女優の山本富士子、藤原紀香らを輩出した『第47回2015年度ミス日本グランプリ決定コンテスト』が26日、都内ホテルで開催され、元シンクロ日本代表で、東京出身の日本女子体育大学・芳賀千里さん(22)がグランプリに輝いた。【動画】スレンダーなボディの持ち主 芳賀千里芳賀さんは、シンクロの日本代表選手として多くの海外大会で活躍。2014年度全日本シンクロナイズドスイミング日本代表選手に選出されるもケガにより辞退・引退し、現在はリハビリに励み、母の勧めでミス日本に挑戦した。受賞の瞬間、感極まり涙を流した芳賀さんは「今年一年。本当に苦しいことばかりでした」と振り返りつつも「勇気を出してミス日本を応募し、13人の候補生に支えていただき、きょうを迎えることが出来ました。このような素晴らしい賞をいただけて本当にうれしく思います」と涙ぐみながらも声を振り絞った。会場後方には、両親も応援に駆けつけ「まずは両親に『ありがとうございました』という言葉をかけたい」と感謝。ミス日本として「つらい時に支えてくれた方への感謝を胸に今年のミス日本グランプリとして相応しい女性となれるようになって、私の笑顔で幸せになってもらえるような女性になりたい」と今後の活躍を誓った。同グランプリは1950年に第1回大会が開催。今年のテーマは“行動する新日本美人”。次世代の女性リーダーを生み出したいという願いから、将来の夢や目標に向かい積極的に行動する前向きな女性を決める。全国2426人の中から最終審査に進んだファイナリスト14人は、この日の最終審査で着物、ドレス、水着審査が行われ、ウォーキング、自己PRを披露した。グランプリのほかに、準ミス日本に埼玉出身の東京大学医学部・秋山果穂さん(21)、ミス日本「水の天使」に神奈川出身の白百合大学・柴田美菜さん(19)、ミス日本「海の日」に愛知出身の早稲田大学・大河南都子さん(20)、ミス日本「みどりの女神」に静岡出身の東京農業大学・佐野加奈さん(20)、ミス日本「ミス着物」に広島出身の横浜国立大学・倭早希さん(21)、新設された「和田静郎特別顕彰ミス日本」に、新体操ナショナル選抜団体チーム『フェアリージャパンPOLA』の畠山愛理選手(20)が選出された。
2015年01月26日近年多い悩みは、出会って付き合ったはいいけど長続きしないというもの。だけど、そういう話を聞いて、「そんなの贅沢な悩みだ」って思うコもいるよね。「付き合ってもらえるだけマシ」とか、「ウチなんかそもそも出会いがない」とか。だから今日は、新春のこの時季にぴったりの男子と出会う可能性を高める方法を教えちゃうよ。もちろん、出会った人と恋をするのかしないのかはあなた次第。でも出会いが多ければ、その分どの人と恋をするか、選択肢も広がるよね。この方法で良い恋に出会えれば、きっと良い1年になるよ。■1.地元の神社へ初詣年のはじめはやっぱり初詣。「もうお正月なんか過ぎちゃったよ~」なんて心配しなくてもだいじょうぶ。きっかり1月1日じゃなくても初詣しちゃっていいんだよ。初詣のいいところは、なんといっても着物が着られること。普段着てたらなんだか浮いちゃって恥ずかしいって人でも初詣なら自然だし、いい意味で目立つことができるよ。男子から見ても着物姿の女子はとっても魅力的に見えるから、知らない男子から声をかけられちゃうかもしれないよ。地元の神社に初詣に来るってことは、相手も近所に住んでいる可能性が高い。ってことは、もし付き合うことになったとしても遠距離とかにならないで頻繁に会える。新しい出会いを見つけに、女子の友達を誘ってみんなで着物を着て出かけてみよう。■2.二十歳じゃなくても成人式1月にはお正月だけじゃなく成人式もあるよね。「ウチは二十歳じゃないから関係ないし」って思うかな。二十歳のコはもちろん式に出席して祝ってもらえばいいんだけど、二十歳じゃないコも成人式にかかわっていいんだよ。先輩や後輩の二十歳の人たちを見に、成人式の会場へ行ってみよう。目も覚めるような色鮮やかな晴れ着は見ているだけでテンションが上がる。男子のほうも、スーツをビシッと着こなす人、羽織袴でキリッとキメた人など、普段の生活ではなかなか見られないカッコいい晴れ姿を目にすることができるよ。いつもはなかなか人を好きにならないコ、恋愛に向いてないと思ってるコでも、こういうハレの舞台では気分が盛り上がって恋愛体質になれるよ。■3.親戚の家にあいさつ回り昔の人は年末年始になると、今までお世話になった人とかこれからも仲良くやっていきたい人の家に出向いておみやげを渡したりするあいさつ回りっていうのをしていたんだ。人間関係を円滑にするための昔ながらの工夫だよ。あなたの親御さんが親戚の家にあいさつ回りをしに行くことがあったら、一緒についていってみよう。「親戚の人なんかよく知らないし」って思うかもしれないけど、だからこそ行く価値があるんだ。子供の頃に遊んだっきり一度も会ってない親戚の男の子が、年月を経て立派な青年に成長しているかもしれないでしょ。昔一緒に遊んだ思い出話で盛り上がり、何年も会ってなかったことなどウソみたいに一気に仲良くなっちゃったりして。■4.寒中見舞いを出す「あけおめことよろ」はメールで済ませちゃうことがほとんどだけど、ときどき友達から紙の年賀状をもらったりすることもあるよね。そのもらった年賀状にこっちからも返事を出してみよう。「もう正月過ぎちゃったから恥ずかしい」と思ったら、年賀状じゃなく寒中見舞いのハガキにすればオッケーだよ。これなら少なくとも1月いっぱいは問題なしだからね。寒中見舞いには、寒くてカゼとか体調を崩しやすい時季に相手の健康を気づかうっていう意味があるよ。このハガキをもらった相手は、「あ、自分のこと気にかけてくれてるんだな」って思うから、あなたの好感度アップ間違いなし。年賀状のやりとりをしてない人にいきなり送ってもだいじょうぶだから、暇だったら元クラスメイトの男子全員とかに出しても平気。寒中見舞いをキッカケにしてまた交流が復活するかもしれないね。■羽林由鶴さんからのメッセージ男子と付き合いたいなら、まずは男子と出会わなきゃいけないよね。新春ならではの男子との出会い方があったらぜひやってみてね。実際に付き合うかどうかは、出会ってから決めればいい。もちろん、出会った直後に決める必要はないよ。出会いの場で魅力を感じた男子がいたら、まずはお友達になるだけでいい。その後、今度は最初の出会いの場と違う場面で、その彼がどんなふうにするかを確認するといいよ。こうやって彼の色々な面を見ていくようにすれば、あなたにとって本当に彼氏にしたい男子かどうか、少しずつわかってくるからね。素敵な恋人同士になるには、焦らずゆっくり関係を作っていくのがポイントだよ。(羽林由鶴/ハウコレ)
2015年01月13日待ちに待った成人式ももう間近、という方も多いのでは?着物やヘアの準備はできているけど、ネイルは何も考えていなかった・・・、という方のため、着物にもぴったりなネイルをご紹介。あなたの着物にはどのネイルがマッチする?・ 成人式ネイル1 ドレスでも着物でもOKの、冬にぴったりのゴージャスネイル!・ 成人式ネイル2 落着いたデザインが着物にも合いそう。着物のカラーと合わせても可愛い!・ 成人式ネイル3 この時期ならではの和柄ネイルで、しっとりとした大人の雰囲気に!・ 成人式ネイル4 デザインもカラーも落ち着いていて、大人のスタートにぴったり!・ 成人式ネイル5 着物の色に合わせるとカジュアルなマーブル柄もぴったりマッチ!・ 成人式ネイル6 成人式は着物もネイルも思い切りカラフルに楽しみたい方におすすめ!・ 成人式ネイル7 大人とは言ってもまだあどけない二十歳にぴったりの可愛いネイル!・ 成人式ネイル8 濃いめのカラーで印象的なネイルにしたい方はこのデザインで決まり!・ 成人式ネイル9 ストーンやパールなどの飾りをたくさんつけたい方におすすめ!・ 成人式ネイル10 黒やパープルを使ってカッコよくきめたい方は、黒ベースの和ネイル!一生に一度の成人式。後悔のないオシャレをして、成人式を思いっきり楽しんで!思い出に残る成人式になるはず。 >>その他最新ネイルデザインを見る 提供:ビューティーナビ編集部 ・ネイルビューティーナビ
2015年01月09日大好評!!BLEAさのまい先生によるメイク講座、2015年一発目♪今回はさのまい先生が、成人式で必ず役に立つ!「着物に似合うメイク」を紹介してくれたよ。まずはメイクから!式典が終わった後の同窓会に行く時に、すぐにメイクチェンジしやすいよう、リップをアイシャドウ変わりにするのがポイント!お次はヘアアレンジ編!ヘアアレンジが苦手な子も、練習すれば自分でも出来ちゃうお洒落なアップヘア♪そしてラストは、成人式後の同窓会パーティーメイク♪赤リップで仕上げた目元を落として、同窓会で映えるヘアメイクにチェンジ!一生に一度の成人式。普通のメイクじゃもったいないよね。和装に合うように、いつも使っているアイテムを一工夫してオリジナルメイクにしちゃいましょ♪
2015年01月09日成人式当日!着物に合わせた自分でできちゃうヘアアレンジって!? さのまい先生が、教えてくれたよ。 成人式以外でも、和装や浴衣で活用できそう!!佐野真依子メイク前メイク後メイクのコツ・ポイント32mmのコテで全体を顔まわり外のミックス巻きにするアップにするための土台として、後頭部を10cmくらいの逆三角形にブロッキングして髪を結ぶ土台の下を半分に分けたら、土台に集めるようにねじってピンで留める反対側も同様にねじってピンで留めるサイドの髪も、同じく土台の結び目に合わせてねじって留める分け目で髪の分量の多いサイドの髪は、2つに分けてそれぞれをねじって留める全体の髪がアップになったら、丸めながらピンで留めてバランスを調整する逆毛を立ててボリュームを出すサイドに髪飾りをつければ完成!このメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年01月07日新成人の皆様、おめでとうございます!! 今回はさのまい先生が、成人式で必ず役に立つ!「着物に似合うメイク」を紹介してくれたよ。 夜の同窓会に向けて、メイクチェンジしやすい工夫もされてます♪佐野真依子メイク前メイク後メイクのコツ・ポイント眉は和装に合わせ、黒めの色でキリッと山を強調して描くまつ毛用のマスカラのブラウンを使うことで、眉の毛束を強調することができる赤みの少ないべージュ系のシャドウをアイホール全体に入れる目尻に入れる差し色の赤シャドウは口紅を使うと、夜の予定に合わせたメイク直しが簡単にアイラインは全体的に細く引き、目尻のみやや太めにチークは立体感とツヤを出す程度にオレンジブラウンを唇は目元と合わせて赤をセレクト。少し深みのある色を選びましょうこのメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年01月06日上質な風合いと、深みのある色合いは大島紬の一番の魅力。きっとアラフォー女子なら、タンスに一枚や二枚眠っていることでしょう。落ち着きのあるキモノだけについ地味に見えがちですが、帯をちょっとカッコよくアレンジすれば、今までにないオシャレ着に変身。カジュアルなお出かけからプライベートパーティまで応用できます。日本の伝統技が織り込まれているからこそ、着る人の品格を引出し、さり気ない女らしさが似合う。そんな大島紬を“粋”に生まれ変わらせてくれる、簡単帯アレンジの技をご紹介します。大島紬×ストールのオシャレ活用たとえば長めのストールを、帯がわりにふんわり。ストールを兵児帯風に結ぶ大島紬の艶やかアレンジがイチオシです。これなら帯を結ぶのが苦手という初心者でも、カンタンに着こなせて、なおかつ後姿もふわっとボリュームが出せてゴージャスに仕上がります。「帯替わりに使ったのは、2枚仕立てのシルクストール。これを後ろで片わな結びすればOK。簡単でしょ?」とは、キモノスタイリストの小林布未子先生。ただし、ストールを帯として使うときはコツがあるのだとか。「長めの厚紙を帯板替わりに使うようにするといいですね。市販の帯板だと短いので、私は厚紙を長めに切って全体をガムテープで補強して手作りしています。両脇を包むぐらいの長さがあるときれいに上ります。幅は16~17センチがきれいです。」(小林先生)帯板にストールを巻く時にややヒダを寄せて表情を付けると優しく見えるのだそうです。長さが足りないときは、2本のストールをつなげて使うなど、いろいろ工夫できます。また男物の兵児帯を使っても、ボリューム感があって意外と可愛い着姿になります。大島紬×名古屋帯、後姿美人のコツ名古屋帯を合わせるときは、結び方にひと工夫するだけで、後姿や全体の雰囲気がぐっと華やかになります。今回、小林先生が初心者の私たちにおススメするのは、変わり銀座結びです。「お太鼓結びが多い中、身体に厚みのない方は、帯を少し膨らませて、グラマラスに見せたほうがカッコいいですね。今回の変わり銀座結びでは、タックを入れて立体的に仕上げるようにしているんです。また粋に見せるには、たれ先をちょっと右上がりにするとカッコイイ仕上がりになります」(小林先生)次のページでは、そんな変わり銀座結びの結び方をご紹介します!変わり銀座結びの結び方1.身体に沿うようにしっかり帯を巻き、ギュっと絞る2.結び目で、“たれ”の部分を返し上に3.“手”の部分をさらに返し結ぶ4.ひもを2つ折りにして持ち、“たれ”の部分を広げてタックを取り、ちょうど柄が出る位置にひもを通す5.ひもの輪が左側にくるようにし、帯の形も整えておく6.ひもを結ぶときは、2つ折りにしてできた輪の中に通して結ぶ7.帯締めで帯の柄の下の部分を決め、前で結ぶ8.垂れでリボンを作るように折り畳み、真ん中を輪ゴムで留める9.8で作ったリボンを帯の内側に通し、カタチを整える10.帯の内側の紐の部分に帯揚げを重ねて前で結ぶ11.最後に少したれを右上がりにして完成!他にも、大島紬とこんな帯との合わせ方いろいろ。私たちはキモノというと、ついルールやしきたりにとらわれてしまいがちですが、自由な発想で着こなせば、キモノももっと楽しくなりそう。高価な新品でなくても、今回のようにリサイクル着物のキモノや帯を探せば、とっておきの掘り出し物にも出会えます。「大切なのは、“これが私の味”と自信を持って着こなすことです。堂々とした様は、何よりも素敵なスパイスとなって現れます。キモノを着ると、気持ちが高まるものですが、それはそのままキモノを着る人自身を高めることにもつながりますよ。大島紬は、どんな女性にも似合うアイテムですから、ぜひチャレンジしてみてください」(小林先生)協力: 大山キモノ ちぇらうなぼるた 住所:東京都港区南青山3-14-9 1F営業時間: 11:30 ~19:00 火曜定休TEL : 03-3479-8045撮影協力: SunnyHills at Minami-Aoyama(サニーヒルズ 南青山店)
2015年01月01日初春気分を盛り上げる、キモノの装い。2015年こそ、挑戦してみませんか。キモノは大和撫子の装いの原点ともいえるアイテム。アラフォー世代の私たちも、きっと新たな魅力を発見できるはず。キモノだからって、意気込まなくてもいいんです。友人との食事や、ちょっとしたお出かけでも、気軽に着こなせたら素敵。例えばみんなが洋服で集うなか、自分だけがキモノだと落ち着かないという人も、総柄のモダン柄キモノならしっくり馴染んでカッコよく!映えます。大胆な花柄や、クールな市松柄など、デザイン目線でキモノを選んでコーディネートすれば、ちょっとしたおよばれにも、キモノが大活躍します。ファッション感覚で着こなす、モダンキモノ「好きなように楽しむのが大和撫子の第一歩、ご自分が好きなモノ、好きな色、ご自分の気持ちにぴったりくるものを選びましょう。」そんなココロ強いメッセージをくださったのは、キモノスタイリストの小林布未子先生。リサイクルキモノを活用して、気軽に楽しめる大人女子のキモノスタイルを提案してくださいました。今回選んだのは、ターコイズブルーのアラベスク柄のキモノ。オリエンタルな総柄は、洋服感覚で気負わずに着こなせます。そしてこういったモダン柄は、帯や小物で印象を変えるアレンジも意外としやすいのです。気分に合った柄ならば自由な感覚で色々なシーンに合わせられそうです。また色も、鮮やかなキレイ色を身に着ければ気分まで上がるはず。「総柄キモノというと、難しいと思われがちですが、実は洋服感覚でモダンに着こなせるので、キモノに慣れない人でも意外とすんなり馴染みます」(小林先生)モダンキモノに合わせる帯、帯留めは?「総柄キモノに合わせる帯は、無地または無地部分の多いものを選べばバランスよく合います。後ろでふんわり、ボリュームを出したり、帯留めもお手持ちのブローチやイヤリングを代用品として使っても。いろいろ遊べて楽しいですよ」(小林先生)他にもこんなフェミニンな花柄キモノは、優しい雰囲気で着こなせそう。花柄刺繍の帯と合わせて。クールな市松紋様は、粋な女らしさを演出してくれます。「まずはキモノを楽しむきっかけとして、モダン柄に挑戦してみてはどうでしょう。洋服だと大胆過ぎるかな、と思う柄でも、キモノなら意外とすんなり落ち着いて見えます。キモノの場合、白い半衿が顔の額縁がわりになりますから、総柄キモノを着ても顔まわりはすっきり、キリリと見えるんです。ですから安心していろんな色、柄にチャレンジしてみてはどうでしょう?」と小林先生はアドバイス。カジュアルなおよばれからパーティまで、あれこれ楽しめるモダンキモノ。自分らしい個性的な一枚を探して、さっそくお出かけしてみませんか。協力: 大山キモノ ちぇらうなぼるた 住所:東京都港区南青山3-14-9 1F営業時間: 11:30 ~19:00 火曜定休TEL : 03-3479-8045撮影協力: SunnyHills at Minami-Aoyama(サニーヒルズ 南青山店)
2014年12月31日人気連載「ムーン・リーの12星座×ファッション占い」年末特別版!西洋占星術師、ムーン・リー先生が鑑定する、12星座別2015年新春ラッキーファッションをお送りします。更に鑑定結果をもとに、伊勢丹新宿で見つかる開運アイテムをピックアップ。元日から開運スタイルに身を包み、1年を明るく装いましょう!■牡羊座(3.21 - 4.20)年初めの牡羊座は予定を詰め込み過ぎるとトラブルの予感。余計な外出は控えて、今年は寝正月かな…というくらいゆるくかまえた方が良さそう。また人に合わせて無理にテンションを上げるのも避けて。外出のときは、カラフル&ゴールドの着物が厄除けになります。伊勢丹新宿の本館7階、和装のフロアで見つけた、ツモリチサトの振り袖(6万8,000円)はまさに開運スタイルど真ん中のスタイル。帯(1万円/ツモリチサト)もゴールドのラメが入ったもので華やかに。レッド、オレンジ、ブルーとカラフルな色合いが開運ポイントです。【プロフィール/ムーン・リー】西洋占星術師。『numero』『mina』など数々の人気女性誌での連載やエッセイや書籍の執筆など実績多数。「怖いほど当たる!」鑑定士として話題を呼んでいる。当連載では12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占いを提案。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを届ける。
2014年12月29日もうすぐ新年。初詣や成人式など、着物を着る機会が増えるこの季節。ネイルも着物に合わせて和柄にすれば可愛さが倍増!着物に合うイチオシのネイルを集めたので、お気に入りのデザインを探してみてね!・ まるで着物の配色のよう!センス溢れるイラスト&単色カラーの組み合わせ 振袖にはこれ!着物が引き立つ、花とカラーの絶妙バランス!・ 爪先から色気が漂うブラック&ボルドー&ゴールドラメ 深みのある赤の振袖との相性抜群!・ 上品なベージュグラデーション 品のよい、程よい華やかさがお好みならコレがオススメ!何色の振袖とも合う万能ネイル・ 華やかさと可愛さ!和フレンチ 大きな淡い花柄と和フレンチが華やかで可愛い!ピンク系の着物と相性◎・ まるで桜の花びらのような可憐さ シンプルネイルが好きな方にイチオシ!爪先がまるで桜の花びらのような可憐な可愛さ・ 振袖の差し色にピッタリ!ウサギが可愛いブラック&クリアの和フレンチ ブラック&クリアのフレンチにゴールドラメがアクセント。赤系、紫系の振袖の差し色にピッタリ・ 指先も着物の一部のようなクラシックな花柄&金箔ラメ 振袖の華やかさが指先に!赤系、紫系、深い緑系の振袖にも合う王道の和の可愛さ・ モダンな可愛さ!お花フレンチ♪ 可愛らしいPOPな花がフレンチに!キュートなデザインは赤系、ベージュ系、黄系の振袖にも・ 大人ホワイト&ブラウンマーブル! 一味違う大人ネイル。ホワイトベースにブラウンマーブルの変形フレンチが大人可愛い・ 技ありの可愛さ!濃いめピンクとパールベージュ 濃いピンクとパールベージュに散りばめた黒のドットと小花にセンスが光る!好きなネイルは見つかった?着物とネイルを合わせるコツは、着物に入っている色(どれでもOK)と同じ色のもの、もしくは同じような柄や模様が入ったデザイン(お花や御所車など)を選ぶと相性が良く、合わせ上手に見えるのでぜひ試してみてね!提供:ビューティーナビ編集部 ・ネイルビューティーナビ
2014年12月28日初詣や新年の挨拶など、“ハレの日”には着物で出かけてみたい。でも、一式揃えると高額だからと、二の足を踏んでいる人も少なくないのでは。洋服感覚で楽しめるモダンなデザインの着物を提供する「大塚呉服店」では27日から2015年1月4日まで、ルミネ新宿店ルミネ2で期間限定ショップをオープン。「大塚呉服店KOKO LUMINE」として、お正月を楽しむカジュアルな着物のほか、1万円からはじめる着物セット「イチカラ」を発売する。【写真】桐谷美玲、キュートな“猫柄”の着物姿を披露同ブランドは「きものが着たくなる呉服店」をコンセプトに、京都、神戸、ルミネ新宿店の3店舗を展開する。現代の暮らしの中では遠い存在となりつつある着物を、日常のファッションに溶け込むコーディネートで身近なアイテムへと蘇らせる新形態の呉服店だ。今回、数量限定で販売される「イチカラ」は着物、帯、足袋の3点をセットに、“着物初心者”でも気軽に手を伸ばせる価格を設定。一方で、京都店の2周年を記念して、刺繍作家「ATELIER nico」とコラボしたオリジナル刺繍帯を「KOKO LUMINE」限定色で販売するなど、ファンにはたまらないアイテムも。遊びゴコロをたっぷりの着物で、新年はオシャレの幅を広げてみては?
2014年12月26日以前は白無垢、打ち掛けが一般的だった日本人の結婚式に彗星のように現れ、あっという間にその存在を広めたウエディングドレス。70~80年代に普及して以降、和装か洋装かという嬉しい悩みを女性に与えることになりました。ただ、体型が現れやすいため、好みや体型のすべてを補うドレス探しの作業が欠かせないといったハードルはありますが、それ以上にカッティングやデザインの幅は広く、さまざまなドレスが作られています。そこで今回は、日本在住の外国人20名に「日本の「ウエディングドレス」のデザイン、どう思いますか?」と質問してみました。■買ったことはないですが、雑誌で見る物はかわいいと思います。(トルコ/30代前半/女性)■かわいいです。お姫さまや女王さまみたいです。(タイ/30代後半/女性)■かわいいと思います。(イスラエル/30代後半/女性)■いっぱいありますからね。日本のほうがかわいいものが多いかもしれません。(スウェーデン/40代後半/女性)■華やかだと思います。(ドイツ/40代前半/女性)■とても華やかできれいだと思います。(アメリカ/20代後半/男性)■ヨーロピアンスタイルに似ていますね。(スペイン/30代後半/男性)■よいと思います。シンプルな物からエレガントな物まであります。(フィリピン/40代前半/女性)■すごくきれいだと思います。(ペルー/30代前半/男性)好意的な回答群。ウエディングドレスの起源はローマ時代、教会で王族や貴族が結婚式を行う際に着用した衣装が始まり。今の白いドレスは、18世紀にイギリスのヴィクトリア女王が着用したことで、世界的に普及したと言われています。日本では、1873年に西洋式の結婚式をした女性が着用した輸入ドレスが最初。一般には1960年代の後半から普及し、生活の洋風化や西洋への憧れの広がり、ドレスの販売数も増えたことで、次第に和装を圧倒する存在になりました。現在はAラインやプリンセス、マーメイド、スレンダー、エンパイア、ミニなど多様なデザインがあります。回答に「デザインがかわいい」という指摘がいくつか見られますが、これは日本人の体型と好みがデザインに反映された結果と言えそうです。つまり、マーメイドやスレンダーなどグラマラスさが必要な型は日本人の体型的に難易度が高く、足を出すミニラインはカジュアルな会場でしか着られないという制限があるからです。一般的に多いとされる「かわいい」プリンセスラインは、その意味でも万能なのでしょうね。■日本のウエディングドレスである着物は、とても日本らしいと思います。(中国/20代後半/女性)■白無垢は日本らしい。(台湾/40代前半/男性)■和風系はいいと思います。(マレーシア/30代前半/男性)■和風のウエディングドレスがきれいです。(ベトナム/30代前半/女性)「日本のウエディングドレス」と解釈された回答がこちら。白無垢や着物(打ち掛け)は本当に海外の方から評価が高いですよね。それだけ格式や伝統、日本人ならではの良さを凝縮した意匠なのだと実感させられます。■レースが多すぎて子どもっぽいし、おとぎ話の服みたい。もっとシンプルなのが好み。(イギリス/20代前半/女性)■立派すぎだしかわいすぎるので、逆にかっこ悪く見えちゃう。(アルゼンチン/30代前半/男性)「かわいい」が行きすぎているという回答。確かに海外の人たちから見ると、フリルやレースが満載で子どもっぽく見えるかもしれませんね。日本の女性(の大半)は幼い頃からお姫さまの絵を描き、童話に出てくるドレスを夢見てきました。回答では批判対象の「おとぎ話の服」に憧れてきたわけですね。2014年のハロウィンでは「アナと雪の女王」のドレスを着た女の子が山のようにいたそうですが、こうした好みが根底にあるとしたらもう「国民性と好みの違い」としか言えないですね。■細すぎ。小さくてかわいい女性にはいいけど、背が高い人は難しい。(ロシア/20代前半/女性)■日本人の体格に合うよう設定されている。(チュニジア/40代後半/男性)オーダーメードシステムがあるとはいえ、国内では日本人中心のラインナップになっていることは否めないでしょうね。そういえば、アメリカで挙式をした方のWebサイトには、ニューヨークでは花嫁の出身地(や人種)に沿った好みや型紙のドレスが選べるとありました。今後海外の方が増えていけば、バリエーションも広がるのかもしれません。ちなみに日本でも、海外ブランドの輸入ドレスは扱われているようですが…。■無難ですね。(韓国/40代後半/男性)■あっさりしていると思います。(ブラジル/20代後半/男性)■普通です。(オーストラリア/40代前半/男性)男性の回答ばかりなのが興味深いですね。ウエディングドレスは、好みの差こそあれ女性にとっては気になるのか、細かい表現や内容の回答が大半でした。その一方で男性のこのあっさり具合。結婚式への男女の接し方の感覚の違いが垣間見えた気がします。日本のウエディングドレスのデザインは、世界標準に比べてやはり「かわいい」のでしょうか。とはいえ、日本でもかわいらしいデザインを好まない女性向けに、アンティークレースを使ったシックなデザインや、少しアヴァンギャルドさを加えたデザインなどを出しているファッションブランドがあったりします。お値段も高くなるので目につくことは少ないですが、実はかなりデザインの幅は広いんですよ。
2014年12月22日豊川悦司による榮倉奈々への“足キス”が話題を呼んでいる映画『娚の一生』の完成報告会見が12月16日(火)、都内結婚式場の「八芳園」にて開催され、榮倉さんは着物姿に左手の薬指には指輪を光らせ、豊川さんは純白のスーツで登場した。西炯子の人気小説を廣木隆一監督が実写化。仕事にも恋にも疲れ、祖母が住む田舎の一軒家に越してきたつぐみだったが、祖母の死に際し、祖母のかつての教え子であったという初老の大学教授・海江田と出会う。祖母から家の鍵を預かっていたという彼が家の離れに住むことになり、戸惑うつぐみだったが少しずつ惹かれ始め…。艶やかな着物姿で登場し、豊川さん、廣木監督に挟まれる形で金屏風の前に座った榮倉さんは「重大発表があります(笑)」と左での薬指を掲げニンマリ。純白スーツの豊川さんは「マジなの?」と笑いつつ、榮倉さんの着物姿について「すごく似合う。ひと目ぼれしちゃいそうなくらいステキ」と絶賛し、榮倉さんも豊川さんの白スーツ姿を「本当にこんなに似合う方は見たことない。だいたいは面白いことになっちゃうはずなんですが(笑)、さすが豊川さん」とウットリした表情で見つめ、相思相愛ぶりをうかがわせる。つぐみの海江田への恋心について榮倉さんは「『恋したい!恋したい!』と恋を探すのではなく、ふと気づいたら、隣にいた誰かと寄り添いたいと感じるつぐみが羨ましい」とも。2人が同居する祖母の一軒家の撮影は、三重で1か月にわたり合宿状態で行われたが、榮倉さんは豊川さんとの共演をふり返り「豊川さんということで最初は緊張しましたし、緊張を解くリハビリから始める感じでした。でもロケーションが素晴らしく、1か月暮らして、自然と空気に馴染んでいくのを感じました。豊川さんが隣にいるのはすごく贅沢なのに、それが自然なことになって馴染んでいく感じで、クランクアップのときは海江田さんにもう会えなくなるのが一番寂しかったです」と語る。豊川さんは、そんな榮倉さんについて「容姿に恵まれて芝居も上手で、性格に少し難があるけど(笑)、全てに恵まれた人間はいないしね(笑)。一緒にいて幸福感を与えてくれる女優さんで、どっぷりと浸りました。いや、変なことはしてないですよ(笑)」とユーモアたっぷりに語り笑いを誘う。女優、そして女性としての魅力について「チャーミングで、失礼な言い方かもしれないけど“未完の魅力”がある。この人、これからどう花開いて、どんな風に年とっていくのか?好奇心に駆られます。そうやって人は相手に引き込まれていくんじゃないかと思う」と語った。一方の榮倉さんは「選ぶ言葉がキレイで、伝わってくる言葉を選んで話してくれる大人の男性です」と豊川さんの魅力を語ってくれた。ネットを中心に話題となった“足キス”シーンに関しては榮倉さんも豊川さんも「恥ずかしかった」と2人とも照れ笑いを浮かべていた。『娚の一生』は2015年2月14日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月16日『Negicco』!美しいお正月風着物で、新しいCMに登場!佐藤食品工業株式会社は、新しいテレビCMに新潟で誕生したアイドルグループ『Negicco』(ネギッコ)を採用した。そのCMは、【らくポイ容器】篇で、(一部地域以外)全国でオンエアをスタートさせた。Negiccoは【Megu】【Kaede】【Nao】の3人グループで、CMではお正月らしい美しい着物を身につけ、ダンスや歌と一緒においしく食べた後に簡単に捨てられる【らくポイ容器】のメリットをアピール。親しみやすい歌とともに、インパクトを感じさせる新CMに仕上げられている。Negiccoについて2003年に、もともとは新潟の名産ネギ「やわ肌ねぎ」PRキャンペーンのため結成されたアイドルユニット。その活躍により、期間限定だったものが活動延長され、最新のシングルはオリコン11位を獲得している。さらに12月にはニューシングルをリリースするなど、今後の活躍が期待されているアイドルグループだ。(画像はニュースリリースより)【参考】・佐藤食品工業株式会社 ニュースリリース・佐藤食品工業株式会社・Naoのオフィシャルブログ・Meguのオフィシャルブログ・Kaedeのオフィシャルブログ
2014年12月06日――ガーターベルトやストッキング以外に、同様のツールはありますか?例えば、和服を着てる人の中には、足袋に官能を感じる人もいますよね。足袋ってすごく拘束的で、“みちっ”と履くものですが、こだわってる人は、いかにみちみちに履くかに頭を使い、自分用にオーダーする人もいるほど。こうした「自分がこだわりたいもの」というのは、誰にとってもなにかしら存在するはずでしょう?何を官能的だと感じるかは、人によって異なるはずです。ですので、「自分にとっての官能」を見付けるためには、まずは自分の内面に目を向けることが大切です。――足袋に官能を感じるというのは日本人ならではかもしれませんね。私たち日本人は、江戸時代までは確かに存在した、日本的な官能の世界を忘れてしまっていると思います。当時の日本にはものすごくエロティックな文化が花開いていて、気にいった人がいたら夜這いもOKとされる時代もあったのに、明治維新を機に全て否定されてしまったんです。それはなぜかというと、和装が洋装に変わったから。着物って実はすごい衣装で、どこからでも手が入るんです。身八つ口(=身頃の脇のあき)からもそうですし、めくれば(当時は)ショーツを履いてないわけですし。今の世の中では考えられないような官能の世界が広がっていたと思いますよ。私たちはそうした民族的DNAを持っているはずなのに、それを全部ないことにして、セクシーと言えば、やれ黒い下着だのやれガーターベルトだの……という話になっていることに違和感を覚えます。「本当にそれだけが官能なの?」と。私は、そういう歴史的背景も心に留めつつ、自分なりの女性らしさや官能の表現を見付けることはとても大切だと思うんです。――龍さんはオリジナルの下着を手掛けていますが、開発の際にも、日本の歴史や文化を意識してデザイン・開発なさいますか?私は、日本人女性にとって一番美しく、無理のない姿勢をブラジャーで再現したいと思っているんです。日本人の身体の支点って、男性は丹田(おへその下辺り)、女性は胸の下なんです。その昔、日本人女性たちが着物を着ていた頃、帯で支点を支えた後、衿を抜くことによって、姿勢がぐっと起きていました。だからうちのブラジャーの前側は、伸びを止めて支点を作り、背中側のアンダーベルトは十分に伸び、かつ低い位置に留まるように工夫されています。これによって衿を抜いた時と同じように、自然と身体が起きるような力のバランスを再現出来るんです。――ということは日本人にとってのベストな姿勢は、西洋人にとってのそれとは異なるのでしょうか?西洋人はコルセットで身体を支えていたんで、上半身ごと筒状に立ちます。それに対して私たち日本人は、鎌首もたげるような起こし方ですね。自分も着物を着ると、「日本人ってこうだよな」ってことを実感します。衿を抜くアイデアって本当にすごいと感じます。それによって背中に意識を向けることが出来るんですから。それと、しっかりと支点を固めて衿を抜いたら、あとは“ぐずぐず”なところを作るのもポイント。帯でしっかりと身体を立てながら、どこかに隙を作る。そう。官能にとって“コントラスト”って大事な要素なんです。「影のある部分と明るい部分」「きちっとした部分とルーズな部分」……その対比こそがエロティック。和装の世界にはまさにそれがありますし、本当に我々って官能的な民族なんだなってつくづく思います。現代人にもそのことを是非思い出してほしいです。例えばお祭りで浴衣を纏うときなんかも、これを意識するだけでぐっと魅力的に着こなすことが出来ると思うから。1/2に戻る。
2014年11月24日女優の桐谷美玲(24)が15日、都内で行われたキヤノン『PIXUS スマフォトプリント!年賀状』新作CM発表会に出席。フロントの部分に白猫をあしらった着物姿で登場し、報道陣を魅了した。【写真】かわいさに悶絶…!「ひつじ」のかぶりもの姿の猫に桐谷もメロメロすっかりお正月ムードとなった会見で桐谷は「今年1年、早かったです」としみじみで、「いろんなことをやらせてもらった。充実した年でした」と回顧。やり残したことを聞かれると、「あまりでないですが…。でも、USJのハリーポッターに行きたかったですね」と悔しそうに語った。年賀状は、ひつじの被り物をかぶった愛犬の写真で製作する予定で「高校の先生や、親戚、友人たち」に送るという。来年で芸能生活10周年を迎える桐谷。「新たなスタートとして一つひとつ丁寧に仕事をしたい」と身を引き締めた。イベントには、CMで共演した“ブサかわ猫”のレオンくんも登場。新CM「PIXUS猫好き桐谷さん年賀状プリント」篇は15日より全国オンエア。
2014年11月12日第27回東京国際映画祭・特別招待作品『花宵道中』(11月8日公開)のアジアンプレミアが27日、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の安達祐実をはじめ、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治、そして、豊島圭介監督が、着物姿で舞台あいさつに登壇した。ベストセラーを記録し、漫画化されてさらに話題となった宮木あや子の同名小説を原作とする本作は、遊女たちの美しくも切ない生きざまを描いた物語。遊女の悲しい運命を背負った主人公・朝霧を安達祐実が演じ、相手役に淵上泰史、妹女郎役に小篠恵奈が扮(ふん)する。舞台挨拶で安達は、「今回挑戦したことがたくさんあり、演技の方法も今までと違うアプローチで試みていますし、ヌードになっていることも大きな挑戦でした」と話し、「皆さまにどう見ていただけるか、緊張とともにうれしく思っています」と挨拶。また、同映画祭のオープニングを振り返り、「花魁の扮装(ふんそう)をしてレッドカーペットを歩けるというのは光栄でしたし、朝霧の気持ちがよみがえってきて幸せでした」と語った。続けて安達は、「この映画は純愛を描いている物語」であると紹介。「恋する気持ちとか人を愛する気持ちは、時代を経て、現代であっても共感していただける部分は多くあると思う」と言い、「人を愛することとか人を好きになることで、苦しい状況とかせつないこともあるけれど、やっぱりすばらしいことなんだと感じていただけたらと思います」と期待した。また、相手役の淵上は、安達との絡みのシーンについて、「12月の京都はものすごく寒かったので、絡むたびに『毛布!』って衣装さんに僕が一番声を出して、すぐ毛布をかけるという気を遣いました」と撮影を振り、津田は「安達祐実さんが男気のある背中を見せてくれて、僕らは、安達さんの背中を見ながら頑張った」と安達を絶賛。小篠は「着物を着た時の動作が大変でした」と語り、友近は「本当にいい役をいただいた」と喜びを表した。
2014年10月27日女優の菅野美穂が22日、日本語吹き替え声優を務めるディズニーアニメ最新作『ベイマックス』(12月20日公開)の公開記念イベントに、俳優の小泉孝太郎とともに着物姿で登壇した。『ベイマックス』は、14歳の天才科学者・ヒロが、事故で亡くなった兄タダシの遺したケア・ロボット"ベイマックス"とともに、サンフランシスコと東京を融合させた架空都市・サンフランソウキョウを舞台に感動の冒険を繰り広げる物語。菅野は、甥っ子のヒロとタダシを母親代わりに育てる女性キャス、小泉は兄タダシの声を演じ、共に声優初挑戦を果たした。菅野と小泉は、来日したドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督らを日本ならではのおもてなしで迎えようと、着物姿で登壇。菅野は「演技というのは同じなんですが、まったく新しい経験をさせていただきました」と声優に初挑戦した感想を述べ、演じたキャスについて「ヒロとタダシ、2人の多感な男の子を温かく見守るおばさんで、明るくてパワフル」と説明した。また、「ディズニー映画に参加させていただけて本当に光栄でした」と喜びを語り、「ドン監督、クリス監督の映画を見て、作品の世界観を勉強して撮影に臨みました」と明かした。そして、「ベイマックスが日本に似た景色の中でいきいきと活躍している様子を見てワクワクしたので、日本のお客さんに見てもらえるのを楽しみにしています」と期待感を表した。さらに、「ベイマックスが日本の鈴をモデルにしているということで、ベイマックス! ベイマックス! ベイマックス!」と、鈴がデザインされた着物の帯をアピール。監督たちにもベイマックスがデザインされた法被をプレゼントすると、「ありがとう!」「かっこよくてすばらしい」「日本公開まで毎日着続けます」と全員大喜びだった。(C)2014 Disney. All Rights Reserved.
2014年10月22日第27回東京国際映画祭でワールドプレミアが行われるディズニー新作『ベイマックス』の来日会見が10月22日(水)、都内で行われ、日本語吹き替えキャストの菅野美穂と小泉孝太郎が着物姿でスタッフ陣をお出迎えし、特製の半被をプレゼントした。会見には、監督を務めるドン・ホールとクリス・ウィリアムズ、プロデューサーのロイ・コンリ、同スタジオのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるアンドリュー・ミルスタインの4名の出席した。サンフランシスコと東京を融合させた架空の都市“サンフランソウキョウ”を舞台にした冒険アドベンチャー。ディズニー長編アニメが日本でワールドプレミアされるのは、初めてのことで「日本へのラブレターであるこの作品を、トウキョウから世界に発信できるのは光栄なこと」(コンリ氏)と胸を高鳴らせていた。すでに話題になっているのが、キュートな“癒し系”ケアロボットのベイマックス!ホール監督によると、「日本でリサーチ旅行をしている最中、日本の鈴に出会ったんだよ。じっくり眺めていると、まるで笑顔のように見えてきてね。ベイマックスは見ているだけで暖かい気持ちになる、シンプルで優しいデザインにしたかったから、鈴がパーフェクトだと思った」のだとか。また、“サンフランソウキョウ”について、ウィリアムズ監督は「架空の世界を作り出せるのが、アニメーションの醍醐味だよね。そうだな…、なじみはあるけど、実際には存在しない。そんな宮崎駿監督の世界観を目指したつもりだよ」。日本人も数多く働いているディズニー・アニメーション・スタジオだけに「スタジオ内で日本人チームを編成し、何かおかしな描写があれば、指摘してもらったんだ」(コンリ氏)と徹底したこだわりが貫かれている。主人公は謎の事故で唯一の肉親だった兄のタダシを亡くした14歳の少年ヒロ・ハマダ。突然の悲劇に心を閉ざす彼の前に、タダシが開発したケアロボットのベイマックスが現れ、心の傷を癒やしながら、仲間と協力し合い兄の死に隠された巨大な陰謀を解き明かすという冒険ファンタジーだ。日本語吹き替え版では菅野さんがヒロの母親代わりであるキャス、小泉さんがタダシの声を担当。「演技という意味では同じでも、声優はまったく新しい経験。何よりディズニー作品に参加できることが光栄です」(菅野さん)、「想像をはるかに超える難しさでした。たったひと言のセリフで、30テイク録ったこともあり、久々に心が折れそうになりましたが(笑)、タダシに立体的な命を吹き込むことができた」(小泉)とふり返った。『ベイマックス』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月22日京都市とアートアクアリウム城実行委員会は10月24日~12月14日、京都府京都市の元離宮二条城にて、「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」を開催する。○高さ2.4mの巨大金魚鉢で金魚1,000匹が乱舞同イベントは、巨大な金魚鉢や水槽の中をキレイな金魚が泳ぎ回る水中世界(アクアリウム)に、LEDライティングやプロジェクションマッピングなど最新の演出技術(アート)を施し、見るものを幻想的な世界に誘う水中アート展覧会。400年以上の歴史を持つ二条城で開催されるアート展覧会としては初めて、一般非公開の二の丸御殿中庭を中心に繰り広げる、水を使った屋外展覧会となる。会場では、「REAL JAPAN の再興と発信」をテーマに、アートアクアリウムアーティストである木村英智がプロデューサーを務め、日本文化を代表する金魚や鯉を中心とした「和の世界のアートアクアリウム」と、着物をはじめとした京都が誇る日本の伝統産業を現代アートとして甦らせた「江戸桜ルネッサンス」を融合させた展示を展開。世界最大の巨大金魚鉢作品「花魁」や、京友禅を埋め込んだ「キモノリウム」をはじめとした数々の作品に加え、着物や江戸切子を使った新作を展示する。金魚や錦鯉たちが優雅に泳ぐ様は、日本女性が艶やかに美しく舞い踊る姿を連想させ、日本の美の骨頂であり繊細な技術が光る工芸品や着物たちが、荘厳な二条城に華を添える展覧会になるという。また、台所前庭スペースには、提灯明かりで艶やかに設えた「夜祭BAR」や「お茶席」が登場。「夜祭BAR」では京都の地酒や漬物、「お茶席」では京都のお茶と老舗の和菓子などを提供する。会場内の特設ステージでは、京都の伝統工芸品、着物や帯などの作品や伝統芸能も披露される。開催期間は24日~12月14日。時間は17時~22時(初日24日のみ19時~22時。全日最終入場21時30分)。会場は京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)。入場料金は当日券一般1,500円(税込)、子供(小学生以下)1,000円(税込)、3歳以下無料。
2014年10月21日多くの有名デザイナーを輩出したベルギーのアントワープ王立芸術アカデミー出身である、日本人デザイナーの中章氏が、自身のブランド「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」を14-15AWシーズンより刷新。その第一弾を、新宿伊勢丹のみで限定コレクションとして発売した。本コレクションでは、海外のラグジュアリーブランドに認められる存在ながらも国内ではあまり知られていない日本の工場を活用し、日本の繊維技術を自身のコレクションを通じて世界に発信する。このコレクションにはどのような日本の技術が取り入れられたのか。新生「ナカ アキラ」や生産背景、そこに携わる職人達とのかかわり、海外へ進出するにあたってのビジネス戦略に至るまで、デザイナーの中氏に詳しく話を聞いた。――「アキラ ナカ」が新しく生まれ変わるに至った経緯をお聞かせください。ブランド設立以来アントワープ(ベルギー)で学んだコンセプチュアルな作風を続けていたのですが、東日本大震災を機に大きく変化をしました。それまでは自分のクリエーションを形にするという自己に向かうものづくりでしたが、その時以来社会に価値を生み出すためにクリエーションを使って行こうという思いに変化しました。その時はまだコンテンポラリーというくくりもまだなかった頃で、「アキラ ナカ」というブランドは“手頃な価格で手に入る贅沢品”という意味を持つ「アフォーダブルラグジュアリー」を目指しました。日本の人が日常に取り入れてポジティブになれる、社会的に価値のある洋服を作りたかったのが理由です。日本で“高級既製服”のことを指すプレタポルテをやっていたので「デイリーに着られるプレタポルテ」という新しいブランドコンセプトを立てました。その後数年が経ち徐々に知名度も上がっていく中で、次のステージへのステップアップを考える時期に来ました。ただデイリーに着やすいとか、便利で可愛くてお洒落なプレタポルテというのではなく、しっかりとデザイナーズレーベルとしての提案をしていく必要性があると感じるようになって。自分達はインターナショナルのカテゴリーでくくられるところでものづくりしているので、グローバルに展開していくために“転換”を図ろうという時期にきたと感じています。――海外へ活動範囲を広げていくということですね。具体的にはどのような活動を予定していますか。来年9月からヨーロッパで展示会を開くことにしました。しかしヨーロッパへ進出するにあたって、便利で価格が安いデイリーアイテムを作っているようでは、絶対にあちらでは生き残れません。欧州で見てもらうためには、更に主張のあるテキスタイルを使って、デザインももう一歩踏み込んだものを作っていかなければなりません。それを“メイドインジャパンで作っていこう”という思いがあります。――すべて日本製の素材を使って展開していこうということでしょうか。そうです。日本の技術は大変優れていますし海外のコレクションレーベルでは実際に日本の素材が多く使われています。「友禅で着物をつくる」とかじゃなく例えばそれがテーラードジャケットとしても、“日本人のモノ作り”をすれば、日本の味が必ず出ます。それが自分のレーベルにとっては大きな力になると考えています。――アントワープで世界レベルの優秀な人材や技術に触れてきた中さんが、海外へ進出するにあたり、必要な要素が“ジャパンのモノ作りとおっしゃるのに興味を惹かれました。海外で生活して来たことで自分が日本人であることを意識するようになったからだと思います。デザイナーとしてアイデンティティーをもって海外に出て行くにあたって、日本の本当に良しとされているものや力のあるものを集めるのは必然のことだと感じています。――日本の良さをクリエーションにしたときに勝てると思う理由は何でしょうか。エディターやバイヤーなど、世界を見てきた人だと分かると思いますが、僕が思う“デザイン”というのは、日本とイタリアのもの。日本人とイタリア人は、これまで培ってきたものを突き詰める姿勢や美徳があります。例えば同じことをして同じ成果だったとしても3年やったのものと10年やったものとでは全然捉え方が違っていて、10年継続したほうは「匠」と呼ばれる。何かを突き詰めること、継続していくこと、向かい続けることに対して、リスペクトを持てる民族です。そういう意味で日本は、実は世界でも非常に稀な“デザイナーが多く排出されるべき土壌”であり、日本人はデザイナー向きの人種。ただ教育の問題であまり出てきていないだけだと思っています。――日本の技術や人材が、もっとファッションのフィールドで活きてこなければいけないと。デザイナーという括りでは少ないけれど、作り手として世界で光っている日本人はたくさんいます。ビッグメゾンのパタンナーには日本人が多く起用されていますし。さきほど申し上げたように海外コレクションでは多くのビッグメゾンが日本の生地を使っています。現在、アメリカの大きいブランドがどんどん北陸に入ってきて工場を押さえている現状もあります。――今回の伊勢丹限定ラインも様々な日本の素材メーカーを起用していますが、特に秀でているところを一つ挙げるとしたらどこでしょうか。一つは難しいですが敢えて挙げるとすれば、「カナーレ」と「藤本商店」でしょうか。テキスタイルを織れる業者はいますが、糸の段階からオリジナル企画をして作り上げる「カナーレ」はすごいです。ものすごく手間をかけてクチュール的なものづくりをしています。「藤本商店」はもともと着物を作っていたところで、シルクに対して優れた技術を持っている会社です。ディオールやエルメスなど様々なメゾンからも依頼を受けています。プレタポルテで使うために必要な表情を出す為に、その生地に使われている糸の撚りにまでこだわりを持ち、糸の段階から服地の仕上がりが考えられています。シルクウールのボンディングパンツは「藤本商店」の生地を使っていますが、非常に良く仕上がったと感じています。値段はある程度しますが、それだけの価値は必ずあるものです。海外のラグジュアリーブランドと素材も縫製も同レベル、そしてシルエットは日本人向けに計算されたパターンを採用しています。このパンツはトップスのスタイリングを選ばず、シンプルなTシャツであってもスタイル自体を引き上げる力があります。――多くの若い人たちがファストファッションに傾倒しているというデータが出てくるという現状の中、デザイン性が強いものでさらに高い価格となれば、難しさもあると思いますが、そこはどう捉えていますか。お洒落でパッと着れる便利な服は、今市場に沢山あります。けれど”この服でしか感じられない高揚感”や”この服を着てしか見れない景色”のような感覚をもった服は少なく、だからこそそんな洋服がもっと必要だと感じています。最近SHOWSTUDIO(フォトグラファーのニック・ナイト手掛けるファッションサイト)、で取り上げられていたのが「JWアンダーソン」の服でした。購入した当時に肩幅に違和感を覚えていたが、着ていくことでそれが自分の新しいスタイルになり、そこにはその服でしか感じられないものや引き出せない感覚があるという内容のものでした。この場合、その人が服に追いついているのか、また逆なのかは分かりませんがそういう現象はその服でしか成し得ないものです。そしてそこに対しての価値を含めての価格なのだと思います。購入に至るには、その服を着てでないと見られない風景があるという、“この部分の価値”を説く人も必要になってきます。――お客さんと直に接する、販売するスタッフのことですね。実際に接客してみると、「高いし、着るの難しそうなので考えます」とお客様には言われてしまいます。お客様にとってはその服を着るためにリスクを持つわけですから、それはある意味で当然の反応と言えます。でもそこで「安くします」ではなくて、「この服はあなたに新しい感覚や特別な高揚感をもたらすことが出来ます。この価格にはそのような力も含まれています」と伝える。目に見える表層的なことだけではなく、ファッションが持つ深層の部分、本来ファッションが持ちうる力や影響力もお客様に提供して行くということ。実際着た時に、これって大丈夫なのかなという不安に陥るのはよくあることですが、買う方も勧める方もその部分を楽しむことが大事。本当にファッションを楽しむって、肩が綺麗に見えるとか落ち感がどう出るとかそういうところを超えたものだと思うんです。そういう服をもっともっとデザインしていくべきなのが、プレタポルテなんだと僕は思っています。――少なくとも、プレタポルテはそういう考え方であるべきだと。「洋服」というものに何百年という歴史を持ったヨーロッパの人達が求めているものですから。それを今後しっかりとグローバルに展開していくために、伊勢丹のインターナショナル売り場で置くものは、僕の中でこういうもの(今回のコレクション)だと感じています。ただ着易く便利なものだけを置いていたのでは意味がない。主張も強く売りやすいものばかりではありませんが、いかに理解して買ってもらえるかだと思っています。そう言う意味では、お客様に何をどのように届けるのか、届くべきなのかを考えています。――しっかりと売り手のことまで考えているのですね。今は少なくなりましたが、消化率のことを指摘されることもありました。消化率とデザインのことって一番指摘しやすいのです、それはイメージで捉えることですから。でもただデザインだけに原因があると安易に考えるのは違うと思っています。(売り手が)本当にいい出会いを演出できていたのか等、様々な側面も考慮する必要があります。もちろん売れない理由について、デザインはデザインで考えるのは当然なので、責任転嫁するつもりはありません。ただ、売る人はその服を着た後のこともきちんと理解して、その洋服が語るストーリーをしっかり伝えることができていたのかと。そこまでした上でダメであれば、お客様が何を求めているか僕たちがもう一度根本的に考える必要があると思います。――生まれ変わったコレクションが、どう展開されるか楽しみですね。伊勢丹は百貨店のモデルケース。周りに合わせた客観性ではなく主観を持ってやっているのが伊勢丹のイメージです。「理念がある、百貨を売る、ミュージアムである」というコンセプトを感じ、それに適ったことを導入している。本来は売り場面積を狭めるってなかなか出来ないですが、これで売り上げが伸びているって素晴らしいと思います。成功したのはしっかりとブランディング出来るマネージャーが居たからではないでしょうか。僕からのお願いは、自社のモデルケースだけ残すのではなくて様々なノウハウを公開して欲しいなと。ビジネスとして大きく捉えたときに、何かの形で伊勢丹の成功ケースが周りにもっと普及していったらいいなと思います。――ビジネスの話が少し出ましたが、海外進出においてのビジネス戦略というものは考えていますか?もちろん考えています。ヨーロッパに憧れでいくつもりはありません。アントワープで学んだというのも大きいですが、最初からグローバルなビジネスをしたいという思いがありました。アントワープで共に学んだ友人も名立たるメゾンで仕事をしていますが、海外のレーベルがすごいのはチームワークだと思います。それぞれの匠がみんな手を繋いでやっている。海外のメゾンと同等のものを築いていくには、チームが同じ理念を共有し、強さをもった人材を集めて行くことが必要になります。――海外ブランドはチームワークが優れているということですが、具体的にはどういった部分が日本と違うのでしょうか。バレンシアガやプラダなど本当に強いブランドと同じフロアで自身のブランドも展開してみて、この差は何だろうと考えた時期がありました。もちろん歴史というものがあるのですが、違いはやはり総合力だと思いました。アメリカに、「チェーンの強さは最も弱いリング次第」ということわざがあります。集団の力はそれを構成する最も弱いメンバーに左右されるということを意味していて、他がどんなに強くても一番弱いリングがある限り、そのチェーンはその弱いリング以上の強さを持てないという意味です。クリエーティブなデザイナー、パタンナー、それを支える経営のブレーンすべてが、チームには必要です。その全てを高い位置で備えたのが欧州のブランドだと思います。日本には、まだそういった海外のメゾンと肩を並べられるような“チーム力”を備えたブランドが少ないのが現状だと思います。――日本は総合力がないということですが、改善の余地はどこにあると考えますか?産業は企業の集まりであって、1企業の成功は、ソフトが良ければOKかというとそうでない。正しいコミュニケーションがあって正しいチャンネルがあって、そこから正しい戦略とマネジメントが組めます。アレキサンダー・ワンが成功したのは、ブランドの規模拡大に合わせて大手からブレーンを抜いて、しっかりと戦略を立てたからだと伺っています。それまでアレックスの父親が担っていたことを、元ルイ・ヴィトンのロドリゴ・バザンがそれまでの経験を生かし、手腕を奮ってブランドを導きました。どのようにブランドが育ち、どのようにして背景を保てるか。結局、ビジョンをマッチングさせられる戦略を持ったディレクターが必要なのです。例えば、バーバリーのCEOがアップルにいくといった、違うフィールドで活躍した人材を引き抜くというのが日本ではあまり見られません。デザインじゃなく、マネジメントサイドとして海外のビッグメゾンで経験を積み、それを日本に持ち帰り、日本の背景を使ってブランドを成功に導ける、そういうマップを描ける人が必要だと思います。――マネジメントやブランディングという部分は非常に難しく、日本の企業は重要性を正しく理解している人が少ないのかもしれません。僕は、海外で企業経営をしていた友人を自分の会社へ招きました。ファッション以外の海外の大手企業でマネジメント経験を積んだブレーンを連れてくることで、利益率に対する感覚も変わりました。ファッションのヒストリーを学ぶよりも、スティーブ・ジョブズなど他の分野で成功している人達が今どのように成功を勝ち得たのかというマインドを学んだほうがいいと思っています。ファッションで日本が幸せになっていくというそんなマップを描いていますが、そのような長期ビジョンにおいてはどうしたら自分のブランドの成長と共に背景にいる企業が成長していけるのか、どうしたら僕の家族も社員も、服を生産しているその家族までもが幸せになっていくのか継続性のあるWIN-WINを考える事が重要だと思います。――すごいですね。短期間で驚くほどの飛躍ではないでしょうか。戦略を持ってしっかりとしたチームを組めば、間違いなくビジネスは上手く行くと信じています。その仕組みをどうやって日本で築いていくかが課題です。若手のデザイナーに「いつが世に出て行くデビューのタイミングなのか?」と聞かれるのですが、そういう考えであればいつまで経っても出て行かないほうがいいと伝えます。なにか運命的なことがあって、リンクして売れていく。そんなビジネスは永続しないと思います。若手のデザイナーは才能があれば、いつの日かチャンネルがマッチしてポンと売れていくのではないかという夢を見ていることが多い。バイヤーの方でも、デザイナーの才能があるから売れると思う人がまだいたりします。デザイナーの才能や先見性は確実に必要ですが、しっかりとしたブランディングとマネジメントによって戦略的に育っていくものだと思います。でもそれが意外と認知されていないのではないでしょうか。オンリーワンを作ろうと言っても、ディレクションもされていないので、オンリーワンはいつまで経ってもオンリーワンのままでしかない。そこにどんな価値が出てくるか、どうやったら出せるのかまでかは考えられていないケースが多いのです。――では、ディレクターが担う具体的な役割というのはどういったことでしょうか。一時期の日本のサッカーと同じで、選手のポテンシャルは高いけど監督が居ないのでレベルが上がらないという状況。日本のファッションブランドの現状はそれに近いかもしれません。ブランドを育てるノウハウを持った経験値の高いディレクターが少ない。以前、某社にコンサルティングのような立場で呼ばれたことがあるのですが、デザイナーさんとのコラボレーションが行われていました。でも現場では生地の提供、デザインの提供で完結していて、その企画ベースから生まれる次の発想やディレクションが残っていない状況でした。そしてその企画を評価しようとする視点が設けられず企画自体で終了していました。これでは互いのドライブに繋がって行かない。企業もデザイナーも戦略を持って1を2に、2を4にと流れを生み出して行かなくては行けないと思います。そんな側面を多面的に観察しバックアップして行くことがディレクターに求められているのではないでしょうか?――確かに海外では職人が大事にされていて、最初から最後まですべての工程が繋がっているという考え方が多いですね。弊社ではルックブックが出来上がったら、完成まで携わって下さった付属屋、生地背景、縫製工場、パタンナーさんなど全社に送ります。パソコンが先方にない場合はプリントアウトして渡します。そうすると「中さんのところからこれ届いたよ、こんな風になったんだ」と工場の皆さんがルックブックを見て喜んでくれる。「テレビでタレントさんが御社が作った服を着るから見て下さい」と連絡すると、社員の方々は休憩時間を作って見てくれますし、自分達が作った服がテレビに出ているのを見るとモチベーションが上がります。企画展で作ったビジュアル等は持ち帰って工場に届けます。古いミシン場のある工場という雰囲気なのですが、モデルさんが綺麗に服を着こなしたキャンペーンパネルを職場に飾っていると、同業者や近隣の人達との話題にも繋がるそうです。一度、縫製業者の方を伊勢丹の売り場にお呼びしたことがあります。実際に売り場に自分の縫った服が展示されているのを見て、色々な思いや動機に繋がったと仰っていました。大手メゾンなど様々な店舗を一緒に見て回ったのですが、同じ洋服を縫う職人としてそこにある多くの服から多くを感じたと言われました。「自分はセリーヌの縫子さんと顔を合わせることはないけれど、モノを見ると呼吸がわかる」と言われていました。そこには服を通じた阿吽(あうん)のコミュニケーションがあって、「自分も更に踏み込んだモノ作りしなければならない」という想いに繋がったそうです。職人さん達には職人さん達のストーリーがあり、それはしっかりと語られるべきことであり、大事にしなくてはならないものなのです。――素敵なエピソードですね。そういう優秀な方々との仕事を続けることが、ブランドとしては大事だと捉えています。仕事の依頼を増やす事でお互いの生産効率を上げたり、様々な状況をシェアすることで理念やビジョンも共有する。こうして生産背景がチームになっていくのだと思います。僕はそのような状況を築いて行くためにはビジョンを持つデザイナーが生地産地や生産背景に直接出向くべきだと思っています。「弊社の船はこういう状態ですが、今後はこうなっていく予定です。このビジョンに共感して頂けるようであれば一緒に船に乗って頂けませんか」とお願いする為に。僕のチームと言ったら失礼ですが、一緒にモノ作りをしてくださっている方々は本当に意識が高いと感じています。10月15日から、まずは伊勢丹限定コレクションが発表されますが、海外での活動も含め、今後の「アキラ ナカ」に注目して頂けたら幸いです。【プロフィール】中章(なか・あきら)アントワープ王立芸術アカデミー出身。在学中にルイ・ヴィトンプロジェクトに参加する。また「DELVAUX D-175PROJECT」のデザイナーに、05年には「イェール国際新人フェスティバル」デザイナーに選出され、PUNTO-SETAよりテキスタイルサポートアワードを受賞。ニットデザイナーEls Arnolsに師事。06年に帰国した後、翌年「ポエジー(POESIE)」をスタート。08年AWで東京コレクションに参加。同年6月にレーベル名を「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」に変更した。
2014年10月16日ワタベウェディングはこのほど、国際結婚カップルの結婚・挙式に対する実態や意識についての調査結果を発表した。同調査は9月10日~16日にインターネット上で実施。日本在住で、夫妻のいずれか一方が外国籍の20代から60代の男女500名から回答を得た。○国際結婚カップルの結婚式は約3割が日本「結婚式をあげたか」を聞いたところ、「はい」が62.6%、「いいえ」が37.4%となった。また「いいえ」と答えた人の中で、結婚式をしたいと考える人は21.4%いた。結婚式をしたカップルのうち約7割は海外(日本以外)で、約3割は日本で行っていることもわかった。「日本で挙式した場所」については、1位が「ホテル」(30.3%)、2位が「チャペル」(27.3%)、3位が「神社仏閣」(18.2%)だった。また、日本で行われた結婚式への参加経験については「ある」が53.6%だった。○日本の結婚式、驚いたことは「お色直し」「日本の結婚式の風習で行ったこと」を聞いたところ、1位は「日本の花婿・花嫁の衣装を着る(着物を着る)」(31.9%)。以下「結婚記念写真の前撮り」「お色直し」が続いた。「行ってみたいこと」についても「日本の花婿・花嫁の衣装を着る(着物を着る)」が1位となった。また、日本の風習で「驚いたこと」については、「お色直し」が16.6%、「親への手紙朗読」が15.2%、「披露宴時の友人の余興」が12.4%という結果だった。回答者が参加した(見かけた)日本での結婚式について感想を尋ねたところ、「神社で行われたため、とても神聖な式だった」「ちょうど桜の開花時期で、桜を背景にすてきな記念写真が撮れたので良かった」など、日本の神社で行われる「和婚」や「和」のテイスト(桜・和装)について好意的な感想を寄せる声が多く見られたという。
2014年10月14日10月22日から28日まで、伊勢丹新宿店本館7階呉服売り場では「型小紋 三橋工房展」が開催される。これは同店が日本の伝統や文化にスポットを当てた「イセタン ジャパンセンセィズ(JAPAN SENSES)」の一環。「型小紋」とは、江戸紅型(びんがた)の型染めの技法で、独特な色使いと斬新な柄感覚が特徴だ。そもそも、紅型といえば沖縄が発祥。南国らしい鮮やかな原色で型染めされた着物は、かつては琉球王朝の王家や士族にのみ着用が許されたもの。その紅型を関東で好まれる渋好みへとアレンジし、江戸の型染め技法で染めたのが「江戸紅型」で、江戸紅型を世に広めたのが、三橋工房5代目の三橋榮三だ。しかし、今回の三橋工房展で作品を披露してくれるのは、6代目となる三橋京子。5代目の息子に嫁いだ後、夫が急死したことにより、自らが工房を引き継ぐ決意を固め、子育てしながら修行に励んだという。あまりに根を詰めるその姿を見て義理の父も心配したというが、職人たちが寝静まった後や早朝に1人、作業場に戻りヘラで糊を置く練習をやめることはなかった。やがて努力は実を結び、伝統の小紋を現代的な色に染め変えた功績が讃えられ、江戸川区無形文化財にまで認定されることとなった彼女の紡ぎ出す作品は、眺めているだけでも陶酔感に浸れる美しさを有している。色の組み合わせ、柄の大きさ、配置に至るまですべてが雅やか。身にまとうと、自然と動きの一つひとつまで洗練されてきそうである。今回の展示販売は、半巾帯(約3万5,000円)を中心としたラインアップで、特にファッション雑貨は豊富にそろうが、会場では着物の迫力にも圧倒されてみてほしい。ファッション雑貨は、ポーチ(2,500円)、ガマ口(2,500円)、財布(6,800円)などいずれも手頃なプライスゆえ、型小紋と初めての出合いを果たすという人は、まずは気にいった小物を見付けることから楽しんではいかがだろうか。
2014年10月08日TOKYO KIMONO WEEK 実行委員会は、10月11日~28日、東京都中央区にて、「TOKYO KIMONO WEEK 2014 ~きもの・和・日本橋~」を開催する。○日本橋の橋上を通行止めにして記念撮影同イベントは、着物文化を発信し街ににぎわいを創出するイベントで、今回が8回目。今年は、同イベントの恒例である「日本橋 橋上」で行われる「きもの大集合写真」の開催に加え、本年3月にオープンしたコレド室町3の和室スペース「橋楽亭」での「着物のレンタル・着付け」「手ぶらで1day着付け教室」など、着物を気軽に体験できるイベントを多数用意したという。「きもの大集合写真」は、日本橋の橋上を通行止めにして、着物姿の一般参加者(2013年実績約150名)と同日に選出される「2015東京きものの女王」が集合写真の撮影を行う。参加者には、元治元年(1864)創業、江戸千代紙・おもちゃ絵の老舗「いせ辰」の小風呂敷がプレゼントされる(数量限定)。開催日時は10月26日、14時30分頃撮影予定。小雨決行。開催場所は日本橋橋上。撮影した写真は後日、「まち日本橋」からダウンロード可。参加申し込みは東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋アネックス広場で11時~14時に受付。参加料金は無料。「きものスタンプラリー」は、期間中に着物を着て三越・高島屋両店のスタンプをあつめるた人、各店先着500名にTOKYO KIMONO WEEK 2014 オリジナルてぬぐいがプレゼントされるイベント。スタンプラリー用紙は上記各店呉服売り場にて配布。無くなり次第終了。開催日時は10月11日~10月26日、各店舗営業時間内。開催場所は東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館4階呉服フロア、および東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋 7階呉服サロン。参加料金は無料。「きものレンタル・着付け(女性限定・予約制)」は、着物を持っていない女性や一人で着られない女性でも、きものレンタル・着付けがリーズナブルに体験できるというもの。開催日時は10月11日・18日・25日・26日の10時30分~15時30分。返却は18時まで。開催場所は東京都中央区日本橋室町1-5-5 コレド室町3 3階橋楽亭。料金は着物レンタル5,500円(税込)、着付け3,000円(税込)。「芸者さんとお座敷遊び入門」は、葭町(よしちょう)の芸者さんと楽しむお座敷遊び体験。「とらとら」や「こんぴらふねふね」などのゲームで楽しむ。開催日時は10月25日、18時~19時。開催場所はコレド室町3の3階橋楽亭。参加料金は5,500円(税込)。「手ぶらで1day 着付け教室」は、1回完結で着物の着付けが習える期間限定特別レッスン。全てレンタル可能なので手ぶらで参加できる。開催日時は10月14日・21日・28日、11月4日・11日の各日19時~20時30分。開催場所はコレド室町3 3階橋楽亭。料金はレンタル料込み3,500円(税込)。参加は予約フォームより予約。「2015 東京きものの女王コンテスト」は、今年で48回を迎える、日本女性美の"きもの姿"NO.1を選ぶコンテスト。2015年の東京を代表する東京きものの女王3名、審査員特別賞2名を決定する。開催日時は10月26日11時~13時。開催場所は日本橋三越本店の本館1階中央ホール。他にも、「きものスタイリスト大久保信子さんに聞く コーディネートと着こなし~伊勢木綿・松阪木綿~」「高島屋KIMONO WEEK ~本物・上質に出逢う~」「三越きものフェスタ(同時開催:純国産宝絹展)」「きものサローネin日本橋2014」など各種催しが行われる。
2014年10月02日■三煌の繭は糸が細い、だからゆっくりと巻きとる三煌の繭を質の高い生糸にするために製糸にもとことんこだわっている。生糸作りを担うのは、群馬県・安中市にある碓氷製糸農業協同組合だ。現在、国内では2社しかない機械繰糸製糸場の1社であり、昔から国内外の有名デザイナーや様々な工房からの依頼が絶えない技術力に定評のある製糸工場だ。組合長の高村育也氏は「通常の繭は、繭糸の太さが3デニールぐらいですが、三煌の繭は約2.3デニールとかなり細い。細い糸は、光沢が出るし染まりやすく発色もいい。だけど細いということは、通常の糸よりも切れやすいということ。だから繰糸速度を通常の7割以下に設定して、ゆっくりと巻きとるようにしています」と話す。■三煌を始め、難易度の高い糸作りを手掛け続けるもちろん糸を巻きとるスピードが速いほうが、生糸を早く仕上げることが出来る。しかし生産効率よりも品質。「回転数を落とすことで糸の繊度、汚れ、節がないかの見落としがなくなる。相当な時間と手間をかけて糸を作っているからこそ、製品になった時に大きな差が出るのは当然なんですよ」と高村氏。機械への工夫はもちろんだが、工場には糸作り20年や30年といった熟練工員ばかり。だから三煌のような難易度の高い糸作りを安心して任せることが出来るのだ。高村氏は、「工場のスタッフはね、みんな家族みたいなものです。蚕糸業自体は最盛期の1割になってしまったけれども、要望がある限りは続けていく。そして三煌を始め、常に難易度の高い国産の生糸作りに挑戦していきたい」と笑う。■優雅な光沢、しなやかな質感、美しい発色、それが純国産絹の魅力10年の歳月をかけた蚕の品種改良からはじまり、専門の飼育会社と養蚕農家で繭になるまで大切に飼育されて、そして特別仕様の機械と熟練工員がつきっきりで製糸する。時間と人の手を掛けて、ゆっくりゆっくりと作られる三煌。そんな糸を使って丹後・五泉で織られる着物は、上品で優雅な光沢、しなやかな質感、美しい染め上がりが特徴だ。生産に関わる人の想いが込められた着物は、多くの着物愛好家から注目されている。日本の絹文化を次世代につなぐために、着る人はもちろん作り手にも煌めきを与える三煌であるために、国内産絹市場の再興を目指して糸づくりの試行錯誤は続いていく。今日も明日も。日本橋三越本店で開催される『純国産宝絹展』(10月15日~10月21日)では、着物、帯、ネクタイ、ショール、傘など純国産の絹で作られた逸品が勢揃い。日本の宝ともいうべき純国産絹の魅力をご覧あれ。前編に戻る。
2014年09月30日三井不動産は10月11日~11月13日、東京都中央区・日本橋地区において、日本橋地域の秋のイベント「ハレEDO日本橋 2014 ~こころ躍る、秋まつり~」を初開催する。○子供向け体験型縁日や、老舗の食体験ワークショップが楽しめる今秋、日本橋室町東地区開発計画は、福徳神社の社殿再建完了をもって全体の完成を迎える。同イベントは、同神社の社殿再建に伴う日本橋エリアの"ハレの舞台"を祝い、初開催される。当日は懐かしい縁日や体験ゲームが楽しめる子供向けイベント、食をテーマとしたワークショップ、ライトアップや大暖簾、提灯の掲出など、さまざまな企画が楽しめる日本橋の秋イベントになるという。11月1日~3日、8日~9日には、懐かしい縁日や、体験ゲームが楽しめる子供向け縁日「ハレEDOキッズ縁日」を実施。「輪投げ」「射的」といった縁日ブースを設置する。10月16日~20日は、「人形市」(10月16日~18日)、「薬祖神祭」(10月17日)、「べったら市」(10月19日~20日)など、日本橋秋まつりをめぐる「『日本橋の秋まつり』スタンプラリー」を実施。いずれかの祭事会場でスタンプを押印し、台紙を日本橋案内所に持参すると日本橋の老舗が提供する粗品をプレゼントする。10月25日~11月24日までの土日祝日には、11月24日の"いい日本食"(「和食」の日)にちなんだ、「『和食の日』×おいしい日本橋老舗のワークショップ」を開催。日本橋の食の老舗9店が提供する「だし」「海苔」「茶」といった日本の食文化や家庭で手軽に楽しめるアレンジレシピや試食を体験できる。また、10月11日~11月13日、日没~22時30分には、「ライトアップ・大暖簾・提灯」を実施。三井本館をはじめ、周辺商業施設を橙色にライトアップする。各店舗入口には大暖簾を掲出し、コレド室町の仲通りでは、日本の伝統模様を施した提灯を掲出する。そのほか連携イベントとして、10月11日~28日に今年で8回目となる「TOKYO KIMONO WEEK 2014 ~きもの・和・日本橋」を開催、着物文化を発信し街ににぎわいを創出する。恒例の「日本橋 橋上」で行われる「きもの大集合写真」(10月26日開催)をはじめ、着物のレンタル・着付けがリーズナブルに体験できる「きものレンタル・着付け」、「きものステーション」を和室レンタルスペース「橋楽亭」にて実施する。
2014年09月30日●志々雄真実との幻のキスシーン秘話佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(公開中)で、駒形由美を演じた高橋メアリージュン。主人公・緋村剣心(佐藤)の宿敵である志々雄真実(藤原竜也)の愛人兼世話役で、原作でも人気のキャラクターだ。高橋はもともと原作のファン、中でも由美に心酔していたことから撮影中も"志々雄様LOVE"状態でなりきっていたという。モデル出身の高橋は、2012年のNHK連続テレビ小説『純と愛』で女優デビューを飾り、今年に入って本作を含む3本の映画に出演。女優としてこれからという時、昨年10月に医師から「潰瘍性大腸炎」の診断を受ける。難病に指定されているこの病気は、大腸の粘膜に潰瘍などができる炎症性疾患。下痢や血便があり、重症化すると体重は減り、発熱や貧血などを伴う。今では回復傾向にあるが、最も症状が悪化したのが本作の撮影中だった。「降板」もよぎったという高橋。点滴を打ちながら懸命に演じ切った今、「折れそうな心が由美によって救われたんです」と晴れやかな表情を見せる。数カ月前、高橋が言い残していた「命を懸けて演じました」。その言葉の裏には病気と闘いながら懸命に由美を演じ、そしてそれを支える人々の存在があった。――7月のプレミア試写会で「包帯ロスになった」とおっしゃっていましたが、具体的にどのような状態だったんですか?(駒形)由美は志々雄様をすごく深く愛しているので、私もそうなるように徹しました。本当に"志々雄様LOVE"だったので、撮影が終わった時に「私はこれから誰を愛せばいいんだろう…」と。そんな思いから、イベントでの"包帯ロス"という発言につながります(笑)。――ほとんどが藤原竜也さんとの共演シーン。確かにそうなるのも納得できます。藤原さんは普段、すごく気さくで優しいお兄さんなんですけど…ご本人も「不機嫌になる」とおっしゃっていましたが志々雄スーツを着ると、すごくおとなしくなるんです(笑)。本当に人形状態で、視線もどこかに行ってしまっている感じで。――なかでも印象深いシーンは?実は『伝説の最期編』でカットされてしまっているんですけど、キスシーンがあったんです。漫画とは違うシーンなんですが、台本には書いてないところで大友監督が「2人が愛し合っているところを見せたいからキスシーンを入れよう」と。キスシーンを経験したことがなかったんですが、ただのキスじゃなくてワインの口移し(笑)。本番スタートの直前に志々雄様から「いっぱい口に含んだ方がいいよ」って言われて。そのシーンを言われるがままやったんですが、いっぱい口に含みすぎて全然キスが終わらないんですよ(笑)。すごく濃厚なシーンになったんですけど…カットになってしまいました(笑)!残念ですけど、原作から志々雄様のファンだったので、その志々雄様とキスできたことはとても幸せなことです。監督いわく「そこを答えにしたくなかった」。ラストシーンで2人の本当の愛を見せられるから必要なかったんですね。あとは艶っぽくなりすぎたと。――そういえば以前、『闇金ウシジマくん Part2』でお話をうかがった時には、「駒形由美のことを好きすぎて演じることが難しい」とおっしゃっていましたね。いい女すぎるんです。男女どちらからも「理想」と思われるような美しさ。だからこそ、ハードルが高い。美しくなければならない。でも、色気も必要。説得力もないといけないし、重みも。この世にそんな人いるのかというくらい、皆さんにとっての理想の存在。それになりきることは難しいことですし、すごくプレッシャーでした。――漫画では詳細な人物背景が描かれていますが、映画ではあまり触れられていません。どのような役作りをして挑んだのでしょうか。花魁を演じる上で所作は何よりも大事と思いましたので、日本舞踊を2カ月ほど習いました。まずは着物の着こなし方からはじまり、次に歩き方、座り方、お辞儀の仕方。ただ、それらは町娘に近い動き。花魁はまたちょっと違うので、花魁用の所作を教えていただきました。少し、崩している感じとでもいうのでしょうか。私はタバコは吸わないんですけど、由美は煙管(きせる)を吸うので煙管を買って、自宅の換気扇の下で吸う練習をしました(笑)。あとは、火が怖くてもともとマッチがつけられなかったので、マッチをつける練習も。実際は使わなかったんですけどね。マッチを1本つけるたびに台所で消して、また1本つけて消して…女優って地味な作業だなと思いました(笑)。でも、そういう細かい作業がすごく楽しい。役柄にも少なからず影響する大切なことだと思います。●藤原竜也に病気を打ち明けなかった理由――以前のインタビューで今回の撮影の話になった時、「命を懸けた」とおっしゃっていました。そのまま聞き流してしまっていたのですが、撮影中はちょうど病気(潰瘍性大腸炎)の症状が悪化している頃だったそうですね。そうなんです。でも、由美に救われたんですよ。現場では何度もトイレに駆け込んで…。(佐藤)健くんは過酷な現場だったことに関して「無事に撮影を終えることができるのか心配だった」とおっしゃっていましたけど、私は個人的に最後までいけるのかと。一瞬、「降板」も頭をよぎったこともありました。心の底からやりたい役だから、そんな言葉浮かぶはずないんですが、それぐらい精神的にもやられてしまっていました。でも、「ここでやめたら演じる資格はない」「絶対負けない」と心に決めて。すると、自然と体調も少しずつよくなりました。だから、折れそうな心が由美によって救われたんです。――点滴を打つこともあったと聞きました。はい。おかゆを持って行っても、それすら食べることができなくて。栄養摂れなくてどんどん痩せてしまうので、点滴という方法しかありませんでした。着物だからあまり目立ちませんけど、今と比べると、本当にやせています。――昨年の10月頃に判明した潰瘍性大腸炎。高橋さんは昨年から今年にかけて出演作が急増しました。ようやく巡ってきたチャンスでその病名を言われた時、率直にどう思いましたか。すごくショックでした。まだまだこれからやっていきたいのに、できないかもしれないなと思って。すごくショックだったんですけど…由美と出会って乗り越えることができて「やれるんだ」という自信と安心が芽生えました。その後に『キカイダー REBOOT』のお話をいただいて、普通の生活ができないのにアクションなんてできるわけがないと思ってお断りしようとしていたんですが、由美をきっかけにどんどん体調がよくなって「やります」と決意しました。なによりも、諦めないことが大切なんだと思います。そして家族、事務所や関係者の方々…みなさん励ましてくださって。マネージャーさんも私のために、おかゆを作ってくださったり。病気のことは藤原さんには言ってなかったんですけど、健くんには言いました。健くんはいつもプラス思考で「絶対治るよ。大丈夫」と言ってくださって…。その言葉があったから、私も明るくいることができました。藤原さんに言わなかったのは…あまり心配をかけたくなかったというか。私は志々雄様にとっての由美でいたかった。原作の由美は病気ではありませんから。――そして、苦労の末に演じきったラストシーン。今振り返ってみて何を思いますか。私の中では撮影現場ではなかったですね。周囲の物音が聞こえなくなるくらい、「志々雄様を守りたい」という一心。そして、「志々雄様を失ってしまうかもしれない」という恐怖。カットがかかっても、しばらくしゃべることができなくなるような状態でした。しばらくして、今のは演技の世界だったんだと気づいてハッとして。お芝居をしようという気持ちは全然なくて、大切な人を守れるのは自分だけだという思い。ただそれだけでした。――駒形由美の最期は漫画にも描かれていますが、賛否両論があるそうです。高橋さんはどう思いますか。見方によっては悲劇かもしれませんが、私にとってはあれは幸せなんだと感じます。だから、演じるときも、幸せを感じるように心がけていました。そして、撮影を終わった時には「ありがとう」という言葉が浮かびました。――さて最後に。Twitterやブログ、テレビなどでも病気を公表されました。そうすることによって、気づいたことはありますか。公表することで、同じ病気の方々を励まそうと思っていたんですけど、逆に公表したことでいろんな方からメッセージをもらって。私が逆に励まされてしまいました(笑)。あとは公表したことの責任。だいぶ体調もよくなりましたけど、簡単に治る病気と誤解されてしまったら、今苦しんでいる人にも申し訳ないので、きちんと伝えていく責任感を強く持つようになりました。これからもいろんな作品に出させていただくのと並行して、病気のこともたくさんの人に伝えていけたらいいなと思います。■プロフィール高橋メアリージュン1987年11月8日生まれ。滋賀県出身。2004年からファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍。2012年に同誌を卒業し、同年のNHK連続テレビ小説『純と愛』の狩野マリヤ役に抜てきされ、女優デビュー。今年の入って、『闇金ウシジマくん Part2』、『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』、『キカイダー REBOOT』の3作の映画に出演した。
2014年09月14日浴衣の季節になりました。花火大会に、夏祭り、浴衣を着るチャンスがたくさんあります。女性で浴衣や着物などの和服が好きな方も多いですが、浴衣姿は男性にとっても女性が魅力的に見える服装です。でも、着方やヘアメイクが少し異なるだけで、逆に男性に引かれてしまう服装でもあります。今回は、男性に夏に見かけた「これはないわ~」と思った女性の浴衣姿についてインタビューしてきました。■1.ギャル系の浴衣や着方「たまに浴衣なのに裾が短くて、膝上のを着ている子を見ますが、あれは浴衣の魅力なし!あとは、派手な大きな花柄のケバい感じのとか、浴衣の魅力が台無しです。フリフリのレースが付いたようなのを着ている子もいますが、もうそこまでするなら普通の服でいいのでは?と疑問に思います。」(27歳/イベント)浴衣には浴衣だからこその魅力があります。大和撫子をイメージさせるような清楚さや、しおらしさと言ったものが、求められる浴衣姿。浴衣の時に、派手な要素は不要な様です。■2.明るすぎる髪色や盛った髪型「外国人の方が浴衣や着物を着ているのを見ると、『おー、コスプレ』と思いますが、あれと一緒で、金とか明るすぎる茶色の髪で浴衣を着ているとコスプレにしか見えないです。本物の浴衣美人には、自然の黒髪をそっとまとめている感じが一番合いますね。」(28歳/商社)確かに、浴衣は日本の伝統衣装であり、浴衣には黒髪が似合うというイメージはまだまだ残っています。髪色をその日だけ変えるのは大変だとは思いますが、明るい色にしていた方が浴衣姿で現れた時に自然な色に戻っていたら、そのギャップに萌えるという男性は多かったです。また髪型も、盛っているのは男性からは不評のよう。■3.ばっちりメイク「つけまつげに、目の周りが黒いような濃いばっちりメイクの子は、見ていて残念だなーと思います。首から上と下が別物みたいに浮いて見えちゃってる子をたまに見ます。」(21歳/学生)浴衣に似合うメイクは足し算ではなく引き算。いつもは立体的に見せることを意識しているメイクですが、和服に似合うメイクは、ヌーディーな本来の肌や唇の色が活かされているメイクです。「ちょっと足りないかな?」というくらいが、男性からの評価は高いようです。■4.着崩れ過ぎ、はだけ過ぎ「わざとなのか、着崩れてしまったのかはわからないけれど、見るからにはだけていて、昔の花魁みたいな子がいました。胸のところに隙間が出来ている子もいて、横から見えるとブラが見えていて魅力的どころかみっともない感じがしました。」(25歳/公務員)歩いたり、人ごみで揉まれたりすると、どうしても着崩れてしまいます。せっかく着たのにみっともないとまで思われてしまったら、残念ですよね。そんな時のために、浴衣を着るからには少しは自分で崩れを直せる知識を身につけておいた方が良いかもしれません。■おわりにこうして見てみると、男性が女性の浴衣姿に求めている物は、昔ながらの奥ゆかしさ、和風っぽさと言った、浴衣だからこそ意識したい"日本の美"を感じます。いつもは派手なメイクや格好をしている方も、浴衣の時だけは古風にキメて、いつもとは違う一面を見せてみてはいかがでしょう?(栢原 陽子/ハウコレ)
2014年08月02日伊勢丹新宿店は、今シーズンの新作浴衣を一堂に取りそろえるイベント「イセタンユカタセレクション2014」を同店本館7階呉服売り場でスタートした。同イベントのカタログはスタイリストの山口壮大がディレクションしている。また「アンリアレイジ(ANREALAGE)」や「ミントデザインズ(mintdesigns)」は、自身のブランドのアイコンや定番技法を取り入れた新感覚の浴衣を披露する。昨年に引き続き浴衣をデザインしたアンリアレイジは、着物の「片身替わり」と呼ばれる右半身と左半身、袖の左右で模様や色合いなどが異なる手法を浴衣に取り入れ、同ブランドの定番であるパッチーワークで製作した。また、レーザーカットで切り抜いた素材を使った帯など同ブランドらしい技術を駆使したアイテムを取りそろえる。また、浴衣・着物には「おはしょり」と呼ばれる着丈を調整する部分があるが、同ブランドの浴衣にはおはしょりを設けず、ジャストサイズに仕上げた「対丈(ついたけ)」での着こなしを提案。おはしょりがないことで洋服の上から羽織るコーディネートが可能となる。いずれも同店限定で販売する。「ミントデザインズ(mintdesigns)」は今年初登場。浴衣生地にはブランドのアイコン的なドール柄やジグザグ柄を採用。一方、帯には伝統技法を取り入れ、銀箔を落としたような個性的なデザインに仕上げた。洋服のコレクションで使用している柄を取り入れることで、洋服感覚で着られる浴衣を提案する。また、伝統的な染色技法と最先端の素材を組み合わせた新世代浴衣が三越伊勢丹オリジナル商品として登場。現在では職人が減り希少な愛知県有松絞りの技法の一つである「雪花絞り」の技法を用いた仕上がり浴衣(5万8,000円)は伝統的な技にポップなカラーを合わせることでトレンド感を演出している。アンティーク着物収集家の池田重子とコラボレーションし、池田が持つアーカイブの中からセレクトしたテキスタイルを現代風に再構築した浴衣も登場。素材は吸水速乾性に優れ、肌に触れると冷たく感じる接触冷感素材「ウェーブロン」を使用し、化学繊維でできているため洗濯も可能で薄くて軽いのも特徴。ウェーブロンを使用したアパレルウエアが販売されるのは初となる。「浴衣を着崩すことに抵抗があるお客様も多かったが、ここ数年は洋服やヒールのある靴などとコーディネートして浴衣を気軽に楽しんでもらえるようになってきた。浴衣は花火大会の時に着るなどイベント性が強いアイテムだが、これからは日常的に着てもらいたい。」と担当者は語る。同フロアでは6月25日から7月8日までスタイリストの山口壮大と日本各地の伝統工芸メーカーがコラボレーションしたプロジェクト「こりしょう(KORI-SHOW)」から七夕にも楽しめるライフスタイル雑貨を紹介。ワンマイルウエアとして秋口にも着られる新ウエア「夜着」も登場する。また、7月9日から15日まで同店本館1階ザ・ステージ#1でスペシャルイベントを開催。「ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」など国内外ブランドが伝統技法「捺染(なっせん)」で染め上げた生地を使い、新たな解釈でデザインした浴衣を販売する。コーディネートする小物も「ポーター(PORTER)」のオリジナル素材を使用した合切袋などをラインナップする。7月27日には着物に造詣が深い「リップスライム」のスーと彼のスタイリストのカワイヨシロウによる浴衣の着こなし、コーディネートについて語るトークショーを開催する。この他にも、着付けのワンポイントアドバイスやメイクアドバイスなど浴衣に関する様々なイベントが予定されている。
2014年06月20日ANGIE女史のみなさま!立夏を迎え暦の上では夏となりましたね。茶道の世界も5月から夏が始まります。炉から風炉のお手前に変わり、水の音や見た目にも涼しいお点前も導入されます。茶道って冬のイメージや着物のイメージが大きいかも知れません。そう、シーズン開幕は11月の炉開き、茶会、初釜、春のお茶会なので、やはりシーズンは冬なのです。では、夏は何をしているのか?勉強会をしています。お茶会が少なくなるぶん、冬のシーズン開幕に向けてお道具などの知識向上に集中です。お道具もお手前も多くの決まり事があります。70歳や80歳の大先生であっても常に勉強を続けられています。着物に帯合わせのコーディネートのルールがあるように、竹の蓋置きには金の建水、棚のお手前では陶の蓋置きなどなど……。これを知っているのと知らないのとでは、お茶会へお呼ばれして参加した際の楽しみ方が変わります。ただ覚えるのではつまらないですし、なかなか覚えられません。例えば、お茶碗は必ず2回まわして相手に置きます。どの人の手の加減でも大体お茶碗の正面が相手に向くように方向が正されるからです。ひと通りお道具を出し終わったあと、お点前を始める前に必ず建水を引きます(建水とはお茶碗を清めたお湯や水を入れる器で左横に置いておくもののことです)。洋服では気づかないのですが、着物を着ていたら、袖が建水にちゃぽんとはまってしまうのでわざと遠くに置くのです(広げると言います)。これらは理にかなっています。また、2月あたりには鶯点前といって、袱紗を鶯に見立てて飾り結びをし、全て通常のお手前と右左を逆にするという変わったお点前があります。これは遊びココロ、お客様を楽しませるためのエンターテイメントであり遊びのルールです。どうしてそのようなルールになっているのかを常に追求すると、「理にかなっている」と感じたり、「遊びのルール」と感じたり、様々な発見があるものです。本来着物を着ての茶道であるからこそのルールも多々あり、所作の大切さにも気づかされます。冬は茶会用の練習にほぼ時間を費やされますので、日々のお稽古の中でより詳しくお道具について先生のお話を聞きながら、社中同士でディスカッションをします。そうすると、お茶杓の左右非対称であることの不完全な美しさに気づいたり一歩一歩茶人へとなっていくのです。次回は茶道をライフタイルの哲学であるという観点で紐解いていきます!Photo by Pinterest
2014年06月06日