大らかな家族写真家の鈴木竜馬さんは自宅の設計を依頼する際に具体的なリクエストはあまり出さず、建築家に大部分をまかせるかたちで臨んだという。「趣味のために使える空間はひとつほしいという話はお伝えしました。あとはこちらからいろいろと希望を出すよりもプロにお任せしてヒアリングしていただいことを設計に生かしていただこうと」設計を行った土田さんは鈴木さん一家の趣味や、好きな洋服、食事等々を聞き出したほか、家族それぞれの人柄にも接した結果「皆さんとてもおおらかなので、いろんなことを決めつけてしまうというか使い方を限定するような家にしてしまうと鈴木さんの家族にはフィットしないだろうなと」判断した。鈴木邸のアプローチ。外装材は窯業系サイディングを裏返しにしたものに撥水材を塗って使用している。玄関部分にかけられた庇がわりのオーニング。この下で食事をすることもあるという。奥に見えるのが裏山。家の中にあるもうひとつの家鈴木邸の玄関を入るとすぐ目の前に広がるのが家の中に施工途中の家が入っているような一見不思議な光景だ。これから壁をつくって窓をはめ込むところだろう――そんな印象を受けるこのつくりには「鈴木さんたちのおおらかさにフィットするように」という思いのほかに、また別の設計側の意図が込められている。「土間部分とLDKとを壁できちっと仕切るととたんにLDKの空間が限定されてしまう。それで土間自体もリビングのように感じられるようにしながらも、一方で人はある程度の縛りがないと落ち着かないところもあるので、少し囲まれている感覚をつくり出すためにケージのような空間を家のなかに設けました。このことで広がりがつねに感じ取れる空間になったのではと思います」(土田さん)玄関を入ったところから見る。家の中に入れ子状にもうひとつ家が入っているように見えるが、この内側にはLDKがつくられている。右の土間になった廊下を進むと突き当りの左手に奥さんのアトリエがある。キッチン側からリビングを見る。後ろの柱が廊下の土間スペースとリビングをゆるく仕切っている。さらに土田さんは「ケージのようにゆるく仕切られた空間の周りに土間があって、そこから建物を出ると庭がある。さらにその外側には裏山があって、リビングからいくつものレイヤーが裏山のほうまで広がっていくような感じで家族の居場所をイメージしていきました。リビングから裏山までどこでも居場所になるようにすれば鈴木さんの家族が伸びやかに生活できるのではないかと考えました」と続ける。キッチンには「ざっくりとつくられた雰囲気のなかに完成度が高くクールに感じられる場所をつくろう」(土田さん)ということで、通常は下地材として使われるフレキシブルボードが採用された。キッチンの壁に張られたのはモザイクタイル。「フレンチな雰囲気がほしい」という奥さんの希望から選ばれたもの。1階につくられたトイレと浴室。壁を隔ててこの左手にLDK、右手にアトリエがある。最小限の間仕切りゆるく仕切られているのはLDK部分だけではない。内部を仕切る壁の量が最小限に抑えられ家全体が1室空間に近いかたちになっている。1階はトイレと浴室を囲む壁を取ってしまえばまったく壁の無い空間になるし、2階の寝室には間仕切り兼用の収納が中央に置かれているのみだ。しかもこの間仕切り兼収納は移動することができる。これは鈴木さんたちが大らかに暮らせるための装置であるだけでなく、さらにまた別のファクターを考慮したうえでのアイデアだった。「これからも鈴木さんの趣味が増えていくだろうなと想定できたので、そうしたことにも対応し、かつ、将来お子さんが家を出ていくとかで家族の構成が変わっても対応できるように、家じゅうをフルに使い切れるようにしつつ、収納部分を移動できるようにして可変性のある空間のつくりを考えました」はじめは鈴木さんの趣味の部屋であったが、設計途中で彫金でアクセサリーを製作する奥さんのアトリエに変更された。廊下から裏山の方向を見る。設計途中で鈴木さんの部屋になったスペース。カメラ機材やキャンプ用品、自転車の部品、DIY用の道具などが置かれている。2階の寝室側からトイレを見る。トイレの並びは収納で衣類が収められている。左の収納には衣類が、右の収納には季節ものの家電やクリスマスツリーなどが収められている。どちらも可動で、家族構成の変化などに合わせて自由に空間を仕切ることができる。どこにいても気持ちよく過ごせる越してきてから2年半ほど。家ではリビングで過ごす時間が長いという鈴木さん。「仕切りがないので、リビングにいても2階や庭で遊んでいる子どもたちの声が聴こえてきて気配が感じられるのはすごくいいですね」と話す。さらに「1室空間のような感覚のこの家では、どこがいちばんいいということもなくどこにいても気持ちよく過ごせるし、椅子さえあればどこにいてもくつろぐことができる」という。裏山の草を刈り竹や木を切ってマウンテンバイクで走り回れるようにしたという鈴木さん。「きれいになった山で子どもと遊んだりできるのですごく楽しい」という。また「ある意味贅沢させてもらっているなと思います」とも。自宅の敷地内で自然を楽しみ満喫できる。鈴木さんの言葉通り、都内でこれほど「贅沢」なことができるのも珍しい。本当にうらやましいことだ、そう強く思った。このケージのようにゆるく仕切られたリビングから、土間、庭、裏山へと居場所が途切れなくつながりつつ広がっていく。鈴木邸設計no.555一級建築士事務所撮影鈴木竜馬所在地東京都八王子市構造木造規模地上2階延床面積103.85㎡
2020年06月22日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア・アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)では、サマー限定スペシャルスイーツ第1弾を、西武池袋本店、大丸京都、博多阪急にて2020年9月15日(火)まで発売します。サマー限定スペシャルスイーツ第1弾では、夏らしいチョコレートカップのデザートやムース、マカロン、チョコレートのアソートがラインナップ。しっとりとしたテンダービスキュイとフルーツを、ダークチョコレートカップに閉じ込めた「クープショコラ」は、アプリコット、カシス ブルーベリー、マンゴーといった夏限定の3種の味わいを用意。贅沢なビスキュイやチョコレート、クリームとともに、爽やかなフルーツの風味を楽しめます。また、甘酸っぱいパッションフルーツのムースでまろやかなホワイトチョコレートマンゴークレムーを包み込んだ「ホワイト チョコレート パッション ムース」や、レモンカードとホイップクリームをサンドし、輪切りのレモンのようなルックスに仕上げた「レモン マカロン」も登場。イートインでは、相性抜群のアイスを添えて、ドリンクとともに提供されます。また、テイクアウト限定で、ダーク、ミルク、レモンホワイトの3種のチョコレートを詰め合わせた「フリチュール ドゥ アトリエ サマー」を販売。魚や貝殻など、夏のモチーフに象られたチョコレートはギフトにも喜ばれます。さらに、6月3日(水)からは第2弾として4種のスイーツと、ショコリキサー スぺシャル3種を月替わりで販売予定です。【詳細】アトリエ ドゥ ゴディバ サマー限定スペシャルスイーツ 第1弾販売期間:2020年5月27日(水)~9月15日(火) ※無くなり次第終了。取扱店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店、アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都、アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急※アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急ではテイクアウト商品のみの販売。※状況により、販売期間が変更、また店舗が休業となる場合あり。・クープショコラ アプリコット/カシス ブルーベリー/マンゴー価格:イートイン 1,000円+税、イートイン セットメニュー 1,600円+税~、テイクアウト 800円+税・ホワイト チョコレート パッション ムース価格:イートイン 980円+税、イートイン セットメニュー 1,580円+税~、テイクアウト 780円+税・レモン マカロン価格:イートイン 680円+税、イートイン セットメニュー 1,280円+税~、テイクアウト 480円+税・フリチュール ドゥ アトリエ サマー価格:1,200円+税 ※テイクアウトのみ■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店 B1F・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急 ※テイクアウトのみ住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急 B1F
2020年06月19日「週末喫茶部」第8回目は、週末喫茶部のアトリエからお送りする“おうち喫茶”の提案です。今回は、川野優馬さんが手掛けるスペシャルティコーヒー専門店「ライト アップ コーヒー(LIGHT UP COFFEE)」の「エスプレッソキューブ」を使って、アフォガートとアイスラテ、そして定番アレンジとも言えるホットラテを作ってみました。ライト アップ コーヒー「エスプレッソキューブ」(4個入り:税込 980円《※キャンペーン価格で現在490円にて販売》、12個入り:税込 2,600円、30個入り:税込 6,000円)「だんだん暑くなり、アイスラテ、エスプレッソトニックが美味しい季節になってきました。エスプレッソキューブを使えば、おうちで手軽に美味しいコーヒーが楽しめるので、ぜひみなさんにも楽しんでみて欲しいです」(川野さん)今回使用したこの「エスプレッソキューブ」は、バリスタが味を確かめながら手作業で淹れた濃厚なエスプレッソを、新鮮なまま急速冷凍・真空保存したもの。淹れたての香りや味をそのまま自宅で再現できる優れものなのです。凍った状態の「エスプレッソキューブ」。これを溶かして使います。高級なエスプレッソマシンやエスプレッソを淹れる技術がなくても、いつでも、誰でも、専門店の味が楽しめるプロダクト。まずは、アフォガートのアレンジから。私たち週末喫茶部的に、アフォガートはダントツでおすすめしたいエスプレッソキューブのアレンジスタイル。用意するものは、このキューブ1つと、お好みのバニラアイス。こんな感じで器にアイスを盛り付けてエスプレッソキューブを耐熱容器に入れて500Wの電子レンジで加熱。溶けて液体状になったエスプレッソをバニラアイスにかけて……これで完成!バニラアイスの甘味とコク、エスプレッソの酸味とほろ苦い味がとても良いバランスでマッチします。アイスの量で好みの味に調節できるので、ビターに楽しみたい時はアイス少なめ、反対に、ミルキーで甘いフレーバーで楽しみたい時はアイス多めで、と自分的なベストバランスを探ってみるのも楽しい。また、つくりかたが簡単なところもポイントです。友人を家に呼んだ際に、こんなオシャレで美味しいスイーツをさっと出せたら素敵じゃないですか? おもてなしする人に合わせた器選びも新たな趣味になりそう。続いて、この夏、デイリーに楽しみたいアイスラテも作ってみました。在宅ワークが当たり前になってきて、仕事合間のコーヒーブレイクも自宅で。だけど、近くにお気に入りのコーヒースタンドがない、なんて人も多いのでは?そんな時にも「エスプレッソキューブ」が活躍です。用意するものは、エスプレッソキューブ1つと、ミルク(100ml)と、お好みで砂糖(3〜5g)。耐熱グラス(またはカップ)にキューブを入れて、500W電子レンジで30秒加熱(砂糖を加える際はここで混ぜる)。これを冷たいミルクが入ったグラスに注げば完成。お店で見る、ミルクとコーヒーのマーブル感を目指して……完成! よりひんやり感のあるアイスラテを楽しみたい人は、グラスに氷をたっぷり入れておくと良いです。こちらもアフォガート同様、お手軽ながら本格派。暑い日にさらさらと飲めるさっぱりとした味わいのカフェラテです。少しだけ酸味を感じます。また、もちろんシンプルにエスプレッソキューブを熱湯(120ml)で溶かしてブラックコーヒーとして味わったり、エスプレッソキューブとミルクをカップ入れて、電子レンジで加熱し、ホットカフェラテにするのも定番の楽しみ方です。ホットラテを作る場合、用意するものは、アイスラテと同じく、エスプレッソキューブ1つと、ミルク(100ml)と、お好みで砂糖(3〜5g)。カップに、エスプレッソキューブとミルクを入れて、500W電子レンジで1分10秒加熱後、さじで混ぜれば、ホットカフェラテが完成です。ホットカフェラテは、くどさのない風味が印象的。主観では、アイスよりもホットのアレンジは、ミルクが酸味を打ち消して、より優しい味わいに感じられました。普段から自宅でもドリップコーヒーを淹れてラテにする人は多いと思いますが、やはりこれはエスプレッソでなければ出せないカフェラテの風味だと思います。オフィシャルのアレンジレシピに記載があるように砂糖(3〜5g)をいれるとより美味しくまろやかなカフェラテになり、このキューブのフレーバーをさらに生かせるように思いました。美味しくて豊かなコーヒーブレイクが自宅でもできると、在宅ワークも捗るもの。良い仕事には良い休憩が必要不可欠です。今回様々なアレンジで使用したエスプレッソキューブを手掛ける「ライト アップ コーヒー」、この店名には、美味しいコーヒーで生活を明るく照らしたいという思いが込められているそう。同店が提案する様々なスタイルのコーヒーは、店舗に限らず、自宅やオフィス、アトリエといった各々が日常を過ごす場所で、今後も私たちの生活に彩りを与えてくれるはず。直近では、エスプレッソキューブの定期便が始まりました。ライト アップ コーヒーは、今後もチェックしていきたい、私たちのフェイバリットコーヒーショップです。以上、週末喫茶部でした。photography : NATSUME TEZUKAエスプレッソキューブのオンライン購入はこちらからURL:【店舗情報】LIGHT UP COFFEE 吉祥寺店住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-13-15営業時間:11:00〜18:00(2020年6月現在)TEL:0422-27-2094URL:──「週末喫茶部」とは?FASHION HEADLINE エディター・鈴木 涼子と、フォトグラファー・手塚 棗による喫茶レポートユニット。毎回テーマを設けて、2人が気になるお店を訪ねながら、一押しメニューやこだわり、店舗のムードなどを記録している。今回より「週末喫茶部 at HOME」と題した“おうち喫茶”シリーズもスタート。>>その他の週末喫茶部の記事はこちらから
2020年06月18日楽しみが広がるインナーテラス自然豊かな住宅街の一角に、自宅兼アトリエを構えた建築家の加藤景さん・雪乃さん夫妻。住宅を設計するときに常に心掛けているのは、長い目で見て“暮らしやすい家”というお2人。そのコンセプトを明確に表現する家が完成した。現在、4歳の陽くん、1歳11か月の直ちゃんの子育て真っただ中のご夫妻。景さんが強く希望したのは、2階に広めのインナーテラスを設けること。屋内のリビングとほぼ同じ広さで、屋根もしっかり深めに付けた。「大きなリビングを造っても長年住んでいると慣れてしまいますが、屋外にもリビングがあるとできることが広がりますよね。今は子どもが小さいのでプールを置いたり、シャボン玉で遊んだりと、主に子どもの遊び場になっています。屋根もあるので、雨の日でも外で遊ぶことができ、子どもたちものびのび楽しんでいますね」(景さん)また、雪乃さんは、「家事をしていても、目の届くところで子どもたちが遊んでいるので安心です。道路に出る心配もないですから」と。「体のいい檻ですね」と景さんが大らかに笑う。「子どもが大きくなれば、また違った使い方ができると思いますね。イメージは東南アジアのリゾートホテル。多様な使い方ができ、贅沢に寛げる時間が過ごせるのではないでしょうか」(景さん)2階のリビングから一続きになったインナーテラス。ハンモックは子どもたちがブランコのようにして遊んでいるそう。陽くんと直ちゃんがどこからか乗り物を出して遊び始めた。ウッドデッキが気持ちよさそう。来客人数や用途で変幻自在2階リビングは、設計の打ち合わせやワークショップなどにも使用。ナラ材で造作した棚には、オモチャや絵本が楽しくディスプレイされている。これらは、陽くんと直ちゃんが遊ぶためだけのものではない。小さな子ども連れの来客も多いため、その子どもたちも自由に手に取り、遊べるようにと加藤さん夫妻の心遣いである。オーク材のテーブルは、210cm×90cmの細長いタイプと、90cm×90cmの正方形タイプの2卓を造作。2つ並べると3mの長いテーブルになり、10人以上の来客にも対応可能にした。また、脚の長さも2タイプ用意し、人数や用途に合わせてダイニングテーブルあるいはローテーブルと使い分けている。「外で使用できるちょうどよいソファがなかったので自分たちで造りました」というのが、テラスのベンチ。玄関まわりに使用して余っていた杉板で製作し、雨に強い屋外用クッションを置いた。アウトドアリビングとして活用することで、さらに多くの人数にも対応できる。打ち合わせスペースとしても使用している2階のLDK。棚の高さは自由に変更可能。左側の50音は、陽くんが最近文字に興味を持ち始めたことで登場。右側に陳列されたラジコンカーは景さんのもの。「子どもたちにはミニカー同様に扱われています」と苦笑い。ミニカーが整然と並べられた棚は、雪乃さんのお父様が作製したもの。ミニチュアのグランドピアノは本格的な演奏も可能。ピアノの先生である雪乃さんのお母様からのプレゼント。ナラ材を使用した勾配天井が高くて気持ちいい。奥の階段を昇るとロフトへと続く。ダイニング側にシナ材を貼り付けたキッチンは回遊性をもたせ、来客への対応もスムーズに。ロフトは、多彩な趣味をもつ景さんの部屋として設けた。パワーソースを抜いた安全なエアガンやギターが置かれ、乱入してきた子どもたちも自由に遊ぶ。オモチャなどを修理する作業台もある。ロフトから2階リビングを見下ろす。テーブルを2つ並べると3mの長さになり、ワークショップのときなどに重宝。キッチンやバスルームは低コストに雪乃さんがこだわったのは、「2階で家事を完結できること」。キッチンに隣接する位置に洗面所、洗濯機置き場、浴室を配置し、そのまま洗濯物を干すバルコニーへと出入りできるよう、リビングの開口とは別にドアを設けた。また、家族4人分のファミリークローゼットも2階に配置した。「クローゼットは全てハンガー収納にしました。洗濯したらハンガーにかけて干し、取り込むときはそのままクローゼットにかけるだけ。たたむ手間が省けて、とてもラクです。ハンガー収納にして、子どもたちが自分で洋服を選ぶようになりました」(雪乃さん)キッチンは、『TOTO』のリーズナブルなシステムキッチンをチョイス。ダイニング側にはシナ材を貼り付け、キッチン背面の棚の扉も同素材で造作した。LD側に座る来客からは、自然素材を使ったオリジナル感のあるキッチンに印象づける。「キッチンやバスルームというのは、どんなに手入れをしても年月とともに傷んでいくものです。10年くらい経ったら思い切って入れ替えることを前提に考え、どのメーカーにもある定番サイズのシステムキッチンを入れています。そのときのお好みでイメージチェンジもでき、コストダウンにもつながりますよ」(景さん)長く新鮮に住まう、ひとつの知恵といえそうだ。定番サイズのシステムキッチンは、傷みが出てきたらすっぽり入れ替える予定。背面のキッチンカウンターは、床と同じナラ材で統一。上部の棚には食器類を、下部の引き出しには食品のストック類までたっぷり収納可能。そのためパントリーは造らず、奥のスペースには冷蔵庫と、電子レンジや炊飯器などのゴチャゴチャしがちな家電をまとめた。キッチンの隣には、トイレや洗面台、洗濯機、ユニットバスが一列に並び、家事動線もスムーズ。奥のバスルームの手前(左側)からテラスへ出入りできる。家族4人分のファミリークローゼット。衣類は、全てハンガー収納に。「友人たちからの“おさがり”で、ほとんどいただきものです」という子ども服がズラリと並ぶ。1階の和室。押し入れ(奥)の襖は付けず、和紙のブラインドを採用。全開にすることができ、通気性もアップ。コストダウンにもつながっている。家族の成長により変化する“飽きない家”景さんと雪乃さんのアトリエは1階に配置。ひのきの玄関を開けると仕事の打ち合わせスペースがあり、左側は居住スペースとなる。仕事スペースは床にコンクリートを採用し、土足で行き来できるようにした。アトリエに続くスペースは20cm床を下げ、居住スペースと趣を変えて、気持ちの切り替えを促す工夫をしている。コンクリートの下には温水式の床暖房が入っていて、冬場はその場だけでなく、家全体をもほんのり暖めてくれる。穏やかな環境に馴染んで建つ加藤邸。真っ白い外観に、玄関ポーチと屋根の軒天に用いた明るい色の杉板があたたかな個性を放っている。玄関へと続くアプローチには3か所の植栽スペースを設け、訪れる人を出迎える。「最初はガーデンデザイナーの方に造っていただき、それから自分たちでプラスしています。子どもたちの“丸いのがいい”“ピンクが可愛い”という意見も取り入れながら植えていますが、こんなにハマると思いませんでした」(雪乃さん)屋内外にあるグリーンが目に優しく、手足に直接触れて感じる自然素材が心地良い。家づくりのヒントも満載で、訪れた人に惜しみなく開放している。「何十年も住み続ける家ですから、奇をてらったものよりも飽きの来ない家が重要だと考えます。自然素材だから生まれる経年美の趣を感じながら、家族の成長に合わせてこれからどのように変化していくのか、自分たちでもわからないだけに楽しみですね」(景さん)ゆるやかな角度の三角屋根とオレンジがかった明るい杉板がアクセントになった外観。手前右側のシンボルツリーはシマトネリコ。ひのきの玄関ドアは実は既製品。ドアの色に合わせて杉板を塗り、玄関を囲むように貼り付けた。駐車スペースとしても活用。雨の日には濡れずに荷物を出し入れできる。植栽スペースのひとつ。ユーカリやあじさいなど自ら加えていった。種から植えたオルラヤ(白い花)がきれいに咲いている。玄関を開けると、可愛らしい打ち合わせスペースがある。ウンベラータの緑が心地よい。左側は居住スペース、右側がアトリエへ。「ここに手すりがあったらな」と住み始めて気づき、取り付けた。カギやハンコなどが置けたら便利と浅い引き出しにした。階段下の収納。頻繁に使う靴やスリッパ、コートなどを収納。靴を干すときは什器ごと外に出すことができる。24時間換気をしているため、臭いもこもらない。景さんと雪乃さんのアトリエ。深夜に仕事をすることもあるため、床には足音がしないコンクリートを採用。デスク前の窓は玄関前につながっていて、子どもが外から開けてのぞくことも。一段下がった奥がアトリエへと続く。緑色の壁は加藤さん夫妻で塗った。ディスプレイされた帽子とバッグは景さんが日常的に使用するもの。会社のロゴ「けい」は、看板などの筆文字を書いて彫る仕事をしている雪乃さんのお父様が作製したもの。加藤邸設計一級建築士事務所 アトリエけい所在地神奈川県逗子市構造木造規模地上2階延床面積111.38㎡(ロフト含まず)
2020年06月15日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア・アトリエ ドゥ ゴディバから、父の日限定スイーツ「ホワイト チョコレート パッション ムース(父の日デコレーション)」が、2020年6月10日(水)から6月21日(日)まで、アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店、大丸京都店、博多阪急にて発売される。「ホワイト チョコレート パッション ムース(父の日デコレーション)」は、甘酸っぱいパッションフルーツのムースに、“働くお父さん”をイメージしたネクタイを飾ったスイーツ。中には、まろやかなホワイトチョコレートマンゴークレムーを入れ、夏らしい爽やかな味わいに仕上げている。また同日より、アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都店では、シェフが1つ1つ手作りするチョコレートショーピース「アトリエ ショーピース ファーザーズデー」を発売。クマのチョコレートには、“働くお父さん”をイメージした黄色いネクタイや「ATELIER de GODIVA」のロゴ入りバッグを添えている。なお、カップからデコレーションまでチョコレートでできているため、見て楽しんだ後は全て食べることができる。【詳細】ホワイト チョコレート パッション ムース(父の日デコレーション)発売期間:2020年6月10日(水)~6月21日(日)販売店舗:・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店(東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F)・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都店(京都府京都市下京区四条高倉西入立売西町79 大丸京都店B1F)・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急(福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急B1F)価格:780円(テイクアウト限定)■アトリエ ショーピース ファーザーズデー販売期間:2020年6月10日(水)~6月21日(日)販売店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都店(京都府京都市下京区四条高倉西入立売西町79 大丸京都店B1F)価格:1,800円(テイクアウト限定)【問い合わせ先】ゴディバ ジャパンTEL:0120-116811(受付時間10:00~18:00)
2020年06月13日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア・アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)は、サマー限定スペシャルスイーツの第2弾を、2020年6月3日(水)から9月15日(火)まで期間限定で発売。さらに、人気のショコリキサーも月替わりで3種類発売する。サマー限定スペシャルスイーツ第2弾、贅を尽くした4種のデザート夏にぴったりのリッチなスイーツを届けるアトリエ ドゥ ゴディバのサマー限定スペシャルスイーツ。第1弾に続いて、今回の第2弾では、パルフェ、アイスデザート、スムージーといった4種を揃えた。「ラズベリー ミルクチョコレート パルフェ」は、爽やかな甘みのラズベリーと、濃厚なミルクチョコレートムースをあわせた一品。食感のレイヤーも楽しい、贅を尽くした夏だけの味わいだ。また、「ココナッツ パイナップル アイスデザート」も多彩な食感を楽しめる、見た目にも美しい一皿だ。ダークチョコレートのカップに包まれたココナッツアイスクリームに、夏らしいパイナップルを添えている。暑い日にぴったりのスムージーは、甘酸っぱいチェリーとさっぱりとした後味のマンゴーを用意した。月替わりで楽しめる限定ショコリキサー同日より月替わりで登場するショコリキサー スペシャルも見逃せない。各月ごとに産地の異なるカカオマスを使用している。6月は、赤いベリー系の華やかな香りと酸味が特徴のペルー産、7月は、ナッツのような香りとバニラ&キャラメルの甘みを感じるベネズエラ産、8月は、力強いカカオ感とトロピカルフルーツのような香りのエクアドル産を用いた。それぞれカカオの配分などを変え、ゴディバならではの思考を凝らしたチョコレートドリンクに仕上げている。【詳細】サマー限定スペシャルスイーツ第2弾販売期間:2020年6月3日(水)~9月15日(火)取り扱い:アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店、大丸京都※アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急での取り扱いはなし。・ラズベリー ミルクチョコレート パルフェ イートイン 1,500円+税・ココナッツ パイナップル アイスデザート 900円+税 ※セットメニュー 1,500円+税~・マンゴー スムージー / チェリー スムージー 各1,200円+税<ショコリキサー スペシャル>・ショコリキサー スペシャル ペルー 65% 1,300円+税販売期間:2020年6月3日(水)~6月30日(火)・ショコリキサー スペシャル ベネズエラ 43% 1,300円+税販売期間:2020年7月1日(水)~8月4日(火)・ショコリキサー スペシャル エクアドル 76% 1,300円+税販売期間:2020年8月5日(水)~9月1日(火)【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116-811(受付時間 10:00~18:00)
2020年06月07日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア・アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)では、サマー限定スペシャルスイーツ第1弾を、西武池袋本店、大丸京都、博多阪急にて2020年9月15日(火)まで発売する。サマー限定スペシャルスイーツ第1弾では、夏らしいチョコレートカップのデザートやムース、マカロン、チョコレートのアソートがラインナップ。しっとりとしたテンダービスキュイとフルーツを、ダークチョコレートカップに閉じ込めた「クープショコラ」は、アプリコット、カシス ブルーベリー、マンゴーといった夏限定の3種の味わいを用意。贅沢なビスキュイやチョコレート、クリームとともに、爽やかなフルーツの風味を楽しめる。また、甘酸っぱいパッションフルーツのムースでまろやかなホワイトチョコレートマンゴークレムーを包み込んだ「ホワイト チョコレート パッション ムース」や、レモンカードとホイップクリームをサンドし、輪切りのレモンのようなルックスに仕上げた「レモン マカロン」も登場。イートインでは、相性抜群のアイスを添えて、ドリンクとともに提供される。また、テイクアウト限定で、ダーク、ミルク、レモンホワイトの3種のチョコレートを詰め合わせた「フリチュール ドゥ アトリエ サマー」を販売。魚や貝殻など、夏のモチーフに象られたチョコレートはギフトにも喜ばれそうだ。さらに、6月3日(水)からは第2弾として4種のスイーツと、ショコリキサー スぺシャル3種を月替わりで販売予定だ。【詳細】アトリエ ドゥ ゴディバ サマー限定スペシャルスイーツ 第1弾販売期間:2020年5月27日(水)~9月15日(火) ※無くなり次第終了。取扱店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店、アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都、アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急※アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急ではテイクアウト商品のみの販売。※状況により、販売期間が変更、また店舗が休業となる場合あり。・クープショコラ アプリコット/カシス ブルーベリー/マンゴー価格:イートイン 1,000円+税、イートイン セットメニュー 1,600円+税~、テイクアウト 800円+税・ホワイト チョコレート パッション ムース価格:イートイン 980円+税、イートイン セットメニュー 1,580円+税~、テイクアウト 780円+税・レモン マカロン価格:イートイン 680円+税、イートイン セットメニュー 1,280円+税~、テイクアウト 480円+税・フリチュール ドゥ アトリエ サマー価格:1,200円+税 ※テイクアウトのみ■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店 B1F・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急 ※テイクアウトのみ住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急 B1F【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間10:00~18:00)
2020年05月31日80歳の画家のアトリエ+住居です。下階は自己完結したアトリエ、その上に開放的な住居を重ね合わせました。画家の内面が豊かに育まれ、さらなる創造へとつながればと願っています。80歳の画家のアトリエ+住居です。下階は自己完結したアトリエ、その上に開放的な住居を重ね合わせました。両者を対比的に構成することで、創造へと向かう集中と、集中からの解放という対照的な内面の営みを育む空間をめざしました。外観は、直方体の上に曲面屋根が乗る単純な輪郭によって、確固とした存在感を醸しだしつつ、屋根の柔らかな庇や正面の螺旋階段や緑により、町へと繋がる佇まいを生み出しました。画家の内面が豊かに育まれ、さらなる創造へとつながることを願っています。所在地:東京都世田谷区主要用途:専用住宅規模:2階建構造:木造敷地面積:82.05㎡(24.83坪)建築面積:40.29㎡(12.19坪)延床面積:104.59㎡(31.65坪)構造設計:梅沢建築構造研究所施工:三合建設■掲載誌ディテール168(彰国社2006発売)住宅建築別冊50「バリアフリー住宅」ナイスリフォーム(1994年11月号)住宅建築1997年7月号高齢社会住宅設計モデル集建築文化(1993年9月号)ニューハウス(2005年8月号)【アトリエの家】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年04月25日自宅で眉メイクをマスター“オリジナルキット”発売全国にヘアメイク&ネイルサービスを展開するアトリエはるかは、2020年4月15日より、オリジナル「アイブロウキット」を発売した。自宅で過ごすことが多いこの時期に、自分に合った眉メイクにチャレンジできる。必要なのはこれだけ!4点セットで似合う眉を作るキットの内容は、眉ペンシル、眉マスカラ、マットアイシャドウ、アイブロウブラシの4点。ペンシルは日本人が使いやすい3色展開で、油分が少なく芯が硬いため1日キープが可能。眉マスカラも同様の3色で、眉に自然な立体感を与えるゴールドパール入り。ブラシの毛が柔らかくウォータープルーフ処方なのも特長だ。さらにアイシャドウは、細かい粒子のパウダーで自然と肌に密着。アイブロウパウダーとして自然な眉に仕上がり、誰にでも合わせやすい色をチョイスしている。マンツーマンの眉レッスンが1ヶ月受け放題注目すべきは“1回30分のパーソナルWEBレッスン”が1ヶ月間受講し放題である点だ。マンツーマンで、ひとりひとりの骨格やパーツのバランスを見ながら、似合う眉の作り方を伝授してくれる。眉メイクが初めての人、いつもなかなか眉が上手く描けない、という人には嬉しいサービスだ。レッスンはZoomを利用し、プロのヘアメイクアーティストが悩み相談も受けてくれる。30分1回限りの、店舗でのレッスンに変更することも可能だ。ネイルキットも同時発売オンラインショップにてまた、同時に「シェラックネイルキット」も発売している。シェラックネイルは、UVライトを使って硬化させ、マニキュアよりも長持ちするという、ジェルネイルとマニキュアの両方の長所を併せ持った新しいネイルだ。こちらも受け放題のWEBレッスンが付いている。アイブロウキットは通常合計9,405円のところ、40%オフの特別セット価格で税込み5,643円。シェラックネイルキットは通常41,690円のところ20%オフの33,352円にて販売。両商品とも、アトリエはるか公式オンラインショップにて購入できる。(画像はプレスリリースより)【参考】※アトリエはるか公式オンラインショップ
2020年04月18日アトリエのおきにいり伊勢丹新宿店にてTOKYO解放区を担当しております、ちばです。Vol.1に引き続き、「ritsuko karita(リツコ カリタ)」デザイナーの苅田梨都子さんに、ブランドのアトリエの今と、これからここで生まれていくものたちのことを伺いました。「アトリエ」に潜むお気に入りたちは、デザイナーを豊かにし、その豊かさがまたアトリエにもどっていくように思います。なので、そういう意味では、アトリエもデザイナーの一部なのかもしれないですね。Vol1.初めまして、あたらしいアトリエ▷ Vol2.アトリエおきにいりVol3.理想の始まるアトリエVol.4アトリエでの暮らし苅田さんに、アトリエの好きなところを聞くと、壁と床の色が私のすきな色だったから…と話出してくれた。「やさしい淡いブルーとミント色なんですよ。これがもし暖色系だったらあまり惹かれていなかったかもしれないですね。あと、ちょっとリノベーションされていて、そこもすきです」窓が大きくて外の光が入るところもいいですよね、気に入っています。(苅田さん)以前に住んでいた方が亡くなった後、リノベーションして新しい家として引き継ぎたいという事で、R不動産に出している場所だったというこの物件。「リノベーション物件なので古いおうちの木材、柱とかは活かしたままで作られていて、窓が大きいのも、もともと障子だったところを窓にしているからで、元からあったものを活かしながら利用することによって、新しさと古さを融合させていて、そういう新しいものも古いものも共存している感じも私らしいな、と思っています」※R不動産=新しい視点で不動産を発見していくサイト。不動産のセレクトショップであり、同時にまったく新しいタイプの不動産メディアでもある。それから、土間が広いのもポイントです。ちょっとした木材を組み立てたり、釘を打ったりもできるし、段ボールがいっぱい届いたりもするので。あとは晴れた日のアトリエが一番すきですね。晴れた日はその分やる気も出ます。庭にもともと生えている竹が風で揺れると、アトリエの大きな窓から木漏れ日がさわさわ動くのです。朝も光が入って綺麗なんですけど、14時半すぎとか、午後は本当にきれいですね。あとは、アトリエで生活をしてみたら、私のすきな猫ちゃんも居て、来る道の階段の脇で寝ていたり、アトリエのお庭にもたまにあそびにきたり、と、ちょっとジブリみたいな感じもあって私っぽいなって。後になってから気づいたことですけどね。(※その日は猫ちゃんには会えなかったので、写真は苅田さんに後日送っていただきました。苅田さんの日々の中での猫ちゃんとの遭遇は苅田さんのインスタグラムのストーリーから見られますので、猫好きのみなさまはぜひ。)アトリエ選びはいつからはじめていたんですか?もともと居た「台東デザイナーズビレッジ」は3年間で卒業する場所で、3年後に理想に近づくための学校みたいなアトリエだったので、デザビレ(台東デザイナーズビレッジ)3年目にあたる2019年4月からは習慣的にR不動産などの物件情報は習慣的に見ていましたね。12~3月に卒業してデザビレ出ることになるわけなのですが、夏くらいに卒業後のアトリエを決めた同期もいて、早いうちに決めないと、卒業して出ていかないといけないことは絶対なので、毎日不安になりながら見ていましたね。なので、ここが掲載された時はすぐに連絡しました。運命です。笑※台東デザイナーズビレッジ=ファッションや雑貨、デザイン関連ビジネス分野での起業を目指すデザイナーやクリエイターを支援する施設として2004年4月に旧小島小学校の校舎を活用して設立された。AKIKOAOKIさんら70組以上のデザイナーが卒業している。デザビレ内の旧アトリエとの共通点や違いは?アトリエをもって仕事をするということ自体は、自然とたどり着いてしまった感じなので、一緒ですかね。小さいころから段ボールでおうちをつくることが好きで、つくって猫と一緒にそのおうちに入ったりしていたんですよね。それで、そういう日々の環境みたいな、インテリアや暮らし、建物とか家とか、そういうことはずっとすきでしたね。でも、デザビレのときは、服をつくってはいたけれど、今在る場所の中で仕事をこなすことに一生懸命で、それが全てだった感じがあります。“過程”、というか、とりあえずものをつくるのに場所も知識も必要で。私もまだ当時23歳で、ブランドとしてもファンの方はいてくださったけど、ビスネスとして、生産面など本当にまだまだ勉強しなきゃいけない段階でしたね。だから、あまり空間をおしゃれにできなかったというか、仕事をこなす以外の空間のことまで余裕がなかったですね。今回のアトリエでは、ちゃんと、自分の好きなものを集めながら、少しずつ前よりも居心地がよい自分の居場所を作って、“自分の理想”に近づけている気がします。好きな家具を置いたり、本を並べたり。でも、もちろん、まだ完成形ではないです。あとは、デザビレはすぐ郵便が出せたんですけど、今回は郵便局まで歩くと15~20分くらいかかっちゃって、発送業務がちょっとした運動ですね。(笑)≫苅田さんの理想の始まるアトリエ Vol3. へ。ヒトが変わるときと環境が変わるときは、物理的にも非常に大きな変化の時です。『ritsuko karita』はアトリエを構えるこのタイミングでブランドとしても変わろうとしています。そんな門出を祝い、4月1日~7日、伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内にて、karita ritsukoとしての初展示と梨凛花のラストコレクションの販売を行います。ラストコレクションのほか、アトリエの中に並ぶ本や苅田さん自身が大事にしている事について私物の展示も行います。▮梨凛花ラストコレクション+ritsuko karita参加ブランド:梨凛花・ritsuko karita会期:4月1日~7日場所:伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内企画:TOKYO解放区(詳細:▮梨凛花 プレーンライン 展示会4月13日〜19日(現在予定)※詳しくはSNSにてお知らせいたします。場所:ritsuko karita アトリエ内(鶴川から徒歩10分)
2020年04月01日初めまして、あたらしいアトリエ初めまして。伊勢丹新宿店にてTOKYO解放区を担当しております、ちばです。本記事は「ritsuko karita(リツコ カリタ)」デザイナーの苅田梨都子さんにお伺いした、ブランドのアトリエの今と、これからここで生まれていくものたちのお話です。デザイナーにとっての“アトリエ”は、すべてが生み出される場所であり、すべてが旅立っていく場所でもある。何かを生み出し、それが様々な場所に届く、その中心にはいつもアトリエが存在します。今回は、私、ちばが、苅田さんのこだわりやお気に入りが詰まったritsuko karitaのアトリエをご紹介します。Vol.1 初めまして、あたらしいアトリエVol.2 アトリエおきにいりVol.3 理想の始まるアトリエVol.4 アトリエでの暮らし3月半ばのある日、引越ししたての「ritsuko karita」のアトリエにお伺いしました。私が三越伊勢丹に入社して最初に伺ったアトリエが、ritsuko karitaのデザイナー、苅田さんが手がけていた「梨凛花(りんりんか)」のアトリエだったのを思い出しながら、鶴川の駅に降り立ち、歩いて約10分。細い階段を上り左手を見ると大きな窓の向こうに苅田さんの姿をみつけました。ライオンのドアハンドルが施された門がアトリエの入り口。「この門ちゃんと閉まるんですよ~」と門を開閉させて笑う苅田さんに連れられて、アトリエの中へ。門を通ると庭があって、春らしい花々がちらほら。「勝手に咲いているものばかりなんですが、ちゃんと夕方になるとしぼんで、日の光で開くんですよね。本当は花壇もあるし、お庭もつくっていきたいんですけど、まだそこまでは手が回っていないですね。ここらへんは、スズランスイセンですかね。奥には筍の生えているところもあるんですよ」と苅田さん。室内に入ると、アトリエの奥にある可愛いらしいぬいぐるみを発見…! 足に“SATURN”ってかいてあって、土星の子なのだとか。「土星のこの友達として“地球”のキャラクターもいるんですけど、お部屋に馴染んで、可愛かったので選びました」「このこ(土星のぬいぐるみ)は前のアトリエから一緒。一時期、ぬいぐるみはもう大丈夫だなあ、と思っていたけれど、歳を重ねるたびにまたぬいぐるみ愛が…(笑)ぬいぐるみは癒しなんです。でも最近は近所で暮らす猫が庭先に遊びに来てくれることもあるから、猫にも癒されているかな」拠点をこの場所に構えてから日は浅いものの、すでに苅田さんにとって“居心地の良い場所”という印象を感じるこのアトリエ。単純にプロダクトの“制作場所”としてだけではなく、ゆくゆくは、お客さんが足を運び商品を直接みることのできる店舗としての役割も兼ねられることを構想しているそう。広さも環境も、家賃なども込みで「もうこれ以上は望んでいるもの見つけられないかも! 」と、内見1回目で即決したのだとか。「他の候補物件もあったものの、事務所のみではなく、アトリエ兼、店舗にもできて、人が自由に出入りできる場所、という条件にぴたりとハマったのが、この物件でした。それから直感ですが、初めて訪れた際に“ここ”で服を作りたいという気持ちを感じたので。東京だと表参道や中目黒といった華やかなイメージのあるエリアも好きですが、鶴川という“あえてここまで目的をもってお客さまがくる”という、“プチ旅行”のような、そういう感覚をお客さまにもってもらえるのもブランドらしいかな、と思っています」≫アトリエのお気に入りを知りに Vol2. へ。ヒトが変わるときと環境が変わるときは、物理的にも非常に大きな変化の時。苅田さんは、新しいアトリエを構えるこのタイミングで、ブランドの活動も新たにスタートする。そんな門出を祝い、4月1日から7日、伊勢丹新宿店本館2階 TOKYOクローゼット内にて、新レーベル「karita ritsuko」としての初展示と、これまで手がけてきたレーベル「梨凛花」のラストコレクションの販売を行う。他に、アトリエの中に並ぶ本や苅田さん自身が大事にしてい物事にまつわる私物の展示も。■ritsuko karita参加ブランド:梨凛花・ritsuko karita会期:4月1日~7日場所:伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内企画:TOKYO解放区(詳細:■梨凛花 プレーンライン 展示会4月13日〜19日(現在予定)※詳しくはSNSにてお知らせいたします。場所:ritsuko karita アトリエ内(鶴川から徒歩10分)
2020年04月01日アトリエでの暮らしこれは、苅田さんにお伺いした「ritsuko karita」のアトリエの今とこれからここでうまれてゆくものたちのお話です。「暮らす」ということは、「生きる」こと。苅田さんのアトリエでの暮らしのなかでも、ファッションやカルチャーが彩りをそえていて、改めて、TOKYO解放区のキャッチコピーにもしている「ファッションをたしなみ、カルチャーをたのしむ。」ことの先にある、たのしんで生きていくことの大事さを思いました。Vol1.初めまして、あたらしいアトリエVol2.アトリエおきにいりVol3.理想の始まるアトリエVol.4アトリエでの暮らし苅田さん自身のアトリエでの暮らしはどういう感じなんですか?等身大な環境で過ごしています。そのなかでデザインしたり、発送業務もするけれど、音楽を流したり、ひなたぼっこをしたり、お菓子を食べたり、植物に水をやったりとか。生活の中でナチュラルであることは意識をしていて、たとえ特別なことであっても、自分の中ではナチュラルでありたいな、と思いながら暮らしています。このもみの木はアトリエの引っ越し祝いにインターンの子がくれて。今、毎日育てていますが、いつかはお庭に植えてもいいのかもとかも思っています。のんびり過ごされている?あんまり焦らないようはしていますね。でも、さっきも郵便局に行ったりしていたんですけど、郵便局は16時までに発送しないとしまっちゃうのもあり、発送業務のときだけはせかせかしていますね。基本的にはインターンの子が10時に仕事始めで、12時にお昼休憩をして、1時間一緒にごはんをたべて、13時から16時まで仕事をして、夜は、繁忙期には仕事もするけれど、普段は映画見たり本読んだりとか、日中に仕事して夜は好きなことをして、と分けていますね。おひるごはんみんなで食べるのですね、どんなものを食べるんですか?事前にスーパーに行って食材買って、ごはんをつくっています。時々インターンの子が1~2人いて、多くても私含めて3人なんですけど、一緒に食べていますね。作り置きおかずの本を3年くらい前に買ってから、常備菜を作っていて、簡単なものだけど、といいながらもけっこう豪華なものも作っています。だいたいワンプレートみたいにするんですけど、多いのは野菜とベーコンを使ったもので、素材の味を活かしつつスープにしたり、煮卵だったり、紫キャベツにお酢を入れた酢漬けとか、サラダとか、その日に合ったお肉のメニューが多いですね。細かいお惣菜と野菜スープとごはん、という感じですかね。といいつつ、昨日はガパオライスでしたけどね!食べる話をしたので、次は聞く話。アトリエではどういう音がするんですか?アトリエではいつも音楽は流していますね。でも、自分が好きな曲と仕事しているときの曲は分けています。たとえば、カネコアヤノちゃんは歌詞が強すぎて仕事の時は違うなあ、とか。感情的になりすぎちゃうので、しっかり聞きたいんですよね。仕事中は、洋楽やドビュッシーなどが、集中できるし、デザインを考えるのにも邪魔しないので、BGMとしてそういう音楽を選んでいますね。レコードもかけたいな、と思っているのですが、このアトリエに引っ越してからレコードプレーヤーをかったので、まだ全然集めていないですね。もともと音楽はそんなにアーティストに詳しくはなくて、自分で体力を使って探せなかったんですけど、ストリーミングのおかげで探しやすくなって、気分に会うものを探すようになりましたね。はまった曲を繰り返す聞くことも、新しいものとの出会いたいなと思って知らない曲を聞くことも有ります。音楽に関しては、すきなものももちろんあるけれど、フットワークが軽いというか、何でも知りたい!というタイプで、新しい曲と出逢いたいなあという前向きなきもちで探ってその都度フィットするものを選んでいますね。あとは、友達のおすすめを聞くことも多いですね。結構前に教えてもらったのが、SaToA。聞いてみて、「あっ、すきだな…」ってなりました。※SaToA=東京を中心に活動している、ガールズスリーピースバンド。ギター、ベース、ドラムに3人が共にヴォーカルを務めるという珍しいスタイルで活動している。あとは、あんまりベーシックなものを知らないなと思うことがあって、スタンダードを勉強するためにクルーエルを買っていて、その中にあるミュージックページを読んだりもしています。でも、展示会ごとに服のイメージとリンクさせてプレイリストも作っていて、すきではあるんですよね、音楽。あ!それから、映画で流れている曲も探して聞いたりしますね。映画の温度が好きだったら、曲を聞くことで思い出せるので。苅田さんのアトリエで流れているプレイリストはこちら本もおすきなんですか?すきなものだけを今並べています。この付箋がたくさんついているのはイ・ランさんの『悲しくてかっこいい人』。本当はどの本も付箋をつけたり、線を引いたりしながら全部を読みたいんだけれど、本が汚くなってしまうし我慢していて、でもこの本は、うっ、ってなるところが多くて、付箋を貼る手がとまらなかったですね。こんなに素直に自分のことを書くんだ、こんな風に感じるんだ、って。※イ・ラン=韓国のソウル生まれのアーティスト。シンガー・ソングライター、映像作家、コミック作家、イラストレーター、エッセイストと活動は多岐にわたる。『悲しくてかっこいい人』は2018年に発刊。あっ、この中原淳一さんの本『幸せな食卓』のなかの“夢を活かす机”はアトリエづくりのときにかなり影響を受けています。ミシンの台の隣に本が並んでいたりとか椅子があって囲んで話せたりとか。ここに暮らしが詰まっているんですよね。※中原淳一=少女雑誌「少女の友」の人気画家として一世を風靡。戦後1年目の1946年、独自の女性誌「それいゆ」を創刊、続いて「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊。これからこのアトリエはどんな風に変わっていくと思いますか?「アトリエ」といいつつも、どんどん、お店になっていくイメージです。今はまだ自分の服しか販売できないけど、自分が台湾に行った時におみやげみたいに現地で商品を買い付けたり、花瓶を作っている方と一緒に販売したり、とか、誰かと一緒にという形を含めて、お洋服以外も「暮らし」として衣食住で発信していきたいですね。あと、オンラインもあるものの、お洋服含め、直接見て頂けるし、お客さまのなかにはコミュニケーションをとって、より仲良くみて決めたい方もいらっしゃるだろうなっていうのと、シーズンの受注会ではなくて、今ほしい方もいるだろうし、試着して買いたい!って方もいらっしゃるだろうな、とも思っていて、そういう方に空間と合わせて「ritsuko karita」を見せていけたられたらな、とも思っています。本当は、余裕があったら、どういう風に出来るかわからないけれど、お茶やお菓子とかを、喫茶店みたいに出来たらな…とも思っていて。生活の延長として、自分が全てを楽しむのでは無く、ほかの人にもきていただいて時間を一緒に共有して、すこしでも気に入るものがあったら、持ち帰るみたいな場所にはしていきたいです。でも、やっぱり自分はずっと服を手掛けてきたので、そこはぶれずに服をつくることは続けていきたいです。誰もがアトリエに来ることのできる日はもう決まっているんですか?最初の“プレーン”展示会は4月13日を予定しています。伊勢丹新宿店での「梨凛花」のラストコレクションのPOPUPと「ritsuko karita」の初展示が4月1日~7日なので、そのすぐ後ですね。そのあとのお店としてのオープンは、その都度SNSで何日にやります!と発表する形を考えていて、金土日とかでやりたいなとは思っているものの、毎月できるわけではないとも思っています。できるときは回数も増やしていったりはしたいですね。もっと遠く、いつの日にかアトリエで生まれそうなものや最近気になっていることとかもあったりしますか?ユニセックスの服やメンズも挑戦したいなあ、とか。「梨凛花」では、おんなのこに縛っていたけれど、私自身おとこのこに憧れがあるのを感じるときもあるし、プライベートでもメンズライクなお洋服、たとえば、私は身長が高いほうで、かっこいいパンツをジャケットに合わせるのは、着ていてもすごく私らしく居られてすきだなと思うんですよね。でも、おとこのこだと、体型や身体の大きさも違うし、シンプルなディテールにもこだわっているすでに世の中に出ているメンズ服にリスペクトがとてもあるので、自分がつくらなくてもいいのかな、と思い、今はまだおんなのこですかね。何よりデザインを描いているとおんなのこの服を作りたくなっちゃうんですよ!といいつつも、もう少し勉強をして、おとこのひとでも着られるものを、今までつくってきた自分の中のかわいいとか、自分の中のロマンティックとか、そういうポイントを核として大事にしながら派生させていきたいですね。梨凛花を始めた時は、絶対におんなのこの服しか作らないぞ!と少女性のある服にこだわりをもっていたけれど、年齢や環境でつくるお洋服、つくりたいお洋服も変わっていくんだなと思いましたね。自分の名前で活動する「ritsuko karita」というブランドだからこそ、自分らしさを出していけたらなとも思っています。▼編集後記 / TOKYO解放区 ちばひなこ『梨凛花』として、TOKYO解放区でずっとご紹介してきた苅田さんのものづくり。『梨凛花』のころから、苅田さんの展示会にくるお客さまと苅田さんの距離感や関係性をとても素敵だな、と思っていました。そして、『梨凛花』のお洋服をオーダーしたときに一緒に届いた葉書に綴られていた苅田さんからの手書きのメッセージに、彼女の穏やかだけど芯があって、優しくて丁寧な愛を感じていました。そして、これからこのアトリエから始まる『ritsuko karita』では、そんな苅田さんによるより等身大な表現やものづくりが生まれるんだと思うと、わくわくしてしまいますね。インタビューを通して、苅田さんの人柄、考え方や想い方、彼女の伝えたいことを少しでも感じていただけたらうれしいです。≫最初からアトリエをたのしむ Vol.1 へヒトが変わるときと環境が変わるときは、物理的にも非常に大きな変化の時です。『ritsuko karita』はアトリエを構えるこのタイミングでブランドとしても変わろうとしています。そんな門出を祝い、4月1日~7日、伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内にて、karita ritsukoとしての初展示と梨凛花のラストコレクションの販売を行います。ラストコレクションのほか、アトリエの中に並ぶ本や苅田さん自身が大事にしている事について私物の展示も行います。▮梨凛花ラストコレクション+ritsuko karita参加ブランド:梨凛花・ritsuko karita会期:4月1日~7日場所:伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内企画:TOKYO解放区(詳細:▮梨凛花 プレーンライン 展示会4月13日〜19日(現在予定)※詳しくはSNSにてお知らせいたします。場所:ritsuko karita アトリエ内(鶴川から徒歩10分)
2020年04月01日理想の始まるアトリエこれは、苅田さんにお伺いした「ritsuko karita」のアトリエの今とこれからここでうまれてゆくものたちのお話です。自分のなかにある“理想”について考えることは、時に自分の幼少期に立ち返り、自分自身を見つめなおすことにもなります。これから進む先は、これまで進んできた軌跡の先にしか見つけられない場所。これからについて踏み出す時だからこそ、一度自分のこれまでを見つめなおし、本当に大事にしたいこと、大切な想いについて、ゆっくり考えてみたいものですね。Vol1.初めまして、あたらしいアトリエVol2.アトリエおきにいりVol3.理想の始まるアトリエVol.4アトリエでの暮らし苅田さんにとっての“自分の理想”って何ですか?『どうぶつの森』とか、ジブリとか。どうぶつの森はNINTENDO64からやっていて、もちろんDSでもやっていて、暮らし方の憧れとして存在していますね。どうぶつの森は、服を作っているヒト、ヒトというか、どうぶつ、ですかね、と商店をやっている店主と、珈琲を出すマスターなどがいて、お手紙を出して住民と仲良くなったりしていて、そこにとても憧れますね。ジブリも、『魔女の宅急便』とか、パン屋さんに住まわせてもらってお店番をして、穏やかでのんびりしながらも自分の仕事を一生懸命する。私自身そういう人たちになりたいなととても思います。好きなものに囲まれて、クリエイティブなことが出来る、これ以上おおきな夢はないです。小さなコミュニティのなかで、みんながすきなことをしていて、それが周りとのかかわりになっていく、それが本当に理想ですね。※どうぶつの森=架空のどうぶつたちの住む世界で気ままに暮らすことができるゲーム。ゲームの中の村に住んで、近所の人と話をしたり、買い物をしたり、手紙を書いたり、好きなことができる。その“理想”がこのアトリエから始まる…?そうですね。やりたかったことを凝縮させていくとお店を開くことに繋がっていて、それはこのアトリエでこれからしていくことですね。ちっちゃなころから服を作ってお店やさんをしたいとは思っていて、それを意識してこうやって過ごして来ました。私、双子で、小さいころおばあちゃんと双子の妹とよくお店やさんごっこをしていたんですよね。私がお店側で、おばあちゃんと妹がお客さまで。マジックテープでくっついている野菜に値段をつけて、偽物のお金を渡して買いに来てもらって。その頃から「誰かに来てもらって、包みを渡す」というお店やさんの行程がだいすきで。今もご注文いただいた商品にはリボンで縛ってメッセージを書いて渡すようにしています。贈り物をするときに、なにかコミュニケーションをとって渡すのがとてもすきで、大切にしていますね。私はファッションデザイナーかもしれないけど、服を作ることだけではなく、服を作ってからのその後の工程もだいすきで。だから、これからはもっと服の後の提案もしたいですね。着方や、見届けるところも。服を作ること、送りだすこと、そのすべてがやりたくて、それがこのアトリエから始まりますね。といっても、正確には、まだ始まっていないんですけどね。これからどんどんお客さまがちょっと会いに来たくなって来られる場所にしていきたいです。私は、現実っていうより、映画とかゲームとか、妄想というか、そういう物語として描かれている生活を、夢見がちかもしれないですけど、リアルでもできると信じているんですよ。だから、そういう場所になるようにアトリエにも名前つけた方がいいかもねって友達と話しているんですけど、悩んでいてまだしっくりきていなくて、でも、ひらがな三文字とか四文字とかで、ちょっと幻っぽい感じがいいなあとは思っています。「梨凛花」のアトリエから「ritsuko karita」のアトリエへ、みたいな部分も?服をずっとやってきたので、服を作ることは変わらずし続けますが、そういう部分もありますね。「梨凛花」だからこそこういうデザインをしなきゃ、と自分自身を梨凛花に寄せている部分がありました。でも、アトリエも変わるし、27歳にもなるし、もっと等身大の自分自身の考えでブランドをやってみてもいいんじゃないかな、と思うようになりましたね。あとは、「梨凛花」では、世界観を作って展開をしていたものの、日常生活で着られる服も欲しいなと思うようにもなってきたのと、「梨凛花」として毎シーズンを作り込んでいくと、シーズンごとに移り変わりが激しくなっちゃって、それをずっとやっていくのはここの「アトリエ」にも自分自身の考えにも合わないな、って。あとは、最近はアクセサリーやプロダクトといった、アパレル以外のクリエイターのお友達が増えてきていて、指輪だったり、財布だったり、彼らにはブランドの象徴とするラインナップがあるので、それにちょっと憧れたというのもあります。具体的には、「ritsuko karita」では“プレーン”と“リッチ”という名前をお洋服につけて2軸で作っていこうと思っています。“プレーン”は継続的にやりたいと思っていて、自分の中のベーシックを提案していきます。でも、ただベーシックをやるのではなく、シャツ・ブラウス・ワンピース・パンツなど普段使いしやすいアイテムを私なりにデザインしたいですね。一方、“リッチ”は、プレーンよりもこだわりがあって、最初のコレクションだと柄ものがメインになるのですが、シーズンごとに自分の気になるものを色や生地の組み合わせで作る、ちょっと印象的で密度のあるもののご提案です。あとは、リッチをプレーンにプラスして着られるように、というのは意識していますね。ものづくりとアトリエは繋がっているんですね。そうですね、自分が「どういうところでどんな服を作ったらいいか」はいつも考えていますね。でも、私にとっては、服を作ることは特別なことではないのです。ものをつくることもデザインを描くことも、ごはんをたべたり、本を読んだりするのと同じくらい必要な習慣です。だから、「アトリエ」って他人から見たら、特別な存在に見えてしまうかもしれないけれど、ものづくりのアトリエっていうよりかは、「ristuko karita」として衣食住の発信の場所というか、いろいろなことを提案する中で、自分自身にとっても暮らしの一部、みたいなそういう場所にアトリエを思ってもらいたいですね。≫アトリエでの暮らし Vol.4 へ。ヒトが変わるときと環境が変わるときは、物理的にも非常に大きな変化の時です。『ritsuko karita』はアトリエを構えるこのタイミングでブランドとしても変わろうとしています。そんな門出を祝い、4月1日~7日、伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内にて、karita ritsukoとしての初展示と梨凛花のラストコレクションの販売を行います。ラストコレクションのほか、アトリエの中に並ぶ本や苅田さん自身が大事にしている事について私物の展示も行います。▮梨凛花ラストコレクション+ritsuko karita参加ブランド:梨凛花・ritsuko karita会期:4月1日~7日場所:伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内企画:TOKYO解放区(詳細:▮梨凛花 プレーンライン 展示会4月13日〜19日(現在予定)※詳しくはSNSにてお知らせいたします。場所:ritsuko karita アトリエ内(鶴川から徒歩10分)
2020年04月01日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア「アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)」より、「イースターエッグ ショーピース」が登場。アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店・大丸京都・博多阪急にて、2020年3月18日(水)から4月14日(火)までの期間限定で発売される。「イースターエッグ ショーピース」は、2020年のイースター・4月12日のお祝いに合わせて贈る限定チョコレートだ。ダークチョコレートで作ったエッグの中には、イースターを象徴するウサギや魚、卵モチーフのミルクチョコレートを詰め込んでいる。エッグの外側には白い花を飾り、春らしく仕上げた。【詳細】イースターエッグ ショーピース販売期間:2020年3月18日(水)〜4月14日(火)販売店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店・大丸京都・博多阪急価格:2,500円+税※テイクアウトのみでの販売※画像はイメージ■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F営業時間:月~土 10:00~21:00 / 日・祝 10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店B1F営業時間:10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急 ※テイクアウトのみ住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急B1F営業時間:日~木 10:00~20:00 / 金・土 10:00~21:00【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間 10:00〜18:00)
2020年03月21日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア「アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)」から、ホワイトデー&春の期間限定スイーツが登場。2020年2月19日(水)より、アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店・大丸京都・博多阪急にて発売される。スプリング ストロベリーピンクが鮮やかな「スプリング ストロベリー」は、ストロベリーやホワイトチョコレート、ピーチ、レモンの味わいを重ねた華やかなケーキだ。トップにはかわいらしい花を飾り付けた。なおピースに加えて、4〜5人向けのホールサイズも用意する。クープショコラ ブラウニー「クープショコラ ブラウニー」は、ビターな味わいを楽しめるカップ型ショコラ。パリッとしたダークチョコレートカップに、ふんわりとしたブラウニーとやさしい甘さのクリームを合わせた。いちご型マカロンやタブレットショコラもそのほか、フレッシュないちごとコンポートを挟んだ「苺のマカロン」や、ホワイトチョコレートにストロベリーとアーモンドを加えたタブレットショコラ「アトリエ タブレット ホワイト チョコレート ストロベリー」を取り揃える。詳細アトリエ ドゥ ゴディバ ホワイトデー&春の限定スイーツ発売日:2020年2月19日(水)取扱店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店・大丸京都・博多阪急※博多阪急店ではテイクアウトのみメニュー:・スプリング ストロベリー(ピース) イートイン 980円+税 / テイクアウト 780円+税〈5月12日(火)まで〉・スプリング ストロベリー(ホール) テイクアウト 4,500円+税〈3月10日(火)まで〉・クープショコラ ブラウニー イートイン 1,000円+税 / テイクアウト 800円+税〈5月12日(火)まで〉・苺のマカロン イートイン 880円+税 / テイクアウト 680円+税・アトリエ タブレット ホワイト チョコレート ストロベリー テイクアウト 800円+税〈販売終了期間未定〉■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F営業時間:月~土 10:00~21:00 / 日・祝 10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店 B1F営業時間:10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急 ※テイクアウトのみ住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急 B1F営業時間:日~木 10:00~20:00 / 金・土 10:00~21:00【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間 10:00〜18:00)
2020年02月22日東海道沿いの三角の家「ニューヨークからの帰国後、妻に“すごくいいから”と言って自分の地元の藤沢で土地を探し始めたんです」と話を始めたのは画家の乙部遊さん。「でも最近人気が出てきたせいか街が変わりすぎてしまって、あと、土地自体もピンとくるものがなかった。それで二宮ぐらいまで広げてみようかということになって探してみたら3つほどあって、建築家にも相談して国道1号沿いのこの土地がいちばんいいのではということで購入しました」江戸時代までは東海道だった国道1号から数m退いた場所に立つ乙部邸。設計は遊さんの中学の時の同級生とその友人のお2人に依頼したという。「植物が好きなので、まずは窓が多くて家の中に光がいっぱい採り込めること。それと絵を描くので壁も広くしてほしいという相反するような依頼をしました」。「壁も広く」というのは制作した作品を飾れる壁がほしかったから。「さらに、作品をつくるのでインスパイア、刺激してくれるような環境がいい、ふつうの家にはない面白味のある空間にしてほしいというのも伝えましたね」こうしたリクエストから家づくりが始まった乙部邸は断面がほぼ三角形。入口部分が少し欠き取られた形になっているが、国道1号を車で走っていても思わず目を引く外観だ。乙部邸のデザインについて、建築家の齋藤さんは「まずは“東海道で一番カッコイイ家つくろう”という話がありました。またあの屋根の勾配にすると、北側の東海道にも日が落ちて、ふつうの建て方をするよりも道路が明るくなる。平面を対角線のプラン、断面も斜め天井とすることで、“高い”“低い”と“狭い”“広い”のたすき掛け、つまり4種類の空間性がひとつの単純な住宅プランで構成できると考えた」と話す。入口の部分が欠き取られてガラス張りになっている乙部邸。目の前の1号線を車で通っても目を引く。ニューヨーク生活からの影響この「たすき掛け」した空間が内部では要望であった「インスパイアしてくれる環境」をつくり出している。2階では三角形断面の斜線の部分が壁=天井となり「ふつうの家にはない」ダイナミックな空間を生んでいる。そして、南側に開口を広く取りまた北側の白壁を切り抜いて吹き抜けから入口まで視線が抜けるつくりにしたことから面積以上の開放感を体感することができる。白い壁の部分は奥さんの京子さんと塗ったのだという。「壁は最初から塗ろうと思ってました、費用が安くなるならというので。ニューヨークのギャラリーで展覧会をやったときに壁に絵を描いたりしたんですが、そのときにも自分で塗り直したりしていたので、壁を塗ることに関して抵抗がなかったんですね」ニューヨークでは家の壁をパテで粗く塗りかつなんども塗り直す。それですごくモコモコした壁が多いのだが、そうしたニューヨークで経験した空間の影響もあり塗りムラのあるほうが逆にしっくりとくるようだ。キッチンの壁をブリックタイルにしたのもそうだという。京子さんは「ニューヨークのカフェみたいな雰囲気にしてほしいということでタイルにしてもらいました」と話す。表面がフラットなものと凹凸のあるものの2種類をうまくばらけるように張ったのもリクエストだった。2階東側から奥のキッチンを見る。遊さんが好きだという緑がとてもセンス良く配置されて空間の雰囲気をさらにコージーなものにしている。キッチン部分の壁は京子さんの希望でブリックタイルを張った。右の木の壁は遊さんが明るい色を選びシナ合板にした。存在感のあるライトはブティックで使われていたのを譲り受けたものという。2階の壁が一部切り取られていて、そこから1階と道路を見下ろすことができる。遊さんの描いたドローイングが並ぶ。道路側の壁の角度が内側へと振られているのがわかる。キッチンから見る。東に向かって空間が徐々に狭まっている。階段上部から見下ろす。玄関部分がガラスのため道路側から壁に架かる作品を見ることができる。内部からは右前方の山の緑を眺めることができる。大きく取れたギャラリー「もっと狭くて小さくなるかなと思っていたんですが、妻の理解もあって想像以上に広く取れたしすごくいいものができてよかったと思っています」と遊さんが話すのは1階のギャラリースペース。外からも見られるように白壁には乙部さんの作品が並ぶ。「ニューヨークでは展示をいろいろとやらせてもらったんですが、日本に帰ったら細々と自分のペースで作品をつくっていければいいなと思っていました。つくったものを見せる場所があったらなおいいなということでギャラリーをつくらせてもらって、自給自足というか、これがすごい良かったなと思います」。吹き抜けになっているため、ギャラリーとして見ても特徴的な空間だ。展示の際にはプライベートの部分にまで拡張ができるつくりにしている。入口近くのコーナーは遊さんがアクリル画などの制作に使う場所にもなっている。1階奥から玄関方向を見る。遊さんがアクリル作品を制作するのはこのあたり。壁の棚には絵の具などが並ぶ。玄関から土間部分に入るとギャラリースペース。真ん中に架けられている作品はこの家のオープンハウスをした際に描かれたこの家をモチーフにしたドローイング。土間から見る。遊さんと京子さん、娘の生愉(きゆ)ちゃん。手前は主寝室。このように扉を開けるとギャラリーにすることもできる。いちばん右の作品はニューヨーク・クイーンズ地区で発行されている雑誌の表紙となり、また個展を開くきっかけにもなった。遊さんはNYのバスルームがタイル張りなのが好きだったので、「タイルにしたい」とリクエストした。洗面所の左手がトイレ、向かいが浴室で水回りがこの場所にまとまっている。「ふつうにはない、変わった家ですが、ほんとにいいものをつくってもらったという気がします」と遊さん。暮らし始めてまだ間もないが夫妻ともにリビングの開放感が気に入っているという。視線が2方向に視線が抜けるうえに天井も高い。「斜めのパースが効いている空間だからかそんなに狭い感じもしない」と画家らしいコメントをしてくれた。「プランを見たときは狭めに感じたのでパーティをやるときとか大丈夫かなと。でも住んでみると狭い感じがしないし、パーティをしたときも問題なかったしみんなが“空間がいいね”って言ってくれて」遊さんの好きな緑もとてもいい感じで配置された2階は、「ふつうの家にはない」空間ながらとてもコージーで快適な生活ができそうな印象を強く受けた。屋根・壁・床のすべてを105角のベイマツで構成することなどによりそれらの厚みを抑え、その分居住スペースを広く取った。乙部邸設計齋藤隆太郎/DOG+井手駿/日建ハウジングシステム(協働設計)所在地神奈川県中郡二宮町構造木造規模地上2階延床面積87.23㎡
2020年01月27日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア「アトリエ ドゥ ゴディバ(ATELIER de GODIVA)」のバレンタインスイーツが登場。2020年1月8日(水)より順次、アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店・大丸京都・博多阪急にて発売される。ハート カシスぽってりと丸みのある真っ赤なハートをかたどった「ハート カシス」は、ビターチョコレートと甘酸っぱいカシス、さくさくとしたサブレのハーモニーを楽しめる1品。ピースだけでなく、4〜5人向けのホールサイズも用意する。苺のマカロン西武池袋本店限定での取り扱いとなる「苺のマカロン」は、フレッシュないちごとコンポートを挟んだマカロンだ。かわいらしいいちご型の見た目から味まで、“いちごづくし”で仕上げた。タルト オ フレーズ「タルト オ フレーズ」は、チョコレートで作ったカップに、ピスタチオクリームやサブレを重ねたタルトだ。上にはフレッシュないちごを盛り付け、華やかな見た目に。生 ショコラ あまおういちごいちごの味わいを楽しめる濃厚な生チョコ「生 ショコラ あまおういちご」も登場。なめらかな口どけのショコラに、爽やかなあまおういちごを効かせている。さくさくとしたフィユティーヌも加え、食感にアクセントを添えた。詳細アトリエ ドゥ ゴディバ バレンタインスイーツ発売日:2020年1月8日(水)より順次メニュー例:・タルト オ フレーズ期間:2020年1月8日(水)〜4月中旬価格:イートイン 1,000円+税 / テイクアウト 800円+税・ハートカシス期間:2020年1月22日(水)〜2月14日(金)価格:イートイン ピース 1,000円+税 / テイクアウト ピース 800円+税、ホール 4,000円+税・苺のマカロン〈西武池袋本店限定〉期間:2020年1月15日(水)〜2月18日(火)価格:イートイン 880円+税 / テイクアウト 680円+税・生 ショコラ あまおういちご(8粒入)期間:2020年1月22日(水)〜未定価格:2,700円+税■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F営業時間:月~土 10:00~21:00 / 日・祝 10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店B1F営業時間:10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急 ※テイクアウトのみ住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急B1F営業時間:日~木 10:00~20:00 / 金・土 10:00~21:00【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間10:00〜18:00)
2020年01月11日ゴディバ(GODIVA)のコンセプトストア「アトリエ ドゥ ゴディバ」はクリスマス限定スイーツを、アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店、大丸京都、博多阪急にて、2019年11月6日(水)より順次発売する。「クープショコラ タタン クレームブリュレ」は、キャラメリゼした香ばしい甘味のリンゴや、濃厚なクレームブリュレ、ミルクチョコレートのビスキュイをミルクチョコレートカップに閉じ込めた、甘く贅沢な味わいのデザートだ。真っ赤なグレーズが目を引く限定ケーキ「クリスマス ストロベリー」は、ストロベリームース、ホワイトチョコレートガナッシュ、ピーチラズベリージェリー、レモンビス キュイの層を重ねたクリスマスケーキ。ホワイトチョコレートのリボンを飾り、クリスマスギフトのように仕上げている。「サンタマカロン」は、ピスタチオやクリスマスレッドのグレーズ、チョコレートのデコレーションをあしらって仕上げた、サンタをイメージしたルックスのマカロン。苺、ホワイトチョコレートクリームをマカロンでサンドし、ピスタチオと香り豊かな苺が絶妙に調和した味わいを楽しめる。尚、西武池袋本店・大丸京都では、「クリスマス ストロベリー」と「サンタマカロン」に白桃シャーベットを添えた「クリスマスプレート」を提供する。【詳細】アトリエ ドゥ ゴディバのクリスマス限定スイーツ販売期間:2019年11月27日(水)~※クープショコラ タタン クレームブリュレのみ、2019年11月6日(水)~2020年1月21日(火)発売。取扱店舗:アトリエ ドゥ ゴディバ(西武池袋本店、大丸京都、博多阪急)※イートイン提供は、西武池袋本店、大丸京都のみ。・クープショコラ タタン クレームブリュレ テイクアウト 880円+税※イートインは1,080円+税、イートインセットメニューは1,680円+税~。・クリスマスプレート(クリスマス ストロベリー、サンタマカロン、白桃シャーベット) イートイン 1,280円+税、イートインセットメニュー 1,880円 ※テイクアウト無し■テイクアウトメニュー・クリスマス ストロベリー(ピース) 780円+税・クリスマス ストロベリー(ホールケーキ) 4,500円+税・サンタマカロン 380円+税■店舗情報・アトリエ ドゥ ゴディバ 西武池袋本店住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 B1F営業時間:(月~土)10:00~21:00/(日・祝)10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 大丸京都住所:京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店B1F営業時間:(月~日)10:00~20:00・アトリエ ドゥ ゴディバ 博多阪急住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号 博多阪急B1F営業時間:(日~木)10:00~20:00/(金・土)10:00~21:00【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間10:00-18:00)
2019年11月09日メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)が手掛けるシューズライン「アトリエ ミハラヤスヒロ(Atelier MIHARA YASUHIRO)」より新作の限定レザーシューズがメンズ&ウィメンズで登場。2019年8月3日(土)より、ミハラヤスヒロ表参道ヒルズ店にて発売される。今回登場するレザーシューズは外羽根短靴、サイドベルト短靴、コインローファーの全部で3型。全てのモデルのアッパーは1枚のヌメ革で形成しており、シームレスで着脱のしやすい一足に仕上げた。ヌメ革特有のナチュラルな風合いを活かしたルックスは、素朴でありながら美しい光沢を放つ上品な佇まい。汗や湿気を吸い取るので履くたびに自分の足に馴染んでいき、レザーシューズの醍醐味である経年変化を楽しむことも出来る。また、各シューズは全て後染めが可能。希望に合わせて一流の靴職人が丁寧に仕上げてくれる。【詳細】アトリエ ミハラヤスヒロ 限定シューズ発売日:2019年8月3日(土)販売店舗:メゾン ミハラヤスヒロ 表参道ヒルズ店住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズB1F<アイテム詳細>■外羽根短靴(メンズ)価格:58,000円+税サイズ:25/25H/26/26H/27/27H■サイドベルト短靴(メンズ&ウィメンズ)価格:58,000円+税サイズ:23/23H/24/24H/25/25H/26/26H/27/27H■コインローファー価格:54,000円+税サイズ:23/23H/24/24H/25※後染め加工は別途3,000円+税【問い合わせ先】メゾン ミハラヤスヒロ 表参道ヒルズTEL:03-5770-3291
2019年07月27日ロクシタン(L’OCCITANE)の新店舗「ロクシタン ギンザシックス店 アトリエ・ド・プロヴァンス」が、2019年4月12日(金)にオープンする。同店舗は、ロクシタンが継承してきた南仏プロヴァンスの伝統技術やクラフツマンシップを表現すべく、これまでで初めて「アトリエ」をコンセプトに掲げたカフェ併設の新店舗。商品の販売だけではなく、店内の工房で要望に合わせたラッピングサービスを提供するほか、プロヴァンスのライフスタイルが体験出来るワークショップの実施も予定している。また、店舗のオープンを記念して、ピエール・エルメ・パリとのコラボレーションでフランス・パリにオープンさせた旗艦店「シャン キャトルヴァンシス(Champs 86)」から誕生したフレグランスシリーズ「キャトルヴァンシス コレクション(86 Collection)」が発売。同コレクションは、パティスリー界のピカソ”と称されるピエール・エルメのイマジネーションと、ロクシタンが培ってきた植物知識をかけ合わせて生み出されたもので、素材がもつ魅力を最大限に引き出した香りが特徴。自然、記憶、旅、そしてそこでの出会いからインスピレーションを得ており、コルシカ島の象徴的な花であるイモーテルと柑橘系果物のフレッシュな香りを組み合わせた「マンダリン イモーテル」をはじめとする、全6種のフレグランスが展開される。併設のカフェでは、額装された絵画をイメージしたプレートスタイルのパフェ「パルフェ ジョーヌ」や、木製パレットをかたどったオリジナルプレートに盛り付けた前菜プレート「アペリティフ パレット」など、「アトリエ」をテーマにしたここだけのオリジナルメニューが楽しめる。【店舗情報】「ロクシタン ギンザシックス店 アトリエ・ド・プロヴァンス」オープン日:2019年4月12日(金)住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B1FTEL:03-6280-6461営業時間:ショップ・カフェともに10:30~20:30(カフェラストオーダー20:00)
2019年04月14日カフェ「伊右衛門サロン京都」が、2019年3月29日(金)京都・東山に「伊右衛門サロンアトリエ京都」として移転リニューアルオープンする。「伊右衛門サロンアトリエ京都」京都・東山へ「伊右衛門サロン京都」は、サントリー食品インターナショナル株式会社、株式会社福寿園、カフェ・カンパニー株式会社の3社が共同でオープンさせた“お茶”にフォーカスしたカフェ。2008年6月のオープン以来、2018年12月まで京都・烏丸三条にて営業していたが、2019年3月京都・東山に場所を移し、「伊右衛門サロンアトリエ京都」としてリニューアルオープンする。お茶×京食材の和メニューフードメニューは、「京都吉兆」総料理長の徳岡邦夫、フレンチレストラン「レストランよねむら」オーナーシェフの米村昌泰、料理家のSHIORIが担当。「お茶」と京都の食材をコンビネーションさせた食事メニューを朝・昼・夜と異なるラインナップで展開する。朝・昼・夜の食事メニューモーニングでは、お粥や炊きたての釜ご飯におばんざいを合わせた御膳を用意。ランチには、蒸し寿司や釡炊きごはん御膳、京風和だしカレーなど、和食を中心とした彩り豊かなメニューが揃う。ディナータイムには、アラカルトに加えてコースメニューを提案。伊右衛門の蒸し寿司コース、伊右衛門の釡炊きごはんコースともに3,800円~展開する。お茶スイーツデザートは、全て動物性食材を一切使用しない100%植物性のヴィーガン・デザート。全てに「お茶」を取り入れて和風のパフェやパンケーキ、ティラミスなどを揃える。「おやつ3種盛り合わせ種」は、ティラミス、ケーキ、タルト、アイス最中、クッキーなどから好みのものを3種類選べるお得なメニューだ。日本茶&アルコール茶カクテルドリンクは、厳選した抹茶・煎茶・ほうじ茶などの本来の味わいを堪能できる「お茶」メニューから、お酒と組み合わせたアルコール茶カクテル、野菜や果物を組み合わせたドリンクなども取り揃える。古き良き「町家」風の店舗デザイン店舗は、建仁寺からもほど近い古き良き佇まいを残す町屋を改装。2F建ての路面店となり、1Fは「THE KITCHEN」として、朝・昼・夜問わず「お茶」と共に食事やデザートを提供、また2Fは「THE BAR & TEA ROOM」として、煎茶や抹茶のみならず多様なアレンジティー、ヴィーガンの和洋菓子を1日を通して楽しめるティーカウンターとなる。【詳細】伊右衛門サロンアトリエ京都オープン日: 2019年3月29日(金)住所:京都府京都市東山区八坂鳥居前下る清井町481-1TEL:075-744-6451客席数:47席(1F / 2F)営業時間:8:00〜23:00<メニュー例>■モーニング 8:00~11:00(L.O. 10:30)・お粥御膳 1,500円~・伊右衛門釡炊きごはん御膳 1,800円■ランチ 11:00~15:00(L.O. 14:00) / ライトミール 15:00~17:00・蒸し寿司ランチ 2,200円~・釡炊きごはん御膳 2,200円~■ディナー 17:00~23:00(L.O. 22:00)・伊右衛門の蒸し寿司コース 3,800円~・伊右衛門の釡炊きごはんコース 3,800円~■デザート・おやつ3種盛り合わせ種 1,280円・豆乳ティラミスパフェ(抹茶・ほうじ茶) 各1,400円■ドリンク・日本茶(煎茶・かぶせ茶・玉露・抹茶・ほうじ茶など) 550円~・・アルコール茶カクテル 各種900円~
2019年03月31日中村邸は、陶芸家の妻のアトリエと建築家の夫のアトリエを兼ねた職住一体の住まい。こうした機能をもたせながら、敷地面積は約16坪、さらに間口の狭い細長い敷地という厳しい条件でした。設計をした夫の高淑さんはどのように、これら条件をクリアしたのでしょうか。あらゆる面で興味深い中村邸をご紹介しましょう。■ キッチンに隣接する陶芸アトリエ中村さん夫妻の家は、間口わずか2.77m。南北に長い建物は、3階建て。その2階に妻、直子さんの陶芸アトリエがあります。まずは気になる陶芸アトリエをご案内しましょう。妻の陶芸アトリエは、2階のダイニングキッチンと同じフロアにあります。写真奥がダイニングキッチン、手前がアトリエスペースになっています。ダイニングキッチンとアトリエを仕切っているのは、視線の通るガラス。その部分に棚をしつらえてギャラリーとして活用しています。こちらが陶芸アトリエです。西側の大きな窓から光が注ぐ明るい空間。閉じこもって没頭するよりも、暮らしと創作が緩やかにつながる直子さんのスタイルが伝わってきますね。音や光、人の気配が伝わり、家事と創作の切り替えもスムーズだそうです。ここでこだわりのものといえば?無垢ブラックウォールナットの作業テーブルだそうです。塗装した天板で粘土を練るとくっついてしまうため、無塗装の板を探し、銘木の店で見つけ出しました。「陶芸は孤独な作業ですが、私の場合ひとりだと寂しくなってしまうんです。案外、人が近くにいたほうが集中できる気がしますね」「陶器は、生活で使うものがつくれるのが楽しい」と器や陶壁、アクセサリー、花器なども広く制作。ペンダントライトは高淑さんのオーダーで、高淑さんが設計した住宅に納品したもの。ドットからこぼれ出る光が楽しめます。ギャラリーとして使用する棚は、近づくとこんなふう。ガラスなので、ダイニングキッチン側からも作品を見ることができます。ちなみに直子さんは東京・自由が丘で陶芸教室を主宰しているそうですよ。■ 細長い敷地を最大限に使う間口の狭い地上3階建ての外観は、ショップのようなたたずまい。「時代や用途に合わせて住宅以外にも転用できる設計で、長く生きる建築を目指しました」と高淑さん。右隣の建物も高淑さんが設計しただけあり、2棟の建物はぴったり調和が取れています。木とコンクリート、ガラスのミックスが共通していますね。さて、どのように難しい土地の形状を克服したのでしょうか。間口は2.77mで、縦に長く、奥行きがあります。特徴としては、ガラス面が多いことが分かりますね。やはり構造がポイントでした。細長い敷地を有効に使うため「薄肉ラーメン構造」を採用しています。左右に見える偏平な木製壁柱がフレームになって支えるため、室内に柱型や梁型、耐力壁が現れず、広く使えるのです。構造体である壁柱以外の壁はすべてガラスを使い、間仕切り壁も最小限に。どこにいても視線が抜け、広がりを感じさせてくれます。では、他の部屋はどのようになっているのでしょう。3階はプライベートなフロア。主寝室にも、窓からたっぷり光が注ぎます。寝室側から北側を見たところ。ガラス窓とまっすぐな廊下により視線が抜けます。廊下の右手にゲストルーム、奥の扉の先にバスルームとトイレがあります。バスルームと洗面室、トイレは壁や廊下を設けずワンルームに収め、狭さを感じさせない設計に。洗面室は2面をガラスにして光を取り入れ、広がりも演出。カウンター下に洗濯機をビルトインし、背面に室内干しスペースを設けて家事動線に配慮しました。日当たりがよくて、愛猫もウトウト。「お気に入りはベッドの上。窓から光が入ってポカポカするの」■ ギャラリーも兼ねる多目的ガレージ1階はガレージとガレージ奥に高淑さんのアトリエ、という構成。1階はRC造です。柱型が現れないため、間口が狭いながらも愛車のポルシェが収まるガレージを実現しました。ガレージはギャラリーやイベントスペースも兼ね、夫妻で2人展を開催したりガレージセールを開いたこともあるそうです。黒い螺旋階段が、より空間をシャープでおしゃれな印象に。右手の壁は、直子さん手焼きの陶壁で、微妙に色の違う陶板が繊細なグラデーションを描きます。ポルシェの赤が映える空間ですね。こちらは1階奥の高淑さんのアトリエ。コンパクトながら収納するものを徹底的に採寸し、ぴったり合う家具を造作しているため必要十分な空間。打ち合わせには2階のダイニングを使うこともあります。設計から引っ越しまで2年を要したという高淑さん。間口の狭い敷地をいかに有効に使うか、何度も模型をつくって検討を重ねたそうです。敷地を存分に有効活用したお宅ですが、ガレージがイベントスペースになったり、ダイニングが打ち合わせ場所になったりと使用目的を定めないことでも、実際の面積以上の広がりを感じさせるんですね。練りに練った設計によって、仕事も暮らしも快適かつスムーズな中村邸でした。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年7-8月号」を参考にしてみてくださいね。設計/中村高淑(unit-H 中村高淑建築設計事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2017年7-8月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「安心!安全!高品質! 信頼で選んだハウスメーカーの家」 【第二特集】「毎日元気になれる『趣味の家』」
2019年03月21日小さな商店街の途中にある、3層から成る間口の狭い建物。ここは、設計事務所のアトリエ+二世帯住宅です。1階は建築家の清水貞博さん、松崎正寿さん、清水裕子さんの3人が共同で営む「atelierA5建築設計事務所」。2・3階には清水さん夫妻と中学生の長女、貞博さんの両親が二世帯で暮らしています。たくさんの要素が詰まった建物ですが、その敷地は間口が狭い31坪、さらに三方に隣家が迫った「うなぎの寝床」。「室内はさぞコンパクトなのでは?」と思いながらドアを開けると、そこには驚くほど明るく開放的な空間が広がっていたのです。■ RC造と木造でパブリックとプライベートを切り替える2つの世帯の住宅、そして事務所。3つのスペースが快適さとほどよい距離感を保っている秘密は、プランと構造の工夫にあります。1つが、1階のアトリエはRC造、その上に木造2階建ての住まいが載る混構造にしたこと。2階の住まいには、玄関からアトリエ隣の階段を上がってアクセスします。「2階から1階に下りてくるとスイッチが切り替わります」と裕子さん。コンクリート打ち放しのアトリエは両サイドの壁に扁平な柱が入った特殊な構造で、室内に柱や梁の出っ張りがないトンネル状の大空間を実現しています。■ 「外」を挟んで光と風を採り入れ、適度な距離感をつくる構造上、1階左右の壁に開口部は少ないですが、中央に中庭がありガラス越しに光が入るため、閉塞感はありません。この中庭を挟んで手前が打ち合わせ室、奥が設計室になっています。2階に上がると、中庭の上はグレーチング(金属の格子)を張ったテラスになっていて、テラスを挟んで道路側に親世帯、奥に子世帯のLDKをレイアウトしています。まるで路地を挟んで2軒の小さな家が建っているような佇まい。テラスは両世帯と階下のアトリエにも光と風をもたらし、世帯間のほどよい緩衝帯にもなっています。「上下で完全に分離した二世帯住宅は、ろくに顔も合わせない生活になりがちですよね」と貞博さん。テラスを挟むことで「おいしそうなものを食べてるなとか具合が悪そうだなとか、相手の様子がちらちら見えるぐらいがいいと思いました」と裕子さんが続けます。普段の暮らしは別々ですが、子世帯のダイニングで一緒に食事をすることもあるそう。こちらは親世帯のLDKからテラスを見たところ。長女が2階にひとりでいるときも、テラス越しに見守ってくれる祖父母の存在に安心できそうですね。■ 特殊な構造で室内がぐんと広く、伸びやかにもう一つの工夫が、住宅部分の構造です。周りに見える斜めの柱で建物を支えることで邪魔になる柱や壁をなくし、木造ながらここまで開放的な空間を叶えました。テラスに面して全面開口があるうえ、残り3面にも高窓があるので2階全体が半戸外のよう。バスルームは使う時間帯がずれるため、二世帯共有にすることでゆとりある広さを確保しました。正面のハイサイドライトや左手にある小さなテラス越しに入る光で、明るさも十分です。家具のようにシンプルで美しいキッチンは二世帯で同じデザインに。こちらは親世帯のキッチンです。■ プライベートスペースは広がりと落ち着きの空間にガラス張りの開放的な2階とは対照的に、寝室などプライベート空間を集約した3階はガルバリウム鋼板張りに。子世帯の3階にあるプライベートリビングは高い天井高を確保し、開口部を抑えて広がりと落ち着きを両立しています。子世帯の主寝室は、上に予備室のロフトを作ったため天井高を抑えてコンパクトに。正面に見える壁際の配管スペースをニッチとして活用しました。主寝室の隣は中学生の長女の部屋。トップライトから吹き抜け越しに光が注ぎ、コンパクトながら開放的です。寄棟状の屋根の形を表しにした親世帯の寝室は、伸びやかで気持ちのいい空間です。シャワールームを設ける案も検討したそうですが、清水さんの妹や弟一家が頻繁に泊まりにくるため、部屋の広さを優先しました。外部空間をうまく織り交ぜることで適度な距離を保ち、自然に気配を伝え合う住まい。職住近接に二世帯同居と、これからの暮らしを考えるヒントになりそうですね。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年3-4月号」を参考にしてみてくださいね。設計/清水貞博+松崎正寿+清水裕子(atelierA5建築設計事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2018年3-4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だって大好きなんだもん!猫と暮らす、犬と暮らす幸せな家のつくり方」 【第二特集】「家にも働いてもらおう!併用住宅と二世帯住宅」
2019年03月20日景色を最大限に活かす「不便でもいいから、景色が良くて、その景色と反対側にアプローチがあるところという条件で土地を探し、まさに理想的な土地に出会えました」と話すのは、建築家の阿川宮鳥さん。東京・日野市の高台に位置し、南側には深い森を望む絶好のロケーションである。しかもそこは、阿川さんの事務所があるマンションの隣地。それまで建っていた施設が取り壊され、たまたま売りに出された物件だった。「都心から日野に越してきて、マンションの4階からこの景色を見ていました。こんな環境に家を建てたいと、この界隈の土地が空かないかとずっと狙っていたのです(笑)」。隣が売りに出されたときは即決だったという。この借景が広がった土地を最大限に生かすために、“森の中で暮らす”をテーマに設計をスタート。道路側である北側は最小限の窓にし、景色のよい南側を思いっきり開き、全面に窓を設けた。目の前に広がる森は白樺などの落葉樹が中心。「冬の今はほとんど葉がなく伸びやかなシルエットが楽しめますが、春には葉を付けて新緑が、夏にはたっぷりの緑で木陰を、秋には見事な紅葉と、季節によって全く表情が変わり、楽しみ方もいろいろです。自然の力ってすごいなって感動しますね」。北側から見た外観はシンプルな白い箱。車関係の仕事をする夫の和生(かずなり)さんの希望であった2台分のガレージを手前に配置し、アプローチを長くとることで、住居部分は準防火地域の規制から外れるようにした。国道(手前)から距離を離したことで騒音防止にも。準防火地域を避けたかった理由のひとつが「網の入った防火ガラスがどうしても嫌だったから」。網の入っていないガラスに、窓枠は木製サッシを実現させた。南側から見た外観は、全面に窓を設け、ほぼガラス貼り。森から野良猫たちもやって来て、地域猫としてご近所みんなでかわいがっているそう。斜めに設置した壁阿川さん夫妻と猫3匹が暮らす阿川邸は、お客様を招いたり、仕事のプレゼンをしたりするパブリックスペースと、寝室やバスルームなどのプライベートスペースとに、リビングのグレーの壁によって分かれている。そのグレーの壁は、南に向って斜めに開いて設置されており、リビングから森へ広がる臨場感が楽しめる。また、トップライトを設けた天井はRにカーブし、壁へとつながっている。この丸みにより、やわらかな光が奥まで届く。天井材はレッドシダーにこだわった。部位によって色の異なる木の特性を活かし、細い刻みでランダムに並べ、デザイン性もアップ。「どうしてもこの材を使いたくて、材木屋さんにカットしてもらいました。夜に間接照明を照らすと、この木がいい感じに光るんですよ」。グレーの壁を境に、1階、2階ともに奥がプライベートスペース、手前がパブリックスペース。壁は南(左)に向かって開いている。細めにカットしたレッドシダー材の天井が美しい。トップライトからも十分な光が注ぐ。宙に浮いた片持ち階段もスタイリッシュ。造り付けのテレビ台の下にはCDなどをたっぷり収納できる。音楽が好きで音にもこだわる阿川さんご夫妻。R天井は音響効果もよい。玄関を入って正面にはレッドシダーの壁が。奥がプライベートスペースでシューズクローゼットを設置。手前がリビングへと続く。庭にもフェンスを設置。プライベートスペースに洗濯物を干しても、パブリックスペースからは見えないように配慮。シンクはバーベキューのときに重宝。回遊性で楽しく効率よい生活料理好きという阿川さんは、よく友人や建築家仲間を招いては、イタリアンなど前菜からメニューを考えて振る舞うそう。「景色を楽しみながら料理ができるように、キッチンは南側に向けて設置しました」。キッチンの奥の、プライベートスペースとパブリックスペースの間には家事ゾーンを設けた。冷蔵庫や洗濯機、ワインセラーなどをまとめて置き、どちらのスペースからも行き来できるよう生活動線を考え尽くした造りになっている。また、リビングだけでなくプライベートスペースにも階段を設け、1階も2階も回遊性をもたせた。「例えば、私の友人たちがリビングのあるパブリックスペースに集まっているときに、夫が途中ですーっと抜けて、お風呂に入ったり、寝室で横になったりできるようにしています。プライベートスペースで生活を完結できるようにすることで、それぞれのペースで生活できますからね」。“行き止まりのない家”で、人も猫も心地よく、楽しく暮らしているようだ。ペニンシュラ型のキッチン。料理をしながら最高の眺めが楽しめる。キッチンの奥が家事ゾーン。冷蔵庫や洗濯機が置かれ、バスルーム、寝室へと続く。お客様がお好みのワイングラスを自由に選べるようになっている。ホテルライクなバスルーム。奥が寝室で、扉は最低限しかない。夜はライトアップされた森を見ながら入浴タイムが楽しめる。洗面の鏡は、右にスライドすると収納棚が登場。寝室やバスルームから2階へつなぐプライベートスペースの階段。回遊性があり、便利。生きている自然素材の心地よさ「建築家としてやりたかったこと、好きなことを詰め込んだ家となりました」という阿川さんだが、特に「やってよかった」と思うのが和室を設けたことと言う。「習っている茶道の先生に“和室はあるんでしょ?”と訊かれてはっとしたんです。確かに和室があるといいな、と。玄関上の納戸だったスペースを一段下げ、屋根裏みたいな和室にしたら楽しいなと思って、慌てて図面を書き直しました」。斜めにカーブした天井や収納、細長い障子窓など、大工さん泣かせの要望ではあったが、意欲的に楽しんで対応してくれたという。北欧家具をさりげなく置いたリビングに和のテイストがほんのり加わったことで、さらに味わい深い空間となった。「ささくれようが、隙間が空こうが、生きている自然素材が好きです」という阿川さん。経年変化を楽しみながら、住み続けるほどに愛着がわく家となり、それは阿川さんが提案する住宅のコンセプトでもある。友人の家具作家(アトリエヨクト)にオーダーしたというダイニングテーブルは鉄の脚がポイント。壁には飾り棚を設け、お気に入りの物をディスプレイ。「リビングにギャラリー風のビューポイントを造るのがおすすめです」。手前が、最近注目しているという熊田恵子さんの作品。奥が和生さんの妹で陶芸家の阿川まさ美さんの作品。3畳ほどの和室。低めのR天井、細めの障子窓などこだわりがのぞく。奥(下)には布団を収納。天井のカーブに沿って上部にも収納を設けた。一段下げて和室を設計。手前のタンスは着物を収納。ハンス・J・ウェグナーのイスは座り心地抜群。北欧家具に不思議とマッチする、和室の障子窓(右上)。2階のパブリックスペースからの眺めも素晴らしい。奥は和生さんの書斎。なかなか顔を見せてくれなかった3匹の兄弟猫たち。“広報部長”のコタロウくんがやっと登場してくれた。サスケくんとサクラちゃんは会えずじまい。阿川邸設計コエタロデザインオフィス一級建築士事務所所在地東京都日野市構造木造規模地上2階延床面積160㎡
2019年03月18日住み慣れた街に家を建てるある休日のお昼前。デザイナー、アートディレクターとして書籍のデザインなどを手がける中澤睦夫さんと、デザイン事務所でマネージャーを務める奥さまの千佳子さんの自宅を訪ねると、穏やかな光が差し込む3階のダイニングで、お二人がゆったりとブランチを楽しんでいた。中澤さん夫妻がこの家を建てたのは、6年ほど前のこと。睦夫さんのアトリエと自宅を兼ねるため、マンションではなく戸建てにしたいと考えていた二人は、千佳子さんが子供の頃から慣れ親しんできた東京・高円寺、阿佐谷周辺で土地を探すことに。そうして、いわゆる狭小地ではあるが、駅から近く周囲の街並みもきれいなこの土地に出会った。「この辺りは周囲に高い建物がなくて、視界が抜けているのが気に入りました」と振り返る睦夫さん。限られた敷地に理想の住まいをつくるため、設計は奥さまの叔父である建築家の小野寺利朗さんに依頼した。ダイニング・キッチンの壁は一面だけ淡いピンク色。白で統一された空間のアクセントになっている。明るいダイニングで休日のブランチ。共通の趣味であるマラソンの話題に花が咲く。シンプルで清潔感のあるキッチン。千佳子さんの帰宅時間が遅いため、料理は睦夫さんが担当することが多いそう。キッチンの壁や冷蔵庫の上も、ディスプレイ空間に。アレッシイのじょうごなど、お気に入りの雑貨を飾っている。心地よい居場所がいくつもある中澤邸は、1階に睦夫さんのアトリエ、2階に水まわりと寝室、3階にダイニング・キッチンとリビングというつくり。3階は日当たりのいい南側にダイニング・キッチンをつくり、階段の踊り場と吹き抜けを挟んだ北側にリビングを配置している。リビングの窓の外には視界を遮る大きな建物がなく、ダイニングからリビング、その先の景色まで視線が通るため、実際の面積以上に広く感じる。「休日はテレビを観たりお茶を飲んだりとダイニングでのんびりしている時間が大好きです」と千佳子さん。一方の睦夫さんは、特にリビングが気に入っているのだそう。「設計当初の案ではリビングの場所に部屋がなかったのですが、リクエストしてつくってもらいました」と話す。また、ダイニング・キッチンとリビングが離れていることで、心地よい居場所が複数あるのも魅力のひとつ。「友人が集まったとき、ダイニングで食事をして、その後リビングでゆっくり話をしたり」と千佳子さん。「タバコを吸う人はベランダへ行ったり、それぞれが好きな場所に分かれて過ごしますね」と睦夫さんも続ける。千佳子さんは、ダイニングとリビングの間の踊り場にヨガマットを敷いてストレッチをするのも好きなのだとか。「ちょうどいい広さで、集中できるんですよね」(千佳子さん)。ダイニングと写真右のリビングをつなぐ踊り場。左手に1階から3階まで貫く吹き抜けがある。北側に位置するリビング。PIET HEIN EEKのベンチは睦夫さんのお気に入り。2階の踊り場。写真右手が吹き抜け。シンプルで清潔感のある洗面室。作品が引き立つ白の空間室内のいたるところに、絵や陶器、雑貨などが飾られている中澤邸。知人のアーティストから譲ってもらったイラストや陶器なども並ぶが、中でも目を引くのが、画家でもある睦夫さんが描いた音楽家をテーマにした作品たち。「数年前に個展を開いた時に描いたものです。誰もが覚えているであろう、音楽室に厳粛に飾られていた肖像画を、“現代の空間に飛び出させたらなんか合うんじゃないのかな”と思い、心地よいクラシックが聞こえてくるようなイメージで巨匠達を僕なりに描いてみました。我が家にはゆる〜く合っていて自分の作品ながらとても気に入っています」(睦夫さん)。さまざまな作品が印象的に目に映るのは、シンプルな白の空間だからこそ。設計時から、このようにたくさんの絵を飾ることを前提に、壁や床はもちろん、ドアなどの建具、キッチンや洗面台などの設備まで白にこだわって選択したのだという。1階にある中澤さんのアトリエ。大きな仕事机は友人から譲り受けたもの。画材やアートディレクションを担当した書籍や雑誌、資料などが並ぶアトリエの収納棚。家のあちこちに、さりげなく花が飾られている。デスク上部は3階までつながる吹き抜け。階段の手すりなども白で統一。飾られた作品がパッと目に飛び込んでくる。階段の手すりには、お気に入りの小さなぬいぐるみがかけてあった。玄関には、友人であるアーティストのスドウピウさん作の陶器などをディスプレイ。白い花が咲く庭白へのこだわりは、玄関前の庭にも。取材に訪れた1月は冬の表情だったが、夏にはアジサイやサルスベリ、ハニーサックル、マグノリアなどの「白い花」が賑やかに咲くそうだ。じつは、当初は庭をつくる予定ではなかったのだという。「北側斜線の関係で、玄関前の空間が空いてしまって。普通はコンクリートを敷いて駐車スペースにするんでしょうけど、必要ないからどうしようかと考えて」と睦夫さん。そんなとき、たまたま井の頭公園で開催されていた緑化フェアを二人で訪問。出展していた自由が丘のショップ「BROCANTE」のブースを訪れ、「すごくきれいで魅力的な庭をつくっていたのを見て、急遽お願いすることに決めました」と千佳子さんは振り返る。「BROCANTE」がつくり出したのは、小さなスペースながら訪れた人を迎え入れてくれるようなおおらかで自然な雰囲気の庭。「近所のワンちゃんやアイドル猫が、散歩の途中によく立ち寄ってくれます。夏になるとカエルも来てくれて」と笑顔で話す千佳子さん。「家だけだと味気ない。やっぱり庭があるのはいいですね」と睦夫さんも。楽しそうに話すお二人の様子から、家や庭への愛着が伝わってきた。門や塀はあえてつくらず、開かれた雰囲気に。初夏の庭は、こんもり茂った緑と白い花のコントラストが美しい。(写真2点=中澤さん提供)
2019年03月11日今回は函館にあるアトリエを紹介します。 函館にご縁ができたのは、2016年のこと。個展のお誘いをいただき、初の北海道へ行くことに。 函館は港町ということもあるのか、わたしの地元の横浜と街の雰囲気がどこか似ていて、自然も豊かでとても落ち着き、さらには展示で関わってくれた方々がみんな柔らかくて、それから函館の虜に。 今はご覧の通りスノーワールドですが、東京にいると雪を見る機会があまりないので、真っ白な光景はとても美しくて癒されます。そして夏は東京から逃亡し、心地よく。(←これ重要!) アトリエはインスピレーションにしている本たち、だいすきなアンティークのものたちに囲まれ、ここに居るだけで幸せ。 表紙のビジュアルが不思議でインパクトのあるこちらは、GIUSEPPE PINOのポートレート写真集。その時の気分で書見台に飾る本を変えてみたり。 そして最近、兵庫にあるアンティークショップ「Sibora」さんからお迎えしたマリア様と、神保町にあるセレクトショップ「FESTINA LENTE」さんから、人型オブジェも仲間入り。 ああ、かわいいな。 こうして、どんどんすきなものが増えてゆくアトリエ。そろそろ壁の色もまた増やそうと企み中です。 WEB
2019年01月27日2014年に急逝したイラストレーター・安西水丸の、アトリエに残された作品を展示する個展「安西水丸 ON THE TABLE」が、東京・神楽坂のかもめブックス内のギャラリー、ondo kagurazakaにて1月12日から2月3日まで開催されている。フリーのイラストレーターとして、広告、装幀、漫画、小説、エッセイなど多方面で活躍し、2014年3月に脳溢血のため急逝したイラストレーターの安西水丸。アトリエに残された作品を整理するなかで、個展のためだけに制作されたシルクスクリーンの作品が新たに見つかった。描かれた時期は1987年から1991年、安西が45歳から49歳の頃のものだ。緊張感のある構図、引っ掻くような細い線、透明感のある色。同展では、その貴重なシルクスクリーン作品のうち10点を展示する。作品を収録した作品集『ON THE TABLE』も販売。2016年にスタートした出版レーベルBaciから刊行される同著は、第51回造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞芸術書部門を受賞している。また、一部の作品では、新たに刷り直したミクストメディアの版画も販売する。紙面の上にすっとひかれた一本の線が、地と天をわけ、空間をつくる“水平線”。「ON THE TABLE」と題された同展や、作品集の中では、そんな水平線をたくさん見ることができる。水平線をへだてて散りばめられた物たちが、時には喜びを、時には哀しみを、少しだけ琴線が揺らぐような温度で私たちに感じさせてくれる。展示された作品と、たくさんの思いによって作られた作品集を通して、その小さな揺らぎを受け取ってみては。【展覧会情報】安西水丸 ON THE TABLE会期:1月12日〜2月3日会場:ondo kagurazaka住所:東京都新宿区矢来町123 第一矢来ビル1F かもめブックス内時間:11:00〜21:00(最終日は18:00まで)定休日:水曜日(祝日は営業)【書籍情報】『ON THE TABLE』安西水丸出版社:Baci価格:4,200円
2019年01月16日広い作業台に、道具や資材を収納するスペース……。ハンドメイドを楽しむとき、ワークスペースをいかに確保するか、その悩みは尽きないはず。今回は、漫画家&イラストレーター・おぐらなおみさんのお宅を訪ねて、仕事場を見せていただきました。リビングが仕事場。部屋のコーナーを上手に使って閑静な住宅街に佇む3階建ての一軒家。おぐらさんは、ここで2人のお子さん、そして2匹の愛猫と暮らしています(編集部注:旦那様は現在海外赴任中とのこと)。一軒家の間取りは、1階が駐車スペースとご夫婦の寝室、2階にキッチンやリビングと水回りがあり、3階はお子さんたちの部屋。以前はマンションに住んでいたというおぐらさんが、ここに越してきたのは2018年の3月。家族のライフスタイルの変化に合わせて家探しをし、引っ越してきたのだそうです。「子どもたちが大きくなって、それぞれ生活の時間帯が変わってきたし、プライバシーを分けたいなと思って一戸建てにしました。私はリビングの一角に作業できる場所を作って、ここで仕事をしています」とおぐらさん。おぐらさんがパソコンで仕事をするときは、この窓際の机で行います。机は同じものをI字型に2台並べ、壁に沿わせるように配置。机がカクカクとしていて、角が丸くないところが気に入っているのだそう。「シンプルですっきりとした机なので、掃除がしやすくていいですよ」このように、部屋に沿わせて家具を置くと、空きスペースを広くとることができます。「I字型に机を横にならべると横の移動もスムーズなので、この配置は気に入っています」。空いたスペースにはもう1台、おぐらさんの作業机が置かれています。描く作業をする時は、この広々とした机で。この机は、朝と夜の食事時になると、ダイニングテーブルへと変わるのだそうです。漫画家さんのお仕事というと、自分の部屋にこもって、描くことに没頭するというイメージがあるのですが……。「私は、仕事と家を完全に分けるよりも、生活に属した感じで仕事をするのが好きです」「没頭したい、集中したい、というよりも、描くという作業を持続させたい」とおぐらさんは言います。「集中し続けるということが私には難しいので。たとえば、鍋に火をかけている合間に絵を描いたり、洗濯機をまわしている間にネームを書いたりして作業を続けています。感覚的には“自分専用のワークスペース”というより、リビングで仕事をしているという感じですね」目に入るところに好きなものを置くおぐらさんが“一軍”と呼ぶデスク脇の棚には、本や小物、植物などが置かれています。「仕事をしているとき、目に入るところに自分の好きなものがあると気分が良いんですよね。ここは私の“聖域”みたいな感じで(笑)。この棚だけは、私の好きなものを置かせてもらっています」置いてあるものは、どれもおぐらさんの好きな本ばかり。棚の上段には生活雑貨や暮らしに関する本や、写真を眺めて楽しめる本が置いてあります。雑貨好きというおぐらさん。猫の置物をブックエンドにしているところにキラリとセンスが光っています。下段には、ぬいぐるみやリフレッシュグッズ、そして漫画本が並んでいます。「デスクワークは肩がこるのでコレでほぐしています。娘がお友達からプレゼントされたものですが、ときどき使わせてもらってます。それと、仕事の合間などに好きな作家さんの作品をパラパラと眺めて『うーっ、うまい!くやしい!こういうのが描きたい!』って思ったりします(笑)」黙々とひとりで仕事をし続ける漫画家さんのお仕事。この棚には、おぐらさん流の気分転換と、モチベーションアップのワザが詰まっています。一軍の棚の隣にはオリーブの木と、もうひとつ棚が置かれています。リビングに時折やって来るという愛猫の食事場所や爪とぎもここに。「猫たちは気ままに、好きな場所でお昼寝していますよ。仕事中は外にほとんど出ることがないので、グリーンが少しあるだけで癒されるんですよね」モニターの脇にはスピーカーを置いて、お気に入りのラジオや音楽を聴きながら仕事をするそうです。「仕事をする時は必ず、ラジオをつけるか、音楽を流しています。何か音が鳴っていないと集中することができないんですよね」とおぐらさん。モニターから目線を上にずらすと、インテリアのアクセントにもなっている黄色い時計とカレンダーが掛けられています。カレンダーには、おぐらさんの手書きで黒い文字と赤い文字が。聞けば、仕事の予定を赤色、家族の予定は黒字なのだそう。仕事と家事と、おぐらさんに関わる予定がひと目でわかるように工夫がされています。デスクの脇のサイドボードにも、近所のお花屋さんで見つけたというグリーンが飾られていました。カゴでまとめる収納術おぐらさんのワークスペースには、たくさんの“カゴ”が置かれています。「カゴが大好きで、雑貨屋さんで見つけては買ってしまいます」というおぐらさん。電子機器が並ぶと無機質な印象になりがちなワークスペースですが、一つひとつ、それぞれに表情の異なるカゴがあることによって、温かみのある心地よい空間になっています。1軍の棚に置かれたカゴをのぞくと、中にはメモ帳が入っていました。“あっ!もしかしてこのオレンジのメモ帳は!?”と思い尋ねると、やはりそうでした。おぐらさんの絵日記ブログ『中身はつぶあん。』()で、おぐらさんが日々のことを書き綴る際に使っているメモ帳でした。こちらのカゴには、ポシェットやポーチなど、おぐらさんのおでかけグッズが収納されていました。ゴチャゴチャとしがちな小物類をカゴに入れてひとまとめにし、上手に隠してしまうおぐらさんの収納術。カゴを用いることで、自然の持つ温かい色合いが目にも優しく、ホッとする安らぎをもたらせてくれます。おぐらさんが描きものをしている脇にもカゴが置かれています。中には紙の束が入っているようです。おぐらさんは、このカゴに、進行中の仕事を入れ、まとめています。「今日はあの仕事をしよう、というときにここから取り出して作業をしています」とおぐらさん。ここに1ヶ月分程の仕事を入れ、終わったものは別の場所へ移動して整理をしているのだそうです。「机に紙をワーっと広げちゃうと、ごはんのときにパッと片付けられないんですよね。でも、こうやってカゴにまとめておけば、ササっとカゴを移動して片付けることができます。サイドボードには、ティッシュや布巾などを入れた食事時用のカゴがあって、ごはんの時間になったら、この仕事用カゴと食事用カゴを入れ替えるんですよ」カゴにまとめ、パッと瞬間移動させるおぐら流片付け術。明日からでもマネしたいですね。ダラダラしない。おぐら流仕事モード切り替え術おぐらさんが“仕事の時間”と決めているのは10時から16時までの時間なのだそう。仕事が立て込み、忙しい時などは夕飯が終わってから再び机に向かうこともあるそうですが、無理をしても次の日に響いてしまうので、昼型にするよう心がけているのだとか。「自宅で仕事をしているとダラダラし放題ですからね(笑)。仕事と普段の生活とをしっかり分けるために、朝、子どもたちを送り出したら8時から9時の間に、家の掃除と洗濯をします。それが終わったら着替えてお化粧をして、身支度をする。これで気持ちを切り替えています。私にとってこの一連のことが“通勤”になっているんだなと思います」おぐらさんの仕事モード切り替え術はもうひとつありました。“指輪をつける”というのもあるそうです。「仕事をするときは指輪をつけます。仕事が終わったら、料理をしたり家事をするので指輪をはずします。指輪をしていないとなんとなく手元が寂しいというのもあるのですが、指輪をしていると『私は今、仕事中だぞ!』っていう意識になります」そういえば、気になっていた液晶モニターの下に鎮座する鳥の置物。ペーパーウエイトかなと思い聞いてみると、おぐらさんが仕事モードに切り替えるための大切なアイテムでした。「仕事が終わったら、指輪をはずして、ここにしまいます」なるほど!雑貨好きのおぐらさんが、お友達が営むアンティークショップで見つけたというこの鳥は、アクセサリーケースでした。連載に執筆、イラストの仕事、育児に家事と、たくさんの“仕事”を掛けもつおぐらさん。さぞや忙しい日々を過ごされているのだろうと想像しますが、まったくそのような慌ただしさを感じさせない、穏やかでゆったりとした雰囲気がとても印象的でした。自宅にアトリエを作り、家のなかで黙々と作業をしなければならないときなど、好きなものや癒し効果のあるものを置いて、リラックスできる環境を作ることがとても大切なのかもしれませんね。最後に、おぐらさんにとってのいちばんのリラックス方法をお聞きしてみました。おぐらさんの著書やブログ、ツイッターなどを読んだことがある方なら、きっとピンと来ると思います。「泡がしゅわしゅわするお酒が大好きです。仕事が終わったら飲みますよー」●取材協力:漫画家・イラストレーター/おぐらなおみレタスクラブ『私の穴がうまらない』、サンキュ!『働きママンビギナーズ』、読売新聞『オヤコ、だもの…』など連載中。著書に『こんな息子に母がした』『育児バビデブー』(辰巳出版)、『働きママン1年生』『新働きママン谷のぞみ(32)ワーママデビューします!』(小社刊)。最新刊は、『母娘問題オトナの親子』(中央公論新社)など多数。Twitterブログ●写真・文忍章子
2018年10月29日写真家・山谷佑介の企画展「アトリエ山谷」が、東京・吉祥寺にある写真集専門の本屋ブックオブスキュラ(book obscura)で開催中。山谷佑介の写真集の中でも長らく絶版になっていた『ground』(2014年/lemon books)と、『RAMA LAMA DING DONG』(2015年/self published)の2冊の再版をきっかけに行われる本展示では、山谷のアトリエにある物たちがbook obscuraに持ち込まれ、展示される。1985年生まれの山谷は本展開催にあたり、以下メッセージを残している。「写真を初めて早11年。最初の写真集『Tsugi no yoru e』から早5年。まだまだあまちゃんです。続けてこられたのは、写真の持つ冷たさに居心地の良さを感じているのかもしれません。この度book obscuraのお店を借りて私のアトリエ、と言っても自宅の2階ですが、を少し再現してみることにしました。自分の旧作や新作、作品を作る過程の諸々、なんとなく気になって買った本や小物、コマーシャルの仕事写真のスクラップなどなど。それは私が通って来た過去ではありますが、同時にそこには未来の作品の種が転がっていることでしょう。おそらく、きっと」。展示は11月12日まで。会期中には、写真家・草野庸子など様々なゲストを招いたトークイベントも予定されている。【書籍情報】新刊『ground』写真:山谷佑介出版:ギャラリー山谷言語:英語刊行:2018年ソフトカバー/92ページ/220×260mm価格:3,500円(1,000部限定)【イベント情報】アトリエ山谷会期:10月18日〜11月13日会場:book obscura住所:三鷹市井の頭4-21-5 #103時間:12:00〜20:00定休日:火曜・水曜日トークイベント●第一夜「写真集の夜」会期:10月27日時間:18:00〜20:00ゲスト:松本知己(T&M Projects/出版社)、山住貴志(イニュニック/印刷会社)●第二夜「写真屋さんと写真家の夜」会期:11月2日時間:18:00〜20:00ゲスト:草野庸子(写真家)、西村康(西村カメラ/写真屋)●第三夜「初期衝動の夜」会期:11月10日時間:18:00〜20:00ゲスト:小林孝行(flotsam books/本屋)、笹倉和広(SHIBUYA WWW/ライブハウス店長)※いずれも定員15名(要予約)※参加費500円+ドリンク500円※ドリンクは飲み放題のお酒などを用意※山谷佑介関連本『RAMA LAMA DING DONG』『ground』『Into the Light』を会期中にbook obscuraで購入の方は参加費500円が無料(ドリンク代のみ)
2018年10月20日新宿駅地下街にOPEN10月5日、東京・新宿駅の地下街にヘアメイクやネイルサービスを提供する「アトリエはるか 新宿サブナード店」がオープンした。定額制ネイルサロンも併設全国に63店舗展開する「アトリエはるか」は短時間仕上げとリーズナブルな価格が魅力のトータルビューティーサロンで、ヘアメイク、まつげエクステ、着付けなどのメニューを用意。また、ネイリストが一人一人に合った色味やデザインを提供してくれる定額制ネイルサロン「MANICURE HOUSE(マニキュアハウス)」も併設されている。【メニューの一例】・眉カット 10分 1,500円・ヘアアレンジ 10分 1900円・ポイントメイク 10分 1900円・ヘアセット 20分 2900円・フルメイク 20分 2900円(アトリエはるか公式HPより)結婚式などの特別の日から普段のお手入れまで幅広く対応してくれる「アトリエはるか 新宿サブナード店」に足を運んでみてはいかがだろうか。なお、今回オープンした「アトリエはるか 新宿サブナード店」は、各線・新宿駅と地下で結ばれており、雨の日などでも外を歩かずに利用することができる便利な店舗だ。(画像はアトリエはるか公式HPより)【参考】※「アトリエはるか 新宿サブナード店」紹介ページ
2018年10月12日