東京・汐留のパークホテル東京は3月21日、アートイベント「Park Night 2015」を開催する。当日は25階のアートラウンジが様々な現代アートで彩られる。巨大なマスコットなどをモチーフに大がかりなインスタレーションを手掛ける山下拓也は、ギャラリーの壁を3mに渡って切り刻んだ立体作品「TALIONの子」などを出品。更に、近年では森美術館の「LOVE展」に出展したインスタレーションが話題となった、やくしまるえつこによる特設展示も行われる。これらの作品とともに、会場の吹き抜けでは壁面に投影されるのが、現代美術科で映像作家の泉太郎による映像作品だ。今回は滅多に見ることが出来ない初期作品などがプロジェクションされ、彼の創作活動の原点を知る貴重な機会となるだろう。更に、イベント中には3組のライブパフォーマンスが開催される。オープニングを飾るのは、フィールドレコーディングで収集した振動現象によって、空間の個性や時間経過を描写する角田俊也。それに、ヌケメバンドのギターやスライムシンセサイザーが発するドローンサウンド、おもちゃが奏でるグリッチが続く。最後は自らの体内における生命活動を音や光として表現するホーメイ歌手、山川冬樹によるパフォーマンスが一夜限りのアートナイトを締めくくる。昨年は入場規制がかかるほど盛況だった、このアートイベント。今年はリキュール「カンパリ」をパートナーに迎え、目や耳だけでなく、舌でも楽しめる一夜となった。やくしまるえつこ、荻野僚介、ミヤギフトシ、毛利悠子ら4人のアーティストが、ホテルのバーテンダー鈴木隆行とコラボしたオリジナルカクテルとともに、現代におけるアートシーンを全身で体験できる。【イベント情報】Park Night 2015会場:アートラウンジ住所:東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー25階パークホテル東京内会期:3月21日時間:20:00から23:00料金:2.000円(要チケット)000
2015年02月27日伊勢丹新宿店本館5階アート&フレームでは、3月4日から17日まで、イラストレーターで絵本作家の坂崎千春が描いた“ペンギンアート作品”を販売する期間限定イベントを開催する。同氏はJR東日本が発行する非接触型ICカード「Suica」のペンギンキャラクターやダイハツ「ムーヴコンテ」のキャラクター「カクカク・シカジカ」、2015年1月にはマネックス証券の「カブブと仲間たち」を手掛けるなど、多業種のキャラクターを担当。今回同店では、同氏が描く“ペンギン”にフォーカスし、子供の成長を“ペンギン”と共に楽しく見守ることができるアイテムを紹介する。「一緒に伸びようペンギン身長計」(3万3,500円)は、身長計の目盛りが“数字とペンギン”で表記されている。ペンギンは目盛の横に描かれ、目盛が低い(身長が低い)場所には“コガタペンギン”が、一番高い185cm箇所にはペンギンの中でもビッグサイズである“皇帝ペンギン”が描かれている。この身長計には、柱に傷を付けなくて済むように“魚シール”も付随されており、計測時には親子で楽しめること間違いなしだ。「一緒に歩こうペンギン足跡アート」(1万5,000円)は、ペンギンとその足跡がジクレー版画で刷られている。右上には敢えて、空スペースがあり、子供の足型や手型を押すことができ、成長の記録を残すことができる。この足跡アートと身長計は、同店が同店限定品をアピールする「オンリー・エムアイ 2015年春のキャンペーン」の一環で、身長計は同氏の直筆サイン付き。いずれかを購入した先着50名の客には、「坂崎千春オリジナル切手付ポストカード」がプレゼントされ、同フロアに設置される郵便ポストへ投函すれば、実際に子供や孫へ配達されるという。また会期中は、ペンギンたちの“歩く”“振り向く”“飛び込む”など、100パターンのペンギンたちの“態度(行動)”がアクリル画(1枚/2万5,000円)で一同にそろう「ペンギン百態」コーナーが設置され、同氏によるサイン会(3月4日と15日、共に14時から16時)が予定されている。担当バイヤーは「このイベントを通じて、アートによってお子様やお孫様との絆を深めることができれば嬉しい。単に子供向けのイラスト作品を販売するのではなく、幼少時から自然と子供の創造力や表現力を身に付けさせることをイベントや商品を通じて発信していきたい」と話す。
2015年02月10日香港政府観光局は、2~3月に開催される香港のイベントについて発表した。アジア最大級のイベント「アート・バーゼル香港」をはじめとする様々な芸術イベントが各地で行われる。3月14日~16日には、今年初開催となる「アート・セントラル」が行われる。香港島のスターフェリー乗り場近くのニューセントラルハーバーフロントに特別パビリオンが登場。70以上のギャラリーで、ベテランはもちろん若手アーティストのコンテンポラリーアート作品を紹介する。「アート・バーゼル香港」(3月15日~17日)は、スイスで開催されている世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル」の香港版。3,000人を超えるアーティストの20世紀と21世紀の芸術作品を展示する、アジア最大級のアートイベントとなっている。1973年から行われている「香港藝術祭」(2月27日~3月29日)では、約1カ月に亘り、世界的トップアーティストの音楽や演劇、ダンスなど約130公演が行われる。出演するアーティストはチェリストのヨーヨー・マ、イタリアのメゾソプラノ歌手チェチェーリア・バルトリ、スペインのテノール歌手ホセ・カレーラスなど。3月12日~15日には、「アジア・コンテンポラリー・アート・ショー香港(2015年春)」を開催。アジア諸国から若く優れた才能をもつ芸術家と、中堅の芸術家の作品が集まる。ホテルの客室が展示スペースに変わるユニークなイベント、「アジア・ホテル・アート・フェア香港2015(AHAF)」は3月13日~16日に開催。3月12日にはセントラル、上環、チャイワン、香港島南部のギャラリーを開放する「Hong Kong Art Gallery Night」、3月15日には香港島南部のギャラリーを開放する「South Island Art Night」が行われる。(c)Art Central (c)Art Basel
2015年02月10日MAT実行委員会は、東京都内を舞台にしたテクノロジーアートのイベント「MEDIA AMBITION TOKYO 2015」を開催する。会期は2月11日~15日。会場は六本木、青山、お台場、飯田橋、渋谷の各所。「MEDIA AMBITION TOKYO 2015」は、都市を舞台にしたテクノロジーやアートが共生共栄する日本の次世代を世界に向けて発信すべく、ジャンルにとらわれないクリエイターやアーティスト、内外の企業・デベロッパー・アートバイヤーらが都内各所を舞台に、最先端のアートや映像、 音楽、 パフォーマンスを展開するイベントだ。過去2回の開催で約12万人を動員し、第3回目となる今年は開催エリアが六本木、青山、お台場、飯田橋、渋谷に拡大された。「六本木会場」は以下の3カ所でアートやパフォーマンスが予定されている。六本木ヒルズ 展望台チケットカウンター(森タワー3階)では、デザインと現代美術の新たな融合の方向へ向かう共同オープンラボプロジェクト 『MAT Lab.』(アーティスト:WOW×SANDWICH)を展開。日程は2月11日~15日。入場無料。また、東京ミッドタウン ダイナースクラブ アイスリンク(芝生広場)では、2人で滑ったスケートリンクの軌跡がスクリーンの映像に描き出される体験型メディアアート『Skate Drawing』(アーティスト:Rhizomatiks)が上映される。日程は2月11日~14日 17:00~22:00(受付は21:00まで)。入場料は大人1,500円、中学生以下1,000円。さらに、IMA CONCEPT STORE IMA Galleryでは、AR技術を用いた全く新しい表現のプラットフォームとしての写真体験『IMA ARART Exhibition』 (アーティスト:amana×Matilde)を実施。日程は2月11日~22日 11:00~22:00。入場無料。また、以下の2ヶ所では『MAT 2015 トークセッション』が予定されている。IMA CONCEPT STOREでは2月11日 15:00から、team Lab 猪子寿之 × Rhizomatiks 齋藤精一 × JTQ 谷川じゅんじによる『VISION 2021 ちょっと未来のぼくらの話』が、同日19:00からは本城直季 × マチルダ白鳥啓 × WIRED日本版 編集長 若林恵 × IMA太田睦子による『テクノロジーはいかに「写真」を拡張するか?』が行われるほか、2月15日には、ANTIVJ Oliver Ratsi × WIRED日本版 編集長 若林恵による『ヴィジュアルアートはジャンルではない- オリヴィエ・ラツィとANTIVJの仕事 -』の予定が組まれている。入場料はそれぞれ、一般1,500円、雑誌「IMA」定期購読会員1,200円で、チケットはIMA CONCEPT STOREサイトから購入できる。このほか、2月13日 19:00からは六本木ヒルズ 展望台チケットカウンター(森タワー3階)において、WOW 於保浩介 × SANDWICH 名和晃平 × JTQ谷川じゅんじが出演するトークセッション『デザイン×現代美術 ー クロスオーバーの可能性 ー』が開催される。こちらは、メールによる応募者の中から抽選で30名が招待されるとのことだ。一方、「青山会場」となるインターセクト バイ レクサス 東京 1F GARAGEでは、1,220mm=LEXUS LFAの高さの中で体験するビジュアル&サウンドインスタレーション『1,220』(アーティスト:Rhizomatiks)を展開。日程は2月11日~20日 11:00~22:00。入場無料。「お台場会場」となる日本科学未来館では、"プログラムによってリアルタイムで描かれ続けている花は、誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける"をテーマにした『増殖する生命 - Gold』(アーティスト:teamLab)を展示。場所はチームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地内。日程は2月11日~3月1日 10:00~17:00(入館は16:30まで)。入場料は大人1,800円、中人1,200円、中人(土曜)1,100円、小人900円。さらに、チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 エントランス前(シンボルゾーン)では、さまざまなエフェクトで写真が撮れるFacebook連動型のデジタルサイネージがMATオリジナルフレーム仕様で登場する『チームラボカメラ』(アーティスト:teamLab)を体験できる。日程は『増殖する生命 - Gold』と同様、2月11日~3月1日 10:00~17:00(入館は16:30まで)。入場無料。「飯田橋会場」のアンスティチュ・フランセ東京では、先端映像表現とデジタルカルチャーのフェスティバル 『DIGITAL CHOC 2015』(第4回デジタル・ショック)が開催される。日程は2月13日~3月22日(祝日休館)の11:00~19:00(日曜日は18:00まで)。入場無料。「渋谷会場」となるアツコバルー arts drinks talkでは、日常的な都市風景の知覚に揺さぶる写真展『東京乱建築』(アーティスト:オリヴィエ・ラツィ)を開催。日程は2月28日~3月29日(毎週火曜日と3月27日は休み)の14:00~21:00(水~土)/11:00~18:00(日・月)。入場料は500円(ドリンク付き)。また、同じく渋谷のSuper Deluxeでは、フランス人エレクトロニック・デュオと日本人スターミュージシャンによる恍惚の夜 デジタル・ショック&レッドブル・ミュージック・アカデミー共同イベント『Arigato Tokyo, Bonjour Paris Egyptologyセレクション』が開催される。出演は、Egyptology+千住宗臣+中原昌也(Hair Stylistics)、AOKI Takamasa、Crystal、オオルタイチ+VJ SphinkS。日程は2月14日 19:30~(開場は19:00)。入場料はドリンク別で一般2,300円、学生1,800円(要学生証)となっている。
2015年02月05日旅先での楽しみ方は人それぞれだが、今回おすすめしたいのが現地で楽しめるアートスポットだ。近年、経済成長の著しい東南アジアではシンガポールを筆頭にアートも盛り上がりを見せており世界も注目!センスの光るギャラリーやファミリーでも楽しめるミュージアムなど五感で楽しむアートスポットはいかが?■歴史も学べる!正統派ミュージアム編1. National Museum of Singapore in シンガポール国内最古&最大の博物館として街の中心で華やかな存在感の国立博物館。シンガポールの歴史が分かるヒストリーギャラリーは見どころ満載だ!記事を読む>2. Islamic Arts Museum Malaysia in マレーシア・クアラルンプール国教はイスラム教で人口の6割がイスラム教を信仰しているマレーシア。日本ではあまり触れる機会のないイスラムの文化に触れてみるのはいかがだろうか?記事を読む>■体感型ミュージアムで遊ぼうMade In Penang Interactive Museum in マレーシア・ペナン2013年秋にオープンした新名所!巨大壁画のトリックアートは、ペナンの風景や文化などを取り入れた作品が多くとてもユニーク!記事を読む>■気軽に楽しめるカフェ&ギャラリー編1. GOJA in タイ・バンコクいまバンコクで注目のギャラリーカフェ。アートギャラリー兼カフェなのでコーヒーを飲みながら気軽にアート鑑賞できるのが魅力だ。記事を読む>2. Soul Cafe in マレーシア・ペナン定期的に行われる写真展やアート展を楽しみながら、コーヒーや食事が出来るフォトグラファーカフェ。カメラのレンズ型カップなどオーナーのこだわりにも注目!記事を読む>3. Dia.Lo.Gue Artspace in インドネシア・ジャカルタKemangと呼ばれるお洒落エリアにあるアートギャラリー。インドネシアや日本、他各国から集めた、ギフトショップも併設されておりゆっくり楽しめる!記事を読む>■移動途中にも楽しめる!街中編Marking Georgetown その1 in マレーシア・ペナンユネスコ世界文化遺産であるジョージタウンの歴史遺産への理解と関心を深めてもらうために昔の人々の生活の様子をユニークに表現したワイヤーアート『Marking Georgetown』!記事を読む>Marking Georgetown その2 in マレーシア・ペナン『Marking Georgetown』第二弾!カフェなども多いので休憩しながらゆっくり散策するのがおすすめ!記事を読む>グラフィティアートを楽しむ旅! in インドネシア・ジョグジャカルタジョグジャカルタの現代アートの街としても有名!世界的に著名なアーティストを産み出している街ということもあり、街中でグラフィティアートが楽しめる!記事を読む>
2014年12月08日2015年4月25・26日、六本木の街を舞台に一夜限りのアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。このイベントでは六本木ヒルズや東京ミッドタウン、サントリー美術館など、街に点在する様々な施設にアート作品を展示。インスタレーションを中心に、音楽、映像、パフォーマンスなど様々な作品を見ることが出来、中には観客参加型のアートも出品される。昨年に引き続きアーティスティックディレクターを務めるのは、現代美術家の日比野克彦。さらに、メディアアートディレクターとして、ライゾマティクスの齋藤精一を招聘し、アートナイトの新たな形を模索していく。なお、今回初の試みとして、一般から作品を募集する「オープン・コール・プロジェクト」を開催。応募されたプログラムのうち、優秀な作品は2次審査へと進むことになり、審査委員会の前で企画者自らがプレゼンテーションを行うことになる。この様子は一般に公開され、以降もこうしたプレプログラムを本番までに実施していく予定だ。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2014年11月21日武蔵野美術大学は15日~24日、東京都小平市との連携で行っているアートプロジェクト「小平アートサイト2014 GATE-アートとつながる-」を開催する。○美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらうプロジェクト同プロジェクトは、同学の彫刻学科研究室と学生生活課が主体となり、美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらいながら、地域の交流を深めていくことを目的として、毎年開催されている催し。今年で28回目の開催となる同プロジェクトのテーマは、「GATE-アートとつながる-」。学生のために、大学の門をくぐり抜け外へ発信できる場をつくり、自分自身を向上させる制作をしてもらいたいという思いと、普段美術と関わりのない地域の人が、美術に興味を持つきっかけとなる入り口として来場してもらいたいという思いを込めて、同学の学生が考えたテーマだという。東京都小平市内の公園や地域センター、公民館など市民の生活の場で作品を展示し、さらにパフォーマンス・イベントやスタンプラリーなど、地域住民と積極的に交流するためにさまざまなイベントを開催する。また、今回初の試みとして、大道芸人を招いて学生の彫刻作品の中に紛れるパフォーマンスを行う。会期は15日~24日、9時~17時。会場は東京都小平市・小平市立中央公園、鷹の台公園、上水公園、美大前緑地、玉川上水緑道(会期中無休)。屋内会場は小川1丁目地域センター(休館第1、3火曜日)、コンカフェ くるみの木(火曜日定休日)。オープニングパーティーは15日17時より小平市立中央公園で開催。小平市在中のジロー今村さんを中心としたパフォーマンス・イベントは15日、16日、22日、23日、24日に小平市立中央公園で開催。また、出品者によるパフォーマンスイベントも開催する。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科3年・市岡一恵さんの作品「プレゼント」は、立体作品展示、および立体作品を舞台装置とした親子向け朗読劇。開催日時は15日、16日、22日、23日の13時~、15時~に開催(1回約15分)。場所は小平市中央公園・地下通路出て右手の林。武蔵野美術大学デザイン情報学科3年・福田恵理さんと、日本大学芸術学部演劇学科3年・櫻井美穂さんの作品「落下」は、フェミニズムと姉弟の関係に関する、劇場外の演劇。開催日時は15日、16日の15時30分~、16時30分~(1回約30分)。場所は小平市中央公園・噴水横広場。
2014年11月13日ドイツ・ベルリンと東京の姉妹都市提携20周年を記念したアートイベント「BERLIN × TOKYO デザイン・アート・カルチャー展―新しいデザインが生まれるすきま―」が11月29・30日、六本木ヒルズをメイン会場に開催される。本イベントでは、ベルリンの最新アート、デザイン、ファッションを2日間で展示。ドイツを代表するデザイン展示会「DMY国際デザインフェスティバル」を運営するDMY社が厳選したヨーロッパのプロダクトを始め、ベルリンのアートスペース「THE WYE」がキュレーションするテクノロジーと人間の交差を表現する作品や、セレクトショップ「WUT」が取り扱うベルリン発のファッションなどが披露される。日本からはフラワーアートユニット「プランティカ(plantica)」、デザイン事務所「ノザイナー(Nosigner)」が展示で参加する他、これからの都市の暮らしにおいてデザインやアートの果たす役割を考えるトークショー、ベルリン発のスタートアップ企業「EyeEM」によるワークショップなどが行われる。また、29日夜は会場を代官山UNITに移して、クラブイベント「Resonanz」を開催。ドイツを拠点に活動するフランス人アーティスト、ダーシャ・ラッシュ(Dasha Rush)による新作プログラム、アンタークティカ・タクト(Antarctic Takt)がアジア初上陸する他、ベルリン拠点に活動する日本人アーティスト・黒川良一や、ライゾマティクスの真鍋大度率いるヒップホップユニット、ユアコスモス(YourCosmos)のオーディオビジュアルライブなどが披露される。【イベント情報】BERLIN×TOKYOデザイン・アート・カルチャー展―新しいデザインが生まれるすきま―会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階会期:11月29日から30日時間:10:00から23:00※展望フロアの最終入場は29日は24:00まで、30日は22:30まで(各施設、イベントごとに開館時間が異なる)入場料:1,500円
2014年11月09日東京・六本木の写真に特化したギャラリーやカフェの複合スペース、イマ コンセプト ストア(IMA CONCEPT STORE)では、トークイベント「LIVING WITH PHOTOGRAPHY:アートを見るから、アートを買うへ」を開催する。このイベントは4人のゲストが、日々の暮らしに写真がどのような刺激や喜びを与えるかを語るもの。生活に写真をどのように取り入れているかなど、クリエーティブなフィールドで活躍する著名人達が、アート写真のコレクションについて紹介する。第1部にはCMのクリエーティブディレクターを務める高松聡と、雑誌『美術手帖』の編集長・岩渕貞哉が登場。「アートを見るから、アートを買うへ:コレクターへの第一歩」と題して、コレクションを始めたきっかけなどについて話し合う。その後もインテリアスタイリストの川合将人による「アートとインテリアの関係 ― 世界の LIVING WITH PHOTOGRAPHY」や、寺田倉庫の伊原庸裕による「どうすればよい?アートの保管方法」などのトークタイムを用意した。第1部は12時に開始予定。その後、昼食を挟んで残りのセッションが行われる。【イベント情報】LIVING WITH PHOTOGRAPHY:アートを見るから、アートを買うへ会場:IMA CONCEPT STORE 六本木住所:東京都港区六本木5-17-1AXISビル3階日時:10月26日12:00から14:30料金:3,500円(ランチ込み)
2014年10月17日新丸ビル7階の飲食店ゾーン「丸の内ハウス」は、アートイベント「ザ・マザー・オブ・デザイン(the MOTHER of DESIGN)」を10月27日から11月16日まで開催する。「the MOTHER of DESIGN」では毎年、“デザインを通じて環境を考える”をテーマに作品を展示してきた。7回目を迎える今年は「COSMIC GIRLS」展と題し、国内外で活躍する4名の女性アーティストにフォーカス。時間や空間を超える「宇宙への旅」をテーマにした作品を展示する。参加アーティストは以下の4名。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた作品を発表するスプツニ子! 。日常生活の中で感じた風景や体験を、インスタレーションによって展示空間内に再構築する荒神明香。歴史上の人物や出来事を身近な存在や興味とリンクさせて、小説やマンガなどで発表している小林エリカ。街中に編み物を仕掛けることで、世の中とコミュニケーションを取るハイパーニットアーティストの力石咲。また、期間中にはイベントも行われる。11月2日と9日には毛糸玉にシールやテープを貼り想像力を働かせてモンスターを作る力石咲ワークショップ「毛糸玉モンスターをつくろう!」が開催。その他、11月3日には小林エリカと写真家・若木信吾のトークショーが行なわれる。なお、10月27日には20時よりオープニングレセプションが開催される予定。それぞれの独自の方法で時空を旅する彼女達の宇宙旅行を体感してほしい。【イベント情報】COSMIC GIRLS展・the MOTHER of DESIGN meets Cosmos会場:丸の内ハウス住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:10月27日から11月16日時間:11:00から翌4:00(日曜日、祝日・連休最終日は23:00まで)
2014年10月17日“アートのチカラで人に元気、街に活気”というコンセプトの下、福岡県内のギャラリーや美術館などが参加するイベント「FUKUOKA ART WALK アートをたずねる月 2014」が10月31日まで開催されている。これは毎年10月に行われるイベントで、九州国立博物館、福岡県立美術館、福岡市美術館を始めとする、芸術の秋を満喫出来る約70ヶ所のスポットを紹介するアートマップを配布するもの。マップはスタンプラリーの台紙を兼ねており、10ヶ所のスポットを回ると先着でプレゼントがもらえる。「プリティーグリーン(Pretty Green)」のノベルティーの他、Tシャツ、手ぬぐい、アートギフトボックス、キーホルダー、トートバック、美術館のチケットなど、様々なアーティストのオリジナル作品を用意した。また、今年はイベント10周年を記念して、福岡で活動中のアーティストにフォーカスしている。アートマップの表紙を飾るのは、福岡出身のアーティスト柴田貴志。同氏は線描表現による絵画作品や画用木炭を使用したライブペイントなどを手掛けており、その作品が18日から31日までプリティグリーン福岡店で展示される予定。18日にはオープニングイベントとして、11時よりライブドローイングが行われる他、16時30分からトークショーが開催される。
2014年10月16日ベルリンのアートシーンが最も盛り上がる季節がある。それは「ベルリン・アートウィーク」が開催される秋。期間中には街の至る所で展示が行われ、アートに多くの注目が集まる1週間となる。今年で3回目となる本イベントは9月16日から21日まで開かれ、ベルリンの街はアート一色に染まった。ベルリン・アートウィークの枠組みでは、時期を合わせてアートに関連する様々なイベントが開かれる。開催されるのは美術館での展覧会や、美術作品の販売を行うアートフェアなど。開催時期が重なり、短期間で多くの展示を見ることが出来るため、今ではベルリンの秋の恒例イベントになっている。国際的に重要な美術館が参加しており、多くの素晴らしい展示を見ることができる。例えば、市内中心部にある美術館「アカデミー・デア・クンスト(Akademie der Kunste)」での展覧会。本イベントの開幕を祝う式典が行われた美術館では、インスタレーションや映像、そしてパファーマンスなど様々な作品を見せる展示「Schwindel der Wirklichkeit (リアリティのめまい)」が開催された。会場にはオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の鏡を使った作品やトマス・デマンド(Thomas Demand)の写真作品などが並ぶ。その一方で変わった作品も展示されている。それは会場の監視員が来場者に展覧会の意義を尋ねるティノ・セガール(Tino Sehgal)のパフォーマンス作品。観客は作品を眺めるだけでなく、美術作品にかかわり、それについて考えを巡らすことにもなる。このように普通の展示には見られないような作品もあり、訪れる人々を驚かせていた。ベルリン・アートウィークの中心となっているのは「abc」と呼ばれる個性的なアートフェア。一般的には作品の販売が重視され、参加ギャラリーは売りやすい小作品を見せることが多い。だがabcではアーティストの紹介に力を入れており、ギャラリーは一区画に1人のアーティストを紹介する決まりだ。そのため展示の質は保たれ、素晴らしい作品を見ることが出来るのだ。abcで特に驚かされたのは、ベルリンのギャラリー「スプルゥース・マーガース(Spruth Magers Berlin London)」が見せた作品。特徴的なパフォーマンスで知られるヨーン・ボック(John Bock)が会場に屋台を用意して、来場者に手作りのトーストを提供していた。また、それを載せる紙皿には彼のドローイングが描かれており、来場者は作品も無料で入手できる。アートフェアは作品を売り買いする場だが、ここでは来場者がアートを楽しめる場所にもなっていた。このように美術館での素晴らしい展示や、個性的なアートフェアが人々を魅了するが、それらばかりがイベントを盛り上げるわけではない。公式には参加していないギャラリーも、多くの来場者を目当てに時期を合わせて展示を行う。こうしてベルリンの至る所では無数のアートに関連したイベントが開催され、世界中からコレクターや美術関係者が集まるのだ。まさに芸術の秋。もしベルリンのアートを楽しむのであれば、最も盛り上がる秋を逃す手はないだろう。
2014年10月10日青山通りと表参道をつなぐ約300mの通称“青参道”で、今年もエリア型アートフェア「青参道アートフェア」が、東京がアートやデザインのイベントで賑わうデザインウィーク中の10月23日(木)~10月26日(日)の日程で開催となる。原宿・表参道・青山のショップを巡るこのアートフェアは、アートで通りが賑わうこと、そして若手現代アーティストの作品を「購入する」楽しみを知ってもらうことを目的としており、敷居は低く、クオリティは高く、毎回注目の若手アーティストが多数登場する。今年は、約30店舗が参加し、40組以上のアーティスが出展する。今日多くの人の生活に欠かせない「写真」にフォーカスして開催される。MAPを見ながら散歩がてらに、お気に入りのフォトアートを手に入れてみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2014年10月07日ユニリーバ・ジャパンのヘアケアブランド LUXでは、日本上陸25周年を記念したイベント「LUX 25th Anniversary “Bloom to Shine” ~Hair Meets Art Exhibition~」を表参道ヒルズ(東京・渋谷)にて開催。同イベントでは、“自分自身がデジタルアートの一部になれる”ユニークな体験ができるという。この記事では一足先に体験してきた様子を紹介していく。同イベントは、表参道ヒルズの吹抜け大階段とスペース オー(本館B3階)にて、9月27日・28日の2日間にわたり開催されるもの。世界で活躍する最先端のクリエイターチームが制作を担当しており、そのなかでも注目は、アートの一部になって、モデルの気分が味わえるというスペース オーのインスタレーションブースだ。このブースでは、センサーカメラがスクリーンの前に立った人を感知し、美しいビジュアルを生成する。花やジュエリーなど、女性を魅了するエレメント(要素)をモチーフにしたビジュアルが背景を飾り、人の動きに合わせて変化していくのだ。さっそく筆者はブースに入り、アテンダントの指示に従って、背景に浮かんだシルエットに自分の体を合わせた。「3・2・1」のカウントダウンの後は、いよいよ50秒間のアート体験がスタート!自分の髪の辺りから、“輝きのモチーフ”である美しいジュエリー柄が咲き誇った。体を動かすほどに背景のモチーフが咲き誇るというので、事前に見せてもらったモデルさんの動きを真似て動いてみたのだが、照れが入って動きが小さくなってしまったのには後悔……。50秒間は意外に長く感じられ、せっかくの持ち時間を無駄にして、大半を棒立ち状態で過ごしてしまった。担当者は「照れを忘れて50秒間をたっぷり活用し、モデル気分で大胆に動いてみてください。手だけじゃなく、体全体で動けば背景が華やかに変化してアート度がアップします。しゃがんだり、横に歩いたりしてみてくださいね」と、より良い動き方をアドバイスしてくれた。背景は18種類が色違いで3色ずつ用意されており、合計54パターンで展開。参加者はポーズを決めながら、目の前のハーフミラーで自分が映った映像を見ることができ、それを自撮りすることも可能だ。また、公式カメラにより10秒毎に撮影されている写真があり、そちらは27日の午前からWEBサイト上に公開されるので、SNSでシェアするのもOK!新たなフォトスポットとして同所を存分に楽しんでほしい。ちなみに、吹抜け大階段には「輝き」をテーマにしたフォトジェニックな空間演出も施される。担当者は、「最先端のクリエイターチームが作り出したこの世界観と、参加型である部分を楽しんでほしいです。“新しい自分”や“自身の輝き”を発見していただくきっかけになれば」と、同イベント開催への想いを語っていた。
2014年09月26日原美術館では企画展や演奏パフォーマンスなど、今秋に掛けて三つのイベントを開催する予定だ。「『アート・スコープ2012-2014』-旅の後(あと)もしくは痕(あと)』は7月12日から開催中の展覧会。この「アート・スコープ」とは日独2国間で互いに現代美術家を招聘しあうダイムラー・ファウンデーション ジャパンの芸術支援プログラムのことで、派遣されたアーティストは異文化での生活を体験しながら、その経験を踏まえた新作を発表。異国への旅程で何を感じ、それが創作活動にどのように反映されたのか。その体験を作品の中に感じ取ることができる。2012年にはドイツからリタ・ヘンゼン、およびベネディクト・パーテンハイマーを招聘。一方、日本からは2013年に今村遼佑と大野智史を派遣しており、今回の展覧会ではプログラムに参加した4人の作品が展示された。リタ・ヘンゼンは日本での滞在の記録を写真に収め、それをドイツの風景と織りまぜた。更に、日本での体験をモチーフとしたオブジェやドローイングなどを出品している。また、ベネディクト・パーテンハイマーは、人物の後ろ姿をロングショットでとらえた「方向転換」シリーズで定評があり、今回も日本で撮影した写真や映像作品も出品した。一方、日本勢では今村遼佑が新作のインスタレーションを、大野智史は新作絵画をそれぞれ出品している。10月25日からは「開館35周年記念 原美術館コレクション展」を開催。一昨年に収蔵した「対話」を始め、「線より」「点より」「風と共に」「関係項」など、リ・ウーファン(李禹煥)の代表作を俯瞰できる展示となる予定である。リ・ウーファンは自然素材に最小限の手を加えるという独特の芸術手法で知られるアーティスト。代表作には石や鉄板を配した彫刻や、広い余白にわずかな筆を残した絵画などが挙げられ、その作品は見るものを深い思索に誘うと言われている。また、彼の作品は60年代後半になると、木や石などの自然素材を用いる「もの派」の作家に大きな影響を与えた。会場では、そんな「もの派」のほか、50年代半ばの前衛美術「具体」の作品も見られる。9月20日には2人のサウンド・アーティストによるデュオイベント「鈴木昭男/恩田晃 デュオ・パフォーマンス」も開催される予定。鈴木昭男は日本を代表するサウンド・アーティストの一人で、創作楽器を制作することでも知られている。96年からは街のエコーポイントを探る「点音(おとだて)」プロジェクトをスタート。世界各国の美術館や音楽祭などに招待され、高い評価を受けている。一方、恩田晃は音楽カセットを使ったフィールド・レコーディングをライフワークとしており、その音源を使った作曲やパフォーマンスが人気。会場では創作楽器「アナラポス」やカセットテープなど、それぞれが独自の音源を用いた演奏を繰り広げる。ともにヨーロッパを中心に活動してきた2人にとっても初の経験となる、貴重な共演を間近で見られる唯一の機会だ。【イベント情報】「アート・スコープ2012-2014」-旅の後(あと)もしくは痕(あと)会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25会期:7月12日から10月13日時間:11:00から17:00(水曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,100円大高生700円小中生500円(学期中の土曜日は小中生無料)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、7月22日、9月16日鈴木昭男/恩田晃 デュオ・パフォーマンス会期:9月20日時間:17:30から(開場は17:00)料金:4,000円(予約制・入場料込み)開館 35 周年記念 原美術館コレクション展会期:10月25日から1月12日時間:11:00から17:00(水曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,100円大高生700円小中生500円(学期中の土曜日は小中生無料)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、11月4日、11月25日、年末年始
2014年08月24日東京ミッドタウンは、アート・デザインのコンペティション「Tokyo Midtown Award」の一部門として開催される「Tokyo Midtown Award 2014 アートコンペ」の募集受付を、5月15日より開始する。応募締め切りは6月5日必着。「Tokyo Midtown Award」は、東京ミッドタウンの街のコンセプトである"「JAPAN VALUE(新しい日本 の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街"を目指す施策の一環として、毎年開催している<アートコンペ>と<デザインコンペ>の2部門からなるアワード。今回作品を募集する「アートコンペ」は、その一部門として開催されるもので、才能あるデザイナーの発掘や応援を目的としている。グランプリ受賞者には100万円の賞金や海外アートプログラムへの招聘などの特典が贈られ、6人の受賞者すべてに賞金(準グランプリ(1点)50万円、優秀賞(4点)10万円)が用意される。また、7回目となる今年は特にテーマを設けず、「東京ミッドタウン」という都心の複合施設に展示するのにふさわしいサイトスペシフィックなアートを募集する。舞台となるのは、東京ミッドタウンを代表するパブリックスペースのひとつで、空間をつなぐ通路としての役割だけでなく、店舗に囲まれたコマーシャルスペースとしての役割を持つ「プラザB1F」だ。審査員は、フリーランス・キュレーターの児島やよい、東京ミッドタウンアートワークディレクターの清水敏男、彫刻家の土屋公雄、アーティストの中山ダイスケ、メディア・アーティストの八谷和彦の5名が務める。応募にあたっては、まず同アワードのWebページ上で応募者情報を登録し、発行された「登録番号」と必要事項を応募書類(同アワードのWebサイトよりダウンロード可能)に記載の上、6月5日必着で郵送する。その後、6月30日に作品案の書類審査による1次審査が、7月28日にはプレゼンテーションおよび模型審査による2次審査が行われ、6点の入選作品が決定する。そして10月6日(月)、入選者完成作品審査と各賞を決定する最終審査が行われる予定となっている。なお、グランプリ受賞者はハワイ大学のアートプログラムへ招聘されるほか、受賞者全員には作品発表の機会として、2015年初春に開催予定の東京ミッドタウンの作品展「ストリート ミュージアム」での展示が可能になるということだ。
2014年05月09日多くのデザイン賞を受賞しているアートディレクター・渡邉良重と、話題の企業広告を多数手がけるCMプランナー・高崎卓馬のトークイベントが、11月25日にマルノウチリーディングスタイルカフェで開催される。同イベントは、両氏が手がけた「ディーブロス(D-BROS)」の2014年絵本カレンダー「ディアベア(DEAR BEAR)」の発売を記念したもの。トークでは、渡邉の柔らかなイラストに、高崎の繊細な言葉が合わさり”物語”が完成したこのカレンダーの制作過程の他、広告業界の第一線で活躍する両氏が「モノや広告を通して何を考え、何を伝えようとしているのか」を聞くことができる。また、ショーやムービーの朗読を中心に活動中の美大生・前田エマによる同絵本カレンダーの朗読会や、カレンダー購入者向けのサイン会も実施される。会場では、カレンダーに登場する少女が描かれた新作のカップ&ソーサー(4種)を限定発売。カップとソーサーを組み合わせることでイラストが完成する仕組みになっており、カップを持ち上げると違った表情の少女のイラストが現れる。イベントに参加するには、店頭にて前売りチケットを購入するか、info.d-bros@draft.jp宛てに、名前、電話番号、枚数を記載したメールを送信することで申し込むことができる。「ディーブロス(D-BROS)」は、広告制作、グラフィックデザインを主とする株式会社ドラフトのプロダクトブランドとして1995年にスタート。ステーショナリー、インテリアツール、テーブルウェアなど数々のプロダクトを国内外で発表している。渡邉は、2012年に植原亮輔とともに「キギ」を設立。アートディレクションやグラフィックを中心に、ウェア、絵本、D-BROSプロダクトなどのデザインを手掛ける。ADC会員賞、NY ADCおよびD&AD金賞などを受賞し、国内外で高い評価を受けている。著書にロングセラーの絵本『BROOCH』(リトルモア)ほか。一方、高崎は電通コミュニケーションデザインセンターに所属。話題の企業広告を多数手がけ、映画『ホノカアボーイ』では脚本・プロデュースを担当した。2012年には『表現の技術』(朝日新聞出版)、小説『はるかかけら』(中央公論新社)を出版。さらにギギの渡邉や植原とともに三陽商会のコートキャンペーンや、気仙沼の日本酒のリニューアルプロジェクト「NAMIとUMI」にも携わっている。【イベント情報】渡邉良重 × 高崎卓馬 トークイベント会場:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーKITTE4F会期:11月25日時間:開場 18:30/19:00から20:30定員:60名参加費:1,500円(1ドリンク付き)問い合せ:03-3498-6851
2013年11月17日立命館大学は、同大学の文学部教授である北岡明佳のアート作品がレディー・ガガの最新アルバム『アートポップ』の盤面やトレイ下部分に採用されたと発表した。このたび採用された錯視の作品は、2008年に北岡教授が考案した「ガンガゼ」というもの。放射状に描かれたウニのトゲのような静止画で、錯視の効果で浮き出てくるようにガクガクと動いて見えるのが特徴だという。最新アルバム『アートポップ』への作品提供は、同アルバムのアートワークを担当したジェフ・クーンズらから依頼を受け、実現した。北岡教授は「錯視のデザインに注目してもらえて光栄に感じている。錯視はまだあまり知られていない分野。これを機に、錯視の面白さが世界中の多くの人に伝わると嬉しい」と喜びを語っている。
2013年11月07日東京藝術大学(美術学部 絵画科 油画専攻)は11月10日まで、「TRANS ARTS TOKYO 2013」を開催している。○多ジャンルの表現が集う複合型アートイベント同イベントは、アート・デザイン・音楽から都市学まで多ジャンルの表現が集う複合型アートイベント。2012年秋に第1回を開催、東京電機大学旧校舎に約300人のアーティストが集結し、話題となった。2回目となる今年は、333 1 Arts Chiyodaをはじめとする神田エリアの文化施設や空きビルなど複数の拠点で展示やイベントを展開。あらゆるジャンルの表現が同時多発的に立ち上がり、街全体がクリエイティブな躍動感に包まれる20日間となるという。参加アーティスト・団体は、池田晶紀(写真家)、石川寛(映画監督・CMディレクター)、伊藤ガビン(編集者)、江渡浩一郎(メディアアーティスト、研究者)、KENTARO!!(ダンサー)、小林正人(画家)、佐藤直樹(アートディレクター)、塚本由晴/アトリエ・ワン(建築家)、東京藝術大学、美学校、山縣良和/writtenafterwards,(ファッションデザイナー)、REDBULL curates CANVAS COOLER PROJECTほか。会期は、10月19日~11月10日 12時~19時。会場は、3331 Arts Chiyoda、旧東京電機大学7号館地下、神田錦町共同ビル、KANDADA3331、WATERRAS、mAAch ecute 神田万世橋、錦町TRADSQUARE、EDITORY 神保町ほか。入場料は、800円(期間中何度も使えるパスポート制)。なお、WATERRAS、mAAch ecute 神田万世橋、錦町TRADSQUAREは入場無料となる。その他、詳細は同イベントWebサイトを参照のこと。
2013年10月21日化粧品の製造販売を行うネオナチュラルは、水田と稲を使いアートを表現する「田んぼアート田植え体験会」を開催する。開催場所は岐阜県郡山市の同社母袋(もたい)有機農場。日時は5月26日の10時10分から15時30分。なお、荒天の場合は6月2日に延期予定とのこと。同社では、農業経験がほとんどない都市部の人や子供たちに、田植えを経験することで食べ物がどのように生産されるのか、その大切さを楽しみながら学びつつ、農村のエコロジーな生活を体感してもらう目的で体験会を開催する。コシヒカリと古代米(ムラサキ米)を利用し、手植えや機械植えの田んぼアートを経験できるほか、田植機の操縦体験も可能。秋の稲刈りの際にも同様のイベントを行い、参加者には収穫した有機米を配布する予定とのこと。募集は4月15日から、同社のサイトにて行う。参加費は大人1,500円、中学生以下は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月12日東京都・銀座ギャラリーズは12月7日~15日、アートに親しむイベント「Xmas Art Festa 2012」を開催する。同イベントは、アートを家に飾る習慣がなく、アート作品は手が届かないものと思いがちな日本人に、もっとアートに親しんでもらおうと開催するもの。すでに全36ページのガイドブックを参加画廊や近隣ホテルにて配布中で、開催期間中は各ギャラリーを巡ってアートと気軽に触れ合える。参加ギャラリーは、東京画廊+BTAP、永善堂画廊、ギャラリー広田美術、泰明画廊、小林画廊、山下画廊、銀座黒田陶苑、秋華洞、銀座・ジャンセンギャラリー、ヒロ画廊、村越画廊、至峰堂画廊銀座店、銀座柳画廊、相模屋美術店、靖山画廊、ギャラリー枝香庵、ギャラリーアートもりもと、ギャラリーぐんじ、柴田悦子画廊、ギャラリーゴトウ、ギャラリー和田、ギャラリー新居東京、中長小西、西邑画廊、千代春画廊、林田画廊の26店舗。開店時間は各ギャラリーに準ずる。また同イベントでは、ギャラリストによる引率ツアーも開催される。12月8日には、アートテラー・とに~氏がナビゲーターとなりスペシャルツアーを展開。13時~15時のAコースでは、相模屋美術店、銀座・ジャンセンギャラリー、泰明画廊、小林画廊、東京画廊+BTAP、靖山画廊を訪問。15時30分~17時30分のBコースでは、林田画廊、千代春画廊、中長小西、ギャラリー新居東京、ギャラリー和田、お仏壇のはせがわギャラリーを訪問する。定員は先着10名で、参加費は無料。参加予約は「銀座ギャラリーズ」へ電話かメールで。また、12月8日~10日の3日間は、参加画廊のギャラリストがガイドを務めるギャラリスト引率ツアーを展開。行程はコートヤード・マリオット銀座東武ホテル・1階レストラン「フィオーレ」でランチブッフェの昼食後、ギャラリーを巡るというスケジュールで、各開催日とも12時~16時30分頃を予定。参加料金は12月8日、9日が6,300円、12月10日が5,800円。参加予約は「クラブツーリズム」へ(コース番号D6055-691で検索)。最終日12月15日の16時~17時にはクローズド・トークショーも開催される。主演者はイラストレーター・グラフィックデザイナーの田名網敬一氏、アーティストの秋山祐徳太子氏、明治学院大学教授で美術史家の山下裕二氏。聞き手は週刊読書人の明石健五編集長。会場は銀座5丁目の靖山画廊で、当日画廊に出向けば無料で観覧できる。その他、各イベントの詳細・問い合わせは「銀座ギャラリーズ公式ページ」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日DIESEL ART GALLARY(ディーゼルアートギャラリー)は、ロンドンの「fabric(ファブリック)」から発表されたアートワークを展示する、世界初のエキシビジョンを開催する。ディーゼルアートギャラリーは、世界中から様々なジャンルのアーティストを招いて年4回のアート展を開催しており、今回は世界で最も影響力のあるクラブのひとつでもある、ロンドンの「fabric」のアート作品が今年最後のエキシビジョンとして登場する。fabricは、90年代にロンドンで主流となった商業的なクラブとは正反対を目指し、音楽のパフォーマンスとリリースに専念したクラブ。エキシビジョンでは、13年間に渡るナイトクラブの歴史を象徴するポスターやイメージを見ることが出来る、貴重な機会となっている。今回の取り組みは、fabricが初めてロンドンを飛び出して、その哲学や精神が視覚的に表現されたアートワークを展示。さらにオープニングに合わせてクリエイティブディレクションを務めるキース・ライリーが来日し、「今回DIESEL ART GALLERYで皆様に私たちのアートを紹介する機会を与えてもらったことに非常に感謝しています。日本という確かな審美眼をもった国で、私たちの最初のエキシビションができることに喜びを感じています。かねてより日本文化と、繊細な美を表現する能力に尊敬の念を持っていて、影響を受けているので、そういった経緯からある種の凱旋のように私は感じています。展示作品は、写真やモデルメイキング、純粋なデザインといった広範囲かつ集中的なプロセスの結晶です。それらを構成しているのは私たち自身の投影であり、作品は私たちの情熱や存在、そしてハートを写し出す鏡です。すなわち、作品は"私たち自身"なのです。この機会に皆さんが少しでも私たちの作品の中に美を見つけてくれたらと願っています。」とコメントしている。【US by fabric】アーティスト: キース・ライリー期間: 2012年11月16日 (金) ~ 2013年2月15日 (金)場所: DIESEL ART GALLERY東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F時間: 11:30~21:00DIESEL ART GALLERY公式サイト: 公式サイト(英):元の記事を読む
2012年11月01日東京都内のルミネ4館(池袋店・立川店・新宿店・有楽町店)は、若手アーティストを起用したアートイベント『LUMINE meets ART 2012(ルミネ ミーツ アート 2012)』を2012年10月1日(月)~11月11日(日)の期間中開催する。今年で3回目の開催となる「LUMINE meets ART」は、現代アートギャラリー「hpgrp GALLERY TOKYO」の戸塚憲太郎をディレクターに迎え開催する。自由にアートに触れてほしいという思いから、各方面で活躍する13人のアーティスト作品を都内4店舗にて展示。池袋店と新宿店では、気軽に生活の中にアートを取り入れられるよう、手ごろな価格で作品を購入できる「MY First ART」企画を実施する。地球環境・社会環境を見つめなおし、未来における生活を新たなビジネスモデルと共に想像していくプロジェクト「REBIRTH PROJECT(リバース・プロジェクト)」所属のアーティスト 横田光隆の作品をルミネ新宿店にて、今回の注目作品として展示され、同時にスペシャルイベントとして、同プロジェクトの代表を務める俳優 伊勢谷友介を迎えたトークショーも開催される。【伊勢谷友介×横田光隆トークショー概要】日時:2012年10月28日(日)場所:ルミネ新宿 ルミネ22F 横田氏作品展示スペース【ルミネ池袋店】開催期間:2012年10月1日(月)~11月11日(日)[参加アーティスト]・ハセチヨ・3(three)・飯沼 英樹【ルミネ立川店】開催期間:2012年10月1日(月)~10月31日(水)[参加アーティスト]・D[di:]ライブペインティング2012年10月7日(日)14:00~、15:00~【ルミネ新宿店】開催期間:2012年10月11日(木)~11月11日(日)[参加アーティスト]・横田 光隆・加藤 豊・篠原 奈美子・松山 智一・足立 喜一朗・東恩納 裕一【ルミネ有楽町店】開催期間:2012年10月19日(金)~11月7日(水)[参加アーティスト]・真鍋 大度+比嘉 了・ena・鳥羽 史人ルミネ公式サイト:href="リバースプロジェクト公式サイト:元の記事を読む
2012年10月06日六本木の街を舞台とした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2012」が、3月24日(土)10時から、3月25日(日)18時まで開催される。© 2010 六本木アートナイト実行委員会今年の「六本木アートナイト2012」のテーマは、「アートでつくろう、日本の元気」。このテーマのもとに、国内外様々なアーティストがメッセージ性の強い作品や、元気を与えるような作品を多数展開予定。Yayoi-chan, Ring-Ring © YAYOI KUSAMA 新作イメージ画像水玉をモチーフにした作品が印象的な前衛芸術家の草間彌生さんの参加が決定し、新作プロジェクト<愛はとこしえ、未来は私のもの!>を発表する。草間彌生さんは、バルーンを用いた全長10mの新作<ヤヨイちゃん~リンリン>を披露する他、ドットに彩られた「水玉カフェ」も登場し、六本木が草間ワールドに彩られる。©YAYOI KUSAMA他にも、京都を拠点に活動する気鋭のアーティスト「Antenna」は、ユニークなキャラクター「ジャッピー」をモチーフにした御輿や、お堂など祭りに関わる日本の伝統文化を表現する。Antenna《六本木伝承2012》 2012年また、美術館をはじめとする文化施設のオールナイト開館を含む開館時間延長、屋外でのインスタレーション、作品展示など、このオールナイトのアートの饗宴を安心して楽しめるよう、飲食店の営業時間延長や無料のバス運行なども行う予定。「六本木アートナイト2012」で、新しいアート・新しい六本木を感じ、特別な一夜を楽しんで。お問い合わせ: 六本木アートナイト2012公式サイト
2012年03月12日芸術を嗜むのに最適な季節といえば、秋…ですが、暑い夏の過ごし方として、涼しく美術館や劇場を巡るというのも、いいものです。夏休みには、多くのアートイベントも開催されますし、興味深い企画も盛りだくさん。さらに、最近では美術館などに素敵なカフェもあったりして。そう、快適空間での夏のひとときを過ごすのは、かなり良いアイディアなのです。そんなわけで今回は、この夏おすすめのアート関連映画を2本ご紹介します。まずは、『セラフィーヌの庭』から。セラフィーヌとは、アンリ・ルソーに代表される素朴(ナイーブ)派の女流画家、セラフィーヌ・ルイのこと。独学で絵を描いてきた彼女は、もともと家政婦として働いていました。貧しく、孤独に過ごしながらも、草木に話しかけ、自然と対話し、神を敬う女性だったのです。41歳のとき、守護天使からの啓示がきっかけで絵を描くように。とはいえ、貧しい生活の中で、芸術を生み出し続けるのは大変なこと。例えば、画家ならば、感性だけでなく、それをヴィジュアル化するためのキャンバス、絵の具、筆などが必要になります。セラフィーヌは、家賃を滞納し、石炭を買うのを控えながらも、洗濯や掃除で得た僅かな収入を画材へと投入。絵の具は、動物の血や草木などから手作り(材料は人には秘密)。でも、それが独自の色彩へと繋がっているのですから、アートとは何とも良いものです。そんな彼女が描くのは、花や草、果物など。そんな作品に偶然出会ったのが、ピカソ、ブラック、アンリ・ルソーを発掘したドイツ人の画商ヴィルヘルム・ウーデ。そこから、彼女の人生に変化が訪れ始めます。それが結果的に彼女にとって良いものだったかどうかは分かりません。アーティストが世に出るには、支援者(彼女の場合はウーデ)が必要だといいますが、そもそも彼女は自分の作品が世に出ることを望んでいたのかどうかも分からないからです。彼女は心のままに絵を描き、それが彼女にとっては呼吸することと同様生きることに直結していただけ。名誉も地位もなかったとしても、彼女は満たされていたことでしょう。とはいえ、ウーデのおかげで、いま私たちは彼女の才能に感謝し、楽しむことができるのですが。ウーデが熱心に見出した素朴派(ウーデ自身はモダン・プリミティブ派と呼んだそう)は、はじめこそ、その名の通りタッチの“素朴”さゆえ、単純、幼稚、遠近感がないなどと評価されなかったそうですが、やがて、画家たちの表現する美しい色、素直で純粋なタッチの中に価値を見出すように。いまでは、多くの人々に温か味を感じさせる人気のジャンルになっています。日本では、ルソーをはじめとする素朴派画家の作品所蔵に関しては、世田谷美術館が有名。9月5日(日)まで開催されている収蔵品展「建畠覚造―アトリエの時間」の第二部でセラフィーヌの作品「枝」も展示されています。セラフィーヌの作品が気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。次にご紹介する『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』は、私にとっては敗者復活戦的作品。あれはそう、ちょうど4年前のこと。サッカーのワールドカップ、ドイツ大会に赴いた私は、アムステルダムを経由。その際、限られた時間内で美術館に向かったところ、長蛇の列を目の前にして、入館を断念した苦い思い出、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」をすんでのところで見逃したという断腸の思いがあるのです。その代わり、アムステルダムのアルティス動物園というほのぼのとした施設で遊ぶことができたわけですが、それはそれ、これはこれ。やっぱり悔しい。というわけで、今回、やっと待望の館内を覗き見ることができたわけです。でも、覗いた“内部”はかなりモメていました。内部というのは、そこで働く人々や、国立美術館を愛する市民たちのこと。実は、アムステルダム国立美術館は2004年から大規模な改装工事が始まったのですが、美術館関係者と地元民の間で計画にまつわる対立が勃発。順調にいけば2008年リニューアルオープンの予定でしたが、大もめにもめ、その後もトラブルが続出。2010年のいまも工事は中断していて、予定では2013年には再オープンというかなりの大騒動に発展しているのです。現在も、本館は閉鎖状態。思えば、私が訪れた際も、展示は本館でなく隣接する棟で行われていましたっけ。こんな大きな美術館なのに、なんで入り口がこんなに小さくて横っちょにあるのだろうと思った記憶があります。そんなことを思い出しながら観た本作。そもそも、国立美術館の改装が、日本ではここまで大問題になるのだろうかというところも興味深い話です。そんな騒動だけでなく、この作品では美術館の内部でどんなことが行われているかも、教えてくれます。美術館改革についての会議の様子、学芸員による展示構成の議論、美術品収集の様子、所蔵品の数々、そして力仕事を担う作業員たちや警備員たちの思い、修復家たちの仕事ぶりなどです。なかでも、私が一番興味を持ったのは、美術品の修復。これまでも、様々なメディアで修復場面が紹介されるたびに、「この仕事に私は適しているはず」と思ってきました。こちょこちょとした細かい手作業、何かをはがす、削るという作業が好きな私。その果てに、人類の遺産とも言える名作たちの復活が待っているなら、こんな喜びはないはずです。案の定、今回も彼らの作業にうっとり見入ってしまいました。今度生まれ変わるなら、断然、美術品修復の勉強をしたい。そう強く思ったのでした。社会派ドキュメンタリー監督が4年以上の歳月をかけ、400人にも及ぶ関係者への取材を経て実現したこの作品。当初予想していた単なる美術館案内とは全く違い、いわばバックステージ・ツアー的な性格も持った面白い作品です。優雅な美術品を展示するお高い場所だと思いがちですが、そこには妙に人間くさい面白ドラマが充満していました。“過去”が集まる場所だと思っていた美術館でしたが、実は“今”を生きていました。映画を見続けていくうちに、もはや、知らない人とは思えないほど親しみを感じた関係者たちに、「何があっても負けるな!」とエールを送りたい気分。一日も早い、リニューアルオープンをお祈りしています!と、こんな面白すぎる美術界の裏話も、涼しい美術館に行く前に知っておくといいですよ。『セラフィーヌの庭』と『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』、暑い夏におすすめです。(text:June Makiguchi)「世田谷美術館」公式サイト■関連作品:セラフィーヌの庭 2010年8月7日より岩波ホールほか全国にて公開© TS Productions/France 3 Cinéma/Climax Films/RTBF 2008ようこそ、アムステルダム国立美術館へ 2010年8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開■関連記事:大騒動勃発!『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』試写会に10組20名様ご招待
2010年07月23日