機能性表示食品として初!GABA入りブレンド雑穀米雑穀・米穀・豆類・健康食品などの製造加工販売事業を展開する株式会社種商は、『血圧サポートGABA国産十六穀米』を11月5日(月)に発売することを発表した。同社は、創業72年の老舗雑穀メーカーであり、原料の仕入れから製造販売までを一貫して行っている。販売している国産雑穀米は、その品質とおいしさで多くの顧客から支持されている。1日1袋で継続的に血圧をサポート『血圧サポートGABA国産十六穀米』は、穀物に含まれる成分の“GABA”に着目し、「高めの血圧をサポートする」雑穀米として開発した商品である。厳選した16種類の国産雑穀に、機能性関与成分“GABA”を配合した。“GABA”とは、「Gamma Amino Butyric Acid」を略しており、植物や動物の体内にも広く存在する天然アミノ酸の一種である。血圧が高めの人の血圧を下げる働きがあることが報告されている。同製品は、機能性に加えて、味と食感にもこだわっており、毎日おいしく食べることができる。調理方法は、通常の雑穀米の炊飯と同様で、米1合に1袋(15g)を混ぜて炊くだけである。1日の摂取目安量は1袋(炊き上がりごはんとして1合分)であり、毎日の食事で継続的に血圧をサポートすることが可能となっている税抜き価格は、75g入り(15g×5袋)で、475円。全国のスーパー、小売店、ドラッグストアなどで販売する。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社種商※株式会社種商 オンラインショップ
2018年10月12日「もともと、人は昼間に活動して、夜は寝るというサイクルがあります。血圧にも一定程度のサイクルがあり、寝ているときは安定していて、起き上がると上昇していきますが、適度な変動の波はあります。しかし、高波のように血圧が急上昇する『血圧サージ』は、急性心筋梗塞や脳卒中を引き起こす“最後の引き金”となってしまう恐れがあるんです」こう話すのは、著書に『血圧サージに殺されない50の方法』(自由国民社)がある新小山市民病院・病院長の島田和幸先生。健康な人の血圧の基準は、「収縮期血圧(上)140mmHg未満、拡張期血圧(下)90mmHg未満」とされ、それぞれの数値を上回ると「高血圧性疾患(=高血圧症)」と診断される。「ただ病院の血圧測定で正常と言われた人でも、朝と夜の一定の時間にだけ、突然死を招くような“危険な数値”を出すことがあります。これが血圧サージです」この「早朝高血圧」とも呼ばれる血圧サージの原因を、島田先生に聞いた。「血圧は1日24時間変動していますが、人間の体には、なるべく血圧が変動しないように制御する恒常性(ホメオスタシス)という機能があります。これが正常に働かなくなったときに、血圧の急上昇が起こるわけです。また、(1)血管がしなやかさを失う動脈硬化、(2)自律神経のバランスが崩れる、(3)ホルモンの働きが低下する、という3つの要素が重なったときに恒常性が失われるともいわれています」高血圧は男性に多いと思われがちだが、高血圧性疾患の総患者数の推移を見てみると、40代では男性の半数程度だった女性の高血圧性疾患の数が、50代ではほぼ男性に近づき、60代以降は男性を上回っているのがわかる(厚生労働省「平成26年患者調査」)。そして、この50代以降の女性に増える高血圧性疾患で、最も注意すべきなのは“気づいていない人がいる”ということ。病院の健診で正常と診断された人でも“隠れ高血圧”の可能性があるのだ。「血圧サージが起きているかどうかを知るには、起きてすぐに血圧を測るしかないのです。50歳を過ぎたら、自分用の血圧計を購入することを、私はお勧めしています」そう言う島田先生に「薬に頼らない高血圧対策全10カ条」を教わった。【1】毎朝夜、自宅で血圧を測る「起床後1時間前後あたりで、トイレをすませ、朝食前の状況で測るべきです。家庭で測るときは、上135mmHg―下85mmHgを高血圧の目安としてください。上が150mmHgくらいになっていたら、診察が必要です」【2】目覚めの水を飲む「起床後すぐに、コップ1杯程度の“目覚めの水”を飲みましょう。就寝中に発汗や蒸発で体の水分が失われているため、起床後は血が濃くなっている状態です。粘性が高まれば、血栓が生じて血圧サージを引き起こしやすくなりますから、水分補給は対策として有効です」【3】禁煙+お酒は適量に「ニコチンは血圧と心拍数を上昇させ、血管を傷つけます。また夜に飲酒することは、翌朝には体の水分が激減しますから、血圧サージを招く原因にもなります。週に3日以上は飲まないでください」【4】食事の量を減らす「日本人はあきらかに食べすぎ、そして野菜摂取量が少なすぎます。50代の女性でしたら、1日1,600キロカロリーほどに摂取カロリーを抑えるようにしましょう」【5】減塩する「成人女性に必要な塩分は、1日7グラムといわれていますが、味噌や醤油文化がある日本では、ふつうに食べているとオーバーしてしまう量です。塩分のかわりにお酢やレモンなどの酸味を使うなど、工夫をしましょう」【6】頻繁に魚を食べる「イワシやサバ、マグロなどの魚には、善玉コレステロールの増加効果と、悪玉コレステロール、中性脂肪の減少効果に加え、血管のコンディションの改善効果があります」【7】ゆっくり食べる「ゆっくりよくかんで食べることで、消化を促進できます。同時に口の周りの筋肉が鍛えられることで消費カロリーを増大させ、老後の誤嚥リスクも軽減します」【8】体をつねに動かす「ウオーキングがいちばん効果的ですが、スクワットなどの簡単な筋力トレーニングも組み合わせたほうが、さらに血管の柔軟性を保つことができます」【9】ストレスフリーな生活を「温泉やヨガ、太極拳などの趣味は、リラクゼーション効果がありますから、血圧安定に役立ちます。日常から自律神経の調整を心がけましょう」【10】7時間睡眠をする「睡眠不足は血圧を上昇させますので、早寝早起き、1日睡眠7時間を心がけてください。また、いびきがひどい人は要注意です。睡眠中に断続的に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群になると、呼吸が停止することで深い睡眠に入ることができません。そして睡眠中も交感神経が緊張し続け、高血圧状態となり血圧サージも引き起こしやすくなるのです」気になる人は、明朝の“目覚めの水”から始めてみては?
2018年10月05日脳卒中などによる突然死のリスクを上げる高血圧。更年期を迎えて気をつけるようになったという女性でも、測定のタイミングによって“異常な数値”に気づかないことが……。「もともと、人は昼間に活動して、夜は寝るというサイクルがあります。血圧にも一定程度のサイクルがあり、寝ているときは安定していて、起き上がると上昇していきますが、適度な変動の波はあります。しかし、高波のように血圧が急上昇する『血圧サージ』は、急性心筋梗塞や脳卒中を引き起こす“最後の引き金”となってしまう恐れがあるんです」こう話すのは、著書に『血圧サージに殺されない50の方法』(自由国民社)がある新小山市民病院・病院長の島田和幸先生。健康な人の血圧の基準は、「収縮期血圧(上)140mmHg未満、拡張期血圧(下)90mmHg未満」とされ、それぞれの数値を上回ると「高血圧性疾患(=高血圧症)」と診断される。「ただ病院の血圧測定で正常と言われた人でも、朝と夜の一定の時間にだけ、突然死を招くような“危険な数値”を出すことがあります。これが血圧サージです」この「早朝高血圧」とも呼ばれる血圧サージの原因を、島田先生に聞いた。「血圧は1日24時間変動していますが、人間の体には、なるべく血圧が変動しないように制御する恒常性(ホメオスタシス)という機能があります。これが正常に働かなくなったときに、血圧の急上昇が起こるわけです。また、(1)血管がしなやかさを失う動脈硬化、(2)自律神経のバランスが崩れる、(3)ホルモンの働きが低下する、という3つの要素が重なったときに恒常性が失われるともいわれています」高血圧は男性に多いと思われがちだが。「それは誤った考えです。とりわけ50歳以上の女性は、もっと血圧に気を配ってほしい」そう警鐘を鳴らすのは池ノ上産婦人科・院長の千代倉由子先生だ。「女性は、体全体が女性ホルモンによってコントロールされているのですが、40代後半から50代にかけての閉経を迎える時期、すなわち更年期に女性ホルモンのエストロゲンが著しく低下します。血管の柔軟性を維持し、血管を保護していたエストロゲンが減少すれば、血管の動脈硬化が進みます。また自律神経のバランスが崩れたり、肥満化しやすい体になることがあるため、高血圧になりやすく、心臓血管系疾患のリスクも高まるのです」
2018年10月04日「血圧はどういうときに上がって、どういうときに下がるのか。その変動を計測しているうちに、何が本当に血圧を下げる方法なのかわかってきました。高血圧に悩む患者さんたちがなるべく薬に頼らないで、永続的に血圧を下げて、安定させる“最強の方法”を見つけたのです」そう語るのは“ミスター血圧”こと、前東京女子医科大学医学部教授の渡辺尚彦先生。渡辺先生は、自分の血圧を30年以上、毎日24時間、入浴中以外ずっと測り続けている。データをもとに実験をしながら、血圧を下げる方法を突き止め、1冊にまとめた近著『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)が話題だ。「世の中でヘルシーといわれている食べ物が、血圧にとってよくない、健康法だと思っていたことが実は危険だった、ということがあります。血圧にとってよい方法は何かを知ってほしい」(渡辺先生・以下同)そこで今回、三択クイズ形式で、血圧を下げる生活習慣を教えてもらった。クイズに答えて、正しい知識を得よう!【Q】寝るときは……(1)あおむけ(2)横向き(3)うつぶせ【正解】2・横向き「ふだんの食事も塩分控えめ、適度な運動を心がけているにもかかわらず、血圧が高いという人は、“睡眠時無呼吸症候群”を疑ってみましょう」睡眠時無呼吸症候群とは、肥満などの体質が原因で、寝ているときに喉の奥にある軟口蓋が下がって気道をふさぎ、一時的に呼吸を止めてしまう状態のこと。十分な睡眠がとれないために血圧を上げてしまうという。「あおむけに寝ると、軟口蓋が重力で下がって気道がふさがります。うつぶせ寝も呼吸がしづらくなるので、あまりオススメできません。横向きでしっかり睡眠をとりましょう」【Q】睡眠不足解消には……(1)休日の朝寝坊(2)15分以上の昼寝(3)6時間未満の睡眠【正解】1・休日の朝寝坊何かと忙しい現代人。ふだんからたっぷり睡眠をとっている人は少ないだろう。「ベストな睡眠時間は6~8時間で、寝ている時間が長い人ほど、平均血圧は当然低くなります。睡眠不足は心身の疲労が十分に回復せず、血圧が十分に下がらないまま起きてしまい、起床時の血圧の上昇を導いてしまいます」15分以上の昼寝は不眠を招くので逆効果。毎日の疲れを取るために、休日に朝寝坊してもいいが、1時間くらいが適当。寝すぎには注意。【Q】アロマテラピーは……(1)ローズマリー(2)ラベンダー(3)グレープフルーツ【正解】2・ラベンダーアロマテラピー(芳香療法)は、正式な医学とは認められていないが、いくつかの精油は臨床実験によって効果が実証されている。そのひとつがラベンダー。「ラベンダーの香りを嗅いだ後に脳波を測ったところ、アルファ波が増えていたことがわかりました。副交感神経を優位にして、血圧を下げる作用がはたらきます」ところが、反対に交感神経を優位にする精油もある。「ローズマリーやグレープフルーツなどのかんきつ系は、反対に交感神経を優位にさせ血圧を上げてしまいます」【Q】お風呂は……(1)ぬるめのお湯で長湯(2)サウナの後の水風呂(3)熱いお湯で短時間の入浴【正解】1・ぬるめのお湯で長風呂「気持ちいいからといって、熱いお湯で短時間の入浴は “ヒートショック”を招きます。特に、サウナと水風呂の往復は自殺行為です。サウナで拡張した血管が水風呂に入ると一気に縮むので、血圧が急上昇してしまいます」ベストは心臓に負荷がかからない、39~40度のぬるめのお湯。長湯をするときは水圧がかからない半身浴でじっくり体を温めよう。
2018年09月26日「血圧はどういうときに上がって、どういうときに下がるのか。その変動を計測しているうちに、何が本当に血圧を下げる方法なのかわかってきました。高血圧に悩む患者さんたちがなるべく薬に頼らないで、永続的に血圧を下げて、安定させる“最強の方法”を見つけたのです」そう語るのは“ミスター血圧”こと、前東京女子医科大学医学部教授の渡辺尚彦先生。渡辺先生は、自分の血圧を30年以上、毎日24時間、入浴中以外ずっと測り続けている。データをもとに実験をしながら、血圧を下げる方法を突き止め、1冊にまとめた近著『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)が話題だ。「世の中でヘルシーといわれている食べ物が、血圧にとってよくない、健康法だと思っていたことが実は危険だった、ということがあります。血圧にとってよい方法は何かを知ってほしい」(渡辺先生・以下同)そこで今回、三択クイズ形式で、血圧を下げる飲み物や食べ方などについて教えてもらった。クイズに答えて、正しい知識を得よう!【Q】飲むなら……(1)杜仲茶(2)緑茶(3)コーヒー【正解】1・杜仲茶ふだんの生活のなかで、ジュースやお茶、コーヒー、お水などさまざまな飲み物を口にする。飲めば確実に血圧を下げるのが杜仲茶。「中国原産の杜仲の葉を煎じたお茶で、ゲニポシド酸と呼ばれる物質が含まれています。これがリラックスしているときに働く副交感神経を活性化させ、血管の筋肉である平滑筋を緩めて血管を広げます。さらにゲニポシド酸には動脈硬化を防ぐはたらきもあり、ダブルの効果で、血圧が下がるのです」飲みすぎてもノンカフェインなので安全。一方、カフェインを含む緑茶やコーヒーは、飲みすぎると血圧を上げてしまうこともあるので注意。【Q】お酒は……(1)冷たいビール(2)冷えた白ワイン(3)ぬるめの日本酒【正解】3・ぬるめの日本酒お酒の飲み方にも、血圧の上げ下げに影響が出てくるという。「急激な温度の変化は交感神経を強く刺激するので、血圧が一気に上がって脳や心臓の障害を招きます。“ヒートショック”といい、皮膚よりも体内で感じる温度差のほうが、受けるダメージは重く、冷たい飲み物の流し込みは、食道の近くにある心臓に負荷を与えるので危険です」冷たい飲み物を飲むと、末梢血管が収縮して、血圧が上がるので注意が必要。お酒を飲むときは人肌ぐらいのぬるめの日本酒にしておこう。【Q】減塩をするタイミングは……(1)朝食(2)昼食(3)夕食【正解】1・朝食一般的に、血圧は朝起きてから上がり始め、昼間の活動時間は高く、夜寝ているときに下がっていく。目覚めるとともに、体内でいろんな“スイッチ”が入る。「起床前後は、血圧を上げるホルモンがたくさん出てきます。特に、アルドステロンというホルモンは、ナトリウムを体のなかにため込む作用があるので、朝食は塩分を控えめにしたほうがいい。私はフルーツグラノーラ1食分に牛乳をかけて食べることを推奨しています」塩分は0.5グラム程度に抑えられるという。
2018年09月26日「血圧はどういうときに上がって、どういうときに下がるのか。その変動を計測しているうちに、何が本当に血圧を下げる方法なのかわかってきました。高血圧に悩む患者さんたちがなるべく薬に頼らないで、永続的に血圧を下げて、安定させる“最強の方法”を見つけたのです」そう語るのは“ミスター血圧”こと、前東京女子医科大学医学部教授の渡辺尚彦先生。渡辺先生は、自分の血圧を30年以上、毎日24時間、入浴中以外ずっと測り続けている。データをもとに実験をしながら、血圧を下げる方法を突き止め、1冊にまとめた近著『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)が話題だ。「世の中でヘルシーといわれている食べ物が、血圧にとってよくない、健康法だと思っていたことが実は危険だった、ということがあります。血圧にとってよい方法は何かを知ってほしい」(渡辺先生・以下同)そこで今回、三択クイズ形式で、血圧を下げる食べ物について教えてもらった。クイズに答えて、正しい知識を得よう!【Q】つまむなら……(1)コンブ(2)さきイカ(3)ピーナツ【正解】3・ピーナツ食物繊維とミネラルが豊富に含まれるコンブ、イカは血圧を下げるはたらきのあるタウリンを含むが、加工品として食卓に並ぶものは塩分が高く、ヘルシーではない。一方のピーナツは「食べると太る」と思われているが、米ハーバード大の30年間、12万人の研究で「死亡率を下げる食材」として実証済みという。「ピーナツは、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐ不飽和脂肪酸が含まれています。ただしポイントは、ポリフェノールが含まれている薄皮ごと食べること。ポリフェノールには、高い抗酸化作用と血圧を下げる作用があります。食べすぎると太るので1日20粒を限度に」【Q】おやつは……(1)チョコレート(2)クッキー(3)おせんべい【正解】1・チョコレート甘いものを食べると疲労が回復でき、集中力を高めてくれる。おやつにチョコレートやクッキー、おせんべいなどのお菓子を食べるとき、効果があるのはチョコレート。「チョコレートに含まれているエピカテキンは、消化されると小腸で吸収され、血液に送り出されます。そして全身に行き渡り、血管内部の細胞にしみ込んで活性化すると、血管の炎症を抑えて血流をよくする効果があります。1日25グラムを5回に分けて食べることが理想的」ただし、甘すぎるミルクチョコレートはNG!カカオの含有量が75%の高カカオチョコレートがオススメ。砂糖とバターを使うクッキーや、しょうゆや塩で味付けをするおせんべいは避けよう。【Q】食べるなら……(1)タコ(2)イクラ(3)サケ【正解】1・タコ魚に含まれるEPA、DHAは動脈硬化を抑制したり、コレステロール値を下げたりする働きとともに、血圧も下げる。ただし、魚介類を食べるときに、しょうゆを使ってしまうと逆効果。「イクラはしょうゆ漬けにして、ごはんの上にかけて食べることが多いと思います。サケはビタミン類も豊富でアンチエイジングフードともいわれていますが、保存するときに塩漬けにしますので、血圧を上げてしまいます。その点、タコは血圧を下げるはたらきのあるタウリンも豊富で、スライスにして酢につけて食べれば、降圧効果を保つことができます」
2018年09月26日質問:高血圧は遺伝するのでしょうか?父や祖父は高血圧で、父は一度心臓の手術をしていますし、祖父も高血圧の薬を飲んでいます。また、祖母、叔父、そして祖父の兄弟も、くも膜下出血を経験しています。そのため、自分は食事に気を遣い、たばこも吸いません。ただ、いつか自分も症状を患うのではないか、またその際に入院やリハビリが長期にわたるのではないかと、とても心配です。東京都:kamikiさん(28)回答:高血圧の遺伝についてお答えします。――生活習慣に気を遣いましょう高血圧のなかにはごくまれに、単一の遺伝子により発症するものがありますが、ほとんどの場合は遺伝と生活習慣の組み合わせによって発症するものです。この場合の生活習慣とは、食生活、運動の習慣があるかどうか、ストレスや飲酒・喫煙の有無といった普段の生活全般を指します。つまり、いわゆる高血圧の家系であっても、生活習慣に気を遣うことによって、多くは高血圧の発症を防ぐことが可能であると考えられています。ご相談者さまは食事に気を遣われ、喫煙もなさらないということですので、そのことは非常によいことだと思います。それに加えて、運動する習慣を身につけることができれば、高血圧を患う確率はより低くなります。高血圧を防ぐための運動としては、特に激しい運動を長時間する必要はありません。一日45分くらいの軽いウォーキングであっても、数カ月続けて行うことで、最高血圧を20mmHg、最低血圧を10mmHg以上下げる効果があるといわれています。また、ご親戚にくも膜下出血を経験された方が複数いらっしゃるということですが、遺伝という視点から言うと、こちらのほうがやや心配です。くも膜下出血の8割程度は脳動脈瘤からの出血によるものと考えられています。この脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血は遺伝的な体質によるもの、つまり一般よりも高い頻度で一つの家系に発生する病気です。一般的なくも膜下出血の発生率は0.015~0.02%程度と低いのですが、2親等以内にくも膜下出血の方が一人いると、2~8%前後の発生率になると考えられています。<脳ドックなどで「脳動脈瘤」がないか確認を>また一般に、動脈瘤があったとしても破裂するのは1%以下であり、動脈瘤の直径が3mm以上のもの、娘瘤があって形がでこぼこしているものは破裂の危険が高いとされています。脳動脈瘤は脳ドックなどの検査項目にもあるMRA(MRIの技術を用いて簡単に血管撮影を行うもので、造影剤は使いません)で疑いがないか見ることが可能ですので、家族にくも膜下出血の患者がおられる場合は、一度脳ドックなどを受けられて脳動脈瘤がないか確認しておかれるとよいでしょう。もし、動脈瘤がない場合は5年おきくらいの検査でよいかと思います。高血圧にかかる可能性を恐れすぎる必要はありませんが、生活習慣に気をつけて過ごされることでほかの多くの病気を予防できる可能性があります。まずはできる範囲で続けられるとよいですね。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:高血圧で太り気味の夫、ストレスもあり心臓病になるのではないかと心配です。今までは気ままな専業主婦だったのですが、年末に主人が定年退職し、ハローワークに行く以外は一日中家にいるためストレスがたまるようになりました。高血圧の薬を服用していて、太り気味でもあるのでストレスが原因で心臓病になるのではないかと心配です。それに最近は頭痛がしたり、ふらついたりすることもあります。ストレスをためない方法や日常生活で気を付けることなどがありましたら、ぜひ教えてください。東京都:ゆうこさん(53)回答:ストレスと心臓疾患の関係についてお答えします。――ストレスによる自律神経の乱れ高血圧をお持ちで、ご主人が定年退職されてからの生活の変化によってストレスを感じていらっしゃる状態ということですね。おっしゃるように、ストレスと心臓疾患の間には深い関係があります。そのメカニズムとしては、人間が精神的・肉体的ストレスを受けるとその情報が大脳を通じて、視床下部と呼ばれる脳の部分に伝わり、交感神経と呼ばれる「身体を戦闘モードにする」神経が優位になります。その結果、動悸や、末梢血管がキュッと締まることによる血圧の上昇が起こります。普通の状態であれば、こういった交感神経の興奮が起こると、副交感神経と呼ばれる「身体を休息モードにする」神経が働いて、興奮を鎮めます。この副交感神経の働きにより、動悸は落ち着き、血圧も低下することになります。ただ、このストレスがずっと続いたり、とても強いストレスがかかったりした場合、この交感神経と副交感神経(合わせて自律神経と呼ばれます)のバランスが崩れ、交感神経が興奮した状態が続いてしまうことがあります。この交感神経による身体の戦闘モードが持続すると、心臓は興奮し続けることになり、余分な負担がかかります。心臓本体には病気がないにもかかわらず、動悸や胸の圧迫感や痛み、息切れがしたり不整脈が出たりする状態を「心臓神経症」と呼んでいます。<定期的な医師の診察も受けましょう>ご相談者さまのご質問にあった、ふらつきや頭痛も自律神経の乱れによって出ることがある症状ですので、現在の症状はやはりストレスによる部分が大きいのかもしれません。ただ、ストレスによる体調の変化かと思っていたら、実は身体の病気が隠れていた、ということもよくあることですので、この点は十分ご注意され、定期的に医師の診察を受けられることをおすすめします。また、日常生活での注意とストレスの解消法ということですが、まず十分な睡眠を取ること、脂質や糖質のとり過ぎを控えバランスのよい食生活を心がけることは大切です。アルコールやたばこは控えてください。ストレス解消法としては、気の合う友人と話したり、スポーツをしたりといったこともおすすめできます。特にスポーツは、少し体重も気になっているということですし、ご主人と離れて自分の時間を持つという意味でもよいでしょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:疲労感が抜けません。両親が高血圧、心臓弁膜症を患っているので不安になっています。ここ2~3カ月のことですが、疲労感が抜けません。身体が重たく、自宅の階段を上るだけで息が上がり、動悸がすることもあります。そのせいで外出もおっくうになり、家族にも迷惑をかけており、そんな自分が嫌になってきました。病院に行くほどではないと思うのですが、思い切って受診した方がいいのでしょうか?両親が高血圧、心臓弁膜症を患っているので、余計に不安になっています。神奈川県:もけーれさん(43)回答:疲労感や息切れの症状についてお答えします。――「高血圧症」と「心臓弁膜症」の遺伝性について疲労感が抜けない、階段を上る時の息切れ、心配な症状ですね。健康診断は毎年受けていらっしゃいますか?今の血圧はいかがでしょうか?高血圧症を指摘されたことはありませんか?自宅でもよいので現在の血圧を確認してください。また、高血圧の一つの症状ですが、足にむくみはありませんか?すねの部分の一番骨ばっているところを親指で押してみます。指のあとが残れば、むくんでいることになります。一般に、高血圧症は遺伝的な要因が強いといわれています。目安として、両親のいずれかが高血圧症の場合は3人に1人、両親とも高血圧症の場合は2人に1人が高血圧症になるというほどです。一方で、両親とも高血圧症でない場合は10~20人に1人の割合といわれています。このように、高血圧症は遺伝的要因が強いことがわかりますが、もちろんそれだけで発症するわけではなく、遺伝的要因に生活習慣が加わって発症すると考えられています。要因となる生活習慣には、食生活の乱れなどを原因とする肥満、塩分の過剰摂取、カリウムなどの摂取不足、喫煙、アルコールの過剰摂取、運動不足などがあります。日本人の食生活は塩分が過剰になりがちなため、特に注意が必要で、肥満、喫煙に至っては高血圧のみならず心臓にも悪影響を及ぼします。ちなみに心臓弁膜症に遺伝素因はありません。以前はリウマチ熱の後遺症、細菌感染などが主な原因でしたが、抗生物質の発達で罹患率が減少しています。心臓弁膜症の発症は後天的なことが多く、原因は不明とされています。<早めに内科もしくは循環器内科を受診しましょう>最後に、ご相談の症状は心不全の症状によく似ています。現在の心機能を調べることはもちろん、高血圧症、高脂血症や糖尿病の合併がないかの検査も必要です。また、症状から、貧血の有無の確認、腎疾患や甲状腺疾患と見分けることも必要になってくるでしょう。病院に行くほどでもない、という楽観的な状態ではありません。早めに内科、もしくは循環器内科を受診し、検査を受けられてください。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:父が糖尿病と高血圧の既往歴あり。糖尿病などは遺伝性のものが多いと聞いたことがあり不安です。父が、糖尿病、高血圧の既往歴があり、現在も内服コントロールをしています。最近、これらの病気は心疾患のリスクも高めることを知りました。糖尿病などは、遺伝性のものが多いと聞いたことがあり、私も結婚して親になり、自分がかかる可能性の高い病気には気をつけていかなければと考えるようになりました。甘いものが大好きで、外食も多く食生活が偏りがちです。これから先、どのように気をつけていくべきでしょうか?静岡県:nocchiさん(27)回答:「糖尿病」の遺伝についてお答えします。――「糖尿病」とはお父さまが糖尿病、高血圧をお持ちで、内服でコントロール中ということですね。確かに、これらの病気は心筋梗塞など重篤な疾患を含む心疾患の大きなリスクファクターになることが知られています。お子さんであるご相談者さまも、遺伝的な面、あるいは生活習慣の面でお父さまがお持ちの傾向を受け継がれている可能性は十分に考えられ、お若いうちに気をつけていこうというお気持ちになられたことは非常によいことだと思います。さて、ご心配されている糖尿病の遺伝について、少しお話をさせていただきたいと思います。よく誤解されがちですが、糖尿病自体は遺伝性の疾患ではなく、あくまで遺伝するのは「糖尿病にかかりやすい体質」であると考えてください。2型糖尿病にかかりやすい遺伝子はいくつか同定されてはいるようですが、多くの小さな遺伝素因が複雑に組み合わさってできる「複合遺伝」の形式をとると考えられており、いわゆる「糖尿病のなりやすさ」も人によってさまざまであると考えられています。<日々の生活のなかでできることから始めましょう>2型糖尿病の発病には遺伝的な素因以外に生活習慣が大きく関係してきます。糖尿病を防ぐためには、まず肥満にならないことが大切です。BMIにして18.5~25.0の普通体重を目指しましょう。そのためにはまず、食生活の改善が必要です。甘いもの、脂っぽいものはできるだけ控え、味は薄味に調味するよう心がけます。できるだけ決まった時間に、ゆっくり食べることも大切です。野菜に多く含まれる食物繊維は肥満を防いでくれますので、一日350g(うち緑黄色野菜120g以上)を目標にします。また、肥満を防ぐもう一つの柱は、やはり運動です。運動は、カロリーを消費するだけでなく、筋肉をつけて脂肪を減らしたり、中性脂肪を低下させたりする役割もあります。もちろん、定期的に時間を決めて運動ができればそれもいいのですが、一日一万歩を目安に、少し早足で歩く、エレベーターを使わず階段を使用するといった心がけでも十分、糖尿病にかかりにくくする効果があります。お子さんもいらっしゃるということで、なかなかご自身の健康のためにまとまった時間はとりにくいかと思いますが、日々の生活のなかでできるところから始めていけるといいですね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日めまいがしたり、朝から疲労を感じる。もしかすると低血圧が影響しているかも知れません。体に優しい方法で低血圧に負けない習慣を見てみましょう。1.早い動きや急な動きを避けるしゃがんだり、座った姿勢からすばやく立ち上がったりしない。2.水をたくさん飲む水や果汁100%のジュースなどを多めに飲みましょう。自然のナトリウムを摂ることができます。3.塩分を少し多めにとる特に夏は発汗をします。おやつを食べるなら、チーズや塩味のアイスクリームなどを食べてみましょう。動脈の働きを良くします。4.カンゾウを摂るカンゾウエキス配合の食品やお茶がオススメです。 市販のカンゾウパウダーも売っていますよ!5.野菜、果物を食べる朝食で野菜や果物を食べるようにしましょう。ミネラルが豊富で天然の塩分を補給できます。6.むくみを取る足のむくみをとるようにマッサージをすると、静脈の働きを良くしてめまいを防げます。7.同じ位置に立ちっぱなしでいない同じ姿勢で立ちっぱなしでいるよりも歩いたりして体を動かす方がいいです。8.涼しい場所にいようクーラーが効きすぎて寒いのもいけませんが、涼しい場所や扇風機は血圧が下がるのを防ぎます。9.日中気温の高い時間帯は外出しないナチュラル素材で風通しの良いものを着て汗をかきすぎない工夫をしましょう。外出する時は帽子をかぶりましょう。生活習慣で少しでも低血圧を改善して、元気に1日を過ごしましょう!
2016年08月24日妊娠高血圧症候群とは過去に妊娠中毒症と呼ばれていた病気で、妊娠高血圧症候群は、妊娠20週~分娩後12週までに高血圧がみられる場合か、または高血圧に蛋白尿を伴う場合に診断され、高血圧を伴う病的状態が複数みられる状態を指します。ママの体では赤ちゃんに栄養や酸素をより多く届けるため血液を多く流すべく変化しますが、それにより高血圧になりやすい状態です。ですが高血圧状態が続くとママと赤ちゃんの健康や体に悪影響を及ぼし、重篤な障害や疾患を引き起こすリスクがあります。原因は、現在のところまだはっきりとは分かっていません。有力な説とされているものとしては、妊娠16週頃までに完成する胎盤の血管が通常とは異なる作られ方をすることにあるということと、妊娠そのものへの中毒症状であることだと考えられています。妊娠高血圧症候群は、15歳以下または35歳以上での妊娠や、肥満傾向にある人、もともと糖尿病の人、腎臓などに疾患のある人、家族に糖尿病患者がいる・いた人、出産が初めての人、双子などの多胎妊娠の人、過去の妊娠で妊娠高血圧症候群と診断された人などがかかりやすいと言われています。妊娠高血圧症候群は、いつからいつまでにかかりやすいの?(※1)妊娠後期にあたる32週以降に多く発症する傾向がありますが、妊娠32週未満で発症した場合は重症化しやすい傾向があったり、最悪の場合では死に至る場合もあったりすることから早期発見と早期治療が重要とされています。妊娠高血圧症候群の症状眠気や倦怠感、頭痛、嘔吐感などが症状として現れますが、通常の妊娠症状と紛れやすいことから、妊娠高血圧症候群の症状を自覚することが難しい傾向があります。妊婦健診での検査結果で異状が見つかるまでママ自身が気づかない場合が多いと言われます。重症の場合、子宮や胎盤で血液が流れにくくなるため、赤ちゃんは栄養と酸素が不足した状態が続き、胎児発育不全となります。体重が少ない赤ちゃんが生まれたり、中枢神経や脳に障害が発生する低酸素症を引き起こしたりするリスクが高まります。最悪の場合、お腹の赤ちゃんが死に至るケースもあります。 診断の仕方と、診断後の生活について診断は妊娠20週以降から産後12週目まで高血圧であることか、または高血圧に尿蛋白を伴うことによって診断されます。高血圧の判定は血圧測定、尿蛋白は尿検査による尿中蛋白の測定によって行われます。血圧測定は、収縮時血圧と拡張期血圧の数値で診断されます。収縮時血圧は140mmHg以上、拡張期血圧は90mmHg以上のどちらか、もしくは両方の場合に高血圧と診断されます。尿検査は、妊婦健診での尿検査で蛋白尿1+ の結果が出た人を対象に、24時間分の尿をもとに尿中蛋白を正確に測定します。一日の尿蛋白量が300ミリグラム以上の場合に、正確な診断が下されます。妊娠高血圧症候群と診断された場合、外来で通院しながら食事のカロリー制限や塩分制限による指導での治療が中心となります。重度の場合は赤ちゃんの発育状態をみながら経過観察入院し、薬での治療と安静状態が必須となりますが、母体の健康状態によっては早期計画出産を行い、赤ちゃんとママの治療を優先させる場合もあります。そのほか、診断を受けた場合は産後12週目まで経過を観察します。子癇前症(しかんぜんしょう)高血圧に伴う脳組織の循環障害と機能障害で、異常な高血圧とともにけいれんが発生し、意識喪失や視野障害を起こした状態を指します。早期胎盤剥離や胎児発育不全、早産を引き起こしやすく、お産後にも赤ちゃんに問題が生じるリスクが高まります。妊娠20週以降または、産後1週間内での発症が多いと言われますが、お産の最中にも発生する可能性があります。HELLP症候群重度の子癇前症で、肝障害や、ママの血液中にある赤血球や血小板にトラブルが起きる疾患を指します。HELLP症候群では、まれに、異常な高血圧に伴う発作が起きる状態である子癇(しかん)が発生します。産後に発生する傾向がありますが、速やかな処置を行わないとママが死に至る可能性があります。普段から注意することとは妊娠高血圧症候群の予防方法は、現在のところ決定的なものは見つかっていません。ですが食べ過ぎを控え、塩分を摂りすぎない工夫を行うなどの高血圧に対する一般的な対策は有効だと考えられています。とは言えママが極端にカロリー摂取や塩分摂取を控えると、栄養状態面でのリスクも発生するため極端な制限には注意が必要です。健診医の指導を守り、ママ一人一人に合った予防法を心掛けましょう。
2016年04月04日東京都市大学と日本健康開発財団は2月23日、血圧160/100mmHg、体温37.5℃を超えると入浴事故のリスクとなることが疫学調査で明らかになったと発表した。同成果は、同大学 人間科学部 早坂信哉 教授らの研究グループによるもので、2月22日発刊の「日本温泉気候物理医学会雑誌」に掲載された。同調査では、2012年6月~2013年5月に、訪問入浴事業所として登録される全2330カ所の事業所に対して、訪問入浴に関連する事故・体調不良(入浴事故)の発生を調査し、596例の入浴事故を解析した。事故事例の平均は82.3歳。この結果、入浴事故の発生に対して、入浴前の収縮期血圧が160mmHg以上であることは3.63倍、入浴前の拡張期血圧が100mmHg 以上であることは14.71倍の関連があることがわかった。また、入浴前に体温が37.5℃以上であることは入浴事故の発生と16.47倍の関連があった。入浴事故として報告された主な症状は、発熱が100例(16.8%)、呼吸困難・喀痰喀出困難が93例(15.6%)、意識障害が64例(10.7%)、嘔吐・吐き気が63例(10.6%)となっている。なお、研究グループは同結果について、入浴可否判断の絶対的な基準ではなく、最終的には個別に判断されるべきものであるとしている。
2016年02月26日「低血圧だと朝に弱い」と言うことがありますが、朝の目覚めと血圧には、何か因果関係があるのでしょうか? また、朝スッキリ目覚めるために有効な方法はあるの? 『マタニティ&ママのための鍼灸アロママッサージ院・天使のたまご』総院長の鈴木さんに教えてもらいました。 低血圧と朝の目覚めは関係ない結論から言うと、低血圧が理由で朝がすっきり起きられない…には医学的根拠はないとされています。ただ、なぜそう言われているのかについては、ちょっと思い当たることがあります。寝起きや睡眠には、交感神経と副交感神経という2つの自律神経の切り替えが影響を与えています。交感神経はおもに活動をつかさどり、副交感神経はおもにリラックスをつかさどる神経と考えます。この2つは常にシーソーの関係で、片方が活動を強めると、もう片方は活動を弱めます。通常、昼間は交感神経がメインで働き、夜になると副交感神経がメインになることで眠気が現れ、眠りにつくというわけです。多くの人が目覚める時間帯である朝は、副交感神経が弱まり、交感神経が活動を強めてくる時間帯です。交感交換神経は血圧にも影響を与える働きがあり、朝は血圧が上昇しないと活動することができないことから、「朝起きられない=血圧が低い」と言われる由縁になったのかもしれません。自律神経≒東洋医学の陰陽自律神経の切り替えと同じような考え方が、東洋医学にもあります。東洋医学には陰陽思想があり、天と地、太陽と月、朝と晩、動と静、温と冷など、この世のすべてを陰と陽に分けるという考え方があります。そして陰陽は、自然界と同じく、体内にも同じくあると考えられています(天人合一)。太陽は活動の根本である動=陽気であり、太陽が昇り始めると私たちの体内でも陽気が昇り、精神活動のメインである頭部に働きかけて、活動が始まります。つまり、朝になると脳の覚醒が始まるのです。一方、夜になると反対の作用が起こります。脳から陽気が去り、脳の沈静化、そして睡眠を迎えるのです。交感神経・副交感神経の切り替えと、ほぼ同じですね。つまり、自律神経と陰陽というのは結果的には同じように働き、私たちの活動を支えますが、バランスが損なわれると、活動とリラックスの関係がアベコベになると考えられます。寝起きの悪さは交感神経と副交感神経、陰と陽の切り替えが上手でないことが考えられるというわけです。朝スッキリと目覚めるには?朝、副交感神経→交感神経や、陰→陽に体を切り替え、スッキリと目覚める方法をご紹介しましょう。<朝、スッキリと目覚めるために大切なこと>1.カーテンを開け、太陽の光を浴びる2.目覚ましなど、刺激的な音を流す3.布団の中でストレッチなどをする4.深呼吸をして体に空気を取り込む5.朝ご飯を食べる6.少量のカフェインを摂取するこれらの方法を試すことで、スッキリ目覚められようになるでしょう。とりあえず布団から出て、これらのことをやってみましょう。私も朝は苦手でしたが、この方法を試すことで、毎日朝スッキリと目覚められるようになりました。寝起きを良くすることで、朝活もでき、一日一日がとても充実しています。ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょう。(鈴木元)
2015年12月18日オムロン ヘルスケアは17日、Bluetooth対応でiPhoneへデータ転送できる手首式血圧計「HEM-6321T」を発表した。11月30日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は14,800円前後(税別)。HEM-6321Tは、オムロン ヘルスケアの手首式血圧計としては初めてBluetoothを搭載(Bluetooth 4.0+Low Energy)。測定データをBluetooth接続したiPhoneへ転送し、iPhone用アプリ「からだグラフ」でグラフ化して閲覧できる。パソコン用の健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を使うと、グラフの確認以外にも、血圧データの変化から分析を表示する「データナビ」、朝晩の血圧データをグラフにしたものを印刷できる「朝晩血圧手帳」も利用可能。なお、からだグラフとウェルネスリンクの利用には健康サービス「WM(わたしムーヴ)」への登録(無料)が必要だ。測定を開始する際は、カフ(腕に巻くバンド部分)が適切な強さで巻けているかどうかをチェックして知らせる機能や、手首式血圧計で血圧を正しく計測できるように「測定姿勢ガイド」機能を搭載。測定時に血圧計が心臓の高さまで持ち上がると、青色のランプが点灯して自動で測定を開始するが、誤った姿勢だとオレンジ色のランプが点灯してユーザーに知らせる。2人分の血圧値と脈拍を日時とともに記録し、それぞれ最新の測定記録から10分以内に測定された記録(最大3回分)の平均値と、100回分の測定記録を本体で確認できる。また、「サイレント測定」を採用したことで、オフィスや外出先でも測定できるとしている。電源には単4形アルカリ乾電池×2本を使用し、電池寿命は約300回の測定。本体の液晶画面はバックライトを搭載。本体サイズはW89×D25×H61mm、重量は約100g(電池を含まず)。対象となる手首の太さは周囲13.5~21.5cm。同時に、バックライトを搭載せず、1人分のデータを記録する「HEM-6320T」も発表した。こちらの推定市場価格は12,800円前後(税別)。
2015年11月17日高血圧なんて自分には関係ない、他人事だと思っている人は多いのではないでしょうか。でも、自分では気づきにくい睡眠時無呼吸症候群の症状が出たときに急激に血圧が上昇している可能性もあるのだそうです。高血圧と睡眠時無呼吸症候群今年6月、オムロンヘルスケアと自治医科大学は共同研究の結果として、睡眠時無呼吸症候群と高血圧との関係について新たな事実を発表しました。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が一定時間止まってしまう病気のこと。これが血圧を上昇させ、心臓に大きな負担をかけるということが指摘されていました。今回の共同研究で明らかになったのは下記の2点。1.睡眠時無呼吸の重症度や夜間血圧の平均値が同等の場合でも、睡眠時無呼吸による血圧上昇の程度には個人差がある。2.夜間血圧の平均値が正常に見えても、睡眠時無呼吸が発生したときには、200mmHg以上に血圧が上昇する危険なタイプの高血圧がある。睡眠時無呼吸時の血圧を測定できるようになる!?急激な血圧の上昇は心臓病などのリスクを高めると言われています。今回の実験で、睡眠時無呼吸による血圧の上昇は、寝る前に降圧治療を行うことで抑えることができることもわかったそうです。オムロンは、今後さらに研究を進め、「睡眠時無呼吸を検知する血圧測定を始める試作機」を改良していき、2015年度中に製品として販売をスタートする予定としています。ちなみに、夜間高血圧の原因の1つは「メラトニンの分泌量の低下」と考えられていて、睡眠ホルモンとも呼ばれる眠りを誘引する物質、メラトニンの分泌量が低下することで体内時計が乱れ、高血圧の原因になるという説があるそうです。重病のリスクも…実際に、メラトニンを高血圧の患者さんに寝る前に投与したところ、血圧が下がったという報告も。高血圧で、かつ「眠れない」という方は、メラトニンの分泌量低下による体内時計の乱れが原因の可能性もあるので、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。夜間に血圧が上昇する、または夜間に血圧が低下量しにくい人は心筋梗塞や脳卒中のリスクが高いとも言われています。さらに、睡眠不足の状態が続くと要注意です。普段、ほとんど気にすることのない血圧ですが、重病を招く一因にもなりかねません。健康診断の結果などは、注意して見るようにしましょう。photo by pixabay
2015年09月03日毎日バランスのよい食事をとれていますか? 乱れた食生活を送っていると貧血や低血圧を起こしやすいといわれています。これらは眠気やめまいを起こす原因のひとつ。もしかしたらあなたの眠気の原因は血液に問題があるのかも。貧血と低血圧の違いって?低血圧や貧血の方は、めまいや、立ちくらみ、体のだるさを感じると同時に、眠気を感じることもあるといわれています。裏を返せば、眠気の原因は低血圧や貧血にあるのかもしれません。ちなみに貧血と低血圧は似た症状を起こしますが、実はまったくの別物で、それぞれ下記のように定義されています。貧血→赤血球数(女性:380万個/ mm3以下 男性:410万個/ mm3以下)ヘモグロビン量(女性:11.5以下 男性:14以下)低血圧→収縮期血圧:100mmHg以下 拡張期血圧60mmHg以下貧血の方は血液中の成分が薄く、低血圧の方は血液を送り出す力が弱いのです。次に、貧血と低血圧が、なぜ眠気を感じさせるのか考えてみましょう。貧血や低血圧だとどうして眠気が起きる?赤血球とヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ役割を担っています。そのため、これらが不足している貧血では、全身にきちんと酸素が行き渡らなくなるので、めまいや立ちくらみ、疲れやすいなどの症状が起こります。体に血をめぐらせる力(血圧)が弱い低血圧の場合も、全身に血液が十分に行き届かず体が酸素不足になるため、貧血と似たような症状が現れます。つまり、貧血も低血圧も、どちらも酸素不足が原因。この酸素不足によって、脳に必要な酸素が供給されず、脳の活動は低下してしまいます。その結果、眠気が引き起こされてしまうのです。貧血と低血圧を治すには?貧血と低血圧、両方に効果的な改善方法が3つあるといわれています。それは、睡眠、食事、運動。これらを生活に取り入れて、生活習慣を見直してみることが大切です。(1) 睡眠は、とにかくゆっくり眠ること。ただ、ダラダラと眠るのではなく早寝早起きを習慣づけるなど、生活リズムを一定にするのが大切です。(2)貧血の原因の約7割が「鉄分不足」といわれています。貧血の方は、レバーや肉・魚などを食べ、鉄分を摂取しましょう。低血圧であれば塩分を控えすぎないほうがよいそうです。(3)最後に運動ですが、激しい運動(ダッシュを繰り返すようなものなど)ではなく、ジョギングやヨガなどの軽めの全身運動がよいそうです。病気の原因は意外なところに転がっていることもあります。もし常に眠気を感じるようでしたら、一度低血圧や貧血を疑ってみてはいかがでしょうか?photo by photo AC
2015年08月15日オムロン ヘルスケアはこのほど、自治医科大学との共同研究により、睡眠時無呼吸に伴って血圧が200mmHg以上に上昇する危険なタイプの高血圧があることを明らかにした。同社では、自治医科大学 循環器内科学部門の苅尾七臣教授とともに、睡眠時無呼吸症候群の患者が睡眠中に無呼吸発作を起こすときの急激な血圧上昇に関する研究を行っている。血圧は通常朝は低く、睡眠中は落ち着くというのが一般的だが、朝の血圧が高い「早朝高血圧」や、夜間睡眠中も血圧が高い「夜間高血圧」の患者は、脳卒中などの心血管病リスクが高いことが知られている。夜間高血圧の原因のひとつには、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」などが考えられているという。同疾患の患者は、睡眠時に無呼吸になることにより急激に血圧上昇が発生し、心臓などに大きな負荷がかかる。心血管病の発生は夜間から朝方に多いことが知られているが、この急激な血圧上昇がその強力な危険因子になると考えられている。同社と自治医科大学では、睡眠中のSp02(動脈血酸素飽和度)の低下によって睡眠時無呼吸を検知した際に血圧測定を開始し、睡眠時無呼吸に伴う急激な血圧上昇を検出する研究用試作機を共同開発した。現在、全国25施設の医療機関が同研究に参画し、900症例を超えるデータが集まっている。その結果、睡眠時無呼吸の重症度や夜間血圧の平均値は同じでも、睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇の程度には個人差があることがわかった。また、約28%の患者が無呼吸時に160mmHg以上に上昇していること、中には200mmHg以上に上昇する危険なタイプの高血圧があることも明らかとなった。睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇は、就寝前の降圧治療によって上昇を効果的に抑えられることも確認できた。自治医科大学の苅尾教授は、「家庭で夜間の血圧を測定することによって危険な夜間高血圧を評価し、適切に治療を行うことでリスクを低下させることができる」とコメントしている。
2015年06月15日オムロン ヘルスケアは6月10日、夜間血圧の平均値は一見正常でも、睡眠時無呼吸症候群が発生した時の血圧が200mgHg以上に上昇するタイプの高血圧があることがわかったと発表した。同成果は同社と自治医科大学 循環器内科学部門の苅尾七臣 教授らの共同研究によるもので、6月12日にイタリア・ミラノにて開催される「第25回 欧州高血圧学会」のシンポジウムで発表される。血圧は朝は低く、日中に上昇し、睡眠中は落ち着くのが一般的だが、朝の血圧が高い「早朝高血圧」や夜間睡眠中も血圧が高い「夜間高血圧」の患者は脳卒中などの心血管病リスクが高いことが知られている。中でも夜間の血圧は病態や予後との関係が深いと考えられている。夜間高血圧の原因としては、睡眠時無呼吸症候群、心不全や腎不全などがある。特に、睡眠時無呼吸症候群は、降圧治療をしていても血圧がコントロールされない「治療抵抗性高血圧」の最も多い要因と考えられており、患者数は日本だけでも200~300万人と推定されている。両社は睡眠時無呼吸を検知した際に血圧測定を開始し、急激な血圧の上昇を検出する研究用試作機を開発し、その実証研究を2012年より実施してきた。その結果、睡眠時無呼吸の重症度や夜間血圧の平均値は同じでも睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇の程度には個人差があること、さらに、夜間血圧の平均値は一見正常であっても、睡眠時無呼吸が発生した時の血圧には、高い人では200mmHg以上に上昇する危険なタイプの高血圧があることが判明した。また、睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇は、就寝前の降圧治療によって上昇を効果的に抑えられることも確認したという。今後、同研究の症例取得を進め、睡眠時無呼吸に伴う睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇と心血管病の発生リスクとの関連を研究していくほか、試作機を改良し、2015年度中の販売開始をめざして開発を進めていくとしている。
2015年06月10日オムロンヘルスケアはこのほど、慶應義塾大学 理工学部、自治医科大学 循環器内科学部門、OMソーラーとともに実施した「住まいと健康 室温が家庭血圧に与える影響」についての共同研究の結果を明らかにした。同社によると、住宅内温熱環境と血圧についての研究が近年は多く行われているが、その研究は床から1m付近の室温が家庭血圧に与える影響についての検証が中心となっているという。そこで今回、床からの高さによる室温の違いに着目し、冬季の実生活場面での床から0.1m(足元)、1.1m(着席時の頭の高さ)、1.7m(起立時の頭の高さ)の室温と家庭血圧の実測調査を実施した。調査は、首都圏在住の35~74歳の男女を対象に、断熱性能が低い住宅と高い住宅でそれぞれ実施した。調査期間は2014年11月~2015年2月のうち各世帯2週間とし、有効サンプルは137名(86世帯)だった。血圧は、居間において起床後・就寝前の1日2回測定を行った。断熱性能が低い住宅において起床後に測定した最高血圧値と測定時の室温の関係を分析すると、着席時の頭の高さ(床からの高さが1.1m)の室温が10℃低下すると血圧は平均5mmHg上昇することがわかった。次いで床から10cmの足元付近の室温が10℃低下したときの血圧を計測すると、平均9mmHg上昇することがわかった。着席時の頭の高さよりも、足元が冷える方がより血圧が上昇する傾向にある。血圧の上昇を抑えるためには、部屋全体はもちろん、足元を冷やさない温度管理の工夫が大切であることがわかる。また、起床後に測定した最高血圧の値を比較すると、断熱性能が低い家の居住者(50歳以上)の平均値が128.8mmHgであったのに対し、断熱性能が高い家の居住者(50歳以上)の平均値は121.0mmHgと、7.8mmHg低かった。断熱性能を向上させて室温を高く維持すると、血圧の上昇を抑制できると考えられる。
2015年04月28日エー・アンド・デイは2月16日、Bluetooth接続に対応した血圧計「UA-651BLE」と体重計「UC-352BLE」、体温計「UT-201BLE」を発表した。いずれも発売は4月で、価格はオープン。推定市場価格は、血圧計と体重計が税別10,000円前後、体温計が税別7,000円前後だ。血圧計「UA-651BLE」と体重計「UC-352BLE」、体温計「UT-201BLE」はBluetooth Low Energyに対応。無料の専用アプリ「A&D Connect」を通じて測定データを記録でき、FacebookやTwitterなどのSNSで共有できるほか、Microsoft社の「HealthVault」やApple社の「HealthKit」といった健康管理サービスと連動できる。また、測定をリマインドするタイマー機能も搭載。いずれも、さまざまな健康・医療サービスをユーザーがシームレスに利用できることを目指して制定された「Continua(コンティニュア)」規格にも準拠している。○血圧計「UA-651BLE」UA-651BLEは、カフ(腕に巻くバンド部分)を巻いてボタンを押すだけで測定を開始する上腕測定タイプの血圧計。電源には単3形アルカリ乾電池×4本もしくはACアダプターを使用する。A&D Connectでスマートフォンからデータを閲覧できるほか、「CSV出力機能」「メール送信機能」も備え、医療機関などとデータを共有しやすい。○体重計「UC-352BLE」UC-352BLEは、乗るだけで測定を開始する体重計。電源には単3形アルカリ乾電池×4本を使用する。○体温計「UT-201BLE」UT-201BLEは、脇下測定タイプの体温計。電源にはコイン形リチウム電池(CR2032)×1個を使用する。
2015年02月17日オムロン ヘルスケアは1月29日、同社の上腕式血圧計フラッグシップモデルに当たる「HEM-7510C」を発表した。発売は2月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別17,800円前後だ。HEM-7510Cは、血圧データをBluetooth 4.0あるいはNFC(近距離無線通信)経由でスマートフォンに転送できる家庭用血圧計。別売の通信トレイ(HHX-IT4)を用いれば、USBケーブルでパソコンにデータを転送することも可能だ。データの管理には、無料の専用アプリ「からだグラフ」もしくは健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を利用する。測定を開始する際、カフ(腕に巻くバンド部分)が適切な強さで巻けているかどうかをチェックしてユーザーに知らせる機能を持つ。カフの巻き方がゆるくて正しく測定できなかった場合、「再測定をおすすめします」というメッセージとともに、「体を動かさないでください」「カフをぴったり巻きましょう」というアドバイスも表示する。本体自体に2人分の血圧データを各90回分保存可能で、2人の測定値を朝夜の時間帯ごとにそれぞれ個別で管理する。液晶モニタには、血圧の週平均値8週間分をグラフ化して表示。また、朝に測定した血圧の週平均値が「最高血圧 135mmHg/最低血圧 85mmHg」(家庭血圧の基準値)を超えた場合、「朝の血圧が高めです」というメッセージで知らせる。脳卒中などと関係があるとされている早朝高血圧の確認に役立つ。サイズはW124×D161×H90mm、電池を含まない重量は480g。電源には単3形アルカリ乾電池×4本を使用し、約300回の血圧測定が可能だ。専用アプリの対応OSは、Android 2.3以上とiOS 7.0以上。アプリを利用するにはドコモ・ヘルスケアが提供する健康サービス「WM(わたしムーヴ)」への会員登録(無料)が必要だ。また、オムロン ヘルスケアは同日「HEM-7324C」も発表した。上記HEM-7510Cの下位モデルに当たる血圧計で、本体自体には1人分の血圧データを90回分保存できる。電池を含まない重量は380g。推定市場価格は税別14,800円前後だ。早朝高血圧確認機能やBluetooth・NFC対応など、その他の主な仕様はHEM-7510Cとほぼ共通。
2015年01月29日オムロン ヘルスケアは1月26日、血圧データをBluetoothあるいはNFC(近距離無線通信)経由でスマートフォンに転送できる「オムロン 上腕式血圧計 HEM-7280C」を発表した。発売は2月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別15,800円前後だ。HEM-7280Cは、Bluetooth 4.0あるいはNFC経由で血圧データを転送し、スマートフォンやタブレットなどからデータ管理できる家庭用血圧計。別売の通信トレイ(HHX-IT4)を用いれば、USBケーブルでパソコンにデータを転送することも可能だ。データの管理には、無料の専用アプリ「からだグラフ」もしくは健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を利用する。測定を開始する際、カフ(腕に巻くバンド部分)が適切な強さで巻けているかどうかをチェックする機能も持つ。サイズはW115×D145×H86mm、電池を含まない重量は365g。バックライト付きのブラック液晶画面にデータを表示する。電源には単3形アルカリ乾電池×4個を使用し、最大約300回の血圧測定が可能だ。本体自体に2人分の血圧データを各100回の測定ぶん記録できる。カラーはダークネイビー。専用アプリの対応OSは、Android 2.3以上とiOS 7.0以上。アプリを利用するにはドコモ・ヘルスケアが提供する健康サービス「WM(わたしムーヴ)」への会員登録(無料)が必要だ。また、オムロン ヘルスケアは同日「HEM-72870C」も発表した。上記HEM-7280の下位モデルに当たる血圧計で、本体自体には1人分の血圧データを100回測定ぶん記録できる。電池を含まない重量は330g。推定市場価格は税別13,800円前後だ。BluetoothやNFC対応など、その他の主な仕様はHEM-7280とほぼ共通。
2015年01月26日低血圧だから朝早く起きることができない、高血圧だから夜眠れない、などという話をよく聞きますが、これらは真実なのでしょうか?今回は、血圧と睡眠の関係に迫ってみました。この2つにはどのような関係があるのでしょうか?睡眠の質チェックリスト睡眠と血圧には深い関係があると言われています。ある指標では「睡眠の質がよい=朝の起床時の血圧が下がっている状態」と定義されていることもあるほどです。一般的には、睡眠の質は以下の4つの項目で評価をします。・すぐに寝つくことができるか・ぐっすりと眠れているか・頻繁に目が覚めることがあるか・朝にパッと目を覚まして起きることができるか簡単な項目ばかりなので、みなさんも一度チェックしてみてください。どうも怪しい、睡眠の質が低いかもしれないと思った方のために、血圧と睡眠の関係について解説をしていきたいと思います。血圧をコントロールすれば熟睡できる?高血圧のせいで不眠に悩んでいるという人がたまにいますが、これは厳密には正しくないのだそうです。ストレスや睡眠不足、または睡眠時無呼吸症候群などのせいで血圧が高くなるという場合の方が多いと考えられています。実際に、不眠に悩む人が血圧をコントロールする薬だけを飲んでも、一向に不眠は改善しないというケースも多々あるそうです。不眠の原因をしっかりと理解し、根本から絶つことが不可欠なのです。不眠になると血圧が高くなるのには理由があります。不眠状態では交感神経が優位になって血管が攣縮し、心拍出量が増えるからです。原因を突き止める!加齢とともに、なかなか眠れないという悩みを抱える人は増えていきます。特に定年退職後の高齢者などは、家で昼寝をするケースもあり、それが不眠へとつながることがあります。この場合は、日中の生活習慣などを改める必要があります。一方で若い人は、仕事のストレスや人間関係の悩みなどでうつ状態になり、不眠になるということもあります。仕事が忙しくて、睡眠時間を満足にとれないという人も多いことでしょう。まずは不眠=血圧が原因と決めつけずに、根本的な原因を探ることが重要です。そのうえで、高血圧の場合はお医者さんに相談して薬を処方してもらうなど支持を仰ぐようにしましょう。Photo by keirstenmarie
2015年01月25日若い頃は低血圧で悩んでいたのに、40代を過ぎてから急に血圧が高くなった……。そんな悩みを抱える女性が増加中。更年期高血圧という悩みを抱えている人も少なくありません。実は、睡眠不足が原因の1つといわれていることはご存知でしたか?アラフォー以降の女性に急増している『更年期高血圧』更年期高血圧とは、40代以降から女性ホルモンの1つであるエストロゲンの血中濃度が急激に減少することで引き起こされているといわれています。更年期の女性には高血圧だけではなく、発汗・のぼせを伴うホットフラッシュも起こりやすくなるそうです。これらの症状の原因は、エストロゲンの分泌の低下にあるといわれています。エストロゲンには、血管を広げる働きがあります。エストロゲンの分泌が低下すると血管が拡張しにくくなります。結果、血液の通り道そのものが狭くなるので、血圧が上がりやすくなるのです。実際、ある調査ではホットフラッシュを訴えている女性の多くが、正常血圧とされる130/85mmHgより高めの血圧だったことがあきらかになっています。更年期高血圧が生活習慣病の原因に!?更年期高血圧は、正確にはまだ高血圧状態ではありません。高血圧がずっと血圧が高い状態を保つのに対し、更年期高血圧は血圧が急激にアップダウンする傾向があり、本格的な高血圧に移行してしまう可能性もあります。高血圧は、脳卒中などの脳血管障害・心筋梗塞などの生活習慣病や認知症のリスクを高めるといわれています。以前、ピッツバーグ大学で行われた研究によれば、ベッドに入ってから眠るまでの時間が30分以上かかる人や熟睡感がない人は、そうでない人と比較して短命な傾向があったようです。これは不眠が交感神経を高ぶらせ、血圧が上がってしまうことが原因だといわれています。さらに、よい睡眠が取れないことによって、眠りを誘うホルモンであるメラトニンが減少することも高血圧と関わっているそうです。なぜなら、メラトニンは全身の血管に働きかけ、血圧を下げる効果があるからです。睡眠時間を確保して、病気にならない身体づくり!40代以上の女性を悩ませる高血圧を改善するためには、睡眠が必要だということがわかりました。では、寝つきをよくする効果のあるメラトニンをしっかりと分泌させ、不眠を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?まず、睡眠時間をしっかりと確保することが大切です。長生きするためには、睡眠時間は長すぎても、短すぎてもいけないそうです。あるアメリカの研究では、睡眠時間7時間台の人がもっとも寿命が長かったそうです。睡眠時間の短さや不眠症は、高血圧症や生活習慣病のリスクを高めてしまいます。しっかり眠り、病気にならない健康な身体づくりを目指しましょう。Photo by Toni Blay
2015年01月25日ドリテックは28日、軽くてコンパクトな上腕式血圧計「BM-201」を発表した。発売は11月上旬で、参考価格は税別3,980円となっている。BM-201は、軽量かつコンパクトで、持ち運びにも適した上腕式血圧計。付属のカフ(圧迫帯)を上腕に巻いて測定ボタンを押すだけで、最高・最低血圧と脈拍の計測が完了する。本体サイズはW110×D110×H47mm、重量は170g(電池含まず)。カフのサイズは幅145×長さ480mm、対応する腕周りサイズは22cmから32cmまで。電源には単4形乾電池×4個を使用する。カラーはホワイトとピンク。
2014年10月28日(この画像はプレスリリースより)生活習慣病に対するケール青汁の効果を発表キューサイ株式会社は、2014年10月18日(土)に実施された「第37回日本高血圧学会総会」で、血圧、血糖値、脂質代謝などの生活習慣病に、ケール青汁(粉末タイプ)が有効であると発表した。ケール青汁の効果は、臨床試験で確認されたもので、キューサイは、九州大学大学院医学研究院循環器内科学の井手友美講師と、ヒュービットジェノミクス株式会社とともに、今回の発表をおこなった。ほとんどの項目において効果を発揮ケール青汁の効果について調査した研究は、健診結果が定められた項目の規定に一つでも当てはまる、30歳から74歳までの男女を対象に実施された。試験期間は、摂取前4週間と摂取期間8週間の全12週間。この期間中、血圧(検査時血圧、家庭血圧)、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、空腹時血糖値、HbA1c(糖化ヘモグロビン)、胸囲、BMIの変化について調べられた。その結果、検査時血圧、家庭血圧ともに、ケール青汁摂取により有意に降下。さらに、その他の項目においては、中性脂肪とBMIは改善が見られなかったものの、空腹時血糖値、LDLコレステロール、胸囲に関しては、改善が見られる結果となった。井手友美講師による研究の考察今回の研修結果をもとに、九州大学大学院医学研究院循環器内科学の井手友美講師は、以下のように考察している。「キューサイのケール青汁(粉末タイプ)は試験対象者に対し、血圧、血糖値、脂質代謝のいずれにおいても有効であることを確認した。このため、生活習慣病に関して有効な食事療法の一手段として考えられる。」(プレスリリースより)【参考】キューサイ株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
2014年10月27日NECは10月15日、低加圧(圧迫)で医療用血圧計と同等な高精度の血圧測定を実現する低負荷血圧測定技術を開発したと発表した。同技術は、脈の波形を解析し、血流変化を推定することで、従来の測定で必須だった最高血圧以上での腕の圧迫が不要となり、圧迫を低減しても高精度な血圧測定を可能にするという。また、血圧測定時に腕を締め付ける腕帯(カフ)を小型化するとともに、従来は別々だったポンプや電源などの装置を全てカフに内蔵し一体化する技術も開発した。これらの技術により、血圧測定時の圧迫や血圧計装着の手間を軽減することで、日常生活下や就寝中など1日を通した血圧データの取得を可能にし、低負荷で無理のない24時間血圧測定の実現に貢献するとしている。
2014年10月20日(イラストはイメージです)プロバイオティクスの高血圧に対する効果2014年7月21日、「the American Heart Association journal Hypertension」誌は定期的にプロバイオティクスを摂取することによって血圧を緩徐に改善するという新しい研究を掲載した。プロバイオティクスは、腸内細菌叢に元々いる、体にいい生きた細菌のことで、ヨーグルトやサプリメントを通して摂取可能である。研究内容血圧とプロバイオティクス摂取の関連を検討した高品質の9文献を解析。解析対象人数は543人。プロバイトティクス摂取を摂取していない人と比べると拡張期血圧は平均3.56 mmHg低下し、収縮期血圧は2.38 mmHg低下した。収縮期血圧の低下は血圧が上昇していると診断される130/85 mmHg以上の血圧の群でプロバイオティクスの効果が最も大きい。8週間未満のプロバイオティクスの摂取では血圧低下作用は、拡張期血圧、収縮期血圧ともになかった。プロバイオティクスの摂取量が1,000万CFU(コロニー形成量)未満では血圧降下を示さなかった。1種類よりも複数のプロバイオティクスの摂取が有効。考察血圧降下作用が弱く見えるのは、2つの試験で摂取期間が3から4週間だったことが、全体に影響を与えている可能性がある。降圧効果や高血圧予防効果のためにプロバイオティクスの摂取を推奨するには更に試験が必要。【参考】・アメリカ心臓学会プレスリリース
2014年08月14日家庭用・医療用健康機器の開発・販売などを行っているオムロン ヘルスケアは、手首式血圧計 オムロン 自動血圧計「HEM-6310F」、「HEM-6300F」、「HEM-6220」、「HEM-6210」を8月23日に発売した。想定市場価格は、「HEM-6310F」が9,980円前後、「HEM-6300F」が8,480円前後、「HEM-6220」が6,980円前後、「HEM-6210」が5,980円前後。同商品は、2人分の朝と夜の血圧値を個別に管理。それぞれの週平均測定値を過去7週間分記録する。液晶画面には、4週間分の朝と夜それぞれの最高血圧の週平均測定値をグラフで表示(「血圧値トレンド表示」)。血圧値の変化がひと目でわかるようになっているという。「近距離無線通信技術 NFC」を搭載しているので、測定データを転送することで、同社の健康管理サービス「ウェルネ スリンク」を使った、パソコンでのデータ管理・確認を行うことができる。測定データは、おサイフケータイ機能付きの Android スマートフォンや携帯電話から簡単に自動転送できるほか、別売品の通信トレー(HHX-IT3)を使い、USB ケーブルでパソコンに転送することも可能。さらに、カフ(手首に巻くベルト部分)が適切な強さで巻けているかをチェックし、画面で知らせる「カフぴったり巻きチェック」、正しく測定できる手首の位置をお知らせする「測定姿勢ガイド」など、正確に測定するためのサポート機能も搭載しているとのこと。本体は、厚さ13mm、質量約80g(電池含まず)の薄型・軽量タイプ。手首に簡単に装着することができ、携帯性と収納性に優れている。なお、「HEM-6300F」、「HEM-6220」、「HEM-6210」は、機能を限定して販売されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日