夫婦関係がうまくいくコツ中田敦彦さんは2012年にタレントの福田萌さんと結婚、現在10歳の長女、7歳の長男、2023年12月に生まれたばかりの次男の三児のパパ。2021年に家族でシンガポールへ移住しています。昨年は里帰り出産のため福田さんのみ先に日本へ帰国したため、中田さんは仕事をセーブして長女・長男とシンガポールに残り、家事育児スキルがアップしたよう。最近では「慣れてきて、ちょっと楽になってきました」と明かし、夫婦で分担しながら無理なく取り組んでいるようです。そんな中田さんは以前の動画で、子どもが巣立ったあとの夫婦関係について語り大反響をよびました。今回は、その動画の中から「いいね!」の多かった視聴者のコメントを紹介し、良い夫婦関係を築くにはどうしていくべきか、あらためて自身の考えを明らかにしました。夫婦仲がうまくいくコツとして、結婚10年目の視聴者の「お互い干渉しすぎない」「言いたいことは何でも言う」「できたらとにかく褒める」「ダメ出しは一切しない」という意見に、中田さんは「すごい重要」「ダメ出しされると、やる気ってちょっと下がっちゃいますもんね」と納得。また、結婚23年目のベテラン夫婦からは、「問題を先送りしない。後出ししない。不満はすぐ言う」を心がけて円満を保っているというルールも。特にコミュニケーションを重視し、「話し合いは予約制で時間を取る」「歩み寄れるところと寄れないところを明らかにする」などお互いを尊重しているようです。このコメントに中田さんは「重鎮の言葉、来た!」「(結婚)23年目は師匠クラスやね」と尊敬の念を表しつつ、自身も福田さんにやりたいことを伝え、コミュニケーションを取っていると明かしました。男性はどれだけ家事育児が大変かを本当に知らない中田さんの動画を見て、“妻の思いを知ってほしい”という女性からの意見も多かったといいます。中田さんも男性の立場から「本当に知らないんですよね。どれだけ(家事育児が)大変かを」「これは悲劇と言わざるを得ない」と話し、男性社会では育休を多く取得することや奥さんの要望を聞くことが「かっこ悪い」と思われることが「すごく大きい問題」「男性の中で変えてかなきゃいけないことだと思う」と、きっぱり言い切りました。「奥さんが育児で一番きついタイミングと旦那さんが仕事で一番きついタイミングが一緒になることが多い」と触れ、夫婦ともに追い込まれていく状況の中、互いのしんどい部分が見えづらいと夫婦関係が悪化しやすいことも問題視。とはいえ中田さん自身も、かつては「奥さんの尻に敷かれている人をダセェと思っていた時期があった」そう。「本当はそんなことないんですけどね。お互いに分かり合えたら良かったのに、なんでお互いの価値観に歩み寄れなかったんだろう」とつぶやきます。そんな後悔を経ての次男の出産は、中田さんにとっては7年ぶりに子育てのチャンスが巡ってきたともいえるタイミングだったようです。
2024年04月03日「息子はずっとサイン出してたんじゃないか」中田敦彦さんは2012年にタレントの福田萌さんと結婚し、10歳の長女、7歳の長男、2023年12月に生まれたばかりの次男の3児のお父さん。2021年に家族でシンガポールへ移住しています。長男はゲームに没頭するタイプで、中田さんが一緒にゲームを始めたことにより父子の距離感がだいぶ変わったといいます。きっかけとなったゲームは「Cuphead(カップヘッド)」。長男がダウンロードしたもののなかなか難しく、ママは1ステージもクリアできなかったとのこと。あるとき長男から「Cupheadやろうよ」と誘われて一緒にプレイした中田さんですが、確かに「激ムズ」で大苦戦!「鬼マリオなんですよ」「信じられないぐらい難しいんですよ。敵が四方八方から来るし、回復アイテムが一切ないの」と、鬼ゲーぶりに驚愕します。しかし難しいからこそ飽きることなく、中田さんもCupheadにハマっていったのだとか。そしてゲームを一緒にやることで、長男の今まで知らなかった一面を見ることができたのだそうです。一緒にプレイしていると、「パパがそこ飛び込むからだよ」「パパもうちょっとだ、よっしゃー!」と叱咤激励してくれ、クリアしたときには、テンションMAXでハイタッチ。一気に距離が縮まりました。中田さんは「私から飛び込めばよかったんだなと思った。息子はずっと、私とゲームやりたいってサイン出してたんじゃないか。心を開いてくれないんじゃなくて、私が誘われても『うーん、ゲームはいいや、パパは。忙しいからね』って言ってて、これの連続だったから距離が空いてたんだよな」と自らを省みます。今では「パパ、Cupheadやろ」と誘われれば断らず、息子さんとの関係を深めているようです。「子どもの好きなことを共有できる親でありたい」対して、長女は積極的にパパに話しかけてくるタイプ。YouTubeのショートで流行っているトレンドについて得意げにいろいろ教えてくれるそうで、「そのときに見ないと、2~3ヶ月後に見ても『古っ』って言われちゃうから」と、すすめられた動画はなるべくすぐに見るようにしているといいます。しかし長女との会話でも、反省点がありました。それは、長女がハマっているアニメに対して、「それ、○○やん」と、自分が昔見ていた作品で似ているものにたとえてしまうことでした。自身の子ども時代を振り返れば、そんな昔語りは“親に言われて嫌なことランキング上位”に違いなく、言われたくないことをつい言ってしまっていたことに気づいたようです。また、長女が推しているグループについて「顔の区別つかないな」と言うのも同様にNGで、「親としては悪気ないんだよね」と弁解しつつも、そう言われた子どもは自分の好きなものを否定されたような気になってしまうとして、我が子のハマっているアニメを見ようと決めたそう。「総括すると、仕事せずにゲームとアニメをたしなんでいます」と苦笑する中田さんですが、「こういう時間も必要だと思うんだよなぁ……」と実感の伴ったコメント。というのも、中田さんの祖父は実はゲーマーで、小中学生の頃はドラゴンクエストなどゲームの話題をよく一緒に楽しんでいたというのです。しかし中田さんが高校生になって勉強が忙しくなりゲームから離れると、なんとなく祖父が寂しそうにしていた姿が印象に残っているそう。一緒にゲームをやってくれた祖父のことはずっと好きだったといい、自身も「子どもの好きなことを共有できる親でありたい」と語りました。
2024年02月16日「今度こそ『頼りになったな』って思われたい」中田敦彦さんと福田萌さんは2012年に結婚。2013年7月に長女、2017年1月に長男が誕生し、2021年3月から家族でシンガポールに移住しています。今年7月、福田さんは第三子を妊娠し「安定期に入りまして、今年の年末頃に出産を予定しております」と報告。「7年ぶりの妊婦生活と、これから出産を控えているということで、結構忘れていることとか多くて、新しく進化してるなって発見もあったりして、本当に新鮮な気持ちで妊婦生活を楽しんでいます」と明かしていました。そして今、福田さんは里帰り出産の準備のため先んじて日本へ帰国。子どもたちはシンガポールで学校に通っているため、中田さんは子どもたちと一緒にシンガポールに残り、初めての「ワンオペ育児」に奮闘しているといいます。ワンオペスタートからまだ数日だそうですが、中田さんは「大丈夫かどうかというと、ギリ」「いろいろ工夫してやりくりしている。料理は作っているわけではないし、昼食は学校のお弁当、あとは外食するとか。じゃあラクなんじゃないかというとそうでもない」と告白。親の仕事として、塾への送り迎え、持ち物チェック、英検の受験会場への送迎、眼科受診、近所の友人宅への送迎などなど、やることはたくさんあるようです。さらに外食や宅配食でも、「ご飯がきたけど食べない、食べたがらない、あんなにお腹が減っていたのに要らないという、寝ちゃう、いろいろありますね」と、子どもに食事をしっかり食べさせるだけでも大騒ぎで一苦労なのだとか。また、味覚が敏感な子どもたちは辛味や酸味が苦手ですが、中田さんはうっかり担々麺を宅配注文してしまい、「これ食べられない」と言われてしまうなど早々に失敗も。こんな失敗ひとつとっても「細かいところに気づきます、妻がやってくれてたんだなって」「普段からやりやがれってことですよね、まさにそのとおり」と、しみじみ感じているといいます。現在お子さんたちは小4と小1の年齢で「だいぶ楽」ではあるものの、第三子が生まれたらどうなるのかと戦々恐々の中田さん。第一子、第二子のときは赤ちゃんが泣くだけでもパニックでろくに対応できなかったと振り返り、「今度こそ、今度こそ『頼りになったな』って思われたい。リベンジ、異世界転生もの、私にとっては」と熱い意気込みを語ります。出産の際には家族みんなで帰国するようですが、年末まであとおよそ2ヶ月、ワンオペ育児は続きます。この2ヶ月で数段レベルアップして、第三子の育児に万全の態勢で臨めるといいですね。里帰り出産のベストタイミングは?里帰り出産をする際、帰省するタイミングに決まった時期はありません。ただし、帰る時期が遅すぎて予定日間際のタイミングになると、リスクをともないます。妊娠37週からは正期産の期間に入り、赤ちゃんがいつ生まれてもいい状態になります。出産予定日はあくまでも予定で、産まれるタイミングは誰にもわかりません。実家に戻る前だった場合、出産予定の産院から遠い場所で陣痛が起こってしまう可能性もあるのです。そのため、産前休暇が始まる妊娠34週を目安に、遅くても35週に入る前には帰っておくようにできると良いでしょう。正期産の時期に入る前に出産する病院の妊婦健診に一度でも行けるくらいの余裕を持って帰れれば、なお安心ですね。産院によっては「妊娠○週の健診までに」と、帰省時期を指示されることもありますから、その場合は指示に従いましょう。また、飛行機移動が必要な場合はさらに注意が必要です。妊娠中に飛行機に乗る場合、妊娠35~36週以降になると航空会社によって何らかの制限が加わるようになり、国内線では妊娠36週以降、国際線では妊娠35週以降、医師の診断書が必要とされることが多いです(条件は航空会社ごとに多少異なります)。また、多胎妊娠(双子以上の赤ちゃんの妊娠)では、妊娠32週以降で医師の診断書を求められることが多くなります。国際線については航空会社によって対応にさらに差があるので、事前にしっかり調べておきましょう。参照:【助産師解説】里帰り出産はいつからがベスト?帰省のタイミングと準備【医師監修】妊娠中の飛行機って危険?妊婦の飛行機移動のコツと注意点
2023年11月08日妻の福田萌(38)が第三子を妊娠したオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。そのことを腐して炎上したYouTuberがまたも物議を醸す発言をした。7月30日に、中田は自身のYouTubeチャンネルで福田の懐妊を発表し、祝福の声が多く寄せられていた。しかし、翌31日に、“異論”を唱えたのが、チャンネル登録者数32万超えの時事系YouTuber・ヘライザー総統だ。ヘライザー総統は動画冒頭で、「オリラジ中田、40歳で子供を授かる。恥ずかし」と切り出すと、「中田、やってたんか、ワレ」といじる。さらに、「ここ数カ月やることっちゃー1つしかないだろ。シンガポールなんてピクニックくらいしかすることない。それならパーフェクトヒューマンの増殖じゃー」とコメントしていた。福田の第三子妊娠を報じたネットニュースでの批判的なコメントについて、「嫉妬民乙」「子供が産まれて、手放しで祝福できない心が貧相なやつにはなりたくないですね」と苦言を呈したヘライザー総統だが、この動画のコメント欄には、《40歳で子供を授かるのは恥ずかしいことじゃない》《恥ずかしくないし子供産んでくれてありがとうでしょ》と批判が殺到。さらに、この動画を「J-CASTニュース」が8月2日にネットニュースとして取り上げ、Yahoo!ニュースではコメントが2800件以上もつくなど、波紋が広がることに。しかし、ヘライザー総統はここで止まらなかった。3日、「福田萌 に 40歳 で 妊娠 は 恥ずかしい と 中田敦彦 へ ヘライザー が 罵声!炎上【ヤフーニュース】」と題した動画をアップ。冒頭で、31日の動画に批判が殺到していること説明し、当時の自身の発言を紹介しながら「大和撫子がこんな発言をホワイト社会で言っちゃ駄目だよ」と自嘲気味にコメント。動画のコメント欄に寄せられた「普通におめでとうだけで良いのでは?」といった批判の声に対して、「おめでとうだけで動画撮れるか」と反論も。また「恥ずかしい」と語ったのは、40歳で仲良く妊娠したことに対して照れたことであって侮辱する意味ではなく、祝福する意図だったと弁明しながらも、「40歳の妊娠なんて珍しくないとか恥ずかしくないとかコメントでなんかガツガツ言われてるけど、本当にそうなら私が動画で20歳で妊娠とか恥ずかしいって私は言ったら炎上する?しないよね?本当は何か普通じゃないからコメントするんだよね?あ、ごめんなさい言い過ぎました」と続ける。そして、その後も「『恥ずかち』って言っただけでyahoo!ニュースのトップ飾るとかマジ日本やばいわ」「あれだけ普段尖ってそうで偉そうな中田敦彦の選んだ奥さんがガッチガチのキャリアウーマンではなく萌え萌えのかわいい奥さんで、今もラブラブって恥ずかしいんだ。それを言って何が悪い」と開き直るかのような発言も。最後には「こんななリスキーな意見、言えるのはぼっちのこのチャンネルだからよ。チャンネル登録よろしく」と平然とした様子だった。こうした反省する様子のないヘライザー総統に対して、動画のコメント欄では批判する声が。《自己の言い方一つで他者に理解を求めるのはちょっと難しいよ。中田夫妻とか糞どうでもいいし嫌いでしかないからいいけど、出生率激低下中の今の日本では子供の事は繊細な問題なのだと思います。》《「20歳で妊娠、恥ずかし」でも炎上はしたと思いますよ。「妊娠の何が恥ずかしいんだ!!」って・・・年齢関係無く妊娠・出産というのが繊細な話なんだと思います。》《私らも7年の間、何度も不妊治療したり手術したり子供が出来なくて悩んでた時期あったからね、主に炎上させてるであろう人々の辛さはわかるのよ。でも例えあの夫婦が好きじゃなくても子供の誕生は素直に喜んであげるとよいかもね》
2023年08月04日「プロポーズ以上の何かだな」 この投稿をInstagramで見る 福田萌(Moe Fukuda)(@fukuda.moe)がシェアした投稿 一昨年からシンガポールでの生活を始めた中田さん夫妻。現在結婚11年目で、二児を育てながらシンガポールライフを楽しんでいるようです。中田さん、萌さんと呼び合うお二人。YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」では、福田さんが夫婦や育児について綴るweb連載が書籍化することにちなんで、3年ぶりの夫婦対談を実施。連載を始めてから福田さんは、中田さんと似たタイプの夫を持つという女性たちから「こういうスタンスでいればいいのか」「夫をコントロールしろとか離婚しろとかのアドバイスをよくもらうけど、そうじゃない答えが書いてある」といった、うれしいコメントが届くといいます。中田さんといえばYouTubeを中心に様々な発言をして物議を醸すこともあり、所属事務所を辞めてシンガポールへ移住したことも含め「世間的に中田は問題児だって結論がついている」というものの、普段からたくさん夫の話を聞いている福田さんにとっては「私の中では辻褄が合ってる。なので、突拍子のないことにはならない」のだそう。中田さんは今年5月に、日本のお笑い賞レースのほとんどがダウンタウンの松本人志さんによって仕切られていることに異議を唱える動画が「大炎上」しましたが、この動画に関しては事前に福田さんも知らなかった内容。ただ福田さんは、いつもなんでも話してくれる夫が敢えて言わずに出したということは、「自分の中で確信とか覚悟とか、誰かにどうこう言われたくないとき」であり、「私がどうこうできることじゃないし、世に出てしまったものはしょうがない。彼の気持ちを届けたかったってことだから。私も受け止めました」と、冷静に語りました。一方で、「夫婦関係が良いから(他人から)何を言われても何とも感じなかった」ものの、「麻痺してるのかなとは思う。自分が心配になる」こともあるそう。だからといって中田さんとの関係が悪くなるようなことはまったくないようです。本の中には、福田さんによる「添い遂げたい」という言葉があり、中田さんは「すごくうれしかった。私としてはプロポーズ以上の何かだな」と、強い衝撃を受けたといいます。また、福田さんから「私はいい株買ったと思ってるんですよ」と言われたこともとてもうれしかったという中田さん。出会った頃は相方がチャラ男としてブレイクしている一方で自分に自信がなかったといい、「萌さんに言われてハッとするんですよね」と、福田さんの存在によって支えられていることを明かしました。福田さんは「あの頃はあなた、自分が何者か探してたもんね」と振り返り、「この10年で環境や立場は変わってるけどずっと幸せ。(年をとって)病気したりとか夫婦はいろいろあると思うけど、これからもずっと楽しいのかなって思ってる」と話すと、思わず両目から涙が……。「これからもよろしくお願いします」と笑い合うお二人から、強い信頼関係が伺えました。家族になってもマナーは大事元は他人同士の二人が夫婦として暮らしていくと、もちろん衝突することもありますよね。衝突を乗り越えて関係をよりよくしていくために大事なことを3つあげるとすれば、「被害者意識を持たないこと」「パートナーを尊重すること」「会話を大切にすること」でしょうか。イライラしたときは大抵、感情的な口調になって、必要以上に相手の気分を損ねてしまいやすいものです。家族になったとしても、言い方や最低限のエチケットなどは気を付けて接するのがマナーです。そして、仲がいい夫婦であってもお互いは別の人間ですから、何を思ってどう考えているかは話さなければ伝わりません。一緒に充実した生活をするにはコミュニケーションは必要不可欠。日常の中で、他愛も無い話でもその日に起こったことは積極的に伝え合うことで、勘違いが減り、さらに信頼が深まっていきます。
2023年07月13日YouTubeで松本人志(59)を批判したことが物議を醸しているオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。いっぽうコンビのパートナーである藤森慎吾(40)の“相方愛”が、現在ネットで話題となっている。5月29日にアップしたYouTubeチャンネルの動画で、松本に対して“お笑い賞レースの審査員をやりすぎている”と指摘した中田。そして「松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わる」「業界のタメにならない」と言い、「松本人志さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡すことで、お笑い界に新しい価値観や新しいスターができる土壌を作ることがお笑い界全体への貢献になる」と持論を展開していた。中田の“松本批判”は大きな反響を呼んだものの、賛同者は少ない様子。お笑い界の先輩である上沼恵美子(68)やトミーズ雅(63)といった先輩芸人はテレビで苦言を呈し、後輩であるチョコレートプラネットの長田庄平(43)は6月5日に配信されたYouTube動画で“共演NG”を言い渡していた。そんななか、中田は6月8日、自身のYouTubeチャンネルを更新。そして、藤森とリモート形式で話し合う動画を配信した。動画の冒頭、「慎吾元気ー?元気してる?」と藤森に声をかけた中田。藤森が「すこぶる調子がいいわけじゃない」「気持ちは穏やかじゃないところはあるけどね」と返し、松本批判に言及。怒りを抑えられない様子の藤森は、中田に「今、関西にいったらボコボコだぞ」「関東も危ないしな、きっと」とまくし立てていた。いっぽう“松本批判”の反響の大きさについて、中田が「みんなでワイワイやれるから楽しいのかな、面白いのかなっていうところはあるじゃん」と語るシーンもあった。そんななか、動画で中田は「なんかのネットニュースで読んだんですけど、藤森さんに僕は縁を切られるんですか?」と発言。さらに《オリラジもう解散した方がいい》《藤森はもう中田から離れた方がいい》といったコメントを見かけたとも明かした。すると、藤森はすかさずこう啖呵を切った。「解散はしねえだろ別に!」「危ねえだろ今!解散したら何するかわかんねえだろうが!オメーがよ」すると、中田は「解散しちゃったらさ、確かに何でもやっちゃうかもしれないもんね」と納得していた。中田と言い争いながらも、コンビの解散を否定。そして「何するかわからないから」と言って相方を心配していた藤森。その言動を讃える声が、ネットではこう上がっている。《藤森慎吾さんが本当に良き理解者で本当に良かったですね》《藤森は解散しないことで中田がそこまで暴走しないようにしてて相方想いだな》《藤森さんの相方愛に、好感度がまんまと上がりました》《中田敦彦を繋ぎ止めようとしている藤森慎吾、確実にイケメン》藤森の“相方愛”で、中田の暴走も収まりそう?
2023年06月09日「慎吾元気~~」6月8日、更新した自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」の動画で、こう語ったのはオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。5月29日に同チャンネルで公開した動画内で、ダウンタウンの松本人志(59)がお笑い賞レースの審査員をやりすぎていると指摘し、「業界のタメにならない」「一つの価値基準しかない。それ以外の才能は全部こぼれ落ちるからなんですよ」などと猛批判。お笑い界“トップ”への大胆な提言だったが、相方の藤森慎吾をはじめ、トミーズ雅や上沼恵美子など錚々たるメンバーから苦言を呈される事態に。以来、沈黙を守ってきた中田だったが、8日に「オリラジ会議【松本人志氏提言事件後】」と題された動画を更新。チャンネル方針として掲げている「毎週4本更新」を破ってまで沈黙していた中田の10日ぶりとなる肉声に注目が集まっていたが……。シンガポール在住の中田が日本の藤森とリモート形式で対談した今回の動画。開始直後、中田は冒頭のように藤森に話しかけると、「なんか怒ってる?」と質問。藤森が「怒ってるし、気持ちは穏やかではない」「松本さんの一件だ」と話すも、中田は「レギュラーの松本さんですか?」とボケで返す。その後も味方してくれた先輩芸人として“ホリエモン”こと堀江貴文氏や脳科学者・茂木健一郎氏の名前を挙げるなど、終始明るくふざける中田。自身の提言に対して、テレビ番組で「いっぺんやってみぃ」と怒りを顕にしていた上沼についても、「上沼恵美子さんが味方してくれました」と語るなど、余裕の様子だ。その後、ようやく松本への提言についての議論になり、藤森が「松本さんのことを知りすぎてるし、詳しすぎてるし、リスペクトしすぎてんだよ。本当に」と指摘すると、中田はこう返す。「愛ゆえに提言しているわけですから。クレイジーラブ。」その後藤森は、松本がTwitterに綴った中田への返答と見られる《テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!》という投稿を持ち出し、「どうすんの?」と質問すると、中田は「確かに。あれ、俺宛てであってる?名前書いてなかったけど」と返す。そして、松本との“直接対決”についてこう持論を展開した。「でもね、直接2人で会ってもそんなに面白くはないと思うんだよ。だってさ、意見を交わすことに意味があるんであって、2人が仲良くなることに意味があるわけじゃなない」「別に揉めてるわけじゃないから。あくまで俺の思ってることをいいたいってことだから。やいのやいのこれからも言いたいし、なんせ2人で会ったってさ、みんなネタにできないだろ」この発言に対して藤森が「みんなにネタを提供しているの?」と質問すると、中田は「そんなおこがましいつもりはないよ。でもみんなでわいわいやれるから、楽しいのかな、面白いのかなってところはあるじゃん」としていた。このように終始ボケの姿勢で、松本からの呼びかけにも正面からは返答しなかった中田。その姿勢にネット上では、《スゲー面白かった!お二人の掛け合い、漫才みたいで何度も笑っちゃったよ!》《このくらいメンタル強めに生きていきたい》《お笑い界すべてを巻き込んだコント・・・オリラジ最高かよ!》といった称賛のコメントが。いっぽうで、お笑い界に大きな波紋を生んだ提言の“責任”から逃れていると感じた人も少なくなかったようだ。《中田もそうだけど藤森も印象悪くなりました。個人の動画では擁護に回った様子はなかったですが今回の動画は中田への悪い印象を和らげる役割に回っている。結局のところ二人はコンビなんだなあと感じました》《中田、10日更新止めてたから練りに練って次にどんな動画出すのかと思ったらズッコケた。色んな人がもっともな反論してたけど、反論の反論は難しいと思ったのか笑いに逃げた。それがスベりちらかしている。好感度高い藤森を引っ張ってきてるのもダサい。一人で戦えよ。結局今回の件のアンサーが何もない》《松ちゃんは中田の発言に対して、真摯に2人で話ししようと提案した。そこには中田の思いを受け止めての発言だったんじゃないのか? それを2人で会っても面白くないと返すのか。最低だな》《動画見たけど、結局は藤森使って逃げたな、そこがつまらないんだよな》動画内で、来月日本に帰国することを明かしていた中田。果たして、そこで松本に“アンサー”を返すのか――。
2023年06月09日目の前で転んでいる人を目にしたら、あなたならどんな言葉を掛けますか。きっと、多くの人が「大丈夫ですか?」と声を掛けますよね。しかし、お笑いタレントの中田敦彦さんは自身のYouTubeチャンネルで、「大丈夫?といわないほうがいい」とし、その理由を明かしました。中田敦彦「『大丈夫?』よりも『大丈夫ですよ』」中田さんは、書籍『「育ちがいい人」だけが知っていること』を読み、感化されたトピックを説明。この本は、「育ちのいい人」といわれる人が実践している振る舞いを、マナー講師が紹介しているものです。中田さんは本の中で、「『大丈夫?』といわない」部分に感銘を受けたといいます。例として、飲食店で一緒にいた人が飲み物をこぼした時、「大丈夫?」と声を掛けても「なんの意味もない」と中田さんは説明しました。「大丈夫?」の代わりに、「『大丈夫ですよ』というようにしたほうがいい」と続けて述べます。これ、目からウロコですよね。「え、大丈夫?」っていっちゃいません?いうよね。でも「大丈夫?」というと要するに突き放してるし、しかも焦らせるんですよ。カシャーンこぼした人に「大丈夫だよ。店員さんを呼ぼう。すみません、拭くものいただけますか」っていったらいいじゃないですか。転んでも「大丈夫だよ。ちょっと見せてごらん。あ、血は出てないね。パソコンを持って近くの病院に行こうか」とかね。「大丈夫だよ」「大丈夫ですよ」「大丈夫よ」。これをいえるようになったらすごいですよね。常に「この人がいるから大丈夫」だとね。中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITYーより引用「大丈夫?」の言葉には、相手を焦らせる場合があると話す中田さん。飲み物をこぼした時にいわれてしまうと、「急いで拭かなきゃ!」と思ったことはありませんか。中田さんは、「どんなトラブルが起きてもこれをいえるようになったら、男女問わずかっこいい」とコメントしました。この動画に対し、多くの人から反響が上がっています。・大人の余裕と、品格を感じる言葉ですね!・保育士として働いています。「大丈夫だよ」と意識していうようになったら、自然と子供たちが集まってくることがありました。・「大丈夫?」といわれる時って、大丈夫じゃないことがほとんど。思わずハッとした気持ちです。中田さんは、「『大丈夫?』と『大丈夫ですよ』では、相手に与える印象が違ってくる」とも述べていました。接する相手や状況によっては、「大丈夫だよ」と相手に安心感を与える言葉を掛けてみるといいかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年04月27日一般社団法人投資診断協会(代表理事:高松 伸吾)は、荒川区立諏訪台中学校において特別授業「金融リテラシーとライフプラン」を2023年3月9日(木)に実施します。対象は概ね進路が決まっている中学3年生の4クラス総勢143名が「体育館」に集合する形で行います。授業のテーマは「金融リテラシーとライフプラン」。卒業が近い3年生に、将来に役立つ金融知識を身に付けさせたいという先生方の熱い思いで今回の特別授業が実現しました。日本人に必要な金融リテラシーとは、少子高齢化や人口減少が進む中で、なぜ資産形成が必要なのかをわかりやすく解説いたします。社会問題となっている若年層の「投資詐欺」の事例も共有し、詐欺から身を守るために金融リテラシーを向上させることがいかに必要なのかを学びます。授業は1限が座学、2限目に「リスクンテイクン」という金融が学べるボードゲームを実践します。授業で学んだ分散投資の大切さをゲームで体感できる内容となっています。中学生が自身のライフプランを考える、最初の一歩の授業となります。授業風景(1)授業風景(2)投資診断協会では、教育機関や企業における授業・研修を積極的に行っています。2022年4月より高校において金融教育が必須化された関係で、特に高校の家庭科の授業でのご依頼が増加しております。また今般は中学生向けにキャリア教育と金融教育を融合させた授業など、ご要望に合わせて授業の組み立ても行っております。企業においては、社員の就労不安解消や離職率ダウンを目標として「マネー研修」を導入するケースが増加しております。社員の年代ごとに研修メニューを揃え、ご自身で「ゴールベース」を考えるきっかけとなる研修を実施しています。このような授業・研修を行うには、確かな金融知識を持った講師の存在が必至です。金融外部講師のニーズの高まりを受け、マネティ(マネーティーチャー)養成講座を開講しております。合格者は投資診断協会認定の「マネティ講師」として活躍していただけます。確かな金融全般の知識を持つ「投資診断士(R)」資格保有が講師認定の条件となっております。投資診断協会は確かな知識・スキルを持つ「投資診断士(R)」および「マネティ講師」を輩出し、日本の金融リテラシーの向上に貢献していきます。【荒川区立諏訪台中学校 「金融リテラシーとライフプラン」授業概要】日時:2023年3月9日(木)13:10~14:50場所:荒川区立諏訪台中学校 体育館〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2-36-8対象:中学3年生 4クラス総勢143名■法人概要名称 :一般社団法人投資診断協会代表者 :代表理事 高松 伸吾所在地 :〒160-0006 東京都新宿区舟町4-18 四谷コアビル3階事業内容:投資に関する啓蒙活動、投資診断士(R)資格の発行<協会の教育支援や講師派遣などに関するお問い合わせ先>Mail: info@toushishindan.com Tel : 03-6447-4104(平日10:00~18:00)マネティ■「マネティ講師養成講座」概要価格: 38,500円(税込)詳細: ■投資診断士(R)とは投資を検討している方、投資を検討しているが踏み出すのが怖い方、投資で後悔したくない方、そういった方々に投資について啓蒙していくための資格です。近年では、NISAやiDeCoといった投資にまつわる制度や、暗号資産(仮想通貨)などの新しい投資手法も生まれてきているため、そうした新しいトピックについてもカバーしております。また情報技術(IT)を活用した投資手法も増加していることから、現代の投資を理解するのに重要なIT情報リテラシーも研修に盛り込んでいます。詳細: <投資診断士(R)資格の主な対象者>・保険募集人・銀行員・証券外務員・税理士・ファイナンシャルプランナー・不動産投資物件販売従事者・不動産コンサルティング・金融コンサルティング等、投資性商品を扱う業種・職種、金融商品を扱う業種や職種の方々、家計を管理する主婦の方、金融業界へ就職を考えている就活生など<主な研修項目>・投資診断協会 基本理念・投資に関する基礎知識・投資商品について(株式、債券、投資信託、生命保険、不動産投資、FX、派生商品(デリバティブ)、代表的な貯蓄型投資商品、現物投資、暗号資産(仮想通貨)など)・制度投資(確定拠出年金、NISAなど)・ポートフォリオの考え方・投資診断士(R)とは何か 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月03日2023年1月1日、声優の諏訪彩花さんが結婚を発表しました。気になるお相手は、なんと漫画『ランウェイで笑って』などの作者である、漫画家の猪ノ谷言葉さん!同作は2020年にアニメ化されており、諏訪さんは新沼文世役として出演をしていました。声優と漫画家という、クリエイティブな仕事に就く人同士の結婚となり、多くの人から驚く声が上がっています。諏訪さんは自身のTwitterアカウントで結婚を明かし、結婚への想いを明かしています。この出逢いを大切に、これからますますいい表現者となれるよう、人として、役者として、日々成長していきたいと思っています。いつも優しく見守り支えて下さる皆さまに、これからも感謝の気持ちを伝えていけるよう、素敵なものを届けられるよう、自分らしく活動に励んでいきたいです!最後に、今の私があるのは、これまで私を見つけて、出会って、支えて下さった皆さまのおかげです。心から感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうか末永くよろしくお願い致します!@Suwa_Ayakaーより引用明けましておめでとうございます昨年も素敵なお仕事と沢山巡り会えてとても幸せな一年を過ごすことができました。皆さまに感謝感謝です!!!そして、そんな大切な皆さまに私からご報告があります♀️✨ pic.twitter.com/hlLYkCAs7W — 諏訪彩花 (@Suwa_Ayaka) January 1, 2023 また、猪ノ谷さんは、自身のTwiterアカウントで2人の似顔絵を描いたイラストを投稿。幸せそうにほほ笑む諏訪さんと、猪ノ谷さんの自画像が肩に乗った新郎の絵からは、2人の幸福が伝わってきます。私事ではありますが、声優の諏訪彩花さんと結婚することとなりました。これからも面白い漫画を描けるよう、より一層努めてまいりますので今後とも応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/9XVjVatque — 猪ノ谷言葉 (@inoya5108) January 1, 2023 2023年元旦早々の、おめでたい発表。これから始まる1年は、猪ノ谷さんと諏訪さんにとって忘れられないものになるはずです。今後も2人は、多くの人に笑顔を届ける仕事として、活躍することでしょう。ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年01月01日府中市立美術館では、12月17日(土) より、諏訪敦『眼窩裏の火事』を開催する。精密で再現性の高い画風が知られる諏訪敦は、しばしば写実絵画のトップランナーと目されてきたが、ただ単に「目の前にあるものを、目に見えるように写す」のではなく、丹念な取材によって、すでに亡くなった人物の内面や生き方に肉薄するような、新たな視覚体験を追求していることが特長だ。たとえば同展の第一章を構成する「棄民」は、会ったことのない祖母をテーマにしたプロジェクト。死を悟った父が遺した手記を手がかりに、旧満州の日本人難民収容所で飢えと病に苦しみながら亡くなった祖母の足跡を求めて現地に赴き、その取材の課程で知り得た家族の歴史を、持ち前の超絶技巧を駆使して絵画化していくというものだ。また第二章では、コロナ禍『芸術新潮』(2020年6~8月)誌上において行った集中連載で、静物画にまつわる歴史を遡り、制作した作品を紹介。まな板の上の豆腐を描いた《不在》などは、日本で最初の油絵画家・高橋由一の代表作《豆腐》を念頭において鑑賞したい。そして第三章では、諏訪が1999年から描き続けてきたが2020年になくなってしまった舞踏家・大野一雄との邂逅の試みなども紹介。画家とモデルの関係性から導き出された諏訪の言葉「描き続ける限り、その人が立ち去ることはない」を確信することになるだろう。なお、展覧会タイトルの『眼窩裏の火事』とは、諏訪が悩まされている「閃輝暗転」という脳の血流に関する症状で、視野の中心が溶解したり、辺縁で脈打つ強烈な光に悩まされるなどの現象を言語化したものだという。彼が普段見ているヴィジョンは《目の中の火事》という静物画で知ることができるので、ぜひこちらもチェックしてほしい。《father》1996年佐藤美術館寄託《目の中の火事》2020年東屋蔵《不在》2015年個人蔵《まるさんかくしかく》2020-22年作家蔵《Mimesis》2022年作家蔵<開催情報>諏訪敦『眼窩裏の火事』会期:2022年12月17日(土)〜2023年2月26日(日)会場:府中市美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(1月9日は開館)、12月29日(木)~1月3日(火)、1月10日(火)料金:一般700円 / 大高350円 / 中小150円府中市美術館公式サイト:
2022年11月30日・きれいすぎる…。・まさに彗星が降ってきそう。・言葉にならないほど、ただただ美しい。フォトグラファーの、しょーや(@sps823n)さんが撮影し、Twitterに公開した1枚にこのような声が集まりました。撮影されたのは、長野県の湖『諏訪湖』の夜景です。まるでアニメの世界のような、幻想的な1枚をご覧ください!君の名は。の聖地諏訪湖の夜景が美しかった pic.twitter.com/QflxafAIWq — しょーや (@sps823n) May 8, 2022 雄大な諏訪湖を写した1枚。周囲の街や、湖面に反射する月の灯りも美しく、まさに息をのむような絶景ですね。諏訪湖は、アニメ映画『君の名は。』に登場する架空の湖『糸守湖』の風景に似ていることから、作品の聖地としても有名なスポットのひとつ。同作の公開から約6年が経過した2022年現在でもなお、多くのファンが訪れています。しょーやさんの撮影した美しい1枚は、諏訪湖の魅力を十二分に伝えたと同時に、作品のファンには映画の名シーンを思い出させてくれたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年05月10日是枝裕和、諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の6人による「映画監督有志の会」が、最近、相次いで明るみになっている性被害をはじめ、あらゆるハラスメントや暴力に関する問題について3月18日に「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」という声明を発表。さらに3月24日、特にハラスメントの問題について調査、検証する必要性を文化庁に要望した。そして今回、4月13日に一般社団法人 日本映画製作者連盟(以下、映連)への「提言書」とともに参考資料として現場の声を反映した調査結果を提出。その内容が明らかになった。映画業界の包括的な改革を!現場の声を提言書と共に提出「映画監督有志の会」ではこれまで1年以上、映画業界の労働環境改善を含む包括的な改革のために、フランスのCNC(国立映画映像センター)に相当する国内の統括機関の設立を求め、映連と協議を行ってきたという。今回の提言書には、主に1.ハラスメント撲滅に対する声明の発表、2.実態の検証・調査、3.防止対策の具体化、そして4.第三者機関による相談窓口の設置が盛り込まれ、参考資料として提出した「フリーランス芸能従事者の労災と安全衛生に関するアンケート2022」(調査主体:日本芸能従事者協会)「表現の現場ハラスメント白書2021」※「映像」分野のハラスメント抜粋(調査主体:表現の現場調査団)の調査からは撮影現場での実態も浮かび上がっている。フリーランス芸能従事者の労災と安全衛生に関するアンケート 2022(調査主体:日本芸能従事者協会)「表現の現場ハラスメント白書2021」映像分野抜粋には、昨今も報道されているような、弱い立場の俳優らへの<演技指導のため><性的表現を鍛えるため><より美しい表現のため>といった口実がつけられた体験談が数多く寄せられている。また、「フリーランス芸能従事者の労災と安全衛生に関するアンケート2022」(全267回答)によれば、「仕事中にハラスメントを受けたことがありますか」の問いには、回答のあった265件のうち「ある」「見聞きした」という人が72%にも及ぶ。また「仕事が原因でこのままでは生きていけないと思った事はありますか」についても4割近くが「ある」と回答(266件)。フリーランス芸能従事者の労災と安全衛生に関するアンケート 2022(調査主体:日本芸能従事者協会)ハラスメントを含めた安全衛生についての自由回答には、「現場単位でハラスメント講習等を必須にするべき。またもしハラスメントが人知れず起きた時、どこに何をどう言えばいいのかが分かるよう窓口等を明確に設置し周知する必要がある」「カウンセリングや相談窓口が、どこにあるか分からない」といった窓口の設置や周知を求める声ほか、「自分が嫌な気持ちになっても我慢する、やり過ごす事に慣れている。ただ、自分はそうして来たから後輩や友人にも『そうしろ』とは絶対に言わない」「関係者の意識の低さに問題がある」「上の立場の人やクライアントがもっと理解してほしい」とのコメントが見られた。フリーランス芸能従事者の労災と安全衛生に関するアンケート 2022(調査主体:日本芸能従事者協会)更衣室やトイレについても、「女子は途中駅や公園等で着替えている」「とくに女性が着替える場所はなく、考えられてもいない」という声や「更衣室など用意された事はない」との声、「男性と共用のトイレは使うのに躊躇する」「現場に入る前に近隣のトイレの場所をあらかじめ探す」「生理中の辛さをひとりでどうにかしなければならないこと。山の中の撮影は特に大変」などのコメントが上がっている。日本映画製作者連盟へ「映画監督有志の会」が提言提言書提出時には、出席した映画監督有志の会のメンバーがそれぞれ発言し、いま行動していく必要性を訴えた。現在、映連でも鋭意、改善に向けての対応策を協議中だといい、今後の動向が注目される。諏訪監督「現在、労働環境等の改善に向けて映連でも協議中かと思いますが特にハラスメントの問題については、業界でも影響力の強い映連からも、声明でなくても何かしらの指針、方針を打ち出していただいた方が、広く社会に伝わり、具体的な対策実施に向けても強い推進力を得られるのではないでしょうか」。深田監督「表面化してなくても、調査や報告、そして我々に寄せられているメッセージを見ると、事態はかなり深刻です。映画業界は、俳優にかかわらずスタッフも多くはフリーランスの方で支えられてますが、特にそのフリーランスの方が相談できる機関、受け皿がない状況で、今、このタイミングで、スピード感をもって動いていくことが大切」。舩橋監督「明らかな犯罪以外の“グレー”なハラスメントに対する業界内での基準は曖昧というか制度が整備されてないのが実情です。問題の理解・把握の次には自分たちでガイドラインなりを策定することはできないでしょうか」。西川監督「韓国映画界の現場もここ数年で劇的に改善されたと聞きます。各国で急速に措置が取られていて、困ったときに声をあげて連絡できる第三者機関も置かれています。何か施作をすれば、一気に“0”にはならなくとも、確実に変化があるのでは」映連に調査結果の検証、リスペクトトレーニングの実施など提言3月18日に緊急に公表した声明「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」には、映画業界各所より400通以上の賛同の声が寄せられたといい、「賛同者はプロデューサーから現場スタッフ、俳優まで多岐にわたり、その声のひとつひとつが映画業界の改革を求める切実な声」と提言書では断言。映連および会員各位は、「誰もが気持ちよく働ける映画の労働現場」を目指すために労働環境保全・ハラスメント防止に向けた明確な改善策を打ち出す社会的責務があるとして、以下の4項目について提言した。1.ハラスメントや暴力に関する声明の発表責任ある団体として、映画映像の製作、撮影現場におけるあらゆる暴力ハラスメントに対してこれを容認しない、という基本的な態度を表明してください。2.ハラスメントの実態の調査と検証現状を把握し、改善するそのために、現場を支えるスタッフや俳優たちの声に耳を傾けてください。さらに業界全体で既に行われたヒアリングと調査を検証してください。撮影現場のみならず企画開発からキャスティング、興行に至るまで、映画業界におけるあらゆる労働現場において、スタッフならびに俳優の安全が十分に守られていない現状を、最大限の危機感をもって認識するようお願いします。3.ハラスメント防止のための具体的な施策の実施製作現場の安心安全を守り高めるため、リスペクトトレーニングの実施、ハラスメント防止ガイドラインの作成、キャスト保護のためのインティマシーコーディネーターなど新しい取り組みの導入を検討し、業界全体への普及と浸透に尽力してください。4.第三者機関による相談窓口の設置被害を受けた俳優やスタッフが過大なリスクを負って告発をしないで済むよう、製作過程で起きたあらゆる問題を相談できる窓口としての第三者機関が必要です。その設立に向けて主体的に行動し、全面的に協力してください。末尾には、「残念ながら今の映画業界は、若者が働いてみたいと夢見る世界でもなければ、私たちが胸を張り就職を勧めることができる場所でもありません。この現実を、私たち映画関係者は直視しなければなりません」と厳しい指摘もあり、「安全な環境で映画を制作し、安心して映画ファンに届けられる映画界を未来に継承してゆく責任があります」として、「当事者として反省しつつ、映画製作者連盟とともに継続して業界の改革に力を尽くします」と締めくくられている。(text:cinemacafe.net)
2022年04月22日‘72年に沖縄が返還されて、今年は50年目の節目の年。そんななか、3月20日にオリエンタルラジオ・中田敦彦(39)がYouTubeチャンネル『中田敦彦のYouTube大学』にアップした動画が波紋を広げている。そこで彼はある本を参考にしながら「“なぜ沖縄に米軍基地があるのか”を地政学的に説明する」といい、以下のように話した。「沖縄の軍事基地というのはアメリカの持っているICBM、大陸間弾道ミサイル、1万キロ飛ぶらしいんですけど、これを沖縄に配備すると、なんと世界の主要都市のほとんどに睨みを利かせられるんです」「(沖縄の米軍基地は)非常に設備も、世界最高の設備を整えていると言われております」「沖縄はですね、アメリカ軍が実際にですね、血を流して、戦争で勝ち取ったところという意識がアメリカ国民にあるらしいんですね」そして、動画では上記の根拠を強調するように「ミサイルの射程距離」「アメリカの国民感情」「最新鋭設備」とのテロップが流れていた。『中田敦彦のYouTube大学』はチャンネル登録者数462万人を誇り、この動画も現在80万回再生を記録している(4月12日現在)。そして動画のコメント欄には《地理と政治の関係をこんなに理解しやすく説明してくださって、本当にありがとうございます!》《地政学的に観たら、現在も未來も日本の安定はアメリカとの連携がいかに重要かという事がよくわかりました》といった声が上がっている。そのいっぽう、疑問視する声も聞こえてくる。例えば「ミサイルの射程距離」について、Twitterでは《世界中の大都市狙えるという前提に立つなら別にそれ沖縄じゃなくても良くない?》といった指摘が。また地政学とは、国際政治を考察するにあたり地理的な条件を重視する学問のことを指す。そのため「アメリカの国民感情」や「最新鋭設備」について《“地”が関係ない話してる》といった声も上がっているのだ。■専門家が中田の説明を一つずつ訂正専門家は、中田の動画を見てどう思うだろうか?そこで本誌は政治地理学を専門とする大阪公立大学の山崎孝史教授に取材した。まず「ミサイルの射程距離」について、山崎教授はこう語った。「ICBMを沖縄に設置するという話を聞いたことがありません。ICBMは核兵器ですので、公然と沖縄に配置するならば非核三原則に反します。それを進めるのはアメリカと日本の外交上では難しいと思います」また中田は「ICBMを沖縄に置くと、世界の主要都市に睨みを利かすことができる」というが、山崎教授はこう訂正する。「ICBMは1万キロ飛びますので、日本以外のどの場所からでも、世界の主要都市に発射することができます。また発射施設を作ると、敵国から攻撃される可能性があります。ですから潜水艦に搭載して、発射するなどの形になります。沖縄である必要はありません」続いて、山崎教授は「アメリカの国民感情」について「地政学はあまり関係ない」とし、こう述べる。「沖縄戦では1万人以上の米兵が亡くなっています。そのため第二次世界大戦の終わった’45年から米軍の沖縄継続駐留が決まる’52年くらいまで、『アメリカ側が“これだけの犠牲を払った島を簡単に手放していいのか”と考えていた』とする文献はあります。ただ、あくまで国務省や米軍のなかでの話です。沖縄は50年前に返還されているので、今のアメリカの世論がそう考える可能性は極めて低いでしょう。中田さんは根拠を示す必要があります」また「最新鋭設備」についても、山崎教授は「沖縄の米軍基地には、実際に最新鋭といえる兵器が配備されています。いわゆるステルス戦闘機、それからオスプレイも比較的新しい輸送機です。ただそれらは動かすことができます」といい、「固定設備となると情報収集するためのレーダー施設。あとは以前からある空港、港湾施設、兵器庫や弾薬庫でしょうか。ですが、設備の新旧は地理的というよりは機能的な問題なので『地政学的に説明している』とはいえません」と語った。■中田動画の“最大の問題点”とはそんな山崎教授は、中田の動画に「最大の問題点がある」と指摘する。それは中田が、こう話している点だ。「アメリカの国民感情、ミサイルの射程距離、そして設備の最新鋭さ、この3つの理由から絶対にアメリカの基地は沖縄から無くならないだろうというのが、地政学上の結論らしいんですね」「アメリカは安全保障上、絶対に沖縄は譲らない。そういう事情があるということをですね、我々は理解しておく必要がある」そう、「絶対に沖縄から米軍基地はなくならない」と繰り返していることだ。山崎教授は、こう述べる。「参考にされている書物があるとはいえ、“絶対に”と断言することは非常に危険です。地政学だけで沖縄の米軍基地問題を語ることはできませんし、何より、米軍の駐留に関して『“日本政府がどこまで対米交渉を行うか”が関係している』と認識することが重要です」動画には、沖縄に米軍基地があるのは「アメリカの都合が大きい」と中田が強調するシーンがある。山崎教授は「沖縄に米軍基地がある理由は様々です。例えば米軍が駐留するにあたり、日米間で安保条約が交わされています。アメリカ側が条約を継続するのは、基地の使い勝手の良さやアメリカ政府の戦略といった要素ももちろん関係してきます」と述べる。しかし、「日本の都合も大いにある」と続ける。「米兵は2万人以上、家族を含めると4万人ほどが沖縄の基地内にいると言われています。ですから基地には住宅、病院、学校、ショッピングセンターといった施設もあります。そして沖縄が返還されるまで施設整備は米軍が行っていましたが、返還後は日本政府が結構なお金を出して行っています。つまり、日本政府が『駐留して欲しい』との思いを持ち続けているということです。非核三原則とはいいながら、かつて米軍が沖縄に核兵器を持ち込んでいたように、核抑止力としての米軍の存在を日本も必要としており、そうすることで日本は“国防”を維持しているからです」■脱・地政学的な考え方も大事沖縄では’95年に米兵が小学生の少女を暴行する事件があった。さらに戦闘機や軍用ヘリコプターが墜落するなど、米軍が駐留する影響で、沖縄県民の暮らしが脅かされているという側面もある。山崎教授は中田を批判する。「国防のため、日本は沖縄に負担を押し付けてきました。少しでも沖縄から基地の負担を減らすにはアメリカに交渉するよう、日本の政治家を動かす必要があります。そのためには、沖縄だけでなく本土側からも『沖縄の人を苦しませている。どうにかしてほしい』と声を上げることが大事になってきます。中田さんが『絶対に沖縄から米軍基地はなくならない』と大多数に語り掛けたことで、『じゃあ仕方ない』と世論を方向付けてしまうかもしれない。『国防の重要性があるから沖縄に基地を置いておけ』という声もさらに強くなるかもしれません。中田さんは“非常に政治的な発言をした”ということに気づいてほしいと思います」山崎教授は沖縄返還50年にあたり「“沖縄が50年もの間、抱えてきたものは何だったのか”を今一度、国民一人一人が丁寧に考える必要がある」とする。そして、こう結ぶ。「地政学にはそれぞれの国の政治的意図は見えても、“地上で生きている人の姿”が表面に現れません。そして国益を中心に説明するため、地政学は常に敵がいる世界を想定します。ですが軍事的衝突が起こったときに、どうやって終息させるのか。そして衝突を回避するには、どのように外交をすればいいのかということへのヒントを必ずしも与えてくれる訳ではありません。現在、ウクライナへの軍事侵攻を行うロシアに対して、国際社会は経済制裁などで圧力をかけています。こういう協調体制の世界観が、地政学には薄いんです。国の対立を前提にして過剰に武装したりすると、当然他国も自国を守るため同じ行動に出ます。この連鎖をこえる脱・地政学的な考え方も大事ではないでしょうか」中田は、山崎教授の言葉をどう受け止めるだろうか?
2022年04月13日男性監督がキャスティングをちらつかせて俳優に性行為の強要などを行った一連のニュースを受け、是枝裕和、諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳(五十音順)の映画監督が連名で3月18日(金)に「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」という声明文を発表したが、このほど3月24日(木)、文化庁に「文化芸術分野の適正な契約関係構築」についてハラスメント防止に向けた要望書を提出したことが分かった。是枝監督ら「映画監督有志の会」には発表後数日で300を越える賛同のメッセージが届き、異なった意見や今後の活動への激励、叱咤も含め大きな反響があったという。声明には「何ができるかを考え、改善に向けたアクションを起こしてゆきます」と記されており、声明だけで終わらせず、現状の把握、具体的な改善方法を模索する中での今回の働きかけとなった。是枝裕和監督(C)藤井保文化庁ではフリーランスの俳優やスタッフが安心・安全な環境で働けるよう「文化芸術分野の適正な契約関係の構築」に向けた検討を行い、わかりやすい契約書のひな形が作成されようとしているという。しかし、現状、映画界においては契約の書面化は進んでいない状態であり、そのことがハラスメント、精神的・身体的暴力など様々なトラブルの要因の1つとなっている。そのため、有志メンバーはこの契約書の作成において特にハラスメント防止が重要な検討項目と考え、会議において十分に議論が尽くされておらず、さらなる検討が必要であるとの危機感から要望書を作成し文化庁へ要請した。契約書の締結は、優位的な地位の濫用を抑止し、ハラスメントが起きにくい環境を整える上でも重要な前提となるだろう。そのために、十分な当事者のヒアリングと慎重な議論が必要であり、会に寄せられたメッセージからも、ハラスメント被害の現状は極めて深刻であることも伝え、危機意識を共有したという。写真左が西川美和監督、諏訪敦彦監督この日、文化庁に出向いた諏訪監督は、「文化芸術分野の適正な契約関係構築について検討を始められているということでかなり重要な局面にあると思います。3月18日に出した声明文を出したのですがかなり大きな反響がありまして、実に様々な現場の声が届いています。事態は想像以上に深刻です。そのような状況の中で、ぜひハラスメント防止の観点から幅広い現場の調査と契約書の項目についてもっと十分に時間をかけて検討していただきたい」と語ると、文化庁の寺本恒昌文化経済・国際課長は「この取り組みは始まったばかりで、まずは最初の一歩として踏み出そうとしております。その中でさらに現場の方の声を取込みながら使っていただけるよりいい雛形をまずは作っていきたいと思ってます」と返答。西川監督は、「声明を出してから5日間で300件ものメッセージをいただき、中には痛ましい実情の告白も多数寄せられました。このことは、そういう苦しみの受け皿が映画・映像業界に全く用意されずに来たことの表れでもありますし、また過酷な労働環境の中でスタッフや俳優はプレッシャーを受け続け、傷を負った人が上の立場に立った時には無意識に加害的になっているような連鎖もあります。ハラスメントの問題を重要な課題として捉えていただき、作成中の契約書のひな型のプラス面が将来的には広く当事者に伝わるようにしていただきたいと思います」と切々と伝えた。西川美和監督要望書には、「度を超した長時間撮影の常態化、指導という名のもとに行われる技師から助手、助手から助手への罵倒や暴行、そしてディレクターやプロデューサーによる優越的地位を濫用したスタッフ・俳優へのハラスメント、性的暴行など、撮影準備から撮影、配給から映画館に至るまでそのケースは枚挙にいとまがありませんが、最大の問題はこれらの悪習が当たり前のものとして問題視されず、芸術や教育の美名のもと看過され続けてしまったことです。その被害は誰もが受けることになりますが、そういった環境下で最も傷を負いやすいのは若い俳優やスタッフ、また女性であり、その多くが希望を失い声もなく去っていったことを重く受け止めねばなりません」との実状についての記述もあり、本人からの同意を得て、届けられた当事者からのメールの文面を非公表で提出したという。映画監督有志の会は今後も、省庁に限らず映画業界団体に対してもハラスメント防止に向けた働きかけをしていくという。(text:cinemacafe.net)
2022年03月28日黒沢清、諏訪敦彦、塚本晋也、山戸結希などなど、これまでプロの映画監督になったのは160名以上。「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマに、現在日本映画界の第一線で活躍する映画監督を多数見出している映画祭<第43回ぴあフィルムフェスティバル>(※以下PFF)の開催が9月11日(土) にスタートした。開催を告げるオープニング上映作品に選ばれたのは、PFFスカラシップ最新作『裸足で鳴らしてみせろ』。初のお披露目となる完成上映に、工藤梨穂監督、出演者の佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩が来場した。PFFスカラシップ作品は、「PFFアワード」の受賞監督からオリジナル企画を募り、毎年1名を選出。PFFが作品の企画、製作、劇場公開までトータルでプロデュースする。これまで、園子温、橋口亮輔、矢口史靖、李相日、荻上直子、内田けんじ、石井裕也ら、錚々たる監督たちの商業映画デビュー作を世に送り出してきた。このPFFスカラシップ作品の新たな権利を手にしたのは、PFFアワード2018でグランプリを獲得した『オーファンズ・ブルース』の工藤梨穂監督。工藤梨穂 監督まず上映前、舞台挨拶に立った工藤監督は「このような大変な状況の中、これだけ多くの方にお越しいただいて幸せです。ご来場ありがとうございます」と観客に感謝の気持ちを伝えた。同じく登壇した佐々木は、「最初にお話をいただいたとき、自分には荷が重すぎると断ろうかと思った。現場に入ると、プレッシャーもすごくあったが、自分と役が一致していくような感覚を初めて体験しました。自分にとってとても大切な作品。みなさんの心のどこかに届けばいいなと思います」と語り、諏訪も同調するように「撮影中、(役を演じているときは)暗闇の中を走っているようだった。でも、工藤監督が考え込んだりしているときの背中をみたら、いろいろな責任を背負っているように見え、俺はこんなところで弱気になっちゃいけないと踏ん張ることができた。なので(佐々木さんと同じく)僕にとっても大切な作品になって、これだけ多くの人がこれからみてくださって、今日は本当に幸せです」も感無量といった様子。伊藤も「台本を読んだ時点から、『これはすごい作品になる!』と思いました。この作品がおもしろくなくなったら、わたしたちの責任だと思うぐらいでした。みんなで魂削り合ってという瞬間がたくさんありました。みなさんの感想が気になっています。今日楽しんでいってください」と喜びの言葉が並んだ。伊藤歌歩さんその後、世界初の作品のお披露目となり、上映後はアフタートークへ。再び、工藤監督、佐々木、諏訪が登壇し、撮影時の思い出や、工藤監督が脚本を書く際にずっとリピートしていた曲のことなどの舞台裏のエピソードが明かされた。これを撮るためにいままでの人生があったんじゃないか『裸足で鳴らしてみせろ』は、佐々木演じるナオミと、諏訪演じるマキが、「自分の代わりに世界を見てきてほしい」というマキの養母で盲目のミドリに、世界各地の音を届けようとする物語。ミドリに音を届ける過程で、次第にひかれあうようになった二人の関係の行方が丹念に描かれるが、とりわけ佐々木と諏訪の魂も身体も丸ごとぶつかりあうような演技が強く印象に残る。実際、佐々木、諏訪ともにそうとう役にのめりこんだようで、なかなか役が抜けなかったことをそれぞれ告白。佐々木が「いままで何本か映画に出演してきたが、初めて実人生ともうひとつ別の(ナオミという人物)の人生を歩んだような感覚がある。演じてこういう感覚になったのははじめてのこと」と語れば、諏訪も「撮影は昨年の10月で、作品が完成して2月にはじめて作品をみたときは、まだ役が抜けきっていなかった。そのときはまだマキと自分を切り離して考えることができなかった。撮影が終了後は、マキロスに陥って、寂しかった。今日も佐々木さんに会うとナオミの匂いがして、なんかドキドキします」と明かした。佐々木詩音さんこの二人の演技に対し、工藤監督は「大げさかもしれないけど、これを撮るためにいままでの人生があったんじゃないか。そう思えるすごい芝居を二人はみせてくれたと思っています。そういういましか撮れない場に立ち合えた」と二人に感謝するとともに彼らの演技を絶賛した。トークは40分を超え、最後に佐々木「撮影後は、ほんとうに燃え尽きて、もうこれ以上何もできないと思ったけど、今日多くの方にみていただいて、改めてこの作品をいろいろな人に届けるまでが自分の責任だと思った。これからいろいろな人に作品を届けたい」諏訪「こうして作品を見る時間を共有できて、忘れられない1日になりました」工藤「完成から約半年、今日までPFFという場で観ていただけることをずっと想像して心待ちにしていました。一方で初めての観客の方々に、この映画どう映るのかという恐怖もありました。でも、今日、ほんとうにこのように多くの方にみていただいてとてもうれしいです」とそれぞれに言葉を寄せ、会は無事終了した。諏訪珠理さんなお、同映画祭は昨年に引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防を徹底した上で、9月25日(土) まで東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される。メイン・プログラムで、第1回から続く世界でも稀な自主映画のコンペティション「PFFアワード2021」は、489本の応募作から18作品が入選。平均年齢25.4歳という若手映画作家たちが、グランプリほか各賞を競いあう。最終審査員を務めるのは、俳優の池松壮亮、最新作『かそけきサンカヨウ』が公開間近の今泉力哉監督、今年『あのこは貴族』が公開された岨手由貴子監督、芥川賞受賞作家の監督の『寝ても覚めても』(18) の原作者である柴崎友香、脚本家の高田亮の5名。24日(金) に各賞は発表される。そのほか、カンヌ、ベルリンをはじめ、今世界の映画祭で脚光を浴びるタイの新鋭、ナワポン・タムロンラタナリット監督をフィーチャーした世界初の大特集『ナワポン・タムロンラタナリット監督特集~タイからの新しい風』、沖田修一監督、松居大悟監督らが大ファンを公言する今は亡き森田芳光監督の傑作を語り尽くす『森田芳光70祭~伝えたい、モリタを~』、一昨年から始まり好評を呼ぶ、ピーター・バラカン氏が作品の選定からナビゲーター&トークまでを務める『映画と音楽シリーズ「ブラック&ブラック」』、映画監督の石井岳龍や音楽家の長嶌寛幸らを講師に招いた『PFFスペシャル講座』など、本映画祭でなければ実現しないオリジナルな企画・特集が目白押し。新たな映画との出会い場となっている。また、「PFFアワード2021」の入選作品18本に関してはオンライン配信が本日からスタート。会場になかなか足を運びずらい方などは、こちらで新たな映画の才能に出会ってほしい。取材・文:水上賢治<開催情報>「第43回ぴあフィルムフェスティバル」日程:2021年9月11日(土) ~25(土) まで開場:国立映画アーカイブ公式サイト:
2021年09月11日関東圏の映画ファン恒例のイベント「所沢ミューズ シネマ・セレクション世界が注目する日本映画たち Part19」が今週末の16日(金)から3日間、埼玉県の所沢市民文化センター ミューズで開催される。近年の注目作が一挙に上映されるだけでなく、全プログラムで上映後にトークショーが予定されている。「所沢ミューズ シネマ・セレクション」はサブタイトルの通り、日本だけでなく世界の映画ファンから注目を集める作品をセレクションして上映する特集上映。これまでメイン会場として親しまれてきた所沢ミューズが休館を終えてリニューアルしたことから、3年ぶりに同会場で開催。最新の空調設備で換気をおこない、感染対策を行った上で開催される。16日(金)は、ロングラン上映を続けた話題作『なぜ君は総理大臣になれないのか』と、菅田将暉、小松菜奈出演の『糸』を上映。翌17日(土)はすべての食材・食器をつくってカレーライスを完成させようとする大学生たちの長い年月を追う『カレーライスを一から作る』、本作が長編デビュー作になったHIKARI監督の『37セカンズ』、黒沢清監督の『スパイの妻<劇場版>』の3作品を上映する。そして最終日は受刑者更生プログラムを長期取材したドキュメンタリー『プリズン・サークル』、諏訪敦彦監督が岩手県に実在する電話をモチーフに描く感動作『風の電話』が登場。どの回も上映後のトークショーを通じて作品をより深く楽しむことができそうだ。本イベントは現在では関東圏の映画ファンだけでなく、映画の作り手たちにとっても恒例の催しになっており、17日(土)に来場予定の黒沢清監督は「このイベントにはこれまで何度か参加しました。クロウト好みの凝ったセレクトだなあと毎回感銘を受けております。東京からの距離感もちょうどよく、中心ではない少しはみ出した場所こそ、何か新しいものが生まれる拠点なのだという説にいかにもぴたりと当てはまっていて、参加する度にワクワクする胸騒ぎを感じます」とコメントしている。所沢ミューズ シネマ・セレクション世界が注目する日本映画たち Part194月16日(金)13:00 『なぜ君は総理大臣になれないのか』16:45 『糸』4月17日(土)10:30 『カレーライスを一から作る』14:00 『37セカンズ』17:40 『スパイの妻<劇場版>』4月18日(日)12:00 『プリズン・サークル』16:00 『風の電話』会場:所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール(埼玉県所沢市並木一丁目9番地の1)全席指定 1回券(日時指定):1000円
2021年04月14日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾が2日、次長課長の河本準一、タカアンドトシのトシと出演するYouTubeチャンネル「こうもトシんご」で、相方の中田敦彦がかつて『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で司会の島田紳助さんに怒られたことを明かした。「【島田紳助】伝説の芸人"島田紳助"さんについて語ります!!【エピソード】」と題して公開された動画で、藤森は「オリラジでいうと、1回事件みたいなのがあって。『行列』の収録中に1回、あっちゃん(中田)がめちゃくちゃ怒られたことがあって」と切り出した。藤森は「お互いの意思疎通の問題だと思うんですけど。紳助師匠って1人で回して、こういうトスを上げたら、こういうふうな返しをしてほしいみたいなのがあるので。あっちゃんはあっちゃんで自分の組み立てたプランがあって、それを紳助師匠の前で披露して笑ってもらうことにかけてた」と説明し、「そこが上手くかみ合わなくて、『いやお前、どういうつもりや』って」と振り返った。そして「その後、どうなったかというと、もちろん謝りに行ったんですけど、あっちゃんは実質、紳助師匠との共演はそこからなかったです。あっちゃんはずっとそれをちょっと心残りというか」としつつ、「ついこないだ宮迫(博之)さんのチャンネルでお声で出演されたときに、『おー、あっちゃんか! よう頑張ってやってるな!』ってポンって言ったんですよ。当然それをあっちゃんも見てて、すごいあっちゃん的にもうれしかったみたいです」と話していた。
2021年03月03日日本だけでなく海外でも注目を集める秀作を集める恒例の特集上映「所沢ミューズ シネマ・セレクション世界が注目する日本映画たち Part19」が4月16日(金)から3日間、埼玉県の所沢市民文化センター ミューズで開催される。本イベントは、関東圏の映画ファンにはおなじみのイベント。ここ数年は所沢ミューズが長期休館のため別会場で開催されていたが、昨年4月に所沢ミューズがリニューアルオープンし、3年ぶりに同会場で開催される。本イベントは近年の注目作、話題作が上映されるだけでなく、全プログラム、上映後にトークショーが予定されているのが特徴。同じ空間で映画を楽しみ、時間を共有し、さらにトークを通じてさらに深く作品を楽しむことができる。今年はドキュメンタリー作品が多く上映され、口コミで驚異的な動員を記録した『なぜ君は総理大臣になれないのか』の上映から特集がスタート。日本語字幕付きのバリアフリー上映で、大島新監督の来場が予定されている。そのほか、菅田将暉、小松菜奈出演の『糸』や、一からすべての食材・食器をつくってカレーライスを完成させようとする大学生たちの長い年月を追う『カレーライスを一から作る』、本作が長編デビュー作になったHIKARI監督の『37セカンズ』、黒沢清監督の新作『スパイの妻<劇場版>』、受刑者更生プログラムを長期取材したドキュメンタリー『プリズン・サークル』、諏訪敦彦監督が岩手県に実在する電話をモチーフに描く感動作『風の電話』が上映される。また『カレーライス…』の上映回には前田亜紀監督と武蔵野美術大学名誉教授の関野吉晴の特別対談も予定。本イベントは毎年、多くの映画ファンが足を運んでおり、今年も盛り上がりそうだ。所沢ミューズ シネマ・セレクション世界が注目する日本映画たち Part194月16日(金)13:00 『なぜ君は総理大臣になれないのか』16:45 『糸』4月17日(土)10:30 『カレーライスを一から作る』14:00 『37セカンズ』17:40 『スパイの妻<劇場版>』4月18日(日)12:00 『プリズン・サークル』16:00 『風の電話』会場:所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール(埼玉県所沢市並木一丁目9番地の1)全席指定 1回券(日時指定):1000円
2021年02月05日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が10日、同コンビのYouTubeチャンネル「オリエンタルラジオ- Oriental Radio」に出演し、ロバートの秋山竜次について語った。「オリラジが尊敬する吉本の先輩芸人とは?」と題して公開された動画で、中田は「もう大好きで。とにかく秋山さんが好きで」と切り出し、「かぶるところが1ミリもない天才。『天才だな~』と思って見てたし、ずっと面白い。アイデアマンで、さらにパフォーマンスもすごいじゃん。だから敵う気がしない」と評した。さらに、秋山について「三国志でいう呂布だと思ってる」と明かし、「面白さの戦闘力がとにかく強い。遠くからでも『あれは秋山さんだ』とわかるくらいの無双状態。1度も負けたことがない。本当にただただ面白い人」と絶賛した中田。続けて、「政治とか、どういうふうにポジショニングをとるとか、どうやったらお金を稼げるとか、そんなことは関係ない。ただただ荒野で赤兎馬に乗って矛を振り回してるっていう(笑)」と表現し、「本当にただただずっと面白いんすね、秋山さんって思ってる」と述べていた。
2021年01月14日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が8月29日、自身の公式YouTubeチャンネル「中田敦彦のトーク - NAKATA TALKS」に公開した動画で、タモリとのエピソードを披露した。「タモリさんとの不思議な思い出」と題して公開された動画で、中田は「『いいとも!』を卒業するときに、とんかつ屋に行って、石原良純さんとオリラジの2人とタモリさん。(店に)行ったら、もうタモリさんいるんですよ。小さな定食屋みたいなところで」と述懐。そこでタモリは、ある桜の木の話題を切り出し、写真を中田たちに見せてきたという。中田は「だいぶ老いた桜なんですよ。自分の枝の重みで折れそうだから、支えを枝に置いててギリギリ保ってるっていう桜を『これ美しいだろ』って言ってきて。美しいなと思ったのと、タモリさんがそれを好きなのにすごく意味があるなと思った」と語った。さらに、「『いいとも!』ってすごく長く続いたでしょ。ものすごい長いこと続いてるから重みがすごくて、それをみんなが何とか支えているっていう感じが、自分と重ねてるのかなと思った」と中田。そして、中田は「とんかつ食べ終わって、『じゃあ』ってなったときに、良純さんが『おい! 家、行っていいですか? って聞けよ!』って。『いや言えないですよ。タモリさんタクシー拾ってますから』って。それで結局、言えずに『ほら、言えなかったじゃねぇかよ~。いいよ、俺んち来いよ!』って言われて、そこから良純さんちに連れて行ってもらった(笑)」と回想した。
2020年09月03日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が26日、自身の公式YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」に公開した動画で、アイドルグループ・乃木坂46との関係を語った。「【沖縄グルメ】絶対流行るスイーツと最強の肉料理&乃木坂46との思い出」と題して公開された動画にて、中田は「乃木坂は関係長いからね」と切り出し、「最初に乃木坂に会ったのは、生駒(里奈)ちゃんとの『進撃の巨人』の対談なんですよ。僕は漫画派で、生駒ちゃんはアニメが大好きで、それで対談をしたんですよ」と振り返った。続けて中田は「そこから、テレ東の『ジャンポリス』(『特捜警察ジャンポリス』)っていう番組で(生駒ちゃんと)一緒にレギュラーになって。それも5年くらいやってたかな。で、『らじらー!』でしょ。ず~っと、何かしらで乃木坂とは関わってた」と説明。スタッフから生駒がYouTubeチャンネルを開設した話を振られると、中田は「本当に『大人になって…』って感じ」と目を細め、「生駒ちゃん、最初に対談した時はものすごくあどけなくて、危なっかしいって感じだった。一生懸命やらなきゃって気持ちと、どうしたらいいかって感じで、大丈夫かな~みたいなって」と語った。そして中田は「『ジャンポリス』をやってた頃は、ちょうど(生駒ちゃんが)センターを外れたりしたんですよ。その時も『大丈夫?』って思ってたけど、バラエティの企画で激しいことにも体当たりでやってたりしてて。それこそ、その途中から大ブレイクして、最終的には東京ドーム公演を見に行きました。すごいなと思いましたよ」と回想していた。
2020年08月27日新型コロナウイルスの感染拡大による政府からの自粛要請により、演劇、ライブハウス、クラブ、小規模映画館(ミニシアター)などで存続困難な状況が発生するなか、「演劇緊急支援プロジェクト」「SaveOurSpace」「SAVE the CINEMA プロジェクト」の3団体が5月22日、衆議院第一議員会館で「文化芸術復興基金」の創設を提案し、関係省庁に対して統一の要望書や署名を提出した。「コロナ時の補填のみならず、コロナ終息後の復興支援の土台として、強く要請する」ことを目的に、3団体は共同で「#WeNeedCulture」と銘打ったプロジェクトを立ち上げ、同基金の創設を提案。3団体を代表し、日本劇作家協会会長を務める女優の渡辺えりが統一要望書を文化庁に提出し、「演劇、ミニシアター、ライブハウスの人たちが一丸となり、熱い思いを込めて要望書を送らせていただいた。ぜひお読みいただきたいと思います」と訴えた。その上で渡辺は「演劇もミニシアターも、そうですけど、大事なのは人材育成。もの作りには多くのスタッフが必要ですし、それを育ててきたのがライブハウス、ミニシアター、演劇なんです」と力説。人材の育成をさくらんぼの栽培に例え「田畑はすごく手間がかかるが、その木を育てて、一緒に収穫して実を食べる感覚で、手を取り合い、支え合って頑張っていきたい」と協力を誓った。会見に参加した映画監督の諏訪敦彦は、関係省庁とのやり取りについて「具体的な回答には至らなかったが、何かが動いていくのではないかという機運を言葉の端々に感じた」と見解を示し、「この1カ月半ほど、いろんな意味で勇気づけられている。普段会うことのない人たちが、いてもたってもいられず、ふっと自然と集まった」と前向きな発言。また、ユーロスペース支配人の北條誠人氏は「今年に関しては、3月から5月の売り上げはほとんどない」と厳しい現状を明かし、「アクリル板や消毒液など、興行組合の(再開に向けた)ガイドラインに従って、感染拡大防止の準備をする」と6月以降の営業再開を視野。「基金で、劇場の持続を支援いただきたい」と話していた。▽以下、会見出席者【演劇緊急支援プロジェクト】渡辺えり(劇作家・演出家・俳優/オフィス3○○/ (一社)日本劇作家協会会長)詩森ろば (劇作家・演出家/serial number/TOKYO 演劇人の会 代表)西川信廣 (演出家/文学座/(公社)日本劇団協議会 会長)福島明夫 (製作/青年劇場/(公社)日本劇団協議会)【SaveOurSpace】スガナミユウ (LIVEHAUS/SaveOurSpace)加藤梅造 (ロフトプロジェクト社長)【SAVE the CINEMA プロジェクト】諏訪敦彦(映画監督)北條誠人(ユーロスペース支配人/ (一社)コミュニティシネマセンター理事)▽以下、各プロジェクトの公式サイト【WeNeedCultrue 公式HP】 (要望書・ステートメント掲載)【演劇緊急支援プロジェクト公式HP】 公式Twitter: 【SaveOurSpace 公式HP】 公式Twitter: 【SAVEtheCINEMA公式HP】 公式Twitter: 取材・文=内田涼
2020年05月22日モトーラ世理奈が主演し、西島秀俊、西田敏行、三浦友和らが共演した諏訪敦彦監督作『風の電話』が、第70回ベルリン国際映画祭で「ジェネレーション 14プラス部門」国際審査員特別賞(スペシャル・メンション)を受賞した。2011年、岩手県・大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格氏が自宅の庭に設置した“風の電話”は、死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから誕生した。やがて「天国に繋がる電話」として人々に広まり、東日本大震災以降、3万人を超える人々がこの場所を訪れている。本作はこの電話をモチーフにした初めての映像作品だ。本作が招待されたベルリン国際映画祭ジェネレーション部門は、「Generation 14plus(ジェネレーション 14プラス)」と「Generation Kplus(ジェネレーションKプラス)」という2つのコンペで構成されており、子どもたちに観てほしい発掘作品や若者が出演する作品を対象としたもの。「ジェネレーション 14プラス」に出品された本作は、諏訪監督作品としては2009年の『ユキとニナ』以来2度目となる。そんな本作が、今回、国際審査員による準グランプリにあたる賞(特別表彰)となる「国際審査員特別賞(スペシャル・メンション)」を受賞。審査員からは、「我々は穏やかでありながらも壮大なロードムービーに大変心を打たれました。そして、辛いけれど希望のある忘れることのできないラストシーン。この困難な時代に、喪失の空虚さと人と人との繋がりの温かさの両方を共存させることが、これまで以上に重要になってきています。この映画は優雅さと力の両方を持って、見事にそれを成し遂げています」との講評を受けた。授賞式には脚本家の狗飼恭子が出席し、諏訪監督、主演のモトーラさんのコメントを代読。受賞の知らせを聞いた諏訪監督は、「とても感動しています。この日本のささやかな祈りを受け止めてくださった審査員の皆さんに感謝します」とコメント。「何よりも、このベルリンの地での初めての上映後、鳴り止まぬ拍手と励ましの声で、まるで家族のようにこの映画が暖かく迎えられた瞬間を私は忘れることができません。映画は観客のものです。(主人公)ハルと共に旅をしてくれたベルリンの人たち、世界中の傷ついた若者たちに、感謝とともにこの賞をお送りしたいと思います」と語った。また、主演のモトーラさんは、「嬉しいです。すごく嬉しいです。諏訪監督に出逢えて、私にとって素敵なことがたくさんです。諏訪監督、ありがとうございます」と監督に感謝。「ベルリン映画祭のプレミア上映で、観客の皆さんが、風の電話に流れている風を、しっかりと感じてくれたんだと実感してとても感動しました。私が演じた、ハルにこれからも世界中の人々の、心の中で旅をし続けてほしいと願っています」と喜びのコメントを寄せている。『風の電話』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:風の電話 2020年1月24日より全国にて公開©2020 映画「風の電話」製作委員会
2020年03月01日本年で42回を数える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の開催日が決定した。日程は、9月12日(土)から26日(土)。月曜休館を挟んで13日間、東京・京橋の「国立映画アーカイブ」で開催される。ぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムは、1977年の始まりから続く自主映画のコンペティション「PFFアワード」。新人映画監督の登竜門として、これまでに140名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。現在「PFFアワード2020」は作品を募集中。締め切りは3月24日(火)となっている。入選作品は、第42回ぴあフィルムフェスティバルでお披露目上映される予定だ。昨年は、「PFFアワード」入選をきっかけに注目を集め劇場公開された『沈没家族』(加納土監督)、『オーファンズ・ブルース』(工藤梨穂監督)、『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)が全国の劇場で上映された。また、『ある日本の絵描き少年』は、先日の第74回毎日映画コンクールで、アニメーション映画賞「大藤信郎賞」を受賞。「PFFアワード」入選監督である、タナダユキ監督『ロマンスドール』、諏訪敦彦監督『風の電話』、成島 出監督『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』が現在公開中。また、本年の公開予定作には、手塚眞監督『ばるぼら』、岨手由貴子監督『あのこは貴族』、石井裕也監督『生きちゃった』などがある。◎映画祭「第42回ぴあフィルムフェスティバル」開催概要【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【公式サイト】 ◎コンペティション部門「PFFアワード2020」作品募集概要【募集期間】2020年2月3日(月)~3月24日(火)応募される作品の長さ(短編・中編・長編)、ジャンル(ドラマ、CG、アニメーション、ドキュメンタリーetc)や、応募者の年齢、性別、国籍などの制限は一切ありません。1年以内に完成した自主映画であれば、どんな作品でもご応募いただけます。【作品募集ページ】
2020年02月20日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明20/1/20(月)イラストレーション:高松啓二今週公開される作品は20本(ライブビューイング、映画祭を除く)。100スクリーンを超える全国のシネコンで拡大上映されるのは『キャッツ』『サヨナラまでの30分』の2本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が18本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい4作品をご紹介します。『風の電話』岩手県東部、大槌町に住む庭師が海辺の高台にある自宅の庭に建てた電話ボックス。『風の電話』とよばれています。置かれた電話は繋がっていません。他界した従兄ともう一度話をしたいとの思いで作った、象徴的なボックスです。その後震災がおき、家族や知り合いを亡くした人たちが、この電話のことを知り、天国へ想いを伝えようと訪れるようになりました。その姿がテレビなどで報道され、話題になりました。年間3万人が訪れる鎮魂の場所です。この電話をモチーフに映画が作られました。主人公は、大槌で罹災、家族をすべて失い、呉の叔母の家に身を寄せる高校生ハル。映画は、叔母の入院でパニックのようになったハルが、突然故郷をめざし、ヒッチハイクで始める旅の物語です。計画もない、いきあたりばったりの旅。その途上で出会った大人たちとの交流が、自分はひとりぼっちだ、と絶望していたハルの心を癒していきます。彼らは様々な事情をかかえて生きていて、他人のことなどかまっているひまなどないのですが、ハルの様子をみて、思わず声をかけ、手を差し伸べてくれます。演じているのは、三浦友和、西島秀俊、西田敏行といったベテランの役者たち。諏訪敦彦監督は、役者が台本通りにセリフを読むのではなく、状況を理解した役者が自分の言葉で話す「即興芝居」というスタイルの映画作りをする演出家です。それに応えた、名優たちに、存在感、リアリティを感じます。食事のシーンが多いのも面白いです。悲しいことは多いが、人はまず食べなきゃ生きていけないのです。そして主演、ハル役のモトーラ世理奈が素晴らしい。最初は言葉少ないメソメソした孤独な少女ですが、次第に他者との関係性にめざめていきます。ゆっくりと、自分の言葉でぽつりぽつりと話しはじめます。ロードムービーのように、旅をしながらの撮影だったそうです。終盤近く、10分近い長いモノローグは、この旅の中で彼女自身が人間として成長したかのような、心の叫びが感じられ、圧巻です。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』年明けから、たて続けにおとな向けのミステリー映画が公開されます。いずれも仕掛けが凝っています。例えばこの作品。世界的なベストセラー小説の出版にからむミステリーサスペンスです。大人気シリーズの最終章出版に向けて、フランスの豪邸に世界9カ国から翻訳家が集められます。携帯もパソコンも没収、ロシアの富豪が作った核シェルターのような密室に、いわゆる「缶詰め」状態にされ、翻訳にとりかかります。原稿も毎日20ページ分しか渡されません。そんな徹底した秘密保持策にも関わらず、本の一部が流出、犯人から法外なお金を要求する恐喝メールが版元に届きます。犯人は9人の中にいるというわけです。大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』、その4作目『インフェルノ』の出版に際し、アメリカの出版元が各国の翻訳家を秘密の燃料庫に隔離して翻訳作業を行ったという出版秘話にヒントを得ています。この缶詰めに、アジアの翻訳者は対象外だったようです。映画では、中国からも参加、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、ロシア、デンマークから高いギャラで集められます。それぞれ個性的であり、お国柄も違えば、仕事の仕方も異なります。本の内容を知るのは彼らと、作者、そしてこの異常な環境を考えついた出版社の社長だけ。やがて内輪もめが始まり、犯人探しが始まり、思いもつかない展開が……。密室ミステリーの一種ですね。お楽しみに。『イーディ、83歳はじめての山登り』人生を変えてしまう映画とは、実はこういう作品なのかもしれません。30年間介護した夫に先立たれ、ひとりになった83歳のイーディ。身辺整理をしていて、昔父からもらった山の絵葉書を見つけ、山登りか、それもいいなと思いますが……。この年ではとても無理だろうと悩む彼女が吹っ切れたのは、馴染みのフィッシュ&チップスの店での会話でした。「追加の注文には遅い?」と聞く彼女に、「何も遅すぎることはないさ」。店員のこの言葉で彼女はにっこり微笑むのです。マンガなら、頭の上にランプが灯った感じです。ロンドンからスコットランド・インバネス行きの夜行列車に乗り、めざすはスイルベン山。絵葉書に父の自筆で「この変な山に登ろう」と書いてあった山です。イーディを演じるのは、舞台出身の大女優シーラ・ハンコック。綿密なトレーニングを積み。撮影に臨んだとのこと。高齢の役者にとっては大変なチャレンジだったと思います。遅すぎる、ということはない、どんな世代にとっても。一歩踏み出したい人への応援歌のような映画です。首都圏は、1/24(金)からシネスイッチ銀座で公開。中部は、3/7(土)から伏見ミリオン座で公開。関西は、3/20(金)からテアトル梅田で公開。『彼らは生きていた』日本では2月14日(金)に公開される『1917 命をかけた伝令』という第1次大戦を舞台にした戦争映画が評判です。このドキュメンタリーの日本公開が急遽決まったのは、その関連作品とみなされて、のようです。確かにこの2本を観ると、第1次大戦の理解は倍加どころではありません。なんともすさまじい、戦争の記録です。戦争勃発は1914年。映像の世紀は始まっています。戦争の一部始終は映像として残っています。イギリス帝国戦争博物館に保存された数千時間に及ぶそういう戦争の記録映像をデジタル修復、1本の映画にまとめたのは『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督です。フィルムは、傷を取り除き、現代の1秒24フレームに修正し、動きがスムーズになり、着色も加えています。100年前に観たのとは比較にならないリアルさだと思います。サイレント画像に、BBCが収録保存していた退役軍人のインタビュー音声素材、再現音も組み合わせて構成。戦争終結100周年記念行事として、2018年のロンドン映画祭で上映されました。開戦が伝わると、熱病にかかったように軍を志願する10代の少年たち、それを煽るのは宣伝ポスターや国全体の好戦ムードです。彼らは。あまり考えもなく軍隊に入り、軍服に身を包み、軍事訓練に励みます。表情は楽しそうで、どこかピクニック気分です。それが、フランスに派遣され、ドイツと対置する西部戦線に送り込まれたあたりから、微笑みは消え、悲惨な様相を呈してきます。広大な塹壕を堀り、そこをベースにした小競り合いでしかばねを重ねていきます。敵の狙撃により隣にいた戦友の首がふっとび、腕が、足がなくなっていきます。遺骸はそのままにされ、死臭がただよう、この世の地獄です。近代戦の装備がどんどん登場します。まだ飛行機の戦いは主ではありません。戦車が現れ、毒ガスも使われます。毒ガスにどう対処したか、聞くと絶句します。壮絶な、まさに壮絶な戦争です。首都圏は、1/25(土)からシアター・イメージフォーラムで公開。中部は、2/22(土)から名古屋シネマテークで公開。関西は、2/14(金)からテアトル梅田で公開。
2020年01月20日世界のドキュメンタリー映画とドキュメンタリストが一堂に会す<山形国際ドキュメンタリー映画祭2019>(以後、ヤマガタ)の授賞式が16日行われた。注目は最高賞となるロバート&フラハティ賞の行方。その栄冠には、中国のワン・ビン監督の『死霊魂』が輝いた。今回のヤマガタのインターナショナル・コンペティションはフレデリック・ワイズマン監督やアナンド・パトワルダン監督といったドキュメンタリー映画界の巨匠から、今回が初長編作の新人監督まで、まさにドキュメンタリー映画のこれまでの歩みと現在地、そしてこれからの未来をみるようなラインナップだった。その中でも、映画祭開幕前からとりわけ大きな注目を集めていたのがワン・ビン監督の『死霊魂』だった。いまや世界を代表する映画作家である彼だが、過去に『鉄西区』『鳳鳴-中国の記憶』の2作がヤマガタで大賞を受賞。ヤマガタが見い出した映画作家といっていい。それが注目を集める理由のひとつにあることは間違いない。ただ、注目を集めた理由はもうひとつあった。それは作品の尺だ。ワン・ビン監督の作品ということで驚きはしないといえばしないが、495分の超長編。3部にわけての上映は途中で、45分の休憩を2度入れ、朝10時から始まって夜8時に終わる、まさに丸1日かけてのものだった。映画祭はやはり1本でも多くの映画を観たいもの。その中で、「『死霊魂』を1日かけてみるか?それとも数多くの作品をみることをとるべきか」というのが映画祭参加者の合言葉のようになっていた。1950年代後半に起きた中国共産党の反右派闘争で粛清され、再教育収容所へ送られ、過酷な労働を強いられる中、生き延びた人々の証言をまとめた本作について、審査員を代表して評を述べた諏訪敦彦監督は「人間の本質に分け入っていく稀有な叙事詩である。映画の本質に分け入っていく稀有な叙事詩である。存在はもっとも強力な証拠である。映画が歴史を呼び覚ます」と語った。ビデオメッセージを寄せたワン・ビン監督現在、新作ドキュメンタリーが佳境ということでワン・ビン監督は今回のヤマガタへの参加はかなわず。ただ、ビデオメッセージを寄せ、「『死霊魂』を選んでくださり、ほんとうにありがとうございます。今年は<山形国際ドキュメンタリー映画祭>が30周年ということで、私もとてもうれしく思っています。<山形国際ドキュメンタリー映画祭>が今後、ますます発展していくことを願っています」とコメントした。また、審査委員長を務めたオサーマ・モハンメド監督は、総評で「15本の作品があって、賞は5本にしかあげられない。ほかの作品を私は愛していないわけではない。ひじょうに腹立たしいのですが、こうするしかない(笑)」とコメント。ここから垣間見えるように、審査はかなり難航し、悩ましいものだったようだ。次に、アジアの新たな才能を見い出す<アジア千波万波>部門の大賞となる、小川紳介賞はガッサーン・ハルワーニ監督の『消された存在___立ち上る不在』が受賞した。本作は、35年前のレバノン内戦時に誘拐され行方不明となった人間の存在を浮かび上がらせる1作。残念ながらハルワーニ監督は欠席だったが「2011年に私がこの作品をベイルートで映画を作り始めたとき、ある小さな美術展に誘われ、広島を訪問する機会がありました。そのとき、広島の街を歩いていますと、矢印が書かれてることに気づきました。それは爆心地へと導いていました。ここから爆心地まで何メートルあるか記されていました。わたしは、あえてそこへは行かないことに決めました。その間、なぜいくべきでないか、私は何度も何度も言い聞かせようとしました。2週間後のある日、歩き回っていたところ、知らないうちに原爆ドームの前に立っていました。それがなんであるかに気づくのにしばらく時間がかかりました。そこで私は石の上で焼き付けられた影をみました。そのとき、その影が1945年にそこに立っていた人間の唯一の痕跡であることに気づきました。この出会いが、この作品『消された存在___立ち上る不在』のコンセプトのバックボーンとなりました。わたしは、この作品がヤマガタで上映されること知ったときに、光栄に思いました。そこにいられなくてとても残念です」とコメントを寄せた。受賞作は以下の通り。<インターナショナル・コンペティション>ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)『死霊魂』監督:ワン・ビン山形市長賞(最優秀賞)『十字架』監督:テレサ・アレドンド、カルロス・バスケス・メンデス『ミッドナイト・トラベラー』監督:ハサン・ファジリ優秀賞『これは君の闘争だ』監督:エリザ・カバイ審査員特別賞『インディアナ州モンロヴィア』監督:フレデリック・ワイズマン<アジア千波万波>小川紳介賞「消された存在、____立ち上る不在」監督:ガッサーン・ハルワーニ奨励賞『ハルコ村』監督:サミ・メルメール、ヒンドゥ・ベンシュクロン『エクソダス』監督:バフマン・キアロスタミ市民賞『死霊魂』監督:ワン・ビン日本映画監督協会賞『気高く、我が道を』監督:アラシュ・エスハギ今回の開催は台風の影響で上映が一部中止。後日、振り替え上映になったり、交通網の影響でゲストの山形入りが遅れたりと、いくつか大きなトラブルに見舞われた。それでも、最後は滞りなく無事全プログラム終了。16日時点でおよそ1万9000人の来場を記録した。来日した監督たちからは今回の台風で被害に遭われた人々に思いを寄せる言葉が多く寄せられたことも付記しておきたい。なお、本日17日、受賞作の上映をもって同映画祭は閉幕。次回は2年後、2021年に行われる。今回、30周年の節目を迎え、次回は新たな一歩を踏み出すことになる。取材・文・写真:水上賢治
2019年10月17日映画『風の電話』が、2020年1月24日(金)に全国ロードショー。モトーラ世理奈、西島秀俊ら出演。実在する“風の電話”をモチーフに“風の電話”という言葉を耳にしたことがあるだろうか。“天国に繋がる電話”とも呼ばれるそれは、岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格が、“死別した従兄弟ともう一度話したい”という想いから、自宅の庭に設置した特別な黒電話だ。ラインの繋がっていない電話ボックスからは、もちろん外部に通信することはできないはず…。しかしこのエピソードは多くの反響を呼び、東日本大震災以降、3万人にものぼる人々が訪れている。映画『風の電話』は、そんな実在する“風の電話”をモチーフにした物語。東日本大震災で家族を失った主人公の少女・ハルが、広島から故郷の岩手県大槌町に辿りつくまでの旅路と心の救済を描き出す。<ストーリー>17歳の高校生ハルは、東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母、広子の家に身を寄せている。心に深い傷を抱えながらも、常に寄り添ってくれる広子のおかげで、日常を過ごすことができたハルだったが、ある日、学校から帰ると広子が部屋で倒れていた。自分の周りの人が全ていなくなる不安に駆られたハルは、あの日以来、一度も帰っていない故郷の大槌町へ向かう。広島から岩手までの長い旅の途中、彼女の目にはどんな景色が映っていくのだろうか―。憔悴して道端に倒れていたところを助けてくれた公平、今も福島に暮らし被災した時の話を聞かせてくれた今田。様々な人と出会い、食事をふるまわれ、抱きしめられ、「生きろ」と励まされるハル。道中で出会った福島の元原発作業員の森尾と共に旅は続いていき…。そして、ハルは導かれるように、 故郷にある<風の電話>へと歩みを進める。家族と「もう一度、話したい」その想いを胸に―。キャスト故郷の岩手までを旅する主人公・ハルを演じるのは、『少女邂逅』『おいしい家族』など、近年映画出演が絶えない注目女優、モトーラ世理奈。地震で家族を失い、心に傷を負った少女を、等身大の姿で演じる。またそんなハルと同じく家族を失った男で、ハルと行動を共にしていく守尾役は、『空母いぶき』『任俠学園』の西島秀俊が務める。さらに、旅の途中でハルが出会うことになるキーパーソンには、豪華キャストが集結。豪雨被害にあった広島で年老いた母と暮らす公平役に三浦友和、かつての故郷の景色に想いを馳せる今田役に西田敏行が抜擢。そのほか渡辺真起子、山本未來らも出演する。監督に諏訪敦彦なお監督は、『2/デュオ』『M/OTHER』『ライオンは今夜死ぬ』といった作品を手掛けてきた諏訪敦彦が務める。【詳細】映画『風の電話』公開表記:2020年1月24日(金)全国ロードショー監督:諏訪敦彦出演:モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行(特別出演)、三浦友和配給:ブロードメディア・スタジオ
2019年09月30日今年で41回目を迎える『ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』のラインナップ発表会見が8月1日、都内で行われ、数々の話題作で日本映画界に旋風を巻き起こす山下敦弘監督が『PFF アワード 2019』最終審査員を務めることが発表された。「以前PFFに応募しようと思ったら、ちょうど『どんてん生活』が特別上映されることになって(笑)、応募ができなかった。だから、感慨深いです。若手の人生がかかっていますし、良いところを探しながら、しっかり審査したい」と意気込みを語った。応募総数495本の中から、入選を果たした18本がグランプリ他各賞を競う『PFFアワード2019』。残る4名の最終審査員は、後日発表される予定だ。PFFディレクターを務める荒木啓子氏は「例年と同じく、撮らなくちゃという切実さがある作品が残っているので、傾向といったものはない」とコメント。一方、「18本中8本が、関東圏外からの応募というのは、今までにない多さ。また、長編が減っており、短編、中編が増えている。PFFは時間の制約がないが、海外を見据えるのであれば、時間に対し、より意識的になるべき」と指摘した。また、『PFF アワード 2019』に加えて、「より多彩な企画を展開する」といい、招待作品部門として『劇場版ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』の特別先行上映を発表。総監督を務める富野由悠季氏を招いたトークイベントも行われる予定で、「若い作家たちに、“映画人”富野由悠季さんの言葉を聞いてほしい」と語った。さらに2本の日本初上映作品を含む7作品が顔をそろえる「凄すぎる人たち~カッコいい女編・諦めない男編」、文化を通してアフリカ系アメリカ人の歴史を紹介する「ブラック&ブラック~映画と音楽~」。“長編デビュー作”にスポットをあてる「巨匠たちのファーストステップ」が15年ぶりに復活し、バリー・ジェンキンス監督のデビュー作『メランコリーの妙薬』の日本初上映や、『息もできない』のヤン・イクチュン監督によるトークイベントが行われる。2015年から始まった『PFFスペシャル講座 映画のコツ』、今年のカンヌ映画祭批評家週間短編コンペティション部門で上映された9本を日本初上映する『カンヌ映画祭批評家週間って何?』の実施も決定した。そして今年6月に急逝した在仏の映画プロデューサー、吉武美知子さんを偲ぶ「追悼・吉武美知子プロデューサー~フランスと日本を繋ぎ続けた人~」も決定。吉武さんが製作に尽力した『TOKYO!』(監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ)、『ダゲレオタイプの女』(監督:黒沢清)、『ライオンは今夜死ぬ』(監督:諏訪敦彦)が上映される。会見には、吉武さんと長くタッグを組んでいた諏訪監督が駆けつけ、「現場が好きで、人と一緒に何かをするのが好きで、自然とプロデューサーになった人。日本とフランスの橋渡しをしたいと思っていて、まだ始まったばかりだった」と故人をしのんだ。取材・文・写真:内田 涼『第41回ぴあフィルムフェスティバル』●開催概要第41回PFF会期:9月7日(土)から21日(土)まで ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(旧東京国立近代美術館フィルムセンター)●PFFアワード各賞(*2018年実績)グランプリ(副賞100万円)準グランプリ(副賞20万円)審査員特別賞(副賞10万円/3作品)映画ファン賞(ぴあニスト賞)、エンタテインメント賞(ホリプロ賞)、ジェムストーン賞(日活賞)、観客賞特別設置:ひかりTV賞●チケット情報前売券は、チケットぴあにて8月10日(土)より発売(C)創通・サンライズ
2019年08月01日景色を楽しみながらマイペースで走る晩秋の信濃路、諏訪湖畔を走る諏訪湖マラソンのエントリーが始まりました。同大会は、秋の諏訪湖を1周するハーフマラソン大会になります。初心者で「ハーフマラソンへエントリーしてみようかな」と考えた人はぜひチェックして欲しい大会です。紅葉の真っ盛りの諏訪湖周辺をランできる今年の諏訪湖マラソンの開催は、2019年10月27日(日)、募集人数は8000人、参加費は6,000円となります。大会が開催される10月下旬の諏訪湖周辺は、紅葉が真っ盛りで、とてもきれいな季節に突入しています。走りやすい気候スタート時の気温は、約10度と手袋や長袖などが必要と感じるような肌寒さですが、ランニングするのには最高の気温といえます。コースは、諏訪湖畔道路を走る平坦な陸連公認コースになります。高低差はほぼ無く、走りやすいので記録に挑戦したいベテランランナーからマラソン初挑戦の人まで幅広く楽しめる大会です。また、観光シーズンでもあることから沿道には観光客も多く、熱い声援を受けながら気持ちよく走ることができるはずです。マラソンシーズンに入る始めの大会として、走られてはいかがでしょうか。(画像は公式ページより)※諏訪湖マラソン 公式ページ
2019年06月13日