11年間毎日サウナに通っている、サウナが大好きな俳優・タレントの清水みさとさん。肌も心もととのう、ひとりサウナのススメ。「大学1年生の時、ダイエット目的でジムに行き始めたのがきっかけでした。水中ウォークを終えて併設されているサウナに行くのがルーティンだったんですが、そこで常連のおばちゃんたちとおしゃべりするのが楽しみに。しかも、サウナ後はむくみも取れて、気持ちもすっきり!どんどんサウナにハマっていき、ジムだけではなく、銭湯やスーパー銭湯のサウナも開拓するようになりました。今では朝と夜の2回、サウナに通っています」美容や健康面でうれしい変化も。「むくみは1回サウナに入るだけでもすっきり!通い続けるうちに、末端冷え症もすっかり改善して、平熱も上がり、風邪をひかなくなりました。肌も強くなった気がしますね。スキンケアはオールインワンだけとシンプルなのですが、仕事の現場でも、メイクさんから肌を褒めていただくことが多いです」ズバリ、清水さんにとってサウナとは?「サウナって、寝食とは違って、なくても生きていけるもの。だけど、いい意味で自分ひとりになれて、大事なムダを過ごせる時間だと思います。日々の生活が全部意味のある時間じゃなくていいと思うんですよね。むしろ贅沢かも。そんな豊かな時間が体験できる、お気に入りのサウナスポットを紹介します」都内編新宿ルビーパレス「珍しい女性専用サウナ。アカスリやオイルマッサージもとにかく絶品で、むき卵のようなツルピカ肌に。毎月欠かさずお世話になっています」東京都新宿区大久保1‐12‐2TEL:03・5272・008024時間営業無休神田サウナラボ神田「水風呂が苦手な人やフィンランドの外気浴を味わいたい人にもってこいの-25°Cのアイスサウナが。居心地いい空間はサウナ後も楽しめます」東京都千代田区神田錦町3‐9‐B111:00~21:00無休十条十條湯「サウナや水風呂を満喫したら、番台横にある喫茶店『喫茶深海』でスイーツをいただくのが楽しみ!」東京都北区十条仲原1‐14‐2TEL:03・3900・460015:00~23:00、日曜朝湯8:00~12:00金曜休(喫茶深海は15:00~21:00、日曜喫茶モーニング8:30~12:00月・金曜休)地方&海外編富山県The Hive「サウナ友達と泊まったサウナ付きの一棟貸し施設。24時間サウナが楽しめて、屋根の上の芝生で外気浴も。立山連峰を望む自然も素晴らしくて最高でした」フィンランドオーロラ外気浴「サウナ大国のフィンランドへ行った時の一枚。体をサウナで温めたあと、-20°Cの中、オーロラを見ながらの外気浴。忘れられないミラクル体験です」オランダTHERMEN BUSSLOO「アウフグース(熱した石にお湯をかけ、発生した蒸気をタオルであおいで熱風を浴びせる)世界大会では、200人以上が収容される巨大サウナ室。広さが圧巻!」私のサウナ必需品!フィンランドのテキスタイルブランド〈LAPUAN KANKURIT〉のヘアターバン。「リネン素材が素晴らしくて、サウナハット代わりにも」。清水さんがモデルを務める〈サウナイキタイ〉のTシャツ。清水さんと〈アウトドアプロダクツ〉でコラボして作ったサウナバッグ。「自分の理想をゼロから形にできたバッグ。表のメッシュ部分は防水仕様で、濡れたものを直接入れられて便利」。サウナのためのスキンケア〈コステア〉を愛用中。「サウナ上がりに気持ちいい、ベタつかない化粧水です」。Misato’s Beauty Rules1、毎日2万歩は歩く。「昔から散歩が好きなので、普段からスニーカーを履いています。歩いて40分くらいの距離なら電車に乗らずに歩くので、気づいたらあっという間に2万歩くらいいきますね。食べるのも好きだけどあまり太らないのは、散歩のおかげでカロリーが相殺できているからなのかも」2、スキンケアはオールインワンに頼る!「普段はいつでもサウナに行けるように、基本ノーメイクで過ごしているので、クレンジングや洗顔も使っていません。贅沢な成分を与えすぎると皮膚が甘えると聞いたことがあるので、ケアはシンプル主義。〈無印良品〉のオーガニックオールインワン美容液ジェルで保湿しています」3、水は1日に1.5Lは飲むように。「サウナで汗をかくので、水分不足にならないよう、最低でも水を1日1.5Lは飲むようにしています。銘柄にはこだわっていませんが、軟水の天然水や無糖の炭酸水が好きです。とくに、サウナ後の炭酸水って最高のおいしさ!カラカラに乾いたのどを潤してくれる水は欠かせません」しみず・みさと俳優、タレント。ラジオ『清水みさとの、サウナいこ?』(AuDee、JFN系)でパーソナリティを務める。初の著書で、サウナ私小説の『サウナのぷりンセス』(虎鶫)が11/1発売。インスタグラムは@misatoshimizu35※『anan』2022年10月26日号より。取材、文・岡井美絹子
2022年10月23日メイクが崩れやすい3大パーツ、ベース・目元・眉のお直しテク&メイク直しに必須のスタメンアイテムを、水越みさとさんが伝授。最小限のポイントを押さえ、クイックリタッチを。朝キレイにメイクしても、午後にはドロドロ&薄顔になりがちなこれからの季節。美容動画クリエイターの水越みさとさんも、コロナ禍のメイクの難しさを実感中。「夏は暑さによって皮脂や汗が出やすいので、普段以上に化粧が崩れやすくなります。さらにマスクがトラブルを助長。マスクから呼気がもれ、目元などのパーツメイクがヨレやすくなりがちです」だからこそ、効率的なお直しメイクテクをマスターすべし。「短い休憩時間に顔全体のメイク直しをするのは難しいですが、ポイントを押さえれば、各パーツ2~3分で化粧くずれはなかったことに。マスクから出ているところを中心にお直しすればOKです」朝のスキンケアの時点で、崩れにくい肌を仕込んでおくのも大切。「肌の保湿が不十分で、乾燥によって化粧くずれが起きている場合も。私自身、スキンケアをしっかりしているのでメイクはあまり崩れないんです。なので、朝はしっかり保湿してほしいですね。化粧水は過剰な皮脂を抑制してくれるビタミンC系がおすすめ。油分が多すぎるとメイクがヨレやすくなるので軽めのクリームで保湿を」Select 8 Item!リップ「リップは朝使ったものをイン。これは特にマスク生活で愛用中」。マスクに色移りしにくいという機能性だけではなく、トレンドを押さえたカラー展開も人気の理由。ケイトリップモンスター 04¥1,540*編集部調べ(カネボウ化粧品 TEL:0120・518・520)フェイスパウダー「フェイスパウダーは、マスクプルーフのためにもマスト。ブラシが付いているプレストタイプを持ち歩きます」。透明感のある肌にリセット。ジバンシイ プリズム・リーブル・プレストパウダー No.1 9.5g¥7,480(パルファムジバンシイ TEL:03・3264・3941)シングルタイプのアイシャドウ「キラッとしたベージュが涙袋をぷっくり見せてくれます。かさばらないサイズ感だから持ち運びしやすいのも便利」。目元の立体感を簡単に演出できる。マジョリカマジョルカ シャドーカスタマイズ BE330 マサラチャイ¥550(資生堂 TEL:0120・81・4710)マルチアイブロウ「一本一本眉毛を描き足したり、ふんわりグラデをつけたり、ブラシでぼかしたりと、これ1本で美人眉に」。ペンシル、パウダー、ブラシが一体になった3in1。サナ エクセルパウダー&ペンシル アイブロウEX 全10色 各¥1,595(常盤薬品工業 TEL:0120・081・937)美容液スティック「ベースメイクのリセットに欠かせません。メイクの上から使えるし、保湿効果も抜群!」。ひと塗りで簡単に潤いをチャージできる、みずみずしいスティック状美容液。イプサ ザ・タイムR デイエッセンススティック 9.5g¥3,190(イプサ TEL:0120・523543)ハイライト「目頭、鼻のつけ根、鼻先、あご先、目尻から頬骨の高いところに向かって斜めにオン。マスクから出るところに入れるだけで肌がキレイに見えます。小さいので持ち運びに」。絶妙なツヤ感。RMK グロースティック 3.4g¥2,200(RMK Division TEL:0120・988・271)メイクスポンジ、綿棒、ティッシュ「メイク直しに必要な三種の神器!メーカーに関しては、あまりこだわりはありません。綿棒は細かい部分に、ティッシュは汗や皮脂のオフに。メイクスポンジは、いろんな面が使える立体的なタイプが便利。今はロフトで買ったものを使っています」。本人私物リキッドコンシーラー「コンシーラーにもリキッドファンデ代わりにもなる万能アイテム。0Nと1Nを愛用」。抜群のカバー力。ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー全7色 各¥4,620(パルファン・クリスチャン・ディオール TEL:03・3239・0618)メイク直し術1、ベースメイクみずみずしいコンシーラーと透明感が出るパウダーで、肌の鮮度をよみがえらせて。ドロドロとは無縁の涼しげな顔印象に。1、ティッシュで軽く押さえて汗や皮脂を取る。これでキレイになれば、フェイスパウダーをのせて終了でもOK。2、肌が疲れている印象なら、美容液スティックを気になる部分に直塗りし、うる肌をチャージ。3、メイクスポンジでトントンとならしながら、表面のヨレたファンデも一緒にオフし、肌をフラットに整える。4、リキッドコンシーラーをファンデがとれたところにのせ、小指で内から外にのばす。気になる部分は重ね塗りを。5、3のスポンジの面を変え、ポンポンと軽く叩いてなじませ、コンシーラーを密着させる。6、テカリやすいTゾーンをメインに、フェイスパウダーを重ねる。あえて均一にのせず、立体感のある肌に。朝、崩れないようにすべきこと…下地は部分使いを極める!!「私の場合、崩れやすいTゾーンは皮脂を抑えるタイプの下地、乾燥する頬は保湿力の高い下地を使って肌質をコントロールしています。これだけでずいぶん日中の肌が変わってきますよ」2、アイメイク注目されがちな目元は、涙袋の攻略がお直しのポイント。瞳に光が入って、フレッシュで清潔感のある目元が演出できる。1、アイシャドウが溜まってしまった二重の溝や目尻は、指でトントンとなじませてぼかす。2、美容液スティックを綿棒にとり、パンダ目になった部分や消えかかったアイラインをオフする。3、フェイスパウダーを小指にとり、目まわりにワイパー塗りしてなじませ、目元をサラサラにする。4、シングルシャドウを薬指で涙袋に入れる。アイラインを入れたい人はこの段階で引くのがいい。朝、崩れないようにすべきこと…アイシャドウベースを使う!!「私はほとんど上まぶたのアイシャドウをお直しすることがないんです。それはアイシャドウベースのおかげ。油分をオフしてくれるタイプのベースなら、色持ちをキープしてくれます」3、アイブロウ汗や皮脂ですぐに消えがちな眉。顔立ちの印象を左右するパーツだけに、3ステップの簡単テクでいつでもふさふさ眉をキープ。1、綿棒で崩れているところを拭って、眉毛についている余分な皮脂や汗もしっかりオフ。土台から立て直す。2、眉に水分や皮脂がついていると色がのらないので、フェイスパウダーでいったんサラサラにする。3、ペンシルで眉尻の毛を描き足し、パウダーを全体的にふんわりのせる。濃すぎたらブラシでぼかす。朝、崩れないようにすべきこと…前髪が眉にかからないように、またはアイブロウティントを活用!!「眉に前髪がかかってしまうとどうしても消えやすいので、前髪は短くするか長めにして流すのがおすすめ。あとは眉ティントを仕込んでおくのも手。汗をかいても消えないので便利」教えてくれた方・水越みさとさん美容動画クリエイター。コスメの比較動画など役立つ美容情報が満載のYouTubeチャンネル登録者数は、約53万人を誇る。昨年プロデュースした限定アイシャドウパレット「nuance eye blend」も、即完売するほど話題に。※『anan』2022年5月18日号より。イラスト・ヤベミユキ取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2022年05月15日俳優の木村拓哉が、23日にGYAO!で配信されたバラエティ番組『木村さ~~ん!』(毎週日曜12:00配信)の#182で、コピーライターの糸井重里氏との秘話を明かした。2018年8月よりスタートした同番組は、木村がパーソナリティーを務めるTOKYO FM『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~)と連動したバラエティー番組。リスナーやスタッフからのリクエストに、木村が全力で応えていく。今回は、前回にひき続き「会いたい人に会う」企画で糸井氏のもとを訪問。糸井氏が代表を務める、ほぼ日の『ほぼ日の學校』収録スタジオで対談が行われた。早速「自分が木村拓哉をやるとなったらできるわけないだろって思うけど、今まで“キムタク”をやっていくために我慢したことはある?」と糸井氏から質問が飛ぶ。木村は「それはあるかもしれないですね。色々な“キムタク”をやっていてちょっと腐りそうなときがあって。そんな時に糸井さんの家に仕事関係なしにお邪魔して、そのときに“RCサクセションの『君が僕を知っている』を聴いてごらん”とおすすめされて聴いたところ、間一髪で(自分自身が)腐らずに前に進めた」と糸井氏の助言で救われたことを明かした。そして、「そのあと、本物の忌野清志郎さんとドラマで共演させて頂いて、時間の流れと人のコミュニケーションが不思議と過ぎていった」と感慨深げに述懐。それを受け糸井氏は「それが学校だったらいいなと思っているのが僕の考えた『ほぼ日の學校』で。 あの時自分の考えが変わったとかあの時に生き延びたと思うのってたいてい人と会った時なので」とこのときの体験が『ほぼ日の學校』の原点だと話した。その後、幼少期の木村が親から受けた教育にまつわるエピソードや、リモートで初打ち合わせをしたときに木村が感じたコミュニケーションの難しさなどが語られた。
2022年01月24日2021年2月13日の夜、福島県や宮城県を中心に、最大震度6強を観測する地震が発生しました。これにより、各地で大規模な停電や断水が発生。ケガ人も報告されています。一瞬で東日本大震災の記憶を呼び覚ました今回の地震に、被災者は不安にかられたことでしょう。糸井アナの言葉に、称賛地震が発生した翌14日のニュースに登場した、NHKの糸井羊司アナウンサーが、地震の被災者に向けて送ったメッセージに反響が上がっています。同日早朝5時の放送の冒頭で、糸井アナは次のような言葉を投げかけました。おはようございます。5時になりました。ほとんど眠れなかった方、早く目覚めてしまった方、ともにお疲れのことと思います。日の出まであと1時間ほどになりますけれども、できるだけ安全な場所で、少し目を閉じながらでもかまいませんので、最新の情報をお聞きいただければと思います。NHKーより引用番組の冒頭、糸井アナは落ち着いた口調で日の出までの時間を伝え、不安な夜を過ごした被災者たちを気遣ったのです。きっとマニュアルにはない、糸井アナ自身から出た言葉だったのでしょう。不安な気持ちで夜明けを待つ人々の気持ちをくみ取り、温かい言葉を紡いだのです。糸井アナの言葉はネット上で話題になり、称賛の声が相次いでいます。・糸井アナの言葉を聞いて、スーッと緊張の糸がほぐれ、深呼吸ができました。ありがとうございます。・本当に感動しました。地震に遭われた人々の思いをくんだ言葉ですよね。・温かい言葉が心に沁みて、泣きそうになりました。まさに『神対応』です。なお気象庁は、今後1週間程度、同規模の地震に注意してほしいと呼びかけています。糸井アナの温かい言葉は、たくさんの人の心に響きました。[文・構成/grape編集部]
2021年02月15日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の清水みさとさんです。「エッセイのような文章を書くこともしてみたいです」と語る清水さんの素顔に迫りました。趣味が高じて今やサウナブームを先導する第一人者に!女優として活躍しながら、サウナ・スパプロフェッショナルの資格を持ち、フィンランドサウナアンバサダーも務めている。「各地のサウナを巡ったり、ラジオに出演しているけど、私にとってサウナはお仕事というより歯磨きのような当たり前のもの。自粛期間は、家のお風呂を熱々にして水シャワーを浴びて再現してました(笑)」。3月公開の映画では新たな経験も。「金魚すくいのお話です。私が奈良出身なので、共演者の方々に関西弁のアドバイスをさせていただいたりと、楽しい現場でした!」毎朝4時半に起きて白湯を飲むのが日課。映画で見て好きになったファイヤーキング。お気に入りのマグカップです。一番のおすすめは野口聡一さんの本。朝読書のお供たち。天体や宇宙人など、宇宙のことが知れて面白いです。約10年前からサウナにハマっています!大学の頃にジム終わりに行き始めたのがきっかけ。今では毎日行ってます!しみず・みさと1992年生まれ。“サウナを愛する女優”として、多方面で活躍。ラジオ『サウナいこ?』を平日19時からAuDeeで配信中。3月12日より公開の映画『すくってごらん』に出演。※『anan』2021年2月17日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年02月14日ロームシアター京都「レパートリーの創造」シリーズ第二弾作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』が10月に東京・あうるすぽっと、11月に京都・ロームシアター京都にて上演される。250年前から文楽や歌舞伎として愛されてきた今作は、大名家のお家騒動に翻弄される継母・玉手御前と義理の息子・俊徳丸の関係性を描く物語だ。昨年の初演に引き続き玉手御前を演じる内田慈、今回俊徳丸役に初挑戦となる土屋神葉に話を聞いた。木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一が監修・補綴・上演台本を、FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が上演台本・演出・音楽を務める今作。内田、土屋とも、糸井の演出作品には度々参加している。土屋糸井作品の魅力はなんといっても歌。歌詞も素敵ですし、ふつうの曲には出てこないような音の運びや不思議なハモりがある。それがクセになるんですよね。内田私も糸井さんの魅力といえば最初に出てくるのは音楽で。作品が終わってもふと口ずさみたくなるような曲なんです。それから、糸井さんってジェントルマンなのにロッカーのようで、丁寧なのにバン! と振り切れられる人。その真逆の要素が作品に入っているんですよ。初演では、激しい情念を抱え、シーンごとに思いがけない振る舞いをする玉手御前という役の「パーツがつながらず困った」と語る内田。内田一度演じた今では、全てが必然に感じます。全て先を読んでいたわけではなくて、不器用だったかもしれない点も含めて。正しいかわからなくても、やるしかないと必死に行動していた人。木ノ下先生の「玉手御前の行動は彼女なりの世界平和のためだと思ってみたら?」とのアドバイスから、彼女が“自分の周りの世界を平和にしたい”と思っての行動だったと捉えることができ、スッと自分の中に入ってきました。一方の土屋は、俊徳丸という役について、「白紙です」と笑う。土屋歌舞伎でこの作品を観た印象だと、線が細くて中性的なイメージです。でも今回はどんな雰囲気にするかも含め、(稽古場で)共演者の皆さんとお会いして、まわりのお芝居を観て、その上で自分の役割を探していけたら……。すべては稽古で決まると思います。木ノ下歌舞伎では、作品の稽古に入る前にまずその演目の歌舞伎を「完コピ」することが知られている。内田お父さん役の武谷(公雄)さん、お母さん役の西田(夏奈子)さんは稽古開始1カ月前に「完コピ稽古始めた?」と連絡を取り合ったらしいですよ。(完コピ稽古初挑戦となる土屋へのアドバイスを尋ねると)土屋さんはお若いし、記憶力もいいでしょうから大丈夫!昨年の初演時とは社会状況が大きく変わった。最後にふたりに、2020年のいま「摂州合邦辻」という作品を上演することについて語ってもらった。内田コロナによって死生観が変わり、死が以前よりも身近になる中で、「摂州合邦辻」はまさにどう生きてどう死ぬかがテーマの作品です。現代を生きる人間が、数百年前の死生観を背負って演技をする。それを生で観るという形でしか伝わらないものがあると考えています。私にとってもこの機会は必要で、この作品に携われることがどんなに嬉しいか、と今感じています。土屋戯曲って普遍的な側面があって、特に今回は数百年前に作られたものを今上演するわけですが、いつ上演されてもその時々に人は意味を見出すんじゃないか、と思います。今はコロナという特殊な状況ですけど、だからこそ共感を得やすいかもしれない。ある意味でこの作品を理解するとっかかり、共通項を皆さんが持っている状態なんじゃないかって。だからこそ、いろんな方に観ていただきたいと思います。ロームシアター京都 「レパートリーの創造」シリーズ第二弾作品木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』10月22日(木)~26日(月)東京・あうるすぽっとにて11月2日(月)・3日(火)京都・ロームシアター京都 サウスホールにて東京・京都公演ともに本日9月20日(日)10:00よりチケット発売取材・文:釣木文恵撮影:佐藤友理
2020年09月20日主宰の木ノ下が作品の補綴・監修を行い、毎回さまざまな演出家を迎えて現代における古典演目の上演を行っている木ノ下歌舞伎。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介を演出に迎えたロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』が、2019年の初演に引き続いて早くも再演を果たす。ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』合同記者会見より「この作品をやるというと周りから『大変ですねえ』とねぎらわれる。それくらい難しいこの演目から、糸井さんは家族の物語を取り出してくださった。それが初演の最大の収穫でした」と振り返った木ノ下。「再演では今作の神話性を顕在化させ、人間の範疇を超えた”おおきなもの"を出現させられたら」と上演への思いを語った。その方向性のもと再補綴では細かな変更も含めて、全シーンに手を入れ直したという。ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』合同記者会見より初演では古典と現代を橋渡しするようなオリジナル曲を何曲も生み出した演出の糸井。「初演では原作への遠慮があった。まだちょっとカッコつけていたところがあったので、今回はもっとケンカしたり、だらしないところを見せ合ったりして(作品そのものと)打ち解けられたら。たくましい大人の第一歩という感じで作品づくりができればと思います」と語った。再演では新曲が1曲加わるという。ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』合同記者会見より玉手御前を演じるのは内田慈。初演では圧巻の演技で物語を引っ張った彼女だが、「玉手御前という人はいろんな面を持っていて難しい。自分の中でどこに柱を持てばいいか不安でした。木ノ下先生に『大仰かもしれないけれど、すべて玉手御前なりに世界平和を願った末の行動なのじゃないか』と言っていただいてスッと(肚に)落ちました」と話す。「今初めて『今回は神話性を強くする』と聞いて、『ん?』と。新作に挑むように取り組もうと思います」と笑った。ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』合同記者会見より今回初めて俊徳丸を演じることになる土屋神葉は、糸井作品に複数出演している。なかでもシェイクスピアの『Love’s Labour’s Lost』(恋の骨折り損)で舞台の面白さを知ったといい、「運命を感じています」と語った。しかし脚本を読んで「衝撃を受けました。思考が停止して、僕の解釈であってるのかな? ってネットで調べたりしました。作品自体が攻めてる。すごいな、古典! と思いました」と素直な感想をもらした。「この作品はきっと自分の血肉になると思う。稽古を通して自分の軸を探していけたら」と強い意気込みをみせる。「コロナの期間を経て、我々の死生観が変化したと思います」と木ノ下。「人の生き死にを扱った今作を現代人の胸を打つ作品にできれば、いま上演すべき『合邦辻』になるのでは」と結んだ。木ノ下歌舞伎の『糸井版 摂州合邦辻』は10月に東京・あうるすぽっと、11月に京都・ロームシアター京都にて上演される。取材・文:釣木文恵
2020年09月14日YouTube登録者数17万人超え!水越みさとのコスメセットC Channelに所属する人気クリエイターの水越みさとが、マキシムが運営する美容アイテム通販サイト「BELL PALETTE」とコラボレーションしたオリジナルのコスメセットが7月29日に発売された。YouTubeチャンネルの登録者数が17万人を超える水越みさとが厳選した1万2400円(税込)相当のコスメセットが、7150円(税込)のお買い得価格で購入できる。使い方ムービーも限定公開コスメセットの内容は、水越セレクト3点として、「HERAのブラッククッション」(ファンデーション)、「rom&nd/グラスティングウォーターティント(リップティント)、「rom&ndのベターザン アイズ」(アイシャドウ)。おまけコスメ2点として、「COMFORT ME./ブライトニングホールマスク、M V-TOX PATCH/パッチ」のいずれか1と、「Son & Park/リップ クレヨン」、「Madecera/クリーム」、「RNW/モイスチャーハンドクリーム」のうちいずれか1点が選べる。また、限定動画のQRコード付きのメッセージカードも添えられている。水越みさとは私が日頃からよく使っている本当にお気に入りの韓国コスメだけをピックアップして詰め込んでいただきました。また、手に取ってくださった方がしっかり使いこなせるように使い方ムービーも限定公開しています。(プレスリリースより)とコメントしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※C Channel株式会社のプレスリリース
2020年08月01日コピーライターの糸井重里(71)が4月26日、スポーツ観戦の面白さや感動を引き合いに出し「医療現場などで働いている人たちのことをもっと伝えてほしい」と自身のエッセイでつづった。ネットではその考えを疑問視する声が上がっている。糸井は、自身の主宰するウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』内コーナー「今日のダーリン」で「スポーツというスポーツが中止になっていて」「大きななにかが欠けてしまったような気持ちでいる」と切り出した。そして「『ナマモノ』の活動が見たくて、ぼくらは声援を送ったり感動したりしていたのだ」「のっぺりとしたぼくらの日常に、全身全霊でなにかしている姿を見せてくれる。これが観戦スポーツのおもしろさの真髄だったと思う」と持論を展開した。続けて、糸井はコロナ禍で医療関係や保育などに従事している人たちのことを「『全身全霊でなにかしてくれている』選手なんだと思う」とスポーツにちなんで表現。そして彼らが懸命に働いている様子をメディアで「伝えてくれないか」とつづった。「糸井さんはそうすることで現場への敬意につながるといいます。しかし、スポーツ観戦の感動や面白さに言い触れた上で医療現場などでの全身全霊な様子を『伝えてほしい』と呼びかけるのは適切でしょうか。まるでスポーツ観戦の代替品のように『感動ものとして消費するのか』と違和感を覚える声が上がっています」(全国紙記者)ネットでは、糸井の投稿を疑問視する声が相次いでいる。《働く方々は“のっぺりした日常”に彩りを与えてくれる役割だそうだ…それを番組化?ワインでも飲みながら楽しむ様子が思い浮かんでしまった…。とんでもない悪趣味に思えるのですが》《「大変な現場の人」を感動を味わうエンタメとして消費したい残酷さ》《「生命の危険や過労の渦にいる」と糸井さん本人も認識してしてる人たちを「全身全霊で何かをしてくれてる選手」としてスポーツの面白さの代わりとして見たいという発想が怖いのですよ…》《今も働いている労働者たちは、「俺たち」が気持ちよくなるための「見世物」じゃない》
2020年04月27日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ子どものころから親の喜ぶ方を選んできた山岸みさ。もし自分の好きな道を選んでいたらと考えると…■第13話 唐揚げの配分いつの間にか“母親らしいふるまい”が板についてきた自分。ふとした瞬間に、なんだか不思議な気持ちになるのでした。>> 「山岸みさ」のエピソード一覧
2019年08月20日第76回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にて、エミリー・ブラントやオリヴィア・コールマンら錚々たる女優たちと並んで主演エルシー・フィッシャーがノミネートされた『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』。この度、本作の本ポスターとシーン写真5点が到着した。公開当初の4館からクチコミによって3週間で全米1,084館にまで拡大公開、大ヒットとなった本作。この度公開される本ポスターのビジュアルは、地味でダサい自分を変えたいと一念発起、勇気を振り絞ってクラスの人気者が主催するバースディ・パーティに参加したケイラ(エルシー・フィッシャー)の姿。しかし、何をやっても空回りで、もちろん自分の居場所も見つけることができずに撃沈!彼女の存在を無視してはしゃぐ同級生たちの姿を、庭のプールの中から虚ろに見つめる姿を切り取ったもの。デザインは、『サスペリア』『アメリカン・アニマルズ』などの日本版ポスターデザインなども手掛けて話題を呼んだデザイナーの大島依提亜氏によるもの。ケイラの悩み多きスクールライフや、おせっかいだけど愛おしい存在の父親とのやりとりが、イラストレーターの糸井みさ氏によるヴィヴィットなイラストとともに表現されたポップでキュートな本ポスターとなっている。併せて到着したシーン写真は計5点。SNS用に自撮りするケイラや、高校体験プログラムのオリエンテーションで出会う“初めての尊敬する大人”である上級生とのツーショット、可愛いインテリアのベッドルームで投稿用のSNS 動画をチェックするケイラなど、10代の微笑ましいキュートさ満開の写真ばかり。本作でメガホンをとったのは、これが初監督作品となるボー・バーナム。ユーチューバー出身という異色の経歴を持つ彼は人気コメディアンであり、俳優としても『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』などに出演。彼の青春時代の実際の経験をもとにした本作の企画が『レディ・バード』などを手掛けた気鋭スタジオ「A24」の製作陣の目に止まり、映画化が実現。本作では監督に加え、オリジナル脚本も手掛けている。また、“自分を良く見せること”がもっとも重要とされるSNS時代に生きる、等身大の少女ケイラの成長と葛藤を鮮やかに演じ切った注目の若手女優エルシーの演技にも期待が高まる。『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』は9月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月29日宇多田ヒカルが今年のデビュー記念日にあたる12月9日(土)に発売する、自身初の歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」に、糸井重里や小田和正、「桜流し」のMVを手がけた河瀬直美監督、「いきものがかり」水野良樹ら、各界の著名人8人が寄稿していることが分かった。歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」は、デビュー曲「Automatic」から最新楽曲となる映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』主題歌にしてソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソング「あなた」までの歌詞が掲載されるほか、各界を代表する8名がいままでの宇多田さんの作品、特に歌詞にフォーカスをあてた文章を寄稿したという。50音順に紹介すると、昨年アーティスト活動を再始動するにあたり、最初のアーティスト写真を撮影した写真家、石川竜一。活動休止中のソーシャルでの会話がきっかけで、NHK「SONGS」で初対談が実現した糸井さん。デビュー時からのオファー(思い)が、ようやく昨年実現した番組「クリスマスの約束」で共演した小田さん。さらに、人間活動中のリリースとなった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』主題歌「桜流し」のミュージックビデオを手掛けた河瀬監督。エッセイなどで宇多田さんルへのリスペクトの気持ちを表している詩人、最果タヒ。ヒップホップの文脈から宇多田ヒカルの歌詞を見つめてくれたSKY-HI。昨年、番組「クリスマスの約束」で共演し、いまやEPICレコードジャパンで同じレーベルメイトとなった「いきものがかり」水野さん。そして、文学界からは、以前ブログでも宇多田さんに触れていた吉本ばななという錚々たる8名が寄稿した。なお、この夏「Forevermore」のMVコラボレーションを実現したソニー・ミュージックの音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」では、12月8日(金)に配信される新曲「あなた」のMVコラボレーション・プロジェクトを12月より始動。ミュージックビデオの撮影現場に密着し、宇多田さん本人と周辺スタッフがこだわり抜く映像制作の過程が垣間見られるドキュメンタリー番組を制作。また、本MVをフィーチャーした、放送局(ステーション)のイメージを表す映像「STATION ID」を12月初旬より公開予定。デビュー記念日である12月9日(土)には、「24時間 宇多田ヒカル」と題し、「あなた」MVドキュメンタリー特番をはじめ、計12時間にわたり、5本の歴代ライブ映像や、歴代のミュージックビデオを一気に観られる特集をオンエアする。「宇多田ヒカルの言葉」は12月9日(土)より全国の一般書店/ネット書店にて販売。(text:cinemacafe.net)
2017年11月01日現役レースクイーンの北内みさとが7月1日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『微笑』(発売中 4,104円税込 発売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。現役レースクイーンで今年からグラビア活動も本格化させた北内みさと。スレンダーながらもバストが86cmのGカップバストが魅力だ。そんな彼女の通算2枚目となる同DVDは、3月に沖縄で撮影。仲居役の北内が、若旦那と旅行に行くという設定の中、プライベートも含めて初めての目隠しに挑むなど、過激な内容となっている。貝殻風ビキニという過激な水着姿で報道陣を悩殺した北内は「ちょっとドジっ子な仲居の私が、若旦那にプチ旅行に連れてってもらう感じとなっています。お気に入りは若旦那に目隠しされたシーンで、責められる感じをセクシーに収録しました。目隠しはプライベートも含めて初めてだったんですけど、すごく楽しかったです(笑)」と初めての目隠しプレーに満足げ。セクシーなシーンとして「表紙にもなっているY字の変形水着を着たシーンです。これはお風呂で撮ったんですけど、若旦那に見られてしまいました(笑)」とアピールし、巨乳グラドルにはつきもののポロリは「前回に引き続いて何度もポロリしちゃいました(笑)。DVDの中では、もしかしたら見えちゃうかもしれません」と笑顔を見せた。現役レースクイーンとして全国のサーキット場を沸かせている北内だが、出会いは皆無だという。「レーサーの方からのお誘いもないんです……。本当に出会いがないので募集中です!」と強調しながら、「私の話を聞いてくれて笑ってくれる人がいいですね」と好みのタイプを語っていた。北内みさと(きたうち みさと)1992年11月20日生まれ。栃木県出身。O型。身長161cm。スリーサイズはB86・W58・H88。2013年にデビュー。CMなどに出演して話題を集め、2016年からレースクイーンとして活躍する。今年からグラビア活動を本格化させ、3月にリリースされた1stDVD『Journey』でスレンダーながらもGカップのバストを露わにして注目を集めた。7月8・9日に神奈川・横浜赤レンガパークで開催される「アイドル横丁夏まつり!!~2017~」の撮影会に出演予定。特技はジャズダンス、水泳、英検準2級。趣味は絵画、ゴルフ、乗馬、記録をつけること。
2017年07月08日スタイリングやライフスタイルで多くの人か支持されている、伊藤まさこさんは、実は知る人ぞ知る「気配りの達人」。コピーライターの糸井重里さんも絶賛する、その「気配り」の秘訣とは?***「スタイリストという仕事柄、現場の全員が楽しくしているかなと考えるクセがついていて。だから、相手に気を使わせているなという状態は嫌なんです」そう話す伊藤さんが、人に気を使わせたり、無理させないために実践しているのは、過剰にふみこまないということ。「旅行でも、みんなとずっと一緒に行動することはありません。人に合わせすぎると自分が疲れちゃうし、そうなるときっと相手も気疲れさせちゃうだろうから。機嫌のいい状態を保ち、メリハリを持って接すれば、みんなが居心地がいいでしょう?」そんな考え方は、近所付き合いなどの日常シーンから、対応に躊躇してしまいがちなお見舞いやお悔やみの場面でも同じ。「私は、弱っている自分を人に見られたくないタイプ。だからお見舞いにもあまり行きません。代わりに、退院したら一緒においしいもの食べましょうって誘いますね。誰かに悲しいことや辛いことがあったとしても、そのときは何も言わず、少し時間を置いてから、いつも通りに接します。だってそのほうが、私だったら嬉しいと思うんです」まずは自分に置き換える。それが適切な距離感をつかむコツ。伊藤さんについて「なかなか真似できないですよ。あの人の気配りは」と語るのは糸井重里さん。「彼女がやっていることは、マニュアルではなく、姿勢ですね。それを簡単にやってみせるから、気を使っていると相手に思わせないし、受け取る側が重荷にならないように、と“すぎない”姿勢が体に染み込んでいると思います。過剰にやりとりを増やしたりもしませんし。親切のアスリートです」その親切にいたずらっ気があるのも、伊藤さんのよさだという。「お弁当にどこかで摘んだ葉っぱを添えていたり、こちらがあっと驚くようなことを平気でやっちゃう人なんですよね。あと、ほめられるのも上手。耳は赤くなってるんだけど、笑ってる。絶対恥ずかしいんだけど、素直に嬉しがってくれるんです。どんなおばあさんになるのか未来が楽しみですね」◇伊藤さんからのお弁当。「スープもいただいたことがあって。茹で鶏のおまけって感じで会社の台所で温めてくれました」(糸井さん)◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。ほぼ日刊イトイ新聞のサイトでは、お弁当の連載も担当する。『ちびちび もぐもぐ お酒とごはん』(PHP研究所)は11月に発売。◇糸井重里さんコピーライター。「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰。作詞、エッセイ執筆、ゲーム制作などでも活躍。著書に『ボールのようなことば。』。※『anan』2016年10月5日号より。写真・馬場わかなスタイリスト・伊藤まさこ取材、文・野村紀沙枝
2016年09月30日俳優でシンガーソングライターの福山雅治がパパラッチ役を演じる映画『SCOOP!』(10月1日公開)で、新たなポスタービジュアルが19日、公開された。糸井重里氏による書き下ろしのコピーが描かれている。本作は、スキャンダルから社会事件までさまざまな"ネタ"を追う写真週刊誌カメラマンと記者の物語。46歳のフリーカメラマン・都城静(みやこのじょう・しずか/福山)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしていたものの、現在は芸能スキャンダルを主に扱うパパラッチとなっている。週刊誌『SCOOP!』の新人記者とタッグを組むことになってスクープを獲得していくが、次第に大きな事件を追っていく様を描き、『モテキ』(11年)や『バクマン。』(15年)の大根仁監督がメガホンを取る。福山がカメラ片手にこちらを見据えているポスターに描かれているコピーは、「ごめん。馬鹿で悪かったな」。以前より大根監督作品を応援してきた糸井氏は、本作の完成初号を見た際に、この宣伝コピーの依頼を快諾し、劇中の都城から着想を得て書き下ろしを行ったという。なお、糸井氏が映画のポスターにコピーを書き下ろすのはジブリ作品『ゲド戦記』(06年)以来、10年ぶりとなる。糸井氏は、自身のコピーおよび本作について、「ギラッギラのすれっからしに見える映画ですが、あんがい素直なことのほうが、こころに残るのではないか」とコメント。「B級映画のパロディみたいな味わいにもなりそうですけどね」とも言葉を重ねる。また、かねてより糸井氏との対面を熱望していた福山だったが、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組の収録にて初の対談が実現。何も知らずに本作を見たという糸井氏は、「まるで『インディ・ジョーンズ』みたいな冒険活劇のようでもあり、恋愛映画の要素や社会派の側面もあって、すごく楽しかった」と絶賛。「大根監督がまた新しい挑戦をしています」と明かし、「これまでの彼の映画は『(その世界観が)好きな人を存分に楽しませる』ことを意図して作られていた」と分析しながら、「今回は福山さんを主役にキャスティング・演出することで、『もっと多くの観客を楽しませてやる』という気概を感じました」と評価した。福山の演技についても、「普段、"撮られる側"の福山さんに"撮る側"を演じさせることが面白いし、福山さんがカメラを持つ所作は、実際に獲物を狙いうつ(=shoot=写真を撮る)ハンターとしてのリアリティを感じました」と称賛。「ルックスもこれまでの『フクヤマ』とは変えてきましたよね」と指摘し、「ひげも生やして、ちゃんと"だらしない男"に見えました。カッコ良すぎちゃダメな役ですもんね」と笑みを見せた。趣味でカメラを撮っていた福山は、「こんな風に作品として生かしてもらえるとは考えてもいなかったので、僕にとってこの映画はとてもうれしい作品」とアピール。続けて、「僕は以前から糸井さんのことを『生き方がカッコいい、ああいう人になりたい』と思っていたので、そのカッコいい先輩にそんな風に思っていただけたなんて本当にうれしい限り」と照れながらも喜びを表した。さらに、糸井氏が「ちゃんと悩んで考えた」というコピーについては、「映画を見終わったあとにもう一度コピーを読んでみると、ストンと腹に落ちる。その言葉の意味がさらに味わい深くなる」と太鼓判を押している。この対談の模様は全国38局ネットで放送されているTOKYO FM『福のラジオ』27日14時から放送予定。番組内では、本作の主題歌となるTOKYO No.1 SOUL SET feat.福山雅治 on guitarの「無情の海に」が初オンエアされる。(C)2016映画「SCOOP!」製作委員会
2016年08月19日糸井重里が手掛ける「ほぼ日手帳」の16年度版が9月1日に発表される。新作の目玉はミナ ペルホネンやアンリアレイジとのコラボレーション商品だ。「ほぼ日手帳」は国内だけで15年度版が55万部を売り上げ、取り扱い店であるLoFt(ロフト)の手帳部門では11年連続で売り上げNo,1を誇る。発売に先駆け、東京・青山の「ほぼ日刊イトイ新聞」の店舗兼ギャラリー「TOBICHI」で行われた内覧会では16年度版の総ラインナップが披露され、糸井自らが新作の「ほぼ日手帳」について語った。16年度版のテーマは“This is my LIFE”。ラインナップとして、糸井が任天堂と共に製作した名作ゲーム「MOTHER2」をモチーフにしたものを始め、ミナ ペルホネンとのコラボ手帳、ビームスと吉田カバンによる共同レーベル「B印YOSHID」とポーターのコラボレーションにより製作されたPCケース、ブックデザイナーの祖父江慎がデザインした漫画家・岡崎京子とのコラボ手帳など、全82種類が並ぶ。この中で今年、糸井に衝撃を与えた1つの“作品”があるという。それが、「色が変わる服」「サイズが変わる服」など最新テクノロジーを駆使し、服の可能性を様々な角度から追求するブランド、アンリアレイジがデザインを手掛け、ポーターが製作した「サークルケース」(ブラック、オリーブの2色 各1万8,500円)。開いた時に真円が現れる、直径34cmの半月形のクラッチバックのような作品だ。糸井はこのサンプルがあがってきた当時を振り返り、「ビックリしたね(笑)。これまで一緒に作ってきた人たちに『もっと遊んでもいい』『もっと自由でいい』と言ってきたけど、アンリアレイジにはそう言ってた自分が(その自由さに)驚かされた。僕自身、『ほぼ日手帳』って、もっと“手帳”として使われるものだと思ってたんですよ。でも、『(作るのを)止めろ』とは言えなかった。それは作った人以上の魂や想いがないと説得できないから。僕にはきっとアンリアレイジの人たちの想いを越えられないと思ったので、これはもう受け入れようと。その上で、絶対喜んでくれる人がいると思ったのも確かなんです。もう最終的にはね、手帳だけ抜き出して(バッグとして)使ってくれても構わないんです(笑)。このコラボは、きっと今後の展開に一石を投じるものになるでしょうね」。この度量の深さこそが糸井重里であり、「ほぼ日手帳」なのだろう。糸井は続けて言う、「みんなが好き勝手に使ってくれるようになって、“自由さ”が見えてきましたね。たまに『手帳をうまく使いこなせません』という質問が来るんです。でも、スポーツカーを買った人が『うまく乗りこなせんが、どうしたらいいでしょうか?』とはあまり言わないですよね。もう、その人のモノになっているんだから、あとはその人がどう使うかなんですよ。最近になって“あんたが主役”感が、ようやく分かってもらえるようになったなと感じてます。手帳とはいっていますが、要は使う人にとっての“日々の入れ物”であって欲しい。何も書かない日があるなら、それはそういう日だった、でいいんです。手帳を通して振り返った時に、使う人の人生そのものになっていてくれたら嬉しいですね。そんな思いもあって、今年のテーマは“This is my LIFE”なんです」。「ほぼ日手帳」は、01年に「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナルグッズとして誕生し、16年度版で15周年を迎える「ほぼ日手帳」。文庫本サイズの「オリジナル」、A5サイズの「カズン」、ウォレットサイズの週間手帳「WEEKS」、英語版の「Hobonichi Planner」の全4種で、世界82カ国で販売されている。また16年度版の発売を記念して、「ほぼ日手帳」を支える根幹として糸井が大切にしてきたという“ことば”を、さまざまなテーマで集めた展示イベント「手帳のことば展 This is my LIFE.」を、9月1日~8日の期間で渋谷ロフトにて開催。初日となる1日には、作詞家の松本隆を迎え、糸井と“ことば”について語るトークイベントも行われる。【イベント詳細】「手帳のことば展 This is my LIFE.」場所:渋谷ロフト6F住所:東京都渋谷区宇田川町18-2日時:9月1日~9月8日時間:10:00~21:00入場:無料
2015年08月25日東京糸井重里事務所は、Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて、イベント「ものが生まれる瞬間フェス」を開催する。開催日時は11月16日 9:00~21:00。参加型イベントではなく、同社オフィス内の様子を全編USTREAMにて中継する。「ものが生まれる瞬間フェス」は、"誰かが何かをつくっているところを見るのは楽しい"というテーマのもと、人気クリエイター10名を同社オフィスに招き、その創作風景をUstreamで中継するというもの。クリエイターごとに創作を行う場所が異なり、少しずつ開始時刻がずらしてあるため、さながら野外音楽フェスティバルのようなタイムテーブルとなっている。また、参加作家は、絵本作家・イラストレーターの荒井良二、漫画家の今日マチ子、フードスタイリストの飯島奈美、海洋堂・フィギュア原型師の松村しのぶ、あみぐるみ作家のタカモリ・トモコ、料理家のなかしましほ、イラストレーターのたかしまてつを&小学校5年生の漫画家・あーちん、イラストレーターの福田利之。そして、コピーライター・ほぼ日刊イトイ新聞主宰の糸井重里といった10名となっている。なお、当日は今日マチ子が漫画「みかこさん」最終巻の表紙を描き上げ、荒井良二がはじめて1日で絵本を完成させるという試みに挑戦するなど、さまざまなものづくりがライブで中継される。それらが全て終わったのを確認した後、糸井重里が毎日「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載しているコラム「今日のダーリン」の翌日分原稿をライブで書き上げる予定となっている。当日のタイムテーブルや制作内容については同イベントの特設ページを参照してほしい。
2013年11月15日「おもてなし」の気持ちを表現するトイレタリーブランドライオン株式会社は12月8日、コピーライターの糸井重里氏とグラフィックデザイナーの佐藤卓氏によってブランド開発・プロダクトデザインが行われた、「おもてなし」の気持ちを表現するトイレタリーブランド「GUEST&ME」から、入浴液「GUEST&ME アロマバスエッセンス」(2種各45mL252円)を、12月22日より新発売することを発表した。*画像はニュースリリースよりアロマの香りとうるおいオイル成分で心地よいバスタイム「GUEST&ME アロマバスエッセンス」は、フローラルブーケの香りの<リラックス>と、フォレストグリーンの香りの<リフレッシュ>の2種。保湿成分「ヒアルロン酸」と、うるおいオイル成分「シアバター」を配合し、心地よいバスタイムを演出する。「GUEST&ME」は、人に見せたくなったり、人に薦めたくなったり、自信をもって「おもてなし」の気持ちをあらわせる、「ちょっとおしゃれなトイレタリーブランド」として、香りと泡立ちにこだわった「ソープ」、タオルやシーツに、香りのスプレー 「リネンウォーター」、固形芳香剤「フレグランスバー」、シンプル形状の泡の「ハンドソープ」を発売中。元の記事を読む
2011年12月09日村上春樹のベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』に、コピーライター、エッセイストなど多方面で活躍する糸井重里、日本のテクノ音楽の草分け的存在である「YMO」のメンバー、細野晴臣と高橋幸宏が出演していることが明らかになった。糸井さんが主催するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」上のニュースで明らかにされたもので、糸井さんは早稲田大学の教授の役を演じており、実際の撮影も早稲田大学で行われたとのこと。糸井さんは1948年生まれで細野さんが1947年、そして高橋さんは1952年生まれということで、1960年代後半から70年代にかけて10代後半から20代の青春時代を過ごしており、映画の主人公・ワタナベ(松山ケンイチ)、そして原作者の村上さん(1949年生まれ)と同世代。糸井さんは今回の出演について「ある時代を知っていて、ある時代に移行していった人、つまり、細野さんや幸宏さんやぼくがアイコンとして映画に登場するのは、おもしろかったですね。学生時代に自分が触れてきたような“あのときの教授”を将来演じるなんてことは当時は思いもよりませんでした。学生の側にいたはずの、“恋愛をしていたか、デモをしていたか”という人間を、ギリシャ悲劇を語る人にさせる。ちょっとした入れ子構造になっています」と語っている。細野さんはレコード店の店長、高橋さんは菊地凛子が演じる直子が療養のために暮らしている「阿美寮」の門番を演じているという。劇中の時代に登場人物たちと同様に青春を過ごし、原作が発表された80年代から第一線で活躍してきた著名人が本作に参加しているというのは興味深いところ。つい先ごろより放送されているポッキーのCMにYMOの3人が揃って出演して話題を呼んでいるが、YMOのもうひとりのメンバーである坂本龍一は残念ながら映画には出演していない模様…。だが、完成した映画はすでに鑑賞しているようで、自身のTwitterで「菊地凛子の直子はすごいです!」と興奮気味にツイートしている。坂本さんももちろん、糸井さん、高橋さんらと同世代。余談だが、原作が刊行された1987年は坂本さんが出演し、かつ音楽を担当してアカデミー賞作曲賞を受賞した映画『ラストエンペラー』が製作、公開された年(※日本では翌年公開)でもあり、ここにも興味深い一致が…。主演の松山ケンイチをはじめとする若き才能と時代を築いた熟年のカリスマたちがスクリーンの中でどのようなやり取りを見せるのかも楽しみだ。『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:『ノルウェイの森』の撮影が行われたレストランで“赤”と“緑”の特別メニュー誕生村上春樹ベストセラー小説『ノルウェイの森』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント『ノルウェイの森』キャッチコピーを公募!前売特典は原作の世界観を再現した…今年は村上春樹イヤー?「パン屋再襲撃」がキルステン・ダンスト出演で映画化!金獅子賞はソフィア・コッポラ作品!“元カレ”タランティーノ感激?日本勢は無冠
2010年10月19日