是枝裕和監督が手がけた韓国映画『ベイビー・ブローカー』に出演した韓国女優のイ・ジウン。何とも可愛らしいオーラが溢れ出ているのは、IU(アイユー)の名前でアイドル活動もしているから! BTSのグクも理想の女性と語っていることでも有名なIUの可愛さを紹介します。『ベイビー・ブローカー』出演女優としてカンヌ映画祭に登場し気になった人も! この投稿をInstagramで見る IU (아이유) ※ 이지은·李知恩·Leejieun(@iu_leejieun516)がシェアした投稿 是枝裕和監督が手がけた初めての韓国映画『ベイビー・ブローカー』に出演した韓国女優のイ・ジウン=IU。カンヌ映画祭では、シックな色合いのカーキのドレスを着こなし、「この美人は誰なの?」と思った人も多いはず。IUがドレスを選んでいる様子は、彼女のYouTubeチャンネルにアップされているので、気になる人はチェックを! しかも、IUの表現が「大好きな苔の色♡」と言っているところもお茶目で可愛いんです。IUの魅力はうらやむ可愛さなんだけどあざとさがゼロなところ! この投稿をInstagramで見る IU (아이유) ※ 이지은·李知恩·Leejieun(@iu_leejieun516)がシェアした投稿 空港でのファン対応での一幕。片手を出してハートポーズを作って欲しいとスマホを向けていたファンに、ハートを作ってカメラ目線をくれるだけでなくウィンクのサービスまで! 1993年生まれで、今年29歳という年齢にも驚き。こんな可愛いアラサー見たことありません。韓国でどのアイドルよりも絶大な人気を誇る彼女の女優としての今後の活躍に期待大です♡あわせて読みたい🌈『社内お見合い』キム・セジョンはTWICE・ジヒョとの2ショットに反響!胸アツ展開にファン悶絶
2022年08月12日いまや世界的な映画監督となった是枝裕和監督の最新作にして、カンヌ国際映画祭で2冠に輝いたことでも話題となった『ベイビー・ブローカー』。そこで、国内外の観客を魅了している本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。イ・ジュヨンさん【映画、ときどき私】 vol. 497日本でも大ヒットを記録したドラマ『梨泰院クラス』でトランスジェンダーという難しい役どころを見事に演じ、新世代スターとして一躍注目を集めたイ・ジュヨンさん。劇中では、赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊をこっそりと連れ去る“ベイビー・ブローカー”を追跡するイ刑事を演じています。今回は、是枝監督の現場で感じたことや韓国が誇る名優たちから学んだこと、そしてこれからのビジョンについて語っていただきました。―是枝監督は、まっすぐでさわやかなイ刑事にぴったりだと思って声をかけられたそうですが、お話があったときのお気持ちからお聞かせください。イ・ジュヨンさんドラマの撮影中に是枝監督からお電話をいただいて、少しだけお話をしたのが最初でした。ただ、そのときは単なる打ち合わせをしたいのか、それとも監督の前でオーディションをするのか、よくわからなかったので、正直に言うと、まさか自分がこの作品に参加するとは思っていなかったんです(笑)。その後、監督が韓国で映画を作る準備をしていることを知り、会って話をしたいというご連絡をいただいてからはかなり緊張してしまいましたが……。でも、初めてお会いしたときの監督の印象がとてもよかったことと、私と一緒に映画を撮りたいとはっきり言ってくださったので、その言葉を聞いて気持ちが楽になったのを覚えています。―実際に是枝監督の現場に入られてみて、印象に残っていることや演出面で驚いたことなどもあったのでしょうか。イ・ジュヨンさん映画というのは、基本的にフィクションであることが前提ではありますが、そんななかでも「本物の感情とは何か?」とつねに考えていらっしゃるのが是枝監督。そういったこともあって、私が現場で居心地の悪さを感じていたり、自分の気持ちを装っていたりすると、監督がすぐに察知して、緊張をほぐすようなディレクションをしてくださいました。そのおかげで、現場は本当にいい雰囲気だったと思います。この作品はロードムービーのような性質がありますが、実際に旅行をしているような感覚で撮影をしていましたし、共演者の方なかには「現場が遊び場みたいだ」と言っていた人もいたほど(笑)。それくらい是枝監督というのは、俳優たちを楽しくさせ、自由に解放させてくれる監督だと感じました。たくさんの刺激とともに、学ぶことも多かった―劇中では同じく刑事役のペ・ドゥナさんとのシーンがほとんどでしたが、ご一緒されてみて印象に残っていることがあれば教えてください。イ・ジュヨンさんおそらくみなさんもすでにご存じだとは思いますが、ペ・ドゥナさんは本当に魅力的な方でした。今回の作品で私がペ・ドゥナさんから教わったのは、相手の俳優と呼吸を合わせることの大事さ。そういったことは演技をするうえで大切だと思ってはいましたが、ペ・ドゥナさんのおかげで改めて感じることができました。あと、誰も思いつかないようなアイディアを出されることも多かったのは印象的でしたね。しかも、それらは事前に考えて準備しているものではなく、現場でその役になりきった状態で私たちに投げかけてくださるので、たくさんの刺激を受けるとともに学ぶことが多かったです。―また、本作では主演のソン・ガンホさんが、韓国人俳優初となるカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。是枝監督も役作りへのこだわりには驚いたそうですが、イ・ジュヨンさんも先輩のすごさを垣間見た瞬間などあったのでは?イ・ジュヨンさん残念ながら今回はソン・ガンホさんと一緒のシーンはありませんでしたが、ソン・ガンホさんは、ご自分の出番が終わったあとでも現場に残り、いつも私たちの撮影に付き合ってくださいました。逆に私もソン・ガンホさんが演技をされているところをモニター越しで見させていただいたことがあったのですが、驚いたのは屋上で洗濯物を干しているシーンを撮っていたときのこと。電話で話しているソン・ガンホさんが洗濯物の間から顔をのぞかせているようなアングルなのですが、立ち位置も含めて、すべてが巧妙でまさに映画的。その画がとにかく美しくて、さすがベテラン俳優だと感じました。作品のなかでは見逃してしまいそうなほど些細なシーンではありますが、そういうところだからこそ、俳優の存在が光るもの。改めてほかの俳優との違いを実感しました。日本との縁をもっと広げていきたいと考えている―日本についてもおうかがいしたいのですが、これまで日本にいらっしゃったことはありますか?イ・ジュヨンさん実は、5年ほど前にドラマの撮影期間中にもらった休暇で、友達と小樽を旅行したことが一度だけありました。というのも、私は大好きな岩井俊二監督の『Love Letter』のロケ地を巡りたかったので。おかげでそのときは、とても楽しい時間を過ごすことができました。―今回、久しぶりに来日されてみて日本の印象はいかがでしょうか。イ・ジュヨンさん普段、日本のファンからいろいろなメッセージを受け取ることはありますが、あまり実感する機会がなかったので、正直に言うと「日本の方は、本当に私のことを知ってくださっているのかな?」と不安に思ったことも。でも、空港でみなさんが歓迎してくださって、本当にうれしかったです。―『Love Letter』が大好きということですが、日本の映画やドラマはよくご覧になりますか?もし、いつか会ってみたい方や一緒にお仕事をしてみたい方がいれば教えてください。イ・ジュヨンさん私は菅田将暉さんの演技や雰囲気が大好きで、『コントが始まる』をはじめ、最近出演されたドラマや映画は全部観ています。いま、韓国でも大人気で非常にホットな俳優さんですからね。あと、先ほどお話した岩井俊二監督とは縁がありまして、『ラストレター』という作品が韓国で公開されたときのプロモーションで監督と手紙のやりとりをするという企画に参加したことがありました。コロナ禍で直接会うことではできませんでしたが、とても楽しい思い出です。機会があれば、ぜひ日本の監督や俳優さんとの縁をもっと広げていけたらいいなと思っています。内面を深めていきながら年を重ねていきたい―楽しみにしています!今年で俳優デビューから10年、さらに30歳という節目も迎えられました。ご自身でも、今後についてはいろいろと考えていらっしゃるのではないかなと。イ・ジュヨンさんこの仕事は次にどんな作品が来て、何をするのかがまったくわからないので、不安にもなりますが、それが楽しいところであり魅力でもあると感じています。これから先もどうなるかはわかりませんが、声をかけていただいたときに、そのときの私を最大限に引き出せる演技ができればいいなと。30歳になって自分の価値観や人生に対する考えが変わってきたところもありますが、いままでもそうやって仕事をしてきたので、これからもそうできればいいですね。あと、これは『ベイビー・ブローカー』の撮影を終えて感じたことですが、グローバルに活動することの意味も知ったので、今後はもう少し国際的な仕事にも携わっていきたいと思っています。―役によっても雰囲気が変わりますが、自然体なところにも魅力を感じている人は多いと思います。ご自身で何か意識されていることはありますか?イ・ジュヨンさんそういうふうに感じていただけることはありがたいですし、自分が演じた役で愛されることは本当に幸せな経験だと思っています。そのいっぽうで、私という人間の内面や私の趣味といったことにも関心を持ってくださる方がいることにも面白さを感じてるので、これからは私の人間性をもっと見せていけたらと。私自身の内面を深めていきながら年を重ねていきたいので、その様子をみなさんにも見守っていただきたいです。―それでは最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。イ・ジュヨンさんドラマ『梨泰院クラス』や映画『野球少女』といった私が参加した作品が日本で愛されていると知り、本当に私はラッキーだと思っています。是枝監督からは韓国のコンテンツが好きだと言っていただいていますが、私も日本のドラマや映画にとても関心を持っているので、これからも日本と韓国のコラボ作品が数多く作られたらいいなと。まもなく『梨泰院クラス』のリメイク版である『六本木クラス』の放送が始まるということなので、私も拝見できるのを楽しみにしています。これからも、みなさんに応援していただけたらうれしいです。インタビューを終えてみて……。飾らない優しい笑顔を見せながら、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださったイ・ジュヨンさん。特に、日本のことについて話しているときの楽しそうな姿が印象的で、こちらまでうれしい気持ちになりました。今後も、日本に関わりのある作品への出演をぜひ楽しみにしたいと思います。ささやかな日常に生まれてきた喜びを感じる是枝監督ならでは世界観のなかで、命や生きること、そして家族とは何かにまっすぐと向き合っている本作。心に響く美しいストーリーとともに、最高のキャストによる繊細な演技が堪能できる必見作です。取材、文・志村昌美撮影・依田佳子ストーリーある土砂降りの雨の晩、若い女ソヨンは赤ん坊を〈赤ちゃんポスト〉に預けていた。その赤ん坊をこっそり連れ去ったのは、借金に追われながら古びたクリーニング店を営むサンヒョンと、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだったのだ。翌日、思い直して戻ってきたソヨンは、「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という2人の言い訳にあきれながらも、成り行きから一緒に養父母探しの旅に出ることに。そんな彼らを検挙するため、ずっと尾行していたのは、刑事のスジンと後輩のイ刑事。現行犯逮捕しようと、静かに後を追っていたのだが……。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『ベイビー・ブローカー』全国公開中配給:ギャガ© 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年07月05日韓国の歌手で女優のイ・ジウン(IU)が26日、都内で行われた映画『ベイビー・ブローカー』(公開中)の来日記念舞台挨拶に、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジュヨン、是枝裕和監督とともに登壇した。本作は、“赤ちゃんポスト”に赤ちゃんを預けた母親、預けられた赤ちゃんを子供を欲しがる人に斡旋するベイビー・ブローカーの男たち、彼らを現行犯逮捕しようと追う刑事らが繰り広げる一風変わった旅路を描いた物語。「第75回カンヌ国際映画祭」で主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞、また、キリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる「エキュメニカル審査員賞」も受賞した。イ・ジウンは「コンニチハ! IUです。日本に久しぶりに来ましたが、空港にも多くの皆さんが来て歓迎してくださいました。また、多くの皆さんがすでに映画をご覧になって『すごくよかったよ』という言葉をかけてくださって、とても気分がいいです」と挨拶。「前のほうに泣いているファンの方がいらっしゃるんですけど、私も日本に来るのが本当に久しぶりで申し訳ないなと思います。私も皆さんに会いたいなと思っていました」と話した。“赤ちゃんポスト”に赤ちゃんを預けた母親・ソヨンを演じたイ・ジウン。「長編映画に出演するのは初めてだったので挑戦だったと思います。また、演じたソヨンはさまざまな設定がされているキャラクターで、それを立体的に表現できるようにということで監督ともさまざまな会話を交わしましたし、そういったところを気にしながら演技をしました」と撮影を振り返った。是枝監督は、コロナ禍に韓国ドラマにハマり、印象に残ったイ・ジウンとイ・ジュヨンに声をかけたという。イ・ジウンは「監督が私を知る前に、韓国の食堂で監督を偶然見かけたことがあるんです。そのとき私は監督のファンでしたが、監督はまだ私のことを知らない状況だったので、挨拶したいなと思ったんですけど、することもできずそのまま通り過ぎました」と是枝監督を偶然見かけたエピソードを披露し、「それから1年経ったあとに監督の映画に出演することができ、監督が私の作品や音楽を知っているということですごく不思議な気分がしますし、とても気分がいいです」と語った。MCを務めた宮司愛海アナウンサーが「監督、一度スルーしていたんですね?」と振ると、是枝監督は「そうなんだよね~」と申し訳なさそうに話し、会場から笑いが起こった。
2022年06月26日是枝裕和監督がソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンら韓国を代表する俳優たちと組み、作りあげた『ベイビー・ブローカー』。第75回カンヌ国際映画祭にて昨日の公式上映に続き、是枝監督らはフォトコールと記者会見に参加。海外のプレスからは、『そして父になる』『万引き家族』に続く3部作となる可能性について、物語のきっかけとなる「赤ちゃんポスト」や、初の母親役を演じたイ・ジウン(IU)らの役へのアプローチなどに鋭い質問が飛び交った。公式上映の正装とはうって変わってカジュアルな装いでフォトコールに登場した是枝監督。白い爽やかなジャケットに身を包んだソン・ガンホと、涼しげで個性的なハーフパンツスーツでラフに決めたカン・ドンウォン、タイトな白いミニスカートのスーツ姿のイ・ジウン。さらにクールな白いパンツスーツのイ・ジュヨンも揃って、世界から集まったスチールカメラマンたちの前で笑顔で撮影に応じた。その後、会見場へ向かった5人。パルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり参加となる是枝監督と、2020年パルムドールに続いて米アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホの主演ということもあり、場内には多くのメディアが詰めかけ、作品への注目度が伺える熱気に包まれた会見となった。なお、第75回カンヌ国際映画祭授賞式は、現地時間5月28日(土)20時30分ごろ、日本時間5月29日AM3時30分ごろから予定されている。是枝監督「“家族”というものを捉えなおしたい」Q:(監督へ)キャラクターたちはみな孤独です。それでいて親密なグループを形成する家族の話ですが、今回もまた自分たちが選んだ家族の物語を描いていますが、どうしてそういう作品にしたのですか?監督:今回、車に乗り込む者たちの疑似家族の旅を描こうとおもって書き始めたプロットで、そこに乗り合わせる人たちが、あらかじめ色々な形で、一般的に考えられる普通の家族、親子という者から排除されている、切り離されて生きてきたという人たちが、ほんの短い間同じ車に乗るという話にしたいなと思って書きました。そのことによって、わたしたちが考えている、考えて捉えている“家族”というものを捉えなおしたいという気持ちもありましたし、彼らが一瞬だけ手にすることで何かひとつだけいいことをする、すごく小さな悪人だったり、悪意をもって旅に同行した人たちが、ひとついいことをする、そんな物語を紡いでみたいと思って作った映画です。Q:(監督へ)ブローカーたちが犯していることは重罪ですが、視点はとてもヒューマニズムであったり、彼らに対する視線が優しい。だから少し混乱しました。どういう風にどうしてこういうキャラクターたちを生んだのでしょうか?監督:描かれるモチーフが深刻であればあるほど、ディティールの描写にはある種の軽やかさやおかしみのようなもの、コメディではないですが、人間が本来持っている存在のおかしみみたいなものを表現したいと思い、それを表現するにはソン・ガンホさんという役者さんは一番ピッタリだなと思いました。Q:(役者さんへ)4名とも素晴らしかったです。是枝監督と他の韓国監督たちとの一番大きな差はなんですか?教えてください。ソン・ガンホ:是枝監督と韓国の監督との違いは、是枝監督は食が大好きなところです。美食を好み、食べることが好きで韓国料理が好きです。他の韓国の監督との大きな違いでした。カン・ドンウォン:監督と仕事して、他の監督はわからないですが、現場では本当にそこに一緒にいてくれた。それは本当に素晴らしかったです。役者と共にいてくださる。そして感情をディティールにわたって捉えて下さる。イ・ジウン:私にとっては監督と違うのはまず同じ言語を話しません。なので努力をします。ちょっとしたディティールも見逃さないように。言語のバリアがあるから、より集中しました。他の参加した映画に比べて面白い体験でした。イ・ジュヨン:監督との仕事はすばらしいもので、もちろん通訳は入れましたけども、それ以外はそんなに大きな差は感じませんでした。国籍が違うというだけで、非常に監督はリラックスしてましたし、私たちといても、そして現場の雰囲気もリラックスしたものを作ってくださったので撮影も快適でした。Q:(監督へ)釜山は映画人にとってとても大切な場所だと思いますが、その釜山を舞台にした理由を教えてください。監督:釜山のロケーションについては、映画祭には度々参加しているのですが、いつも食べるのに一生けん命で、撮影を前提に街を見ていなかったというのもありまして、今回ロケハンで結構色んな場所を候補として回らせていただきました。その中でやはりあの町は坂道が多い。山が迫っている。その立地の高低差みたいなものを活かした場所を、撮影のホン・ギョンピョさんと一緒に探して、結果的にああいう場所を選んで撮影しました。とても魅力的な街で、ソウルとの違いもワンカットで出るという、とても面白い撮影でした。Q:(監督へ)最も難しかった撮影シーンは?それはなぜ?監督:基本的に撮影は、製作部、撮影部が本当に優秀で、スムーズに進みました。車のロケーションも合成を使わずに、基本的には全部実際の車を走らせて撮るというやり方をしたのですが、それにも関わらずとても順調だったんですけど…一番難しかったのは観覧車かな。観覧車が狭くてですね、僕自身は乗れないので、僕はさっきドンウォンさんがおっしゃってくださったように、なるべく役者の側でお芝居をみて、ジャッジをしたいと思っていたんですけれども、あのシーンに限っては僕は下で待っていて、観覧車が上に行くにつれて音が飛ばなくなるので、どんなやりとりがあったのかっていうのは戻ってこないと判断ができないというような状況もあったりして、そこが一番不安でしたし、撮れたものに一番感動したのもあのシーンでした。Q:(ソン・ガンホさんへ)監督はパルムドールを2018年に受賞して、フランスで、そして韓国で撮影されてこられてました。監督のチャレンジをどう思われますか?ソン・ガンホ:監督は素晴らしい作品を手掛けられてきた。例えば『真実』。フランス映画です。今もいろんな作品企画を手掛けられていることを知っています。監督は常に挑戦を受ける方で、そこに感銘をうけます。あるいは感服しています。この作品もそうです。最もワクワクさせる作品の一つです。日本と韓国では文化的な違いがある。そういうことがあっても私たちはそれを乗り越えて幸せに一緒に仕事をすることができましたし、そのことが逆にこの仕事を面白いものにしてくれました。ソン・ガンホ「出会うまでは幸福ではなかった」キャラクターたちへの思い明かすQ:(監督へ)監督はトリロジー三部作をこの作品で完成させているような感覚はありますか?『そして父になる』、『万引き家族』、この作品で終わらせている感覚はありますか?またフランスで映画を作りたいと思っていますか?監督:繋がりがあるといえばそうかもしれない。『そして父になる』を撮って、こういうインタビューに答えていると、女性は子どもを産むとみんな母親になれるけど、男性はなかなか実感が持てなくて、父親になるには何か階段をのぼっていかないとなれないんです、というような実感を話したときに、友人から批判をされまして。女性でも産んだ人たちがすぐに母になるわけではない。母性というものが生まれつき備わっているのだということ自体が、やはり男性からみた女性に対する偏見であるということを指摘されて、それはすごく反省しました。そのことから、『万引き家族』の安藤サクラさんが演じた産まないんだけど母親になろうとする女性と、今回イ・ジウンさんが演じた産んだんだけれども、色んな事情で母になることを諦める女性という、その2人の女性像というのが、自分なりにそこの反省から生まれた2人の女性像という形で。これは本当に姉妹として描いているんですね。だから僕の中でも直線的に『そして父になる』からこの『万引き家族』と『ベイビー・ブローカー』はつながっております。Q:(ソン・ガンホさん、カン・ドンウォンさん、イ・ジウンさんへ)素晴らしい演技でした。とても強烈なキャラを演じつつも、社会背景だったり、複雑な部分を理解させなければならなかったでしょうからどんな風に役に命を吹き込みましたか?カン・ドンウォン:ドンスは孤児です。でも彼は赤ちゃんを売っている仲介役です。なので、リサーチでそういう孤児院とか環境で育った方にお話を伺いました。その方々の内に痛みを感じ、それを映画のなかで表現しようとしました。ソヨン(イ・ジウン)と会うときに、彼の痛みは少し和らぎます。それを表現したいと思いました。イ・ジウン:私にとって初めての母親役。しかも未婚の母でした。なのでスクリーンで表現するのに自分が実際経験したことがほとんどなく緊張しました。またベイビー・ボックスについてはそれが何であるかを知るのに調べなければいけませんでした。シングルマザーという役は慣れ親しんだものではなく、シングルマザーに対しても知識がなかったのでお話をしたり、いろんなインタビューやドキュメンタリーを見たりして、ある程度理解することができました。彼女たちが強いこと、でも社会が彼女たちを見下しているということ。この経験で私の彼女たちを見る目がかわりました。ソン・ガンホ:同じですね。この映画のすべてのキャラクターはいままで人生で幸せを感じていない。幸福だった過去もないし、今も幸福ではない。出会うまでは幸福ではなかった。監督が描いたのは彼らの日常。それは普通の日常かもしれないが、同時にそこにある暴力性やその恐怖心、苦しみも描いている。それぞれの人生でそういったことが積み重なってきているわけです。そして客観的な距離のある形でこの世界がどんなに冷たいものか描きつつ、私たちの心を同時に溶かしてくる。僕らはみなキャラクターのアプローチは似たようなものがあったと思います。ベイビー・ブローカーを追う刑事の視点が映画の縦軸にQ:赤ちゃんとの撮影はどうでしたか?絆ははぐくめましたか?キャラクターが赤ちゃんに対して想いを描くことでどう変化していくか、そのあたりはどうでしたか?監督:母親役のイ・ジウンさんに似ているとか、そういうこととは一切関係なく、音に反応する子ということで選びました。それは正しかったんじゃないかと思っていますが、撮影の現場で、ソン・ガンホさんが動くと目で追ったり、目の前にいる養父母役の女性の顔に触ったりすることが、もちろん僕の演出ではなく起きていました。彼が電車の中でずっとカン・ドンウォンさんの手をずっと握っていたりして、そういうことが多分大人のお芝居にも活きてきているのではないかと思います。最後、ホテルで(赤ちゃんを)売りに行こうとするサンヒョン(ソン・ガンホ)に語り掛けるように赤ちゃんが大きな声を出してソン・ガンホさんの顔をみるとか、もう二度とできないと思いますが、本当にこういうことが起きるんだなって思う奇跡的な瞬間が、映画の中にはたくさんありました。ソン・ガンホ:今監督がおっしゃったように最後のシーンですよね。赤ちゃんが僕を見ていて、「ソンもういいんじゃない?テイク数、十分だと思うから撮影もうここでいいんじゃない?」、僕も撮影はここで良いと思ったからまるで赤ちゃんと会話しているような気がしておりました。カン・ドンウォン:ソン・ガンホさんとは僕は共演もしていて仲がいい。イ・ジウンさんのことはよく知らなかったんです。映画の中でも2人は仲がいいわけではなかったのですが、ロードムービーのような映画ですからすこしずつ仲良くなっていかなければいかない。その友情が映画と共に育まれていかなければない。そして加えて赤ちゃんの存在があった。赤ちゃんがアイスブレイカーになってくれた。赤ちゃんをきっかけにいろんな話をすることができたので赤ちゃんきっかけで仲良くなれました。イ・ジウン:赤ちゃんのリアクションが素晴らしくうまかったです。困ったことはなく、すごくかわいくて。劇中では母親としてふるまわなければいけなかったけど。本当にかわいくて何の問題もなく、役を演じるにあたり大きな助けになりました。Q、(イ・ジウンへ)自分の子どもを捨てるという役柄で一番の挑戦はなんでしたか?イ・ジウン:母親役は初めてのことでした。以前は、奇妙な話ですが、母親役をやったら面白んじゃないかと思っていたら、オファーが来たんです。すごい偶然でした。今回の母親役を演じるにあたって最善を尽くそうと思っていました。よくある母親ではなく複雑な過去をもち、すこし影がある。複雑な母親。母性もあるけど劇中ではその母性を持っていないかのようにふるまわなければいけない。赤ちゃんのことを愛に満ちた目で見つつ、その気持ちを隠さなければいけなかったり。Q、(監督へ)捨てられる赤ちゃんについてデリケートな形で語られた映画だと思いますか?ベイビー・ボックスはすばらしい発明だと思います。そういう状況の見方は変わりましたか?監督:日本でも韓国でも、この「ベイビー・ボックス」というものへの評価というのは定まっておらず、賛否色々とあると思います。多くは、この物語の冒頭でぺ・ドゥナさんが演じたスジンが発する「捨てるなら、産むなよ」というひと言のような、母親に対するバッシングが多分大半を占めるんじゃないかと思います。あえて、そのスジンのセリフから始めつつ、彼女の目線を通して、車の外から見ていたら単なる犯罪者の集まりである彼ら、そして売られていく赤ん坊を見る目線を、2時間の映画を通して色々なところから揺さぶっていきながら、スジンの中で彼女の言葉や、考え方、目線、母親に対する意見がどういう風に変わっていくのか、それが、映画の縦軸になるのだろうなと思いながらつくっていました。何か、僕が意見を表明するというよりは、映画をご覧になった皆さんがスジンと同じようにあの旅に同行しながら、スジンがそうしたように、それぞれの今までの価値観をちょっとだけ見終わった後にもう一度見つめ直していただけるような、そんな映画であれば良いなと思っています。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月28日「梨泰院クラス」『野球少女』のイ・ジュヨンが韓国インディーズ映画界の新鋭女性監督イ・オクソプのもとで主演、韓国内でファングループが誕生するほど多くの共感を呼び、異例のロングランヒットを記録した映画『なまず』。この度、その予告編と場面写真が解禁された。本作は、信頼と不信という普遍的なテーマを軸に、主人公の看護師ユニョン(イ・ジュヨン)の半径0.5メートルで起こるハプニング、恋愛、決断といった、いくつかのエピソードがテンポ良く繋がり合い、心にぐっと刺さるセリフとカラフルで遊び心いっぱいの映像で紡がれる“近距離恋愛群像劇”。予告編では、主人公ユニョン(イ・ジュヨン)が務める病院がまず映し出され「病院内で犯人捜しがはじまった」と話す声(チョン・ウヒ)とテロップで始まる。なんとこの病院で、男女の18禁レントゲン写真の盗撮事件が起きたのだ!ユニョンと同棲中の恋人ソンウォン(ク・ギョファン)が、そこに写っている男女を自分たちだと勘違いしたことから物語は展開。信じたい看護師、信じたくない副院長(ムン・ソリ)、信じられない彼氏の3人を中心にそれぞれのエピソードが重なっていく作りとなっている。予告編で断片的に映し出される“謎のシンクホール”、“地球を救うなまず”といったエピソードは本編でどう描かれるのか――?印象に残る軽快な音楽とカラフルで遊び心ある映像の数々も期待を高める予告編となっている。是枝裕和監督の新作映画『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)に出演するイ・ジュヨン、『モガディシュ 脱出までの14日間』(7月1日公開)にも出演し、本作『なまず』では出演のほかプロデューサー、脚本、編集まで務めているク・ギョファン、主演・プロデュース作『三姉妹』(6月17日公開)が控えるベテラン俳優ムン・ソリ。偶然にも出演作が立て続けに公開となるいま最も旬な俳優たちが顔を揃えている本作。なまずの声を、『雨とあなたの物語』の人気俳優チョン・ウヒが務めている。『なまず』は7月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:なまず 2022年7月29日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 2x19HD. All rights reserved
2022年05月18日ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨン、そしてリモート参加の是枝裕和監督が、韓国映画『ベイビー・ブローカー』の制作報告会に集結。是枝監督が現場へ送った手紙やキャスティングの秘話、貴重なエピソードも披露された。韓国・CGV 龍山アイパークモールで行われた本イベントには、豪華韓国キャスト陣とともに日本からのリモート出演で是枝監督も登場。作品の魅力をはじめ、撮影での思い出や、5月17日(火)より開催される第75回カンヌ国際映画祭にむけての意気込みなどを熱く語り合った。本作初のイベントということもあって、会場にはマスコミ陣が大勢集まり、監督やキャストに直接質問の出来るQ&Aも挙手の嵐。是枝監督が初めて韓国で映画を制作した最新作の注目度の高さが窺える大盛況のイベントとなった。ソン・ガンホ&イ・ジウン(IU)らカンヌ参加への意気込み語る赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を連れ去るベイビー・ブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホの「個人的に3年ぶりにこういう場で是枝監督の新作と共にご挨拶できるようになり、嬉しいです。ありがとうございます」という挨拶に続き、サンヒョンの相棒であるドンスを演じたカン・ドンウォン、2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨンを演じるイ・ジウン(IU)、彼らを検挙しようと尾行を続ける刑事スジン(ペ・ドゥナ)の後輩、イ刑事を演じたイ・ジュヨンも挨拶。その後、日本からリモートで参加した是枝監督もモニター越しに「長年の夢が叶って、映画が完成してこの日を迎えられたことを嬉しく思います」と明かした。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への出品決定が決まったことについて是枝監督は「あの場所は何度行っても本当に緊張しますし、喜びでもありますし、この作品にとっては本当に最高のワールド・プレミアの場所に選んでいただいたなと思っています」と並々ならぬ思いを吐露。本作でカンヌ国際映画祭への参加が7回目となるソン・ガンホは「光栄なことにも、素晴らしい監督と役者さんたちのおかげで、このような結果になり、嬉しいです。特に是枝監督の初めての韓国映画演出作ですし、こういう素晴らしい役者さんたちと一緒に行けるようになり、とても嬉しく思います」とコメント。同映画祭への参加が初となるイ・ジウン(IU)は「私も本当に光栄に思います。コンペ部門に招待され、人生にこんな日が何度あるか分からないので、(向こうで)一生懸命学び、満喫してきたいです」と話し、同じく初参加のイ・ジュヨンは「参加することができて嬉しいです。先輩たちとジウンさん、監督と一緒にフランスの雰囲気を感じることができるだけでもワクワクしています」とそれぞれ意気込みを語った。ソン・ガンホ「昔から是枝監督の作品世界のファンでした」本作の企画のはじまりについて問われた是枝監督は「ペ・ドゥナさんは一度映画をご一緒させていただきましたし、ソン・ガンホさんとカン・ドンウォンさんは映画祭でお会いさせていただいたり、日本へ新作のPRイベントで来日された際に上映に花束を持って参加させていただいたり…というような交流をさせていただいておりまして、“いつか映画でご一緒しましょう”という漠然とした言葉を交わしていたんですが、2016年頃にふと思いついたプロットがありまして、これなら自分の頭の中にいる韓国の役者の方々と一緒に映画が作れるのではないかと…その思いつきがきっかけでした。神父の格好をしたソン・ガンホさんが赤ん坊を抱き上げて、すごくいい人に見えるんだけど実は……、そんなワンシーンを最初は思い浮かべていました」と初期の貴重なプロットの内容とともに今作の企画に至るまでのエピソードを披露。続いて、作品の紹介を改めて問われ、「赤ちゃんポストというのは日本にも存在していて、前から関心を持っていたんですが。韓国にも同じようなものがあると聞きまして。そこに預けられた一人の赤ちゃんを巡って、そこに善意と悪意が絡まりながら、赤ん坊と一緒にいろんな思惑をもった人間たちが旅をしていく、そういう話にしたいと思って作った映画です」と説明した。ソン・ガンホは是枝監督からオファーがあった当時のことを尋ねられ、「正確な年度は覚えてないですが、6-7年前に、釜山(プサン)映画祭で初めてミーティングをしました。昔から是枝監督の作品世界のファンでしたし、尊敬する芸術家ですので、とても光栄でした。監督の映画を見ていると、先入観かもしれませんが、冷たい話の中に温かいヒューマニズムが描かれて終わる印象でしたが、この作品を経験したら、監督の冷徹な現実直視により、温かいストーリーの中でも、冷静な視線で社会を俯瞰している感じがして、とても感動しましたし、新しい挑戦でもあり、ワクワクする作業でした」と是枝監督との初のコラボレーションに感無量の様子でコメント。カン・ドンウォンは「私も6-7年前に東京で監督に初めて会いました。その後、映画化されるまでかなり時間がかかったんですが、やっと去年、撮影をすることになり、こうやって公開を控えていますね。感慨深いです」と懐古した。是枝監督、コロナ禍に「マイ・ディア・ミスター」「梨泰院クラス」にハマる本作が劇場公開映画への初出演となったイ・ジウン(IU)は「もらったシナリオを読む前に、短編映画の撮影で共演したことのあるペ・ドゥナさんに電話をしたんです。そしたら“とてもハマり役だ”と言ってくれたんです。好きな先輩からそう言われて、私も確信を持って台本を読んだ覚えがあります」とペ・ドゥナとのエピソードを披露しながら、自信を持って役と向き合ったことを明かす。シナリオを読んだときに涙を流したというイ・ジュヨンは「ネタバレにならない範囲で言いますと、登場人物たちがお互いの心を理解しながら会話するシーンがありますが、ソヨンがあの3人に言ってあげる言葉があるんです。その言葉をじっくり考えたら、心にとても響きました。人物たちの感情をきちんと積み上げていくシナリオでした。監督の作品がとても好きで、この映画の中に自分が存在できて光栄でした。そして、とても楽しくお仕事ができました」と是枝監督が本作でも描いた奥深い人間ドラマを役者として身をもって体感した様子。イ・ジウン(IU)とイ・ジュヨンのキャスティングの経緯について問われた是枝監督は「コロナの自粛の間に、韓流ドラマを配信で観ることにハマリまして、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』(※イ・ジウンが出演するドラマ)を観ていたんですが、後半はイ・ジウンさんが登場するシーンはずっと泣いているような状況で、もうこの人しかいないと思って、オファーしました。そして、イ・ジュヨンさんは『梨泰院クラス』(※イ・ジュヨンが出演するドラマ)にもハマって、2周観たのですが、彼女の存在がとても印象的だったので名前を挙げました」と、日本でも話題を呼んだドラマで2人の演技力に惚れ込んでキャスティングに至ったことを明かした。ソン・ガンホ&カン・ドンウォン「実の兄弟のように演技の相性が良い」演じたドンスというキャラクターについて問われたカン・ドンウォンは「ドンスは少し頑固な面があるんです。ドンス自身が児童養護施設で育ち、使命感をもって子供を養子縁組させる人物で、子供は児童養護施設で育つより家庭で育った方が良いという考えを持ってる人物です。実際、児童養護施設を何度か訪ねて、そこの出身の方々とお話をしたりして、その気持ちを演技に込めようと努力しました。その会話で感じた感情とその方々の悲しみを表現しようとしました」と役作りのために自ら足を運んでリサーチを重ねたという。サンヒョンを演じるにあたってのこだわりについて問われたソン・ガンホは「カン・ドンウォンよりもっとカッコよく映りたいなと思いました(笑) 劇中ではちょっとカッコよく撮れたと思ったんですけど、今日の彼の衣装を見て、そういう期待はやめることにしました(笑)」と会場の笑いを誘いつつ、久しぶりの再タッグとなったカン・ドンウォンとの共演については「12年前の『義兄弟』で実の兄弟のように演技の相性が良いと感じたので、今回も自然に演じることができました」と言う。「末っ子の弟と共演する感じで、分析的ではなく本能的なケミストリーを作れたと思います」と自信たっぷりにコメント。続いて「サンヒョンというキャラクターは、普通にいそうな中年男性で、幸せな人生というよりは順調でない人生と寂しさを感じる人物かなと思います。彼が劇中でやってることは不合理なことで非道徳的なことかもしれないけど、真の部分では純粋で温かい感性を持ち、そういうものに憧れを抱いている、そんな感情が凝縮された人物ではないかと思います」と分析した。是枝監督は、そんなソン・ガンホについて演技力や洞察力を絶賛、「演じる人物像のなかに、善も悪も両方入っていて、それがシーンやセリフによって微妙に入れ替わる。色が単色ではない人物描写っていうのが、とても深くて見事だなと。本当に素晴らしいと思って拝見していました。今回のサンヒョンの役も、悪人なのか、善人なのか、見ている人たちが探っていけるような、そういう人物描写にしたいなと思っていました」と明かす。カン・ドンウォンもソン・ガンホとの撮影を振り返り、「個人的には、12年前よりももっと相性がよかったと思います。私もだいぶ成長しましたし(笑)。現場で演じる時もとても相性がよかったですし、私も年を取ったので会話ももっとスムーズにできました」と明かすと、ソン・ガンホが「成長しましたね。背も伸びたし(笑)」とジョークを飛ばすなど長年の関係からなる仲の良さを見せるひと幕も。ソン・ガンホも絶賛するイ・ジウン(IU)「親にも自慢しました」一方、イ・ジウン(IU)は「母親の役は初めてなので、子供の抱き方や、遊んであげるときの振る舞いなど、小さな習慣を自然に見せようとしました。外見的にもあまりやったことがなかったスモーキーメイクやブリーチヘアなど、メイクチームからアイデアをもらいながら役作りをしました」と外見から役作りにこだわったことを語る。そんなイ・ジウンについてソン・ガンホは、「イ・ジウンさんは、とある屋上でのシーンで、役者としてのテクニックもそうですが、感情と気持ちを伝える正確な表現、感情を伝える表現の仕方にとてもインパクトを受けました」と称賛。当時の撮影現場をイ・ジウンも記憶に残っているようで「撮影期間の中でじゃなく、人生の中で一番印象的な瞬間だったと思います。夕日が沈みかけていて、ソン・ガンホさんは撮影が早く終わったのに、私を待っていてくれてました。お疲れさまでしたと挨拶したら、あのシーンをモニターで見たけど、すごくよかったよと言ってくれましたね。そして、ソン・ガンホさんの車は遠ざかって行き(笑)、その光景がとても美しく感動的で、涙が出ちゃいました。親にも自慢しました」と胸いっぱいの様子でふり返った。ペ・ドゥナとのタッグについて尋ねられた是枝監督は「前回ご一緒したときに彼女のお芝居の素晴らしさを痛感していたのですが、今作ではさらに研ぎ澄まされていました。車の中のシーンが多かったのですが、その限定されている中で、ちょっとしたセリフの間とか、振り向くタイミングのコントロールとか、そのようなところであらゆる感情を表現してくる底力のようなものを感じました」と、『空気人形』からさらに進化した役者としての魅力を明かす。そんなペ・ドゥナとともに刑事役に挑んだのがイ・ジュヨン。「映画での刑事ってステレオタイプを思い浮かべますが、監督の映画の中の人物には、みんな発見されていない人間性があると感じました。サンヒョンたちを追う時も捜査目的ではなくて、ソヨンが赤ちゃんを捨てなければならなかった事情を知りたがったり、理解してあげたいという感情がイ刑事にはありました。そのような部分をもっと引っ張り出そうとしてくれました。ペ・ドゥナさんとは車内シーンが多かったですが、とても上手にリードしてくれました。漫才コンビのような愉快な雰囲気が出せるように2人でたくさん話しました」と語った。これまでにも様々な巨匠たちとタッグを組んできたソン・ガンホだが、是枝監督に対しては「日本の巨匠監督に対する先入観ですが、緻密で完璧に計算されたディレクションであるとよく耳にしてました。ところが、是枝監督は本当に自由にリラックスさせてくれて、限りなく役者たちの感性を尊重し、引き出してくれて、とても驚きました。やはり巨匠たちはみんな共通してるなと、役者にすべてを任せるんだと思いました。もちろん監督の中では全てが整理されていると思いますが、現場では役者たちの話を聞きたがっていて、とても立派な形の作業でした」と明かす。そして、そんな是枝監督が撮影中にスタッフに向けて書いていた手紙がスクリーンに!是枝監督は「撮影が進んでいくなかで感じたことなどを、言葉が通じない関係なので、できるだけ文字にして伝えていくことで、自分が何を感じているのか、悩んでいることもふくめて、共有して頂いたほうが良いなと思ったので、このような形でスタッフやキャストの皆さんにお手紙を渡させていただいていました」と、コミュニケーションを重視する是枝監督のエピソードも語られた。マスコミからの質疑応答ーー家族の社会的解体と再構成、今作のポイントは?監督:旅を通して、一組の疑似家族を描こうと思っていました。その背景には、家族を諦めた人もいれば、家族を求め続けている人もいて、そういう人たちが非常に短い時間ですが、ひとつの車に乗って旅をする話を描きたいなと思っていました。ただ頭の中心にあったのは、“家族”というよりはひとつの“命”を巡る話。生まれた命をどういうふうに守るのか、そして手放すのか、そのような物語に仕上がっていると、今自分では考えています。マスコミからの質疑応答ーー言語や世代の違う撮影現場での作業は?監督:キャストだけじゃなく、スタッフも含め、全員に言えるのですが、日本の現場に比べて、準備が非常にしっかりしています。撮影にのぞむまでの準備、撮影が始まってからの準備、全てが早いことが一番驚きでした。完璧な状態で現場がスタートするという感じでした。イ・ジウン:本当に色んな年代の人がいる現場だったので、最初は私もかなり緊張してました。でも、子役たちが活躍してくれて、場の雰囲気を和ませる可愛いエピソードが多かったですね。例えば、監督も子供たちがなるべく自然にいられるように配慮してくれて、大人の私たちは深刻な感情を抱えたシーンだけど、一方で子供たちはすごく楽しそうにしてまして、緊張をほぐしてくれるポイントになっていましたね。子供たちのおかげで和気あいあいな現場になれたと思います。マスコミからの質疑応答ーー刑事役の役作りは?イ・ジュヨン:イ刑事が、サンヒョンたちはプロのブローカーにしては中途半端なところがあると言うシーンがありますが、実はスジンとイ刑事も中途半端な刑事なんです。女性青少年課の刑事で、社会的弱者に対する捜査をするので、剛直なプロの刑事とは違うイメージですね。車で朝晩を過ごすコンセプトだったので、服や乱れた髪でそういったところを見せようと努力しました。そして最後に是枝監督が、「ここに並んでいただいている方に加え、ペ・ドゥナさんも含めて、韓国映画界の宝物のような役者さんたちと、韓国映画界を代表するスタッフの方たちに集まっていただいて、自分自身も納得ができる大好きな作品になりましたし、カンヌ国際映画祭でのお披露目という素晴らしいスタートを切ることができて、この後韓国での公開を控えて、韓国の映画ファンの方に作品を届けられることを本当に嬉しく心待ちにしています」と改めて喜びを語り、「公開時期にはオンラインではなく、韓国にお伺いして直接この映画を届けられればと思います」と訪韓にも期待を寄せていた。『ベイビー・ブローカー』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月10日本業の畳製造のかたわら、畳の魅力を発信すべくイ草と畳縁を使った生活雑貨を扱う松葉畳店(所在地:静岡県焼津市、代表者:伊藤 謙)は、イ草の香りとサラッとした肌触りで寝苦しい夏の夜を心地よく過ごせる天然素材のシーツ・寝ござ『Ando』を、応援購入サービスMakuakeにて、2022年6月11日まで販売いたします。【応援購入サービスMakuakeページ】 寝ござ『Ando』メインビジュアル【寝ござ『Ando』誕生の背景 「もう3年分のイ草が残っているなぁ…」】熊本のイ草農家さんがボソッとつぶやいたひとことです。この言葉を聞いて、「残っているイ草を、何とかしなくては!」と、私たちはいても立ってもいられない気持ちでいっぱいになり寝ござ『Ando』は誕生しました。畳の良さを簡単に手軽に感じられるのが、寝ござです。薄くて軽量、くるくる巻いて持ち運びができる優秀な存在。使う場所や置く場所を選ばない手軽さは、現代の生活に自然となじみます。現代のインテリアにもなじむよう【デザイン事務所STUDIO BYCOLOR】とともにデザインしたオリジナル縁使用!【寝ござ『Ando』の3つの特徴】1.四季のある日本に300年前から続く「寝ござ」寝苦しい夏の夜を心地よく過ごす先人の知恵を再発見!2.イ草は心地良い香りと吸湿性の高い天然素材。「寝ござ」はお肌にやさしく寄り添う天然のシーツです!3.薄い・軽い・折り畳めるのポータブルさが特徴。アウトドア・ヨガ・プレイマットにも♪サイズ【寝ござ『Ando』の使い方・利用シーン】布団やマットレスに敷いて、現代の冷感シーツの天然素材版!仕事や家事に頑張っている方へ、癒しの香りでひと休み!ヨガやサウナなどが好きな方へ、湿気を吸って汗をかく趣味にも!アウトドアやキャンプが好きな方へ、新たなお洒落キャンプギアに!夏のソファのべたつきが気になる方へ、サラッと清涼感!リビングやキッズスペースがくつろぎスペースへ寝ござのHow to use!! アウトドアに寝ござのHow to use!! 基本の使い方はシーツです寝ござのHow to use!! 玄関マットやプレイマットに寝ござのHow to use!! ヨガマットに【寝ござ『Ando』製品概要】価格 :6,600円(税込み)色柄 :SAKUKA×2色、DANMEN×2色、NEMOTO×2色 計6種サイズ :90cm×190cm素材 :天然イ草、畳べり(ポリプロピレン)販売方法:応援購入サービス、終了後店頭、卸販売販売店 :松葉畳店、新静岡セノバ(静岡県内デパート)、渋谷ロフトPOPUP予定寝ござ『Ando』ラインナップ寝ござのHow to use!! お出かけに【松葉畳店について】私たちは、静岡県焼津市にある『松葉畳店』です。1977年に創業して以来地域に根付いた畳店を目指してきました。畳の製作以外にも、生活に身近な雑貨・インテリアの製作、イ草を体験するワークショップを開催するなど、試行錯誤しながら畳・イ草の魅力を発信しております。昨年老朽化した、工場を建て替え、先日ディスカバージャパンさんに取り上げて頂きました。 松葉畳店ご紹介 店舗【会社概要】会社名 : 松葉畳店所在地 : 〒425-0068 静岡県焼津市中新田1005-5代表者 : 伊藤 謙創業 : 1977年1月URL : 事業内容: 畳・畳雑貨製造販売松葉畳店ご紹介 娘と娘婿店主【お客様からのお問い合わせ先】松葉畳店担当 : 伊藤 知美TEL : 090-6599-0641e-mail: info@matsubatatamiten.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日「梨泰院クラス」や是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』のイ・ジュヨン主演の2018年の韓国インディーズ映画『なまず』が、7月29日(金)より日本公開されることが決定した。第23回釜山国際映画祭にて4部門受賞、第44回ソウル独立映画祭観客賞受賞をはじめ、日本に初紹介された第14回大阪アジアン映画祭ではグランプリを獲得。第48回ロッテルダム国際映画祭、第37回ミュンヘン国際映画祭、第18回ニューヨークアジア映画祭、第21回台北映画祭など、海外の映画祭でも新しい才能として注目を浴びた本作。信頼と不信という普遍的なテーマを軸に、主人公ユニョンの半径0.5メートルで起こるハプニング、恋愛、決断といった、いくつかのエピソードがテンポ良く繋がり合い、心にぐっと刺さるセリフとカラフルで遊び心いっぱいの映像で紡がれる近距離恋愛群像劇。監督は、いくつかの短編作品を発表し、独自のユーモアとセンス溢れる作風で、インディーズ映画界のニューウェーブとして以前から韓国で注目されていた女性監督イ・オクソプ。本作は彼女の長編監督デビュー作であり、日本でも大ヒットした『はちどり』(18)と並び、韓国内でファングループが誕生するほど多くの共感を呼び、異例のロングランヒットを記録した話題作。主人公ユニョンを演じるのは、本作での演技が高く評価された後に出演した「梨泰院クラス」でブレイクし、日本で6月公開予定の『ベイビー・ブローカー』にも参加するイ・ジュヨン。ユニョンと同棲する彼ソンウォンに扮するのは、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』や「D.P. -脱走兵追跡官-」、7月1日公開の『モガディシュ 脱出までの14日間』にも出演し、本作『なまず』では出演のほかプロデューサー、脚本、編集まで務めている今年ブレイク必至の俳優ク・ギョファン。ユニョンが務める病院の副院長には、主演を務めた『オアシス』での演技が高い評価を受け、その後も数々の映画で活躍、主演作『三姉妹』の日本公開を6月17日に控えるベテラン俳優ムン・ソリ。出演作が立て続けに公開となる、いま最も旬な韓国俳優たちが顔を揃え、さらに『哭声/コクソン』「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」などの人気俳優チョン・ウヒが、なまずの声を務めている点にも注目。なお、本作の公開を記念して、7月29日(金)より映画配信サービス「JAIHO」にてイ・オクソプ監督の短編4本『監督!僕にもDVDをください!』(13)、『四年生ボギョン』(14)、『フライ・トゥ・ザ・スカイ』(15)、『ロミオ』(19)の配信を開始する。『なまず』は7月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年05月02日「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」のイム・スジョンと「Sweet Home -俺と世界の絶望-」のイ・ドヒョンが主演する、スタジオドラゴン製作の新作ドラマ「メランコリア」(原題)が5月より日本初放送されることになった。本作は、様々な思惑に翻弄されながらも数学を愛した、教師と生徒の物語。名門私立高校の数学教師チ・ユンスを演じるのは、好評を博した「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」以来2年ぶりのドラマ主演となるイム・スジョン。心に傷を抱えた数学の天才高校生ペク・スンユを「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」「Sweet Home -俺と世界の絶望-」などで注目を集めるイ・ドヒョンが演じる。不正が横行する世界で深い傷を負った2人は、 愛する人を守るため復讐という難解な証明問題に立ち向かう。そして2人の間にできたわだかまりを解きつつ描く美しいラブストーリーに加え、 劇的な展開をも持ち合わせた独特な世界観。ヒットドラマ「女神降臨」「偶然見つけたハル」のキム・サンヒョプ監督が贈る、切なくも美しい純愛ラブロマンスとなる。あらすじ新しく数学教師としてアソン高校に赴任してきたチ・ユンス(イム・スジョン)は列車で偶然すれ違った青年ペク・スンユ(イ・ドヒョン)と校内で運命的に再会する。無口で内向的なスンユは、ユンスに数学の才能を見いだされ、徐々に心を開いていく。数学オリンピックの準備をしながら親密になっていくユンスとスンユだが、校内ではそんな2人の仲を不適切な関係だと怪しむ声が聞こえ始める。一方、同じく数学オリンピックの準備をするソン・イェリン(ウ・ダビ)。その陰には彼女の優勝を後押しする存在が…。「メランコリア」(原題)は5月1日(日)第1話、CS放送「Mnet」にて先行放送。5月より本放送スタート予定。※動画配信サービス「Mnet Smart+」では本放送&7日間見逃し配信で視聴可能。(text:cinemacafe.net)
2022年03月05日MCや歌手としても大活躍する国民的俳優イ・スンギと、『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』イ・ヒジュンがW主演し、韓国で大きな話題を呼んだ過激で残酷な禁断のクライムサスペンス「マウス~ある殺人者の系譜~」が、5月11日(水)よりDVDリリース、同日U-NEXT にて独占先行配信されることになった。「九家(クガ)の書~千年に一度の恋~」「花遊記<ファユギ>」「Vagabond/バガボンド」などヒット作のほか、歌手、バラエティ、オーディション番組のMCなど多彩に活躍し、その好感度満点の人柄で“国民の弟”と呼ばれるイ・スンギ。一方、『1987、ある闘いの真実』『KCIA 南山の部長たち』といった映画や「青い海の伝説」などドラマにも出演し、演技派として抜群の信頼感を誇るイ・ヒジュン。いま最も勢いのある2大俳優の初共演が実現。善良そのものの正義漢で誰からも愛される町の巡警チョン・バルムと、両親を殺した殺人鬼に復讐するため刑事になった男コ・ムチ。連続殺人事件をきっかけにタッグを組む2人の人生は、さらなる事件が連発する中で過去と現在が複雑に絡み合い、予想もつかぬ方向へと急変していく。俳優人生初めての難役に挑戦したイ・スンギの、深層心理をえぐり出すような圧巻の感情演技と、それに対抗するイ・ヒジュンの、唯一無二の存在感と心を鷲掴みにする男泣きの熱演。ともに歴代最高キャラを更新した彼らのケミストリーが奇跡の相乗効果をもたらし、見始めたら止まらない、禁断の“マウス”現象を引き起こす!これは悪魔からの挑戦状か!?畳み掛ける殺戮と悲劇を止められるのは誰か韓国全土を恐怖のどん底に突き落とした“ヘッドハンター殺人事件”。犯人は逮捕されるも、25年後、新たな人間ハンターが出没する…。“殺人を犯すサイコパス遺伝子は存在するのか”というタブーともいえる題材をテーマに、サイコパスの中でもわずか1%とされる最も凶悪な怪物“プレデター”に焦点を当てた本作。その残虐な殺人鬼は一体どこに潜んでいるのか、初回から戦慄のストーリーが展開。随所に張られた伏線の数々、善と悪が視点によって反転する危うさ、そして視聴者をときおりミスリードしながら何度も裏切るどんでん返しの凄まじさは、サスペンスドラマの上級ファンをも唸らせる驚くべき完成度。さらに、想像を遙かに超えた運命に翻弄される登場人物たちの人間ドラマには、感情が揺さぶられ、ときに涙が止まらない。テレビコードぎりぎりの過剰な描写も話題となったが、全編に渡って演じている子役と動物への配慮が行われ、冒頭にその旨を伝えるテロップが表示された。レベルの高いドラマを送り出すことで定評があるtvNでオンエアされるや大反響を巻き起こし、視聴率1位を独走。さらにTV話題性ドラマ部門※でも上位をキープし、出演者話題性部門(※)ではイ・スンギが1位にランクインするなど熱い話題を提供し続けた(※グッドデータコーポレーション調べ)。「イカゲーム」『パラサイト』『殺人の追憶』――レジェンド作品と並ぶ圧巻のクオリティサイコパス殺人犯を描いた傑作『羊たちの沈黙』、猟奇殺人作品の金字塔『セブン』など…数々のサスペンス・ミステリー作品の系譜に新たなドラマが誕生。tvN、OCNなどの放送局を設立し韓国サスペンスドラマを牽引してきたCJエンターテイメントが満を持して制作した本作は、まさに渾身の超一級サスペンス作品。韓国映画史に輝く『殺人の追憶』『チェイサー』などにも引けを取らない緻密な演出と脚本、そして役者たちの見事な演技。世界最高のドラマシリーズを選出するフランスのフェスティバル「SERIES MANIA2021」では米英など世界有数の国々に混じって韓国から唯一ノミネートを果たし、世界レベルの作品力であることが認定された。近年、アカデミー賞作品賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』やNetflixでは「イカゲーム」「地獄が呼んでいる」が熱狂的ブームを巻き起こす中、本作も韓流ムーブメントの勢いをますます加速させることになるだろう。「人間レッスン」パク・ジュヒョンほか、完璧なアンサンブルで織りなす迫真のドラマ2大役者の激突とともにドラマを盛り上げる豪華キャストも話題に。過去の事件によるトラウマを背負いながらもバルム(イ・スンギ)を慕う女子高生役には、「人間レッスン」で怪物新人と謳われたパク・ジュヒョンを抜擢。テレビ番組PDとして事件に深入りしつつ、切ない秘密を抱える女性を演じるのは、「ハッシュ~沈黙注意報~」などのキョン・スジン。また、物語のキーパーソンとなる謎めいた医師を怪演するのは、「嘘の嘘」「元カレと旅する5日間」のクォン・ファウン。端正なルックスと怪しい存在感が人気を呼び、役名にちなんだ“ゴッド・ヨハン”シンドロームをもたらした。さらに、“プレデター”の少年時代を演じるのは、「椿の花咲く頃」などの天才子役、キム・ガンフン。鳥肌ものの名演技で悪魔の子を体現し、話題を集めた。ほかに「ドキドキ再婚ロマンス 子どもが5人!?」アン・ジェウク、「愛の不時着」キム・ジョンナン、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」チョ・ジェユンら、安定のベテラン勢が勢揃いした。(text:cinemacafe.net)
2022年03月01日ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェが7年ぶりに共演する映画『ただ悪より救いたまえ』。この度、Netflixオリジナルドラマ「イカゲーム」でも話題のイ・ジョンジェから、日本のファンに向けたメッセージ映像が到着。さらにイ・ジョンジェは、12月27日(月)放送の日本テレビ系「しゃべくり007 年末2時間スペシャル」に韓国からゲスト出演することになった。「イカゲーム」で主人公ソン・ギフンを演じ、世界を熱狂の渦に飲み込んだ韓国きってのイ・ジョンジェ。本作では対照的なキャラクターを演じ、さらなる話題となっているが、そんな彼から日本公開そしてクリスマスを直前に日本のファンへメッセージが到着。笑顔であいさつをしたイ・ジョンジェは「劇場でご覧頂けたらうれしいです」と語り、さらには「皆さん 健康で幸せなクリスマスをお過ごしください」と続け、満面の笑みで日本のファンへ向け手を振っている。なんと、イ・ジョンジェが12月27日(月)21:00より日本テレビ系「しゃべくり007年末2時間スペシャル」にゲスト出演。日本のバラエティー番組は初出演となるイ・ジョンジェに、しゃべくりメンバー(ネプチューン、くりぃむしちゅー、チュートリアル)が迫る。『ただ悪より救いたまえ』は12月24日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。「しゃべくり007年末2時間スペシャル」は12月27日(月)21時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ただ悪より救いたまえ 2021年12月24日よりシネマート新宿ほか全国にて公開ⓒ 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED
2021年12月23日俳優のイ・ドンウクと女優のユ・インナが共演するロマンティック・コメディドラマ『真心が届く 〜僕とスターのオフィス・ラブ!?〜』が、dTVで配信スタートした。ヒロインのユ・インナが演じるのは、言われのないスキャンダルで2年間も芸能界を干されている女優、オ・ユンソ。復帰を果たすべく、法廷を舞台にした新作ドラマへの出演を熱望した彼女に、「役作りのために法律事務所で実際に働いてみること」という条件が出される。ユンソは、本名のオ・ジンシムとして、所属事務所代表の従兄弟が代表を勤める法律事務所「オルウェイズ」でインターンとして働くことに。そこで出会うのが、イ・ドンウク扮する事務所のエース弁護士、クォン・ジョンロク。やり手の弁護士ながら恋愛経験もなく女性の扱いがわからないジョンロクと、一般常識に欠けたジンシムがうまくいくわけもなく、トラブルが起きてばかり。そんな中、とある事件でジンシムの女優としての経験が役に立つなど、徐々に二人の距離は近づいていく。しかし、お互いにまともな恋愛経験がないもの同士。果たして、二人の恋の行方は――。(C) STUDIO DRAGON CORPORATION
2021年09月26日『新感染半島 ファイナル・ステージ』で荒廃した半島を娘たちと生き抜く母を熱演したイ・ジョンヒョンと、『アジョシ』「シークレット・ガーデン」などのキム・ソンオが共演する『死なない夫』が、今年8回目を迎える「夏のホラー秘宝まつり 2021」にて日本初上映されることが決定した。本作は、ユーモアあふれる夫と裕福な生活を送る妻が、夫の隠しごとを知ろうとしたことからやがて壮絶な死闘を繰り広げる姿を描く痛快スリラー。『人喰猪、公民館襲撃す!』(09)などで知られるシン・ジョンウォン監督の新作となっている。夫婦仲は昼夜問わず良好、何不自由ない暮らしを送りながらも夫に不信感を抱き、奇想天外な秘密と直面する妻・ソヒを演じるのは、『新感染半島 ファイナル・ステージ』で娘を育てながら荒廃した韓国を生き抜き、アクションも披露したイ・ジョンヒョン。本作では、夫の真の姿を知り、仲間とともに闘う芯の強い女性を熱演する。体格がよくお茶目な一面もある完璧な夫・マンギルには、『アジョシ』の悪役で注目され、ドラマ「シークレット・ガーデン」「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」のほか、『シークレット・ジョブ』『無双の鉄拳』などで肉体派の印象も強いキム・ソンオが演じる。この度解禁となったシーンカットは、マンギルが栄養源とする(!?)ガソリンを密かに補給する姿や、彼の異常な姿を目の当たりにして驚愕するソヒの表情など、衝撃的な場面を切り取ったものばかり。夫は果たして何者なのか?秘密が露見して夫婦関係は崩れだし、ふたりの闘いはどんな決着を迎えるのか、期待が高まる。なお、「夏のホラー秘宝まつり 2021」ではイタリア恐怖映画界のレジェンド、ルチオ・フルチの傑作13選や、マリオ・バーヴァの傑作9選、全米で非難を浴びた問題作『悪魔のサンタクロース』2作品などのスクリーン初上映作や、ミヒャエル・ハネケ監督の問題作『ファニーゲーム』のリバイバル上映などが行われる。『死なない夫』は8月6日(金)よりキネカ大森ほかにて順次公開。「夏のホラー秘宝まつり 2021」は8月6日(金)よりキネカ大森とアップリンク吉祥寺の2館(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)、アップリンク京都(京都)4都市5劇場にて順次開催。(text:cinemacafe.net)
2021年06月01日日本デビュー10周年を迎える韓国のロックバンド「CNBLUE」のイ・ジョンシンをはじめ、人気オーディション番組「PRODUCE 101」シリーズから生まれたガールズグループ「I.O.I」のカン・ミナ、同ボーイズグループ「JBJ」出身のクォン・ヒョンビンらが共演することで話題の最新韓国ドラマ「サマーガイズ」。3月30日より日韓同時配信でスタートした今作は、昨年来なかなか体験できない“夏らしさ”をいち早く感じさせてくれる、ひと夏の青春ロマンスドラマ。その見どころに迫った。人気K-POPアーティストら注目キャストが集結海辺に佇むカクテルバー・サマーガイズをたった1人で切り盛りし、バーテンダーとしても抜群の腕を持つ主人公オ・チンダルレを演じるのは、「PRODUCE 101」からガールズグループ「I.O.I」の1人に選ばれ、2020年末をもって解散した「gugudan」でも活躍したカン・ミナ。オムニバスシリーズ「ドラマステージ直立歩行の歴史」で「青春の記録」のピョン・ウソクと共演し、「ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち!?~」「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」など女優としても頭角を現してきた彼女が、はつらつとした明るさの陰にトラウマを抱えた“ツツジの花”を意味するチンダルレを演じる。また、ひょんなことからサマーガイズを手伝うことになる、物語の鍵を握る3人の男性たちもそれぞれ魅力溢れるキャストが集結。日本でも高い人気を誇る「CNBLUE」イ・ジョンシンは兵役から復帰後、初のドラマ出演。バンドとしては2020年10月に約3年8か月ぶりに韓国でカムバックし、日本では3月にオンラインファンミーティングを実施したばかり。俳優としては、『パラサイト 半地下の家族』パク・ソダム主演「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」で財閥の3番目の“孫”を演じ、大ヒット映画を時代劇ドラマ化した「猟奇的な彼女」で華麗な殺陣を披露する姿も印象深いが、今作では涼しげにスーツを着こなすナルシストでツンデレな財閥御曹司ソヌ・チャン役に。新たなファンを増やしそうだ。純朴な元・野球選手のパク・グァンボクを演じるのは、「PRODUCE 101」シーズン2出演者の人気メンバーで結成された「JBJ」として活躍、モデルでもあるクォン・ヒョンビン。Netflixのドラマ「非正規職アイドル」でもアイドルの卵を演じた彼は、2019年には「VIINI」名義でソロ活動をスタートさせた。今作でも歌声を聞かせてくれる。プレイボーイで口が達者なマ・テオを演じるのが、イ・ジョンシク。ドラマ「目覚めたら3人の彼氏」で子犬系年下男子、「ロマンスは突然に~僕が恋した君とトマト~」で農大生を演じた彼は、チソンやイ・ジュンギ、さらに「恋するアプリLove Alarm」ソン・ガンの事務所の後輩にあたる若手俳優。「NCT」ジェヒョンの俳優デビュー作で、放送が延期になっている「Dear.M」にもキャスティングされており、2021年に“来る”俳優の1人となるだろう。そして、サマーガイズを何とか潰したい、リゾートホテルを経営する財閥の令嬢ヨム・アラン役には、「I.O.I」のメンバーであり、元「PRISTIN」のリーダーでもあったイム・ナヨン。彼女もまた初主演映画『トゥウェンティ・ハッカー』(原題)公開に加え、『パラサイト』チョン・ジソほか「U-KISS」ジュン、「ATEEZ」や「SF9」のメンバーらが多数出演するドラマ「イミテーション」で“アイドル”を演じるなど最近の活躍が目覚ましい。“韓国のハワイ”済州島でリゾート気分を味わえるカン・ミナ演じるチンダルレ(男性陣はダルレと呼ぶ)を中心に5角関係(!?)に発展しそうな今作。“韓国のハワイ”とも呼ばれる済州島の海辺が舞台となるだけに、オープニングからクルーズ船で優雅に現れる5人の姿が!キラキラと光る水面や照りつく太陽、賑やかなプールサイドのパーティなど、いまや貴重ともいえるサマーリゾートを訪れたような気分になれるのも見どころの1つ。また、ダルレがサマーガイズで振る舞うカクテルの数々がストーリーとリンク。各話のタイトルが、突然のキスから始まる第1話「キッス・オブ・ファイヤ」、サマーガイズが見違えるように生まれ変わる第2話「テキーラ・サンライズ」、浜辺のカクテルパフォーマンスがSNSでバズる第3話「サングリア」、ダルレとチャンにロマンティックな時間が流れる第4話「エンジェル・キッス」など、カクテルの名前となっている点も想像力をかき立てる。ロマンスだけじゃない、視聴者を惹きつけるサスペンスと人間ドラマ第1話「キッス・オブ・ファイヤ」では両親を亡くしているダルレが、火に対してトラウマを抱えていることがわかる。リゾートを彩る花火も、彼女にとっては苦痛でしかない。また、仕入れ先に断られたり、叔父に1億ウォンもの借金が明らかになったり、サマーガイズを潰すためにリゾート財閥のアランやその父が妨害工作したりと、ダルレにとって困難な事態が続く。そして物語が進むに連れ、3人の男性たちがサマーガイズを訪れた理由も明らかになってくる。会社を辞めて済州島に来たチャンはダルレと幼少期に関わりがあり、さらに何やら身体的なトラブルを抱えている様子。また、サマーガイズで起きた火事にテオが関わっていたことが判明。まさかのグァンボクまでも衝撃の告白をすることに…。グァンボクが済州島に来た理由に動揺を隠せない一同は、彼の誕生日にみんなで海水浴場に行くことになるが、チャンとテオが買い出しに行く中、ダルレと2人きりになったグァンボクはギターを片手にラブソングを披露する。この日を境に、彼らの関係は大きく変化していくことになるようだ。爽やかなリゾート・ラブロマンスにおいても、人生崖っぷちの女性の再起や境遇を越えた友情、持てる者と持たざる者の格差などがしっかり盛り込まれた今日的なドラマとなっている。「サマーガイズ」は毎週火曜・水曜18時~ABEMA SPECIALにて配信中(全10話)。(text:Reiko Uehara)
2021年04月20日「梨泰院クラス」でマ・ヒョニ役を演じてブレイクしたイ・ジュヨン主演、韓国発の傑作青春映画『野球少女』。公開に先駆け、“プロを目指す”主人公チュ・スインと“プロになれなかった”コーチの静かなやりとりが胸に響く本編映像が解禁された。青春の日々を全て野球に捧げ、“天才野球少女”と称えられてきたイ・ジュヨン演じるチュ・スイン。高校卒業を控えたスインは、プロ野球選手の夢を叶えようとするが、“女子”という理由だけでプロテストさえ受けさせてもらえない。母や友達、野球部の監督からも夢をあきらめて、現実を見るようにと忠告されてしまう。新任コーチのジンテ(イ・ジュニョク)は、最初こそ「なぜ野球部に女子が?」と冷笑していたが、何があっても自分を信じて突き進むスインの姿に心を動かされていく。今回解禁された本編映像は、そんなスインとジンテがバスの中で会話するシーン。トライアウト(テスト)の参加さえも断られてしまった帰り道、バスの最後尾席に座る2人。「子供の頃、周りの子たちは“早く大きくなって、プロになりたい”と。私は違いました」とスインが話し始める。「なぜ?」と返すコーチに、「(女子だから)高校で野球はできないと言われた」とスインが応じる。野球を始めてから彼女はずっと、女性であることで多くの制約や困難と闘ってきたのだ。「私の未来は誰にも分らない。私でさえも」…自分ですら分からない未来を、誰かに決められたくないのだと、野球への情熱をコーチに伝えるスイン。自身はプロになる夢に破れたコーチのジンテは意を決して「プロに行けなかった俺でもいいのか?」と彼女の瞳を見つめる。この言葉を受けとめたスインは、真っ直ぐにコーチを見つめ返すと「代わりに行きます。それで十分」とプロへの固い決意を伝える。かすかな微笑みを浮かべたジンテは、心の奥である決意をするのだが…。プロ野球選手になる夢をあきらない野球少女とプロ野球選手になれなかった新任コーチ。この日、芽生えた絆により、2人はそれまでとは真逆の猛特訓を開始する。やがてスインは、ついにチャンスを掴むのだが…。スインの未来はどんな展開を見せるのか、見逃せない。『野球少女』は3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年03月04日夢をエネルギーにし、高い壁を越える少女に勇気をもらって!映画『野球少女』をご紹介します。リトルリーグ時代から天才野球少女として名を馳せたチュ・スインは、高校野球部でも活躍。時速134kmを投げる女子選手として注目されるが、プロ球団から声がかからない。ダメ夫に代わって家計を支える母から「現実を見ろ」と就職をせっつかれるスインは、逆に猛然と奮起する!女性がプロ野球選手!?奇想天外なアイデアで野球ファンを驚かせたのは、漫画『野球狂の詩』の水原勇気だ。以来、プロ野球選手を目指す女性の代名詞となっているが、現実にプロを目指す女性が直面する壁ははるかに高い。本作は、野球を愛する少女スインが夢を叶えるまでの紆余曲折を描く青春ドラマ。スインは、実在する韓国の女子選手アン・ヒャンミにインスパイアされたキャラクターだという。男女同権を掲げる国ではスポーツにおいても性別による制限を撤廃している。しかし、スインは女性というだけでトライアウトも受けさせてもらえない。実力で勝負!とばかりに指から血が滲むまで投球練習に打ち込む彼女の姿を見るだけでもやるせない。そんな観客の気持ちに応じるように、かつて挫折を味わった野球部の新コーチがスインの姿に自分を重ね始める。そして彼女の強みを生かす指導を始めてから物語が加速する。スインが新しく覚える投球は、“ナックル姫”と呼ばれた吉田えり選手を参考にしたのかもと思わせ、国を超えての女性の精神的な共闘に勝手にニヤリとしてしまった。やや近視眼的な性格ではあるが、夢をエネルギーに弛まぬ努力を続けて、ガラスの天井を突き破ろうとする姿が実に痛快だ。スインを支える幼なじみやコーチ、ケンカしながらも最終的には理解し合う母親との関係も物語に深みを与え、スポ根物語を超える作品に仕上がっている。スイン役のイ・ジュヨンは、トランスジェンダーの料理人をリアルに演じた『梨泰院(イテウォン)クラス』でブレイクしたのが記憶に新しい。野球選手を演じるにあたって大特訓を重ね、スタントなしで投球を披露する。極寒の撮影に耐えたガッツあふれる彼女は、本作で韓国でも権威のある青龍映画賞新人女優賞にノミネートされている。彼女が熱演するスインはある意味、誰の心にも存在する夢や理想を可視化した存在。情熱的に前進するスインに、「私も頑張る!」と背中を押される女性も多いはず。『野球少女』監督・脚本/チェ・ユンテ出演/イ・ジュヨン、イ・ジュニョク、ヨム・ヘラン、クァク・ドンヨンほか3月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED.※『anan』2021年3月3日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2021年02月26日「梨泰院クラス」の最注目女優イ・ジュヨンの主演映画『野球少女』から、韓国プロ野球選手を目指す天才野球少女を演じたイ・ジュヨンの日本初公開の場面写真3点と秘蔵メイキング写真を独占入手した。本作最大の注目ポイントは、Netflix配信中のドラマ「梨泰院クラス」では「タンバム」の料理長でトランスジェンダーのマ・ヒョニを演じたイ・ジュヨンの魅力だ。プロ野球選手を目指す女子高生を演じるために、独立リーグの野球選手と40日間もの猛特訓に励み、スタントなしで天才野球少女になりきった。そのリアリティある演技が高く評価され、第41回青龍映画賞・新人女優賞に初ノミネートされている。今回、夢に向かって突き進む“天才野球少女”スインを演じたイ・ジュヨンの“瞳”にフォーカスした写真4点が初公開。最初は、黒のジャンパーを着てベンチで待機するスインの横顔をとらえたもの。自分の名前が呼ばれたらすぐに飛び出せるよう、緊張感をにじませてグランドをまっすぐに見つめている。隣には、同じ夢を追う女子野球選手の姿がある。ほかには、ベースボールキャップにジャンパー姿でマウンドに上がった場面。集中力を満タンにしてキャッチャーだけを見つめている。グローブの中でボールを握りしめてセットポジションに入ったスインの凜々しい姿からも、猛特訓の成果が感じられる。そして、振り向きざまの一瞬を激写したメイキングカットも到着。極寒での撮影に臨んだとは思えないイ・ジュヨンの強烈なまなざしには、プロ野球選手を目指すスインの強い決意が漲っている。『野球少女』は3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月24日「梨泰院クラス」マ・ヒョニ役で大ブレイクを果たしたイ・ジュヨンが、プロの選手を夢見て奮闘する映画『野球少女』。この度、主演のイ・ジュヨンから、日本のファンのために最新ドラマ撮影の合間を縫って寄せられた新春特別メッセージ映像が到着した。『野球少女』や「梨泰院クラス」のショートカットから髪が伸び、ミディアムヘアとなったイ・ジュヨンは、ボルドーのストライプジャケットで登場。冒頭では、流暢な日本語で「明けましておめでとうございます」と笑顔で新年のあいさつ。「『野球少女』が日本の皆さんにご覧いただけることになりました。寒い冬に薄いユニフォームを着て一生懸命撮影した映画です」と極寒の中で撮影に臨んだエピソードを明かし、「日本の皆さんに観ていただけると思うと韓国で公開した時のようにドキドキして楽しみです」と微笑む。コメントの結びでは、「映画館で安全を確保して大勢の皆さんに観ていただけたら嬉しいです。“ファイティン!”」と日本のファンを気遣いながら笑顔でメッセージを贈ってくれた。イ・ジュヨンの素顔に迫るメイキング写真大公開また、今回はイ・ジュヨンの愛らしい素顔が覗くメイキング写真が公開。彼女が本作で演じているのは、最高球速134Kmを誇る“天才野球少女”チュ・スイン。モデルとなった実在の女性選手の努力と葛藤に迫るため、約40日間にわたって独立リーグの選手たちとの特訓を受けて撮影に挑んだ。気温マイナス14度、体感温度マイナス20度という過酷な現場で、全ての野球シーンをスタントなしで演じきっている。メイキング写真にはマウンドで屈伸する姿や、寒さでかじかんだ手を温める姿、笑顔でスタッフに合図を送るショットが並ぶ。また、コーチ役のイ・ジュニョク、チェ・ユンテ監督らと真剣なまなざしでモニターを見つめる姿も到着している。『野球少女』は3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月10日「梨泰院クラス」マ・ヒョニ役で大ブレイクを果たした新世代のスター、イ・ジュヨンが、プロ野球選手を夢見て逆境に立ち向かう韓国発の傑作青春映画『野球少女』の日本公開日が3月5日(金)に決定。さらに、本作でイ・ジュヨンを支える韓国映画・ドラマ界で活躍する共演者たちの場面写真が到着した。「梨泰院クラス」で居酒屋タンバムの料理長、トランスジェンダーの女性マ・ヒョニを演じ、「アジアアーティストアワード2020」でアイコン賞を受賞するなど、韓国エンタメ界を率いるスターとして、いま最も旬な女優イ・ジュヨン。彼女が本作で演じるのは、最高球速134Kmを誇る“天才野球少女”チュ・スイン。イ・ジュヨンは物語のメッセージに説得力を持たせるため、約40日間にわたって独立リーグの選手たちとともに訓練を受け、全ての野球シーンをスタントなしで演じきった。さらに本作には、“第4次韓流ブーム”を盛り上げるキャストが共演、主人公スインを取り巻く人々を個性豊かに演じている。スインの所属する野球部の新任コーチ役には、「秘密の森」や『神と共に』シリーズのイ・ジュニョク。自身がプロになれなかった苦い経験から、初めはスインの夢を一蹴するが、夢をあきらめず練習を続ける彼女の姿に次第に心を動かされていく役どころ。スインの母親には、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」では強烈な叔母役、「椿の花咲く頃」ではソウル大卒の離婚弁護士を演じ、『82年生まれ、キム・ジヨン』では高校生時代のジヨンを救った女性を演じるなど、幅の広い演技が魅力のヨム・ヘラン。母から強くあたられながらも、娘の挑戦をやさしく見守る父親役を大ヒットドラマ「ストーブリーグ」や「ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-」『エクストリーム・ジョブ』など話題作に数多く出演しているソン・ヨンギュが熱演。さらに、リトルリーグ時代からともに野球を続けてきた主人公の幼なじみジョンホを、「私のIDはカンナム美人」や「サイコだけど大丈夫」などで抜群の演技力を発揮し、注目度上昇中の若手スター、クァク・ドンヨンも見逃せない。『野球少女』は2021年3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月04日人気ドラマ「梨泰院クラス」で大ブレイクしたイ・ジュヨン主演最新作にして、第24回釜山国際映画祭では大きな熱狂を呼んだ『野球少女』。この度、日本版メインビジュアルと初映像となる特報が解禁された。ユニフォームに身を包んだイ・ジュヨン演じるチュ・スインの姿を捉えた鮮烈なメインビジュアルには、逆境を乗り越えてプロ野球選手を目指すスイン自信の決意の言葉「あきらめない。なにがあっても。」のコピーが並ぶ。時速134kmの豪速球を持つ彼女が、マウンドに立ち、真っ直ぐに前を見つめる凛々しい表情が印象的だ。そして、同時解禁となった特報では、「なぜ野球部に女子が?」というコーチの問いとは裏腹に、豪速球を投げるスインの投球シーンから始まり、その勇ましい姿が強烈なインパクトを与える!さらにスインの涙ぐましいトレーニングや葛藤も垣間見られ、「わたしの未来は誰にも分からない。わたしでさえ」そう答えるスインの姿に胸がアツくなる本映像。「秘密の森」イ・ジュニョク、「椿の花咲く頃」ヨム・ヘランの姿も目にすることができる。『野球少女』は2021年3月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月17日小沢健二が2021年3月から日本武道館、さいたまスーパーアリーナ、大阪・丸善インテックアリーナを巡るツアー「小沢健二『aルbイmイseルf 魔法的ひとりArena』」(読み:オールバイマイセルフ魔法的ひとりアリーナ)」を開催する。90年代後半、人気絶頂の中で電撃的に音楽活動を停止しニューヨークに移住、そして2019年に17年ぶりの沈黙を破ってフルアルバム『So kakkoii 宇宙』を発表した小沢健二。近年は、あいみょんをはじめ影響を受けて育ったと公言する若手アーティストが多い。また彼自身もSEKAI NO OWARI、二階堂ふみ、吉沢亮、満島ひかり、峯田和伸、三浦大知など積極的なコラボレーションを行ってきたことも記憶に新しい。そして2020年初夏の全国ツアー「So kakkoii 宇宙 Shows」が、新型コロナ流行拡大を受けて延期。全世界がウイルスに翻弄され、これまでとは異なるニューノーマルな日常が強いられる中で、彼はつき動かされるように次々と曲を書き下ろしていた。今回のツアーは小沢がたったひとりでパフォーマンスするという内容。これは新型コロナ流行以前の2019年に企画・決定されていたものだが、社会の変化を受けて内容を再構築。2020年のコロナの日々に次々と書き下ろした曲だけでなく、今やJ-POPやJ-ROCKにおけるクラシックとも呼ぶべき“あの曲”や“あの曲”も、2021年版アレンジで奏でられるという。より豪華にバージョンアップさせた、小沢の単独演奏スタイルに期待したい。観客数は収容人数の半数未満を予定し、換気・消毒・検温など最新の医学的見地にもとづいた万全の対策をとった開催となり、チケットの枚数も限られる。1次先行予約(抽選)はローチケにて12月9日(水)19:30から12月20日(日)まで。さらに小沢自身の願いから、今回のツアーでは若者割とでも呼ぶべきU25限定プライスのチケットが用意されている(S席:5,000円、A席:4,000円)。6歳未満かつ膝上観覧であれば、入場者1名につき子供1人が無料で入場可能となっている。<小沢健二・コメント>コロナ以前の2019年の時点で、2021年の3月に一人で武道館などをやることは決まっていました。コロナの中、僕の考えも、曲の書き方も、進化しました。ばっちり感染対策をとり、換気のよいアリーナで、大幅に収容人数を減らしての公演ですが、歌を届けたいと思っています。バンドはなく、僕一人です。今までの一人演奏を、ムダに豪華にしました。帰り道に口ずさむのは、きっと聞いたばかりの新曲たちになると思います。明るい曲。気持ちが強くなる曲。ベタですが、そういうライブです。おなじみの曲も、もちろんやります。新曲のタイトル予告、第一弾は『ウルトラマン・ゼンブ』(仮題)です。笑、と思いきや、勇気と涙の一曲です。なお、延期されている『So kakkoii 宇宙ツアー』はこれまでの告知通り2021年初夏の予定です。このアリーナは、それより前の、それとは別の、2021年春の公演です。ゼッタイコイ元ツイート: ■公演情報「小沢健二『aルbイmイseルf 魔法的ひとりArena』」2021年3月5日(金) 大阪・丸善インテックスアリーナ開場17:30 / 開演19:002021年3月9日(火) 東京・日本武道館開場17:30 / 開演19:002021年3月14日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ開場16:30 / 開演18:00チケット料金(税抜)アリーナ席¥12,000 / スタンドS席¥10,000 / スタンドA席¥8,000U-25スタンドS席¥5,000 / U-25スタンドA席¥4,000U-25チケットは 25歳以下限定 / 入場時にIDチェックあり6歳以上有料(6歳未満のご入場は保護者同伴のもと、膝上観覧の場合のみ保護者1名につき、1名まで入場可。ただし、お子様のお席が必要な場合はチケット購入が必要)オフィシャル1次先行予約(抽選):12月9日(水)19:30~12月20日(日)23:59(1公演日1申し込み最大4枚)次先行は電子チケットのみの申し込みになります。
2020年12月09日日本でも大人気のパク・ソジュン主演「梨泰院クラス」でマ・ヒョニ役を演じてブレイクしたイ・ジュヨンを主演に迎えた青春映画『BaseballGirl』(英題)が『野球少女』の邦題で2021年3月、日本公開することが決定した。社会現象ともなり世界中で大ヒットとなったNetflixで配信中の韓国ドラマ「梨泰院クラス」。そのメインキャストのひとりで、主人公パク・セロイが経営する「タンバム」の料理長マ・ヒョニを演じたイ・ジュヨンは確かな演技力と存在感で視聴者の心を掴み、新世代スターの仲間入り。そんなイ・ジュヨンが主演作『野球少女』で演じるのは、プロ野球選手を目指す天才野球少女。決して夢を諦めずに、社会に立ち向かっていく姿に誰もが胸を打たれ、口コミが話題を呼びスマッシュヒット。第24回釜山国際映画祭でも観客・批評家が熱狂し、「映画祭の観客の満場一致で一押し!正直なタイトル通り、クールで胸が熱くなるドラマ」「優しい人を応援する優しい映画。自分の選択を強い意志で貫いた(主人公)スインが素晴らしい。未来が幸せであってほしいと応援したくなった」と感動の声が続々と寄せられた。また、先日行われた「アジアアーティストアワード」ではアイコン賞を受賞、まさに韓国エンタメ界のアイコニックとしていま最も旬な女優となった。新世代のスターと脇を固める韓国のベテラン名優たちの共演主演のイ・ジュヨンは、『春の夢』『蚕を飼っていた部屋』『なまず』などの話題作で多彩な演技を披露してきた、韓国インディーズ界の名女優。ドラマでは「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」や「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ」などに出演してきた。本作では天才野球少女を演じるにあたり、「私が中途半端だと映画が伝えようとしていることが色褪せてしまうのではないかと思った」と語り、撮影に入る前から約40日間の訓練に臨み、劇中の全ての野球のシーンを自ら熱演。見事、2020年「ニューヨーク・アジアン映画祭」国際ライジングスター賞を受賞した。さらに「秘密の森」や「サバイバー:60日間の大統領」「365:運命をさかのぼる1年」などのドラマで人気を博すイ・ジュニョクが主人公を支えるコーチ役に。撮影前には増量を行い、イ・ジュヨンと共に訓練を受けたその熱量はスクリーンからもうかがえる。また、ドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「椿の花咲く頃」、映画『無垢なる証人』などに出演するベテラン女優ヨム・ヘランが主人公の現実的な母親役を演じ、共感を呼ぶ。「ハイエナ」『エクストリーム・ジョブ』をはじめ多数の作品で活躍するベテラン俳優ソン・ヨンギュが主人公の夢を応援する父親役を演じた。ガラスの天井を打ち破るために努力する野球少女を、支える父親と諦める勇気を説く母親。そんな家族ドラマも本作の見どころだ。コロナ禍、誰もが生まれて初めての経験に立ち向かった2020年だからこそ、何があってもあきらめない主人公の姿にはエールを送らずにはいられない。あらすじ最高球速134km/hの速球とボールの回転力が強みの天才野球少女チュ・スイン(イ・ジュヨン)は、高校卒業後はプロ球団で野球を続けることを夢見て、誰よりも練習を重ねてきた。しかし、女性という理由でトライアウト(プロテスト)も受けられない。おまけに友人、家族からも反対される。そんなとき、プロを目指し夢破れた新人コーチのチェ・ジンテ(イ・ジュニョク)が赴任し、大きな変化が訪れる。果たして、彼女の夢は叶うのだろうか――。『野球少女』は2021年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月04日パク・チャヌク監督作『親切なクムジャさん』以来14年ぶりのスクリーン復帰を果たしたイ・ヨンエの主演作『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』。本作でイ・ヨンエの敵となる悪徳警察官を演じたユ・ジェミョンの新場面写真がシネマカフェに到着した。今回解禁となったのは、ドラマ「梨泰院クラス」で演じたチャンガの会長役で話題を呼んでいるユ・ジェミョンの新場面写真。ユ・ジェミョンはドラマ「秘密の森」や「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」、映画『風水師 王の運命を決めた男』など、シリアスからユーモラスまで、作品ごとに異なる役柄で観客を魅了し、遅咲きながらも映像作品にかかせない名バイプレーヤーとして活躍。そして日本でもその知名度を確立することになったのが「梨泰院クラス」。実年齢をはるかに超える役柄を違和感なく演じ、そのギャップと役作りの入念さ、まるで「半沢直樹」を彷彿とさせるかのような迫力満点な表情の演技に、SNS上では驚嘆の声があがっている。本作で演じるのは、イ・ヨンエ演じるジョンヨンが訪れる漁村の地元警察・ホン警長。自身の立場を利用して築き上げた、小さくも平和な世界をかき乱すジョンヨンを排除しようとするが、次第に歯車が狂いだしてしまうという役どころ。新たに解禁された場面写真からも、権力を振りかざす警察官の有無を言わせない圧力を感じさせている。今作で初共演となったユ・ジェミョンとイ・ヨンエの激しいぶつかり合いも見どころのひとつであり、イ・ヨンエは「普段は穏やかな方なのに、そんな方が私を投げ飛ばしたり(笑)。現場では本当に役柄そのものなんです。私が長いブランクを経てカメラの前に立った時、大きな力になってくださいました」とユ・ジェミョンに感謝を述べている。『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』は9月18日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【非公開】ブリング・ミー・ホーム(原題) 2020年9月より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2020年09月04日グラビアアイドルのイ・リンが、最新イメージDVD『LEE LYN』(4,180円税込 発売元:エスデジタル)をリリースした。母国の韓国では女優やモデル業をしながら日本でもダイエット本を出すなど、様々な分野で活躍してきたイ・リン。武道系コスプレ姿を披露したことで日本での人気が飛び火し、昨年は日本の週刊誌でグラビアデビューを飾って一躍日本のグラドルファンを魅了した。そんな彼女が待望の1stDVDをリリース。学生時代から鍛え抜かれた美ボディーをあますところなく披露している。幼い頃から武術をしてきただけあって、その鍛え抜かれたボディーは圧巻の一言。上からB86・W58・H86という抜群のプロポーションの身体でアピールする。今作ではセーラー服やおなじみの武道系コスプレ、そして過激な水着を着用して凹凸ボディーを大胆披露。とくにバスルームではヌーディーなベージュのチューブトップ風水着を着用し、キュートさとセクシーさを同時に楽しめるシーンとなっている。
2020年03月13日「イ・ムジチ」の名を聴いた瞬間にヴィヴァルディの「四季」を思い起こす方も多いのではないだろうか。まさにクラシック界の“永遠のベストセラー”とでも呼ぶべき名曲「四季」は、イ・ムジチの演奏とともに浸透していったと言っても過言ではない。イ・ムジチの「四季」をきっかけにしてクラシックに目覚めたファンの数も決して少なくないはずだ。その伝説的なアンサンブル「イ・ムジチ」が来日公演を行う。1952年にイタリア・サンタ・チェチーリア音楽院の卒業生12人によって結成されたというのだからその歴史はすでに67年。メンバーも演奏様式もその時々に合わせながら刻々と変化を遂げつつ、人の一生にも近い年月を刻んできたことに頭が下がる。日本への来日回数は一体どのくらいの回数になるのだろう。そのたびごとに人々を幸福にし続けた美しいアンサンブルは今も健在。そして何より嬉しいのがヴィヴァルディの「四季」を再び我々のもとに届けてくれることだ。今回の来日公演では日本を代表するソプラノ天羽明恵をソリストに迎えた、ヘンデルの名曲「オンブラ・マイ・フ」や、モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」なども用意され、アンサンブルの華やかさが一層引き立つ予感がする。◆10月2日(水) 19:00サントリーホールカジモト・イープラス 0570-06-9960【プログラムC】 with 天羽明惠(ソプラノ)モーツァルト: ディヴェルティメント ニ長調 K.136ヘンデル: オペラ「ジュリオ・チェーザレ」からこの胸に息のある限りヘンデル: オペラ「セルセ」からオンブラ・マイ・フテレマン: ディヴェルティメント TWV 50:23モーツァルト: モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)」K.165ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8◆10月4日(金) 14:00ミューザ川崎シンフォニーホール問:神奈川芸術協会 045-453-5080【プログラムB】「バロック・セレブレーション」コレッリ: 合奏協奏曲 ヘ長調op.6-2サンマルティーニ: 合奏協奏曲 ニ長調 op.2-6エイヴィソン: 合奏協奏曲第5番 ニ短調(スカルラッティ原曲)ヴィヴァルディ: 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 「調和の霊感」ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8
2019年09月30日「“あのイ・ムジチ”という存在ですよね。光栄ですし楽しみです」キャリア十分のヴェテランがそう言って目を輝かせるのは素敵なことだ。天羽明惠は日本の声楽界を牽引するトップランナーのひとり。この秋、イタリアの老舗アンサンブル、イ・ムジチ合奏団と共演する(10月2日(水)・サントリーホール)。「イ・ムジチ合奏団 with 天羽明惠」の公演・チケット情報イ・ムジチといえば《四季》。誰もが知る有名曲だが、実は、音楽史で忘れられていたこの作品が再発見されたのはなんと20世紀半ばのこと。そしてそれが世界的な人気を獲得するのに大きな役割を果たしたのが、1952年結成のイ・ムジチなのだ。繰り返し録音した彼らの《四季》は、この曲の定番中の定番。《四季》といえばイ・ムジチ。両者はもはやほとんど同義語といっても過言ではない。「もちろんメンバーが変わっているとはいえ、60年以上もずっと弾き続けている作品なのに、まるでたったいま生まれてきた音楽であるかのように、いつも新鮮に演奏するのは素晴らしいことですよね」指揮者なしのアンサンブルとの共演。大事なのは息づかいだという。「彼らは絶対に私の息を聴いているはず。だから細かいテンポのニュアンスも、息でちょっと仕掛ければわかってくれるし、彼らの音で私の声も変わります。身体中にアンテナを張り巡らせてそのやり取りをするのは刺激的です」天羽が歌うのは、ヘンデルのオペラ《ジュリオ・チェーザレ》のクレオパトラのアリア〈この胸に息のある限り〉や、モーツァルトの《エクスルターテ・ユビラーテ》など3曲。「《ジュリオ・チェーザレ》のアリアは内面的で深い歌。それをイタリア語の音楽劇として、まずはイタリア人の彼らに伝えられるかどうか。丁寧に歌っていこうと思います。そしてモーツァルトは、彼らとの化学反応で、どんなきれいなレガートが生まれて、それをコロラトゥーラでどのように歌えるのか、とても楽しみにしています」ヘンデルやモーツァルトは、歌手にとって、声楽的にも必要不可欠なレパートリーなのだと教えてくれた。「たとえばヴェルディのオペラを歌ったあとでも、すぐに楽屋でモーツァルトを歌って、身体や筋肉がやわらかく使えているか、確認することが大事です。常にどちらも歌える状態、ニュートラルな状態に戻すということを考えながら歌手を続けています」来日を目前にコンサートマスターのアントニオ・アンセルミが急死したため、代役としてマッシモ・スパダーノが出演。公演後半の《四季》のソロも彼が弾く。「驚きました。残念ですが、彼らにとっても毎回が新しい演奏になるわけですから、そこは楽しみですね。私は東京と福井で歌うのですが、その間にもどんな変化が起こるか。彼らに負けずにフレッシュな演奏ができるように、私もしっかりと準備しなければ。なにより、彼らの音は絶対的に明るいでしょうから、その明るさと天羽明惠の明るさで、おおらかでのびやかに羽ばたきたいと思っています!」文・宮本明
2019年09月10日「耳打ち~愛の言葉~」のイ・サンユンと「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」のイ・ソンギョンが初共演する「アバウトタイム~止めたい時間~」のDVDが、3月よりリリース&レンタル開始されることが決定。これに先駆け、この度本作の予告編が公開された。ミュージカルのアンサンブルキャストを務めるミカは、人の体に刻まれる“寿命時計”が見え、ミカ自身の寿命も100日あまり。残された時間で主演女優の座を勝ち取ろうとオーディションに臨んだある日、成り行きでMK文化財団理事長のドハにキスしてしまう。その後、ドハといると自分の寿命時計が止まることに気づいたミカは、ドハに近づこうと奮闘する――。本作は、人の寿命が時計のように見えてしまう不思議な力を持ち、自身の寿命も残りわずかであることを知ったヒロインと、そんな彼女と偶然出会った財閥御曹司が繰り広げる、甘く切ないファンタジーラブロマンス。様々なジャンルの作品に出演し、幅広いファン層を魅了するイ・サンユンが演じるのは、財閥御曹司のドハ。クールで気難しい性格だった彼が、ヒロインと出会って次第に明るく表情豊かになっていく過程や、恋に一喜一憂する無邪気な姿は胸キュン必至。さらに、夢であるミュージカル主演女優を目指しながら、残りわずかな寿命への不安を抱えるヒロイン・ミカを、若手実力派イ・ソンギョンが好演。実際にかつてミュージカル女優を目指していたというイ・ソンギョンは、歌、ダンス、ピアノ演奏の全てを本人自ら行っており、ドラマで繰り広げられるミュージカルシーンも見逃せない。今回併せて公開された予告編では、まさに時計のようにカウントダウンする寿命が、顔や腕に映し出されている様子が見られる。また、怒っているようだが「好きなんだ」とドハのまさかの告白シーンや、ミカがドハに近づいた理由を明かす場面、そして2人の幸せそうな日常も。しかし、幸せな物語だけでは終わらなそうな展開も予告編からは伺える。イ・サンユンとイ・ソンギョンのほかにも、ヒロインを励まし支える友人役に、元「KARA」のスンヨン、ヒロインの弟役に「SF9」のキム・ロウン、若きミュージカル監督役を「ZE:A」のキム・ドンジュンとフレッシュなキャストたち、そしてキム・ヘスク、チョン・ドンファンなどベテラン俳優たちも本作を盛り上げている。(cinemacafe.net)
2019年02月05日シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイストとして、多才さを発揮するソウル出身のイ・ラン(Lang Lee)が、エッセイ集『悲しくてかっこいい人』を発売した。音楽のみならず、詞やエッセイが人々の心をつかみ、日本のカルチャーシーンからもオファー殺到中のイ・ラン。 2017年には、韓国のグラミーともいわれる、韓国大衆音楽賞最優秀フォーク賞を受賞した。同書は、2016年冬に韓国で発売し、7刷のヒット作となった待望の日本語版となる。ままならない日々の葛藤や疑問。生きることにつきものの、労働、孤独、恋愛、退屈、自意識との戦い…。アーティストとしての創作、社会との接点を通して、「いったい何者なのか? 」と自分をみつめる。日常を悲しみながら、あははと笑い飛ばすイ・ランの洒脱なユーモアあふれるひとりごとエッセイとなっている。撮影:熊谷直子すべてが過ぎ去ったあとに ようやく君は泣くのかい? 境界もピラミッドもない世界を願い、イ・ランが今日もまた問う。 「ほんとうにそうすべき?」「何をしたら面白い?」「わたしは何になれるだろうか?」【プロフィール】イ・ラン(이랑 Lang Lee)1986 年ソウル生まれ。シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト。16 歳で高校中退、家出、独立後、イラストレーター、漫画家として仕事を始める。その後、国立の芸術大学に入り、映画の演出を専攻。日記代わりに録りためた自作曲が話題となり、歌手デビュー。短編映画『変わらなくてはいけない』、『ゆとり』、コミック『イ・ラン 4 コマ漫画』、『私が 30 代になった』、アルバム『ヨンヨンスン』、『神様ごっこ』を発表(2016 年、スウィート・ドリームス・プレスより日本盤リリース)。『神様ごっこ』で、2017 年の第 14 回韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞。授賞式では、スピーチの最中にトロフィーをオークションにかけ、50 万ウォンで売ったことが話題となった(その顛末を『早稲田文学女性号』に本人が寄稿している)。【書籍情報】『悲しくてかっこいい人』著者:イ・ラン出版社:リトルモアソフトカバー/280ページ/四六判翻訳:呉永雅(オ・ヨンア)装幀:名久井直子価格:1,800円
2019年02月04日韓国を代表する俳優イ・ビョンホンと注目度No.1の新鋭パク・ジョンミンが兄弟役で出演する感動作『それだけが、僕の世界』。この度、イ・ビョンホンのインタビューも収録したメイキング映像がいち早くシネマカフェに到着した。本作は、生きてきた境遇も得意なことも好きなことも全く違う兄弟が、初めて出会い起こる数々の出来事を通して徐々に心を通わせながら、本当の兄弟、そして家族となっていく姿を、ユーモアと温かい感動で描いた物語。到着したメイキング映像では、不器用ゆえに愛おしい魅力あふれる元プロボクサーの主人公・兄ジョハを熱演したイ・ビョンホンが、「日常生活の中にある笑いと涙が描かれた作品」と本作について説明。常によれよれのTシャツ姿で、これまでと違う素朴でコミカルな魅力を発揮する彼が、思わずモニターを見て笑ってしまう場面もカメラはとらえている。また、ひょんなことから一つ屋根の下暮らすことになるジョハの弟・ジンテ役を演じたパク・ジョンミンは、サヴァン症候群を患いながらも、天才的なピアノの才能を持つ難役に挑戦。「この役をやりたい、とすぐに連絡しました」と出演を熱望したそうで、「ビョンホンさんとの共演は夢だった。演技を見て大いに刺激をうけました」と嬉しそうに撮影をふり返る様子も。一方、今回プロデューサーを務めたユン・ジェギュン(『国際市場で逢いましょう』)は、「全員が第一希望のキャスティングでした」と明かし、チェ・ソンヒョン監督も「“これぞ真の演技だ”と感心しました」と俳優陣を絶賛。イ・ビョンホン&パク・ジョンミンにもそれぞれ称賛の声が寄せられている。「自然体で撮ったせいか、アドリブも多く入っています。面白いと思いますよ」とアピールするイ・ビョンホン。キャストやスタッフと笑顔で会話している様子や、NGを出し謝る場面など、メイキングも必見だ。『それだけが、僕の世界』は12月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:それだけが、僕の世界 2018年12月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開ⓒ 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED
2018年12月23日CNBLUEのイ・ジョンヒョンが、2ndソロアルバム「METROPOLIS」のリリースを記念し、ソロコンサートツアー「LEE JONG HYUN Solo Concert in Japan ーMETROPOLISー」を開催。今回は、ツアー最後を飾った、6月15日、パシフィコ横浜国立大ホールで行われた回をレポートします。写真・平野タカシ 文・小泉咲子【ペンになってもいいですか!?】vol. 68カッコよくておもしろい! ソロコンサートが開演!!今年2月から始まった本ツアーは、追加公演が出たほどの盛況ぶり。全8公演で2万8000人もの観客を動員しました。この日も、会場は満席! 開演前からBOICE(CNBLUEのファンの総称)は、気合十分。全員が立ち上がり、会場内に流れていた曲に合わせて手拍子が始まり、開演時刻が近づくにつれ、音楽をかき消すほどの大きさになっていきます。この公演後、しばらくの間、ジョンヒョンの姿を見られなくなってしまうことを、会場のすべてのBOICEは知っているからこそ、最高の雰囲気でジョンヒョンを迎えたい。そんな空気が会場中にみなぎっています。そんななか、黒いスーツで決めたジョンヨヒョンが登場します。長い指がギターの弦を弾く姿は、最高にクールでセクシー♡ 「Starry Places」では、高音のウィスパーボイスと男らしい低音ボイスを巧みに使いわけて、ボーカリストとしての実力を見せつけます。最初のMCでは、「今日がファイナルです。わかっていると思うけど、今日が終わると(会えなくなる時間が)けっこう長いんですよ」と、切り出します。しんみりモードに入るのかと思いきや、そこはユーモアあるジョンヒョン。「今日はカメラも入っているし、『(ジョンヒョンに)早く戻ってきてほしい』と思えるような映像を作るために、みなさんの意気込みを見せてください!」と、観客を盛り立てます。そして、BOICEにはおなじみ「Foxy」に入る前、合いの手「フ~!」の練習がスタート。「いつも言ってますけど、2階や3階席は、(ステージまで距離があるぶん、僕に聞こえてくるのが)ちょっと遅いです。自分たちが思っているより早めにお願いします」とファンイジリも冴えます。本番では、完璧な「フ~!」を聞かせるBOICEに、ジョンヒョンも「スゲー!」「最高!!」と喜びを爆発。どうしても、BOICEをイジりたくてたまらないジョンヒョン。MCに入った途端「暑くてムリムリムリムリッ!!」と言いながらジャケットを脱ぐ時に上がった歓声に対しても、「歌っている時にそういう反応してください」とバッサリ。そして、読書家らしく、フランスの作家、ポール・ブールジェの言葉を引用します。「自分が考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう」。「いつも幸せになれるように、頑張って生きてほしい」という気持ちを込めて、この深遠な言葉をBOICEに贈るも、すぐに「僕もそういう年になったということ。若くないんで」とオチをつけるジョンヒョン。すると間髪入れず、会場から「オッパ~!(年下の女性から年上の男性への呼称)まだまだ~(大丈夫)!」とフォローが入るも、「オッパじゃないから。ウソがうまいですね、奥さん」とツッコむ。こうやって互いにツッコミ合えるのも、アーティストとファンとの信頼関係があってこそ!CNBLUEのメンバー、ミンヒョクやジョンシンと3人で行ったスイス旅行の写真がスライド上映されている間、ジョンヒョンはカジュアルなシャツスタイルにチェンジ。笑顔、笑顔、笑顔のエンディング!後半は、尾崎豊の「I Love You」を韓国語で歌い上げたほか、「Voice」など、CNBLUEの楽曲も披露。この日、オープニングアクトを務めた後輩バンドN.Flyingの話をすると、「やっぱりバンドでやりたいと思った」と心の内を吐露。しかし、「もともとボーカルじゃないから! 歌うのはカラオケくらい」だそう(笑)。メンバーとのスイス旅行のエピソードトークでも、素直過ぎるコメントが。「僕はせっかく時間を作って行ったからには、本を読んだりゆっくりしたかったのに、朝早くからドアをドンドン叩いてきて、夜12時まで予定がびっしり……。あのふたりとは二度と旅行しません!」。でも、頬杖をつき微笑んだり、仲良く3人で温泉に入ったりしていた写真からは、心の底から楽しんでいるのが伝わってきました。CNBLUEの楽曲の中でとくに印象的だったのは、「Blind Love」。BOICEは、たとえふたりの間に距離があっても、愛し続けるといった内容のサビを大合唱します。なかには、涙している人も……。このコンサートが終わっても、ジョンヒョンとBOICEの絆は変わらないことを確かめ合っていたかのようでした。それまでユーモアいっぱいだったMCも、本編最後ではファンへの感謝を真剣に語ります。「10年間、(こうしたソロの)舞台ができるように応援してきれてありがとうございました。早く戻ってきて、いつになるかわからないですけど、次のライブも無事にできるように応援してください」。「最後は、みんなと明るく笑顔で歌いたい」と「HEAD TRIP」「SHINE」「SHINE DROP」で締めくくり、ステージを後にしました。しかし、すぐにジョンヒョンコールが巻き起こります。アンコールを求める声は大きくなる一方で、ジョンヒョンが再登場するまで、小さくなることは一度もありませんでした。再び、登場して披露したのは、軽やかな「Moonlight Swing」。歌い終えると、「また3年後に」という言葉に、悲鳴が上がります。「いちばん悲しいのは僕」。本音が垣間見えた瞬間でした。そして、「みなさんと僕の切ない気持ちを慰めましょう」と歌ったのは、ジョンヒョンが出演した日本映画『生きる街』の挿入歌で、自身が作った「ひかりのまちで」。さらに、有志の男性ファン5人をステージに上げ、「Starlit Night」のサビを歌わせます。彼らはアドリブで「変わらずそばにいてくれる/ジョンヒョン(※正しくは「君」)の心が光らせている」と替え歌に! 猛烈に照れまくるも嬉しそうに笑みを浮かべていました。この幸せな時間を終わらせたくない――。BOICEの熱い思いが実り、ダブルアンコールに突入! BOICEひとりひとりの顔を記憶に焼き付けるかのように、2階、3階席にも目をやり、ステージの隅から隅を手を振り歩きながら、「Blind Love」を歌い上げます。終わった瞬間から、ジョンヒョン、そしてCNBLUEとの再会が待ち遠しくなります!
2018年06月25日