8月10日、肺炎のため亡くなった渡哲也さん(享年78)。これまで石坂浩二(79)や吉永小百合(75)、北野武(73)や上戸彩(34)といった俳優陣が追悼コメントを発表している。渡さんは年齢問わず、多くの人たちに慕われていた。そのなかでも、同じく石原プロに所属する舘ひろし(70)とは師弟愛を育んできた。「ミュージシャンとしてデビューした舘さんは、76年に『暴力教室』で映画デビューを果たしました。すると、渡さん直々にドラマ『西部警察』のオファーが。会ってみると『舘くんですね』と言い、話しているときも腰が低かったため『ほかの俳優たちと違う!』と舘さんはいたく感激したそうです。そのいっぽうで渡さんは『西部警察』の現場にキッチンやシャワーのついた専用のバスを持ち込んでいました。紳士的でありながらもハリウッドスターのような姿に、舘さんは次第に憧れを抱くようになったそうです」(芸能関係者)もともと演技経験のなかった舘。“役者・舘ひろし”は渡さんによって育てられたようだ。「舘さんは映画デビュー当時、演技に自信がなかったといいます。しかし『西部警察』の撮影で、渡さんは『君には華がある』と自信をつけてくれたそうです。そのことがキッカケで『この人になら人生を預けてもいい』と思い、舘さんは石原プロ入りを決めました。また『演技を上達させるのではなく、役の人生を演じるんだ』という演技論も語ってくれて、その教えは舘さんの胸にずっと残っているそうです」(スポーツ紙記者)渡さんのことを慕い続けた舘。彼には夢があったという。「役者人生のキッカケを与えてくれた渡さんのことを、舘さんは恩人と呼んでいました。そんな渡さんと映画を撮るという夢を、舘さんは持っていました。渡さんが元刑事で、舘さんは逃走を続ける凶悪犯という設定。実現することはできませんでしたが、シナリオも構想していたそうです」(前出・スポーツ紙記者)“役者・舘ひろし”の今後を、渡さんは天国からきっと見守ってくれることだろう。
2020年08月18日2020年8月10日、俳優の渡哲也さんが肺炎で亡くなりました。78歳でした。俳優の渡哲也が逝去10日に肺炎でネットで「涙が止まらない」の声芸能界からは、渡さんを悼む声が次々とあがっています。渡さんと親交の深かった、女優の吉永小百合さんもその1人です。吉永小百合「泳いで恒彦さんのところに行ってしまったのでしょうか」渡さんと映画『愛と死の記録』で初共演して以降、宝酒造株式会社『松竹梅』のCMなど、数々の作品で共演をしてきた吉永さん。長年渡さんを先輩として慕い、突然の訃報に驚きを隠せなかったそうです。同月14日、吉永さんはさびしい胸の内を、こう明かしました。この日、本紙など報道各社に寄せた直筆の追悼コメントには「夏の海が大好きだった渡さんは、泳いで泳いで(実弟で俳優の渡瀬)恒彦さんのところに行ってしまったのでしょうか」と寂しさを隠せず。渡さんが天国に旅立ったことがいまだに信じられない様子で、「大きな病気を何度も乗り越えてこられたのに残念です」と無念の思いをつづった。サンケイスポーツーより引用俳優の渡瀬恒彦さんは、渡さんの実弟で2017年に亡くなりました。吉永さんは、渡さんが大好きな夏の海を泳いで天国の弟のもとへ行ったのではないかと感じたようです。長年、渡さんの背中を見てきた吉永さんだからこそ感じた最後の思い。きっと海を渡り、天国で恒彦さんと再会できたことでしょう。渡さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年08月18日俳優・渡哲也さんが8月10日に肺炎で死去した。78歳だった。訃報を受け、日活映画時代から50年以上も親交のある吉永小百合(75)が追悼メッセージを14日に発表した。「夏の海が大好きだった渡さんは、泳いで泳いで恒彦さんのところに行ってしまったのでしょうか。大きな病気を何度も乗り越えてこられたのに残念です。ご冥福を心からお祈りいたします」66年に映画『愛と死の記録』で初共演した2人。渡さんは印刷会社に務める原爆症の青年役で、吉永扮する楽器店で勤める娘との悲恋物語だ。当時若い2人の迫真の演技は、感動を巻き起こしたという。「当初は、吉永さんと“青春・純愛路線”を築いた浜田光夫さん(76)がキャスティングされていたといいます。ですが浜田さんは右眼を負傷し、降板。アクション専門だった渡さんが、代役に起用されました。原爆がテーマの本作は、当初『被爆者の描写が刺激的すぎる』とカットを命じられたそうです。ですが吉永さんと渡さんは、原爆の悲劇を自分のことのように受け止めていました。そのため、スタッフたちと撮影所前で座り込みの抗議をしたほどだったそうです」(映画関係者)その後も『白鳥』(66)や『青春の海』(67)、『嵐の勇者たち』(69)などで共演し、“日活黄金期”を支えた2人。互いにキャリアを積んでからは、『時雨の記』(98)で中年男女のプラトニックな恋愛を好演。だが、00年の『長崎ぶらぶら節』で共演したことが最後となった。いっぽう渡さんが長年出演した宝酒造「松竹梅」のCMには、10回も登場した吉永。19年末に公開されたCMでは、令和初のお正月を2人で飾った。各メディアによると、この撮影が2人にとって最後の現場になったという。「17年のCM撮影時、闘病中だった渡さんは『最後の1本は大ラブシーンをやりましょう』と吉永さんに呼びかけていました。98年の『時雨の記』では、吉永さんが渡さんを相手役に指名したといいます。歳を重ねても、日活時代で築いた“あうんの呼吸”があるのでしょう。吉永さんも渡さんの“最後のお願い”に、『老夫婦の恋愛作品を作りましょう』と応えていました」(制作関係者)叶わなかった最後の共演。だが残された2人の作品は、これからも愛され続けるだろう。
2020年08月15日映画『いのちの停車場』が、2021年5月21日(金)に全国公開される。主演は、吉永小百合。現役医師・南杏子の小説『いのちの停車場』映画化原作は、都内の終末期医療専門病院の現役医師でありながら、「サイレント・プレス」「ディア・ペイシェント」といった作品の執筆も行う作家・南杏子の「いのちの停車場」。今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いたヒューマン医療ドラマだ。吉永初となる医師役医師・白石咲和子(吉永小百合)『いのちの停車場』の主人公となるのは、救急救命医を経て在宅医療と向き合う医師・白石咲和子。元々は救命救急医だったが、とある事件から退職し在宅医師に。「まほろば診療所」を舞台に在宅医療という、これまで自分が経験してきた医療とは異なるかたちでの“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。また吉永にとって医師役は、122本にも及ぶ多くの映画出演の中で初めてとなる役柄。役作りにおいては、医療の最前線で戦う現役医師から医療指導を受けるなど、並々ならぬ情熱を注いだという。「まほろば診療所」メンバーに松坂桃李、広瀬すずら在宅医療に向き合う「まほろば診療所」で、主人公・白石咲和子と共に働くメンバーには、豪華キャスト勢が集結。野呂聖二(松坂桃李)「まほろば診療所」の運転手で医大卒業生。白石を追って在宅医療の現場に勤務することになる青年。演じるのは『孤狼の血』『新聞記者』の松坂桃李。星野麻世(広瀬すず)「まほろば診療所」の看護師。院長とともに在宅医療に取り組んできた。当初白石咲和子のやりかたに困惑。姪っ子を育てながら働く。演じるのは『ちはやふる』シリーズ主演の広瀬すずがそれぞれ演じる。仙川徹(西田敏行)「まほろば診療所」の院長。在宅医療として重要なことは治療だけではないということを咲和子に優しく説いていく。伊勢谷友介、石田ゆり子ら実力派キャストもそのほか主要メンバーを取り囲むキャストにも、伊勢谷友介や石田ゆり子ら、実力派キャストが勢ぞろい。映画を鑑賞する前に、その役柄もしっかりとチェックしておこう。若林祐子(南野陽子):8歳の小児癌を患う子供の母。小児癌患者の幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める。宮嶋一義(柳葉敏郎):末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚。死に直面し、平穏に過ごしたいと望むが、長年会えていない息子のことを気にしている。中川朋子(石田ゆり子):女流プロ囲碁棋士で癌を患い手術をしたが、転移が見つかり再発。幼馴染の咲和子を頼ってまほろばを訪れる女性。江ノ原一誠(伊勢谷友介):脊髄損傷の四肢麻痺患者で、IT企業の若き社長。寺田智恵子(小池栄子):末期の肺癌患者で、最後まで自分らしくあろうとし、咲和子の指導に反発する芸者。並木徳三郎(泉谷しげる):老老介護に限界を感じ、妻の治療をしようとする咲和子らに非協力的な夫。胃瘻患者である妻は在宅治療を強く望む。柳瀬尚也(みなみらんぼう):まほろば診療所のスタッフが集う憩いの場、「BAR STATION」のマスター。以前は世界中を旅し、金沢に辿り着いた。吟遊詩人。白石達郎(田中泯):咲和子の父親。元美術教師。妻に先立たれており、帰ってきた咲和子を暖かく迎える。しかし、骨折したことをきっかけにドミノ式に病に冒されていく。監督に成島出映画化に至っては、日本を代表する女優・吉永小百合と、『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』の成島出監督がコラボレーション。かつて吉永主演の映画『ふしぎな岬の物語』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した成島が、『いのちの停車場』では“いのち”の物語を紡ぎ出す。『いのちの停車場』あらすじ東京の救命救急センターで働いていた、医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和⼦にとっては人生の分岐点。父(田中泯)と暮らしながら「まほろば診療所」で在宅医師として再出発をする。院長の仙川徹(西田敏行)と訪問看護師の星野麻世(広瀬すず)、東京から咲和⼦を追いかけてきた野呂(松坂桃李)と共に、咲和⼦は様々な事情から在宅医療を選び、治療が困難な患者たちと出会い⼾惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの⼀瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の⽗が倒れてしまい…。【詳細】いのちの停車場公開時期:2021年5月21日(金)監督:成島出脚本:平松恵美子キャスト:吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、田中泯、西田敏行、石田ゆり子、伊勢谷友介、小池栄子、泉谷しげる、南野陽子、みなみらんぼう、柳葉敏郎原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
2020年08月10日吉永小百合が、終末期医療専門病院に勤務する現役医師・南杏子の最新小説を映画化する『いのちの停車場』に主演。吉永さんと初共演となる松坂桃李、広瀬すず、田中泯に加え、西田敏行が出演する。近年では、“北の三部作”最終章である『北の桜守』(2018)、天海祐希と共演した『最高の人生の見つけ方』(2019)などに主演し、これまで121本の映画に出演してきた吉永さんが、122本目となる本作で自身初となる医師の主人公・白石咲和子を演じる。長年大学病院で救命救急医として勤務してきた咲和子は、とある事情から石川県にある実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることに。これまで自分が経験してきた医療とは異なる、在宅医療という“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、まほろば診療所のスタッフに支えられ、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。医師役への初挑戦を考えていた吉永さんは、去年の夏前に本作の原作と出会い、その内容にほれ込んだそう。実際に在宅医療を行う「つるかめ診療所」の鶴岡優子先生、鶴岡浩樹先生や東京女子医科大学病院・救命救急センター長の矢口有乃先生に医療指導を受け、並々ならぬ情熱を注いでいるという。また、医大の卒業生で、咲和子と同じ大学病院に事務員として勤めていたが、咲和子を追って「まほろば診療所」で働くようになる青年・野呂聖二を、『孤狼の血』や『新聞記者』で賞レースを大いに沸かせた松坂桃李、「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師・星野麻世を『ちはやふる』シリーズや『ラストレター』など多数の話題作に出演する国民的女優広瀬すずが演じる。そして、「まほろば診療所」の三代目院長であり、在宅医療に長年携わってきた医師・仙川徹を大ベテラン俳優の西田敏行が、また実家に帰ってきた咲和子を温かく迎える元美術教師の父親・白石達郎をダンサー・俳優である田中泯が演じる。在宅医療に真剣に向き合おうとする吉永さん演じる咲和子を、西田さん演じる院長・仙川、そして田中さん演じる父親の達郎がどのように支えていくのかにも注目だ。本作のメガホンをとるのは成島出監督。『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、吉永さんが主演をつとめた『ふしぎな岬の物語』(2014)でも第38回日本アカデミー賞優秀監督賞、第38回モントリオール世界映画祭の審査員特別賞グランプリを受賞。その後も『ソロモンの偽証前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』など話題作を手掛ける、映画界を代表する監督のひとり。また脚本を手掛けるのは平松恵美子。近年の山田洋次監督の作品のほとんどに助監督として関わるとともに共同脚本を務め、これまで『母べえ』(2007)、『おとうと』(2010)、『母と暮せば』(2015)といった吉永さん主演作の脚本を担当。これらの作品や『家族はつらいよ』シリーズで日本アカデミー賞優秀脚本賞を9度受賞している平松さんがどのような物語をつくりあげていくのかも見どころ。現在、撮影準備中という本作。抗体検査を徹底し、打ち合わせなどの際はフェイスガードの着用や、アクリル板による仕切りによって新型コロナウィルス感染症対策をとっており、今後全スタッフ・キャストがPCR検査を受けたうえで、可能な限り現場でもフェイスガードを着用する、不必要に近づかないなどの対策をとって撮影に臨むという。吉永小百合幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。松坂桃李今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。と同時に物凄く緊張しております。命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。広瀬すず成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。西田敏行憧れの吉永小百合さんを座長に頂き、「いのちの停車場」という作品に参加出来ることで、齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。誰も避けては通れない死とは!?田中泯私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る?居たい!僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。成島出(監督)主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。南 杏子(原作者)映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。『いのちの停車場』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年08月07日女優の吉永小百合が、映画『いのちの停車場』(2021年公開)の主演を務めることが7日、明らかになった。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。主演をつとめる吉永は、122本目の映画出演となる同作で、自身初となる医師役・白石咲和子を演じる。これまで自分が経験してきた医療とは異なるかたちでの、“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、まほろば診療所のスタッフに支えられ、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。医師役への初挑戦を考えていた吉永は、去年の夏前に本作の原作と出会い、その内容にほれ込んだという。実際に在宅医療を行う「つるかめ診療所」の鶴岡優子、鶴岡浩樹や、東京女子医科大学病院・救命救急センター長の矢口有乃に医療指導を受け、並々ならぬ情熱を本作に注いだ。また医大の卒業生で、咲和子と同じ大学病院に事務員として勤めており、咲和子を追って「まほろば診療所」で働くようになる青年・野呂聖二を松坂桃李が、「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師・星野麻世を広瀬すずが演じる。両者とも吉永とは初共演となる。さらに、「まほろば診療所」の三代目院長であり、在宅医療に長年携わってきた医師・仙川徹を大ベテラン俳優の西田敏行が、また実家に帰ってきた咲和子を暖かく迎える元美術教師の父親・白石達郎をダンサー・俳優である田中泯が演じる。メガホンをとるのは『八日目の蝉』(2012)で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、吉永が主演をつとめた『ふしぎな岬の物語』(2014)でも第38回日本アカデミー賞優秀監督賞、第38回モントリオール世界映画祭の審査員特別賞グランプリを受賞、その後も『ソロモンの偽証前篇・事件 / 後篇・裁判』(2015)、『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』(2020)など話題作を手掛ける、成島出監督。またこれまで『母べえ』(2007)、『おとうと』(2010)、『母と暮せば』(2015)といった吉永主演作の脚本を担当し、日本アカデミー賞優秀脚本賞を9度も受賞している平松恵美子が脚本でタッグを組む。撮影準備中の現在も抗体検査を徹底し、打ち合わせなどの際はフェイスガードの着用や、アクリル板による仕切りによって新型コロナウィルス感染症対策をとっているという同作。今後全スタッフ・キャストがPCR検査を受けたうえで、可能な限り現場でもフェイスガードを着用、不必要に近づかないといった対策をとって撮影に臨んでいく。○吉永小百合 コメント幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。○松坂桃李 コメント今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。と同時に物凄く緊張しております。命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。○広瀬すず コメント成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。○西田敏行 コメント憧れの吉永小百合さんを座長に頂き、「いのちの停車場」という作品に参加出来ることで、齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。誰も避けては通れない死とは!?○田中泯 コメント私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る?居たい!僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。○成島出(監督) コメント主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。○南杏子(原作者) コメント映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。
2020年08月07日戦争の記憶を語り継ぐために、山田洋次監督、吉永小百合、坂本龍一ら豪華な面々が参加するオムニバスでストーリーを紡ぎ出す、戦後75年特集「戦争童画集~75年目のショートストーリー~」の放送が決定した。本作では、山田監督が初めて朗読劇に挑戦。広島に原爆が投下された8月6日、そのときを生きたひとりの女性の物語を、長澤まさみの朗読で紡ぐ。また、被爆した少女を失った物語を加藤健一、蒼井優が演じ、黒島結菜と芋生悠が演じる沖縄戦の壮絶なドラマも描かれる。番組を案内するのは吉永さん。ニューヨークの坂本さんとリモートでコラボレーションし、平和の詩の朗読も披露。吉永さんは「戦後75年の今年、戦争を知らない子供たちにあの戦争のことを伝えるのは、とても大切な事だと思います」と語り、「そんな今、『平和をみんなで作っていく』という思いを子供たちに伝えたい、家族で戦争のこと、平和の大切さを語り合ってほしい、そして戦後という時代が続きます様にと、私は切に願っています」とコメントを寄せている。ほかにも、橋本環奈、松下由樹、田中要次が家族を演じるドラマなど、家族全員で見られる平和の物語を放送する。戦後75年特集「戦争童画集~75年目のショートストーリー~」は8月24日(月)22時~NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年07月27日元乃木坂46メンバーで女優の井上小百合が10日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで行われたつかこうへい没後10年追悼イベント「朗読 蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」(7月10日より上演)の公開稽古に、主演の味方良介、共演の植田圭輔、演出と岡村俊一氏とともに出席した。本作は、「つかこうへい演劇祭−没後10年に祈る−第三弾 蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」の最後を締めくくる予定だった「蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」が、新型コロナウイルスの影響で公演中止になったことを受け実施されるもので、ソーシャルディスタンスを意識した、殺陣あり、アクションありの進化型朗読劇を上演する。冒頭のあいさつで、岡村氏は「つかこうへいの命日に演劇を皆さまにお届けできないかという形で朗読劇をやろうと有志で集まりました」と経緯を説明し、「稽古に入りまして、俳優の力というのは恐ろしいもので、最初は半分くらいが朗読だったものが、6月末には8割朗読ではなくなりました。ひょっとしたらつかさんが『俺の命日に何をやっているだ』と声をかけてくださったのではないかと思いました」と演劇色が強い作品に仕上がったことを紹介した。主演の銀ちゃんこと倉岡銀四郎役を味方は「今ちょっと泣きそうです。劇場にいるって最高ですね。(つか氏の)命日に僕らがここに立てるって、こんなに幸せなことはないなって…」と声を詰まらせて挨拶し、ヒロインの小夏役を井上は「10年前の今日、つかこうへいさんがお亡くなりになられて、10年後の今日、私たちはこうして、いろんな葛藤を乗り越えて、劇場でお芝居ができるという奇跡にすごく感謝しております」と感慨深げに語った。加えて、井上は「ある人にとって、演劇というのは必要ない存在かもしれないですけど、この(自粛)期間を通して私にとって誰かと泣いたり笑ったりする時間というのは、生きる上で大事なものだなって感じました」と吐露し、「いろんなリスクを背負ってお客さんが来てくれると思うんですけど、その方々に絶対に届けられるものがあると信じています。この稽古期間に葛藤がたくさんあったんですけど、今日、初日を迎えられることがすごく嬉しいです」と笑顔を見せた。さらにつかこうへい作品に初出演となった井上と植田は、難しかった点を聞かれると、井上は「距離を取りながら、本当はガッと行きたい部分も、感情で持っていかなきゃいけないところがすごく多くて、感情の引き出しをすごく勉強しました。つかこうへいさんが生きてきた中で関わってきたもの、出会ってきた人たちのことが色濃く描かれているんですけど、天国で舞台を見たときに"おいおい"って思われるような作品にしたいなと思いながら作っていきました」とコメント。植田は「これだけエネルギッシュな作品は文字を超えてくるので、読み物の部分を置いてしまいたくなるところも多くて、そこをみんなで調整しながら、朗読劇に見えるようにわざと本を読んでいるところもあったりします」と暴露しつつ、「これは僕たちが突きつけられた挑戦であり、この世界で生きていく意味を感じました」と目を輝かせた。なお、7月23日(木)~26日(日)の追加公演も決定したことも発表された。
2020年07月10日本多劇場グループ PRESENTS『DISTANCE』のソーシャルディスタンス囲み取材が1日に東京・本多劇場で行われ、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎、本多劇場グループ代表の本多一夫、永島敬三、井上小百合、入江雅人、企画・脚本・演出の 川尻恵太、御笠ノ忠次が登場した。今回の取材は同グループが、1日より営業を再開することから実施。コロナウイルス感染の危険性が未だある中、劇場の活動再開 第一弾として、1日〜7日の1週間、ひとり芝居の無観客生配信を毎日 日替わりで行っていく。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正 清水宏、鈴村健一、永島敬三が出演する。この日は「ソーシャルディスタンス囲み取材」として、取材陣はマスク+フェイスシールド、検温、手指の消毒を施し、座席も1〜2席ずつ離した上で席と席の間に衝立を設置された状態に。さらに登壇者たちも距離を保った上で取材に応えることになった。すでに配信を終えた役者陣は、「客席にお客さんがいないのは寂しいなと思ったんですけど、配信の向こうでいろんな想像力を使って見てくださったと思っていた」(永島)、「本当に楽しかったです。こういういろんなことが苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたということが自分の人生にとって大きな出来事になるだろうなと思っていたんですけど、ただただ楽しんでしまった」(井上)、「演劇というものはなかなか敷居が高いので、こういう配信の形で日本中の人が見れる環境があるので、面白いと思って劇場に足を運んでくれたら、いいんじゃないかなと思います」(入江)とそれぞれに振り返る。井上は改めて「真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見てきてくれたことが、どれだけありがたかったことかというのをすごく実感しました」と感謝し、「今皆さんがいろんな気持ちを背負いながら生きてる状況だと思うんですけど、それでも誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなって思う貴重な時間でした」と語る。一人芝居も初めての上、稽古も極力リモートという状況で、「今までの舞台だったら何ヶ月もかけて舞台を作っていくというやり方をしてたので、初めてづくしで、大丈夫kなあという部分があったり、一昨日くらいに友達の前で号泣して」と告白。「『これ面白いよ』と気を紛らせて映画を見せてくれたんですけど、それが面白くなかったから余計に泣いた」と笑わせつつ、「確実に自分が成長したのを実感できましたし、もっと挑戦していきたいなと思いました」と意欲を見せる。号泣の理由については「セリフが詰まったら全て自分のせいだし、誰もフォローしてくれないし、今までは舞台上に何人かいたのにたった一人で立つのが未知だったので、よく分からなくて泣きました」と明かした。総支配人の本多愼一郎は、「やっと今日演劇を見れた、その一言です。何も言うことはありません」と感無量の様子。「みなさんに感謝しかないです。やはり劇場というのは常にいろんな人が集まっていろんなことを集まって創作する場所」「1日でも早く集まっていただいて、演劇活動を再開できるようにと思って今日までやってきました」と心境を吐露する。「最初は無観客から始めまして、少しずつお客様に来ていただけるような環境を作りながら、いつかはわからないですが、100%のお客様を入れられるまで安全対策を行いまして、経営をしていきたい」と指針を示し、「生で演劇を見るという価値は今後とも変わらないですし、今回の配信が今後収入面でサポートしてくれる形になる」と新たな展開にも希望を見せた。
2020年06月02日お昼の情報番組『ゴゴスマ〜GO GO! Smile!〜』(CBC・TBS系13時55分〜)で、癒し系イケメンとしてお茶の間の主婦たちから熱い支持を受けている石井亮次アナウンサー(43)。その人気ぶりは、昨年の「好きな男性アナランキング」(週刊文春)で、1位・安住紳一郎アナ(46)、2位・羽鳥慎一アナ(49)と堂々たるメンバーが名を連ねるなか、5位に選ばれるほど。4月からフリーとなり、さらなる活躍が期待されている。名古屋でのお仕事現場に本誌が1日密着してみると、カメラマンに変顔のサービスをしてくれたり、芸人さながらのジョークや下ネタが軽快に飛び出したり……。そんなおちゃめな一面を見せてくれたのも、「こんなときだからこそ、自宅で『女性自身』を読んでいる読者の皆さんに少しでも笑顔になってほしい」という気遣いから。取材が始まってすぐに、石井アナの魅力が垣間見えた。転機は’12年夏。芸人・友近(46)の誘いで中居正広(47)の番組『うもれびと』(フジテレビ)に「日本一面白いアナウンサー」として出演した。その翌年には『ゴゴスマ』に大抜擢され、当時東海3県ローカルだった番組を、今では全国制覇も遠くないほどに躍進させたのだ。「人生変わりましたね。あの番組に出ていなかったらいまの僕はありません。中居さんも3月に事務所を退所されて、勝手に運命を感じています。また、一緒にお仕事させてもらいたいですね。『ゴゴスマ』にもぜひ来ていただきたい」(石井・以下同)石井アナといえば、親しみやすさが最大の武器。「僕は全然癒し系じゃないですよ。裏番組のお2人の個性が強烈なんで、僕がおとなしくみえるのかもしれませんね(笑)」番組進行でのこだわりについて聞いてみると……。「楽しい雰囲気を作りながら、視聴者の方に少しでもわかりやすく伝えることです。なので、小難しいカタカナ言葉は極力使わず、少しでも疑問に思ったことは何でも聞いてしまいます。うちは何と言ってもコメンテーターさんたちが超一流。頼りきっています。彼らに『これはどうですか?』とか聞いてばかりなので、僕は“どうですかオジサン”なんですよね(笑)」最後にゴゴスマ愛を語ってくれた。「『ゴゴスマ』は僕の宝物。できるなら一生続けたい。フリーになったのも、ほかの番組に出演して顔を売って、僕に興味を持ってくれた人に『ゴゴスマ』を見てほしいから。東京から名古屋まで1時間45分、新幹線に乗るとコメンテーターの口が緩むんです。東京では話せないことも話してくれます。『女性自身』読者の皆さん。そんな軽快なトークも期待してください。きっと、癖になりますよ。そして、新型コロナウイルスにはくれぐれも警戒を続けてください。どうかご自愛くださいね」※この取材は東京や名古屋で緊急事態宣言が出される前の3月26日に行われたものです。「女性自身」2020年4月28日号 掲載
2020年04月20日人気美容家・石井美保氏の新刊講談社の美容誌『VOCE』の連載で人気の美容家・石井美保氏の新刊『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』が、4月10日に発売された。誰でもできる簡単なスキンケアを続けるだけで肌の調子が改善される、一生モノの石井式メソッドをギュッと集約した内容。自宅での“おこもり美容”に最適な一冊に仕上がっている。石井美保氏は43歳でありながら、シワもたるみもなく、透明感のある美肌と美貌を保っている。その秘密は、徹底して肌をこすらない「摩擦ゼロ洗顔」と、「肌アイロン」である。『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』では、「摩擦ゼロ洗顔」の方法を中心に、シワやたるみ、毛穴、ほうれい線の悩みを改善するスキンケア法を伝授。特に、ハリのある肌を育てる「肌アイロン」は、注目のメソッドだ。「摩擦ゼロ」のスキンケアで肌が劇的に向上著者の石井美保氏は美容誌『VOCE』の連載「人生が変わる美肌塾」で人気を博しており、20代から50代まで幅広い年齢層から支持されている。しかしそんな彼女も、30代前半までは「肌を褒められたことがなかった」という。当時は極度の乾燥肌と毛穴に悩んでおり、試行錯誤の末にたどり着いたのが、徹底してこすらない「摩擦ゼロ」のスキンケアだった。特に、洗顔とクレンジング法を変えてから、劇的に肌が生まれ変わったと実感し、「一週間で肌が改善する」洗顔・クレンジングメソッドを確立した。年齢が上がるにつれて、肌の悩みは増えていく一方だ。石井メソッドで、若々しい美肌を手に入れてはいかがだろうか。(画像はAmazonより)【参考】※一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳
2020年04月14日人気美容家・石井美保が大人の美肌学習帳を出版43歳にして透明感あふれる美肌を保ち続けている人気美容家・石井美保が、『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳 』を出版する。2020年4月10日(金)発売予定(地域によって異なる)で、2020年2月14日(金)より、Amazonや楽天にて予約が開始した。石井美保もファンも待望の書店イベントも2020年4月18日(土)に大阪、19日(日)に東京で開催する予定だ。30代前半までは肌を褒められたことがなかった!石井美保は、極度の乾燥肌や毛穴に悩み、30代前半までは肌を褒められたことがなかったという。その場しのぎのケアでは永遠にいたちごっこだと気づき、試行錯誤の末にたどり着いたのが、徹底してこすらない「摩擦ゼロ洗顔」だった。同書では、一週間で生まれ変わる洗顔・クレンジングメソッドの他に、毛穴・たるみ・しわ専用のケアメソッドや人気アナウンサーの田中みな実も実践する「肌アイロン」、インナーケアなど、石井式メソッドで分かりやすく教えてくれる。確かな方法とその美貌で幅広く活躍中美容家・石井美保は、1976年6月23日生まれ。美容誌『VOCE』でのスキンケア連載「美肌塾」をはじめ、『美人百花』、『美的』、『MAQUIA』など様々な雑誌に連載し、20代から50代までの女性に幅広く支持される。麻布十番にある美容サロン「Riche」やVOCE読者、セミナーにて直接スキンケア指導行っている他、テレビ番組にも出演し、その豊富な美容知識を発揮している。また、インスタグラム(15万フォロワー)では、日々美容情報が発信され、悩みを抱える女性たちからの質問が寄せられている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※石井美保オフィシャルインスタグラム※石井美保オフィシャルツイッター
2020年02月21日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、「石井ゆかりの幸福論」」第6のテーマ、自分の心身に必要なこと、必要とされること(後編)をお届けします。■6.自分の心身に必要なこと、必要とされること。(後編)「幸福」を考えたとき、まず始めに思い浮かぶのは、自分自身の心がほんわか満たされているようなイメージではないでしょうか。では、どんなときにそんな状態になるでしょうか。たとえば、「人のためにがんばって取り組んでいることを、『よくやっているね』『いつもありがとう』など、心から褒められ、感謝されたとき」、あたたかく充実した気持ちになるものではないでしょうか。でも、この喜びを「追求しすぎる」と、たいへんなことになります。たとえば「任務のためにムリやガマンをかさね、過労の果てに体を崩す」ということになってしまいます。どんな喜びも、依存の対象となることがあります。人に褒められる喜び、人に感謝される喜びもそうです。その喜びに依存しすぎると、心身の健康をすり減らしてまで働き、自分をダメにしてしまう結果につながります。「人のため」と「自分のため」のあいだを、私たちはゆらゆらとゆれ動きながら生きています。完全に自分のためだけに生きることも、完全に他人のためだけに生きることも、どちらも不可能です。おそらくそのあいだのどこかで、一番バランスのいいポイントを探して、私たちはあっちに振れ、こっちに振れと、試行錯誤を続けて生きていくのかもしれません。もとい、生まれたばかりのときや介護状態では「完全に人の世話になる」ことがありますし、子どもを育てるときや職場で一大事が起こったときなどは、「完全に自分を捧げる」ような場合もあるかもしれません。そうした極端な状態は、人生の全体を覆うのではなく、人生のひとつのシーンとして体験される場合がほとんどだろうと思います。働きすぎの状態が続き、大きく体調を崩してしばらく休み、生き方をガラッと変えた、という人のエピソードをしばしば見かけます。これはまさに、第6ハウス内での「幸福へのシフト」です。第6ハウスの対岸の12ハウスは「犠牲の部屋」ですが、第6ハウスは「管理の部屋」でもあります。自分が「毎日」をどのように配分して生きるか、ということは、自らある程度以上に管理できることです。もちろん、上記のように人生の局所では、管理や調整が全く不能になることもあるでしょう。ただ、そのあとで、あるいはその前に、「自分の生きる時間をどう配分するか」は、多少は考える余地があることが多いだろうと思います。生きるために働いているのに、その仕事のせいで死にそうになるのは、理不尽です。でも私たちの多くが、その理不尽の落とし穴に、かなり簡単に落ちます。そうならないためには、どうすればいいのか。「人から褒められ、感謝されること」に依存しすぎていないかどうか、確かめねばなりません。「人から叱られないために、嫌われないために行動する」ことも、行きすぎると同じ結果にたどりつきます。第6ハウス的な幸福は、「調整できる幸福」「工夫できる幸福」とも言えます。どの程度相手に与え、どの程度を自分に残しておくか、ということです。「自分のための自分」であることと「人のための自分」であることを両立させることも、幸福のための重要な条件です。働き方や仕事の内容を考えるとき、「何をするか」ではなく「何をしないか」が重要だ、という考え方があります。たとえば「テレビには出ない」と決めているミュージシャンがいます。「これは自分の仕事ではない」「これは自分の責任ではない」というふうに、日々の活動に「一線を引く」ことは、とても大事なことです。これは、第6ハウスのひとつのテーマだと思います。すなわち「何をするか」ではなく、「何をしないか」です。さらに、自分で決めたことが「やっぱり、何か違うぞ」と思えたなら、これを柔軟に変えることも大切です。第6ハウスは「調整の部屋」でもあります。つねに試行錯誤し、他者と調整しながら、お互いのニーズを満たして叶う幸福が、第6ハウスのテーマなのです。*********************~お知らせ~いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。2020年2月~10月まで『石井ゆかりの幸福論』をお休みさせていただきます。楽しみにしてくださっていた読者のみなさま大変申し訳ありませんが、連載再開をお待ちください。よろしくお願い申し上げます。*********************プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2020年01月25日「天海さんは現場では“座長”や“リーダー”と、呼ばれています。長い収録時間にもかかわらず、出演者やスタッフたちのテンションが保たれているのは、天海さんの細やかな気遣いによるところも大きいでしょうね」と語るのは、ドラマ制作関係者。天海祐希(52)主演のドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)は第1話が13.0%、第2話12.4%と視聴率も好調だ。彼女の座長ぶりについて、前出のドラマ制作関係者が続ける。「医療に関わる専門用語も多く、セリフを覚えるのも、よどみなく話すのも、かなり大変です。ある共演者が天海さんとの掛け合いでNGを連発してしまったとき、天海さんが『大丈夫!(NGなんて)何度出してもいいから、思い切って(役を)演じて!』と、笑顔でフォローしていたのが印象的でした」特に年末は長丁場の撮影が多かったという。「現場での天海さんの掛け声は、『休むときは休む、やるときはやる。今日も1日乗り切りましょう』という感じです。しかしそういう天海さんは、収録の合間にも全然休みません。撮影現場の椅子にも座ることなく、歩き回って、共演者やスタッフたちとのコミュニケーションをはかっています」実はこの“休憩中でも座らない”というスタイルは、彼女が尊敬する先輩女優から影響を受けたものだという。天海を知るファッション関係者は言う。「昨年公開の映画『最高の人生の見つけ方』で共演した吉永小百合さん(74)です。天海さんは、大女優なのにもかかわらずストイックな姿勢を続けている吉永さんを慕っているのです」映画界では“座らない女優”としても知られている吉永。彼女自身は、昨年出演したドキュメンタリー番組『プロフェッショナル仕事の流儀吉永小百合スペシャル』(NHK総合)で、次のように明かしている。「(撮影の合間でも)立っているほうがリズムがいいというか。(座ってしまうと)出演者じゃなくて観客になっちゃうみたいな。そういう怖さが自分にはあるんです」吉永との共演により天海も得るところは多かったようだ。雑誌のインタビューではこう語っていた。《(撮影中に)小百合さんが経験されたお話を伺って、私はそれを経験していないけれど、たくさんの貴重な学びがあったのです》(『美ST』’19年12月号)“小百合の流儀”も身に付けた視聴率女王の快進撃は続きそうだ。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、「石井ゆかりの幸福論」第6のテーマ、自分の心身に必要なこと、必要とされること(前編)をお届けします。■6.自分の心身に必要なこと、必要とされること。(前編)「タイムスリップもの」のSFがお好きな方も多いでしょう。私も時々、自分が遠い過去の世界に飛ばされたとしたら…、と妄想するのですが、多分、生きていけない気がするのです。ある村にポンと放り出されたとして、そこにいる人々は私に「おまえはどこの誰か」「どこからきたのか」と尋ねるでしょう。運よく誰かに後見してもらえるようなことがなければ、怪しいヤツとして、村からはじき出されます。他の集落に向かっても、同じようなことが起こるでしょう。街に入るには旅券のようなものが要るかもしれません。後見者や旅券は、「縁」です。タイムスリップもののSFで、主人公は飛ばされた先で何かしら、運よく「縁」を手に入れます。運がなければ、縁なきものとして放り出され、餓死するしかないのです。「人間は社会的存在である」という言い方があります。血縁や地縁、身内としての愛情などの結び付きはその最たるものですが、仕事やお金を通して社会につながっている部分もあります。親として子を育てたり、親族の介護をしたりすることも、一つの「社会的結び付き」、つまり社会との「縁」と言えます。自分以外の人に対してなんらかの役割を得るとき、私たちは社会につながって、そこから、生きるための血流を受け取ることができる、というイメージです。社会で「役割」や「つながり」を得れば、その場所で暮らしていけます。それが得られないとき、タイムスリップで放り出されたときのごとく、私たちは路頭に迷います。「人の役に立ちたい」「必要とされたい」「責任を果たしたい」。これらは、多くの人が抱く気持ちです。単なる「願い」ではなく、生きていくための切実な心の叫び、と言ってもいいかもしれません。これらの願いが叶わないとき、私たちは社会との「縁」を失い、路頭に迷って、生きていけなくなるかもしれません。もとい、現代の日本では誰もが、憲法により「健康で文化的な、最低限度の生活」を保証されています。それでも、そうした制度に頼ることを恥じる人が少なくありません。実際「誰からも必要とされず、誰の役にも立っていない」という思いに傷ついて、死を選ぼうとする人さえいます。世の中から必要とされたい。他者の役に立ちたい。こうした思いから、私たちは社会に必要とされるべく(つまり仕事を獲得すべく)、ごく若いうちから勉強し、あるいは心身を鍛える努力を重ねます。「がんばる」ことは、この世界において、とても価値あることと見なされています。ですが、この「必要とされる」「役に立つ」ことを目指し、完遂した先には、何が待っているのでしょうか。ホロスコープで「役割・任務・就労条件」などを象徴するのが第6ハウスです。これは古くは「奴隷の部屋」でした。たとえば「逃亡した奴隷を探してほしい」などの依頼には、第6ハウスの様子を見たわけです。現代的には「就労関係」がここに当てはめられるのが面白いところです。また、「病気」もこの部屋の管轄で、現代的にも「健康状態」を見るときは、6ハウスを用います。「健康管理も仕事のうち」と言いますが、第6ハウスは継続的な労働の状態、ひいては生活のあり方や引き受けている任務の内容、任務のこなし方などを管轄しています。他者から自分に寄せられるニーズに応えることと、自分自身の心身のニーズに応えることは、強く結びついています。自分自身のニーズが満たされていなければ、他人のニーズに応えることができないからです。>>次回もお楽しみに(2020年1月25日更新)プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。公式モバイルサイト「石井ゆかりの星読み」
2019年12月25日星占いの記事やエッセイを執筆しているライター・石井ゆかりさんからのスペシャルメッセージを紹介します。大きく動く“スタート”の瞬間2020年が「ちょっと怖いな」という読者の方へ。こんにちは、石井ゆかりです。2020年という年について、すでにたくさんの方々の記事やコメントが、各所で紹介されています。そうした記事を読んだ方が、「2020年が怖くて仕方がない」とご感想を書かれているのを、某所で目にしました。2020年は山羊座・牡羊座というパワフルな星座に星が集い、年末にグレート・コンジャンクション(木星と土星の大会合)を迎える年でもあります。「星占い」は科学ではない以上、読み手によって様々な解釈があり、どれが正解でどれが間違いということもないのですが、2020年に関してはニュアンスの差こそあれ、「ハデな、大きな動きのある年である」という読み方は、共通しているのではないかと思います。「大きな動きがある」と聞いて、ワクワクする人もいれば、「何か恐ろしい変化が起こるのではないか」「今の平穏や安定した生活が失われるのではないか」と考える人もいます。日頃不安を感じやすい人や、不安定な状況で生活している人、感受性の鋭い、敏感な心の持ち主の人々は、どちらかといえば後者に傾きがちかもしれません。何か大変なことに巻き込まれたらどうしよう、という恐怖で足がすくんでしまう人も、少なくないはずです。ですが2020年の「動き」は、もしかすると、それほど「怖がる」必要はないのかもしれません。なぜなら、2020年にスポットライトが当たっているのは、主に「活動宮」と呼ばれる星座だからです。「活動宮(カーディナル・サイン)」は、自ら何かを始めようとする世界です。能動の世界、主体性の世界、自意識の世界、リーダーシップの世界なのです。ゆえに2020年は「自分から何かを始めたい」と思っている人には、ごく動きやすい年となるでしょう。一方「自分から何かを変えるのはいやだな」「現状維持に徹したい」という人は、「現状維持に徹するぞ!」という主体的な意志を持ち、そのために動いていけば、その目標を自分の手で達成できる年、という解釈もできると思うのです。問題なのは「だれかになんとかしてほしい」「自分では何もしなくても、うまくいくといいな」という姿勢かもしれません。もとい、それでも「だれか」をうまく選んでついていくことができれば、もしかすると、「なんとか」なるかもしれません(!)。年末の「グレート・コンジャンクション」は約20年おきに起こる現象で、前回は2000年、牡牛座での会合となりました。ですから、まずは単純に、1999年から2000年に皆さんに起こったことを思い返してみると、2020年の流れとリンクする部分もあるかもしれません。もちろん、「全く同じことが起こる」わけではありませんが、流れの中にある仕組みや起こる出来事の強度みたいなものが、どこか似ているのではないかと思うのです。ある星の形を「怖い」と感じる人は少なくありません。そういう方には、ぜひ、日記をつけていただきたいと思っています。この「日記」は、毎日のことを細ごま書くのではなく、目立った出来事やイベントがあったら、それをメモしておく、という程度の方が、星を読むには役に立ちます。占いの記事に「来週こんな星の配置があります」と書かれていたら、同じような配置の日を、過去に遡って探し、日記を読んでみます。そうすれば、過去に起こった「事例」を参考にして、「その時期起こりそうなこと」をちょっとは、想像できるのです。私たちはどんなに大変なことでも、人生の中でなんとか対処しています。ですから「自分は、そのことに対処できるだろうな」という心の準備も、多少は整うのです。私自身は、「日記」というほど立派なものではなく、ごく簡単な「年表」を作っています。引っ越しや本のリリース、病気、歯の治療など、自分にとって「これはちょっと大きなイベントだったな」と思えることを、箇条書きにメモしてあるのです。この「年表」をくってみますと、2000年は私にとって、何をかくそう星占いの活動をスタートさせた年でした。まだインターネット黎明期、「筋トレ」というWebサイトを立ち上げて発信を始めたのが、ちょうど2000年の春分の日だったのです。その時は完全に「趣味のサイト」で、まさか20年後にはその活動が仕事の中心になっているとは想像もしませんでした。星占いで言う「コンジャンクション」とは、星と星が空で近づき、スピードの速い星が遅い星を追い越していく現象です(あくまで、地球からそう見える、ということです)。私たちが最も頻繁に経験している「コンジャンクション」は、新月です。太陽と月が地球から見て同じ方向に位置するタイミングを「新月」と呼びます。星占いではこの新月のタイミングを物事の始まり、「スタート」のタイミングと考えます。では、木星と土星の重なりはどう考えられるでしょうか。これも実は、「物事の始まり」と解釈できるのです。私の「筋トレ」のスタートはまさにそのとおりなのですが、この「スタート」の解釈の厄介なところは、「始まりの段階では、その先どんな展開になるか、わからない」という点です。前述の通り私自身、20年前のグレート・コンジャンクションのタイミングでは、いずれアンアンのような有名な媒体に記事を書かせていただけるようになるとは、想像もしていなかったわけです。頼りない話ですが、少なくともあの時の私は、「ここから自分の大きな仕事が始まるな」なんて、占えませんでした(!)。もとい、2000年のグレート・コンジャンクションは牡牛座、2020年のそれは水瓶座で起こります。この星座の違いにも、実は重要な意味があります。この件は他の場所でも多くの方が書いていらっしゃるので、ここでは割愛します。ただ、「始まり」のスケールとしては、前回よりも今回の方が「大きい」イメージです。自分の人生において、何か大それたことを始められるようなタイミングなのです。夢を描いて夢を追い始める人もいれば、ふとしたキッカケでいきなり、夢の中に飛び込んでしまう人もいるでしょう。「人生何があるかわからない」の言葉通り、2020年は何か素敵なことが起こりそうな年だ、と思っていいと私は考えています。ただ、私のWebサイト立ち上げのように、「その先に何が起こるか」は、スタートの段階では、全くわからないかもしれません。そもそも、スタートというものは、そういうものなのではないでしょうか。面白いのは「スタート」の先に展開してゆくことであって、「スタート」の瞬間自体には、大して面白いこともない、ということだって、珍しくないのです。始まりは、「向こうからやってくる」場合もあれば、「こちらから仕掛けてゆく」場合もあります。2020年全体を見渡すと、どちらかといえば「こちらから仕掛けてゆく」スタイルの方が、フィットする感じがあります。これは、要求するのでもなく、ゴリオシするのでもなく、自分から道を選んで自分から歩き出す、というイメージの動きです。2017年の終わり頃から造ってきた道に、ようやく足を踏み出せる、という感じもあります。更に言えば、2020年の後半は、「戦いの時間」でもあります。私は幼い頃は少女マンガを読んで育ったクチなのですが、最近なぜか、少年マンガや青年マンガを読むようになりました。それらを読んでいてしみじみ驚くのが「戦闘シーン」の多さです。とにかく、戦いの場面が長くて多いのです。「ふふふ…そんなもので私に勝てると思うのか」「うおおおお!」どかーん!ばきーん!「なにぃ!」「トドメだ!」みたいなものが延々と繰り返されていくのが、最初は退屈で読み飛ばしていたのですが、今ではだんだん慣れてきました(!)。2020年の後半に強調されている「戦い」はもちろん、少年マンガの戦闘シーンのようなあからさまなものではないだろうと思うのですが、「あきらめないで、勝ち目のなさそうな強い相手に立ち向かっていく」ことには、何かしら意味があるのかもしれない、と考えている今日この頃です。いしい・ゆかりライター。星占いの記事やエッセイを執筆。近著に12星座別『星栞 2020年の星占い』(幻冬舎コミックス)ほか。※『anan』2019年12月25日号より。©Ko Hong-Wei/EyeEm(by anan編集部)
2019年12月21日数々の傑作娯楽映画や現在も語り継がれるカルト作を数多く手がけた石井輝男監督の作品を集めた特集上映「石井輝男 キング・オブ・カルトの猛襲」が24日(日)から開催される。デビュー作『リングの王者 栄光の世界』から遺作『盲獣VS一寸法師』まで全38作品が集結。2020年1月まで続く超大型特集だ。1924年に生まれ、東宝で撮影助手として活動を始め、新東宝、東映などで数々の傑作を手がけた後、晩年は自身でプロダクションを立ち上げて活動した石井輝男監督は、監督作が膨大にあり、そのジャンルも多岐にわたっている。スター俳優とタッグを組んで大ヒット作を連発することもあれば、後世に語り継がれるカルト映画を量産する時期もあった。その内容は娯楽性と芸術性が同居しており、確かな技術と作劇で魅せる安定感と、時に観る者をあ然とさせるアナーキーな展開が人気で、2005年にこの世を去ったが、現在も支持者、研究者、熱烈なファンが多い。今回の特集では石井監督の膨大なフィルモグラフィーの中から厳選した38作品を上映。高倉健が主演の『網走番外地』『恋と太陽とギャング』や、海外でも人気を集める『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』、女性に迫る男のあまりの執拗さに恐怖と笑いが同時にこみあげてくる怪作『異常性愛記録 ハレンチ』、鶴田浩二、高倉健、丹波哲郎、江原真二郎ら豪華キャストが勢ぞろいするアクション『暗黒街の顔役 十一人のギャング』など強烈な作品が連日上映される。時代の波を捉えながらも、スタイルをあえて壊して完成度や安定を否定して走り続けた石井輝男の作品群は“キング・オブ・カルト”の名にふさわしい。早くも没後14年。今回の特集を機に新世代が石井輝男の世界に新たに足を踏み入れることを期待したい。石井輝男 キング・オブ・カルトの猛襲『花と嵐とギャング』『黄色い風土』『いれずみ突撃隊』『温泉あんま芸者』『徳川女系図』『リングの王者 栄光の世界』『日本ゼロ地帯 夜を狙え』『網走番外地』『恋と太陽とギャング』『残酷異常虐待物語 元禄女系図』『戦場のなでしこ』『大悪党作戦』『霧と影』『親分を倒せ』『神火101 殺しの用心棒』『異常性愛記録 ハレンチ』『殺し屋人別帳』『女体渦巻島』『大脱獄』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『決着』『ゲンセンカン主人』『暗黒街の顔役 十一人のギャング』『監獄人別帳』『続 決着』『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』『女王蜂と大学の竜』『昇り竜 鉄火肌』『網走番外地 望郷篇』『ギャング対Gメン 集団金庫破り』『無頼平野』『セクシー地帯』『緋ぢりめん博徒』『顔役』『盲獣VS一寸法師』『徳川いれずみ師 責め地獄』『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』『直撃地獄拳 大逆転』11月24日(日)から2020年1月25日(土)まで※12月31日(火)と1月1日(水)は休館ラピュタ阿佐ヶ谷
2019年11月24日星占いって好きですか?ロマンティックな感じがして憧れるとか、テレビで見かけたら、ついチェックするという人も多いのでは。でも、自分でも占えたらいいな、と本を読み始めものの、すぐに脳内が疑問符だらけになり閉じてしまった…なんて話を聞くことも。確かに覚えることが多いし、難しいですよね。その気持ちわかります。でも大丈夫!「私には無理…」と諦めかけている方にこそ読んでほしい星占いの本があるんです。■専門用語はほぼなし!易しい星占いそれは石井ゆかりさんの『月で読むあしたの星占い』(すみれ書房)。帯に《石井ゆかりが教える、いちばん易しい星占いのやり方》と書いてあるだけあって、超絶とっつきやすく、サクサク読み進められる1冊です。石井さんいわく「本物の『ジャングル』が本格的な占星術の世界で、『ジャングル・ジム』が本書の星占い」とのことなので、ビギナーさんも心配ご無用。サファリジャケットにブーツの重装備ではなく、Tシャツ&スニーカー姿で思う存分楽しめます。本の後半で少しハウスやホロスコープに触れていますが、そこまでは全くと言っていいほど専門用語は登場しません。易しい、そして優しい表現で毎日の星占いの「やり方」を説いているため、スッと頭に入ってくるんです。■12種類の「〇〇の日」とは?石井さんは「今日の月」が位置する星座で決まる12のテーマに、それぞれ「〇〇の日」という名前をつけました。--------------------------1.スタートの日2.お金の日3.メッセージの日4.家の日5.愛の日6.メンテナンスの日7.人に会う日8.プレゼントの日9.旅の日10.達成の日11.友だちの日12.ひみつの日--------------------------この「12種類の毎日」が2~3日ごとに切り替わりながら進み、1ヶ月でひとめぐりするのです。第1章は、星座別の12種類の「〇〇の日」を手帳やカレンダーに書き写し、「毎日の占い」の基本を作る章。筆者(射手座生まれ)もさっそく手帳に書き込むことにしました。とりあえず10月1日から31日まで記入したのですが、1日は「ひみつの日」。3日には「スタートの日」に移行し、6日は「お金の日」、8日は「メッセージの日」…。全ての「〇〇の日」を書いたら、それぞれについての詳しい解説を熟読します。例えば「スタートの日」は“目新しいことが多い日”で、何かしら変化が起こりやすいのだそう。解説を読んでは手帳をちら見して「この日はこんな日なのね!」とわくわく。「お金の日」とか「愛の日」とか、やっぱり気になっちゃって。■占いとの理想的な付き合い方?とはいえ、夜寝る前などに「“あした”はこういう日かぁ」と手帳を眺めはしたけれど、起こりそうな出来事を意識してスケジュールを立てたり、当日の朝「〇〇の日だから、こうしよう」と考えて行動したりはしませんでした。なのに、後で振り返ってみたら…あっ!と思いあたることが結構あったんです。例を挙げると…--------------------------◎お金の日気前がよくなって散財しやすいそうです。6日は電子レンジを買い替えて勢いづいたのか、気づいたらカルディで、普段は買わないちょっとお高めの冷凍食品を購入していました。◎人に会う日18日。いつもより早めに退社したところ、駅で高校時代の同級生とバッタリ再会。◎達成の日25日。やらなきゃと思いつつ、滞っていた原稿をなんとか仕上げて解放感に浸ることしばし。◎友だちの日27日「友だちの日」は昔からの友人と美術館へ。--------------------------まるで最初からそうと決まっていたかのような出来事が重なり、なんで?とびっくり。「こんな日」ということをなんとなく知っていて、それに該当する事柄に遭遇すると、ちょっと得した気分になりますね。学校の先生が「ここは大事だよ」と言っていたポイントを復習しておいたら、テストに出題された、みたいな。全面的に頼るわけではなく、転ばぬ先の杖として参考にするのって、占いとの理想的な付き合い方ではないでしょうか。■「自分で少し占えるようになる」とは?石井さんは本書の終わりのほうで、過去の日記を見ると、12種類の「〇〇の日」がめぐってきたとき、自分の身にどんなことが起こったのかを確認できると述べています。そのことは、今後を予測する上で大きなヒントになるとも。1ヶ月間、占いを試してみて、それは正にその通りだろうなと納得しました。「自分で少し占えるようになる」とは恐らく、起こっていることの意味を考え、その延長上にある将来の見通しを立てるのが上手になる、ということ。占いに振り回されるのではなく主体的に自分のリアルな日常を見つめ、そこに星占いをそっと添えるのは、とても素敵なことだと思います。占いによって視野を狭めるどころか、自身の物語が豊かな広がりを見せるでしょう。そんな気づきを与えてくれる『月で読むあしたの星占い』。読めば未来が、この先の人生が、今よりも楽しみになるかもしれません。プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2019年11月02日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラムが登場! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、「石井ゆかりの幸福論」第5のテーマ、愛と創造について(前編)をお届けします。■5.愛と創造について。(前編)星占いの「ハウス」に沿ってお題を決めて書いている本稿ですが、今回は「愛と創造」がテーマです。星占いで「第5ハウス」と言えば恋愛のハウス、ということになっています。恋愛は占いの場で、もっともよく話題にのぼるテーマです。多くの人が恋に悩み、愛に傷ついて、占いに手を伸ばします。一般に、人が「占いをしたい」と思うのは、「自分の力ではどうにもならないと思えること」に直面したときだろうと思います。「自分の力ではどうにもならないこと」、その最たるものが恋愛です。意中の相手の心を自分の思い通りにできたら、どんなにいいでしょうか。でも、そうはなりません。そうはならないからこそ、恋愛が素晴らしい、と言うこともできるかもしれません。もし、自分の意思で他人の気持ちを自由自在に変えられるならば、「人から愛される」ことは、そんなに貴重なことだとは思えないはずです。自分の思い通りにはならないはずの「他者の心」が、自分という存在を強く求めてくれる、というところに、愛の神秘、愛の奇跡的な感動が生まれるのだと思います。恋の前では、人はどこまでも無防備です。とても傷つきやすくなりますし、感情は揺れ動き 、ほかのことが手につかないくらい、感情に支配されてしまうこともあります。こうしたとき、「占いをしたい!」という気持ちになるのは、当たり前です。星占いで「恋愛を見てください」と言われたら、まず第5ハウスの状態(とそのルーラー※)を見るはずです(人にもよりますが)。でも、実はほかにもいくつか、見るべきところがあります。まず第7ハウス、次に金星、火星、そして第8ハウスや第11ハウスも見たりします。さらに月と太陽、土星、などと、まあ複合的にどんどん見ていくわけですが、特にこの5・7・8・11の4つのハウスは、それぞれ担当が分かれています。第5ハウスは「与える愛」、第7ハウスは「パートナーシップ、結婚」、第8ハウスは「性愛」、第11ハウスは「受け取る愛」をそれぞれ、検討できる場所なのです。第5ハウスが「愛と創造の部屋」であることが、これで少し、ピンときます。愛は愛でも、第5ハウスの愛は「愛する」愛なのです。自ら生み出す愛、行動する愛、注ぐ愛が、第5ハウスの愛です。「愛するだけが愛でしょうか?愛されるのを望むのは、ワガママなのでしょうか?」と時々、質問されます。「愛されたい」という願いは、本当に多くの人が胸に抱いている、切実な願いです。ワガママ、ということではないと思います。でも、これだけ多くの人が「愛されたい」と思っているならば、裏を返せば「愛することのできる人」こそが求められている存在だとも言えます。愛情深い人、愛することのできる人を、みんなが待ち望んでいるのです。ならば、「愛することができる人」こそが、「必要とされる人」なのではないでしょうか。占いの場で問われるのは、「私はあの人に愛されますか?」「私を愛してくれる人が現れますか?」が圧倒的に多いように思います。とにかく「自分の思い通りにならない・コントロールできない」のは、自分の心ではなく、自分以外の他人の心のほうなので、そういう問いが前に来ます。でも、本当にそうでしょうか。誰かを好きになる、愛する、ということは、どんなに努力しても、なかなか、できることではありません。もとい「頑張って好きになる」「相手のいいところを見つけようとする」ことは、できます。でも、「辛抱してつきあってみたら、相手がいい人だということはわかったし、仲良くもなったけれど、でもどうしても、愛情を持つことができない」というのは、よくあることです。こう考えると、「頑張ってもできない」「コントロールできない」のは、本当は「自ら愛すること」のほうなのかもしれません。何かを好きになること、夢中になること、愛すること。これは、とても大変なことです。※ルーラー:占星術では、12星座それぞれが「王様」のような惑星を持っています。それを支配星という呼び方のほか、ルーラー、守護星とも呼びます。>>次回もお楽しみに(11月25日更新)プロフィール石井ゆかりライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆、「12星座シリーズ」(WAVE出版)は120万部のベストセラーに。Twitterのフォロワー数は30万を越える。著書多数。
2019年10月25日舞台「フラガール -dance for smile-」が現在、東京・日本青年館ホールにて上演中。開幕に先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には主演の井上小百合(乃木坂46)、矢島舞美、富田望生、太田奈緒(AKB48)、福島雪菜(劇団4ドル50セント)、伊藤修子、味方良介、有森也実、山崎銀之丞が出席した。【チケット情報はこちら】昭和40年、エネルギーが石炭から石油に代わろうとする時代の福島県いわき市の炭鉱町を舞台に、労働者から目の敵にされながらも“常磐ハワイアンセンター”設立に向けてフラガールへと生まれ変わっていく少女たちの姿を軸に描く。映画は2006年に公開され数々の賞を受賞した大ヒット作。舞台化は初となり、総合演出は河毛俊作、プロデュース・構成演出は岡村俊一が手掛ける。会見では、井上が初挑戦となったフラダンスについて「ビックリするぐらいしんどくて、最初は動けなくなったほどでした。これは大変だぞと思っていたのですが、稽古を重ねていくうちに、みんなどんどん身体が動くようになっていった。本番でその成果が出せればいいなと思っています」と語ると、井上と共にフラガールを演じる富田や太田、福島、伊藤も深く頷く。そんなメンバーにダンスを教える先生・平山まどか役の矢島は「私は先生役なので最後はみんなを見守るのですが、日に日に上達していくフラガールの皆さんに感動していました」、常磐ハワイアンセンターの企画部長として彼女たちを見守る吉本役の山崎も「キャスト達が、物語の中と同じように少しずつ成長していく姿を見せてもらいました。大ヒット映画の舞台版ということで多少のプレッシャーもありますが、井上小百合版の『フラガール』、皆さんに楽しんでいただけるものになっていると思います」とそれぞれ語り、自信を覗かせた。また、紀美子(井上)の母親役の有森が「私が演じるのは、変わりゆく炭鉱に不安を抱えながらも娘を応援し、少女たちからエネルギーをもらい、新しい時代に踏み出すひとりの人間です。難しいけれど楽しい役です」と話すように、少女たちの奮闘と共に、彼女たちを取り巻く大人たちの姿も丁寧に描かれる。だからこそ、登場人物ひとりひとりの人生がフラによって変わっていく様子が鮮やかで、胸に響く作品となっていた。クライマックスのダンスは、人が生で演じるからこその気迫を肌で感じられる仕上がり。ぜひ劇場で体感してほしい。公演は10月27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。取材・文:中川實穗
2019年10月23日乃木坂46の井上小百合が主演し、元℃-uteの矢島舞美、ドラマや映画の話題作への出演が続く富田望生と注目キャストがそろう舞台「フラガール-dance for smile-」。10月18日(金)の初日を前に、ゲネプロ、囲み取材が行われ、出演者らが登壇。日本アカデミー賞を総なめにした傑作映画を舞台化、上演するにあたっての意気込みを語った。「フラガール-dance for smile-」の公演情報フラガールのリーダー、谷川紀美子役を演じる乃木坂46・井上小百合は、フラダンスの稽古について聞かれ、「びっくりするぐらい稽古がしんどくて、最初のほうは動けなくなっちゃって。これは大変だぞ!と思っていました」とコメント。都会のダンサーだった過去を持ち、炭鉱の娘たちをフラガールへ育てる平山まどか先生役の元℃-ute・矢島舞美も「フラダンスは普段使わない筋肉をたくさん使うんです。私は先生の役なので、日に日に上達していくフラガールたちを見ていると、感動をおぼえてしまうほどでした。みんなが特訓した成果は、観に来てくれるお客さんにもリアルに感じていただけると思います」とフラガールたちの上達ぶりに自信をのぞかせた。「フラガールは思い出ばかりの作品」と話すのは、作品の舞台である福島出身の富田望生。本作の映画版では南海キャンディーズ・しずちゃんが演じたひきこもりの娘・熊野小百合役を演じる。「震災当時のわたしの担任の先生が、東京まで観に来てくれる予定なんです。台風や地震もありますが、楽しみにしてくれている方がいるってことが、やっぱり“やんなきゃいけねぇな!”という気持ちになります。力をあわせて素敵な舞台になるようがんばります」と意気込みを語ってくれた。最後に井上が公演について「この作品は実話だというのがすごく大きいです。舞台でも昭和40年の時代背景が濃く表現されていますし、何よりこういう少女たちが本当にいたというのが感動的なストーリー。今回演じることができて、すごくありがたいな、がんばらなきゃな、と思っています。とても力をもった作品なので、観に来てくださった方に“明日もがんばろう”“勇気をもらえた”と感じてもらえるように、一生懸命取り組んでいきます」と熱い思いをのぞかせた。本作には、Wキャストで太田奈緒(AKB48) 福島雪菜(劇団4ドル50セント)、味方良介、伊藤修子、有森也実、山崎銀之丞らも出演。舞台『フラガール - dance for smile -』は、10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットぴあでは各公演、当日10時まで購入できる当日引換券を発売中。
2019年10月18日2016年から始まった天海祐希と石田ゆり子によるトークドキュメンタリー「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」の第4弾が10月16日(水)今夜オンエア。今夜は吉永小百合、大東駿介、高良健吾、山崎育三郎が“初来店”する。本番組は天海さんがママ、石田さんがチーママをつとめる架空のスナック「あけぼの橋」に、豪華なゲストが客として来店。お酒の力を借りて彼らのリアルな私生活を聞き出していこうというスナックトーク番組。第1回目には佐々木蔵之介、玉木宏、速水もこみちらが、第2回目には小栗旬、西島秀俊、鈴木浩介、滝藤賢一、田中哲司といった面々が、第3回目では福山雅治の「ウタフクヤマ」とコラボ。福山さんのほかリリー・フランキー、蒼井優、松山ケンイチといった豪華ゲストが登場した。そして待望の4回目の放送がついに実現。今回は映画『最高の人生の見つけ方』が絶賛公開中の日本が誇る大女優の吉永さん。番組MCの天海さんとは『最高の人生の見つけ方』で共演、石田さんとも『おとうと』などで共演している吉永さんだが、この3人がバラエティーで揃うのは初だという。5年ぶりのフジバラエティー出演となる吉永さんと天海さん&石田さんコンビがどんなトークを繰り広げるのか。さらに番組名物カラオケ企画では紅白出場経験もある吉永さんの美声を聴くことができるのか?こちらにも注目だ。また今回も飯尾和樹扮する巡査が“道に迷ったお客さん”をお店へ連れてくる。今回は『108~海馬五郎の復讐と冒険~』の公開を控える大東さんと、ドラマ「モトカレマニア」がスタート直前の高良さん。さらに山崎さんも“来店”。番組恒例のチーママ特製手料理でおもてなしする。吉永さん主演、天海さん共演による『最高の人生の見つけ方』は大真面目な主婦と大金持ちの女社長、余命宣告を受けた2人が同じ病院に入院する12歳の少女の【死ぬまでにやりたいことリスト】全てを実行しようとする――という物語。大東さんがホスト役に挑む『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は、松尾スズキが監督、脚本、主演を務め、星野源が主題歌を担当。Facebookで妻の浮気を知った主人公の“前代未聞”復讐劇が展開。10月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開される。高良さん出演のドラマ「モトカレマニア」は、新木優子演じる幸せだった過去の恋の時間に浸って生きる主人公の混乱と暴走と試行錯誤の物語。高良さんは新木さん演じるユリカの元カレ・マコチ役で出演。10月17日(木)22時~フジテレビ系にて放送開始。※15分拡大山崎さんは11月3日(日)にファンクラブプレミアムイベント「YAMAZAKI IKUSABURO Premium Live 2019 ~Thanksgiving~」と「YAMAZAKI IKUSABURO Premium Dinner Show 2019 ~My favorite musical~」が開催される。「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」は10月16日(水)今夜22時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年10月16日ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの主演で映画化されたハートフル・ストーリーを原案に、主演・吉永小百合、共演に天海祐希という日本映画界珠玉の大女優2人を迎えた『最高の人生の見つけ方』。この度、吉永さん演じる“大真面目な主婦”の娘・美春を好演する満島ひかりの新規カットとメイキングカットが解禁となった満島さんが演じた大真面目な主婦・幸枝(吉永小百合)の娘、美春は、ファッション誌の編集部で働き、一見するとプライベート含めて充実しているように見えるが、彼氏が年下かつ部下であることなど、彼女は彼女なりの葛藤を抱えている女性。しかも、病気で倒れた幸枝は、自堕落な夫・考道(前川清)と引きこもりの息子・一慶(駒木根隆介)が頼りにならないため、2人の世話を美春に頼むことに。昔から、女性であることを理由に家族の面倒を押し付けられてきた美春は、溜まりに溜まった複雑な感情を幸枝に爆発させてしまう。そんな現代女性の葛藤をリアルに描いている本作には、すでに作品を見た女性たちから共感の声が多数上がっている。この役柄を自然体で演じきった満島さんは、「誰が演じても成立する、普通の役というのがいいなと思って(オファーを)受けました。両親の役が、吉永小百合さんと前川清さんという点はスペシャルですけれど。“誰でも良い”というのは可能性が多くある分、とても複雑に感じたんです。同じ年代の色んな方の人生を想像して、行く方向がここしかないと決まりきらないのが面白かった」と、演じる上での難しさと醍醐味を吐露。さらに「私が演じた美春は、普通に会社で働いているけど、お父さんとお母さんとはお家であまり口を利いていない。大事なことは特に、相談もできないでいます。自分は社会で上手く振る舞っていて、弟は引きこもっていて、お母さんも本音が言えるタイプでもない。今の日本で多くなってきた、コミュニケーション不足の家族なんです」と、現代社会に増えてるリアルな家庭の様が描かれていると語る。また、本作での満島さんは若かりし頃の幸枝も1人2役で演じており、その演技にも注目だ。『最高の人生の見つけ方』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年10月11日より全国にて公開©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年10月12日主演・吉永小百合、共演に天海祐希という日本映画界珠玉の大女優ふたりを迎えた『最高の人生の見つけ方』が公開中。本作は、人生のすべてを家庭に捧げてきた“大真面目な主婦”と、人生のすべてを仕事に捧げてきた“大金持ちの女社長”という、価値観が絶対的に違う、出会うはずのないふたりが病院で出会い、今まで気がつかなかった生きる楽しさや幸せを見出していくというもの。“大真面目な主婦”・幸枝を吉永が演じ、“大金持ちの女社長”・マ子に天海が扮する。余命宣告を受けているこのふたりは、同じ病院に入院する12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”をたまたま手にする。そしてふたりは、このリストすべてを実行するというありえない決断をすることになるのだ。本作は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優主演で映画化された、余命6カ月のふたりの男が棺おけに入る前にやっておきたいことを記した“棺おけリスト”を携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフルストーリー『最高の人生の見つけ方』を原案にしたもの。この2019年の日本で、同名タイトルでありながら、新たな感動の物語として生まれ変わった。今までの自分だったら絶対にやらないことも、自らの殻を破って初体験。いくつになっても、どんなことがあっても、自分自身の人生は幸せに変えられる。本作はそんな、観れば人生が楽しく変わる“チェンジングムービー”だ。ほかの出演者として、ムロツヨシ、満島ひかり、賀来賢人に鈴木梨央、さらにはももいろクローバーZまでもが登場し、ふたりの女性が体現する人生讃歌に彩りを添える。メガホンを取ったのは、今年『引っ越し大名!』も公開された犬童一心監督。時代劇であった前作とはまた異なるアプローチで、すべての世代の人々の胸に響く作品に仕上げている。幸枝とマ子がチャレンジするのは、エジプトのスフィンクスの前で写真を撮ったり、京都で見たことのない大きさのパフェを食べたり、幸枝がウエディングドレス姿になったり……。さらにはスカイダイビングにも挑戦。彼女らふたりの冒険の数々の最後は、竹内まりやの『旅のつづき』が華を添える。観れば人生が楽しく変わる、そんな時間を、ぜひ劇場で味わってもらいたい。『最高の人生の見つけ方』公開中
2019年10月12日俳優のムロツヨシが11日、都内で行われた映画『最高の人生の見つけ方』(10月11日公開)の公開初日舞台挨拶に、主演の吉永小百合をはじめ、天海祐希、満島ひかり、ももいろクローバーZ、前川清、犬童一心監督とともに出席。台本に書かれてあった“吉永の膝枕”が、天海のアドリブによって実現しなかったことを明かし、「一生の思い出になるはずのシーンが…」と残念がった。本作は、余命宣告を受けた、人生のすべてを“家庭”に捧げてきた大真面目な主婦・北原幸枝(吉永)と、人生のすべてを“仕事”に捧げてきた大金持ちの社長・剛田マ子(天海)という価値観が絶対的に違う2人が、同じ病院に入院する12歳の少女の“死ぬまでやりたいリスト”に書かれたすべてを実行していく中で起こる奇跡を描く。マ子の秘書・高田学を演じたムロは、「本当にうれしい日々でした。天海さんと上司と部下という関係で楽しくお芝居させてもらいましたし、吉永さんと向き合ってお芝居するシーンがあって、こんな役を私がやっていいのかと。この2人をサポートする役柄にやりがいをもって、毎日緊張感、そして楽しい日々でした」と撮影を振り返った。続けて、スカイダイビングから降りて元気がない高田を幸枝が膝枕で介抱すると台本上に書かれていたシーンを一番楽しみにしていたが、天海のアドリブで膝枕を阻止されたというエピソードを披露。「いざテストをやってみたら、膝枕いく途中にマ子社長が『ノー膝枕』って。アドリブですね。台本にはないセリフを…。何回やっても『ノー膝枕』なんですよ。監督も一切何も言わず。唯一、天海さんと監督にクレーム」と残念がり、会場から爆笑が起こった。天海は「あー残念だったですね、今回は。次回でお願いします。高田が甘えているところが許せなかったんだと思います。マ子さん的に。私じゃないですよ!」と話し、監督も「僕も見ていて同じ気持ちに。止めろよって」と同調。そして、聞いていた百田夏菜子が「良かった」とコメントすると、ムロは「何が良かっただよ! 僕にとっては一生の思い出になるはずのシーンが」と悔しそうに話した。
2019年10月11日ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した同名ハリウッド映画を原案にした感動のヒューマンドラマ『最高の人生の見つけ方』の初日舞台挨拶が10月11日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、共演する吉永小百合と天海祐希が出席した。主婦として人生のほとんどを家庭のために捧げてきた幸枝(吉永)と、仕事だけに駆け抜けたセレブ社長・マ子(天海)。余命宣告を受けたふたりが、同じ病院で出会った少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を代理で実行しようと珍道中を繰り広げ、“生きる喜び”に目覚めていく。海外ロケを含む撮影はもちろん、全国のキャンペーン行脚を通して、すっかり意気投合した吉永と天海。それだけに本作への思い入れは格別で「ぜひぜひもう1度、舞台挨拶をしましょうと話している。特に思い出深いのは、道後温泉でのキャンペーン。以前出演した『青春の風』を思い出し、懐かしかったです」(吉永)、「はい、同じ気持ちです。わたしにとっては宝物ですし、皆さんの背中を押せる作品になっていれば」(天海)と熱いメッセージとともに、映画のヒットに期待を寄せていた。初日舞台挨拶には共演するムロツヨシ、満島ひかり、ももいろクローバーZ、 前川清、犬童一心監督(『引っ越し大名!』)が出席した。映画本編の台本には、吉永がムロに膝枕されるシーンがあったというが「天海さんが飛んできて『ノー膝枕!』って(笑)。結局、膝枕してもらえず、それが唯一の心残り」(ムロ)、「甘えている姿が許せなくて(笑)」(天海)。このやりとりに、犬童監督も「僕も同じ気持ちだった」と天海に賛同していた。吉永の娘を演じた満島は「座長が花開いているすばらしさを目の当たりにした。わたしも現場で花を咲かせられる女優になりたい」と大女優との共演に刺激を受けた様子だ。本作はハリウッド映画のリメイクだが、犬童監督は「その点は気にせず、生き方や環境が違う女性2人、そして満島さんを含めた3世代の女性の物語になればいいなと思った」と話していた。取材・文・写真=内田涼『最高の人生の見つけ方』公開中
2019年10月11日天海祐希と石田ゆり子がMCを務めるスペシャル番組「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」第4弾の放送が決定。吉永小百合、大東駿介、高良健吾、山崎育三郎が初来店することも分かった。本番組は2016年にスタートし、不定期に放送しているスナックトークドキュメンタリー番組。天海さんがママ、石田さんがチーママを務める架空の「スナックあけぼの橋」に、芸能界の第一線で活躍するお客さんを招き、謎めいた私生活をお酒のチカラを借りて聞き出していく。吉永小百合来店第4弾となる今回、ゲストに登場するのは、フジテレビのバラエティー番組は「SMAP×SMAP秋の超豪華SP」以来5年ぶり、近日公開される『最高の人生の見つけ方』では天海さんと共演している吉永さん。また、石田さんとは『おとうと』などで共演しているものの、3人がバラエティー番組で共演するのは初。だが、吉永さんはこれまで本番組を見ていたそうで、「2人で番組をやっていてうらやましかったです。今回3人で“リリーズ”(3人の名前に“ゆり=lily”があることに由来)で集まれてうれしい」と今回の収録を楽しみにしていたそう。番組内のスペシャル企画“これってウソ本当!吉永小百合都市伝説”では、「コンビニに入ったことがない?」「駅のホームで腰に手をあてて牛乳を飲むって本当?」など、私生活が謎に包まれている吉永さんの気になる都市伝説を本人に聞きただしていく。さらに、番組の見どころのひとつであるカラオケ企画ももちろん登場。「紅白歌合戦」への出場経験もある吉永さんの美声を聴くことができるのかこちらも気になるところ。今回の迷い人は…?番組では毎回、飯尾和樹扮する「スナックあけぼの橋」近くの交番勤務の巡査が、“道に迷ったお客さん”をお店へ連れてくる。今回は、大東駿介と高良健吾が初来店。天海さんと大東さんは共演こそないものの、大東さんが天海さんへ定期的に近況報告を行っている仲なのだとか。また、石田さんと大東さんは、「警視庁再犯防止課 真崎英嗣」や「ハッピー・リタイアメント」で共演、高良さんとは『悼む人』で共演している。さらに、山崎育三郎も加わり、番組恒例のチーママ特製手料理でおもてなしする。収録後――今回の収録を終え、MCの2人はまず「お疲れさまでした。やっぱり、本当に疲れたね(笑)」(天海さん)、「『スナックあけぼの橋』、私は本当に緊張しっぱなしで」(石田さん)と一言感想。さらに天海さんが「疲れるのは悪い意味じゃなくて。ゲストの方とのトークの楽しさが伝わるかなとか、その方のすてきなところをもっと出せたらいいなと思うし、スタッフの方の情熱に応えられたらいいなぁと考えると、自分の許容範囲を超えることがあります」と言うと、石田さんは「この場をどうしたらいいのか迷っている間に、その場はどんどん変わっていってしまって。そこに臨機応変に対応していく自分の技術の無さを感じます…」とふり返る。吉永さんの初来店については「すごいことですよね!」(天海さん)、「本当にすごいことです!」(石田さん)と興奮気味に語り、「世の中の方は小百合さんのすてきさ、かわいさ、可憐(かれん)さは充分ご存じでしょうけど、それを上回るものがあるので是非なんとしてでもそれが番組を通して見ている方へ伝わるといいなと思います」と天海さん。また番組を楽しみに待つ視聴者へ石田さんは「見て下さるだけでありがたいです」と言い、「私なんかこんなめちゃくちゃなのに、たくさんの方が楽しみにして下さるのがすごく不思議な感じがしています。でもこんな番組は他にないので、また修行して次回に向けてがんばりたいと思います(笑)」と第5弾にも意欲的。一方、天海さんは「今回で4回目なんて、よく続きましたよね」「本当にありがたいです」と感謝し、「今回、またみなさんに見ていただけるのが私としてもうれしいことなので、是非楽しみにしていただけたらと思います」とメッセージを送った。初来店の吉永さん「たくさんのお話ができたと思います」「普段バラエティー番組に出演させていただくことがないので、どういう風になるのかなと想像がつきませんでした」と収録前をふり返る吉永さんだが、「でも、収録が始まると、普段の私と天海さんとゆり子さんとムロさんの仲の良い関係性の中で、たくさんのお話ができたと思います」とコメント。そして視聴者へ向けて「天海さんの男らしさ、ゆり子さんの優しさが最高です。二人の自然体の面白さが会話からでていますので、是非お楽しみにしてください」と呼びかけている。「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」は10月16日(水)22時~フジテレビにて放送。『最高の人生の見つけ方』は10月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年10月11日より全国にて公開©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年10月04日10月11日(金)より全国公開される『最高の人生の見つけ方』。この度、本作の特別TVスポットが公開された。余命6カ月のふたりの男が棺おけに入る前にやっておきたいことを記した“棺おけリスト”を携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフルストーリーを、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンという2大アカデミー俳優主演で映画化した『最高の人生の見つけ方』。この感動の物語を原案に、主演・吉永小百合、共演に天海祐希という日本映画界珠玉の大女優ふたりを迎え、同名タイトルでありながら、新たな感動の物語として生まれ変わったのが本作だ。人生のすべてを“家庭”に捧げてきた“大真面目な主婦”と、人生のすべてを“仕事”に捧げてきた“大金持ちの女社長”。価値観が絶対的に違う、出会うはずのないふたりが病院で出会った。余命宣告を受けたふたりは、同じ病院に入院する12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”をたまたま手にし、このリストすべてを実行するというありえない決断をする。今までの自分だったら絶対にやらないことも、自らの殻を破って初体験。今まで気づかなかった“生きる楽しさ”と“幸せ”に、ふたりは出会っていく。公開された特別TVスポットは、さまざまなことに全力で挑戦するふたりの姿を映し出したもの。幸枝(吉永)が12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を実行しようと決意し、「やってみようと思うんです。あの子のリスト!」とその思いをマ子(天海)に電話で伝えるシーンから始まる。ふたりは世界中を旅しながら、エジプトのスフィンクスの前で撮った写真を見て笑ったり、京都で見たことのない大きさのパフェを前に驚いたり、幸枝がウエディングドレス姿で抱き合うのを見て、感動を抑えきれないマ子など、ふたりの旅がダイジェストで収められている。そして、ふたりが満面の笑みでお互いを見合いながら笑う映像と共に聞こえてくる幸枝の「力いっぱい楽しみたい!」「生きててよかった!」という言葉や、「最高!」と言いながらスカイダイビングする姿からも、ふたりが全力で人生を謳歌しているのが見て取れる。ぴあ独占試写会でも「挑戦することの勇気に泣けた(25歳・女性)」「一歩踏み出したら新しい景色が見えてくる映画(20歳・男性)」「明日から何かを始めてみようと前向きになれる映画(29歳・女性)」など、ふたりがさまざまなチャレンジを行う姿に感化されたコメントが溢れ、特にももいろクローバーZとのライブシーンでは「マ子さんの自分の“弱さ”を認める強さ、幸枝さんの挑戦することの勇気に泣けた。それと、“ももクロ”のライブのシーンの時がめちゃくちゃよかったです!心が温かくなりました。何でもチャレンジすることの大切さ、諦めない強さを持とうと思いました。(25歳・女性)」など絶賛の声が寄せられている。『最高の人生の見つけ方』特別TVスポット『最高の人生の見つけ方』10月11日(金)より全国公開
2019年10月01日乃木坂46・井上小百合が主演する『フラガール -dance for smile-』の稽古場が公開され、キャストによるダンス披露と会見が行われた。【チケット情報はこちら】2007年に日本アカデミー賞 最優秀作品賞を獲得した映画『フラガール』を舞台化する本作。トレンディドラマのみならず、舞台や映画も手がけてきたフジテレビの河毛俊作が総合演出を、岡村俊一が構成演出・プロデュースを担当する。キャストには井上のほか、矢島舞美、富田望生、太田奈緒(AKB48)、福島雪菜(劇団4ドル50セント)、伊藤修子、味方良介、中山優貴(SOLIDEMO)、有森也実、山崎銀之丞らが名を連ねた。まず報道陣に発表されたのは、出演者が日ごろ取り組んでいるダンスレッスンの成果。『フラガール』Tシャツに南国の花があしらわれたパレオ姿で稽古場に現れた彼女たちは、劇中のワンシーンを再現した。映画では南海キャンディーズの山崎静代が演じた、内気な性格で引きこもりの熊野小百合(富田)は踊りの輪を乱しながら登場。しかし次第に、ウクレレやギターが奏でるアップテンポな楽曲に合わせた見事なタヒチアンダンスに変化する。「GO!フラガール!!」の掛け声に続いて始まったのは、スローで穏やかな2曲目。他のキャストより稽古に入ってからの日が浅い井上も加わり、女性らしい腰づかいや波を表す手つきが特徴的なフラを優雅に披露した。約3週間後に迫る開幕に向けて彼女たちの踊りがどのように成長するか──。結果はぜひ劇場で見届けよう。会見では、河毛が本作を「今日的なテーマが内包されている」と分析。石油化の波に飲み込まれる常磐炭鉱の苦境は、テクノロジーの進化でAIに仕事を奪われる現代に通じる点があるとして「この難局を、笑顔とエンタメの力で乗り越える作品につくり上げたい」と抱負を述べた。「映画を一緒に観た母が出演をいちばんに喜んでくれた」と語る井上は「寂れた炭鉱町を変えるほどの、少女たちの強くまっすぐな気持ちも描かれています」と見どころを紹介する。「観に来てくださった方に“明日もがんばろう”と希望や勇気を与えられる作品になるよう、精一杯がんばります!」とメッセージを送った。公演は10月18日(金)から27日(日)まで、東京・日本青年館ホールにて。その後、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼに巡演する。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2019年09月30日2006年に公開された映画『フラガール』を原作にした舞台『フラガール - dance for smile -』が10月から11月にかけて上演される。総合演出は河毛俊作、構成演出は岡村俊一が手掛ける本作で、主演を務める井上小百合(乃木坂46)に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作について井上は「母と一緒に映画館に観に行ったのを覚えています。当時も『おもしろかったね』と話した記憶があるのですが、今改めて観ると、あのときとは違う感想を持ちました」と語る。作品の舞台は昭和40 年の福島県いわき市。かつて栄えた炭鉱の町がエネルギーの石油化で滅んでいく中で、町おこしのために常磐ハワイアンセンターの設立が計画される。建設への反対や、当時は馴染みのないフラダンスへの偏見を浴びながらも、少女たちが必死にフラガールへと生まれ変わっていく物語だ。「すごく深い話だったんだと思いました。描かれているのは女性が社会進出する姿で、登場人物たちは女性ならではの強さや美しさや明るさで、いろいろな壁を突破していく。作品の舞台は昭和40年ですが、私は今もまだ女性の社会的な立場は男性と同じでないように思います。だからこそすごいエネルギーを届けられる作品になるはず。男女問わずいろんな人に観てほしいです」作品の肝と言えるのが、クライマックスのフラダンス。井上も「あのシーンがあってこその作品だと思う。本格的なフラダンスは初めてですが、舞台は全てが見えるしごまかしがきかないので、一生懸命頑張りたいです」と意気込む。自身が演じるフラガールのリーダー・谷川紀美子については「どこにでもいそうな素朴な子。そういう子が最後にすごいダンスを見せることがドラマチック」と印象を語り、役は「自分に合ってると思います。田舎育ちですし、素朴だねってよく言われるんですけど、やると決めたことは最後まで突き通すタイプなので」と話した。舞台での活躍も目覚ましく、演じることが好きだという井上。「私は自分を出すのも、自分のことを知られるのも得意じゃなくて。だから舞台上にいるときのほうがいろんなことを表現できるんです。もともとお芝居を観るのが大好きで、元気や勇気やいろんなエネルギーをもらっていました。その舞台に立つ側になったとき、自分も誰かに何かを与えられていると思う。そこが原動力にもなっています」。井上が「この令和の時代に生きる人たちがこの作品を観て、どんなことを考えるのかが私は楽しみ」という舞台『フラガール - dance for smile -』は、10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットぴあでは9月19日より先行先着を実施。一般発売は9月21日(土)より。取材・文:中川實穗
2019年09月19日