていただいたというのは本当にやりがいも感じますし 糧になります」とコメント。受賞映画『東京リベンジャーズ』は今年の実写日本映画の興行収入1位を記録、ボーカルをつとめるバンド・DISH//でも第72回紅白歌合戦の出場が決定するなどマルチな活動ぶりで注目を集めた。今後活躍が期待される若手に贈られるエル・ガールライジングスター賞は古川が受賞し、「うれしいです。いただけてとてもありがたく思っていますし、これからも頑張っていきたいなと思います」と意気込みも。エルベストディレクター賞を受賞した濱口竜介監督の『偶然と想像』や『花束みたいな恋をした』などでの演技が高く評価された。映画界でSDGs的な役割を果たした映画人に贈られる、ELLE ACTIVE! for SDGs賞を受賞した斎藤。俳優、監督として精力的に活動し、2014年からは移動映画館「cinema bird」プロジェクト、そして昨年立ち上げた「ミニシアターパーク」の活動など、苦境に陥った映画界や劇場、観客をサポートする取り組みに力を入れている。監督作『フードロア:Life in Box』、『ゾッキ』などでは、現場に託児所を設けたことでも話題になった。受賞にあたり斎藤は、「恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています」と受賞の喜びをかみしめた。受賞者コメントは以下の通り。■有村架純受賞作『花束みたいな恋をした』では、企画の段階から再び脚本の坂本裕二さんと監督の土井裕泰さんとご一緒できるということで、本当に楽しみで、お相手も貴重な同い年の菅田将暉さん。今の私たちに何ができるだろうかと撮影をするなかで、すごく考えましたし、映画界を盛り上げたいなっていう気持ちもすごくありました。2021年は、去年撮りためていた作品たちが世の中に飛び立つ年となってコロナで公開が延期になっていたものがたまたま今年に重なって多くの作品を発信することができて、タイミングと運ってあるんだなと実感しましたし、もしかしたら『花束みたいな恋をした』もコロナ禍でなかったら、ここまで皆様の心に残ることができなかったかもしれないですし、色々なめぐりあわせとか目に見えないものを信じてもいいのかなとか希望を感じるような1年になりました。映画は、初めて出させていただいたときから、みんなで作っていくという過程にすごく魅力を感じてお芝居をすることは映画でもドラマでも舞台でも同じなんですけど、監督やスタッフや役者さんの本気をみせていただける場所と、映画には感じていて、それを間近でみられることが幸せに思います。プロの技を学んだりして、刺激をもらって吸収していく、それができるのが映画独特の世界かなと思います。2021年に撮影した作品も来年公開になりますし、待っている作品もあるので、変わらず一つひとつの作品に誠実に向き合っていきたいなと思いますし、作品に出会うことだったり人に出会うことだったり、出会いにときめきを持つことを忘れたくないなと思います。■北村匠海2021年は、役者だけではない活動もいっぱいある中で目まぐるしい一年でしたね。いろいろ背負う瞬間が多かったなという印象です。また本当にいろんな人に出会えた一年だったなと思います。自分にとって、音楽と芝居だけでいったら100:100で自分の中では比重を置いて、そういう中で、役者でなし得たことが音楽にも作用しているし、音楽で見てきた景色も芝居だったりフォトグラファーでもそうですし他にもいろんなマルチなことをしていくなかで、いっぱい作用していくようになりました。僕だけじゃない世界が広がってて、いろんな人に助けられた部分もありますね。受賞作『東京リベンジャーズ』では、まずひとつは今年(実写映画の興行収入)1位というところで、それを僕らの世代で作れたというのは、本当に大きいなと思っています。これは日本の映画の歴史としてみても、僕らの時代を一個確立したのかもしれないな、というタイミングでもありました。その真ん中に立たせていただくということもとても光栄です。こうやってちゃんと結果にでるというのは、僕らの熱量とそれをみてくれた方たちっていう全員の熱がひとつになった瞬間なのかなと思います。来年は、役者としても控えている作品もあるし、バンドとしても10周年の記念のイヤーだったり、あっという間にまた12月になってるんだろうなって気はするんですけど、いわゆるもう一度学ぶ年にできればなと思っています。■古川琴音2021年は、まだ自分が成長している実感というのがなかなか持てなくて、成長の途中だと思うのですが、たくさんの幅広い役をやらせていただいて、いろんなチームに加われて、とても恵まれた1年だったなと思います。この前できるようになったことが、今回通用しないなって思うことがあったり、掴んだと思ったら逃げていくような、そういう感覚がすることもあって、一概に掴み切れたとか、ここは成長できたとか言えることはまだないです。受賞作『偶然と想像』では、今の自分のお芝居をするうえでの基盤を、濱口監督には作っていただけたなと思っています。撮影したのは2年くらい前で、撮影当時は、自分が参加した作品が世界的に観ていただける考えずに演じていたので、監督と他のキャストの皆さんで作り上げたものの結果かなと思っています。(自分が)濱口さんが作る作品の世界にちゃんと入っているなと思って。見る前はとてもハラハラしてたんですけど、そういった意味では少し安心しました。私がいろいろな映画を見て思うことは、生きるうえで、タフに生きるためのパワーを映画から教えてもらうことが多いなと思ってます。2022年は1月からミュージカルに初挑戦で、1月から挑戦することがたくさんあるので、まだ目の前のことでいっぱいいっぱいで、計画ができないというか一年を見通せていないんですが、目の前の仕事に誠実に続けていきたいですね。■斎藤工受賞させて頂き、恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています。2021年は、自分の限りにむかっての人生設計みたいなものから、自分がいなくなった未来に何が残るかを意識しだしたのが去年だったので、(それまでに)ライフワークとしてやっていた移動映画館だったり、ミニシアターパークだったりっていう活動と自分のマストっていうのが見つかった1年ではありました。現在、映画制作の現場で託児所設置の提案をしているのですが、最も感じるのが女性のスタッフさん、キャストの方もそうですけど、妊娠、出産、子育てのプロセスと、現場というものがあまりにも乖離していて、引退していく才能を僕ですらたくさん見てきました。前例がないと日本ってシステムがなかなか変わらないので、本当に小さなのろしですけど、託児所が現場にあれば、1つ何かが解決するのではと思いました。(もちろん)今回このような光栄な賞をいただいた真意のわかる一年であると思いますし、もっと先になんであの人だったんだろうっていうことをELLEさんをはじめこの動画を見てくださってる方に恩返しをしていくというか自分の活動だったり、ということでお返ししていくという思いはあります。でも唯一自分のことは嫌でもずっと付き合っていかなきゃいけない対象なので、愚かさとか醜さとかもわかってる自分の行動がこれからも全てだなと思っているので、いただいた賞に相応しい人間の行動を起こしていきたいなと強く思っています。
2021年12月20日ファッション雑誌「ELLE Japon」を始めとする「ELLE」グループ(運営:株式会社ハースト婦人画報社、本社:東京都港区)は12月18日、SDGsをテーマにした配信イベント「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」を初開催。そこで「ELLE CINEMA AWARDS 2021」が開催され、有村架純、北村匠海、濱口竜介監督、古川琴音、齊藤工が受賞したことが分かった。「ELLE CINEMA AWARDS 2021」は、ELLEが独自の視点で選定する映画賞で、2015年より始動している本授賞式。今年は新設された「ELLEACTIVE! for SDGs賞」含むの5つの賞と作品賞の6部門が発表。今年最も輝いた女優に贈られるエル べストアクトレス賞、今年最も輝いた男性に贈られるエルメン賞は、『花束みたいな恋をした』の有村さんと、『東京リベンジャーズ』の北村さんが、それぞれ受賞。有村さんは、『花束みたいな恋をした』を含め、今年は全部で6本もの出演映画が公開。北村さんは主演作『東京リベンジャーズ』が今年の実写日本映画の興行収入1位を記録、「DISH//」で紅白歌合戦の出場が決定、フォトグラファーとしても活動するなどマルチな活動ぶりも話題に。また今後、活躍が期待される若手に贈られるエル・ガールライジングスター賞にて、『偶然と想像』に出演し、ほかにも『花束みたいな恋をした』『街の上で』と今年は3本の映画に出演した古川さんが受賞。そして、今年新設の映画界でSDGs的な役割を果たした映画人に贈られるELLE ACTIVE! for SDGs賞では、俳優・監督として精力的に活動する中、移動映画館「cinema bird」プロジェクト、発起人として昨年立ち上げた「ミニシアターパーク」の活動などに取り組み、監督を務めた現場に託児所を設けたことでも話題になった齊藤さんが受賞。最も優れた監督に贈られるエルベストディレクター賞では、『偶然と想像』『ドライブ・マイ・カー』が大きな話題となっている濱口監督が受賞した。複数のプラットフォームを横断する「ELLE グループ」初の立体的な配信イベントとなった今回。ほかにも、冨永愛×森星による対談「MODEL TALK」や、美容賢者とエルが選ぶサステナブルなベストコスメのうち、金賞を受賞した9品を発表する「ELLE CLEAN BEAUTY AWARDS 2021」。世界がリスペクトする“おばあちゃん”アーティスト16人を紹介する大人気の展覧会を、森美術館館長の解説で巡るオンラインツアーも行われた。なお、ELLEと「JO1」による、SDGsをテーマにした新シリーズ動画がスタートすることも発表され、予告編が公開。本企画は、SDGsをポジティブに実現させていくためのGOOD NEWS(良いニュース)を、未来を担うZ世代代表であるグローバルボーイズグループ「JO1」がレポートするという内容で、来年1月配信予定となっている。<ELLE CINEMA AWARDS 2021受賞者コメント>▼エル ベストアクトレス賞/有村架純(『花束みたいな恋をした』)受賞作『花束みたいな恋をした』では、企画の段階から再び脚本の坂本裕二さんと監督の土井裕泰さんとご一緒できるということで、本当に楽しみで、お相手も貴重な同い年の菅田将暉さん。今の私たちに何ができるだろうかと撮影をするなかで、すごく考えましたし、映画界を盛り上げたいなっていう気持ちもすごくありました。2021年は、去年撮りためていた作品たちが世の中に飛び立つ年となってコロナで公開が延期になっていたものがたまたま今年に重なって多くの作品を発信することができて、タイミングと運ってあるんだなと実感しましたし、もしかしたら『花束みたいな恋をした』もコロナ禍でなかったら、ここまで皆様の心に残ることができなかったかもしれないですし色々なめぐりあわせとか目に見えないものを信じてもいいのかなとか希望を感じるような1年になりました。映画は、初めて出させていただいたときから、みんなで作っていくという過程にすごく魅力を感じてお芝居をすることは映画でもドラマでも舞台でも同じなんですけど、監督やスタッフや役者さんの本気をみせていただける場所と、映画には感じていてそれを間近でみられることが幸せに思います。プロの技を学んだりして 刺激をもらって 吸収していく、それができるのが映画独特の世界かなと思います。来年には、2021年に撮影した作品も来年公開になりますし、待っている作品もあるので、変わらずひとつひとつの作品に誠実に向き合っていきたいなと思いますし、作品に出合うことだったり 人に出会うことだったり、出会いにときめきを持つことを忘れたくないなといます。▼エル メン賞/北村匠海(『東京リベンジャーズ』)2021年は、役者だけではない活動もいっぱいある中で目まぐるしい一年でしたね。いろいろ背負う瞬間が多かったなという印象です。また本当にいろんな人に出会えた一年だったなと思います。自分にとって、音楽と芝居だけでいったら100:100で自分の中では比重を置いて、そういう中で、役者でなし得たことが音楽にも作用しているし、音楽で見てきた景色も芝居だったりフォトグラファーでもそうですし他にもいろんなマルチなことしていくなかで、いっぱい作用していくようになりました。僕だけじゃない世界が広がってて、いろんな人に助けられた部分もありますね。受賞作『東京リベンジャーズ』では、まずひとつは今年(実写映画の興行収入)一位というところで、それを僕らの世代で作れたというのは、本当に大きいなと思っています。これは日本の映画の歴史としてみても、僕らの時代を一個確立したのかもしれないな、というタイミングでもありました。その真ん中に立たせていただくということもとても光栄です。こうやってちゃんと結果にでるというのは、僕らの熱量とそれをみてくれた方たちっていう全員の熱がひとつになった瞬間なのかなと思います。来年は、役者としても控えている作品もあるし、バンドとしても10周年の記念のイヤーだったり、あっという間にまた12月になってるんだろうなって気はするんですけど、いわゆるもう一度学ぶ年にできればなと思っています。▼エル ベストディレクター賞/濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』)2021年は、1年の間に2本の長編を完成させるというのは自分の人生の中でもはじめてだったと思うのですが、それは、それぞれいろいろな形で評価をいただいて、自分にとってはとてもキャリアの中でポイントになる年になったのではないかと思っています。ベルリンとカンヌ映画祭は、両方の映画祭から熱気というものをすごく感じました。ベルリンの方は2月冬の時期だったものを6月の野外会場でやるということでやっていて、これは本当に映画祭の知恵というかなんとか映画とリアルな観客を出会わせるそれが映画祭の責任であるということを考えに考えた結果の選択だったのかなと思いました。一方でカンヌの方では会場観客も満員になっていたりして、どちらも本当に映画と観客がリアルで出会うという大切さをすごく感じました。映画祭ということも受賞するということもありがたいことですけれども、本当に一本一本淡々と作ってきたというところがあるのでこれからも淡々と作っていきたい。来年は、公私共に休みたいと思っています。2021年は2本続けて作品を完成させるっていうことがあったので、そのおかげで(とてもたくさん)いろいろなお仕事をいただいているということはあるので、ひとまずは休もうかなと、そしてそれがインプットの期間になるんじゃないだろうかと思っています。▼エルガールライジングスター賞/古川琴音(『偶然と想像』)2021年は、まだ自分が成長している実感というのがなかなか持てなくて、成長の途中だと思うのですが、たくさんの幅広い役をやらせていただいて、いろんなチームに加われて、とても恵まれた1年だったなと思います。この前できるようになったことが、今回通用しないなって思うことがあったり、掴んだと思ったら逃げていくような、そういう感覚がすることもあって、一概に掴み切れたとか、ここは成長できたとか言えることはまだないです。受賞作『偶然と想像』では、今の自分のお芝居をするうえでの基盤を、濱口監督には作っていただけたなと思っています。撮影したのは2年くらい前で、撮影当時は、自分が参加した作品が世界的に観ていただける考えずに演じていたので、監督と他のキャストの皆さんで作り上げたものの結果かなと思っています。(自分が)濱口さんが作る作品の世界にちゃんと入っているなと思って。見る前はとてもハラハラしてたんですけど、そういった意味では少し安心しました。私がいろいろな映画を見て思うことは、生きるうえで、タフに生きるためのパワーを映画から教えてもらうことが多いなと思ってます。2022年は1月からミュージカルに初挑戦で、1月から挑戦することがたくさんあるので、まだ目の前のことでいっぱいいっぱいで、計画ができないというか一年を見通せていないんですが、目の前の仕事に誠実に続けていきたいですね。▼エル アクティブ for SDGs賞/齊藤工(『ゾッキ』)受賞させて頂き、恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています。2021年は、自分の限りにむかっての人生設計みたいなものから、自分がいなくなった未来に何が残るかを意識しだしたのが去年だったので、(それまでに)ライフワークとしてやっていた移動映画館だったり、ミニシアターパークだったりっていう活動と自分のマストっていうのが見つかった1年ではありました。現在、映画制作の現場で託児所設置の提案をしているのですが、 最も感じるのが女性のスタッフさん、キャストの方もそうですけど、妊娠、出産、子育てのプロセスと、現場というものがあまりにも乖離していて、引退していく才能を僕ですらたくさん見てきました。前例がないと日本ってシステムがなかなか変わらないので、本当に小さなのろしですけど、託児所が現場にあれば、1つ何かが解決するのではと思いました。(もちろん)今回このような光栄な賞をいただいた真意のわかる一年であると思いますし、もっと先になんであの人だったんだろうっていうことをELLEさんをはじめこの動画を見てくださってる方に恩返しをしていくというか自分の活動だったり、ということでお返ししていくという想いはあります。でも唯一自分のことは嫌でもずっと付き合っていかなきゃいけない対象なので、愚かさとか醜さとかもわかってる自分の行動がこれからも全てだなと思っているので、いただいた賞に相応しい人間の行動を起こしていきたいなと強く思っています。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会ゾッキ 2021年4月2日より全国にて公開©2020「ゾッキ」製作委員会東京リベンジャーズ 2021年7月9日より全国にて公開予定©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2021年12月18日「保護司」という言葉自体、この作品で初めて耳にするという人も多いだろう。保護司は、犯罪や非行を犯した人々の更生や社会復帰を支える活動に従事する人々。非常勤の国家公務員ではあるが、給与は支給されず、あくまで民間のボランティア活動である。先日より放送・配信が始まった「WOWOWのオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」は、罪を犯した“前科者”に寄り添う保護司の姿を描くヒューマンドラマであり、2022年1月には、ドラマの“その後”を描く劇場版の公開も控える。有村架純が演じるのは、新米の保護司・阿川佳代。彼女の保護司としての最初の保護観察対象者であり、仮釈放中の“前科者”斉藤みどりを石橋静河が演じる。「つぐない」とは何か? 「ゆるし」とは? 罪を犯した者はもう一度、人生をやり直すことができるのか――? 1話わずか30分弱の中で、決して軽くはない、いくつもの問いかけが心を揺さぶる本作。佳代もみどりも、時に自らの弱さをさらけ出し、傷つきながら、こうした問いかけに向き合い、歩みを進めていく。ドラマ、そして映画を通じて、保護司と前科者という関係性を越えた友情、絆を紡いでいく2人の女性を演じた有村さんと石橋さんに話を聞いた。最初の撮影はケンカのシーン「信頼してくれているのを感じた」――共演前は互いにどのような印象を抱いていましたか?有村架純(以降、有村):私が一方的に作品を観ていて、一ファンだったので、みどりを石橋さんが演じると聞いて「え? やったー!」という感じで(笑)、すごく嬉しかったです。画面の中で見る石橋さんは、可憐で凛とされていて、でも自由さもあるという印象でしたが、実際にお会いしてみると、静かに自分と向き合われている女優さんだなと思いました。失礼な言い方かもしれませんが、いい意味で“普通”というか…「大丈夫だよ!」という空気をまとっていて。何て言ったらいいんだろう? 石橋さんにしかない空気感なんですよね。わかるかなぁ…(笑)? 素敵だなと思いましたし、人に対するリスペクトがすごく強い方だなと思いました。石橋静河(以降、石橋):お会いする前は、本当にあらゆる場面で戦ってきているんだろうなと想像していて、いろんな人の思いに応えながら、でも、懐がすごく深いんだろうなと作品を観て感じていました。だから一緒にお芝居するときも、心配なく「きっとドシっと迎えてくれるから、ぶつかっていけばいいだろう」と思っていたんですが、案の定、そういう感じで、すごくかわいい人なのに「さあ来い!」という感じがあって(笑)、「行きます!」「飛び込みます!」という気持ちにさせてくれるカッコいい方でした。――実際に共演されてみていかがでしたか?有村:とにかく気持ちで向かってきてくださるので、自分も同じようにそれに返したいと思ったし、役を通して信頼してくれているのを感じました。相手に心を寄せてるってことだったり…、芝居がどうこうということより、石橋さんの人間性に魅力を感じて、それが役に投影されたりしてるのかなって感じました。芯の強さというか、そこが魅力的でした。石橋:(2人での)最初の撮影が、映画版のシーンで、佳代とみどりがケンカというか、ぶつかるシーンで、それまでの関係性を見せるにはどうしたらいいんだろう? と緊張してインしたんですけど、その時、有村さんは、信頼してくれているからこそ、本気で怒りや哀しみの感情をまっすぐにぶつけてくれて、「大丈夫だ」って思えましたし、そこから安心して、みどりとして暴れることができました。有村さんが現場に入ると、男性スタッフも女性スタッフもちょっと“アガる”んですよ(笑)。それはすごく大きなことで、そういう人が真ん中に立っているって、現場としてすごく贅沢だなって肌で感じました。――保護司、元受刑者という役柄を演じるにあたって、どのような準備をされたんでしょうか?有村:まず原作を読ませていただいて、原作をリスペクトしながら、私なりになるべくインスピレーションを受けた新鮮な気持ちのまま近づきたいなと思っていました。いろんな資料もいただいたので、それも読みながら、実際に犯罪を犯してしまった人たちがどういう環境で育ってきたか? その人たちのパーソナルな部分も資料で読みながら知っていくと、もともとは被害者だったり、ちょっとしたことで加害者になったりしていて、誰もが被害者であり加害者であって、どうしようもない気持ちになって…。自分がそういう気持ちになればなるほど、佳代もきっとこういう気持ちなんだろうなと、すり合わせていくことができました。ちょうど、刑務所の受刑者たちが更生に向かうドキュメンタリー映画が上映されていて、それを観ると、(受刑者たちは)過去に人に愛されなかったり、虐待を受けていたり、環境が残酷だったりして、切ないというか悔しい――そういう気持ちを抱えて現場に入ることできました。石橋:私は、ビジュアルも普段とかけ離れていましたし、歩き方や食べ方といったちょっとした無意識の部分でそれまでの境遇が見えてくると思って、まずその部分をどうするか考えました。ただ、罪を犯したとしても、“前科者”というレッテルを私が張ってはいけなくて、それは社会が与えたものであり、演じるにあたっては、なぜそうなってしまったのか?その人の心に何があって、なぜ罪を犯すってことになってしまったのか?考えることが大事だと思いました。(元犯罪者の)心の中にある「穴」と――みどりの場合「お母さんに愛されなかった」ということがすごく残っていて、そういう部分って、犯罪者であろうが、そうでなかろうが誰しもあると思うんです。子どもの頃の記憶で、親にすごく怒られたり、お兄ちゃんよりも愛されていないと感じたり、それで自分の中で時が止まったまま、歪みが生じて、大人になっても「何か欠けている」という気持ちになってしまうんだということを、すごく納得できる瞬間があって、そこで迷いがなくなったというか、確信を得て、所作や喋り方などを意識するようになりました。良い関係性を築く上で大事なことは「知らない部分をリスペクトする」――岸善幸監督の演出で印象的だったことや驚きを感じたことがあれば教えてください。有村:岸さんは、すごく役者さんのことを信頼して現場にいらっしゃるんだなというのを感じました。自分も信頼していただけているんだなと感じたし、それは同じ目線で考え、苦しんでくださったからだなと思います。現場でテストをやらないんですよ。段取りだけで、すぐに本番なんですけど、“未完成”の部分を楽しんでいらして、私もそれに影響を受けて、とても楽しく過ごすことができました。岸さんは、撮影のたびに佳代について「いまの佳代はかわいかった」「いまのは美しく、キレイだった」と「かわいい」と「キレイ」を使い分けて表現してくださるんです。岸さんの言う「美しい、キレイ」というのは、佳代の人間的な“陰”の部分が出たときのことで、それが妙に照れくさくて(笑)、印象に残ってます。石橋:テストなしで本番にいくというのは事前に聞いていて、緊張していたんですが、それは役者を信頼してるからなんですね。偽りの信頼ではなく「100%信頼してるから」って言われると嬉しいじゃないですか?まず「ここにいていいんだ」という思いを与えられる嬉しさがあったし、それだけ信頼されているからこそ「私に何ができるのか?」というある種の怖れも感じました。そこまで託してくれるのが嬉しかったし、その結果、岸さんが「OK」ならば、私はどう映ろうが、何を言われようが何でもいいから本気でやります! という気持ちになりました。すごく不思議な方だなと思います。もちろんフィクションだし、書かれた本をああしようこうしようと工夫して、みんなでひとつの世界を作り上げていくものだけど、岸さんにはそれが到達すべき“真実”が見えてるんだろうなって気がして、そこに向かって周りもエネルギーを注いで、巻き込まれていく、座組全体がうねりみたいになって、作りものだけど、ある苦しみを伝えるんだという意思が感じられて、すごく楽しい現場でした。――保護司と保護観察対象者として出会った、性格もこれまで育ってきた環境も全く異なる佳代とみどりですが、ドラマを通じて互いを理解し合い、“シスターフッド”ともいえる連帯、絆を紡いでいきます。こうした関係性を築く上で大切なこと、必要なことは何だと思いますか?有村:他人を受け入れて、どれだけ許し合えるか?どれだけ自分と違っても、その人の良いところがひとつ見つかれば「合わないな」と思うところが全部覆されると思っていて、私は人と会う時、なるべく良いところを探そうと思っています。良いも悪いも全部その人だから、なるべく全てを受け入れて関わりたいなと思います。石橋:みどりと佳代ちゃんの場合、性格も育ってきた環境も全く違うけど、同じだけの苦しみを持っていること――それを伝え合わなくても感じられたからこそ、あそこまでぶつかり合えたし、助け合っていこうとなれたんだと思います。なかなか全ての人とそうなるのは難しいですが、例えば私はいま27歳で、新しい友達と出会っても、その人のそれまでの人生については知らないし、家族であっても、全てを知っている気になっても、自分の知らないことってたくさんあると思います。前提としてその人の全部をわかることはないと思うことは、決して突き放すってことじゃなく、良い関係性を築く上で大事なことだと思います。知らない部分をリスペクトすることが大事だし、そうやって接していきたいですね。――ドラマ序盤でみどりが母親に抱きしめられるシーン、打ちひしがれた佳代をみどりが優しく抱きとめるシーンなどドラマ通じて「抱擁」のシーンが非常に印象的でした。どのような思いであのシーンに臨まれたんでしょうか?有村:佳代にとって、みどりさんは“つっかえ棒”のような存在というか、支えだったので、もしみどりさんがいなかったら、佳代はあそこまで頑張れず、諦めていたと思います。ある意味で佳代が、人間らしさを見せられる唯一の人だったのかなと。そういう存在が佳代にできたことは、個人的にすごく嬉しかったですし、苦しみや葛藤を抱えてあの時、みどりさんだったから身を委ねることができたんだろうなって感じます。石橋:確かに、抱きしめられたり、抱きしめるシーンは印象的なシーンが多いなっていまふり返って思いました。最初、母親と対峙して、抱きしめてもらうシーンはすごく難しくて…。抱きしめてもらう前に「お母さんに抱きしめてもらいたかった」というセリフあるんですけど、それがどういう気持ちなんだろうかっていうのがわからなくて、私は家族とすぐハグするような、いつも甘えられる環境で育ってきたけど、みどりは抱きしめられたことがなかったんだな…と。それを頭で想像できても、体感でどういう感じなのか? すごく難しかったです。実は、先ほど有村さんがおっしゃっていたドキュメンタリー映画を私もたまたま観たんです。監督やスタッフさんからではなく、友達から「面白いよ」と言われて観たら、まさに同じテーマを扱っていてびっくりしました。その映画の中で、まさに近い言葉をおっしゃっている方がいて、それを見て、震えたというか、自分の中で納得がいったんですね。罪を犯してしまったけど、なんでそうなってしまったのか?という根本を辿ると、子どもの頃の「愛されたかった」とか「抱きしめてほしかった」という、すごく繊細な、ある種小さなことが、どんどんねじ曲がってしまったりして、苦しみのスパイラルに入ってしまったんだということに気づいて、その映画を観た後にあのシーンの撮影があって、すごく強い気持ちで臨めました。もうひとつ、佳代ちゃんを抱きしめるシーンは、もうそれしかできないって気がしていて、言葉で何を言っても苦しみを救うことできないし、そういう時、近くにその人の肌や温もりを感じるだけで救われることってたくさんあるんだなと感じました。言葉や理屈じゃなく些細なことが大きく作用するんだというのを感じたシーンでした。役柄を通じて感じた“社会が変わっていかなくてはいけないこと”――ドラマの中では“前科者”が世間の厳しい目にさらされる場面や、大切な人を失った被害者遺族の消えることのない哀しみや怒りなど、様々な現実が描かれます。保護司、元受刑者という立場の役柄を演じて、元犯罪者の更生や社会復帰に必要なこと、彼らを受け入れるために社会が変わっていかなくてはいけないことなど、お2人が感じたことを教えてください。有村:(しばらく思いを巡らせ)正義の分断が争いを起こす気がしていて、もちろん加害者を守ろうとすれば、被害者の方や遺族の方が傷つくこともあるし、人間って複雑だなと改めてこの作品を通じて感じました。いまの時代、いや、きっとずっと昔から人間は、何かしらを「裁こう」とする生き物で、自分の中の正義とは違う正義が現れると、そっちを裁きたくなってしまうものなんだと感じますし、最近は特にそうだなと思います。でも、そういう冷たい世界じゃなく、どの人間にも生きる権利はあって、一生懸命、何かと戦ったり、向き合おうとする権利はあるし、それを他人が制止することはできないと思うんですよね。どの人も温かい“光”を感じられる世界が見れたらいいのになと思います。石橋:本当に難しい問題ですし、どっちが正しくて、どっちが悪いということは言えないですけど、いまの社会の中で、“罪”とされていることを裁くのは法律や制度であって、決して周りにいる人々ではないというのはすごく感じました。誰も犯罪者になりたくて犯罪を犯すわけではないし、何かがあってそうした行動をしてしまうわけで、それを表面の情報だけで判断することはできないし、それは犯罪に限らず、誰かが物事の表面の上澄みだけで「こうです」と人を見てしまう世の中ってつまらないなと思います。そうじゃなくて、もっと深く、厚みのある部分――そこに気づくことにできたら、複雑だけど面白く生きていけると思うし、「正しい」「間違ってる」というジャッジをしてレッテルを貼ってしまうと、もうそれ以上は何も言えなくなってしまって、薄っぺらい世界になってしまうように感じます。情報社会のなかで、そういうことが、よりシビアになっている気がするけど、情報やその人に貼られてるレッテルの先に何があるのか? 興味を持つことが必要だし、それは自身、を豊かにしてくれることだと思います。毎週土曜夜10:30~放送・配信中〔第1話無料放送〕/各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信まだ間に合う!1~4話一挙放送12月18日(土)午前11時WOWOWプライム[第1話無料放送](text:Naoki Kurozu/photo:Maho Korogi)■関連作品:前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
2021年12月17日二宮和也主演の新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」のポスタービジュアルが完成した。本作は、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋を描く、実話に基づいた物語。このほど公開されたポスタービジュアルには、キリッとした表情で敬礼をする海軍少佐・速水(二宮さん)をはじめ、微笑む速水の妹・早季子(有村架純)、同僚の鈴木香苗(愛希れいか)、大佐・廣田正(堤真一)が集合。さらに、陽気かつ愛くるしい表情で周りを囲むのは、乗組員役のペッペ、ベリッシモ・フランチェスコ、パオロ。イタリア人の明るさが、速水の厳格さとのギャップを生むユーモラスなビジュアルに仕上がっている。そして今回、ジャーナリストの池上彰が、物語の案内人役として出演することが決定。知られざる史実に隠れたコマンダンテ・カッペリーニ号の数奇な運命を、時代背景を説明しながら分かりやすく解説していく池上さんは「第二次大戦で日本はドイツ、イタリアと一緒になって戦争したと学校で習っていますが、実は戦争終盤でイタリアは敵対することになるのです。イタリアと日本の狭間に入ってしまったイタリア人の苦悩をご覧ください。あなたの常識が覆されるでしょう」とコメントしている。「潜水艦カッペリーニ号の冒険」は2022年1月3日(月)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2021年12月15日二宮和也、有村架純らが出演する新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」。この度新たに、堤真一、音尾琢真、今野浩喜の出演が明らかになった。本作は、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋を描く、実話に基づいた物語。堤さんが演じるのは、日本海軍少佐・速水洋平(二宮さん)の上官、大佐・廣田正。超堅物な速水と違い、お気楽な雰囲気をまとう廣田だが、冷静さと的確な判断力を兼ね備え、部下の扱いに長けている人物。また、速水のお堅い性格をうまく諭しながら、カッペリーニ号改め、帝国海軍伊号第五〇三潜水艦の艦長に速水を抜擢し、帝国海軍のために働かせる。そんな2人の共演は、本作が初めて。堤さんは「プライベートでは会ったことがありましたが、作品での共演は初めましてで、“真面目に役と向き合っているなぁ”と思いました。すごく楽しく撮影もできました」と二宮さんとの初共演をふり返る。今作では、初共演とは思えないほど息ぴったりの2人のコミカルなシーンに注目だ。そして同じく、日本海軍で働く仲間として、速水の部下で、義理人情に厚く、誰よりも速水のことを尊敬している大尉・尾上克郎を音尾さん。速水の同期の少佐で、速水のことを一方的にライバル視する阿部虎太を今野さんが演じることも決定。音尾さんは「事実を題材にした戦争の最中の話ではありますが、どんな時でも希望を持って過ごすことは人間の持っている当然の権利であると感じました。幸せな気持ちになれるストーリーだと思います」と本作について語り、今野さんは「放送日が年始に決まったと聞いて、確かにお正月に合っているドラマだと思いました。家族で見ても、急に気まずくなるようなシーンも無かったはずです。なので、そこにいる全員で見て下さい」とメッセージを寄せた。「潜水艦カッペリーニ号の冒険」は2022年1月3日(月)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2021年12月02日脚本家・古沢良太が、新たな視点で徳川家康の生涯を描く奇跡と希望の物語、松本潤主演大河ドラマ「どうする家康」。この度、岡田准一、有村架純、ムロツヨシ、野村萬斎、阿部寛という豪華キャストの出演が明らかになった。今回発表となった5名が演じるのは、家康(松本さん)に「どうする?」を突きつける人々。「軍師官兵衛」に続き、大河ドラマ2回目の出演となる岡田さんが演じるのは、家康がその背中を追い続けた孤独なカリスマ・織田信長。大河ドラマ初出演となる有村さんが、家康の正室で家康を一番知り尽くした女、瀬名/築山殿。ムロさんが、家康の最大のライバルとなる、明るく人たらしな豊臣秀吉を演じる。有村架純また萬斎さんが、家康が父のように心から尊敬し、家康を乱世へと導く駿河国大名・今川義元役。阿部さんが、家康のなすこと全てを先読みし、赤子の手をひねるようにたたき潰す武田信玄役に決定した。阿部寛なお、本日より「どうする家康」のTwitterも始動した。今回の出演者発表会見の内容や、舞台裏をまとめた映像も後日公開予定だという。大河ドラマ「どうする家康」は2023年1月~12月NHKにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月29日2021年に活躍した毎年恒例の「GQ MEN OF THE YEAR 2021」の受賞者たちが11月25日(木)発売の「GQ JAPAN」誌(通常版)の表紙を飾り、有村架純や北大路欣也、北村匠海、志尊淳、役所広司ら映画やテレビで活躍する俳優たちが選出。さらに、世界を舞台に活躍する韓国発の5人組グループ「TOMORROW X TOGETHER」が表紙を飾る特別版も発売される。今年の「GQ MEN OF THE YEAR」のテーマは、YEAR OF THE BRAVE(勇者たちの年に、勇者を讃えよう)。今年も様々な分野で輝かしい活躍をみせた受賞者=勇者が登場する。選ばれたのは、有村架純(俳優)、北大路欣也(俳優)、北村匠海(俳優・アーティスト)、JP THE WAVY(ラッパー)、志尊淳(俳優)、「TOMORROW X TOGETHER」(アーティスト)、マヂカルラブリー(芸人)、役所広司(俳優)、ゆりやんレトリィバァ(芸人)、LEX(アーティスト)といった面々<※五十音順>。これまでの軌跡やこの先の未来についてインタビューで語っている。また、今年の「GQ MEN OF THE YEAR」の総合司会を務めたのは田中みな実。昨年、ブレイクスルー・ウーマン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した彼女に、変わりゆく「男らしさ」について訊いた。「男らしくとか女らしくとか、そういう表面的なことを取っ払って、じぶんらしくあれたらそれでいい」と話し、ジェンダーや年齢に対する考え方、仕事に向かう姿勢などを語る。約20年前に映画『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を獲得した俳優のエイドリアン・ブロディにロサンゼルスでハイキングをしながらインタビュー。1980年代にNBAを席巻したロサンゼルス・レイカーズの全盛期を描くドラマでヘッド・コーチ役にチャレンジ中の彼が、これまでのキャリアについて真摯に語る。「GQ JAPAN」2022年1月&2月合併号は発売中。(text:cinemacafe.net)
2021年11月27日