こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。今回は、意外と軽視できない“睡眠障害”のお話をしたいと思います。交代制の仕事や遠距離通勤、はたまたネットサーフィンやゲームなど、現代には生活のスタイルが崩れてしまう要因が数多く存在しています。不安定な生活リズムのせいで睡眠不足になってしまっているという人も少なくないのではないでしょうか。睡眠不足が悪化すると睡眠障害を引き起こす可能性もあります。そこで以下では、睡眠障害の見極め方や改善方法などについてお話ししていきます。●睡眠障害は100種類近くある睡眠に関する障害は、100種類近くあると言われています。その中でも、なかなか眠りにつけない『不眠症 』(4つのタイプに分類される)や十分な睡眠時間をとっても眠気が取れない『過眠症 』、日中に突然眠りに落ちてしまう『ナルコレプシー 』(過眠症に分類されます)などが有名です。睡眠障害を引き起こす要因は、以下の5つに大別することができます。(1)環境的要因……時差・枕が変わる・暑さ・騒音など(2)身体的要因……頻尿・かゆみ(虫刺されなど)・痛みなど(3)生活習慣的要因……飲酒・カフェイン・薬の副作用など(4)心理的要因……悩み・ストレス・イライラなど(5)脳内の機能異常……ホルモンバランスの崩れなど眠れないことが長く続くと、・倦怠感・意欲低下・抑うつ・頭痛・免疫力の低下・生活習慣病の悪化などのさまざまな症状が体に出てきます。●睡眠障害の見極め方なかなか眠りにつけない日が続いていたり、夜中に何度も目が覚めるというようなことが連続して起こっていたりすると、「もしかして睡眠障害?」と心配になりますよね。そんなときは、次の3つのポイントを目安にして見極めるといいです。・ベッドに入ってから30分以上経っても眠れない・いったん眠っても、翌朝までに何度も目がさめる・眠りが浅く、熟睡した感じが得られないこれらの症状が続く場合は、睡眠障害の可能性が高くなります(昼寝をしている場合を除く)。睡眠障害になると体調不良や集中力の低下などで日常生活に支障が出てくるため、思い当たる人は専門家による治療が必要となります。●改善するために睡眠障害を改善するには、生活習慣を整えることが非常に大切です。下記の改善策を実践してみていただきたいと思います。・熱すぎないお風呂(41度以下)にゆっくりつかる・睡眠の1時間前には、テレビやパソコン、スマホやタブレットなどを消す(メラトニンの分泌を促すため)・アルコールは寝る2~3時間前に切り上げる・眠くなったらベッドに入る・昼寝は30分以内にする・夜にカフェインを取らないようにする・早寝早起きを実践してみる(朝に太陽の光を浴びると、寝るときにメラトニンが分泌しやすくなる)眠るためにお酒を飲む、目を疲れさせるためにテレビをつけておくという人がいますが、これは逆効果となってしまう習慣です。眠り始めはよくても、熟睡できなかったり途中で何度も目が覚めてしまったりといった不眠症の症状が出始めます。気をつけましょう。●おわりにまだまだ残暑が厳しい日々が続きます。生活習慣を見直し、整えるようにして睡眠を守りましょう。人の体は、眠ることでストレスや体調不良を解消することができるようになっています。それくらい睡眠は大切なんです。それを自ら崩してしまうことがないように注意していきましょう。【参考文献】・『史上最強カラー図解臨床心理学のすべてがわかる本』松原達哉・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年08月31日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。眠れなかったり、疲れが取れなかったりすることが半年以上続いているという人は38.7%にものぼるという研究結果が出ているのをご存じでしょうか。このような疲労の原因は、主にストレスであることが多いと言われています。ただ、一口にストレスと言っても、実は3つの種類に分けられます。1つは『精神的ストレス 』、もう1つは『身体的ストレス 』、最後は『生活環境ストレス 』です。その中でも今回は、『身体的ストレス』についてお話ししたいと思います。●身体的ストレスとは?過重労働・激しい運動などで体に負担がかかっている状態が起こることを『身体的ストレス』と言います。身体的ストレスはたいていの場合、体を休めることで改善されます 。しかし、ストレスの量が自分で対処できる範囲よりも大きいとなかなか改善されません。それどころか、さまざまな症状が体に起こり始めます。【症状】・疲れやすく寝つきが悪い・立ちくらみやめまい・寝起きが悪い・頭痛・便秘や下痢が続く・息苦しさを感じる身体的ストレスがうまく解消されずに蓄積されてしまうと、症状が悪化して心身症を発症してしまう ことがあります。よく、「最近、胃が痛くてさ」と話しているサラリーマンの方を見かけます。こういった何気ない症状でも心身症の可能性があります。たとえ軽い症状だとしても、体からのサインだと思って見逃さないようにしていただきたいと思います。●ストレスによって体はこうなる人は、ストレスを感じると自分で修復することができるようになっています。しかし、自分の修復能力を超えてしまうような大きなストレスがかかると、ナチュラルキラー細胞などの免疫が低下します。そのせいでウイルスに対する抵抗力が弱くなってしまいます 。この状態になると、ヘルペスができてしまったり、風邪をしょっちゅうひいたりするようになります。この状態を何とかするために体が免疫物質を作り出すのですが、これが慢性的な疲労感などを引き起こします。まさに悪循環です。体がこのような状態だと、自律神経の働きにもズレが生じるようになり、寝付きが悪いなどの症状を引き起こすようになります。身体的ストレスを強く感じれば感じるほど、心にも負担が大きくのしかかり、さまざまな症状が出てくるので注意が必要です。●身体的ストレスが現れたときの対処法身体的ストレスの解消には、休むことが一番です。しかし、パソコンやスマホを使うことが増えたことによって困ったことが起きています。本来であれば、夜になると自然と体が休息の体勢に入るものなのですが、現代ではそれができない状況になってきています。身体的ストレスを軽減するために、寝る1時間前は次のようなことを実践してみてほしいと思います(活動を促す交感神経の分泌を抑えるため)。・メールやSNSをしない・テレビを見ない・スマホやタブレットを使わない・ゲームをやめる・激しい運動をしないなど。リラックスして、睡眠に入りやすい環境を整えるためです 。また、食生活を整えたり、早寝早起きをしたり、ゆっくり湯船につかってリラックスしたりといったことも効果的な対処法と言えます。ただ、前提として覚えていただきたいのは、“全ての症状がストレスからきているものであるかどうかは、自己判断できるものではない”ということです。「体の調子がおかしい」と感じたら病院へ行き、医師の診察を受けましょう。検査などをして異常がなければ、身体的ストレスである可能性が高いということになります。何でも自己判断は危険です。●おわりに現代では、日々の生活や情報が流れるスピードが早くなってきており、うまく体を休めることができずに身体的ストレスを抱える人が多くなっています。身体的ストレスを感じたら、リラックスできる環境を整えたり、いつもより睡眠を多くとったりして対処しましょう。体に出ている異常は、「休んでほしい」という体からのサインであることを忘れないでいただきたいと思います。【参考文献】・『こころと体をつかさどる ストレスケア・カウンセリング』美野田啓二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年08月17日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。子どもに関する不安の中に、“耳と鼻のケア”があると思います。子ども自身が嫌がることもそうですが、細かいところのケアは、 親も“しっかり見えない”という面で怖いと感じることでしょう。私の子どもたちが中耳炎やら耳垢除去やらでお世話になった耳鼻科の先生にお話を聞いてきました。ケアの参考になればと思います。●耳の掃除「奥までやり過ぎて鼓膜を傷つけてしまわないだろうか?」と思って、おっかなびっくりやってしまうところではないでしょうか。耳掃除のポイントは“いじりすぎない” です。あまりいじりすぎてしまうと、内耳や外耳を傷つけてしまうことになります。私は耳掃除が好きで息子の耳をやり過ぎて外耳炎にしてしまった過去があります……。・耳掃除は2週間に1回の割合(耳垢が外耳のバリアの役割をしているので取りすぎはNG)・耳掃除はお風呂上がりなどの耳垢が柔らかくなったときがベスト!・綿棒は奥まで入れず見える範囲で(入り口周辺を綿棒で1~2回拭うくらいでOK)・子どもの頭をしっかりと抑えて、耳たぶを少し引っ張りながらやる・綿棒は、鉛筆持ちをすれば奥まで入っていかないので安心してできる子どもが嫌がって体をくねらせてしまうこともあるでしょう。そんなときは、テレビを見せたり歌を聞かせたりして楽しい雰囲気で行うと嫌がりが減ります。どうしても嫌がるときは、無理強いしないことも耳掃除を円滑に進めるための方法です。●鼻の掃除鼻は、乾いた空気が直接入ってきて、鼻にたまったものが固まってしまったり、鼻水がうまく取れなかったりする厄介な場所です。やり過ぎると粘膜を傷つけて鼻血が出てしまうため、ここも怖さを感じますね。鼻掃除のポイントは、“鼻水をこまめに取る”です。耳鼻科の先生から、『鼻水はばい菌のかたまりなので、放っておくことはよくありません。鼻水をこまめに取って中耳炎や風邪を重症化させないようにすることが大切です』と言われました。・鼻くそを取るときは、お風呂上がりなどが取りやすくておすすめ(毛に絡みついていることが多く、皮膚を傷つけてしまうおそれがあるため)・鼻水をすするような音がしたら、吸ってあげる(低年齢の子ども)・なるべく早い段階で鼻を自分でかめるように教える・鼻水の色に注意しておく(濃くなるほど菌がいっぱい)鼻掃除も、子どもが動いてしまうと鼻の粘膜を傷つけてしまうことになります。耳掃除と同じように頭をしっかり抑えて、素早く綿棒で拭う・鼻を吸うようにしましょう。●注意点耳も鼻も、乾燥することで固まってしまい取りにくくなります。粘膜に密着するので、無理に取ろうとすると出血や炎症を起こしてしまうことになります。そうすると、子どもも嫌がる度合いが強くなりますし、親も怖さが増します。だから、水気にさらされたときが掃除どきとしましょう(入浴後・水泳後など)。鼻水は、少しくらい垂れていても拭いてあげれば大丈夫と思われますが、こまめに吸ったり、鼻をかむようにしたりしないとすぐに耳やのどに落ちていきます 。子どもの耳は大人と違って中耳までの長さが短いです。そのため、小さいころは風邪を引くとすぐに中耳炎になってしまいます。娘がそうでした。毎週耳鼻科に通うというのを約1年間繰り返しました……。鼻水がのどに落ちてしまうと、異物を出そうとして咳をします。咳をしすぎれば子どもも苦しいですよね。そうなる前の対処が鼻水をこまめに取るということなのです。●おわりに耳と鼻は、子どもがある程度大きくなるまで気をつけて見てあげる必要がある掃除箇所です。余計な病気にさせない・重症化させないためにも、親がきちんと掃除してあげることが大切ではないでしょうか。子どもを怖がらせて行うより、楽しい雰囲気の中でさせることがとても重要だと思います。子どもの健康を守るために、ぜひ親もおっかなびっくりではなく楽しんでやってあげてほしいと思います。【参考文献】・『育児の基本大百科』川上義・監修●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年08月10日【ママからのご相談】来年、中学校に入学する子どもの母親です。小学校と中学校とでは大きな差があると、先輩ママから聞きました。それに、テレビなどでも「中1ギャップ」という言葉があると聞いて、心配の種が多くなっています。親は心配事にどう対処したらいいか知りたいです。●A. 不安な点を明確にして、1つ1つに対処していきましょう。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。中学入学に関して、親が不安になっている問題は大きく分けて3つあると思っています。その3つとは、「学習・学力」「生活背景」「金銭面」です。その一つひとつをどう乗り越えて、子どもを支えるために必要な心の準備をしていくかが大切なポイントになります。実際に現在中学生のお子さんを持つ親御さんから話を聞き、不安をどう乗り切ったかをまとめてみましたので、参考にしていただけたらと思います。●(1)学習・学力の面中学校では、英語がどんと入ってくる、教科別で先生が変わる、定期テストがあるなど、お子さんの学力が明確になります。そして、教科ごとに宿題が出るので、自主的に進めていくことができるのかと不安になる親御さんが多いようです。学習については今から自主学習ができるように癖をつけておくことが、親にも子にも不安を解消することのできる方法だと思います。中学生になったらできるというものではありませんので、今から自主学習を練習する 形を取ってみると案外うまくいきます。方法としては、最初は自主学習をなぜしなければならないかをお子さんと話し合いましょう。理由を理解させることで、始めやすくなります。そして、スタートは数分単位から始める ことをおすすめします。いきなり宿題以外に何十分も学習するのは苦痛に感じて、苦手意識を植え付けることになります。いったん苦手意識を持ったら、頑張らせるのが難しいです。おすすめしたい自主学習のスタートは、“音読 ”です。どの教科でもいいので、教科書を声に出して読ませてみましょう。声に出して読んで耳で聞いて、目で文字を追うという五感をフルに使っての勉強法なので、頭に入りやすいです。そして時間も短くて済むので、お子さんにとってやりやすいはずです。●(2)生活背景の面(中1ギャップを含む)現役中学生をお子さんに持つ方たちにお話を聞いたところ、さまざまな心配事があったとのことでした。『わが子が悪い仲間に入るのではないか』(中1男子の母)『学校に行きたくないと言い出したら……』(中2男子の母)『いじめがあったらどうしよう』(中3女子の母)『思春期に入るので、その辺が心配』(中3女子の母)『性的な何かがあると怖い』(中2女子の父)『何かあったとき、先生はどこまで対応してくれるのか』(中1女子の母)などです。中学校では、生活が一変したように感じます。そのため、新しい環境(学習・生活・人間関係)になじむことができなくなって、ストレスからいじめが起こったり、不登校になってしまったりするといった問題が起こってくることもあります。これを『中1ギャップ 』と言い、大きな問題となっているのです。こういった状態になったときには、自分の居場所(ゆっくり心を落ち着けることができる時間・場所・人がいるなど)があることが必要です。家庭を子どもにとって安心できる場所にしておく ことが、子どもの心の支えとなります。●(3)金銭的な面入学する前に、制服・カバン・指定のジャージ・通学費用などさまざまなものが必要になります。入学前に準備が必要な物を購入するとなると、公立に入る場合は20万円程度かかると言われています。私立の場合は50万円程度が必要になるようです(学校によって変わります)。貯蓄を切り崩したり、学資保険からお祝い金が出たりということもあるため、それを使うと試算している家庭もあるかと思います。それでも、シングルの家庭や、予算が足りないというところもあるかもしれません。そのときは、各市区町村で『就学援助制度(就学援助費) 』を申請するという手もあります。この場合、次のような費用を出してくれます。・学用品費・通学用品費・校外活動費・通学費・修学旅行費・医療費などです。ただし、申請後に審査がある市区町村もある ようですので、確認が必要になります。こういった援助が住んでいる地域でもありますので、安易に教育ローンに走るのではなく、調べてみることで金銭面の不安を解消することになると思います(教育ローンが悪いというわけではありません。援助がある場合は利用した方がいいということです)。●おわりに小学校から中学校へという大きな節目では、子どもだけでなく親の方が不安に思うことが大きいと思います。不安は、不安になればなるほど気持ちが不安定になり、恐怖を生み出してしまうことにつながります。1つずつ解決することを考え、親が冷静になることが大切です。相談者様のお力になれたら幸いです。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年08月03日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。みなさんは、『起立性調節障害』 という病気をご存じでしょうか。わかりやすく言いますと、朝起きられない・頭痛がする・疲れやすい・午前中は体調が悪いのに夕方から元気になる、 といった症状を引き起こす病気です。これらの症状だけをみると、「怠けているだけではないのか?」「気持ちがたるんでいるからでは?」と考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、これは自律神経の調節に障害が起きる病気なのです。そのことを多くの人に知っていただきたいと思い、書くことにしました。●起立性調節障害とは起立性調節障害は、最初に自律神経の調節がうまくいかなくなる病気と説明させていただきました。具体的には、交感神経(体を活動させる・覚醒させる)と副交感神経(体を落ち着かせる)の分泌がズレてしまう状態です。交感神経は朝に多く分泌するので活動がしやすくなります。副交感神経は夜に多く分泌するので、体を休め体の運動を抑制しやすくなります。この2つの分泌が少しずつズレていき、昼夜逆転してしまうような状態 になります。それで下記のような症状が起こるようになるのです。【症状と理由】・朝起きられない(全身への血流が維持できないため)・だるくて疲れやすい(血液による酸素や栄養供給が悪いため)・立ちくらみやふらつき(血圧低下で全身への血行が維持されないため)・夕方から元気になり夜眠れない(交感神経の活動性が下がってこないため)・動悸や息切れ(血流が悪く、頻脈になるため)・思考力低下や集中力低下(脳血流が悪くなるため)10~16歳の子どもがかかりやすいと言われています。その中を見てみると、小学生約5% 、中学生約10% とされています。【原因】・精神的なストレス(いじめや親の不仲、集団の中での立ち位置などの対人関係の問題など)・環境の変化(引っ越しやクラス替えなど)何らかの原因で長いあいだ心が緊張状態になる(ストレスにさらされる状態)と、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな症状が心身共に現れます。自律神経がうまく働かなくなることで、『起立性調節障害』という病気を引き起こしてしまうのです。●改善を図るために小児科受診で検査をし、病気が発覚したあとに軽症・中等症・重症の診断が出てくることでしょう。どの度合いでも、生活リズムの改善 が必須です。生活リズムを整えることで一番最初に行うのが、早寝早起きです。最初のうちはすごく大変であることは明らかですが、リズムを正常に戻すためには必要です。体調不良でも昼間は極力横にならないようにすることが効果的と言われています。これは血流を全身に送るようにするためです。そして、1日3回の食事をしっかり取ることも大切です。栄養バランスのとれたものだと、循環を促したり体力がついたりして活動しやすくなります。日中は、散歩程度の運動が有効です。ゆっくり歩くことで血流を促すことにつながります。ただし、立ちっぱなしは下半身に血液が溜まってしまいます ので、注意しましょう。そして、ストレスの原因となっている事柄をカウンセリングなどで解消していくことも同時に行います。●病気であることを理解してあげることが本人の支えになる親からすれば、「朝は起きないし、午後は学校も行かないでゲームばかりしている」「とても病気に思えない」「仮病なのではないか」と思うかもしれません。しかし、体が病気になっているのだということを親が理解することが本当に大切です。親が理解を示すことで、治り方が変わり、症状の軽減につながります。「親に理解してもらえた」という安心感 が何よりの薬になると、私は思っています。中等症や重症になると、学校を遅刻したり欠席したりすることになります。そうなれば、学校から親に出席させるように言われることもあるでしょう。体がよくなるまでは登校できないことを学校側に知ってもらうことが、親の大切な役目になります。『起立性調節障害』の診断を受けたら、担当医に診断書をお願いし、学校側に提出しましょう。親だけでなく学校側も理解が必要です。●おわりに不登校の子どもたちの中にも『起立性調節障害』を起こしているのではないかと思われる人たちがいます。この病気は、頻度の高い疾患だからです。少しでも思い当たる症状があるならば、小児科を受診することをお勧めします。学校に行けないのは、体が病気になっているせいかもしれないからです。本人だって、「オレ(私)はなまけ者なのかも……」と思っているでしょう。それを親が「ただの仮病」「怠けているだけ」なんて言ってしまったら、症状は悪化します。「怠けている」なんて理由で片付けないであげてほしいと思います。一番つらいのは、本人なのですから。【参考リンク】・起立性調節障害 | 日本小児心身医学会()●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年07月27日【ママからのご相談】小6になる息子のことで相談なのですが……。ちょっとしたことで反抗的な態度を取ることが多くなってきました。それなのに甘えてくることもあって……。思春期ってこんな感じなのでしょうか。どう接すればいいですか。●A. 子どもの心を第一に考えて、大事なときに手を離さないことです。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。思春期に入りかけているお子さんがいらっしゃるということで、自立のときに見せる反抗と、依存である甘えの狭間で相談者様も迷いが生じることがあるかと思います。この2つは、大人になるための大切な成長課程なので、無理に押さえつけようとしたり、構い過ぎてしまったりすることはよくありません。お子さんの心の成長 を第一に考えて、依存(甘え)の面を見せたらしっかりと甘えさせましょう。自立(反抗)の面を見せたときは、無理に押さえつけるようなことをしないで、また構い過ぎないことも大切です。●思春期は心の大事な成長小学校高学年あたりから、反抗と甘えのあいだで行ったり来たりを繰り返す時期を『プレ思春期』 と呼びます。反抗したかと思っていたら、次は甘えてきたなんてことを繰り返して、自立と依存のあいだを行き来します。この年齢であれば、あって当然の心の動きだと思っていただければと思います。相談者様のお子さんは、心が健全に成長してきている のですから心配ありません。思春期は、自立しようとする心が反抗という形で表れます。大人になるためには自立は必要です。これを抑えようとしないようにしましょう。依存は、思春期の中で親から友達、そして異性へと向かっていきます。この時期は親から友達に移行していきます。その課程の中ではさまざまなことがあるため、傷つくこともあるでしょう。そんなときに安心して戻れる場所が必要です。それが家であり、親なのです。●親がしてはいけないこと・してあげること思春期は、子どもが多くの模索や心の葛藤などさまざまなことを学びます。その状況の中で親がしてはいけないことがあります。それが、“親の不安を解消するための過保護・過干渉”です。親だって不安になりますよね。この不安を解消するためにしてしまうのが、・先回りをして手を貸したり口を出したりすること・子どもに構い過ぎてしまうことなどです。これは一見、子どものために動いているように思えますが、実は自分の不安を和らげるため にしていることなのです。構うことは大切ですが、度が過ぎれば害になります。してあげなくてはいけないことは、“助けを求めてきたら必ず受け止める”です。学校や習い事などの中で生じる不安や問題を乗り越えるのに、助けが必要になることだってあります。そのときに、突き放すことが必要な場合もありますが、本当に助けが必要なときは必ず受け止めてあげることがお子さんの成長に役に立ちます。手を離してしまわないようにすることが心を救うことにつながります。●この時期の接し方反抗が生まれるのは、親と子がそれぞれに主張や意見があるからです。反抗が起こったら、子どもの意見をまず聞いてあげてください。話を聞いて譲れるところとそうでないところがあります。そんなときは、「なぜ譲れないのか」をきちんと説明してあげることが大切なポイントになります。相談者様が言ったことに対して、ご主人が話も聞かずに反対ばかりしたら反抗的な気持ちになりませんか?それと同じことです。甘えてくるのは、家の外で不安になるようなことなどがあったときだと思われます。親に甘えることで受け入れてもらって、安心をしたいのです。受け入れてあげて安心させてあげてほしいと思います。この年齢になれば、反抗と依存を繰り返します。大切なのは、親の不安な気持ちを優先させてしまわないこと です。そのせいで過剰に反応し過干渉になってしまったり、「もう勝手にしなさい!」と子どもの手を離してしまったりすれば、完全な思春期に入ったときに、親に頼れない・家に戻れないとなってしまうことが心配です。そうならないように、今の時期を大切にしていただければと思います。相談者様のお力になれたら幸いです。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年07月20日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。結婚に関する研究で、「結婚して4年が過ぎると、夫婦の結婚に対する満足度が急激に下がり、離婚率が上がる」という結果が出ています。夫婦間の会話が減ったり、子育てに追われたりしていくうちに、夫婦だけの時間を取らなくなってしまうからということが大きな原因ではないかと考えています。夫婦間の絆を保ち、幸せな気持ちを維持するためには、大切にしたいポイントがあります。●幸せを感じる夫婦に共通するのは“笑顔”結婚して数年が過ぎると、一緒に過ごす時間が少なくなってしまう夫婦が多いです。原因として、仕事や家事・育児などに追われて、2人の時間を取れなくなってしまうことが挙げられます。これは夫婦の仲に大きく関係していきます。2人の時間が取れなくなるということは、コミュニケーションが少なくなるということです。コミュニケーションが少なくなれば、愛情が薄れていってしまうのは当然で、ただ一緒に住んでいるだけのような関係になってしまいかねません。この状態が長く続けば、お互いが幸せな気持ちを持てる何かを外に求めてしまう ようになります。これでは幸せな夫婦とは言えませんね。夫婦円満とか、夫婦仲がいいと言われている人たちに共通しているものは、コミュニケーションの多さです。コミュニケーションを多く取ると相手に愛情が伝わり、相手を思いやることができるようになります。そうすると、自然と笑顔が出てくるのです。心からの笑顔を「エンジョイングスマイル 」と言い、恋人同士や結婚したばかりなどのときに多く見られます。「エンジョイングスマイル」は、作り笑いとは違って、相手にも笑顔が移り、幸せな気持ちになり、心を開きやすくなるのです。お互いに笑顔を交わし合える関係を保てるようにすることが、絆を深めるのに役立つものです。●笑顔を引き出すコミュニケーション笑顔はコミュニケーションを取ることで自然と出てきます。しかし、お互いが忙しいことを理由にコミュニケーションを取る時間をどんどん減らしてしまうのが現状です。まずは、2人だけで過ごす時間、メールなどを使って話をする時間を少しずつ作りましょう。その他には、下記のようなこともコミュニケーションになります。・お酒を一緒に飲む・家庭内の問題に一緒に取り組む・旅行する・一緒にできる趣味を持つ・映画を観る2人で何かを一緒に行うことで、共通の話題ができて話しやすくなります。そのときに笑顔が生まれるのです。●会話が続かない場合は……コミュニケーションが減少している状態では、どうしても会話が途切れてしまいがちになってしまうというお話を聞きます。会話がないという人もいるくらいです。そんなときは、相手の話から質問事項を作り出して話を深く掘り下げましょう。ここで役に立つのが『オウム返し 』です。相手が言ったことを繰り返して、さらに「それがどんなだったか」などの質問をかぶせて相手から話を引き出すというワザです。たとえば、釣りの話をしているとしましょう。相手:「こないださ、○○へ釣りに行ったらいいポイントがあったんだよ」自分:「○○に釣りに行ったのね。いいポイントってどんなところなの?」または、自分:「○○で釣りか~。どんな魚が釣れるの?釣りって楽しい?」などというように、相手の話に質問をかぶせる ことで、自分がたくさん話さなくても相手が話してくれます。このように相手から話をたくさん引き出せば、パートナーは話を聞いてもらえたうれしさから、自然と笑顔になります。ここで注意してほしいのが、興味のない話でも聞いてあげることです。2人の時間を大切にしましょう。相手を不機嫌にさせたり、ケンカになってしまったりすれば、コミュニケーションの時間を取ろうとしなくなってしまいます。最初は興味のない話でも回数を重ねていくうちに、興味のある話に持っていくようにすればいいのです。まずは、2人の時間を楽しむ・2人の時間を持つことを大切にしましょう。●おわりに夫婦は2人だけの時間を笑顔と共に過ごしていくうちに絆が高まり、仲良く過ごすことができます。結婚39年目を迎えた夫婦(夫62歳・妻57歳)に話を聞いたところ、4人の子どもを育てながら、2人の時間を毎日少しでもいいので持つようにしたとのことでした。また、結婚17年目の夫婦(夫43歳・妻38歳)は、現在ご主人が単身赴任中です。でも、毎日の電話とSNSを使ってコミュニケーションを取っているとのことでした。そして、奥さんは毎週ご主人に手紙を1通ずつ書いて送っているそうです。このように、夫婦の形はさまざまですが、コミュニケーションを取ることが絆を保つためのポイントとなっているのは確かなようです。【参考文献】・『とっさのしぐさで本音を見抜く』トルステン・ハーフェナー(著)、柴田さとみ(訳)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年07月13日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。夫婦になって数年がたったり子どもができたりすることで、恋人同士のような関係がいつの間にか感情的に違うものになってしまうことがあります。そこから夫婦仲が悪くなってしまうと、悪化の一途をたどるか、カンフル剤のようなものが必要になり、どうにかつなぎ止めた状態 になることもあります。しかし、ちょっと気をつけるだけで、夫婦仲を悪くさせないようにすることができます。それが“会話・普段のしぐさ・表情”なのです。●夫婦仲を悪くさせないコツ●(1)笑顔を見せる笑顔は、人を心地良い気持ちにさせます。あなたが話しかけられたときに相手から笑顔を向けられていたら、悪い気はしないはずです。ポジティブな内容の話をしていても、表情が乏しければ良い話と感じ取ることができない という研究結果が出ているくらい、身体言語は重要なのです。その中でも笑顔は本当に相手の心に響きます。ケンカをしていても、笑顔で接したらすぐに仲直りができてしまうくらい強力なものなのです。笑顔は出し惜しみをしない方が、夫婦関係においては良い状態を保つことができます。●(2)目を見て会話する感情面で切れてしまっている夫婦の多くは、“相手の顔を見ないで話をしていることが多い” という研究結果が出ています。相手に「どうでもいい」という態度をしていることが、すぐにわかってしまいます。自分がそんなことをされたら、「無視された」「なに、今の態度!」と頭にくるでしょう。相手も同じなのです。身体言語を詳しく知らない方でも、目を見て会話をすることの重要性がおわかりになるはずです。●(3)アイコンタクト・うなずきアイコンタクトやうなずきは、相手に「あなたの話を聞いていますよ」という意思表示です。ただし、何かしながらの空返事はケンカの元となってしまいますので、話をするときは相手の近くで家事をするとか、食事のときにするとかアイコンタクトが取りやすい範囲 で行うことをおすすめします。男性は、“新聞を読みながら”“テレビを見ながら”なんてことがあると思います。これでは話を聞いていないのと同じです。新聞から目を離して相手の顔を見ましょう。話を聞くことに重点を置いている、と相手が感じるようにすることが大切なポイントです。●(4)噂話・愚痴・悪口の軽減男女ともに、“噂話・愚痴・悪口”は言います。夫婦間であればパートナーに聞いてもらって発散させたいですよね。これはあっても問題はありません。しかし、聞く側にとってネガティブな話は、嫌な気持ちに同調しなくてはいけません。そのため、「話したくない」と思わせてしまう話題 でもあります。人によっては「またこの話。いい加減にしてほしい」とか、「時間の無駄だ」と感じてしまいます。だから、軽減することが重要です。少ない回数で短めの話なら、聞く気持ちも湧いてきます。“長々クドクド”が良くないのです。パートナーから話を聞いてもらうだけで、心の中でモヤモヤしていたものが軽くなるのは事実です。でも、“長々クドクド”しないように注意しましょう。●(5)足先を相手に向けて話す身体表現の中に“話をするときは相手に足先を向ける”というものがあります。興味のある相手には体ごとそちらに向けて話をするもの なのです。きっと気づいていない方がいらっしゃるかもしれませんが、興味のある人や物に対しては、体ごと動きます。好きな人との会話や、自分の興味ある話のときは、前のめりになって話をするのと同じ意味合いです。だから、話をするときは相手に足先を向けるようにして話してあげましょう。話をしているのになんか違和感があるという場合、足先がこちらに向いていないということもよくあります。その辺にも気を配ってみてください。●おわりに夫婦仲が良いと、生活が楽しく感じます。それに気持ちが落ち着き、相手に信頼をおけるようにもなり、笑顔が自然と増えます。また、仲が良い夫婦は子どもにも良い影響を与えると言われています。子どもの心が安定するので、発達段階の子どもにとってはとても良いのです。夫婦仲が良いと自分たちの気持ちも穏やかになり、相乗効果で他の物事も良くなっていきます。夫婦関係を今以上に良くするためには、身体言語にちょっとでも注意しましょう。それだけで相手の気持ちを理解することができるようになります。【参考文献】・『とっさのしぐさで本音を見抜く』トルステン・ハーフェナー(著)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年07月06日【ママからのご相談】生後2か月の娘を持つ母です。ママ友から「夏になると子どもはあせもができやすいから気をつけて!」と聞きました。今のところは皮膚に異常は見られませんが、今後あせもができないか不安です。どうにかしてあせもを予防することはできないのでしょうか。第一子なので知識がなく心配です。●A. 家庭でできる“あせも”の予防法をご紹介します。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。赤ちゃんにとって、あせもができるのは大きな苦痛です。かゆくても泣くことでしか伝えられませんから、発見が遅れることもあります。今回は、あせもの予防法について小児科医からお話を聞いてきました。●あせもができる原因あせもとは、汗の出口となる毛穴に汗や垢などがたまり、毛穴が塞がれて炎症を起こしている状態のことを指します。見た目は赤いプツプツが基本ですが、赤ちゃんや幼児の場合は白いあせももできる そうです。・赤いあせも……皮膚の深いところでできる→強いかゆみを伴う・白いあせも……皮膚の浅いところでできる→かゆみはほとんどない赤いあせもは、強いかゆみを伴います。ご友人が「夏になると子どもはあせもができやすいから気をつけて!」と念を押したのはそのためでしょう。かゆみを伝えることができない赤ちゃんは、泣くことでしか表現できません。親は、あせもを作らせないためのケアを十分にしてあげることが大切 です。あせもは放っておいたり、掻いてしまったりすることで“とびひ”します。そうすれば二次的な感染を引き起こすこともあるので注意が必要です。アトピー性皮膚炎を心配してしまうこともあるでしょう(私もそうでした)。小児科医のお話によると、相談者様のお子さんの月齢ではアトピー性皮膚炎かどうか判断がまだ付けにくいこともあるそうです。受診するときに、いつから出始めたのかという情報と一緒に、親族にアトピー性皮膚炎を患っている人がいるかどうかも知らせるようにしましょう。●ここに気をつけて! 汗をかきやすい体の部位6つ皮膚が接触しやすいところや、毛の生えている部分は汗をかきやすいです。・頭や額・首まわり・髪の生え際・背中・オムツをつけているところ(下腹部などはたまりやすい)・関節(ひじやひざ、手の中や脇など)こういった部分は汗をかくとたまってしまいます。暑い日などは、ベビーカーやチャイルドシートの中が高温になりやすいため、大量の汗をかきます。「ちょっとお散歩」という程度でもかなり汗が出ます。ベビーカーやチャイルドシートを利用する際は、とくに背中に大量の汗をかきます ので注意しましょう。●あせもの予防ポイント6つあせもを予防するポイントはいくつかあります。これらを状況に応じて組み合わせて行ってみてください。・遊んだ後やお昼寝後は、必ず汗をかいていないか触ってチェックする・汗をかいていたら、こまめに優しく拭き取る・シャワーや行水などをして汗を流す・衣類(肌着は特に!)は汗をよく吸う素材のものにする・汗を大量にかいている場合は、すぐに着替えをする・水分をしっかり取る汗をかいたまま放置しておくのは絶対NG です。汗をそのままにせず、しっかりと拭き取ったり流したりすることで、肌の清潔さを保つことができ、あせもの予防につながります。「あせもかな?」と思ったら、皮膚科か小児科に診てもらいましょう。早い段階で治すことができれば、赤ちゃんも強いかゆみで泣き止まないなんてことにならずにすみます。----------私の子どもたちも乳幼児期は、あせもになってしまいました。それは私があせもに関しての知識がなかったせいでもあります。小児科医にお話を聞いて、あせもの予防方法を知ったので、それからは早い対処ができるようになりました。大切なのは、お子さんの様子を常にチェックしておくことです。お役に立てれば幸いです。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『「赤ちゃん」そのしあわせのために』財団法人母子衛生研究会・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年06月29日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。小学校に入ってすぐは、宿題をうれしく迎え入れて、自発的に行う子が多いです。でも、次第に中だるみが出たり、やり始めるまでに時間のかかる子も出てきたりします。親としては「ちゃんとやらせたい!低学年から自主的に家庭学習ができるようになってもらいたい!」と思うことでしょう。心理的なサポートなどをすることで、忙しいママでもやる気にさせる声かけが可能です。●親の言葉を絶対的と受け止める「児童期:7歳ごろ」児童期は、物事の善悪などを判断するための道徳観を身につける時期です。しかし、幼児期と児童期の中間にある7~8歳は、まだまだ親の言葉や意見を絶対的な判断基準として受け入れやすい時期 と言えます。多少の個人差はありますが、この時期に家庭学習を一緒に始めると、良い意味での癖として、成長しても残せます。それが楽しく励まされるような状況であれば、なおのことです。●親子関係だからこそのピグマリオン効果『ピグマリオン効果』 とは、教師が生徒に対して期待するような言葉を示せば、生徒の成績が上がるというものです。1998年に行われた心理学実験がありました。「学力の伸びが期待できるとされた生徒」と「それ以外の生徒」では、前者にIQの増加が見られたというものです。特に小学1~2年生の結果は著しい差がありました。このピグマリオン効果は、教師だけに生じる現象ではありません。親子関係にも起こります。親が心から子どもに期待をかけることで、子どももそれに応えようとする のです。低学年であれば、前項目のことから、その関係がとても築きやすいと言えます。ただし、ここで大切なのは口先で言うのではなく、本心で期待をかけることです。言葉かけとしては、「この計算がこんなに速くできるのすごいね!まだまだ記録伸びるね!」「字がとても上手だね。本当に見やすい!これを続けていこうね!」「テストの結果は残念だったけど、次は大丈夫!間違えたところを一緒にやってみよう!」などと、事実を認め、褒めたり励ましたりして低めの階段(目標)を目指すようにしていきましょう。低めの階段を設定してあげると、効果が出たときにさらに褒めることにつなげられます。●低学年の学習ポイントは国語学習のポイントが国語というのは、全ての基礎になるからです。他のどの教科を見ても日本語で書かれています。だからこそ、“読んでわかる力” が必要なのです。テストなどの問題を解くにしても意味がわからなければ、解けませんしわかりません。まずは内容がわかることのできる力をつけるための学習を家庭学習に取り入れましょう。ひらがな・カタカナ・漢字と、低学年ではさまざまな文字を学びますから、音読は毎日必要です。教科書の音読は、宿題として出されてくるでしょうから、絵本などの文章を音読するのでもいいでしょう。実際に私が学習塾で教えていたときは、どの子にも音読をさせていました。その子に応じて、テキストだったり、絵本だったり書籍だったりとさまざまでした(低学年のうちは、読む文の長さも短め)。読む力がつくことで、最初は文章問題などを諦めていた子や、問題を読まずにやっていた子が、しっかりと問題を読み、解くようになっていきました。学習としてのポイントは、最初のうちは一緒にやる ことです。低学年の家庭学習は、20~40分と言われています。音読はそのうちの数分です。ぜひ、一緒にやってみてあげてほしいと思います。●おわりに心理学の面から褒めて励まし、学習面から“読んでわかる力”を学ばせてあげることで、低学年のうちに学習する癖をつけることができます。自分の子どもだけでなく、講師をしていたときも多くの生徒に実践してきました。ですから、忙しいママたちにも必ずできます。まずは、「勉強、一緒にやろっか」からスタートしてみましょう。問題文を声に出して読むことも音読です。何でも読むことを取り入れるようにしてみてください。もちろん、褒めること励ますことを忘れずに!【参考文献】・『伸びる子には秘密がある―小学生・意欲を育てる勉強法』石井郁男・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年06月22日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。夏休み前の時期は、学校生活にも慣れが出てきます。そうなると、人間関係にも不具合が出てきやすくなります。「自分とちょっと違う」という感じ方によって生じてしまう、いじめや仲間はずれがその例です。する側やされる側は必ず何らかのサイン を出します。それをいち早く見つけることで、子どもを守り、また正すことができるようになります。●どちらの側もストレスがあるいじめや仲間はずれは、ほんの些細なことから始まることが多いです。寂しさ・親とのすれ違い・過干渉などのさまざまなストレスが発端となり、子ども同士の人間関係の中で火種が出て、そこから起こります。子どもの状況を見て、気がついてあげられるのは親や教師です。特に家庭で見せる表情や体の状態には、子どもの心が表れやすいのです。子どもは親に心配をかけまいとして、一生懸命に隠そうとします。しかし、本当は気がついてほしいという気持ちも持ち合わせています。それを見つけてあげて欲しいと思います。いじめる側は、自己肯定感の低下や両親の不仲からくる寂しさ、妬みなどさまざまなものからストレスを感じ、いじめを行っています。いじめられる側は、いじめを受けたことでストレスを感じ、さまざまな症状が心身に表れます。どちらの側にも手を差し伸べてあげなくてはいけません。責め立てないこと が再発を防ぐことにつながります。●いじめられている子のサインいじめを受けている子は、年齢が高くなればなるほど一生懸命隠そうとします。でも、完全に隠せるものではありません。できるだけ毎日顔を見て話すようにすることが、サインを早期発見するポイントになります。・すり傷やあざがしょっちゅう見られる・衣服のやぶれや不自然な汚れがある・持ち物の紛失や破損・朝に体調不良を訴える(頭痛・発熱・腹痛・ふるえなど)・「ただいま」を言わないで隠れるように部屋に行くことが多くなる・食欲低下や意欲低下(ぼーっとするなど)・金品の持ち出し・無表情(作り笑いをしてごまかすことも)・急に甘えるこういった今までとは違った特徴を見せたり、「急にどうした?」と感じる行動を見せるときは何かあったのではないかと疑ってもよいと思います。●いじめている子のサインいじめている子の場合、サインなんかないと考える方もいるかもしれません。しかし、いじめる子にも抱えているストレスがありますので、サインを出しているのです。・金遣いが荒くなる・買い与えたものでない物が増える・学校などの話をしなくなる・友達の悪口を言うようになる・目つきが鋭くなる・急にスッキリしたような感じで帰ってくる・急に聞き分けが良くなるなどのサインが出てきます。極端なものもありますが、これはいじめ方の度合いなど、個人差があるせいで変わってきます。●おわりにいじめが始まると、どちらの側にも必ず“急な変化” があります。それを見逃さないことが早期解決につながります。手帳などに変化をメモしておくと一目でわかりますし、なにより証拠となります。いじめは命を奪ってしまう可能性の高い行動です。親ができるだけ早くに気がついて対処(手助け)してあげなくてはいけない問題です。当事者は、どちらの側も心の苦しみを抱えています。それをわかってあげられるのは親だけです。人権を侵害しない・させないように本気で関わりましょう。まずは、子どもにサインが出ていないか、チェックすることから始めましょう。【参考文献】・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年06月16日【ママからのご相談】最近娘(12歳)が嘘をつくようになったり、やる気のなさを見せたりすることが多くなりました。宿題も全然やらないし、注意しても「うるさい!」と怒鳴ります。最初は思春期に近づいているからだろうと思っていたのですが、反抗的な態度が強くなってきていて心配でたまりません。思春期の子どもにはどのように接するべきなのでしょうか。●A. 子どもの行動には何らかの理由がありますから、背景も見てあげてください!こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。確かに年齢が高くなると思春期が近づいてくるため、さまざまな面で心配になりますね。今までとは違った一面を突然見せられると、親も驚きますし、一瞬どうしていいかわからなくなることもあります。しかし、子どもの言動には何らかの理由が隠れています。思春期の子どもと上手に付き合うには、言動の裏にある本心を見てあげることが大切です。●反抗的な態度をとる子どもの本心子どもが反抗的な態度をとるのには、きちんと理由があります。・嘘をつく(本当のことを言ったらもっと何か言われる、怒られる、反対される)・やる気のなさ(過去にやる気を出していたときに否定を受けることが多かった)・宿題をしない(量が本人の実力と合っていない、分からないところがあってできない)・怒鳴る(干渉されたくないことに触れられた・痛いところを突かれた)などの理由が考えられます。決して、反抗的な言動を起こした 子どもだけが悪いわけではない ということを理解していただきたいと思います。親の否定的な接し方によって、子どもが「自分を守るにはこうするしかない」という気持ちが働いた可能性はとても大きいのです。とはいえ、ご相談者が悪いというわけではありません。誰にだってうっかり人を傷つけることはあるものです。大事なのは、これからどう接していくかにあります。●追いつめすぎると、子どもは体にSOSを出す子どもが嘘をついたり宿題をやらなかったりすると、どうしても叱ってしまいがちですよね。しかし、逃げ場がないほど追い詰めてしまえば、子どもは体にSOSを出すようにします。・不定愁訴(頭痛・腹痛など)からの不登校・黒板の字だけ見えにくくなる・落ち込み・円形脱毛症といったものです。これらの症状は、病院へ連れて行っても原因不明と診断されることが多いようです。もしも、子どもが原因不明の体調不良を引き起こしているようなら、心のダメージが関係しているかもしれません。たとえほんのちょっとしたことであっても、子どもが何らかの症状を訴えてきたら放置せずしっかりと話を聞いてあげるようにしましょう。心の中にある不満やストレスをうまく発散させてあげないと、子どもは「親は頼りにならない」と諦めてしまいます。そのような状況が長く続くことで、自殺未遂や引きこもりなどの引き金 になることもあります。子どもの様子を細かくチェックし、小さな異変でも察知できるようにすることが大切です。●過干渉はやめましょう10代になると、さまざまなことが心配になってきますね。異性との関係や友達関係、勉強の進み具合など親の気苦労は絶えないと思います。しかし、子どものことが心配だからとなんでも手を貸そうとするのはよくありません。この場合、親の方が楽になりたいから、親が安心したいから干渉してしまうことがあります。命に危険がある場合や、人に迷惑をかける行動などには厳しくしなくてはいけませんが、それ以外は様子を見てもいいのではないでしょうか。その代わり、子どもが助けを求めてきたら、全力で助けてあげることが必要です 。子どもが本当に困って助けを求めたときには「自分で何とかしなさい。お母さんは知りません」なんて言わずに助けてあげてほしいと思います(ここが一番重要です!)。思春期は子どもが親の手からはばたくための準備期間です。ご相談者さまのお嬢さんもきっと思春期なのでしょう。思春期の反抗的な態度は、成長していくうえで正常なことです。子どもの表面的な態度ではなく、その奥の本心に注目することが何よりも大切なのです。【参考文献】・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年06月08日"岡山の奇跡"とネット上で話題のタレント・桜井日奈子が1日、都内で行われた舞台『それいゆ』の公開稽古に登場し、主演の中山優馬、共演の金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、佐戸井けん太とともに取材に応じた。同作は、雑誌『少女の友』の挿絵で戦中・戦後の少女たちに夢を希望を贈り、今も愛され続けている画家・中原淳一が”美しく”生きる姿を描く。中原淳一に憧れる少女・大河内舞子役の桜井は、戦時中の夢みる女学生姿から、戦後の動乱に巻き込まれ波乱の人生を送る姿も演じる。女優初挑戦となった桜井は「今までずっと、女優さんになりたいなりたいと言っていた夢が、今回この舞台で叶ったので、嬉しいなと思います」と喜びを語った。演技は初挑戦だが、「優馬さんも他のキャストの方も優しくて、愛を感じます」と共演者の優しさをかみしめていた。また演技をしたことがない桜井を、集中的に演出する"日奈子デー"が存在したことを明かした桜井は「すごいパニックになっちゃったんですけど、みんなが『お前は1人じゃないよ、みんなで頑張ろう』って」と共演者の熱い励ましに支えられたエピソードを披露。主演の中山は「我ら桜井親衛隊ですから!」と力強く断言していた。
2016年06月01日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。先日、とあるカフェで、子どもを連れた2人の女性の会話が耳に入ってきました。「夫は私を家政婦か何かと思っているみたい、でも、こっちも夫は給料運搬人として考えているけど……(笑)」この会話を聞いて、好き合って結婚して子どももいるのに、こんなに悲しいことはないと思いました。男性は、主に稼いでくる側にいるため、家のことをやってくれる妻がいてくれてさぞかし助かっている状態であるということはわかります。しかし、妻になった以上夫から大切にされたいという思いはどんな女性だって持っていると思います。自分を家政婦だなんていう扱いをさせないために、妻だからできる策を講じてみましょう。●片付け上手「ただいま」と帰ってきて、部屋の中が汚れていたり、乾いた洗濯物が山盛りになっていたらどっと疲れが押し寄せてきませんか?乱雑になっている部屋は、心に余計な疲れを感じさせる ため、ケンカの発端になってしまうことだってあるのです。完璧な部屋を演出するというのではなく、整理整頓をうまくやるということでかなり違ってきます。そのポイントは、・床に物を置かない・洗濯物は一時的にかごに入れておく・子どものおもちゃは、遊んでいるスペースにだけ・テーブルの上に物を積んでおかないでしまえる物はしまう・玄関の靴はそろえておく・洗っていない茶碗などは、かためて1か所に集める・臭いのする物はすぐ処分するなど、ぱっと見たときにある程度片付いているように見える だけで、部屋に入ってきたときの印象が違って見えます。小さいお子さんがいたら難しいと思われるでしょうが、使った物を片付けることはできるはずです。●料理上手「妻の料理をどうにかしたい!」とさまざまな相談できるサイトで見かけます。味が薄かったり、濃かったりする場合、作る段階で味見をしていないことが多いと思われます。味見は食べる相手のことを思ってする行為です。味見をしながら作れば、濃い・薄いの調整はできると思います。妻からすれば、「レシピ通りに作ったのに!」と納得のいかないこともあるでしょう。しかし、あれはあくまで基本であって、ご主人の好みに合わせて作られたものではないのです。レシピ通り作った後に、味見をしてご主人の好みに合うように微調節する ことが大切です。また、凝った料理を作る必要はありません。育児・仕事で調理の時間が取れない場合は、休日に常備採を作り置きするとか、お総菜を購入して埋め合わせをしてもいいと思います。ただし、食事が楽しくなるように、お皿に盛りつけて彩りを良くするとか、何か1品は作るなんてことをするともっと良くなると思います。例えば汁物、これがあるだけでかなり違います。野菜や海藻を入れてもいいですし、肉や魚を入れてもちょっとしたおかず兼汁物になるからです。料理が苦手という方が多いです。それでも少しだけ努力してみてはどうでしょう。時間のあるときにレシピを探して実践するなどの努力が上手になるためのコツです。美容と同じで、「料理も1日にしてならず」なのです。●コミュニケーション上手結婚して4年がたつと、満足度が急速に下がり、離婚率が高くなると言われています。それは会話やコミュニケーションが少なくなることが原因としてあるからではないかと感じています。恋人同士のときにしていたような関係と変わってくるのは当然ですが、コミュニケーションは減らさずに毎日少しでも接する ことを忘れないでください。・甘える・手をつなぐ・夫の愚痴を聞く・笑顔を見せる・ボディータッチをするなどの行為があると、魅力的に感じるだけでなく、「自分を見ていてくれる」という気持ちを夫が持ってくれます。夜の夫婦関係を持つのも大事なポイントの1つです。子どもの有無と関係なく、お互いが満ち足りた気分になるためのコミュニケーション だと思って大事にするといいでしょう。また、笑顔は大事なポイントです。夫に向けての笑顔は、幸せな気分を味わわせることのできるとっておきの武器ですよ!●おわりに女性はすぐに見返りを求めてしまいます。そして、どうして私ばかりが努力しなくちゃいけないのと考えがちです。もちろん、結婚して子どもがいたら、子ども中心の生活に追われてしまうことだってあるかもしれません。でも、夫に大切にされたいのなら、自分が先に大切にする という考えを持った方がうまくいくことが多いです。ちょっと気を配って、夫から大切にされる妻になれたら、毎日が今よりももっと楽しくいい物に感じることでしょう。【参考文献】・『史上最強図解よくわかる社会心理学』小口孝司・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年06月01日【ママからのご相談】小6の息子のことです。新しい担任になってからほとんど毎日居残りがあります。居残りすること自体は別にいいのですが、習い事に間に合わない時間まで残されることもあり、困っています。5年生のときには居残りが一切なかったので、6年生になってからの居残りの多さに納得がいきません。勉強ができないから残されているのでしょうか。●A. 優先するべきは学校ですが、居残り時間の上限を先生と相談してみてはどうでしょう。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。「居残り」と聞けば、どうしても「うちの子は勉強できないのかしら?」と不安になってしまいますよね。親として当然です。居残り問題について、現役の小学校教諭をしている友人に話を聞いてきましたので、参考にしていただければと思います。●居残りはどうして発生するのか居残りをさせる先生は、何を考えて行っているのかという点が気になり、小学校教諭の友人に話を聞いてきました。『する先生としない先生がいるけど、居残りをさせる先生は、クラスのみんなに学習する力をつけさせたいと考えている ことは確か。それだけでなく、クラスみんなにできるようになって欲しいと思っているのではないかと思う』と、話していました。居残りはたいていの場合、前日の宿題でやってこなかった分や、授業で行った課題の終わっていない分を終わらせるという目的ですることが多いようです。居残りをさせる先生は、「子どもたちみんなに学力をつけさせたい」という思いから居残りという手段に出ているということがわかりました。ただし、居残りをさせない先生がいるのも事実です。『こういう先生は、帰りが遅くなると危ないからと考えているか、宿題の量がクラスみんなの適正量である可能性が高いのではないか』とも話していました。先生によって居残りに対する考え方は異なるようです。●居残りは学校の授業と同様相談者様にわかっていただきたいことは、「居残りは学校の活動の1つである」 ということです。学校が優先なのです。部活や習い事、学習塾はあくまでも学校活動の次に行うものと思っていただきたいです。居残りは学校の授業と同じ意味なのであって、学習塾などを引き合いに出してはいけないと私は考えています。●居残り時間の上限を先生と決めよう居残りは大切ですが、どうしても部活や習い事をさせてあげたいと思うこともあるでしょう。また、居残りが長引いて帰りが遅くなってしまうことに懸念を抱く人もいると思います。そんなときは、自分一人で悶々と抱え込むのではなく、担任の先生と居残り時間の上限について相談することが一番の解決方法 だと思います。担任の先生と直接話をすれば、子どもの学習状況を知ることができるので、どのような対策を取るべきかを考えることもできます。そうやって情報を共有することで先生、子ども、親の三者がより良く過ごすことができるはずです。相談者様からこのようなお話をいただいたとき、私も同じ立場であると感じました。ちょうど私の息子も居残りをさせられるようになったからです。居残りによって部活の時間に間に合わないと一番悩んでいるのは息子だと思い、思い切って担任の先生と電話でご相談をさせていただきました。話し合いをすることで情報を共有することができましたし、息子を主体としてお互いどのような対策を取ればよいのかを決めることができました。居残りをさせられている子を持つ同じ親として、相談者様のお気持ちは本当によくわかります。お子さんのためにも、日々の連絡帳・電話・参観日の後の保護者懇談会 などで先生に相談をする機会を持たれてみてはいかがでしょうか。きっと、先生がどういう考えで居残りをさせているのかを知ることができますし、心の中にあるモヤモヤした気持ちを解消することができると思います。ぜひ一度先生とお話ししてみてください。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『ほめるとき、叱るとき、諭すとき、最強の子育て思考法』和田秀樹・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年05月25日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。新入学や進級で学校にも慣れてきたこの時期、心身的にさまざまな症状が出てきたり、学業などに身が入らなくなったりしてしまう子どもたちが出てきます。一般的には“五月病”と言われているものです。この五月病が年々低年齢化してきていると言われています。やる気が起きにくい状態でがんばらせようと思っても、体も心も簡単には動きません。そんなときに、ポジティブ心理学 を利用する方法がいいのではないかと思っています。●ポジティブ心理学とは?マーティン・セリグマン教授が1998年に創設した新たな心理学の分野です。2009年6月に国際ポジティブ心理学会第1回世界会議が行われました。そのときに、同教授がポジティブ心理学について、こう話しています。・ポジティブ心理学は強みにも弱みにも関心を持つ・ポジティブ心理学は最高の人生をもたらすことにも最悪の状態を修復することにも関心を持つ・ポジティブ心理学は普通の人が満ち足りた人生を作ることにも、病気を治すことにも関わる・ポジティブ心理学はただ惨めさを減らすだけでなく、幸せや良い生活を増やすための介入方法を開発するポジティブ思考とは違い、生きがいや充実感などを得るために心理学を利用して何ができるか と研究していくものです。積極的に何かをさせようとしたりするものではなく、あくまで楽観的に物事を考えることが大切なポイントです。●楽観的な見方をしてほめるマーティン・セリグマン教授の研究結果で、学校の成績・スポーツの戦績など全ての面において楽観主義者の方がよい結果を残すことができた ということがわかっています。親が悲観的な話をしてしまうと、子どもの心も悲観的になって捉えてしまいます。この状態では、がんばって良い成績を取ろうと思っても、悲観的なイメージが残ってしまい、いいイメージに持っていくまで時間がかかってしまいます。親が楽観的な物の見方をして話してあげることで、子どもは悪い状態の中でも良いところがあることを知ることができます。その結果、いいイメージが最初からあるので、そこを伸ばそうとがんばれたり、苦手分野でもやってみようとしたりする気持ちになります。●具体的な声かけの方法「楽観的にはなれない」と思う方もいるかもしれませんが、「もし、自分が言われたら……」ということを考えてみてください。子どもは、点数が悪かったり戦績が悪かったりしたら、親から小言を言われるとわかっているのです。案の定言われると、「わかってるよ、うるさいな!」と反発して、親の話が頭に入ってきません。ですから、親が悲観的に捉えず、一歩下がって冷静に良いところを見て、良かった点を認めることや、ほめることをしてあげましょう 。楽観的な見方と話し方として、例を挙げてみました。(テストの成績が悪かったとき)○:「全体の点数が悪かったことより、この問題が解けたのはすごいと思うよ。それにちゃんと計算して、途中式が書けているところもいいと思う。落ち込むことはないよ!今度は文章問題に力を入れれば良いということがわかって良かったね!」×:「ちょっとこの点数は何!間違いだらけじゃない。いつもゲームばかりしているからじゃないの。もうちょっとがんばりなさいよ!」悪かった中にも良いところって必ずあるものです 。ほんのささいなことでも、良いところを十分に認めてほめるだけで、「悪い」が「良いところもあった」に変わるのです。ここを大事にしてあげると、子どももうれしくなり、頑張り方が変わってきます。●おわりに悲観的なことの中にも、見方を変えることで楽観的な見方ができます。これが楽観主義者の考え方です。「子どもに力を与えたい・やる気にさせたい」と思うのならば、親が楽観的な考え方を示してあげる ようにしましょう。落ち込んだ気持ちでいる子どもをさらに下へ落とす必要はありません。良いところを認めてあげれば、自然と上を見て登って行くものです。ぜひ、ポジティブ心理学を利用して、子どもの良いところを伸ばす手助けをしてあげましょう。【参考文献】・『オプティミストはなぜ成功するのか』マーティン=セリグマン・著/山村宣子・訳●ライター/桜井涼(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年05月18日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。近年、ストレスを抱える子どもがかなり多くなり、体に症状が出てしまうというケースが増えています。しかも、子ども自身が「このくらいで親に相談できない」と考えてしまうため、発見が遅くなってしまうのです。最悪な場合、うつ状態に陥ってしまう子どもや不登校になってしまうこともあるということがわかっています。そうなる前に、いち早く気づいて手だてを講じることが必要だと私は考えています。●子どもにストレスがのしかかる理由教育カウンセラーの富田富士也さんは、ご自身の著書の中で、ストレスのことをこう記載しています。**********人間の体や心を歪ませるような刺激・外圧が加わったとき、それを押し返し元に戻ろうとする力が生じます。これがストレスというわけです。**********現代の子どもは、塾・習い事・部活・人間関係などさまざまなものを抱えています。昔であれば、友だちと外で元気よく遊べば解消できたものです。しかし、遊ぶ場所も時間も少なくなってストレスをため込んでしまうことが多くなってきています。ストレスの感じ方には、個人差があります。「これくらいは何ともない」と感じる子、「かなりキツイ」と感じる子がいることをわかってあげることも大事なポイントです。子どもがストレスに対して打たれ弱いからと考える人もいるようですが、打たれ弱いのではありません。発達段階である心と体を丸ごと受け入れ、認め、ストレスとなっている悩みを聞いてあげること が必要なのです。●子どもが出しているSOSストレスがたまっている状態の子どもに見られる行動がいくつかあります。心と体はつながっていますので、切り離すことができません。そのために体に症状が現れるのです。・好物でも食欲を示さない・早く寝ても朝起きられない(急にそうなった場合は要注意です!)・寝付きが悪く、何度も目を覚ます・表情が暗い・めまいやふらつき・湿疹(しっしん)が出る・やる気を示さない(好きなゲームなどをしなくなるなど)というような変化が見られます。上に挙げた以外の症状を出してきた子についてお話ししたいと思います。B君(小6:男子)は、お母さんに対して「抱っこ」という言葉を急に発するようになったそうです。『5年生の1学期ごろには治まっていたのですが、6年生になってまた始まり、私の顔に頭をこすりつけてくるようになりました』(B君のお母さん談)話を聞いていくうちに、ストレス要因ではないかと思われるものが見つかりました。・5年生の3学期からお父さんが転勤になってしまったこと・6年生になって担任が変わったこと・担任の先生が厳しくB君とそりが合わないということ・部活(水泳)での練習時間が増えたことお父さんのいない寂しさに加え、勉強と部活、先生との関係などが合わさり、大きなストレスになっているようでした。今は、「抱っこ」と言ってきたときにいつでも受け止めるようにお母さんが対処しているとのことでした。このように、子どものSOSサインにも個人差があります 。普段と違うような行動をするようになったら要チェックだと思っていただきたいです。●親は子どものストレスの受け皿に!「私は子どもの話を聞こうと努力していますが、子どもが話さないんです!」という声を多く聞きます。こうおっしゃる親御さんの中には、早口で子どもに何かを言わせようとしたり、半分脅すような感じだったり、根掘り葉掘り聞き出そうとしたりする方がいらっしゃいます。子どもからすれば、これでは話そうにもうまく話せません。あくまでも、親は話を聞く側なので、主体は子どもです。親が聞きたいことだけを聞いてスッキリするのではなく、子どもが話をしてスッキリすることが大切なのです 。親は話を聞いて、アドバイスを求められるまでは聞いてあげるだけにしましょう。そして、子どもの主張をまずは認めてあげてほしいと思います(ただし、命の危険や人に迷惑をかけるようなことがある場合は、この限りではありません)。大人でも話を聞いてもらえたらスッキリした気分になるでしょう。子どもにもそれが必要なのです。無理して話を聞こうとしても話そうとはしないことが多いです。そんなときは、2人きりで出かけるとか、話さなくても一緒に何かをするでもいいです。子どもの視線を捉え、ほほ笑みかけてあげるだけでも違ってきますよ。●おわりに子どもも大きなストレスを抱える時代です。話したくても親には話せないと思っている子は大勢います 。子どもだって親に心配をかけまいとして必死なのです。そんな子どもを丸ごと受け止めてあげられるよう、親が受け皿になってあげることが必要ではないでしょうか。こういった手だてを早めに打つことで、子どもはストレスに負けない力をつけることができるようになるものです。ぜひ、親の受け皿でお子さんのストレスを受け止めてあげてほしいと思います。【参考文献】・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年05月11日中山優馬と共演する初舞台「それいゆ」や数々のCMで活躍する桜井日奈子が、ニベア花王「8×4 BODY FRESH」の新CMに登場。自身でも特技とするバスケットボールを披露しながら、仲間との友情を感じさせる、爽やかな“青春”CMとなっていることが分かった。今回の新CMは、2014年「岡山美少女・美人コンテスト」でグランプリを獲得して以来、“岡山の奇跡”といわれ、今年最もブレイクしそうな若手女優として注目を浴びている桜井さんが、高校の部活を舞台に、自身でも特技にしているバスケットを披露するというもの。まず、部活で練習に勤しむ桜井さんのシーンからスタートするが、練習中にミスをしてしまい、コーチに怒られて落ち込んでしまう桜井さん。その様子を心配そうに見つめる仲間たち。帰り道、そんな桜井さんに仲間たちはふだんと変わらず明るく話しかけたり、一緒にアイスを食べたりしながら励ます。仲間たちのいつもの明るい笑顔を見て、次第に笑顔になっていく桜井さん。次の練習では気持ちを切り替え、見事なシュートを決めてスランプを脱出。部活を終えた後には、汗を拭いながら、仲間の大切さを実感する、というストーリーとなっている。撮影では、実際の学校の体育館を使用。数か月前まで現役の女子高生で、元バスケ部員でもあった桜井さんは、撮影前から慣れた手つきでドリブルするなど、リラックスした様子。監督から指示された7発のゴールもすべて決めるなど、バスケの腕前を発揮していた。また、共演者全員がバスケ経験者で年が近いこともあり、撮影の合間もバスケットボールの試合をするなど、終始、笑みがこぼれていたという。なお、この新CMはTVオンエアに先駆け、本日5月9日(月)よりニベア花王公式ブランドサイトおよびび花王動画チャンネルにて先行公開、WEB限定の60秒Ver.も用意されている。新CM「8×4ボディフレッシュバスケ部・友情ドラマ篇」は5月14日(月)より全国にてオンエア。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日【ママからのご相談】長男(10歳)の担任から発達障害を疑っているようなことを言われました。授業についていけていないなど、気になる部分がさまざまあるようです。障害と疑われるほど、うちの子は他と違うのかと不安です。今はただどうしたらいいか分からず悩んでいる状態です。●A. 発達検査を受けることで悩みを軽減させることができます。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。相談者様が不安になってしまうお気持ちはよくわかります。“障害”という言葉がつくものに関しては、たいていの人が「普通じゃない」と反応してしまいますよね。どうすればいいのかと不安になってしまうのも、親としてお子さんを大切に思っているからなのです。しかし、悩んでいるだけでは解決になりませんから、検査を受けることをおすすめします。●悩む前に発達検査を!こういった問題は、デリケートでショックも大きいものですから、いろいろ考え込んでしまいますよね。でも、悩んでいても解決にはならないと相談者様が一番良くおわかりだと思います。発達障害は、判断するための明確な線引きがありません 。決めるのは、発達障害の基準となる症状がどのくらい強く出ているかというところになります。相談者様にとっても、「うちの子は大丈夫」と思う気持ちと「もしかして……」と思う気持ちが入り乱れ、とても心に負担を感じていることと思います。親と子、両方を気持ちを楽にして、今後どのようにすればいいかの指針となるものがあると、気持ちの楽さがまったく違ってきます。そのため、発達検査を受けることをおすすめします。相談者様は、担任からお話があったということですので、自治体で発達検査を受けることができると思います。●発達検査は、子どもの二次障害や心の負担を軽くする検査を受けること自体、拒否をしてしまう方がいるのは確かです。「障害ではない!」という気持ちが強く表れてしまうのは親として当然でしょう。しかし、認めたくないという気持ちから、子どもに無理をさせてしまいがちになる こともあります。・勉強など本人が苦手としていることを無理にさせてしまう・できないことを叱って、がんばらせようとする・子どもの行動や気持ちを否定しまいがちになる親がこのような行動を取ることで、子どもはどんどん心を壊していきます。子どもも「がんばらなきゃダメだ」という気持ちで最初はがんばります。でも、親に言われたり先生に言われたりして自分が生きている価値のない子どもだと考えるようになります。その結果、精神不安になってしまうことや、うつ病を発症してしまうことがあります。最悪な場合、自殺を考えてしまうこともあるのです。このような心の状態が極端に低下してしまうことを二次障害 といい、発達障害より危険視されています。このような状態にならないように子どもを支えていくことが非常に大切です。●親も家族だけでがんばらない発達障害のような問題は、なかなか他人に相談できないことが多いです。しかし、家族内だけで話すだけでは今後どうすればよいかなどのことを含め、話が先に進まないという現状があると認識しています。相談者様にはできるだけ、ご家族だけでなく学校カウンセラーや自治体の相談窓口などを活用して知識を得て、心の内を聞いてもらうことをしていただきたいと考えています。誰にも相談できない状況は、子どもにプレッシャーを与えることにもつながります。ですから、家族だけでがんばらないで、専門家に頼ることも大切なのです 。----------発達障害であるかどうかを調べずに悩むのは苦しいことです。親も子も気持ちの部分で安定するために、まずは検査を受けていただきたいと思います。早くわかれば早い段階で対処することが可能です。そして、心配事を減らすことにもなります。こういった問題の場合は、親も子も心から楽になることが必要です。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年05月04日【ママからのご相談】4歳の娘がいまだに指しゃぶりをしていて不安です。遊んでいる間も保育園にいる間もずっとこの調子です。なんとかやめさせようと、口から指を離されたり、「ダメだよ」と優しく言いつけたりしています。しかし、なかなか治らず、このままずっとクセとして残るのではないかと心配です。どうすれば指しゃぶりをやめさせることができるのでしょうか。●A. お子さんの心が、満たされる状態になればやらなくなります。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。指しゃぶりでお困りなのですね。指しゃぶりは、心の中にある不安を何とかしようとして無意識のうちに出てしまう行動です。4歳であれば、環境の変化やちょっとしたストレスで始まってしまうことがあります。多くの子どもたちが指しゃぶりや爪かみなどさまざまな行動に起こします。しかし、心が落ち着けば自然となくなります。お子さんが発している心のサインが何なのかを調べてみると、早い段階で心を満たしてあげることができるかもしれません。●心のサインが行動に出ている人の心と行動は非常に密接に関わっており、切り離すことができません。そのため、心で不安に感じることがあると、それを行動に出してしまうことがあります。例えばウソをついた場合、不安な気持ちを抑えるために、・鼻をさわる・身振り手振りが大きくなる・手を隠す・ツバを飲み込むなどの行動でごまかそうとします。ご相談者様のお子さんの場合は、よく指をしゃぶっているとのことですので、同じように何らかの不安な気持ちを抱えているのかもしれません。一般的に、指しゃぶりや爪かみ、タオルやぬいぐるみなどを持ち歩くなどの行動は、精神不安 を意味すると言われています。つまり、それらの行動は心の安定をはかる目的で行われており、不安を強く感じたときの心の支えとなっているのです。また、このような行動を取るのは、2~4歳くらいから始まるお子さんが多い です。この年齢になると、語彙が増えてきているのに気持ちをうまく伝えることができないというストレスを感じることもあります。また、親の様子や人との関わりにも不安を感じ取りやすくなります。こういった精神不安な状態の子にさらにストレスがかかると、吃音が出てきたりすることもあります。●指しゃぶりはいつまで続くのかご相談者様と同じように、「この子は一体いつまで、こんなことをするんだろう」と悩まれている方も少なくありません。指しゃぶりは不安な心を示すサインですから、心が満たされる状態を作ってあげる ことが必要です。以下は、取材をしたり、学習塾の講師をしていたときの面談などで聞いた話です。・『小学1年生なのにお気に入りのタオルケットがないとダメなんです』・『17歳の娘は、未だに指しゃぶりをしています』・『年長になっても爪かみをしています』・『小4なのに手だけでなく、足の爪やあまがわまでかんでいます』・『3歳からずっと今(当時8歳)まで指しゃぶりをしています』というように、不安な気持ちが解消されないと「ついやっていた」という状況になってしまう子どもたちも多くいます。大人でも爪かみをしてしまうことがありますよね、それと同じです。その子によって、何が不安材料になっているかはわかりません。そのため、親が早いうちに気がついてあげることが大切なのです。●心を安定させるために親ができること新しい環境で不安ということもあるでしょうし、親にもっと甘えたいという気持ちから起こることもあります。個々によって原因は変わります。指しゃぶりなどの行動を見せたときは、叱らないであげることが大切です。外出時に指をしゃぶっていたりすると、つい無理矢理やめさせようとしますよね。注意しすぎたり、無理矢理にやめさせようとしたりすることは逆効果 になってしまいます。そんなときは、抱きしめてあげたり、手をつないで微笑んであげたりすることが有効です。子どもはスキンシップを通して安心感を受け取ることができるからです。日常であれば、それとなく遊びの方に注意を向けてあげるとか、時間的に余裕のある生活をすることも効果があります。そして子どもと接する時間を増やしてあげましょう 。ニコニコしたママと過ごせるだけで自然と指しゃぶりをしなくなる方向に向かいます。また、夫婦が仲良く話をする姿や、過ごしている姿を子どもが見るだけでも安心することにつながります。「早くやめさせたい!」と相談者様が焦れば焦るほど、その気持ちがお子さんに伝わってしまいます。そのため、やめさせるのに逆に時間がかかってしまうのです。まずは、お子さんに安心感を持たせるために、何に不安を感じているのか見てあげて欲しいと思います。言葉で聞いても話さないことが多いです。行動を見てあげることが発見につながります。【参考文献】・『「気づいて!こどものこころのSOS」こどもの心の病全書』星野仁彦・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月27日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざがありますが、そうでない場合もあるようです。アメリカの夫婦セラピストであるジョン・ゴッドマンと心理学者ロバート・レベンソン教授らの研究によると、 “夫婦ゲンカの会話の内容から、その夫婦が4~6年以内に離婚するかどうかがわかる” というのです。ポイントとなる会話の内容には、5つのポイントがあります。離婚の危機を招いてしまいかねない夫婦ゲンカの危険サインに、心当たりはありませんか?●離婚の危機を招く夫婦ゲンカの特徴5パターン●(1)繰り返し批判するここで注目してほしいのは、“相手の人格や人間性を批判すること”です。「あなたはいつも○○じゃない」「本当に○○なんだから!」というように、○○に入る言葉がパートナーの人格や人間性を否定・批判することが危険 なのです。誰でも自分のことを悪く言われたらムッとします。これを繰り返し何度も言う場合、相手から自分を批判されていると強く心に残ります。ケンカのときはお互いが感情的になっていますから、言わなくてもいいことまで言ってしまうこともあります。しかし、人格や人間性を批判するのはよくありません。こんなときは、相手の行動に目を向けて話すようにしてみましょう。「どうして○○をしてくれなかったの」というような言い方です。こうすれば、相手の人格を攻撃しているわけではありませんので、ケンカをしていても余計なことを感情に任せて言ってしまうことにならずに済みます。●(2)責任のなすりつけ合い「あなたが全部悪い」のような責任をなすりつけてしまう言い方をしたら、相手も同じように言い返してくるでしょう。誰でも、自分のせいではなく相手のせいにしたら気持ちとしては楽です。しかし、関係がぎくしゃくしてしまうのは目に見えますね。自分にも非があるけれど、パートナーにもあるからお互いに反省してなすりつけるような言い方はしないようにしましょう(浮気やDVなど、全面的に相手が悪い場合は話は別ですが……)。●(3)会話の回避ケンカの最中に「もういいよ!」や「別に……」など、会話をそこで終わらせるような口調になり、話すことを回避するような行動(目を合わせない・そっぽを向くなど)を見せたら、相手の心が閉ざされた状態 です。それが何度も続けば、危険な状態になるのはおわかりになるでしょう。たとえば、妻の方が夫の方を向いて現状を何とかしようと話しているのに、夫は妻の方を見ようとせず、テレビを見ながらだったり、ソファーに横になっている状態で話したりというのが、会話の回避に当たります。居心地が悪いからそうなってしまうわけですが、回避行動を見せられたら、後追いするようなことはせず、時間をおいて別な機会に話をするか、優しく声をかけて感情的にならないよう話をするのが有効です。●(4)軽蔑のしぐさ見下した言い方や皮肉めいた笑い方、手を払いのけるようなしぐさなどが軽蔑のしぐさになります。言葉にはしていなくても、「やれるものならやってみな」的な感じは夫婦ゲンカにおいてかなり関係の悪化が進んでいる状態と言えます。相手に軽蔑のしぐさが見られたときは、少し時間をおくことをおすすめします 。相手の心は気が立っているので、すぐになだめることは難しいです。●(5)自分の立場を守る発言自分のことしか考えていないような言い方をされることはありませんか?「私は○○だから……」「こんなことをしたら、オレがこう言われるんだぞ!」などが挙げられます。誰でも自分の立場を守りたいのは一緒です。しかし、夫婦はお互いの関係を守り合える仲であるべきはずなのに、相手を谷底へ落とすように追いやるような言い方がケンカのたびに起こるなら、危機が近くまで迫ってきている と考えるべきでしょう。「一緒に乗り越えよう」「協力していこう」という話に切り替えることが回避のきっかけになります。どちらかが熱くなってしまっている場合は、冷静になることが必要です。●おわりに結婚生活は、他人同士が家族になることなので大なり小なり違いがあります。しかし、話をするときは相手の顔を見て話をしますよね。大事な内容であればこそ、その動きが見られます。だから、今回挙げた5つの項目が何度も見られるような場合は、夫婦間の危機が訪れる兆候となるわけです。夫婦関係の解消を望まない場合は、この5つのポイントを極力さけるようにしてみましょう。【参考文献】・『とっさのしぐさで本音を見抜く』トルステン・ハーフェナー(著)●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月20日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。平成27年4月からスタートした『子ども・子育て支援新制度』のことはご存じの方が大半だと思います。この制度の中にはさまざまな種類の支援がありますが、中身を詳しく知っている人や実際に利用したことがあるという人は少ないのではないでしょうか。“子ども・子育て支援制度”には、一時預かりや妊婦健康診査などのサービス以外にも、“ファミリー・サポート・センター”もあります。こうした支援制度を知っておくことで、孤独になってしまいがちな子育てママの心の支えになるはずです。●地域によってさまざまな子育て支援サービス自治体によって、子育て支援サービスの内容には差があります。そうなってしまう理由は、『計画および実施の主体は自治体にあるが、制度自体は義務ではない』ということにあります。そのため、子育て支援を積極的に行っている地域とそうでない地域があるのです。しかし、その地域に住んでいなくても、近隣に住んでいるママなら利用できるという場合もあるので、自分が住んでいる地域だけでなく近隣の支援サービスにも目を通しておくようにしましょう 。地域で行われている支援の一部をご紹介します。・公共施設での“子育てひろば”の開催(青森市)・役所内に“子育てコンシェルジュ”がいる(千葉市)・NPO法人の訪問支援(役所が委託)(大阪府熊取町)・臨床発達心理士による発達・育児相談(静岡県清水区)・ミニイベント(ランチDAY・リトミックなど)の開催(愛媛県砥部町)こういった子育て支援を積極的に行っているところが769市区町村(厚生労働省:平成27年の統計)あります。これからもっと増え続けることでしょう。「子育てがしにくい」、「育児で悩んでいる」という方に少しでも手を差し伸べるために地域は少しずつ動いています。●ファミリー・サポート・センターとは厚生労働省は、ファミリー・サポート・センターを次の通りに説明しています。**********ファミリー・サポート・センター事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行うものです**********わかりやすく言うと、支援を受けたい人と支援を行いたい人を結ぶ役割をする事業 ということです。どのようなサポートが受けられるかと言いますと、・保育施設までの送迎・園や学校終了後に子どもを預かる・保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる・病児・病後児の預かり・早朝・夜間等の緊急預かり・就学前の乳幼児がいる家庭への訪問サービス・育児相談・子育てサークルの支援などがあります。この中には費用がかかるサービス(預かり保育など)もあります。有料のサービスについては、有資格者や指定した講習を受講し終了している方がみてくれるので安心できます。●支援サービス情報の見つけ方「住んでいる地域にファミリー・サポート・センターがあるのかどうかわからない」「どうやって調べればいいの?」と情報が流れてこないという人もいるでしょう。利用できるかを知るためには、役所に電話をして確認を取ることが一番の近道 です。その他には、・ショッピングセンターなどの掲示板・自治体の公共施設の掲示板・町の広報誌などに情報が出ていることが多いです。また、ある地域では郵便局にチラシが置いてありました。買い物に出かけた際にでも、掲示板を見ておくのも一つの手だと思います。それ以外に、住んでいる地域名(周辺の大きな地域など)と「子育て支援」「ファミリー・サポート・センター」といった言葉を入れて検索をしてみましょう。これでもかなり出てきます。情報を見つけたら、一度電話をして利用状況や利用の仕方を問い合わせてみましょう。●おわりに核家族が約8割になってきている現在、誰にも頼ることができずに、お母さんが子育ての悩みを抱えている家庭が多くあることがわかっています。親に頼ることができない家庭も多いでしょう。そんなとき、力になってくれるのが地域の人たちです。昔から大事にされてきた、「子どもを地域みんなで育てる」という意識をこれからも大事にし、一緒に子どもを守り育てることに加わっていきましょう。子どもは国の宝です。その子どもを育てているお母さんもまた宝です。一人で悩まないで、みんなの手を掴んで欲しいと思います。【参考リンク】・子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について | 厚生労働省()●ライター/桜井涼(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年04月13日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、イクメンがもてはやされていますね。しかし、仕事が忙しくてなりたくてもなれないという男性が多いという話を、ちらほら耳にする機会があります。イクメンになるのは大変です。無理をすると、ママを怒らせてしまったり、ケンカになってしまったりとややこしいことがたくさん出てきます。乳幼児を抱えたママにとって、パパが手伝ってくれることがどんなに心強い か知っていますでしょうか。パパが知っていたら実践できることや、何をしたらママが喜んでくれるか、男女間の考え方の違いなどをまとめてみました。イクメンの第一歩が踏み出せる参考になればと思います。●ママが喜ぶねぎらいとお手伝い5選●(1)子どもと遊ぶパパが子どもと遊んでくれているあいだに、家事を終わらせたり自分の時間を持ったりすることができます。ママはかなりストレスを減らすことができます! それと同時に子どもに関わってくれることを喜ぶでしょう。●(2)子どもと入浴これも上記と同じ理由です。自分の身一つなら動きやすいので、さっと済ませることができます。パパが積極的に子どもと関わりを持ってくれることにうれしさを感じます。●(3)オムツ交換普段はママしかしないことをパパがやってくれたらうれしいものです。ただし、しっかりお尻をふくなどの大事なことをおろそかにしないようにしましょう 。●(4)話を聞く「こっちの話を聞いてほしいよ」と思われるかもしれませんが、ママは日中誰にも話せずにいることが多いです。それに、自分たちの子どものことなど夫婦でしか共有できない悩みもあるでしょう。否定せず、結論を急がず、相づちとねぎらいの言葉(ありがとう、お疲れ様など)をお願いします!●(5)片付け・皿洗いなどの家事地味ですけど、これが本当に助かるんです。子どもを寝かしつけてから、皿洗いがあったり部屋が散らかっているのを片付けたりするのは結構しんどい もの。それを代わりにやってくれたら感謝ですね。●パパが勘違いしてしまいがちな“ねぎらい”男女のあいだでは、ねぎらいの方法や「してほしい、やってあげたい」の思いがすれ違ってしまうことがあります。ママの場合、それがねぎらいと捉えることができず、イライラをぶつけてしまうこともあるのです。たとえば、映画や旅行などの外出に誘うこと。これは勘違いのねぎらい になります。気分転換になっていいと思われるでしょうが、ママの気持ちは気分転換にはなりません。“子どもを置いてきてしまった罪悪感”や“子どものことが心配になる不安感”を抱いてしまいます。だから、せっかく連れ出しても楽しむことができません。奥さんが楽しそうな顔をしていないと、「なんだよ!せっかく連れてきてやったのに!」という思いが湧いてきて、お互いがイライラしケンカになってしまうこともあるでしょう。ここが子を持った後の男女間の違いです。同じ外出でも、近くの公園などに子どもと一緒に散歩に出かける というのは大正解です!子どもが目の届くところにいていつでもお世話ができますし、パパが育児を手伝ってくれているという感じをママは感じることができます。そして何より、外の空気を吸うことでママの気分転換になります。勘違いのねぎらいをしてケンカにならないように、最初に「こんなのはどう?」と相談をしてみるといいですね。●何をすればいいかわからないときは……しっかり者のママの場合、自分のやり方とちょっとでも違うやり方をされるとイライラしてしまって、「もう何もしないで!」となってしまうことがあります。そう言われれば、せっかく手伝おうと思ってもやりたくなくなってしまいますよね。しかし、乳幼児がいる時期はママのストレスは相当なものです。精神的にまいってしまうママもいるくらいですから、配慮が必要だとあらかじめ思っておきましょう。何をすればいいかわからないときは、「何を手伝ったらいい?」「何か手伝わせて」と聞いてあげてください。これが一番です。そうすれば、本当にお願いしたいことを頼んできてくれる でしょう。もし、手伝いをしていたときに「やり方が違う!」と注意されることがありましたら、そのときは「ごめん、やり方を教えてくれる?」と素直に言うだけで丸く収まります。●おわりに出産を終えて、慣れない育児・泣きやまない赤ちゃん・自分の時間が取れないストレスなどが想像以上の早さでママを襲ってきます。しっかり者のママでさえ大変だと感じるのですから、パパの支えは必要不可欠です 。無理してイクメンになる必要はありませんが、子どもと関わりを持つことや、ママを助けることはできるはずです。子どもは二人で作って、二人で育てていくものですからね。少しずつでいいので、ママに寄り添って支えてあげましょう。そうすれば、心に大きな負担を抱えすぎてしまうことやうつの手前なんてことにならなくて済みます。全国の乳幼児がいるパパには、この時期にぜひママとお子さんにたくさん関わっていただきたいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻』吉崎達郎/明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月06日TVCM出演で“岡山の奇跡”と話題を呼び、中山優馬主演舞台「それいゆ」にて女優デビューを果たす大注目の新星・桜井日奈子が、コロプラ「白猫プロジェクト」TVCMの最新作に登場。これまでの「白猫高校シリーズ」と異なり、彼女の大学生活と、新人タレントとして活動する姿を追った新シリーズ2本が4月2日(土)より全国にて放映される。スマートフォン向けRPG「白猫プロジェクト」のTVCMは、これまで桜井さんをはじめ、元サッカー日本代表の松木安太、福田正博、前園真聖、そして本田圭佑選手のモノマネで有名なお笑い芸人のじゅんいちダビッドソンらがサッカー部員役として登場する「白猫高校シリーズ」が放映。今回新たなシリーズとして、桜井さんの大学生活を描く「大学生」篇と新人タレントとしてスタジオ収録に臨む様子を描く「芸能界」篇が制作。彼女のマネージャー役で「おぎやはぎ」の矢作兼が新たに起用された。「大学生」篇は、実際にこの春に高校を卒業し、大学進学のために上京した桜井さんが、大学生役を演じる。学校や自宅でゲームをプレイしていると、マネージャーから新しい仕事が決まったというメールが!「ドラマだって」と隣にいた飼い猫に告げると、猫から「俺なら主役だな」とぼやかれてしまい…。桜井さんと白猫の軽妙なやり取りも見どころだ。また、撮影時には本人に予告せずドッキリでカメラを回すなどの収録方法が採用され、桜井さんのより自然な表情を見ることができるという。そして「芸能界」篇は、桜井さんが新人タレントとしてバラエティ番組の収録にやってくるが、スタジオセット設営に時間がかかっているらしく、収録までマネージャー役の矢作さんとゲームを遊び始める。テレビの仕事は待ち時間が多いことを実感する桜井さんだが、嬉しそうに「向いてるかも」と笑みをこぼす。撮影は、3月中旬に都内某所にて2日間にわたり敢行。1日目はロケ撮影で、桜井さんと共演者たちは大学生活に関するガールズトークで盛り上がったそう。2日目は、いままでと異なり大きなセットを組んだスタジオでの撮影に。現場の空気に桜井さんは少し緊張気味の様子だったようだが、矢作さんの気さくなトークで、和やかな雰囲気で撮影が行われたという。また、CMタイアップ曲は、これまで「真夏の太陽」、「Special day」、「メロディ」、「ステップ」と4作連続で担当してきた大原櫻子の新曲「大好き」に決定。6月1日(水)よりリリースのシングルがTVCM内で披露される。「白猫プロジェクト」TVCM「大学生」篇&「芸能界」篇は、4月2日(土)より全国にて放映。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、CMで活躍中、5月からは舞台にも挑戦する女優・桜井日奈子さん。桜井さんのデビューのきっかけは、地元岡山での美少女コンテスト。“岡山の奇跡”という鮮烈なキャッチコピーも話題となった。「コンテストは、副賞のディズニーランドのチケット欲しさに参加しました。“奇跡”という言葉に最初は恐縮しましたが、多くの人に知ってもらえたのはこのフレーズのおかげ。ありがたく思っています」この春高校を卒業し、大学入学のため上京。「早く東京に慣れて渋谷や原宿を一人で歩けるようになりたい。今まで部活でジャージーばかりだったので、おしゃれも楽しみたいんです(笑)」◇さくらい・ひなこ1997年生まれ。大東建託「いい部屋ネット」やコロプラ「白猫プロジェクト」のCMに出演。5月26日から大阪と東京で上演の『それいゆ』で舞台に初挑戦。◇幼稚園の頃からバスケをやっています。これからはバスケで培った負けず嫌いな性格を、仕事の武器にします!◇実家で飼っている愛しのココ&ミル。左がミルで、右がココ。ココはめったにいないオスのミケ猫なんですよ。◇好きな食べ物はブリ!三食ブリでもOK(笑)。これは築地で食べた寒ブリのにぎり。母が作ってくれる照り焼きも大好き。※『anan』2016年4月6日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年03月31日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。お子さんをお持ちのお母さんが、一番大変に感じるものがあります。それは、お母さんが病に倒れた、またはお子さんとお母さんが同時に病に倒れたときです。インフルエンザ・はしか・水ぼうそうなど、発熱を伴う感染性の強い病気になってしまった場合、お母さんが動けないことに歯がゆさを感じ、苦しさや不安感などが襲ってきます。そんな非常事態に備えて元気なときから準備をしておくと、いざ病気になったときに心強い味方となってくれることは間違いありません。●食事の面自分が元気で作ることができる場合は何の問題もないのですが、買い物に出ることもできない、食べる物がないというのが一番困りますね。出前を取るなどすれば、簡単で早いかもしれませんが、毎日それでは金銭的に大きな負担になってしまいます。それに食欲がないときはお腹に優しいものがいいですよね。出前よりも安いスーパーなどを活用すると、その他にも必要なもの(水などの飲み物など)を届けてもらうことができます。●ネットでスーパーを利用する今は、コンビニやスーパーにスマホから注文することができます 。昔と比べてずいぶんと楽な時代になりましたね。病気になってから探すのでは、時間もかかりますし、すぐというのが難しいかもしれません(熱がある場合は特に!)。ですから、元気なときに探してブックマークをしておく など下準備をしておきましょう。●買い置きしておく地方に住んでいる方はネット注文・配達ができない可能性もあります(配達区域の制限などがありますからね)。そういうときのために、温めるだけで食べられるものなどを用意しておきましょう 。乳幼児のお子さんがいる場合は、市販の離乳食やスティック状のミルクなども便利です。災害時用に準備をしているご家庭もあると思います。それと同じように病気になったときのための下準備も重要です(ただし、賞味期限などのチェックは必須です!)。●連絡先・頼る先を確保しておく何かあったときに子どもの面倒を見てくれるところや、看病を頼めるところを探しておく のも必要です。夫・実家の親など連絡が取りやすいように番号を用意しておくと、子どもがある程度大きい場合は、子どもに電話を頼めます。『子どもと一緒に水ぼうそうになったのに、私の方が長引いて……。子どもの方が早く熱が下がって良かったが、騒いで休めなかった』(子ども3人・専業主婦)というこの方は、本当にしんどい思いをしながら子どもの相手をしたと言っていました。休めないのはつらいというだけでなく、症状が悪化したり、長引かせてしまったりする原因になります。数時間だけでも元気になった子どもを見てくれるところを探しておくといいでしょう。家族が遠方にいるなどの理由で頼めない場合は、以下のようなところにお願いするのも一つの手です。・ベビーシッター・病後児保育園・市区町村の子ども支援センター市区町村の子ども支援センターでは、こういった場合の相談窓口があります。病気のときに子どもをお願いできる場所や支援の受け方を教えてくれます。元気なときに早めに相談しておきましょう。●金銭面『私が倒れたときに一番困ったのはお金でした』と話してくださったのは、30代のママ(子ども2人・パート勤務)です。彼女は、お子さん共にインフルエンザを発症し、どうにかタクシーで病院を受診しました。しかし、ご主人は出張中で、体調の悪さなどから銀行に行くことまで頭が回らなかったそうです。自宅に着いて、どうにか子どもたちと一緒に休みましたが、食事をどうするかと思ったときに財布を見て3,000円しか入っていないことに唖然となったそうです。出前を取るにしても、通院のためのタクシー代にしても金銭面に不安があるとゆっくり休むことができません。だから、こういうときのために自宅にいくらかお金を用意しておくことが大切 になります。インフルエンザのように感染性が高い病気にかかったことを想定して、通院代やタクシーなど必要になるお金を試算して用意しておくと便利です。●おわりに病気になってしまったときの不便さは、実際にそういう状況になったママにしかわかりません。そんなときのために下準備はしておくべきだと私は考えます。不安になってゆっくり休めないより、しっかり休めて早く元気になる方がいいですよね。優秀な人は、必ずプランを2つ以上用意しておくといいます。お母さんの場合は、下準備がプランの1つに入りますね。万が一に備えて、ぜひ準備をしておきましょう。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月30日俳優の竜星涼が3月27日(日)、東京・書泉グランデにて「竜星涼2nd写真集『023』」の発売記念イベントを開催し、作中でフルヌードを披露した心境を明かした。同写真集は、竜星さんが育った東京ではホテルや夜の雑踏、田舎である山形では老舗旅館や温泉街など様々なシチュエーションでロケを行った。ハードで男らしい姿と少年のような姿という2つの竜星さんの魅力を満載した一冊。写真集の中には、肉体美を顕わにした大胆なカットも含まれている。竜星さんは「知らぬ間に裸にさせられていました」とはにかんだ。当初は脱ぐ予定はなかったそうで、「いつの間にかフルヌードになっていました」とも。ただ、「作品を作っていくという過程ではそれほど抵抗はなかったです」と言い、「芸術ってこういうことかなと思いました(笑)」と笑いを誘う一幕もあった。両親が山形出身で、竜星さん自身も山形で生まれた。山形をロケ地に選んだ理由を「故郷に帰ってそこで写真を撮ってみようかなと思いました」と説明し、「山形に行けたということが僕的にはすごく楽しくて」などと山形での撮影を満喫した様子。「初心に返ってここからスタートしたいという気持ちをみんなに伝えられれば」と同作に込めた思いを明かした。昨年、映画『orange-オレンジ-』などへの出演で注目を集め、今年5月21日(土)には主演映画『シマウマ』の公開を控えている。同写真集の発売日である3月24日には、23歳の誕生日を迎えた。「自分がどういう仕事をしたいのかとちゃんと考えるべき時期が自分にとって23歳なのかな」と心境を言葉にした。「表現者として色々な人にもっと自分から発信できるような役者になって行ければいいかなと思います」と今後の意気込みを語った。(竹内みちまろ)
2016年03月27日【ママからのご相談】夫の親と同居することで揉めています。介護とかの必要はないのですが、子どもの世話と仕事で手一杯なのに、これ以上問題を抱えたくありません。夫と話し合ってはいるのですが、いつもケンカになってしまいます。 私が我慢をすれば丸く収まるのでしょうか?●A. 我慢をするのではなく、生活全般のメリットを考えて決めてはどうでしょうか。こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。親との同居に関する悩みは尽きません。お子さんがおいでで、仕事もされているのであれば、生活を乱されたくないという思いが強くなって当然 です。たとえ相談者様が我慢をして同居をしたとしても、生活や気持ちに何らかの歪みが生じてしまい、生活状況が悪くなったり、メンタル面でつらさを感じたりして、良いことはひとつもないようになってしまいます。私は、主人の親・祖母と同居して13年になります。同居には、良い面も悪い面もあることは確かだと言えます。私も最初は反対でした。主人とケンカになったこともありましたので、相談者様のお気持ちは本当によくわかります。私が同居に踏み切ったのは、自分が我慢するということではありません。メリットとデメリットを比較し、みんなにとってメリットが多いのはどっちか、デメリットで譲れないのは何かを明確にしたこと にあります。それを元に話し合った結果、同居することに至ったのです。このときの方法が相談者様の問題解決につながればと思います。●同居のメリット&デメリット同居することになったら、良い面も悪い面もあります。それを考えてみましょう。【メリット】・子どもの面倒を見てもらえる・生活費や食費の半分近くは出してもらえる・家事の分担をしてもらえる・扶養に入れることで税金などが安くなる・相談者様自身が自分の時間を持ちやすくなる・子どもがおじいちゃんやおばあちゃんと関わることで成長に良い影響がある【デメリット】・何かにつけて口出しをされる・考え方の違いから余計なことをされる・子どもを甘やかしてしまう・旅行など長期の外出ができにくくなる・生活習慣の違いがあるきっとそのご家庭によってまだ出てくると思いますが、大まかなことについて書き出してみました。メリットとデメリットを考えてみると、相談者様が同居を受け入れられるか受け入れられないかだけでなく、譲れない面などが明確に見えてくるのではないでしょうか。●考え方の違い生活習慣の違いや環境など、さまざまなことで義親との違いを感じます。だから、口出しをされること、余計な行動を取られることがあります。これは仕方のないことです。育ってきた環境などさまざまなことが違いますから必ず起こります。私自身も、今でも「なんで?」と思うことがあるくらいですから、ちょっとやそっとでどうにかなるものではないです。でも、ある程度の行動には目をつぶるようにしています。お互いの自由の境界線を守るためです。自分の考え方の中に勝手に入り込んできて、荒らされないようにするためでもあります。そうやって、考え方の違いを乗り越えてきました。こっちが口出しをすればあっちも口を出してきますから(逆の場合もありますね)、よほどのことでない限りは相手に任せることも必要だ と考えると、楽になります。●同居前にご主人や親と決めごとをするもし、相談者様がメリットの方が大きいから同居をすると決めたとします。この場合は、同居前にご主人や親御さんを交えて、デメリットとなる部分の対策を決めごととして了承を得られるように話し合いに持っていきましょう。【例】子育てに口出しをしない対策:相談者様が叱っているときは、子どもを慰める側に回ってもいいけど、親を批判するようなことを言わないなど。もし、同居するにあたってデメリットが大きいから同居は無理と感じられた場合は、メリットとデメリットを書き出して、ご主人とだけ話をしましょう 。そうすることで、お互いの気持ちや本音を引き出すことができます。ただ「同居するのは嫌だ」では、ご主人も納得することができないでしょう。自分の親を批判されたように感じてしまうだけ です。どんなデメリットがあって同居が嫌なのかを具体的にしましょう。場合によっては解決策が見いだせることがありますので、やってみる価値はあると思います。----------決して、自分だけが我慢すればいいという考えで話を進めないでいただきたいです。相談者様が考えた通り、その考え方が楽かもしれません。しかし、それは今だけです。それより、話し合いの材料を集めて、話し合いを持った方がいいと思います。同居問題は、今逃れてもあとから再発する問題です。話し合いの材料を用意してから話し合った方が、大ゲンカに発展させずに話し合うことができます。【参考文献】・『嫁姑が幸せになれる100の知恵』大原敬子・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月23日「岡山美少女・美人コンテスト」でグランプリに輝き、“岡山の奇跡”と注目を浴びる18歳、桜井日奈子が岡山県をPRする動画「岡山三部作」に主演することになり、3月22日(火)に都内で行われた発表会に、同じく同県出身の前野朋哉と共に出席した。桜井さんは、この春に高校を卒業し、大学進学のために上京。並行して芸能活動も行っていく。PR動画ではまさに、桜井さんの卒業、新たな旅立ち、久々の帰郷などを描いており、ご当地の超有名人“桃太郎”役で前野さんが、桜井さんを熱烈に応援する。この日は、伊原木隆太知事も出席しての動画発表会だったが、機器に挿入するDVDを誤ったとのことで、予定通りに動画が上映されず、そのままイベントが進行するというトラブルも…。桜井さんは、動画の中で実際に小1から高校まで12年にわたって打ち込んできたバスケットボールをプレイし、3ポイントシュートを見事に決めているが、撮影では1発でシュートを決めたそう!前野さんは「素晴らしい!勝負強い!」と称賛。前野さん演じる桃太郎は、実は誰よりも桜井さんを応援するお兄ちゃんだったという設定だが、桜井さんは「こんなに楽しいお兄ちゃんがいたらいいなと思います」とニッコリ。これには前野さんはメロメロで「ホントですか!(劇中で)『お兄ちゃん』と言ってもらったところは、生涯、ここ(=心)に秘めておきます!」と嬉しそうに語っていた。桜井さんは、上京したばかりで、まだまだ東京に慣れていないようで「いまだに道に迷います(苦笑)。電車の乗り換えがたくさんで…。岡山の人は遅れそうになったら慌てて乗るけど、東京の人は1本待つ落ち着きがありますね」と笑う。「渋谷とかに一人で行ったことがないので、お洋服やかわいいものを見にひとりで行きたい」と初々しい口調で語っていた。報道陣の取材を受けるのも初めての経験で、カメラに囲まれ「どこ見ていいのか…すごく汗かいてます!」と苦笑。5月には舞台での女優デビューも決定しているが「どんな感じになるか想像もつきませんが、周りの方にたくさん教えてもらい、どんどん吸収していきたい」と語る。「せわしない東京についていけるか?勉強と仕事の両立ができるか?不安ですが、前向きに精一杯頑張ろうと思います!」と新生活に向けて意気込みを口にしていた。(text:cinemacafe.net)
2016年03月22日【ママからのご相談】小学校に入学する息子は、ひらがなが書けません。やらせようと厳しくし過ぎてしまったのがいけなかったと後悔しています。他の子どもは書けているので、スタート地点ですでに出遅れている感じです。ほとんど書けない状態で入学させるのが不安です。●A. 学びが楽しいことを知ってもらうことが一番重要です。こんにちは。学習塾で幼児クラスを担当していたことのあるメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。お子さんがまだ文字が書けないこと、他のお子さんとの差があると感じているために、相談者様は焦りを感じられているのですね。まず知っていただきたいことがあります。公立小学校の場合、新1年生に求められるのは、自分の名前をひらがなで読めることです。そして、今大切なのは、「学ぶことが楽しい」という気持ちを奪わないで入学させることではないかと思っています。楽しくなければ、子どもはやろうという気が起きませんからね。●まずは席に着く練習からひらがなが書けなかったり、数字がよくわからなかったりするお子さんの場合、イスにちゃんと座ることができない ことがあります。きちんと座ることができれば、目の前の課題に取り組みやすいので、まずは座る練習からしてみましょう。最初にどのくらい座れるでしょうか。その時間を計って、お子さんと共有しましょう。座れたことをほめれば、そこから楽しくなっていきます。座れたら、その短い時間で文字カードを見せたり、紙芝居や絵本などを読んであげたりと、文字に関する何かをしてみてください。途中で立ってしまった場合は、そこでストップさせます。「今日はこれでおしまい、終わりにしましょう」でいいです。そして、少しでもできたこと、座れたことをほめてあげれば、着実に前進します。幼児クラスで教えていたときは、1日に何回もやり出す子もいたくらいです。ひらがなや数字を最初から無理に書かせようとはしないこと も大切です。頭に文字が入っていない段階で書かせようとしても書けるようにはなりません。まずは文字のインプットです。●読み聞かせをたくさんする文字のインプットは、たくさん絵本を読むこと、看板などの文字を見て何が書いてあるか教えること、そしてお子さんの名前を文字で見せることが効果的です。インプットをするときに、私がよくやっていたのが、「つくえ」「いす」など家にある物に名前をつけて貼ったことです。こうしておけば、自分の目・親からの発音を耳で捉えることができます。五感を使いながら楽しく頭に入れてあげる ことが大切です。入学前準備で、たくさんの物に名前を書きますよね。それを見せて読んであげることも学びの一つになります。自分だけの物を持つことは子どもにとってうれしいことですから、興味を示すと思います。●楽しさを教えると覚えるドリルを買ってきてさせることも悪い方法ではありません。ただし、集中力はそんなに持続しません。だから、お子さんが席を立ったときが終わり、という決まりを相談者様の中で持っておくといいでしょう。何度も同じ文字の反復練習をさせてしまうと、つまらないと感じてしまうため、勉強が嫌になってしまう可能性があります。プリントやドリルに向かって、丸をもらえる楽しさや、「がんばって書けたね!」という相談者様のほめ言葉があれば、学習は楽しいものなのだと知ることができます 。ここがとても大切な点です。----------入学までそんなに時間がないので、怒ったりやらせようとしたりするのが、早い方法のように感じるかもしれません。でも、これは本当に逆効果なんです。一番は、大好きなお母さんにほめられることです。そうすれば、あっという間に文字を修得できるようになります。子どもの成長はめざましいものです。だから、怒るよりほめる!これを実践してみましょう。きっとできるようになります!ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『「言葉の力」は家庭で伸ばす―今日からできる最強メソッド(齋藤孝の実践母親塾)』齋藤孝・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月16日