豊原功補と小泉今日子が映画初プロデュースを務めていることでも話題の映画『ソワレ』が8月28日に公開された。偶然出会い、ある事件をきっかけに始まった、青年と若い女性の逃避行を綴る本作の主演は村上虹郎(芋生悠とのW主演)。2014年の映画『2つ目の窓』での主演デビュー以降、他にない存在感で走り続ける村上が、本作でも観客の目をくぎ付けにする。役者になる夢を持ちながらも鳴かず飛ばずの毎日を送っていた翔太を演じた村上が、かつては身を任せていた感情的なシーンも、“新しいステージ”に入った今は、「自覚的でなければならない」とコントロールのもとで演技していること、最初はそれほど興味を持っていなかった役者業への思いの変化などを語った。○■無自覚な人物を自覚的に演じる『ソワレ』はとても重厚感のある映画です。決して明るい作品ではないけれど、ただ暗いわけではなく、光はある。こういう世界があるんだと気づかせてくれます。僕が演じた翔太はとても愚直で、いろいろなことに対して無自覚。そこを、演じる側としては自覚的にやらないといけないと思いました。今回、そこを特に意識しましたが、この“自覚的に”というスタンスは、どの役を演じているときもそうでないといけないと思っています。芝居をしていて「あの時の記憶がない」みたいな、いわゆるゾーンに入るといったこともないことはないし、それはそれでかっこいいけれど、でも僕は、それってダメでもあると思うんです。計算してその上にいかないといけないのに、飛んじゃっているのだと。○■“やってやったぜ感”から新しいステージへ翔太の感情が爆発するシーンも、コントロールしています。当然難しいです。役に生きることに集中して飛び込むことのほうが楽だし、タガを外せば“やった気”にはなるんです。「おれ、イケたっしょ」みたいな(笑)。でもそれが結果的にいい芝居になっているかは別なんです。もしかしたら自分の中でも、“やってやったぜ感”ではなく、自覚的であることの、新しいステージに入っているのかもしれない。それは舞台の経験も大きいのかなと思います。僕らの仕事は数値化できない。タガが外れていようがいまいが、限界突破していようが冷静だろうが、数字として分析できるわけではない。自分がOKだと思っていなくても監督がOKを出すこともあるし、でもそれをお客さんが違うと思うこともある。だからこそ、自覚的に、コントロールする必要があると思います。○■現場に飛び込んで、映画という文化に惹かれた翔太は売れない俳優で、世に出たいと思っています。一方、僕は河瀨直美監督の映画『2つ目の窓』で主演デビューしましたが、俳優という仕事を目指していたわけでも、すごく好きだったわけでもありませんでした。通っていた学校(シュタイナー学園)の教育スタンス上、メディアが禁止だったので、そもそも映画もさほど観ていませんでしたし。父(村上淳)の繋がりから、今回、アソシエイト・プロデューサーを務めている小泉今日子さんだったり、竹中直人さんや廣木(隆一)組の方々などには、子どもの頃から面識はありました。それこそ河瀨監督も。でも顔は知っていても、その人たちがどんな思いで、何をどう作っているのかは、何も知らなかったんです。そこから飛び込んで、映画を、現場を知った。僕は、俳優業に惹かれたというより、映画という文化に惹かれたんです。○■俳優業にハマったのは、悔しかったからそれが、役者そのものにハマっていった。理由は悔しかったからです。出来上がった映画で自分を見て、「なんだこいつ、下手くそだな、サイテーだな」と思ったんですよ。それで「次やったら、もうちょっとよくなるはずだ」と。一番ダメなやつです。ギャンブルと一緒。「次はイケるでしょ」みたいな(笑)。今もまだまだですが、10代から20代に入って、俳優として少しは作品を重ねてきました。でも、その気持ちは変わらないです。毎回自分を見て「サイテーだな」と思いますね。勉強のためと取材のために、自分の作品を観るようにしていますが、本当は見たくないです。悔しくなるだけなので(笑)。○■「誰々と共演だ!」と単純にミーハー心がうずく「次こそは」という気持ちもそうですが、俳優という仕事にハマっていったのは、魅力的な人たちとの出会いも大きいです。僕は本当に現場に恵まれているので。そうした方々との出会いから、「この世界って面白いな」と自然に思うようになっていきました。あとはミーハー魂も大きい。僕は芸能一家出身のように言われますが、僕の半分くらいは生まれ育った“田舎”で構成されているので、ミーハー心もしっかり植え付けられているんです。だから今でも「うわ、誰々と共演だ! 会える!」と単純に思ったりしています。まあ、そういう感じは隠しますけど(笑)。○■高校時代の留学は、自分にとって逃避行だった今は海外にも興味があります。翔太とタカラ(芋生)は逃避行することになりますが、僕も逃避行と言えるような経験があるんです。高校時代に留学して。あれは、いわば逃避行ですね。親のすねをかじった超贅沢な逃避行。日本という国から、自分の社会から逃げたんです。大義も夢も目標もなかった。英語もギリギリそこで暮らせればいいレベル。だいたい話せるわけないんです。日本語でも話せないのに。国語力がないのに自分の意見を言えるわけがない。今になって国語や文学を学んでいます。次に海外に行ったら、価値観も宗教も含めて、違いについて語り合いたい。だから今度は、もっと自分のレベルを上げてから行きたいと思っています。言ってしまえば役者業だって、すべて国語、文学、人間学に繋がっていると思いますね。(C) 2020ソワレフィルムパートナーズ■プロフィール村上虹郎1997年3月17日、東京都生まれ。2014年、河瀨直美監督の『2つ目の窓』でデビューし、映画初主演を果たす。これまで、『ディストラクション・ベイビーズ』『武曲 MUKOKU』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ハナレイ・ベイ』『銃』ほか多数の作品に出演。公開待機作に『燃えよ剣』『佐々木、イン、マイマイン』などがある。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2020年08月29日豊原功補さんと小泉今日子さんの初プロデュース映画『ソワレ』に出演する村上虹郎さんと芋生悠さんに、制作の裏側を聞きました。映画の力に、魂が震える。出逢ったばかりの男女の逃避行。役者を夢見ながらもオレオレ詐欺の片棒を担いでいる岩松翔太と、父親から虐待を受けてきた山下タカラ。苦しみを抱えてもがいていた二人が出逢い、ある事件をきっかけに衝動的な逃避行をはじめたことから、それぞれに「生きる理由」があることを見出していく。豊原功補さんと小泉今日子さんの初プロデュース映画は、ふたりがその才能に惚れ込んだ外山文治監督の繊細な映像表現が、“映画”を観る幸福も味わわせてくれる感動作。芋生悠さんが演じるタカラ役のオーディションは、翔太役の村上虹郎さんも立ち会った。村上:選ぶ側で参加するのは初めてだったので、正直、楽しかったです。タカラは自発的なものがないように見えて、パワーを内包していなきゃいけない難しい役。一緒に演じていて、芋生さんからはそのパワーが強く伝わってきた。芋生:そのときが初対面だったんですけど、純粋に楽しくて。その日、私が最後だった?帰りに村上さんがひと言、「また」って。また会えるかもしれないって嬉しかった。村上:俺が?覚えてない…。全員に言ってたかも(笑)。話、作ってないですか?芋生:作ってないです(笑)。タカラという役は結構大変なシーンもある。そこに引っ張られて壊れてしまうのが怖かったので、撮影では役に入り込むというよりは、タカラに寄り添って一緒に歩けたらいいなと思ってました。村上:翔太は翔太で厳しい状況にあるけど、見ていても辛いシーンはタカラのほうが多いから。芋生:もし自分のせいで撮影が止まったらと、最初は怖かった。でも、監督さんはじめ、みんなが見守ってくれているという信頼関係があったので、私たちは本能のまま、和歌山の土地を走り続ければよかった。村上:俺はクランクインの日に体調壊して、迷惑をかけてしまったけど。どの地方に行っても1~2日はちょっと調子悪いから、今回は2日前に入ってたのに、クランクインがいちばん調子悪いっていう。主演のくせに何してるんだ、俺は。芋生:村上さんがうなだれてる写真が監督さんから送られてきた(笑)。村上:舞台で小泉さんと豊原さんとご一緒したときも、千秋楽に倒れたんですよ。外山監督とは以前短編でご一緒させていただいたことがあって。これは主人公が逃げる作品ですけど、外山監督は何からも逃げずに、丁寧に向き合ってる。ストーリー自体は仕掛けはあるけれども、どんでん返しがあるサスペンスではない。じゃあ、何を観るかっていうと、作家性やキャラクターや、そこに映ってるもの全部。そこに観てくれる人たちの想像力をちょっとお借りしないといけない。僕もそういう映画が大好きですけど、集中力は必要ですよね。芋生:撮影はドキュメンタリータッチと言われていたんですけど、わりと映画的だなって途中で感じてた。村上:二人の感情を影で見せたりとか、ギミックを使うシーンも印象的で、外山さんの新たな一面を知った感じ。“ザ・ソワレ”という幻想的なシーンでは、美術さんをはじめみんなの気合がひときわすごかった。芋生:ソワレはフランス語で「夜会」とか「夜明け前まで」の意味ですよね。でも、このタイトルには、景色も変わらないような暗い道をずっと歩いてきた子たちが、誰かがそばにいることや自分の足でちゃんと歩けるようになることで、景色が変わるというか、違う明日を迎えることができるという意味があるのかなって。今、大変な時代だからこそ、光を見つけられた子たちに勇気づけられる映画になった気がする。村上:確かに俺自身も面白い映画に出合うと、観ながら、俺だったらどうだろうって考える。結果、大事な台詞を聞き逃したりするんだけど。芋生:めちゃわかる。ほんと自分を見つめ直す感じになるよね。村上:ただ、俺はあまり「ソワレ」の意味は意識せずに演じてた。最初はまったく違う仮題が付いていたので、タイトルに託された意味も豊原さんのインタビューで知ったくらい。芋生さんはちゃんと説明されたんだね、プロデューサーのおふた方とよく飲んでるから。芋生:お酒が好きなので(笑)。村上さんはあまり飲まないですよね。村上:だから、俺のほうが付き合い長いのに誘われない。作品には呼んでいただいてるけど(笑)。『ソワレ』故郷の高齢者施設で演劇を教えることになった翔太と、そこで働くタカラ。出逢ったばかりの二人は、ある事件を機に衝動的に逃避行に出る。監督・脚本/外山文治出演/村上虹郎、芋生悠ほか8月28日よりテアトル新宿ほか全国公開。©2020ソワレフィルムパートナーズむらかみ・にじろう1997年3月17日生まれ。主演を務めた河瀬直美監督の『2つ目の窓』(‘14年)で映画デビュー。外山文治監督とは短編『春なれや』(‘17年)で顔を合わせている。映画『佐々木、イン、マイマイン』は11月27日公開。『燃えよ剣』が公開待機中。シャツ 参考価格¥49,000パンツ 参考価格¥67,000(共にMAGLIANO/Diptrics TEL:03・5464・8736)いもう・はるか1997年12月18日生まれ。『バレンタインナイトメア』(‘16年)で映画デビュー。ヒロイン役を務めた映画『#ハンド全力』が公開中。映画『HOKUSAI』が公開待機中。豊原功補演出の『後家安とその妹』(‘19年)では舞台女優としての力量も発揮。イヤリング¥1,880バングル¥2,280リング¥2,680(以上ROOM)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年9月2日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・望月 唯(村上さん)末吉久美子(芋生さん)ヘア&メイク・Yoshikazu Miyamoto(村上さん)YOUCA(芋生さん)取材、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年08月28日●中学合唱コンで「お前ら歌えや」ドラマ・音楽・コミック・舞台で展開中の、恵比寿学園男子部(EBiDAN)×まふまふ×おげれつたなかという豪華布陣による総合エンターテインメントプロジェクト『FAKE MOTION -卓球の王将-』。高校生同士の優劣を決めるのは勉強や喧嘩の強さではなく卓球の勝敗という"卓球戦国時代"を舞台に、熾烈を極める高校同士の覇権争いを描くスポーツ青春ドラマだ。2020年4月期、日本テレビでのドラマ放送中は毎週Twitterでトレンド入り、放送終了後は続編の制作&新キャストが発表……と、一層の盛り上がりを見せている本プロジェクト。オンライン上での応援上映やファンミーティングが開催されるなど途切れることなくマルチな展開が続く中、7月には2週にわたってオンライン舞台(朗読劇)が配信される。今回インタビューしたのは、天下を取って狂った時代を終わらせようとあがく恵比寿長門学園(通称エビ高)チームのエース・桂光太郎を演じる古川毅。7月12日の生配信を終えた直後の古川に、作品への印象や自身の学生生活について、そして朗読劇初日の感想を聞いた。○■先輩たちにとっての歴史的瞬間――EBiDANメンバーが集結してのドラマ制作ということで、最初にプロジェクトのお話を聞いたときはどのようなお気持ちでしたか?EBiDANがそれだけ大きな存在になれているのが嬉しかったですし、EBiDAN歴の長い先輩たちにとっての歴史的瞬間に立ち会えるのはすごく光栄なことで、純粋に楽しみでした。――物語は「卓球戦国時代」という設定ですが。エビ高メンバーはあまりぶっ飛んだことをしない等身大に近いキャラクターなので、撮影中はどちらかというと、部活モノとか青春モノの延長線上みたいな感覚だったんです。だから、卓球戦国時代だということを実感したのは放送を見てからだったんですけど、すごく新鮮でしたね。――他校のほうが非現実的なぶっ飛んだキャラクターは多かったですね。そうなんですよ。自分が撮影現場にいなかった場面で、例えば、(格上の高校の生徒に)女の子が担がれていくシーンがあるじゃないですか。そういうところであの世界におけるヒエラルキーを感じました。――エビ高のメンバーはそんな世界観の中でも、変に人を見下すことはなく。古川さんにとって桂光太郎はどんなキャラクターでしたか?人間味を出すことを大事にしていて、リッツ(高杉律)と一緒のシーンが多かったこともあって(リッツ役の佐野勇斗と)「難しいね」って言いながらの撮影だったんですけど、演じやすくはあったと思います。僕自身、意外と真面目なタイプで、人からもよく真面目だと言われるのでそこが光太郎と似ていると思うんですけど、「そこまで考えちゃうのわかるな」「熱くなっちゃうのわかるな」ってシンパシーを感じる瞬間もありました。○■担任の先生からの信頼はあったと思います――ご自身は学生時代、どんな子だったんですか?スポーツはそんなに得意ではなかったので、エースだなんて絶対に呼ばれないタイプでしたね(笑)。――中学3年生のときに合唱コンクールで伴奏者賞を取った経験があるそうですが、音楽の面だと結構目立っていたとか?目立ってたというか……。小学校高学年までピアノを習っていたので、中学校の3年間、合唱コンでは伴奏をしていたんですけど、僕は合唱コンを真面目にやりたいタイプだったんですよ。中学生ぐらいの時期って、「真面目にやらないのがかっこいい」っていう風潮があるじゃないですか。歌わない男子みたいな。あれ、見ていてイライラしていました。「お前ら歌えや」って言いながら伴奏やって、最後の年に伴奏者賞を取ることができました。だから、担任の先生からの信頼はあったと思います(笑)。●過去の「挫折しかけた」記憶――部活動は何かされていましたか?中学時代はサッカー部だったんですけど、ほとんどベンチでしたね(笑)。根性がなかったのでできれば練習を休みたかったです。――なぜサッカー部に?僕、『イナズマイレブン』というアニメがド世代で、ゲームもやっていたんですよ。それもあって小学生のとき、サッカーは見るのも自分でやるのも好きだったんです。得意かどうかは別として。だからサッカー部に入ったんですけど、小さい頃からクラブでやっているような子も当然入部するわけで、そりゃあそいつらより下手なわけで。練習がつまらなくて、一応最後までやりきりましたけど挫折しかけました(笑)。――なるほど、『イナイレ』シリーズがお好きだったんですね。『FAKE MOTION』を改めて全話見返してみたときに、この作品はドラマやEBiDANが好きな方はもちろんですが、個人的にアニメや2.5次元作品のファンにもぜひ見てもらいたいなと思ったんです。僕もアニメ作品との親和性は感じていて、「『イナズマイレブン』じゃん!」と思いましたね。撮影中、「どれだけ僕は豪炎寺(修也)になれるか」みたいなことを考えていました。○■洸希とは現場でどぎまぎしました――ストーリー上、幼馴染であるコウ様とリッツの関係性もキーになっていますが、古川さんにはそういう存在っていますか?リッツのような幼馴染はいないんですけど、第二の家族のような存在だったら地元にいます。何なら子供よりもその子の親のほうが仲が良くて、親に会いに行ってます(笑)。EBiDANだと、M!LKの吉田仁人とは同じ高校に通っていて、クラスも一緒だったんですよ。今でもプライベートで会いますし、幼馴染的な感覚はありますね。――高校はたまたま一緒になったんですか?そうなんですよ! 学校説明会で遭遇して、当時はEBiDANに入ってすぐだったので数回しか会ったことがなかったんですけど「おっ!」って。そこから仲良くなりました。――一緒に音楽活動をしたり、プライベートでも仲が良かったりするEBiDANメンバーとともにドラマを撮影するにあたって、やりづらさみたいなものはなかったんでしょうか。やりづらさはなかったんですけど、変な感じでしたね。特に僕の所属しているSUPER★DRAGONメンバーである(井上紋太役の田中)洸希とは、現場でどう接していいかわからなくなってしまって、どぎまぎしました。あとは絡みは少なかったんですけど、(木曽義雄役の池田)彪馬なんかも出ていて、放送を見ているとき自分のグループのメンバーをつい目で追ってしまいました(笑)。――完成した映像を見て、ご自身の演技はどうでしたか?これがあのときの全力とはいえ自分に対して満足できない部分もあったんですけど、「僕こんな顔できるんだ」ってポジティブに考えられる部分があったので、頑張ってよかったな、と。――そこで得た気付きを音楽活動に持ち帰ることで、さらに高みを目指していける。そうですね。音楽でも芝居でも、その作品をいかに良く見せられるかが大事で。「監督の意図を汲み取りつつ自分の中の究極を追い求めていく」という共通ポイントがあるので、もっと頑張ろうと思いました。――ちなみに、EBiDANの中での古川さんのポジションというと何かあるのでしょうか?え!? 自分じゃ何も考えてないです(笑)。何だろう。身長が183cmくらいあって、「たぶん身長が一番高い」じゃないですかね。前にそう言われたことがあります。――全編通して、お気に入りのシーンや印象に残っているシーンをぜひ。印象深いのはスターゲイザー(コウ様のギフテッド。第7、8話)の特訓シーンですね。あの撮影のときは美術さんもワクワクされていて、楽しかったです。「何やってんだろ僕」「ここまでして目指してるのが東東京の頂点って!」と思いながらでしたけど(笑)。――確かに関東大会ですらない(笑)。そうなんですよ。世界大会、全国大会どころか関東大会ですらないっていうのは、いい意味でのツッコミどころなんじゃないかなと思います(笑)。●生配信は「ハプニングも一つの魅力」○■本人には言わないんですけど、要人のお芝居が大好きで――7月12日、19日配信のオンライン舞台(朗読劇)ではコウ様たちの新たな姿が見られるということで、黒髪からまた金髪に。今日はカラースプレーで?そうです。現場入りしたときにまず「どうしよう」ってなったんですけど、スプレーでシャーっと。――最初、「あれ、染めてる!?」と(笑)。いや、違います違います(笑)。だから帰ったら落とすのが大変ですね。――先ほど第1部と第2部の生配信が終了しましたが、今回のストーリーはいかがでしたか? コウ様とモンキー(井上紋太)、トビー(伊藤俊介)、そして新キャラの佐々木という少し珍しい組み合わせで、ドラマ本編のその後が描かれています。楽しく演じられましたし、トビーが面白くて、それがリハ中からずっとツボでした。(トビー役の吉澤)要人のお芝居もいいんですよね。あんまり本人には言わないんですけど、僕は要人のお芝居が大好きで、ドラマの放送は視聴者として「いいなぁ」と思いながら見ていたんですよ。普段はおとなしくて謙虚でペコペコしてる子がああやってお芝居で面白いことをやっているのって、すごく魅力的です。――第2部では少し慣れてきたのかアドリブが増え、特にトビーのギフテッドを開眼させるべくコウ様が迷走し始めるくだりは「生」を感じました。ドラマの撮影時もアドリブは入れていたんですか?八王子とダブルスで戦ったとき(第4話)、リッツと言い合いながら絆を深めるシーンがあったじゃないですか。対戦相手にはカラージャッジ(相手の感情を色で読み取るギフテッド)で"友愛の橙"が見えているという。あの口喧嘩はアドリブでした。だから、「お前ギフテッド持ちだったらもっと先の未来見えねえのかよ」みたいなことを言いながら二人でやり合って、カメラが自分たちに向いていないときはずっと笑いをこらえてて(笑)。でも、今日ほどのぶっ飛んだアドリブはなかったですね。僕がザッハトルテのくだりをぶち込んで、あとはモンキーが立て直すしかなかったところを、モンキーが笑っちゃって、僕も笑っちゃって……(笑)。――生配信なので、その様子が全部放送に乗ってしまうんですよね。「生だったんだ」って、あそこでやっと気付きましたもん。ゾッとしました。――持ち直すのは大変じゃなかったですか?ほんとに大変でしたよ。しかも僕、そのあとセリフがないから流れに身を任せるしかなくて。「トビーなんとかしてくれ、トビー頑張れ」っていう思いで、無責任にただこうやって(※台本で顔を隠す仕草)笑ってました。――ただ、そういったハプニングも生配信ならではのいいところではありますよね。そうですね。寛大な視聴者の方々に楽しんでいただければいいなと思っているので、こういうハプニングも一つの魅力だと思います。――より一層楽しむには、「1回見て終わり」ではなくぜひ2回、3回と。はい。1回だけではなく、2回、3回とみて楽しんでいただきたいです。――19日の配信も楽しみにしています。では最後に一つ、もし「こういう展開が見てみたい」というような願望があれば教えてください。みんなが社会人になってからのお話は面白そうですよね。中には監督になってるヤツがいるかもしれないし。それこそ光太郎は監督とかやっていそうだなと思います。――ありがとうございます。ドラマの第2弾や舞台の上演は決定していますが、アニメ版や映画版の『FAKE MOTION』というのも見てみたいですよね。そうですね。花江夏樹さんがナレーションをやってくださっているぐらいなので、いけると思います。花江さんにもう任せて(笑)。花江さんがいてくださるだけで心強いです。きっと来年上演される舞台版からドラマに興味を持ってくださる方もいると思いますし、いろんな方にこの作品をチェックしていただけると嬉しいです。■プロフィール古川毅2000年2月27日生まれ。東京都出身。2015年にSUPER★DRAGONのメンバーとしてデビュー。2018年に資生堂・シーブリーズのCMキャラクターに抜てきされ、ドラマ『兄友』(TBS系)で俳優デビューを飾った。以降は、ドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日テレ系・19)、『FAKE MOTION -卓球の王将-』(日テレ系・20)、映画『犬鳴村』(20)などに出演。
2020年07月17日アイドルグループ・ジャニーズWESTの重岡大毅、中間淳太、神山智洋が、上戸彩がメインキャラクターを務める大阪ガスTV CM「電気基本料金2ヶ月無料っス」編に出演することが29日、明らかになった。同CMは上戸がメインキャラクターを務める「とあるマチの物語の主人公」シリーズの最新CMで、3月2日から関西エリアで放映が開始される。「大阪ガスの電気 基本料金2ヶ月無料キャンペーン」のPRのため、重岡、中間、神山が新ユニット「さすガっス隊」を結成。オリジナルCMソング「っス! っス! っス!」とともに、アイドルならではのキレのあるダンスを披露する。さすガっス隊のユニフォームや、町の人に扮して色々な職種に変身した3人の衣装も見どころとなっている。○TV CM シリーズ「とあるマチの物語」の住民・上戸彩「とあるマチの物語の主人公」1年前に関西のとあるマチへ引越してきた。大阪ガスサービスショップの菅さんやお隣さんたちに助けられながら、ここでの生活にも慣れてきた。最近はエネファームを家に導入し、素敵な暮らしを送っている。・彩花ちゃん(井本彩花)「アイドルに夢中の女子高生」宇治原さん夫婦の長女。部活に励む日々だったが、突如マチに現れたさすガっス隊のライブを見て、すっかり心を奪われてしまう。・さすガっス隊 ※新キャラクター「とあるマチの3人組アイドル」とあるマチに突如現れたアイドルユニット。重岡、中間、神山の3名により構成される。 口癖は「〜っス!」。さすガっス隊のファンのことを通称“ガス民”という。とあるマチの公園で開催されたゲリラライブには、多くのファンが押し寄せた。実際にライブを目の当たりにした方の証言によると、はじめは公園にステージがポツンと置かれていただけだったという。しかしそこへ、白い衣装 をまとったさすガっス隊が登場し、彼らがマイクを持って歌い始めた途端、すぐにステージ前に人だかりができた。代表曲「っス! っス! っス!」 では、「おトクっス!」のコール&レスポンスで会場は大いに盛り上がった。ライブが終わる頃には、マチ中の住人が駆けつけ、なかにはお店を 抜け出してきた従業員の姿もみられた。ライブは大きな反響を呼び、すぐさま新曲の制作が決定したのであった。・さすガっス隊 重岡「スマイルさせたらさすガっス」普段はお調子者だが、メンバーの誰よりも熱い魂を持っている。仲間思いで、練習熱心。どんなときもダンスの練習はかかさない。普段は天真爛漫でいたずら好きだが、その笑顔はいつも周りを明るく照らす。メンバーの神山とは対照的な立ち位置であり、長い付き合いで互いに信頼し合っている。中間とは、じゃれ合うことが多く、いつもちょっかいをかけるが、内心ではとても頼りにしている。・さすガっス隊 中間「ツッコミのキレがさすガっス」メンバーの誰よりも賢さを持っている。語学も堪能で、その頭脳でチームを支える。誰からも頼られる存在で、ツッコミ役にまわることが多い。特にメンバーの重岡にはほぼ毎日のようにツッコんでいる。そのやりとりは周りを笑顔にする。神山とは共通の趣味が多く、気が合う。ダンスや歌など、なんでもこなす彼の器用さに一目を置いている。・さすガっス隊 神山「歌もダンスもさすガっス」メンバーの誰よりも才能を持っている。歌やダンスはもちろん、楽器、家事までできてしまう多才男子。面倒見がよく、世話好き。メンバーの中間とはよく買い物に行くほどの仲良しで、兄のように慕う。重岡とは相棒のような関係で、古くからの付きあい。互いに切磋琢磨し合っている。
2020年02月29日●“メガネで原宿”からSUPER★DRAGONに「自分には、お芝居の才能があるとは思っていません」2015年に9人組ダンス&ボーカルグループ・SUPER★DRAGONのメンバーとして芸能界入りした古川毅は、19歳になった今でも冒頭の言葉を躊躇なく発する。初演技となる『兄友』での11回連続NG。そして、熱演のぶつかり合いに圧倒された『3年A組-今から皆さんは、人質です-』。「今は『3A』の時よりも「できる」という自信はあるけど、決してゴールではなくて。そこで満足してしまうと全く成長できないと思うので、とにかく自分が身を投じた現場で最善を尽くすしかない」挫折から見出したヒントを武器に、さらなる高みへ。今をときめく菅田将暉や横浜流星との出会いを経て、古川は「才能」に逃げない道をひた走る。○■初演技は横浜流星との共演『兄友』――デビューのきっかけは、原宿でのスカウト。声を掛けた方が、「メガネの奥の目がきれいだったから」と言っていたそうですね。僕、かなり目が悪くて、小1から中3までメガネっ子だったんです。中3のゴールデンウィークの時に友達と原宿に行って、普段は無縁だったんですけど軽いノリで(笑)。覚えたての原宿に行ったんですけど、そこで声を掛けていただきました。分厚いレンズのメガネだったので、目も小さくなるんですよね(笑)。――大変有能なスカウトマンですね(笑)。横顔の目に注目してくださったそうです(笑)。――メガネはオシャレメガネ?いえ、特にこだわりもない普通のメガネです。――コンタクトレンズに変える予定はなかったんですか?変えたいとは何となく思っていたんですけど、なかなかそういうタイミングがなくて。やっぱり、コンタクトって勇気がいるじゃないですか。――そうですね(笑)。芸能界への憧れはなかったんですか?全く。スカウトされたこともありませんでした。そういう場所に行かなかったので(笑)。――スターダストプロモーションは、芸能事務所の中でも数多くの人気タレントを抱える大手です。当時は知らなかったので、疑心暗鬼でした。まさか自分がスカウトされるなんて思いもしなかったんですが、調べてみたら錚々たる方々が所属されていて。そこで一気に信用に変わりました(笑)。家族は、「やってみれば~」みたいな感じで、特に反対もされなかったです。後日事務所に行くと、好きなことや興味があることを聞かれました。友達とカラオケに行ったり、もともと歌うことは好きだったんです。学生時代から、人前に出ることもわりと好きで、文化祭や卒業式で歌うこともあるくらいで。でも、役者にはあまり興味がなかったので、事務所に入ってからも演技の仕事はほとんどありませんでした。事務所に入ってすぐに研究生のユニットに加えて頂いてたんですが、ライブハウスに出たり、一人で活動させて頂くこともありました。そして、一緒にやっていたメンバー3人と、少しだけ歳が離れた5人の計9人でグループを結成することになり、その年の夏に強化レッスンをして。レッスンがはじまり、曲を用意され、その曲でステージをやることになり……全体リハーサルの時に壁に貼ってあったセットリストで自分たちのユニット名を見て正式なユニット結成を知りました(笑)。――そのような下積み時代があったわけですが、モチベーションはどのように保っていたのでしょうか?他のファイヤー(年長組)の3人と比べて、僕はあとに事務所に入ってきました。SUPER★DRAGONは、EBiDANの中でも新人の方です。同世代が先にM!LKとしてデビューしたりして、僕より先に入っていたみんなは悔しさもあったと思うんですよね。僕にも多少はあって、それが反骨心というか、モチベーションを保つ原動力になったような気がします。――その間も役者業に興味は湧かなかったんですか?いえ、そんなこともないです。演技レッスンを時々受けていて、「こういう作品に出られたらいいな」と純粋に思うようになりました。最初の演技の仕事は『兄友』(18)でした。――現在ブレイク中の横浜流星さんとの共演でしたね。とても優しい先輩です。――最初のシーンでNGを11回連続で出したそうですね。めちゃめちゃNG出してしまいました(笑)。緊張もあるし、どうしても実力を出せなくて。現場に立つと……全くそういう空気に触れたことがなかったので、緊張していましたね。すごく。●菅田将暉からの金言「感性は武器」を胸に――その時、横浜流星さんの反応は?僕が考え込んでいたら、すぐに来てくれました。「そのお芝居の仕方は間違いじゃないけど」と作品の世界観について、優しくアドバイスしてくださって。その言葉には本当に救われました。それから、現場に行くのが楽しくなったんです。――演じることに対しては、今でも苦手意識が強いんですか?苦手意識はありませんが、その時々で挫折のようなことはあって、それに向けてどうしたらいいのかをその都度考えて、それを乗り越えることによって自信にも繋がって。自分の奥底にある「過信」のようなものが、自分を強くしてくれているような気がします。――11回連続のNGで出鼻をくじかれて、なぜ乗り越えられたと思いますか?もう、やるしかない(笑)。時間はどんどん進むので、その中でその時の全力を尽くすしかない。その時は狭い視野でしか物事を捉えられなかったと思いますが、分からないことだらけの中でも、とにかく全力を尽くすしかないのかなと。今の全力とはもちろん比例しませんが、常に実力を更新できるような自分でありたいです。○■『3年A組』共演者に救われた一言――そんな中で巡ってきたのが、話題のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』。そうですね。「学園ドラマは一生モノ」と聞いたことがあったんですが、まさにそれを実感しました。僕の高校生活で何かに全力で没頭することもなければ、周りに対して全力でリスペクトするような自分を実感できなかった。だから、『3A』は僕にとっては「学校」。でも、そこでも挫折を味わいました。――どのような挫折?周りの人のレベルが高すぎたんです。その空気感に飲まれすぎて、全然思うようにいかなかった。テスト(撮影)と全然違うようにしてしまって。でも、そんな僕に対して何の躊躇もなく「何でテストと違うことをやったの?」と言ってくれたのが、今でも仲良いんですけど若林時英(兵頭新役)くんでした。他にも気づいている人はいたと思うんですよ。時英は陰で言うわけでもなく、直接言ってくれた。それは彼の好きなところでもあるんですけど、みんなそんな感じで全力で作品と向き合っていました。あんなに緊張する現場は今後一生ないんじゃないかというくらい、毎回毎回、自分のセリフが緊張の連続で。その分、得たものはあまりにも大きかった。視聴者の方々と同じように、終わったときは“3Aロス”でした(笑)。喪失感……卒業した時のような感覚でした。――熱量の高い現場だったことが、すごく伝わります。5話くらいまでは僕たちが監禁されているので、菅田将暉さん演じる柊一颯は敵なんです。だから、前室での菅田さんは僕らと一切喋らなかった。そういうこともあったので、前室はわりとピリピリしていました。もちろん、話すこともあるんですけど、どこかで集中力を保っているというか。同じ空間で、みんなスタジオにこもっての撮影。各々、役作りをしたり、役に入り込んだり。もっとできたこともあったんじゃないかと今となっては後悔もありますが、とにかくあの空気は普通ではなかった。スタッフの方々が作り出す雰囲気と熱量。これから先、僕自身が成長したとしても、再び巡り会えることのない場所でした。このタイミングで経験できたのは、すごく貴重だったと思います。みなさんに画面を通して伝わって、そこに少しでも自分が携われたことがうれしいです。――世間の注目が高まっているのは、どのあたりで感じたのでしょうか?中にいるから、僕たちはリアルタイムではほとんど分からないんですよね。放送直前まで撮影していたので、僕らは目の前のことに食らいつくので精一杯で。最後の方は、僕含めてみんな泣きっぱなしだったなぁ(笑)。役としてだけでなく、個人としても刺さるものがあって。言葉の一つ一つにも重みがありました。こんなに泣いたのは、何年ぶりだろう(笑)。本当にあの期間はヤバかった……。3カ月も一緒にいると信頼関係もできてきて、お芝居も変わっていくんですよね。1話と最終話を比べると、自分の表情も全く違うと思います。――その中心にいるのが菅田さん。日本一かっこいい(笑)。とにかく、全てに対して全力、すべてに対してリスペクトがある方です。クランクアップの時、菅田さんは出番がなかったんですけどサプライズで来てくれて。一人ひとりに花束とメッセージカード、オリジナルの台本カバーをくれたんですよ。メッセージカードには、「その感性は武器だよ。がんばってね」と書かれていました。――得たものは一言じゃ語れませんね。そうですね。目の前の作品に、いかに向き合うのか。その後の台本の見方も変わりました。それまでは全然、右も左も分からない中でやっていたのが、『3A』であたらめて自分を見つめ直すことができたというか。3カ月ずっと同じ現場にいるというのも今までなかったので、その中で生まれる共演者との絆によって演技が変わっていくことも知りました。――これからの俳優人生に大きな影響を与えた作品とも言えそうですね。自分には、お芝居の才能があるとは思っていません。器用にやればいいのかというわけでもなく、かといって不器用でもいられない。「人間」を演じなければならないので、人それぞれスイッチが違うもの。そこには答えがないので全力でやるしかないし、その時々で悩んでいくしかないのかなと。その役をどう捉えて、どう理解してのか。今は『3A』の時よりも「できる」という自信はあるけど、決してゴールではなくて。そこで満足してしまうと全く成長できないと思うので、とにかく自分が身を投じた現場で最善を尽くすしかないと思います。■プロフィール古川毅2000年2月27日生まれ。東京都出身。2015年9月にSUPER★DRAGONのメンバーとしてデビュー。2018年に資生堂・シーブリーズのCMキャラクターに抜てきされ、ドラマ『兄友』(TBS系)で俳優デビューを飾った。2019年1月期のドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)の須永賢役でも注目を集めている。SUPER★DRAGONの2nd写真集『WARNA WARNI』発売中。
2019年10月31日80年代の小劇場ブームの時代に劇団「第三エロチカ」で彗星のように現れた劇作家・演出家の川村毅。2010年の30周年を機に劇団を解散し、以降は自身の戯曲をプロデュースする「ティーファクトリー」を中心に活動を続けている彼の最新作『ノート』が、本日から11月4日(月・祝)まで東京・吉祥寺シアターで上演される。『ノート』は「2019-2020 川村毅劇作40周年&還暦年」と銘打たれた、2019年から2020年にかけて3作品を上演する企画の第1弾。拘置所に留置されている、記憶を失った男・T。記憶を取り戻すため、Tが所属していたある活動団体の仲間たちの証言がノートされていき、この30年間の出来事が召喚される。彼らが追い求めた理想や過ごした日々が徐々に語られるうちに、自分たちが犯罪に至った理由や経緯も明らかになっていく……。このあらすじを読んで、一定以上の年齢ならすぐに思い浮かぶ“現実の出来事”がいくつもあるはずだ。実際、川村がこの新作を書き下ろした理由のひとつには、昨年には平成の大事件に関連する死刑が大量に執行されにもかかわらず、多くの平成生まれの若者たちがその事件と経緯を知らないことに愕然としたからだという。そして、死刑囚の中には川村自身と同世代の人間が少なからずいたことから、自分たちが80年代からの40年間をどのように生きてきたかを描きたかった、と。川村毅は、常にその時代が持つ現実、そして孕んでいる問題を、作品を通じて突きつけてきた劇作家だ。新しい元号という節目を迎え、私たちはどこか“平成”をもう過ぎ去ったものとして片付けようとしていないか。起こった事件を過去のものとして、自分たちとは無関係なものと思い込もうとしていないか。川村の新作はどこか浮かれた空気の私たちに、そんなメッセージを投げかける。ちなみに2020年1月には、川村自身が“女優”として(!)出演する『クリシェ』(1994年初演)を東京・あうるすぽっとで上演、5月には京都芸術劇場春秋座と東京・シアタートラムで2012年に白井晃演出で高い評価を得た作品『4』の再演が控えている。還暦を迎えてなお精力的に活動を続ける川村の“記念イヤー”幕開けを飾る新作公演。“今”だからこそ観ておきたい、そんな作品となりそうだ。文:川口有紀
2019年10月24日森本正治が手掛けるレストラン「モリモト キョウト(Morimoto KYOTO)」が、2019年9月27日(金)、京都・先斗町にオープンする。料理界の巨匠・森本正治手掛ける日本初の直営レストラン森本正治は、2001年にフィラデルフィアに最初のレストランをオープンして以降、ニューヨーク、ナパ、ホノルル、ボカラトン、ムンバイなど世界に17の店舗を展開。特にアメリカでは、大統領食事会、メジャーリーガー、プロテニスプレイヤーなどへ食事提供を行うほか、元アメリカ大統領のバラク・オバマを常連客に持つなど、絶大な支持を得ている。森本はこれまで、コラボレーションという形式で六本木にレストランを出店しているが、直営のレストランは今回の「モリモト キョウト」が初。日本の伝統文化の趣を強く残す京都という地で新たなスタートを切る。日本と世界の食材と技術を集めた創作料理提供するのは、日本と世界の食材と料理技術を掛け合わせた、森本考案の特製創作メニュー。京都からインスピレーションを受けたユニークかつハイクオリティな一品を用意する。さらに、料理に合わせたドリンクは、カリフォルニアのワインから全国各地の日本酒やウイスキーなどを取り揃える。店舗は日本家屋を改装、夏場には納涼床もまた、昭和時代からある日本家屋を改装した店舗にも注目。1階はカウンター、2階はテーブル席となっており、元の建築物の雰囲気を活かしながらモダンな空間に仕上げた。なお、京都ならではの風情を楽しめる先斗町というロケーションも魅力の一つ。傍には観光スポットでもある鴨川が流れ、夏場は京都名物の納涼床を楽しむことが出来る。【詳細】モリモト キョウトオープン日:2019年9月27日(金)営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)住所:京都府京都市中京区先斗町通四条上る鍋屋町232番TEL:075-746-7718※電話は9月20日(金)開通予定。
2019年09月16日小坂涼太郎が客演する、theatre PEOPLE PURPLE『STRANGE CLAN』の開幕が迫る。初日を約1週間後に迎えたある日、稽古に臨む小坂に話を聞いた。【チケット情報はこちら】TVドラマ『99.9 刑事専門弁護士』シリーズの脚本などで知られる劇作家の宇田学が作・演出を手がける本作。第二次世界大戦中のイギリス・ロンドン郊外を舞台に、戦争孤児の少女・オリヴィアの視点を通じて、タイトルの和訳でもある“奇妙な一族”の秘密が描かれる。小坂は街でオリヴィアと出会う心優しい一族の青年、ノア・アトウッド役を演じる。近年、演劇『ハイキュー!!』シリーズをはじめ、舞台『刀剣乱舞』や『BRAVE10』など、2.5次元作品への出演が続いた小坂。久しぶりのストレートプレイにあたって「ワクワクしています!」と喜びつつ、「宇田さんや他のキャストとたくさん会話して、ノアとして生きようと思っています」と意気込む。作品の魅力を「予想もつかない展開」と「個性豊かなキャラクター」とする小坂に、ノアをどうやって演じるか尋ねると「常に明るく存在して、感じたままに反応しようと思っています」。宇田から「小坂くんの持っている優しさが、この舞台には必要」と期待されているように、自身の持ち味を生かした自然体の演技が求められている。劇団公演にキャスティングされたのは初めて。作品ごとに集まる公演と比べて「すでに集団としてまとまっている中に入るので、最初のうちは戸惑いがありました」と率直な気持ちを述べる。しかし最近はSNSに稽古場のにぎやかな様子をアップ。「いろいろな人たちと触れ合えてすごく楽しい」と刺激を受けている様子だ。初顔合わせとなる宇田の印象については「役者の気持ちや意向を汲みながら演出してくださる優しい方」とコメント。『探偵が早すぎる』など、過去に彼が手がけたTVドラマを動画配信サービスで“一気見”するほど作品に魅了されている近況を紹介しつつ、「いつか宇田さんのドラマに関われるよう、この作品をがんばっていきたい」と抱負を述べた。theatre PEOPLE PURPLE『STRANGE CLAN』は、8月29日(木)から9月1日(日)まで東京・あうるすぽっとにて上演される。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2019年08月29日このたび、病気にならない100の方法を記した本を出版した藤田紘一郎先生(79)。じつは、人間の寿命は食生活の改善で、大幅に延ばせるという。長寿のための食べ方を聞いた――。「人生100年時代といわれる昨今ですが、米国とドイツの人口学者の共同研究では『’07年生まれの日本人の半数は107歳まで生きるだろう』と推定されました。じつは人間の寿命のポテンシャルは思っているよりずっと長い。健康管理ができれば、125歳まで生きるのも理論上は可能です」こう話すのは、寄生虫学の第一人者で新著『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。病気にならない100の方法』(光文社新書)を5月に出版した、医学博士の藤田紘一郎先生だ。この年になっても、まだまだ元気で健康。講演活動や研究と、現役で仕事に励む藤田先生。長寿のカギは「寿命の回数券の仕組みを知ることにあります」と続ける。「人の寿命は『テロメア』という『寿命の回数券』の使い方で決まります。人の染色体を守っている構造体・テロメアは、生まれたときには約1万塩基対あるんですが、1年で50塩基対ほど減っていってしまうのです。これが約5,000塩基対まで減ると人は死ぬ。これが寿命の正体なのです」計算してみると5,000に減るには100年かかることがわかるが。「病気などになると、テロメアが余計に減少してしまい、100年あるはずの寿命はどんどん短くなる。『寿命の回数券を減らさない』方法は、まずは病気を遠ざけること、そして抗酸化作用のあるものなど、テロメアを守る栄養素を取ること。いずれも、生活習慣、特に食生活の見直しが必要なんです」そこで藤田先生が「寿命の回数券を減らさない食べ方」を教えてくれた。■10時間の絶食で長寿遺伝子をオンに「人間のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)を作り出すエンジンは、“解糖エンジン”と“ミトコンドリアエンジン”の2種類です。解糖エンジンは糖質を分解することでATPを作り出しますが、これに頼っていると体の糖化が進んでしまうことに。そこでおすすめしたいのが、“ミトコンドリアエンジン”です」(藤田先生・以下同)ミトコンドリアは1つ1つの細胞内に2,000~5,000個存在する。「“ミトコンドリアエンジン”は酸素を使ってATPを作り出します。必要とする糖は少量で、非常に持久力に優れたエンジンです。更年期以降は、持久力に優れているミトコンドリアエンジンをメインに動かし、糖質を控えたほうが元気に生きていけるでしょう」ミトコンドリアは、空腹によっても新たに作られるという。「1日のあいだに10時間以上の絶食時間を持つのが望ましい。たとえば夜8時に食事したら、翌朝6時まで何も食べないことです」■ジュースではなく「梅干し水」を飲む「これからの季節、熱中症予防に水分補給は欠かせません。しかし、清涼飲料水やジュースに含有されるとうもろこし由来の甘味料『果糖ブドウ糖液糖』には要注意。ブドウ糖の10倍もの速さでAGE化を進めてしまいます」藤田先生が推奨するのが、つぶした梅と水を水筒に入れるだけの「梅干し水」だ。「梅干しに多く含まれるクエン酸は、ミトコンドリアエンジンをスムーズに動かすのに必要です。100歳以上の長寿の方々にインタビューすると、『梅干しを1日1個食べる』という方が多いんですが、添加物フリーでクエン酸が多く取れる梅干し水なら、水分と塩分を同時に補給できます」■魚と焼きのりでエンジンを動かす「ミトコンドリアエンジンを上手に動かすためには、ビタミンB群も必要。ごま、レバー、豚肉や納豆、バナナや卵などにも、多く含まれますが、朝食で継続して取りやすいのは、魚や焼きのりだと私は思っています。みなさんも、自分が日ごろからビタミンB群を取りやすい食品を決めておくといいと思います」“長寿細胞”を守る食べ方で、100歳を超えよう!
2019年06月26日かわいいルックスから繰り出される毒舌トークが世間をざわつかせている、東京ヤクルトスワローズの球団マスコット、つば九郎。なんと今年デビュー25周年、TVやイベントにも引っ張りだこの人気者が、ついに、ドラマ『つばめ刑事』で俳優デビュー!!神宮球場の治安をぱとろ~る。あのつば九郎がドラマに主演!?本誌初登場のつば九郎さん、ずばり本作の見どころは?「へんしゅうで どれだけ ごまかせているか」何をごまかしているのだろう。まぁ、いろんな事情がありそうだ。つば九郎が演じるのは、神宮球場の治安を守る「鳥小屋署」の刑事。球団マスコットをクビになってしょんぼりしていたところを署長にスカウトされ、持ち前のテキトーさでなぜか事件を解決していくというストーリー。監督、脚本、共演には人気劇団・ヨーロッパ企画の面々。また、スワローズファンのタレント、磯野貴理子らも出演する。デビュー作でいきなり主演をつとめたつば九郎が演技の参考にしたのは、「ざとういち あぶでか きんぱちせんせい」劇中に『あぶない刑事』ネタはたびたび出てくるけど、金八先生…?(ここでしきりに武田鉄矢さんのモノマネジェスチャーをするつば九郎)主演として苦労したことは?「こうかいまでの ふしょうじをしない がまん」配信スタートまでは大好きなる~び~(ビール)も控えていたそう。本当に不祥事を起こしたらドラマさながらに球団をクビになってしまうのではと心配だ。もし映画やドラマへの出演オファーが殺到したら、本格的に俳優に転身もある?「2とうりゅうします」やっぱりマスコットはやめたくないみたい。そんな愛するスワローズのチームメイトで、本誌グラビアに登場させたい“いいカラダ”の持ち主といえば?「ゆうへいくん きんにくおたく」(※雄平選手。背番号41に注目!)残念ながらマッチョな雄平選手は出ていないけれど、チームの中心、山田哲人選手や仲良しのドアラ(中日ドラゴンズ)も本人役でゲスト出演。プロ野球ファンはもちろん、野球を見たことがない人も、本作を見ればつば九郎に会いに、神宮に行きたくなるはず!『つばめ刑事』監督/諏訪雅、たかせしゅうほう出演/つば九郎、石田剛太、土佐和成、工藤綾乃、宮崎秋人、梅垣義明、磯野貴理子ほか全12話ひかりTV 、dTVチャンネルにて配信中。DVDは9月発売。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2019年06月25日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける人気法律バラエティ「行列のできる法律相談所」。6月9日(日)今夜はゲストとして「ジャニーズWEST」重岡大毅、福原遥らを迎え、「猛烈に片思いしてますSP」と題してオンエアする。2014年、「ジャニーズWEST」のメンバーとして「ええじゃないか」でCDデビュー。同時期に「SHARK~2nd Season~」で主演を飾ると「ごめんね青春!」や『殿、利息でござる!』『溺れるナイフ』などの映画で演技も磨き、この春放送の「ストロベリーナイト・サーガ」では殉職する大塚刑事役で出演。1話のみの出演ながら大きな反響を巻き起こした重岡さん。子役時代に大人気となり、その後「レンタル救世主」や映画『チア☆ダン』などへの出演、「キラキラ☆プリキュアアラモード」では有栖川ひまり/キュアカスタード役で声優としても活躍するなど、仕事の幅を広げてきた福原さん。今年1月クールの「3年A組-今から皆さんは、人質です-」も大きな反響を呼ぶなか、この春には「FANTASTICS」佐藤大樹とW主演を務めた『4月の君、スピカ。』や浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚らと共演した『映画 賭ケグルイ』も公開され話題を呼んでいる。今回は2人のほか元キャンディーズの伊藤蘭、徳井義実、東野幸治、宮迫博之、渡部建、ブルゾンちえみらをゲストに迎えて、MCを後藤輝基と市來玲奈アナウンサーが担当しての放送となる。重岡さんが子どもの頃に野球を教わった“おっちゃん”はスーパースターだった?スタジオ騒然の真相や、福原さんが片思いしている“W”とは?また伊藤さんの語るキャンディーズ解散秘話にも注目だ。重岡さんがメンバーの「ジャニーズWEST」は最新DVD&Blu-ray「ジャニーズWEST LIVE TOUR 2019 WESTV!」を7月10日(水)にリリースする。DVDとBlu-rayそれぞれに初回と通常仕様が用意され、初回仕様には36Pブックレットや着せ替えパッケージなどの特典が、通常仕様には8Pブックレットが付属する。「行列のできる法律相談所」は6月9日(日)今夜21時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年06月09日●1部昇格は「実感が湧かなかった」4月からニッポン放送『オールナイトニッポン』の金曜パーソナリティを務める、お笑いコンビ・三四郎。三四郎は2015年から長く『オールナイトニッポン0 (ZERO)』パーソナリティを担当しており、念願の1部昇格となった。三四郎の小宮浩信と相田周二は、1部昇格を伝えられた際、「実感が湧かなかった」と明かす。裏番組であるバナナマンや、これまで印象的だった放送回、リスナーへの思いなどについて語った。○■「ずっと2部で最長記録を更新し続けても」――ここまでの1部(『オールナイトニッポン』)での放送を振り返ってみて、いかがでしょうか。小宮:次の日は営業などの仕事があるので、早く終わるのがありがたいですね。相田:そうですね。家に帰っても4時ぐらいなので、本当にうれしいです。今まではニッポン放送などで仮眠してから、そのまま営業の仕事に行ったりしていたので。――放送では、「1部だとタクシーチケットが出る」とも喜んでいましたね。相田:ただ、聞くところによると、今年度から2部(『オールナイトニッポン0 (ZERO)』)もタクシーチケットが出ることになったらしいです。どうなってるんすかね(笑)。「えー!」って思って。さんざん僕らがブーブー言ったから改善されたんですかね。――2015年春から『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』がスタートし、4年ほど続きました。ここまで2部での放送が続いたのは異例のことです。小宮:ずっと2部でやっていくんだろうなという感じはありました。習慣になってしまっていて、そのままなのかなって。相田:確かに1部に上がれるとは思わなかったです。1部はラインナップも強いですし、枠が空かないと入れないですから。それならそれで、ずっと2部で最長記録を更新し続けても、別にいいかなと思っていました。――そんななか、1部昇格を聞いたときの感想をお聞かせください。小宮:僕としては実感はなかったです。でも(1部の)初回の放送で「ビタースイートサンバ」が流れたり、ファンの方が出待ちで「1部おめでとうございます」と言ってくれたりして、だんだん実感が湧きましたね。相田:僕もあんまり実感が湧かなかったんですけど、初回の時に、金曜『オールナイトニッポン0(ZERO)』担当の霜降り(明星)や『オールナイトニッポンGOLD』を担当した日向坂46の子たちがあいさつに来てくれて、1部だと皆さんからあいさつされるのかと思いました(笑)。あとは、1部になると放送の中で提供読みがあるのですが、絶対に間違えてはいけないので緊張しますね。○■アルピーに「聞けるような雰囲気じゃない(笑)」――2部から1部への昇格はアルコ&ピースさん以来です。しかしアルピーさんは1年で2部へと降格したこともあり、お2人は会見で「アルピー路線は避けたい」と話していました(笑)。小宮:そうですね。アルピーさんみたいな流れは嫌ですね(笑)。ずっと2部だったら諦めもつくでしょうけど、1部に上がって甘い蜜を吸っちゃうと、やっぱり「1部の方がいいな」と思っちゃうので。相田:降格は避けたいよね。そのために4年間も2部をやってきたわけですから。――その後、アルピーさんとこの件について、話されたりしましたか。小宮:1部昇格が決まってからちょくちょく会いましたが、聞けるような雰囲気じゃない(笑)。相田:向こうも聞いてこないしね。ちょうど明日、酒井(健太)と飲むので聞いてきますよ(笑)。――裏番組がバナナマンさん(『バナナマンのバナナムーンGOLD』)であることについてはいかがですか。小宮:最初は意識してなかったんですけど、ファンの人に「バナナマンに勝ってください」とか言われたり、ヤマケンの最終回(『山下健二郎のオールナイトニッポン』)に出たときに「バナナマンさんは強いよ」って言われて、だんだん意識し始めていますね。相田:強すぎて、あんまり勝負というか、そういう感じにはならないですね。年齢も近かったら、意識するとは思うんですけど、あんまり「勝ってやるぞ」というバチバチな感じではないです。ただ、バナナさんはお忙しいので、録音放送の時があれば、そこが僕らのチャンスですね(笑)。――2部時代のゲストは、あばれる君やなかやまきんに君などユニークな方も多かった印象です。1部昇格後はどんな方をゲストに呼びたいですか。小宮:今後はもっとテレビで活躍している人を呼びたいですね(笑)。相田:やっぱりバナナさんが強いので、ゲストにも頼っていきたいです。小宮:あとは芸人さん以外も積極的にゲストに呼んで、話してみたいですね。●印象深い放送回を語る「賛否両論で…」――2部時代も含めて、これまでの放送で印象深い放送回を教えてください。小宮:やっぱり2部の初回放送ですかね。かなり緊張しましたし。あとは相田の家から放送した回ですね。相田:エミネムの曲をかけながら餃子を作った回ですね。小宮:なかやまきんに君の放送回は賛否両論で印象深いです。おかずクラブが出た放送は否だけだったんですが(笑)。相田:確かに黒歴史だね。あと、僕の「本当の兄を探せ!!」という企画は、「あなたは私のお兄ちゃんですか」って街中で聞くというサイコな企画で、記憶に残っていますね。巣鴨でおじいちゃんに聞いたら、「はい、そうです」って言われて、こっちもこっちで戸惑うという(笑)。○■相田、飯島直子に感謝「逆に心配していただいた」――今までの放送で、特に面白かったという相方さんのトークはありますか。小宮:相田が母親と確定申告に行く話ですね。あとは飯島直子さんと寿司屋で飲んで、次の日、広島でやっているレギュラー番組『Dear.ボス』(広島テレビ)のロケに遅刻した話かな。その話をしたら、事務所の人が「飯島直子さんのせいにするな」と怒ってました(笑)。相田:すみませんでした。その後、飯島さんの連絡先を知らなかったので、そのお寿司屋さんの大将に「飯島さんに謝っておいてください」と伝えました。飯島さんも怒っていたらどうしようと思ったんですが、次にお会いしたときに「大丈夫だった?」と逆に心配していただき、うれしかったです。僕は小宮の体弱い系が好きですね。虫歯が気になるとか、体がどっかしら痛くなって病院に行くというのは、小宮らしいなと。仕事以外の話は、僕の知らないことなので好きですね。――ラジオがスタートしたことで、何かし始めたことはありますか。小宮:ラジオが始まる前は、日常で起きたエピソードに対して、「じゃあこれ覚えておこう。どうやって話そうかな」ということはありませんでした。でも、ラジオが始まってからは、何か起きたらメモするとか、面白いことに意識的に飛び込むようになりましたね。あとは他の人のラジオを聴くようになりました。オードリーさんや佐久間(宣行)さん、山里(亮太)さんなどのラジオを聴いています。○■「なにが起こるか分からない放送にしたい」――先日、佐久間さんにインタビューした際、三四郎さんのラジオについて「神回も多いが、クソ回も多い」と話していました(笑)。相田:でも、あの人も数回しかやっていないですから。クソ回だったときに集中攻撃してやりますよ(笑)。めちゃくちゃに言ってやります。小宮:僕らやおぎやはぎさん、オードリーさんといった東京の芸人さんのラジオは、あまりボケとツッコミが分かれていないと思います。そちらの方が、個人的には聴いていてワクワクするので、そっちを目指したいなと。時には上手くいかない回もあるでしょうが、予定調和ではない方が面白いと思うので、なにが起こるか分からない放送にしたいですね。だから、なかやまきんに君さんを2回もゲストで呼んでいますし(笑)。――番組を聴き続けてきた、リスナーへの思いをお聞かせください。小宮:街中で「テレビ見ました」と言われるのもありがたいですが、「ラジオ聴いてます」「ラジオの小宮さんが好きです」と言われる方がよりうれしいですね。リスナーは僕らの本質を見てくれている感じがしますから、信頼しています。相田:街で「相田さんですよね」と言ってくれるのは、確実にリスナーです。やっぱり濃いですよね。リスナーは僕らのことをちゃんと好きでいてくれて、2人の素の部分が好きという人が多いと思います。地方に行った時も、「ラジオ聴いてます」と言ってくれる人が多くてありがたいですし、1部に上がることでさらに増えたら良いですね。――それでは最後に、今後の抱負をお聞かせください。小宮:時間帯が早くなり、シンプルにテンションが高くなりますので、面白い放送を届けられるかなと(笑)。2部からのファンに「1部に上がって面白くなくなったな」と言われないように、それでいて新規の方々にも聞いていただける放送にしたいです。自分が聴いて、自分が笑えるラジオにしたいですね。相田:2部のときとあまり変わんない方がいいと思いますし、変えるつもりもありません。コーナーで下ネタが多いので、怒られないかこの先、不安ですが(笑)。もし怒られてもへこたれずに、2部の内容のまま、1部に持っていけたらと思います。■三四郎ツッコミ・小宮浩信、ボケ・相田周二によるコンビ。『THE MANZAI2014』(認定漫才師50組)、『漫才新人大賞』(2013年決勝進出)、『M-1グランプリ』(2016年~2018年準決勝進出)など。コンビとしてテレビ東京『青春高校3年C組』水曜日に出演中。
2019年04月19日お笑いコンビ・三四郎が、13日に東京・ニッポン放送で行われた『オールナイトニッポン』『オールナイトニッポン0(ZERO)』パーソナリティ発表記者会見に出席し、意気込みを語った。三四郎は2015年から金曜の『オールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週月曜~土曜 27:00~)パーソナリティを務めていたが、4月から金曜の『オールナイトニッポン』(毎週月曜~土曜 25:00~)へと昇格。三四郎の相田周二は「4年間、2部(『オールナイトニッポン0(ZERO)』)をやらせていただき、いつ1部(『オールナイトニッポン』)に上がるのかと言われてきました。5年目でようやく1部に昇格させていただき、ありがたいです。1年で終わらないように精進してまいります」とあいさつ。小宮浩信は「永遠に2部なのかなと…」と漏らし、「アルコ&ピースさんは2部から1部に行って、1年で2部に戻りました。あんな、ざんない感じにはなりたくないです(笑)」と話した。また、相田は「営業で地方に行ったりすると、『ラジオ聴いてます』と言う人が多いです。5年目で1部に上がれるのは、本当にリスナーのおかげだと思います」とリスナーに感謝の気持ちを述べ、小宮も「リスナーは見た目がヤバそうな、社会不適合者みたいな人ばかりですけどね(笑)」と言いつつも、「ありがたいですね」と感謝していた。4月からは、TBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』が裏番組となるが、相田は「自分らがやれることをやるだけですね。いつも通りやるだけなので、そんな意識はしてないです。でも、一番最初のスペシャルウィークで聴取率が出た瞬間に意識するでしょうね(笑)」と話す。小宮は「これは"アルピー路線"かなって(笑)。それだけは避けたいなと思います。全力で頑張ります」と意気込んだ。『オールナイトニッポン』(毎週月曜~土曜 25:00~)では三四郎に加え、新たに、アイドルグループ・乃木坂46が水曜日パーソナリティを務め、メインパーソナリティを新内眞衣が担当する。『オールナイトニッポン0(ZERO)』では、新たに俳優・伊藤健太郎(月曜)、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサー(水曜)、King Gnu・井口理(木曜)、お笑いコンビ・霜降り明星(金曜)がパーソナリティを務めることが発表された。火曜パーソナリティを務めているCreepy Nutsは継続して火曜日を担当する。
2019年03月13日『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『覆面系ノイズ』の三木康一郎監督作『“隠れビッチ”やってました。』が公開決定。映画初主演となる佐久間由衣を迎えたほか、村上虹郎、大後寿々花、森山未來と異色のキャストが揃った。異性からモテ続けることで「認められたい欲求」を満たしてきた主人公・ひろみ。自分が傷つかずに、相手の気持ちだけを弄びながら、恋愛の美味しい所だけを楽しみ、体の関係は断る―というゲームのようなやり口に、ひろみのシェアハウス仲間であるバイセクシャルの晃と恋愛に失敗してばかりの彩は驚いていた。服の露出は少な目、鎖骨がちらりとのぞく透け感のあるワンピースが戦闘服。どこにでもいる女性に見えるのに、計算しつくした仕草と会話で、男性を落とすハンターぶりから、彩は「あんたは“隠れビッチ”ね!」と名付ける。そんなある日、同じ職場に気になる相手が現れ、ひろみは初めて自分の本音と向き合う――。原作は、あらいぴろよによる一見すると清純派の女性だけど、男性にチヤホヤされたい欲望の強いビッチ女だった実話のコミックエッセイ。本作は、そんな“隠れビッチ”のモテ戦術を面白可笑しく披露しつつも、その裏に潜む現代女性の心の隙間や歪みに寄り添う作品となっている。主人公・ひろみを演じるのは、「トランジットガールズ」『あの日のオルガン』に出演、本作が映画初主演となる佐久間由衣。「主人公・ひろみは、色々な戦略で男性を翻弄する役柄ですが、演じる時には、愛したい。でも愛し方がわからない主人公の寂しさやコンプレックス、彼女の感情の深い心の穴である部分を理解しようと精一杯努めました」と演じた感想を語り、「原作者であり、主人公のモデルにもなった、あらいぴろよさんの話も参考にさせて頂きながら、全てのシーンを大切にそして思い切り演じさせて頂きました。私にとって既にとても大切な作品です」とコメント。またひろみとシェアハウスをするバイセクシャルの晃と駄目な恋愛を繰り返す彩役には、「この世界の片隅に」『銃』の村上虹郎と、連続テレビ小説「わろてんか」の大後寿々花。そして、主人公を見守る男性・三沢役は、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演する森山未來に決定した。村上さんは「僕は、主人公・ひろみとその友人・彩とシェアハウスをしている、バイセクシャルの晃役なのですが、みんなの食事の支度から、駄目な恋愛を繰り返す女子2人の心のケアまでお世話する、“お母さん”みたいな役割を楽しんで演じました」と役どころについて触れ、大後さんも「彩は、外向きは仕事もプライベートも充実しているように見えて、実は自分に自信がなくて、気になる相手には嫌われないために体を許してしまうような恋愛を繰り返してしまう女性」と役について語り、「佐久間さんや村上さんとは初共演でしたが、和気あいあいとした雰囲気の中で撮影を終える事ができました」と撮影について明かした。一方、森山さんは「これは“もし佐久間由衣ちゃんがナチュラルに隠れビッチをやっていたとしたら誰も太刀打ちできないでしょ”、という映画です」と映画について語り、「僕も彼女に打ち砕かれた死屍累々の一人です」とコメントしている。『“隠れビッチ”やってました。』は2019年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:“隠れビッチ”やってました。 2019年、全国にて公開予定©『“隠れビッチ”やってました。』フィルムパートナーズ/光文社
2019年01月29日ジャニーズWESTの重岡大毅さんが21日、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に出演。「チャレンジグルメ」コーナーで、KAT-TUN上田竜也さんと共に、激辛麻婆チャーハンに挑戦しました。登場した際、「激辛料理よりも熱い恋をさせてやるぜ!重岡大毅ですー!」と元気に面白く挨拶した重岡さん。その後、ぐつぐつ煮えたぎる“超激辛 地獄谷麻婆チャーハン”を前に、「スープにずっとつけてたから、卵に辛いのしゅんどるー!」と、驚きの表情で絶叫し、顔をしかめながら実食。この様子を見たファンは、・今日も顔芸絶好調・ジャニーズがしていい顔じゃないけどおしげちゃんならオールオッケー。激辛ならぬ激カワ・激辛食べてる時のしげ凄い顔してたんだけど笑など、重岡さんのテレビ映えする表情に大注目。がんばった重岡さんに対し、・お疲れ様でした重岡様・辛いもの苦手なのに頑張っていて良かったよ!などねぎらいの声も多数届いています。他にも、重岡さんの表情やふるまいにキュンとしたファンから、・とりあえず、シゲちゃんめちゃかわええ…・重岡、エモい。など、かわいさを褒め称える声も。重岡さんといえば、上田さんと共に今夜スタート(月曜深夜0時59分)のコメディードラマ『節約ロック』(日本テレビ系)に出演。漫画家の大久保ヒロミさんによる同名漫画が原作の本作で、25歳の爽やか系イケメン稲葉コウタを演じます。ロック愛あふれる30歳独身会社員を演じる上田さんとの絡みも楽しみですね。画像/Shutterstock
2019年01月21日お笑いコンビ・三四郎が、31日深夜(25:00~)に『三四郎のオールナイトニッポン2019新春初笑いスペシャル』のパーソナリティを務めることが決定した。三四郎が『オールナイトニッポン』の新春お笑い特番を担当するのは今回で3年連続となる。各芸能事務所一押しの芸人やアーティストが、『オールナイトニッポン』の次世代パーソナリティの座をかけて、熱いパフォーマンスを繰り広げていく。ゲストにはラブレターズが登場し、マシンガンズとウエストランド井口が、元旦の深夜の街中に飛び出し、中継を行う。スタジオでは、お笑い芸人のバッドナイス常田、マジカルラブリー、かが屋、宮下草薙、犬カブトムシ、歌手のにゃんぞぬデシ、男女ボーカルユニット・まるりとりゅうがが、パーソナリティ適性をアピール。番組を一番盛り上げた出演者には、『オールナイトニッポン0(ZERO)』を単独で担当する権利を与えられる。このほか、参加したリスナーにプレゼントが当たる『オールナイトニッポン』に関するクイズ企画も実施する。
2018年12月22日今回ご紹介するのはこれ!どん!スープカレーで有名な札幌の名店『木多郎』さんの『札幌スープカリー 木多郎』のチキンカレーです!■圧倒的なチキンのボリュームが胃袋を襲う!チキンカレー、よくあります!レトルトカレーでも何個食べてきたことか。しかし過去、これほどまでチキンの量が多かったカレーがあっただろうか!?いや、ないでしょう。(※ 個人の感想です)しかも、ごっつりニンジン入り。こんなに大きいニンジンが入ったレトルトカレーが他にあっただろうか!?いや、こちらもないでしょうねえ……。(※ 個人の感想)さあ、具材の見た目ががっちり心をつかんでくれました。肝心の味のほうはどうでしょうか……?■スッと染み渡るスープカレーするると飲める!本当にスープみたいな食感ですね!ただ、某レビューサイトで実店舗の木多郎さん対するコメントを見る限り、もう少し脂分が多く、とろみがあるスープらしいので、レトルト用にアレンジされているのかもしれませんね。さて、総評です。■総評味★★★★☆具材たっぷりで満足感があります。スープカレーなので、ご飯と一緒に食べるとリゾットぽくなり、味が染み込んでおいしいです。辛さ★☆☆☆☆まったくと言っていいほど辛さはないです。ココナッツミルクやはちみつも含まれているので、すごくマイルドでどなたでも美味しく食べられるはず!ニンジンの大きさ★★★★★こんなに大きいニンジンがカレーのなかに入っていることを見たことがありません。むしろこのサイズのニンジンが、カットされずに料理にはいっているのを見たことがありません。このサイズのニンジンに火を通し、美味しく食べられるようにするまで、レトルトカレー工場の人はどれくらいの試行錯誤をおこなったのか……その苦労を思うだけで、あと3杯は食べられますね。製造元のタンゼンテクニカルプロダクトさんは、地元北海道でスープやたれ造りを手掛けられているようです。スープの具材の煮込み方などにも、並外れたこだわりがあるのではないでしょうか!いつかは札幌のお店で本場の味を食べてみたいですね~。札幌スープカリー、いい響きだ。【参考】※ 木多郎※ タンゼンテクニカルプロダクト【筆者略歴】ビビり
2018年12月20日宮藤官九郎が演出を手がける『ロミオとジュリエット』が11月20日(火)に東京・本多劇場で開幕する。『ロミオとジュリエット』は、対立するふたつの旧家でそれぞれ生まれた男女が恋に落ち、悲劇的な結末を迎える物語。とあらすじを説明するまでもないほど有名なシェイクスピアの戯曲に宮藤官九郎が挑むのは初めてのこと。ロミオを演じるのは今年50歳を迎えた三宅弘城。このキャスティングだけで、ひと筋縄ではいかない『ロミジュリ』になりそうな予感が伝わってくる。また、宮藤の映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』でヒロインを務めた森川葵が初舞台となる今作でジュリエットを演じる。ロミオの親友マキューシオには勝地涼、ロミオにケンカをふっかけることとなるジュリエットの従兄弟には皆川猿時と、宮藤作品でおなじみの面々が名を連ねる。宮藤は「なるべくまんまやる!」とコメントしているが、上記のキャストに加え、小柳友、阿部力、今野浩喜、よーかいくん、篠原悠伸、安藤玉恵、池津祥子、大堀こういち、田口トモロヲという名を見ていると、「まんまやる」にしても、いや「まんまやる」ことによってより前代未聞の『ロミジュリ』になるのではないかという期待が募るばかりだ。もう新しい切り口など存在しないのではないかと思われるほど上演が重ねられてきた戯曲を、宮藤が生まれ変わらせるかもしれない瞬間がすぐそこまで来ている。三宅のいう「ロミジュリ史上、最珍傑作」を目撃しない手はないだろう。12月16日(日)まで東京公演を行い、その後は新潟、大阪、愛知でも上演される。文:釣木文恵
2018年11月20日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)のデザイナー坂部三樹郎が「DMM.make」とコラボレーションし、新ブランド「ギディーアップ(GIDDY UP)」をスタート。デビューコレクションが、フランス・パリで2018年9月25日(火)にランウェイショー形式で発表された。3Dプリンターで仕上げた、クリアソールスニーカー登場「ギディーアップ」は、坂部三樹郎がディレクターを務め、ブランドを監修。3Dプリンター技術を提供する「DMM.make」とともに開発したアイテムを展開する。デビューコレクションに先駆け公開されたスニーカーは、3Dプリンターならではの立体感のあるクリアソールが特徴で、そのユニークなビジュアルから話題を呼んだ。会場には、来場者を迎えるウェルカムボードのようにこのスニーカーが並べられ、ショーが始まる前に実際に手にとってみることができる体験型の仕掛けが用意されていた。クリア素材のスリムフィットウェアウェアはメンズ&ウィメンズをミックスして紹介。いずれもこのスニーカーを纏っている。ソールの透明感とリンクするように、シースルー素材を使ったウェアが多い。ジャンプスーツやスリムなパンツは、ラップのように肌に張り付いたスリムフィットな印象。その“ぴちぴち”の細いパンツの中に、カラーパンツまたはライナーを透かして見せているルックもある。パテントレザーとコットン、またカラフルなテープを格子状に並べて仕上げた、超ミニ丈のスカートには、3Dプリンターで仕上げたマグネットクリップを規則的に並べている。また、トップスやグローブ、バッグなどは、鳥の形にくり抜かれた厚手のラバー素材が起用されていて、高い技術力を感じさせた。こだわりのテーラードをMIX3Dシリーズと肩を並べて登場した坂部三樹郎によるアパレルウェアは、テーラードが中心。ロングジャケットにクロップドパンツを合わせたセットアップスタイルが多く、フラップポケットの内側に鮮やかな色を差すなど、ディテールへのこだわりが感じられた。
2018年09月29日お笑いコンビ・三四郎とタレントのYOUがパーソナリティを務めるニッポン放送『YOU&三四郎 恋愛見極め人 コレって脈あり!?』が、10月5日(毎週金曜 21:00~21:30 ※関東ローカル)よりスタートすることが明らかになった。同番組は4月30日から5月25日までの平日に毎日放送(26時10分頃~)されていた3分コラボコーナーが、好評によりレギュラー化したもの。恋愛サポートアプリ「Pairs」協力のもと、リスナーから寄せられる恋の悩みや相談に対して、三四郎とYOUがトークを交えて脈アリかどうか、判定していく。YOUは「経験と実績のニッポン放送に!ライドオン!」と喜びのコメント。三四郎の小宮浩信は「レギュラーやったー!YOUさんのおかげ!バチボコ頑張ります!」と抱負を述べ、相田周二は「ベテランの名に恥じぬよう毎週ベテランらしさを出せればと思っております!よろしくお願いします」と話した。
2018年09月22日TBSラジオが7月30日から8月5日に行われた個人聴取率調査(ビデオリサーチ調べ・12歳~69歳男女対象 ※首都圏)で単独首位を獲得したことが、28日に明らかに。この結果、01年8月から17年2カ月間、103期連続の1位となった。TBSラジオが0.8%でトップで、続いてJ-WAVEが0.7%、ニッポン放送が0.6%だった。また、TBSラジオは週平均に加え、平日、土曜、日曜の各平均も1位に。また最高聴取率ランキング(15分単位)でも、上位10番組のうち、TBSラジオの8番組がランクイン。『土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送』(毎週土曜 9:00~)が1位、『森本毅郎・スタンバイ!』(毎週月曜~金曜 6:30~)・『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)が2位に。その他、『赤江珠緒たまむすび』『荒川強啓 デイ・キャッチ!』『久米宏 ラジオなんですけど』『安住紳一郎の日曜天国』『爆笑問題の日曜サンデー』がランクインした。
2018年08月30日TBSラジオは10日、6月11日から17日に行われた個人聴取率調査(ビデオリサーチ調べ・12歳~69歳男女対象 ※首都圏)で単独首位に。この結果、01年8月から17年間、102期連続で1位を獲得したことが明らかになった。TBSラジオが0.9%でトップで、続いてJ-WAVEが0.7%、ニッポン放送が0.6%だった。また、TBSラジオは週平均に加え、平日、土曜、日曜の各平均も1位に。最高聴取率ランキング(15分単位)では、『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜 10:00~)が1位、『森本毅郎・スタンバイ!』(毎週月曜~金曜 6:30~)『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)『赤江珠緒たまむすび』(毎週月曜~木曜 13:00~)が2位、『土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送』(毎週土曜 9:00~)が6位、『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月曜~金曜 11:00~)が7位にそれぞれランクインした。
2018年07月11日「ジャニーズWEST」の重岡大毅と神山智洋をW主演に迎えて実写ドラマ化され、8月1日(水)に「Netflix」にて全世界配信される「宇宙(そら)を駆けるよだか」のポスタービジュアルと予告編が完成した。■あらすじ火賀俊平(重岡さん)、水本公史郎(神山さん)、小日向あゆみ(清原果耶)の3人は仲の良い親友。幼なじみの公史郎から告白され、つき合うことになったあゆみだったが、初デートの日、醜い容姿のクラスメイト・然子(富田望生)と体が入れ替わってしまう。そのことを誰にも信じてもらえず絶望するあゆみ。だが、あゆみに想いを寄せる火賀だけは、いち早く2人の入れ替わりに気づき「どんな姿してても分かるよ」と優しく声をかける。火賀に支えられ、あゆみは元に戻る方法を探るが――。■向き合う重岡&神山、意味深なポスタービジュアル本作は、「別冊マーガレットにて」連載された漫画家・川端志季による「宇宙(そら)を駆けるよだか」を実写ドラマ化した、男女4人の高校生が繰り広げるサスペンス&ラブストーリー。今回到着したポスタービジュアルは、赤い月の下でシリアスな表情をした火賀と公史郎、あゆみと然子が、それぞれの手を合わせるようにシンメトリーに構成されたもの。体が入れ替わってしまう物語であること、そして火賀と公史郎、あゆみと然子が対照的な存在であることなどが暗に表現されていると同時に、中心に浮かぶ「愛されるべきは、外見か、中身か。」というコピーが、意味深な雰囲気を漂わせている。■主題歌は「ジャニーズWEST」の書き下ろし新曲「アカツキ」そして、予告編には然子と体が入れ替わってしまい苦悩するあゆみに、然子が「やっぱアタシってブスだわ」と言い放つシーンや、「あゆみは体奪われてんだぞ!」と訴える公史郎に、「俺が好きなのはあゆみちゃんの顔だ。だからこのまま付き合うよ」と冷たく言う火賀がさらに「お前があゆみちゃんを支えてやれよ。目障りなんだよ」と言い捨てるシーン、さらには校舎の屋上で火賀を公史郎が「火賀、死ね!」と突き落とそうとするシーン、然子の体のあゆみを抱きしめながら「心配するな!俺が絶対お前の体取り返したる!」と公史郎が絶叫するシーンなど、衝撃のシーンがてんこ盛り。さらに、そのバックに流れるのは、主題歌に決定した「ジャニーズWEST」による書き下ろし新曲「アカツキ」。本作の舞台である街の名物であり、本作の鍵を握る赤い月をモチーフとしたキャッチーな曲となっており、物語を盛り上げている。重岡大毅(火賀俊平 役)まずは曲名が「アカツキ」と聞いてびっくり!歌詞にも“レプリカ”みたいなドラマにリンクするワードが入っていますし、作品に合っていますね。 “外見か、中身か”というテーマに迫っていくストーリーで、サスペンス要素あり、どんでん返しもあり、ハラハラ観られるし、見た後に自分なりの思いが沸き上がってくると思います。是非主題歌と一緒に楽しんでいただきたいです!神山智洋(水本公史郎 役)作詞家の方が、原作を読んで書き下ろしてくださったので、ストーリーやキャラクターにリンクしていますね。火賀、公史郎、あゆみ、然子の4人に共通しているのは、みんな誰かが好きだということですが、「アカツキ」は、そんな4人のどのキャラクター視点でも聴ける曲だと思います!ファンの方はもちろん、僕たちの演技を初めてご覧になる方にも、この世界に入り込んでいく僕らの姿を見て楽しんでいただきたいです。「宇宙(そら)を駆けるよだか」は8月1日(水)よりNetflixにて配信予定(全6話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年06月14日香川県出身の画家である猪熊弦一郎の“猫”を描いた作品を集めた展覧会「猪熊弦一郎展 猫たち」が、3月20日から4月18日まで、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。(無断転載禁止)※クレジット付画像を使用しています猪熊は、戦前にはマティスと交流し、戦後は20年間ニューヨークを拠点に活躍、その後はハワイでも活動。百花繚乱の昭和の画壇にあって試行錯誤を繰り返しながらも、常に独自の境地を維持し、極めて個性的な作品群を残した画家。「いちどに1ダースの猫を飼っていた」ほどの無類の猫好きとして知られ、私生活でも作品のモチーフとしても猫は重要な存在だった。たくさんの猫に囲まれた暮らしのなかで、写実的なスケッチ、シンプルな線描、デフォルメした油彩画など実にさまざまな作品を描いた。本展では百数十点にのぼる作品を、作風や技法、他のモチーフとの組み合わせなど複数の視点から紹介する。また猫以外の主題の作品も加えた本展の構成は、猪熊の奥深い芸術世界に触れるきっかけとなるよう企画された。地元では親しみをこめて「いのくまさん」と呼ばれる猪熊。香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で2015年に開催された「猫達」展は、絵画ファンのみならず、全国の猫好きの人々が訪れ話題に。本展はその展覧会をさらにパワーアップし、猫以外の主題の作品も加えた内容で開催される。(無断転載禁止)※クレジット付き画像を使用していますかつて「今まで色々と沢山描かれている猫は、どうも自分には気に入らない。それで猫の形と色を今までの人のやらないやり方で描いてみたいと思った。」(“美術の秋「赤い服と猫”報知新聞 1949年10月4日)、そして「愛しているものをよく絵にかくんです。愛しているところに美があるからなんです。」(“「歩く教室」写生会アルバム”「少年朝日」 1950年12月号)とも語った猪熊氏。モチーフとしての猫に対する客観的な視点と、友としての猫に対する敬愛の念が呼応した、彼ならではのユニークな「猫たち」を堪能してみては。なお、通常前売り券(一般/税込1,100円、大学・高校生/税込700円、中学・小学生/税込400円)と、数量限定のオリジナル缶バッジ付き前売券(一般のみ/税込1,400円)が3月19日まで販売中。【展覧会情報】「猪熊弦一郎展 猫たち」会期:2018年3月20日~4月18日会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 地下1階時間:10:00~18:00(毎週金曜、土曜は21:00まで)※入館は各閉館の30分前まで料金:一般 1,300円(1,100円)大学・高校生 900円(700円)中学・小学生 600円(400円)※( )内は前売および団体料金※団体は20名以上。電話(03-3477-9413)での予約が必要会期中無休
2018年03月07日様々な役を演じ分け、思考回路を切り替えることが多い、俳優という職業。柔軟な思考力を持つために心がけていることについて村上虹郎さんに教えてもらいました。左脳と右脳、そして直感。この3つが行動の基準です。舞台稽古に取り組んでいるときは、普段の何倍も脳を使っている、という村上虹郎さん。「セリフの意味を咀嚼し、共演者のことを考え、演出家の言葉に耳を傾け、客観的にどうしたら面白い“製品”になるか意識しながら、臨機応変に自分の役として動く。今まさに、舞台『密やかな結晶』の稽古中なのですが、スポーツよりもずっと疲れるんです。でも、そういうところが舞台の醍醐味ですし、とても楽しい。もちろん、コテンパンにされて辛いときもありますけど(笑)」悩んだり、辛いときは、自分の心に尋ねる。「感情と理論の両面から“本当はどう思っているの?”と自分に聞いてみます。両方ともが“理にかなっている”と思ったら、ストンと納得できる。頭ではわかっていても感情が整理できなければダメだし、逆もそう」感情と理論に加え、もう一つ大事なものが。「絶対的に、自分の直感を信じています。だから、左脳と右脳と心の3つが行動の判断基準になっています。このあいだ、地球外生命体について調べていて、直感に従って考え続けていたら、右目だけめっちゃ充血したんです!右脳を使いすぎたからだと言われて驚いたけど、直感型なんだなと自覚しました」村上さんの思考に影響を与えたもの【競争社会で生き抜くための方法が勉強になります】「僕の好みではないですが、今の日本は競争社会でもある。生き抜く方法を身につけることは大事だと思っています。漫画『キングダム』は、5~6割が中国の文献に基づいて描かれていることもあり、戦術的な思考が参考になります。ちなみに、僕の風呂上がりは、登場人物の秦王・えい政にそっくりです(笑)」むらかみ・にじろう1997年3月17日生まれ。現在、東京芸術劇場にて上演中の舞台『密やかな結晶』(富山、大阪、福岡公演もあり)では、“おじいさん”役を演じている。カーディガン¥24,000右手のブレスレット¥40,000(共にSURR by LAILATEL:03・5468・5966)パンツ¥27,000(WACKO MARIA/PARADISE TOKYOTEL:03・5708・5277)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年2月14日号より。スタイリスト・松田稜平ヘア&メイク・矢口憲一(by anan編集部)
2018年02月10日「妊娠カレンダー」「博士の愛した数式」などで知られる芥川賞作家・小川洋子の小説を、石原さとみ主演で舞台化する「密やかな結晶」。この度、森本千絵のアートディレクションによる本作のビジュアルが公開された。「Mr.Children」や松任谷由実など、名だたるアーティストのCDビジュアルやMVなどを手掛けるほか、数々の広告やロゴデザインなど幅広い分野で活躍するクリエイターの森本氏。彼女が今回アートディレクションを務め、カメラマンの宮原夢画、スタイリストの伊賀大介、ヘアメイクの冨沢ノボルと、第一線で活躍するアーティストが集結し今回のビジュアルが完成した。消滅が起こる島にひっそりと暮らす小説家“わたし”を石原さん、近所に住む“おじいさん”を村上虹郎、”わたし”の担当編集者・R氏役を鈴木浩介が演じ、2人と“わたし”との不思議な三角関係も見どころとなっている本作。到着したビジュアルでは、そんな3人が複雑に絡み合った、この作品の不可思議さや美しさ、恐ろしさが表現されている。森本さんは「消えていく存在、忘れたくない存在。原作から浮かぶ想像は、簡単には形にはできない世界。だからこそ面白く望めたアートワークでした」と話し、「石原さとみさん、村上虹郎さん、鈴木浩介さんが集まり、塗ったり絡まり合いながらの大変な撮影。お互いに支え合いながら、消しあってるかのようにもみえる塊を作りました」「なによりも石原さとみさん、村上虹郎さん、鈴木浩介さんは一瞬でも辛い姿勢を撮影中ずっと作り続けてくれ、アイデアをだしてくださったり、それぞれの視線や佇まいが物語のはじまりを現してくれています」と撮影の様子を語る。また「お仕事のはずが、作っているうちにわたし自身がいちばんの観客になってしまいました。これからはじまる舞台が心から楽しみです」と期待を寄せている。舞台「密やかな結晶」は2018年2月2日(金)~25日(日)東京芸術劇場プレイハウス (東京・池袋)にて上演。※3月に富山公演、大阪公演、福岡公演あり。(cinemacafe.net)
2017年12月08日映画・舞台・ドラマと活躍中の若手俳優、村上虹郎さん。締め切りが間近! ちょっと落ち着こうってときの3曲とは?村上虹郎さんが“焦る気持ちをクールダウンする”ときに聴く3つのうたアンケートやコメントなど、期日までに提出してねとマネージャーに宿題を出されることがあります。試験勉強じゃないけれど、そういうものって気分が乗らないとできない。やらなきゃいけないのに、全然、そういうモードになれないとき、いちど自分を落ち着かせるために聴きたい曲を選んでみました。響心SoundsorChestrAは、ボーカルの総理とここ1年ほどの付き合いなのですが、急速に意気投合して一緒に旅行もしたくらいの仲(笑)。僕は、音楽ってイントロ5秒を聴けば好きな曲か苦手な曲かわかると思っていて。響心の「そうじゃないと言える生活」はまさに、出だしの5秒がガツンと響いた。王道のロックであり、バンドサウンド。歌詞もすごくいい。総理は、ミュージシャンというより思想家なんです。とても博識で、僕は“知の巨人”と呼んでいます。だから、彼の言葉にもすごく刺激を受ける。音楽は表現のための手段と言い切るだけあって、これからも激変していくバンドだと思う。同世代だし、ずっと注目していきたいし、一緒に成長していきたいと思わせてくれる表現者です。とても温かで穏やかな空気感のハンバート ハンバートの音楽も大好きです。2人の歌声が童謡のように優しいのですが、歌詞をよく聴くとすごく言葉にエッジが利いていて、キツイこととか、生きること、死ぬことみたいな人間の芯に迫ることもさらっと歌ってくれている。「ぼくのお日さま」も、言葉がうまく出せない心苦しさみたいなものを歌っている曲。2人のハモりがちょっとズレていたり、なんだか不器用な感じがかわいらしくも切なく聞こえるのがいい。野田さんの音楽は、中学生時代にRADWIMPSを父親に教えてもらって。それ以来、ずっと聴いています。illionはもうセンスの塊というか、レベル違いのかっこよさ。音の一つ一つが踊っているようなダンスミュージックで、ずっとリピートして聴いていられます。ヘッドフォンで一人、音楽を聴くことって結局、自分との対話だと思うんです。音楽を通して自分の考えや願望が溢れてくる。そのきっかけを作ってくれる音楽に、もっともっと出合いたいです。『そうじゃないと言える生活』響心SoundsorChestrAオルタナティブ新世代バンド。音源はiTunesほかで配信中。「ボーカルの総理は盟友。彼の思想は半端じゃない!」『ぼくのお日さま』ハンバート ハンバート(SPACE SHOWER MUSIC)来年、結成20周年の男女デュオ。アルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録。「エッジの利いた言葉遣いにハッとする名曲。」『Water Lily』illion(ワーナーミュージック)RADWIMPS 野田洋次郎のソロプロジェクト。アルバム『P.Y.L[Deluxe Edition]』に収録。「音自体が踊りだすような格別な高揚感に震える!」むらかみ・にじろう1997年、東京都生まれ。2014年、主演映画『2つ目の窓』でデビュー。2018年2月2日から石原さとみ主演舞台『密やかな結晶』に出演。※『anan』2017年11月22日号より。文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年11月18日人気深夜ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』パーソナリティである三四郎のお二人に、同番組の聴きどころをお聞きしました。滑舌が悪くて聞こえない?三四郎の爆笑必至の深夜ラジオ。1年で終了する番組が多い中、3年も続いている人気深夜ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』。中学校の同級生である三四郎が、唯一2人で喋る場所だという。小宮:3年も続いているのは、リスナーのメールの面白さに助けられてますね。金曜深夜の3時から5時まで聴いてネタを送ってくれるなんて、バグった人たちですよね。相田:なんてこと言うんだ!でも「ラジオ聴いてます」と声かけてくれる人はたいていリュックの位置が高くて、シャツインしてます(笑)。小宮:僕らをテレビで見たことがなくても、ラジオで知ってくれる人もたくさんいて、幅が広がりましたね。相田:タクシーの運転手の方が僕の声を聞いて「ラジオやってる人ですか?」って気づいてくれることもあって、それは嬉しいですね。小宮:僕のほうがテレビに出てるんで、最初は“小宮が好き”で入ってくるんです。でもラジオを聴いていたら相田を好きになる人が多くて複雑な気持ち。――ラジオでのトークのテーマは?小宮:中学生の男子が、教室の隅っこで話すような内容ですね。相田:20年くらい友達なのに、初めて知ることとかたくさんあって。小宮:相田が小さい頃にご飯にキャビアをのせて食べていたとか、8つも習い事してたとかね。でも同級生のノリで2人でダラダラ話してると、リスナーからすぐ指摘されます。リスナーは僕らのこと舐めてますから。「お前らちゃんと喋れ!」みたいな。相田:リスナーの存在はだいぶ気にしてますね。こないだゴルフクラブを買うってラジオで言っちゃったんですよ。僕リスナーに絶対に舐められたくないんで、本当に買って打ちっぱなしに行ったりして…大変です。小宮:いじられキャラじゃなかった相田を、リスナーはいじってくる。相田:テレビでは見せていないキャラクターも、ラジオでは出てきてると思います。――3年間で記憶に残ってる回は?小宮:僕が体調不良で休んだ回がありまして。相田:OA2時間前に判明して、急遽ラブレターズが来てくれて。それはそれで盛り上がっちゃって。小宮:家で聴いてて、複雑でしたね。いつもより盛り上がってるなって。――芸人として今後の展望は?小宮:「細く長く目立たないように」ですね。相田:ニッポン放送の局長に媚びを売ってるおかげで、年始の大事な特番を任せてもらえたりしたんで、これからも局長には媚びを売っていきたいと思います(笑)。――最後に、番組の聴きどころを。小宮:「時々、有名な人が来る」。小栗旬さんや、三代目J Soul Brothers山下健二郎さんとか。相田:たまに来てくれるイケメンにご期待ください!『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』三四郎が、一週間で起こった出来事や同級生ならではの思い出話など、ここでしか聞けない爆笑必至のフリートークを展開。本編放送終了後、LINE LIVEにて10分程度の限定配信も必見。さんしろうボケ担当の相田周二(左)とツッコミ担当の小宮浩信(右)による、成城学園中学時代の同級生の漫才コンビ。ウッチャンナンチャンや出川哲朗らが在籍するマセキ芸能社所属。※『anan』2017年9月6日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・しらたけときお(by anan編集部)
2017年09月05日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎と松岡充が、新たな演劇ユニットを始動。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.Mとして『不届者』を上演する。一見意外な組み合わせにも思えるこのふたりが、なぜ共に新作舞台を創作するまでに至ったのか、話を聞く。【チケット情報はこちら】2012年の『リンダリンダ』で俳優として共演したふたり。お互いの第一印象を訊ねると、丸尾いわく「世間一般でいうチャラ男」、一方松岡は「稽古中は演出家の、公演中は観客の求めることが手に取るように分かるズルい男」と、決していいものではなかったよう。しかし「松岡さんはすごくストイックだし、お客さんに何か残さないといけないという意識がすごく強い」、「鹿殺しの作品を観続けていくうちに、鹿殺しとは、丸尾丸一郎とはってところがブレない人だと分かってきた」と続け、徐々にお互いに対するリスペクトの度合いを高めていった様子。丸尾は『不届者』創作の原点について、「『リンダリンダ』ではすごくポジティブだった松岡さんですが、僕はその腹の底にある、何か黒い部分を描いてみたくて」と明かす。さらにそれは、残忍な一面を隠し持っていたとも言われる“徳川吉宗”を松岡が演じることで、作品としての明確な輪郭をもち始める。そんな丸尾のアイデアに対し松岡は、「鹿殺しのファンだから」と切り出し、「僕は丸尾丸一郎の描く世界観というものにグッときているひとり。しかも丸くんは、“人間”というものをちゃんと描くことが出来る稀有な存在でもある。だから不安はありません」と、丸尾に全幅の信頼を寄せる。松岡が徳川吉宗を演じるということで、江戸時代が舞台の時代劇かと思えば、決してそうではないと丸尾は言う。「ある詐欺事件と吉宗のいる江戸時代の話がシンクロしていく、そんな劇構造にしようと思っています。だから時代劇でもないですし、恐らく着物も着ない。お客さんにいろいろ想像してもらって、最後には誰もが感じる怖さや情けなさ、生きたいっていう願望なんかが残る作品になればいいなと思います」。ふたりの創作は今後も続いていくのかと問うと、「そう思わせる作品にしないといけない」と丸尾。「松岡さんはもちろん、お客さんに対しても『丸尾と組むといろんな松岡充が見られるぞ』って思わせたいなと。ある意味、松岡さんのことが嫌いな人にも観てほしいです」と笑うと、「本当は俺のこと嫌いなんちゃう?(笑)」とすかさず松岡。だがそんなツッコミも、丸尾への期待の表れなのだろう。「やるからには松岡充の、丸尾丸一郎の代表作だって言えるものじゃないと嫌だからね!」と松岡が見つめた丸尾の顔には、一瞬の不安の後に、はっきりとした自信を見てとることが出来た。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.M 「不届者」は9月27日(水)から10月1日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場で上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2017年09月04日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が18日、主演映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(9月23日公開)の完成披露試写会に、西田敏行、尾野真千子、村上虹郎、寛一郎、門脇麦、林遣都、廣木隆一監督とともに登場した。原作は東野圭吾によるベストセラー作品で、全世界で累計500万部を突破、中国での映画化も決定している。かつて人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」にたどり着いた青年・敦也(山田)と幼馴染の3人は、1980年とつながった郵便受けを通じて、昭和の人々の悩み相談に対し返事を書くことになる。ナミヤ雑貨店の店主・浪矢雄治を西田敏行が演じる。寛一郎は、撮影現場の雰囲気について「僕と虹郎がわちゃわちゃしているのを、優しく山田くんが見守ってる」と振り返った。山田は「暗いシーンが多かったので懐中電灯を持ってたんですけど、その懐中電灯の光をお互いの顔に当てて『ウェイ』ってやってるだけだから、見守りますよね」と苦笑。「『おおなんか、かわいいな』って。かわいかったですね」と、年上らしい様子を見せた。また、19歳から51歳を演じる尾野が「ね。19歳とかね、無理があるでしょ」と苦笑すると、山田はマイクを外して「大丈夫」と声をかける。尾野が驚いて「え!?」と聞き返すと、山田は「すごい強い目で『え?』って言われました」と笑い、尾野は「そうやっておだてられ、できました!」と報告した。門脇と林は劇中歌を歌うことになるが、林は「西田さんが『麦ちゃん、素晴らしかったね』ってずっとおっしゃっていて、僕も一応歌ってたのになって……」と切ない空気に。林は「一役者として、優しい目で見てくださいとは言いたくないですが、『売れない、芽が出ないミュージシャン』という設定なので、わかった上で見てください」と訴えかけると、西田も「そういった意味では役に忠実だったと思います」と納得していた。
2017年08月18日