働くママの食事づくりの強い味方が、常備菜。週末に作り置きをしておけば、忙しい平日もサッと食卓に出すことができます。でも、そんな便利な常備菜も、扱い方を間違えると食中毒を招く危険性が。常備菜づくりで見落としがちな注意点を、しっかりおさえておきましょう。■冷蔵庫は意外とカビが発生しやすい!冷蔵庫や冷凍庫の中で保存する常備菜。「温度が低いから菌が繁殖する心配なし」と油断していませんか?実は冷蔵庫の中は意外とカビが発生しやすい場所。「カビはジメジメした温かいところに生えるもの」と思い込みがちですが、温度の低い冷蔵庫内でもカビは活動可能。増殖のスピードが遅くなるだけで、死滅することはないのです。常備菜を保存するための冷蔵庫がカビの温床になっていては困りますよね。冷蔵庫内は清潔を保つように心がけ、食べ物のクズや汁がついたままにならないようにしましょう。ときどき消毒用のアルコールで拭くのもおすすめです。■濃いめの味付けで細菌の増殖をおさえる醤油や塩、砂糖、みりんなどの調味料には、微生物の発生や増殖をおさえる働きがあるといわれています。常備菜を作るときは、普段のおかずよりも少し濃いめの味付けにするのがポイント。料理の味は冷めると薄く感じるので、少し濃くても美味しく食べられますよ。濃い味付けだと「子どもが塩分をとりすぎてしまうのでは?」と心配な方は、同じような働きをする酢や、ショウガ、にんにく、スパイスなどを上手に利用してみてください。■根菜類についた土には、食中毒の原因になる菌も常備菜にはにんじんやゴボウ、れんこんなどの根菜類もよく使われます。このとき注意したいのが、根菜類についている土です。根菜類についた土には、食中毒の原因になるセレウス菌やウェルシュ菌などがついていることがあります。これらの菌は熱に強い性質を持ち、加熱調理で完全に死滅させることが難しいのです。また、堆肥を使って育てる有機栽培の野菜などには、大腸菌群が付着している可能性もあります。根菜類は調理前に水でよく洗い、土をきれいに取り除きましょう。調理後はあら熱を取ったらすぐに冷蔵庫で冷やし、菌の増殖を防ぐことも大切です。■保存容器の正しい消毒法は?いくら調理のときに衛生面に気を配っても、常備菜を入れる容器に菌が付着していては意味がありません。保存に使う容器も、あらかじめ除菌をしておくとよいでしょう。ガラスやホーロー製の容器であれば煮沸消毒や熱湯消毒がおすすめ。プラスチック製の容器を使用する場合は、アルコール除菌スプレーなどで拭いておきましょう。保存中も、冷蔵庫からの出し入れの際に触ることが多いフタ部分は、こまめに除菌しておくと安心ですよ。毎日の食事の「もう一品」やお弁当のおかずなど、便利に使える常備菜。食中毒を招いてしまわないように、きちんと気をつけておきましょう。
2017年04月06日あなたは予防接種を受けているだろうか。または子供に受けさせているだろうか。ワクチンには病原体の感染を防いだり和らげたりする効果があるが、一般的にはあまり知られていない危険性もある。私たちはその危険性と、必要性を踏まえ、ワクチンというものをもう一度考えてみてもいいかもしれない。学校、病院、メディアなどで繰り返し宣伝される「ワクチン神話」(Photo by jacco de boer)日本は予防接種を推奨しているため、学校、病院、メディアでは大々的に予防接種の広告が打ち出されている。私たちは予防接種のメリットについて理解するチャンスは多いが、副作用などのデメリット、必要性などについての情報は自分で調べない限りなかなか手に入らない。予防接種が義務接種だった時代には、反対の市民運動が日本各地で起っていた。その結果、1994年に予防接種法が改定され、義務接種ではなく、全ての予防接種が任意となった。にもかかわらず、現在の分類の仕方は「定期接種」と「任意接種」とに別けられており、あたかも「定期接種」が「任意接種」ではないように見せられている。今もこのように、予防接種は半強制的に行われているのだ。全ての予防接種が任意接種である今の時代の私たちは、どれだけ予防接種の知識があるだろうか。ただ「打つのが当たり前」と思っているなら、一度予防接種について考え直してみた方がいいかもしれない。現代の日本はそんなに病気が蔓延している国?(Photo by David Shackelford)戦後の日本は衛生環境が現代に比べると悪かったため、たくさんの乳幼児が伝染病で命を落としていた。しかし、衛生環境の改善とワクチンの導入で、伝染病は激減。にもかかわらず、今ではほとんど存在しない病気のワクチンが推奨されているのをご存知だろうか。そんな中で私たちは、接種するワクチンが本当に必要なのか見極めなくてはならない。「新・予防接種へ行く前に(ジャパンマシニスト社)」は、予防接種についての本だ。モットーは、広告をとらない、スポンサーをおかない、専門家には平易な言葉と高みにたたない、つねに「弱い」もの・「少数」のものの視点を忘れない。この本には実に詳しく予防接種についての情報があらゆる視点から書かれている。下記は本書の一部。BCG・・・生後半年を過ぎたら必要なしポリオ・・・病気そのものがありません麻疹風疹混合(MR)・・・単独ワクチンという選択もDPT/DT・・・D、DTを選べないのが大問題日本脳炎・・・接種見合わせの間も患者は増えていませんインフルエンザ・・・厚生労働省も乳幼児にすすめていませんおたふくかぜ・・・自然感染の機会を待って水ぼうそう・・・重い病気を持つ子供だけ子宮頸がん・・・ワクチンで防げるのは16型と18型だけこの本を読めば、ポリオの国内の自然感染は30年前に終わっていることや、日本脳炎も現代では感染者は年間一桁程度でそのほとんどが高齢者であり、20歳未満であると0〜2人まで激減していることがわかる。このように、衰退、またはすでに国内ではなくなっている病気もある。それらの病気のための予防接種は本当に必要があるのだろうか。なぜそんなにワクチンの副作用を疑わなければならないのか?(Photo by Carlos Reusser Monsalvez)ワクチンはウイルスや細菌、また菌が作り出す毒素の病原性を弱めて作っている。病原菌を体に接種するのだから、抵抗力が弱っている時などに接種をすることは絶対に避けたい。しかもワクチンはウサギやニワトリやサルなどの動物の内臓の細胞などを使っているため、薬事法上「生物由来製品」であり「劇薬」扱いである。もしワクチンの中にアレルゲンとされるものが入っていた場合は、呼吸困難や失神を起こし、ひどい場合は死亡してしまう可能性もある。また製造される過程でアルミニウムやホルムアルデヒド、水銀などの添加物が使用されていることも副作用をもたらす原因だと考えられる。通常インフルエンザのワクチンでは卵を使い6ヶ月かけて培養するところを、最近は、蛾の幼虫の遺伝子を組み換える方法により、2ヶ月で培養できるようになった。(参照元:Wonderful World)日本ではまだ申請中であるが、アメリカではすでに実用化されている。効率を重視し遺伝子組み換えが行われた製品が、私たちの体にどのような問題を起こすかは分かっていない。それは接種する人の健康を本当に考えて作られているのだろうか。欧米で行われる「水ぼうそうパーティー」(Photo by Brooke Lark)なんと欧米では水ぼうそうになった子供の家に水ぼうそうになってない子供たちを集めて「水ぼうそうパーティ」を行うという。水ぼうそうは小さい頃にかかれば大した病気ではなく、実際にかかってしまえば強い免疫を得られることから、こういったパーティを開くのだとか。環境の向上した日本では、子供に多かった麻疹やおたふくかぜといった感染症の流行が少なく、体内で一度作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによって、さらに高まる「ブースター効果」が得にくい。それに加えてワクチンで流行を抑えているため、自然感染の機会は減り、強い免疫を持った母親が少なくなってきているのだ。これでは赤ん坊にしっかりとした免疫を譲ることはできない。私たちはウイルスや細菌を恐れ、遠ざけすぎたために、小さな病気にも抵抗力を十分に発揮できなくなっているのだ。私たちは呼吸をしながら生きている。空気中には細菌やウイルスが常にいるため、病気にかからずに生きていくことはできない。しかし病気になることで、免疫がつき、強くなっているということも忘れてはいけない。メリット、デメリット両方を見比べる冒頭でも述べたように、予防注射のメリットの情報というのは私たちのまわりに溢れている。しかしデメリットの情報を踏まえてしっかりと考えることが大切だ。全ての予防接種を「打つ、打たない」と判断するのは私たち国民一人ひとりである。それには「予防接種を受けることが当たり前」「ワクチンは安全」といったワクチンに対しての姿勢を変える必要がある。しかし予防接種の副作用の訴訟問題は全国で起きているのが現状である。ワクチンに副作用の可能性がある以上、予防接種は決して安全なものだとは断言できない。そのリスクを念頭に入れ、たくさんある中のどの予防接種が自分や自分の子供に本当に必要なのかを判断することが大切と言えるだろう。—————Text by バンベニ 桃ーBe inspired!
2017年01月25日食中毒は、6〜9月までが流行シーズン。8月が終わっても気温が高い日が続くので、心配なのが衛生面や食中毒です。外出時、授乳室に給湯機や電子レンジがなく、長時間ミルクや離乳食を持ち歩くときってありますよね。何本も哺乳びんを持ち歩くのも荷物になるし……哺乳びんの消毒はどうしたものか…と悩んでるママに送ります。ミルクを飲んでいるベビーに必要な持ち物って?ミルク哺乳瓶の中に、直接1回分の粉ミルクを入れて持ち運ぶというママもいますが、この季節は衛生面重視でスティックタイプかキューブタイプの粉ミルクがオススメ。我が家は上のお兄ちゃんの時は混合だった為、スティックタイプを2.3本常に持参し、母乳が足りなかったときに足したりしていました。封を切らなければ良いので、使い切りタイプが持ち歩きには便利です。哺乳瓶ガラス製は重い&割れやすいので、プラスチック製など軽量タイプがオススメ。近所で短時間の外出なら1本でも良いですが、余裕を持って2本は持ってる方がいざという時に安心にします。水(熱湯・白湯)少し荷物になりますが、私は魔法びんの水筒にお湯を入れて、哺乳びんには湯冷しを少し入れて持参していました。ミルクを作るときには、お湯と湯冷ましを混ぜて適温にしてあげてました。お腹の減った子供は、調乳を待ってくれません。授乳室に給湯機があっても湯冷しは置いてないので、湯冷ましは持参した方がすぐ調乳できて便利です。哺乳瓶の消毒方法、いろいろありますフルフルほ乳びん洗い哺乳瓶に洗剤と水を3分の1くらい入れて、フルフルすることで汚れが落ちる、コンパクトで持ち運びに便利なアイテムです。ただし、哺乳瓶の種類によっては乳首が洗えないタイプもあるようなので要確認。使い捨すて哺乳瓶steri-bottle(ステリボトル)外出先で何本も哺乳びんを持ち歩いたり、飲んだ哺乳瓶を持ち帰って消毒するのって結構面倒ですよね。そんなとき便利な使い捨て哺乳瓶があるのだそう。1個あたり29gと軽く、コンパクトに重ねられるのも魅力的♡また、使い捨てだから使用後の哺乳びんを何時間も持ち歩かなくていいのも嬉しいポイント。さっと熱湯消毒でも!しっかり消毒ができない場合は、授乳室にある給湯機でさっと熱湯消毒だけでも!どうしても一度使った哺乳瓶を使わなければならない時は、コンビニやファミレスのドリンクバーで熱湯消毒させてもらい、使用したこともありました。もちろん店員さんにひと声かけての最終手段です。ベビーの離乳食、お弁当はどうしてる?気温の高い季節、手作り離乳食の持ち歩きは正直あまりオススメしません…。外出には市販のベビーフードがオススメ。切ったり、すりつぶしたりする離乳食は、食材の立体構造を破壊するため、空気中の雑菌にさらされやすくなってしまうそうです。たとえ、保冷剤を使っていたとしても、離乳食に雑菌が繁殖してしまう可能性も十分にあるので気をつけましょう。我が家がお世話になってるベビーフードはコレ!WaKODOのベビーフードお弁当主食とおかずになってるからバランスよく、メニューも豊富。小さなスプーン付いてるし外出の時は大活躍です。離乳食の食べる回数や量にもよりますが、上のお兄ちゃんの時は1日ぐらいなら無しにしちゃう事や、ちょっと時間をズラして早めに食べさせたりって事もしていました。瓶タイプは試したことあったんですが、「スマイルカップ」 ってのがあるそう!こちらはカップのままレンジで加熱もできて、子どもが大好きなスパゲティなど種類も豊富。カップは主食タイプとおかずタイプで量もたっぷり!赤ちゃんも自分ですくって食べやすいよう、容器口も大きいです。市販のベビーフードもいいけど、やっぱり手作りの離乳食も持ち運びできるなら、やっぱり手作りがいいというママには、こんなものもオススメ。リッチェルの赤ちゃんのクールお弁当箱2段重ねの赤ちゃん用のお弁当箱は、主食と副食を分けて離乳食を入れられます。また、ふたの内側に保冷剤がついているので、食品の痛みを防ぐこことができたり、折りたたみ式のスプーンが付いていたり、赤ちゃんのことを考えた細かな設計がうれしい!また、コンパクトなつくりの弁当箱のため、重さとスペースを取らないので、持ち運びにもとっても便利です。離乳食用に便利なお弁当箱は沢山ありますので、是非とっておきの物を見つけてみてくださいね!衛生面に気をつけながら、ミルク&離乳食を持って、赤ちゃんとのお出かけを楽しんでくださいね♪
2016年09月01日予防医学を食事から東京都千代田区に本社をおくアンファー株式会社は、「予防医学を食事から」を提案している。これを実現するために、2016年冬より新フーズブランド「Dr’sNaturalrecipe(ドクターズナチュラルレシピ)」を始動する予定だ。今回、同ブランドの始動に先駆け、期間限定で特別メニューを提供中。期間は2016年8月1日(月)~9月18日(日)、場所はRonHermanが展開中の「RHカフェ」(千駄ヶ谷店・二子玉川店)だ。1日限定各10食で「RHカフェ」とのスペシャルコラボメニューを提供する。提供するのは、「オーガニックマッシュグレーンと彩り野菜のパワーサラダ」「スパークレンズパスタココナッツ海老とホタテのクリームソース」「スーパークレンズパスタアサイーイチゴとミントの仕立て」の3種類。いずれも価格は税込み1,300円となっている。アンファーアンファーの企業理念は「いつまでも美しく・健やかに生きる」こと。このための低GIやアレルギー対応の「予防医学食」などを提案し、人々の健康を支えている。今回、RHカフェとのコラボレーションで実現したメニューは、デトックス・高栄養素・安心を念頭に開発したドクターズフードプログラム商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※アンファーxRHカフェスペシャルコラボメニューを期間限定販売~予防医学を食事から~
2016年09月01日【ママからのご相談】生後6か月になる娘がいます。先日小児科で、「日本脳炎の予防接種も打っていいよ」と先生に言われました。しかし予防接種の目安としてはいろいろな資料に3歳と書かれています。どういうことなのでしょうか?●A. 日本脳炎を確実に予防するためには生後6か月からのワクチンを。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。時代の変化により、予防接種の数や種類はどんどん変化しています。そして最近気になるのが『日本脳炎』の予防接種。今回は日本脳炎の予防接種について、小児科の先生に最新の情報を聞いてきましたのでご紹介します。●推奨年齢が変わったワケ『日本小児科学会』は2016年2月、日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に住んでいる小児に対し、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種をはじめる ことを推奨しました。「東京などはブタの抗体保有率が高くないのでは?」と先生に質問したところ、『以前都内の学童に日本脳炎抗体の有無を調べたところ、ワクチンを接種していなくても抗体が検出される場合が多くあったのです。つまり感染した人が運良く脳炎を発症しなかっただけ。東京でも日本脳炎にかかる可能性は十分ある のです』と回答されました。また、『近年日本脳炎を発症した子どもの年齢が3歳未満でも数例あることから、生後6か月から接種したほうがいいのでは、ということになりました』ということです。実際に2009年と2011年に1歳児、2015年に0歳児が発症しています。予防接種を受ける前の3歳未満でも注意が必要ということがわかりますね。●生後6か月で接種しても大丈夫なのかいままで3歳で接種していたものをそんなに早めて大丈夫なのかが心配ですよね。先生によると、『日本脳炎ワクチンを3歳未満で接種する場合、半量の0.25mL を接種します。3歳以上で接種するのと効果、副反応に差がないことは確認されています。余計な追加接種(2期接種の9〜13歳以外)も必要ありません。同時接種もできますのでワクチンスケジュールに影響を与えることもないでしょう』とのことです。ここまで確認されているなら安心ですね。早めに接種するほうがメリットは大きいのでしょう。●3歳未満で接種したい人はどうしたらいいのか現段階では、区や市などの自治体から日本脳炎の予診票が送られてくるのは3歳の誕生日前です。もし早めに接種したい、という人は自治体に電話をして早めに送ってもらう 必要があります。待っているだけでは送られてきませんので、こちらから要望を伝えてくださいね。予防接種を待っている3歳までのあいだに日本脳炎にかかってしまうかもしれないと思うと、恐ろしいですよね。ウイルスを媒介するのは蚊なので、夏は特に注意したい季節。小児科の先生や家族と相談し、接種時期を決めてみてはいかがでしょうか。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年07月17日5~9月ごろは、食中毒のリスクが高まる季節。お弁当作りも注意が必要です。今回は初夏のお弁当に役立つ食材や、いつもの調理に1分、ほんのひと手間かけるだけで、安全性を高める方法をご紹介します。■なぜ起こりやすい? 初夏〜秋の食中毒食品には、年間をとおして細菌やカビが微量にはついているもの。胃や腸でうまく死滅させられる範囲で収まっているのが、ふだんの状態です。高い気温と湿気のなかで細菌がケタ違いに増えてしまったとき、食中毒のリスクが発生します。初夏〜秋のお弁当作りでは、防腐効果のある食材をうまく利用し、細菌の増殖を防ぐことが大切です。お役立ち食材をご紹介しましょう。■防腐効果+食欲UP・疲労回復も!「お酢」お酢の主成分である酢酸には、細菌の増殖を抑えて防腐する働きが。すっぱい香りと味は唾液と胃液の分泌をうながして、蒸し暑い日にも食欲UP。また、食事から取り入れるエネルギーの補充を効率UP。疲労回復のサポートとしても役立ちます。<オススメ活用法>お酢は、おかずの味つけに便利なほか、ごはんの防腐効果を高めることができます。ごはんを炊くときに、お米2合あたり大さじ1杯のお酢を入れてスイッチON。すっぱい味は残りません。お酢の味を楽しみたい場合は、炊いたごはんに混ぜて酢飯にしましょう。 ■お酢と同様の効果に加え、適度な塩分も「梅干し」梅干しは、お酢と同様、防腐・食欲UP・疲労回復のメリットがあるほか、血糖値の上昇を抑えることでスタミナの急降下を防いだり、塩分の摂取で脱水症状を防いだりと優れもの。暑いなか、よく動く子どもにもピッタリです。<オススメ活用法>日の丸弁当式にごはんに乗せるのもいいのですが、防腐効果はその周りだけに。ごはんに使うときは、水加減のあと梅干しを1つ入れてごはんを炊くと、成分が全体に。また、肉・魚やそれらの加工食品をおかずにするとき、十分な加熱+梅肉を挟んだり和えたりすると、なお安心です。■菌が好むムダな水分を吸う!「乾物」 意外な救世主として注目したいのが、削り節・すりごま・のり・とろろ昆布・わかめ・ふりかけなどの乾物たち。お弁当箱のなかのムダな水分は、細菌が増殖するもと。水気を切ったり冷ましたりしてから詰めても、どうしてもあとから出てくる水分ってありますよね? <オススメ活用法>乾物を、和える衣に活用します。「ごま和え」など、水分の出やすいゆで野菜に効果的です。十分な手洗い、調理グッズの殺菌・除菌、材料へのしっかりした加熱、作りおきメニューの衛生管理は食中毒予防の大原則。今回ご紹介した食材と利用法を活用し、さらにおいしく安全なお弁当作りをしていきたいですね。 <出典>日本防菌防黴学会『菌・カビを知る・防ぐ60の知恵−プロ直伝・防菌・防カビの新常識−』(2015年6月、株式会社化学同人)武藤裕子『傷みにくいお弁当&作りおきおかず』(2011年9月、凸版印刷株式会社)全国食酢協会中央会 全国食酢公正取引協議会
2016年07月09日こんにちは、栗生です。日頃、病院に行くのはもっぱら子どもの通院です。子どもの病院といえば、まず1ヶ月検診。その次に生後2ヶ月で初めて予防接種を受けに行ったという人も多いのではないでしょうか。この0歳児の予防接種、経験してみると、けっこう大変なんですよね。わが家は早めに集団生活(保育園入園)をさせる予定だったこともあり、定期接種・任意接種すべてをコンプリートすることにしました。でも、調べてみてびっくり。予防接種って種類が多い上に、同じ種類を「しばらく経ってから、もう一度追加接種してね〜」というのもあるじゃないですか。自分の仕事のスケジュール管理だって苦手なのに、それより多忙な赤子の予防接種スケジュールが私にコントロールできるのか?…と当初はあきらめ気味だったのですが、ありがたいことにかかりつけ医のほうでスケジュールを組んでくれることが判明。赤子の体調によっては予防接種ができない日もあり、スケジュール通りにいかないこともありましたが、なんとか無事に0歳のワクチンマラソンを終えることができました。これで少しは赤子のマネージャー業に自信がついたかな?…と息をつく間もなく、赤子は幼児へとステップアップし、また新たな業務がたっぷり発生するのでありました…。今日のカルタ「予防接種はもはや競技」
2016年06月29日こんにちは、齋藤惠です。妊婦さんには心配なニュースが2016年5月10日に発表されました。食品メーカー『ニチレイ』が冷凍食品の製造を委託していた米国会社の商品から、『リステリア菌』 がみつかったということです。料理をつくるのが大変な妊婦さんは、冷凍食品に頼りたくなるときも多くあるでしょう。それだけに、リステリア菌については危惧しなければいけません。●リステリア菌の特徴厚生労働省によると、リステリア菌は主に河川水や動物の腸管内などにいる細菌で、他の食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4度以下の低温や、12%の食塩濃度下でも増殖できる点が特徴 なのだそうです。そのため、通常、他の菌が冷蔵庫保存や塩漬けによって増殖を防ぐことができるのに対し、リステリア菌はそのような環境下でも増殖を続け食中毒の原因になってしまう恐れがあります。健康な成人であればそれほど重症には至らないようですが、高齢者や妊婦は免疫力が弱いため深刻な状態になる場合もあるといいます。特に妊婦さんが感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響が出ることもあるそうなので、一層気をつけなければいけませんね。●気をつけた方が良い食品厚生労働省は、『冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です』と喚起しています。たとえば、生ハムなどの食肉加工品や、加熱されずに製造された乳製品、魚介類加工品などには特に注意し、保存方法や賞味期限をしっかり守ってください。●おうちでできる予防法また、食品の保存方法だけにとどまらず、・生野菜や果物などは食べる前によく洗う・開封後は、期限に関わらず速やかに消費する・加熱してから食べる・冷蔵庫を過信しないなど、妊婦さんは特に食品の取り扱いに注意して、リステリア菌を未然に防ぐよう心がけましょう。●梅雨時期の食中毒対策はしっかりと!いかがでしたか?リステリア菌に限らず、梅雨や夏の蒸し暑い時期になるとあらゆる種類の食中毒への対策が必要になってきます。食品そのものの安全性も非常に心配な昨今ですが、そうであればこそ、家庭でできる限りの対策をしていきたいですね。自分自身の健康はもちろん、家族を支える主婦(主夫)の方であれば、パートナーや子どものためにも、もう一度、食品の保存方法はあっているか、期限切れの商品はないか、チェックしてみましょう。【参考リンク】・アメリカ産冷凍野菜の自主回収について | ニチレイフーズ()・リステリアによる食中毒 | 厚生労働省()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年06月06日こんにちは。保育士でライターのyossyです。日に日に暑さが増し、食中毒が心配な季節になってきました。子どもや高齢者が食中毒にかかってしまうと、重症化しやすい傾向にあります。残念ながら、なかには死亡する例も。自分たちで防げる食中毒は、確実に防いでいきたいですね。しかし、ひと口に食中毒といっても、さまざまな種類があります。ここでは、厚生労働省が発表しているデータ(『平成27年(2015年)食中毒発生状況』の病因物質別月別食中毒発生状況 年間患者総数)を参考に、病因物質のランキングと対策法をご紹介しましょう。●第3位:サルモネラ属菌(年間1,918人)まず、第3位はサルモネラ属菌。名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。・潜伏期間:4~48時間・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、鶏卵など・主な症状:悪心、おう吐、発熱、腹痛、下痢症状が重くなると脱水症状 が出ることもあり、注意が必要です。熱に弱いため、肉や卵は75度以上で1分以上加熱しましょう。また、菌が増殖しないよう、短時間であっても生の食材はきちんと冷蔵庫で保管することが大切です。調理器具や手指の消毒・洗浄もお忘れなく。なお、動物を介して感染することもあります。動物に触ったらよく手をあらいましょう。●第2位:カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(年間2,089人)次いで多いのは、カンピロバクターです。春から夏にかけて患者数が多いので注意しましょう。・潜伏期間:2日~1週間・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、飲料水など・主な症状:腹痛、下痢、発熱(38度以下)、悪心、おう吐、頭痛、倦怠感潜伏期間が長い のが特徴的。サルモネラ属菌同様に、肉の場合は中心部を75度以上、1分以上加熱することが大切です。また、生の肉を使った調理器具の消毒・洗浄や、手の洗浄は念入りに行いましょう。殺菌されていない飲料水を口にするのは避け、特に子どもの場合は動物との接触後に手を洗うことも大切です。●第1位:ノロウイルス(年間1万4,876人)第1位はやはりノロウイルス。年間1万を超える人が苦しんでいました。冬場(特に11月~2月)の患者数が多いですが、年間を通して食中毒が発生しているので、夏も油断はできません。・潜伏期間:24~48時間・原因となりやすいもの:二枚貝、感染している調理者による二次感染・主な症状:下痢、おう吐、腹痛、発熱(38度以下)カキなどの二枚貝を食べる場合は、85度~90度で90秒間以上加熱する必要があります。また、生で食べる野菜や果物はよく洗浄してください。そして、ノロウイルスで怖いのは、二次感染 。集団食中毒のニュースを目にすることも多いですね。特に、調理者が用を足した後に手洗いが不十分だと、感染が拡大してしまいます。家庭でも、1人ノロウイルス患者が出ると家族に広がりやすいので要注意です。普段から十分な手洗いと、清潔なタオルを使うことなどを心掛けましょう。----------子どもが感染してしまうと、重症化しやすい食中毒。しっかり加熱調理することや、手や調理器具の消毒・洗浄を念入りに行うことによってかなり防ぐことができます。冷蔵庫のチェックをまめに行い、傷みかけている食材を食卓に出さないことも、当たり前のようですが重要なことです。防げる食中毒は確実に防ぎましょう。【参考リンク】・細菌による食中毒 ~サルモネラ属菌~ | 川崎市()・カンピロバクター・ジェジュニ/コリ|東京都福祉保健局()・ノロウイルス | 東京都福祉保健局()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年06月04日【ママからのご相談】子どもが生まれて初めての夏がやってきます。子どもがいるからこそ気をつけたい食中毒の予防法があったら教えてください!●A. 準備、料理中、片付けなどすべてにポイントがあります!こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。だんだん暑くなってきて、食中毒が怖い季節になってきましたね。子どもがいるといないのとではまた少し気をつけるポイントが変わってくるかもしれません。今回は区の保健師さんに話を聞く機会がありましたので、ご紹介します。●(1)調理前の食中毒対策調理前というのは買い物の段階から始まっています。保健師さんによると、『冷蔵品や冷凍品を購入したらすぐに家に帰るべきですが、子どもがいると思い通りに進まないことも。買い物の際は持ち歩けるサイズのクーラーバッグ を持参するといいでしょう。保冷剤をいっしょに持ち帰れるとさらに心強いですね』とのこと。まずは食材を悪くさせないことが大切です。また、以下のようにもおっしゃっていました。『食品を保存するときは冷凍の場合でも2週間以内 に使い切りましょう。粉ミルクなどの常温品も開封後は1か月以内 で』いつまでも冷凍庫に入れておくのは危険なんですね。●(2)調理中の食中毒対策調理中・調理方法にも大切なポイントが。小さな子どもがいると料理中もバタバタしがちですが、そのつど面倒でも手を洗うようにしましょう。保健師さんによると、『離乳食では大人が生で食べられるものでも加熱する必要があります。中心温度が75度で1分以上加熱する よう心がけましょう。中心まで全体に熱を通すためには一度加熱した後全体をムラなくかき混ぜると安心です』とのこと。お弁当などを持っていく際は、保冷剤や自然解凍OKの冷凍食品などを上手に活用しましょう。●(3)調理後の食中毒対策調理後にもポイントがあります。保健師さんによると、『作った料理で翌日に持ち越しそうなものはすぐに冷蔵庫や冷凍庫に。レトルト食品の離乳食は使い切る ようにしましょう。レトルト食品を持ち歩く際もクーラーバッグを利用すると安心です。哺乳瓶などを使用しているご家庭では、洗った後にしっかりと乾かしてから収納しましょう。濡れたまま収納するとカビや菌が増殖してしまいます』とのこと。片付けまでしっかりと予防しておくことが大切ですね。哺乳瓶だけではなく、大人用の食器もしっかりと乾いてからしまうようにしましょう。----------小さな子どもがいると特別に気をつけるポイントがたくさんあります。面倒なことも多いですが、家族の健康のために頑張って対策していきましょう!●ライター/momo(ママライター、元モデル)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年06月03日【ママからのご相談】娘が幼稚園に通うようになり、人生で初めてお弁当作り生活にどっぷりつかっていますが、これからの季節、おかずが悪くならないか不安です。食中毒対策について基本的なことから教えてください!●A. 付けない・増やさない・殺菌するの3つを守って安心なお弁当作りを!こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。私も2人分のお弁当作りに精を出す毎日ですが、気になるのは相談者様と同じ食中毒の話題。実は、厚生労働省の統計などを見ると、食中毒の発生件数は、真夏よりも梅雨の時期である6月が一番多いんです。今回は、お弁当による食中毒を防ぐための3つの基本を一緒におさらいしましょう!●(1)菌を付けないお弁当のおかずやご飯を素手でさわりながら詰めていませんか?実は、人間の手のひらには常在菌を含め、たくさんの菌がいて、消毒などをしたとしても完全に無菌にはなりません。お弁当の中身を素手で詰めることによってそれらの菌がおかずにうつってしまいます。菜箸 などをしっかり使い、こまめに調理器具や手の消毒 を行いながらお弁当を作る。おにぎりはラップ で握る、など、基本を守るだけで食中毒のリスクが格段に減るんです!●(2)菌を増やさない食中毒の原因となる菌はさまざまですが、細菌の多くは冷凍庫の温度である-15度前後で活動停止、冷蔵庫内の温度に近い10度以下では活動が鈍る程度なのでお弁当を持ち歩いている状態だと増殖を押さえられません。そして、35度前後の人の体温に近い状態では爆発的に増え、中には10分に1回分裂して2倍に増え続け、1時間で32倍に増える菌 もあります。こうした結果を見ると、おかずやご飯をしっかりと冷まして、水分を切ってから詰める 、保冷剤なども利用しながら適切な温度管理をする 。といった対策が菌を増やさないためにとても大切だと言うことがわかります。●(3)菌をやっつける!そして、何よりも基本となるのがしっかり殺菌すること。食中毒の原因菌の多くはしっかりと加熱すれば殺菌できます 。サルモネラ菌などが侵入している可能性のある卵焼きやハンバーグなどは用心深く火を入れる、前日作り置きしたおかずを詰める際は再加熱し、冷ましてから詰めるなどの対策が有効です。----------食中毒を引き起こす菌は目に見えるわけではないので完全に防ぐことは難しいですが、基本を振り返るだけでしっかりと予防できます。今一度、食中毒対策の見直しを!【参考リンク】・食中毒 | 厚生労働省()・「知る」ことで食中毒から身を守る 第2回 家庭で発生しやすい食中毒菌と殺菌方法 | ニチレイ()●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年05月20日毎年冬になると流行し、学校や職場などで感染拡大が叫ばれる「インフルエンザ」。重症化すると死にいたることもあり、予防が欠かせない病気だ。ワクチンの予防接種が有効とされているが、接種しても感染することがあると聞く。では、どのような対策が適切なのだろうか。そこで今回は、インフルエンザウイルスの特徴とワクチンの有効性、適切な予防法などについて、順天堂大学大学院 医学研究科感染制御科学講座 山本典生准教授にお聞きした。○インフルエンザと風邪の違いインフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって起こる急性感染症の一種で、通常の風邪とは異なる病気のこと。ここで、風邪とインフルエンザの違いからおさらいしてみよう。主な違いは次のとおり。■風邪(普通感冒)病原体: ライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルスC主な症状: 鼻水、くしゃみ、咳(せき)悪寒: 軽度、極めて短期熱: 37.5度前後合併症: まれ■インフルエンザ病原体: インフルエンザウイルスA、インフルエンザウイルスB主な症状: 発熱、筋肉痛、関節痛悪寒: 高度熱: 38~40度合併症: 気管支炎、肺炎、脳症高熱などの症状のつらさに加え、合併症リスクが高いこともインフルエンザの怖いところだ。厚生労働省の発表(「平成27年我が国の人口動態」)によると、日本人の死因は、1位「悪性新生物(がん)」、2位「心疾患」に次いで、3位に「肺炎」が入る。高齢者の肺炎は特に深刻な問題とされているが、肺炎には細菌感染(肺炎球菌など)やウイルス感染(インフルエンザウイルスなど)が関与するといわれている。肺炎による死を防ぐという点においても、インフルエンザの予防は重要だ。一般に、"インフルエンザのワクチンを接種すれば大丈夫"と思う人も多いだろう。しかし、ワクチンを打ってもインフルエンザに感染する場合がある。「残念ながら、ワクチンを打っても感染してしまうことはあります。というのも、予防接種は注射によるものなので血液中には抗体が上がってくるのですが、鼻の粘膜などには上がってきません。その点から、感染を防ぐものというよりは、重症化を防ぐものと捉えられています。ただ感染はしたとしても、血液中の抗体によって全身に広がらずに重症化を抑えることができるので、大きな意味があることだと思いますね」。○潜伏期間は検査で「陰性」と出ることもインフルエンザは「学校保健安全施行規則」に定められている伝染病であり、感染が確定すると5日間の出席停止になる。会社の場合は対応がさまざまだが、医師の許可が下りるまでは出勤停止としているところが多いようだ。「例えば高感度の検査キッドを使って検査をすれば、感染後5日を過ぎた場合でもウイルスが検出される可能性はありますし、周りに感染させてしまうリスクはゼロとは言えません。一方で休みが長引くと支障が出ますので、ウイルスの量が少なければ現実的に感染の広がりは防げるだろう、という考えに基づいて5日間と設定されているのでしょう」。なお、インフルエンザをはじめとするウイルス感染症には潜伏期間があるため、その段階で病院に行くと「陰性」で出る可能性も否定はできないという。「潜伏期間はウイルスの増殖が十分でなく、"感染はしつつあっても症状は出ていない"という期間。そのときに検査をすれば、感染していても陰性で出る可能性はあるでしょう。そもそも検査キッドには検出限界値があり、限界値に達していないと検出はできません。ただ通常は、ウイルスの増殖と比例して症状が出ますし、症状が出てから"何かが起きている"と感じて病院に行くと思いますので、感染の場合は陽性で出ることのほうが多いとは思います」。最後に、今年の傾向をお聞きした。「まだ検出報告数が少ないので傾向はつかめませんが、何が起きてもおかしくない状況でしょう。例年にならうと、年明けから注意が必要です。学校の新学期が始まるとともに集団感染が起きて、感染数が伸びてくるのではないかと個人的には思います」。お話を聞いて、インフルエンザはワクチンの予防接種をしていても油断ならないものだと痛感した。厚生労働省では、ワクチン接種のほか、咳エチケット、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取などを推奨している。少しでも感染リスクを減らすために、ワクチンの予防接種と日常でできる対策との"合わせワザ"でこの冬を元気に乗り切りたいものだ。
2015年11月27日梅雨の時期から夏にかけて気になってくるのが食中毒ですね。ジメジメ&ムシムシした環境は、細菌にとっては好環境! 細菌が原因となる食中毒は6月~8月に多く発生しています。もともと細菌は、肉や魚などの食材や、自分の手、スポンジやまな板にも存在しています。温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。しかし一定の量以上にならなければ発症しません。そこで今回は、菌を「増やさない」ように、家庭で手軽にできる食材「酢」を使った食中毒予防のポイントを紹介します。■毎日の料理に酢を使う夏場の食事は、積極的にお酢を取り入れましょう。菌の増殖防止だけでなく、食欲増進にも効果的なので一石二鳥です!まずはサラダのドレッシング代わりに寿司酢を使ってみましょう。野菜を寿司酢で和えて、30分ほど冷蔵庫で味をなじませれば、あっさりしたマリネ風のサラダになります。肉魚の味付けは甘酢炒めも良いですね。ピクルス漬けやらっきょう漬けなど、お酢を使った漬物などを常備しておけば、毎度の食事にお酢の一品を取り入れるのも気軽にできます。お弁当のご飯には、炊飯時にお酢を入れて(米1合に対し酢小さじ1)炊くのもおススメです。酢の酸味は飛んでしまうのでほとんどなく、ご飯にお酢の成分のみが残るので、食中毒菌の増殖防止の効果が期待できます。■調理器具を酢で抗菌調理器具は、基本はよく洗って清潔に。理想はこまめに熱湯殺菌をオススメしています。しかし、熱湯殺菌できない調理器具(耐熱でないもの)などもありますし、忙しい日はそこまでできないことも。そんな時にお酢を使いましょう。お酢で湿らせたキッチンペーパーで、使う前のお弁当箱(フタも)を拭く。生の肉魚を扱った後に手にもみ込んでおくなど、菌の増殖を抑えたい場所にスポットで使うと良いですよ。その他、食材では「梅干し」「レモン」に含まれるクエン酸や「しょうが」に含まれるジンゲロン、「紫蘇」に含まれるペリラルデヒド、「にんにく」に含まれるアリシン、「唐辛子」に含まれるカプサイシンなど抗菌作用があると言われているものはあります。これらの食材も、暑い時期は取り入れてみましょう。ただし、これらの方法は菌を殺すのではなく、あくまでも菌が増えるのを抑える方法。基本的には、普段から清潔にを心がけて、少なくとも家庭からの食中毒は阻止したいですね。万が一、おう吐や下痢の症状がでたら、早めに医師の診断を受けてくださいね。
2015年07月04日水の安全性や選び方などをあらためて考え直すことを目的とする「水を考えるプロジェクト」はこのほど、「初夏に気を付けたい水の問題。水を考えるセミナー」を都内にて開催した。同日は、各分野の有識者がさまざまな観点から「水問題」に焦点を当てた。公立大学法人 首都大学東京で客員教授を務める矢野一好氏は「暑さと共に発生する食中毒について、これからの時期水の衛生面で気を付けるべき点と対策ほか」と題して登壇した。○過去にも食中毒の水系感染事例食中毒というと、「肉や魚、野菜を生で食べなければ大丈夫だろう」と考えている人も少なくないかもしれないが、飲み水が原因で食中毒になるケースもあるということをご存じだろうか。近年は冬場にノロウイルス由来による集団食中毒感染が散見されるように、ノロウイルスが原因の食中毒が最も多い。ただ、これから迎える夏場は、大腸菌O157などによる「細菌性食中毒」が増える。過去にも、細菌などにおける水由来の食中毒は国内で多数報告されている。例えば、1982年にはカンピロバクターに汚染されていたスーパーの井戸が原因で、札幌市において7,000人もの食中毒患者が発生した。1990年には大腸菌O157が潜む井戸水によって、埼玉県で319人が食中毒と診断されており、ほかにも赤痢菌由来の食中毒などが確認されている。これらの多くは井戸水が原因で食中毒になったとみられているが、中には地区の水道水(2006年)や町営水道(1996年)で食中毒になったケースもある。こういった事例から、「水道水は100%安全」という認識は持たないほうが賢明だということがうかがえる。○食中毒リスクを低減させる予防策それでは、水由来の食中毒リスクを低減するにはどのようにしたらよいのだろうか。矢野氏は、身近な飲料水利用時に、誰でもできる簡単な2つの対策を解説してくれた。対策1 朝一番の水道水は、しばらく流してから使う朝一番や、旅行や出張などでしばらく家を空けていた場合は、水を使用する際にしばらく流してから使ったほうがよい。その理由として、蛇口付近で雑菌が増えている可能性もあるし、「水が配管の中で滞留していますと、消毒のために使われている塩素が消費されて塩素消毒の効果がなくなっています」(矢野氏)。そのため、一定の時間は水を出してから使用したほうがいいとのことで、時間の目安としては30秒~1分程度。夏に蛇口をひねると、生温かい水が最初は出てくることが多いが、その水がひんやりしたぐらいで問題ないという。対策2 ペットボトルの水は直接口を付けて飲まずに、開封したら早めに飲み切る「直接口を付けない」「早めに飲み切る」ということは、細菌の増殖を防ぐうえで重要となる。「ペットボトル開封時、空気中の細菌類がボトルに混入して増殖する恐れがあります。また、(直接口を付ける)『口飲み』をしても口の中の細菌類がボトルに混入して増殖する恐れがあります」(矢野氏)。○ペットボトルの水は当日に飲みきるように実際、ペットボトルの水を口飲みした後にどのように菌が変動していくのかを検証するため、同プロジェクトは、種類の異なる複数のペットボトル水を使用して試験を行った。500mlのペットボトル水に腸内細菌の代表格である「大腸菌」を添加(約1,000個/ml)し、添加から「0時間後」「1時間後」「24時間後」「48時間後」「72時間後」に菌数を測定した。室温は25℃前後に保たれていたという。試験には「水道水(塩素除去)」、ペットボトル入りの「天然水(国産品と輸入品)」、逆浸透膜(RO膜: この膜でろ過すると、菌の増殖に必要な栄養分も除去される)で処理した「RO水(通常版とミネラル添加版)」を用いた。試験の結果は3パターンに分かれた。RO水はミネラル添加版を含め、時間経過とともに菌が減少しており、通常版は72時間経過時点で菌数が試験開始時よりも550分の1に減少していた。天然水は輸入品がほとんど変動なかったのに対し、国産品では最大で43倍まで菌数が増殖。さらに水道水は、24時間後に比較対象の中で唯一10倍を超え、72時間後に380倍にまで達していた。水道水は殺菌・消毒効果のある塩素を除去しての数字ではあるが、矢野氏が指摘した「朝一番の水」などでは塩素消毒の効果が減少している。そのため、そのような状況下における水道水をペットボトルや水筒に入れて持ち歩くのは、食中毒のリスクを相当高めていることがうかがえる。また、市販されている天然水を複数日かけて飲む人も多いだろうが、その際も注意したほうが賢明といえそうだ。矢野氏は最後に、「ペットボトルの水を利用する際は、口飲みをしないことと飲みきりを心掛けてください。少なくとも、当日中には飲み切るようにしましょう」とまとめた。飲料水でも食中毒が起こりうる可能性があること、そしてそのリスクはちょっとした対策で低減できることを認識したうえで、暑い夏を安全・快適に過ごしてほしい。
2015年06月15日風邪の予防や対策のために、マスクをして寝るという方は少なくありません。しかし「マスクをしたまま寝るのって本当に大丈夫なのかな?」と体への負担が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。寝るときのマスクって睡眠にはOK?風邪の主な感染経路は、鼻や口を通してウイルスが体内に入リ込むことです。そのため、それらの部分をガードしてくれるマスクは、風邪予防に効果的な方法として考えられています。そして、問題の「寝るときにマスクをしていてもよいか」という点ですが、結論からいうと、就寝時は鼻やのどが乾燥しやすいので、それを防ぐうえでとても効果的だそうです。鼻やのどが乾燥してしまうと、免疫力が低下し、ウイルスの繁殖が増長されてしまうからです。ただし、息苦しさを感じるのであれば、睡眠が妨げられてしまうので、注意が必要です。もし、寝ている最中にマスクが原因で目が覚めるようでしたら、マスクのサイズを変えるか使用をやめるようにしてください。夏風邪と冬の風邪は違うので要注意!風邪の予防にマスクは効果的ですが、「夏風邪」については注意が必要です。夏風邪とは、単に夏にひく風邪ではなく、夏風邪特有のエンテロ(腸)ウイルスや、アデノ(のど)ウイルスによる感染症のことを指します。これら夏風邪の原因となるウイルスは、湿気が多く、不潔な環境を好むと言われており、就寝時のマスクがかえって逆効果になってしまうケースもあるのです。だからといってマスクをはずしなさいというわけではありません。大事なのは、定期的にマスクを交換し、きちんと清潔な状態に保つこと。ウイルスが好む環境を作らないことです。夏風邪にかかっているときは普段よりもマスクの管理をきちんと行うようにしましょう。より予防効果を上げるには?寝るときにマスクをして、保湿効果を高めることは風邪予防の第一歩です。さらに効果を高めるためにマスクと並行した風邪対策もご紹介します。風邪予防で大切なのは、乾燥をさせないこと。そのためにも加湿器の使用は有効です。もし、加湿器がない場合は水を入れたコップなどを枕元に置くだけでも違うと言われています。加湿による結露が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は結露が起きるくらいのほうが風邪の予防には適しているのだそうです。このように、適切なマスクの使用は風邪予防に有効であり、他の対処法と組み合わせることでさらなる効果が期待できます。自身の症状に合わせた方法で取り入れてみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年06月15日そろそろ梅雨が近づいてきました。ジメジメするのもイヤですが、菌の繁殖などによる食中毒にも注意が必要な季節ですね。お弁当づくりに励むママたちの声を聞きながら、どんな台所の菌対策をしているのか、いまからきちんと学びましょう。20~40代の小学生以下の子どもがいる、お弁当をつくることのあるママ300名を対象にした調査の結果を見てみると、まず、台所に菌が一番増えると思う季節は、「夏」(19.7%)を4倍近く上回り「梅雨」(76.3%)がトップに。また、子どものお弁当の菌対策が不安な季節も、梅雨(55.3%)がもっとも多く、ママにとって梅雨は夏以上に菌への不安が高まる時季であることがわかりました。その一方で、菌対策についての知識不足も見られました。まな板など台所まわりのモノの菌が十分に除菌されていないと、それが食材に移り、お弁当の中で菌が増殖してしまうことがあります。この「菌うつり」の事実に対して、ママたちの約半数が「知らなかった」(49.7%)と回答しています。ママたちは梅雨時季のお弁当の菌対策について、「除菌はしているが、どの程度効果があるのかわからない」(93.0%)「正しく除菌できているのか自信がない」(91.0%)「きちんとした菌対策がよくわからない」(90.7%)と、多くが知識不足を感じています。そのため、台所洗剤選びで重視している点を聞いてみると、「手軽に台所アイテムに除菌できる」(90.7%)「汚れ落ちと除菌双方の効果がある」(90.3%)「除菌効果が高い」(90.0%)と、除菌に関する項目すべてにおいて、9割以上の人が重視していることがわかりました。では、除菌効果のある台所用洗剤では、具体的にどのようなブランドの人気が高いのでしょうか。すると、「手軽に台所アイテムを除菌できるブランド」「除菌効果が高いブランド」「汚れ落ちと除菌双方の効果があるブランド」など除菌に関わる全ての項目で、P&G「除菌ジョイコンパクト」がトップとなりました。この支持の高さは、実際に使用率の高さに裏打ちされているようで、除菌効果のある台所用洗剤に限らず、現在使用している台所用洗剤を挙げてもらったところ「除菌ジョイコンパクト」が第1位でした。そのため、「除菌ジョイコンパクト」は今後使いたい台所用洗剤ブランドでも1位を獲得しており、ママたちの支持率ナンバーワンブランドとなっています。いま、自分のためにお弁当作りをしている人はもちろん、いつか我が子にお弁当を作ってあげたいと思っている人は、ぜひ除菌の大切さ、そのための洗剤選びについて知っておきましょう。・P&G 公式サイト
2015年05月13日暖かい季節の訪れを喜んでいたのもつかの間、ジメジメとした梅雨の季節が迫ってきました。気温の上昇や湿気の影響によって細菌が繁殖しやすいため、食中毒への注意が必要です。特に気をつけたいのが、お弁当。傷みにくいものを入れたり、十分に加熱したりすることはもちろん、より厳重に対策をしたいところ。 そこで取り入れたいのが、防腐剤代わりになる食品です。食品のなかには細菌の繁殖をおさえる効果を持つものがあるので、それらを上手に利用しましょう。 まず代表的なものといえば、梅干しです。日の丸弁当のようにごはんの中央に入れてもいいですが、ほぐして全体に混ぜ込むとより効果的。梅干しが苦手な方は、ゆかりのふりかけでもOKです。 また、酢にも同様の効果が期待できるため、酢のものを入れたり、ごはんを炊くときに酢を入れて炊いたいりするのもおすすめです。おいなりさんや海苔巻きにすれば、お弁当のバリエーションを増やすこともできます。しょうがやカレー粉も防腐剤代わりとして使えるので、味つけのアクセントとして取り入れるとよいでしょう。 食中毒対策には、お弁当箱の除菌や調理前の手洗いは欠かせません。そのうえで防腐剤代わりになる食品を活用し、本格的に対策を行いましょう!
2015年05月10日冬は風邪や感染症が気になるシーズン。皆さん、どんな対策をしていますか?実は、普段からやっている「あること」を見直すだけでも予防効果が期待できるとか。ウィルス性の病気にかかってしまう理由が分かると、予防もしやすくなると思います。ウィルスが活発な冬は感染対策が必要冬は乾燥する季節。さらに、空気は温めると乾燥するので、暖房をつけている部屋のなかは特に湿度が低くなっています。また、冬はインフルエンザやノロウィルス、ロタウィルスなど、感染症が流行しやすいです。これは、ウィルスが飛散しやすいことや、乾燥していることからノドが炎症を起こしやすく、ウィルスに対する抵抗力がなくなってしまうからです。感染症はマスクや予防接種で対策するのもひとつの手です。でも、人間が持っている免疫力を高めて対策する方法もあります。そのためには、どんなことをすればいいのでしょうか?免疫力を強化するのは睡眠!睡眠は免疫機能を高めて、ウィルスから身体を守るために役立つと言われています。また、ストレスを軽減する作用もあるのだとか。「病は気から」という言葉がありますが、ストレスや不安を抱えていると免疫力が低下してしまうと考えられています。そのため、睡眠を取ればインフルエンザやノロウィルス等の病気にかかりにくくなると言えるでしょう。ただし、睡眠の質が悪いと効果が薄くなってしまいます。J-STAGE(科学技術振興機構)によると、深いノンレム睡眠は免疫力の強化に役立つと言われています。ぐっすり眠ることが感染症対策の予防につながるでしょう。ぐっすり眠って元気な身体をキープしよう誰しもインフルエンザやノロウィルスにはなりたくないもの。乾燥する冬場は感染症の予防が欠かせません。でも、どんな対策をすればいいのかと考えていた方もいると思います。人間の免疫力はさまざまなウィルスをやっつけることができます。その力を最大限に発揮するには睡眠がポイント。免疫力の強化とストレス解消ができるからです。ウィルスに感染しないためには、万全の対策を立てる必要があります。そのなかでも、よい睡眠は効果的な予防のひとつになるはず。できるだけぐっすり眠れるサイクルを作って元気な身体をキープしましょう。Photo by Drew Leavy
2014年12月19日今回のテーマは、食事とうつ病、地中海料理で発症を予防!?ヨーロッパ全体の中でも年齢調整自殺率が低いといわれる地中海沿岸地域。うつ病の予防には、食生活も関係があると言われるけれど…今回は食事とうつ病の関係について、精神科医の徳増先生から教えてもらいました。こんにちは。精神科の徳増です。今回は、食事とうつ病についてお話しさせていただこうかと思います。うつ病は病院に通い正しい治療を受ければ、治る可能性が高い病気であることが広く知られています。しかし、その予防法についてはあまり論じられていません。地中海沿岸諸国では、ヨーロッパ全体と比べて年齢調整自殺率が低いことをご存じでしょうか?地中海料理は、豊富なオリーブオイル、魚介類、ナッツ類、野菜、果物を使うことが特徴的ですが、ヨーロッパ15の国の自殺率を比較すると、ギリシャやスペインなど、オリーブオイルを多く摂取する国ほど自殺率が低いことがわかっているのです。気候条件、民族性、失業率など、自殺率にはさまざまな要因が関与していますが、食事とうつ病のリスクの関連を調べる大きな研究スペインで行われました。するとその結果は、「典型的な地中海料理を食べている人ほどうつ病になりにくい」というものでした。さまざまな考察が可能ですが、一つには、うつ病とメタボリックシンドロームは関係があることが知られていますので、地中海料理はヘルシーで良いということが言えるかもしれません。食材別でみると、オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでおり、抗酸化作用を有します。魚はω-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)に富んでおり、これが中枢神経系の神経細胞膜の流動性を高め、セロトニンの輸送を促進するとされています。木の実や穀類に含まれる葉酸・ビタミンBは、s-アデノシルメチオニンという物質を作り、神経伝達物質の代謝に必要とされています。これら、不飽和脂肪酸、抗酸化物質、葉酸、ビタミンBなどの作用が組み合わさることでうつ病のリスクを減らすと考えられるでしょう。最近、日本でうつ病が多いのは、食生活が欧米式に変わったことが影響しているのではないかと考える学者もいます。食生活は、体だけではなく心の病気にも影響するということでしょうか。地中海料理、近いうちに日本でもブームがくるかもしれませんね。【PROFILE】お名前(ふりがな):徳増卓宏(とくますたかひろ)先生専門科:精神科年齢:27歳勤務先:都内某病院好きな女性のタイプ:母性的な人初デートに連れていく場所は?:お台場とか…海の見える街なぜドクターを志したのですか?:大学受験の時に、ふと医者を目指そうかなと思いました女性たちからイケメンドクターといわれることにどう思いますか?:純粋にうれしいですね<2013年7月17日現在>
2013年11月29日ゴールデンウィークも終わり、だんだんと暑い日が増えてきた今日この頃。毎年この時期になると必ず出てくるのが食中毒のニュース…。食中毒のピークは梅雨に入る6月頃から残暑が厳しい9月ころまで続き、年間患者数は毎年3万人から4万人いるそう。(厚生労働省調べ)「食中毒は外食でおこるもの」と思いがちですが、実は隠れ食中毒患者と呼ばれる家庭内食中毒になる人は、年間で200万人以上いるというデータも……。食中毒の原因となる「細菌」は、温度、湿度、栄養などの条件がそろうと食物の中で増殖し、その食物を食べることにより食中毒を引き起こします。さらに、肉や魚に触れた後のまな板やふきんはキレイに洗っているつもりでも、実は細菌まで落とし切れていない場合がほとんどなのです。除菌をしていないまな板やふきんをつかうことで知らず知らずのうちに雑菌を広げてしまっているかもしれません!放っておくと細菌はどんどん増殖し、なんと一晩で50000倍まで増えてしまうというのは恐ろしいですね。では、大切な家族の健康を食中毒から守るにはどうしたらいいのでしょう。こまめに毎日キッチン周辺や調理器具を除菌しましょう。でも忙しいし、ちょっと面倒……。そんなかたにお勧めなのが、市販の高濃度アルコール除菌スプレー。まな板や調理器具、ふきんにシュッとひと吹きするだけで、簡単に食中毒の原因菌を退治することができます。塩素系の除菌洗剤のような強い臭いもなく、調理中に気軽に使えるのもうれしいところ。大切な家族の健康を守ってくれる心強い味方、高濃度アルコールスプレーを活用してこの夏もおいしい食卓を。
2013年05月14日Q:黒カビの発生を予防する効果があるのは、次のうちどれでしょうか?A:わさびB:からしC:しょうが(答えは矢印の下です!)↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓解答:A:わさび解説:わさびには抗菌作用があり、浴室や冷蔵庫など、カビを防止したい箇所で役立ちます。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月28日手洗い、うがい、適度な運動、加湿にマスク…。風邪予防で気を付けていることは多いけれど、食べ物ではどうでしょうか? 風邪予防に効果的なビタミンCなど気軽にとりたいですよね。最近ビタミン不足だなぁと感じたときにも、冬にぴったりの熱々で美味しいレシピのご紹介です。材料(作りやすい分量*4~5人分)・卵:3~4個・鶏肉:1枚(300~400g程度)・レンコン:正味200g程度・生姜:1~2片・水:5カップ(1リットル)・麺つゆ:適量・粉末だし:適量・うどん:4~5人分・お好みの薬味:適量作り方1. まず、材料を準備します。レンコンは皮を剥き、薬味はお好みで刻んでおきます。2. 鶏肉は今回もも肉を使用しましたが、胸肉でもOKです。厚みが均一でない場合は厚い部分をそぎ切りして開きます。全体をフォークで刺して穴をあけたあと、一口大に切り、分量外の塩を少量ふって揉み込みます。 3. レンコンは水を入れた鍋の上ですりおろします。(特に白だし等を使ってつゆの色味を綺麗に出したい場合はこの方法が酸化しにくく、おすすめです。)4. 生姜もすりおろして加えます。香りも活かすため、皮は剥かずにすりおろします。5. 粉末だし、麺つゆ、鶏肉を加えて中火で加熱します。(生姜を入れているため味付けは普段より少し薄めでOK。)沸騰してきたら灰汁をとり、香りがとぶため灰汁をとった後は弱火にし、沸騰させすぎないようにします。6. かるく溶いた卵を2~3回にわけて加えます。円を描くように少しずつ加えてその都度よく混ぜます。終わったら、卵が固まる前に火を止めて完成! おろしレンコンの、温かい大根おろしとふやけた揚げ玉の中間のような不思議な食感も魅力的です。また、意外にビタミンCが豊富なため、定期的に食べると風邪予防にもつながります。体を温めてくれる生姜も一緒に、美味しく食べて風邪予防しませんか?
2013年01月11日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「ホウレン草のカレー」を含めた全4品。風邪予防、美肌効果などに効果があるホウレン草を使ったカレーに、ニンジンの甘みが広がるライスを添えて。 たっぷりホウレン草のカレー ホウレン草を1.5束も入れた、鉄分たっぷりのカレー。食べやすく、お子様にもオススメ! おろしニンジンライス すりおろしたニンジンをお米と一緒に炊いた、彩りのきれいな一品です。 カリフラワーのサラダ カリフラワーのゆで加減はお好みで! 手に入りやすい旬の野菜を使っても。 お好みフルーツヨーグルト プレーンヨーグルトとキウイ、バナナの身体に良いデザート。カレーの後に最適。 ⇒今週の献立一覧はこちら レシピ制作: E・レシピ
2012年12月26日においが気になるこの季節…特にワキガで悩んでいる女のコには死活問題。実は、身近な果物でワキガなどの気になる体臭が予防できるとしたら、こんなにうれしいことはないですよね!その果物とはいったい・・・実はその果物とはリンゴ。リンゴには、ワキガなどの「体臭を予防する効果がある」と言われています。汗腺には、全身に分布する「エクリン腺」と、ワキの下や陰部などに集中する「アポクリン腺」の2つがあります。このうちワキガの原因となるのは「アポクリン腺」。アポクリン腺から分泌される「タンパク質」や「脂肪酸」などに、誰の皮膚にでも存在する「常在菌」が繁殖してしまうとワキガ臭となります。でも、アポクリン腺から分泌される数ある成分の中で「どれが臭いの素なのか」、それはまだ明確には解明されていません。ただ研究が進むにつれ、「アポタンパク」という物質が関係しているのではないかと考えられています。アポタンパクとは、アポクリン腺から分泌される「リポタンパク」という物質が、常在菌によって分解されたもの。そしてリンゴには、このにおいの元となる「アポタンパク」を抑制する作用があると言われているのです。現在の段階で明確に分かっていることは、アポクリン腺から分泌される「物質」は、汗腺の中にある内はにおわないということ。だから、汗をかいたら雑菌が繁殖する前にふくことが大切です。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年08月12日菌やカビなどの微生物について調査研究している衛生微生物研究センターは1日、多くの人が菌の増殖やニオイを気にしている食卓やキッチンの台ふきんについて、一般家庭を対象に行った実態調査の結果を発表。水拭きだけでは菌を除去できないどころか、逆に繁殖した菌を押し広げているという実態を明らかにした。調査では一般家庭13件の台ふきんを回収し、付着している雑菌の数を測定。すべての台ふきんから大量の雑菌(約8割から1,000万個/10cm2以上)が検出された。これらの台ふきんで食卓を普段どおりに水拭きしたところ、水拭き後も約9割の食卓が雑菌にまみれ、約7割で水拭きの前を上回る雑菌が検出されている。また、食卓と同じ台ふきんで拭くことも多い調理台やシンク周辺も同様の結果となった。調理器具や野菜を置くことの多い調理台、菌が好む水分が多いシンク周辺など、ともに水拭きでは雑菌が減少せず、拭く前を上回る雑菌が検出された例も報告されている。同センターでは、室内の温度・湿度が高くなりがちな梅雨以降、雑菌をほぼゼロに抑えることことがわかっているという「アルコール除菌拭き」を、毎日の習慣にする必要性を訴えている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日6月1日、日本記者クラブで「ワクチン予防医療フォーラム」が開催された。このフォーラムは、今後の日本の予防医療をめぐる環境を充実させていくことを目的として開催されている。7回目となる今回は、独立行政法人国立病院機構三重病院院長の庵原俊昭氏による「ワクチンのABCからXYZまで~ワクチンの基礎から臨床応用まで~」と題した講演が行われた。庵原氏は厚生労働省の「新型インフルエンザワクチンの流通改善に関する検討会」の座長を務めたほか、2010年12月には、インフルエンザワクチンの治験調整医師として治験を主導。国産ワクチンの開発を実現させたことが評価され、第23回人事院総裁賞(個人部門)を受賞した経歴をもつ。ワクチンは、感染予防のほかに、感染しても発症を予防したり、発症したとしても重症化を防ぐ効果があるという。また、一人が感染、発症しても、周囲の人がワクチンを接種していれば、流行を防げるとのこと。現在、麻疹が局地的に出ているが、日本全国に広がっていないのは、多くの子どもたちが麻疹のワクチンを受けているからだと、庵原氏はワクチンの効果をあげた。ウイルスの感染症には、潜伏期間が2週間程度の全身性ウイルス感染症と、潜伏期間2~3日の局所性ウイルス感染症がある。全身性ウイルス感染症には、種痘、麻疹(別名はしか)、水痘などがあり、感染しても、急いでワクチンを接種することで、発症を予防することができる。一方で、インフルエンザウイルスやロタウイルスなど、局所性ウイルス感染症には、ワクチンを接種しても効果はない。流行する前に接種することが必要だ。では、ワクチンを接種すれば、完全に発症を予防できるのだろうか。庵原氏によれば、ワクチンを受ける側とワクチン側、両方の免疫をつくる力や、作られた免疫が持続する期間、そしてワクチンで作られた免疫でカバーできる割合や範囲を考えなければならないそうだ。最近では、子宮頸(けい)がんを予防するワクチンや、肺炎球菌を予防するワクチンなど、新しいワクチンがあるが、子宮頸(けい)がんをおこすウイルスは15種類あり、ワクチンに入っているウイルス2種類ではカバーできるのが70~80%にとどまる。肺炎球菌も90種類以上あるが、ワクチンでカバーできるのは75%程度。しかし、100%ではなくても、予防効果があることはたしかだ。ワクチンを接種したのに発症した場合、血清型や遺伝子型の流行を監視してワクチンの改良に役立てているという。ワクチンは、当然のことながら、その疾患の発症リスクが高まる前に、必要な回数を接種することが大切だ。接種による副反応出現リスクが高くなる前であり、適切な免疫が獲得できる時期に接種することが望ましい。新生児は生後2カ月から6カ月までに、BCG、ポリオ、DPT(三種混合ワクチン)、インフルエンザ、肺炎球菌、ロタなどのワクチン接種が必要。ワクチンによっては、半年の間に3回の接種が必要なものもある。そこで庵原氏は、同時接種を提案。生ワクチンと不活化ワクチンを同時に行っても、個別接種時と免疫原性はかわらず、副反応の増加もない。また、人の免疫力にはゆとりがあり、一度に多くの抗原が入っても、対応する能力が十分あるのが同時接種をすすめる理由だ。庵原氏が病院長を勤める三重病院では、注射ワクチンの単独接種のスケジュール例のほかに、2種類同時接種、3種類同時接種のスケジュール例を作成。母親と相談して接種スケジュールを決定している。もし、複数回の接種が必要なワクチンで、2回目、3回目の接種を逃してしまったとしても、気づいたときに病院で相談することを庵原氏はすすめる。例えばロタワクチンの場合、1回しか接種していない場合では、効果が60%程度なのに対し、2回の接種では81%、3回の接種で88%の効果が報告されているとのこと。3回できなくても、2回接種するだけで、効果がかなりアップするのがわかる。「接種し損ねたことで、子どもに対する負い目を感じるお母さんは多いですが、気にする必要はありません。子どもから大人まで感染症予防のために、ぜひワクチン接種をうけてください」と庵原先生は講演を締めくくった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日国際衛生機構「グローバル・ハイジーン・カウンシル」(Global Hygiene Council 、以下GHC)は、「食中毒に関するニュースレター」を発行した。梅雨から夏の高温多湿の時期には、食中毒の被害が多数報告され、大きなニュースとなる。梅雨~夏季には、細菌性食中毒は通常の2.5倍以上にもなり、2011年にも、6月から9月までに436件もの被害が報告されている。食中毒を予防するには、家庭や個人での努力が何よりも大切であるという。同機構のニュースレター第1弾となる今回は、「食中毒の家庭での予防法」について、GHCのメンバーでもある東北大学の賀来満夫教授にインタビューを行っている。賀来教授によれば、食中毒の予防は、何よりもその原因となる細菌やウイルスを体の中に入れないことが第一だという。そのためには、まずは食品に細菌・ウイルスを「付けない」こと。ただし、あらゆるところに微生物は存在しており、ある程度付いてしまうことは仕方のないことであり、そのため、細菌やウイルスが付いてしまった場合には、それを「増やさない」ことが重要となる。そして「増やさない」こと以上に重要なのが、口に入るまでに微生物を「やっつける」ことだという。同教授は、「付けない」「増やさない」「やっつける」のそれぞれの心得として、以下を推奨している。■「付けない」心得 ①「手洗い」はもっとも重要な食中毒予防。帰宅後、食事前、調理前の手洗いは徹底的に。②タオルやエプロン、調理用具、食器は清潔なものを使う。③肉・魚はそれぞれきちんと包んで冷蔵・冷凍保存を。■「増やさない」心得 ①ゴミはこまめに捨てる。②消費期限を守り、時間がたって怪しい場合には、思い切って捨てる。③残った食品を保存する場合は、早く冷えるように小分けに。解凍は冷凍庫で行う。■「やっつける」心得 ①調理時の加熱は十分に。目安は、中心部分の温度が75℃以上で1分間以上。②生肉・魚を切った包丁・まな板は洗って熱湯をかけ、除菌を。③温め直す時は十文に加熱を。電子レンジでの加熱は均一に。GHCは、正しい衛生管理を通して、世界中の人々を病原菌やウイルスへの感染を防ぐことを目的に、2006年に設立された、微生物学、ウイルス学、感染症、免疫学、公衆衛生を含む衛生学に関連する分野で働く世界的リーダーが集まった専門集団。日本においても、2011年より準備を開始し、2013年から健康のための衛生管理の啓発活動を積極的に開始するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月21日スリーエムヘルスケア株式会社は4月2日、食中毒菌の大腸菌群や黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオを迅速に検出する「簡易微生物検出スワブCH30」の販売を開始した。今までの外食産業の衛生検査は、外部に委託し判定までに日数を要していたことから、短時間で衛生状況を把握することが求められていた。このほど発売開始した「簡易微生物検出スワブCH30」は、誰でも簡単に食中毒菌である大腸菌群や黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオをスピーディーに検出することができる衛生検査製品。飲食店などの調理器具や食品製造に携わる者の手指、製造ラインなどの検査対象をスワブで拭き取り、24時間培養。培地の色変化により食中毒菌の有無を確認することができるという。また、同製品は液体培地、殺菌液が一体化しているのも特長。殺菌液とかき混ぜさせることで廃棄時には特別な滅菌作業が不要なうえ、コンパクトなので、携行性にも優れている。「簡易微生物検出スワブCH30」は「大腸菌群」用、「大腸菌群(ラクトアイス)」用、「サルモネラ」用、「黄色ブドウ球菌」用、「腸炎ビブリオ」用の5種類。メーカー希望小売価格9,450円(1梱包30本セット)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日食中毒といえば、湿気の多い梅雨や気温の高い夏さえ気を付けていれば安心と思ってしまいがちですが、実はそうでもないようです。「食中毒は、夏が終わってからも注意して」という、大阪府内科医会副会長で内科医・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、食中毒について気を付ける点や、予防方法についてお話をうかがいました。■夏の疲れがでる9月こそ食中毒に気を付けて「冷たいものばかり食べたり飲んだりすると、胃腸が弱ってきます。医学的には、この胃腸障害からくる全身の倦怠(けんたい)を夏バテと呼んでいますが、特に今年の夏は節電で冷房を付けずに冷たいものを食べて暑さをしのいだ人も多いでしょう。その場合は、例年よりも食中毒や食あたりになりやすいと考えておくといいでしょう。また、部屋の温度が高ければ、カバンの中やテーブルの上に置いたお弁当や食材も、傷みやすくなっていることにも注意が必要です」と泉岡先生。食中毒と一口に言いますが、その原因はさまざまで、「一番多いのは細菌性の食中毒で、豚肉などに多いサルモネラ菌、魚介類を汚染する腸炎ビブリオ、病原性大腸菌(O-157やO-11など、頭にOがつくもの)、鶏肉に多いカンピロバクター、おにぎりやお弁当に多い黄色ブドウ球菌などがあります。ほかには、フグの毒、きのこの毒などの自然毒によるものや、ごくまれに農薬やヒ素など化学物質によるものがあります。しかし、これは職業上従事する人が取り扱いを誤るようなレアケースです」と泉岡先生は説明します。そして、この食中毒は、同じものを食べても重症化する人と、なんとなくおなかの調子が悪いという程度で済む人がいますが、その理由について泉岡先生に聞いてみました。「かぜもそうですが、食中毒は、その人の抵抗力や免疫力と大きくかかわっています。ビジネスマンの世代では、睡眠不足が続いたり、過労気味だったり、精神的ストレスをかかえていると抵抗力が弱まり、食中毒にかかりやすくなります」(泉岡先生)■食中毒予防は、食材の加熱だけでは不十分?それでは、食中毒を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。「梅雨や真夏だけでなく、お弁当や食材をスーパーやコンビニで買ったら、できるだけ早く持ち帰ってすぐに食べるか、冷蔵庫に保存してください。車の場合、レンタルビデオ屋に寄るためにお弁当を車内に10分だけ放置した……という程度でも、車内は高温になるので注意が必要です。帰宅したら手洗いをする、まな板やふきんなどの調理器具をきちんと殺菌するということも大切です。次に、食材を加熱することです。唐揚げやハンバーグなどは、しっかり中まで火を通してください。75℃で1分以上の加熱が目安です。残った料理は温かいままラップして冷蔵庫に入れると、内側に水滴がついて細菌が繁殖しやすいだけでなく、冷蔵庫の周りの食材が傷む原因にもなります。冷めてからラップをかけて冷蔵庫に保存し、食べるときは再び加熱するとよいでしょう」(泉岡先生)しかし、「加熱すればすべての菌が死滅するわけではないのです」と泉岡先生。「10℃以下、もしくは60℃以上であれば、ほとんどの菌は繁殖がおさえられますが、例えば、おにぎりでの食中毒の原因に多い黄色ブドウ球菌は、100℃で30分以上加熱しても死滅しません。さらにお弁当箱に入れて密封すると菌が増殖し、エンテロトキシンという毒素を発生させるのです。また、ウェルシュ菌というのも耐熱性があるため、カレーや煮物などイベントやお祭りで大量に作ったときには、加熱し続けていても早く食べないと鍋のなかでどんどん菌が増殖し、集団食中毒を起こすこともあります」(泉岡先生)作ったらすぐ食べる!ということを覚えておきましょう。■食中毒や食あたりになってしまったら、絶食して水分補給を気を付けていても、もし食中毒や食あたりになってしまったら、どうすればいいのでしょうか。「食中毒の症状は細菌性、ウイルス性を問わず、ほとんどの場合、おう吐・下痢を起こします。これは、体の中の異物(菌)を早く体外に押し出そうという体のしくみからくる現象です。熱が出たり、激しい腹痛を起こしたりします。食中毒は医学用語で、一般用語の食あたりと同じ意味ですが、症状が軽い場合は食あたりと使い分けている人も多いようです。食中毒の場合、一番心配なのは、おう吐・下痢を繰り返したために、体から大量の水分が奪われて脱水症状を起こしてしまうことです。水分補給は、お茶や水よりもスポーツドリンクがおすすめですが、糖分が多いため、余計吐き気をもよおすこともあるので、水で薄めて飲むとよいでしょう。また、かんきつ系の飲料や牛乳も吐き気をもよおすので控えてください。食中毒やひどい食あたりの場合は、絶食することが基本です。おかゆやうどんなど、『消化にいいから』、『体力をつけるため』と無理に食べると、余計に吐いてしまい、さらに脱水症状を引き起こす恐れがあります。軽度の食中毒(いわゆる食あたり)でなおかつ健康な人であれば、数日から1週間で症状はおさまりますが、もし、自力で水分がとれないようであれば危険な状態ですので、直ちに病院に行って点滴をうけるようにしてください」(泉岡先生)ちなみに病院へ行っても、原因となった食品を特定することはできないとか。「あの店のあれが怪しい?」と思ったら、市町村の保健センターに問い合わせると、同様の問い合わせが多い場合はお店の調査や検査をするそうです。監修:泉岡利於氏。内科医、医学博士、大阪府内科医会副会長、医療法人宏久会泉岡医院(大阪市都島区。 )院長、ほか。(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】「一度ハマると抜け出せない!」中毒性の高い海外ドラマランキング【コラム】時代はエコ! 食べ終わったフリスクケースの有効な使い方【コラム】いつか役に立つ日がくる!?趣味を資格にする面白検定
2011年08月27日